JP2009228481A - エンジンの制御装置 - Google Patents

エンジンの制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009228481A
JP2009228481A JP2008072105A JP2008072105A JP2009228481A JP 2009228481 A JP2009228481 A JP 2009228481A JP 2008072105 A JP2008072105 A JP 2008072105A JP 2008072105 A JP2008072105 A JP 2008072105A JP 2009228481 A JP2009228481 A JP 2009228481A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
torque
target
engine
phase angle
valve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008072105A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinya Sato
真也 佐藤
Mamoru Nemoto
守 根本
Naoyuki Tashiro
直之 田代
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2008072105A priority Critical patent/JP2009228481A/ja
Publication of JP2009228481A publication Critical patent/JP2009228481A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Abstract

【課題】トルク変動を低減できるとともに、燃費を改善できるエンジンの制御装置を提供することにある。
【解決手段】目標トルク実現手段202は、エンジントルクに影響を及ぼす制御パラメータを制御した際、エンジントルクを一定に保つように、他の制御パラメータを調整する等トルク制御を実行する。等トルク制御ショック低減モード判定手段205は、トルク発生効率ηの単位時間当たりの変化量に基づいて等トルク制御を実施する際のトルクショックを予測し、このトルクショックの大きさが小さいと予測されるときは、他の制御パラメータである吸排気バルブの位相角の変化になまし処理を施すモードと判定し、トルクショックの大きさが大きいと予測されるときは、トルク増加方向の状態において、点火リタードを実行するモードと判定する。
【選択図】図4

Description

本発明は、車両に搭載されるエンジンの制御装置に係り、特に、トルクを一定に保つ等トルク制御に好適なエンジンの制御装置に関する。
自動車のエンジン制御においては、エンジントルクを変化させる意図が無い状況下にも関わらず、燃費向上や排気低減の要求により、エンジントルクに影響を及ぼす制御パラメータ(バルブ位相角や空燃比、外部EGR量、点火時期等)を操作する場合がある。その際、トルク変動が生じない様に、他のトルク操作が可能な制御パラメータ(電制スロットルのバルブ開度等)を調整して、トルクを一定に保つ制御,いわゆる等トルク制御が行われる。
等トルク制御の例として、可変バルブ位相機構を用いた低燃費制御がある。低燃費制御では、通常のバルブ位相角に対してバルブ位相角を進角(早閉じ)[または遅角(遅閉じ)]して充填効率を下げ、前記充填効率低下分を補う様にスロットル開度を増加させる。この様なバルブ位相角操作とスロットル操作の連携により、吸入吸気量ひいてはエンジントルクを一定に保つと共に、吸気管負圧を減らしてポンプ損失を下げ、燃費向上を図る。
しかしながら、等トルク制御の実施の際、電制スロットル操作時の吸気変化量の応答性と、バルブ操作時の吸気変化量の応答性が大きく異なることに起因して、問題が生じる。ここで、電制スロットルの吸気応答遅れの要素として、電制スロットルが目標開度変更命令を受けてから目標開度に到達するまでのアクチュエータ動作遅れ要素、およびスロットルバルブが動作を開始してから吸気マス全体が一定値に収束するまでの遅れ要素である吸気遅れ要素がある。一方、油圧式の可変バルブ位相機構においては、電制スロットル操作に比べてアクチュエータ遅れ要素は大きい。しかしながら、バルブ位相の操作は燃焼室入口付近で行われるため、吸気遅れは発生せず、状況によってはオーバーシュート気味に吸気量が変化することから、吸気応答遅れ全体としては、電制スロットルの吸気応答に比べて応答性に優れる。したがって、電制スロットルと可変バルブ位相機構の吸気応答性を考慮せずに等トルク制御を実施した場合、過渡的に両者の吸気応答性に不整合が生じ、吸気量変動ひいてはトルク変動が生じ易いものであった。
それに対して、第1に、電制スロットルと可変バルブ位相機構(VVT)との等トルク制御に関し、応答性の速いVVTにおける目標VVT開度を、吸気応答性の遅いスロットルバルブの吸気応答性に合致する様に、なまし処理を行うものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、第2に、電制スロットルとカムシャフト切替え機構(バルブタイミング&リフト切替え機構)との等トルク制御に関し、燃費重視カムへの切替えによる充填効率低下分を相殺すべく実施するスロットル開度増加操作において、意図的にスロットルバルブをオーバーシュートさせて目標吸気量を上回る吸気量を発生させ、余剰の吸気量に起因して発生する余剰の発生トルクを点火リタードにより削減し、結果的にフラットなトルク特性を得るものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2002−332884公報 特開2004−100575公報
しかしながら、特許文献1に記載のような、目標操作量のなまし処理では、バルブ操作とスロットル操作による吸気量変化を完全に逆位相に調整することが困難であり、操作量が大きい場合においては、トルク変動を完全に解消できないものである。
また、特許文献1に記載のような、スロットル開度のオーバーシュートと点火リタードを組み合わせる手法では、余剰トルクを点火リタードにて削減することになるため、常時実施すると燃費が悪化する。また、エンジン負荷が大きくスロットル開度が全開に近い運転領域では、スロットル開度のオーバーシュートを行う余地が少なくなるため、吸入吸気量を過剰に制御することが困難となる。
本発明の目的は、トルク変動を低減できるとともに、燃費を改善できるエンジンの制御装置を提供することにある。
(1)上記目的を達成するために、本発明は、エンジントルクに影響を及ぼす制御パラメータを制御した際、エンジントルクを一定に保つように、他の制御パラメータを調整する等トルク制御を実行する目標トルク実現手段を有するエンジンの制御装置であって、前記目標トルク実現手段は、トルク発生効率ηの単位時間当たりの変化量に基づいて等トルク制御を実施する際のトルクショックを予測し、このトルクショックの大きさが小さいと予測されるときは、前記他の制御パラメータである吸排気バルブの位相角の変化になまし処理を施すモードと判定し、前記トルクショックの大きさが大きいと予測されるときは、トルク増加方向の状態において、点火リタードを実行するモードと判定する等トルク制御ショック低減モード判定手段を備えるようにしたものである。
かかる構成により、トルク変動を低減できるとともに、燃費を改善できるものとなる。
(2)上記(1)において、好ましくは、前記等トルク制御ショック低減モード判定手段は、前記トルクショックの大きさが大きいと予測されるとき、トルク発生効率の変化量が減少方法と判定すると、吸気量過剰操作をした上で、点火リタードを実行するモードと判定するようにしたものである。
(3)上記(2)において、好ましくは、前記吸気量過剰操作は、前記吸排気バルブの位相角の変化にディレイ処理を施すことにより実行するようにしたものである。
(4)上記(2)において、好ましくは、前記吸気量過剰操作は、前記吸排気バルブのリフト量の変化をディレイ処理を施すことにより実行するようにしたものである。
(5)上記(1)において、好ましくは、目標トルク実現手段は、出力重視の観点から運転領域に見合った目標バルブ位相角を設定する出力重視モードから、燃費重視の観点から運転領域に見合った目標バルブ位相角を設定する燃費重視モードに切り替える際に、等トルク制御を実行するようにしたものである。
(6)上記(1)において、好ましくは、目標トルク実現手段は、スロットル開度及びバルブ位相角を制御するスロットル主体モードから、バルブリフト量および位相角を制御するバルブ主体モードに切り替える際に、等トルク制御を実行するようにしたものである。
本発明によれば、トルク変動を低減できるとともに、燃費を改善できるものとなる。
以下、図1〜図15を用いて、本発明の第1の実施形態によるエンジンの制御装置の構成及び動作について説明する。
最初に、図1を用いて、本実施形態によるエンジンの制御装置により制御されるエンジンシステムの構成について説明する。ここでは、エンジンシステムの一例として、可変バルブ機構付き自動車用ガソリンエンジンを例にして説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態によるエンジンの制御装置により制御されるエンジンシステムの構成を示すシステム構成図である。
可変バルブ機構付き自動車用ガソリンエンジン1は、エンジンコントロールユニット(ECU)118により制御される。ECU118は、ドライバーが操作したアクセルペダル117の踏み込み量に応じて、電子制御スロットルバルブ(電制スロットル)103の目標バルブ開度を決定し、電制スロットル103に開度指令値を送信する。電制スロットル103が、この指令値に従い、目標バルブ開度を実現すると、吸気管負圧が発生して、吸気管内に吸気が取り込まれる。
吸気管入口より取り込まれた吸気は、エアクリーナー100を通過し、吸気管101の途中に設けられたエアフロセンサ102によって吸入空気量が計測された後に、電制スロットル103入口へ導入される。ECU118は、エアフロセンサ102の計測値を基に、空燃比が理論空燃比となるようなインジェクタ105の燃料噴射パルス幅を演算する。電制スロットル103を通過した吸入吸気は、コレクタ104を通過した後にインテークマニホールド内に導入される。インテークマニホールドには、ECU118が算出した燃料噴射パルス幅信号に従ってインジェクタ105より噴射される。吸入空気とガソリン噴霧とは混合して混合気となり、吸気バルブ107の開閉に同期してシリンダ内111に導入される。その後、吸気バルブ107が閉じ、ピストン112の上昇の過程で圧縮される。圧縮された混合気は、圧縮上死点直前付近において、ECU118で指令された点火時期に従って点火プラグ108により着火される。混合気の爆発により、シリンダ内の混合気は急速に膨張してピストン112を押し下げ、エンジントルクを発生させる。
その後ピストン112が上昇し、排気バルブ110が開いた瞬間から排気行程が始まり、排気ガスは排気マニホールド113へ排出される。排気マニホールド113の下流には排気を浄化するための三元触媒115が設けられている。排気ガス中のHC、CO、NOxの排気成分は、排ガスが三元触媒115を通過する際にHO、CO、Nへ変換される。なお、三元触媒115の入口には、広域空燃比センサ114が設置され、三元触媒115の出口には、とO2センサ116が設置されている。広域空燃比センサ114及びO2センサ116により計測されたそれぞれの空燃比情報は、ECU118へ送信される。ECU118は、それらの情報を基に、空燃比が理論空燃比近傍となる様に、燃料噴射量を調整して、空燃比フィードバック制御を実施する。
ここで、図2及び図3を用いて、本実施形態のエンジンの制御装置による点火リタード制御について説明する。
図2及び図3は、本発明の第1の実施形態のエンジンの制御装置による点火リタード制御の説明図である。
図2において、横軸はクランク角を示し、縦軸は筒内圧力Pを示している。また、図2において、実線は最良点火時期にて点火した場合の筒内圧力Pの変化を示し、破線は最良点火時期よりもクランク角でθ1だけ点火時期を遅らせた(リタードした)場合の筒内圧力Pの変化を示している。
ECU118は、ECU118内で演算される後述の目標エンジントルクに基づいて、電子制御スロットルバルブ開度の指令値を設定される。また、ECU119は、通常は最も効率良くトルクを発生できる点火時期(MBT:Minimum advance for the Best Torque)近辺に、点火時期を設定する。
しかし、ECU118は、トルクを意図的に減少させる場合には、点火時期を遅延側に設定する。この設定を点火リタードと称する。
図3は、点火リタード量(横軸)とエンジントルク(縦軸)の関係を示している。エンジントルクは、点火時期がMBTの場合、最大となる。そして、点火時期がMBTから遅れるほど、すなわち、点火リタード量が大きくなるほど、発生するエンジントルクは低下する。
また、図1において、吸気バルブ107と排気バルブ110の開閉タイミングは、それぞれ、吸気カムシャフト106と排気カムシャフト109のカム位相により決定される。本例における吸気カムシャフト106と排気カムシャフト109には、油圧で駆動するカム位相角変更アクチュエータが備えられている。ECU118は、運転条件に応じて演算した指令値をカム位相角変更アクチュエータに出力し、カム位相ひいてはバルブ位相角が変更される。
次に、図4を用いて、本実施形態によるエンジンの制御装置の構成について説明する。
図4は、本発明の第1の実施形態によるエンジンの制御装置の構成を示すブロック図である。この制御ブロックは、図1に示したエンジン構成に対応したトルクベース(トルクデマンド)型エンジン制御のブロック図である。
本実施形態のエンジンの制御装置は、目標トルク演算手段201と、目標トルク実現手段202とを備える。これらの演算手段は、図1のECU118の内部に備えられる。
目標エンジントルク演算手段201は、アクセル開度θac、アイドル要求トルクTid、外部要求トルクTex(変速機要求トルクやトラクションコントロール要求トルク等)などの入力情報を基に、吸気相当目標トルクTa*と、目標トルクT*の2種類の目標トルクを算出する。吸気相当目標トルクTa*は、電制スロットル103の駆動用に算出される、トルク制御の基本となる目標トルクである。目標トルクT*は、電制スロットル103による発生トルクを基に、点火時期や燃料噴射量にてトルク補正を加えることにより最終的に実現すべき目標トルクである。
次に、目標エンジントルク実現手段202について説明する。目標トルク実現手段202は、吸気量振分け手段203と、トルク補正手段204と、等トルク制御ショック低減モード判定手段205とを備えている。
吸気量振分け手段203は、目標スロットル開度演算手段223と、基本目標バルブ位相角演算手段225と、トルク発生効率η演算手段226と、除算手段227と、目標バルブ位相角演算手段229とを備えている。これらの角手段の動作については、図5〜図8を用いて説明する。
ここで、図5を用いて、本実施形態によるエンジンの制御装置に用いる基本目標バルブ位相角演算手段225の動作について説明する。
図5は、本発明の第1の実施形態によるエンジンの制御装置に用いる基本目標バルブ位相角演算手段の動作の説明図である。
基本目標バルブ位相角演算手段225は、図5に示すような演算マップを用いて、エンジン回転数Neやエンジン負荷Leに応じて、燃費や出力の観点により最適な吸気バルブ位相角θiv、排気バルブ位相角θevをそれぞれ算出する。例えば、吸気バルブ位相角θivの場合、エンジン回転数が高回転域においては、充填効率の観点よりバルブ位相角が遅角した位置(吸気バルブ位相デフォルト位置)に設定される。しかし、エンジン回転数が中回転で、エンジン負荷が中負荷域では、ポンプ損失を減らし燃費向上を図るため、吸気バルブ位相角を進角した位置(吸気バルブ位相進角領域)として、充填効率を減らす設定とする。排気バルブ位相角θevについても、出力や燃費向上の観点により、運転領域毎に最適な排気バルブ位相角が設定される。なお、図5において、WOTは、スロットル弁の全開状態(Wide Open Throttle)を示している。
また、図6を用いて、本実施形態によるエンジンの制御装置に用いるトルク発生効率演算手段226の動作について説明する。
図6は、本発明の第1の実施形態によるエンジンの制御装置に用いるトルク発生効率η演算手段の動作の説明図である。
トルク発生効率演算手段226は、図6に示すような演算マップを用いて、基本目標バルブ位相角演算手段225で設定された吸排気の基本目標バルブ位相角θiv,θevに対応したトルク発生効率ηを算出する。なお、トルク発生効率ηの算出に際し、本例では、演算マップを用いたが、バルブ周辺の吸気系物理モデルに基づいた理論計算式によって算出してもよいものである。
図4に戻り、除算手段227は、目標エンジントルク演算手段201が算出した吸気相当目標トルクTa*を、トルク発生効率演算手段226が算出したトルク発生効率ηで除算し、トルク発生効率補正後の吸気相当目標トルクTa*’を算出する。例えば、吸気相当目標トルク=100Nm、トルク発生効率η=0.8の場合、
Ta*’=Ta*/η=100Nm/0.8=125Nm
となる。
この補正演算により、バルブ位相変化によって80%に減少したトルク発生効率を補うようにスロットル開度演算の目標値を補正するため、等トルク制御を実現することが可能となる。
また、図7を用いて、本実施形態によるエンジンの制御装置に用いる目標スロットル開度演算手段223の動作について説明する。
図7は、本発明の第1の実施形態によるエンジンの制御装置に用いる目標スロットル開度演算手段の動作の説明図である。
また、目標スロットル開度演算手段223は、トルク発生効率補正後の吸気相当目標トルクTa*’と、エンジン回転数Neを入力として、図7に示すような演算マップにより、目標スロットル開度θth*を演算する。なお、目標スロットル開度θth*の算出に際し、本例では演算マップを用いたが、上記と同様にスロットルバルブ周辺の吸気系モデルに基づいた理論計算式によって算出してもよいものである。
次に、図8を用いて、本実施形態によるエンジンの制御装置に用いる目標バルブ位相角演算手段229の動作について説明する。
図8は、本発明の第1の実施形態によるエンジンの制御装置に用いる目標バルブ位相角演算手段の動作の説明図である。
目標バルブ位相角演算手段229は、後述する等トルク制御ショック低減モード判定手段151が出力する等トルク制御ショック低減モード判定結果Jmdに基づいて、基本目標バルブ位相角演算手段225で演算された基本目標バルブ位相角θiv,θevに対して補正を行い、等トルク制御時のトルクショック低減に好適な目標バルブ位相角θv*を演算する。目標バルブ位相角演算手段229は、図8に示すように、目標値なまし処理手段301と、目標値ディレイ処理手段302を有し、後述する等トルク制御ショック低減モード判定手段205が出力する等トルク制御ショック低減モード判定結果Jmdに応じて、処理内容が決定される。
目標値なまし処理手段301は、スロットルによる吸気応答性を考慮し、基本目標バルブ位相角になまし処理を施すものである。本例においては一次遅れ処理を行っており、一次遅れ処理の時定数を運転状態に応じて可変としているが、なまし処理内容は本方式に限るものでは無く、他の方式(ダイナミックリミッタ、2次遅れ等)を採用してもよいものである。
目標値ディレイ処理手段302は、応答性の低いスロットルによる吸気制御を先行させ、過渡的に目標吸気量に対し実吸気量が過剰となる状態を作り出すために、基本目標バルブ位相角θiv,θevにディレイ処理を施すものである。ディレイ処理時間が長すぎると、目標吸気量に対する実吸気量の過剰分が大きくなり過ぎるため、ディレイ処理時間はスロットルによる吸気応答性を考慮して決定している。
次に、図4に示したトルク補正手段204について説明する。トルク補正手段204は、吸気量過剰操作時に発生していると推定されるエンジントルクの算出とその補正に用いられる。トルク補正手段204は、推定トルク算出手段242と、除算手段243と、点火リタード量演算手段245とを備えている。これらの各手段の動作については、図9〜図10を用いて説明する。
最初に、図9を用いて、本実施形態によるエンジンの制御装置に用いる推定トルク算出手段242の動作について説明する。
図9は、本発明の第1の実施形態によるエンジンの制御装置に用いる推定トルク算出手段の動作の説明図である。
推定トルク算出手段242は、図9に示すように、スロットル分発生トルク演算手段311と、バルブ位相角分発生トルク変化量演算手段312と、乗算手段313とを備えている。スロットル分発生トルク演算手段311は、スロットル開度θthおよびエンジン回転数Neなどを基に、スロットル操作により発生すると予想される、過渡情報を含めたエンジントルク推定値を算出する。また、バルブ位相角分発生トルク変化量演算手段312は、エンジン回転数Neとバルブ位相角θvを基に、バルブ位相角変化に伴う過渡情報を含めた発生トルク変化分(相対発生トルク)を算出する。乗算手段313は、双方の発生トルク算出値を掛け合せて、最終的な推定トルクθth*を算出する。
次に、図4において、除算手段243は、目標トルク演算手段201が算出した目標トルクT*を、推定トルク算出手段242にて算出された推定トルクTpsにて除算することにより、目標トルクダウン率dT*を演算する。例えば、目標トルク=100Nm、推定トルク=120Nmの場合、
dT*=T*/Tps=100Nm/120Nm=0.83
となる。すなわち、目標トルクを実現するためには、現状の発生トルクに対して83%に低下せよとの指標を算出する。
次に、図10を用いて、本実施形態によるエンジンの制御装置に用いる点火リタード演算手段245の動作について説明する。
図10は、本発明の第1の実施形態によるエンジンの制御装置に用いる点火リタード演算手段の動作の説明図である。
点火リタード演算手段245は、除算手段243により算出された目標トルクダウン率dT*を基に、図10に示す点火リタード算出テーブルを用いて、所望の点火リタード量θrtを算出する。なお、本例では演算テーブルを用いたが、トルクと点火時期の関係を定式化した理論計算式によって算出してもよいものである。
次に、図11を用いて、本実施形態によるエンジンの制御装置に用いる等トルク制御ショック低減モード判定手段205の動作について説明する。
図11は、本発明の第1の実施形態によるエンジンの制御装置に用いる等トルク制御ショック低減モード判定手段の動作の説明図である。
図4に示した等トルク制御ショック低減モード判定手段205は、図11に示すように、等トルク制御実施時ショック予測手段321と、ショック低減モード判定手段323とを備えている。
等トルク制御実施時ショック予測手段321は、図4に示したトルク発生効率η演算手段226が算出したトルク発生効率ηの単位時間当たりの変化量や運転領域情報(エンジン回転数Ne、エンジン負荷Leなど)を基に、等トルク制御を実施する際のトルクショックを予測する。
ショック低減モード判定手段323は、等トルク制御実施時ショック予測手段321が予測したトルクショックを、等トルク制御実施時ショックしきい値SCKthと比較して、等トルク制御実施時ショック低減モード(1),(2),(3)の判定を行う。具体的には、基本目標バルブ位相角θiv,θevになまし処理を行うトルクショック低減モード(1)を、デフォルト設定値として判定する。一方、単位時間当たりのトルク発生効率ηの変化が大きい場合や、トルク発生効率が大きく変化する運転領域に近づき、等トルク制御に伴うトルクショックが大きくなることが予想される場合、吸気量過剰操作と点火リタード操作を組み合わせたトルクショック低減モード(2)と判定する。また、後述する基本目標バルブ位相角に加工が不要な状況においては、トルクショック低減モード(3)と判定する。
次に、図12〜図15を用いて、本実施形態によるエンジンの制御装置における等トルク制御の制御内容について説明する。
図12は、本発明の第1の実施形態によるエンジンの制御装置における等トルク制御の制御内容を示すフローチャートである。図13は、本発明の第1の実施形態によるエンジンの制御装置におけるトルクショック低減モード(1)時の制御内容を示すタイミングチャートである。図14は、本発明の第1の実施形態によるエンジンの制御装置におけるトルクショック低減モード(2)時の制御内容を示すタイミングチャートである。図15は、本発明の第1の実施形態によるエンジンの制御装置におけるトルクショック低減モード(3)時の制御内容を示すタイミングチャートである。
図12に示すように、等トルク制御が開始されると、ステップS10において、基本目標バルブ位相角演算手段225は、前述したようにして、基本目標バルブ位相角θiv,θevを算出する。
また、ステップS20において、トルク発生効率η演算手段226は、前述したようにして、トルク発生効率ηを算出する。
さらに、ステップS30において、除算手段227は、吸気相当目標トルクTa*とトルク発生効率ηを用いて、η補正後吸気相当目標トルクTa*’を算出する。
次に、ステップS40において、目標スロットル開度演算手段223は、前述したようにして、η補正後吸気相当目標トルクTa*’から、目標スロットル開度θth*を算出する。
また、ステップS50において、等トルク制御ショック低減モード判定手段205の等トルク制御実施時ショック予測手段321は、前述したようにして、等トルク制御実施時に予測されるトルクショックを算出する。
そして、ステップS60において、ショック低減モード判定手段323は、ステップS50で予測されるトルクショックがしきい値以下か否かを判定する。しきい値以下の場合はステップS70に進み、しきい値より大きい場合にはステップS80に進む。
ステップS60の判定で、前記ステップS60で予測されるトルクショックがしきい値以下とされると、ステップS70において、目標バルブ位相角なまし処理手段301のショック低減モード判定手段323は、トルクショック低減モード(1)として、前述したようにして、基本目標バルブ位相角に対するなまし処理を実施する。
ここで、図13を用いて、トルクショック低減モード(1)の実行時の、各部の動作について説明する。図13において、横軸は時間tを示している。図13(A)の縦軸は、目標スロットル開度(実線)及び実スロットル開度(破線)を示している。図13(B)は、目標バルブ位相角度(実線)及び実バルブ位相角度(破線)を示している。図13(C)は、目標吸気量(実線)及び実吸気量(破線)を示している。
ここでは、等トルク制御の例として、可変バルブ位相機構を用いた低燃費制御の場合について説明する。低燃費制御では、通常のバルブ位相角に対してバルブ位相角を進角(早閉じ)して充填効率を下げ、この充填効率低下分を補う様にスロットル開度を増加させる。この様なバルブ位相角操作とスロットル操作の連携により、吸入吸気量ひいてはエンジントルクを一定に保つと共に、吸気管負圧を減らしてポンプ損失を下げ、燃費向上を図る。
図13(B)において、点線は、なまし処理を行わない場合の、バルブ位相角度を示している。時刻t0において、バルブ位相角度が時刻t0の前の状態から、ステップ的に進角させるものとする。それに対して、ステップS70の処理により、目標バルブ位相角なまし処理手段301が、基本目標バルブ位相角に対するなまし処理を実施すると、実線で示す目標バルブ位相角度となる。これに対して、実際のバルブ位相角度は、破線で示すように、遅れを持ったものとなる。
一方、図13(A)に示すように、時刻t0において、実線で示すように、ステップ的に、目標スロットル開度を大きくした場合、実際のスロットル開度は、破線で示すように、遅れを持って増加する。
そして、図13(C)に示すように、図13(A)に破線で示した実スロットル開度の増加に伴って、破線X1で示すように、発生するトルクが増加する。一方、図13(C)において、バルブ位相進角(早閉じ)による充填効率の減少により、図13(B)に示したなまし処理を行わない場合には、点線X2で示すように、発生するエンジントルクが減少する。しかし、ここで、破線X1によるトルク増加分と、点線X2によるトルク減少分は等しくないため、その差分がトルク変動として生じる。
それに対して、本実施形態では、図13(B)に示したなまし処理を行うことで、破線X2’で示すように、発生するエンジントルクが減少する。破線X1によるトルク増加分と、点線X2’によるトルク減少分をほぼ等しくすることができ、発生するトルク変動を減少できる。
以上のように、ステップS70の処理により、等トルク制御実施時におけるスロットルとバルブ位相角による吸気変化量を逆位相に近づけることが可能となり、トルクショックを低減できる。
一方、図12のステップの判定で、予測されるトルクショックがしきい値以上の場合、ステップS80において、等トルク制御ショック低減モード判定手段205のショック低減モード判定手段323は、トルク発生効率ηが減少方向か否かを判定する。減少方向と判定されると、ステップS90に進み、そうでない倍には、ステップS100に進む。
トルク発生効率ηが減少方向の場合、すなわち等トルク制御実施時において目標スロットル開度を増加方向に操作する場合は、ステップS90において、目標バルブ位相角ディレイ処理手段302は、基本目標バルブ位相角にディレイ処理を実施する。
一方、ステップS90の処理後、及び、前記トルク発生効率ηが増加方向の場合、すなわち等トルク制御実施時において目標スロットル開度を減少方向に操作する場合は、ステップS100において、推定トルク演算手段242は、前記演算ステップに従って操作したスロットルバルブとバルブ位相の挙動を基に推定トルクTpsを算出する。
そして、ステップS110において、除算手段243は、前記目標トルクT*と推定トルクTpsを基に、目標トルクダウン率dT*を算出する。
さらに、ステップS120において、点火リタード量演算手段245は、目標トルクダウン率dT*を基に、トルクショックを低減するために必要な点火リタード量246を演算する。
ここで、図14を用いて、トルクショック低減モード(2)の実行時の、各部の動作について説明する。図14において、横軸は時間tを示している。図14(A)の縦軸は、目標スロットル開度(実線)及び実スロットル開度(破線)を示している。図14(B)は、目標バルブ位相角度(実線)及び実バルブ位相角度(破線)を示している。図14(C)は、目標吸気量(実線)及び実吸気量(破線)を示している。
図14(B)において、点線は、ディレイ処理を行わない場合の、バルブ位相角度を示している。時刻t0において、バルブ位相角度が時刻t0の前の状態から、ステップ的に進角させるものとする。それに対して、ステップS90の処理により、目標バルブ位相角ディレイ処理手段302は、基本目標バルブ位相角にディレイ処理を実施すると、実線で示す目標バルブ位相角度となる。これに対して、実際のバルブ位相角度は、破線で示すように、遅れを持ったものとなる。
一方、図14(A)に示すように、時刻t0において、実線で示すように、ステップ的に、目標スロットル開度を大きくした場合、実際のスロットル開度は、破線で示すように、遅れを持って増加する。
そして、図14(C)に示すように、図14(A)に破線で示した実スロットル開度の増加に伴って、破線X1で示すように、発生するトルクが増加する。一方、図14(C)において、バルブ位相進角(早閉じ)による充填効率の減少により、図14(B)に示したディレイ処理を行わない場合には、点線X2で示すように、発生するエンジントルクが減少する。しかし、ここで、破線X1によるトルク増加分と、点線X2によるトルク減少分は等しくないため、その差分がトルク変動として生じる。
それに対して、本実施形態では、図14(B)に示したディレイ処理を行うことで、破線X2’で示すように、発生するエンジントルクが減少する。ただし、この場合でも、破線で示す目標吸気量に対して、実線で示す実吸気量が大きいため、この差分がトルク変動として発生する。そこで、破線で示す目標吸気量と、実線で示す実吸気量との差分の余剰空気分で発生するトルクを、ステップS120の点火リタード処理により減少させる。
以上のように、等トルク制御実施時における目標バルブ位相角のディレイ効果により、目標吸気量に対し実吸気量が一時的に過剰となり、且つ余剰吸気分の発生トルクを点火リタードにて削除することから、トルクショックを効果的に低減できる。
ここで、図15を用いて、トルクショック低減モード(3)の実行時の、各部の動作について説明する。図15において、横軸は時間tを示している。図15(A)の縦軸は、目標スロットル開度(実線)及び実スロットル開度(破線)を示している。図15(B)は、目標バルブ位相角度(実線)及び実バルブ位相角度(破線)を示している。図15(C)は、目標吸気量(実線)及び実吸気量(破線)を示している。
図15(B)において、時刻t0に、バルブ位相角度が時刻t0の前の状態から、ステップ的に遅角(遅閉じ)させるものとする。これに対して、実際のバルブ位相角度は、破線で示すように、遅れを持ったものとなる。
一方、図15(A)に示すように、時刻t0において、実線で示すように、ステップ的に、目標スロットル開度を小さくした場合、実際のスロットル開度は、破線で示すように、遅れを持って減少する。
そして、図15(C)に示すように、図15(A)に破線で示した実スロットル開度の減少に伴って、破線X1で示すように、発生するトルクが減少する。一方、図15(C)において、バルブ位相遅角(遅閉じ)による充填効率の増加により、破線X2’で示すように、発生するエンジントルクが増加する。しかし、ここで、破線X1によるトルク増加分と、破線X2’によるトルク減少分は等しくないため、その差分がトルク変動として生じる。そこで、破線で示す目標吸気量と、実線で示す実吸気量との差分の余剰空気分で発生するトルクを、ステップS120の点火リタード処理により減少させる。
以上のように、応答性の速い可変バルブ位相機構が、スロットルによる充填効率減少効果に先んじて充填効率増加効果を生み出すことから、目標バルブ位相角に加工を施さずとも、目標吸気量に対し実吸気量が一時的に過剰となる。また、ショック低減モード(2)と同様に、余剰吸気分の発生トルクを点火リタードにて削除することから、トルクショックを大幅に低減出来る。
以上説明したように、本実施形態では、予想されるトルクショックが小さい場合には、燃費に優れるトルクショック低減モード(1)(目標バルブ位相角になまし処理を実施)、また予想されるトルクショックが大きい場合には、ショック低減効果に優れるトルクショック低減モード(2)(吸気量過剰操作と点火リタード操作を組み合わせて実行)することができ、運転状況に応じて、トルクショック低減と燃費の双方の観点より、最適なトルクショック低減制御を選択実行することが可能となる。また、基本目標バルブ位相角に加工が不要な状況においては、トルクショック低減モード(3)により、最適なトルクショック低減制御を選択実行することが可能となる。
ここで、トルクショック低減モード(2)とトルクショック低減モード(3)に共通する点は、点火リタードによりトルクを減少させる点である。その前提としては、ステップS60の判定結果のように、トルクショックが大であるということがある。そして、トルクショック低減モード(2)では、トルク発生効率ηが減少方向であるため、ステップS90により、バルブ位相角のディレイ処理により、吸気量過剰操作をすることで、トルク増加方向となる。また、トルクショック低減モード(3)では、トルク発生効率ηが増加方向であるため、トルク増加方向となる。すなわち、トルクショック低減モード(2)とトルクショック低減モード(3)に共通する点は、トルク増加方向の状態において、点火リタードによりトルクを減少させる点である。
以上説明したように、本実施形態によれば、電制スロットルと可変バルブ位相機構を対象とした等トルク制御実施の際、トルクショック低減効果と燃費の双方の観点より、最適なトルクショック低減制御を選択実行できる。
次に、図16〜図18を用いて、本発明の第2の実施形態によるエンジンの制御装置の構成及び動作について説明する。なお、本実施形態によるエンジンの制御装置により制御されるエンジンシステムの構成は、図1に示したものと同様である。また、本実施形態によるエンジンの制御装置の構成は、図4に示したものと同様であるが、一部相違しており、その点については、図16及び図17を用いて説明する。
図16は、本発明の第2の実施形態によるエンジンの制御装置に用いる基本目標バルブ位相角演算手段の構成を示すブロック図である。図17は、本発明の第2の実施形態によるエンジンの制御装置に用いる等トルク制御ショック低減モード判定手段の構成を示すブロック図である。図18は、本発明の第2の実施形態によるエンジンの制御装置におけるトルクショック低減モード(2)時の制御内容を示すタイミングチャートである。
図4及び図5に示した例では、基本目標バルブ位相角演算225において、燃費または出力重視の観点により、運転領域に見合った目標バルブ位相角を設定した。
それに対して、本実施形態では、図16に示すように、基本目標バルブ位相角演算225Aは、運転領域全般に対し燃費重視の目標バルブ位相角設定を行った燃費重視マップと、出力重視の目標バルブ位相角設定を行った出力重視マップを切替えて適用する方式としている。基本目標バルブ位相角演算225Aには、燃費・出力モード切替指令値Exが入力する。燃費・出力モード切替指令値Exは、ドライバーが選択スイッチなどを通じて入力する。これにより、ドライバーは、好みのエンジン特性を得ることができる。
基本目標バルブ位相角演算225Aには、燃費・出力モード切替指令値Exに応じて、燃費重視マップと、出力重視マップを切替える。その上で、エンジン負荷Le及びエンジン回転数Neに応じた基本目標バルブ位相角θiv,θevを出力する。
図17は、図16に示したマップ切替え方式に対応した等トルク制御ショック低減モード判定手段205Aについて示している。本方式では、マップ切替え時に基本目標バルブ位相角設定値が大きく異なる場合が多いため、燃費・出力モード切替指令値Exを等トルク制御実施時ショック予測手段321Aへの入力として付加している。これにより、等トルク制御ショック低減モード判定手段205Aは、ショック低減モードの判定を的確に実行する。ショック低減モード判定手段323の動作は、図11に示したものと同様である。
図18は、本実施形態におけるトルクショック低減モード(2)時の等トルク制御のタイムチャートを示している。図18において、横軸は時間tを示している。図18(A)の縦軸は、燃費・出力モード切替指令値Exを示している。図18(B)の縦軸は、目標スロットル開度(実線)及び実スロットル開度(破線)を示している。図18(C)は、目標バルブ位相角度(実線)及び実バルブ位相角度(破線)を示している。図18(D)は、目標吸気量(実線)及び実吸気量(破線)を示している。
図18(A)に示すように、時刻t0において、燃費・出力モード切替指令値Exが、出力重視モードから、燃費重視モードに切り替えられ、等トルク制御が開始するものとする。
図18(C)において、点線は、ディレイ処理を行わない場合の、バルブ位相角度を示している。時刻t0において、バルブ位相角度が時刻t0の前の状態から、ステップ的に進角させるものとする。それに対して、ステップS90の処理により、目標バルブ位相角ディレイ処理手段302は、基本目標バルブ位相角にディレイ処理を実施すると、実線で示す目標バルブ位相角度となる。これに対して、実際のバルブ位相角度は、破線で示すように、遅れを持ったものとなる。
一方、図18(B)に示すように、時刻t0において、実線で示すように、ステップ的に、目標スロットル開度を大きくした場合、実際のスロットル開度は、破線で示すように、遅れを持って増加する。
そして、図18(D)に示すように、図18(B)に破線で示した実スロットル開度の増加に伴って、破線X1で示すように、発生するトルクが増加する。一方、図18(D)において、バルブ位相進角(早閉じ)による充填効率の減少により、図18(C)に示したディレイ処理を行わない場合には、点線X2で示すように、発生するエンジントルクが減少する。しかし、ここで、破線X1によるトルク増加分と、点線X2によるトルク減少分は等しくないため、その差分がトルク変動として生じる。
それに対して、本実施形態では、図18(C)に示したディレイ処理を行うことで、破線X2’で示すように、発生するエンジントルクが減少する。ただし、この場合でも、破線で示す目標吸気量に対して、実線で示す実吸気量が大きいため、この差分がトルク変動として発生する。そこで、破線で示す目標吸気量と、実線で示す実吸気量との差分の余剰空気分で発生するトルクを、ステップS120の点火リタード処理により減少させる。
以上のように、等トルク制御実施時における目標バルブ位相角のディレイ効果により、目標吸気量に対し実吸気量が一時的に過剰となり、且つ余剰吸気分の発生トルクを点火リタードにて削除することから、トルクショックを効果的に低減できる。
なお、トルクショック低減モード(1)の場合は、図13と同様となる。また、トルクショック低減モード(3)の場合は、図15と同様となる。
以上のようにして、本実施形態においては、燃費・出力モード切替え指令値に従い、目標バルブ位相角が切替えられる際、第1の実施形態と同様に、吸気量過剰操作と点火リタード操作を組み合わせて実行することにより、切替え時のトルクショックを大幅に低減できる。
次に、図19〜図21を用いて、本発明の第3の実施形態によるエンジンの制御装置の構成及び動作について説明する。なお、本実施形態によるエンジンの制御装置により制御されるエンジンシステムの構成は、図1に示したものと同様であるが、吸気バルブ107と排気バルブ110は、バルブ位相角のみならずバルブリフトを可変制御できる機構を備えている。
図19は、本発明の第3の実施形態によるエンジンの制御装置の構成を示すブロック図である。図20は、本発明の第3の実施形態によるエンジンの制御装置に用いる等トルク制御ショック低減モード判定手段の構成を示すブロック図である。図21は、本発明の第3の実施形態によるエンジンの制御装置におけるトルクショック低減モード(2)時の制御内容を示すタイミングチャートである。
第1及び第2の実施形態においては、吸気制御はスロットルが主体であり、吸排気バルブは燃費や出力特性を改善するために用いられる。
一方、本実施形態では、吸排気バルブは、バルブ位相角のみならずバルブリフトを可変制御できる機構を有している。このようなシステムでは、スロットルは全開付近に保たれたまま、負荷に応じてバルブリフト量および位相角を操作可能なものである。本実施形態のエンジンシステムにより、ポンプ損失の主因となるスロットルバルブの絞りを解消できることから、燃費の更なる向上が期待でき、且つ燃焼室に近いバルブ操作にて出力を制御することから、トルク応答性向上も期待できる。
図19は、本実施形態によるトルクベース(トルクデマンド)型エンジン制御の制御ブロックを示している。なお、図4と同一符号は、同一部分を示している。目標トルク実現手段202Bは、図4に示した第1及び第2の実施形態に示した目標トルク実現手段202に対し、吸気量振分け手段203Bの構成が異なっている。そして、図4に示したスロットル主体運転モード演算手段601に加え、バルブ主体運転モード演算手段602が追加され、両者を切り替える運転モード切替え手段603が設置される。また、図4の目標バルブ位相角演算手段229に代えて、目標バルブリフト&位相角演算手段604を備えている。
また、等トルク制御ショック低減モード判定手段205Bは、スロットル主体運転モードと、バルブ主体運転モードとに応じて、判定を切り替えるようにしている。また、トルク補正手段204Bの推定トルク演算手段242Bの入力には、バルブ位相角に加えて、バルブリフト量がある。
スロットル主体運転モード演算手段601は、図4にて説明した基本目標バルブ位相角演算手段225と、トルク発生効率η演算手段226と、除算手段227とから構成されている。
バルブ主体運転モード手段602は、目標負圧演算手段602Aと、スロットル開度演算手段602Bと、バルブリフト&位相角演算手段602Cとを備えている。目標負圧演算手段602Aは、ブレーキ負圧要求などを算出する。スロットル開度演算手段602Bは、ブレーキ負圧要求などに応じた目標吸気管圧を基にスロットル開度を決定する。バルブリフト&位相角演算手段602Cは、空気相当目標トルクTa*を基に、バルブリフトおよびバルブ位相角を決定する。
運転モード切替え手段603は、エンジンの運転状態やエンジンの暖機具合、故障判定モードなどを基に、スロットル主体運転モード演算手段601とバルブ主体運転モード演算手段602の切替えを行う。
目標バルブリフト&位相角演算手段604は、基本目標バルブ位相角演算手段225の出力を基に、目標バルブ位相角θv*を算出し、また、バルブリフト&位相角演算手段602Cの出力を基に、目標バルブリフト量Lv*と、位相角θv*を算出する。
図20は、図19に示した運転モード切替え方式に対応した等トルク制御ショック低減モード判定手段205Bについて示している。本方式では、運転モード切替え時において、スロットル操作量およびバルブ操作量が大きく異なる場合が多いため、運転モード切替え指令値Ex−dmを等トルク制御実施時ショック予測手段321Bへの入力として付加している。等トルク制御実施時ショック予測手段321Bは、トルク発生効率ηの単位時間当たりの変化量や運転領域情報(エンジン回転数Ne、エンジン負荷Leなど)に加えて、運転モード切替え指令値Ex−dmを基に、運転モードに応じて、等トルク制御を実施する際のトルクショックを予測する。
図21は、本実施形態におけるトルクショック低減モード(2)時の等トルク制御のタイムチャートを示している。図21において、横軸は時間tを示している。図21(A)の縦軸は、運転モード切替え指令値Ex−dmを示している。図21(B)の縦軸は、目標スロットル開度(実線)及び実スロットル開度(破線)を示している。図21(C)は、目標バルブ位相角度(実線)及び実バルブ位相角度(破線)を示している。図21(D)は、目標吸気量(実線)及び実吸気量(破線)を示している。
図21(A)に示すように、時刻t0において、運転モード切替え指令値Ex−dmが、スロットル主体モードから、バルブ主体モードに切り替えられ、等トルク制御が開始するものとする。
図21(C)において、点線は、ディレイ処理を行わない場合の、バルブ位相角度を示している。時刻t0において、バルブ位相角度が時刻t0の前の状態から、ステップ的に進角させるものとする。それに対して、ステップS90の処理により、目標バルブ位相角ディレイ処理手段302は、基本目標バルブ位相角にディレイ処理を実施すると、実線で示す目標バルブ位相角度となる。これに対して、実際のバルブ位相角度は、破線で示すように、遅れを持ったものとなる。
一方、図21(B)に示すように、時刻t0において、実線で示すように、ステップ的に、目標スロットル開度を大きくした場合、実際のスロットル開度は、破線で示すように、遅れを持って増加する。
そして、図21(D)に示すように、図21(B)に破線で示した実スロットル開度の増加に伴って、破線X1で示すように、発生するトルクが増加する。一方、図21(D)において、バルブリフト量減少による充填効率の減少により、図21(C)に示したディレイ処理を行わない場合には、点線X2で示すように、発生するエンジントルクが減少する。しかし、ここで、破線X1によるトルク増加分と、点線X2によるトルク減少分は等しくないため、その差分がトルク変動として生じる。
それに対して、本実施形態では、図21(C)に示したディレイ処理を行うことで、破線X2’で示すように、発生するエンジントルクが減少する。ただし、この場合でも、破線で示す目標吸気量に対して、実線で示す実吸気量が大きいため、この差分がトルク変動として発生する。そこで、破線で示す目標吸気量と、実線で示す実吸気量との差分の余剰空気分で発生するトルクを、ステップS120の点火リタード処理により減少させる。
以上のように、等トルク制御実施時における目標バルブ位相角のディレイ効果により、目標吸気量に対し実吸気量が一時的に過剰となり、且つ余剰吸気分の発生トルクを点火リタードにて削除することから、トルクショックを効果的に低減できる。
なお、トルクショック低減モード(1)の場合は、図13と同様となる。また、トルクショック低減モード(3)の場合は、図15と同様となる。
以上のようにして、本実施形態においては、運転モード切替え指令値に従い、目標バルブ位相角が切替えられる際、第1の実施形態と同様に、吸気量過剰操作と点火リタード操作を組み合わせて実行することにより、モード切替え時のトルクショックを大幅に低減できる。
なお、上述の各実施形態においてエンジントルクに関するエンジン制御パラメータとして、スロットル開度、点火時期、バルブタイミング、バルブリフトを用いたが、その他のパラメータとして、EGRバルブ開度、可変吸気管、スワールコントロールバルブ、燃料噴射量、何れの組合わせに対しても、上記アルゴリズムを適用することができ、等トルク制御実施時のトルクショックを低減することができる。
本発明の第1の実施形態によるエンジンの制御装置により制御されるエンジンシステムの構成を示すシステム構成図である。 本発明の第1の実施形態のエンジンの制御装置による点火リタード制御の説明図である。 本発明の第1の実施形態のエンジンの制御装置による点火リタード制御の説明図である。 本発明の第1の実施形態によるエンジンの制御装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態によるエンジンの制御装置に用いる基本目標バルブ位相角演算手段の動作の説明図である。 本発明の第1の実施形態によるエンジンの制御装置に用いるトルク発生効率η演算手段の動作の説明図である。 本発明の第1の実施形態によるエンジンの制御装置に用いる目標スロットル開度演算手段の動作の説明図である。 本発明の第1の実施形態によるエンジンの制御装置に用いる目標バルブ位相角演算手段の動作の説明図である。 本発明の第1の実施形態によるエンジンの制御装置に用いる推定トルク算出手段の動作の説明図である。 本発明の第1の実施形態によるエンジンの制御装置に用いる点火リタード演算手段の動作の説明図である。 本発明の第1の実施形態によるエンジンの制御装置に用いる等トルク制御ショック低減モード判定手段の動作の説明図である。 本発明の第1の実施形態によるエンジンの制御装置における等トルク制御の制御内容を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態によるエンジンの制御装置におけるトルクショック低減モード(1)時の制御内容を示すタイミングチャートである。 本発明の第1の実施形態によるエンジンの制御装置におけるトルクショック低減モード(2)時の制御内容を示すタイミングチャートである。 本発明の第1の実施形態によるエンジンの制御装置におけるトルクショック低減モード(3)時の制御内容を示すタイミングチャートである。 本発明の第2の実施形態によるエンジンの制御装置に用いる基本目標バルブ位相角演算手段の構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態によるエンジンの制御装置に用いる等トルク制御ショック低減モード判定手段の構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態によるエンジンの制御装置におけるトルクショック低減モード(2)時の制御内容を示すタイミングチャートである。 本発明の第3の実施形態によるエンジンの制御装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施形態によるエンジンの制御装置に用いる等トルク制御ショック低減モード判定手段の構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施形態によるエンジンの制御装置におけるトルクショック低減モード(2)時の制御内容を示すタイミングチャートである。
符号の説明
1…自動車用ガソリンエンジン
100…エアクリーナー
101…吸気管
102…エアフロセンサ
103…電制スロットル
104…コレクタ
105…インジェクタ
106…吸気カム
107…吸気バルブ
108…点火プラグ
109…排気カム
110…排気バルブ
111…燃焼室
112…ピストン
113…排気マニホールド
114…広域空燃比センサ
115…三元触媒
116…O2センサ
117…アクセルペダルセンサ
118…エンジンコントロールユニット
201…目標トルク演算手段
202…目標トルク実現手段
203…吸気量振分け手段
204…トルク補正手段
205…等トルク制御ショック低減モード判定手段
223…目標スロットル開度演算手段
225…基本目標バルブ位相角演算手段
226…トルク発生効率η演算手段
229…目標バルブ位相角演算手段
242…推定トルク演算手段
245…点火リタード量演算手段
251…等トルク制御ショック低減モード判定手段
301…目標値なまし処理手段
302…目標値ディレイ処理手段
303…目標値処理切替え手段
311…スロットル分発生トルク演算手段
312…バルブ位相角分発生トルク変化量演算手段
321…等トルク制御実施時ショック予測手段
323…ショック低減モード判定手段
601…スロットル主体運転モード演算手段
602…バルブ主体運転モード演算手段
603…運転モード切替え手段
604…目標バルブリフト&位相角演算手段

Claims (6)

  1. エンジントルクに影響を及ぼす制御パラメータを制御した際、エンジントルクを一定に保つように、他の制御パラメータを調整する等トルク制御を実行する目標トルク実現手段を有するエンジンの制御装置であって、
    前記目標トルク実現手段は、
    トルク発生効率ηの単位時間当たりの変化量に基づいて等トルク制御を実施する際のトルクショックを予測し、
    このトルクショックの大きさが小さいと予測されるときは、前記他の制御パラメータである吸排気バルブの位相角の変化になまし処理を施すモードと判定し、
    前記トルクショックの大きさが大きいと予測されるときは、トルク増加方向の状態において、点火リタードを実行するモードと判定する等トルク制御ショック低減モード判定手段を備えることを特徴とするエンジンの制御装置。
  2. 請求項1記載のエンジンの制御装置において、
    前記等トルク制御ショック低減モード判定手段は、前記トルクショックの大きさが大きいと予測されるとき、トルク発生効率の変化量が減少方法と判定すると、吸気量過剰操作をした上で、点火リタードを実行するモードと判定することを特徴とするエンジンの制御装置。
  3. 請求項2記載のエンジンの制御装置において、
    前記吸気量過剰操作は、前記吸排気バルブの位相角の変化にディレイ処理を施すことにより実行することを特徴とするエンジンの制御装置。
  4. 請求項2記載のエンジンの制御装置において、
    前記吸気量過剰操作は、前記吸排気バルブのリフト量の変化をディレイ処理を施すことにより実行することを特徴とするエンジンの制御装置。
  5. 請求項1記載のエンジンの制御装置において、
    目標トルク実現手段は、出力重視の観点から運転領域に見合った目標バルブ位相角を設定する出力重視モードから、燃費重視の観点から運転領域に見合った目標バルブ位相角を設定する燃費重視モードに切り替える際に、等トルク制御を実行することを特徴とするエンジンの制御装置。
  6. 請求項1記載のエンジンの制御装置において、
    目標トルク実現手段は、スロットル開度及びバルブ位相角を制御するスロットル主体モードから、バルブリフト量および位相角を制御するバルブ主体モードに切り替える際に、等トルク制御を実行することを特徴とするエンジンの制御装置。
JP2008072105A 2008-03-19 2008-03-19 エンジンの制御装置 Pending JP2009228481A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008072105A JP2009228481A (ja) 2008-03-19 2008-03-19 エンジンの制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008072105A JP2009228481A (ja) 2008-03-19 2008-03-19 エンジンの制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009228481A true JP2009228481A (ja) 2009-10-08

Family

ID=41244166

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008072105A Pending JP2009228481A (ja) 2008-03-19 2008-03-19 エンジンの制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009228481A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011144760A (ja) * 2010-01-15 2011-07-28 Honda Motor Co Ltd 内燃機関の吸気制御装置
WO2014119512A1 (ja) * 2013-01-31 2014-08-07 本田技研工業株式会社 車両の制御装置
CN109572665A (zh) * 2017-09-29 2019-04-05 通用汽车环球科技运作有限责任公司 基于动力系mpc的线性化模型

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011144760A (ja) * 2010-01-15 2011-07-28 Honda Motor Co Ltd 内燃機関の吸気制御装置
WO2014119512A1 (ja) * 2013-01-31 2014-08-07 本田技研工業株式会社 車両の制御装置
CN109572665A (zh) * 2017-09-29 2019-04-05 通用汽车环球科技运作有限责任公司 基于动力系mpc的线性化模型

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5551454B2 (ja) 可変タイミングガソリンエンジンにおいてシリンダ内に取り込まれる気体の質量を制御する方法
US8874348B2 (en) Control apparatus for internal combustion engine
JP6041050B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP2009019504A (ja) エンジンの制御方法並びに制御装置
US20090312936A1 (en) Apparatus and Method for Controlling Engine
JP2010025061A (ja) 内燃機関の点火時期制御装置及び点火時期制御方法
US9976497B2 (en) Control device for internal combustion engine
JP2009133276A (ja) 内燃機関の制御装置
JP6350304B2 (ja) リーンバーンエンジン
JP4835456B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP2010024963A (ja) 内燃機関の制御装置
US7305950B1 (en) Method for control of dilution in engines during variable camshaft phasing
CN103732893B (zh) 内燃机的控制装置
US8793058B2 (en) Control device for internal combustion engine
US10407071B2 (en) Control device for vehicle
JP2009228481A (ja) エンジンの制御装置
JP5920176B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP4841382B2 (ja) 内燃機関
JP6051793B2 (ja) 内燃機関の制御装置
US20180347477A1 (en) Control device for vehicle
JP2004076677A (ja) 内燃機関の可変気筒制御
JP5376171B2 (ja) 車両の出力制御装置
JP4989377B2 (ja) エンジンの制御装置
JP2011038477A (ja) エンジンの制御装置
JP5085597B2 (ja) エンジンの制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20100113