JP2011148217A - インクジェットプリンタ及びメディアの搬送方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ロール紙の状態を良好に維持しつつ、ロール紙におけるシワの発生を容易に抑制することができるインクジェットプリンタ及びメディアの搬送方法を提供する。
【解決手段】インクジェットプリンタ1では、ロール紙Mを搬送する際、ロール紙Mの搬送量が所定量に達した後は、ロール紙Mをパネル8に吸着させながらロール紙Mを搬送する。これにより、搬送量が所定量に達した場合には、繰出ローラ10及び巻取ローラ14においてロール紙Mが搬送されている状態でロール紙Mがパネル8に吸着されるため、ロール紙Mに張力が付与される。したがって、ロール紙Mの搬送時において、張力によってロール紙Mのシワの発生を容易に抑制できる。また、シワを発生させる空気の溜まりの発生も防止でき、この空気の溜まりを排除すべく強力にロール紙Mをパネル8に吸着しなくてもよいため、ロール紙Mを良好に維持できる。
【選択図】図6

Description

本発明は、インクジェットプリンタ及びメディアの搬送方法に関する。
インクジェットプリンタによって印刷されるメディアとしては、リーフ型印刷用紙、カットされた用紙及びロール型印刷用紙(以下、ロール紙)等がある。一般に、リーフ型印刷用紙やカットされた用紙等の印刷は、メディアを印刷テーブル上に載置し、インクジェットヘッドを走査方向に移動させてインクを吐出することで行われている。
一方、長尺状のロール紙の印刷においては、ロール紙の繰り出し及び巻き取りを行う機構が必要となる。例えば特許文献1に記載のインクジェットプリンタは、ロール紙を供給する供給スクローラと、印刷されたロール紙を巻き取る巻き取りスクローラとを備えている。これにより、このインクジェットプリンタでは、ロール紙への印刷に応じて、ロール紙の繰り出し及び巻き取りが行われている。
特開2005−67103号広報
ところで、インクジェットプリンタにおいて印刷されるロール紙には、様々な種類(材質)があり、その厚さはまちまちである。このようなロール紙において、例えば厚みが15μm程度のフィルム等のロール紙は、搬送を行う際にシワが発生し易い。特に、大型のインクジェットプリンタにてフィルム等のロール紙を搬送する場合には、ロール紙を載置する印刷テーブルとロール紙との間に空気の溜まりが発生し、この空気の溜まりによってシワが顕著に発生する。
そこで、ロール紙に付与するテンション(張力)の調整をすることにより、シワの発生を抑制する方法が考えられている。しかしながら、薄手のロール紙に付与するテンションの調節はシビアであるため、ロール紙にテンションを付与する装置の制御が複雑になるといった問題があった。また、薄手のロール紙にシワが発生した場合において、シワの伸ばすために印刷テーブルにおいてロール紙を強力に吸着すると、ロール紙の表面に吸着孔の跡が残るといった問題もある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、ロール紙の状態を良好に維持しつつ、ロール紙におけるシワの発生を容易に抑制することができるインクジェットプリンタ及びメディアの搬送方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のインクジェットプリンタは、ロール型のメディアが載置されるパネルに複数の孔が形成され、印刷する際、孔に吸引力を発生させてメディアをパネルに吸着させるテーブル装置と、パネルに載置されるメディアを搬送する搬送手段と、を備えたインクジェットプリンタであって、メディアを搬送する際、メディアの搬送量が所定量に達した後は、孔に吸引力を発生させてメディアをパネルに吸着させながら、搬送手段によりメディアを搬送することを特徴とする。
このインクジェットプリンタでは、メディアを搬送する際、メディアの搬送量が所定量に達した後は、孔に吸引力を発生させてメディアをパネルに吸着しつつ搬送手段によりメディアを搬送する。これにより、搬送量が所定量に達した場合には、搬送手段においてメディアが搬送されている状態でメディアがパネルに吸着されるため、メディアに張力が付与される。したがって、メディアの搬送時において、張力によってメディアのシワの発生を抑制できる。このように、メディアに張力を付与するために複雑な制御を必要としないため、容易にメディアのシワの発生を抑制できる。その結果、シワを発生させる空気の溜まりの発生も防止でき、この空気の溜まりを排除すべく強力にメディアをパネルに吸着しなくてもよいため、メディアを良好に維持できる。
また、搬送手段は、パネルにメディアを繰り出す繰出部と、パネルからメディアを巻き取る巻取部と、を備えることが好ましい。このような構成により、繰出部からパネルに繰り出されたメディアを巻取部にて巻き取ることで、メディアの搬送を好適に行うことができる。
また、メディアの搬送量が所定量に達した後に孔に発生させる吸引力は、印刷する際に孔に発生させる吸引力よりも弱いことが好ましい。メディアが搬送されている時に強い吸引力でパネルにメディアを吸着させると、メディアとパネルとの摩擦によってメディアが劣化するおそれがある。これに対して、メディアが搬送状態にあるときには弱い吸引力でメディアをパネルに吸着させるため、メディアとパネルとの摩擦を最小限に抑制することができる。その結果、メディアをより良好に維持することができる。
また、所定量は、全搬送量の略9割であることが好ましい。このように、搬送するために必要な搬送量のほとんどが巻き取られたときにメディアをパネルに吸着させることで、メディアの搬送を確実に行いつつ、メディアにおけるシワの発生を抑制することができる。
また、メディアを搬送する際、メディアの搬送量が所定量に達するまでは、孔から空気を放出することが好ましい。この場合には、メディアとパネルとの間に形成される空気層によって、メディアとパネルとの摩擦が低減される。これにより、摩擦によるメディアのズレや劣化を防止できる。
また、本発明は、上記のようにインクジェットプリンタの発明として記述できる他に、以下のようにロール紙の搬送方法の発明としても記述することができる。これはカテゴリが異なるだけで、実質的に同一の発明であり、同様の作用及び効果を奏する。
すなわち、本発明に係るロール紙の搬送方法は、ロール型のメディアが載置されるパネルに複数の孔が形成され、印刷する際、孔に吸引力を発生させてメディアをパネルに吸着させるテーブル装置と、パネルに載置されるメディアを搬送する搬送手段と、を備えたインクジェットプリンタにおけるメディアの搬送方法であって、メディアを搬送する際、メディアの搬送量が所定量に達した後は、孔に吸引力を発生させてメディアをパネルに吸着させながら、搬送手段によりメディアを搬送することを特徴とする。
また、メディアの搬送量が所定量に達した後に孔に発生させる吸引力は、印刷する際に孔に発生させる吸引力よりも弱いことが好ましい。
また、所定量は、全搬送量の略9割であることが好ましい。
また、メディアを搬送する際、メディアの搬送量が所定量に達するまでは、孔から空気を放出することが好ましい。
本発明によれば、厚みが15μm程度の薄いロール紙であってもその状態を良好に維持しつつ、ロール紙におけるシワの発生を容易に抑制することができる。
本発明の一実施形態に係るインクジェットプリンタの外観を示す斜視図である。 図1におけるII−II線断面図である。 インクジェットプリンタの動作を説明する図である。 インクジェットプリンタの動作を説明する図である。 従来のインクジェットプリンタにおけるロール紙の搬送量と空気制御部の動作との関係を示す図である。 本実施形態のインクジェットプリンタにおけるロール紙の搬送量と空気制御部の動作との関係を示す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、全図中、同一又は相当部分には同一符号を付することとする。また、以下の説明において、「前」「後」等の語は、インクジェットプリンタの前後方向に対応したものである。
図1は、本発明の一実施形態に係るインクジェットプリンタの外観を示す斜視図である。図1に示すように、フラットベッド型のインクジェットプリンタ1は、印刷対象のメディアを載置して吸着又は浮上させるフラットベッド型のテーブル装置2と、インク液滴を吐出するインクジェットヘッド(図示しない)が搭載された印刷ユニット3とを備えている。
テーブル装置2は、フレーム4によって所定の高さに保持されたテーブル5と、テーブル5に吸引力を作用させるポンプ(バキューム)機能及びテーブル5から空気を放出させるブロー機能を有する空気制御部6とを備えている。この空気制御部6は、後述する制御装置30(図3参照)によって空気の吸引及び放出の動作が制御されている。そして、インクジェットプリンタ1は、テーブル5にメディアを吸着させた状態で、インクジェットヘッドを走査方向に移動させながらインク液滴を吐出しつつ印刷ユニット3を副走査方向(走査方向に直交する方向)に移動させることで、メディアに画像を印刷する。なお、以下の説明においては、メディアとしてロール型印刷用紙(以下、ロール紙M)を用いる。このロール紙Mは、厚さが15μm程度である。
図2は、図1に示す装置のII−II線断面図である。図2に示すように、テーブル5は、空気制御部6に連結されたベースパネル7と、このベースパネル7に支持されて多数の孔Hが形成された4枚のパネル8とを備えている。このパネル8に形成された孔Hは、ベースパネル7に形成された連通溝7a及び連通管7bを介して、空気制御部6と連通されている。テーブル5は、空気制御部6が孔Hに吸引力を作用させることにより、ロール紙Mをパネル8に吸着させ、空気制御部6が孔Hから空気を放出することにより、ロール紙Mとパネル8との間に空気層を形成する。テーブル5は、4枚のパネル8が1枚のベースパネル7に敷き詰められた状態で支持されている。このため、例えば、ベースパネル7の寸法が、長さ:3000mm×幅:1600mmの場合には、パネル8の寸法が、長さ:1500mm×幅:800となる。ベースパネル7とパネル8とは、積層された状態で螺子止めにより接合させている。
また、図1、図3及び図4に示すように、インクジェットプリンタ1には、ロール紙Mを印刷するための構成として、ロール紙Mを繰り出す繰出ローラ10と、繰出ローラ10から繰り出されたロール紙Mに所定のテンションを付与するローラ11〜13と、ロール紙Mを巻き取る巻取ローラ14と、巻取ローラ14において巻き取られるロール紙Mに所定のテンションを付与するローラ15〜17とを備えている。繰出ローラ10及び巻取ローラ14は、ロール紙Mを搬送するための搬送手段を構成している。
繰出ローラ10は、ロール紙Mをテーブル5(パネル8)に繰り出す部分である。この繰出ローラ10は、円柱状をなしており、ロール紙Mの搬送方向におけるテーブル5の後方側において後部フレーム18に設けられている。繰出ローラ10では、モータ等の駆動部(図示しない)によりロール紙Mの繰り出しが行われており、繰出ローラ10を駆動する駆動部は、後述する制御装置30により制御されている。繰出ローラ3から繰り出されるロール紙Mの繰り出し量は、ロール紙Mの直径(巻き取り量)や繰出ローラ10の回転数を検出するエンコーダのカウント値等に応じて、制御装置30による駆動部の制御によって調整されている。制御装置30による繰出ローラ10の制御については後述する。
ローラ11〜13は、繰出ローラ10から繰り出されるロール紙Mに所定の張力を付与する部分である。このローラ11〜13は、円柱状を成しており、後部フレーム18に回転自在に支持されている。繰出ローラ10から繰り出されたロール紙Mは、ローラ11に前方から掛け渡された後にローラ12に後方から掛け渡され、ローラ13上を通過してテーブル5に繰り出される。
巻取ローラ14は、印刷されたロール紙Mをテーブル5から巻き取る部分である。この巻取ローラ14は、円柱状をなしており、ロール紙Mの搬送方向におけるテーブル5の前方側において前部フレーム19に設けられている。巻取ローラ14では、モータ等の駆動部(図示しない)によりロール紙Mの巻き取りが行われており、巻取ローラ14を駆動する駆動部は、制御装置30により制御されている。巻取ローラ14にて巻き取られるロール紙Mの巻き取り量は、繰出ローラ10からの繰り出し量や巻取ローラ14の回転数を検出するエンコーダのカウント値等に応じて、制御装置30による駆動部の制御によって調整されている。制御装置30による巻取ローラ14の制御については後述する。
ローラ15〜17は、繰出ローラ10から繰り出されるロール紙Mに所定の張力を付与する部分である。このローラ15〜17は、円柱状を成しており、前部フレーム19に回転自在に支持されている。テーブル5から繰り出されたロール紙Mは、ローラ15上を通過した後にローラ16に前方から掛け渡され、更にローラ17の後方から掛け渡されて巻取ローラ14によって巻き取られる。
以上のような構成により、インクジェットプリンタ1では、繰出ローラ10から繰り出されたロール紙Mがローラ11〜13を介してテーブル5上に載置され、更にローラ15〜17を介してロール紙Mを巻取ローラ14に巻き取らせることで、ロール紙Mがセットされる。
また、インクジェットプリンタ1は、制御装置30を備えている。この制御装置30は、インクジェットプリンタ1の印刷に係る制御を行う装置であり、例えばCPU(Central Processing Unit)やROM(ReadOnly Memory)及びRAM(Random Access Memory)等によって構成されている。この制御装置30は、インクジェットプリンタ1に入力される印刷を行うための印刷データに基づいて、空気制御部6、繰出ローラ10及び巻取ローラ14を制御する。具体的には、制御装置30は、印刷データのインクの吐出に関するコマンドに基づいて、ロール紙Mにおける印刷領域を抽出し、この印刷領域に応じてロール紙Mの搬送量、つまり繰出ローラ10から繰出されて巻取ローラ14において巻き取られるべきロール紙Mの巻取量を求める。そして、制御装置30は、巻取ローラ14に設けられた上記エンコーダによって検出されるカウント値に基づいて、繰出ローラ10及び巻取ローラ14を制御して上記搬送量分だけロール紙Mを巻取ローラ14にて巻き取らせる。
また、上述のように、制御装置30は、ロール紙Mの搬送状態に基づいて、空気制御部6における空気の吸引及び放出の動作を制御する。図3に示すように、制御装置30は、ロール紙Mが搬送状態にある場合には、空気制御部6において空気を放出する動作を行うように制御する。これにより、パネル8の孔Hから空気が放出され、ロール紙Mとパネル8との間に空気が放出されて空気層が形成される。一方、図4に示すように、制御装置30は、ロール紙Mが搬送状態にない場合(例えば、インクジェットヘッドからインク液滴が吐出されている印刷時)には、空気制御部6において吸引する動作を行うように制御する。これにより、パネル8の孔Hに吸引力が作用し、ロール紙Mがパネル8に吸着される。
さらに、制御装置30は、巻取ローラ14において搬送量に応じたロール紙Mの巻き取りが行われている際、この搬送量において所定量が巻き取られたかを巻取ローラ14のエンコーダから出力されたカウント値に基づいて判断する。所定量は、搬送量の9割程度であり、搬送量が残り1割程度となる量である。具体的には、例えば搬送量が2000mmである場合、所定量は1800mmとなる。そして、制御装置30は、搬送量が所定量に達した場合には、空気制御部6における動作を空気の放出から吸引に切り替える制御を行う。このとき、制御装置30は、搬送量に達するまでは通常の吸引力(吸着力)よりも弱い吸引力となるように動作を制御し、巻取ローラ14において搬送量分だけ巻き取られた場合には、通常の吸引力にて吸引するように空気制御部6に動作を制御する。なお、ここで言う通常の吸引力とは、ロール紙Mとパネル8とが密着して、ロール紙Mがパネル8においてズレずに保持される程度の吸引力である。また、上記の9割とは、厳密に設定されるものではなく、大よそ9割の意味である。
ここで、従来のインクジェットプリンタにおけるメディアの搬送方法について説明する。図5は、従来のインクジェットプリンタにおけるロール紙の搬送量と空気制御部の動作との関係を示す図である。図5に示すように、従来のインクジェットプリンタでは、インクジェットヘッドによるインク液滴の吐出が終了すると、空気制御部において吸引を停止してロール紙のパネルへの吸着を解除すると共に巻取ローラにおいてロール紙を巻き取り、ロール紙の搬送を開始する。このロール紙の搬送時には、空気制御部においてメディアとパネルとの間に空気を放出し、パネルとメディアとの間に空気層を形成する。そして、巻取ローラにおいて巻き取られるべき量(搬送量分)が巻き取られると、再度空気制御部において吸引が開始され、メディアをパネルに吸着させている。
このような動作の場合には、ロール紙の搬送に伴ってロール紙とテーブルとの間に空気の溜まりが発生し、ロール紙とパネルとが吸着せたときに空気の溜まりによってロール紙にシワが発生する。このとき、発生した空気の溜まりを排除すべく空気制御部において吸引力を強くすると、特に薄手のロール紙の場合には、表面に孔の跡が残るといった問題が生じ、ロール紙の状態を良好に維持することができない。これは、印刷品質の低下を招来する。
これに対して、図6に示すように、本実施形態のインクジェットプリンタでは、インクジェットヘッドによるインク液滴の吐出が終了すると、空気制御部6において吸引を停止してロール紙Mのパネル8への吸着を解除すると共に巻取ローラ14においてロール紙を巻き取り、ロール紙Mの搬送を開始する。そして、ロール紙Mが所定量だけ搬送されたときに、空気制御部6において空気の放出が停止され、吸引の動作に切り替えられる。このとき、空気制御部8は、所定量から搬送量に達するまでの間は、弱い吸引力をパネル8の孔Hに作用させ、搬送量に達した場合には、通常の吸引力をパネル8の孔Hに作用させる。これにより、ロール紙Mは、搬送の終盤において、巻取ローラ14に巻き取られながらテーブル5に吸着される。そのため、ロール紙Mに張力が付与されて、ロール紙Mのシワの発生が抑制される。
以上説明したように、インクジェットプリンタ1では、ロール紙Mを搬送する際、ロール紙Mの搬送量が所定量に達した後は、孔にH吸引力を発生させてロール紙Mをパネル8に吸着しつつ繰出ローラ10及び巻取ローラ14によりロール紙Mを搬送する。これにより、搬送量が所定量に達した場合には、繰出ローラ10及び巻取ローラ14においてロール紙Mが搬送されている状態でロール紙Mがパネル8に吸着されるため、ロール紙Mに張力が付与される。したがって、ロール紙Mの搬送時において、張力によってロール紙Mのシワの発生を抑制できる。このように、ロール紙Mに張力を付与するために複雑な制御を必要としないため、容易にロール紙Mのシワの発生を抑制できる。その結果、シワを発生させる空気の溜まりの発生も防止でき、この空気の溜まりを排除すべく強力にロール紙Mをパネル8に吸着しなくてもよいため、ロール紙Mを良好に維持できる。
また、ロール紙Mの搬送量が所定量に達した後に孔Hに発生させる吸引力は、印刷する際に孔Hに発生させる吸引力よりも弱くなっている。ロール紙Mが搬送されている時に強い吸引力でパネル8にロール紙Mを吸着させると、ロール紙Mとパネル8との摩擦によってロール紙Mが劣化するおそれがある。これに対して、ロール紙Mが搬送状態にあるときには弱い吸引力でロール紙Mをパネル8に吸着させるため、ロール紙Mとパネル8との摩擦を最小限に抑制することができる。その結果、ロール紙Mをより良好に維持することができる。
また、所定量は、全搬送量の略9割の量である。このように、搬送するために必要な搬送量のほとんどが巻き取られたときにロール紙Mをパネル8に吸着させることで、ロール紙Mの搬送を確実に行いつつ、ロール紙Mにおけるシワの発生を抑制することができる。
また、ロール紙Mを搬送する際、ロール紙Mの搬送量が所定量に達するまでは、孔Hから空気を放出する。この場合には、ロール紙Mとパネル8との間に形成される空気層によって、ロール紙Mとパネル8との摩擦が低減される。これにより、摩擦によるロール紙Mのズレや劣化を防止できる。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態では、空気制御部6において吸引及び空気の放出を行っているが、それぞれの機能を有する装置をそれぞれ設けてもよい。
1…インクジェットプリンタ、2…テーブル装置、5…テーブル(テーブル装置)、6…空気制御部(テーブル装置)、8…パネル、10…繰出ローラ(搬送手段、繰出部)、14…巻取ローラ(搬送手段、巻取部)、H…孔、M…ロール紙(メディア)。

Claims (9)

  1. ロール型のメディアが載置されるパネルに複数の孔が形成され、印刷する際、前記孔に吸引力を発生させて前記メディアを前記パネルに吸着させるテーブル装置と、
    前記パネルに載置される前記メディアを搬送する搬送手段と、
    を備えたインクジェットプリンタであって、
    前記メディアを搬送する際、前記メディアの搬送量が所定量に達した後は、前記孔に吸引力を発生させて前記メディアを前記パネルに吸着させながら、前記搬送手段により前記メディアを搬送することを特徴とするインクジェットプリンタ。
  2. 前記搬送手段は、
    前記パネルに前記メディアを繰り出す繰出部と、
    前記パネルから前記メディアを巻き取る巻取部と、
    を備えることを特徴とする請求項1記載のインクジェットプリンタ。
  3. 前記メディアの搬送量が前記所定量に達した後に前記孔に発生させる吸引力は、印刷する際に前記孔に発生させる吸引力よりも弱いことを特徴とする請求項1又は2記載のインクジェットプリンタ。
  4. 前記所定量は、全搬送量の略9割であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載のインクジェットプリンタ。
  5. 前記メディアを搬送する際、前記メディアの搬送量が前記所定量に達するまでは、前記孔から空気を放出することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項記載のインクジェットプリンタ。
  6. ロール型のメディアが載置されるパネルに複数の孔が形成され、印刷する際、前記孔に吸引力を発生させて前記メディアを前記パネルに吸着させるテーブル装置と、
    前記パネルに載置される前記メディアを搬送する搬送手段と、
    を備えたインクジェットプリンタにおけるメディアの搬送方法であって、
    前記メディアを搬送する際、前記メディアの搬送量が所定量に達した後は、前記孔に吸引力を発生させて前記メディアを前記パネルに吸着させながら、前記搬送手段により前記メディアを搬送することを特徴とするメディアの搬送方法。
  7. 前記メディアの搬送量が前記所定量に達した後に前記孔に発生させる吸引力は、印刷する際に前記孔に発生させる吸引力よりも弱いことを特徴とする請求項6記載のメディアの搬送方法。
  8. 前記所定量は、全搬送量の略9割であることを特徴とする請求項6又は7記載のメディアの搬送方法。
  9. 前記メディアを搬送する際、前記メディアの搬送量が前記所定量に達するまでは、前記孔から空気を放出することを特徴とする請求項6〜8のいずれか一項記載のメディアの搬送方法。
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