JP2011149334A - 車両の油圧制御装置 - Google Patents

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直哉 多賀
Tomohiro Tanaka
智洋 田中
Katsuyoshi Takano
克義 高野
Tomoaki Ishikawa
知朗 石川
Hikaru Kawai
光 川井
Shigeji Nakano
茂司 仲野
Katsumi Tojo
克己 東条
Eiji Oyama
英士 大山
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Abstract

【課題】車両の油圧制御装置において、エンジンにより駆動されるベーンポンプの停止時に、ベーンがベーン溝に引込むことを防止すること。
【解決手段】車両の油圧制御装置において、エンジンの停止中に、外部ポンプ40の吐出油を、ベーンポンプ10のベーン背圧室14Aに供給可能にする。さらに、外部ポンプの吐出油が、一方向弁42を介して、ベーンポンプの吐出油路4に供給される。あるいは、ベーンポンプの吐出油により蓄圧されるアキュムレータから、供給される。
【選択図】図2

Description

本発明はエンジンにより駆動されるベーンポンプを用いた車両の油圧制御装置に関する。
エンジンにより駆動されるベーンポンプを用いた車両の油圧制御装置として、例えば特許文献1に記載のものがある。この従来の車両の油圧制御装置は、エンジンの出力回転を変速する連続可変速トランスミッション(CVT)に、エンジンにより駆動されるベーンポンプの吐出油圧を供給するものである。
この従来の車両の油圧制御装置において、ベーンポンプは、ポンプ軸に設けられるロータに放射状に形成した多数のベーン溝にベーンを出没自在に収容し、ロータ及びベーンをカムリングが囲んでポンプ室を区画し、カムリングに沿って設けられるサイドプレートが、吐出側ポンプ室に対応する吐出ポートと、ベーン溝の中心側ベーン背圧室に対応するベーン背圧供給ポートとを互いに連通するように設けている。ベーンが、ロータの回転に伴なう遠心力と、ベーン背圧室に供給される背圧により、先端をカムリングの内周ガイド面に押当てられ、ポンプ室を区画形成するものである。
特開2001-108084
従来の車両の油圧制御装置において、車両が一時的に停車し、エンジンの回転が停止すると、エンジンにより駆動されるベーンポンプの回転も停止し、作動油の吐出を止める。これにより、ベーンに作用していた遠心力とベーン背圧室に供給される背圧がなくなり、ロータの一定の角度位置にあるベーンが自重によりベーン溝に引込む(後述する図3(B))。
これにより、ベーン背圧室に供給されていた作動油が吐出ポートから漏れ出したり、ポンプ室に吸引されていた作動油が吸込ポートや吐出ポートから漏れ出すおそれがある。ベーン背圧室やポンプ室の作動油がなくなることにより、エンジンが再び作動する、ベーンポンプの再始動時におけるポンプ室への作動油の自吸性、ポンプ室からの作動油の吐出応答性が悪化する。
本発明の課題は、車両の油圧制御装置において、エンジンにより駆動されるベーンポンプの停止時に、ベーンがベーン溝に引込むことを防止することにある。
請求項1の発明は、エンジンにより駆動されるベーンポンプを有し、ベーンポンプは、ポンプ軸に設けられるロータに放射状に形成した多数のベーン溝にベーンを出没自在に収容し、ロータ及びベーンをカムリングが囲んでポンプ室を区画し、ポンプ室からの吐出油をベーン溝の中心側ベーン背圧室に供給するように構成してなる車両の油圧制御装置において、エンジンの停止中に、外部油圧供給装置の吐出油を、ベーンポンプのベーン背圧室に供給可能にしたものである。
請求項2の発明は、エンジンにより駆動されるベーンポンプを有し、ベーンポンプは、ポンプ軸に設けられるロータに放射状に形成した多数のベーン溝にベーンを出没自在に収容し、ロータ及びベーンをカムリングが囲んでポンプ室を区画し、カムリングに沿って設けられるサイドプレートが、吐出側ポンプ室に対応する吐出ポートと、ベーン溝の中心側ベーン背圧室に対応するベーン背圧供給ポートとを互いに連通するように設けてなる車両の油圧制御装置において、エンジンの停止中に、外部油圧供給装置の吐出油を、ベーンポンプの吐出ポートに供給可能にしたものである。
請求項3の発明は、請求項2の発明において更に、外部油圧供給装置が外部ポンプからなり、該外部ポンプの吐出油が、一方向弁を介して、ベーンポンプの吐出管路に供給可能にされるようにしたものである。
請求項4の発明は、請求項1又は2の発明において更に、前記外部油圧供給装置がベーンポンプの吐出油により蓄圧されるアキュームレータからなるようにしたものである。
(請求項1、2)
(a)エンジンにより駆動されるベーンポンプを用いた車両の油圧制御装置において、エンジンの停止中に、外部油圧供給装置の吐出油を、ベーンポンプの吐出ポートに供給可能にした。従って、エンジンの停止によってベーンポンプの回転が停止したとき、外部油圧供給装置の吐出油がベーンポンプのベーン背圧室に供給され、ベーンがベーン溝に引込むことを防止する。
これにより、ベーン背圧室に供給されていた作動油が吐出ポートから漏れ出したり、ポンプ室に吸引されていた作動油が吸込ポートや吐出ポートから漏れ出すことがない。ベーンポンプの停止時にベーン背圧室やポンプ室の作動油がなくなることがないから、エンジンが再び作動する、ベーンポンプの再始動時におけるポンプ室への作動油の自吸性、ポンプ室からの作動油の吐出応答性が向上する。
(請求項3)
(b)外部油圧供給装置を構成する外部ポンプの吐出油が、一方向弁を介して、ベーンポンプの吐出管路に供給可能にされる。従って、ベーンポンプの回転時に、ベーンポンプの吐出油が外部ポンプに送給されることがなく、ベーンポンプの吐出流量性能を損なうことがない。
(請求項4)
(c)外部油圧供給装置を構成するアキュームレータはエンジンにより駆動されるベーンポンプの吐出油により蓄圧される。その後、エンジンの停止によってベーンポンプの回転が停止すると、アキュームレータに蓄圧済の油がベーンポンプの背圧室に供給される。
図1は車両の油圧制御装置の第1実施例を示す模式回路図である。 図2は図1の要部を示す回路図である。 図3はベーンの出没状態を示し、(A)は本発明例を示す模式図、(B)は従来例を示す模式図である。 図4はベーンポンプを示す断面図である。 図5は図4のV−V線に沿う断面図である。 図6は車両の油圧制御装置の第2実施例を示す模式回路図である。 図7はベーンポンプの変形例を示す側面図である。 図8は図7のVIII−VIII線に沿う断面図である。 図9は図7のIX−IX線に沿う断面図である。
図1は、本発明の車両の油圧制御装置の第1実施例を示す。この車両の油圧制御装置は、自動車のエンジン1により駆動されるベーンポンプ10を有し、ベーンポンプ10が吐出する作動油により油圧制御式の例えば連続可変速トランスミッション(以下、CVT)2を制御する。3はベーンポンプ10の吸込口(後述する吸込口24)に接続される吸込管路、4はベーンポンプ10の吐出口(後述する吐出口28)に接続される吐出管路を示す。
ベーンポンプ10は、例えば図4、図5に示す可変容量型ベーンポンプを用いることができる。ベーンポンプ10は、ポンプケーシング11に挿入されるポンプ軸12にセレーションにより固定されて回転駆動されるロータ13を有している。ポンプ軸12は、エンジン1により直接回転駆動される。ロータ13は周方向の多数位置のそれぞれに設けて放射状に形成した多数のベーン溝14にベーン15を出没自在に収容し、各ベーン15をベーン溝14に沿う半径方向に移動可能にしている。ポンプケーシング11のポンプハウジング11Aの嵌装孔16には、サイドプレート17、アダプタリング18が積層状態で嵌着され、これらは支点ピン19によって周方向に位置決めされた状態でカバー11Bにより側方から固定保持されている。
ポンプケーシング11のポンプハウジング11Aに固定されている上述のアダプタリング18にはカムリング20が嵌装されている。そして、アダプタリング18の鉛直最下部に設けた支点ピン19にカムリング20を揺動変位可能に支持している。カムリング20は、ロータ13とある偏心量をもってロータ13及びベーン15を囲み、サイドプレート17とカバー11Bの間で、ロータ13の外周部と相隣るベーン15の間にポンプ室21を形成する。ポンプ室21のロータ回転方向上流側の吸込領域には、カバー11Bに設けた吸込ポート22が開口し、この吸込ポート22にはハウジング11A、カバー11Bに設けた吸込通路(ドレン通路)23を介してポンプ10の吸込口24が連通せしめられている。他方、ポンプ室21のロータ回転方向下流側の吐出領域には、サイドプレート17に設けた吐出ポート25が開口し、この吐出ポート25にはハウジング11Aに設けた高圧力室26、吐出通路27を介してポンプ10の吐出口28が連通せしめられている。
カムリング20の一側に沿って設けられるサイドプレート17は、高圧力室26の高圧吐出油をロータ13のベーン溝14の中心側ベーン背圧室14Aに導くベーン背圧供給ポート29を設けている。即ち、サイドプレート17は、吐出側のポンプ室21に対応する吐出ポート25と、ベーン溝14の中心側ベーン背圧室14Aに対応するベーン背圧供給ポート29とを、高圧力室26により互いに連通するように設けている。
これにより、ベーンポンプ10にあっては、エンジン1によってロータ13を回転駆動し、ロータ13のベーン15が、ロータ13の回転に伴なう遠心力と、ベーン背圧供給ポート29からベーン背圧室14Aに供給される背圧により、先端をカムリング20の内周カム面に押当てられて回転する。このとき、ポンプ室21のロータ回転方向上流側では隣り合うベーン15間とカムリング20とが囲む容積を回転とともに拡大して作動流体を吸込ポート22から吸込む。ポンプ室21のロータ回転方向下流側では隣り合うベーン15間とカムリング20とが囲む容積を回転とともに減縮して作動流体を吐出ポート25から吐出する。
尚、ベーンポンプ10は、アダプタリング18とカムリング20の間に第1と第2の流体圧室31、32を形成するとともに、カムリング20を挟んで第1流体圧室31の反対側に加圧シリンダ33及びばね34を設けている。第1流体圧室31、第2流体圧室32、加圧シリンダ33の油室に、ポンプ10の吐出経路から切換弁装置35を介して導いた圧力を供給し、それらの圧力のバランスによって、カムリング20をばね34の付勢力に抗して移動させ、ポンプ室21の容積を変化させてポンプ10の吐出流量を制御する。
しかるに、図1に示した車両の油圧制御装置では、図1、図2に示す如く、ベーンポンプ10の吐出口28に接続されている吐出管路4に、外部油圧供給装置としての外部ポンプ40が接続されている。外部ポンプ40は電動モータ41により駆動され、外部ポンプ40の吐出油は一方向弁42(本実施例では逆止弁)を介して、ベーンポンプ10の吐出管路4に供給される。
即ち、図1に示した車両の油圧制御装置において、車両が一時的に停車し、エンジン1の回転が停止すると、エンジン1により駆動されるベーンポンプ10の回転も停止し、作動油の吐出が止まる。この車両の一時的な停車、エンジン1の回転の停止、ベーンポンプ10の回転の停止、又はベーンポンプ10の吐出油圧の低下等が検知されると、不図示のコントローラが電動モータ41を駆動し、ひいては外部ポンプ40を駆動する。従って、エンジン1の停止中に、外部ポンプ40の吐出油が、一方向弁42を介して、ベーンポンプ10の吐出管路4、ひいてはベーンポンプ10の高圧力室26、吐出ポート25に供給され、更にはベーン背圧供給ポート29、ベーン背圧室14Aに供給される。
従って、本実施例によれば以下の作用効果を奏する。
(a)エンジン1により駆動されるベーンポンプ10を用いた車両の油圧制御装置において、エンジン1の停止中に、外部ポンプ40の吐出油を、ベーンポンプ10の吐出ポート25に供給可能にした。従って、エンジン1の停止によってベーンポンプ10の回転が停止したとき、外部ポンプ40の吐出油がベーンポンプ10のベーン背圧室14Aに供給され、ベーン15がベーン溝14に引込むことを防止する。
図3(A)は外部ポンプ40の吐出油がベーンポンプ14のベーン背圧室14Aに供給され、ベーン溝14から突き出るベーン15の先端がカムリング20の内周カム面に押当てられている本発明例を示す。図3(B)は、ベーンポンプ10のベーン背圧室14Aに作動油が供給されず、ベーン15が自重によりベーン溝14に引込む従来例を示す。
これにより、ベーン背圧室14Aに供給されていた作動油が吐出ポート25から漏れ出したり、ポンプ室21に吸引されていた作動油が吸込ポート22や吐出ポート25から漏れ出すことがない。ベーンポンプ10の停止時にベーン背圧室14Aやポンプ室21の作動油がなくなることがないから、エンジン1が再び作動する、ベーンポンプ10の再始動時におけるポンプ室21への作動油の自吸性、ポンプ室21からの作動油の吐出応答性が向上する。
(b)外部ポンプ40の吐出油が、一方向弁42を介して、ベーンポンプ10の吐出管路4に供給可能にされる。従って、ベーンポンプ10の回転時に、ベーンポンプ10の吐出油が外部ポンプ40に送給されることがなく、ベーンポンプ10の吐出流量性能を損なうことがない。
尚、本発明で用いられる外部ポンプは、エンジン1の停車に伴なうベーンポンプ10の停止中に車両のCVT2等に油圧を供給する油圧源としても用いられるものであっても良い。
図6は、本発明の車両の油圧制御装置の第2実施例を示す。第2実施例が図1に示した第1実施例と異なる点は、外部油圧供給装置としてアキュームレータ50を用いたことにある。アキュームレータ50は、ベーンポンプ10の吐出口28に接続されている吐出管路4に常時連通するように接続され、エンジン1により駆動されるベーンポンプ10の吐出油により蓄圧される。
即ち、図6に示した車両の油圧制御装置において、車両が一時的に停車し、エンジン1の回転が停止すると、エンジン1により駆動されるベーンポンプ10の回転も停止し、作動油の吐出が止まる。この車両の一時的な停車、エンジン1の回転の停止、ベーンポンプ10の回転の停止、又はベーンポンプ10の吐出油圧の低下等を生ずると、アキュームレータ50に蓄圧されていた作動油が、ベーンポンプ10の吐出管路4、ひいてはベーンポンプ10の高圧力室26、吐出ポート25に自然に供給され、更にはベーン背圧供給ポート29、ベーン背圧室14Aに供給される。
従って、本実施例によれば以下の作用効果を奏する。
(a)エンジン1により駆動されるベーンポンプ10を用いた車両の油圧制御装置において、エンジン1の停止中に、アキュームレータ50に蓄圧済の油を、ベーンポンプ10の吐出ポート25に自然に供給可能にした。従って、エンジン1の停止によってベーンポンプ10の回転が停止したとき、アキュームレータ50に蓄圧済の油がベーンポンプ10のベーン背圧室14Aに自然に供給され、ベーン15がベーン溝14に引込むことを防止する。
これにより、ベーン背圧室14Aに供給されていた作動油が吐出ポート25から漏れ出したり、ポンプ室21に吸引されていた作動油が吸込ポート22や吐出ポート25から漏れ出すことがない。ベーンポンプ10の停止時にベーン背圧室14Aやポンプ室21の作動油がなくなることがないから、エンジン1が再び作動する、ベーンポンプ10の再始動時におけるポンプ室21への作動油の自吸性、ポンプ室21からの作動油の吐出応答性が向上する。
本発明が適用されるベーンポンプは、固定容量型ベーンポンプ110とすることもできる。ベーンポンプ110は、例えば、図7〜図9に示す如く、ポンプケーシング111に挿入されるポンプ軸112にセレーションにより固定されて回転駆動されるロータ113を有している。ポンプ軸112は、エンジン1により直接回転駆動される。ロータ113は周方向の多数位置のそれぞれに設けて放射状に形成した多数のベーン溝114にベーン115を出没自在に収容し、各ベーン115をベーン溝114に沿う半径方向に移動可能にしている。ポンプケーシング111のハウジング111Aの嵌装孔116には、サイドプレート117、カムリング118、サイドプレートアウター119が積層状態で嵌着され、これらは位置決めピン120、121によって周方向に位置決めされた状態でハウジングプレート111Bにより側方から固定保持されている。
カムリング118は、ロータ113及びベーン115を囲み、サイドプレート117とサイドプレートアウター119の間で、ロータ113の外周部と相隣るベーン115の間にポンプ室122を形成する。ポンプ室122のロータ回転方向上流側の吸込領域には、カムリング118に設けた吸込ポート123が開口し、この吸込ポート123にはハウジング111Aに設けた吸込通路124を介してポンプ110の吸込口125が連通せしめられている。他方、ポンプ室122のロータ回転方向下流側の吐出領域には、サイドプレートアウター119に設けた吐出ポート126が開口し、この吐出ポート126にはハウジングプレート111Bに設けた吐出通路127を介してポンプ110の吐出口128が連通せしめられている。
カムリング118の一側に沿って設けられるサイドプレート117は、高圧力室129の高圧吐出油をロータ113のベーン溝114の中心側ベーン背圧室114Aに導くベーン背圧供給ポート130を設けている。即ち、サイドプレート117は、吐出側のポンプ室122に対応する吐出ポート126と、ベーン溝114の中心側ベーン背圧室114Aに対応するベーン背圧供給ポート130とを、高圧力室129により互いに連通するように設けている。
これにより、ベーンポンプ110にあっては、エンジン1によってロータ113を回転駆動し、ロータ113のベーン115が、ロータ113の回転に伴なう遠心力と、ベーン背圧供給ポート130からベーン背圧室114Aに供給される背圧により、先端をカムリング118の内周カム面に押当てられて回転する。このとき、ポンプ室122のロータ回転方向上流側では隣り合うベーン115間とカムリング118とが囲む容積を回転とともに拡大して作動流体を吸込ポート123から吸込む。ポンプ室122のロータ回転方向下流側では隣り合うベーン115間とカムリング118とが囲む容積を回転とともに減縮して作動流体を吐出ポート126から吐出する。
ベーンポンプ110におけるポンプ軸112、ロータ113、ベーン溝114、ベーン背圧室114A、ベーン115、カムリング118、ポンプ室122、吸込ポート123、吐出ポート126、吐出口128、ベーン背圧供給ポート130がそれぞれ、前述したベーンポンプ10におけるポンプ軸12、ロータ13、ベーン溝14、ベーン背圧室14A、ベーン15、カムリング20、ポンプ室21、吸込ポート22、吐出ポート25、吐出口28、ベーン背圧供給ポート29に相当する。従って、ベーンポート110の吐出口128に接続される吐出管路4に、前述した第1実施例の外部ポンプ40又は第2実施例のアキュームレータ50が接続されることにより、それらの実施例におけると同一の作用効果を奏するものになる。
以上、本発明の実施の形態を図面により記述したが、本発明の具体的な構成はこの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
本発明は、車両の油圧制御装置において、エンジンの停止中に、外部油圧供給装置の吐出油を、ベーンポンプのベーン背圧室に供給可能にした。これにより、車両の油圧制御装置において、エンジンにより駆動されるベーンポンプの停止時に、ベーンがベーン溝に引込むことを防止することができる。
1 エンジン
3 吸込管路
4 吐出管路
10 ベーンポンプ
12 ポンプ軸
13 ロータ
14 ベーン溝
14A ベーン背圧室
15 ベーン
17 サイドプレート
20 カムリング
21 ポンプ室
22 吸込ポート
25 吐出ポート
28 吐出口
29 ベーン背圧供給ポート
40 外部ポンプ(外部油圧供給装置)
42 一方向弁
50 アキュームレータ(外部油圧供給装置)
110 ベーンポンプ
112 ポンプ軸
113 ロータ
114 ベーン溝
114A ベーン背圧室
115 ベーン
117 サイドプレート
118 カムリング
119 サイドプレートアウター
120 位置決めピン
121 位置決めピン
122 ポンプ室
123 吸込ポート
126 吐出ポート
128 吐出口
130 ベーン背圧供給ポート

Claims (4)

  1. エンジンにより駆動されるベーンポンプを有し、
    ベーンポンプは、ポンプ軸に設けられるロータに放射状に形成した多数のベーン溝にベーンを出没自在に収容し、ロータ及びベーンをカムリングが囲んでポンプ室を区画し、ポンプ室からの吐出油をベーン溝の中心側ベーン背圧室に供給するように構成してなる車両の油圧制御装置において、
    エンジンの停止中に、外部油圧供給装置の吐出油を、ベーンポンプのベーン背圧室に供給可能にしたことを特徴とする車両の油圧制御装置。
  2. エンジンにより駆動されるベーンポンプを有し、
    ベーンポンプは、ポンプ軸に設けられるロータに放射状に形成した多数のベーン溝にベーンを出没自在に収容し、ロータ及びベーンをカムリングが囲んでポンプ室を区画し、カムリングに沿って設けられるサイドプレートが、吐出側ポンプ室に対応する吐出ポートと、ベーン溝の中心側ベーン背圧室に対応するベーン背圧供給ポートとを互いに連通するように設けてなる車両の油圧制御装置において、
    エンジンの停止中に、外部油圧供給装置の吐出油を、ベーンポンプの吐出ポートに供給可能にしたことを特徴とする車両の油圧制御装置。
  3. 前記外部油圧供給装置が外部ポンプからなり、該外部ポンプの吐出油が、一方向弁を介して、ベーンポンプの吐出管路に供給可能にされる請求項2に記載の車両の油圧制御装置。
  4. 前記外部油圧供給装置がベーンポンプの吐出油により蓄圧されるアキュームレータからなる請求項1又は2に記載の車両の油圧制御装置。
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