JP2011144785A - 内燃機関装置およびその空燃比不均衡状態判定方法並びに車両 - Google Patents

内燃機関装置およびその空燃比不均衡状態判定方法並びに車両 Download PDF

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Abstract

【課題】より簡易に内燃機関の気筒間で空燃比が不均衡な状態であるのを判定する。
【解決手段】エンジンの運転状態が所定の定常運転状態のときに、空燃比センサにより検出された空燃比AFがその変化方向が反転する上ピークに至ってから次に変化方向が反転する下ピークに至るまでに要した時間に対する空燃比AFの変化量に相当する傾き積算平均値ΔAulsaを計算し(S100〜S160)、計算した傾き積算平均値ΔAulsaがエンジンの気筒間における空燃比が均衡していると判断可能な範囲の絶対値としての上限として予め定められた閾値ΔAref1を超えているときには(S165〜S175)、エンジンの気筒間における空燃比が不均衡な空燃比インバランス状態であると判定する。
【選択図】図4

Description

本発明は、内燃機関装置およびその空燃比不均衡状態判定方法並びに車両に関する。
従来、この種の内燃機関装置としては、気筒毎に燃料噴射弁が取り付けられた複数気筒の内燃機関と、内燃機関の各気筒からの排気の合流部よりも下流側に配置された空燃比センサと、を備え、内燃機関の気筒間における空燃比のズレを判定するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この装置では、内燃機関の回転速度と負荷率とに基づいて気筒別の排気量を演算し、演算した気筒別の排気量から得られる排気の合流部での排気量を空燃比センサの検出値で割ることによって合流部での燃料量を算出し、算出した合流部での燃料量に基づいてオブザーバを用いて気筒別の燃料量を推定する。そして、演算した気筒別の排気量を推定した気筒別の燃料量で割ることによって気筒別の空燃比を算出し、算出した気筒別の空燃比に基づいて気筒間の空燃比のズレ量が過度に大きいか否かを判定している。
特開2008−309065号公報
上述の装置では、内燃機関の気筒間での空燃比のズレを判定するために、気筒別の排気量の演算や排気の合流部での燃料量の算出,気筒別の燃料量の推定などの多くの演算が必要であり、排気の合流部での燃料量から気筒別の燃料量の状態を観測するオブザーバを予め設計しておく必要もある。特に、オブザーバは、簡易なモデルを用いて設計すると精度の高い出力値を得ることができなくなるため、適正に設計するのが困難となる場合がある。従って、より簡易に気筒間の空燃比のズレを判定できるようにすることが望ましい。
本発明の内燃機関装置およびその空燃比不均衡状態判定方法並びに車両は、より簡易に内燃機関の気筒間で空燃比が不均衡な状態であるのを判定することを主目的とする。
本発明の内燃機関装置およびその空燃比不均衡状態判定方法並びに車両は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の内燃機関装置は、
気筒毎に燃料噴射を行なう複数気筒の内燃機関を備える内燃機関装置であって、
前記内燃機関の各気筒からの排気が合流する排気管に取り付けられて空燃比を検出する空燃比検出手段と、
前記内燃機関の運転状態が予め定められた定常運転状態のときに前記検出された空燃比の単位時間あたりの変化量が予め定められた所定範囲にないときには、前記内燃機関の気筒間で空燃比が不均衡な状態としての空燃比不均衡状態であると判定する空燃比状態判定手段と、
を備えることを要旨とする。
この本発明の内燃機関装置では、気筒毎に燃料噴射を行なう複数気筒の内燃機関の運転状態が予め定められた定常運転状態のときに、内燃機関の各気筒からの排気が合流する排気管に取り付けられて空燃比を検出する空燃比検出手段により検出された空燃比の単位時間あたりの変化量が予め定められた所定範囲にないときには、内燃機関の気筒間で空燃比が不均衡な状態としての空燃比不均衡状態であると判定する。これにより、空燃比検出手段により検出された空燃比の単位時間あたりの変化量と所定範囲との比較によって空燃比不均衡状態であるのを判定するから、より簡易に空燃比不均衡状態であるのを判定することができる。
こうした本発明の内燃機関装置において、前記空燃比状態判定手段は、前記検出された空燃比の変化方向が反転してから次に反転するまでの所定時間における前記検出された空燃比の変化量を前記所定時間で除して得られる値を前記検出された空燃比の単位時間あたりの変化量として用いて判定する手段である、ものとすることもできる。こうすれば、より適正に空燃比不均衡状態であるのを判定することができる。
また、本発明の内燃機関装置において、前記空燃比状態判定手段は、前記検出された空燃比の単位時間あたりの変化量を複数回に亘って演算すると共に該演算した変化量の前記複数回の平均値が前記所定範囲にないときには、前記空燃比不均衡状態であると判定する手段である、ものとすることもできる。こうすれば、より適正に空燃比不均衡状態であるのを判定することができる。本発明の内燃機関装置において、前記空燃比状態判定手段は、前記検出された空燃比の単位時間あたりの変化量を複数回に亘って演算すると共に該演算した変化量の前記複数回の最大値が前記所定範囲にないときには、前記空燃比不均衡状態であると判定する手段である、ものとしてもよい。
さらに、本発明の内燃機関装置において、前記空燃比状態判定手段は、前記検出された空燃比の変化方向が反転してから次に反転するまでの前記検出された空燃比の変化量が予め定められた第2の所定範囲にないときにも、前記空燃比不均衡状態であると判定する手段である、ものとすることもできるし、前記空燃比状態判定手段は、前記内燃機関の複数サイクルにおける該内燃機関の回転数の最大値と最小値との差が予め定められた第3の所定範囲にないときにも、前記空燃比不均衡状態であると判定する手段である、ものとすることもできる。こうすれば、より確実に空燃比不均衡状態であるのを判定することができる。
あるいは、本発明の内燃機関装置において、前記空燃比状態判定手段により前記空燃比不均衡状態であると判定されたときには、前記空燃比不均衡状態であると判定されないときに比して前記内燃機関への燃料噴射量が多くなるよう該内燃機関を制御する制御手段を備える、ものとすることもできる。こうすれば、空燃比不均衡状態によるエミッションの悪化を抑制することができる。
本発明の車両は、上述したいずれかの態様の本発明の内燃機関装置、即ち、基本的には、気筒毎に燃料噴射を行なう複数気筒の内燃機関を備える内燃機関装置であって、前記内燃機関の各気筒からの排気が合流する排気管に取り付けられて空燃比を検出する空燃比検出手段と、前記内燃機関の運転状態が予め定められた定常運転状態のときに前記検出された空燃比の単位時間あたりの変化量が予め定められた所定範囲にないときには、前記内燃機関の気筒間で空燃比が不均衡な状態としての空燃比不均衡状態であると判定する空燃比状態判定手段と、を備える内燃機関装置が搭載されていることを要旨とする。
この本発明の車両では、上述したいずれかの態様の本発明の内燃機関装置が搭載されているから、本発明の内燃機関装置が奏する効果、例えば、より簡易に空燃比不均衡状態であるのを判定することができる効果などと同様の効果を奏することができる。
本発明の内燃機関装置の空燃比不均衡状態判定方法は、
気筒毎に燃料噴射を行なう複数気筒の内燃機関と、前記内燃機関の各気筒からの排気が合流する排気管に取り付けられて空燃比を検出する空燃比検出手段と、を備える内燃機関装置における前記内燃機関の気筒間で空燃比が不均衡な状態としての空燃比不均衡状態を判定する空燃比不均衡状態判定方法であって、
前記内燃機関の運転状態が予め定められた定常運転状態のときに前記検出された空燃比の単位時間あたりの変化量が予め定められた所定範囲にないときには、前記空燃比不均衡状態であると判定する、
ことを特徴とする。
この本発明の内燃機関装置の空燃比不均衡状態判定方法では、気筒毎に燃料噴射を行なう複数気筒の内燃機関の運転状態が予め定められた定常運転状態のときに、内燃機関の各気筒からの排気が合流する排気管に取り付けられて空燃比を検出する空燃比検出手段により検出された空燃比の単位時間あたりの変化量が予め定められた所定範囲にないときには、内燃機関の気筒間で空燃比が不均衡な状態としての空燃比不均衡状態であると判定する。これにより、空燃比検出手段により検出された空燃比の単位時間あたりの変化量と所定範囲との比較によって空燃比不均衡状態であるのを判定するから、より簡易に空燃比不均衡状態であるのを判定することができる。
本発明の一実施例としての内燃機関装置を搭載したハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 エンジン22の構成の概略を示す構成図である。 エンジン22の構成の一部の概略を示す構成図である。 エンジンECU24により実行される第1判定処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。 エンジンECU24により実行される第2判定処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。 エンジンECU24により実行される第3判定処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。 エンジンECU24により実行される第4判定処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。 傾きΔAulの一例を説明する説明図である。 傾きΔAluの一例を説明する説明図である。 差分Aulの一例を説明する説明図である。 回転数差分Nedの一例を説明する説明図である。 エンジンECU24により実行される燃料噴射制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 補正量設定用マップの一例を示す説明図である。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としての内燃機関装置を搭載したハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、内燃機関としてのエンジン22と、エンジン22を駆動制御するエンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという)24と、エンジン22のクランクシャフト26にキャリアが接続されると共に駆動輪30a,30bにデファレンシャルギヤ31を介して連結された駆動軸32にリングギヤが接続された遊星歯車機構34と、例えば同期発電電動機として構成されて回転子が遊星歯車機構34のサンギヤに接続されたモータMG1と、例えば同期発電電動機として構成されて回転子が駆動軸32に接続されたモータMG2と、モータMG1,MG2を駆動するインバータ41,42と、種々の信号を入力してインバータ41,42の図示しないスイッチング素子をスイッチング制御することによってモータMG1,MG2を駆動制御するモータ用電子制御ユニット(以下、モータECUという)44と、インバータ41,42が共用する電力ラインを介してモータMG1,MG2と電力をやりとりするバッテリ50と、バッテリ50を管理するバッテリ用電子制御ユニット(以下、バッテリECUという)52と、イグニッションスイッチ61からのイグニッション信号やシフトレバーのポジションを検出するシフトポジションセンサ62からのシフトポジションSP,アクセルペダルの踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ64からのアクセル開度Acc,ブレーキペダルの踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ66からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ68からの車速Vなどを入力すると共にエンジンECU24やモータECU44,バッテリECU52と通信して車両全体を制御するハイブリッド用電子制御ユニット60と、を備える。なお、実施例の内燃機関装置としては、主としてエンジン22とエンジン22の排気系に設けられた後述の空燃比センサ135aとエンジンECU24とが該当する。
エンジン22は、例えばガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力可能な内燃機関として構成されており、図2に示すように、エアクリーナ122により清浄された空気をスロットルバルブ124を介して吸入すると共に燃料噴射弁126からガソリンを噴射して吸入された空気とガソリンとを混合し、この混合気を吸気バルブ128を介して燃焼室に吸入し、点火プラグ130による電気火花によって爆発燃焼させて、そのエネルギにより押し下げられるピストン132の往復運動をクランクシャフト26の回転運動に変換する。エンジン22からの排気は、一酸化炭素(CO)や炭化水素(HC),窒素酸化物(NOx)の有害成分を浄化する三元触媒134aを有する浄化装置134を介して外気へ排出される。また、エンジン22は、図3に示すように、4気筒の内燃機関として構成され、気筒毎に燃料噴射弁126や吸気バルブ128(図3では省略),点火プラグ130などが設けられており、気筒毎に吸気,圧縮,膨張,排気の4行程を1サイクルとすると共に燃料噴射や点火がクランク角で180度の位相差をもって1番気筒,3番気筒,4番気筒,2番気筒の順に行なわれる。以下、実施例では、エンジン22の1サイクルとは、クランク角が720度回転して全気筒で4行程が行なわれる回転周期をいうものとする。なお、エンジン22の各気筒からの排気が合流する排気管133(浄化装置134の上流側)には、出力値が略リニアに変化する特性を有し空燃比を検出する空燃比センサ135aが取り付けられており、浄化装置134の下流側には空燃比が理論空燃比に対してリッチ側かリーン側かに応じて出力値が急激に変化する特性を有する酸素センサ135bが取り付けられている。
エンジンECU24は、CPU24aを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU24aの他に処理プログラムを記憶するROM24bと、データを一時的に記憶するRAM24cと、計時指令に応じて計時処理を実行するタイマ24dと、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。エンジンECU24には、エンジン22の状態を検出する種々のセンサからの信号、クランクシャフト26のクランク角を検出するクランクポジションセンサ140からのクランク角CAやエンジン22の冷却水の温度を検出する水温センサ142からの冷却水温,燃焼室内に取り付けられた圧力センサ143からの筒内圧力,燃焼室へ吸排気を行なう吸気バルブ128や排気バルブを開閉するカムシャフトの回転位置を検出するカムポジションセンサ144からのカムポジション,スロットルバルブ124のポジションを検出するスロットルバルブポジションセンサ146からのスロットル開度,吸気管に取り付けられたエアフローメータ148からの吸入空気量Qa,同じく吸気管に取り付けられた温度センサ149からの吸気温,空燃比センサ135aからの空燃比AF,酸素センサ135bからの酸素信号O2などが入力ポートを介して入力されている。また、エンジンECU24からは、エンジン22を駆動するための種々の制御信号、例えば、燃料噴射弁126への駆動信号や、スロットルバルブ124のポジションを調節するスロットルモータ136への駆動信号、イグナイタと一体化されたイグニッションコイル138への制御信号、吸気バルブ128の開閉タイミングの変更可能な可変バルブタイミング機構150への制御信号などが出力ポートを介して出力されている。なお、エンジンECU24は、クランクポジションセンサ140からのクランク角CAに基づいてクランクシャフト26の回転数、即ちエンジン22の回転数Neも演算している。
次に、こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20に搭載された内燃機関装置の動作、特にエンジン22の気筒間における空燃比が不均衡な状態(以下、空燃比インバランス状態という)であるか否かを判定する際の動作について説明する。図4〜図7は、いずれも空燃比インバランス状態を判定するためにエンジンECU24により実行される第1〜第4判定処理ルーチンの一例をそれぞれ示すフローチャートである。これらのルーチンは、エンジン22の運転状態が所定の定常運転状態のときに並列して実行される。所定の定常運転状態は、実施例では、イグニッションオンの直後に浄化装置134の触媒暖機運転やエンジン22の暖機運転が行なわれているとき(例えば、エンジン22がアイドル回転数より若干高い回転数として予め定められた暖機用の回転数Nsetで運転されると共にエンジン22から予め定められた暖機用の僅かなトルクTsetが出力されるようエンジン22やモータMG1が制御されているとき)であるものとした。以下、第1〜第4の判定処理について順に説明する。
図4の第1判定処理ルーチンが実行されると、エンジンECU24のCPU24aは、まず、本ルーチンで用いるカウンタCulと後述の傾き積算値ΔAulsとを値0にリセットすると共に(ステップS100)、空燃比センサ135aからの空燃比AFを入力し(ステップS105)、空燃比センサ135aからの空燃比AFがその周期的な変動における上側(空燃比AFの値が大きいリーン側)のピーク(以下、上ピークという)に至ったか否かを判定する処理を実行する(ステップS110)。空燃比AFが上ピークに至ったか否かは、実施例では、本ルーチンで繰り返し実行されるステップS105の処理で今回入力した空燃比AFから前回入力した空燃比AFを減じて得られる差が値0以上から負の値になったか否かによって判定するものとした。
空燃比センサ135aからの空燃比AFが上ピークに至っていないときには、ステップS105,S110の処理を繰り返し実行し、空燃比AFが上ピークに至ったときには、今回入力した空燃比AFを上ピーク空燃比AUとして設定し(ステップS115)、本ルーチンでの計時に用いる時間Tulを値0にリセットすると共にタイマ24dにより時間Tulの計時を開始し(ステップS120)、空燃比センサ135aからの空燃比AFを入力して(ステップS125)、空燃比センサ135aからの空燃比AFがその周期的な変動における下側(空燃比AFの値が小さいリッチ側)のピーク(以下、下ピークという)に至ったか否かを判定する(ステップS130)。空燃比AFが下ピークに至ったか否かは、実施例では、本ルーチンで繰り返し実行されるステップS125の処理で今回入力した空燃比AFから前回入力した空燃比AFを減じて得られる差が値0以下から正の値になったか否かによって判定するものとした。
空燃比センサ135aからの空燃比AFが下ピークに至っていないときには、ステップS125,S130の処理を繰り返し実行し、空燃比AFが下ピークに至ったときには、今回入力した空燃比AFを下ピーク空燃比ALとして設定し(ステップS135)、設定した上ピーク空燃比AUから下ピーク空燃比ALを減じたものをタイマ24dにより計時している時間Tulで割ることによって傾きΔAulを計算する(ステップS140)。図8に傾きΔAulの一例を示す。図中、クランク角CAは、エンジン22の1サイクル毎に0度〜720度を示す。また、空燃比AFについて、実線が空燃比インバランス状態であるときの様子の例を示し、一点鎖線が空燃比インバランス状態でない通常時の様子の例を示す。図8の例のような空燃比AFの変動は、一部の気筒の燃料噴射弁126や吸気バルブ128などの異常により生じると考えられることから、基本的にエンジン22の1サイクルに相当する時間毎に周期的に生じる。
次に、傾きΔAulの積算値である傾き積算値ΔAulsに計算した傾きΔAulを加えることによって傾き積算値ΔAulsを更新して設定し(ステップS145)、カウンタCulをインクリメントして(ステップS150)、カウンタCulが所定数Nに至ったか否かを判定する(ステップS155)。カウンタCulが所定数Nに至っていないときには、ステップS105の処理に戻ってステップS105〜S155の処理を実行し、カウンタCulが所定数Nに至ったときには、設定されている傾き積算値ΔAulsを所定数Nで割ることによって傾き積算平均値ΔAulsaを計算する(ステップS160)。したがって、傾き積算平均値ΔAulsaは、空燃比センサ135aからの空燃比AFの周期的な変動における上ピークから下ピークまでの傾きΔAulの所定数Nの平均値として計算されることになる。なお、所定数Nは、空燃比AFの変動における上ピークから下ピークまでの傾きを適正に得ることができる程度の値(例えば、値5や値10,値20など)としてエンジン22の特性などに基づいて予め実験などにより定めたものを用いるものとした。
こうして傾き積算平均値ΔAulsaを計算すると、計算した傾き積算平均値ΔAulsaが負の閾値ΔAref1未満であるか否かを判定する(ステップS165)。閾値ΔAref1は、エンジン22の空燃比インバランス状態を判定するためのものであり、エンジン22の気筒間における空燃比が均衡していると判断可能な範囲の下限(絶対値としては上限)としてエンジン22や空燃比センサ135aの特性などに基づいて予め実験などにより定めたものを用いるものとし、実施例では、4つの気筒のうち1つの気筒の燃料噴射量が残る3つの気筒の各燃料噴射量に比して例えば5%多いときに相当する値を用いるものとした。傾き積算平均値ΔAulsaが負の閾値ΔAref1以上のときには、空燃比インバランス状態ではないと判断して、ステップS100の処理に戻ってステップS100〜S165の処理を実行する。傾き積算平均値ΔAulsaが負の閾値Aref1未満のときには、空燃比インバランス状態であると判断して、傾き積算平均値ΔAulsaに基づいてインバランス率R1を設定し(ステップS170)、初期値として値0が設定されている傾き判定フラグF1に値1を設定して(ステップS175)、第1判定処理ルーチンを終了する。したがって、空燃比インバランス状態でないと判断されたときには、空燃比インバランス状態であると判断されるまで、空燃比AFの変動における上ピークから下ピークまでの傾きの所定数Nの平均値としての傾き積算平均値ΔAulsaを繰り返し計算し、空燃比インバランス状態であると一旦判断されると、インバランス率R1の設定と傾き判定フラグF1への値1の設定とを行なって、第1判定処理を終了することになる。ここで、インバランス率R1は、エンジン22の気筒間における空燃比の不均衡な状態の程度を示すものであり、実施例では、4つの気筒のうち1つの気筒の燃料噴射量が残る3つの気筒の各燃料噴射量に比してどの程度多くなっているかを示す比率(例えば、10%や20%,30%など)によって空燃比の不均衡な状態の程度を表すものとした。また、インバランス率R1は、実施例では、傾き積算平均値ΔAulsaとインバランス率R1との関係を予め定めてインバランス率設定用マップとしてROM24bに記憶しておき、傾き積算平均値ΔAulsaが与えられると記憶したマップから対応するインバランス率R1を導出して設定するものとした。こうした処理により、オブザーバの適正な設計や多様な演算が判定に必要なものに比して、より簡易に空燃比インバランス状態であるのを判定することができる。以上、第1の判定処理について説明した。
次に、第2の判定処理について説明する。図5の第2判定処理ルーチンは、図4の第1判定処理ルーチンにおいて空燃比AFの変動における上ピークから下ピークまでの傾きΔAulの所定数Nの平均値としての傾き積算平均値ΔAulsaをカウンタCulや時間Tul,傾き積算値ΔAulsなどを用いて計算すると共に計算した傾き積算平均値ΔAulsaと負の閾値ΔAref1とを比較して傾き積算平均値ΔAulsaに基づくインバランス率R1の設定と傾き判定フラグF1の設定とを行なうことのうち、空燃比AFの変動における上ピークから下ピークまでの傾きΔAulに代えて空燃比AFの変動における下ピークから上ピークまでの傾きΔAluについて同様の処理を行なうものである。図9に傾きΔAluの一例を示す。即ち、第2判定処理ルーチンでは、空燃比AFの変動における下ピークから上ピークまでの傾きΔAluの所定数Nの平均値としての傾き積算平均値ΔAlusaをカウンタCluや時間Tlu,傾き積算値ΔAlusなどを用いて計算すると共に(ステップS200〜S260)、計算した傾き積算平均値ΔAlusaと正の閾値ΔAref2とを比較して傾き積算平均値ΔAlusaに基づくインバランス率R2の設定と傾き判定フラグF2の設定とを行なう(ステップS265〜S275)。したがって、第1の判定処理との重複した説明を回避するため、第2の判定処理についてこれ以上の詳細な説明は省略する。こうした処理により、より簡易に空燃比インバランス状態であるのを判定することができる。
次に、第3の判定処理について説明する。図6の第3判定処理ルーチンが実行されると、エンジンECU24のCPU24aは、まず、本ルーチンで用いるカウンタCafと後述の差分積算値Aulsとを値0にリセットすると共に(ステップS300)、空燃比センサ135aからの空燃比AFを入力してその空燃比AFが上ピークに至るのを待ち(ステップS305,S310)、空燃比AFが上ピークに至ったときに今回入力した空燃比AFを上ピーク空燃比AUとして設定する(ステップS315)。続いて、空燃比センサ135aからの空燃比AFを入力してその空燃比AFが下ピークに至るのを待ち(ステップS320,S325)、空燃比AFが下ピークに至ったときに今回入力した空燃比AFを下ピーク空燃比ALとして設定し(ステップS330)、設定した上ピーク空燃比AUから下ピーク空燃比ALを減じたものの絶対値を差分Aulとして計算する(ステップS335)。図10に差分Aulの一例を示す。
こうして差分Aulを計算すると、差分Aulの積算値としての差分積算値Aulsに計算した差分Aulを加えることによって差分積算値Aulsを更新して設定し(ステップS340)、カウンタCafをインクリメントして(ステップS345)、カウンタCafが所定数Nafに至ったか否かを判定する(ステップS350)。カウンタCafが所定数Nafに至っていないときには、ステップS305の処理に戻ってステップS305〜S350の処理を実行し、カウンタCafが所定数Nafに至ったときには、設定されている差分積算値Aulsを所定数Nafで割ることによって差分積算平均値Aulsaを計算する(ステップS355)。したがって、差分積算平均値Aulsaは、空燃比センサ135aからの空燃比AFの周期的な変動における上ピークと下ピークとの差分Aulの所定数Nafの平均値として計算されることになる。なお、所定数Nafは、空燃比AFの変動における上ピークと下ピークとの差分を適正に得ることができる程度の値(例えば、値5や値10,値20など)としてエンジン22の特性などに基づいて予め実験などにより定めたものを用いるものとした。
こうして差分積算平均値Aulsaを計算すると、計算した差分積算平均値Aulsaが正の閾値Arefより大きいか否かを判定する(ステップS360)。閾値Arefは、エンジン22の空燃比インバランス状態を判定するためのものであり、エンジン22の気筒間における空燃比が均衡していると判断可能な範囲の上限としてエンジン22や空燃比センサ135aの特性などに基づいて予め実験などにより定めたものを用いるものとし、実施例では、前述の閾値ΔAref1,ΔAref2と同様に、4つの気筒のうち1つの気筒の燃料噴射量が残る3つの気筒の各燃料噴射量に比して例えば5%多いときに相当する値を用いるものとした。差分積算平均値Aulsaが閾値Aref以下のときには、空燃比インバランス状態ではないと判断して、ステップS300の処理に戻ってステップS300〜S360の処理を実行する。差分積算平均値Aulsaが閾値Arefよりも大きいときには、空燃比インバランス状態であると判断して、差分積算平均値Aulsaに基づいてインバランス率R3を設定し(ステップS365)、初期値として値0が設定されている差分判定フラグF3に値1を設定して(ステップS370)、第3判定処理ルーチンを終了する。したがって、空燃比インバランス状態でないと判断されたときには、空燃比インバランス状態であると判断されるまで、空燃比AFの変動における上ピークから下ピークまでの差分の所定数Nafの平均値としての差分積算平均値Aulsaを繰り返し計算し、空燃比インバランス状態であると一旦判断されると、インバランス率R3の設定と傾き判定フラグF3への値1の設定とを行なって、第3判定処理を終了することになる。ここで、インバランス率R3は、エンジン22の気筒間における空燃比の不均衡な状態の程度を示すものであり、実施例では、前述のインバランス率R1,R2と同様に、4つの気筒のうち1つの気筒の燃料噴射量が残る3つの気筒の各燃料噴射量に比して多くなっている比率によって空燃比の不均衡な状態の程度を表すものとし、インバランス率R3は、実施例では、差分積算平均値Aulsaとインバランス率R3との関係を予め定めてインバランス率設定用マップとしてROM24bに記憶しておき、差分積算平均値Aulsaが与えられると記憶したマップから対応するインバランス率R3を導出して設定するものとした。こうした処理によっても、空燃比インバランス状態を判定することができる。以上、第3の判定処理について説明した。
次に、第4の判定処理について説明する。図7の第4判定処理ルーチンが実行されると、エンジンECU24のCPU24aは、まず、本ルーチンで用いるカウンタCnを値0にリセットすると共に本ルーチンで設定する最大回転数Nemax,最小回転数Neminをエンジン22の目標回転数(例えば、エンジン22の所定の定常運転状態における暖機用の回転数Nsetなど)に初期化する(ステップS400)。カウンタCnは、値0にリセットされた以降にエンジン22の1サイクルが終了する毎にインクリメントされるものとする。エンジン22の1サイクルの終了はクランクポジションセンサ140からのクランク角CAに基づいて判定することができる。続いて、クランク角CAに基づいて演算されたエンジン22の現在の回転数Neを入力し(ステップS405)、入力したエンジン22の回転数Neと最大回転数Nemaxとを比較して(ステップS410)、エンジン22の回転数Neが最大回転数Nemaxよりも大きいときには、現在の回転数Neを最大回転数Nemaxとして設定する(ステップS415)。エンジン22の回転数Neが最大回転数Nemax以下のときや、エンジン22の回転数Neが最大回転数Nemaxよりも大きく現在の回転数Neを最大回転数Nemaxとして設定したときには、エンジン22の回転数Neと最小回転数Neminとを比較し(ステップS420)、エンジン22の回転数Neが最小回転数Neminよりも小さいときには、現在の回転数Neを最小回転数Neminとして設定して次の処理に進み(ステップS425)、エンジン22の回転数Neが最初回転数Nemin以上のときには、次の処理に進む。
こうして最大回転数Nemaxや最小回転数Neminを設定すると、ステップS400でリセットした以降にエンジン22の1サイクル毎にインクリメントしているカウンタCnが所定数Nnに至ったか否かを判定する(ステップS430)。ここで、所定数Nnは、エンジン22の回転数Neの周期的な変動における最大値と最小値との差を空燃比インバランス状態を適正に判定できる程度の値(例えば、値5や値10,値20など)としてエンジン22の特性などに基づいて予め実験などにより定めたものを用いるものとした。カウンタCnが所定数Nnに至っていないときには、ステップS405の処理に戻ってステップS405〜S430の処理を実行し、カウンタCnが所定数Nnに至ったときには、最大回転数Nemaxから最小回転数Neminを減じて回転数差分Nedを計算し(ステップS435)、計算した回転数差分Nedと閾値Nrefとを比較する(ステップS440)。ここで、閾値Nrefは、エンジン22の空燃比インバランス状態を判定するためのものであり、エンジン22の気筒間における空燃比が均衡していると判断可能な範囲の上限としてエンジン22や空燃比センサ135aの特性などに基づいて予め実験などにより定めたものを用いるものとし、実施例では、前述の閾値ΔAref1,ΔAref2,Arefと同様に、4つの気筒のうち1つの気筒の燃料噴射量が残る3つの気筒の各燃料噴射量に比して例えば5%多いときに相当する値を用いるものとした。図11に回転数差分Nedの一例を示す。図11の例のようなエンジン22の回転数Neの変動も、図8〜図10の例のような空燃比AFの変動と同様に、基本的にエンジン22の1サイクルに相当する時間毎に周期的に生じる。
回転数差分Nedが閾値Nref以下のときには、空燃比インバランス状態ではないと判断して、ステップS400の処理に戻ってステップS400〜S440の処理を実行する。回転数差分Nedが閾値Nrefよりも大きいときには、空燃比インバランス状態であると判断して、回転数差分Nedに基づいてインバランス率R4を設定し(ステップS445)、初期値として値0が設定されている回転変化判定フラグF4に値1を設定して(ステップS450)、第4判定処理ルーチンを終了する。したがって、空燃比インバランス状態でないと判断されたときには、空燃比インバランス状態であると判断されるまで、エンジン22の所定数Nnのサイクルにおける最大回転数Nemaxと最小回転数Neminとの回転数差分Nedを繰り返し計算し、空燃比インバランス状態であると一旦判断されると、インバランス率R4の設定と回転変化判定フラグF4への値1の設定とを行なって、第4判定処理を終了することになる。ここで、インバランス率R4は、エンジン22の気筒間における空燃比の不均衡な状態の程度を示すものであり、実施例では、前述のインバランス率R1,R2,R3と同様に、4つの気筒のうち1つの気筒の燃料噴射量が残る3つの気筒の各燃料噴射量に比して多くなっている比率によって空燃比の不均衡な状態の程度を表すものとし、インバランス率R4は、実施例では、回転数差分Nedとインバランス率R4との関係を予め定めてインバランス率設定用マップとしてROM24bに記憶しておき、回転数差分Nedが与えられると記憶したマップから対応するインバランス率R4を導出して設定するものとした。こうした処理によっても、空燃比インバランス状態を判定することができる。以上、第4の判定処理について説明した。
次に、空燃比インバランス状態の判定結果を用いた燃料噴射制御について説明する。図12は、エンジンECU24により所定時間毎(例えば、数msec毎)に繰り返し実行される燃料噴射制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。
燃料噴射制御ルーチンが実行されると、エンジンECU24のCPU24aは、まず、エアフローメータ148からの吸入空気量Qaやエンジン22の回転数Ne,初期値として値0が設定されると共に空燃比インバランス状態を判定する第1〜第4判定処理ルーチンによって値1が設定される傾き判定フラグF1,F2,差分判定フラグF3,回転変化判定フラグF4など制御に必要なデータを入力し(ステップS500)、入力した吸入空気量Qaと回転数Neとに基づいてエンジン22の空燃比を理論空燃比とするための燃料噴射量の基本値である基本燃料噴射量Qfbを設定する(ステップS505)。基本燃料噴射量Qfbは、実施例では、エンジン22の吸入空気量Qaと回転数Neと基本燃料噴射量Qfbとの関係を予め定めて基本燃料噴射量設定用マップとしてROM24bに記憶しておき、吸入空気量Qaと回転数Neとが与えられると記憶したマップから対応する基本燃料噴射量Qfbを導出して設定するものとした。
続いて、入力した傾き判定フラグF1,F2,差分判定フラグF3,回転変化判定フラグF4をそれぞれ調べ(ステップS510)、入力した4つのフラグの全てが値0のときには、空燃比インバランス状態ではないと判断し、理論空燃比としての基本空燃比AFbaseを目標空燃比AF*に設定する(ステップS515)。そして、入力した空燃比AFが設定した目標空燃比AF*になるようフィードバック制御の関係式としての次式(1)によってフィードバック補正係数kafを設定し(ステップS530)、設定したフィードバック補正係数kafを基本燃料噴射量Qfbに乗じて目標燃料噴射量Qf*を設定し(ステップS535)、設定した目標燃料噴射量Qf*による燃料噴射が行なわれるよう各気筒の燃料噴射弁126を駆動して(ステップS540)、燃料噴射制御ルーチンを終了する。式(1)中、右辺第2項の「k1」は比例項のゲインを示し、右辺第3項の「k2」は積分項のゲインを示す。こうした制御により、空燃比センサ135aからの空燃比AFが理論空燃比としての目標空燃比AF*になるようエンジン22への燃料噴射を行なうことができる。
kaf=kaf+k1(AF*-AF)+k2∫(AF*-AF)dt (1)
一方、入力した4つのフラグのうち少なくとも1つが値1のときには、空燃比インバランス状態であると判断し、初期値としては値0が設定されると共に第1〜第4判定処理ルーチンで各フラグF1〜F4と共に例えば10%や20%,30%などの比率が設定されるインバランス率R1〜R4のうちの最大値に基づいて補正量Amを設定し(ステップS520)、理論空燃比としての基本空燃比AFbaseから補正量Amを減じたものを目標空燃比AF*として設定する(ステップS525)。ここで、補正量Amは、空燃比インバランス状態に起因してエンジン22からの排気のエミッションが悪化するのを抑制するためのものであり、実施例では、インバランス率R1〜R4のうちの最大値としてのインバランス率Rと補正量Amとの関係を予め定めて補正量設定用マップとしてROM24bに記憶しておき、インバランス率Rが与えられると記憶したマップから対応する補正量Amを導出して設定するものとした。図13に補正量設定用マップの一例を示す。図中、補正量Amは、例えば値1や値1.5,値2など、インバランス率Rが大きいほど大きくなる傾向に定められている。これは、インバランス率Rが大きいほど、例えば一部の気筒に噴射される燃料の量が残りの気筒に噴射される燃料の量に比して相対的に少なくなるなど、エミッションが悪化しやすくなる傾向があることに基づく。また、実施例では、基本空燃比AFbaseから補正量Amを減じたものを目標空燃比AF*として設定するのは、空燃比インバランス状態ではない通常時よりもエンジン22への燃料噴射量を増量することによって、一部の気筒の空燃比が他の気筒の空燃比に比してリーン側となっていることにより生じ得る窒素酸化物(NOx)の生成を抑制するためである。
そして、入力した空燃比AFと設定した目標空燃比AF*とを用いて式(1)によってフィードバック補正係数kafを設定し(ステップS530)、設定したフィードバック補正係数kafを基本燃料噴射量Qfbに乗じて目標燃料噴射量Qf*を設定し(ステップS535)、設定した目標燃料噴射量Qf*による燃料噴射が行なわれるよう各気筒の燃料噴射弁126を駆動して(ステップS540)、燃料噴射制御ルーチンを終了する。こうした制御により、空燃比インバランス状態と判定されたときには、空燃比センサ135aからの空燃比AFが理論空燃比よりも小さい(リッチ側の)目標空燃比AF*になるようエンジン22への燃料噴射を行なうことができ、エミッションの悪化を抑制することができる。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20に搭載された内燃機関装置によれば、エンジン22の運転状態が所定の定常運転状態のときに、空燃比センサ135aにより検出された空燃比AFがその変化方向が反転する上ピーク(下ピーク)に至ってから次に変化方向が反転する下ピーク(上ピーク)に至るまでに要した時間に対する空燃比AFの変化量に相当する傾き積算平均値ΔAulsa(ΔAlusa)を計算し、計算した傾き積算平均値ΔAulsa(ΔAlusa)が閾値ΔAref1(ΔAref2)を超えているときには、エンジン22の気筒間における空燃比が不均衡な空燃比インバランス状態であると判定するから、オブザーバ等を用いるものに比して、より簡易に空燃比インバランス状態であるのを判定することができる。また、こうした傾き積算平均値ΔAulsa(ΔAlusa)を傾きΔAul(ΔAlu)の所定数Nの平均値として計算するから、より適正に空燃比インバランス状態であるを判定することができる。さらに、空燃比AFの傾き積算平均値ΔAulsa(ΔAlusa)による判定に加えて、空燃比AFの差分積算平均値Aulsaによる判定やエンジン22の回転数Neの回転数差分Nedによる判定も行なうから、より確実に空燃比インバランス状態であるのを判定することができる。しかも、空燃比インバランス状態と判定されたときには、空燃比インバランス状態であると判定されないときに比してエンジン22の燃料噴射量が多くなるよう燃料噴射制御を行なうから、エミッションの悪化を抑制することができる。
実施例のハイブリッド自動車20に搭載された内燃機関装置では、空燃比センサ135aにより検出された空燃比AFがその変化方向が反転する上ピーク(下ピーク)に至ってから次に変化方向が反転する下ピーク(上ピーク)に至るまでに要した時間に対する空燃比AFの変化量に相当する傾き積算平均値ΔAulsa(ΔAlusa)を計算すると共に計算した値を閾値と比較して空燃比インバランス状態を判定するものとしたが、これに代えて、空燃比センサ135aにより検出された空燃比AFがその変化方向が反転する上ピーク(下ピーク)に至ってから次に変化方向が反転する下ピーク(上ピーク)に至るまでに要する時間の間に空燃比AFの単位時間(例えば、十数msecや数十msecなど)あたりの変化量を複数計算すると共に計算した値のうちの最大値を閾値と比較して空燃比インバランス状態を判定するものなど、空燃比センサ135aからの空燃比AFの単位時間あたりの変化量と閾値とを比較して空燃比インバランス状態を判定するものであれば如何なるものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20に搭載された内燃機関装置では、空燃比センサ135aからの空燃比AFの傾き積算平均値ΔAulsa(ΔAlusa)を傾きΔAul(ΔAlu)の所定数Nの平均値として計算すると共に計算した傾き積算平均値ΔAulsa(ΔAlusa)を閾値と比較して空燃比インバランス状態を判定するものとしたが、傾き積算平均値ΔAulsa(ΔAlusa)を傾きΔAul(ΔAlu)の所定数Nの最大値として計算すると共に計算した値を閾値と比較して空燃比インバランス状態を判定するものとしてもよいし、傾きΔAul(ΔAlu)を積算して平均することなくそのまま閾値と比較して空燃比インバランス状態を判定するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20に搭載された内燃機関装置では、空燃比センサ135aにより検出された空燃比AFがその変化方向が反転する上ピークに至ってから次に変化方向が反転する下ピークに至るまでに要した時間に対する空燃比AFの変化量に相当する傾き積算平均値ΔAulsaと、空燃比センサ135aにより検出された空燃比AFがその変化方向が反転する下ピークに至ってから次に変化方向が反転する上ピークに至るまでに要した時間に対する空燃比AFの変化量に相当する傾き積算平均値ΔAlusaと、を計算すると共に計算した値をそれぞれ閾値と比較して空燃比インバランス状態を判定するものとしたが、傾き積算平均値ΔAulsaと傾き積算平均値ΔAlusaとのうちいずれか一方のみを計算すると共に計算した値を閾値と比較して空燃比インバランス状態を判定するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20に搭載された内燃機関装置では、空燃比AFの傾き積算平均値ΔAulsa(ΔAlusa)による判定に加えて、空燃比AFの差分積算平均値Aulsaによる判定やエンジン22の回転数Neの回転数差分Nedによる判定を行なうものとしたが、空燃比AFの差分積算平均値Aulsaによる判定とエンジン22の回転数Neの回転数差分Nedによる判定とのうちいずれか一方のみを行なうものとしてもよいし、両方を共に行なわないものとしても構わない。
実施例のハイブリッド自動車20に搭載された内燃機関装置では、空燃比インバランス状態であると判定されたときには、空燃比インバランス状態であると判定されないときに比してエンジン22の燃料噴射量が多くなり且つインバランス率Rが大きいほど多くなるよう燃料噴射制御を行なうものとしたが、空燃比インバランス状態であると判定されないときに比してエンジン22の燃料噴射量がインバランス率Rに拘わらず所定の補正量分だけ多くなるよう燃料噴射制御を行なうものとしてもよいし、こうした燃料噴射制御に代えて、浄化装置134の下流側に取り付けられた酸素センサ135bからの酸素信号O2に基づいて燃料噴射量を調整するものでは空燃比インバランス状態であると判定されたときに酸素信号O2に基づいて燃料噴射量を調整したり、空燃比インバランス状態であると判定されたときにスロットル開度を調整して吸入空気量を調整する、などとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20に搭載された内燃機関装置では、空燃比インバランス状態の判定処理を行なう際のエンジン22の所定の定常運転状態は、イグニッションオンの直後に浄化装置134の触媒暖機運転やエンジン22の暖機運転が行なわれているときであるものとしたが、エンジン22が定常運転されている状態であれば如何なるものとしてもよく、例えば、車両の走行中にエンジン22の回転数Neおよび吸入空気量Qaが共にエンジン22が定常運転されていると判断可能な範囲として予め定められた所定範囲内のときである、などとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20に搭載された内燃機関装置では、エンジン22は気筒毎に燃料噴射弁126が取り付けられた4気筒の内燃機関として構成されているものとしたが、気筒毎に燃料噴射が行なわれる6気筒や8気筒など複数気筒の内燃機関として構成されているものであれば気筒数はいくつであっても構わない。
実施例では、内燃機関装置を搭載するハイブリッド自動車20について説明したが、エンジンからの動力を変速機を介して駆動軸に出力して走行する自動車やこうした自動車以外の車両や船舶,航空機などの移動体に搭載された内燃機関装置や、移動しない設備に組み込まれた内燃機関装置の形態としても構わない。また、こうした内燃機関装置の空燃比不均衡状態判定方法の形態としても構わない。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、4気筒のエンジン22が「内燃機関」に相当し、排気管133に取り付けられた空燃比センサ135aが「空燃比検出手段」に相当し、エンジン22の運転状態が所定の定常運転状態のときに空燃比センサ135aからの空燃比AFの傾き積算平均値ΔAulsaを計算すると共に計算した傾き積算平均値ΔAulsaが閾値ΔAref1未満のときには空燃比インバランス状態であると判定する図4の第1判定処理ルーチンを実行したり、エンジン22の運転状態が所定の定常運転状態のときに空燃比センサ135aからの空燃比AFの傾き積算平均値ΔAlusaを計算すると共に計算した傾き積算平均値ΔAlusaが閾値ΔAref2よりも大きいときには空燃比インバランス状態であると判定する図5の第2判定処理ルーチンを実行したりするエンジンECU24が「空燃比状態判定手段」に相当する。また、空燃比インバランス状態であると判定されたときにはインバランス率Rに基づく補正量Amを基本空燃比AFbaseから減じて得られる目標空燃比AF*によって、空燃比インバランス状態であると判定されないときの基本空燃比AFbaseとしての目標空燃比AF*による燃料噴射量よりもエンジン22の燃料噴射量が多くなるよう制御する図12の燃料噴射制御ルーチンを実行するエンジンECU24が「制御手段」に相当する。
ここで、「内燃機関」としては、4気筒のエンジン22に限定されるものではなく、6気や8気筒のものなど、気筒毎に燃料噴射を行なう複数気筒の内燃機関であれば如何なるタイプの内燃機関であっても構わない。「空燃比検出手段」としては、排気管133に取り付けられた空燃比センサ135aに限定されるものではなく、内燃機関の各気筒からの排気が合流する排気管に取り付けられて空燃比を検出するものであれば如何なるものとしても構わない。「空燃比状態判定手段」としては、エンジン22の運転状態が所定の定常運転状態のときに空燃比センサ135aからの空燃比AFの傾き積算平均値ΔAulsaや傾き積算平均値ΔAlusaを計算すると共に計算した傾き積算平均値ΔAulsaや傾き積算平均値ΔAlusaが閾値を超えているときには空燃比インバランス状態であると判定するものに限定されるものではなく、内燃機関の運転状態が予め定められた定常運転状態のときに検出された空燃比の単位時間あたりの変化量が予め定められた所定範囲にないときには、内燃機関の気筒間で空燃比が不均衡な状態としての空燃比不均衡状態であると判定するものであれば如何なるものとしても構わない。また、「制御手段」としては、空燃比インバランス状態であると判定されたときにはインバランス率Rに基づく補正量Amを基本空燃比AFbaseから減じて得られる目標空燃比AF*によって、空燃比インバランス状態であると判定されないときの基本空燃比AFbaseとしての目標空燃比AF*による燃料噴射量よりもエンジン22の燃料噴射量が多くなるよう制御するものに限定されるものではなく、空燃比状態判定手段により空燃比不均衡状態であると判定されたときには、空燃比不均衡状態であると判定されないときに比して内燃機関への燃料噴射量が多くなるよう内燃機関を制御するものであれば如何なるものとしても構わない。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、内燃機関装置や車両の製造産業に利用可能である。
20 ハイブリッド自動車、22 エンジン、24 エンジン用電子制御ユニット、24a CPU、24b ROM、24c RAM、24d タイマ、26 クランクシャフト、30a,30b 駆動輪、31 デファレンシャルギヤ、32 駆動軸、34 遊星歯車機構、41,42 インバータ、44 モータ用電子制御ユニット、50 バッテリ、52 バッテリ用電子制御ユニット、60 ハイブリッド用電子制御ユニット、61 イグニッションスイッチ、62 シフトポジションセンサ、64 アクセルペダルポジションセンサ、66 ブレーキペダルポジションセンサ、68 車速センサ、122 エアクリーナ、124 スロットルバルブ、126 燃料噴射弁、128 吸気バルブ、130 点火プラグ、132 ピストン、133 排気管、134 浄化装置、134a 三元触媒、135a 空燃比センサ、135b 酸素センサ、136 スロットルモータ、138 イグニッションコイル、140 クランクポジションセンサ、142 水温センサ、143 圧力センサ、144 カムポジションセンサ、146 スロットルバルブポジションセンサ、148 エアフローメータ、149 温度センサ、150 可変バルブタイミング機構、MG1,MG2 モータ。

Claims (8)

  1. 気筒毎に燃料噴射を行なう複数気筒の内燃機関を備える内燃機関装置であって、
    前記内燃機関の各気筒からの排気が合流する排気管に取り付けられて空燃比を検出する空燃比検出手段と、
    前記内燃機関の運転状態が予め定められた定常運転状態のときに前記検出された空燃比の単位時間あたりの変化量が予め定められた所定範囲にないときには、前記内燃機関の気筒間で空燃比が不均衡な状態としての空燃比不均衡状態であると判定する空燃比状態判定手段と、
    を備える内燃機関装置。
  2. 請求項1記載の内燃機関装置であって、
    前記空燃比状態判定手段は、前記検出された空燃比の変化方向が反転してから次に反転するまでの所定時間における前記検出された空燃比の変化量を前記所定時間で除して得られる値を前記検出された空燃比の単位時間あたりの変化量として用いて判定する手段である、
    内燃機関装置。
  3. 請求項1または2記載の内燃機関装置であって、
    前記空燃比状態判定手段は、前記検出された空燃比の単位時間あたりの変化量を複数回に亘って演算すると共に該演算した変化量の前記複数回の平均値が前記所定範囲にないときには、前記空燃比不均衡状態であると判定する手段である、
    内燃機関装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1つの請求項に記載の内燃機関装置であって、
    前記空燃比状態判定手段は、前記検出された空燃比の変化方向が反転してから次に反転するまでの前記検出された空燃比の変化量が予め定められた第2の所定範囲にないときにも、前記空燃比不均衡状態であると判定する手段である、
    内燃機関装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1つの請求項に記載の内燃機関装置であって、
    前記空燃比状態判定手段は、前記内燃機関の複数サイクルにおける該内燃機関の回転数の最大値と最小値との差が予め定められた第3の所定範囲にないときにも、前記空燃比不均衡状態であると判定する手段である、
    内燃機関装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1つの請求項に記載の内燃機関装置であって、
    前記空燃比状態判定手段により前記空燃比不均衡状態であると判定されたときには、前記空燃比不均衡状態であると判定されないときに比して前記内燃機関への燃料噴射量が多くなるよう該内燃機関を制御する制御手段
    を備える内燃機関装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1つの請求項に記載の内燃機関装置が搭載された車両。
  8. 気筒毎に燃料噴射を行なう複数気筒の内燃機関と、前記内燃機関の各気筒からの排気が合流する排気管に取り付けられて空燃比を検出する空燃比検出手段と、を備える内燃機関装置における前記内燃機関の気筒間で空燃比が不均衡な状態としての空燃比不均衡状態を判定する空燃比不均衡状態判定方法であって、
    前記内燃機関の運転状態が予め定められた定常運転状態のときに前記検出された空燃比の単位時間あたりの変化量が予め定められた所定範囲にないときには、前記空燃比不均衡状態であると判定する、
    ことを特徴とする空燃比不均衡状態判定方法。
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