JP2008196466A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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正嘉 西野
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Abstract

【課題】 内燃機関の過渡運転状態あるいは定常運転状態にあることの判定を行うことなく、過渡運転状態における実際の吸入空気流量を正確に推定し、吸入空気流量に基づく機関制御を適切に行うことができる制御装置を提供する。
【解決手段】 補正吸入空気流量GAIRECと検出吸入空気流量GAIRとの偏差DGAIRにゲインGOBを乗算することにより算出される流量補正量DGAIRGを、推定吸入空気流量GAIREに加算して補正吸入空気流量GAIRECが算出される。これにより、偏差DGAIRがゲインGOBに応じた収束速度で「0」に収束する。吸入空気量センサの検出遅れがある過渡状態では、補正吸入空気流量GAIRECは、推定吸入空気流量GAIREの変化と同様に変化する一方、センサによる検出遅れの影響がなくなる定常的な運転状態では、検出吸入空気量GAIRと一致する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、吸気弁のリフト量を連続的に変更する弁作動特性可変機構を備える内燃機関の制御装置に関する。
内燃機関の吸入空気流量を検出するエアフローメータには検出遅れがあるため、機関の過渡運転状態では検出吸入空気流量と実際の吸入空気流量との差が大きくなる。したがって、検出吸入空気流量に応じて燃料噴射量を決定すると、空燃比が所望値からずれる。特許文献1には、吸気弁のリフト量を示すパラメータに応じて、吸入空気の吸気弁通過体積流量RQH0VELを算出し、機関が過渡運転状態にあると判定したときに、吸気弁通過体積流量RQH0VELの前回値と今回値との比である変化割合RQH0GAINを、前回の基本燃料量に乗算することにより、今回の基本燃料量を算出する手法が示されている。
特開2004−204749号公報
上記従来の手法では、機関の過渡運転状態を判定したとき基本燃料量の算出方法の切換が行われるが、過渡運転状態を判定してから切換を行うまでに僅かながら時間遅れがある。機関運転状態が大きく変化するときには、この時間遅れの影響により、過渡運転状態における空燃比の所望値からのずれ量が大きくなる。
本発明はこの点に着目してなされたものであり、機関の過渡運転状態あるいは定常運転状態にあることの判定を行うことなく、過渡運転状態における実際の吸入空気流量を正確に推定し、吸入空気流量に基づく機関制御を適切に行うことができる内燃機関の制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため請求項1に記載の発明は、吸気弁のリフト量を連続的に変更する弁リフト量可変手段(41)を備えた内燃機関の制御装置において、前記リフト量を示すリフト量パラメータ(CSA)及び前記機関の回転数(NE)に応じて推定吸入空気流量(GAIRE)を算出する推定吸入空気流量算出手段と、前記機関の吸入空気流量(GAIR)を検出する吸入空気流量検出手段と、検出される吸入空気流量(GAIR)に応じて、前記推定吸入空気流量(GAIRE)を補正する流量補正量(DGAIRG)を算出する流量補正量算出手段と、前記流量補正量(DGAIRG)により前記推定吸入空気流量(GAIRE)を補正することにより補正吸入空気流量(GAIREC)を算出する補正吸入空気流量算出手段と、前記補正吸入空気流量(GAIREC)に応じて前記機関の制御量(TIM)を算出する制御量算出手段とを備え、前記流量補正量算出手段は、前記補正吸入空気流量(GAIREC)と検出される吸入空気流量(GAIR)との偏差(DGAIR)が、設定された収束速度で「0」となるように前記流量補正量(DGAIRG)を算出することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の内燃機関の制御装置において、前記流量補正量算出手段は、前記吸入空気流量検出手段における検出遅れを示すパラメータ(TD)を用いて前記流量補正量(DGAIRG)を算出することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の内燃機関の制御装置において、前記流量補正量算出手段は、前記収束速度を決定するパラメータ(GOB)を前記リフト量(LFT)に応じて設定することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3の何れか1項に記載の内燃機関の制御装置において、前記機関の始動時において、前記機関の温度(TW)に応じて前記吸気弁の目標リフト量(LFTCMD)を算出する目標リフト量算出手段と、前記目標リフト量(LFTCMD)及び機関回転数(NE)に応じて始動推定吸入空気流量(GASTMAP1)を算出する始動推定吸入空気流量算出手段とを備え、前記制御量算出手段は、前記機関の始動時においては、前記始動推定吸入空気流量(GASTMAP1)に応じて始動用の制御量(TIMST)を算出することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1から3の何れか1項に記載の内燃機関の制御装置において、前記機関は前記吸気弁の作動位相(CAIN)を変更する弁作動位相可変手段(42)を備え、前記推定吸入空気流量算出手段は、前記リフト量パラメータ(CSA)及び前記機関の回転数(NE)に応じて基本吸入空気流量(GAIRMAP)を算出する基本吸入空気流量算出手段と、前記作動位相(CAIN)に応じて位相補正量(KCA)を算出する位相補正量算出手段とを有し、前記基本吸入空気流量(GAIRMAP)を前記位相補正量(KCA)により補正して前記推定吸入空気流量(GAIREC)を算出することを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、リフト量パラメータ及び機関回転数に応じて推定吸入空気流量が算出されるとともに、検出される吸入空気流量と、補正吸入空気流量との偏差が設定された収束速度で「0」に収束するように流量補正量が算出される。流量補正量により推定吸入空気流量が補正され、補正吸入空気流量に応じて機関の制御量が算出される。機関の過渡運転状態においては、検出吸入空気流量の変化が、推定吸入空気流量の変化より遅れるため、補正吸入空気流量は推定吸入空気流量に近い値となり、徐々に検出吸入空気流量に近づくように算出される。したがって、過渡運転状態あるいは定常運転状態の判定を行うことなく、過渡状態では推定吸入空気流量に、また定常運転状態では検出吸入空気流量に応じた適切な機関制御量、すななち燃料供給量及び/または点火時期の設定を行うことができる。
請求項2に記載の発明によれば、吸入空気流量検出手段における検出遅れを示すパラメータを用いて流量補正量が算出されるので、吸入空気流量検出手段における検出遅れの影響を排除して機関制御を適切に行うことができる。
請求項3に記載の発明によれば、吸気弁のリフト量に応じて収束速度を決定するパラメータが設定される。したがって、リフト量が増加するほど収束速度を低下させることにより、過渡運転状態に適した制御から定常運転状態に適した制御への移行を適切に行うことができる。
請求項4に記載の発明によれば、機関の始動時においては、機関温度に応じて吸気弁の目標リフト量が算出され、その目標リフト量及び機関回転数に応じて始動推定吸入空気流量が算出され、始動推定吸入空気流量に応じて機関制御量が算出される。検出されるリフト量ではなく、目標リフト量に応じて始動推定吸入空気流量を算出することにより、始動時における実際の吸入空気流量を精度よく推定することができる。さらに目標リフト量を機関温度に応じて設定することにより、冷間始動時及び暖機後の再始動時のいずれにおいても、良好な始動性を得ることができる。
請求項5に記載の発明によれば、吸気弁の作動位相に応じて算出される位相補正量により基本吸入空気流量を補正して推定吸入空気流量が算出される。機関に実際に吸入される空気量は、吸気弁のリフト量だけでなく作動位相にも依存して変化するので、位相補正量により作動位相が進角するほど、推定吸入空気流量が減少するように補正することにより、正確な推定を行うことができる。
以下本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る内燃機関とその制御装置の構成を示す図であり、図2は弁作動特性可変装置の構成を示す図である。図1において、例えば4気筒を有する内燃機関(以下単に「エンジン」という)1は、吸気弁及び排気弁と、これらを駆動するカムを備えるとともに、吸気弁及び排気弁の弁リフト量及び開角(開弁期間)を連続的に変更する第1弁作動特性可変機構41と、吸気弁を駆動するカムの、クランク軸回転角度を基準とした作動位相を連続的に変更するカム位相可変機構としての第2弁作動特性可変機構42とを有する弁作動特性可変装置40を備えている。第2弁作動特性可変機構42により吸気弁を駆動するカムの作動位相が変更され、吸気弁の作動位相が変更される。
エンジン1の吸気管2の途中にはスロットル弁3が配されている。また、スロットル弁3にはスロットル弁開度(TH)センサ4が連結されており、当該スロットル弁3の開度に応じた電気信号を出力して電子コントロールユニット(以下(ECU)という)5に供給する。スロットル弁3には、スロットル弁3を駆動するアクチュエータ7が接続されており、アクチュエータ7は、ECU5によりその作動が制御される。
燃料噴射弁6はエンジン1とスロットル弁3との間かつ吸気管2の図示しない吸気弁の少し上流側に各気筒毎に設けられており、各噴射弁は図示しない燃料ポンプに接続されていると共にECU5に電気的に接続されて当該ECU5からの信号により燃料噴射弁6の開弁時間が制御される。
スロットル弁3の下流には吸気圧PBAを検出する吸気圧センサ8及び吸気温TAを検出する吸気温センサ9が取付けられている。またエンジン1の本体には、エンジン冷却水温TWを検出するエンジン冷却水温センサ10が取り付けられている。これらのセンサの検出信号は、ECU5に供給される。
ECU5には、エンジン1のクランク軸(図示せず)の回転角度を検出するクランク角度位置センサ11及び、エンジン1の吸気弁を駆動するカムが固定されたカム軸の回転角度を検出するカム角度位置センサ12が接続されており、クランク軸の回転角度及びカム軸の回転角度に応じた信号がECU5に供給される。クランク角度位置センサ11は、一定クランク角周期毎(例えば30度周期)に1パルス(以下「CRKパルス」という)と、クランク軸の所定角度位置を特定するパルスを発生する。また、カム角度位置センサ12は、エンジン1の特定の気筒の所定クランク角度位置でパルス(以下「CYLパルス」という)と、各気筒の吸入行程開始時の上死点(TDC)でパルス(以下「TDCパルス」という)を発生する。これらのパルスは、燃料噴射時期、点火時期等の各種タイミング制御及びエンジン回転数(エンジン回転速度)NEの検出に使用される。なお、カム角度位置センサ12より出力されるTDCパルスと、クランク角度位置センサ11より出力されるCRKパルスとの相対関係からカム軸の実際の作動位相CAINが検出される。
ECU5には、エンジン1によって駆動される車両のアクセルペダルの踏み込み量(以下「アクセルペダル操作量」という)APを検出するアクセルセンサ31、当該車両の走行速度(車速)VPを検出する車速センサ32、及び大気圧PAを検出する大気圧センサ33が接続されている。これらのセンサの検出信号は、ECU5に供給される。また図示しない他の制御ユニットから自動速機を備えた車両におけるシフト位置に関する情報、手動変速機を備えた車両におけるクラッチの締結状態を示す情報、空調装置のオンオフを示す情報、パワーステアリングのオンオフを示す情報、及びヘッドライトなどの電気負荷のオンオフを示す情報が、ECU5に供給される。
弁作動特性可変装置40は、図2に示すように、吸気弁のリフト量及び開角(以下単に「リフト量」という)を連続的に変更する第1弁作動特性可変機構41と、吸気弁の作動位相を連続的に変更する第2弁作動特性可変機構42と、吸気弁のリフト量LFTを連続的に変更するためのモータ43と、吸気弁の作動位相を連続的に変更するために、その開度が連続的に変更可能な電磁弁44とを備えている。吸気弁の作動位相を示すパラメータとして、上記カム軸の作動位相CAINが用いられる。電磁弁44には、オイルパン46の潤滑油がオイルポンプ45により、加圧されて供給される。なお、第2弁作動特性可変機構42の具体的な構成は、例えば特開2000−227013号公報に示されている。
第1弁作動特性可変機構41は、図3(a)に示すように、カム52が設けられたカム軸51と、シリンダヘッドに軸55aを中心として揺動可能に支持されるコントロールアーム55と、コントロールアーム55を揺動させるコントロールカム57が設けられたコントロール軸56と、コントロールアーム55に支軸53bを介して揺動可能に支持されるとともに、カム52に従動して揺動するサブカム53と、サブカム53に従動し、吸気弁60を駆動するロッカアーム54とを備えている。ロッカアーム54は、コントロールアーム55内に揺動可能に支持されている。
サブカム53は、カム52に当接するローラ53aを有し、カム軸51の回転により、軸53bを中心として揺動する。ロッカアーム54は、サブカム53に当接するローラ54aを有し、サブカム53の動きが、ローラ54aを介して、ロッカアーム54に伝達される。
コントロールアーム55は、コントロールカム57に当接するローラ55bを有し、コントロール軸56の回動により軸55aを中心として揺動する。図3(a)に示す状態では、サブカム53の動きはロッカアーム54にほとんど伝達されないため、吸気弁60はほぼ全閉の状態を維持する。一方同図(b)に示す状態では、サブカム53の動きがロッカアーム54を介して吸気弁60に伝達され、吸気弁60は最大リフト量LFTMAX(例えば12mm)まで開弁する。
したがって、モータ43によりコントロール軸56を回動させることにより、吸気弁60のリフト量LFTを連続的に変更することがきる。本実施形態では、第1弁作動特性可変機構41に、コントロール軸56の回転角度(以下「CS角度」という)CSAを検出するコントロール軸回転角度センサ14が設けられており、検出されるCS角度CSAがリフト量LFTを示すパラメータとして使用される。
なお、第1弁作動特性可変機構41の詳細な構成は、本出願人による特許出願(特願2006−197254号)の明細書及び図面に示されている。
第1弁作動特性可変機構41により、図4(a)に示すように吸気弁のリフト量LFT(及び開角)が変更される。また第2弁作動特性可変機構42により、吸気弁は、同図(b)に実線L3及びL4で示す特性を中心として、カムの作動位相CAINの変化に伴って破線L1,L2で示す最進角位相から、一点鎖線L5,L6で示す最遅角位相までの間の位相で駆動される。
ECU5は各種センサからの入力信号波形を整形し、電圧レベルを所定レベルに修正し、アナログ信号値をデジタル信号値に変換する等の機能を有する入力回路、中央演算処理ユニット(以下「CPU」という)、CPUで実行される演算プログラム及び演算結果等を記憶する記憶回路のほか、アクチュエータ7、燃料噴射弁6、モータ43、電磁弁44に駆動信号を供給する出力回路等から構成される。
ECU5のCPUは、上記センサの検出信号に応じて、スロットル弁3の開度制御、エンジン1に供給する燃料量(燃料噴射弁6の開弁時間)の制御、並びにモータ43及び電磁弁44による弁作動特性(吸入空気流量)の制御を行う。
吸入空気流量制御は、概略以下のように行われる。アクセルペダル操作量AP及びエンジン回転数NEに応じて目標吸入空気流量GAIRCMDが算出され、目標吸入空気流量GAIRCMDに応じて吸気弁の目標リフト量LFTCMDが算出され、目標リフト量LFTCMDに応じてCS角度CSAの指令値であるCS角度指令値CSACMDが算出される。そして、CS角度CSAをCS角度指令値CSACMDと一致させるようにモータ43が駆動される。
また、エンジン回転数NE、目標吸入空気流量GAIRCMD、及び吸気圧PBAに応じて、吸気弁の作動位相指令値CACMDが算出され、実際の作動位相CAINを作動指令値CACMDと一致させるように電磁弁44が駆動される。
また、エンジン回転数NEに応じて目標負圧PBOBJが算出され、検出負圧PB(=PBA−PA)が、目標負圧PBOBJと一致するように、スロットル弁開度指令値THCMDが算出される。そして、実際のスロットル弁開度THをスロットル弁開度指令値THCMDに一致させるように、アクチュエータ7が駆動される。
図5は、燃料噴射弁6により噴射される燃料量の基本値に相当する通常基本燃料噴射量TIMAFM(始動時以外の通常運転時に適用される)を算出するモジュールの構成を示すブロック図である。図5に示す各ブロックの機能は、実際にはECU5のCPUによる演算処理により実現される。
図5に示すモジュールは、変換部71、GAIRMAP算出部72、位相補正係数算出部73、吸気温補正係数算出部74、加算部77、乗算部75,76,84、遅延部81、減算部82、ゲイン設定部83、及び基本燃料噴射量算出部85を備えている。
変換部71は、検出されるCS角度CSAを、所定の変換テーブル(図示せず)を用いて、吸気弁のリフト量LFTに変換する。GAIRMAP算出部72は、エンジン回転数NE、吸気圧PBA、及びリフト量LFTに応じて、吸入空気流量マップ値GAIRMAPを算出する。具体的には、GAIRMAP算出部72は、エンジン回転数NE及びリフト量LFTに応じて吸入空気流量マップ値GAIRMAPが設定されたマップを、吸気圧PBAの複数の値に対応して複数有し、エンジン回転数NE及びリフト量LFTに応じて算出されたマップ値を用いて、吸気圧PBAに応じた補間演算を行うことにより、吸入空気流量マップ値GAIRMAPを算出する。吸入空気流量マップ値GAIRMAPは、リフト量LFTが増加するほど、また吸気圧PBAが増加するほど、増加するように設定されている。なお、エンジン回転数NEの増加に対しては、吸入空気流量マップ値GAIRMAPが増加する領域と、ほとんど変化しない領域と、減少する領域とがある。
位相補正係数算出部73は、エンジン回転数NE及びリフト量LFTに応じて図6に示すKCAマップを検索し、さらに作動位相CAINに応じた補間演算を行うことにより、位相補正係数KCAを算出する。図6(a)は、作動位相CAIN=0(最も遅角した状態)に対応するマップを示し、同図(b)は、作動位相CAINが最も進角した状態(例えば55度)に対応するマップを示す。図6において、実線が第1リフト量LFT1に対応し、一点鎖線が第2リフト量LFT2に対応し、破線が第3リフト量LFT3に対応する。第1〜第3リフト量LFT1〜LFT3は、LFT1<LFT2<LFT3なる関係を満たす。位相補正係数KCAは、作動位相CAINが進角するほど減少するように設定される。
吸気温補正係数算出部74は、吸気温TAに応じて吸気温補正係数KTAを算出する。吸気温補正係数KTAは、吸気温TAが高くなるほど減少するように設定される。
乗算部75は、吸入空気流量マップ値GAIRMAPに位相補正係数KCAを乗算し、乗算部76は乗算部75の出力に吸気温補正係数KTAを乗算し、推定吸入空気流量GAIREを算出する。すなわち、下記式(1)により推定吸入空気流量GAIREが算出される。
GAIRE=GAIRMAP×KCA×KTA (1)
加算部77は、推定吸入空気流量GAIREに、流量補正量DGAIRGを加算し、補正吸入空気流量GAIRECを算出する。
遅延部81は、補正吸入空気流量GAIRECを所定時間TDだけ遅延させ、遅延補正吸入空気流量GAIRECDを算出する。所定時間TDは、吸入空気流量センサ13の検出遅れに対応する時間に設定される。減算部82は、検出される吸入空気流量GAIRから遅延補正吸入空気流量GAIRECDを減算することにより、偏差DGAIRを算出する。
ゲイン設定部83は、リフト量LFTに応じてゲインGOBを設定する。ゲインGOBは、リフト量LFTが増加するほど減少するように設定される。乗算部84は、偏差DGAIRにゲインGOBを乗算することにより、流量補正量DGAIRGを算出する。
基本燃料噴射量算出部85は、補正吸入空気流量GAIRECに応じて、エンジン1に供給される混合気の空燃比が理論空燃比となるように、通常基本燃料噴射量TIMAFMを算出する。補正吸入空気流量GAIRECに応じて、通常基本燃料噴射量TIMAFMを算出することにより、エンジン1の定常運転状態及び過渡運転状態のいずれにおいても、空燃比を適切に制御することができる。
図5に示すモジュールによれば、補正吸入空気流量GAIRECと検出吸入空気流量GAIRとの偏差DGAIRにゲインGOBを乗算することにより算出される流量補正量DGAIRGを、推定吸入空気流量GAIREに加算して補正吸入空気流量GAIRECを更新する処理が繰り返し行われる。その結果、偏差DGAIRがゲインGOBに応じた収束速度で「0」に収束する、すなわち補正吸入空気流量GAIRECが検出吸入空気流量GAIRと等しくなる。したがって、実際の吸入空気流量の変化に対して検出吸入空気流量GAIRが遅れる過渡状態では、補正吸入空気流量GAIRECは、推定吸入空気流量GAIREの変化と同様に変化する一方、センサによる検出遅れの影響がなくなる定常的な運転状態では、検出吸入空気流量GAIRと一致する。これは、定常運転状態では、検出吸入空気流量GAIRの方が、推定吸入空気流量GAIREに比べてより正確に実際の吸入空気流量を示すからである。したがって、過渡運転状態あるいは定常運転状態の判定を行うことなく、過渡状態では推定吸入空気流量に、また定常運転状態では検出吸入空気流量に応じた適切な通常基本燃料噴射量TIMAFMの設定を行うことができる。
また、吸入空気流量センサ13の検出遅れ時間に相当する所定時間TDだけ補正吸入空気流量GAIRECを遅らせて、偏差DGAIRを算出するようにしたので、吸入空気流量センサ13の検出遅れの影響を排除して、燃料噴射量制御を適切に行うことができる。
また吸気弁のリフト量LFTが増加するほど、偏差DGAIRの収束速度を低下させるように、ゲインGOBが設定されるので、過渡運転状態に適した制御から定常運転状態に適した制御への移行を適切に行うことができる。
また、吸気弁の作動位相CAINに応じて算出される位相補正係数KCAにより吸入空気流量マップ値GAIRMAPを補正して、推定吸入空気流量GAIREが算出される。エンジンに実際に吸入される空気量は、吸気弁のリフト量LFTだけでなく、作動位相CAINにも依存して変化する。したがって、位相補正係数KCAにより作動位相CAINが進角するほど、推定吸入空気流量GAIREが減少するように補正することにより、正確な推定吸入空気流量GAIREを得ることができる。
図7は、吸気行程における空気の充てん率RGAIRの推移を示すタイムチャートである。この図において、太い破線L11が推定吸入空気流量GAIREの積算値に対応し、太い実線L12が補正吸入空気流量GAIRECの積算値に対応し、細い実線L13が検出吸入空気流量GAIRの積算値に対応する。この図に示すように、過渡状態においては、補正吸入空気流量GAIRECの積算値(L12)は、推定吸入空気流量GAIREの積算値(L11)とほぼ同様に増加し、充てん率RGAIRが100%に近づくと、検出吸入空気流量GAIRの積算値(L13)に近づく。
図8は、筒内圧センサにより検出される筒内圧PCYLから算出された、燃焼室に吸入された空気量IGAIRAの推移を示すタイムチャートであり、同図(a)は実吸入空気量IGAIRAが増加する過渡状態における推移を示し、同図(b)は実吸入空気量IGAIRAが減少する過渡状態における推移を示す。また、これらの図にプロットされたデータは、補正吸入空気流量GAIRECを積算することにより得られる推定吸入空気量IGARIEを示す。推定吸入空気量IGARIEは、実吸入空気量IGAIRAとよく一致しており、補正吸入空気流量GAIRECが実際の吸入空気流量を正確に示していることが確認される。
図9はアクセルペダルが踏み込まれたときにおける推定吸入空気流量及び排気系で検出される空燃比の推移を示すタイムチャートである。同図(a)は、本実施形態における補正吸入空気流量GAIREC(実線L21)及び空燃比A/Fの推移を示し、同図(b)は、従来の手法で算出される推定吸入空気流量GAIREC’(実線L21’)及び検出空燃比A/Fの推移を示す。また,破線L22は本実施形態の推定吸入空気流量GAIREの推移を示し、細い実線L23,L23’は、それぞれ検出吸入空気流量GAIRを示す。従来の手法では、過渡状態を判定してから検出吸入空気流量GAIRから推定吸入空気流量GAIREC’に切り換わるまでの時間遅れTDLY1があるため、推定吸入空気流量GAIREC’が実吸入空気流量からずれて、空燃比A/Fの変動が大きくなる(同図(b))。これに対し本実施形態では、補正吸入空気流量GAIRECが迅速に立ち上がるため、空燃比A/Fの変動を抑制することができる(同図(a))。なお、ここで比較の対象とした従来の手法は、吸気圧PBAの変化量ΔPBAまたはスロットル弁開度THの変化量ΔTHに応じて過渡状態の判定を行い、過渡状態と判定されたときに、吸気圧変化量ΔPBAまたはスロットル弁開度変化量ΔTHに応じて推定吸入空気流量GAIREC’を算出するものである。
図10は、アイドル状態からアクセルペダルを踏み込んだとき(変速機は中立位置とした状態)のエンジン回転数NE、リフト量LFT、空燃比A/F、及び推定吸入空気流量GAIREC,GAIREC’(実線L31,L31’)の推移を示すタイムチャートである。同図(a)は本実施形態に対応し、同図(b)は従来の手法により推定吸入空気流量GAIREC’を算出した場合に対応する。また破線L32は本実施形態の推定吸入空気流量GAIREの推移を示し、細い実線L33,L33’は、それぞれ検出吸入空気流量GAIRを示す。本実施形態によれば、エンジン回転数NEが立ち上がるまでの遅れ時間TDLY2が従来の遅れ時間TDLY2’に比べて改善されるとともに、空燃比A/Fの変動が抑制されることが確認される。
図11は、エンジンの始動時における基本燃料噴射量(以下「始動基本燃料噴射量」という)TIMSTを算出するモジュールの構成を示すブロック図である。図11に示す各ブロックの機能は、ECU5のCPUによる演算処理により実現される。
図11に示すモジュールは、目標リフト量算出部91、GASTMAP1算出部92、GASTMAP2算出部93、スイッチ部94、吸気圧補正係数算出部95、乗算部96、及び始動基本燃料噴射量算出部97を備えている。
目標リフト量算出部91は、エンジン冷却水温TW及び始動開始時点からサイクル数kCLに応じて、図12に示すLFTCMDテーブルを検索し、目標リフト量LFTCMDを算出する。具体的には、エンジン冷却水温TWが所定温度TW0(例えば65℃)以上であるときは、サイクル数kCLに応じてLFTC1テーブルを検索を検索する一方、エンジン冷却水温TWが所定温度TW0未満であるときは、サイクル数kCLに応じてLFTC2テーブルを検索して、目標リフト量LFTCMDを算出する。図12において、LFT1〜LFT3は、それぞれ例えば、0.3mm、0.8mm、及び1mmに設定される所定リフト量である。LFTCMDテーブルは、サイクル数kCLが増加するほど、またエンジン冷却水温TWが低下するほど、目標リフト量LFTCMDが増加するように設定されている。
GASTMAP1算出部92は、目標リフト量LFTCMD及びエンジン回転数NEに応じて第1始動吸入空気流量マップを検索し、第1始動吸入空気流量GASTMAP1を算出する。第1始動吸入空気流量GASTMAP1は、目標リフト量LFTCMDが増加するほど、増加するように設定されている。なお、エンジン回転数NEの増加に対しては、第1始動吸入空気流量GASTMAP1が増加する領域と、ほとんど変化しない領域と、減少する領域とがある。
GASTMAP2算出部93は、検出されるリフト量LFT及びエンジン回転数NEに応じて第2始動吸入空気流量マップを検索し、第2始動吸入空気流量GASTMAP2を算出する。第2始動吸入空気流量GASTMAP2は、リフト量LFTが増加するほど、増加するように設定されている。なお、エンジン回転数NEの増加に対しては、第2始動吸入空気流量GASTMAP2が増加する領域と、ほとんど変化しない領域と、減少する領域とがある。
スイッチ部94は、始動モードフラグFSTMODに応じて第1始動吸入空気流量GASTMAP1または第2始動吸入空気流量GASTMAP2の何れかを選択して出力する。始動モードフラグFSTMODは、イグニッションスイッチがオンされた時点からエンジン回転数NEが所定回転数NE0(例えば400rpm)に達するまで「1」に設定され、エンジン回転数NEが所定回転数NE0を超えると、「0」に設定される。そして、スイッチ部94は、始動モードフラグFSTMODが「1」であるとき、第1始動吸入空気流量GASTMAP1を選択し、始動モードフラグFSTMODが「0」であるとき第2始動吸入空気流量GASTMAP2を選択し、始動吸入空気流量基本値GASTMAPとして出力する。
吸気圧補正係数算出部95は、吸気圧PBAに応じて図13に示すKPBAテーブルを検索し、吸気圧補正係数KPBAを算出する。KPBAテーブルは、吸気圧PBAが所定圧PA0(例えば101kPa)であるとき、補正係数KPBAが「1.0」をとり、吸気圧PBAが低下するほど減少するように設定されいる。
乗算部96は、始動吸入空気流量基本値GASTMAPに吸気圧補正係数KPBAを乗算することにより、始動吸入空気流量GAIRSTを算出する。始動基本燃料噴射量算出部97は、始動吸入空気流量GAIRSTに応じて始動基本燃料噴射量TIMSTを算出する。始動基本燃料噴射量TIMSTは、始動吸入空気流量GAIRSTが増加するほど増加するように設定される。
図11に示すモジュールによれば、始動開始当初は、エンジン冷却水温TW及び始動後のサイクル数kCLに応じて目標リフト量LFTCMDが算出され、目標リフト量LFTCMD及びエンジン回転数NEに応じて始動吸入空気流量GAIRSTが推定されるので、始動時における実際の吸入空気流量を、検出リフト量LFTを用いる場合に比べて精度よく推定することができる。また、エンジン温度を示すエンジン冷却水温TWに応じて目標リフト量LFTが算出されるので、冷間始動時及び暖機後の再始動時のいずれにおいて、良好な始動性を得ることができる。
実際の燃料噴射に適用される基本燃料噴射量TIMは、始動基本燃料噴射量TIMST及び通常基本燃料噴射量TIMAFMを、下記式(2)に適用して算出される。
TIM=TIMST×KMTIM+TIMAFM×(1−KMTIM)
(2)
ここで、KMTIMは、始動中は「1.0」に設定され、始動完了後、時間経過に伴って「0」まで漸減するように設定される漸減係数である。したがって、始動が完了すると、始動基本燃料噴射量TIMSTから徐々に通常基本燃料噴射量TIMAFMに移行するように制御される。
なお、図示は省略しているが、エンジン1の点火時期も補正吸入空気流量GAIRECに応じて制御される。具体的には、補正吸入空気流量GAIREC、エンジン回転数NE、吸気圧PBA、及び作動位相CAINに応じて、吸気弁の補正リフト量LFTCが算出され、補正リフト量LFTC、エンジン回転数NE、吸気圧PBA、及び作動位相CAINに応じて設定された点火時期マップを検索することにより、基本点火時期IGCMDが算出される。
本実施形態では、第1弁作動特性可変機構41が弁リフト量可変手段に相当し、第2弁作動特性可変機構42が弁作動位相可変手段に相当し、吸入空気流量センサ13が吸入空気流量検出手段に相当し、ECU5が推定吸入空気流量算出手段、流量補正量算出手段、補正吸入空気流量算出手段、制御量算出手段、目標リフト量算出手段、始動推定吸入空気流量算出手段、基本吸入空気流量算出手段、及び位相補正量算出手段を構成する。具体的には、図5のGAIRMAP算出部72、位相補正係数算出部73、吸気温補正係数算出部74、及び乗算部75,76が推定吸入空気流量算出手段に相当し、遅延部81、減算部82、ゲイン設定部83、及び乗算部84が流量補正量算出手段に相当し、加算部77が補正吸入空気流量算出手段に相当する。また、図5の基本燃料噴射量算出部85及び図11の始動基本燃料噴射量算出部97が制御量算出手段に相当する。また図11の目標リフト量算出部91が目標リフト量算出手段に相当し、GASTMAP1算出部92が始動推定吸入空気流量算出手段に相当する。また、図5のGAIRMAP算出部72が基本吸入空気流量算出手段に相当し、位相補正係数算出部73が位相補正量算出手段に相当する。
なお本発明は上述した実施形態に限るものではなく、種々の変形が可能である。例えば、上述した実施形態では、弁リフト量可変手段は、上述した第1弁作動特性可変機構41に限るものではなく、同様の動作を行う公知の他の機構を使用したものも適用可能である。
また本発明は、クランク軸を鉛直方向とした船外機などのような船舶推進機用エンジンなどの制御にも適用が可能である。
本発明の一実施形態にかかる内燃機関及びその制御装置の構成を示す図である。 弁作動特性可変装置の構成を示す図である。 第1弁作動特性可変機構の概略構成を説明するための図である。 弁作動特性を示す図である。 通常基本燃料噴射量(TIMAFM)を算出するモジュールの構成を示すブロック図である。 位相補正係数(KCA)の算出に使用されるマップを示す図である。 吸入空気流量から算出される空気充てん率(RGAIR)の推移を示すタイムチャートである。 燃焼室内に吸入される空気量の推移を示すタイムチャートである。 吸入空気流量が増加する過渡状態における制御パラメータの推移を示すタイムチャートである。 アイドル状態でアクセルペダルを踏み込んだときにおける制御パラメータの推移を示すタイムチャートである。 エンジンの始動時に適用される始動基本燃料噴射量(TIMST)を算出するモジュールの構成を示すブロック図である。 目標リフト量(LFTCMD)の算出に使用されるテーブルを示す図である。 吸気圧補正係数(KPBA)の算出に使用されるテーブルを示す図である。
符号の説明
1 内燃機関
2 吸気管
5 電子制御ユニット(推定吸入空気流量算出手段、流量補正量算出手段、補正吸入空気流量算出手段、制御量算出手段、目標リフト量算出手段、始動推定吸入空気流量算出手段、基本吸入空気流量算出手段、位相補正量算出手段)
41 第1弁作動特性可変機構(弁リフト量可変手段)
42 第2弁作動特性可変機構(弁作動位相可変手段)
43 モータ
60 吸気弁
71 変換部((基本吸入空気流量算出手段、推定吸入空気流量算出手段)
72 GAIRMAP算出部(基本吸入空気流量算出手段、推定吸入空気流量算出手段)
73 位相補正係数算出部73(位相補正量算出手段、推定吸入空気流量算出手段)
75 乗算部(推定吸入空気流量算出手段)
77 加算部(補正吸入空気流量算出手段)
81 遅延部(流量補正量算出手段)
82 減算部(流量補正量算出手段)
83 ゲイン設定部(流量補正量算出手段)
84 乗算部(流量補正量算出手段)
85 基本燃料噴射算出部(制御量算出手段)

Claims (5)

  1. 吸気弁のリフト量を連続的に変更する弁リフト量可変手段を備えた内燃機関の制御装置において、
    前記リフト量を示すリフト量パラメータ及び前記機関の回転数に応じて推定吸入空気流量を算出する推定吸入空気流量算出手段と、
    前記機関の吸入空気流量を検出する吸入空気流量検出手段と、
    検出される吸入空気流量に応じて、前記推定吸入空気流量を補正する流量補正量を算出する流量補正量算出手段と、
    前記流量補正量により前記推定吸入空気流量を補正することにより補正吸入空気流量を算出する補正吸入空気流量算出手段と、
    前記補正吸入空気流量に応じて前記機関の制御量を算出する制御量算出手段とを備え、
    前記流量補正量算出手段は、前記補正吸入空気流量と検出される吸入空気流量との偏差が、設定された収束速度で「0」となるように前記流量補正量を算出することを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 前記流量補正量算出手段は、前記吸入空気流量検出手段における検出遅れを示すパラメータを用いて前記流量補正量を算出することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  3. 前記流量補正量算出手段は、前記収束速度を決定するパラメータを前記リフト量に応じて設定することを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関の制御装置。
  4. 前記機関の始動時において、前記機関の温度に応じて前記吸気弁の目標リフト量を算出する目標リフト量算出手段と、
    前記目標リフト量及び機関回転数に応じて始動推定吸入空気流量を算出する始動推定吸入空気流量算出手段とを備え、
    前記制御量算出手段は、前記機関の始動時においては、前記始動推定吸入空気流量に応じて前記制御量を算出することを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の内燃機関の制御装置。
  5. 前記機関は前記吸気弁の作動位相を変更する弁作動位相可変手段を備え、前記推定吸入空気流量算出手段は、前記リフト量パラメータ及び前記機関の回転数に応じて基本吸入空気流量を算出する基本吸入空気流量算出手段と、前記作動位相に応じて位相補正量を算出する位相補正量算出手段とを有し、前記基本吸入空気流量を前記位相補正量により補正して前記推定吸入空気流量を算出することを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の内燃機関の制御装置。
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