JP2009180027A - 蓄温蓄涼機能を有する建物 - Google Patents

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Abstract

【課題】熱容量が大きい床材を用いて、冬場の寒い時期のみならず、夏場の暑い時期においても、自然エネルギーを有効活用しつつ快適な室内環境を効率良く形成できる蓄温蓄涼機能を有する建物を提供する。
【解決手段】蓄温蓄涼機能を有する建物10であって、蓄温蓄涼領域14は、南側蓄温蓄涼室15と北側蓄温蓄涼室16と中間室17とからなり、建物10を南北方向に横断して設けられる。南側蓄温蓄涼室16は、南側の面が開口窓18aを有する外壁18によって、北側の面が開口窓19aを有する仕切り壁19によって各々仕切られると共に、熱容量の大きな床材からなる南側蓄温蓄涼床20を備えている。北側蓄温蓄涼室16は、北側の面が開口窓21aを有する外壁21によって、南側の面が開口窓22aを有する仕切り壁22によって各々仕切られると共に、熱容量の大きな床材からなる北側蓄音蓄涼床23を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、南北方向に横断する蓄温蓄涼領域が設けられて蓄温蓄涼機能を有する建物に関する。
気温や湿度などの外部の気候要素は季節や時刻とともに大きく変動するものであり、外部の気候要素のままでは住宅の屋内環境は快適とはいえず、何等かの対策が必要である。電気による冷暖房設備のなかった時代の日本の伝統的な民家では、特に夏場における過し易さに配慮して、日射を遮る厚い屋根や、深い軒や庇を設けると共に、開口を大きく形成して容易に通風が得られるようにするといった工夫がなされていた。
一方、近年の住宅では、充実した冷暖房設備によって、夏は涼しく、冬は暖かい快適な屋内環境が得られるようになっており、さらに住宅の高断熱化や高気密化を図ることによって、エネルギー消費を削減する工夫もなされている。
また、近年の住宅では、高断熱化や高気密化を図った場合でも、冷暖房設備の稼動によるエネルギー消費は年々増加の傾向にあり、地球温暖化などの環境問題を引き起こす要因の一つにもなっている。このようなことから、高断熱化や高気密化が図られた住宅等の建物においても、太陽光による自然の恵みを利用して、より一層の省エネルギー化に寄与できるようにする工夫がなされている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
特開2004−285704号公報 特開2006−348743号公報
特許文献1や特許文献2に記載の建物は、コンクリート製の土間が木質系の床等と比べて熱容量が大きいこと着目して、例えば冬場において、日中の太陽光による太陽熱を土間に蓄熱しておき、室温が下がった夜間に蓄熱した太陽熱を土間から居室内に放熱することにより、自然エネルギーを有効活用しつつ快適な室内環境を形成することを可能にして、資源エネルギーや電力使用量の低減を図ることができるようにしたものである。
しかしながら、特許文献1や特許文献2に記載の建物では、例えば夏場の暑い時期においては、遮蔽装置を用いてコンクリート製の土間への太陽光による日射を遮蔽して、室温の上昇を抑制する工夫がなされている。したがって、例えば夏場の暑い時期においては、コンクリート製の土間等の熱容量が大きい床材が必ずしも有効活用されていないことから、例えば冬場の寒い時期のみならず、例えば夏場の暑い時期においても、熱容量が大きい床材を用いて、自然エネルギーを有効活用しつつ快適な室内環境を効率良く形成して、資源エネルギーや電力使用量の低減を効果的に図ることを可能にする新たな建物の開発が望まれている。
本発明は、熱容量が大きい床材を用いて、例えば冬場の寒い時期のみならず、例えば夏場の暑い時期においても、自然エネルギーを有効活用しつつ快適な室内環境を効率良く形成することのできる蓄温蓄涼機能を有する建物を提供することを目的とする。
本発明は、南北方向に横断する蓄温蓄涼領域が設けられて蓄温蓄涼機能を有する建物であって、前記蓄温蓄涼領域は、南側蓄温蓄涼室と、北側蓄温蓄涼室と、これらの間に設けられた中間室とを含んで構成されており、前記南側蓄温蓄涼室は、南側の面が開閉可能な開口窓を有する外壁によって、北側の面が開閉可能な開口窓を有する仕切り壁によって各々仕切られると共に、熱容量の大きな床材からなる南側蓄温蓄涼床を備えており、前記北側蓄温蓄涼室は、北側の面が開閉可能な開口窓を有する外壁によって、南側の面が開閉可能な開口窓を有する仕切り壁によって各々仕切られると共に、熱容量の大きな床材からなる北側蓄音蓄涼床を備えており、冬には太陽光による日射を南側蓄温蓄涼室に取り込むと共に、夏には北側からの風が前記蓄温蓄涼領域を通過するようにした蓄温蓄涼機能を有する建物を提供することにより、上記目的を達成したものである。
ここで、上記記載における南北方向は、厳密な南北方向を意味するものではなく、略南北方向として、例えば厳密な南北方向から0〜30度東側又は西側に向いた方向も含まれる。
また、蓄温蓄涼領域の外壁や仕切り壁に設けられる開口窓は、一般の採光可能な窓の他、床面まで採光可能に開いている掃出し窓や、外壁や仕切り壁の略全体が採光可能に開いている開口窓も含まれる。
そして、本発明の蓄温蓄涼機能を有する建物は、前記南側蓄温蓄涼床及び/又は北側蓄温蓄涼床が、コンクリート製の土間からなることが好ましい。
また、本発明の蓄温蓄涼機能を有する建物は、前記中間室の上方が吹抜け部となっており、前記南側蓄温蓄涼室の上階部分から、前記吹抜け部を介して冬の太陽光による日射を前記北側蓄温蓄涼室に取り込めるようにすることが好ましい。
さらに、本発明の蓄温蓄涼機能を有する建物は、前記中間室の吹抜け部の上方には、前記中間室の床から1.5層分の高さ位置に、スキップ床が設けられていることが好ましい。
ここで、上記記載における1.5層分の高さは、一般に230〜400cm程度の高さを有する建物の1層分の高さに、これの略半分程度の高さを加えて、1層分の高さと2層分の高さの中間部分に位置する高さを略称するものであり、1層分の高さの1.5倍の高さの他、1層分の高さの1.40〜1.75倍程度の高さを含むものである。また、スキップ床は、一般に230〜400cm程度の高さを有する1層分の高さの中間部分の高さ位置に配置される床を略称するものであり、1層分の高さの1/2の高さの他、1層分の高さの40〜75%程度の高さ位置に配置される床を含むものである。
さらにまた、本発明の蓄温蓄涼機能を有する建物は、前記北側蓄温蓄涼室の北側の面を仕切る外壁が、これの東側及び西側に隣接する外壁よりも内側に食い込んだ凹部に設けられており、該凹部の北側には、植栽が施されていることが好ましい。
そして、本発明の蓄温蓄涼機能を有する建物によれば、南北方向に横断する蓄温蓄涼領域を備えており、前記蓄温蓄涼領域は、南側蓄温蓄涼室と、北側蓄温蓄涼室と、これらの間に設けられた中間室とを含んで構成されており、南側蓄温蓄涼室は、南側の面が開閉可能な開口窓を有する外壁によって、北側の面が開閉可能な開口窓を有する仕切り壁によって各々仕切られると共に、熱容量の大きな床材からなる南側蓄温蓄涼床を備えており、北側蓄温蓄涼室は、北側の面が開閉可能な開口窓を有する外壁によって、南側の面が開閉可能な開口窓を有する仕切り壁によって各々仕切られると共に、熱容量の大きな床材からなる北側蓄音蓄涼床を備えている。
したがって、例えば夏の暑い時期においては、例えば涼しい夜間に、北側蓄温蓄涼室では、北側の面の外壁の開口窓を開放状態とすると共に、南側の面の仕切り壁の開口窓を開放状態とし、且つ南側蓄温蓄涼室では、南側の面の外壁の開口窓を開放状態とすると共に、北側の面の仕切り壁の開口窓を開放状態として、主として涼風を伴った北側からの風を積極的に取り込みつつ蓄温蓄涼領域をスムーズに通過させることにより、熱容量の大きな床材からなる北側蓄温蓄涼床や南側蓄温蓄涼床に、夜間の風による涼しさを、効率良く蓄涼することが可能になる。
また、例えば夏の暑い昼間に、南側蓄温蓄涼室では、南側の面の外壁の開口窓を閉塞状態とすると共に、北側の面の仕切り壁の開口窓を開放状態として、蓄温蓄涼領域における高断熱化や高気密化を図りつつ、北側蓄温蓄涼床や南側蓄温蓄涼床から夜間に蓄涼された涼しさを屋内に発散させることにより、自然エネルギーを利用して、冷房を不要とするか、或いは冷房のための負荷を効果的に軽減することが可能になる。
一方、例えば冬の寒い時期においては、例えば太陽熱が得られる昼間に、南側蓄温蓄涼室では、南側の面の外壁の開口窓を閉塞状態とすると共に、北側の面の仕切り壁の開口窓を開放状態とし、且つ北側蓄温蓄涼室では、北側の面の外壁の開口窓を閉塞状態とすると共に、南側の面の仕切り壁の開口窓を閉塞状態として、ダイレクトゲインによって太陽光による日射を南側蓄温蓄涼室に積極的に取り込むと共に、両面が閉塞された北側蓄温蓄涼室を熱の緩衝空間として熱が屋外に逃げるのを抑制しつつ、熱容量の大きな床材からなる南側蓄温蓄涼床に、太陽熱による温かさを効率良く蓄温することが可能になる。またこれによって、例えば日没後も温かい屋内環境を形成することが可能になる。
また、例えば冬の寒い夜間に、南側蓄温蓄涼室では、南側の面の外壁の開口窓を閉塞状態とすると共に、北側の面の仕切り壁の開口窓を開放状態とし、且つ北側蓄温蓄涼室では、北側の面の外壁の開口窓を閉塞状態とすると共に、南側の面の仕切り壁の開口窓を閉塞状態として、蓄温蓄涼領域における高断熱化や高気密化を図りつつ、南側蓄温蓄涼床から昼間に蓄温された温かさを屋内に発散させることにより、自然エネルギーを利用して、暖房を不要とするか、或いは暖房のための負荷を効果的に軽減することが可能になる。また南側蓄温蓄涼床から蓄温された温かさが発散されなくなったら、南側蓄温蓄涼室の北側の面の仕切り壁の開口窓を閉塞状態とし、両面が閉塞された南側蓄温蓄涼室を熱の緩衝空間として、蓄温蓄涼領域における高断熱化や高気密化を向上させることにより、暖房のための負荷をさらに効果的に軽減することが可能になる。
そして、本発明の蓄温蓄涼機能を有する建物によれば、南側蓄温蓄涼床及び/又は北側蓄温蓄涼床をコンクリート製の土間とすることにより、熱容量が大きく蓄温蓄涼機能に優れた南側蓄温蓄涼床や北側蓄温蓄涼床を容易に形成することが可能になると共に、南側蓄温蓄涼室や北側蓄温蓄涼室を例えばサンルームや階段室等として、有効利用することが可能になる。
また、本発明の蓄温蓄涼機能を有する建物によれば、前記中間室の上方を吹抜け部とし、前記南側蓄温蓄涼室の上階部分から、前記吹抜け部を介して冬の太陽光による日射を前記北側蓄温蓄涼室に取り込めるようにしておくことにより、蓄温蓄涼機能に優れた北側蓄温蓄涼床にも、太陽熱による温かさを効果的に蓄温することが可能になり、例えば冬の寒い夜間に、北側蓄温蓄涼床からも蓄温された温かさを屋内に発散させることにより、暖房のための負荷をさらに効果的に軽減することが可能になる。
さらに、本発明の蓄温蓄涼機能を有する建物によれば、前記中間室の吹抜け部の上方には、前記中間室の床から1.5層分の高さ位置に、スキップ床を設けておくことにより、吹抜け部の上方の空間を、収納庫や居住部として効率良く利用することが可能になる。
さらにまた、本発明の蓄温蓄涼機能を有する建物によれば、前記北側蓄温蓄涼室の北側の面を仕切る外壁を、これの東側及び西側に隣接する外壁よりも内側に食い込んだ凹部に設け、該凹部の北側には、植栽を施しておくことにより、凹部の北側に設けられた植栽の部分をクールスポツトとして、木の葉の蒸散作用を利用して北側からの風を効果的に冷却することが可能になり、また冷却した北側からの風を、凹部によって両側に逃げるの抑制しつつ、北側蓄温蓄涼室の外壁に設けた開口窓から蓄温蓄涼領域に効率良く取り込むことが可能になる。これらによって、例えば夏の暑い時期に、主として涼風を伴った北側からの風を取り込んで蓄温蓄涼領域を通過させることにより行う、北側蓄温蓄涼床や南側蓄温蓄涼床への蓄涼をさらに効果的に行うことを可能にして、冷房のための負荷をさらに効果的に軽減することが可能になる。
本発明の蓄温蓄涼機能を有する建物によれば、熱容量が大きい床部材を用いて、例えば冬場の寒い時期のみならず、例えば夏場の暑い時期においても、自然エネルギーを有効活用しつつ快適な室内環境を効率良く形成することができる。
本発明の好ましい一実施形態に係る蓄温蓄涼機能を有する建物10は、図1〜図4に示すように、例えば2階建ての木造の住宅建築物であって、中央居住部11と、東側居住部12と、西側居住部13とからなり、中央居住部11の1階部分29が、建物10の南北方向に横断する蓄温蓄涼領域14となっている。本実施形態の建物10は、蓄温蓄涼領域14を備えることにより、例えば冬場の寒い時期に太陽熱による温かさを蓄温できるようにすると共に、例えば夏場の暑い時期に涼風による涼しさを蓄涼できるようにして、自然エネルギーを有効活用しつつ快適な室内環境を効率良く形成することを可能にするものである。
また、本実施形態の建物10は、例えば夏場の暑い時期に涼しさを得るための、暑さを入れないようにする設備や、熱を逃がす設備や、涼を蓄える設備を種々備えていると共に、例えば冬場の寒い時期に温かさを得るための、熱を取り込む設備や、熱を逃がさない設備や、温かさを蓄える設備を種々備えている。
そして、本実施形態の蓄温蓄涼機能を有する建物10は、南北方向に横断する蓄温蓄涼領域14が設けられて蓄温蓄涼機能を有する建物であって、蓄温蓄涼領域14は、南側蓄温蓄涼室15と、北側蓄温蓄涼室16と、これらの間に設けられた中間室17とを含んで構成されており、南側蓄温蓄涼室16は、南側の面が開閉可能な開口窓18aを有する外壁18によって、北側の面が開閉可能な開口窓19aを有する仕切り壁19によって各々仕切られると共に、熱容量の大きな床材からなる南側蓄温蓄涼床20を備えており、北側蓄温蓄涼室16は、北側の面が開閉可能な開口窓21aを有する外壁21によって、南側の面が開閉可能な開口窓22aを有する仕切り壁22によって各々仕切られると共に、熱容量の大きな床材からなる北側蓄音蓄涼床23を備えており、冬には太陽光による日射を南側蓄温蓄涼室15に取り込むと共に、夏には北側からの風が蓄温蓄涼領域14を通過するようになっている。
また、本実施形態の建物10では、南側蓄温蓄涼床20及び北側蓄温蓄涼床23は、熱容量の大きな床材として、好ましくはコンクリート製の土間によって構成されている。
さらに、本実施形態の建物10では、中間室17の中央部分の上方が吹抜け部24となっており、南側蓄温蓄涼室16の上階部分25から、吹抜け部24を介して冬の太陽光による日射を北側蓄温蓄涼室16に取り込めるようになっている。また中間室17の吹抜け部24の上方には、中間室17の床から1.5層分の高さ位置に、スキップ床26が設けられている。
さらにまた、本実施形態の建物10では、北側蓄温蓄涼室16の北側の面を仕切る外壁21が、これの東側及び西側に隣接する外壁よりも内側に食い込んだ凹部27に設けられており、この凹部27の北側には、植栽28が施されている。
本実施形態の建物10の1階部分29の間取りとしては、図2に示すように、東側居住部12の北側角部に位置して、玄関ポーチ32から出入り可能な、玄関収納室33aを備える玄関33が設けられている。玄関33の西側にはホール収納庫34aを備える玄関ホール34が設けられており、玄関ホール34の西側には、中央居住部11に設けられた蓄温蓄涼領域14の北側蓄温蓄涼室16による階段室35が出入り可能に隣接している。玄関33の南側には、蓄温蓄涼領域14の中間室17によるリビング36の東側に隣接して、和室37がリビング36から出入り可能に設けられており、和室37の南側には、1階部分29の南東の角部に配置されて、デッキ部38が和室37から出入り可能に設けられている。
東側居住部12の西側に隣接する中央居住部11の1階部分29は、後述する蓄温蓄涼領域14を構成する部分であり、北側に北側蓄温蓄涼室16による階段室35が、中間部分に中間室17によるリビング36が、南側に南側蓄温蓄涼室16によるサンルーム39が、南北方向に連設して設けられている。また、階段室35の上方は、2階部分30の天井面に至る吹抜け部40となっていると共に、リビング36の中央部分略2/3の領域の上方が、1.5層分の高さの吹抜け部24となっている(図1参照)。さらに、リビング36の東側の部分は、東側居住部12に一部食い込んでいて、リビング36を広く形成している。
中央居住部11の西側に隣接する西側居住部13の1階部分29には、リビング36の西側に配置されてダイニング41が設けらており、ダイニング41の北側にはキッチン42が設けられている。キッチン42の北側には、1階部分29の北西の角部に配置されて、洗面室43、浴室44、トイレ45等のよる水廻り領域が設けられている。
中央居住部11の階段室35に設けられた階段46を介して1階部分29から昇降する建物10の2階部分30の間取りとしては、図3に示すように、階段46の南側に配置されて中央居住部11の中央部分に2階ホール47が設けられており、2階ホール47の東側の東側居住部12には、クローゼット48a,49aの付いた2室の子供部屋48,49が、2階部分30の北東の角部及び南東の角部に配置されて設けられている。
また、2階ホール47の西側の西側居住部13には、階段46の西側に隣接して、2階ホール47から出入り可能なトイレ50が設けられていると共に、2階ホール47の西側の突き当たり部分から出入り可能な西側居住部13の本体部分として、北側からウォークインクローゼット51、スタディーコーナー52、及びベッドルーム53が、南北方向に連設して設けられている。スタディーコーナー52及びベッドルーム53の西側には、ベッドルーム53から出入り可能な西側バルコニー54が設けられている。
さらに、中央居住部11における、リビング36の上方の吹抜け部24を挟んだ2階ホール47とは反対側の南側部分には、2階サンルーム55が設けられている。この2階サンルーム55は、2階部分30の南西の角部に配置されたベッドルーム53から出入り可能となっている。またベッドルーム53と吹抜け部24との間には階段56が設けられており、この階段56を介して、吹抜け部24の上方のスキップ床26に出入り可能となっている。
さらにまた、建物10の2階部分30には、建物10の東側の面及び南側の面に跨るようにL字形に延設して、南東側バルコニー58が設けられている。この南東側バルコニー58には、東側居住部12の各子供部屋48,49や中央居住部11の2階サンルーム55から、各々出入り可能となっている。
またベッドルーム53と吹抜け部24との間に設けられた階段56を介して昇降するスキップ2階部分のスキップ床26は、図4に及び図1に示すように、中央居住部11の1階部分29に設けられた中間室17の上方の吹抜け部24を覆う、中間室17の床から1.5層分の高さ位置に配置された床部分である。スキップ床26の上方の天井部分は、屋根裏空間59に食い込むようにして設けられていることにより、スキップ床26の上方の空間は、居住者が立ったままの状態で立入ることのできる居住部としての書斎31となっている。
ここで、中央居住部11においては、図1に示すように、書斎31及び2階サンルーム55の天井部分は、屋根裏空間59に食い込むようにして設けられている。また、1階部分29からの吹抜け空間となった階段室35の上方の吹抜け部40の天井部分には、屋根裏を貫通して屋根60から上方に突出する通風採光塔61が設けられている。さらに、スキップ床26の南側縁部分における、南側蓄温蓄涼室16の上階部分25である2階サンルーム55の床との間の段差部分には、これの略全域に亘って、開閉可能な開口窓62が設けられており、スキップ床26の北側縁部分における、2階ホール47の床との間の段差部分にもまた、これの略全域に亘って、開閉可能な開口窓63が設けられている。さらにまた、スキップ床26の上方の書斎31と2階サンルーム55との間の仕切り壁には、開閉可能な開口窓64が設けられていると共に、スキップ床26の上方の書斎31と、2階ホール47との間の仕切り壁にもまた、開閉可能な開口窓65が設けられている。
また、中央居住部11の2階部分30における南側の外壁は、その略全域が開閉可能な開口窓66となっていると共に、北側の外壁もまた、その略全域が開閉可能な開口窓67となっている。
そして、本実施形態では、図1及び図2に示すように、建物10の1階部分29の中央居住部11に、建物10を南北方向に横断して、南側蓄温蓄涼室15と、北側蓄温蓄涼室16と、これらの間に設けられた中間室17とからなる蓄温蓄涼領域14が設けられている。
南側蓄温蓄涼室15は、蓄温蓄涼領域14の南側に配置されて、例えば太陽熱による温かさを蓄温したり、涼風による涼しさを蓄涼することが可能な部屋部分であって、南側の面を構成する1階部分29の外壁18の略全域が開閉可能な開口窓18aとなっていると共に、北側の面を構成する中間室17との間の仕切り壁19の略全域が開閉可能な開口窓19aとなっている。また仕切り壁19の開口窓19aは、その全体を同時に開放できるように、東西の両側に配置された戸袋68に出入れ可能に収納される引戸形式の開口窓となっている。南側蓄温蓄涼室15の床部分を構成する南側蓄温蓄涼床20は、熱容量の大きな床材として、コンクリート製の土間によって形成されている。またコンクリート製の土間は、内装タイルによって覆われている。
北側蓄温蓄涼室16は、蓄温蓄涼領域14の北側に配置されて、例えば涼風による涼しさを蓄涼したり、太陽熱による温かさを蓄温することが可能な部屋部分であって、北側の面を構成する1階部分29の外壁21の略全域が開閉可能な開口窓21aとなっていると共に、南側の面を構成する中間室17との間の仕切り壁22の略全域が開閉可能な開口窓22aとなっている。また仕切り壁22の開口窓22aは、その全体を同時に開放できるように、東西の両側に配置された戸袋69に出入れ可能に収納される引戸形式の開口窓となっている。北側蓄温蓄涼室16の床部分を構成する北側蓄温蓄涼床23は、熱容量の大きな床材として、コンクリート製の土間によって形成されている。またコンクリート製の土間は、内装タイルによって覆われている。
ここで、南側蓄温蓄涼床20や北側蓄温蓄涼床23を形成するための蓄温蓄涼機能に優れた熱容量の大きな床材としては、コンクリートの他、例えばレンガ、石材等を用いることができる。また、南側蓄温蓄涼床20や北側蓄温蓄涼床23はいわゆる土間である必要は必ずしも無く、例えば物質が相変化(固体から液体、液体から固体)するときに発生する融解熱や凝固熱を蓄放熱に利用した、公知の各種の潜熱蓄熱材(例えば、商品名「スミターマル」、住化プラスチック(株)製)を、フローリング等の床板部材の下に敷設することによって蓄温蓄涼床20,23とすることもできる。
南側蓄温蓄涼室15と北側蓄温蓄涼室16との間に挟まれて設けられる中間室17は、例えば南側蓄温蓄涼床20や北側蓄温蓄涼床23に蓄温又は蓄涼された温かさや涼しさを屋内に発散させる際に、これらの温かさや涼しさを南側蓄温蓄涼室15や北側蓄温蓄涼室16から当該中間室17を通過させて発散させることにより、いわゆるバッファ機能を発揮して、建物10の中央部分から建物10の屋内の広い範囲に亘って効率良く温かさや涼しさが発散されるようにする機能を備えている。中間室17は、好ましくは開閉可能な大きな流通開口を介して、東側居住部12や西側居住部13と連通している。
そして、本実施形態の蓄温蓄涼機能を有する建物10は、さらに、例えば夏場の暑い時期に涼しさを得るための、暑さを入れないようにする設備や、熱を逃がす設備や、涼を蓄える設備を種々備えている。また、例えば冬場の寒い時期に温かさを得るための、熱を取り込む設備や、熱を逃がさない設備や、温かさを蓄える設備を種々備えている。
涼しさを得るための暑さを入れないようにする設備としては、例えば屋根60の南側端部における軒の出が深くなっている。また、南側蓄温蓄涼室15の南側の外壁18の外側やダイニング41の南側の外壁の外側に、パーゴラ日よけを設けることができる。東側居住部12の1階部分29のデッキ部38の外側に庇が設けられており、またブラインドシャッターが設けられている。デッキ部38は、太陽光反射デッキとなっている。西側居住部13の1階部分29のダイニング41及びキッチン42の西側の外壁に沿った部分には、すだれレール及びすだれフックにより支持されて、軒先すだれが設けられている。デッキ部38の南側及びダイニング41の南側には、落葉樹70が設けられていると共に、緑化フェンスが設けられいる。屋内に設けられる障子は断熱障子となっている。建物の10の例えば南側に面した外壁には、中空構造の遮熱タイルが貼られている。
涼しさを得るための熱を逃がすようにする設備としては、例えば上述のように中央居住部11の屋根61の北側部分に通風採光塔61が設けられている。また建物10の外壁部分に設けられる建具や、仕切り壁部分に設けられる建具の少なくとも一部が、開閉可能な欄間付きの建具となっている。リビング36と和室37が、格子建具によって仕切られている。スキップ床26の一部が通風床となっており、玄関33のドアが通風玄関ドアとなっている。北側蓄温蓄涼室16の北側の外壁21が設けられる凹部27の北側には、植栽28が施されてクールスポットとなっている。北側蓄温蓄涼室16の北側の外壁21に設けられた開口窓21aは地窓によって構成されている。
涼しさを得るための涼を蓄える設備としては、例えば上述の南側蓄温蓄涼室15や北側蓄温蓄涼室16を含む蓄温蓄涼領域14の他、南側蓄温蓄涼床20や北側蓄温蓄涼床23のコンクリート製の土間が熱容量の大きな部材からなる内装タイルによって覆われている。
温かさを得るための熱を取り込む設備としては、例えば上述の蓄温蓄涼領域14における、南側蓄温蓄涼室15の南側の外壁18の略全域に形成された、好ましくは断熱透明ガラスからなる大開口の開口窓18aや、両側が開口窓18a,19aによって仕切られた南側蓄温蓄涼室15によるサンルーム機能の他、スキップ床26の南側縁部分の下方が開口窓62となっていることにより、建物10の奥まで太陽光を取り込むことができるようになっている。
温かさを得るための熱を逃がさない設備としては、例えば南側蓄温蓄涼室15の北側の仕切り壁19を構成する開口窓19aに沿って、太鼓貼り内障子やスクリーンパーティションが設けられており、北側蓄温蓄涼室16の南側の仕切り壁22を構成する開口窓22aに沿って、断熱気密建具が設けられている。さらに、リビング36の上方の吹抜け部24を覆うスキップ床26の両側縁部の段差部分に設けられた開口窓62,64には、開閉可能な建具やサーモスクリーンが設けられている。
温かさを得るための温かさを蓄える設備としては、例えば上述の南側蓄温蓄涼室15や北側蓄温
蓄涼室16を含む蓄温蓄涼領域14の他、南側蓄温蓄涼床20や北側蓄温蓄涼床23のコンクリート製の土間が熱容量の大きな部材からなる内装タイルによって覆われている。
そして、上述の構成を有する本実施形態の蓄温蓄涼機能を有する建物10によれば、熱容量が大きい床材(コンクリート製の土間)を用いて、例えば冬場の寒い時期のみならず、例えば夏場の暑い時期においても、自然エネルギーを有効活用しつつ快適な室内環境を効率良く形成することが可能になる。
すなわち、本実施形態の蓄温蓄涼機能を有する建物10によれば、南北方向に横断する蓄温蓄涼領域14を備えており、この蓄温蓄涼領域14は、南側蓄温蓄涼室15と、北側蓄温蓄涼室16と、これらの間に設けられた中間室17とを含んで構成されており、南側蓄温蓄涼室15は、南側の面が開閉可能な開口窓18aを有する外壁18によって、北側の面が開閉可能な開口窓19aを有する仕切り壁19によって各々仕切られると共に、熱容量の大きな床材からなる南側蓄温蓄涼床20を備えており、北側蓄温蓄涼室16は、北側の面が開閉可能な開口窓21aを有する外壁21によって、南側の面が開閉可能な開口窓22aを有する仕切り壁22によって各々仕切られると共に、熱容量の大きな床材からなる北側蓄音蓄涼床23を備えている。
したがって、例えば夏の暑い時期においては、例えば涼しい夜間に、北側蓄温蓄涼室16では、北側の面の外壁21の開口窓21aを開放状態とすると共に、南側の面の仕切り壁22の開口窓22aを開放状態とし、且つ南側蓄温蓄涼室15では、南側の面の外壁18の開口窓18aを開放状態とすると共に、北側の面の仕切り壁19の開口窓19aを開放状態として、主として涼風を伴った北側からの風を積極的に取り込みつつ蓄温蓄涼領域14をスムーズに通過させることにより、熱容量の大きな床材からなる北側蓄温蓄涼床23や南側蓄温蓄涼床20に、夜間の風による涼しさを、効率良く蓄涼することが可能になる。
また、例えば夏の暑い昼間に、北側蓄温蓄涼室16では、好ましくは北側の面の外壁21の開口窓21aを閉塞状態とすると共に、南側の面の仕切り壁22の開口窓22aを開放状態とし、且つ南側蓄温蓄涼室15では、南側の面の外壁18の開口窓18aを閉塞状態とすると共に、北側の面の仕切り壁19の開口窓19aを開放状態として、蓄温蓄涼領域14における高断熱化や高気密化を図りつつ、北側蓄温蓄涼床23や南側蓄温蓄涼床20から夜間に蓄涼された涼しさを屋内に発散させることにより、自然エネルギーを利用して、冷房を不要とするか、或いは冷房のための負荷を効果的に軽減することが可能になる。
一方、例えば冬の寒い時期においては、例えば太陽熱が得られる昼間に、南側蓄温蓄涼室15では、南側の面の外壁18の開口窓18aを閉塞状態とすると共に、北側の面の仕切り壁19の開口窓19aを開放状態とし、且つ北側蓄温蓄涼室16では、北側の面の外壁21の開口窓21aを閉塞状態とすると共に、南側の面の仕切り壁22の開口窓22aを閉塞状態として、ダイレクトゲインによって太陽光による日射を南側蓄温蓄涼室15に積極的に取り込むと共に、両面が閉塞された北側蓄温蓄涼室16を熱の緩衝空間として熱が屋外に逃げるのを抑制しつつ、熱容量の大きな床材からなる南側蓄温蓄涼床20に、太陽熱による温かさを効率良く蓄温することが可能になる。またこれによって、例えば日没後も温かい屋内環境を形成することが可能になる。
また、例えば冬の寒い夜間に、南側蓄温蓄涼室15では、南側の面の外壁18の開口窓18aを閉塞状態とすると共に、北側の面の仕切り壁19の開口窓19aを開放状態とし、且つ北側蓄温蓄涼室16では、北側の面の外壁21の開口窓21aを閉塞状態とすると共に、南側の面の仕切り壁22の開口窓22aを閉塞状態として、蓄温蓄涼領域14における高断熱化や高気密化を図りつつ、南側蓄温蓄涼床20から昼間に蓄温された温かさを屋内に発散させることにより、自然エネルギーを利用して、暖房を不要とするか、或いは暖房のための負荷を効果的に軽減することが可能になる。また南側蓄温蓄涼床20から蓄温された温かさが発散されなくなったら、南側蓄温蓄涼室15の北側の面の仕切り壁19の開口窓19aを閉塞状態とし、両面が閉塞された南側蓄温蓄涼室15を熱の緩衝空間として、蓄温蓄涼領域14における高断熱化や高気密化を向上させることにより、暖房のための負荷をさらに効果的に軽減することが可能になる。
そして、本実施形態の蓄温蓄涼機能を有する建物10によれば、南側蓄温蓄涼床20及び北側蓄温蓄涼床23をコンクリート製の土間としたので、熱容量が大きく蓄温蓄涼機能に優れた南側蓄温蓄涼床20や北側蓄温蓄涼床23を容易に形成することが可能になると共に、南側蓄温蓄涼室15や北側蓄温蓄涼室16を例えばサンルーム39や階段室35等として、有効利用することが可能になる。
また、本実施形態の蓄温蓄涼機能を有する建物10によれば、中間室17の上方を吹抜け部24とし、南側蓄温蓄涼室15の上階部分25から、吹抜け部24を介して冬の太陽光による日射を北側蓄温蓄涼室16に取り込めるようにしたので、蓄温蓄涼機能に優れた北側蓄温蓄涼床23にも、太陽熱による温かさを効果的に蓄温することが可能になり、例えば冬の寒い夜間に、北側蓄温蓄涼床23からも蓄温された温かさを屋内に発散させることにより、暖房のための負荷をさらに効果的に軽減することが可能になる。
さらに、本実施形態の蓄温蓄涼機能を有する建物10によれば、中間室17の吹抜け部24の上方には、中間室17の床から1.5層分の高さ位置に、スキップ床26を設けたので、吹抜け部24の上方の空間を、収納庫や居住部として効率良く利用することが可能になる。
さらにまた、本実施形態の蓄温蓄涼機能を有する建物10によれば、北側蓄温蓄涼室16の北側の面を仕切る外壁21を、これの東側及び西側に隣接する外壁よりも内側に食い込んだ凹部27に設け、凹部27の北側には、植栽28を施したので、凹部27の北側に設けられた植栽28の部分をクールスポツトとして、木の葉の蒸散作用を利用して北側からの風を効果的に冷却することが可能になり、また冷却した北側からの風を、凹部27によって両側に逃げるの抑制しつつ、北側蓄温蓄涼室16の外壁21に設けた開口窓21aから蓄温蓄涼領域14に効率良く取り込むことが可能になる。これらによって、例えば夏の暑い時期に、主として涼風を伴った北側からの風を取り込んで蓄温蓄涼領域14を通過させることにより行う、北側蓄温蓄涼床23や南側蓄温蓄涼床20への蓄涼をさらに効果的に行うことを可能にして、冷房のための負荷をさらに効果的に軽減することが可能になる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されることなく種々の変更が可能である。例えば、南側蓄温蓄涼床及び北側蓄温蓄涼床を、双方共にコンクリート製の土間によって形成する必要は必ずしもなく、いずれか一方のみをコンクリート製の土間とし、他方のその他の熱容量の大きな床材を用いて形成することもできる。また、蓄温蓄涼領域は、建物を南北方向に横断していれば良く、東側居住部と西側居住部との間の中央居住部に設けられる必要は必ずしもない。さらに、本発明は、木造の住宅建築物に限定されることなく、その他の種々の建物に適用することができ、また2階建ての建物に限定されることなく、1階部分を2階部分以上の部分に置き換えて、例えば3階建て以上の建物に適用することもできる。
本発明の好ましい一実施形態に係る蓄温蓄涼機能を有する建物の要部を説明する、図2のA−Aに沿った断面図である。 本発明の好ましい一実施形態に係る蓄温蓄涼機能を有する建物の構成を説明する、図1のB−Bに沿った断面よる1階部分の間取り図である。 本発明の好ましい一実施形態に係る蓄温蓄涼機能を有する建物の構成を説明する、図1のC−Cに沿った断面よる2階部分の間取り図である。 本発明の好ましい一実施形態に係る蓄温蓄涼機能を有する建物の構成を説明する、図1のD−Dに沿った断面よるスキップ2階部分の間取り図である。
符号の説明
10 蓄温蓄涼機能を有する建物
11 中央居住部
12 東側居住部
13 西側居住部
14 蓄温蓄涼領域
15 南側蓄温蓄涼室
16 北側蓄温蓄涼室
17 中間室
18 南側蓄温蓄涼室の南側の外壁
18a 外壁に設けられら開口窓
19 南側蓄温蓄涼室の北側の仕切り壁
19a 仕切り壁に設けられら開口窓
20 南側蓄温蓄涼床
21 北側蓄温蓄涼室の北側の外壁
21a 外壁に設けられら開口窓
22 北側蓄温蓄涼室の南側の仕切り壁
22a 仕切り壁に設けられら開口窓
23 南側蓄温蓄涼床
24 中間室の上方の吹抜け部
25 南側蓄温蓄涼室の上階部分
26 スキップ床
27 凹部
28 植栽
29 建物の1階部分
30 建物の2階部分

Claims (5)

  1. 南北方向に横断する蓄温蓄涼領域が設けられて蓄温蓄涼機能を有する建物であって、
    前記蓄温蓄涼領域は、南側蓄温蓄涼室と、北側蓄温蓄涼室と、これらの間に設けられた中間室とを含んで構成されており、
    前記南側蓄温蓄涼室は、南側の面が開閉可能な開口窓を有する外壁によって、北側の面が開閉可能な開口窓を有する仕切り壁によって各々仕切られると共に、熱容量の大きな床材からなる南側蓄温蓄涼床を備えており、
    前記北側蓄温蓄涼室は、北側の面が開閉可能な開口窓を有する外壁によって、南側の面が開閉可能な開口窓を有する仕切り壁によって各々仕切られると共に、熱容量の大きな床材からなる北側蓄音蓄涼床を備えており、
    冬には太陽光による日射を南側蓄温蓄涼室に取り込むと共に、夏には北側からの風が前記蓄温蓄涼領域を通過するようにした蓄温蓄涼機能を有する建物。
  2. 前記南側蓄温蓄涼床及び/又は前記北側蓄温蓄涼床は、コンクリート製の土間からなる請求項1に記載の蓄温蓄涼機能を有する建物。
  3. 前記中間室の上方が吹抜け部となっており、前記南側蓄温蓄涼室の上階部分から、前記吹抜け部を介して冬の太陽光による日射を前記北側蓄温蓄涼室に取り込めるようにした請求項1又は2に記載の蓄温蓄涼機能を有する建物。
  4. 前記中間室の吹抜け部の上方には、前記中間室の床から1.5層分の高さ位置に、スキップ床が設けられている請求項3に記載の蓄温蓄涼機能を有する建物。
  5. 前記北側蓄温蓄涼室の北側の面を仕切る外壁が、これの東側及び西側に隣接する外壁よりも内側に食い込んだ凹部に設けられており、該凹部の北側には、植栽が施されている請求項1〜4のいずれかに記載の蓄温蓄涼機能を有する建物。
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