JP2011145104A - 放射線グリッドおよびそれを搭載した放射線撮影装置、ならびに放射線グリッドの製造方法 - Google Patents

放射線グリッドおよびそれを搭載した放射線撮影装置、ならびに放射線グリッドの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】吸収箔の間に何も設けられていない放射線グリッドにおいて、放射線の透過性を保ちつつ、吸収箔が変形せずに整然と配列された放射線グリッドおよびそれを搭載した放射線撮影装置、ならびに放射線グリッドの製造方法を提供する。
【解決手段】本発明の構成は、x方向に伸びた吸収箔がy方向に配列されている吸収体と、吸収箔を連結する連結部材17が設けられている。これにより、吸収箔が一体化して吸収体を構成することになり、放射線グリッドの機械的強度が改善される。さらに、連結部材17は、吸収箔のx方向の端部Eに設けられており、同方向の中央部には設けられていない。この様にすることで、連結部材17の影響により放射線透視画像に乱れが生じることがない。
【選択図】図17

Description

本発明は、散乱放射線を除去する放射線グリッドおよびそれを搭載した放射線撮影装置、ならびに放射線グリッドの製造方法に係り、特に、互いに隣接する吸収箔の隙間にスペーサを必要としない放射線グリッドおよびそれを搭載した放射線撮影装置、ならびに放射線グリッドの製造方法に関する。
被検体の放射線透視画像を取得する放射線撮影装置には、放射線源からコーン状の放射線ビームを被検体に向けて照射し、被検体を透過した放射線をフラットパネル・ディテクタ(以下、FPDと略記)で検出する構成となっているものがある。このような放射線透視画像において、放射線が被検体を透過するときに、被検体の内部で散乱してからFPDに入射する散乱放射線が生じる。これが放射線透視画像のコントラストを悪化させる要因となる。散乱放射線がFPDに入射することを防ぐことを目的として、FPDの放射線検出面を覆うように放射線グリッドが付設されることがある(特許文献1参照)。
従来の放射線グリッドの構成について説明する。従来の放射線グリッド71は、図22に示すように、放射線を吸収しやすい鉛などからなる短冊状の吸収箔72と、それを支持するとともに、その形状を直線状に保持するスペーサ73とを備えている。そして、吸収箔72とスペーサ73とが交互に配列され、板状の吸収体を形成する。また、板状の吸収体を挟むように設けられてグリッドカバーが設けられている。放射線グリッド71において、被検体を貫通するように進む直接放射線は、大部分が隣接する吸収箔72の隙間(正確には、スペーサ73)を通過するが、散乱放射線は、逆に大部分が吸収箔72に入射し、ここで吸収される。
より鮮明な放射線透視画像を得るためには、直接放射線の進行を邪魔するスペーサ73を設けない構成とすることが望ましい。そこで、近年では、スペーサ73を省いた構成の放射線グリッドが開発されてきている。この様な放射線グリッドの構成について説明する。放射線グリッド81は、吸収体84を覆う一対のグリッドカバーを有している。放射線グリッド81では、スペーサを有しないので、吸収箔82の各々は、このグリッドカバーに接着されることで固定される。
特開2008−168110号公報
しかしながら、従来の構成によれば、次のような問題点がある。
すなわち、従来の放射線グリッド81を製造する際に、吸収箔82が変形してしまう。従来の放射線グリッド81の製造方法によれば、吸収箔82とグリッドカバー85,86とを接着させた後、グリッドカバー85,86からはみ出した吸収箔82の端部を切断して整形する必要がある。吸収箔82の各々は、グリッドカバー85,86によってのみ支持されており、吸収箔同士の間には、何も設けられていないので、吸収箔82を切断しようとして応力を与えると、吸収箔82は、すぐに変形してしまう。すると、吸収箔82は、切断部において歪んでしまうので、従来の製造方法では、吸収箔82が整然と配列された放射線グリッド81を製造することができない。
本発明は、この様な事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、吸収箔の間に何も設けられていない放射線グリッドにおいて、放射線の透過性を保ちつつ、吸収箔が変形せずに整然と配列された放射線グリッドおよびそれを搭載した放射線撮影装置、ならびに放射線グリッドの製造方法を提供することにある。
本発明は上述の課題を解決するために次のような構成をとる。
すなわち、本発明に係る放射線グリッドは、延伸方向に伸びた短冊状の放射線を吸収する吸収箔が延伸方向と直交する配列方向に配列されている吸収体と、平面状となっている吸収体の一面を覆う第1被覆部材と、吸収体の一面と反対側の面を覆う第2被覆部材と、第1被覆部材と吸収体を構成する吸収箔の各々との隣接部に設けられているとともに両者を一体化させる第1接合部材と、第2被覆部材と吸収体を構成する吸収箔の各々との隣接部に設けられているとともに両者を一体化させる第2接合部材と、各吸収箔の延伸方向の端部を連結するように設けられている連結部材とを備え、連結部材は、各吸収箔の延伸方向の中央部には設けられていないことを特徴とするものである。
[作用・効果]本発明の構成は、延伸方向に伸びた吸収箔が配列方向に配列されている吸収体を備えている。吸収箔の隙間に何も設けないように構成すれば、放射線グリッドに入射した直接放射線は、減弱することなく透過するので、散乱放射線のみを除く放射線グリッドが提供できる。しかし、この様にすると、吸収箔同士が直接に連結していないので、吸収体の機械的強度は、弱いものとなってしまう。そこで、本発明によれば、吸収箔を連結する連結部材が設けられている。これにより、吸収箔が一体化して吸収体を構成することになり、放射線グリッドの機械的強度が改善される。さらに、連結部材は、吸収箔の延伸方向の端部に設けられており、同方向の中央部には設けられていない。この様にすることで、連結部材の影響により放射線透視画像に乱れが生じることがない。放射線画像は、放射線ビームの中央に被検体の関心部位を位置させて撮影されることが普通である。放射線ビームの中央部は、放射線グリッドの中央部を通過することになるので、被検体の関心部位の投影は、放射線グリッドの端部に設けられた連結部材を透過しない。したがって、連結部材は被検体の撮影の邪魔とならない。
また、放射線グリッドの端部が連結部材で覆われているので、この被覆部分は、機械的な衝撃に強く、例え放射グリッドの端部に何らかの応力が加えられたとしても、連結部材に覆われた放射線グリッドの端部は、変形しない。
また、上述の放射線グリッドにおいて、連結部材は、放射線グリッドの延伸方向の両端に設けられていればより望ましい。
[作用・効果]上述の構成は、より強固となっている放射線グリッドの構成を示すものである。連結部材が放射線グリッドの延伸方向の両端に2つ設けられていれば、放射線グリッドの両端が補強されることになり、放射線グリッドの機械的強度が向上する。
また、上述の放射線グリッドにおいて、連結部材は、放射線グリッドを延伸方向から見たとき、配列方向に互いに隣接する吸収箔に挟まれたの間隙の全域に充填されるように設けられていればより望ましい。
[作用・効果]上述の構成は、放射線グリッドのより望ましい態様を表したものとなっている。配列方向に互いに隣接する吸収箔に挟まれたの間隙の全域が連結部材に充填されていれば、吸収箔と連結部材とが接している面が広くなるばかりでなく、連結部材が肉厚となるので、より機械的強度が向上した放射線グリッドが提供できる。
また、上述の放射線グリッドにおいて、連結部材は、チキソトロピーを有する接着剤が硬化したものであればより望ましい。
[作用・効果]上述の構成は、連結部材のより望ましい態様を示している。連結部材をチキソトロピーを有する接着剤とすれば、連結部材を形成しようとして、吸収箔に接着剤を塗布したときに、吸収箔の隙間に入り込んだ接着剤が毛細管現象により吸収箔の延伸方向に移動しない。この様にすれば、放射線グリッドの延伸方向の中心部に接着剤が入り込むことが無く、連結部材が確実に延伸方向の端部に存する放射線グリッドが提供できる。
また、上述の放射線グリッドを搭載した放射線撮影装置において、放射線ビームを照射する放射線源と、放射線を検出して検出信号を生成する放射線検出手段と、放射線検出手段の放射線を入射させる入射面を覆うように設けれた放射線グリッドと、検出信号を基に放射線透視画像を生成する画像生成手段とを備えればより望ましい。
[作用・効果]上述の構成は、本発明の放射線グリッドを備えた放射線撮影装置の具体例を示すものとなっている。放射線検出手段の中央部は、放射線グリッドの中央部に相当し、放射線検出手段の端部は、放射線グリッドの端部に相当する。従って、画像生成手段が生成した放射線透視画像の中央部が放射線グリッドの中央部に相当し、放射線透視画像の端部が放射線グリッドの端部に相当することになる。被検体の関心部位は、放射線透視画像の中央部に写り込んでいるのであるから、放射線検出手段において被検体の関心部位は、放射線グリッドの連結部材が投影される部分とは異なる部分に投影されることになる。この様にして、被検体の関心部位は、放射線グリッドの連結部材に影響されずに鮮明に放射線透視画像に写り込むことになる。
また、上述の放射線グリッドを搭載した放射線撮影装置において、放射線グリッドが有する連結部材は、放射線検出手段の放射線を検知する領域外に設けられていればより望ましい。
[作用・効果]上述の構成によれば、連結部材が画像に写り込むことが防止され、視認性に優れた画像を取得できる放射線撮影装置を提供することができる。
また、本発明に係る放射線グリッドの製造方法は、(A)延伸方向に伸びた短冊状の放射線を吸収する吸収箔を延伸方向と直交する配列方向に配列させる吸収箔配列工程と、(B)吸収箔の各々に延伸方向に張力を付与する張力付与工程と、(C)平面状となっている吸収箔の配列の両面を覆うように第1被覆部材、および第2被覆部材とを配置し、接着剤を介して第1被覆部材を吸収箔の各々に接着させるとともに第2被覆部材を吸収箔の各々に接着させる被覆部材接着工程と、(D)吸収箔の各々に付与していた張力を解除する張力解除工程と、(E)吸収箔の配列における延伸方向の端部に接着剤を塗布してこれを硬化させることにより吸収箔の延伸方向の端部を連結させる連結部材を作成する端部接着工程と、(F)吸収箔の延伸方向の端部において吸収箔ごと連結部材を分断するように切断する切断工程とを経ることにより、各吸収箔の延伸方向の端部が連結部材により連結された放射線グリッドを製造することを特徴とするものである。
また、本発明に係る放射線グリッドの製造方法は、(A)延伸方向に伸びた短冊状の放射線を吸収する吸収箔を延伸方向と直交する配列方向に配列させて吸収箔配列を生成する吸収箔配列工程と、(B)吸収箔の各々に延伸方向に張力を付与する張力付与工程と、(C)平面状となっている吸収箔の配列の両面を覆うように第1被覆部材、および第2被覆部材とを配置し、接着剤を介して第1被覆部材を吸収箔の各々に接着させるとともに第2被覆部材を吸収箔の各々に接着させる被覆部材接着工程と、(G)吸収箔配列の延伸方向の端部に接着剤を第1被覆部材が設けられている吸収箔配列の一面側、および第2被覆部材が設けられている吸収箔配列の他面側の両側から塗布してこれらを硬化させる端部予備接着工程と、(D)吸収箔の各々に付与していた張力を解除する張力解除工程と、(H)吸収箔の配列における延伸方向の端部において、第1被覆部材の側から塗布された接着剤が硬化している部分と、第2被覆部材の側から塗布された接着剤が硬化している部分とに挟まれた隙間に接着剤を塗布してこれを硬化させることにより吸収箔の延伸方向の端部を連結させる連結部材を作成する端部本接着工程と、(F)吸収箔の延伸方向の端部において吸収箔ごと連結部材を分断するように切断する切断工程とを経ることにより、各吸収箔の延伸方向の端部が連結部材により連結された放射線グリッドを製造することを特徴とするものである。
[作用・効果]本発明は、機械的に強固で、吸収箔の歪みが少ない放射線グリッドの製造方法を表している。本発明で製造される放射線グリッドは、延伸方向に伸びた短冊状の放射線を吸収する吸収箔が延伸方向と直交する配列方向に配列されている吸収体を備え、各吸収箔の延伸方向の中央部には何も設けられていない構成となっているものである。本発明の製造方法によれば、まず、吸収箔に張力を付与した状態で吸収箔の配列における延伸方向の端部に接着剤を塗布してこれを硬化させておく。そして、吸収箔の張力を解除して、再び接着剤を塗布し、吸収箔同士の結合をより強固とする。そして、硬化した接着剤(連結部材)を分断するように切断すれば、連結部材に埋め込まれた吸収箔も同時に切断されることになる。この時、吸収箔は、連結部材ごと切断されるので、切断作業により歪むことがない。しかも、吸収箔に張力を付与した状態で接着剤を塗布しているので吸収箔の配列が張力の解除により僅かに変化する前に吸収箔が一体化されていることになる。したがって、本発明の製造方法によれば、より整然と吸収箔が配列した放射線グリッドが製造できる。
また、上述の放射線グリッドの製造方法において、連結部材は、吸収箔の配列における延伸方向の両端部に設けられていればより望ましい。
[作用・効果]上述の構成は、より強固な放射線グリッドを製造できる構成を示すものである。連結部材を放射線グリッドの延伸方向の両端に2つ設ければ、放射線グリッドの両端が補強されることになり、機械的強度が向上した放射線グリッドが製造できる。
また、上述の放射線グリッドの製造方法において、連結部材は、チキソトロピーを有する接着剤が硬化したものであればより望ましい。
[作用・効果]上述の構成は、製造される連結部材のより望ましい態様を示している。連結部材をチキソトロピーを有する接着剤とすれば、端部予備接着工程および端部本接着工程において、吸収箔に接着剤を塗布したときに、吸収箔の隙間に入り込んだ接着剤が毛細管現象により吸収箔の延伸方向に移動しない。この様にすれば、放射線グリッドの延伸方向の中心部に接着剤が入り込むことが無く、連結部材が確実に延伸方向の端部に存し、撮影の邪魔とならない放射線グリッドが提供できる。
本発明の構成は、延伸方向に伸びた吸収箔が配列方向に配列されている吸収体と、吸収箔を連結する連結部材が設けられている。これにより、吸収箔が一体化して吸収体を構成することになり、放射線グリッドの機械的強度が改善される。さらに、連結部材は、吸収箔の延伸方向の端部に設けられており、同方向の中央部には設けられていない。この様にすることで、連結部材の影響により放射線透視画像に乱れが生じることがない。
実施例1に係るX線グリッドの構成を説明する断面図である。 実施例1に係るX線グリッドの構成を説明する平面図である。 実施例1に係るX線グリッドの構成を説明する断面図である。 実施例1に係るX線グリッドの構成を説明する断面図である。 実施例1に係るX線グリッドの製造方法を説明するフローチャートである。 実施例1に係るX線グリッドの製造方法を説明する斜視図である。 実施例1に係るX線グリッドの製造方法を説明する平面図である。 実施例1に係るX線グリッドの製造方法を説明する斜視図である。 実施例1に係るX線グリッドの製造方法を説明する平面図である。 実施例1に係るX線グリッドの製造方法を説明する斜視図である。 実施例1に係るX線グリッドの製造方法を説明する斜視図である。 実施例1に係るX線グリッドの製造方法を説明する平面図である。 実施例1に係るX線グリッドの製造方法を説明する平面図である。 実施例1に係るX線グリッドの製造方法を説明する斜視図である。 実施例1に係るX線グリッドの製造方法を説明する斜視図である。 実施例1に係るX線グリッドの製造方法を説明する平面図である。 実施例1に係るX線グリッドの製造方法を説明する平面図である。 実施例2に係るX線グリッドの製造方法を説明するフローチャートである。 実施例2に係るX線グリッドの製造方法を説明する平面図である。 実施例2に係るX線グリッドの構成を説明する断面図である。 実施例3に係るX線撮影装置の構成を説明する機能ブロック図である。 従来構成のX線グリッドの構成を説明する断面図である。
次に、本発明に係る放射線グリッドおよびそれを搭載した放射線撮影装置、ならびに放射線グリッドの製造方法について説明する。なお、各実施例におけるX線は、本発明の放射線に相当する。
図1は、実施例1に係るX線グリッドの構成について説明する断面図である。図1に示すように、実施例1に係るX線グリッド1は、x方向に伸びた吸収箔10aがy方向に配列された吸収体10と、吸収体10における上面を覆う第1グリッドカバー11と、吸収体10における下面を覆う第2グリッドカバー12と、x方向に伸びた第1側柱13,および第2側柱14とを備えている。そして、吸収体10は、X線が入射する入射面10bとX線が出射する出射面10cとを有している。
吸収体10は、x方向に延伸した短冊状の吸収箔10aを備えている。この吸収箔10aは、x方向に直交するy方向に配列しており、X線グリッド1全体で見れば、ブラインド状に配列される。x方向は、本発明の延伸方向に相当する。そして、その配列ピッチは、例えば、600μmとなっている。なお、この吸収箔10aは、X線を吸収するタンタルなどからなっている。また、x方向は、本発明の延伸方向に相当し、y方向は、本発明の配列方向に相当する。そして、吸収箔10aのうちのいずれかの1枚に注目すると、x方向は、吸収箔10aにとっての延伸方向であり、y方向は、吸収箔10aにとっての厚さ方向であり、z方向は、吸収箔10aにとっての幅方向となっている。また、x方向、y方向、およびz方向の方向のいずれもが互いに直交する。吸収箔10aのy方向の厚みは例えば34μmとなっている。
続いて、吸収箔10aの傾斜について説明する。図1に示すように、吸収体10における吸収箔10aは、吸収体10におけるy方向についての端部に向かうに従って次第に傾斜している。このように、実施例1に係るX線グリッド1に備えられた吸収箔10aは、コーン状のX線ビームが照射されたときに、放射状に広がるX線を通過させるように傾斜が変更された構成となっている。
また、X線グリッド1は、板状の第1グリッドカバー11が吸収体10の入射面10bを覆うように設けられている。同様に、第2グリッドカバー12が吸収体10の出射面10cをz方向から覆うように備えられている。この両グリッドカバー11,12はX線を透過しやすいグラスファイバーからなり、z方向の厚みが0.13mmとなっている。第1グリッドカバー11は、平面状となっている吸収体10の一面を覆うとともに、第2グリッドカバー12は、平面状となっている吸収体10の一面と反対側の面を覆っている。第2グリッドカバー12は、本発明の第2被覆部材に相当し、第1グリッドカバー11は、本発明の第1被覆部材に相当する。
第1グリッドカバー11は、吸収体10を構成する吸収箔10aの各々と接着されている。すなわち、第1グリッドカバー11と吸収箔10aとの当接する当接部には、硬化した接着剤からなる第1接合部材15が固着されている。いいかえれば、第1グリッドカバー11と吸収体10の入射面10bとの当接部(隣接部)に第1接合部材15が設けられている。この第1接合部材15は、吸収箔10aが有するy方向に伸びる一端に固着している。また、この第1接合部材15は、均一な厚さでグリッドカバー11に固着しており、第1グリッドカバー11に入射したX線が第1接合部材15の厚さムラによって吸収変化を受け画像に乱れが生じないようになっている。つまり、第1グリッドカバー11と吸収箔10aとは、第1接合部材15を介して一体化されているのである。
同様に、第2グリッドカバー12は、吸収体10を構成する吸収箔10aの各々と接着されている。いいかえれば、第2グリッドカバー12と吸収体10の出射面10cとの当接部(隣接部)に第2接合部材16が設けられている。すなわち、第2グリッドカバー12と吸収箔10aとの当接する当接部には、硬化した接着剤からなる第2接合部材16が固着されている。第2接合部材16は、吸収箔10aが有する先程の一端とは反対側のy方向に伸びる他端に固着している。また、この第2接合部材16は、第2グリッドカバー12に入射X線が第2接合部材16の厚さムラによる吸収変化を受け画像に乱れが生じないよう均一な厚さで固着している。つまり、第2グリッドカバー12と吸収箔10aとは、第2接合部材16を介して一体化されているのである。
これら第1接合部材15,第2接合部材16は、チキソトロピー(チキソ性、揺変性とも言う)を有する接着剤が硬化した硬化合成樹脂であるため、両グリッドカバー11,12の吸収箔10aとの接着面に均一な厚さに塗布することが可能であり、また、吸収箔10aとの接着後に吸収箔に沿って液ダレすることがない。チキソトロピーとは、流動性を失ったグリスのような物性を表す用語であり、具体的には、JIS A 6024−1998(建築補修用注入エポキシ樹脂)に適合したボンドE207D,E208,E209等(コニシ株式会社製)である。用いられる接着剤のTI値(チキソトロピックインデックス)は、例えば5程度となっていることが望ましい。
第1側柱13,および第2側柱14は、x方向に伸びた角柱状の部材である。第1側柱13は、吸収体10のx方向の一端側に設けられ、第2側柱14は、吸収体10のx方向の一端側と反対側の他端側に設けられている。そして、第1側柱13,および第2側柱14は、両グリッドカバー11,12に吸収箔10aと同じく第1接合部材15,第2接合部材16で接着されている。第1側柱13,および第2側柱14は、X線グリッド1のx方向の両端を形成するとともに、両グリッドカバー11,12を固定し、X線グリッド1をより堅牢なものとする役割を担っている。
図2は、実施例1に係るX線グリッドの構成を説明する平面図である。X線グリッド1をz方向から見た場合、図2に示すように、X線グリッド1のx方向の両端部には、y方向に伸びた端部Eが延在する。同様に、X線グリッド1のx方向の中央部には、第1接合部材15の中央部Cが延在している。両グリッドカバー11,12は、中央部Cに存している。
図3は、X線グリッド1の中央部Cをy方向に切断したときの断面図である。y方向に配列する各吸収箔10aの間には何も設けられておらず、代わりに、第1グリッドカバー11と吸収箔10aとの隣接部に第1接合部材15が設けられている。第1接合部材15は、第1グリッドカバー11と吸収箔10aとの間に塗布された接着剤が硬化したものであり、第1グリッドカバー11と吸収体10とを一体化させている。同様に、第2グリッドカバー12と吸収箔10aとの隣接部に第2接合部材16が設けられている。第2接合部材16は、第2グリッドカバー12と吸収箔10aとの間に塗布された接着剤が硬化したものであり、第2グリッドカバー12と吸収体10とを一体化させている。また、両接合部材15,16は、互いに接してはいない。
図4は、X線グリッド1の端部Eをy方向に切断したときの断面図である。y方向に配列する各吸収箔10aの間にはy方向に隣接する吸収箔10a同士を連結する連結部材17が設けられている。連結部材は、上述のチキソトロピーを有する接着剤が硬化したものであり、y方向に隣接する吸収箔10a同士を一体化させている。連結部材17は、各吸収箔10aのx方向の端部を連結するように設けられており、連結部材17は、y方向に互いに隣接する吸収箔10aに挟まれたの間隙の全域に充填されるように設けられている。したがって、FPD画素領域に相当する部分(詳細は実施例3参照)に存する中央部Cにおける吸収箔10aの間の何も設けられていない空間は、端部Eにおいては、全て連結部材17に置き換えられている。また、連結部材17は、各吸収箔10aのx方向の中央部Cおよびその内側のFPD画素領域には設けられていない。
また、X線グリッド1のx方向の端部Eは、中央部Cを挟むように2カ所存在しており、連結部材17は、端部Eのどちらにも設けられている。そして、連結部材17は、チキソトロピーを有する接着剤が硬化したものである。
次に、実施例1に係るX線グリッド1の製造方法について説明する。図5は、実施例1に係るX線グリッドの製造方法を説明するフローチャートである。X線グリッド1を製造するには、まず、吸収箔配列台21に設けられた櫛型プレート23,24に吸収箔10aを挿入して配列させ(吸収箔配列工程S1)、吸収箔10aの両端に設けられた貫通孔10d,10eに第1ロッド27,第2ロッド28の各々を挿通させる(ロッド挿通工程S2)。そして、第1ロッド27に張力を付与して吸収箔10aを一括して引っ張り(張力付与工程S3)、先ず、第1グリッドカバー11に硬化前の接着剤39をスキージングにより均一な厚さに塗布する(第1接着剤塗布工程S4)。続いて、第1グリッドカバー11を吸収体10に貼り付ける(第1グリッドカバー接着工程S5)。第1グリッドカバー11に塗布した接着剤が硬化した後、今度は第2グリッドカバー12に硬化前の接着剤39を塗布し(第2接着剤塗布工程S6)、これを吸収体10に貼り付ける(第2グリッドカバー接着工程S7)。両グリッドカバー11,12に塗布した接着剤39が硬化した後、X線グリッド1を吸収箔配列台21から取り外す(取り外し工程S8)。そして、X線グリッド1の端部の吸収箔10aの間隙を接着剤40で充填、接着させ(端部接着工程S9)、最後にX線グリッドの両端を切り揃える(切断工程S10)。以降、これらの各工程について順を追って説明する。
<吸収箔配列工程S1:吸収箔配列台の説明>
吸収箔配列工程の説明に先立って、実施例1に係る吸収箔配列台21について説明する。図6は、実施例1に係る吸収箔配列台を説明する斜視図である。実施例1に係る吸収箔配列台21は、図6に示すように、基台22に固定された一対の櫛型プレート23,24を有している。櫛型プレート23,24は、y方向に伸びた細長状の部材であり、略z方向に延伸した溝23a,24aを有している。この溝23a,24aは、櫛型プレート23,24をx方向から貫通するように設けられているとともに、y方向について等間隔に配列されている。櫛型プレート23,24の各々は、吸収箔配列台21に対向して設けられている。溝23a,24aは、後述するように、厚さ34μmの吸収箔10aが挿通される。なお、この櫛型プレート23,24は、基台22に着脱可能に固定されている。
櫛型プレート23,24の各々は、x方向に伸びる支柱13,14にネジ止めされて固定されている。すなわち、櫛型プレート23,24の各々は、支柱13,14によって連結されている。支柱13,14は、櫛型プレート23,24のy方向の端部に設けられており、断面が矩形の角柱であり、そのz方向の一辺が吸収箔10aの幅と同じ長さになっており、且つ高さが吸収箔10aの端面と一致するように取り付いている。そして、櫛型プレート23,24,および支柱13,14の4部材が矩形に配列されて枠を形成し、それらの中央部には、直方体の空間が形成される。また、支柱13,14は、基台22に当接しておらず、支柱13,14と基台22との間には間隙が設けられており、吸収箔配列台21には櫛型プレート23,24と支柱13,14とで形成される枠よりも大きな矩形の切り欠きが設けられている。また、吸収箔配列台21は、枠の外側に種々の部材を備えるが、これについては、後述のものとする。
櫛型プレート23,24について、更に説明する。図7は、実施例1に係る櫛型プレートの構成を示す平面図である。図7に示すように、櫛型プレート23は、略z方向に伸びた複数の溝23aを有するが、この溝23aは、櫛型プレート23の中央部からy方向の端部に向かうに従って、次第に傾斜している。具体的には、櫛型プレート23の端部における溝23aの各々は、その開口部が櫛型プレート23の中心から遠ざかるように傾斜している。そして、この溝23aを仮に延伸すると、全て一点に集中する。これを集中点と呼ぶことにし、この意義は、後述のものとする。
櫛型プレート23は、2枚の部材を一体化させて構成される。すなわち、櫛型プレート23は、図6に示すように、y方向に伸びた主板23bと、同じくy方向に伸びるとともに、主板23bよりも短い副板23cとがネジ止めされて一体化した構成となっている。具体的には、副板23cにおけるy方向の両端が主板23bにネジ止めされている。主板23bと短い副板23cとには略z方向に伸びた溝が設けられており、これらが連接することで櫛型プレート23の溝23aが形作られる。図8は、実施例1に係る櫛型プレートの構成を示す斜視図である。図8に示すように、主板23bの有する溝23dと、副板23cの有する溝23eのy方向における位置は、互いにズレたものとなっている。なお、溝23d,23eのy方向の幅D1,D2は、100μmである。この幅D1,D2の広さは、吸収箔10aの厚さの3倍程度となっているので、吸収箔10aを溝23dに挿入すると、吸収箔10aがy方向にガタツイてしまう。ところが、実施例1における溝23dと溝23eとがy方向に66μmズレているので、溝23eが有するy方向の前方に位置した側面と、溝23dが有するy方向の後方に位置した側面との距離は、吸収箔の厚さと同じ34μmとなっている。したがって、櫛型プレート23に吸収箔10aを挿通させれば、吸収箔10aは、y方向にガタツクことがない。なお、櫛型プレート24の構成は、櫛型プレート23と同様である。すなわち、櫛型プレート24の有する溝24aは、上述のように傾斜しており、櫛型プレート24は、主板24bと副板24cとを有している。
図9は、実施例1に係る吸収箔の構成を説明する平面図である。図9に示すように、吸収箔10aは、x方向に伸びた短冊状であり、x方向の両端には、後述の両ロッド27,28を挿通させるための貫通孔10d,10eが設けられている。
<吸収箔配列工程S1:操作の説明>
図10は、実施例1に係る吸収箔配列工程を説明する斜視図である。図10に示すように、吸収箔配列工程S1における実際の操作としては、吸収箔10aをz方向から櫛型プレート23の溝23aと櫛型プレート24の溝24aとに差し込む。こうすることで、吸収箔10aは、その両端で支持される。なお、吸収箔10aは、上述の枠に収まることなく、吸収箔10aのx方向の両端は、枠の外側に突出している。したがって、貫通孔10d,10eは、枠の外側に突出していることになる。吸収箔配列工程S1は、溝23a,24aの全てに吸収箔10aを挿入することで終了となり、この時点で約400枚の吸収箔10aがy方向に配列されることになる。
<ロッド挿通工程S2>
次に、吸収箔10aの貫通孔10d,および貫通孔10eに第1ロッド27,および第2ロッド28の各々を挿通させる。図11は、実施例1に係るロッド挿通工程を説明する斜視図である。約400枚の吸収箔10aには、貫通孔10dが1つずつ設けられているが、そのx方向の位置は、ほぼ同一となっている。したがって、図11に示すように、y方向における端に位置した吸収箔10aの貫通孔10dに第1ロッド27を挿通させていけば、残りの吸収箔10aの有する貫通孔10dも同様に第1ロッド27が挿通される。こうして、第1ロッド27の挿入は、全ての吸収箔10aについて一括的に行われる。
また、吸収箔10aの貫通孔10eには第2ロッド28が挿通される。第2ロッド28の挿入は、第1ロッド27と同様に、全ての吸収箔10aについて一括的に行われる。また、この第2ロッド28は、吸収箔10aのみならず、吸収箔配列台21に固定して設けられた複数の第1固定具29にも挿通される。この第1固定具29は、櫛型プレート23,24,および支柱25,26で構成される枠の外側であり、かつ、櫛型プレート24に隣接して設けられている。第1固定具29は、y方向に配列されている。また、第1固定具29には、第1固定具29を貫通するy方向に伸びた貫通穴29aを有している。この貫通穴29aに第2ロッド28を挿入することにより、吸収箔10aをx方向に引っ張っても、第2ロッド28は、それに従って移動することがない。
また、図11に示すように、吸収箔配列台21には、複数の第2固定具30が固定して設けられている。具体的には、第2固定具30は、櫛型プレート23,24,および支柱25,26で構成される枠の外側であり、かつ、櫛型プレート24に隣接して設けられている。この部材は、以降の工程で重要となるので、これについて説明する。第2固定具30は、y方向に配列されている。また、第2固定具30には、第2固定具30を貫通するy方向に伸びた貫通穴30aを有している。この貫通穴30aには、予め、y方向に伸びた第3ロッド31が挿通されている。
<張力付与工程S3>
図11を参照すれば分かるように、第1ロッド27と第3ロッド31とは、互いに隣接している。したがって、第1ロッド27と第3ロッド31との間にバネ32を設けることができる。張力付与工程S3では、張力付与手段であるバネ32を用いて吸収箔10aをx方向に引っ張る工程である。その張力を付与するために、両端がJ型のフックとなっているバネ32を用意する。そして、第1ロッド27と第3ロッド31とを架橋するようにバネ32のフックの一方を第1ロッド27に引っ掛け、バネ32のフックの他方を第1ロッド27に引っ掛ける。吸収箔10aの各々に対して均一な張力を付与するために、バネ32は、等間隔にy方向に配列するように設けられる。
かくして、図12に示すように、吸収箔10aの各々は、両ロッド27,28によって一括的に引っ張られる。実施例1の構成では、吸収箔10aに張力を付与することで、吸収箔10aを直線状とし、吸収箔10aをより整然と配列することができるようになっている。このように、吸収箔10aの各々は、y方向に配列され、吸収体10を形成する。
<第1接着剤塗布工程S4>
張力付与工程S3に続いて、第1グリッドカバー11にチキソトロピーを有する接着剤を塗布しておく。具体的には、第1グリッドカバー11の一面に接着剤39をスキージングにより均一な厚さに塗布しておく。
<第1グリッドカバー接着工程S5>
そして、吸収体10の片面に第1グリッドカバー11を貼り付ける。このとき、第1グリッドカバー11の有する面のうち、接着剤39が塗布された面が吸収体10および支柱13,14に当接するように第1グリッドカバー11を吸収体10に装着する。その後、接着剤は硬化し、第1グリッドカバー11に塗布された接着剤39は、第1接合部材15となる。
<第2接着剤塗布工程S6>
次に、第1グリッドカバーと同様に、第2グリッドカバー12の一面に接着剤39をスキージングにより均一な厚さに塗布しておく。
<第2グリッドカバー接着工程S7>
そして、吸収体10および支柱13,14の他面に第2グリッドカバー12を貼り付ける。このとき、第2グリッドカバー12の有する面のうち、接着剤39が塗布された面が吸収体10に当接するように第2グリッドカバー12を吸収体10に装着する。その後、接着剤39は硬化され、第2グリッドカバー12に塗布された接着剤39は、第2接合部材16となる。
こうして、吸収箔10aおよび支柱13,14の各々は、両接合部材15,16によって一体化される第1グリッドカバー接着工程S5,第2グリッドカバー接着工程S7は、本発明の被覆部材接着工程に相当する。
<取り外し工程S8>
次に、バネ32を吸収箔配列台21から取り外す。そして、第1ロッド27,および第2ロッド28を吸収体10から引き抜く。さらに、支柱13,14と櫛型プレート23,24とのネジ止めを解除する。そして、基台22と櫛型プレート23,24との固定を解除する。この時点で、櫛型プレート23,24をx軸に沿って吸収体10から離反する方向に引っ張ると、両グリッドカバー11,12と吸収箔10aおよび支柱13,14とは、一体化された状態で吸収箔配列台21から脱離される。図13は、取り外し工程S8終了後のX線グリッドの様子を示している。図13に示すように、X線グリッドのx方向の両端部Rでは、第1グリッドカバー11に被覆されずに吸収箔10aが露出している。この両端部Rは、吸収箔10aの貫通孔10d,10eが設けられている部分であり、張力付与工程S3が終了した後は必要のない部分である。この両端部Rは、X線撮影装置にX線グリッドを実装するときに邪魔であるので、取り除いた方が好ましい。以降の各工程において、この両端部Rを取り除くための各工程が行われる。
<端部接着工程S9>
次に、図14に示すように、y方向に伸びた両端部Rにチキソトロピーを有する硬化前の接着剤40を塗布する。具体的には、接着剤40は、y方向に伸びるように塗布される。そして、図15に示すように、ヘラ41で接着剤40を吸収箔10aの間に押し込む。この様にすることで、隣接する吸収箔10aの隙間は、硬化前の接着剤40で満たされることになる。接着剤40が硬化すると、図16に示すように、y方向に配列した吸収箔10aが樹脂42により機械的に連接している状態となる。これにより、吸収箔10aの各々は、一体化して吸収体10となる。なお、硬化後の接着剤40を適宜連結部材17と呼ぶことにする。
<切断工程S10>
最後に吸収体10のx方向の両端を切り揃える。具体的には、図16に示すように、矢印43で示す位置でX線グリッドの端部をy方向に切り進んで、樹脂42が硬化している領域を2分させる。つまり、吸収箔10aのx方向の端部において吸収箔10aごと硬化した接着剤を分断するように切断する。このとき、切断機のブレードをy方向に移動させることで、吸収箔10aの両端が切り揃えられ、貫通孔10d,10eを有する吸収箔10aの両端部が吸収体10から切り捨てられる。図17は、両端が切断された後のX線グリッドを表している。そして、切断工程が終了したX線グリッド1の切り口は図4のようになってり、実施例1に係るX線グリッド1は、完成となる。
このように、硬化した接着剤40ごと吸収箔10aが切断される。つまり、吸収箔10aは硬化した接着剤40に支持されながら切断されるのであるから、切断の際に吸収箔10aが歪むことがない。こうして、各吸収箔10aのx方向の両端部Eが連結部材17により連結されたX線グリッド1が製造される。また、切断工程S10においては、カッターの発熱を防ぐ目的で、X線グリッドにおける切断中の部分に冷却水が供給される。しかし、硬化した接着剤40が冷却水をせき止め、冷却水が中央部より内側の吸収箔10aの隙間に流れ込むことがない。
以上のように、実施例1の構成は、x方向に伸びた吸収箔10aがy方向に配列されている吸収体10を備えている。吸収箔10aの隙間に何も設けないように構成すれば、X線グリッド1に入射した直接X線は、減弱することなく透過するので、散乱X線のみを除くX線グリッド1が提供できる。しかし、この様にすると、吸収箔10a同士が直接に連結していないので、吸収体10の機械的強度は、弱いものとなってしまう。そこで、実施例1によれば、吸収箔10aを連結する連結部材17が設けられている。これにより、吸収箔10aが一体化して吸収体10を構成することになり、X線グリッド1の機械的強度が改善される。さらに、連結部材17は、吸収箔10aのx方向の端部Eに設けられており、同方向の中央部Cおよびその内側のFPD画素領域(実施例3参照)に相当する部分には設けられていない。この様にすることで、連結部材17の影響によりX線透視画像に乱れが生じることがない。
また、X線グリッド1の端部Eが連結部材17で覆われているので、この被覆部分は、機械的な衝撃に強く、例え放射グリッドの端部Eに何らかの応力が加えられたとしても、連結部材17に覆われたX線グリッド1の端部Eは、変形しない。
また、実施例1の構成のように、連結部材17がX線グリッド1のx方向の両端に2つ設けられていれば、X線グリッド1の両端が補強されることになり、X線グリッド1の機械的強度が向上する。
そして、実施例1の構成のように、y方向に互いに隣接する吸収箔10aに挟まれたの間隙の全域が連結部材17に充填されていれば、吸収箔10aと連結部材17とが接している面が広くなるばかりでなく、連結部材17が肉厚となるので、より機械的強度が向上したX線グリッド1が提供できる。
また、実施例1の構成のように、連結部材17をチキソトロピーを有する接着剤とすれば、連結部材17を形成しようとして、吸収箔10aに接着剤を塗布したときに、吸収箔10aの隙間に入り込んだ接着剤が毛細管現象により吸収箔10aのx方向に移動しない。この様にすれば、X線グリッド1のx方向の中心部に接着剤が入り込むことが無く、連結部材17が確実にx方向の端部Eに存するX線グリッド1が提供できる。
そして、実施例1では、機械的に強固で、吸収箔10aの歪みが少ないX線グリッド1の製造方法をも表している。実施例1の製造方法によれば、まず、吸収箔10aの配列におけるx方向の端部Eに接着剤40を塗布してこれを硬化させておく。そして、硬化した接着剤(連結部材17)を分断するように切断すれば、連結部材17に埋め込まれた吸収箔10aも同時に切断されることになる。この時、吸収箔10aは、連結部材17ごと切断されるので、切断作業により歪むことがない。したがって、実施例1の製造方法によれば、より整然と吸収箔10aが配列したX線グリッド1が製造できる。
次に、実施例2に係るX線グリッド1の製造方法について説明する。実施例2に係るX線グリッド1の構成は、実施例1と同様なので説明を省略する。実施例2に係る製造方法は、取り外し工程の前に端部予備接着工程T8を有する点において実施例1の製造方法とは異なる(図18参照)。なお、実施例2の製造工程の始めのうちは、上述の実施例1に係る各工程S1〜S7と同様なので説明を省略する。以下の実施例2に係る製造工程の説明は、上述の第2グリッドカバー接着工程S7が終了した後の工程を説明するものである。
<端部予備接着工程T8>
本工程においては、図19に示すように、吸収箔10aおよび支柱13,14における第1グリッドカバー11と櫛型プレート23とに挟まれる位置にチキソトロピーを有する接着剤40を塗布し、吸収箔10aおよび支柱13,14における第1グリッドカバー11と櫛型プレート24とに挟まれる位置に接着剤40を塗布する。つまり、吸収箔10aの配列のy方向の両端部に、第1グリッドカバー11が設けられている吸収箔10aの配列の一面側から接着剤を塗布する。
同様に、吸収箔10aの配列のy方向の両端部に、第2グリッドカバー12が設けられている吸収箔10aの配列の他面側から接着剤を塗布する。図19は、第1グリッドカバー11が設けられている面側から吸収箔10aの配列を見ていることになるので、図19では見ることができない吸収箔10aの配列の裏面にも、吸収箔10aの配列のy方向の両端部に接着剤40が塗布されることになる。この様にして、接着剤40は、吸収箔10aの配列の4カ所に塗られ、接着剤40は、各々の箇所においてy方向に伸びるように支柱13,14の位置まで塗布される。用いられる接着剤40としては、粘性の高いボンドE208Dが好ましい。
<取り外し工程T9,端部本接着工程T10,切断工程T11>
接着剤40の硬化後、実施例1で説明した取り外し工程S8と同様な手順で、X線グリッドを吸収箔配列台21から取り外す。そして、X線グリッドにおいて接着剤40が塗布された部分の外側にもう一度接着剤40を塗布する。この工程の意義について説明する。図20は、端部本接着工程T10前のX線グリッドの端部Eをy方向に切断したときの断面図である。図20における符号18は、端部予備接着工程T8において塗布された接着剤40が硬化した樹脂を示している。樹脂18は、吸収箔10aの隙間に十分に入り込んでいない。吸収箔10aの連接をより強固にするには、吸収箔10aの隙間を充填するように接着剤40を吸収箔10aのx方向の外側に再度塗布する必要がある。そこで、実施例2の構成によれば、取り外し工程T9のあと、端部本接着工程T10が設けられている。実際の操作としては、実施例1の端部接着工程S9と同様であるので説明を省略する。なお、本工程で用いられる接着剤40としては、粘度の低いボンドE207Dが好ましい。接着剤の硬化後、吸収体10のx方向の両端を切り揃えて、実施例2に係るX線グリッド1の製造は終了となる。こうして、各吸収箔10aのx方向の両端部Eが連結部材17により連結されたX線グリッド1が製造される。
以上のように、実施例2は、機械的に強固で、吸収箔10aの歪みが少ないX線グリッド1の製造方法を表している。実施例2の製造方法によれば、まず、吸収箔10aに張力を付与した状態で吸収箔10aの配列におけるx方向の端部Eに接着剤40を塗布してこれを硬化させておく。そして、吸収箔10aの張力を解除して、再びその外側に接着剤40を塗布し、吸収箔10a同士の結合をより強固とする。そして、硬化した接着剤(連結部材17)を分断するように切断すれば、連結部材17に埋め込まれた吸収箔10aも同時に切断されることになる。この時、吸収箔10aは、連結部材17ごと切断されるので、切断作業により歪むことがない。しかも、吸収箔10aに張力を付与した状態で接着剤40を塗布しているので吸収箔10aの配列が張力の解除により僅かに変化する前に吸収箔10aが一体化されていることになる。したがって、本発明の製造方法によれば、より整然と吸収箔10aが配列したX線グリッド1が製造できる。
次に、実施例1で説明したX線グリッド1を備えたX線撮影装置について図面を参照しながら説明する。図21は、実施例3に係るX線撮影装置の構成を説明する機能ブロック図である。図21に示すように、実施例3に係るX線撮影装置50は、被検体Mを載置する天板51と、天板51の下部に設けられたイメージセンサを備えるFPD52と、天板51の上部に設けられたコーン状のX線ビームをFPD52に向けて照射するX線管53と、FPD52のX線検出面を覆うように設けられ散乱X線を除去するX線グリッド54と、X線管53の管電圧を制御するX線管制御部55と、X線管53を移動させるX線管移動機構56と、これを制御するX線管移動制御部57と、FPD52を移動させるFPD移動機構58と、これを制御するFPD移動制御部59と、FPD52から出力される信号から透視画像を生成する画像生成部60と、透視画像を表示する表示部62とを備えている。X線グリッド54は、実施例1に係るX線グリッド1である。X線管53は、本発明の放射線源に相当し、画像生成部60は、本発明の画像生成手段に相当する。また、FPD52は、本発明の放射線検出手段に相当する。
X線グリッド1とFPD52との位置関係について説明する。FPD52は、X線グリッド1の中央部の内部の領域にFPD52の画素領域が延在している。そして、X線グリッド1が有する連結部材17は、FPD52のX線を検知する領域外に設けられている。この様な構成とすれば、連結部材17が画像に写り込むことが防止され、視認性に優れた画像を取得できる。
また、X線撮影装置50は、各制御部55,57,および59を統括的に制御する主制御部63をも備えている。この主制御部63は、CPUによって構成され、各種のプログラムを実行することにより各制御部55,57,および59,ならびに画像生成部60を実現している。
実施例3に係るX線撮影装置50で透視画像を撮影するには、まず、天板51に被検体Mが仰臥される。そして、FPD52と、X線管53とを被検体Mの関心部位を挟む位置に移動させる。ついで、X線管53をz方向に移動させて撮影視野の大きさを決定する。そして、X線管53は、コーン状のX線ビームを照射するように制御される。なお、このコーン状のX線ビームは、パルス状となっている。なお、X線ビームの焦点は、櫛型プレート23の溝を延伸したときの集中点と一致する構成となっている。したがって、コーン状のX線ビームを構成するX線の進行方向に沿って、X線グリッド54が有する吸収箔に傾斜が付与されている。
被検体Mを透過したX線は、X線グリッド54を通過して、FPD52に入射する。FPD52は、X線検出データを画像生成部60に送出する。画像生成部60は、これに基づいて透視画像を生成する。この透視画像が表示部62に表示されて検査は終了となる。
以上のように、実施例3は、本発明のX線グリッド1を備えたX線撮影装置の具体例を示すものとなっている。FPD54の画素領域は、X線グリッド1のFPD画素領域に相当する。従って、画像生成部60がFPD画素領域から生成したX線透視画像は、X線グリッド1の連結部材17に影響されずに鮮明にX線透視画像に写り込むことになる。
本発明は、上述した各実施例の構成に限られず、下記のような変形実施が可能である。
(1)上述した各実施例は、医用の装置であったが、本発明は、工業用や、原子力用の装置に適用することもできる。
(2)上述した各実施例のいうX線は、本発明における放射線の一例である。したがって、本発明は、X線以外の放射線にも適応できる。
(3)上述した各実施例のX線グリッドは、吸収箔がブラインド状に配列されたものであったが、吸収箔の配列を格子状として、クロスグリッドとすることもできる。
S1 吸収箔配列工程
S3 張力付与工程
S5 第1グリッドカバー接着工程(被覆部材接着工程)
S7 第2グリッドカバー接着工程(被覆部材接着工程)
S9 端部接着工程
S10,T11 切断工程
T8 端部予備接着工程
T10 端部本接着工程
10 吸収体
10a 吸収箔
11 第1グリッドカバー(第1被覆部材)
12 第2グリッドカバー(第2被覆部材)
15 第1接合部材
16 第2接合部材
17 連結部材
52 FPD(放射線検出手段)
53 X線管(放射線源)
60 画像生成部(画像生成手段)

Claims (10)

  1. 延伸方向に伸びた短冊状の放射線を吸収する吸収箔が前記延伸方向と直交する配列方向に配列されている吸収体と、
    平面状となっている前記吸収体の一面を覆う第1被覆部材と、
    前記吸収体の一面と反対側の面を覆う第2被覆部材と、
    前記第1被覆部材と前記吸収体を構成する前記吸収箔の各々との隣接部に設けられているとともに両者を一体化させる第1接合部材と、
    前記第2被覆部材と前記吸収体を構成する前記吸収箔の各々との隣接部に設けられているとともに両者を一体化させる第2接合部材と、
    各吸収箔の前記延伸方向の端部を連結するように設けられている連結部材とを備え、前記連結部材は、各吸収箔の前記延伸方向の中央部には設けられていないことを特徴とする放射線グリッド。
  2. 請求項1に記載の放射線グリッドにおいて、
    前記連結部材は、放射線グリッドの前記延伸方向の両端に設けられていることを特徴とする放射線グリッド。
  3. 請求項1または請求項2に記載の放射線グリッドにおいて、
    前記連結部材は、放射線グリッドを前記延伸方向から見たとき、前記配列方向に互いに隣接する前記吸収箔に挟まれたの間隙の全域に充填されるように設けられていることを特徴とする放射線グリッド。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の放射線グリッドにおいて、
    前記連結部材は、チキソトロピーを有する接着剤が硬化したものであることを特徴とする放射線グリッド。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の放射線グリッドを搭載した放射線撮影装置において、
    放射線ビームを照射する放射線源と、
    放射線を検出して検出信号を生成する放射線検出手段と、
    前記放射線検出手段の放射線を入射させる入射面を覆うように設けれた放射線グリッドと、
    検出信号を基に放射線透視画像を生成する画像生成手段とを備えることを特徴とする放射線撮影装置。
  6. 請求項5に記載の放射線グリッドを搭載した放射線撮影装置において、
    放射線グリッドが有する前記連結部材は、前記放射線検出手段の放射線を検知する領域外に設けられていることを特徴とする放射線撮影装置。
  7. (A)前記延伸方向に伸びた短冊状の放射線を吸収する吸収箔を延伸方向と直交する配列方向に配列させる吸収箔配列工程と、
    (B)前記吸収箔の各々に前記延伸方向に張力を付与する張力付与工程と、
    (C)平面状となっている前記吸収箔の配列の両面を覆うように第1被覆部材、および第2被覆部材とを配置し、接着剤を介して前記第1被覆部材を前記吸収箔の各々に接着させるとともに前記第2被覆部材を前記吸収箔の各々に接着させる被覆部材接着工程と、
    (D)前記吸収箔の各々に付与していた張力を解除する張力解除工程と、
    (E)前記吸収箔の配列における前記延伸方向の端部に接着剤を塗布してこれを硬化させることにより前記吸収箔の前記延伸方向の端部を連結させる連結部材を作成する端部接着工程と、
    (F)前記吸収箔の前記延伸方向の端部において前記吸収箔ごと前記連結部材を分断するように切断する切断工程とを経ることにより、
    各吸収箔の前記延伸方向の端部が前記連結部材により連結された放射線グリッドを製造することを特徴とする放射線グリッドの製造方法。
  8. (A)前記延伸方向に伸びた短冊状の放射線を吸収する吸収箔を延伸方向と直交する配列方向に配列させて吸収箔配列を生成する吸収箔配列工程と、
    (B)前記吸収箔の各々に前記延伸方向に張力を付与する張力付与工程と、
    (C)平面状となっている前記吸収箔の配列の両面を覆うように第1被覆部材、および第2被覆部材とを配置し、接着剤を介して前記第1被覆部材を前記吸収箔の各々に接着させるとともに前記第2被覆部材を前記吸収箔の各々に接着させる被覆部材接着工程と、
    (G)前記吸収箔配列の前記延伸方向の端部に接着剤を前記第1被覆部材が設けられている前記吸収箔配列の一面側、および前記第2被覆部材が設けられている前記吸収箔配列の他面側の両側から塗布してこれらを硬化させる端部予備接着工程と、
    (D)前記吸収箔の各々に付与していた張力を解除する張力解除工程と、
    (H)前記吸収箔の配列における前記延伸方向の端部において、前記第1被覆部材の側から塗布された接着剤が硬化している部分と、前記第2被覆部材の側から塗布された接着剤が硬化している部分とに挟まれた隙間に接着剤を塗布してこれを硬化させることにより前記吸収箔の前記延伸方向の端部を連結させる連結部材を作成する端部本接着工程と、
    (F)前記吸収箔の前記延伸方向の端部において前記吸収箔ごと前記連結部材を分断するように切断する切断工程とを経ることにより、
    各吸収箔の前記延伸方向の端部が連結部材により連結された放射線グリッドを製造することを特徴とする放射線グリッドの製造方法。
  9. 請求項7または請求項8に記載の放射線グリッドの製造方法において、
    連結部材は、前記吸収箔の配列における前記延伸方向の両端部に設けられていることを特徴とする放射線グリッドの製造方法。
  10. 請求項7ないし請求項9のいずれかに記載の放射線グリッドの製造方法において、
    連結部材は、チキソトロピーを有する接着剤が硬化したものであることを特徴とする放射線グリッドの製造方法。
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