JP2011146087A - 媒体搬送制御装置、媒体搬送制御方法及びプログラム - Google Patents

媒体搬送制御装置、媒体搬送制御方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】記録媒体の搬送に係る手段の消耗を回避し、寿命を延ばすことができる媒体搬送制御装置を提供する。
【解決手段】ディープセルに対して記録媒体の抜き差しや搬送を行う媒体搬送手段を制御する媒体搬送制御装置であって、ディープセル毎に、記録媒体の収納の有無及び収納中の記録媒体は何かを検出して記録する第1の検出記録手段と、ディープセル毎に、記録媒体の抜き差しが行われた回数を検出して記録する第2の検出記録手段と、第1の検出記録手段の記録を基に、退避先候補のセルを検索する退避先候補検索手段と、第2の検出記録手段の記録を基に、検索された退避先候補のセルにて記録媒体が抜き差しされた回数を検索し、その回数が閾値を超えるかを判断する回数検索判断手段と、閾値を超えていない場合は、検索された退避先候補のセルへの記録媒体の退避を行うように媒体搬送手段を制御する媒体搬送制御手段と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、記録媒体を収納可能なセルを複数備えた媒体保管手段に対して記録媒体の抜き出し、差し込み、搬送を行う媒体搬送手段を制御する媒体搬送制御装置、媒体搬送制御方法及びプログラムに関する。
現在、媒体搬送制御装置の一例として、ディープセル方式のライブラリ装置が知られている(例えば特許文献1、2参照)。このディープセル方式のライブラリ装置は、セルの開口部から奥行き方向に複数の記録媒体(例えばテープやディスクなどのデータカートリッジ)を連続して収納可能なディープセルを複数備えた媒体保管手段(マガジン)及び記録媒体の読み出し及び書き込みを行う再生記録手段(ドライブ装置)に対して記録媒体の抜き出し、差し込み、搬送を行う媒体搬送手段(アクセッサ機構)を制御する。
特開2009−230791号公報 特開2009−238260号公報
しかし、上述したディープセル方式のライブラリ装置では、記録媒体の搬送に係る手段(例えば媒体保管手段、媒体搬送手段)が消耗しやすいという問題がある。消耗により寿命を迎えると、部品交換や修理によるコストがかかってしまう。以下、具体的な消耗の例について説明する。
媒体保管手段の消耗について説明する。ディープセル方式のマガジンにおいて1つのセルに例えば2つの記録媒体が収納される場合、記録媒体はセルの奥側とセルの開口部側とにそれぞれ収納される。このような収納状態のときに、セルの奥側に収納されている記録媒体Aの読み出し指示(又は書き込み)がなされると、アクセッサ機構は、セルの開口部側に収納されている記録媒体Bを抜き出し、退避先となる別のセルに搬送して差し込んだ後で、記録媒体Aを抜き出してドライブへ搬送する。このときの記録媒体Aの抜き出し動作を容易にするために、各セルの奥には、セルの奥側に収納された記録媒体を開口部側に押し出すための媒体押出手段(例えば弾性体(例えばバネ))が設けられている。しかしながら、セルの奥側に収納された記録媒体の抜き差しが頻繁に行われると、媒体押出手段の弾性が失われるなどして機能しなくなり、セルの奥側に収納された記録媒体の抜き出しができなくなってしまう。1つのセルでも記録媒体の抜き出しができなくなった場合、そのセルを含むマガジン全体を交換しなくてはならない。
媒体搬送手段の消耗について説明する。ディープセル方式のマガジンに対応したアクセッサ機構は、上述したように、1つのセルの奥側と開口部側とのそれぞれに記録媒体が収納されている状態のときに、セルの奥側に収納されている記録媒体Aの読み出し指示(又は書き込み)がなされると、セルの開口部側に収納されている記録媒体Bを抜き出し、別のセルに搬送して差し込んだ後で、記録媒体Aを抜き出してドライブへ搬送する。その後、アクセッサ機構は、記録媒体Bを退避先のセルから抜き出し、元々収納されていたセルへ搬送して差し込む。このように、ディープセル方式のマガジンに対応したアクセッサ機構は、開口部側に収納されている記録媒体を別のセルに一時的に収納する退避動作を行うため、ディープセル方式のマガジンに対応していないアクセッサ機構と比較して、移動距離が長くなる。移動距離が長くなれば、アクセッサ機構を移動させるための駆動手段(例えばモータ)の消耗も早くなってしまう。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、記録媒体の搬送に係る手段の消耗を回避し、寿命を延ばすことができる媒体搬送制御装置、媒体搬送制御方法及びプログラムを提供することを目的とする。
かかる目的を達成するために、本発明の媒体搬送制御装置は、セルの開口部から奥行き方向に複数の記録媒体を収納可能なディープセルを複数備えた媒体保管手段と、記録媒体の読み出し及び書き込みを行う再生記録手段とに対して記録媒体の抜き出し、差し込み、搬送を行う媒体搬送手段を制御する媒体搬送制御装置であって、ディープセル毎に、記録媒体が収納されているか否か、及び、収納されている場合はどの記録媒体であるかを検出して記録する第1の検出記録手段と、ディープセル毎に、記録媒体の抜き差しが行われた回数を検出して記録する第2の検出記録手段と、第1の検出記録手段による記録に基づいて、搬送元及び搬送先の少なくとも一方のセルに収納されている記録媒体を退避させるための退避先候補のセルを検索する退避先候補検索手段と、第2の検出記録手段による記録に基づいて、退避先候補検索手段で検索された退避先候補のセルにて記録媒体が抜き差しされた回数を検索し、検索された回数が予め設定された閾値を超えているか否かを判断する回数検索判断手段と、回数検索判断手段による判断の結果、閾値を超えていない場合は、検索された退避先候補のセルへの記録媒体の退避を実行するように媒体搬送手段を制御し、閾値を超えた場合は、検索された退避先候補のセルへの記録媒体の退避を実行しないように媒体搬送手段を制御する媒体搬送制御手段と、を有することを特徴とする。
本発明の媒体搬送制御装置は、セルの開口部から奥行き方向に複数の記録媒体を収納可能なディープセルを複数備えた媒体保管手段と、記録媒体の読み出し及び書き込みを行う再生記録手段とに対して記録媒体の抜き出し、差し込み、搬送を行う媒体搬送手段を制御する媒体搬送制御装置であって、ディープセル毎に、記録媒体が収納されているか否か、及び、収納されている場合はどの記録媒体であるかを検出して記録する第1の検出記録手段と、第1の検出記録手段による記録に基づいて、搬送元及び搬送先の少なくとも一方のセルに収納されている記録媒体を退避させるための退避先候補のセルを検索する退避先候補検索手段と、退避先候補検索手段で検索された退避先候補のセル毎に、検索された退避先候補のセルの位置と、搬送元の位置と、搬送先の位置と、媒体搬送手段が現在待機している位置とに基づいて、記録媒体の搬送に要する媒体搬送手段の移動距離を算出する移動距離算出手段と、移動距離算出手段で算出された移動距離が最も短い退避先候補のセルへの記録媒体の退避を実行するように媒体搬送手段を制御する媒体搬送制御手段と、を有することを特徴とする。
本発明の媒体搬送制御方法は、セルの開口部から奥行き方向に複数の記録媒体を収納可能なディープセルを複数備えた媒体保管手段と、記録媒体の読み出し及び書き込みを行う再生記録手段とに対して記録媒体の抜き出し、差し込み、搬送を行う媒体搬送手段を制御する装置が行う媒体搬送制御方法であって、ディープセル毎に、記録媒体が収納されているか否か、及び、収納されている場合はどの記録媒体であるかを検出して記録する第1の検出記録ステップと、ディープセル毎に、記録媒体の抜き差しが行われた回数を検出して記録する第2の検出記録ステップと、第1の検出記録ステップによる記録に基づいて、搬送元及び搬送先の少なくとも一方のセルに収納されている記録媒体を退避させるための退避先候補のセルを検索する退避先候補検索ステップと、第2の検出記録ステップによる記録に基づいて、退避先候補検索ステップで検索された退避先候補のセルにて記録媒体が抜き差しされた回数を検索し、検索された回数が予め設定された閾値を超えているか否かを判断する回数検索判断ステップと、回数検索判断ステップによる判断の結果、閾値を超えていない場合は、検索された退避先候補のセルへの記録媒体の退避を実行するように媒体搬送手段を制御し、閾値を超えた場合は、検索された退避先候補のセルへの記録媒体の退避を実行しないように媒体搬送手段を制御する媒体搬送制御ステップと、を有することを特徴とする。
本発明の媒体搬送制御方法は、セルの開口部から奥行き方向に複数の記録媒体を収納可能なディープセルを複数備えた媒体保管手段と、記録媒体の読み出し及び書き込みを行う再生記録手段とに対して記録媒体の抜き出し、差し込み、搬送を行う媒体搬送手段を制御する装置が行う媒体搬送制御方法であって、ディープセル毎に、記録媒体が収納されているか否か、及び、収納されている場合はどの記録媒体であるかを検出して記録する第1の検出記録ステップと、第1の検出記録ステップによる記録に基づいて、搬送元及び搬送先の少なくとも一方のセルに収納されている記録媒体を退避させるための退避先候補のセルを検索する退避先候補検索ステップと、退避先候補検索ステップで検索された退避先候補のセル毎に、検索された退避先候補のセルの位置と、搬送元の位置と、搬送先の位置と、媒体搬送ステップが現在待機している位置とに基づいて、記録媒体の搬送に要する媒体搬送手段の移動距離を算出する移動距離算出ステップと、移動距離算出ステップで算出された移動距離が最も短い退避先候補のセルへの記録媒体の退避を実行するように媒体搬送手段を制御する媒体搬送制御ステップと、を有することを特徴とする。
本発明のプログラムは、セルの開口部から奥行き方向に複数の記録媒体を収納可能なディープセルを複数備えた媒体保管手段と、記録媒体の読み出し及び書き込みを行う再生記録手段とに対して記録媒体の抜き出し、差し込み、搬送を行う媒体搬送手段を制御するためのプログラムであって、ディープセル毎に、記録媒体が収納されているか否か、及び、収納されている場合はどの記録媒体であるかを検出して記録する第1の検出記録処理と、ディープセル毎に、記録媒体の抜き差しが行われた回数を検出して記録する第2の検出記録処理と、第1の検出記録処理による記録に基づいて、搬送元及び搬送先の少なくとも一方のセルに収納されている記録媒体を退避させるための退避先候補のセルを検索する退避先候補検索処理と、第2の検出記録処理による記録に基づいて、退避先候補検索処理で検索された退避先候補のセルにて記録媒体が抜き差しされた回数を検索し、検索された回数が予め設定された閾値を超えているか否かを判断する回数検索判断処理と、回数検索判断処理による判断の結果、閾値を超えていない場合は、検索された退避先候補のセルへの記録媒体の退避を実行するように媒体搬送手段を制御し、閾値を超えた場合は、検索された退避先候補のセルへの記録媒体の退避を実行しないように媒体搬送手段を制御する媒体搬送制御処理と、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明のプログラムは、セルの開口部から奥行き方向に複数の記録媒体を収納可能なディープセルを複数備えた媒体保管手段と、記録媒体の読み出し及び書き込みを行う再生記録手段とに対して記録媒体の抜き出し、差し込み、搬送を行う媒体搬送手段を制御するためのプログラムであって、ディープセル毎に、記録媒体が収納されているか否か、及び、収納されている場合はどの記録媒体であるかを検出して記録する第1の検出記録処理と、第1の検出記録処理による記録に基づいて、搬送元及び搬送先の少なくとも一方のセルに収納されている記録媒体を退避させるための退避先候補のセルを検索する退避先候補検索処理と、退避先候補検索処理で検索された退避先候補のセル毎に、検索された退避先候補のセルの位置と、搬送元の位置と、搬送先の位置と、媒体搬送処理が現在待機している位置とに基づいて、記録媒体の搬送に要する媒体搬送手段の移動距離を算出する移動距離算出処理と、移動距離算出処理で算出された移動距離が最も短い退避先候補のセルへの記録媒体の退避を実行するように媒体搬送手段を制御する媒体搬送制御処理と、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明によれば、記録媒体の搬送に係る手段の消耗を回避し、寿命を延ばすことが可能となる。
本発明の一実施形態に係るライブラリ装置の全体構成の一例(第1の実施形態)を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係るライブラリ装置に装填されるディープセル方式のマガジンの構成を示す図である。 本発明の一実施形態に係るライブラリ装置の動作の一例(第1の実施形態)を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るライブラリ装置の要部構成の一例(第2の実施形態)を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係るライブラリ装置の動作の一例(第2の実施形態)を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るライブラリ装置の移動距離算出手段の動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るライブラリ装置の移動距離算出手段の算出方法1の具体例を説明する図である。 本発明の一実施形態に係るライブラリ装置の移動距離算出手段の算出方法2の具体例を説明する図である。 本発明の一実施形態に係るライブラリ装置の移動距離算出手段の算出方法3の具体例を説明する図である。 本発明の一実施形態に係るライブラリ装置の移動距離算出手段の算出方法4の具体例を説明する図である。 本発明の一実施形態に係るライブラリ装置の全体構成の一例(第3の実施形態)を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係るライブラリ装置の動作の一例(第3の実施形態)を示すフローチャートである。
以下、本発明を実施するための形態(実施形態)について添付図面を参照して詳細に説明する。以下の説明では、本発明の媒体搬送制御装置の一実施形態としてライブラリ装置を例に説明する。
〔第1の実施形態〕
まず、本実施形態のライブラリ装置の構成について、図1を用いて説明する。図1に示すように、本実施形態のライブラリ装置1は、CPU(Central Processing Unit)10、メモリ11、アクセッサ12、マガジン14、ドライブ13を有している。図示はしていないが、CPU10、メモリ11、アクセッサ12、マガジン14、ドライブ13はそれぞれデータバスで接続されている。また、本実施形態のライブラリ装置1は、上位装置2と接続される。上位装置2は、例えばPC(Personal Computer)やサーバなどの情報処理装置である。
本実施形態のライブラリ装置1は、ディープセル方式のマガジンに対応した装置である。すなわち、マガジン(媒体保管手段の一例)14は、セル(スロット)の開口部から奥行き方向に複数の記録媒体(例えばテープやディスクなどのデータカートリッジ)を連続して収納可能なディープセルを複数備えている。マガジン14は、ライブラリ装置1に対して着脱自在である。なお、マガジン14の詳細な構造及びディープセルにおける記録媒体の収納の詳細については、図2を用いて後述する。
アクセッサ(媒体搬送手段の一例)12は、マガジン14及びドライブ13に対して、記録媒体の抜き出し、差し込み、搬送等の動作を行う機構(ロボット)である。アクセッサ12は、CPU10からの制御信号に基づいて、上記各動作が制御される。当然、このアクセッサ12は、ディープセル方式のマガジンに対応した動作を行うが、その動作は従来のものを適用できるので、説明を省略する。
ドライブ(再生記録手段の一例)13は、アクセッサ12によって搬送されてきた記録媒体の読み出し(再生)及び書き込み(記録)を可能とする。読み出しと書き込みのいずれを実行するかは、上位装置2から指示を受けたCPU10からの制御信号に基づく。ドライブ13は、搬送された記録媒体を収容するためのスロットを複数備えている。なお本明細書では、説明の便宜上、ドライブ13の「スロット」をマガジン14と同じく「セル」と呼ぶ。
CPU10は、上位装置2からの指示に従って、メモリ11、アクセッサ12、ドライブ13、マガジン14の制御を行い、ライブラリ装置1全体の動作を制御する。このような制御を行うための制御プログラムはメモリ11に記憶されており、CPU10はメモリ11からその制御プログラムを読み出して実行する。ただし、図1では、記録媒体の搬送の制御に係る手段しか図示していない。例えば、ドライブ13に対し、上位装置2からの指示に従って、記録媒体の読み出し又は書き込みのいずれかを実行するように制御するための制御信号の送出を行う再生記録制御手段は図示を省略している。
CPU10は、記録媒体の搬送の制御に係る手段として、第1の検出記録手段101、第2の検出記録手段102、退避先候補検索手段103、回数検索判断手段104、媒体搬送制御手段105、閾値更新手段106を有する。
第1の検出記録手段101は、マガジン14に備えられるディープセル毎に、記録媒体が収納されているか否か、及び、収納されている場合はどのような記録媒体であるかを検出し、メモリ11に記録する。また、第1の検出記録手段101は、アクセッサ12が現在待機している位置(待機位置という)を検出し、メモリ11に記録する。これらの記録は、メモリ11において、第1の検出記録情報111として保持される。これにより、CPU10は、どのセルにどの記録媒体が収納されているか、どのセルが空いているか(記録媒体が収納されていないか)、アクセッサ12がどこに(どのセルの前方に)待機しているかを認識できる。第1の検出記録手段101は、ライブラリ装置1の主電源がオンにされたとき、マガジン14の装填(ライブラリ装置への挿入)が行われたとき、アクセッサ12の移動が終了したときなどにおいて、検出及び記録を行う。
第2の検出記録手段102は、マガジン14に備えられるディープセル毎に、記録媒体の抜き差し(抜き出し及び差し込み)が行われた回数(抜き差し回数という)を検出し、メモリ11に記録する。この記録は、メモリ11において、第2の検出記録情報112として保持される。これにより、CPU10は、どのセルで記録媒体が何回抜き差しされたかをを認識できる。第2の検出記録手段102は、装填中のマガジン14において記録媒体の抜き差しが行われる度に、検出及び記録を行う。
退避先候補検索手段103は、第1の検出記録手段101による記録(第1の検出記録情報111)を参照して、少なくとも1つの記録媒体を収容可能なセルを検索する。この検索は、本実施形態では一例として、マガジン14が有する全てのディープセル及びドライブ13が有する全てのセルに対して行われるものとするが、マガジン14の全ディープセルに対してのみ、又は、ドライブ13の全セルに対してのみ行われるようにしてもよい。検索されたセルは、退避先候補のセルとして用いられることになる。退避先候補のセルは、搬送元及び搬送先の少なくとも一方のセルに収納されている記録媒体を一時的に収容(退避)させるためのものである。この検索は、退避させる記録媒体が収納されているディープセル(搬送元や搬送先)近傍において、所定の順に開始される。検索の詳細については後述する。
回数検索判断手段104は、第2の検出記録手段102による記録(第2の検出記録情報112)を参照して、退避先候補検索手段103で検索された退避先候補のセルの抜き差し回数を検索し、検索された抜き差し回数が予め設定された閾値113を超えているか否かを判断する。この閾値113は、予めメモリ11に格納されている。また、回数検索判断手段104は、検索された抜き差し回数が予め設定された閾値113を超えていた場合に、その抜き差し回数をメモリ11に一時的に記録する(退避が終わったら消去する)。
媒体搬送制御手段105は、回数検索判断手段104による判断の結果に基づいて、アクセッサ12の動作を制御する。すなわち、媒体搬送制御手段105は、抜き差し回数が閾値113を超えていない場合は、検索された退避先候補のセルへの記録媒体の退避を実行するように制御するための制御信号を、アクセッサ12へ送出する。一方、抜き差し回数が閾値113を超えている場合は、検索された退避先候補のセルへの記録媒体の退避を実行しないように制御するための制御信号を、アクセッサ12へ送出する。
閾値更新手段106は、上位装置2からの指示に基づいて、又は、予め定められた条件を満たしたときに、閾値113を更新する。閾値更新手段106は、例えば、退避先候補検索手段103により、マガジン14に備えられた全てのディープセルに対して退避先候補のセルとなりうるかどうかが検索され、かつ、回数検索判断手段104により、退避先候補のセルの抜き差し回数の全てが閾値113を超えていると判断された場合に、設定中の閾値113に所定値分を加える等して、更新を行う。閾値113の更新が行われた場合、回数検索判断手段104は、更新された閾値113を基準として判断を行う。
メモリ11は、ライブラリ装置1で使用される各種情報を格納する。ただし、図1では、記録媒体の搬送の制御に係る情報しか図示していない。例えば、CPU10によって実行され、ライブラリ装置1全体の制御を行うための制御プログラムは図示を省略している。なお、メモリ11は、記録媒体の搬送の制御に係る情報を格納するための不揮発性メモリだけでなく、上記制御プログラムを格納するROM(Read Only Memory)やCPU10の作業領域として使用されるRAM(Random Access Memory)も含むものとする。
メモリ11は、記録媒体の搬送の制御に係る情報として、第1の検出記録情報111、第2の検出記録情報112、閾値113を有する。また、図示していないが、検索された退避先候補のセルの位置を示す情報や、検索された退避先候補のセルにて記録媒体が抜き差しされた回数を示す情報も記録される(詳細は後述する)。
第1の検出記録情報111は、上述したように、第1の検出記録手段101によって検出、記録される情報である。その内容は、マガジン14に備えられるディープセル毎に、記録媒体が収納されているか否か、収納されている場合はどのような記録媒体であるか、アクセッサ12の現在の待機位置はどこかなどを示すものである。
第2の検出記録情報112は、上述したように、第2の検出記録手段112によって検出、記録される情報である。その内容は、マガジン14に備えられるディープセル毎に、記録媒体の抜き差しが行われた回数(抜き差し回数)を示すものである。第2の検出記録情報112の初期値は、例えば0とする。
閾値113は、上述したように、回数検索判断手段104による、退避先候補検索手段103で検索された退避先候補のセルの抜き差し回数との比較において、判断基準となるものである。この閾値113は、例えばライブラリ装置1の工場出荷時等において、初期値が予めメモリ11に格納されている。その後は、閾値更新手段106で加算などが行われたときに更新(変更)される。
なお、閾値113として、異なる2つの値を使用するようにしてもよい。その理由は、ドライブ13のディープセルとマガジン14のセルとでは、抜き差し回数に差異が出るため、1つの閾値だけを使用すると不都合が生じる場合があるためである。よって、例えば、検索された退避先候補のセルがマガジン14のセルであるときに用いる第1閾値と、検索された退避先候補のセルがドライブ13のセルであるときに用いる第2閾値というように、異なる2つの閾値を予め用意しておく(第2閾値>第1閾値)。そして、回数検索判断手段104は、退避先候補検索手段103で検索された退避先候補のセルがマガジン14のものか又はドライブ13のものかに応じて第1閾値又は第2閾値を決定し、決定した閾値を用いて判断を行うようにする。このように、退避先候補のセルの種類に応じて、判断に使用する閾値を使い分けるようにすることで、ドライブ13のディープセルとマガジン14のセルとで抜き差し回数に差異が出ることによる問題を解消できる。
あるいは、使用する閾値を1つとし、検索された退避先候補のセルがドライブ13のセルである場合には、回数検索判断手段104は、閾値判断の前に、その退避先候補のセルの抜き差し回数に対して、予め定められた所定の係数を掛けるようにし、その結果の値が閾値を超えているかを判断するようにしてもよい。このようにしても、ドライブ13のディープセルとマガジン14のセルとで抜き差し回数に差異が出ることによる問題を解消できる。
次に、図2を参照して、マガジン14の詳細な構造及びディープセルにおける記録媒体の収納の詳細について説明する。図2(a)は、マガジン14及びドライブ13の側面を示す図であり、図2(b)は、マガジン14及びドライブ13の上面から見た断面を示す図である。
図2(a)に示すように、マガジン14は、x軸方向(水平方向)とy軸方向(垂直方向)に複数のディープセルを備える。図2(a)では、x軸方向に5列(1〜5)、y軸方向に6行(0〜5)のディープセルを備えている。なお本明細書では、y軸方向の並びを「列」、x軸方向の並びを「行」という。また、図2(a)では、例として、(x,y)=(4,2)の位置のディープセルに記録媒体Bが収納されている。本明細書では、ディープセルの位置を特定するために、例えば上記「(4,2)」のようにx、yの座標で表すことにする。また、図2(a)の右端には、ドライブ13のセルが示されている。ドライブ13は、x軸方向に1列(0)、y軸方向に6行(0〜5)のセルを備えている。なお、ドライブ13のセルはディープセルである必要はない。
図2(b)に示すように、各ディープセルには、セルの奥側に媒体押出手段が設けられている。媒体押出手段は、セルの奥側に収納されている記録媒体をセルの開口部側に押し出すことで、アクセッサ12による記録媒体の抜き出し動作を容易にするための手段である。媒体押出手段は、例えば弾性体(例えばバネ)で構成される。図2(b)の例で説明すると、例えば(5,2)のディープセルのように記録媒体が収納されていない場合は、媒体押出手段は、セルの中央付近まで伸びた状態となっている。そのような状態のときに、例えば記録媒体A、Bの順に2つの記録媒体が収納されると、媒体押出手段は記録媒体Aに押下されてセルの奥側に縮む。すなわち、(4,2)のディープセルのような状態になる。そして、記録媒体Aが抜き出されるときは、記録媒体Bの抜き出し(退避)が行われることで、媒体押出手段が記録媒体Aを開口部側に押し出す。すなわち、(3,2)のディープセルのような状態になる。このように、奥側に収納されていた記録媒体Aが開口部側に出てくるので、アクセッサ12による抜き出しが容易になる。
次に、本実施形態のライブラリ装置の動作について、図3のフローチャートを用いて説明する。なお、例として上述した図2も用いることとする。
ライブラリ装置1にマガジン14が装填された後、第1の検出記録手段101及び第2の検出記録手段102による検出及び記録が行われる(S1)。ここでは、例として、図2(a)及び(b)に示すように、記録媒体A及びBが(4,2)のディープセルに収納されているとする。この(4,2)のディープセルを、「搬送元のディープセル」又は「搬送元」と呼ぶ。
ここで、CPU10が、上位装置2から例えば「記録媒体Aの再生(読み出し)」命令を受けたとする。これにより、記録媒体Bを退避させるための退避先候補のセルを検索する動作、検索された退避先候補のセルに記録媒体Bを搬送する動作、記録媒体Aをドライブ13に搬送する動作が行われる。ここでは、例として、記録媒体Aは、ドライブ13の(0,0)のセルへ搬送されるものとする。この(0,0)のセルを、「搬送先のセル」又は「搬送先」と呼ぶ。
退避先候補検索手段103は、メモリ11の第1の検出記録情報111を参照し、搬送元のディープセルである(4,2)の近傍において、退避先候補となりうるセル、すなわち少なくとも1つの記録媒体を収納可能なセルを検索する(S2)。
ここで、退避先候補検索手段103による検索方法の例を説明する。ただし、以下の方法は一例であり、これに限定されるものではない。退避先候補検索手段103は、搬送元のY座標が搬送先のY座標と同じか大きい場合、搬送元が属する列の最上行から下方へ順に検索を開始し、その列の最下行に至ったら、検索する列を搬送先側へ1列ずらし、ずらした列の最上行から最下行へ再び検索していく。図2(a)を例とすると、搬送元が(4,2)、搬送先が(0,0)であるので、4列の最上行である(4,0)のディープセルから検索が開始される。その後は、(4,1)、(4,3)、(4,4)、(4,5)と順に検索された後、次に搬送先である(0,0)のセルに向かう方向へ1列ずれて、3列の最上行(3,0)から再び検索が行われる。このように、検索される列の順は、4、3、2、1、0、5となる。一方、搬送元のY座標が搬送先のY座標より小さい場合、退避先候補検索手段103は、搬送元が属する列の最下行から上方へ順に検索を開始し、その列の最上行に至ったら、検索する列を搬送先へ向かう方向へ1列ずらし、ずらした列の最下行から最上行へ再び検索していく。
上記検索方法は、さらに2つの方法に分けられる。1つは、上記の順で検索を開始し、退避先候補のセルが見つかった時点で検索を中断し、後述するS4の判断で閾値を超えていた場合に、検索されたセルの次のセルから検索を再開する方法である。もう1つは、上記の順で検索を開始し、検索候補のセルが見つかる度にセルの位置(座標)をメモリ11等に記録していき、全てのセルに対して一気に検索を行う方法である。上記2つの方法はいずれでもよいが、以下の説明は後者の検索方法を採用した例とする。
以上説明した退避先候補検索手段103の検索方法により、退避先候補検索(退避先候補のセルとなりうるか否かの検索)が成功しなかった場合(S3/NO)、すなわち、マガジン14及びドライブ13の全セルの中に退避先候補となりうるセルが見つからなかった場合、一連の処理を終了する。この場合、記録媒体の退避は実行されない。一方、退避先候補検索が成功した場合は(S3/YES)、S4へ進む。ここでは、例として、(4,4)のディープセル、(3,0)のディープセルの2つが退避先候補のセルとして検索されたものとする。これら検索された退避先候補のセルの位置(座標)は、上述したように、検索の際に退避先候補検索手段103によりメモリ11に記録されている。この記録は、例えば検索された順となっている。
回数検索判断手段104は、まず、メモリ11の第2の検出記録情報112を参照し、(4,4)のディープセル(最初に検索された退避先候補)における記録媒体の抜き差し回数を検索する。次に、回数検索判断手段104は、メモリ11の閾値113と、検索された抜き差し回数とを比較し、抜き差し回数が閾値113を超えているか否かを判断する(S4)。
回数検索判断手段104による判断の結果、退避先候補のセルにおける抜き差し回数が閾値113を超えている場合(S5/YES)、退避先候補のセルへの記録媒体の退避は不実行となる(S7)。ここでは、例として、退避先候補の(4,4)のディープセルの抜き差し回数が閾値113を超えているとする。よって、媒体搬送制御手段105は、搬送元である(4,2)のディープセルから退避先候補の(4,4)のディープセルへ記録媒体Bの退避を実行しないように、アクセッサ12に対して制御信号を送出する。アクセッサ12はこの制御信号に従って制御される。また、抜き差し回数が閾値113を超えている場合(S5/YES)、回数検索判断手段104は、その退避先候補のセルの抜き差し回数をメモリ11へ一時的に記録しておく。この記録は、閾値が更新されたとき(S9)に使用される。
次に、S4の閾値判断が実行されていない退避先候補が有るか否か、すなわち、検索された退避先候補のセルのうち、S4の閾値判断が未実行のものが残っているかどうかが判断される(S8)。この判断は、例えば回数検索判断手段104によって行われる。回数検索判断手段104は、メモリ11を参照し、閾値判断を実行していない退避先候補のセルを検索する。ここでは、(3,0)のディープセルについて閾値判断が未実行となっているので、回数検索判断手段104は、S4の閾値判断が未実行の退避先候補有りと判断する(S8/YES)。
そして、回数検索判断手段104は、先と同様に、まず、メモリ11の第2の検出記録情報112を参照し、(3,0)のディープセル(2番目に検索された退避先候補)における記録媒体の抜き差し回数を検索する。次に、回数検索判断手段104は、メモリ11の閾値113と、検索された抜き差し回数とを比較し、抜き差し回数が閾値113を超えているか否かを判断する(S4)。ここでは、例として、退避先候補の(3,0)のディープセルの抜き差し回数が閾値113を超えているとする(S5/YES)。よって、媒体搬送制御手段105は、搬送元である(4,2)のディープセルから退避先候補の(3,1)のディープセルへ記録媒体Bの退避を実行しないように、アクセッサ12に対して制御信号を送出する(S7)。アクセッサ12はこの制御信号に従って制御される。また、抜き差し回数が閾値113を超えているので(S5/YES)、回数検索判断手段104は、退避先候補の(3,1)のディープセルの抜き差し回数をメモリ11へ一時的に記録しておく。
次に、回数検索判断手段104は、メモリ11を参照し、閾値判断を実行していない退避先候補のセルを検索する(S8)。ここでは、検索された退避先候補のセルの全てについて閾値判断が実行されたので、回数検索判断手段104は、S4の閾値判断が未実行の退避先候補無しと判断する(S8/NO)。
次に、閾値更新手段106は、現在メモリ11に記憶されている閾値113に、予め設定された分の値を加算し、閾値113の更新を行う(S9)。
その後、回数検索判断手段104は、一時的にメモリ11に記憶しておいた退避先候補のセルの抜き差し回数が、更新された閾値を超えているかどうかを判断する(S4)。ここでは、回数検索判断手段104は、再度、一時的に記憶しておいた(4,4)のディープセルの抜き差し回数が、更新された閾値113を超えているかどうかを判断する(S4)。そして、判断の結果、一時的に記憶しておいた(4,4)のディープセルの抜き差し回数が更新された閾値113を超えているとする(S5/YES)。
その場合(S5/YES)、上記と同様に、記録媒体の退避は不実行となる(S6)。そして、回数検索判断手段104は、再度、メモリ11を参照し、更新された閾値113を用いてのS4の閾値判断を実行していない退避先候補のセルを検索する。ここでは、(3,0)のディープセルが、更新された閾値113を用いての閾値判断が未実行となっているので、回数検索判断手段104は、閾値判断未実行の退避先候補有りと判断する(S8/YES)。
回数検索判断手段104は、再度、一時的に記憶しておいた(3,0)のディープセルの抜き差し回数が、更新された閾値113を超えているかどうかを判断する(S4)。ここでは、例として、一時的に記憶しておいた(3,0)のディープセルの抜き差し回数が更新された閾値113を超えていないとする(S5/NO)。
回数検索判断手段104による判断の結果、退避先候補のセルにおける抜き差し回数が閾値113を超えていない場合(S5/NO)、媒体搬送制御手段105は、搬送元である(4,2)のディープセルから退避先候補の(3,0)のディープセルへ記録媒体Bの退避を実行するように、アクセッサ12に対して制御信号を送出する(S6)。この制御信号には、記録媒体Bの退避後に、搬送元である(4,2)のディープセルから搬送先である(0,0)のセルへ記録媒体Aの搬送を実行すること、及び、記録媒体Aの搬送後に、(3,0)のディープセルに退避させている記録媒体Bを搬送元の(4,2)のディープセルに搬送して再び収納することを、制御内容として含んでいる。アクセッサ12は、この制御信号に従って、記録媒体A、Bそれぞれの抜き出し、差し込み、搬送を、各セル(搬送元、搬送先、退避先候補)に対して行う。
以上説明したように、本実施形態によれば、予め設定された閾値を超えていないセルに対して記録媒体の退避を実行するように制御することで、抜き差し回数の多発を原因としてマガジン14における特定のセル(の媒体押出手段)だけが消耗することを回避することができる。すなわち、記録媒体の搬送に係る手段としての媒体保管手段(マガジン14)の消耗を回避し、寿命を延ばすことが可能となる。
〔第2の実施形態〕
次に、本実施形態のライブラリ装置の構成について、図4を用いて説明する。図4では、CPU10とメモリ11の構成のみを示している。それら以外の構成は、図1に示す第1の実施形態の構成と同様であるので、図4では図示を省略している。すなわち、本実施形態のライブラリ装置1は、CPU10、メモリ11、アクセッサ12、マガジン14、ドライブ13を有しており、それぞれ図示しないデータバスで接続されている。また、本実施形態のライブラリ装置1は、上位装置2と接続される。
図4に示すように、本実施形態のCPU10及びメモリ11は、図1に示す構成と比較すると、CPU10において移動距離算出手段107、メモリ11において移動距離情報114がそれぞれ追加されている点が異なる。移動距離算出手段107及び移動距離情報114以外の手段及び情報は、第1の実施形態と同様であり、上記で説明済みであるので、ここでの説明は省略する。
移動距離算出手段107は、例えば上位装置2からの指示に基づいてアクセッサ12が記録媒体の搬送を行う際に、アクセッサ12が移動する距離(移動距離という)を算出する。この算出は、退避先候補検索手段103で検索された退避先候補のセルの位置と、搬送元の位置と、搬送先の位置と、アクセッサ12が現在待機している位置(待機位置という)とに基づく。移動距離算出手段107は、検索された退避先候補のセル毎に移動距離を算出し、算出結果をメモリ11に記録する。これにより、メモリ11には、移動距離算出手段107により算出された退避先候補のセル毎の移動距離が、移動距離情報114として記録される。
次に、本実施形態のライブラリ装置の動作について、図5のフローチャートを用いて説明する。なお、例として図2も用いることとする。
ライブラリ装置1にマガジン14が装填された後、第1の検出記録手段101及び第2の検出記録手段102による検出及び記録が行われる(S11)。ここでは、例として、図2(a)及び(b)に示すように、記録媒体A及びBが(4,2)のディープセルに収納されているとする。この(4,2)のディープセルが搬送元となる。また、例として、アクセッサ12は、(4,3)のディープセルの前方で待機しているとする。この(4,3)のディープセルが待機位置となる。
ここで、CPU10が、上位装置2から例えば「記録媒体Aの再生(読み出し)」命令を受けたとする。ここでは、例として、記録媒体Aは、ドライブ13の(0,0)のセルへ搬送されるものとする。この(0,0)のセルが搬送先となる。
退避先候補検索手段103は、メモリ11の第1の検出記録情報111を参照し、搬送元のディープセルである(4,2)の近傍において、退避先候補となりうるセル、すなわち少なくとも1つの記録媒体を収納可能なセルを検索する(S12)。この検索方法の詳細については第1の実施形態で説明したので省略する。以下の説明では、搬送元を含む列の最上行のセルから最下行のセルに向け、列をずらしながら順に検索を開始し、検索候補のセルが見つかる度にセルの位置(座標)をメモリ11等に記録していき、全てのセルに対して一気に検索を行う方法を採用した例とする。
退避先候補検索手段103による退避先候補検索が成功しなかった場合(S13/NO)、すなわち、マガジン14及びドライブ13の全セルの中に退避先候補となりうるセルが見つからなかった場合、一連の処理を終了する。この場合、記録媒体の退避は実行されない。一方、退避先候補検索が成功した場合は(S13/YES)、S14へ進む。ここでは、例として、(4,4)のディープセル、(3,0)のディープセルの2つが退避先候補のセルとして検索されたものとする。これら検索された退避先候補のセルの位置(座標)は、検索の際に、退避先候補検索手段103により、検索された順にメモリ11に記録されている。
移動距離算出手段107は、退避先候補検索手段103により検索された退避先候補のセル毎に、搬送元、搬送先、待機位置、退避先候補の各位置(座標)に基づいて、移動距離を算出する(S14)。ここでは、退避先候補の(4,4)のセルに対して、搬送元(4,2)、搬送先(0,0)、待機位置(4,3)、退避先候補(4,4)に基づいて移動距離が算出される。同様に、退避先候補の(3,0)のセルに対して、搬送元(4,2)、搬送先(0,0)、待機位置(4,3)、退避先候補(3,0)に基づいて移動距離が算出される。移動距離の算出方法(数式)の具体例については後述する。そして、移動距離算出手段107は、算出した各移動距離を、移動距離情報114としてメモリ11に記録する。移動距離情報114は、退避先候補のセルの位置と、算出された移動距離とが対応付けられている。
回数検索判断手段104は、まず、メモリ11の移動距離情報114を参照し、移動距離が最も短い退避先候補のセルを検索する。次に、回数検索判断手段104は、メモリ11の第2の検出記録情報112を参照し、移動距離が最も短い退避先候補のセルにおける記録媒体の抜き差し回数を検索する。次に、回数検索判断手段104は、メモリ11の閾値113と、検索された抜き差し回数とを比較し、抜き差し回数が閾値113を超えているか否かを判断する(S15)。ここでは、例として、移動距離が最も短い退避先候補のセルを(4,4)のディープセルとする。よって、(4,4)のディープセルの抜き差し回数が、閾値113を超えているかが判断される。
回数検索判断手段104による判断の結果、退避先候補のセルにおける抜き差し回数が閾値113を超えている場合(S16/YES)、退避先候補のセルへの記録媒体の退避は不実行となる(S18)。ここでは、例として、退避先候補の(4,4)のディープセルの抜き差し回数が閾値113を超えているとする。よって、媒体搬送制御手段105は、搬送元である(4,2)のディープセルから退避先候補の(4,4)のディープセルへ記録媒体Bの退避を実行しないように、アクセッサ12に対して制御信号を送出する。アクセッサ12はこの制御信号に従って制御される。また、抜き差し回数が閾値113を超えている場合(S16/YES)、回数検索判断手段104は、その退避先候補のセルの抜き差し回数をメモリ11へ一時的に記録しておく。この記録は、閾値が更新されたとき(S20)に使用される。
次に、S15の閾値判断が実行されていない退避先候補が有るか否か、すなわち、移動距離が算出された退避先候補のセルのうち、S15の閾値判断が未実行のものが残っているかどうかが判断される(S19)。この判断は、例えば回数検索判断手段104によって行われる。回数検索判断手段104は、メモリ11の移動距離情報114を参照し、閾値判断を実行していない退避先候補のセルを検索する。ここでは、(3,0)のディープセルについて閾値判断が未実行となっているので、回数検索判断手段104は、S15の閾値判断が未実行の退避先候補有りと判断する(S19/YES)。
そして、回数検索判断手段104は、先と同様に、まず、メモリ11の移動距離情報114を参照し、閾値判断を実行済みの退避先候補のセルを除いて、次に移動距離が最も短い退避先候補のセルを検索する。ここでは、(3,0)のディープセルしか残っていないので、このセルが検索される。次に、回数検索判断手段104は、メモリ11の第2の検出記録情報112を参照し、(3,0)のディープセルにおける記録媒体の抜き差し回数を検索する。次に、回数検索判断手段104は、メモリ11の閾値113と、検索された抜き差し回数とを比較し、抜き差し回数が閾値113を超えているか否かを判断する(S15)。ここでは、例として、退避先候補の(3,0)のディープセルの抜き差し回数が閾値113を超えているとする(S16/YES)。よって、媒体搬送制御手段105は、搬送元である(4,2)のディープセルから退避先候補の(3,0)のディープセルへ記録媒体Bの退避を実行しないように、アクセッサ12に対して制御信号を送出する(S18)。アクセッサ12はこの制御信号に従って制御される。また、抜き差し回数が閾値113を超えているので(S16/YES)、回数検索判断手段104は、退避先候補の(3,0)のディープセルの抜き差し回数をメモリ11へ一時的に記録しておく。
次に、回数検索判断手段104は、メモリ11の移動距離情報114を参照し、閾値判断を実行していない退避先候補のセルを検索する(S19)。ここでは、検索された退避先候補のセルの全てについて閾値判断が実行されたので、回数検索判断手段104は、S15の閾値判断が未実行の退避先候補無しと判断する(S19/NO)。
次に、閾値更新手段106は、現在メモリ11に記憶されている閾値113に、予め設定された分の値を加算し、閾値113の更新を行う(S20)。
その後、回数検索判断手段104は、一時的にメモリ11に記憶しておいた退避先候補のセルの抜き差し回数が、更新された閾値を超えているかどうかを判断する(S15)。ここでは、回数検索判断手段104は、再度、一時的に記憶しておいた(4,4)のディープセルの抜き差し回数が、更新された閾値113を超えているかどうかを判断する(S15)。そして、判断の結果、一時的に記憶しておいた(4,4)のディープセルの抜き差し回数が更新された閾値113を超えているとする(S16/YES)。
その場合(S16/YES)、上記と同様に、記録媒体の退避は不実行となる(S18)。そして、回数検索判断手段104は、再度、メモリ11の移動距離情報114を参照し、更新された閾値113を用いてのS15の閾値判断を実行していない退避先候補のセルを検索する。ここでは、(3,0)のディープセルが、更新された閾値113を用いての閾値判断が未実行となっているので、回数検索判断手段104は、閾値判断未実行の退避先候補有りと判断する(S19/YES)。
回数検索判断手段104は、再度、一時的に記憶しておいた(3,0)のディープセルの抜き差し回数が、更新された閾値113を超えているかどうかを判断する(S15)。ここでは、例として、一時的に記憶しておいた(3,0)のディープセルの抜き差し回数が更新された閾値113を超えていないとする(S16/NO)。
回数検索判断手段104による判断の結果、退避先候補のセルにおける抜き差し回数が閾値113を超えていない場合(S16/NO)、媒体搬送制御手段105は、搬送元である(4,2)のディープセルから退避先候補の(3,0)のディープセルへ記録媒体Bの退避を実行するように、アクセッサ12に対して制御信号を送出する(S17)。この制御信号には、記録媒体Bの退避後に、搬送元である(4,2)のディープセルから搬送先である(0,0)のセルへ記録媒体Aの搬送を実行すること、及び、記録媒体Aの搬送後に、(3,0)のディープセルに退避させている記録媒体Bを搬送元の(4,2)のディープセルに搬送して再び収納することを、制御内容として含んでいる。アクセッサ12は、この制御信号に従って、記録媒体A、Bそれぞれの抜き出し、差し込み、搬送を、各セル(搬送元、搬送先、退避先候補)に対して行う。
以上が本実施形態の全体的な動作であるが、ここで、上述した移動距離算出手段107による算出(図5のS13)の具体例について、図6〜図10を参照して詳細に説明する。
移動距離算出手段107は、退避先候補のセルの検索に成功した場合、図6のフローを行い、算出方法を決定する。図6のフローの各ステップでは、メモリ11の第1の検出記録情報111が参照され、それに基づいて判断される。
移動距離算出手段107は、まず、搬送元のセルに、退避させる記録媒体(退避媒体という)が有るかを判断する(S31)。
搬送元のセルに退避媒体が無い場合は(S31/NO)、搬送先のセルに退避媒体が有るかを判断する(S37)。ここで、搬送先のセルにも退避媒体が無い場合は(S37/NO)、移動距離算出手段107はいずれの算出も実行しない。すなわち、退避動作は必要ないので、通常の記録媒体の搬送が行われることになる。一方、搬送先のセルに退避媒体が有る場合は(S37/YES)、移動距離算出手段107は算出方法2を実行する(S39)。算出方法2については、図8を用いて後述する。
搬送元のセルに退避媒体が有る場合は(S31/YES)、搬送先のセルに退避媒体が有るかを判断する(S32)。ここで、搬送先のセルに退避媒体が無い場合は(S32/NO)、移動距離算出手段107は算出方法1を実行する(S35)。算出方法1については、図7を用いて後述する。一方、搬送先のセルにも退避媒体が有る場合は(S32/YES)、移動距離算出手段107は、アクセッサ12の待機位置が搬送元のセルに近い(搬送元のセルと同じ位置も含む)かを判断する(S33)。
アクセッサ12の待機位置が搬送元のセルに近くない場合は(S33/NO)、移動距離算出手段107は算出方法3を実行する(S34)。算出方法3については、図9を用いて後述する。一方、アクセッサ12の待機位置が搬送元のセルに近い場合は(S33/YES)、移動距離算出手段107は算出方法4を実行する(S36)。算出方法4については、図10を用いて後述する。
図7を用いて算出方法1について説明する。算出方法1は、搬送元にのみ退避媒体がある場合である。図7(a)及び(b)は、図2(a)と同様にマガジン14の側面(開口部側)を示す図である。図7(a)では、例として、搬送元のセルが(4,3)、アクセッサの待機位置が(4,3)、検索された退避先候補のセルが(4,2)、搬送先のセルが(0,0)であることを示している。このような場合において、搬送元の退避媒体(セルの開口部側に収納されている記録媒体B)を退避先候補のセルへ退避させ、搬送元から記録媒体(セルの奥側に収納されている記録媒体A)を搬送先へ搬送する動作が行われるとする。このときのアクセッサ12の移動順、移動距離、移動方向を示したものが、図7(b)である。図7(b)において、D1〜D5の順にアクセッサ12は移動する。
すなわち、アクセッサ12は、最初に、待機位置であり、搬送元である(4,3)のセルから、開口部側に収納されている記録媒体B(退避媒体)を抜き出し、退避先候補のセルとして検索された(4,2)へ搬送し、差し込む(D1)。このとき、記録媒体Bは、セルの開口部側に収納される。次に、アクセッサ12は、搬送元である(4,3)に移動する(D2)。このとき、(4,3)のセルの奥側に収納されていた記録媒体Aは、先の記録媒体Bの抜き出しにより媒体押下手段に押下され、開口部側に収納されている。アクセッサ12は、記録媒体Aを(4,3)のセルから抜き出し、搬送先であるドライブ13の(0,0)のセルへ搬送し、差し込む(D3)。次に、アクセッサ12は、記録媒体Bが退避中の(4,2)のセルへ移動する(D4)。次に、アクセッサ12は、退避中の記録媒体Bを(4,2)のセルから抜き出し、搬送元である(4,3)へ搬送し、差し込む(D5)。このとき、記録媒体Bは、セルの開口部側に収納される。以上が一連の移動動作である。よって、移動距離算出手段107は、D1〜D5の距離を算出することで、総移動距離を算出する。以下に算出方法1の数式を示す(ABSは絶対値を表す)。
D1=ABS(搬送元座標−退避先候補座標)
D2=ABS(退避先候補座標−搬送元座標)
D3=ABS(搬送元座標−搬送先座標)
D4=ABS(搬送先座標−退避先候補座標)
D5=ABS(退避先候補座標−搬送元座標)
D(総移動距離)=D1+D2+D3+D4+D5
図7の例では、以下の通りとなる。
D1=ABS((4,3)−(4,2))=(0,1)
D2=ABS((4,2)−(4,3))=(0,1)
D3=ABS((4,3)−(0,0))=(4,3)
D4=ABS((0,0)−(4,2))=(4,2)
D5=ABS((4,2)−(4,3))=(0,1)
D=(0,1)+(0,1)+(4,3)+(4,2)+(0,1)=(8,8)
よって、(4,2)を退避先候補とした場合、x軸方向に8移動、y軸方向に8移動が必要となることが予測できる。移動距離算出手段107は、退避先候補のセルの位置(4,2)と、算出された移動距離(8,8)を対応付け、メモリ11に移動距離情報114として記録する。
なお、図7の例では、アクセッサ12の待機位置と、搬送元の位置とが同じである場合であったので、アクセッサ12の待機位置から搬送元までの移動がないため、以下の式を省略した。
D0=ABS(アクセッサの待機位置座標−搬送元座標)=ABS((4,3)−(4,3))=(0,0)
よって、アクセッサ12の待機位置と、搬送元の位置とが同じではなく、最初にアクセッサ12の待機位置から搬送元までの移動がある場合は、上記D0の式で算出された値も総移動距離Dに加算される。
図8を用いて算出方法2について説明する。算出方法2は、搬送先にのみ退避媒体がある場合である。図8(a)及び(b)は、図2(a)と同様にマガジン14の側面(開口部側)を示す図である。図8(a)では、例として、搬送元のセルが(0,0)、アクセッサの待機位置が(1,0)、検索された退避先候補のセルが(4,2)、搬送先のセルが(4,3)であることを示している。このような場合において、搬送先のセルに収納されている退避媒体(記録媒体B)を退避先候補のセルへ退避させ、搬送元から記録媒体Aを搬送先へ搬送する動作が行われるとする。このときのアクセッサ12の移動順、移動距離、移動方向を示したものが、図8(b)である。図8(b)において、D1〜D6の順にアクセッサ12は移動する。
すなわち、アクセッサ12は、最初に、待機位置である(1,0)のセルから、搬送先である(4,3)のセルへ移動する(D1)。このとき、記録媒体Bはセルの開口部側に収納されている。アクセッサ12は、(4,3)のセルから記録媒体Bを抜き出し、退避先候補のセルとして検索された(4,2)へ搬送し、差し込む(D2)。このとき、記録媒体Bは、セルの開口部側に収納される。次に、アクセッサ12は、搬送元である(0,0)に移動する(D3)。アクセッサ12は、記録媒体Aを(0,0)のセルから抜き出し、搬送先である(4,3)のセルへ搬送し、差し込む(D4)。このとき、記録媒体Aは、セルの開口部側に収納される。次に、アクセッサ12は、記録媒体Bが退避中の(4,2)のセルへ移動する(D5)。次に、アクセッサ12は、退避中の記録媒体Bを(4,2)のセルから抜き出し、搬送先である(4,3)へ搬送し、差し込む(D6)。このとき、セルの開口部側に収納されていた記録媒体Aは記録媒体Bに押下され、セルの奥側に移動する。これと同時に、媒体押下手段は記録媒体Aに押下されて収縮する。これにより、搬送先である(4,3)のセルにおいて、奥側に記録媒体A、開口部側に記録媒体Bが収納される。以上が一連の移動動作である。よって、移動距離算出手段107は、D1〜D6の距離を算出することで、総移動距離を算出する。以下に算出方法2の数式を示す(ABSは絶対値を表す)。
D1=ABS(アクセッサ待機位置座標−搬送先座標)
D2=ABS(搬送先座標−退避先候補座標)
D3=ABS(退避先候補座標−搬送元座標)
D4=ABS(搬送元座標−搬送先座標)
D5=ABS(搬送先座標−退避先候補座標)
D6=ABS(退避先候補座標−搬送先座標)
D(総移動距離)=D1+D2+D3+D4+D5+D6
図8の例では、以下の通りとなる。
D1=ABS((1,0)−(4,3))=(3,3)
D2=ABS((4,3)−(4,2))=(0,1)
D3=ABS((4,2)−(0,0))=(4,2)
D4=ABS((0,0)−(4,3))=(4,3)
D5=ABS((4,3)−(4,2))=(0,1)
D6=ABS((4,2)−(4,3))=(0,1)
D=(3,3)+(0,1)+(4,2)+(4,3)+(0,1)+(0,1)=(11,11)
よって、(4,2)を退避先候補とした場合、x軸方向に11移動、y軸方向に11移動が必要となることが予測できる。移動距離算出手段107は、退避先候補のセルの位置(4,2)と、算出された移動距離(11,11)を対応付け、メモリ11に移動距離情報114として記録する。
図9を用いて算出方法3について説明する。算出方法3は、搬送元と搬送先の両方に退避媒体があり、アクセッサ12の待機位置が搬送元に近くない(搬送先に近い)場合である。図9(a)及び(b)は、図2(a)と同様にマガジン14の側面(開口部側)を示す図である。図9(a)では、例として、搬送元のセルが(1,3)、アクセッサの待機位置が(3,1)、検索された退避先候補のセルが2つあり、1つが退避先候補1である(4,2)、もう1つが退避先候補2である(1,2)、搬送先のセルが(4,3)であることを示している。このような場合において、搬送先のセルに収納されている退避媒体(記録媒体C)を退避先候補1のセルへ退避させ、搬送元のセルに収納されている退避媒体(記録媒体B)を退避先候補2のセルへ退避させ、搬送元から記録媒体Aを搬送先へ搬送する動作が行われるとする。このときのアクセッサ12の移動順、移動距離、移動方向を示したものが、図9(b)である。図9(b)において、D1〜D10の順にアクセッサ12は移動する。本例の場合、アクセッサ12の待機位置が搬送元よりも搬送先に近いので、搬送先の退避を先に行う。
すなわち、アクセッサ12は、最初に、待機位置である(3,1)のセルから、搬送先である(4,3)のセルへ移動する(D1)。このとき、記録媒体C(退避媒体)はセルの開口部側に収納されている。アクセッサ12は、(4,3)のセルから記録媒体Cを抜き出し、退避先候補1のセルとして検索された(4,2)へ搬送し、差し込む(D2)。このとき、記録媒体Cは、セルの開口部側に収納される。次に、アクセッサ12は、搬送元である(1,3)に移動する(D3)。このとき、記録媒体B(退避媒体)はセルの開口部側に収納されており、記録媒体Aはセルの奥側に収納されている。アクセッサ12は、(1,3)のセルから記録媒体Bを抜き出し、退避先候補2のセルとして検索された(1,2)へ搬送し、差し込む(D4)。このとき、記録媒体Bは、セルの開口部側に収納される。次に、アクセッサ12は、搬送元である(1,3)のセルへ移動する(D5)。このとき、搬送元である(1,3)のセルの奥側に収納されていた記録媒体Aは、先の記録媒体Bの抜き出しにより媒体押下手段に押下され、開口部側に収納されている。アクセッサ12は、記録媒体Aを(1,3)のセルから抜き出し、搬送先である(4,3)のセルへ搬送し、差し込む(D6)。このとき、記録媒体Aは、セルの開口部側に収納される。次に、アクセッサ12は、記録媒体Cが退避中の(4,2)のセルへ移動する(D7)。次に、アクセッサ12は、退避中の記録媒体Cを(4,2)のセルから抜き出し、搬送先である(4,3)へ搬送し、差し込む(D8)。このとき、セルの開口部側に収納されていた記録媒体Aは記録媒体Cに押下され、セルの奥側に移動する。これと同時に、媒体押下手段は記録媒体Aに押下されて収縮する。これにより、搬送先である(4,3)のセルにおいて、奥側に記録媒体A、開口部側に記録媒体Cが収納される。次に、アクセッサ12は、記録媒体Bが退避中の(1,2)のセルへ移動する(D9)。次に、アクセッサ12は、退避中の記録媒体Bを(1,2)のセルから抜き出し、搬送元である(1,3)へ搬送し、差し込む(D10)。以上が一連の移動動作である。よって、移動距離算出手段107は、D1〜D10の距離を算出することで、総移動距離を算出する。以下に算出方法3の数式を示す(ABSは絶対値を表す)。
D1=ABS(アクセッサ待機位置座標−搬送先座標)
D2=ABS(搬送先座標−退避先候補1座標)
D3=ABS(退避先候補1座標−搬送元座標)
D4=ABS(搬送元座標−退避先候補2座標)
D5=ABS(退避先候補2座標−搬送元座標)
D6=ABS(搬送元座標−搬送先座標)
D7=ABS(搬送先座標−退避先候補1座標)
D8=ABS(退避先候補1座標−搬送先座標)
D9=ABS(搬送先座標−退避先候補2座標)
D10=ABS(退避先候補2座標−搬送元座標)
D(総移動距離)=D1+D2+D3+D4+D5+D6+D7+D8+D9+D10
図9の例では、以下の通りとなる。
D1=ABS((3,1)−(4,3))=(1,2)
D2=ABS((4,3)−(4,2))=(0,1)
D3=ABS((4,2)−(1,3))=(3,1)
D4=ABS((1,3)−(1,2))=(0,1)
D5=ABS((1,2)−(1,3))=(0,1)
D6=ABS((1,3)−(4,3))=(3,0)
D7=ABS((4,3)−(4,2))=(0,1)
D8=ABS((4,2)−(4,3))=(0,1)
D9=ABS((4,3)−(1,2))=(3,1)
D10=ABS((1,2)−(1,3))=(0,1)
D=(1,2)+(0,1)+(3,1)+(0,1)+(0,1)+(3,0)+(0,1)+(0,1)+(3,1)+(0,1)=(10,10)
よって、(4,2)、(1,2)をそれぞれ退避先候補1、2とした場合、x軸方向に10移動、y軸方向に10移動が必要となることが予測できる。移動距離算出手段107は、退避先候補のセルの位置(4,2)及び(1,2)と、算出された移動距離(10,10)を対応付け、メモリ11に移動距離情報114として記録する。
図10を用いて算出方法4について説明する。算出方法4は、搬送元と搬送先の両方に退避媒体があり、アクセッサ12の待機位置が搬送元に近い場合である。図10(a)及び(b)は、図2(a)と同様にマガジン14の側面(開口部側)を示す図である。図10(a)では、例として、搬送元のセルが(1,3)、アクセッサの待機位置が(2,1)、検索された退避先候補のセルが2つあり、1つが退避先候補1である(4,2)、もう1つが退避先候補2である(1,2)、搬送先のセルが(4,3)であることを示している。このような場合において、搬送先のセルに収納されている退避媒体(記録媒体C)を退避先候補1のセルへ退避させ、搬送元のセルに収納されている退避媒体(記録媒体B)を退避先候補2のセルへ退避させ、搬送元から記録媒体Aを搬送先へ搬送する動作が行われるとする。このときのアクセッサ12の移動順、移動距離、移動方向を示したものが、図10(b)である。図10(b)において、D1〜D10の順にアクセッサ12は移動する。本例の場合、アクセッサ12の待機位置が搬送先よりも搬送元に近いので、搬送元の退避を先に行う。
すなわち、アクセッサ12は、最初に、待機位置である(2,1)のセルから、搬送元である(1,3)のセルへ移動する(D1)。このとき、記録媒体B(退避媒体)はセルの開口部側に収納されており、記録媒体Aはセルの奥側に収納されている。アクセッサ12は、(1,3)のセルから記録媒体Bを抜き出し、退避先候補2のセルとして検索された(1,2)へ搬送し、差し込む(D2)。このとき、記録媒体Bは、セルの開口部側に収納される。次に、アクセッサ12は、搬送先である(4,3)に移動する(D3)。このとき、記録媒体Cは、セルの開口部側に収納されている。アクセッサ12は、(4,3)のセルから記録媒体Cを抜き出し、退避先候補1のセルとして検索された(4,2)へ搬送し、差し込む(D4)。次に、アクセッサ12は、搬送元である(1,3)のセルへ移動する(D5)。このとき、搬送元である(1,3)のセルの奥側に収納されていた記録媒体Aは、先の記録媒体Bの抜き出しにより媒体押下手段に押下され、開口部側に収納されている。アクセッサ12は、記録媒体Aを(1,3)のセルから抜き出し、搬送先である(4,3)のセルへ搬送し、差し込む(D6)。このとき、記録媒体Aは、セルの開口部側に収納される。次に、アクセッサ12は、記録媒体Cが退避中の(4,2)のセルへ移動する(D7)。次に、アクセッサ12は、退避中の記録媒体Cを(4,2)のセルから抜き出し、搬送先である(4,3)へ搬送し、差し込む(D8)。このとき、セルの開口部側に収納されていた記録媒体Aは記録媒体Cに押下され、セルの奥側に移動する。これと同時に、媒体押下手段は記録媒体Aに押下されて収縮する。これにより、搬送先である(4,3)のセルにおいて、奥側に記録媒体A、開口部側に記録媒体Cが収納される。次に、アクセッサ12は、記録媒体Bが退避中の(1,2)のセルへ移動する(D9)。次に、アクセッサ12は、退避中の記録媒体Bを(1,2)のセルから抜き出し、搬送元である(1,3)へ搬送し、差し込む(D10)。以上が一連の移動動作である。よって、移動距離算出手段107は、D1〜D10の距離を算出することで、総移動距離を算出する。以下に算出方法4の数式を示す(ABSは絶対値を表す)。
D1=ABS(アクセッサ待機位置座標−搬送元座標)
D2=ABS(搬送元座標−退避先候補2座標)
D3=ABS(退避先候補2座標−搬送先座標)
D4=ABS(搬送先座標−退避先候補1座標)
D5=ABS(退避先候補1座標−搬送元座標)
D6=ABS(搬送元座標−搬送先座標)
D7=ABS(搬送先座標−退避先候補1座標)
D8=ABS(退避先候補1座標−搬送先座標)
D9=ABS(搬送先座標−退避先候補2座標)
D10=ABS(退避先候補2座標−搬送元座標)
D(総移動距離)=D1+D2+D3+D4+D5+D6+D7+D8+D9+D10
図10の例では、以下の通りとなる。
D1=ABS((2,1)−(1,3))=(1,2)
D2=ABS((1,3)−(1,2))=(0,1)
D3=ABS((1,2)−(4,3))=(3,1)
D4=ABS((4,3)−(4,2))=(0,1)
D5=ABS((4,2)−(1,3))=(3,1)
D6=ABS((1,3)−(4,3))=(3,0)
D7=ABS((4,3)−(4,2))=(0,1)
D8=ABS((4,2)−(4,3))=(0,1)
D9=ABS((4,3)−(1,2))=(3,1)
D10=ABS((1,2)−(1,3))=(0,1)
D=(1,2)+(0,1)+(3,1)+(0,1)+(3,1)+(3,0)+(0,1)+(0,1)+(3,1)+(0,1)=(13,10)
よって、(4,2)、(1,2)をそれぞれ退避先候補1、2とした場合、x軸方向に13移動、y軸方向に10移動が必要となることが予測できる。移動距離算出手段107は、退避先候補のセルの位置(4,2)及び(1,2)と、算出された移動距離(13,10)を対応付け、メモリ11に移動距離情報114として記録する。
以上説明したように、本実施形態によれば、アクセッサの移動距離が最も短くなる退避先候補を検索し、検索された退避先候補の中で予め設定された閾値を超えていないセルに対して記録媒体の退避を実行するように制御する。これにより、抜き差し回数の多発を原因とするマガジン14における特定のセル(の媒体押出手段)の消耗を回避できるだけでなく、移動距離が長くなることで生じるアクセッサ12(の駆動手段)の消耗も回避できる。すなわち、記録媒体の搬送に係る手段としての媒体保管手段(マガジン14)及び媒体搬送手段(アクセッサ12)の消耗を回避し、寿命を延ばすことが可能となる。
なお、本実施形態では、退避先候補のセル毎にアクセッサの移動距離を算出する例で説明したが、算出するものは、アクセッサの移動時間であってもよい。その場合、図4において、移動距離算出手段107の代わりに移動時間算出手段となり、移動距離情報114の代わりに移動時間情報となる。移動時間算出手段は、検索された退避先候補のセル毎に、移動距離算出手段107と同様に移動距離を算出した後、メモリ11に予め設定されているアクセッサの移動速度(x軸とy軸とで速度が異なってもよい)を用いて移動時間を算出し、移動時間情報としてメモリ11に記録する。移動時間情報は、退避先候補のセルの位置と、算出された移動時間とが対応付けられている。その後、回数検索判断手段104は、移動時間情報を参照して、移動時間が最も短い退避先候補のセルを検索し、そのセルの抜き差し回数が閾値113を超えているかを判断する。
〔第3の実施形態〕
次に、本実施形態のライブラリ装置の構成について、図11を用いて説明する。図11では、CPU10とメモリ11の構成のみを示している。それら以外の構成は、図1に示す第1の実施形態の構成と同様であるので、図11では図示を省略している。すなわち、本実施形態のライブラリ装置1は、CPU10、メモリ11、アクセッサ12、マガジン14、ドライブ13を有しており、それぞれ図示しないデータバスで接続されている。また、本実施形態のライブラリ装置1は、上位装置2と接続される。
図11に示すように、本実施形態のCPU10及びメモリ11は、図4に示す構成と比較すると、CPU10において第2の検出記録手段102、回数検索判断手段104、閾値更新手段106、メモリ11において第2の検出記録情報112、閾値113を備えていない点が異なる。すなわち、本実施形態では、第1及び第2の実施形態で説明した「退避先候補の抜き差し回数に対する閾値判断」を行わない構成となっており、「退避先候補毎のアクセッサ移動距離の算出及び移動距離が最短の退避先候補の使用」のみの構成となっている。図11に示す手段及び情報は、第1及び第2の実施形態と同様であり、上記で説明済みであるので、ここでの説明は省略する。
次に、本実施形態のライブラリ装置の動作について、図12のフローチャートを用いて説明する。なお、例として図2も用いることとする。
ライブラリ装置1にマガジン14が装填された後、第1の検出記録手段101による検出及び記録が行われる(S21)。ここでは、例として、図2(a)及び(b)に示すように、記録媒体A及びBが(4,2)のディープセルに収納されているとする。この(4,2)のディープセルが搬送元となる。また、例として、アクセッサ12は、(4,3)のディープセルの前方で待機しているとする。この(4,3)のディープセルが待機位置となる。
ここで、CPU10が、上位装置2から例えば「記録媒体Aの再生(読み出し)」命令を受けたとする。ここでは、例として、記録媒体Aは、ドライブ13の(0,0)のセルへ搬送されるものとする。この(0,0)のセルが搬送先となる。
退避先候補検索手段103は、メモリ11の第1の検出記録情報111を参照し、搬送元のディープセルである(4,2)の近傍において、退避先候補となりうるセル、すなわち少なくとも1つの記録媒体を収納可能なセルを検索する(S22)。この検索方法の詳細については第1の実施形態で説明したので省略する。以下の説明では、搬送元を含む列の最上行のセルから最下行のセルに向け、列をずらしながら順に検索を開始し、検索候補のセルが見つかる度にセルの位置(座標)をメモリ11等に記録していき、全てのセルに対して一気に検索を行う方法を採用した例とする。
退避先候補検索手段103による退避先候補検索が成功しなかった場合(S23/NO)、すなわち、マガジン14及びドライブ13の全セルの中に退避先候補となりうるセルが見つからなかった場合、一連の処理を終了する。この場合、記録媒体の退避は実行されない。一方、退避先候補検索が成功した場合は(S23/YES)、S24へ進む。ここでは、例として、(4,4)のディープセル、(3,0)のディープセルの2つが退避先候補のセルとして検索されたものとする。これら検索された退避先候補のセルの位置(座標)は、検索の際に、退避先候補検索手段103により、検索された順にメモリ11に記録されている。
移動距離算出手段107は、退避先候補検索手段103により検索された退避先候補のセル毎に、搬送元、搬送先、待機位置、退避先候補の各位置(座標)に基づいて、移動距離を算出する(S24)。ここでは、退避先候補の(4,4)のセルに対して、搬送元(4,2)、搬送先(0,0)、待機位置(4,3)、退避先候補(4,4)に基づいて移動距離が算出される。同様に、退避先候補の(3,0)のセルに対して、搬送元(4,2)、搬送先(0,0)、待機位置(4,3)、退避先候補(3,0)に基づいて移動距離が算出される。移動距離の算出方法(数式)の具体例については、第2の実施形態で説明した通りである。そして、移動距離算出手段107は、算出した各移動距離を、移動距離情報114としてメモリ11に記録する。移動距離情報114は、退避先候補のセルの位置と、算出された移動距離とが対応付けられている。
媒体搬送制御手段105は、メモリ11の移動距離情報114を参照し、移動距離が最も短い退避先候補のセルを検索し、検索された退避先候補のセルへ記録媒体の退避を実行するようにアクセッサ12を制御する(S25)。ここでは、例として、移動距離が最も短い退避先候補のセルを(4,4)のディープセルとする。よって、媒体搬送制御手段105は、搬送元である(4,2)のディープセルから、最も移動距離が短い退避先候補の(4,4)のディープセルへ記録媒体Bの退避を実行するように、アクセッサ12に対して制御信号を送出する。この制御信号には、記録媒体Bの退避後に、搬送元である(4,2)のディープセルから搬送先である(0,0)のセルへ記録媒体Aの搬送を実行すること、及び、記録媒体Aの搬送後に、(4,4)のディープセルに退避させている記録媒体Bを搬送元の(4,2)のディープセルに搬送して再び収納することを、制御内容として含んでいる。アクセッサ12は、この制御信号に従って、記録媒体A、Bそれぞれの抜き出し、差し込み、搬送を、各セル(搬送元、搬送先、退避先候補)に対して行う。
以上説明したように、本実施形態によれば、アクセッサの移動距離が最も短くなる退避先候補を検索し、検索された退避先候補のセルに対して記録媒体の退避を実行するように制御する。これにより、移動距離が長くなることで生じるアクセッサ12(の駆動手段)の消耗を回避できる。すなわち、記録媒体の搬送に係る手段としての媒体搬送手段(アクセッサ12)の消耗を回避し、寿命を延ばすことが可能となる。
なお、本実施形態では、退避先候補のセル毎にアクセッサの移動距離を算出する例で説明したが、算出するものは、アクセッサの移動時間であってもよい。すなわち、第2の実施形態で説明したように、図4において、移動距離算出手段107の代わりに移動時間算出手段、移動距離情報114の代わりに移動時間情報を用いるようにしてもよい。移動時間算出手段の動作については、第2の実施形態で説明済みであるので、説明を省略する。
以上、本発明の各実施形態について説明したが、上記各実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の変形が可能である。
例えば、上述した各実施形態における動作は、ハードウェア、または、ソフトウェア、あるいは、両者の複合構成によって実行することも可能である。
ソフトウェアによる処理を実行する場合には、処理シーケンスを記録したプログラムを、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ内のメモリにインストールして実行させてもよい。あるいは、各種処理が実行可能な汎用コンピュータにプログラムをインストールして実行させてもよい。
例えば、プログラムは、記録媒体としてのハードディスクやROM(Read Only Memory)に予め記録しておくことが可能である。あるいは、プログラムは、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory),MO(Magneto optical)ディスク,DVD(Digital Versatile Disc)、磁気ディスク、半導体メモリなどのリムーバブル記録媒体に、一時的、あるいは、永続的に格納(記録)しておくことが可能である。このようなリムーバブル記録媒体は、いわゆるパッケージソフトウエアとして提供することが可能である。
なお、プログラムは、上述したようなリムーバブル記録媒体からコンピュータにインストールする他、ダウンロードサイトから、コンピュータに無線転送してもよい。または、LAN(Local Area Network)、インターネットといったネットワークを介して、コンピュータに有線で転送してもよい。コンピュータでは、転送されてきたプログラムを受信し、内蔵するハードディスク等の記録媒体にインストールすることが可能である。
また、上記各実施形態で説明した処理動作に従って時系列的に実行されるのみならず、処理を実行する装置の処理能力、あるいは、必要に応じて並列的にあるいは個別に実行するように構築することも可能である。
また、上記各実施形態では、ライブラリ装置全体を本発明の媒体搬送制御装置の一例として説明したが、CPU10及びメモリ11、あるいは、CPU10のみを本発明の媒体搬送制御装置の一例として捉えることもできる。その場合、既存のライブラリ装置(各実施形態で説明した特徴を有していない装置)に対して、後付で取り付けることができる(内蔵、外付けは問わない)。
1 ライブラリ装置
2 上位装置
10 CPU
11 メモリ
12 アクセッサ
13 ドライブ
14 マガジン
101 第1の検出記録手段
102 第2の検出記録手段
103 退避先候補検索手段
104 回数検索判断手段
105 媒体搬送制御手段
106 閾値更新手段
107 移動距離算出手段
111 第1の検出記録情報
112 第2の検出記録情報
113 閾値
114 移動距離情報

Claims (9)

  1. セルの開口部から奥行き方向に複数の記録媒体を収納可能なディープセルを複数備えた媒体保管手段と、前記記録媒体の読み出し及び書き込みを行う再生記録手段とに対して前記記録媒体の抜き出し、差し込み、搬送を行う媒体搬送手段を制御する媒体搬送制御装置であって、
    前記ディープセル毎に、記録媒体が収納されているか否か、及び、収納されている場合はどの記録媒体であるかを検出して記録する第1の検出記録手段と、
    前記ディープセル毎に、記録媒体の抜き差しが行われた回数を検出して記録する第2の検出記録手段と、
    前記第1の検出記録手段による記録に基づいて、搬送元及び搬送先の少なくとも一方のセルに収納されている記録媒体を退避させるための退避先候補のセルを検索する退避先候補検索手段と、
    前記第2の検出記録手段による記録に基づいて、前記退避先候補検索手段で検索された退避先候補のセルにて記録媒体が抜き差しされた回数を検索し、検索された回数が予め設定された閾値を超えているか否かを判断する回数検索判断手段と、
    前記回数検索判断手段による判断の結果、閾値を超えていない場合は、前記検索された退避先候補のセルへの記録媒体の退避を実行するように前記媒体搬送手段を制御し、閾値を超えた場合は、前記検索された退避先候補のセルへの記録媒体の退避を実行しないように前記媒体搬送手段を制御する媒体搬送制御手段と、
    を有することを特徴とする媒体搬送制御装置。
  2. 前記退避先候補検索手段により、前記媒体保管手段に備えられた全てのディープセルに対して退避先候補のセルとなりうるかが検索され、かつ、前記回数検索判断手段により、前記退避先候補のセルにて記録媒体が抜き差しされた回数の全てが予め設定された閾値を超えていると判断された場合に、前記予め設定された閾値を更新する閾値更新手段を有し、
    前記回数検索判断手段は、
    再度、前記退避先候補のセルにて記録媒体が抜き差しされた回数が、前記閾値更新手段で更新された閾値を超えているか否かを判断することを特徴とする請求項1記載の媒体搬送制御装置。
  3. 前記退避先候補検索手段で検索された退避先候補のセルの位置と、搬送元の位置と、搬送先の位置と、前記媒体搬送手段が現在待機している位置とに基づいて、前記記録媒体の搬送に要する前記媒体搬送手段の移動距離を算出する移動距離算出手段を有し、
    前記退避先候補検索手段は、
    前記媒体保管手段に備えられた全てのディープセルを対象として前記退避先候補のセルを検索し、
    前記移動距離算出手段は、
    前記退避先候補検索手段で検索された退避先候補のセル毎に、前記媒体搬送手段の移動距離を算出し、
    前記回数検索判断手段は、
    前記移動距離算出手段で算出された移動距離が最も短い退避先候補のセルにて記録媒体が抜き差しされた回数を検索し、検索された回数が予め設定された閾値を超えているか否かを判断することを特徴とする請求項1又は2記載の媒体搬送制御装置。
  4. 前記閾値として、前記退避先候補検索手段で検索された退避先候補のセルが前記媒体保管手段のディープセルであるときに用いられる第1閾値と、前記退避先候補検索手段で検索された退避先候補のセルが前記再生記録手段のセルであるときに用いられる第2閾値の、異なる2つの値が予め設定されており、
    前記回数検索判断手段は、
    前記退避先候補検索手段で検索された退避先候補のセルが前記媒体保管手段のディープセルであるか又は前記再生記録手段のセルかに応じて前記第1閾値又は前記第2閾値を決定し、決定した閾値を用いて前記判断を行うことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の媒体搬送制御装置。
  5. セルの開口部から奥行き方向に複数の記録媒体を収納可能なディープセルを複数備えた媒体保管手段と、前記記録媒体の読み出し及び書き込みを行う再生記録手段とに対して前記記録媒体の抜き出し、差し込み、搬送を行う媒体搬送手段を制御する媒体搬送制御装置であって、
    前記ディープセル毎に、記録媒体が収納されているか否か、及び、収納されている場合はどの記録媒体であるかを検出して記録する第1の検出記録手段と、
    前記第1の検出記録手段による記録に基づいて、搬送元及び搬送先の少なくとも一方のセルに収納されている記録媒体を退避させるための退避先候補のセルを検索する退避先候補検索手段と、
    前記退避先候補検索手段で検索された退避先候補のセル毎に、前記検索された退避先候補のセルの位置と、搬送元の位置と、搬送先の位置と、前記媒体搬送手段が現在待機している位置とに基づいて、前記記録媒体の搬送に要する前記媒体搬送手段の移動距離を算出する移動距離算出手段と、
    前記移動距離算出手段で算出された移動距離が最も短い退避先候補のセルへの記録媒体の退避を実行するように前記媒体搬送手段を制御する媒体搬送制御手段と、
    を有することを特徴とする媒体搬送制御装置。
  6. セルの開口部から奥行き方向に複数の記録媒体を収納可能なディープセルを複数備えた媒体保管手段と、前記記録媒体の読み出し及び書き込みを行う再生記録手段とに対して前記記録媒体の抜き出し、差し込み、搬送を行う媒体搬送手段を制御する装置が行う媒体搬送制御方法であって、
    前記ディープセル毎に、記録媒体が収納されているか否か、及び、収納されている場合はどの記録媒体であるかを検出して記録する第1の検出記録ステップと、
    前記ディープセル毎に、記録媒体の抜き差しが行われた回数を検出して記録する第2の検出記録ステップと、
    前記第1の検出記録ステップによる記録に基づいて、搬送元及び搬送先の少なくとも一方のセルに収納されている記録媒体を退避させるための退避先候補のセルを検索する退避先候補検索ステップと、
    前記第2の検出記録ステップによる記録に基づいて、前記退避先候補検索ステップで検索された退避先候補のセルにて記録媒体が抜き差しされた回数を検索し、検索された回数が予め設定された閾値を超えているか否かを判断する回数検索判断ステップと、
    前記回数検索判断ステップによる判断の結果、閾値を超えていない場合は、前記検索された退避先候補のセルへの記録媒体の退避を実行するように前記媒体搬送手段を制御し、閾値を超えた場合は、前記検索された退避先候補のセルへの記録媒体の退避を実行しないように前記媒体搬送手段を制御する媒体搬送制御ステップと、
    を有することを特徴とする媒体搬送制御方法。
  7. セルの開口部から奥行き方向に複数の記録媒体を収納可能なディープセルを複数備えた媒体保管手段と、前記記録媒体の読み出し及び書き込みを行う再生記録手段とに対して前記記録媒体の抜き出し、差し込み、搬送を行う媒体搬送手段を制御する装置が行う媒体搬送制御方法であって、
    前記ディープセル毎に、記録媒体が収納されているか否か、及び、収納されている場合はどの記録媒体であるかを検出して記録する第1の検出記録ステップと、
    前記第1の検出記録ステップによる記録に基づいて、搬送元及び搬送先の少なくとも一方のセルに収納されている記録媒体を退避させるための退避先候補のセルを検索する退避先候補検索ステップと、
    前記退避先候補検索ステップで検索された退避先候補のセル毎に、前記検索された退避先候補のセルの位置と、搬送元の位置と、搬送先の位置と、前記媒体搬送ステップが現在待機している位置とに基づいて、前記記録媒体の搬送に要する前記媒体搬送手段の移動距離を算出する移動距離算出ステップと、
    前記移動距離算出ステップで算出された移動距離が最も短い退避先候補のセルへの記録媒体の退避を実行するように前記媒体搬送手段を制御する媒体搬送制御ステップと、
    を有することを特徴とする媒体搬送制御方法。
  8. セルの開口部から奥行き方向に複数の記録媒体を収納可能なディープセルを複数備えた媒体保管手段と、前記記録媒体の読み出し及び書き込みを行う再生記録手段とに対して前記記録媒体の抜き出し、差し込み、搬送を行う媒体搬送手段を制御するためのプログラムであって、
    前記ディープセル毎に、記録媒体が収納されているか否か、及び、収納されている場合はどの記録媒体であるかを検出して記録する第1の検出記録処理と、
    前記ディープセル毎に、記録媒体の抜き差しが行われた回数を検出して記録する第2の検出記録処理と、
    前記第1の検出記録処理による記録に基づいて、搬送元及び搬送先の少なくとも一方のセルに収納されている記録媒体を退避させるための退避先候補のセルを検索する退避先候補検索処理と、
    前記第2の検出記録処理による記録に基づいて、前記退避先候補検索処理で検索された退避先候補のセルにて記録媒体が抜き差しされた回数を検索し、検索された回数が予め設定された閾値を超えているか否かを判断する回数検索判断処理と、
    前記回数検索判断処理による判断の結果、閾値を超えていない場合は、前記検索された退避先候補のセルへの記録媒体の退避を実行するように前記媒体搬送手段を制御し、閾値を超えた場合は、前記検索された退避先候補のセルへの記録媒体の退避を実行しないように前記媒体搬送手段を制御する媒体搬送制御処理と、
    をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
  9. セルの開口部から奥行き方向に複数の記録媒体を収納可能なディープセルを複数備えた媒体保管手段と、前記記録媒体の読み出し及び書き込みを行う再生記録手段とに対して前記記録媒体の抜き出し、差し込み、搬送を行う媒体搬送手段を制御するためのプログラムであって、
    前記ディープセル毎に、記録媒体が収納されているか否か、及び、収納されている場合はどの記録媒体であるかを検出して記録する第1の検出記録処理と、
    前記第1の検出記録処理による記録に基づいて、搬送元及び搬送先の少なくとも一方のセルに収納されている記録媒体を退避させるための退避先候補のセルを検索する退避先候補検索処理と、
    前記退避先候補検索処理で検索された退避先候補のセル毎に、前記検索された退避先候補のセルの位置と、搬送元の位置と、搬送先の位置と、前記媒体搬送処理が現在待機している位置とに基づいて、前記記録媒体の搬送に要する前記媒体搬送手段の移動距離を算出する移動距離算出処理と、
    前記移動距離算出処理で算出された移動距離が最も短い退避先候補のセルへの記録媒体の退避を実行するように前記媒体搬送手段を制御する媒体搬送制御処理と、
    をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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