JP2011147600A - 遊技機 - Google Patents

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洋平 板谷
Hirofumi Miyajima
宏文 宮島
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Abstract

【課題】第1ケース体と第2ケース体とを相対的にスライドさせることによりロックし封止するように構成された基板ケースの不正開封を防止する。
【解決手段】第1,第2ケース体41,42により構成され且つ基板を収容可能な基板ケースと、第1,第2ケース体41,42を互いに封止可能な封止手段とを備え、基板ケースは、第1,第2ケース体41,42を基板の両面側から嵌め合わせた状態で基板に沿う方向に相対的にスライドさせることによりロック/アンロック状態を切り換え可能であり、封止手段は、ロック状態からアンロック状態側へのスライドを阻止するように構成された遊技機で、基板ケースのスライド方向の端部に装着され且つ第1,第2ケース体41,42の境界部を外側から覆う保護カバー45を備えたものである。
【選択図】図11

Description

本発明は、閉状態で封止可能な基板ケースを備えたパチンコ機、スロットマシン等の遊技機に関するものである。
パチンコ機等の遊技機では、各種制御基板等が基板ケースに格納された状態で本体裏側等に装着されている。一般的な基板ケースは、第1ケース体と第2ケース体とを開閉可能に嵌め合わせることにより略箱形となるように構成されており、更に不正防止のため、第1ケース体と第2ケース体とを閉状態で封止でき、開封した場合にはその痕跡が残るようになったものも存在する。
この種の基板ケースの中には、特許文献1に記載されているように、第1ケース体と第2ケース体とを基板の両面側から互いに嵌め合わせたアンロック状態から、更に基板に沿う方向に相対的にスライドさせることにより、互いに係合して閉状態で保持されるロック状態となるように構成されると共に、ロック状態からアンロック状態側へのスライドを阻止することにより閉状態で封止する封止手段を備えたものが存在する。
特開2009−153585号公報
この特許文献1に記載されたような基板ケースでは、第1ケース体と第2ケース体とを基板に沿う方向に相対的にスライドさせることによりアンロック状態からロック状態に切り換えるようになっているため、特にスライド方向の両端部では、第1ケース体と第2ケース体とを密閉することが難しく、それらの境界部をこじ開けて強引に隙間を形成し、内側の封止手段を痕跡が残らないように取り外して開封するような不正行為が行われる可能性を否定できない。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、第1ケース体と第2ケース体とを相対的にスライドさせることによりロックし封止するように構成された基板ケースの不正開封を効果的に防止できる遊技機を提供することにある。
本発明は、第1,第2ケース体41,42により構成され且つそれら第1,第2ケース体41,42の間に基板23を収容可能な基板ケース24と、この基板ケース24を閉じた状態で前記第1,第2ケース体41,42を互いに封止可能な封止手段43とを備え、前記基板ケース24は、前記第1ケース体41と前記第2ケース体42とを前記基板23の両面側から互いに嵌め合わせた状態で前記基板23に沿う方向に相対的にスライドさせることにより、それら第1ケース体41と第2ケース体42とが互いに係合して閉状態で保持されるロック状態と、互いの係合が解除されて開放可能なアンロック状態とに切り換え可能に構成され、前記封止手段43は、前記ロック状態から前記アンロック状態側へのスライドを阻止することにより、前記第1ケース体41と前記第2ケース体42とを閉状態で封止するように構成された遊技機において、前記基板ケース24の前記スライド方向の端部に装着され且つ前記第1ケース体41と前記第2ケース体42との境界部を外側から覆う保護カバー45を備えたものである。
本発明によれば、第1ケース体41と第2ケース体42との境界部をこじ開けて強引に隙間を形成し、内側の封止手段43を痕跡が残らないように取り外して開封するような不正行為を効果的に防止できる。
本発明の第1の実施形態を示すパチンコ機の全体正面図である。 同じく遊技盤の背面図である。 同じく集球ケース及び主基板ケースの分解斜視図である。 同じく第2ケース体の背面図である。 同じく第1ケース体の背面図である。 同じく第2ケース体及び第1ケース体の要部拡大背面図である。 同じく第2ケース体及び第1ケース体の要部拡大斜視図である。 同じく連結部材の斜視図である。 同じく主基板ケースの結合・封止手順を示す説明図である。 同じく保護カバーの背面図及び側面断面図である。 同じく主基板ケースと保護カバーの斜視図である。 同じく主基板ケースと保護カバーの要部破断斜視図である。 同じく保護カバーを装着した主基板ケースの側面断面図である。 同じく保護カバーを装着した主基板ケースの側面断面図である。 同じく保護カバーを装着した主基板ケースの平面断面図である。 同じく主基板ケースからの保護カバーの取り外し手順を示す説明図である。 同じく主基板ケースの開封手順を示す説明図である。 本発明の第2の実施形態を示す主基板ケースと保護カバーの要部破断斜視図である。 同じく保護カバーを装着した主基板ケースの斜視図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳述する。図1〜図17は本発明をパチンコ機に採用した第1の実施形態を例示している。なお、以下の説明における上下左右の方向については、特に基準を示さない限り遊技機本体を前側から見た場合の上下左右をいうものとする。
図1において、1は遊技機本体で、矩形状の外枠2と、この外枠2の前側に開閉自在に枢着された前枠3とを備えている。前枠3は左端側の上下一対のヒンジ4を介して外枠2に着脱及び開閉自在に装着されている。前枠3の上部側には遊技盤5が例えば前側から着脱自在に装着されると共に、遊技盤5の前側にガラス扉6が、ガラス扉6の下側に隣接して前面開閉板7が夫々配置されている。ガラス扉6、前面開閉板7はヒンジ4と同一側のヒンジにより前枠3に開閉自在に枢支されている。前面開閉板7には、その前側に、発射手段8に供給するための遊技球を貯留する貯留皿9、発射手段8を作動させるための発射ハンドル10等が設けられている。
遊技盤5の前側には、発射手段8により発射された遊技球を案内するガイドレール11が環状に装着されると共に、そのガイドレール11内の遊技領域12には、画像表示手段13を備えたセンターケース14の他、通過ゲート15、開閉式入賞手段16、大入賞手段17、普通入賞手段18等の各種遊技部品が装着されている。
また、遊技盤5の裏側には、図2に示すように、センターケース14等の遊技部品を後側から覆う裏カバー21と集球ケース22とが上下に配置され、例えば集球ケース22の背面側に主制御基板23が格納された主基板ケース24が、裏カバー21の背面側に演出制御基板25が格納された演出基板ケース26、液晶制御基板27が格納された液晶基板ケース28が夫々着脱自在に装着されている。集球ケース22は、開閉式入賞手段16、大入賞手段17、普通入賞手段18等に入賞して遊技盤5の裏側に案内された遊技球を集めて排出口29から回収通路(図示省略)側へと案内するためのもので、図3に示すように上面側と前面側とが開放した略箱形に形成されており、裏カバー21の下側に近接して配置され、遊技盤5の裏側に着脱自在に固定されている。
集球ケース22の背面側には、例えばその略中央に主基板ケース24を着脱自在に装着可能な主基板ケース装着部31が設けられ、また例えばその主基板ケース装着部31の一側には、遊技盤5を前枠3側に装着したときに前枠3側のコネクタ(図示省略)に直接結合される遊技盤側コネクタ32が複数配置されている。主基板ケース装着部31は、集球ケース22の背面側に設けられた装着開口部33と、その装着開口部33の上下両縁側に沿って配置される装着レール34と、主基板ケース24の一端側、例えば左端側を保持する第1保持手段35と、この第1保持手段35により一端側が保持された主基板ケース24の他端側を解除可能に保持する締結つまみ等よりなる第2保持手段36とを備えている。
この主基板ケース装着部31に装着される主基板ケース24は、全体として扁平な略矩形状であって、図3に示すように、互いに嵌め合わせ可能な第1ケース体41と第2ケース体42とを備えると共に、その外周側の一辺、例えば左端側に沿って封止手段43が設けられている。また、主基板ケース24には、第1ケース体41と第2ケース体42とを開閉可能な状態で連結する連結部材44、封止手段43の近傍を覆う保護カバー45等が装着されている。そして、主基板ケース24内の空間は、図4,図5等に示すように、封止手段43に対応する封止領域24bと、それ以外の基板格納領域24aとに区分されており、その基板格納領域24a内に主制御基板23が格納されている。
主制御基板23は矩形状であって、その一面側には、中央寄りの部分にCPU,ROM,RAM等の電子部品46が配置され、また外縁部近傍には複数のコネクタ47が配置されると共に位置決め孔48及び固定孔49(図3)が形成されている。
第2ケース体42は、例えば透明な合成樹脂製で、図3,図4,図6,図7等に示すように、主制御基板23の電子部品装着面23a側に対向する上壁51と、その上壁51の三辺、例えば上下辺及び右辺に沿って主制御基板23の裏面23b側に向けて延設された周壁52〜54とを一体に備え、主制御基板23の裏面23b側に対応する面、及び外周側の残りの一方側、即ち左側の面はその略全面が開放されて開口55,56を形成している。
そして、上壁51の内面側には、例えば左側の開口56から所定距離内側(右周壁54側)の位置に仕切り壁57(図4,図7等)が右周壁54と略平行に配置されている。この仕切り壁57は、主基板ケース24内の空間を封止領域24bと基板格納領域24aとに仕切るもので、周壁52〜54と仕切り壁57とで取り囲まれた領域が基板格納領域24a、仕切り壁57よりも開口56側の領域が封止領域24bとなっている。
上壁51のうち、基板格納領域24aに対応する基板側上壁51aには、その内部に配置される主制御基板23との間に電子部品46の収容空間を確保できるように外向きに膨出する膨出部61が形成されると共に、例えば周壁52〜54に沿って膨出部61よりも低い段部62が1又は複数形成されている。段部62には、主制御基板23側のコネクタ47が内側から嵌合するコネクタ嵌合孔63が夫々1又は複数設けられている。主制御基板23は、電子部品装着面23aを上壁51側に向けた状態で第2ケース体42の基板格納領域24a内に嵌め込まれ、ねじ止め等により固定されている。
上壁51のうち、封止領域24bに対応する封止側上壁51bは、例えば基板側上壁51aとの境界部に沿って基板側上壁51a側の段部62と略同じ高さに配置される底板66と、この底板66に対する開口56側で且つ底板66よりも高い位置に設けられた台板67とを備え、それら底板66と台板67との間はそれら底板66と台板67とに略垂直な起立板68で連結されている。
台板67の外面側には、外周に沿って囲いリブ71が外向きに所定高さで突設され、その囲いリブ71の内側は、例えば長手方向(上下の周壁52,53に垂直な方向)の中央部が連結部材44の端部を固定するための連結固定ベース部72、長手方向の両端部が保護カバー45を固定するための保護カバー固定ベース部73となっており、それら連結固定ベース部72と保護カバー固定ベース部73とを区分する区分壁74が例えば囲いリブ71と同じ高さで突設されている。連結固定ベース部72には、複数のカシメピン75が台板67から一体に突設されている。また、保護カバー固定ベース部73には、1又は複数、例えば1つのカシメピン76と、1又は複数、例えば1つのねじ止め基部77とが台板67から一体に突設されている。
また、上下の周壁52,53には、封止領域24b側端部、即ち左端部に台板67と略平行に突出する一対の係合突部78(図3,図7等)が設けられ、また基板格納領域24aに対応する外面側には外向き突出状の係合爪79が、開口55側の縁部に沿って間欠的に複数設けられている。
第1ケース体41は、例えば透明な合成樹脂製で、図3,図5〜図7等に示すように、第2ケース体42の開口55に対応する底壁81と、第2ケース体42の開口56に対応して底壁81の一辺、即ち左辺から第2ケース体42側に立設される側壁82と、底壁81の他の三辺、即ち上辺,下辺及び右辺に沿って第2ケース体42側に立設される嵌合壁83〜85とを一体に備えており、第2ケース体42に向かい合わせに嵌め合わせたとき、底壁81,側壁82が夫々第2ケース体42側の開口55,56を夫々略閉鎖すると共に、嵌合壁83〜85が夫々第2ケース体42側の周壁52〜54の外面側に嵌合するようになっている。
また、底壁81には、第2ケース体42側の上下の周壁52,53の内面側に沿う一対の案内壁86,87が、側壁82の内面側から嵌合壁85側に向けて上下の嵌合壁83,84の内側に平行に配置されている。これら案内壁86,87と嵌合壁83,84との間は、第2ケース体42側の周壁52,53が摺動自在に嵌合する案内溝88,89となっている。
また、上下の嵌合壁83,84には、第2ケース体42の係合爪79が夫々係脱自在に係合可能な被係合部90が設けられている。この被係合部90は、第2ケース体42側の係合爪79が夫々嵌脱自在に嵌合する複数の切り欠き部91と、案内溝88,89に沿ってこれら切り欠き部91に対して例えば封止領域24bとは反対側(右側)に隣接して設けられ且つ係合爪79が夫々係合する係止部92とで構成されており、係合爪79を夫々切り欠き部91に嵌合させるように第2ケース体42を第1ケース体41に嵌め合わせ (アンロック状態)、第2ケース体42を第1ケース体41に対して封止領域24bとは反対側(右側)に向けて相対的にスライドさせたとき(以下、この方向をスライド方向という)、係合爪79が係止部92に夫々係合して、第1ケース体41と第2ケース体42とが互いに結合状態でロックされる(ロック状態)ようになっている。
側壁82には、その両端側に第2ケース体42側の係合突部78に対応する一対の被係合穴93(図7等)が形成されており、第1ケース体41と第2ケース体42とをアンロック状態に嵌め合わせる前に、第2ケース体42側の係合突部78を被係合穴93に差し込むことにより、係合突部78が被係合穴93に係合して第1,第2ケース体41,42の開方向への移動を阻止するようになっている。
また、側壁82の外面側には、図5〜図7等に示すように、連結部材44の端部を固定するための連結固定ベース部94が設けられている。この連結固定ベース部94は、側壁82から所定高さで突設された囲いリブ95で囲まれており、側壁82から略垂直に突設される一又は複数、例えば2本のカシメピン96が設けられている。更に第1ケース体41の外周部には、主基板ケース装着部31の第2保持手段36が係脱自在に係合する被係合部97が外向きに一体形成されている。
封止手段43は、主基板ケース24の封止領域24bに対応して、第2ケース体42の開口56及び第1ケース体41の側壁82に沿って例えば一列状に複数組(ここでは2組)配置されている。各封止手段43は、図3〜図7等に示すように、第1ケース体41側の被結合部101と、第2ケース体42側の封止部材102及び開封障害部103とで構成されている。被結合部101は、第1ケース体41側の側壁82の内面側に突設された嵌合支持部104上に設けられている。嵌合支持部104は、底壁81に平行な板状で、底壁81との間に所定距離をおいて側壁82の内側、即ち封止領域24b側に張り出すように一体に形成されており、側壁82に沿って複数(ここでは2つ)の被結合部101が設けられている。
各被結合部101は、例えばスライド方向に形成された1つの挿通スリット105と、この挿通スリット105の両側に平行に配置された一対の逃げ用スリット106と、それら挿通スリット105と逃げ用スリット106との間に形成された一対の弾性係合部107とを備えている。挿通スリット105には、封止部材102の結合部123に対応してその略中央に拡幅部105aが形成されている。
また、嵌合支持部104の第2ケース体42側の面(以下、表面104aとする)には、各被結合部101に対してその配列方向の両側、即ち逃げ用スリット106の外側に互いに平行な一対の案内板108,108が第2ケース体42の台板67側に向けて立設されている。また、案内板108とその内側の逃げ用スリット106との間の嵌合支持部104上には、封止部材102の嵌合突部127に対応する嵌合孔109aと、その嵌合孔109aの側壁82側に設けられ且つ表面104a側に突出する規制部109bとが設けられている。なお、嵌合支持部104と底壁81との間には、それらを接続する補強リブ110が、被結合部101を避けた位置に複数設けられている(図7,図14等)。
封止部材102及び開封障害部103は、図6,図7等に示すように、封止領域24bに対応して第2ケース体42に形成された封止用開口部111内に配置されている。封止用開口部111は、第1ケース体41側の被結合部101に対応して複数(ここでは2つ)設けられており、夫々台板67から起立板68を経て底板66に達する開口状に形成されている。
封止部材102は、断面矩形状の軸部121と、この軸部121の一端側に設けられた鍔部122と、軸部121の他端側に設けられた台形状の結合部123と、鍔部122から上側に突出する被押圧部124とを備え、封止用開口部111のうち、台板67に形成された台板開口部111a内に配置され、損壊容易な1又は複数の保持部125を介して第2ケース体42に一体成形されており、主基板ケース24を封止する際に被押圧部124が押圧されると、それによって保持部125が損壊して第2ケース体42側から切り離され、第1ケース体41側の被結合部101に離脱不能に結合するようになっている。鍔部122は、例えば略矩形状に形成されており、台板開口部111aを略塞ぐように台板開口部111a内に配置され、スライド方向に対する左右の両縁部122a,122bと、それらの外側に対向する台板開口部111a側の縁部との間が、例えば夫々2箇所に設けられた保持部125により連結されている。
鍔部122には、スライド方向に対する左右の両縁部122a,122bと、スライド方向のロック状態側(基板格納領域24a側)の縁部122cとに沿って側壁126a,126bと前壁126cとが被結合部101側に向けて突設されている。また、側壁126a,126bには、例えばその開口56側端部に嵌合突部127が設けられている。側壁126a,126bは、その外面側が被結合部101側の案内板108に、開口56側の縁部が被結合部101側の規制部109bに夫々沿うように形成されており、封止部材102が被結合部101側に押し込まれたとき、側壁126a,126bが案内板108と規制部109bとに沿って摺動することにより被結合部101側に案内され、嵌合突部127が嵌合支持部104上の嵌合孔109aに嵌合するようになっている。
なお、規制部109bは、鍔部122が保持部125により第2ケース体42側に連結されている状態では側壁126a,126b及び嵌合突部127に到達しない長さに設けられ(図9(c))、第1ケース体41に対して第2ケース体42をスライドさせる際に側壁126a,126b及び嵌合突部127が規制部109bと干渉しないようになっている。
軸部121は、鍔部122の中心部から被結合部101側に向けて突設され、例えばスライド方向に対する左右方向に偏平な断面矩形状に形成されており、その幅は被結合部101側の拡幅部105aの内幅と略同じか若干小さく形成されている。結合部123は、鍔部122が保持部125により第2ケース体42側に連結されている状態ではその先端側が被結合部101に到達せず(図9(c),図14等)、封止部材102が被結合部101側に押し込まれて第2ケース体42側から切り離され、鍔部122の側壁126a,126b等が嵌合支持部104の表面104aに当接したとき、被結合部101の挿通スリット105を貫通してその裏側に離脱不能に係合するようになっている(図9(d),図14等)。
被押圧部124は、封止部材102を被結合部101側に向けて押圧する際にその押圧操作を受ける部分であって、鍔部122の中心部から外向き突出状に設けられており、その中央に凹部124aが形成されている。封止部材102を被結合部101側に向けて押圧する際には、この凹部124aにドライバー等の先端部を押し当てることにより容易に押圧操作可能である。なお、連結固定ベース部72を構成する複数のカシメピン75は、全ての封止部材102に対してその配列方向の両側に夫々配置されるように、封止部材102の配列方向の両端側と、隣接する封止部材102間とに各一本ずつ設けられている。
開封障害部103は、封止用開口部111のうち、起立板68に形成された起立板開口部111bから底板66に形成された底板開口部111cにかけてその内側に配置され、損壊容易な第1,第2損壊部131,132を介して第2ケース体42に一体成形されており、封止部材102が第2ケース体42から切り離されて第1ケース体41側に結合したとき、その封止部材102のスライド方向ロック側に当接又は略当接するようになっている。
開封障害部103は、図6,図7等に示すように、例えば封止部材102に対するスライド方向ロック側に立設された支持板133と、この支持板133から封止部材102側に突設された当接部134とを備えている。支持板133は、起立板開口部111bを略塞ぐように起立板68と同一平面上に配置され、内側端部が嵌合支持部104の表面104aに当接又は近接しており、その内側端部近傍に当接部134が設けられている。当接部134は、封止部材102が保持部125により第2ケース体42側に連結されている状態では封止部材102から離間しており(図9(c))、封止部材102が第2ケース体42から切り離されて第1ケース体41側に結合したとき(図9(d))、その封止部材102の前壁126cの外面側に当接又は近接するようになっている。
第1損壊部131は、図6,図12等に示すように、支持板133の外側端部におけるスライド方向左右両側と封止用開口部111の縁部又はその近傍、例えば台板67側の囲いリブ71との間を夫々連結するように設けられ、主基板ケース24の外側からニッパー等により容易に損壊可能となっている。また、第2損壊部132は、図6,図7等に示すように、支持板133の内側端部と、底板開口部111cの縁部又はその近傍、例えば底板66及び仕切り壁57との間を、底板開口部111c内をスライド方向に横切って連結するように設けられ、例えばその外側縁部が底板66と略面一で、内側縁部が嵌合支持部104の表面104aに当接又は近接する内外方向幅広状に形成されており、主基板ケース24の外側からニッパー等により損壊可能となっている。なお、この第2損壊部132は、底板66とその両側に立設された起立板68及び膨出部61の側壁61aとで構成される内向きの凹部135内に配置されているため、第1損壊部131に比べると損壊操作が若干困難となっている。
連結部材44は、第1ケース体41と第2ケース体42とを開閉可能な状態で接続するためのもので、図8等に示すように、第1ケース体41側の連結固定ベース部94に着脱不能に固定される第1固定部141と、第2ケース体42側の連結固定ベース部72に着脱不能に固定される第2固定部142と、これら第1固定部141と第2固定部142との間を連結する連結帯143とを備え、例えば合成樹脂により一体成形されている。
第1固定部141は、連結固定ベース部94側のカシメピン96に対応する例えば2つの固定座144と、これら固定座144を保持すると共に連結帯143の一端側が連結される固定フレーム部145とで構成されており、固定座144には夫々カシメピン96用の挿通孔146が形成されている。また、第2固定部142は、連結固定ベース部72側のカシメピン75に対応する例えば3つの固定座147と、これら固定座147を保持すると共に連結帯143の一端側が連結される固定フレーム部148とで構成されており、固定座147には夫々カシメピン75用の挿通孔149が形成されている。
固定フレーム部148は、連結固定ベース部72側の囲いリブ71の内側に沿って例えば全ての固定座147を取り囲むように配置される周壁部151と、各固定座147と周壁部151とを一体に連結する封止カバー部152とで構成されている。封止カバー部152は、周壁部151の内周側と各固定座147の外周側とをそれらの一端側において一体に連結する板状に形成されている。なお、この封止カバー部152には、各固定座147の外周に沿って、例えばスリット153aが間欠的に配置されたミシン目状の低強度部153が設けられると共に、各封止部材102の被押圧部124に対応して複数の操作孔154が設けられている。また、第2固定部142の外周部には、第1損壊部131に対応する位置に、例えば固定フレーム部148の周壁部151から封止カバー部152にわたる損壊用切欠部155が形成されている。
連結帯143は、例えば十分な可撓性を有する平板状で、第1固定部141側の固定フレーム部145と第2固定部142側の固定フレーム部148とを一体に連結しており、第1ケース体41と第2ケース体42とを通常の手順で開閉する際に支障がない範囲でなるべく短く形成されている。この連結帯143には、その長手方向の1又は複数箇所に、例えばスリット156aが間欠的に配置されたミシン目状の低強度部156が設けられている。
この連結部材44の第1固定部141及び第2固定部142は、夫々カシメピン96,75を固定座144,147の挿通孔146,149に挿通させつつ連結固定ベース部94,72に装着され、その状態でカシメピン96,75の先端側が熱カシメ具により押し潰されることにより連結固定ベース部94,72に離脱不能に固定される(図14等)。これにより、第1ケース体41と第2ケース体42とが分離不能に連結されると共に、第2ケース体42側の封止部材102は、図9(c),(d),図14等に示すように、被押圧部124を除く略全体が連結部材44側の第2固定部142により外側から覆われた状態となる。
主基板ケース24を組み立てる際には、上述した方法で予め第1ケース体41と第2ケース体42とを連結部材44で連結しておく。そして、まず第2ケース体42の内側に主制御基板23を装着、固定し、その第2ケース体42の一対の係合突部78を第1ケース体41の案内溝88,89に沿って被係合穴93に差し込んだ後、第2ケース体42の係合爪79を第1ケース体41の切り欠き部91に嵌合させてアンロック状態に嵌め合わせる(図9(a)→(b))。このとき、第2ケース体42側の封止部材102は、第1ケース体41側の被結合部101に対してスライド方向にずれた位置にあり、第2ケース体42側の台板67はその開口56側縁部が第1ケース体41側の側壁82よりも外側に突出している。
次に、第2ケース体42と第1ケース体41とを互いに相対的にスライドさせて、第2ケース体42側の係合爪79を第1ケース体41側の係止部92に係合させ、第1ケース体41と第2ケース体42とを結合状態でロックする(図9(b)→図9(c))。これにより、第2ケース体42側の封止部材102は第1ケース体41側の被結合部101と内外方向に合致し、また第2ケース体42側の台板67はその開口56側縁部が第1ケース体41側の側壁82とスライド方向に略一致した状態となる。
続いて、複数(2組)の封止手段43のうちの1つを用いて主基板ケース24を封止する。即ち、ドライバー等の工具の先端を、封止カバー部152の外側から操作孔154を介して封止部材102の被押圧部124の凹部124aに当て、内側、即ち第1ケース体41側に押圧する。これにより、保持部125が損壊してその封止部材102が第2ケース体42から切り離されると共に、その封止部材102の先端側の結合部123が弾性係合部107を両側に押し広げながら挿通スリット105内に嵌合する。そして、封止部材102の鍔部122が嵌合支持部104の表面104aに当接したとき、結合部123が挿通スリット105を貫通して弾性係合部107の裏側に係合し、その封止部材102は第2ケース体42から完全に独立した状態で第1ケース体41側に離脱不能に結合した状態となる(図9(d))。
このとき、その封止部材102に対応する開封障害部103の当接部134が、その封止部材102のスライド方向ロック側に当接又は近接した状態となるため、第2ケース体42と第1ケース体41とを開方向、即ちアンロック状態側に相対的にスライドさせようとしても、第1ケース体41側に結合している封止部材102が、当接部134を介して第2ケース体42の開方向への相対移動を阻止するため、そのままでは主基板ケース24を開封することはできない。
保護カバー45は、以上のような手順で封止された主基板ケース24に装着されて封止手段43及びその近傍を外側から覆うもので、図10〜図15等に示すように、第2ケース体42の封止側上壁51bに沿って封止手段43の封止部材102及び開封障害部103を略覆う封止カバー部161と、主基板ケース24における封止手段43側のスライド方向端面に沿って第1ケース体41と第2ケース体42との境界部を覆う隙間カバー部162と、保護カバー固定ベース部73上のカシメピン76に対応する溶着固定座163と、同じく保護カバー固定ベース部73上のねじ止め基部77に対応するねじ止め固定座164と、主基板ケース24に圧入により固定するための圧入係合手段165とを一体に備えている。
また、封止カバー部161は、第2ケース体42の台板67の外面に対して略平行に設けられ且つ連結部材44の第2固定部142の外側から台板開口部111a及びその内側の封止部材102を覆う台板カバー板166と、この台板カバー板166に対するスライド方向の一端側に設けられ且つ凹部135に嵌合する凹部嵌合部167と、それら台板カバー板166と凹部嵌合部167との両端側に設けられる一対の側板168と、例えば台板カバー板166から凹部嵌合部167にかけて外面側に突設される補強リブ169等を備えている。
台板カバー板166は、当該保護カバー45を主基板ケース24に装着したときに台板67上の囲いリブ71の端縁に略当接してその内側を略閉鎖するようになっており(図14)、また例えばその両端部近傍に、溶着固定座163とねじ止め固定座164とが設けられている。溶着固定座163は、主基板ケース24側のカシメピン76と共に溶着固定手段(固定を解除したことが痕跡として残る第1固定手段の一例)を構成するもので、例えば略円形に形成されており、その中心部にカシメピン76用のピン挿通孔163aが形成されている。また、台板カバー板166上には、溶着固定座163の外周に沿って、例えばスリット171aが間欠的に配置されたミシン目状の低強度部171が設けられている。ねじ止め固定座164は、ねじ止め固定手段(固定を解除したことが痕跡として残らない第2固定手段の一例)を構成する固定ねじ179によって保護カバー固定ベース部73側に固定されるもので、例えば略円形に形成されており、その中心部にねじ挿通孔164aが形成されている。
凹部嵌合部167は、第2ケース体42の凹部135を構成している底板66、起立板68及び膨出部61の側壁61aの各外面に沿うように設けられた底カバー板172、内側面カバー板173、外側面カバー板174を備えており、内側面カバー板173が起立板68上の起立板開口部111bを外側から覆っている。
また、底カバー板172上には、底板66上の底板開口部111cに対応して圧入係合手段165が一体に設けられている。この圧入係合手段(係合手段)165は、主基板ケース24に対して外部からの解除操作が不可能な状態で係合する係合固定手段(固定を解除したことが痕跡として残る第1固定手段の一例)を構成するもので、例えば底カバー板172から底板開口部111c内に向けて略垂直に突設される支持軸部165aと、この支持軸部165aの先端側に一体に設けられ且つスライド方向と直交する側にJ字状に屈曲された爪部165bとで弾性変形可能に構成され、各底板開口部111cに対して夫々一対の圧入係合手段165が背中合わせの状態で配置されている。ここで、1つの底板開口部111cに対応する一対の圧入係合手段165は、互いに反対側に開いた一対の爪部165bの開き幅が底板開口部111cの開口幅よりも大きく、保護カバー45を主基板ケース24に装着する際には、それら一対の爪部165bが圧縮された状態で底板開口部111cを通過した後、再び拡幅してその先端部が底板66の裏側に係合するようになっている。
なお、圧入係合手段165は、低強度部175aを介して底カバー板172に一体に連結されており、この低強度部175aを損壊することにより保護カバー45から容易に分離可能となっている。即ち、底カバー板172には、底板開口部111cに対応する位置に夫々開口部176(図10)が形成されており、各圧入係合手段165は、支持軸部165aの端部近傍の一箇所で低強度部175aにより開口部176の縁部に一体に連結されている。低強度部175aは、例えばその一面側に断面V字状の切り込み溝が形成されて板厚が局所的に小さくなっている。また、圧入係合手段165上の任意箇所、例えば爪部165b上にも、断面V字状の切り込み溝が形成された低強度部175bが形成されており、少し大きな力を加えると簡単に損壊するようになっている。
隙間カバー部162は、第2ケース体42の台板67と第1ケース体41の側壁82との境界部を覆うもので(図15)、台板カバー板166の開口56側縁部から第2ケース体42の台板67の縁部及び第1ケース体41の側壁82の外面側に沿って前向きに延設されている。隙間カバー部162には、連結固定ベース部94が嵌合する膨出部177が外向きに設けられると共に、外周部を含む所定箇所に補強リブ178が外向きに突設されている。
この保護カバー45を主基板ケース24に装着する際には、まず保護カバー45を主基板ケース24の封止領域24bに被せ、保護カバー45側の圧入係合手段165を第2ケース体42の底板開口部111c内に圧入して底板66の裏側に係合させる(図13)。そして更に、保護カバー固定ベース部73上のカシメピン76を熱カシメ具により押し潰すことにより保護カバー45上の溶着固定座163に離脱不能に結合させ、また固定ねじ179を保護カバー45上のねじ挿通孔164aを介して保護カバー固定ベース部73上のねじ止め固定座164にねじ込み、固定する(図14)。
これにより、封止手段43の封止部材102及び開封障害部103の他、第2ケース体42の台板67と第1ケース体41の側壁82との境界部が保護カバー45により外側から覆われるため(図14,図15)、開封障害部103を除去することにより行う正規の開封作業の他、例えば第2ケース体42の台板67と第1ケース体41の側壁82との境界部分をこじ開けて強引に隙間を作り、封止部材102の被結合部101への係合を解除することにより行う不正な開封作業についても、保護カバー45が取り付けられた状態のままでは行うことができない。
保護カバー45が取り付けられた主基板ケース24は、各コネクタ47に各種ハーネスが接続され、コネクタカバー(図示省略)等が装着された後、集球ケース22の背面側の主基板ケース装着部31に着脱自在に装着される。
検査等のために主基板ケース24を正規に開封する場合には、まず主基板ケース24を主基板ケース装着部31から取り外し、各種ハーネスをコネクタ47から取り外した後、主基板ケース24から保護カバー45を取り外す。保護カバー45を取り外す際には、図16に示すように、固定ねじ179をねじ止め基部77から抜き取り、また溶着固定座163の周囲の低強度部171をニッパー等の工具を用いて損壊することにより溶着固定座163を保護カバー45から切り離し、更に圧入係合手段165を支持している低強度部175aを損壊することにより圧入係合手段165を保護カバー45から切り離す。これにより、保護カバー45と主基板ケース24との結合が解除されるため、保護カバー45を主基板ケース24から取り外すことができるが、低強度部171,175aが損壊し、溶着固定座163が主基板ケース24側に残って圧入係合手段165が除去された状態が、その痕跡として明確に残される。
保護カバー45を取り外した後は、例えば第2ケース体42の台板67と第1ケース体41の側壁82との境界部分をこじ開けて強引に隙間を作り、封止部材102の被結合部101への係合を解除することにより、痕跡を残さない形で主基板ケース24を開封できる可能性を否定できないが、たとえそのような不正行為が可能であったとしても、保護カバー45を取り外した痕跡を見ればそのような不正行為を容易に発見することが可能である。
保護カバー45を取り外した後に主基板ケース24を開封する際には、封止状態となっている封止手段43の第1,第2損壊部131,132をニッパー等の工具を用いて切断し、図17(a)に示すように、開封障害部103を第2ケース体42から切り離して除去する。これにより、起立板開口部111b及び底板開口部111cが開放され、第2ケース体42を第1ケース体41に対してアンロック状態側に相対的にスライドさせる際に封止部材102に規制される部分がなくなるため(図21(b))、主基板ケース24を開封することができる。
一度開封された主基板ケース24は、その後に新しい主基板ケース24と交換されるが、それまでの期間については、その開封済みの主基板ケース24が、2つ目の封止手段43を用いて封止された状態で継続して使用される場合がある。この場合、一度取り外された保護カバー45は、圧入係合手段165や熱溶着による固定はできないが、固定ねじ179を用いてその主基板ケース24に再び装着しておくことができる。
以上説明したように、本実施形態のパチンコ機では、主基板ケース24のスライド方向の端部に装着され且つ第1ケース体41と第2ケース体42との境界部を外側から覆う保護カバー45を備えているため、その境界部をこじ開けて強引に隙間を形成し、内側の封止手段43を痕跡が残らないように取り外して開封するような不正行為を効果的に防止できる。また、保護カバー45は、第1ケース体41と第2ケース体42との境界部を覆う隙間カバー部162と、封止手段43を覆う封止カバー部161とを一体に備えているため、例えば封止手段43の周辺に存在する隙間等を利用した不正行為についても同時に防止できる。
更に保護カバー45は、固定を解除したことが痕跡として残る第1固定手段として、保護カバー45側に低強度部175aを介して一体に設けられ且つ主基板ケース24側の被係合部に対して外部からの解除操作が不可能な状態で係合する圧入係合手段165を備えた係合固定手段と、保護カバー45側に一体に設けられた溶着固定座163及び主基板ケース24側に一体に設けられ且つ溶着固定座163に対して溶着固定されるカシメピン76を備えた溶着固定手段とを備えているため、仮に主基板ケース24が不正に開封されたとしても保護カバー45にその痕跡が残り、不正行為があったことを容易に発見できる。
また、保護カバー45は、固定を解除したことが痕跡として残る第1固定手段の他に、固定を解除したことが痕跡として残らない第2固定手段として、固定ねじ179によるねじ止め固定手段を備えているため、例えば一度開封された主基板ケース24を交換するまでの期間、保護カバー45を主基板ケース24に再び装着しておくことが可能である。
図18及び図19は本発明の第2の実施形態を例示し、連結部材44と保護カバー45とを共通の固定手段を用いて主基板ケース24に固定するように構成した例を示している。図18に示すように、本実施形態の保護カバー45は、第2ケース体42の封止側上壁51bに沿って封止手段43の封止部材102を略覆う封止カバー部161と、主基板ケース24における封止手段43側のスライド方向端面に沿って第1ケース体41と第2ケース体42との境界部を覆う隙間カバー部162と、封止カバー部161上に一体に設けられ且つ主基板ケース24側の連結固定ベース部72上のカシメピン75に対応する溶着固定座163とを備えている。
また、封止カバー部161は、第2ケース体42の台板67の外面に対して略平行に設けられ且つ連結部材44の第2固定部142の外側から台板開口部111a及びその内側の封止部材102を覆う台板カバー板166と、第2ケース体42側の開封障害部103と共に第1,第2損壊部131,132を覆う損壊部カバー板181とを備えている。
台板カバー板166には、溶着固定座163が一体に設けられると共に、連結部材44側の操作孔154に対応する操作孔182が形成されている。溶着固定座163は、主基板ケース24側のカシメピン75と共に溶着固定手段(固定を解除したことが痕跡として残る第1固定手段の一例)を構成するもので、例えば略円形に形成されており、その中心部にカシメピン75用のピン挿通孔163bが形成されている。
損壊部カバー板181は、第2ケース体42の起立板68及び底板66に沿って起立板開口部111b及び底板開口部111cを外側から閉鎖する断面略L型に形成され、台板カバー板166に一体に設けられている。台板カバー板166と損壊部カバー板181との連結部分は、例えば間隔を空けて形成された複数の穴183aにより容易に損壊可能なカバー損壊部183を構成している。
また、隙間カバー部162は、台板カバー板166の開口56側縁部から第2ケース体42の台板67の縁部及び第1ケース体41の側壁82の外面側に沿って前向きに延設されており、連結固定ベース部94が嵌合する膨出部177が外向きに設けられると共に、例えば第1ケース体41側の側壁82に突設された突起184に対応する嵌合穴185が設けられている。
この本実施形態の保護カバー45は、第1の実施形態の保護カバー45とは異なり、主基板ケース24を組み立てる前に、連結部材44の第2固定部142と共に第2ケース体42に装着され、カシメピン75の熱溶着により第2固定部142と共に離脱不能に固定される(図18)。主基板ケース24の組み立て及び封止は、このように第2ケース体42に保護カバー45が固定された状態で、第1の実施形態と同様の手順で行われる。主基板ケース24が組み立てられた状態では、図19に示すように、第2ケース体42の台板67と第1ケース体41の側壁82との境界部が保護カバー45の隙間カバー部162により外側から覆われると共に、第1ケース体41側の突起184が隙間カバー部162の嵌合穴185に嵌合するため、例えば第2ケース体42の台板67と第1ケース体41の側壁82との境界部分をこじ開けて強引に隙間を作り、封止部材102の被結合部101への係合を解除する不正行為を効果的に防止できる。
主基板ケース24の封止を解除する場合には、まず封止状態となっている封止手段43に対応するカバー損壊部183をニッパー等の工具を用いて切断し、保護カバー45から損壊部カバー板181を除去して開封障害部103及び第1,第2損壊部131,132を露出させる。そして、第1の実施形態と同様に、第1,第2損壊部131,132をニッパー等の工具を用いて切断し、開封障害部103を第2ケース体42から切り離して除去すれば、起立板開口部111b及び底板開口部111cが開放され、第2ケース体42を第1ケース体41に対してアンロック状態側に相対的にスライドさせる際に封止部材102に規制される部分がなくなるため、主基板ケース24を開封することができる。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、保護カバー45は第1ケース体41と第2ケース体42との何れに固定してもよく、またそれらの両方に固定してもよい。また、保護カバー45を第1ケース体41と第2ケース体42との何れか一方に固定する場合には、第1の実施形態のように基板ケース24の封止後にその封止部分を完全に覆うように装着してもよいし、第2の実施形態のように基板ケース24を封止する前に装着し、その装着後に基板ケース24の封止操作が可能なように構成してもよい。
固定を解除したことが痕跡として残る第1固定手段は、熱カシメ等の溶着固定手段や圧入等の係合固定手段以外に例えばリベット等を用いてもよい。また、固定を解除したことが痕跡として残らない第2固定手段は、保護カバー45を基板ケース24に仮止めできるものであればどのようなものでもよい。
封止手段43は、ロック状態からアンロック状態へのスライドを阻止することにより基板ケース24を閉状態で封止するものであればどのような方式を採用してもよい。例えば、複数の封止手段43のうち、1回目に使用する封止手段については、通常は遊技機の組み立て時に封止作業が行われるため、第1,第2ケース体41,42とは別体の封止ピンを熱カシメ等の復元不可能な方法により第1ケース体41等に固定するように構成してもよい。これにより、痕跡を残すことなく不正に基板ケースを開封する行為を確実に防止できる。但しこの場合でも、2回目に使用する封止手段については、遊技ホール等で封止作業を行うことが多いため、実施形態で示したような、特殊な設備等を使用することなく簡単に封止作業を行うことができる構成とすることが望ましい。
また、実施形態では本発明をパチンコ機に適用した例を示したが、アレンジボール機、スロットマシン等の各種遊技機において同様に実施可能であることは言うまでもない。
23 主制御基板(基板)
24 主基板ケース(基板ケース)
41 第1ケース体
42 第2ケース体
43 封止手段
44 連結部材
45 保護カバー
75 カシメピン
76 カシメピン
141 第1固定部
142 第2固定部
161 封止カバー部
162 隙間カバー部
163 溶着固定座
165 圧入係合手段(係合手段)
171 低強度部
175a 低強度部
179 固定ねじ

Claims (10)

  1. 第1,第2ケース体(41,42)により構成され且つそれら第1,第2ケース体(41,42)の間に基板(23)を収容可能な基板ケース(24)と、この基板ケース(24)を閉じた状態で前記第1,第2ケース体(41,42)を互いに封止可能な封止手段(43)とを備え、前記基板ケース(24)は、前記第1ケース体(41)と前記第2ケース体(42)とを前記基板(23)の両面側から互いに嵌め合わせた状態で前記基板(23)に沿う方向に相対的にスライドさせることにより、それら第1ケース体(41)と第2ケース体(42)とが互いに係合して閉状態で保持されるロック状態と、互いの係合が解除されて開放可能なアンロック状態とに切り換え可能に構成され、前記封止手段(43)は、前記ロック状態から前記アンロック状態側へのスライドを阻止することにより、前記第1ケース体(41)と前記第2ケース体(42)とを閉状態で封止するように構成された遊技機において、前記基板ケース(24)の前記スライド方向の端部に装着され且つ前記第1ケース体(41)と前記第2ケース体(42)との境界部を外側から覆う保護カバー(45)を備えたことを特徴とする遊技機。
  2. 前記保護カバー(45)は、前記境界部を覆う隙間カバー部(162)と、前記封止手段(43)を覆う封止カバー部(161)とを一体に備えたことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記保護カバー(45)は、前記基板ケース(24)に対して複数種類の固定手段により固定可能に構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
  4. 前記複数の固定手段は、その固定を解除したことが痕跡として残る第1固定手段を含むことを特徴とする請求項3に記載の遊技機。
  5. 前記第1固定手段は、前記基板ケース(24)側又は前記保護カバー(45)側に低強度部(175a)を介して一体に設けられ且つ前記保護カバー(45)側又は前記基板ケース(24)側の被係合部に対して外部からの解除操作が不可能な状態で係合する係合手段(165)を備えた係合固定手段を含むことを特徴とする請求項4に記載の遊技機。
  6. 前記第1固定手段は、前記基板ケース(24)側又は前記保護カバー(45)側に一体に設けられた溶着固定座(163)と、前記保護カバー(45)側又は前記基板ケース(24)側に一体に設けられ且つ前記溶着固定座(163)に対して溶着固定されるカシメピン(75,76)とを備えた溶着固定手段を含むことを特徴とする請求項4又は5に記載の遊技機。
  7. 前記溶着固定座(163)は、前記基板ケース(24)又は前記保護カバー(45)に対して低強度部(171)を介して一体に接続されていることを特徴とする請求項6に記載の遊技機。
  8. 両端側の固定部(141,142)を前記第1,第2ケース体(41,42)に夫々着脱不能に固定することにより、前記第1ケース体(41)と前記第2ケース体(42)とを開閉可能な状態で連結する連結部材(44)を備え、前記溶着固定座(163)と前記固定部とを共通の前記カシメピン(76)により一体的に溶着固定したことを特徴とする請求項6又は7に記載の遊技機。
  9. 前記複数の固定手段は、その固定を解除したことが痕跡として残らない第2固定手段を含むことを特徴とする請求項3〜8の何れかに記載の遊技機。
  10. 前記第2固定手段は、固定ねじ(179)によるねじ止め固定手段を含むことを特徴とする請求項9に記載の遊技機。
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JP2008055075A (ja) * 2006-09-04 2008-03-13 Sophia Co Ltd 遊技機
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