JP2011147261A - 電力変換装置 - Google Patents

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【課題】部品点数の増加を招くことなく通気孔の防水性を確保した電力変換装置を提供する。
【解決手段】ケース3内に電力変換回路の一部又は全体を構成する電子部品群を収容してなる電力変換装置において、ケース側壁31は、同一面内にケース3内外を連通する通気孔6と、ケース3内に電力を入出させる高圧ケーブル9を挿通する複数の挿通孔8とを備えている。通気孔6には、ケース側壁31に対して垂直に突出した防水壁61が形成され、防水壁61は下側が開放され、複数の挿通孔8には、ケース側壁31に対して垂直に突出した突出壁81が形成され、突出壁81は、防水壁61の下側に形成されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、乗用車、トラック等に搭載されるインバータ等の電力変換装置に係り、特に車室外に配置される電力変換装置に関する。
内燃機関と電気モータの両方を駆動源として有するハイブリッド自動車や、電気モータを駆動源として備えた自動車等では、直流電力と交流電力との間で双方向変換する大容量のインバータを必要とする。そのため、インバータを含む電力変換装置が種々開発されてきた。電力変換装置は、トランジスタや半導体素子等からなる電力変換回路と、トランジスタや半導体素子等の電子部品を冷却する冷却器と、電力変換回路及び冷却器の物理的損傷防止や外部雑音からの電磁的遮蔽を行うケースとから構成されている。従来、電力変換装置は、雨水などに晒されない車室内、例えば座席の下やトランクルームなどに配置される事が多かった。
しかし、車両の設計によっては、上記以外の場所、例えば車両エンジンルームや貨物自動車の荷台下部等の車室外への設置が求められることがある。車両のエンジンルームの多くは床下開放構造となっているほか、貨物自動車の荷台下部は外部に晒されているため、走行中の雨水の跳ね上げや洗車時の高圧洗浄水による被水のおそれがある。そのため、防水構造を備えたケースが必要となる。
防水構造としては、単純にケースを完全密閉にすればよいが、電力変換装置は上述したようにケース内に発熱する電子部品を収容しているため、完全密閉することはできない。その理由は、電子部品の発熱によってケース内の温度が上昇した状態でケースが冷やされると、ケース内の空気中に含まれる水分が結露し、その水分によって、電子部品にショート等の不都合を引き起こすからである。そこで結露の予防策として、ケース内外を連通する通気孔がケースに設けられている。
通気孔を有する電力変換装置を車室外に搭載した場合、上述した走行中の雨水の跳ね上げや洗車時の高圧洗浄水等に対する防水構造が必要となる。このような通気孔に関する防水構造として、特許文献1には、図6に示す様に通気孔103の外部前面にケース101とは別部材のカバー体102を配置することにより、雨水の跳ね上げや洗車時の高圧洗浄水等が直接通気孔103に当たらないようにした構造が開示されている。
特開2002−118925号公報
しかしながら、上記の様な構造の場合、別部材でカバー体102を設けることで通気孔103の防水性能を確保しているため、部品点数の増加が問題となっている。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、部品点数の増加を招くことなく通気孔の防水性を確保した電力変換装置を提供することを目的とする。
上記問題を解決するために請求項1に記載の発明は、ケース内に電力変換回路の一部又は全体を構成する電子部品群を収容してなる電力変換装置において、ケース側壁には、同一面内にケース内外を連通した通気孔と、ケース内に電力を入出させる高圧ケーブルを挿通する複数の挿通孔とを備え、通気孔の周囲には、ケース側壁に対して突出した防水壁が形成され、防水壁は、下側が開放され、複数の挿通孔には、ケース側壁に対して垂直に突出した突出壁が形成され、突出壁は、防水壁の下側に形成されていることを特徴とする。
上記構成によれば、高圧ケーブル用の挿通孔の突出壁が、防水壁の下側に配置されているため、突出壁がケース下側からの被水を遮ることになる。これにより、通気栓の防水構造として形成された防水壁の機能の一部、つまり下側からの被水を防止する機能を突出壁が担うこととなる。そのため、通気孔と防水壁との隙間に付着した水の自重滴下を積極的に促すために防水壁の下側を開放したとしても、ケースの部品点数の増加を招くことなく防水性を向上することができる。
請求項2に記載の発明は、突出壁は、ケース側壁に対して、防水壁よりも突出して形成されていることを特徴とする。
上記構成によれば、ケース下側からの被水を受けた場合、ケース側壁に対して防水壁を形成するよりも広い角度からの被水を遮ることができる。
請求項3に記載の発明は、突出壁は、連なった1つの塊で形成されていることを特徴とする。
上記構成によれば、突出壁はケース側壁の下側において、ケース側壁の左右方向の略全体に亘って形成されている。その結果、ケース下側からの広範囲な方向からの被水を遮ることができる。また、突出壁が1つの塊で形成されているため突出壁の剛性を増加させることができる。
電力変換装置を示す斜視図 電力変換装置を示す平面図 (A)は電力変換装置を示す正面図、(B)はケース側壁の領域を示す正面図 図3におけるA−A線に沿う要部拡大断面図 他の実施形態を示す正面図 従来構造を示す要部断面図
[第1実施形態]
本発明を適用した一実施形態の電力変換装置1について、図面に基づいて説明する。図1は電力変換装置1の全体構成を示す斜視図であり、図2は電力変換装置1の平面図である。なお、図2では便宜上ケース蓋4は除いて記載している。
図1及び図2に示す様に、本実施形態の電力変換装置1は、電子部品群2をケース3内に収容し、ケース蓋4が組み付けられて構成されている。
ケース3は、電子部品群2を収容する内部空間を有し、上方が開口した直方体形状の箱体である。また、電力変換装置1は、車両搭載時において、ケース3底部が路面側となるように配置される。以下、ケース3底部の方向を「下側」、ケース3底部と対向する方向、つまりケース蓋4が設けられた方向を「上側」という。又、上側から下側に向かう方向並びにその逆方向を上下方向という。又、上下方向と直交する方向を左右方向という。
電子部品群2としては、図2に示す様に、電力変換回路の一部を構成する半導体モジュール21と半導体モジュール21を冷却する冷却器22とからなる半導体積層ユニット20がケース3に収容されている。さらに、電子部品群2として半導体モジュール21に接続され半導体モジュール21を制御する制御回路基板(図示せず)、半導体モジュール21に接続され半導体モジュール21に電流を入出させるバスバー(図示せず)、及び電圧の脈流を抑制する平滑コンデンサ(図示せず)等がケース3に収容される。
半導体モジュール21を冷却する冷却器22は、半導体モジュール21の主面と当接し挟持する複数の冷却管221を備えている。冷却管221は扁平四角形状に形成され、所定の間隔を有して積層されている。また、積層された複数の冷却管221の長手方向両端には、冷却管221同士を繋ぐ連結部222が形成されており、冷却管221及び連結部222の内部には冷却水が流通する。また冷却管221の積層方向の端部であって、冷却管221の長手方向両端には、ケース3外部から冷却器22に冷却水を供給するための供給管223と、冷却器22から冷却水を排出するための排出管224がそれぞれ接続されている。供給管223及び排出管224は円筒状に形成されており、その端部がケース3外側に突出した状態で、ケース3に収容されている。また、供給管223及び排出管224には、ケース3及びケース蓋4と当接するシール部材23がそれぞれ配設されている。シール部材23は、ゴム製でケース3外部からの浸水を防止している。
積層された冷却管221の間に配設されている半導体モジュール21は、1種又は複数種類の半導体素子を用いてモールド成形して構成されている。また、積層された半導体モジュール21と冷却管221とを密着させるために、冷却管221の積層方向の端部とケース3との間には、冷却管221を供給管223及び排出管224側へ付勢するように板ばね225が配設されている。
また、ケース3内には、上述した電子部品群2からケース3外部へ電力を入出させるため、電子部品群2からの配線を集約した端子台5が設けられている。
電子部品群2及び端子台5を収容するケース3の一側壁(以下ケース側壁31という)には、図3(A)及び図4に示す様に通気孔6が形成されている。ケース側壁31を図3(B)に示す様に、第1上部31a、第1下部31b、第2上部31c、第2下部31dの4つの領域に分けた場合、通気孔6はケース側壁31において、第1上部31aに形成されている。通気孔6は、ケース3内部と外部とを連通するように形成されている。
また、通気孔6が形成されたケース側壁31には、入力コネクタ32が設けられている。入力コネクタ32は、ケース側壁31の4つの領域のうち第2上部31cの半分以上の領域に亘って形成されている。入力コネクタ32は、ケース3内部の電子部品群2に図示しない車両ECUやセンサからの信号を入力する。
図3及び図4に示す様に通気孔6には、通気栓7が配設されている。通気栓7は、通気孔6よりも僅かに小径に形成された挿通部71と、挿通部71のケース3外側端部を覆うカバー72とを備えて構成されている。
挿通部71は、ケース3内外への空気入出経路を確保するために内部空間を有する円筒状に形成されている。そして、挿通部71は、ケース側壁31を挟んだ両端において通気孔6よりも大径に形成された爪部711と支持部712とを備えている。爪部711はケース3内側に位置し、円筒状の挿通部71の周縁から放射状に延設されている。爪部711は通気栓7の通気孔6への挿入時には軸心方向に撓むようになっている。支持部712はケース3外側に位置し、挿通部71の周縁全体から径外方に延設されている。
支持部712のケース3側には環状凹溝(図示略)が支持部712の全周に亘って形成されている。この溝にケース側壁31と密接するゴム製のOリングシール713が配設されている。また、支持部712の反ケース3側の面には、空気入出経路を構成する挿通部71の開口を覆うように円形の通気フィルタ714が接着配置されている。通気フィルタ714は、空気は通すが水分は通さない、つまり通気性及び防水性を備えた部材により構成されている。
また、支持部712には、支持部712の周縁から挿通部71の端部を覆うようにカバー72が形成されている。カバー72は、通気フィルタ714との間に空隙を有して対向する対向壁721と、対向壁721の周縁から連続して支持部712の周縁と結合するカバー側壁722とを有している。対向壁721は、通気フィルタ714への被水を防止するために開口部が形成されていない。その一方で、カバー側壁722には、空気流入経路を確保するために等間隔に開口部723が形成されている。
このような通気栓7を通気孔6に配設する際には、挿通部71を爪部711側から通気孔6に嵌入する。これにより爪部711とケース側壁31の内壁面311とが当接し、Oリングシール713とケース側壁31の外壁面312とが当接し、支持部712がOリングシール713をケース側壁31側に押圧する。この結果、通気栓7はケース側壁31を爪部711と支持部712とによって挟持しており、通気栓7はケース3に対して固定される。同時に、Oリングシール713が支持部712によってケース外壁31の外壁面312に圧接されているため、通気孔6からケース3内部への浸水が防止されている。
また、通気孔6及び通気栓7の周囲には防水壁61が設けられている。防水壁61は、ケース側壁31に対して垂直に突出して形成されている。この防水壁61によって、ケース側壁31に付着した水が側壁を伝って通気栓7のOリングシール713へ到達することや、通気栓7に向かって飛んでくる水が、Oリングシール713に直接当たることを防止している。防水壁61は、ケース側壁31に対し通気栓7のカバー72よりも突出して形成されている。また、防水壁61の通気栓7の鉛直下側に位置する部位には排水用開口部62が形成されている。つまり、通気栓7の下側には防水壁61は形成されておらず、防水壁61は、通気孔6の軸方向視で円弧状に形成されている。排水用開口部62は、通気栓7と防水壁61との間のケース側壁31に付着した水や、防水壁61の内周面に付着した水の排水を促す。
また、図3及び図4に示す様にケース側壁31には、通気孔6と同一面内に複数の高圧ケーブル9を挿通するため複数の挿通孔8が形成されている。本実施形態では、5つの挿通孔8が形成されている。5つの挿通孔8のうち3つは3相交流電力をモータ(図示せず)に出力するモータ用ケーブルを挿通するための出力用挿通孔8a1〜8a3であり、残り2つはバッテリー(図示せず)からケース3内に電力を入力するバッテリー用ケーブルを挿通するための入力用挿通孔8b1,8b2である。5つの挿通孔8は、ケース側壁31の4つの領域のうち第1下部31b及び第2下部31dの半分以上の領域を占めるように並べて形成されている。2つの入力用挿通孔8b1,8b2は、ケース側壁31の鉛直下側に左右方向に並べて配置されている。3つの出力用挿通孔8a1〜8a3は、入力用挿通孔8b1,8b2と左右方向に並ぶように配置される。また、3つの入力用挿通孔8a1〜8a3は、上下方向において入力用挿通孔8b1,8b2よりもわずかに上側に形成されている。そして、3つの出力用挿通孔8a1〜8a3のうち中央に位置する出力用挿通孔8a2は、上下方向において、左右方向の両側に位置する他の出力用挿通孔8a1,8a3よりも上側に形成されている。このように、3つの出力用挿通孔8a1〜8a3を直線上に並べず、上下方向にずらして配置することで、上側の出力用挿通孔8a2と下側の出力用挿通孔8a1,8a3とを上下方向に重ねて配置することも可能となり、ケース3の大きさを左右方向に縮めることができる。また、各出力用挿通孔8a1〜8a3、入力用挿通孔8b1,8b2の上側近傍には、5つの挿通孔8を区別するため出力用挿通孔8a1〜8a3又は入力用挿通孔8b1,8b2を示すマーキング33が設けられている。
高圧ケーブル9は、ケース3内に電力を入出する機能を有し、図4に示す様にケース3内に配置されている端子台5にボルト10で固定されている。高圧ケーブル9は、複数の導線が束ねられた配線部92と、配線部92の先端に設けられ端子台5に固定される端子部91とから構成されている。
配線部92は、その大部分が複数の導線の周囲を絶縁皮膜で覆われて形成されている。配線部92の先端側周囲は、樹脂カバー922によって覆われている。配線部92における樹脂カバー922のさらに先端側周囲であって、端子部91との境界部分はゴムカバー921によって覆われている。樹脂カバー922には、環状凹溝922aが形成されており、この環状凹溝922aにOリングシール923が嵌め込まれている。Oリングシール923は、挿通孔8の内周面と密接し、挿通孔8を介したケース3外部から内部への浸水を防止している。
端子部91は、配線部92側に形成されたかしめ部912と、かしめ部912の先端側に形成された丸型の圧着端子911を備えている。かしめ部912は、配線部92からの複数の導線を収束しかしめ固定している。圧着端子911及びかしめ部912は導電性部材で形成されている。そして、圧着端子911が端子台5にボルト10で締め付け固定されている。
ケース側壁31には、複数の挿通孔8(出力用挿通孔8a1〜8a3、入力用挿通孔8b1,8b2)を囲む突出壁81が形成されている。突出壁81は、ケース側壁31に対して垂直に突出して形成され、挿通孔8と同径の内部空間を有し、突出壁81によってケース側壁31から挿通孔8が延長して形成されている。
また、突出壁81は、高圧ケーブル9の種類の変化に柔軟に対応できるようにケース側壁31から所定の高さで形成されている。
具体的には、上述のように高圧ケーブル9は、圧着端子911、かしめ部912、ゴムカバー921、樹脂カバー922を含んで構成され、圧着端子911が端子台5にボルト10で固定されている。また、圧着端子911と樹脂カバー922に配設されたOリングシール923とは一定の距離をおいて配置され、Oリングシール923の設置箇所は高圧ケーブル9の種類によって軸方向に変位する。
その一方で、高圧ケーブル9と挿通孔8との防水性を確保するために、Oリングシール923を挿通孔8の内周面と確実に当接させる必要がある。そのための1つの方法として種類により変位するOリングシール923の設置箇所に合わせてケース側壁31を移動させる方法がある。しかし、この方法ではケース3が大型化しケース3重量の増加や製造コストの増加が問題となる。そこで、樹脂カバー922及びOリングシール923をケース側壁31よりも外側に配置させ、挿通孔8の周囲に挿通孔8と同径の内部空間を有した突出壁81を形成して挿通孔8を延設している。そして、突出壁81(挿通孔8)の内周面とOリングシール923とが密接している。この結果、ケース3の大型化を招くことなく重量の増加を最小限に抑え、高圧ケーブル9と挿通孔8との防水性を確保する事ができている。従って、突出壁81は、高圧ケーブル9の種類の変化に対応できるように所定の高さで形成されている。
ここで、本実施形態の特徴的構造について説明する。
複数の挿通孔8に形成された突出壁81は、防水壁61の下側に設けられている。具体的には、ケース側壁31の端部に形成された出力用挿通孔8a3の突出壁81が、排水用開口部62の鉛直下側に位置するように形成されている。換言すると、通気孔6、防水壁61並びに排水用開口部62は、ケース側壁31端部の出力用挿通孔8a3の鉛直上側に形成されている。
5つの挿通孔8は、ケース側壁31の下側、つまり、第1下部31b及び第2下部31dの半分以上の領域を占めるように形成されている。そして、2つの入力用挿通孔8b1,8b2は第2下部31dに形成され、3つの出力用挿通孔8a1〜8a3は第1下部31bに形成されている。入力用挿通孔8b1,8b2の上側である第2上部31cには入力コネクタ32が配置されている。そして、第1下部31bにおいて入力用挿通孔8b1,8b2よりも上側に形成された3つの出力用挿通孔8a1〜8a3のうち、入力用挿通孔8b1,8b2側の出力用挿通孔8a1も入力コネクタ32と接近している。また、中央の出力用挿通孔8a2は、左右方向の両側の出力用挿通孔8a1,8a3よりも上側に形成されており、中央の出力用挿通孔8a2の上側にはマーキング33が形成されている。その一方で、端部の出力用挿通孔8a3の上側にはマーキング33が形成されているだけである。そのため、ケース側壁31には端部の出力用挿通孔8a3の鉛直上側に比較的大きなスペースが形成されており、そこに通気孔6及び防水壁61が形成されている。
また、ケース側壁31から突出した突出壁81は、ケース側壁31に対して防水壁61よりも突出して形成されている。
また、突出壁81は、連なった1つの塊で形成され、この1つの塊によって出力用挿通孔8a1〜8a3と入力用挿通孔8b1,8b2とを囲っている。換言すれば、各出力用挿通孔8a1〜8a3と入力用挿通孔8b1,8b2を覆う個別の突出壁81が、一体となって形成された態様とされている。そのため、突出壁81はケース側壁31の左右方向の略全体に亘って形成され、排水用開口部62の下側には広範囲に亘って下側からの被水を抑制する壁が形成されている。
また、ケース側壁31の上下方向において、挿通孔8の突出壁81の一部は通気孔6の防水壁61と重なるように形成されている。つまり、出力用挿通孔8a1〜8a3のうち中央の出力用挿通孔8a2は、両側の出力用挿通孔8a1,8a3よりも上側に形成されているため、中央の出力用挿通孔8a2の周囲に形成された突出壁81の上部は、防水壁61の下部と重なっている。
次に本実施形態の作用効果について説明する。
上記構成によれば、高圧ケーブル9配置用の挿通孔8のために形成される突出壁81を通気孔6の鉛直下側を含む下側に配置したため、突出壁81がケース3下側から通気孔6への被水を遮ることになる。これにより、通気栓7のOリングシール713への被水を防止するために形成された防水壁61の機能の一部、つまり下側からの被水を防止する機能を挿通孔8用の突出壁81が担うこととなる。そのため、通気孔6の防水壁61に対し重力方向である下側に排水用開口部62を形成したとしても、排水用開口部62からの被水を好適に抑制することができる。従って、本実施形態によれば、通気栓7と防水壁61との隙間への水溜りや塩溜りを防止しつつ、別体で排水用開口部62の下側に壁を形成する場合と比較して、ケース3の部品点数の増加を招くことなく防水性を向上することができる。つまり、本実施形態によれば、通気栓7や通気栓7と防水壁61との隙間に付着した水の自重滴下を積極的に促すために通気孔6の防水壁61に排水用開口部62が形成でき、かつ安価に通気栓7の通気フィルタ714へ水が付着して空気流入経路が妨げられることも抑制することができる。
また、突出壁81は、高圧ケーブル9と挿通孔8との防水性を確保するために防水壁61よりも高く形成されている。これにより、ケース3下側からの被水を受けた場合、ケース側壁31に対して防水壁61を形成するよりも広い角度からの被水を遮ることができる。
また、防水壁61の下側に突出壁81が形成されていない場合には、排水用開口部62の下側に別途防水用の壁を設ける必要があるが、前述したように防水壁61の下側には防水壁61よりも高い突出壁81が形成されているため、排水用開口部62の下側に別途防水用の壁を設置する必要がない。この結果、別途防水用の壁を形成しないためケース3の軽量化を図ることができる。
また、排水用開口部62の下側に別途防水用の壁を形成する場合には、一般的に薄肉に形成される防水用の壁を防水壁61よりも高く形成しようとした場合には、製造時のケース3の型抜き工程において、壊れやすいという問題生じ得る。これに対し、突出壁81は高圧ケーブル9支持のために比較的厚肉に形成されるため、別途防水用の壁を形成する場合と異なり、型抜き工程において壊れるという問題が生じることがない。
また、突出壁81を、ケース側壁31の下側において左右方向の略全体に亘って形成するとともに1つの塊で形成している。そのため、ケース3下側からの広範囲な方向からの被水を遮ることができる。また、突出壁81が1つの塊で形成されているため、複数の挿通孔8の周囲に個別の突出壁を形成する場合と比べて、突出壁81の剛性を増加させることができる。
また、ケース側壁31において、通気孔6及び防水壁61はケース側壁31端部の出力用挿通孔8a3の上側に形成している。前述したように、入力用挿通孔8b1,8b2、及び入力用挿通孔8b1,8b2側の出力用挿通孔8a1の上側には、入力コネクタ32並びにマーキング33が形成されている。そして、中央の出力用挿通孔8a2は両側の出力用挿通孔8a1,8a3よりも上側に形成され、その上側にマーキング33が形成されている。一方、ケース側壁31端部の出力用挿通孔8a3の上側に形成されているのはマーキング33のみであるため、ケース側壁31中の他の部位と比べてスペースを広く確保できる。このスペースに通気孔6及び防水壁61を形成しているため、下側からの被水を好適に遮りつつ通気孔6を大きく形成することができる。
以上のごとく、本実施形態によれば、部品点数の増加を招くことなく通気孔の防水性を確保した電力変換装置を提供することができる。
[他の実施形態]
・第1実施形態では、突出壁81を防水壁61より突出して形成したが、突出壁81を防水壁61より突出して形成せず、突出壁81を防水壁61と略同じ高さ、又は突出壁81を防水壁61より低く形成してもよい。
・第1実施形態では、複数の挿通孔8に形成した突出壁81を1つの塊として形成したが、このような構成にせず、例えば図5に示す様に突出壁81を複数の挿通孔8に対して個別に形成したり、隣接した突出壁81を一体に形成し2以上の複数の塊に形成したりしてもよい。
・第1実施形態では、上下方向において突出壁81の一部は防水壁61と重なるように形成したが、突出壁81と防水壁61とはケース側壁31の上下方向において重ならない様に形成してもよい。例えば、防水壁61が、ケース側壁31において突出壁81の最上部より上側に位置する構成にしてもよい。
・第1実施形態では、防水壁61及び突出壁81をケース側壁31から垂直に突出させたが、ケース側壁31に対し傾斜をつけて突出させてもよい。
・第1実施形態では、突出壁81を通気孔6、防水壁61、並びに排水用開口部62の鉛直下側を含む下側に形成したが、下側からの被水を防止できるのであれば、通気孔6、防水壁61、並びに排水用開口部62から所定角度下側にのみ突出壁81を形成する構成にしてもよい。
1 電力変換装置
2 電子部品群
3 ケース
31 ケース側壁
4 ケース蓋
6 通気孔
61 防水壁
8 挿通孔
81 突出壁
9 高圧ケーブル

Claims (3)

  1. ケース(3)内に電力変換回路の一部又は全体を構成する電子部品群(2)を収容してなる電力変換装置において、
    ケース側壁(31)は、前記ケース(3)内外と連通した通気孔(6)と、前記ケース(3)内に電力を入出させる高圧ケーブル(9)を挿通する複数の挿通孔(8)とを備え、
    前記通気孔(6)の周囲には、前記ケース側壁(31)に対して突出した防水壁(61)が形成され、
    前記防水壁(61)は、下側が開放され、複数の前記挿通孔(8)には、前記ケース側壁(31)に対して突出した突出壁(81)が形成され、
    前記突出壁(81)は、前記防水壁(61)の下側に形成されていることを特徴とする電力変換装置。
  2. 前記突出壁(81)は、前記ケース側壁(31)に対して、前記防水壁(61)よりも突出して形成されていることを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記突出壁(81)は、連なった1つの塊で形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の電力変換装置。
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