JP2013122296A - ボール保持部材、ボール連結体及びこれらを用いたリニアガイド又はボールねじ装置 - Google Patents

ボール保持部材、ボール連結体及びこれらを用いたリニアガイド又はボールねじ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】
セパレータの膨張によるボールの回転運動の抑制を防ぎ、その結果移動部材に形成された無限循環路内におけるボールの円滑な循環を図り、もって軌道部材に沿った移動部材の移動を円滑にすることが可能なセパレータ及びこのセパレータを用いた転がり案内装置を提供する。
【解決手段】
互いに隣接するボール間に配置されると共に転がり案内装置の負荷通路と無負荷通路を有する無限循環路内にボールと共に組み込まれるボール保持部材であって、前記ボール保持部材は、一方のボールに摺接する凹球面を有する円板状の第一保持部と、前記凹球面の背面側に形成された第一保持部の端面に設けられ、他方のボールと摺接する円環状の第二保持部と、を備える。
【選択図】 図3

Description

本発明は、ボールの無限循環路内で該ボールを回転自在に保持するボール保持部材、ボール連結体及びこれらを用いたリニアガイド又はボールねじ装置に関する。
前記ボール保持部材を用いた転がり案内装置の一つとしては例えば特許文献1に開示されるリニアガイドが知られている。このリニアガイドは、長手方向に沿ってボールの転走面が形成された軌道部材と、前記転走面上を転走する多数のボールを介して前記軌道部材に組み付けられると共にこれらボールの無限循環路を有する移動部材と、この移動部材の無限循環路内をボールと共に循環する複数のセパレータであるボール保持部材とから構成されており、ボールが前記無限循環路内を循環することにより、移動部材と軌道部材とが相対的に往復運動を行なうことが可能となっている。
前記移動部材に形成された無限循環路は、ボールが軌道部材と移動部材との間で荷重を受けながら転走する負荷通路と、この負荷通路と平行に設けられたボール戻し通路と、前記負荷通路とボール戻し通路とを接続する一対の方向転換路とから構成されている。更に、前記ボール保持部材は互いに隣接する一対のボール間に配置され、各ボール保持部材にはボールの外周面に摺接する球面座が形成されている。このように各ボール保持部材は前記ボールに接触していることから、このボール保持部材の接触によるボールの摩耗を防ぐため、各ボール保持部材は金属材料等の硬質材料に比べて軟質なポリエステルエラストマー等の可撓性合成樹脂材料から成形されることが通常である。
特開2000-213538号公報
このような特許文献1記載のリニアガイドでは、前記無限循環路におけるボールの循環を円滑化させるため、かかる無限循環路に対して連続して潤滑剤が供給されるようになっている。すなわち、前記無限循環路内のボール及びボール保持部材には当該無限循環路内に供給された潤滑剤が供給されるようになっている。上述したように、各ボール保持部材は可撓性合成樹脂材料から成形されているため、リニアガイドの連続的な使用により無限循環路内に潤滑剤が供給され続けると、各ボール保持部材はこの潤滑剤を吸収し、膨張する。
このように各ボール保持部材が潤滑剤を吸収して膨張すると、当該ボール保持部材と交互に配置されたボールがボール保持部材により押圧されることになる。その結果、各ボールの回転運動が抑制されて前記無限循環路内でのボールの循環が悪化し、ひいては軌道部材に沿った移動部材の円滑な移動が阻害されてしまう恐れがある。
本発明はこのような課題に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、ボール保持部材の膨張によるボールの回転運動の抑制を防ぎ、移動部材に形成された無限循環路内におけるボールの循環の円滑化を図り、もって軌道部材に沿った移動部材の移動を円滑化することが可能なボール保持部材を提供することにある。
このような目的を達成する本発明のボール保持部材は、互いに隣接するボール間に配置されると共に転がり案内装置の負荷通路と無負荷通路を有する無限循環路内にボールと共に組み込まれるものであり、一方のボールに摺接する凹球面を有する円板状の第一保持部と、前記凹球面の背面側に形成された第一保持部の端面に設けられ、他方のボールと摺接する円環状の第二保持部と、を備える。
このように構成された本発明のボール保持部材によれば、当該ボール保持部材が潤滑剤を吸収して膨張しても、ボール保持部材を構成する第二保持部がボールの球面に摺接して半径方向に拡開して、ボールに作用する押圧力が低減されるので、転がり案内装置の運動を円滑化することが可能となる。
本発明のボール保持部材が適用可能な転がり案内装置の一つであるリニアガイドの一例を示す斜視図である。 図1に係るリニアガイドが備える無限循環路を示す概要図である。 本発明を適用したボール保持部材を示す斜視図である。 前記無限循環路を含む平面で切断した図3に示すボール保持部材の断面図である。 図3に示すボール保持部材の変形例を示す斜視図である。 本発明を適用したボール保持部材を備えたボール連結ベルトの一部を示す斜視図である。 図6記載のボール連結ベルトが組み込まれた状態の無限循環路を示す概要図である。 本発明のボール保持部材が適用可能な転がり案内装置の一つであるボールねじ装置の一例を示す斜視図である。
以下、添付図面を用いて本発明を適用したボール保持部材、ボール連結体及びこれらを用いたリニアガイド又はボールねじ装置の実施形態を詳細に説明する。
図1は本発明を採用したボール保持部材が適用可能な転がり案内装置の一つであるリニアガイドの一実施形態を示す斜視図である。このリニアガイドは、直線状に形成された軌道部材としての軌道レール1と、複数のボール3を介して軌道レール1にチャネル状に組み付けられると共に内部にボール3の無限循環路を備えた移動部材として移動ブロック2とから構成されており、前記ボール3が移動ブロック2の無限循環路内を循環することで該移動ブロック2が軌道レール1上を長手方向に往復運動するようになっている。
前記軌道レール1は断面略矩形状に形成される。また、軌道レール1の上面から下面に貫通されたボルト取付孔12が長手方向に沿って所定の間隔に形成されている。このボルト取付孔12に固定ボルトを締結することで軌道レール1をベッド、コラム等の固定部に対して固定することができるようになっている。更に、この軌道レール1の左右側面には前記ボール3が転走する二条のボール転走面11が長手方向に沿ってそれぞれ形成されており、当該軌道レール1には合計四条のボール転走面11が形成されている。尚、本実施形態に係る軌道レール1では四条のボール転走面11が形成されているが、これらボール転走面11の条数及び配置はリニアガイドの用途及び負荷荷重の大きさに応じて適宜設定変更することができる。
前記移動ブロック2は、テーブル等の可動体が固定される取付面41を有するブロック本体4と、このブロック本体4の往復移動方向の両端に装着される一対の蓋体としてのエンドプレート5と、から構成されている。かかるエンドプレート5にはシール部材が装着されており、該シール部材がエンドプレート5と軌道レール1との隙間を密封し、軌道レール1に付着した塵芥などが移動ブロック2の内部に侵入するのを防止している。
図2は、前記リニアガイドが備えるボール3の無限循環路を示す概要図である。前記移動ブロック2を構成するブロック本体4には、前記軌道レール1に形成されたボール転走面11に対向する位置に前記ブロック本体4の運動方向に沿って負荷ボール転走面42が形成されている。そして、この負荷ボール転走面42は前記軌道レール1のボール転走面11と対向することによって前記ボール3が荷重を負荷しながら転走する負荷ボール通路43が形成されるようになっている。また、前記ブロック本体4には、前記負荷ボール通路43と平行してボール戻し通路44がブロック本体4の長手方向に貫通して形成されている。このボール戻し通路44の直径はボール3の直径よりも僅かに大きく設定されており、前記ボール3は荷重から解放された無負荷状態でこのボール戻し通路44内を転走するようになっている。
一方、前記ブロック本体4の運動方向の前後両端には前記一対のエンドプレート5が固定されるようになっている。各エンドプレート5には、前記ブロック本体4に形成されたボール戻し通路44と前記軌道レール1とブロック本体4との間に形成された負荷ボール通路43とを接続する方向転換路51が形成されている。ボール3はこの方向転換路51内を荷重から解放された状態で転動するようになっている。つまり、本実施形態に係るリニアガイドでは、前記ボール戻し通路44と方向転換路51とが本発明にいうボールの無負荷通路に相当するものである。
そして、本実施形態に係るリニアガイドでは、上記一対のエンドプレート5が前記ブロック本体4の運動方向の前後両端に装着されることにより、該ブロック本体4に形成された負荷ボール通路43とボールの無負荷通路である前記ボール戻し通路44及び前記方向転換路51とが連結され、前記移動ブロック2にボール3の無限循環路が形成されるようになる。
この移動ブロック2に形成された無限循環路内において、前記負荷ボール通路43内で荷重を負荷しながら転走してきたボール3は、一方のエンドプレート5の方向転換路51、ボール戻し通路44、他方のエンドプレート5の方向転換路51を転走する。このような無限循環路内でのボール3の循環を円滑なものとするため、本実施形態に係るリニアガイドでは、前記無限循環路内に例えばグリース等の潤滑剤が供給されるようになっている。
また、上記無限循環路を備えた本実施形態のリニアガイドでは、前記移動ブロック2の無限循環路に組み込まれたボール3同士が相互に接触するのを防止するため、図1及び図2に示すように、互いに隣接する各ボール3の間にボール保持部材としてのスペーサ6が設けられている。図3及び図4は各スペーサ6を示すものであり、図3は斜視図、図4は断面図である。各スペーサ6は例えばポリエステルエラストマー等の可撓性合成樹脂材料からなり、互いに隣接する一対のボール3のうち一方のボール3に摺接して円板状に形成された第一保持部61と、他方のボール3に摺接すると共に円筒状に形成された第二保持部62と、から構成されている。
前記第一保持部61の正面側には前記ボール3の球面に摺接する凹球面63が前記ボール3の球面と略同一の曲率から形成されており、ボール3はこの凹球面63に対して殆ど隙間なく接するように構成されている。その一方で、該スペーサ6の凹球面63が形成された端面の背面側端面は例えば平坦面として形成されている。
前記第二保持部62は第一保持部61と一体に成形されており、当該第一保持部61の背面側端面に形成されている前記平坦面から前記凹球面63と反対方向に円環状に立設されている。この第二保持部62の前記ボール3と当接する先端面には例えば該ボール3の球面に摺接する摺接曲面64が形成されており、当該摺接曲面64は前記ボール3の球面と略同一曲率に形成されている。また、前記第二保持部62は略円環状に形成されていることから、前記ボール3と第二保持部62の摺接曲面64とが当接すると、当該ボール3と第二保持部62の内周部との間に隙間65が形成されるようになっている。この隙間65は前記無限循環路内に供給された潤滑剤が貯留される潤滑剤の貯留空間を形成するようになっている。
このように構成されたスペーサ6が前記ボール3と共に移動ブロック2に形成された無限循環路内に組み込まれた状態では、一対のスペーサ6間に配置されたボール3に対して、一方のスペーサ6に係る第一保持部61の凹球面63、及び他方のスペーサ6に係る第二保持部62の摺接曲面64が夫々摺接し、各ボール3はこれら凹球面63と摺接曲面64との間で回転自在に保持されている。このスペーサ6の構成により前記無限循環路内においてボール3が整列され、更にボール3同士の接触が防止されるようになっている。また、前記第二保持部62の構成によりボール3と第二保持部62との間に潤滑剤が溜まり易く、各ボール3を確実に潤滑させることができる。
一方、本発明を適用したスペーサ6及びこのスペーサ6を備えたリニアガイドに潤滑剤が供給され続けると、各スペーサ6は可撓性合成樹脂材料から成形されていることから、この供給された潤滑剤を吸収し、膨張することになる。
潤滑剤の供給により各スペーサ6が膨張すると、一対のスペーサ6間に配置されたボール3は当該ボール3の転走方向両側から押圧されることになる。しかし、前記スペーサ6の第二保持部62がボールの半径方向に拡開することで該スペーサ6は、ボール3の転走方向に対する移動が許容され、各ボール3に作用する押圧力が低減される。
また、上述したようにスペーサ6の第二保持部62が半径方向に拡開し続けると、当該スペーサ6を介して隣接するボール3同士はボール3の転走方向に互いに接近し続け、一方のボール3は第一保持部61の凹球面63に摺接し、他方のボール3は当該第一保持部61の平坦面に当接することになる。すなわち、前記第一保持部61の構成によりこれらボール3同士が接触しないようになっている。
このように構成された本発明を適用したスペーサ6及びこのスペーサ6を備えたリニアガイドによれば、前記無限循環路内にボール3とスペーサ6とが隙間なく交互に配列された状態で各スペーサ6が膨張し、ボール3を押圧したとしても、各ボール3の回転運動が抑制されることがなく、各ボール3は円滑に回転することができる。このため、前記無限循環路内におけるボール3の循環が円滑に行われ、ひいては前記軌道レール1の長手方向に沿った移動ブロック2の移動を円滑化させることが可能となる。
また、本発明を適用したスペーサ6及びこのスペーサ6を備えたリニアガイドでは、前記第二保持部62のボールに当接する先端面に摺接曲面64が構成されており、この摺接曲面64の曲率はボール3の球面のそれと略同一に設定されている。このような構成によれば、スペーサ6が膨張してボール3を押圧する際に、前記摺接曲面64がボール3の球面に対して殆んど隙間なく摺接でき、その分前記第二保持部62を的確に半径方向に拡開させることができ、もってボール3に作用する押圧力をより低減させることが可能となる。
尚、本実施形態に係るスペーサ6では、前記第二保持部62が周方向に連続する円筒状に形成されているが、当該第二保持部62の構成はこの構成に限らず、例えば図5に示すように前記第二保持部62の周方向に等間隔で、且つ、前記摺接曲面64に向けて開放された複数のスリット66を形成しても差し支えない。このような構成によれば、スペーサ6が膨張し、当該スペーサ6がボール3を押圧する際、上記実施形態に係るスペーサ6に比べてより確実に第二保持部62が半径方向に拡開され、ボール3に作用する押圧力を低減させることが可能となる。
図6及び図7は本発明を適用した前記スペーサ6を備えるボール連結体を示すものであり、図6はかかるボール連結体の一部を示す斜視図、図7は前記無限循環路内に組み込まれた状態のボール連結体を示す概要図である。このボール連結体としてのボール連結ベルト7は同一方向に配置された複数のスペーサ6を一対のベルト部71で結合したものであり、これら一対のベルト部71は各スペーサ6の両側面に設けられている。各ベルト部71は前記スペーサ6と同様に可撓性合成樹脂材料からなり、無限循環路におけるボール3の転走方向に沿って延びる平板状に成形されている。また、各ベルト部71は、前記スペーサ6と連結される突出部71a、及び当該スペーサ6によって保持されたボール3の球面を覆う湾曲部71bを有している。かかる突出部71aは前記スペーサ6を構成する第一保持部61の外側面に連結される一方、前記スペーサ6の第二保持部62との間に隙間を形成するように構成されている。
このようにして前記無限循環路内に組み込まれたボール連結ベルト7は、ボール3と共に無限循環路内を循環するようになっている。かかる場合、前記移動ブロック2の無限循環路を構成する前記負荷ボール通路43、ボール戻し通路44及び方向転換路51にはボール連結ベルト7のベルト部71が嵌合する案内溝(図示外)が設けられ、当該ボール連結ベルト7はこの案内溝によって無限循環路内を蛇行することなく案内されるようになっている。
以上のように構成されたボール連結ベルト7の構成によれば、前記無限循環路内に潤滑剤が供給され、各スペーサ6が膨張して各ボール3を押圧したとしても、各スペーサ6の第二保持部62がボールの半径方向に拡開することでボール3の転走方向に対する移動が許容され、各ボール3に作用する押圧力が低減される。その結果各ボール3の回転運動が抑制されることがなく、各ボール3は円滑に回転することができる。このため、前記無限循環路内におけるボール3の循環が円滑に行われ、ひいては前記軌道レール1の長手方向に沿った移動ブロック2の移動を円滑化させることが可能となる。また、前記ベルト部71を構成する突出部71aと前記スペーサ6の第二保持部62との間には隙間が形成されているため、スペーサ6が膨張してボール3を押圧する際、第二保持部62が半径方向に拡開しやすく、その分ボール3に作用するスペーサ6の押圧力を確実に低減させることができる。
尚、本実施形態に係るボール連結ベルト7では全てのスペーサ6が同一方向に配置されているが、かかるボール連結ベルト7において、前記ベルト部71によって連結されたスペーサ6の配置方向を同一方向にしなくとも差し支えない。例えば、前記ベルト部71の全周中心に配列されたボール3を中心として、当該ボール3の転走方向両側に設けられた各スペーサ6の配置方向が逆向きとなるようにしても差し支えない。
図8は本発明に係るスペーサ6が適用可能な転がり案内装置の一つであるボールねじ装置を示す斜視図である。このボールねじ装置は、外周面に螺旋状のボール転走溝111が形成された軌道部材としてのねじ軸101と、多数のボール103を介してこのねじ軸101に螺合する移動部材としてのナット部材102と、このナット部材102に装着されてボール103の無限循環路を形成するリターンパイプ104と、から構成されている。尚、図8では、前記ナット部材102の内部構造を理解し易くするため、当該ナット部材102の一部を切欠いて描いている。
前記ナット部材102は、前記ねじ軸101が貫通する貫通孔を有して円筒状に形成されており、かかる貫通孔の内周面には前記ねじ軸101のボール転走溝111に対向する負荷ボール転走溝121が形成されている。前記ボール103は、ねじ軸101のボール転走溝111とナット部材102の負荷ボール転走溝121からなる負荷ボール通路内を荷重を負荷しながら転走するようになっている。
また、前記リターンパイプ104は、前記ナット部材102に形成された負荷ボール転走溝121の数巻分を跨ぐようにして、このナット部材102に固定されている。このリターンパイプ104は円筒状に形成されており、その内径はボール103の直径よりも僅かに大きく設定されている。すなわち、前記ボール103は荷重から解放された状態でこのリターンパイプ104内を転走するようになっており、このリターンパイプ104はボール103の無負荷通路を構成している。そして、前記ナット部材102の負荷ボール通路の一端まで転走してきたボール103は前記リターンパイプ104内の無負荷通路に進入し、当該無負荷通路を循環した後、負荷ボール通路の他端に送り出されるようになっている。すなわち、前記リターンパイプ104をナット部材102に固定することにより、前記負荷ボール通路とリターンパイプ104の無負荷通路とが連結されてボール103の無限循環路が完成するようになっている。
前記ナット部材102の負荷ボール通路とリターンパイプ104の無負荷通路からなるボール103の無限循環路内には、かかるボール103と共に前記スペーサ6が組み込まれている。このスペーサ6は隣接するボール103の間に配置されており、ボール103と共に前記無限循環路内を循環するようになっている。
このように構成されたボールねじ装置によれば、図1で示した第一実施形態と同様の作用効果を発揮する。すなわち、ボールねじ装置の無限循環路内に潤滑剤が供給され、これにより無限循環路内に組み込まれた各スペーサ6が膨張したとしても、かかる無限循環路内でのボール103の回転が抑制されることがなく、それ故に無限循環路内におけるボール103の循環が円滑化され、ひいては前記ねじ軸101とナット部材102の相対的な運動を円滑化させることが可能となる。
尚、上述したボールねじ装置では、無負荷通路を構成するものとして円筒状に形成されたリターンパイプ104の例を説明したが、ボールを循環させる部材としてはこのリターンパイプ104に限らず、例えば負荷ボール転走溝121の一巻分を跨ぐようにしてナット部材102に固定される所謂デフレクタ等も用いることが可能である。
3…ボール、6…スペーサ(ボール保持部材)、43…負荷通路、44,51…無負荷通路、61…第一保持部、62…第二保持部、63…凹球面

Claims (6)

  1. 互いに隣接するボール間に配置されると共に転がり案内装置の負荷通路と無負荷通路を有する無限循環路内にボールと共に組み込まれるボール保持部材であって、
    一方のボールに摺接する凹球面を有する円板状の第一保持部と、前記凹球面の背面側に形成された第一保持部の端面に設けられ、他方のボールと摺接する円環状の第二保持部と、を備えたことを特徴とするボール保持部材。
  2. 前記第二保持部には周方向にスリットが形成され、各スリットが前記ボールに向けて開放されていることを特徴とする請求項1記載のボール保持部材。
  3. 複数のボールを回転自在に一列に保持すると共に、転がり案内装置の負荷通路と無負荷通路を有する無限循環路内にボールと共に組み込まれるボール連結体であって、
    一列のボールを挟むように配置された一対のベルト部と、各ベルト部と一体に成形される請求項1又は請求項2記載のボール保持部材と、を有することを特徴とするボール連結体。
  4. 各ベルト部は、前記ボール保持部材を構成する第一保持部と連結される一方、前記第二保持部との間には隙間が形成されていることを特徴とする請求項3記載のボール連結体。
  5. 長手方向に沿って延びるボール転走面が形成された軌道部材と、この軌道部材に形成されたボール転走面に対向してボールの負荷通路を形成する負荷ボール転走面と前記ボールを循環させるための無負荷通路を有する移動部材と、前記負荷通路、無負荷通路から構成される無限循環路に配列される複数のボールと、を備えたリニアガイドであって、
    前記無限循環路内には、前記ボールと共に循環する請求項1又は請求項2記載のボール保持部材あるいは請求項3又は請求項4記載のボール連結体が組み込まれていることを特徴とするリニアガイド。
  6. 外周面に螺旋状のボール転走溝が形成されたねじ軸と、前記ボール転走溝と対向してボールの負荷通路を構成する螺旋状の負荷ボール転走溝と前記負荷通路内を転走するボールを当該負荷通路の一端から他端に戻す無負荷通路を有するナット部材と、前記負荷通路と無負荷通路からなる無限循環路内に配列された複数のボールと、を備えたボールねじ装置であって、
    前記無限循環路内には、前記ボールと共に循環する請求項1又は請求項2記載のボール保持部材あるいは請求項3又は請求項4記載のボール連結体が組み込まれていることを特徴とするボールねじ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015218885A (ja) * 2014-05-21 2015-12-07 Thk株式会社 転がり案内装置

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