JP2011149231A - 建物 - Google Patents

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Abstract

【課題】北側に配置された空間部に対し、防水上の問題を生じることなく太陽光を取り込むとともに、その取り込んだ太陽光を利用して屋内環境を向上させ得る建物を提供すること。
【解決手段】平屋住宅10は、リビングダイニング22とスキップフロア31とを備えている。スキップフロア階部分のスキップフロア31はその天井面が、一階部分のリビングダイニング22のそれより高さ位置が高く形成され、一階南壁部52よりも北側に奥まった位置に立ち上り南壁部51が設けられている。その立ち上り南壁部51には、冬季の太陽光Tが取り込まれる南窓サッシ82が設置されている。スキップフロア31の北側壁部53には、取り込まれた太陽光Tを反射したり、蓄熱したりする受光板部材91が設けられている。
【選択図】図5

Description

本発明は、住宅等の建物に関する。
一般に、住宅等の建物においては、屋内の環境を向上させるべく、採光装置を通じて自然光を取り込み、その光によって屋内を明るくすることが行われている。この種の採光装置としては、屋内外を仕切る外壁に設けられる窓サッシが一般的である。
このような窓サッシが設置されることにより、特に建物の南側に配置された空間部では、自然光(特に、太陽光)を直接取り込むことができるため、空間部に十分な明るさを確保することができる。その一方で、建物の北側に配置された空間部では、窓サッシの設置によって自然光の取り込みは可能であるが、南側と違って太陽光を直接取り込むことができないため、空間部の明るさは不十分となる。このため、日中であっても、照明装置等の光が必要となる。
そこで、このように自然光の取り込みが不十分な空間部については、屋根部に設置した天窓(トップライト)を通じて採光することが従来から行われている(例えば、特許文献1参照)。一階建て建物の空間部、又は複数階立て建物の最上階に位置する空間部については、この天窓から太陽光を取り込むことで明るさを確保することができる。
特開2007−138693号公報
ところで、天窓を設置するためには、屋根部に天窓設置孔を形成する必要がある。屋根部には防水シートの設置等、各種の防水施工がなされているが、この天窓設置孔が形成される場合にはその部分で防水施工が途切れることになる。このため、天窓を設置する上では、その防水(雨仕舞い)という点を十分に考慮しなければならない。
ただ、防水性を長期にわたって維持するには継続的なメンテナンスが必要となるなど、天窓には防水性の確保という問題点が常に付きまとう。このため、防水という観点だけでみるなら、天窓は設置しない方が好ましい。
そこで、本発明は、北側に配置された空間部に対し、防水上の問題を生じることなく太陽光を取り込むとともに、その取り込んだ太陽光を利用して屋内環境を向上させることができる建物を提供することを主たる目的とするものである。
本発明は、上記課題を解決するために、以下の手段を採用した。
すなわち、第1の発明は、屋内空間部として、横並びで設けられた第1空間部と第2空間部とを有し、前記第1空間部の前記第2空間部の反対側に配置された壁部が外壁となっている建物において、前記第1及び第2両空間部の天井部は、高さ位置が高低異なって少なくとも第2空間部の天井部が高くなる段状に形成され、その段差部分に設けられた立ち上り外壁部には太陽光が取り込まれる採光部が設置されており、前記第2空間部には、前記採光部より取り込まれた太陽光を受光するとともに、その受光した太陽光の光及び熱の少なくともいずれかを屋内で利用する光利用手段が設けられている。
この第1の発明によれば、第1空間部の壁部のうち、第2空間部の反対側に配置された外壁より高い位置にある採光部から太陽光が取り込まれると、その太陽光は第2空間部に届く。それにより、第2空間部が太陽光に照らされて明るくなる。この採光部は、両空間部の天井部に形成された段差部分の立ち上り外壁部に設置され、第1空間部の前記外壁よりも奥まった位置に存在している。このため、第1空間部の前記外壁を上方に延長してそこに採光部を設置した場合に比べ、第2空間部のより奥側まで太陽光を届かせることが可能となる。第2空間部に対し、天窓を用いることなく太陽光を取り込めるため、防水上の問題を生じることなく屋内の明るさを十分に確保できる。
天窓を必要としないことから、太陽光パネルの設置スペースが天窓の存在によって狭められることなく、その設置スペースを十分に確保することもできる。その他、立ち上り外壁部が奥まった位置に設置されていることから、第1空間部の上方に形成される段差状の屋外空間をバルコニやルーフテラス等に利用することが可能となり、空間の有効利用も図ることができる。
その取り込んだ太陽光の光及び熱の少なくともいずれかは、光利用手段によって屋内で利用されるため、屋内環境のより一層の向上に寄与できる。
なお、前記採光部は前記立ち上り外壁部の縦方向略全域にわたって設置されていることが好ましい。これにより、採光部からできるだけ多くの太陽光が取り込むことができる。また、前記第1空間部と第2空間部は南北に並び、南側に配置された第1空間部の南側壁部が外壁となっている構成であることが好ましい。
第2の発明は、前記光利用手段は、前記受光した太陽光を反射させる反射部材であるとした。
この第2の発明によれば、太陽光を反射部材に当てて反射させることにより、入射する太陽光の通り道だけでなく、その下方(例えば、床面やその近傍領域)にも太陽光が導かれて照らされる。これにより、第2空間部では太陽光により照らされる領域が広がり、明るさ確保にとって好適となる。また、反射させることでその反射した太陽光を第1空間部側に導くことも可能となり、第1空間部の前記外壁に設けられた窓サッシ等より、同第1空間部に取り込んだ太陽光が届きにくい当該第1空間部の領域にも太陽光を届けることができる。
第3の発明は、前記反射部材は、前記第2空間部の奥側壁部に設置され、前記採光部より取り込んだ太陽光が当たる反射面を有するものであるとした。
この第3の発明によれば、取り込まれた太陽光は、第2空間部の奥側壁部に設置された反射部材の反射面に到達するため、第2空間部の奥側領域まで太陽光によって明るくすることができる。さらに、その太陽光が入射側へ反射されるため、第2空間部では広い領域で太陽光による明るさを確保できる。
第4の発明は、前記光利用手段は、その受光した太陽光の熱を蓄える蓄熱部材であるとした。
この第4の発明によれば、取り込まれた太陽光が蓄熱部材に当たることでその蓄熱部材に太陽光の熱が蓄えられることにより、その熱を屋内環境の向上に利用することができる。特に冬季においては、その熱を暖房補助に利用できる点で好適となる。
第5の発明は、前記蓄熱部材は、前記蓄えられた熱を前記第2空間部に向けて放熱する放熱機能を備えているとした。
この第5の発明によれば、放熱機能を用いて蓄熱部材に蓄えた熱を放射すれば、その放射熱によって第2空間部を暖めることができる。これにより、第2空間部での暖房負荷を軽減させることができる。
第6の発明は、前記蓄熱部材に蓄えられた熱を、前記第2空間部の床部、同第2空間部以外の屋内空間部及びその床部の少なくともいずれかに伝熱する伝熱手段を備えているとした。
この第6の発明によれば、蓄熱部材に蓄えられた熱を、前記第2空間部の床部、同第2空間部以外の屋内空間部及びその床部の少なくともいずれかで利用することができる。これにより、暖房設備が通常設置されない屋内空間部(例えば、収納室等)を暖めたり、床暖房の暖房負荷を軽減させたりすることができる。
第7の発明は、前記第2空間部は、前記第1空間部の床よりも高い位置に設けられたスキップ床を有しているとした。
この第7の発明によれば、第2空間部がスキップ床を有するため、そのスキップ床の下方にも屋内空間部が形成される。この屋内空間部を収納室等として利用すれば、天井部の高さ位置が高くなっている第2空間部において空間を有効に活用できる。また、採光部に入射する太陽光の入射角度が比較的低い場合でも、取り込んだ太陽光は第1空間部より高い位置に設けられているスキップ床の床面に近い位置まで届くことになり、第2空間部の明るさ確保にとって好適となる。
第8の発明は、前記第2空間部には、前記第1空間部との境界部において前記スキップ床から立設された腰壁部が設けられ、その腰壁部には前記第1空間部と前記第2空間部との間で空気流を作り出すファン装置が設置されているとした。
この第8の発明によれば、ファン装置により、前記第1空間部と前記第2空間部との間で空気流が作り出されるため、この空気流を利用して自然な空気の流れを補助したり、暖かい空気を別の空間部へ送り出したりする等、屋内環境の向上に寄与できる。
第9の発明は、前記立ち上り外壁部の屋外側には、前記採光部の上方に夏季の太陽光を遮る庇が設けられているとした。
この第9の発明によれば、太陽光として太陽光を取り込む場合に、日射角度が高くなった夏季の太陽光が庇によって遮られるため、その太陽光が第2空間部に取り込まれて屋内温度が上昇したり、冷房効率が悪化したりすることを抑制できる。
本実施の形態の平屋住宅を示す縦断面図。 平屋住宅を示す平面図であり、(a)は一階部分を、(b)はスキップフロア階部分を示している。 スキップ手摺構造体を示す縦断面図。 北側壁部に設置された受光板部材を示す一部縦断面図。 採光を説明する平屋住宅の縦断面図。 夏季における空気の流れを説明する平屋住宅の縦断面図。 冬季における空気の流れを説明する平屋住宅の縦断面図。 受光板部材の設置箇所の別例を示す平屋住宅の縦断面図。 受光板部材の設置態様の別例を示す平屋住宅の縦断面図。 別例としてスキップ床のない平屋住宅を示す縦断面図。
以下、本発明の建物を具体化した一実施の形態である平屋住宅について、図面を参照しながら説明する。
はじめに、この平屋住宅の間取りを、図1及び図2を参照して説明する。図1は、平屋住宅を示す縦断面図であり、南北方向を切断線としている。図2は平屋住宅を示す平面図であり、(a)は一階部分を、(b)はスキップフロア階部分を示している。なお、図2では紙面上の上下方向が南北方向となっており、ここでのA−A断面図が図1に該当している。
図1に示されているように、平屋住宅10は一階部分11とスキップフロア階部分12とを備え、各階部分11,12はフラット屋根(陸屋根)となる屋根部13,14を有している。一階部分11は、基礎の上に設けられた階部分である。スキップフロア階部分12は平屋住宅10の北側寄りに設けられ、一階床面11aと一階天井面11bとの間に設けられたスキップ床15を基準とする階部分である。
スキップフロア階部分12の空間領域は一階部分11のそれと高さ方向において一部重なり、かつ天井面12bは一階天井面11bよりも高い位置に設けられている。このため、各階部分11,12の屋根部13,14には高低差があり、一階部分11の屋根部13よりスキップフロア階部分12の屋根部14が高い位置に設けられている。説明の便宜上、一階部分11の屋根部13を下屋根部13、スキップフロア階部分12の屋根部14を上屋根部14とする。
なお、各階部分11,12では下地材や仕上材等が適宜組み付けられることで床部や天井部が構成されており、その床部の表面が前記床面11aやスキップ床15の床面15aとなっており、また天井部の下面が前記天井面11b,12bとなっている。
一階部分11及びスキップフロア階部分12の全体の間取りは次の通りである。
図2(a)に示されているように、一階部分11には、主な屋内空間部として玄関21、リビングダイニング22、キッチン23、寝室24、収納室25、洗面・トイレ26及び浴室27が設けられている。このうち、玄関21、収納室25、洗面・トイレ26及び浴室27は北側に配置され、西側からこの順序で並んで設けられている。また、リビングダイニング22、キッチン23及び寝室24は南側に配置され、西側からこの順序で並んで設けられている。
前記収納室25はスキップ床15の下方に設けられた屋内空間部であり、その天井面11cはリビングダイニング22等の他の一階空間部における一階天井面11bよりも低い位置に設けられている(前記図1参照)。収納室25には玄関21側と廊下28(リビングダイニング22と洗面・トイレ26とをつなぐ廊下28)側とのいずれからも出入り可能となっている。リビングダイニング22と収納室25とは南北方向に沿って隣接しており、両者の間には第1階段29が設けられている。第1階段29のリビングダイニング22側には、階段手摺構造体K1が設置されている。階段手摺構造体K1は、支柱、縦や横の桟等が適宜組み合わされてなる構造体や、透明又は半透明のパネル板材を有する構造体等を用いて構成され、開放性及び光透過性が付与されている。
なお、前記収納室25は玄関21側と廊下28側との2つに領域分けされており、そのうち玄関側領域では、前記図1に示されているように、一階床面11aよりも低い位置に床面が設けられている。これにより、その部分では、スキップ床15が設けられた上記構成にあっても天井高さがある程度確保されている。
図2(b)に示されているように、スキップフロア階部分12には、スキップフロア31、吹き抜け空間32及び第2階段33が設けられている。このうち、スキップフロア31は前記収納室25の上方に配置され、リビングダイニング22と南北方向に沿って隣接して設けられている。前記第1階段29はこのスキップフロア31につながっている。スキップフロア31における第1階段29側の端縁部には、収納室25の内壁部の上方に位置するスキップ手摺構造体41が設けられ、スキップフロア31を区画している。
なお、本実施の形態では、リビングダイニング22が第1空間部、スキップフロア31が第2空間部に相当する。また、スキップ手摺構造体41が両空間部の境界部に立設された腰壁部に相当する。
ここで、このスキップ手摺構造体41について、図3を参照しながら若干の説明を加える。なお、図3は、スキップ手摺構造体41を示す縦断面図である。
スキップ手摺構造体41は吹き抜け用の手摺構造体であり、図示されているようにスキップ床15の床面15aに立設されている。下部構造体部42と上部構造体部43とを備え、これらはいずれも、支柱、パネル板材44、笠木45等の各部材が組み付けられることによって構成されている。このうちパネル板材44は、強化ガラスや樹脂等の材料により透明又は半透明に形成されている。このため、スキップ手摺構造体41には開放性及び光透過性が付与されている。
下部構造体部42には、ファン装置46が一つ又は複数設けられている。ファン装置46が複数設けられた場合、それら複数のファン装置46はスキップ手摺構造体41の延びる方向に沿って所定間隔ごとに設置されている。図3に図示された下部構造体部42は、そのファン装置46が設けられた部分を示している。
このファン装置46は、ファン47、ルーバ48及びファン駆動部(図示略)を有している。ファン47は、水平方向、かつスキップ手摺構造体41の延びる方向と直交する方向(この実施形態では南北方向)が回転軸となるように設けられている。ルーバ48はファン47の回転軸方向の両側に、上下方向に並んで多数設けられている。各ルーバ48は、第1階段29からスキップフロア31に向けて斜め上向きとなるように配置されている。このため、ファン駆動部によりファン47を正回転させると、リビングダイニング22等の一階部分11の空気がスキップフロア31側に送られる空気流が形成される。一方、ファン47を逆回転させると、スキップフロア31の空気がリビングダイニング22等の一階部分11に送られる空気流が形成される。したがって、スキップ手摺構造体41はスキップフロア31を区画するだけでなく、屋内での空気流を形成する機能も備えている。
屋内空間部の説明に戻り、前記吹き抜け空間32はスキップフロア31の南側で、リビングダイニング22の北側の一部領域及び第1階段29の上方に配置されている。スキップフロア31と吹き抜け空間32とは、互いに仕切りがない状態でつながっている。リビングダイニング22についてはその北側領域のみが吹き抜け空間32とされていることにより、吹き抜け空間32の南面を形成する立ち上り南壁部51は、リビングダイニング22の南面を形成する外壁である一階南壁部52よりも奥まった位置に設けられている。立ち上り南壁部51は、リビングダイニング22の上方で下屋根部13から立ち上るように設けられた外壁部であり、下屋根部13と上屋根部14との間の高低差をつないでいる。この立ち上り南壁部51が立ち上り外壁部に相当する。
このため、下屋根部13の屋根面13aは、収納室25、洗面・トイレ26及び浴室27の上方だけでなく、吹き抜け空間32を除くリビングダイニング22の上方(吹き抜け空間32の南方)にも広がっている。前者の屋根面領域には太陽光パネル61が設置され、後者の屋根面領域にはルーフ手摺構造体62によって囲われたルーフテラス63とされている。前記第2階段33は、このルーフテラス63と前記スキップフロア31とをつなぐ階段である。ちなみに、太陽光パネル61は、図1に示されているように、上屋根部14の屋根面14aにも設置されている。
次に、上記平屋住宅10において、自然光を採光して屋内の明るさを確保する窓サッシ71〜75,81,82について説明する。これら各窓サッシ71〜75,81,82はいずれも開閉機能を有しており、風通しの確保も可能となっている。
図1及び図2(a)に示されているように、一階部分11では、玄関21や収納室25を除く各空間部に対応して、南窓サッシ71〜73及び小窓サッシ74,75が設置されている。南窓サッシ71〜73は南側に面する空間部(リビングダイニング22、キッチン23及び寝室24)に対応して、一階南壁部52に設置されている。その中でも、リビングダイニング22に対応する南窓サッシ72は、南側から降り注ぐ太陽光をできるだけ多く取り込むべく、比較的大開口のものが採用されている。
もっとも、夏季の太陽光を取り込むとそれによって屋内が暑くなり、屋内環境や冷房効率を悪化させる原因となる。このため、太陽高度が高い夏季の太陽光を遮光すべく、各南窓サッシ71〜73の上方には庇76が設けられている。庇76としては、これによって夏季の太陽光をできるだけ遮る一方、冬季の太陽光はできるだけ遮らず積極的に取り込むようにすべく、オーニング装置等の張り出し量が調整可能となったものを採用することが好適である。
図1及び図2(b)に示されているように、スキップフロア階部分12では、まず、スキップフロア31の北面を形成する北側壁部53には、天井面12b側の近傍に横長の北窓サッシ81が設置されている。なお、この北側壁部53は奥側壁部に相当する。平面視において北側壁部53と平行をなす前記立ち上り南壁部51には、複数(図示では2つ)の南窓サッシ82が予定間隔を隔てながら横方向に並んで設けられている。より多くの太陽光を屋内に取り込むべく、南窓サッシ82の一つ一つは、前記立ち上り南壁部51の縦(上下)方向の略全域にわたる縦長に形成されている。もっとも、雨水等の跳ね返しを防止するため、南窓サッシ82の下端は下屋根部13の屋根面13aより所定の高さが確保されている。そして、図1に示されているように、この南窓サッシ82についても、その上方に一階側の庇76と同様に構成された庇83が設けられている。
なお、採光部としての前記南窓サッシ82は、上記以外の態様で設置することも考えられる。例えば、立ち上り南壁部51の略全域に広がる一つの大きな窓サッシが設けられてもよい。この場合には、窓サッシが南側立ち上り外壁部及び採光部の両者に相当する。また、複数の窓サッシが縦方向に並べて設けられたり、嵌め殺し式の南窓サッシ82を採用したりしてもよい。その他、前記庇83については、それに代えてシャッタ装置やブラインド装置等の光遮蔽手段を設置してもよい。
そして、図1に示すように、平屋住宅10は、南窓サッシ82から取り込まれた太陽光を受光するための受光板部材91を有している。この受光板部材91は、その平面を南向きにした状態で、スキップフロア31における北側壁部53の内壁面に設置されている。その大きさは、日中を通じて南窓サッシ82から差し込んだ太陽光が、表面に当たり得る程度に形成されている。
この受光板部材91は取り込んだ太陽光をその表面で受光するだけでなく、太陽光の熱エネルギを蓄熱する蓄熱機能、及び太陽光をその表面で反射する光反射機能を有している。したがって、受光板部材91は光利用手段、反射部材、蓄熱部材に相当する。その具体的構成について、図4を参照しながら説明する。なお、図4は、北側壁部53に設置された受光板部材91を示す一部縦断面図である。
まず蓄熱機能に関し、図4に示されているように、受光板部材91は容器本体92と潜熱蓄熱材93とで構成されている。容器本体92は、金属や樹脂等の比較的高い熱放射率を有する材質より構成され、その内部に潜熱蓄熱材93が充填されている。潜熱蓄熱とは物質の相変化(融解)による潜熱を利用した蓄熱であり、潜熱蓄熱材93としては硫酸ナトリウム水和物等の無機水和塩、パラフィン等が用いられる。受光板部材91が太陽光Tを受けることでその太陽光Tによる熱エネルギで潜熱蓄熱材93が融解し、熱が蓄えられる。一方、太陽光Tからの熱エネルギが弱く又はなくなってスキップフロア31の屋内温度が低下すると、潜熱蓄熱材93は凝固し、それによって表面から熱Nが放射される。この放射熱Nにより、スキップフロア31が暖められる。
また、光反射機能に関して、前記容器本体92の表面はその全面が光沢塗料等によりコーティングされて、光沢材層94が形成されている。これにより、受光板部材91の表面は反射面91aとなり、光反射率が高められている。なお、容器本体92が金属材料により構成されている場合であれば、その表面側を鏡面加工することによって反射面91aを形成するようにしてもよい。図示のように、受光板部材91の反射面91aに南窓サッシ82から取り込まれた太陽光Tが当たると、その太陽光Tは反射して入射側(南側)に導かれる。
次に、以上の構成を有する平屋住宅10において、リビングダイニング22及びスキップフロア31に対する採光や空気の流れがいかにして確保されるかを、図5乃至図7を参照しながら説明する。図5乃至図7はいずれも平屋住宅10の縦断面図であり、図5は採光を説明するためのもの、図6及び図7はそれぞれ夏季又は冬季における空気の流れを説明するためのものである。
まず、採光について説明する。
図5に示されているように、太陽高度の高い夏季においては、太陽光Tの日射角度が高いため、一階側の庇76及びスキップフロア階側の庇83によって太陽光Tは遮られる。これにより、一階側の南窓サッシ72及びスキップフロア階側の南窓サッシ82を通じた太陽光Tの取り込みが抑制されている。
一方、太陽高度の低い冬季においては、太陽光Tの日射角度も低いため、南窓サッシ72,82を通じて太陽光Tが屋内に取り込まれる。これにより、一階南側に位置するリビングダイニング22及び北側で隣接するスキップフロア31で、太陽光Tによる明るさが確保される。
また、スキップフロア階の南窓サッシ82から取り込まれた太陽光Tは、受光板部材91の表面に当たる。これにより、太陽光Tの熱エネルギが受光板部材91の潜熱蓄熱材93に蓄熱される。さらに、受光板部材91の表面は反射面91aとなっているため、その反射面91aに当たった太陽光Tは反射して入射側(南側)に導かれる。この反射した太陽光Tの一部はスキップ床15の床面15aに届き、また別の一部は光透過性がそれぞれ付与されたスキップ手摺構造体41及び階段手摺構造体K1を通過し、リビングダイニング22の北側領域に至る。このため、リビングダイニング22では、反射した太陽光Tによっても明るさが確保される。
つまり、受光板部材91の反射面91aと反対側に位置する屋内空間部では、太陽光Tの入射側だけでなくそれとは反対側からも太陽光Tが取り込まれることになり、屋内の明るさが十分に確保される。図5では太陽光Tの日射角度が低い状態が図示されているため、リビングダイニング22では南側からの太陽光Tの取り込みだけで十分な明るさが確保されている。しかしながら、冬季に図示の場合より日射角度が高くなったり、リビングダイニング22の南北方向の寸法が長くなったりすれば、南側から取り込まれた太陽光Tは北側領域まで届きにくいこともある。そのような場合は特に、太陽光Tの入射とは反対側からも太陽光Tが取り込まれることによるメリットは大きい。
次に、空気の流れについて説明する。
図6に示されているように、夏季においては、リビングダイニング22の南窓サッシ72から取り入れた外気が、屋内の吹き抜け空間32や第1階段29を通じてスキップフロア31に導かれ、さらに北窓サッシ81から排気されるという自然の空気流が形成される。これに加え、スキップ手摺構造体41に設けられたファン装置46(前述の図4参照)を駆動してファン47を正回転させることにより、リビングダイニング22等の一階部分11の空気が強制的にスキップフロア31へ送り出される。この空気は前述した空気流と合流して北窓サッシ81から排気される。このような空気の流れが作り出されることにより、屋内にこもりがちな熱気が屋外に排気され、冷房だけに頼らないで屋内環境を快適なものとすることができる。
一方、図7に示されているように、冬季においては、夜間等になって屋内の温度が低下すると、前述したように、日中に太陽光Tが当たることで受光板部材91に蓄えられた熱Nがその表面から放射され、スキップフロア31が暖められる。併せて、スキップ手摺構造体41のファン装置46を駆動してファン47を逆回転させることにより、放射熱Nにより暖められたスキップフロア31の空気が強制的に一階側へ送り出される。これにより、一階部分11のリビングダイニング22等でも放射熱Nによる暖房効果が得られる。この平屋住宅10のように、吹き抜け空間32によりリビングダイニング22とスキップフロア31とが空間的につながっているため、全体として大空間が形成されている場合では、このような放射熱Nを利用することで暖房装置による暖房負荷を軽減させることができる。
以上の説明をまとめると、本実施の形態によれば以下に示す有利な効果が得られる。
(1)立ち上り南壁部51に南窓サッシ82が設けられ、一階南壁部52より高く、そして北側に奥まった位置から太陽光Tが取り込まれるようになっている。このため、その取り込まれた太陽光Tはスキップフロア31のより奥側まで届き、スキップフロア31が明るく照らされる。これにより、暗くなりがちな北側配置のスキップフロア31について、天窓を用いて採光するために防水上の問題が生じてしまうといったことがない状態で太陽光Tを取り込み、屋内の明るさを十分に確保できる。
また、天窓を必要としないため、屋根部13,14に太陽光パネル61の設置スペースを十分に確保することもできるというメリットがある。天窓が不要であれば屋根部13,14に設置孔を形成する必要もないため、施工が容易であるし、天窓設置孔の形成による防水性の低下というデメリットを解消することもできる。
(2)立ち上り南壁部51を一階南壁部52より北側に奥まった位置に設置しているため、リビングダイニング22の上方空間をルーフテラス63として利用できる。また、スキップ床15を有するスキップフロア31を設けたことで、その下方空間を収納室25として利用できる。したがって、天井高とされた平屋住宅10であっても、屋内及び屋外の空間を有効に活用できる。
(3)北側の屋内空間部をスキップフロア31としているため、太陽光Tの入射角度が比較的低い場合であっても、取り込まれた太陽光Tは一階床面11aより高い位置に設けられているスキップ床15の床面15a近くまで届くことになる。これにより、スキップフロア31の明るさ確保にとって好適となる。
(4)スキップフロア31の北側壁部53には受光板部材91が設置されており、取り込まれた太陽光Tはその反射面91aに当たって反射する。このため、太陽光Tはスキップフロア31の奥まで届き、さらに入射する太陽光Tの通り道だけでなく、その下方にも太陽光Tが導かれる。これにより、スキップフロア31ではより広い領域で明るさを確保できる。また、太陽光Tの入射角度によっては、反射した太陽光Tをリビングダイニング22の北側領域に導くことも可能となる。これにより、リビングダイニング22の南窓サッシ72だけでは太陽光Tが届きにくい領域にも太陽光Tを届けることができる。
(5)受光板部材91は蓄熱機能を有しており、取り込まれた太陽光Tが受光板部材91に当たることでそこに太陽光Tの熱エネルギが蓄えられる。そして、その熱Nは表面からスキップフロア31に向けて放熱されるため、その放射熱Nによって寒くなりがちな北側のスキップフロア31を暖めることができる。これにより、冬季において、スキップフロア31での暖房負荷を軽減させることができる。
(6)スキップフロア31を区画するスキップ手摺構造体41には、ファン装置46が設置されている。このファン装置46により、リビングダイニング22とスキップフロア31との間で空気流が作り出されるため、この空気流を利用して自然な空気の流れを補助したり、放射熱Nにより暖められたスキップフロア31の空気をリビングダイニング22へ送り出したりして、屋内環境を向上させることができる。
(7)南窓サッシ72,82の屋外側には夏季の太陽光Tを遮る庇76,83が設けられているため、太陽光Tが屋内に取り込まれて屋内温度が上昇したり、冷房効率が悪化したりすることを抑制できる。
なお、以上説明した実施の形態に限らず、例えば以下に別例として示した形態で実施することもできる。
(a)上記実施の形態では、受光板部材91が北側壁部53の内壁面に設置されているが、それに代えて他の箇所に設置してもよいし、併せて別の箇所に設置してもよい。
前者の別例は、一例として、スキップフロア31の天井面12bから吊り下げて受光板部材91を設けることが考えられる。また、図8に示すように、第2階段33の階段手摺構造体K2に、上下方向を回転軸として回動自在となるように受光板部材96を設置し、必要に応じて立ち上り南壁部51と平行に配置して太陽光Tを受光可能な状態に配置するようにしてもよい。
一方、図9は後者の一例を示す平屋住宅10の縦断面図である。この例では、図示されているように、スキップ手摺構造体41にもその南面に受光板部材91が設けられている。その設置態様として、スキップ手摺構造体41を構成するパネル板材44の代わりに受光板部材91が用いられている。他に、受光板部材97を別途設けてもよい。
冬季であっても、前述した図5の図示より日射角度が高くなる時間帯がある。例えば、冬至における東京での南中高度は約32度であり、緯度が高くなるほどその南中高度は高くなる。そのような時間帯では、図9に図示されているように、北側壁部53の内壁面に太陽光Tが届かず、一部がスキップ手摺構造体41の南面に当たる。そのような場合に備え、スキップ手摺構造体41の南面に受光板部材97を設けることで、太陽光Tを入射側に反射させて明るさを確保できるし、放射熱Nによる暖房負荷の軽減という効果が低減すること抑制できる。なお、図9では、できるだけ日差しを取り込むために、庇76,83はその張り出し量を小さくした状態が図示されている。
(b)上記実施の形態では、平屋住宅10にスキップ床15を設けてスキップフロア階部分12が形成されているが、スキップ床15のない平屋住宅であってもよい。図10はそのような平屋住宅を示す縦断面図である。図示されているように、平屋住宅100は屋内空間部としてダイニング101及びリビング102を備え、それらは南北方向に横並び、かつ隣接して設けられている。上記実施形態における平屋住宅10と異なり、スキップ床15が設けられていないため、ダイニング101及びリビング102はいずれも同じ高さ位置の床面100aを有している。このため、受光板部材91もその下端部が床面100aの近傍に配置されるように設置されている。その他の構成は前記平屋住宅10と同様である。
かかる構成であっても、南窓サッシ82から取り込まれた太陽光Tが受光板部材91の反射面91aに当たって反射し、入射側に導かれる。これにより、太陽光Tの入射側から見て奥の屋内空間部であるリビング102では、その床近傍にも太陽光Tが導かれるため、屋内の明るさを好適に確保できる。また、この場合も同様に、放射熱Nによる暖房負荷軽減も実現できる。
(c)上記実施の形態では、光利用手段としての受光板部材91は蓄熱機能及び反射機能の両機能を有しているが、少なくともいずれか一方の機能を有していればよい。いずれかの機能を有するだけでも、それによって得られるメリットは大きいからである。
また、受光板部材91に蓄熱機能を付与する構成として、前記容器本体92に潜熱蓄熱材93が充填された構成に代えて、熱容量の大きい材質(例えば、石材等)によって受光板部材91を形成するようにしてもよい。この場合も、その表面に光沢材を塗布したり、鏡面加工したりすれば、反射面91aを形成して反射機能を付与することもできる。
さらに、受光板部材91を北側壁部53の内壁面に設置する構成として、北側壁部53に収容凹部を形成してそこに設けてもよい。また、受光板部材91に代えて、北側壁部53を構成する壁仕上げ材等に光沢性を有するものを採用すれば、北側壁部53自身が反射機能を備えた光利用手段となり得る。北側壁部53がコンクリート壁であれば、その北側壁部53自身が蓄熱機能を備えた光利用手段となり得る。
(d)上記実施の形態では、受光板部材91に太陽光Tの熱エネルギを蓄熱し、その熱Nを放射させるようにしているが、この熱Nを他へ伝える伝熱手段を設けてもよい。伝熱手段としては、受光板部材91に接する空気流通層を北側壁部53に設けて、その空気流通層を流通する空気を媒体として熱を伝える構成が一例として考えられる。かかる伝熱により、例えば、収納室25や洗面・トイレ26に伝熱させてそれらの部屋の暖房補助に利用したり、スキップフロア31や他の屋内空間部における床部に伝熱させ、床暖房の補助に利用したりすることが考えられる。これにより、蓄えた熱Nの用途を広げることができて好適となる。
(e)上記実施の形態では、スキップ手摺構造体41に設けられたファン装置46の駆動制御として、夏季又は冬季に正回転又は逆回転させることを説明したが、居住者の生体情報や屋内環境情報に基づいて各種の制御を実施するようにしてもよい。この場合、居住者の生体情報を取得するため、屋内にサーモグラフィ(体温情報の検出)、生体センサ(心拍数情報等の検出)等が設置される。また、室内環境情報を取得するため、室温センサや湿度センサ等が屋内に設置される。そして、これら各種センサ等がファン装置46のコントローラに接続され、コントローラがこれらの情報に基づいてファン47を駆動制御する。これにより、単に季節に応じて正回転又は逆回転させるというだけでなく、居住者の体調や屋内環境に応じたきめ細かな制御を実施して、ファン47の回転による空気流を作り出すことができる。
(f)上記実施の形態では、立ち上り南壁部51がリビングダイニング22の上方に設けられているが、立ち上り南壁部51がより北側に配置された構成を採用してもよい。要は、少なくともスキップフロア31がリビングダイニング22よりも天井高とされた構成であればよい。
(g)上記実施の形態では、平屋住宅10は南向きとされて、リビングダイニング22とスキップフロア31とは南北方向に並んで設けられているが、例えば両空間部が南東・北西方向に並ぶ等、他の方角を向く平屋住宅10であってもよい。
(h)上記実施の形態では、平屋住宅10を建物の例として説明したが、住宅以外の建物であってもよい。また、建物の屋根部は、上記実施形態の平屋住宅10のようにフラット屋根ではなく、傾斜した屋根面を有する屋根部であってもよいが、その場合でも南窓サッシ82を設置するため、外壁となる立ち上り南壁部51を設ける必要はある。さらに、スキップフロア31の上方に上階部分を設けるなど、複数階建ての建物であってもよい。ただし、その場合には、南窓サッシ82での太陽光の採光を遮らないようにすべく、少なくともルーフテラス63、つまり段差部分の空間上方には上階部分が設けられない建物である必要がある。
10…平屋住宅(建物)、11b,12b…天井面、15…スキップ床、22…リビングダイニング(第1空間部)、31…スキップフロア(第2空間部)、41…スキップ手摺構造体(腰壁部)、46…ファン装置、51…立ち上り南壁部(南側立ち上り外壁部)、52…一階南壁部(外壁である南側壁部)、53…北側壁部、82…南窓サッシ(採光部)、83…庇、91…受光板部材(光利用手段、反射部材、蓄熱部材)、91a…反射面。

Claims (9)

  1. 屋内空間部として、横並びで設けられた第1空間部と第2空間部とを有し、前記第1空間部の前記第2空間部の反対側に配置された壁部が外壁となっている建物において、
    前記第1及び第2両空間部の天井部は、高さ位置が高低異なって少なくとも第2空間部の天井部が高くなる段状に形成され、その段差部分に設けられた立ち上り外壁部には太陽光が取り込まれる採光部が設置されており、
    前記第2空間部には、前記採光部より取り込まれた太陽光を受光するとともに、その受光した太陽光の光及び熱の少なくともいずれかを屋内で利用する光利用手段が設けられていることを特徴とする建物。
  2. 前記光利用手段は、前記受光した太陽光を反射させる反射部材であることを特徴とする請求項1に記載の建物。
  3. 前記反射部材は、前記第2空間部の奥側壁部に設置され、前記採光部より取り込んだ太陽光が当たる反射面を有することを特徴とする請求項2に記載の建物。
  4. 前記光利用手段は、その受光した太陽光の熱を蓄える蓄熱部材であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の建物。
  5. 前記蓄熱部材は、前記蓄えられた熱を前記第2空間部に向けて放熱する放熱機能を備えていることを特徴とする請求項4に記載の建物。
  6. 前記蓄熱部材に蓄えられた熱を、前記第2空間部の床部、同第2空間部以外の屋内空間部及びその床部の少なくともいずれかに伝熱する伝熱手段を備えていることを特徴とする請求項4又は5に記載の建物。
  7. 前記第2空間部は、前記第1空間部の床よりも高い位置に設けられたスキップ床を有していることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の建物。
  8. 前記第2空間部には、前記第1空間部との境界部において前記スキップ床から立設された腰壁部が設けられ、その腰壁部には前記第1空間部と前記第2空間部との間で空気流を作り出すファン装置が設置されていることを特徴とする請求項7に記載の建物。
  9. 前記立ち上り外壁部の屋外側には、前記採光部の上方に夏季の太陽光を遮る庇が設けられていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の建物。
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