JP2011144760A - 内燃機関の吸気制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 吸気弁リフト量及びスロットル弁開度をともに変更する際に、吸気弁リフト量制御及びスロットル弁開度制御をより適切に実行し、吸入空気量の制御精度を高めることができる内燃機関の吸気制御装置を提供する。
【解決手段】 吸入空気量を変更することなく吸気弁リフト量LFT及びスロットル弁開度THを変更するときは、リフト量下限値ALTHAREAの変化速度を制限することにより、吸入空気量制御の応答性が高いリフト量LFTの変化速度を低減する。リフト量LFTの変更による吸入空気量変化と、スロットル弁開度THの変更による吸入空気量変化とのバランスをとり、吸入空気量を一定に維持しつつリフト量LFT及びスロットル弁開度THをともに変更する制御の精度を高めることができる。
【選択図】 図11

Description

本発明は、内燃機関の吸気制御装置に関し、特に吸気弁のリフト量を連続的に変更可能な弁作動特性可変機構を備える内燃機関の吸気制御装置に関する。
特許文献1には、吸気弁のリフト量制御とスロットル弁開度制御の協調制御を行い、機関の吸入空気量を調節する吸気制御装置が示されている。この装置によれば、機関の吸気通路(スロットル弁下流側)に蒸発燃料が供給される場合において、蒸発燃料濃度が高いときは低いときに比して、吸気弁リフト量を増加させるとともに、吸入空気量を一定に維持するためにスロットル弁開度を減少させる制御が行われる。
特開2006−125344号公報
吸気弁リフト量を変化させたときにおける吸入空気量変化の応答性と、スロットル弁開度を変化させたときにおける吸入空気量変化の応答性とは異なっているため、上記のような協調制御を行う際に、吸入空気量を一定維持するためには吸入空気量制御の応答性の違いを考慮した制御を行う必要がある。
しかしながら、特許文献1に示された装置では、2つの制御の応答性の違いが考慮されていないため、リフト量及びスロットル弁開度を変更するときに、吸入空気量を一定値に正確に維持できないおそれがある。
本発明は、この点に着目してなされたものであり、吸気弁リフト量及びスロットル弁開度をともに変更する際に、吸気弁リフト量制御及びスロットル弁開度制御をより適切に実行し、吸入空気量の制御精度を高めることができる内燃機関の吸気制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため請求項1に記載の発明は、内燃機関の吸気弁のリフト量(LFT)を連続的に変更可能な弁作動特性可変機構(41)と、前記機関の吸気通路(2)に設けられたスロットル弁(3)とを備え、前記リフト量(LFT)及び前記スロットル弁の開度(TH)を変更することにより、前記機関の吸入空気量を制御する内燃機関の吸気制御装置において、前記リフト量(LFT)の変化速度及び前記スロットル弁開度(TH)の変化速度を設定する変化速度設定手段と、設定されたリフト量変化速度に応じて前記吸気弁のリフト量(LFT)を変化させるリフト量制御手段と、設定されたスロットル弁開度変化速度に応じて前記スロットル弁の開度(TH)を変化させるスロットル弁開度制御手段とを備え、前記変化速度設定手段は、前記吸入空気量を変更することなく前記リフト量(LFT)及びスロットル弁開度(TH)を変更するときは、前記リフト量変化速度及びスロットル弁開度変化速度のうち、吸入空気量制御の応答性が高い方の変化速度を低減することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の内燃機関の吸気制御装置において、前記変化速度設定手段は、前記リフト量の変化に対する前記吸入空気量の変化率(LFSLOP)が低下するほど前記リフト量変化速度を増加させ、前記スロットル弁開度の変化に対する前記吸入空気量の変化率が低下するほど前記スロットル弁開度変化速度を増加させることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の吸気制御装置において、前記変化速度設定手段は、前記機関の出力側に接続される変速機のトルク伝達状態(CLER)に応じて前記リフト量変化速度及びスロットル弁開度変化速度を設定することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の吸気制御装置において、前記変化速度設定手段は、前記機関への燃料供給を停止する燃料カット運転中は前記リフト量変化速度及びスロットル弁開度変化速度を最大値に設定することを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、吸入空気量を変更することなく吸気弁リフト量及びスロットル弁開度を変更するときは、リフト量変化速度及びスロットル弁開度変化速度のうち、吸入空気量制御の応答性が高い方の変化速度が低減されるので、リフト量の変更による吸入空気量変化と、スロットル弁開度の変更による吸入空気量変化とのバランスをとり、吸入空気量を一定に維持しつつリフト量及びスロットル弁開度をともに変更する制御の精度を高めることができる。
請求項2に記載の発明によれば、リフト量の変化に対する吸入空気量の変化率が低下するほどリフト量変化速度が増加し、スロットル弁開度の変化に対する吸入空気量の変化率が低下するほどスロットル弁開度変化速度が増加するように制御される。リフト量変化及びスロットル弁開度変化に対する吸入空気量の変化率が小さいときは、リフト量及びスロットル弁開度の変化が実際の吸入空気量に与える影響が小さいので、両変化速度を高めることによる弊害がない。したがって、両変化速度を高めることにより制御応答性を向上させることができる。
請求項3に記載の発明によれば、変速機のトルク伝達状態に応じてリフト量変化速度及びスロットル弁開度変化速度が設定される。例えばクラッチが切れているとき、あるいはクラッチの締結率が低いときは、実吸入空気量が変化しても、車両の運転性に与える影響は小さい。したがって、変速機のトルク伝達状態に応じて両変化速度を設定する、より具体的にはトルク伝達率が低下するほど、変化速度を増加させることにより、車両運転性に対する影響を抑制しつつ両変化速度を適切に設定することができる。
請求項4に記載の発明によれば、燃料カット運転中はリフト量変化速度及びスロットル弁開度変化速度が最大値に設定される。燃料カット運転中は、機関における燃焼が行われないため、吸入空気量のずれの影響はほとんどない。したがって両変化速度を最大値に設定することにより、リフト量及びスロットル弁開度を迅速に変更することができる。
本発明の一実施形態にかかる内燃機関及びその制御装置の構成を示す図である。 図1に示す弁作動特性可変装置の構成を示す図である。 図2に示す第1弁作動特性可変機構の概略構成を説明するための図である。 吸気弁及び排気弁の作動特性を示す図である。 吸気制御の概要を説明するための図である。 吸入空気量制御の応答特性説明するための図である。 吸気弁リフト量(LFT)の変化に対応する目標ゲージ圧(PBGASTD)及び実ゲージ圧(PBGA)の変化を示すタイムチャートである。 リフト量下限値(ALTHAREA)の変更態様を説明するためのタイムチャートである。 吸気弁リフト量(LFT)と吸入空気量(GAIR)との関係を示す図である。 目標リフト量(LFTCMD)を算出する処理のフローチャートである。 リフト量下限値(ALTHAREA)を算出する処理のフローチャートである。 図11の処理で参照されるテーブルを示す図である。
図11の処理で参照されるテーブルを示す図である。 目標ゲージ圧(PBGACMD)を算出する処理のフローチャートである。 図14の処理で参照されるテーブルを示す図である。
以下本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態にかかる内燃機関とその制御装置の構成を示す図であり、図2は弁作動特性可変装置の構成を示す図である。図1において、例えば4気筒を有する内燃機関(以下単に「エンジン」という)1は、吸気弁及び排気弁と、これらを駆動するカムを備えるとともに、弁作動特性可変装置40を備えている。弁作動特性可変装置40は、吸気弁のリフト量(最大リフト量)及び開角(開弁期間)を連続的に変更する第1弁作動特性可変機構41と、吸気弁を駆動するカムの、クランク軸回転角度を基準とした作動位相を連続的に変更するカム位相可変機構としての第2弁作動特性可変機構42と、排気弁のリフト量及び開角(開弁機関)を2段階に切り換える第3弁作動特性可変機構47とを有する。第2弁作動特性可変機構42により吸気弁を駆動するカムの作動位相が変更され、吸気弁の作動位相が変更される。
エンジン1の吸気通路2の途中にはスロットル弁3が配されている。また、スロットル弁3にはスロットル弁開度(TH)センサ4が連結されており、当該スロットル弁3の開度に応じた電気信号を出力して電子コントロールユニット(以下(ECU)という)5に供給する。スロットル弁3には、スロットル弁3を駆動するアクチュエータ7が接続されており、アクチュエータ7は、ECU5によりその作動が制御される。吸気通路2のスロットル弁3の上流側には、吸入空気量GAIR[g/sec]を検出する吸入空気量センサ13が設けられており、その検出信号はECU5に供給される。
燃料噴射弁6は吸気弁の少し上流側に各気筒毎に設けられており、各噴射弁は図示しない燃料ポンプに接続されていると共にECU5に電気的に接続されて当該ECU5からの信号により燃料噴射弁6の開弁時間が制御される。エンジン1の各気筒の点火プラグ15は、ECU5に接続されており、ECU5は点火プラグ15に点火信号を供給し、点火時期制御を行う。
スロットル弁3の下流には吸気圧PBAを検出する吸気圧センサ8及び吸気温TAを検出する吸気温センサ9が取付けられている。またエンジン1の本体には、エンジン冷却水温TWを検出するエンジン冷却水温センサ10が取り付けられている。これらのセンサの検出信号は、ECU5に供給される。
ECU5には、エンジン1のクランク軸(図示せず)の回転角度を検出するクランク角度位置センサ11及び、エンジン1の吸気弁を駆動するカムが固定されたカム軸の回転角度を検出するカム角度位置センサ12が接続されており、クランク軸の回転角度及びカム軸の回転角度に応じた信号がECU5に供給される。クランク角度位置センサ11は、一定クランク角周期毎(例えば6度周期)に1パルス(以下「CRKパルス」という)と、クランク軸の所定角度位置を特定するパルスを発生する。また、カム角度位置センサ12は、エンジン1の特定の気筒の所定クランク角度位置でパルス(以下「CYLパルス」という)と、各気筒の吸入行程開始時の上死点(TDC)でパルス(以下「TDCパルス」という)を発生する。これらのパルスは、燃料噴射時期、点火時期等の各種タイミング制御及びエンジン回転数(エンジン回転速度)NEの検出に使用される。なお、カム角度位置センサ12より出力されるTDCパルスと、クランク角度位置センサ11より出力されるCRKパルスとの相対関係からカム軸の実際の作動位相CAINが検出される。
ECU5には、エンジン1によって駆動される車両のアクセルペダルの踏み込み量(以下「アクセルペダル操作量」という)APを検出するアクセルセンサ31、当該車両の走行速度(車速)VPを検出する車速センサ32、及び大気圧PAを検出する大気圧センサ33が接続されている。これらのセンサの検出信号は、ECU5に供給される。
弁作動特性可変装置40は、図2に示すように、吸気弁の最大リフト量及び開角(以下単に「リフト量」という)を連続的に変更する第1弁作動特性可変機構41と、吸気弁の作動位相を連続的に変更する第2弁作動特性可変機構42と、吸気弁のリフト量を連続的に変更するためのモータ43と、吸気弁の作動位相を連続的に変更するために、その開度が連続的に変更可能な電磁弁44と、排気弁のリフト量及び開角(開弁期間)を2段階に切り換える第3弁作動特性可変機構47と、排気弁のリフト量及び開角を2段階に切り換えるための電磁弁48とを備えている。吸気弁の作動位相を示すパラメータとして、上記カム軸の作動位相CAINが用いられる。電磁弁44及び48には、オイルパン46の潤滑油がオイルポンプ45により、加圧されて供給される。なお、第2弁作動特性可変機構42の具体的な構成は、例えば特開2000−227013号公報に示されている。また第3弁作動特性可変機構47は、市販車に採用されており、その構成は周知である。
第1弁作動特性可変機構41は、図3(a)に示すように、カム52が設けられたカム軸51と、シリンダヘッドに軸55aを中心として揺動可能に支持されるコントロールアーム55と、コントロールアーム55を揺動させるコントロールカム57が設けられたコントロール軸56と、コントロールアーム55に支軸53bを介して揺動可能に支持されるとともに、カム52に従動して揺動するサブカム53と、サブカム53に従動し、吸気弁60を駆動するロッカアーム54とを備えている。ロッカアーム54は、コントロールアーム55内に揺動可能に支持されている。
サブカム53は、カム52に当接するローラ53aを有し、カム軸51の回転により、軸53bを中心として揺動する。ロッカアーム54は、サブカム53に当接するローラ54aを有し、サブカム53の動きが、ローラ54aを介して、ロッカアーム54に伝達される。
コントロールアーム55は、コントロールカム57に当接するローラ55bを有し、コントロール軸56の回動により軸55aを中心として揺動する。図3(a)に示す状態では、サブカム53の動きはロッカアーム54にほとんど伝達されないため、吸気弁60はほぼ全閉の状態を維持する。一方同図(b)に示す状態では、サブカム53の動きがロッカアーム54を介して吸気弁60に伝達され、吸気弁60は上限リフト量LFTMAX(例えば12mm)まで開弁する。
したがって、モータ43によりコントロール軸56を回動させることにより、吸気弁60のリフト量LFTを連続的に変更することがきる。本実施形態では、第1弁作動特性可変機構41に、コントロール軸56の回転角度(以下「CS角度」という)CSAを検出するコントロール軸回転角度センサ(以下「CS角度センサ」という)14が設けられており、検出されるCS角度CSAがリフト量LFTを示すパラメータとして使用される。
なお、第1弁作動特性可変機構41の詳細な構成は、特開2008−25418号公報に示されている。
第1弁作動特性可変機構41により、図4(a)に実線で示すように吸気弁のリフト量LFT(及び開角)が変更される。また第3弁作動特性可変機構47により、図4(a)に破線で示すように排気弁のリフト量(及び開角)が2段階に変更される。
第2弁作動特性可変機構42により、吸気弁は、同図(b)に実線L13及びL14で示す特性を中心として、カムの作動位相CAINの変化に伴って破線L11,L12で示す最進角位相から、一点鎖線L15,L16で示す最遅角位相までの間の位相で駆動される。なお、以下の説明では「CAIN」を吸気弁作動位相という。
ECU5は各種センサからの入力信号波形を整形し、電圧レベルを所定レベルに修正し、アナログ信号値をデジタル信号値に変換する等の機能を有する入力回路、中央演算処理ユニット(以下「CPU」という)、CPUで実行される演算プログラム及び演算結果等を記憶する記憶回路のほか、アクチュエータ7、燃料噴射弁6、モータ43、電磁弁44、48に駆動信号を供給する出力回路等から構成される。
ECU5のCPUは、上記センサの検出信号に応じて、スロットル弁3の開度制御、燃料噴射制御(燃料噴射弁6による燃料噴射時期及び燃料噴射時間の制御)、及びモータ43、電磁弁44、48による弁作動特性の制御を行う。
図5は本実施形態における吸入空気量制御の概要を説明するための図であり、図5(a)は、目標吸入空気量GAIRCMDと目標ゲージ圧PBGACMDとの関係を示し、図5(b)は、目標吸入空気量GAIRCMDと吸気弁の目標リフト量LFTCMDの関係を示す。
目標吸入空気量GAIRCMDが境界吸入空気量GAPBPARX以下である運転状態では、吸気弁の目標リフト量LFTCMDがリフト量下限値ALTHAREAに維持され、ゲージ圧PBGA(=PBA−PA)が目標ゲージ圧PBGACMDと一致するように、スロットル弁3の開度THが制御される。以下この制御を行う領域を「ゲージ圧制御領域RPG」という。
また目標吸入空気量GAIRCMDが境界吸入空気量GAPBPARXを超える運転状態では、目標ゲージ圧PBGACMDは、通常は基準ゲージ圧PBGASTD(例えば−13.3kPa(−100mmHg))に維持され、吸気弁のリフト量LFTを変更することにより、吸入空気量が制御される。以下この制御を行う領域を「リフト量制御領域RLFT」という。なお、リフト量制御領域RLFTより高負荷側の領域(アクセルペダル操作量APが最大値APMAXの近傍にある運転状態に対応する)は、高負荷制御領域RWOTという。高負荷制御領域RWOTでは、スロットル弁開度TH及び吸気弁リフト量LFTがともに、目標吸入空気量GAIRCMDが増加するほど増加するように制御される。
ゲージ圧制御領域RPGでは、目標吸入空気量GAIRCMDと目標ゲージ圧PBGACMDとの関係は、下記式(1)で表される。下記式(1)のCRは、傾きを示す傾きパラメータであり、PBGA0は図5(a)に示すように目標吸入空気量GAIRCMDが「0」である状態に対応する目標ゲージ圧を示す切片パラメータである。
PBGACMD=CR×GAIRCMD+PBGA0 (1)
図6は、スロットル弁開度THの変更による吸入空気量制御(以下「スロットル制御」という)と、吸気弁リフト量LFTの変更による吸入空気量制御(以下「リフト量制御」という)の応答時間を説明するための図である。目標吸入空気量GAIRCMDが時刻t0にステップ状に目標値GAIRTGTまで増加したときに、実際の吸入空気量GAIRが応答時間判定値GAIRRES(=0.63×GAIRTGT)に達するまでに要する時間が応答時間として定義され、TRLFT及びTRTHが、それぞれリフト量制御応答時間及びスロットル制御応答時間である。
通常は、図6(a)に示すようにリフト量制御応答時間TRLFTの方がスロットル制御応答時間TRTHより短い(応答性がよい)が、エンジン回転数NEが高い(例えば3000rpm)運転状態では、図6(b)に示す例(比較的低コストのモータ43を使用した例)では負荷率EL[%]が増加するほど両者の差が減少し、高負荷領域ではスロットル制御応答時間TRTHの方が短くなる。
そこで本実施形態では、スロットル制御応答時間TRTHがリフト量制御応答時間TRLFTより短くなる負荷率EL[%]を含むエンジンの高回転運転状態(以下「特定高回転運転状態」という)では、リフト量下限値ALTHAREAを増加させる制御を行う。これにより特定高回転運転状態でのリフト量制御の応答性不足を緩和することができる。
リフト量下限値ALTHAREAを変更すると、ゲージ圧PBGAを目標ゲージ圧PBGACMDに制御するためにスロットル弁開度THの変更が必要となる場合がある。図7はそのような場合、すなわちリフト量下限値ALTHAREAの変更に伴うスロットル弁開度THの変更を行う場合の課題を説明するためのタイムチャートである。図7(a)〜(d)は、エンジンの加速時における制御動作に対応し、図7(e)〜(h)は、エンジンの減速時における制御動作に対応する。
エンジンの加速時においては、目標吸入空気量GAIRCMDが一定に維持されている状態で(図7(b))リフト量下限値ALTHAREAが、エンジン回転数NEの増加に伴って増加すると、リフト量LFTが増加する(同図(c))。したがって、目標ゲージ圧PBGACMDを減少させ、スロットル弁開度THを減少させるが、リフト量下限値ALTHAREAを変更するような負荷率EL[%]の低い領域ではスロットル制御応答時間TRTHの方がリフト量制御応答時間TRLFTより長いため、ゲージ圧PBGAの変化は遅れ(同図(d))、実吸入空気量GAIRが目標吸入空気量GAIRCMDより大きくなり(同図(b))、運転者の意図を超えて加速する可能性がある。
一方エンジンの減速時においては、目標吸入空気量GAIRCMDが一定に維持されている状態で(図7(f))リフト量下限値ALTHAREAが、エンジン回転数NEの減少に伴って減少すると、リフト量LFTが減少する(同図(g))。したがって、目標ゲージ圧PBGACMDを増加させ、スロットル弁開度THを増加させるが、リフト量下限値ALTHAREAを変更するような負荷率EL[%]の低い領域ではスロットル制御応答時間TRTHの方がリフト量制御応答時間TRLFTより長いため、ゲージ圧PBGAの変化は遅れ(同図(h))、実吸入空気量GAIRが目標吸入空気量GAIRCMDより小さくなり(同図(f))、急減速時にエンジンストールが発生する恐れがある。
そこで本実施形態では、上記課題を解決するため、リフト量下限値ALTHAREAの変化に実ゲージ圧PBGAの変化が追従可能となるように、リフト量下限値ALTHAREAの変化速度を制限する処理(図11参照)を行うようにしている。これにより、リフト量LFTの変化速度が制限される。
図8はその変化速度制限処理を説明するためのタイムチャートであり、エンジン回転数NE(最大トルク発生リフト量)に応じて設定される基本リフト量下限値ALTHAREAFX(破線)がステップ状に変化したときに、1TDC期間(TDCパルスの発生時間間隔)当たりの変化量が変化量パラメータDGALTHを超えないように、リフト量下限値ALTHAREAが徐々に変化するように制御される。
図9は、吸気弁リフト量LFTと吸入空気量GAIRとの関係を示す図であり、この図に示される曲線の傾きはリフト量LFTが増加するほど減少する。したがって、リフト量LFTが単位量変化したときの吸入空気量GAIRの変化量は、リフト量LFTが増加しているときの変化量の方が、リフト量LFTが減少しているときの変化量より小さくなる。
また吸入空気量GAIRが目標吸入空気量GAIRCMDからずれることによる影響の許容可能な範囲は、車速VPが高くなるほど、またエンジンの出力軸に接続される変速機のクラッチの締結率CLERが低下するほど、大きくなる。すなわち、車速VPが高くなるほど、またクラッチの締結率CLERが低下するほど、吸入空気量のずれの影響を運転者が知覚し難くなる。
そこで本実施形態では、吸入空気量の許容可能変動量をDGAIRMAX[g/TDC](1TDC期間当たりの空気質量)で表すとともに、図9に示す曲線の傾きを示す空気量変化率をLGSLOP[g/mm](リフト量1mm当たりの空気質量)で表し、図8に示す変化量パラメータDGALTH[mm/TDC]を下記式(2)で算出するようにしている。すなわち、変化量パラメータDGALTHは、許容可能変動量DGARIMAXに比例し、空気量変化率LGSLOPに反比例するように設定される。
DGALTH=DGAIRMAX/LGSLOP (2)
そして、許容可能変動量DGAIRMAXを、車速VPが高くなるほど、またクラッチ締結率CLERが減少するほど、増加するように設定するとともに、空気量変化率LGSLOPをリフト量LFTに応じて設定し、しかもリフト量LFTの増加中は減少中より小さな値に設定するようにしている。これにより、許容可能変動量DGAIRMAX及び空気量変化率LGSLOPに応じて最適な変化量パラメータDGALTHの設定を行うことができる。その結果、車両運転性に影響を与えない範囲でリフト量下限値ALTHAREAの変更に伴う弊害を適切に抑制することができる。
図10は、吸気弁の目標リフト量LFTCMDを算出する処理のフローチャートである。この処理は、ECU5のCPUで所定時間毎に実行される。
ステップS11では、アクセルペダル操作量AP及びエンジン回転数NEに応じて基本目標吸入空気量GAIRCMDBを算出する。基本目標吸入空気量GAIRCMDBは、アクセルペダル操作量APにほぼ比例するように設定される。ステップS12では、基本目標吸入空気量GAIRCMDBを大気圧PA及び吸気温TAにより補正する空気密度補正を行い、さらに所定のリミット処理を行って、目標吸入空気量GAIRCMDを算出する。
ステップS13では、目標吸入空気量GAIRCMDに応じて基本目標リフト量LFTCMDMを算出する。本実施形態では、複数の所定エンジン回転数、吸気弁の複数の所定作動位相、複数の所定ゲージ圧、及び排気弁の作動特性(図4(a)参照)に対応して、目標吸入空気量GAIRCMDから基本目標リフト量LFTCMDMを算出するための複数のLFTCMDテーブルが予めECU5の記憶回路に格納されている。したがって、ステップS13では、エンジン回転数NE、吸気弁作動位相CAIN、ゲージ圧PBGA、及び選択されている排気弁作動特性に対応するLFTCMDテーブルを選択し、その選択したテーブルを目標吸入空気量GAIRCMDに応じて検索し、基本目標リフト量LFTCMDMを算出する。このとき適宜補間演算が行われる。
ステップS14では、基本目標リフト量LFTCMDMが図11の処理で算出されるリフト量下限値ALTHAREAより小さいか否かを判別し、この答が肯定(YES)であるときは、目標リフト量LFTCMDをリフト量下限値ALTHAREAに設定する(ステップS15)。一方、基本目標リフト量LFTCMDMがリフト量下限値ALTHAREA以上であるときは、目標リフト量LFTCMDを基本目標リフト量LFTCMDMに設定する(ステップS16)。
算出された目標リフト量LFTCMDは、CS角度CSAの目標値である目標CS角度CSACMDに変換され、検出されるCS角度CSAが目標CS角度CSACMDと一致するように、モータ43の駆動制御が行われる。これにより、吸気弁のリフト量LFTが目標リフト量LFTCMDに制御される。
図11は、リフト量下限値ALTHAREAを算出する処理のフローチャートである。この処理は、ECU5のCPUでTDCパルスの発生に同期して実行される。
ステップS20では、エンジン回転数NEに応じて図12(a)に示すLFTMTテーブルを検索し、最大トルク発生リフト量LFTMTを算出する。最大トルク発生リフト量LFTMTは、エンジン出力トルクが最大となる吸気弁リフト量であり、エンジン回転数NEが増加するほど増加する。
ステップS21では、最大トルク発生リフト量LFTMTに応じて図12(b)に示すALTHAREAFXテーブルを検索し、基本リフト量下限値ALTHAREAFXを算出する。ALTHAREAFXテーブルは、最大トルク発生リフト量LFTMTが増加するほど基本リフト量下限値ALTHAREAFXが増加するように設定されている。
ステップS22では、吸気弁リフト量LFTに応じて図13(a)に示すLGSLOPテーブルを検索し、空気量変化率LGSLOPを算出する。吸気弁リフト量LFTが前回値以上であるときは、破線で示すテーブルを検索し、吸気弁リフト量LFTが前回値より小さいときは、実線で示すテーブルを検索する。
ステップS23では、車速VPに応じて図13(b)に示すDGAIRMAXBテーブルを検索し、許容可能基本量DGAIRMAXBを算出するとともに、エンジン1の出力軸に接続される変速機のクラッチの締結率CLER(入力軸回転速度と出力軸回転速度の比)に応じてKCLテーブルを検索し、クラッチ補正係数KCLを算出する。DGAIRMAXBテーブルは、車速VPが高くなるほど許容可能基本量DGAIRMAXBが増加するように設定され、KCLテーブルはクラッチ締結率CLERが増加するほどクラッチ補正係数KCLが減少するように設定されている。そして、下記式(3)に許容可能基本量DGAIRMAXB及びクラッチ補正係数KCLを適用し、許容可能変動量DGAIRMAXを算出する。なお、クラッチ締結率CLERは、図示しない変速制御用電子制御ユニットからECU5に供給される。
DGAIRMAX=DGAIRMAXB×KCL (3)
ステップS24では前記式(2)により、変化量パラメータDGALTHを算出する。ステップS25では、燃料カットフラグFFCが「1」であるか否かを判別する。燃料カットフラグFFCは、エンジンへの燃料供給を停止する運転状態において「1」に設定される。
ステップS25の答が肯定(YES)、すなわち燃料カット運転中であるときは、変化量パラメータDGALTHを所定の最大値DGALMAXに設定する(ステップS26)。ステップS25の答が否定(NO)であるときは、直ちにステップS27に進む。
ステップS27では、ステップS21で算出された基本リフト量下限値ALTHAREAFXからリフト量下限値の前回値ALTHAREA(k-1)を減算した値が「0」より大きいか否かを判別する。この答が肯定(YES)であるときは、下記式(4)により、リフト量下限値ALTHAREAを算出する(ステップS28)。
ALTHAREA=ALTHAREA(k-1)+DGALTH (4)
ステップS29では、リフト量下限値ALTHAREAが基本リフト量下限値ALTHAREAFXより大きいか否かを判別し、その答が肯定(YES)であるときは、リフト量下限値ALTHAREAを基本リフト量下限値ALTHAREAFXに設定する(ステップS32)。
一方ステップS27の答が否定(NO)、すなわち基本リフト量下限値ALTHAREAFXがリフト量下限値の前回値ALTHAREA(k-1)以下であるときは、下記式(5)により、リフト量下限値ALTHAREAを算出する(ステップS30)。
ALTHAREA=ALTHAREA(k-1)−DGALTH (5)
ステップS31では、リフト量下限値ALTHAREAが基本リフト量下限値ALTHAREAFXより小さいか否かを判別し、その答が肯定(YES)であるときは、前記ステップS32に進む。
ステップS29またはS31の答が否定(NO)であるときは、直ちに処理を終了する。
図11の処理により、前述したようにリフト量下限値ALTHAREAの変更が、変化量パラメータDGALTHに応じた変化速度で実行される。
図14は、ゲージ圧制御領域RPG及びリフト量制御領域RLFTにおいて目標ゲージ圧PBGACMDを算出する処理のフローチャートであり、この処理は所定時間毎にECU5のCPUで実行される。
ステップS41では、エンジン回転数NE、吸気弁作動位相CAIN及び排気弁作動特性に応じて、基準ゲージ圧PBGASTDに対応するLFTCMDテーブルを選択し、リフト量下限値ALTHAREAに応じて、選択したLFTCMDテーブルを逆検索することにより、第1吸入空気量GAIR1を算出する。選択されたLFTCMDテーブルの一例が図15において、実線L21で示されている。
ステップS42では、エンジン回転数NE及び吸気弁作動位相CAINに応じて、基準ゲージ圧PBGASTDより低い所定ゲージ圧PBGARL(例えば−80.0kPa(−600mmHg))に対応するLFTCMDテーブルを選択し、リフト量下限値ALTHAREAに応じて、選択したLFTCMDテーブルを逆検索することにより、第2吸入空気量GAIR2を算出する。選択されたLFTCMDテーブルの一例が図15において、破線L22で示されている。
ステップS43では、第1吸入空気量GAIR1、大気圧PA、及び吸気温TAを下記式(A)に適用し、空気密度補正を行って、図5(b)に示す境界吸入空気量GAPBPARXを算出する。式(A)のPA0及びTA0は、所定基準状態においける大気圧及び吸気温であり、例えば101.3kPa(760mmHg)及び25℃に設定される。
Figure 2011144760
ステップS44では、基準ゲージ圧PBGASTD、所定ゲージ圧PBGARL、第1及び第2吸入空気量GAIR1,GAIR2を、下記式(7)に適用し、前記式(1)の傾きパラメータCRを算出するとともに、算出した傾きパラメータCR、境界吸入空気量GAPBPARX、及び基準ゲージ圧PBGASTDを下記式(8)に適用し、切片パラメータPBGA0を算出する。
CR=(PBGASTD−PBGARL)/(GAIR1−GAIR2) (7)
PBGA0=PBGASTD−CR×GAPBPARX (8)
ステップS45では、算出された傾きパラメータCR及び切片パラメータPBGA0と、目標吸入空気量GAIRCMDとを前記式(1)に適用し、目標ゲージ圧PBGACMDを算出する。
ステップS46では、ステップS45で算出された目標ゲージ圧PBGACMDが基準ゲージ圧PBGASTDより高いか否かを判別し、その答が肯定(YES)であるときは、目標ゲージ圧PBGACMDを基準ゲージ圧PBGASTDに設定する(ステップS47)。ステップS46の答が否定(NO)であって、目標ゲージ圧PBGACMDが基準ゲージ圧PBGASTD以下であるときは、直ちに処理を終了する。
ECU5は、検出されるゲージ圧PBGA(=PBA−PA)が目標ケージ圧PBGACMDと一致するようにスロットル弁3の開度を制御する(アクチュエータ7の駆動制御を行う)。
図14の処理により、図11に示す処理により算出されるリフト量下限値ALTHAREAに応じて目標ゲージ圧PBGASTDが変更される結果、実際のゲージ圧PBGAがリフト量下限値ALTHAREAの変更に伴って変更される。したがって、上述したリフト量下限値ALTHAREAを変更する制御を行う際に、ゲージ圧PBGAを適切に制御することができる。
以上のように本実施形態では、吸入空気量を変更することなく吸気弁リフト量LFT及びスロットル弁開度THを変更するときは、リフト量下限値ALTHAREAの変化速度を制限することにより、吸入空気量制御の応答性が高いリフト量LFTの変化速度を低減するようにしたので、リフト量LFTの変更による吸入空気量変化と、スロットル弁開度THの変更による吸入空気量変化とのバランスをとり、吸入空気量を一定に維持しつつリフト量LFT及びスロットル弁開度THをともに変更する制御の精度を高めることができる。
またリフト量下限値ALTHAREAは、変化量パラメータDGALTHを用いて変更され、吸気弁リフト量の変化に対する吸入空気量の変化率を示す空気量変化率LGSLOPが低下するほど、変化量パラメータDGALTHを増加させる制御が行われる。すなわち、リフト量LFTの変化に対する吸入空気量の変化率が低下するほどリフト量変化速度が増加するように制御される。リフト量変化に対する吸入空気量の変化率が小さいときは、リフト量LFTの変化が実際の吸入空気量に与える影響が小さいので、リフト量変化速度を高めることによる弊害がない。したがって、リフト量変化速度を高めることにより、制御応答性を向上させることができる。
また、変速機のクラッチ締結率CLER(トルク伝達状態)に応じて変化量パラメータDGALTHが設定される。例えばクラッチが切れているとき、あるいは締結率CLERが低いときは、実吸入空気量が変化しても、車両の運転性に与える影響は小さい。したがって、変速機のトルク伝達状態に応じてリフト量変化速度を設定する、より具体的にはトルク伝達率が低下するほど、リフト量変化速度を増加させることにより、車両運転性に対する影響を抑制しつつリフト量変化速度を適切に設定することができる。
また燃料カット運転中は変化量パラメータDGALTHが所定最大値DGALMAXに設定され、リフト量変化速度が最大値に設定される。燃料カット運転中は、エンジンの燃焼が行われないため、吸入空気量のずれの影響はほとんどない。したがってリフト量変化速度を最大値に設定することにより、リフト量LFTを迅速に変更することができる。
本実施形態では、モータ43がリフト量制御手段の一部を構成し、アクチュエータ7がスロットル弁開度制御手段の一部を構成する。またECU5が、変化速度設定手段、リフト量制御手段の一部、及びスロットル弁開度制御手段の一部を構成する。具体的には、図11のステップS20〜S24が変化速度設定手段に相当する。
なお本発明は上述した実施形態に限るものではなく、種々の変形が可能である。例えば、上述した実施形態では、高回転運転状態(スロットル弁開度THを変更することによる吸入空気量制御の応答性が、リフト量LFTを変更することによる吸入空気量制御の応答性より高い負荷率を含む運転状態)ではリフト量下限値ALTHAREAを高めてリフト量制御の応答性を確保しているが、リフト量下限値ALTHAREAを変更せずに、負荷率の高い領域でのスロットル弁開度THの変化速度を低減するようにしてもよい。その場合には、図11に示す処理と同様に、スロットル弁開度THの変化に対する吸入空気量の変化率が低下するほどスロットル弁開度変化速度を増加させ、変速機のクラッチ締結率CLER(トルク伝達状態)に応じてスロットル弁開度変化速度を設定し、燃料カット運転中はスロットル弁開度変化速度を最大値に設定することが望ましい。
また上述した実施形態では、検出されるゲージ圧PBGAが目標ゲージ圧PBGACMDと一致するようにスロットル弁開度THを制御するようにしたが、吸気圧PBAが目標吸気圧PBACMD(=PBGACMD+PA)と一致するようにスロットル弁開度THを制御するようにしてもよい。
また本発明は、クランク軸を鉛直方向とした船外機などのような船舶推進機用エンジンなどの吸気制御にも適用が可能である。
1 内燃機関
2 吸気通路
3 スロットル弁
5 電子制御ユニット(変化速度設定手段、リフト量制御手段、スロットル弁開度制御手段)
7 アクチュエータ(スロットル弁開度制御手段)
41 第1弁作動特性可変機構
43 モータ(リフト量制御手段)

Claims (4)

  1. 内燃機関の吸気弁のリフト量を連続的に変更可能な弁作動特性可変機構と、前記機関の吸気通路に設けられたスロットル弁とを備え、前記リフト量及び前記スロットル弁の開度を変更することにより、前記機関の吸入空気量を制御する内燃機関の吸気制御装置において、
    前記リフト量の変化速度及び前記スロットル弁開度の変化速度を設定する変化速度設定手段と、
    設定されたリフト量変化速度に応じて前記吸気弁のリフト量を変化させるリフト量制御手段と、
    設定されたスロットル弁開度変化速度に応じて前記スロットル弁の開度を変化させるスロットル弁開度制御手段とを備え、
    前記変化速度設定手段は、前記吸入空気量を変更することなく前記リフト量及びスロットル弁開度を変更するときは、前記リフト量変化速度及びスロットル弁開度変化速度のうち、吸入空気量制御の応答性が高い方の変化速度を低減することを特徴とする内燃機関の吸気制御装置。
  2. 前記変化速度設定手段は、前記リフト量の変化に対する前記吸入空気量の変化率が低下するほど前記リフト量変化速度を増加させ、前記スロットル弁開度の変化に対する前記吸入空気量の変化率が低下するほど前記スロットル弁開度変化速度を増加させることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の吸気制御装置。
  3. 前記変化速度設定手段は、前記機関の出力側に接続される変速機のトルク伝達状態に応じて前記リフト量変化速度及びスロットル弁開度変化速度を設定することを特徴とする請求項1に記載の吸気制御装置。
  4. 前記変化速度設定手段は、前記機関への燃料供給を停止する燃料カット運転中は前記リフト量変化速度及びスロットル弁開度変化速度を最大値に設定することを特徴とする請求項1に記載の吸気制御装置。
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