JP2011147437A - フラビンアデニンジヌクレオチド依存性グルコースデヒドロゲナーゼの比活性を向上する方法 - Google Patents

フラビンアデニンジヌクレオチド依存性グルコースデヒドロゲナーゼの比活性を向上する方法 Download PDF

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Abstract

【課題】公知のフラビンアデニン依存性グルコースデヒドロゲナーゼの欠点を克服し、グルコースに対する反応性が向上したフラビンアデニン依存性グルコースデヒドロゲナーゼを提供すること。
【解決手段】フラビンアデニン依存性グルコースデヒドロゲナーゼを遺伝子レベルで改変することで、改変前のフラビンアデニン依存性グルコースデヒドロゲナーゼ活性よりも基質との反応性が向上したフラビンアデニン依存性グルコースデヒドロゲナーゼ。
【選択図】なし

Description

本発明は、フラビンアデニン依存性グルコースデヒドロゲナーゼ(以下、FADGDHとも表す。)の比活性を向上させる方法に関するものであって、該フラビンアデニン依存性グルコースデヒドロゲナーゼ改変体をコードする遺伝子、該フラビンアデニン依存性グルコースデヒドロゲナーゼ改変体の製造法及び該フラビンアデニン依存性グルコースデヒドロゲナーゼ改変体のグルコース測定試薬への種々の適用に関する。
近年、糖尿病の発生率は年々増加傾向にあり、更に糖尿病予備軍といわれる人数を合わせると、日本国内だけでも1000万人以上の数になると推測されている。また、生活習慣病への関心が非常に高まっていることもあり、血糖値を自己管理する機会は増加している。こうした時代背景において、血糖自己測定モニターのための技術開発は、糖尿病患者が日常の血糖値を管理するための重要な技術である。血糖測定技術に関しては、多くの方法で実用化が進んでおり、検体の微量化、測定時間の短縮、装置の小型化の点で電気化学的なセンシングが有利である。
血糖測定技術におけるセンシングの手法としては血液中のグルコースを基質とする酵素が利用される。そのような酵素の例としてはグルコースオキシダーゼ(EC 1.1.3.4)が挙げられる。グルコースオキシダーゼはグルコースに対する特異性や熱に対する安定性が高いという利点があった。グルコースオキシダーゼを利用した血糖センサはグルコースを酸化してD−グルコノ−δ−ラクトンに変換する過程で生じる電子がメディエーターを介して電極に流れることで測定されるが、グルコースオキシダーゼは反応で生じたプロトンを溶存酸素に渡しやすいため測定値に影響してしまうという問題があった。
このような問題を回避するために、ピロロキノリンキノン依存型グルコースデヒドロゲナーゼ(以下、PQQGDHとも表す。)(EC1.1.5.2(旧EC1.1.99.17))が血糖センサ用酵素として用いられている。PQQGDHは溶存酸素の影響を受けない点で優位であるが、基質特異性に乏しく、マルトースやラクトースといったグルコース以外の糖類にも作用するため測定値の正確性を損ねてしまうという欠点がある。
そこで、溶存酸素の影響を受けず、なおかつ基質特異性に優れたグルコースデヒドロゲナーゼ(以下、GDHとも表す。)としてフラビンアデニン依存性グルコースデヒドロゲナーゼ(以下、フラビンアデニン依存性グルコースデヒドロゲナーゼをFADGDHと記載する。)が注目されている。FADGDHは非特許文献1〜6に記載されており、古くから知られている。
また、特許文献1にはAspergillus terreus(アスペルギルス・テレウス)由来FADGDHの遺伝子配列、アミノ酸配列が記載されている。
また、特許文献2にはAspergillus oryzae(アスペルギルス・オリゼ)由来FADGDHが、特許文献3には、Aspergillus oryzae由来FADGDHを改変し熱安定性が向上した改変型FADGDHが記載されている。
WO2004/058958 特開2007−289148 特開2008−237210 WO2006/101239
Biochim Biophys Acta.1967 Jul 11;139(2):265−76 Biochim Biophys Acta.1967 Jul 11;139(2):277−93 Biochim Biophys Acta.146(2):317−27 Biochim Biophys Acta.146(2):328−35 J Biol Chem (1967)242:3665−3672 Appl Biochem Biotechnol (1996)56:301−310
本発明は、上述のような公知のFADGDHを改変し、グルコース測定用としてより適した酵素を提供することである。
特許文献2、あるいは特許文献3に記載する公知のFADGDHは臨床検査薬用酵素としては比活性が低く、臨床検査では高濃度の酵素を添加しなければならないという欠点があった。そこで、本発明者らはさらにこれらを遺伝子レベルで改変し改変前より比活性を向上する方法を検討した。
その結果、本発明者らはFADGDHの特定の位置のアミノ酸を他のアミノ酸に置換して得られた改変型FADGDHの比活性が向上することを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は以下のような構成からなる。
項1.
以下の(a)〜(c)のいずれかで表されるタンパク質。
(a)配列番号1に記載のアミノ酸配列において、412位のアミノ酸が他のアミノ酸に置換されているタンパク質。
(b)配列番号2に記載のアミノ酸配列において、412位のアミノ酸が他のアミノ酸に置換されているタンパク質。
(c)配列番号23に記載のアミノ酸配列において、408位のアミノ酸が他のアミノ酸に置換されているタンパク質。
(d)配列番号1または配列番号2または配列番号23の少なくとも1以上と63.7%以上の相同性を有するアミノ酸配列を有し、かつ、グルコースデヒドロゲナーゼ活性を有するタンパク質をコードするアミノ酸配列において、配列番号1の412位、配列番号2の412位、および、配列番号23の408位からなる群のうちいずれかと同等の部位のアミノ酸が他のアミノ酸に置換されているタンパク質。
項2.
項1に記載のタンパク質において、アミノ酸が置換された位置以外の位置において、さらに、1若しくは数個のアミノ酸が欠失、置換若しくは付加(挿入)されたアミノ酸配列からなり、かつグルコースデヒドロゲナーゼ活性を有するタンパク質
項3.
項1または2に記載のタンパク質において、配列番号1の412位、配列番号2の412位、および、配列番号23の408位からなる群のうちいずれかと同一または同等の部位
のアミノ酸が、システイン、グルタミン酸、フェニルアラニン、ヒスチジン、イソロイシン、リジン、ロイシン、メチオニン、グルタミン、アルギニン、スレオニン、バリンおよびチロシンからなる群より選ばれるいずれかに置換されているタンパク質。
項4.
項1〜3のいずれかに記載のタンパク質をコードする遺伝子。
項5.
項4に記載の遺伝子を含むベクター。
項6.
項5に記載のベクターで形質転換された形質転換体。
項7.
項6に記載の形質転換体を培養し、グルコースデヒドロゲナーゼ活性を有するタンパク質を採取することを特徴とするグルコースデヒドロゲナーゼ活性を有するタンパク質を生産する方法。
項8.
項1〜3のいずれかに記載のタンパク質を含むグルコースアッセイキット。
項9.
項1〜3のいずれかに記載のタンパク質を含むグルコースセンサー。
項10.
項1〜3のいずれかに記載のタンパク質を含むグルコース測定法。
本発明により臨床検査薬用酵素として有用な、比活性の高い新規FADGDHを創出し、工業的に大量に該FADGDHを生産できる。
アスペルギルス・オリゼ由来の野生型FADGDHのアミノ酸配列と、アスペルギルス・テレウス由来の野生型FADGDHのアミノ酸配列を比較した図である。
以下に、本発明を詳細に説明する。
本願明細書において、アミノ酸配列はアルファベット1文字または3文字で表記する。また、アミノ酸の変異の位置については次のように表記する。例えば、「S412L」は412位のS(Ser)がL(Leu)に置換することを意味する。なお、配列番号1、配列番号2、配列番号23において、アミノ酸の表記は、メチオニンを1として番号付けされている。
本願発明の一実施形態は、以下の(a)〜(c)のいずれかで表されるタンパク質である。
(a)配列番号1に記載のアミノ酸配列において、412位のアミノ酸が他のアミノ酸に置換されているタンパク質。
(b)配列番号2に記載のアミノ酸配列において、412位のアミノ酸が他のアミノ酸に置換されているタンパク質。
(c)配列番号23に記載のアミノ酸配列において、408位のアミノ酸が他のアミノ酸に置換されているタンパク質。
配列番号1は、アスペルギルス・オリゼ由来の野生型FADGDHのアミノ酸配列である。配列番号2は、配列番号1のアミノ酸配列のうち163位のグリシンをアルギニンに、および、551位バリンをシステインに、それぞれ置換変異することにより、熱安定性を向上したFADGDHのアミノ酸配列である。これらのアミノ酸配列は、特許文献2または特許文献3により公知である。
配列番号1と配列番号2のFADGDHは、熱安定性以外の酵素特性は変化していないことを確かめている。例えば、比活性については、いずれのFADGDHも、約600U/A280であり、ほぼ一致していた。
配列番号23は、アスペルギルス・テレウス由来の野生型FADGDHのアミノ酸配列である。このアミノ酸配列は、特許文献4により公知である。
アスペルギルス・オリゼ由来の野生型FADGDHのアミノ酸配列(配列番号1)と、アスペルギルス・テレウス由来の野生型FADGDHのアミノ酸配列(配列番号23)を、GENETYXソフトにて比較分析したところ、63.7%の相同性があり、配列番号1または2の412部位のアミノ酸は、配列番号3の408部位のアミノ酸に相当する。(図1参照)
また、本願発明の別の一実施形態は、以下の(d)で表されるタンパク質である。
(d)配列番号1または配列番号2または配列番号23の少なくとも1以上と63.7%以上の相同性を有するアミノ酸配列を有し、かつ、グルコースデヒドロゲナーゼ活性を有するタンパク質をコードするアミノ酸配列において、配列番号1の412位、配列番号2の412位、および、配列番号23の408位からなる群のうちいずれかと同等の部位のアミノ酸が他のアミノ酸に置換されているタンパク質。
本願明細書において、アミノ酸配列の相同性は、GENETYXソフトで比較した値を意味する。
また、本願明細書において、あるアミノ酸配列における配列番号1の412位と同等の位置は、GENETYXソフトで配列を比較したとき、配列番号1の412位と対応する位置をもって同等と判断する。
なお、GENETYXソフトは、GENETYX CORPORATIONから販売され
ているVersion 6.1のものを使用した。
上記の(a)〜(d)のいずれかで表されるタンパク質において、アミノ酸が置換された位置以外の位置において、さらに、1若しくは数個のアミノ酸が欠失、置換若しくは付加(挿入)されたアミノ酸配列からなり、かつグルコースデヒドロゲナーゼ活性を有するタンパク質もまた、本願発明の一実施形態である。
さらに、上記の(a)〜(d)のいずれかで表されるタンパク質、もしくは、上記の(a)〜(d)のいずれかで表されるタンパク質において、1若しくは数個のアミノ酸が欠失、置換若しくは付加(挿入)されたアミノ酸配列からなり、かつグルコースデヒドロゲナーゼ活性を有するタンパク質において、配列番号1の412位、配列番号2の412位、および、配列番号23の408位からなる群のうちいずれかと同一または同等の部位のアミノ酸が、システイン、グルタミン酸、フェニルアラニン、ヒスチジン、イソロイシン、リジン、ロイシン、メチオニン、グルタミン、アルギニン、スレオニン、バリンおよびチロシンからなる群より選ばれるいずれかに置換されているタンパク質もまた、本願発明の一実施形態である。
上記のタンパク質は、アミノ酸配列の相同性比較などを行うGENETYXソフトにおいて、
(1)配列番号1に記載のアミノ酸配列、
(2)配列番号2に記載のアミノ酸配列、
(3)配列番号23に記載のアミノ酸配列、または、
(4)配列番号1または配列番号2または配列番号23の少なくとも1以上と63.7%以上の相同性、好ましくは70%以上の相同性、より好ましくは90%以上の相同性、さ
らにより好ましくは95%以上の相同性を有するアミノ酸配列を有し、かつ、グルコースデヒドロゲナーゼ活性を有するタンパク質、
のいずれかを改変したFADGDH改変体であって、その比活性が改変前のFADGDHと比較して向上したものである。
本願において、比活性とは、一定量のタンパク質当たりの活性を意味する。比活性の向上とは一定量当たりのタンパク質当たりの活性が上昇することを意味する。
本願発明のFADGDH改変体は、好ましくは、比活性が改変前と比べて1割以上向上しているFADGDH改変体である。さらに好ましくは、改変前と比べて2割以上向上しているFADGDH改変体である。さらに好ましくは、改変前と比べて3割以上向上しているFADGDH改変体である。
比活性の測定方法は、後述のFADGDHの活性測定法を用いて求める。
本願発明のFADGDH改変体は、種々の公知の手段で作製することが出来る。
以下に、配列番号1で示される野生型のアスペルギルス・オリゼ由来のFADGDHを改変したFADGDH改変体の製造法を例示する。製造法は、特に限定されないが、以下に示すような手順で製造することが可能である。
フラビンアデニン依存性グルコースデヒドロゲナーゼを構成するアミノ酸配列を改変する方法としては、通常行われる遺伝情報を改変する手法が用いられる。すなわち、タンパク質の遺伝情報を有するDNAの特定の塩基を変換することにより、或いは特定の塩基を挿入または欠失させることにより、改変タンパク質の遺伝情報を有するDNAが作成される。DNA中の塩基配列を変換する具体的な方法としては、例えば市販のキット(Transformer Mutagenesis Kit;Clonetech社, EXOIII/Mung Bean Deletion Kit;Stratagene製, Quick Change Site Directed Mutagenesis Kit;Stratagene製など)の使用、或いはポリメラーゼ連鎖反応法(PCR)の利用が挙げられる。
作製されたフラビンアデニン依存性グルコースデヒドロゲナーゼ改変体の遺伝情報を有するDNAは、プラスミドと連結された状態にて宿主微生物に移入され、フラビンアデニン依存性グルコースデヒドロゲナーゼ改変体を生産する形質転換体となる。この際のプラスミドとしては、例えば、エシェリヒア・コリJM109、エシェリヒア・コリDH5・、エシェリヒア・コリW3110、エシェリヒア・コリC600などが利用できる。宿主微生物に組み換えベクターを移入する方法としては、例えば宿主微生物がエシェリヒア・コリに属する微生物の場合には、カルシウムイオンの存在下で組み換えDNAの移入を行う方法などを採用することができる、更にエレクトロポレーション法を用いても良い。更には市販のコンピテントセル(例えばコンピテントハイJM109;東洋紡績製)を用いても良い。
なお、これらの過程で得られた、FADGDH改変体をコードする遺伝子、該遺伝子を含むベクター、該ベクターで形質転換された形質転換体も、本発明の実施形態として含まれる。
本発明の改変型FADGDHの改変の基になる遺伝子は、特に限定されるものではないが、Aspergillus属由来のFADGDHを用いることが望ましい。さらに好ましくはAspergillus oryzae由来あるいはAspergillus terreus由来のFADGDHであることが望ましい。
Aspergillus oryzae由来のFADGDHとしては、配列番号1または
配列番号2で表されるタンパク質が例示できる。
Aspergillus terreus由来のFADGDHとしては、配列番号23で表されるタンパク質が例示できる。
本願発明の一実施形態は、上記のいずれかに記載のタンパク質をコードする遺伝子である。
改変前のタンパク質をコードする遺伝子として、たとえば、上記の配列番号1で表されるタンパク質をコードする遺伝子としては、配列番号24で表される塩基配列が例示できる。また、上記の配列番号2で表されるタンパク質をコードする遺伝子としては、配列番号25で表される塩基配列が例示できる。また、上記の配列番号23で表されるタンパク質(Aspergillus terreus由来のFADGDH)をコードする遺伝子としては、配列番号26で表される塩基配列が例示できる。
本願発明の遺伝子は、上記改変前のタンパク質をコードする遺伝子の配列において、例えば、
(1)配列番号1の412位、
(2)配列番号2の412位、
(3)配列番号23の408位、もしくは、
(4)配列番号1の412位、配列番号2の412位、および、配列番号23の408位からなる群のうちいずれかと同等の部位のアミノ酸
をコードする部分が、他のアミノ酸をコードするように置換されている。
本願発明の遺伝子は、たとえばGDHの発現を向上させる目的などで、コドンユーセージ(Codon usage)を変更したものを含みうる。
本願発明の一実施形態は、上記の遺伝子を含むベクター、該ベクターで形質転換された形質転換体、該形質転換体を培養し、グルコースデヒドロゲナーゼ活性を有するタンパク質を採取するグルコースデヒドロゲナーゼ活性を有するタンパク質を生産する方法である。
例えば、上記のGDH遺伝子を発現用ベクター(プラスミド等多くのものが当該技術分野において知られている)に挿入し、適当な宿主(大腸菌等多くのものが当該技術分野において知られている)を形質転換する。得られた形質転換体を培養し、培養液から遠心分離などで菌体を回収した後、菌体を機械的方法またはリゾチームなどの酵素的方法で破壊し、また、必要に応じてEDTAなどのキレート剤や界面活性剤等を添加して可溶化し、GDHを含む水溶性画分を得ることができる。または適当な宿主ベクター系を用いることにより、発現したGDHを直接培養液中に分泌させることが出来る。
上記のようにして得られたGDH含有溶液を、例えば減圧濃縮、膜濃縮、さらに硫酸アンモニウム、硫酸ナトリウムなどの塩析処理、あるいは親水性有機溶媒、例えばメタノール、エタノール、アセトンなどによる分別沈殿法により沈殿せしめればよい。また、加熱処理や等電点処理も有効な精製手段である。また、吸着剤あるいはゲルろ過剤などによるゲルろ過、吸着クロマトグラフィー、イオン交換クロマトグラフィー、アフィニティクロマトグラフィーを行うことにより、精製されたGDHを得ることができる。該精製酵素標品は、電気泳動(SDS−PAGE)的に単一のバンドを示す程度に純化されていることが好ましい。
これらは、例えば、以下の文献に従って進めることができる。
(a)タンパク質実験プロトコール第1巻 機能解析編,第2巻 構造解析編 (秀潤社) 西村善文,大野茂男 監修
(b)改訂 タンパク質実験ノート 上 抽出と分離精製 (洋土社) 岡田雅人,宮崎香
編集
(c)タンパク質実験の進めかた (洋土社) 岡田雅人,宮崎香 編集
あるいは以下に例示する方法によって進めることもできる。
作製されたタンパク質の遺伝情報を有するDNAは、ベクターと連結された状態にて宿主微生物中に移入される。
ベクターとしては、宿主微生物内で自立的に増殖し得るファージまたはプラスミドから遺伝子組換え用として構築されたものが適している。ファージとしては、例えばエシェリヒア・コリを宿主微生物とする場合にはLambda gt10、Lambda gt11などが例示される。また、プラスミドとしては、例えば、エシェリヒア・コリを宿主微生物とする場合には、pBR322、pUC19、pKK223−3、pBluescriptなどが例示される。なかでも、pBluescriptなど、クローニングサイト上流にエシェリヒア・コリ内で認識されうるプロモーターを保持するものが好ましい。
また、適当な宿主微生物としては、組換えベクターが安定であり、かつ自立増殖可能で外来遺伝子の形質発現できるものであれば特に制限されない。エシェリヒア・コリではエシェリヒア・コリW3110、エシェリヒア・コリC600、エシェリヒア・コリHB101、エシェリヒア・コリJM109、エシェリヒア・コリDH5αなどを用いることができる。
宿主微生物に組換えベクターを移入する方法としては、例えば宿主微生物がエシェリヒア属に属する微生物の場合には、カルシウムイオンの存在下で組換えDNAの移入を行なう方法などを採用することができ、更にエレクトロポレーション法を用いても良い。更には、市販のコンピテントセル(例えば、コンピテントハイDH5α;東洋紡績製)を用いても良い。宿主として、酵母が用いられる場合にリチウム法、エレクトロポレーション法が、また、糸状菌が用いられ場合にはプロトプラスト法などが用いられる。
本発明において、GDHをコードする遺伝子を得る方法としては、次のような方法が挙げられる。アスペルギルス・オリゼのゲノム配列情報を用い、予測GDH遺伝子を見出すことができる。ついで、アスペルギルス・オリゼの菌体よりmRNAを調製し、cDNAを合成する。こうして得られたcDNAをテンペレートとして、PCR法によりGDH遺伝子を増幅させ、本遺伝子をベクターと両DNAの平滑末端または付着末端においてDNAリガーゼなどにより結合閉鎖させて組換えベクターを構築する。該組換えベクターを複製可能な宿主微生物に移入した後、ベクターのマーカーを利用してGDHをコードする遺伝子を含有する組換え微生物を得る。
上記のように得られた形質転換体である微生物は、栄養培地で培養されることにより、多量のGDHを安定に生産し得る。組換え体の選択は、ベクターのマーカーとGDH活性を同時に発現する微生物を検索すればよい。例えば、薬剤耐性マーカーに基づく選択培地で生育し、かつGDHを生成する微生物を選択すればよい。
GDH遺伝子の塩基配列は、Science,第214巻,1205(1981)に記載されたジデオキシ法により解読した。また、GDHのアミノ酸配列は上記のように決定された塩基配列より推定した。
上記のようにして、一度選択されたGDH遺伝子を保有する組換えベクターより、他の微生物にて複製できる組換えベクターへの移入は、GDH遺伝子を保持する組換えベクターから制限酵素やPCR法によりGDH遺伝子であるDNAを回収し、他のベクター断片と結合させることにより容易に実施できる。また、これらのベクターによる他の微生物の形質転換は、カルシウム処理によるコンピテントセル法やエレクトロポーレーション法、プロトプラスト法などを用いることができる。
なお、本発明のGDH遺伝子は、グルコースデヒドロゲナーゼ活性を有する限り、該遺伝子の翻訳後のアミノ酸配列の各アミノ酸残基の一部が欠失または置換されるようなDNA配列をもつものでもよく、また他のアミノ酸残基が付加または置換されるようなDNA配列をもつものでもよい。
野生型GDHをコードする遺伝子を改変する方法としては、通常行われる遺伝情報を改変する手法が用いられる。すなわち、タンパク質の遺伝情報を有するDNAの特定の塩基を変換することにより、或いは特定の塩基を挿入または欠失させることにより、改変蛋白質の遺伝情報を有するDNAが作成される。DNA中の塩基を変換する具体的な方法としては、例えば市販のキット(TransformerMutagenesis
Kit;Clonetech製,EXOIII/Mung Bean Deletion Kit;Stratagene製,QuickChange Site Directed Mutagenesis Kit;Stratagene製など)の使用、或いはポリメラーゼ連鎖反応法(PCR)の利用が挙げられる。
形質転換体である宿主微生物の培養形態は、宿主の栄養生理的性質を考慮して培養条件を選択すればよい。多くの場合は液体培養で行い、工業的には通気攪拌培養を行うのが有利である。ただし、生産性を考えた場合に、宿主として糸状菌を使用し、固体培養で行った方が有利な場合もある。
培地の栄養源としては,微生物の培養に通常用いられるものが広く使用され得る。炭素源としては資化可能な炭素化合物であればよく、例えば、グルコース、シュークロース、ラクトース、マルトース、糖蜜、ピルビン酸などが使用される。また、窒素源としては利用可能な窒素化合物であればよく、例えば、ペプトン、肉エキス、酵母エキス、カゼイン加水分解物、大豆粕アルカリ抽出物などが使用される。その他、リン酸塩、炭酸塩、硫酸塩、マグネシウム、カルシウム、カリウム、鉄、マンガン、亜鉛などの塩類、特定のアミノ酸、特定のビタミンなどが必要に応じて使用される。
培養温度は菌が成育し、GDHを生産する範囲で適宜変更し得るが、好ましくは20〜37℃程度である。培養時間は条件によって多少異なるが、GDHが最高収量に達する時期を見計らって適当時期に培養を完了すればよく、通常は6〜48時間程度である。培地のpHは菌が発育し、GDHを生産する範囲で適宜変更し得るが、好ましくはpH6.0〜9.0程度の範囲である。
培養物中のGDHを生産する菌体を含む培養液をそのまま採取し、利用することもできるが、一般には、常法に従って、GDHが培養液中に存在する場合はろ過、遠心分離などにより、GDH含有溶液と微生物菌体とを分離した後に利用される。GDHが菌体内に存在する場合には、得られた培養物からろ過または遠心分離などの手段により菌体を採取し、次いで、この菌体を機械的方法またはリゾチームなどの酵素的方法で破壊し、また、必要に応じて、EDTA等のキレート剤及び界面活性剤を添加してGDHを可溶化し、水溶液として分離採取する。
上記のようにして得られたGDH含有溶液を、例えば減圧濃縮、膜濃縮、さらに硫酸アンモニウム、硫酸ナトリウムなどの塩析処理、あるいは親水性有機溶媒、例えばメタノール、エタノール、アセトンなどによる分別沈殿法により沈殿せしめればよい。また、加熱処理や等電点処理も有効な精製手段である。その後、吸着剤あるいはゲルろ過剤などによるゲルろ過、吸着クロマトグラフィー、イオン交換クロマトグラフィー、アフィニティクロマトグラフィーを行うことにより、精製されたGDHを得ることができる。
例えば、セファデックス(Sephadex)ゲル(GEヘルスケア バイオサイエンス
社製)などによるゲルろ過、DEAEセファロースCL−6B (GEヘルスケア バイオサイエンス社製)、オクチルセファロースCL−6B (GEヘルスケア バイオサイエンス社製)等のカラムクロマトグラフィーにより分離、精製し、精製酵素標品を得ることができる。該精製酵素標品は、電気泳動(SDS−PAGE)的に単一のバンドを示す程度に純化されていることが好ましい。
本発明において、FADGDHの活性測定は以下の条件で行う。
[試験例]
<試薬>
50mM PIPES緩衝液pH6.5(0.1% TritonX−100を含む)
24mM PMS溶液
2.0mM 2,6−ジクロロフェノールインドフェノール(DCPIP)溶液
1M D−グルコース溶液
上記PIPES緩衝液21.9ml、DCPIP溶液1.0ml、PMS溶液2.0ml、D―グルコース溶液4.5mlを混合して反応試薬とする。
<測定条件>
反応試薬3mlを37℃で5分間予備加温する。GDH溶液0.1mlを添加しゆるやかに混和後、水を対照に37℃に制御された分光光度計で、600nmの吸光度変化を5分記録し、直線部分から1分間あたりの吸光度変化(ΔODTEST)を測定する。盲検はGDH溶液の代わりにGDHを溶解する溶媒を試薬混液に加えて同様に1分間あたりの吸光度変化(ΔODBLANK)を測定する。これらの値から次の式に従ってGDH活性を求める。ここでGDH活性における1単位(U)とは、濃度200mMのD−グルコース存在下で1分間に1マイクロモルのDCPIPを還元する酵素量として定義している。

活性(U/ml)=
{−(ΔODTEST−ΔODBLANK)×3.0×希釈倍率}/{16.3×0.1×1.0}

なお、式中の3.0は反応試薬+酵素溶液の液量(ml)、16.3は本活性測定条件におけるミリモル分子吸光係数(cm/マイクロモル)、0.1は酵素溶液の液量(ml)、1.0はセルの光路長(cm)を示す。
グルコースアッセイキット
本発明はまた、本発明に従う改変型FADGDHを含むグルコースアッセイキットを特徴とする。本発明のグルコースアッセイキットは、本発明に従う改変型FADGDHを少なくとも1回のアッセイに十分な量で含む。典型的には、キットは、本発明の改変型FADGDHに加えて、アッセイに必要な緩衝液、メディエーター、キャリブレーションカーブ作製のためのグルコース標準溶液、ならびに使用の指針を含む。本発明に従う改変型FADGDHは種々の形態で、例えば、凍結乾燥された試薬として、または適切な保存溶液中の溶液として提供することができる。
グルコースセンサー
本発明はまた、本発明に従う改変型FADGDHを用いるグルコースセンサーを特徴とする。電極としては、カーボン電極、金電極、白金電極などを用い、この電極上に本発明の酵素を固定化する。固定化方法としては、架橋試薬を用いる方法、高分子マトリックス中に封入する方法、透析膜で被覆する方法、光架橋性ポリマー、導電性ポリマー、酸化還元ポリマーなどがあり、あるいはフェロセンあるいはその誘導体に代表される電子メディエーターとともにポリマー中に固定あるいは電極上に吸着固定してもよく、またこれらを組み合わせて用いてもよい。典型的には、グルタルアルデヒドを用いて本発明の改変型FADGDHをカーボン電極上に固定化した後、アミン基を有する試薬で処理してグルタルアルデヒドをブロッキングする。
グルコース濃度の測定は、以下のようにして行うことができる。恒温セルに緩衝液を入れ、一定温度に維持する。メディエーターとしては、フェリシアン化カリウム、フェナジンメトサルフェートなどを用いることができる。作用電極として本発明の改変型FADGDHを固定化した電極を用い、対極(例えば白金電極)および参照電極(例えばAg/AgCl電極)を用いる。カーボン電極に一定の電圧を印加して、電流が定常になった後、グルコースを含む試料を加えて電流の増加を測定する。標準濃度のグルコース溶液により作製したキャリブレーションカーブに従い、試料中のグルコース濃度を計算することができる。
以下、本発明を実施例により具体的に説明する。
実施例1 改変型FADGDHの遺伝子の作製
FADGDHをコードする遺伝子(配列番号25:配列番号2で表されるタンパク質をコードする。)を含む組み換えプラスミドpAOGDH−M76で市販の大腸菌コンピテントセル(E.coli DH5α;TOYOBO社製)を形質転換し、アンピシリンを含んだ寒天培地(1%ポリペプトン、0.5%酵母エキス、0.5%NaCl、1.5%寒天;pH7.3)に塗布した後、30℃で一晩培養した。得られた形質転換体をアンピシリン(50mg/ml;ナカライテスク社製)を含んだ液体培地(1%ポリペプトン、0.5%酵母エキス、0.5%NaCl;pH7.3)を摂取し、30℃で一晩振とう培養した。得られた菌体から常法によりプラスミドを調整した。
該プラスミドを鋳型として、16番目(実施例1〜5においては、配列番号2におけるN末端からの位置を示す。「部位」「位」も同義。)のスレオニンを複数種のアミノ酸に置換するよう設計した配列番号3の合成オリゴヌクレオチドとそれに相補的な合成オリゴヌクレオチド、17番目のセリンを複数種のアミノ酸に置換するよう設計した配列番号4の合成オリゴヌクレオチドとそれに相補的な合成オリゴヌクレオチド、48番目のバリンを複数種のアミノ酸に置換するよう設計した配列番号5の合成オリゴヌクレオチドとそれに相補的な合成オリゴヌクレオチド、49番目のスレオニンを複数種のアミノ酸に置換するよう設計した配列番号6の合成オリゴヌクレオチドとそれに相補的な合成オリゴヌクレオチドとそれに相補的な合成オリゴヌクレオチド、58番目のフェニルアラニンを複数種のアミノ酸に置換するよう設計した配列番号7の合成オリゴヌクレオチドとそれに相補的な合成オリゴヌクレオチド、90番目のスレオニンを複数種のアミノ酸に置換するよう設計した配列番号8の合成オリゴヌクレオチドとそれに相補的な合成オリゴヌクレオチド、96番目のメチオニンを複数種のアミノ酸に置換するよう設計した配列番号9の合成オリゴヌクレオチドとそれに相補的な合成オリゴヌクレオチド、97番目のアラニンを複数種のアミノ酸に置換するよう設計した配列番号10の合成オリゴヌクレオチドとそれに相補的な合成オリゴヌクレオチド、412番目のセリンを複数種のアミノ酸に置換するように設計した配列番号22の合成オリゴヌクレオチドとそれに相補的な合成オリゴヌクレオチド、420番目のプロリンを複数種のアミノ酸に置換するよう設計した配列番号11の合成オリゴヌクレオチドとそれに相補的な合成オリゴヌクレオチド、421番目のフェニルアラニンを複数種のアミノ酸に置換するよう設計した配列番号12の合成オリゴヌクレオチドとそれに相補的な合成オリゴヌクレオチド、423番目のアルギニンを複数種のアミノ酸に置換するよう設計した配列番号13の合成オリゴヌクレオチドとそれに相補的な合成オリゴヌクレオチド、499番目のアラニンを複数種のアミノ酸に置換するよう設計した配列番号14の合成オリゴヌクレオチドとそれに相補的な合成オリゴヌクレオチド、500番目のアスパラギンを複数種のアミノ酸に置換するよう設計した配列番号15の合成オリゴヌクレオチドとそれに相補的な合成オリゴヌクレオチド、503番目のセリンを複数種のアミノ酸に置換するよう設計した配列番号16の合成オリゴヌクレオチドとそれに相補的な合成オリゴヌクレオチド、506番目のアスパラギンを複数種のアミノ酸に置換するよう設計した配列番号17の合成オリゴヌクレオチドとそれに相補的な合成オリゴヌクレオチド、507番目のプロリンを複数種のアミノ酸に置換するよう設計した配列番号18の合成オリゴヌクレオチドとそれに相補的な合成オリゴヌクレオチド、508番目のバリンを複数種のアミノ酸に置換するよう設計した配列番号19の合成オリゴヌクレオチドとそれに相補的な合成オリゴヌクレオチド、537番目のバリンを複数種のアミノ酸に置換するよう設計した配列番号20の合成オリゴヌクレオチドとそれに相補的な合成オリゴヌクレオチド、546番目のバリンを複数種のアミノ酸に置換するよう設計した配列番号21の合成オリゴヌクレオチドとそれに相補的な合成オリゴヌクレオチドを基に、QuickChangeTMSite−Directed Mutagenesis Kit(STRATAGENE製)を用いて、そのプロトコールに従って変異操作を行い、改変型FADGDHを作成した。
実施例2 改変型FADGDHを含む粗酵素液の調製と培養力価の比較
得られた改変型FADGDHで市販の大腸菌コンピテントセル(E.coli DH5α;TOYOBO社製)を形質転換し、アンピシリンを含んだLB寒天培地で37℃、16時間培養した。その後、改変型FADGDHのシングルコロニーをアンピシリンを含んだLB液体培地に摂取し、30℃で一晩振とう培養した。その培養液の一部から遠心分離によって得られた菌体を回収し、50mMのリン酸緩衝液(pH7.0)中でガラスビーズを用いて該菌体を破砕することにより粗酵素液を調製した。
調製した粗酵素液を用いて、上述した活性測定法によりGDH活性を測定した。表1にスクリーニングの結果を示す。改変部位と培養力価を比較し、412部位を置換することで改変前のFADGDHよりも培養力価が向上する効果が確認されたことから412部位を候補とした。
Figure 2011147437
実施例3 412部位のアミノ酸の至適化
実施例2で作製した412部位を改変した複数のシングルコロニーをLB液体培地に摂取し、常法によりプラスミドを抽出した。抽出したプラスミドの412部位をDNAシークエンサー(ABI PRISMTM 3700DNA Analyzer;Perkin−Elmer製)を用いて特定し、19種のアミノ酸に置換した改変型FADGDHを取得した。412部位をAに置換した改変型FADGDHを有するプラスミドをpAOGDH−S412A、412部位をCに置換した改変型FADGDHを有するプラスミドをpAOGDH−S412C、412部位をEに置換した改変型FADGDHを有するプラスミドをpAOGDH−S412E、412部位をFに置換した改変型FADGDHを有するプラスミドをpAOGDH−S412F、412部位をHに置換した改変型FADGDHを有するプラスミドをpAOGDH−S412H、412部位をIに置換した改変型FADGDHを有するプラスミドをpAOGDH−S412I、412部位をKに置換した改変型FADGDHを有するプラスミドをpAOGDH−S412K、412部位をLに置換した改変型FADGDHを有するプラスミドをpAOGDH−S412L、412部位をMに置換した改変型FADGDHを有するプラスミドをpAOGDH−S412M、412部位をNに置換した改変型FADGDHを有するプラスミドをpAOGDH−S412N、412部位をQに置換した改変型FADGDHを有するプラスミドをpAOGDH−S412Q、412部位をRに置換した改変型FADGDHを有するプラスミドをpAOGDH−S412R、412部位をTに置換した改変型FADGDHを有するプラスミドをpAOGDH−S412T、412部位をVに置換した改変型FADGDHを有するプラスミドをpAOGDH−S412V、412部位をYに置換した改変型FADGDHを有するプラスミドをpAOGDH−S412Y、412部位をDに置換した改変型FADGDHを有するプラスミドをpAOGDH−S412D、412部位をPに置換した改変型FADGDHを有するプラスミドをpAOGDH−S412P、412部位をWに置換した改変型FADGDHを有するプラスミドをpAOGDH−S412Wと命名した。
実施例4 412部位を置換したFADGDH改変体の培養力価の比較
実施例3で取得した412部位置換した19種のFADGDH改変体を、50ml LB培地(1%ポリペプトン、0.5%酵母エキス、0.5%NaCl、0.02%アデカノールLG−126、アンピシリン100μg/ml;pH7.3)を用いて、30℃で46時間振とう培養した。その後、実施例2と同様の方法で粗酵素液を調製し、培養力価を測定した。表2にFADGDH改変体の培養力価の結果を示す。412部位をAに置換した改変型FADGDH、412部位をDに置換した改変型FADGDH、412部位をPに置換した改変型FADGDH、412部位をWに置換した改変型FADGDHを除く全ての改変体で改変前のFADGDHより培養力価が5割以上向上した。
表2で示されるように、50ml LB培地/500ml坂口フラスコ,30℃,46時間培養した時のFADGDH改変体の培養力価の比較した結果、S412A,S412D,S412P,S412Wを除く全ての改変体の培養力価は、配列番号2の2重変異体(表2では「FADGDH改変体1」と記載)と比較して向上していた。
Figure 2011147437
412部位をFに置換した改変型FADGDH、412部位をIに置換した改変型FADGDH、412部位をLに置換した改変型FADGDH、412部位をVに置換した改変型FADGDH、412部位をKに置換した改変型FADGDHをアンピシリンを含む50ml−1/2LB培地に植菌し、30℃で一晩培養した。その後、それぞれの培養液を10L容ジャーファーメンターに調製した6L LB培地に植菌し、30℃で84時間、培養し、培養液の一部をサンプリングした。その後、実施例2と同様の方法で粗酵素液を調製し、培養力価を測定した。表3にFADGDH改変体を10L容ジャーファーメンターで培養した場合の培養力価の結果を示す。その結果、412部位をFに置換した改変型FADGDHは改変前のFADGDHより培養力価が2割向上し、412部位をIに置換した改変型FADGDHは改変前のFADGDHより培養力価が5割向上し、412部位をLに置換した改変型FADGDHは改変前のFADGDHより培養力価が3割向上し、412部位をVに置換した改変型FADGDHは改変前のFADGDHより培養力価が5割向上し、412部位をKに置換した改変型FADGDHは改変前のFADGDHより培養力価が2割向上した。
表3で示されるように、6L LB培地/10m−ジャーファーメンター,30℃,84時間培養した時のFADGDH改変体(S412L,S412I,S412L,S412V,S412K)の培養力価の比較した結果、全ての改変体の培養力価は配列番号2の2重変異体(表2では「FADGDH改変体1」と記載)と比較して2割以上向上していた。
Figure 2011147437
実施例5 改変型FADGDHの標品の作製と比活性の比較
改変型FADGDHを10L容ジャーファーメンターを用いて、LB培地に培養温度30℃で84時間培養した。培養菌体を遠心分離で集めた後、50mMのリン酸バッファー(pH6.5)に懸濁し、除核酸処理後、遠心分離して上清を得た。これに硫酸アンモニウムを飽和量溶解させて目的タンパク質を沈殿させ、遠心分離で集めた沈殿を50mMのリン酸バッファー(pH6.5)に再溶解させた。そしてG−25セファロースカラムによるゲルろ過、Phenyl−セファロースカラムによる疎水クロマト(溶出条件は共に25%飽和〜0%の硫酸アンモニウム濃度勾配をかけてピークフラクションを抽出)を実施し、さらにG−25セファロースカラムによるゲルろ過で硫酸アンモニウムを除去し改変型FADGDHの標品とした。
上記の方法で412部位をIに置換した改変型FADGDHと412部位をVに置換した改変型FADGDHの標品を作製し、比活性を測定した。表4に示すように、これらの改変型FAGGDHは改変前のFADGDHと比較して、3割比活性が向上した。
表4で示されるように、FADGDH改変体(S412I,S412V)から酵素を精製し比活性を比較した結果、FADGDH改変体の比活性は配列番号2の2重変異体(表2では「FADGDH改変体1」と記載)と比較して3割程度向上していた。
Figure 2011147437
実施例6 アスペルギルス・テレウス由来の改変型FADGDH遺伝子の作製
アスペルギルス・テレウス由来のFADGDHをコードする遺伝子(配列番号26)を含む組み換えプラスミドpATGDHで市販の大腸菌コンピテントセル(E.coli DH5α;TOYOBO社製)を形質転換し、アンピシリンを含んだ寒天培地(1%ポリペプトン、0.5%酵母エキス、0.5%NaCl、1.5%寒天;pH7.3)に塗布した後、30℃で一晩培養した。得られた形質転換体をアンピシリン(50mg/ml;ナカライテスク社製)を含んだ液体培地(1%ポリペプトン、0.5%酵母エキス、0.5%NaCl;pH7.3)に摂取し、30℃で一晩振とう培養した。得られた菌体から常法によりプラスミドを調製した。
なお、GENETYXソフトにて、アスペルギルス・オリゼ由来の野生型FADGDHのアミノ酸配列と、アスペルギルス・テレウス由来の野生型FADGDHのアミノ酸配列を比較分析したところ、63.7%の相同性があり、配列番号1または2の412部位のアミノ酸は、配列番号23の408部位のアミノ酸に相当することが明らかとなった。(図1参照)
そこで、アスペルギルス・テレウス由来のFADGDHの408位はフェニルアラニンであり、アスペルギルス・オリゼ由来のFADGDHの412位のセリンとは異なるが、この408位のフェニルアラニンを部位特異的アミノ酸置換して比活性を比較検討することにした。
該プラスミドを鋳型として、408位(実施例6〜8においては、配列番号23におけるN末端からの位置を示す。「部位」「位」も同義。)のフェニルアラニンをセリンに置換するよう設計した配列番号27の合成オリゴヌクレオチドとそれに相補的な合成オリゴヌクレオチド、または、イソロイシンに置換するよう設計した配列番号28の合成オリゴヌクレオチドとそれに相補的な合成オリゴヌクレオチド、または、バリンに置換するよう設計した配列番号29の合成オリゴヌクレオチドとそれに相補的な合成オリゴヌクレオチドを基に、Quick Change Site−Directed Mutagenesis Kit(STRATAGENE製)を用いて、そのプロトコールに従って変異操作を行い、野生型のフェニルアラニンが、セリンあるいはイソロイシンあるいはバリンに置換した3種類の改変型FADGDH発現プラスミドを作製した。
実施例7 アスペルギルス・テレウス由来の改変型FADGDHを含む粗酵素液の調製と培養力価の比較
得られた3種類の改変型FADGDH発現プラスミドで市販の大腸菌コンピテントセル(E.coli DH5α;TOYOBO社製)を形質転換し、アンピシリンを含んだLB寒天培地に塗布した後、30℃で一晩培養した。その後、改変型FADGDHのシングルコロニーをアンピシリンを含んだTB液体培地(1.2%ポリペプトン、2.4%酵母エキス、0.4%グリセロール、1.25%リン酸2カリウム、0.23%リン酸1カリウム)に摂取し、25℃で2日間振とう培養した。その培養液の一部から遠心分離によって得られた菌体を回収し、50mMのリン酸緩衝液(pH7.0)中でガラスビーズを用いて該菌体を破砕することにより粗酵素液を調製した。
調製した粗酵素液を用いて、上述した活性測定法によりGDH活性を測定した。野生型FADGDHと改変型FADGDHの培養力価を比較し、408部位を置換することで改変前のFADGDHよりも培養力価が向上する効果を確認できた。408部位のFをSに置換した改変型FADGDHは改変前のFADGDHより培養力価が1.7倍向上し、408部位のFをIに置換した改変型FADGDHは改変前のFADGDHより培養力価が3.4倍向上し、408部位のFをVに置換した改変型FADGDHは改変前のFADGDHより培養力価が4.1倍向上した。
Figure 2011147437
実施例8 アスペルギルス・テレウス由来の改変型FADGDHの標品の作製と比活性の比較
改変型FADGDHを2L容坂口フラスコを用いて、TB培地に培養温度25℃で52時間培養した。培養菌体を遠心分離で集めた後、50mMのリン酸バッファー(pH6.0)に懸濁し、除核酸処理後、遠心分離して上清を得た。これに硫酸アンモニウムを飽和量溶解させて目的タンパク質を沈殿させ、遠心分離で集めた沈殿を50mMのリン酸バッファー(pH6.0)に再溶解させた。そしてG−25セファロースカラムによるゲルろ過、DEAE−セファロースカラムによるイオン交換クロマト(溶出条件は全て0〜0.4M NaCl濃度勾配をかけてピークフラクションを抽出)を実施した。そしてG−25セファロースカラムによるゲルろ過、Phenyl−セファロースカラムによる疎水クロマト(溶出条件は全て25%飽和〜0%の硫酸アンモニウム濃度勾配をかけてピークフラクションを抽出)を実施し、さらにG−25セファロースカラムによるゲルろ過で硫酸アンモニウムを除去し改変型FADGDHの標品とした。
上記の方法でアスペルギルス・テレウス由来の野生型FADGDHと、408部位をSに置換した改変型FADGDHと、408部位をIに置換した改変型FADGDHと、408部位をVに置換した改変型FADGDHの標品を作製し、比活性を測定した。表6に示すように、Sに置換した改変型FADGDHは、野生型FADGDHと顕著な差異が見られなかったが、IまたはVに置換した改変型FAGGDHは改変前のFADGDHと比較して、それぞれ、2割、3割比活性が向上していた。
このように、アスペルギルス・オリゼ由来の野生型FADGDHのアミノ酸配列と少なくとも63.7%(GENETYXソフトにて計算)以上の相同性を有するFADGDHにおいては、配列番号1または2の412部位に相当するアミノ酸を置換することにより比活性が向上する可能性が高いことが明らかになった。この現象は、相同性を有するFADGDH全てに有効な技術であるが、糸状菌由来のFADGDHにおいては、特に、比活性を向上する有効な部位であり、少なくとも、アスペルギルス属由来のFADGDHにおいては、比活性を向上する改変型FADGDHがほぼ間違いなく作製できるものと考える。
FADGDHの比活性を向上することにより、グルコースセンサーで使用する酵素量を減少することが出来る。使用酵素量を減少できれば、少ない検体量でも、十分に酵素を溶解することができ、引いては測定精度の向上や測定時間の短縮に繋げることができる。
Figure 2011147437
本発明によるフラビンアデニン依存性グルコースデヒドロゲナーゼの比活性の向上は、グルコース測定試薬、グルコースアッセイキット及びグルコースセンサ作製時の酵素の使用量低減や測定精度の向上を可能にし、医療関連分野などの産業に貢献するところ大である。

Claims (10)

  1. 以下の(a)〜(d)のいずれかで表されるタンパク質。
    (a)配列番号1に記載のアミノ酸配列において、412位のアミノ酸が他のアミノ酸に置換されているタンパク質。
    (b)配列番号2に記載のアミノ酸配列において、412位のアミノ酸が他のアミノ酸に置換されているタンパク質。
    (c)配列番号23に記載のアミノ酸配列において、408位のアミノ酸が他のアミノ酸に置換されているタンパク質。
    (d)配列番号1または配列番号2または配列番号23の少なくとも1以上と63.7%以上の相同性を有するアミノ酸配列を有し、かつ、グルコースデヒドロゲナーゼ活性を有するタンパク質をコードするアミノ酸配列において、配列番号1の412位、配列番号2の412位、および、配列番号23の408位からなる群のうちいずれかと同等の部位のアミノ酸が他のアミノ酸に置換されているタンパク質。
  2. 請求項1に記載のタンパク質において、アミノ酸が置換された位置以外の位置において、さらに、1若しくは数個のアミノ酸が欠失、置換若しくは付加(挿入)されたアミノ酸配列からなり、かつグルコースデヒドロゲナーゼ活性を有するタンパク質
  3. 請求項1または2に記載のタンパク質において、配列番号1の412位、配列番号2の412位、および、配列番号23の408位からなる群のうちいずれかと同一または同等の部位のアミノ酸が、システイン、グルタミン酸、フェニルアラニン、ヒスチジン、イソロイシン、リジン、ロイシン、メチオニン、グルタミン、アルギニン、スレオニン、バリンおよびチロシンからなる群より選ばれるいずれかに置換されているタンパク質。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載のタンパク質をコードする遺伝子。
  5. 請求項4に記載の遺伝子を含むベクター。
  6. 請求項5に記載のベクターで形質転換された形質転換体。
  7. 請求項6に記載の形質転換体を培養し、グルコースデヒドロゲナーゼ活性を有するタンパク質を採取することを特徴とするグルコースデヒドロゲナーゼ活性を有するタンパク質を生産する方法。
  8. 請求項1〜3のいずれかに記載のタンパク質を含むグルコースアッセイキット。
  9. 請求項1〜3のいずれかに記載のタンパク質を含むグルコースセンサー。
  10. 請求項1〜3のいずれかに記載のタンパク質を含むグルコース測定法。
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