JP2004093332A - 散乱x線除去用グリッドの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】加工が容易で精度よく製作でき、グリッドの中間物質によるX線吸収が少ない散乱X線除去用グリッドの製造方法を提供する。
【解決手段】基板12に支持板4、5を取り付け、基板12を容器8にセットし、光硬化性樹脂液7を入れ、レーザ光源6によりパターニング露光する。露光を繰り返し光硬化したガイド11を積層形成する。そして、X線遮蔽材1を準備し、ガイド11に沿ってX線遮蔽材1を挿入し、上面に被覆材2を接着する。次に基板12を除き、下面に被覆材3を接着する。そして、ガイド11を引き抜く。X線遮蔽材1が精度よくX線管の焦点Fの方向を向き、上面及び下面の被覆材2、3と両枠の支持板4、5に補強され、規則正しく配列され、中間物質は空気で構成される。
【選択図】 図1
【解決手段】基板12に支持板4、5を取り付け、基板12を容器8にセットし、光硬化性樹脂液7を入れ、レーザ光源6によりパターニング露光する。露光を繰り返し光硬化したガイド11を積層形成する。そして、X線遮蔽材1を準備し、ガイド11に沿ってX線遮蔽材1を挿入し、上面に被覆材2を接着する。次に基板12を除き、下面に被覆材3を接着する。そして、ガイド11を引き抜く。X線遮蔽材1が精度よくX線管の焦点Fの方向を向き、上面及び下面の被覆材2、3と両枠の支持板4、5に補強され、規則正しく配列され、中間物質は空気で構成される。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、散乱X線除去用グリッドに係わり、特に、医療用のX線透視撮影装置で使用される散乱X線除去用グリッドの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
診断用X線写真における画質低下の主要原因のひとつに、被写体とX線との相互作用によって発生する散乱線がある。散乱線は被写体が厚いほど照視野が大きいほどそして管電圧が高いほど増大し、X線フィルムなどの画像記録媒体に検出されX線画像のコントラストを低下させる。グリッドを使用することによりこの散乱線を効果的に除去、または減少させて診断価値の高いX線画像を得ることができる。
図3に示すように、被写体101にX線102を曝射した場合、一部のX線103は被写体101に吸収されるが、残りのX線は透過X線104として被写体101に吸収されることなくディテクタ112へ到達する。ここでディテクタ112としては、X線フィルムカセッテ、または、イメージインテンシファイアとTVカメラ系で構成されたもの、輝尽性蛍光体を用いたCR装置、X線フラットパネルディテクタ等が使用されている。一方、被写体101を透過する透過X線104の他にノイズ成分となる散乱線105が被写体101より放出される。散乱線105は、透過X線104により運ばれてくる被写体101の画像情報のSN比やコントラストを低下させるため、通常、グリッド111を使用することによって散乱線成分をできるだけ除去する方法が取られている。
グリッド111は、X線吸収の大きいX線遮蔽材108とX線吸収の小さい中間物質109を交互にかつ正確に配列させた構造をしており、直線グリッドと呼ばれている。また、一般にはX線遮蔽材108の面の延長が、X線管焦点(図示せず)を含むグリッドの縞方向に平行なひとつの直線に収束する構造をとっている。散乱線105のうち多くの散乱線106がX線遮蔽材108に吸収されてしまうためディテクタ112まで到達することができない。従ってごくわずかの散乱線107のみがディテクタ112へ到達することになる。多くの散乱線106がディテクタ112へ到達しないため得られる画像情報のSN比とコントラストは格段に向上する。
一般にX線遮蔽材108は鉛もしくは鉛合金が使用されており、中間物質109にはアルミ、木、紙等が使用されている。
また、グリッド111には、移動グリッドと固定グリッドの2種類がある。移動グリッドとは、X線の曝射に同期させてグリッド111をグリッド縞の方向と垂直方向に移動させることにより画像中にグリッド111の固定パターンを結像させないようにする方法である。固定グリッドとは、ディテクタに対してグリッド111を固定した形で撮影を行なう方法でグリッド111を用いた撮影方法の中でグリッド111を使用するとディテクタヘ到達する被写体情報の中にグリッド縞の固定パターンが含まれることになる。
そして、従来の散乱X線除去用グリッドの製造方法は、平面上に、所定の厚さのX線遮蔽材108と所定の厚さの中間物質109が、治具を用いて機械的に交互に精度よく配列接着され、前面および背面の被覆材110に接着補強されて製作される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の散乱X線除去用グリッドの製造方法は以上のように行われているが、X線遮蔽材108と中間物質109を、平面上に交互に所定のピッチで機械的に配列するには、時間と労力を要し、精度よく製作することは非常に難しいという問題がある。
また、グリッド111は、X線遮蔽材108と中間物質109を交互に配列させた構造をしているため、厳密には、透過X線104は中間物質109と被覆材110で吸収された後にディテクタ112に到達している。そのため、X線管の管電圧が比較的低く、照射線量の少ない撮影方法、例えば、X線マンモグラフィ用途や、イメージインテンシファイア、もしくは、X線フラットパネルディテクタを用いた透視モードにおけるリアルタイム撮像用途では、中間物質109と被覆材110での吸収によりX線量が不足し画質が低下するという問題があった。
【0004】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、加工が容易で精度良く製作でき、管電圧が低く低線量による撮像条件でも、グリッドの中間物質や前面及び背面の被覆材によるX線吸収が少ない散乱X線除去用グリッドの製造方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の散乱X線除去用グリッドの製造方法は、X線管の焦点から放射されたX線が被写体を透過し、1次X線を比較的通過させ、被写体から発生した散乱線の入射に対して比較的通過させないように、X線遮蔽材の板を所定の間隔をおいて立て平面上に配列し、上面及び下面をX線に対して低吸収素材で被覆し構造補強して形成される散乱X線除去用グリッドの製造方法において、複数のX線遮蔽材がX線管の焦点を含むグリッドの縞方向に平行なひとつの直線を向くように傾斜し、かつ、X線遮蔽材の上面において等間隔となるように前記X線遮蔽材が配置されるようなガイドが、基板上の光硬化性樹脂液の表面をレーザ照射して液体から固体に硬化させ連続的に積層して形成する3次元光造形法により形成され、前記ガイドの高さよりも若干高い前記X線遮蔽材が前記ガイドに沿って挿入され、前記X線遮蔽材の上端部に上面被覆材を接着した後、前記基板を除去し、残った前記ガイドを前記上面被覆材側ヘスライドさせ、前記X線遮蔽材の下端部に下面被覆材を接着した後、残った前記ガイドを抜き取り形成される方法である。
【0006】
本発明の散乱X線除去用グリッドの製造方法は上記のように構成されており、基板上に光硬化性樹脂液を覆い、その表面をグリッド縞目状に所定の幅でレーザ照射し硬化させ、3次元光造形法により、連続的に硬化層を積層し、ガイドを形成する。そして、ガイドの高さよりも若干高いX線遮蔽材をガイドに沿って挿入し、そのX線遮蔽材の上端部に上面被覆材を接着した後、上記の基板を除去し、残ったガイドを上面被覆材側ヘスライドさせ、X線遮蔽材の下端部に下面被覆材を接着した後、残ったガイドを抜き取って製作する。
従って、3次元光造形法を用いて製造するため、加工が容易で精度良く製作でき、従来のようにX線遮蔽材間のスペーサの役目をする中間物質が無く、空気で構成され、前面及び背面の被覆材にもX線吸収が少ないものが用いられ、透過X線の吸収が極めて小さいグリッドを提供することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の散乱X線除去用グリッドの製造方法の一実施例を、図1を参照しながら説明する。図1は本発明の散乱X線除去用グリッドの製造方法の製作工程を説明する図である。本発明の散乱X線除去用グリッドの製造方法は、(a)基板12に支持板4、5を取り付ける工程と、(b)容器8内の基板12上の光硬化性樹脂液7をレーザ光源6によってパターニング露光する工程と、(c)光硬化したガイド11を露光を繰り返して積層形成する工程と、(d)X線遮蔽材1を準備する工程と、(e)ガイド11に沿ってX線遮蔽材1を挿入し、上面に被覆材2を接着する工程と、(f)基板12を除き下面に被覆材3を接着する工程と、(g)ガイド11を引き抜く工程と、(h)ラベルなどを貼り、完成品にする工程とから構成される。
【0008】
次に各製造工程について説明する。
(a)基板12に支持板4、5を取り付ける工程は、X線遮蔽材1を規則正しく配列できるようにするガイド11を製作するための土台となる基板12に、グリッドが完成品になったとき両側の支持枠となる支持板4及び支持板5を仮止めするもので、後ほど基板12を取り除くことができるようにしておく。基板12はX線照射野の寸法を有する樹脂製の板でもよい。また、支持枠となる支持板4、5は軽量で強固な素材が用いられる。そして、X線照射野の両端に位置するのでX線管の焦点Fを向いた方向に支持板4、5の端面が傾斜しているほうが望ましい。
(b)容器8内の基板12上の光硬化性樹脂液7をレーザ光源6によってパターニング露光する工程は、前工程で支持板4、5が取り付けられた基板12を容器8にセットし、内部に光硬化性樹脂液7を注入し、基板12を光硬化性樹脂液7に浅く浸らせておき、3次元光造形法(光硬化性樹脂液7にレーザ光をあてながら一層ずつ硬化させていく方法)により、レーザ光源6からのレーザ光が設計データに基づき、基板12上の光硬化性樹脂液7の表面にグリッドの断面形状を描いてゆく。
(c)光硬化したガイド11を露光を繰り返して積層形成する工程は、X線遮蔽材1がX線管の焦点Fの方向を向いてX線遮蔽材1の上面において等間隔となるように嵌挿配置できるように、ガイド11が中間物質に相当する幅を持つ、3次元光造形法により繰り返し積層し、グリッドの断面形状を形成していく。レーザが当たった部分は化学反応を起こし、液体から固体に硬化する、これをくりかえし連続的に幾層もの薄い断面体を積層して立体的にガイド11を形成する。積層形成されたガイド11の拡大図を(c)に示す。
ガイド11の積層高さh0は、支持板4、5の高さhよりも少し低く、h0<hに成るように形成する。また、ガイド11間のクリアランス13の幅は、X線遮蔽材1の厚みより少し大きくなるように、レーザ光を走査する。また、ここで支持板4及び5は、同時に3次元光造形法により形成してもよいし、(a)工程に示すように別部材により接着配置してもよい。
(d)X線遮蔽材1を準備する工程は、X線遮蔽材1の高さ(幅)が支持板4及び支持板5の高さhに、概略、等しく、ガイド11の高さh0よりも、若干、高い(広い幅)wを有し、長さが支持板4、5の長さと同じX線遮蔽材1を複数個、準備する。X線遮蔽材1は、モリブデン、タングステン、鉛、モリブデンを主成分とする合金、タングステンを主成分とする合金、鉛を主成分とする合金等、原子番号が大きく、X線吸収の大きい材料を選択する必要があり、通常0.02〜0.05mmの厚さのものが使われる。
(e)ガイド11に沿ってX線遮蔽材1を挿入し、上面に被覆材2を接着する工程は、(c)工程で製作したガイド11に沿って(d)工程で製作したX線遮蔽材1をクリアランス13に挿入し、X線遮蔽板1及び支持板4、5の上端部に、X線に対して低吸収の被覆材2を、接着剤を用いて接着する。
(f)基板12を除き下面に被覆材3を接着する工程は、被覆材2の接着剤が硬化した後、下部の基板12を支持板4、5及びガイド11から除去する。そして、残ったガイド11を被覆材2側ヘスライドさせ、X線遮蔽板1及び支持板4、5の下端部に被覆材3を接着する。
基板12を除去する方法としては、機械的に研削、研磨する方法、有機溶剤にて基板12のみを溶解する方法などがある。
また、被覆材2及び被覆材3は、透過したX線がディテクタに入射することになるため、X線吸収が小さく、かつ寸法精度を保つために温度変化に対して安定な熱膨張係数が小さく、強度の優れた材料を選択する必要がある。これらの条件を満足するために被覆材2及び被覆材3には、いわゆるCFRP(CarbonFiber Reinforced Plastics)等を選択するのが望ましい。
(g)ガイド11を引き抜く工程は、X線遮蔽材1間の中間物質に相当する位置に存在するガイド11を除き、空気層にするためにガイド11を横方向から引き抜く。
(h)完成工程は、グリッドをX線透視撮影装置に装着して用いるとき、X線入射側がどちらの面であるかを明確にするために、入射側(前面部の被覆材2側)にその旨のラベルを貼付し、その他のグリッドの仕様(規格:JISZ4910‐2000「散乱X線除去用グリッド」に規定)、例えば、名称、種類及び外形寸法、製造者名又はその略号、製造番号及び製造年月又はその略号、グリッド密度、グリッド比、中心線、焦点距離、X線管側、中間物質材料名又は略号などを記載したラベルなどを貼付して明確にする。
【0009】
図2に、上記の工程に沿って製造された本散乱X線除去用グリッド(以下、グリッド51と呼ぶ)とディテクタ52の断面を示す。グリッド51はX線遮蔽材1が複数配列されており、このX線遮蔽材1は各々X線管の焦点Fの方向を向くように、かつ、X線遮蔽材1の上面において等間隔となるように配置されている。X線遮蔽材1はその上下端面を被覆材2と被覆材3で支えられており、さらに被覆材2と被覆材3の辺縁部の間は支持板4及び支持板5で固定されている。
被写体60にX線53を照射した場合、一部のX線54は被写体60に吸収されるが、残りのX線は透過X線55として被写体に吸収されることなくディテクタ52へ到達する。一方、被写体60を透過する透過X線55の他に散乱線56とよばれるノイズ成分が被写体60より放出される。しかしながら、散乱線56のうち多くの散乱線57がX線遮蔽材1に吸収されてしまうため、ディテクタ52まで到達することができない。従ってごくわずかの散乱線58のみがディテクタ52へ到達することができる。多くの散乱線57がディテクタ52へ到達しないため得られる画像情報のSN比とコントラストを格段に向上させることができる。
従来のグリッド111は、図3に示すように、X線遮蔽材108間に中間物質109を挿入しているため、この層で被写体101を透過した透過X線104が吸収され、情報量が低下し、低線量での透視・撮影を鮮明に行うことができない。これに対し、本散乱X線除去用グリッド(グリッド51)は、X線遮蔽材1とX線遮蔽材1間は空気層であり、低線量での透視撮影を鮮明に行うことができる。そして、レーザ光を用いた3次元光造形法によって製作されているので、精度ある構造でX線遮蔽材1を規則正しく配列することができ、高いグリッド密度とグリッド比のものを容易に製作することができる。
【0010】
【発明の効果】
本発明の散乱X線除去用グリッドの製造方法は上記のように製作されており、3次元光造形法により、レーザ光をグリッドの縞目方向に走査して光硬化性樹脂液を基板上に硬化させ、ガイドを積層形成し、X線遮蔽材の板をそのガイドに沿って挿入し、X線遮蔽材の上端面にX線吸収の少ない被覆材の板を接着した後、基板を取り除き、下端面にX線吸収の少ない被覆材の板を接着した後、上記のガイドを抜き取って製作する方法であり、レーザ光による3次元光造形法を用いて製造するため、加工が容易で、精度が高く、そして、中間物質が空気であるため透過X線の吸収が極めて小さく、被写体への被曝線量を極めて小さく抑えられ、画像情報のSN比とコントラストを格段に向上させるようなグリッドを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の散乱X線除去用グリッドの製造方法の一実施例を示す図である。
【図2】本発明の散乱X線除去用グリッドの使用状態を示す図である。
【図3】従来の散乱X線除去用グリッドの使用状態を示す図である。
【符号の説明】
1、108…X線遮蔽材
2、3、110…被覆材
4、5…支持板
6…レーザ光源
7…光硬化性樹脂液
8…容器
11…ガイド
12…基板
13…クリアランス
51…グリッド
52、112…ディテクタ
53、54、102、103…X線
55、104…透過X線
56、57、58、105、106、107…散乱線
60、101…被写体
109…中間物質
111…グリッド
【発明の属する技術分野】
本発明は、散乱X線除去用グリッドに係わり、特に、医療用のX線透視撮影装置で使用される散乱X線除去用グリッドの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
診断用X線写真における画質低下の主要原因のひとつに、被写体とX線との相互作用によって発生する散乱線がある。散乱線は被写体が厚いほど照視野が大きいほどそして管電圧が高いほど増大し、X線フィルムなどの画像記録媒体に検出されX線画像のコントラストを低下させる。グリッドを使用することによりこの散乱線を効果的に除去、または減少させて診断価値の高いX線画像を得ることができる。
図3に示すように、被写体101にX線102を曝射した場合、一部のX線103は被写体101に吸収されるが、残りのX線は透過X線104として被写体101に吸収されることなくディテクタ112へ到達する。ここでディテクタ112としては、X線フィルムカセッテ、または、イメージインテンシファイアとTVカメラ系で構成されたもの、輝尽性蛍光体を用いたCR装置、X線フラットパネルディテクタ等が使用されている。一方、被写体101を透過する透過X線104の他にノイズ成分となる散乱線105が被写体101より放出される。散乱線105は、透過X線104により運ばれてくる被写体101の画像情報のSN比やコントラストを低下させるため、通常、グリッド111を使用することによって散乱線成分をできるだけ除去する方法が取られている。
グリッド111は、X線吸収の大きいX線遮蔽材108とX線吸収の小さい中間物質109を交互にかつ正確に配列させた構造をしており、直線グリッドと呼ばれている。また、一般にはX線遮蔽材108の面の延長が、X線管焦点(図示せず)を含むグリッドの縞方向に平行なひとつの直線に収束する構造をとっている。散乱線105のうち多くの散乱線106がX線遮蔽材108に吸収されてしまうためディテクタ112まで到達することができない。従ってごくわずかの散乱線107のみがディテクタ112へ到達することになる。多くの散乱線106がディテクタ112へ到達しないため得られる画像情報のSN比とコントラストは格段に向上する。
一般にX線遮蔽材108は鉛もしくは鉛合金が使用されており、中間物質109にはアルミ、木、紙等が使用されている。
また、グリッド111には、移動グリッドと固定グリッドの2種類がある。移動グリッドとは、X線の曝射に同期させてグリッド111をグリッド縞の方向と垂直方向に移動させることにより画像中にグリッド111の固定パターンを結像させないようにする方法である。固定グリッドとは、ディテクタに対してグリッド111を固定した形で撮影を行なう方法でグリッド111を用いた撮影方法の中でグリッド111を使用するとディテクタヘ到達する被写体情報の中にグリッド縞の固定パターンが含まれることになる。
そして、従来の散乱X線除去用グリッドの製造方法は、平面上に、所定の厚さのX線遮蔽材108と所定の厚さの中間物質109が、治具を用いて機械的に交互に精度よく配列接着され、前面および背面の被覆材110に接着補強されて製作される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の散乱X線除去用グリッドの製造方法は以上のように行われているが、X線遮蔽材108と中間物質109を、平面上に交互に所定のピッチで機械的に配列するには、時間と労力を要し、精度よく製作することは非常に難しいという問題がある。
また、グリッド111は、X線遮蔽材108と中間物質109を交互に配列させた構造をしているため、厳密には、透過X線104は中間物質109と被覆材110で吸収された後にディテクタ112に到達している。そのため、X線管の管電圧が比較的低く、照射線量の少ない撮影方法、例えば、X線マンモグラフィ用途や、イメージインテンシファイア、もしくは、X線フラットパネルディテクタを用いた透視モードにおけるリアルタイム撮像用途では、中間物質109と被覆材110での吸収によりX線量が不足し画質が低下するという問題があった。
【0004】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、加工が容易で精度良く製作でき、管電圧が低く低線量による撮像条件でも、グリッドの中間物質や前面及び背面の被覆材によるX線吸収が少ない散乱X線除去用グリッドの製造方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の散乱X線除去用グリッドの製造方法は、X線管の焦点から放射されたX線が被写体を透過し、1次X線を比較的通過させ、被写体から発生した散乱線の入射に対して比較的通過させないように、X線遮蔽材の板を所定の間隔をおいて立て平面上に配列し、上面及び下面をX線に対して低吸収素材で被覆し構造補強して形成される散乱X線除去用グリッドの製造方法において、複数のX線遮蔽材がX線管の焦点を含むグリッドの縞方向に平行なひとつの直線を向くように傾斜し、かつ、X線遮蔽材の上面において等間隔となるように前記X線遮蔽材が配置されるようなガイドが、基板上の光硬化性樹脂液の表面をレーザ照射して液体から固体に硬化させ連続的に積層して形成する3次元光造形法により形成され、前記ガイドの高さよりも若干高い前記X線遮蔽材が前記ガイドに沿って挿入され、前記X線遮蔽材の上端部に上面被覆材を接着した後、前記基板を除去し、残った前記ガイドを前記上面被覆材側ヘスライドさせ、前記X線遮蔽材の下端部に下面被覆材を接着した後、残った前記ガイドを抜き取り形成される方法である。
【0006】
本発明の散乱X線除去用グリッドの製造方法は上記のように構成されており、基板上に光硬化性樹脂液を覆い、その表面をグリッド縞目状に所定の幅でレーザ照射し硬化させ、3次元光造形法により、連続的に硬化層を積層し、ガイドを形成する。そして、ガイドの高さよりも若干高いX線遮蔽材をガイドに沿って挿入し、そのX線遮蔽材の上端部に上面被覆材を接着した後、上記の基板を除去し、残ったガイドを上面被覆材側ヘスライドさせ、X線遮蔽材の下端部に下面被覆材を接着した後、残ったガイドを抜き取って製作する。
従って、3次元光造形法を用いて製造するため、加工が容易で精度良く製作でき、従来のようにX線遮蔽材間のスペーサの役目をする中間物質が無く、空気で構成され、前面及び背面の被覆材にもX線吸収が少ないものが用いられ、透過X線の吸収が極めて小さいグリッドを提供することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の散乱X線除去用グリッドの製造方法の一実施例を、図1を参照しながら説明する。図1は本発明の散乱X線除去用グリッドの製造方法の製作工程を説明する図である。本発明の散乱X線除去用グリッドの製造方法は、(a)基板12に支持板4、5を取り付ける工程と、(b)容器8内の基板12上の光硬化性樹脂液7をレーザ光源6によってパターニング露光する工程と、(c)光硬化したガイド11を露光を繰り返して積層形成する工程と、(d)X線遮蔽材1を準備する工程と、(e)ガイド11に沿ってX線遮蔽材1を挿入し、上面に被覆材2を接着する工程と、(f)基板12を除き下面に被覆材3を接着する工程と、(g)ガイド11を引き抜く工程と、(h)ラベルなどを貼り、完成品にする工程とから構成される。
【0008】
次に各製造工程について説明する。
(a)基板12に支持板4、5を取り付ける工程は、X線遮蔽材1を規則正しく配列できるようにするガイド11を製作するための土台となる基板12に、グリッドが完成品になったとき両側の支持枠となる支持板4及び支持板5を仮止めするもので、後ほど基板12を取り除くことができるようにしておく。基板12はX線照射野の寸法を有する樹脂製の板でもよい。また、支持枠となる支持板4、5は軽量で強固な素材が用いられる。そして、X線照射野の両端に位置するのでX線管の焦点Fを向いた方向に支持板4、5の端面が傾斜しているほうが望ましい。
(b)容器8内の基板12上の光硬化性樹脂液7をレーザ光源6によってパターニング露光する工程は、前工程で支持板4、5が取り付けられた基板12を容器8にセットし、内部に光硬化性樹脂液7を注入し、基板12を光硬化性樹脂液7に浅く浸らせておき、3次元光造形法(光硬化性樹脂液7にレーザ光をあてながら一層ずつ硬化させていく方法)により、レーザ光源6からのレーザ光が設計データに基づき、基板12上の光硬化性樹脂液7の表面にグリッドの断面形状を描いてゆく。
(c)光硬化したガイド11を露光を繰り返して積層形成する工程は、X線遮蔽材1がX線管の焦点Fの方向を向いてX線遮蔽材1の上面において等間隔となるように嵌挿配置できるように、ガイド11が中間物質に相当する幅を持つ、3次元光造形法により繰り返し積層し、グリッドの断面形状を形成していく。レーザが当たった部分は化学反応を起こし、液体から固体に硬化する、これをくりかえし連続的に幾層もの薄い断面体を積層して立体的にガイド11を形成する。積層形成されたガイド11の拡大図を(c)に示す。
ガイド11の積層高さh0は、支持板4、5の高さhよりも少し低く、h0<hに成るように形成する。また、ガイド11間のクリアランス13の幅は、X線遮蔽材1の厚みより少し大きくなるように、レーザ光を走査する。また、ここで支持板4及び5は、同時に3次元光造形法により形成してもよいし、(a)工程に示すように別部材により接着配置してもよい。
(d)X線遮蔽材1を準備する工程は、X線遮蔽材1の高さ(幅)が支持板4及び支持板5の高さhに、概略、等しく、ガイド11の高さh0よりも、若干、高い(広い幅)wを有し、長さが支持板4、5の長さと同じX線遮蔽材1を複数個、準備する。X線遮蔽材1は、モリブデン、タングステン、鉛、モリブデンを主成分とする合金、タングステンを主成分とする合金、鉛を主成分とする合金等、原子番号が大きく、X線吸収の大きい材料を選択する必要があり、通常0.02〜0.05mmの厚さのものが使われる。
(e)ガイド11に沿ってX線遮蔽材1を挿入し、上面に被覆材2を接着する工程は、(c)工程で製作したガイド11に沿って(d)工程で製作したX線遮蔽材1をクリアランス13に挿入し、X線遮蔽板1及び支持板4、5の上端部に、X線に対して低吸収の被覆材2を、接着剤を用いて接着する。
(f)基板12を除き下面に被覆材3を接着する工程は、被覆材2の接着剤が硬化した後、下部の基板12を支持板4、5及びガイド11から除去する。そして、残ったガイド11を被覆材2側ヘスライドさせ、X線遮蔽板1及び支持板4、5の下端部に被覆材3を接着する。
基板12を除去する方法としては、機械的に研削、研磨する方法、有機溶剤にて基板12のみを溶解する方法などがある。
また、被覆材2及び被覆材3は、透過したX線がディテクタに入射することになるため、X線吸収が小さく、かつ寸法精度を保つために温度変化に対して安定な熱膨張係数が小さく、強度の優れた材料を選択する必要がある。これらの条件を満足するために被覆材2及び被覆材3には、いわゆるCFRP(CarbonFiber Reinforced Plastics)等を選択するのが望ましい。
(g)ガイド11を引き抜く工程は、X線遮蔽材1間の中間物質に相当する位置に存在するガイド11を除き、空気層にするためにガイド11を横方向から引き抜く。
(h)完成工程は、グリッドをX線透視撮影装置に装着して用いるとき、X線入射側がどちらの面であるかを明確にするために、入射側(前面部の被覆材2側)にその旨のラベルを貼付し、その他のグリッドの仕様(規格:JISZ4910‐2000「散乱X線除去用グリッド」に規定)、例えば、名称、種類及び外形寸法、製造者名又はその略号、製造番号及び製造年月又はその略号、グリッド密度、グリッド比、中心線、焦点距離、X線管側、中間物質材料名又は略号などを記載したラベルなどを貼付して明確にする。
【0009】
図2に、上記の工程に沿って製造された本散乱X線除去用グリッド(以下、グリッド51と呼ぶ)とディテクタ52の断面を示す。グリッド51はX線遮蔽材1が複数配列されており、このX線遮蔽材1は各々X線管の焦点Fの方向を向くように、かつ、X線遮蔽材1の上面において等間隔となるように配置されている。X線遮蔽材1はその上下端面を被覆材2と被覆材3で支えられており、さらに被覆材2と被覆材3の辺縁部の間は支持板4及び支持板5で固定されている。
被写体60にX線53を照射した場合、一部のX線54は被写体60に吸収されるが、残りのX線は透過X線55として被写体に吸収されることなくディテクタ52へ到達する。一方、被写体60を透過する透過X線55の他に散乱線56とよばれるノイズ成分が被写体60より放出される。しかしながら、散乱線56のうち多くの散乱線57がX線遮蔽材1に吸収されてしまうため、ディテクタ52まで到達することができない。従ってごくわずかの散乱線58のみがディテクタ52へ到達することができる。多くの散乱線57がディテクタ52へ到達しないため得られる画像情報のSN比とコントラストを格段に向上させることができる。
従来のグリッド111は、図3に示すように、X線遮蔽材108間に中間物質109を挿入しているため、この層で被写体101を透過した透過X線104が吸収され、情報量が低下し、低線量での透視・撮影を鮮明に行うことができない。これに対し、本散乱X線除去用グリッド(グリッド51)は、X線遮蔽材1とX線遮蔽材1間は空気層であり、低線量での透視撮影を鮮明に行うことができる。そして、レーザ光を用いた3次元光造形法によって製作されているので、精度ある構造でX線遮蔽材1を規則正しく配列することができ、高いグリッド密度とグリッド比のものを容易に製作することができる。
【0010】
【発明の効果】
本発明の散乱X線除去用グリッドの製造方法は上記のように製作されており、3次元光造形法により、レーザ光をグリッドの縞目方向に走査して光硬化性樹脂液を基板上に硬化させ、ガイドを積層形成し、X線遮蔽材の板をそのガイドに沿って挿入し、X線遮蔽材の上端面にX線吸収の少ない被覆材の板を接着した後、基板を取り除き、下端面にX線吸収の少ない被覆材の板を接着した後、上記のガイドを抜き取って製作する方法であり、レーザ光による3次元光造形法を用いて製造するため、加工が容易で、精度が高く、そして、中間物質が空気であるため透過X線の吸収が極めて小さく、被写体への被曝線量を極めて小さく抑えられ、画像情報のSN比とコントラストを格段に向上させるようなグリッドを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の散乱X線除去用グリッドの製造方法の一実施例を示す図である。
【図2】本発明の散乱X線除去用グリッドの使用状態を示す図である。
【図3】従来の散乱X線除去用グリッドの使用状態を示す図である。
【符号の説明】
1、108…X線遮蔽材
2、3、110…被覆材
4、5…支持板
6…レーザ光源
7…光硬化性樹脂液
8…容器
11…ガイド
12…基板
13…クリアランス
51…グリッド
52、112…ディテクタ
53、54、102、103…X線
55、104…透過X線
56、57、58、105、106、107…散乱線
60、101…被写体
109…中間物質
111…グリッド
Claims (1)
- X線管の焦点から放射されたX線が被写体を透過し、1次X線を比較的通過させ、被写体から発生した散乱線の入射に対して比較的通過させないように、X線遮蔽材の板を所定の間隔をおいて立て平面上に配列し、上面及び下面をX線に対して低吸収素材で被覆し構造補強して形成される散乱X線除去用グリッドの製造方法において、複数のX線遮蔽材がX線管の焦点を含むグリッドの縞方向に平行なひとつの直線を向くように傾斜し、かつ、X線遮蔽材の上面において等間隔となるように前記X線遮蔽材が配置されるようなガイドが、基板上の光硬化性樹脂液の表面をレーザ照射して液体から固体に硬化させ連続的に積層して形成する3次元光造形法により形成され、前記ガイドの高さよりも若干高い前記X線遮蔽材が前記ガイドに沿って挿入され、前記X線遮蔽材の上端部に上面被覆材を接着した後、前記基板を除去し、残った前記ガイドを前記上面被覆材側ヘスライドさせ、前記X線遮蔽材の下端部に下面被覆材を接着した後、残った前記ガイドを抜き取り形成されることを特徴とする散乱X線除去用グリッドの製造方法。
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