JP2011141201A - 測定データ記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】測定データの欠落を招くことなく、しかも、任意の時点において記録済みの測定データを取得し得る測定データ記録装置を提供する。
【解決手段】通信部7と、リムーバブルメモリMa(記録部)と、通信部7を制御して測定データDをパーソナルコンピュータPC(外部装置)に送信させるデータ送信処理およびリムーバブルメモリMaを制御して測定データDを記録させるデータ記録処理を実行する制御部8とを備えると共に、着脱自在なリムーバブルメモリMb(情報記録媒体)を装着可能な接続ポート6bを備え、制御部8は、予め規定されたコピー条件が満たされたときに、リムーバブルメモリMaから測定データDを読み出して接続ポート6bに装着されているリムーバブルメモリMbにコピーするデータコピー処理をデータ記録処理と共に実行する。
【選択図】図1

Description

本発明は、測定データを外部装置に送信すると共に記録部に記録可能に構成された測定データ記録装置に関するものである。
例えば特開2006−155135号公報には、生成した測定データを外部装置に送信可能に構成された測定器が開示されている。この測定器では、測定部が測定データを作成して測定器内のバッファに格納する。また、バッファに格納された測定データは、外部装置としてのコンピュータからの要求に応じて、通信インターフェイスからネットワークを介してコンピュータに送信される。この場合、この測定器では、ネットワークに通信障害が発生して測定データを送信することができなくなったときに、バックアップファイル作成部が測定器内のストレージ装置にバックアップファイルを作成して測定データを書き込む。これにより、一連の測定処理が完了した際に、バックアップファイルとして測定器内に記録された測定データを外部装置に送信することにより、既に送信が完了している測定データと合成して1つの記録データファイル(一連の測定処理の測定データを記録したファイル)を得ることが可能となっている。
特開2006−155135号公報(第5−6頁、第1図)
ところが、従来の測定器には、以下の問題点が存在する。すなわち、従来の測定器では、通信障害等に起因して測定データを送信することができなくなったときに、測定器内のストレージ装置に測定データを記録する構成が採用されている。これにより、一連の測定処理が終了した際に測定器内に記録されている測定データを外部装置に送信することで、既に送信が完了している測定データと合成して1つの記録データファイルを得ることが可能となっている。しかしながら、従来の測定器では、ストレージ装置内に記録した測定データを通信インターフェイスからネットワークを介して外部装置に送信する構成が採用されている。したがって、通信障害の復帰が困難な状況(通信障害の復帰までに長い期間を要するとき)においては、測定器内のバックアップファイル(測定データ)を取得する(測定器から読み出す)ことができないという問題点が存在する。
一方、特開2007−205953号公報には、USBメモリを装着可能なUSBインターフェースを備えて、装着したUSBメモリに測定データを記録する構成のデータ集録装置が開示されている。このデータ集録装置の構成(着脱自在なUSBメモリに測定データを記録する構成)を従来の測定器におけるストレージ装置に適用することにより、通信障害が復帰していない状態であっても、測定データ(バックアップファイル)が記録されたUSBメモリを測定器から取り外して外部装置としてのコンピュータに装着することにより、USBメモリ内の測定データを取得する(読み出す)ことが可能となる。
しかしながら、従来の測定器においてUSBメモリに測定データを記録する構成を採用した場合には、測定器からUSBメモリを取り外した状態において測定部が順次生成する測定データを記録することができなくなる。したがって、USBメモリ内の測定データを取得する際には、測定処理を中断する必要が生じるため、処理を中断した時間分の測定データの欠落を招くという問題が生じる。また、測定データを欠落させたくない場合には、一連の測定処理が終了してからUSBメモリを取り外す必要がある。この場合、この種の装置の用途として、例えば数ヶ月に亘って測定データを記録する処理を継続して実行することがある。したがって、このような長期に亘る測定処理時には、測定処理が終了するのを待ってUSBメモリ内の測定データを取得する作業が非常に煩雑となる。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、測定データの欠落を招くことなく、しかも、任意の時点において記録済みの測定データを取得し得る測定データ記録装置を提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく請求項1記載の測定データ記録装置は、通信部と、記録部と、前記通信部を制御して測定データを外部装置に送信させるデータ送信処理および前記記録部を制御して当該測定データを記録させるデータ記録処理を実行する制御部とを備えた測定データ記録装置であって、着脱自在な情報記録媒体を装着可能な媒体装着部を備え、前記制御部が、予め規定されたコピー条件が満たされたときに、前記記録部から前記測定データを読み出して前記媒体装着部に装着されている前記情報記録媒体にコピーするデータコピー処理を前記データ記録処理と共に実行する。
また、請求項2記載の測定データ記録装置は、請求項1記載の測定データ記録装置において、前記制御部が、前記媒体装着部に対する前記情報記録媒体の装着の有無を監視すると共に、当該媒体装着部に当該情報記録媒体が装着されたときに、前記記録部に記録されている前記測定データのすべてをコピーする前記データコピー処理としての第1処理の実行、前記記録部に記録されている前記測定データのうちの予め規定された条件を満たす当該測定データだけをコピーする前記データコピー処理としての第2処理の実行、および前記データコピー処理の不実行のいずれかを選択させるメッセージを表示部に表示させ、前記第1処理および前記第2処理のいずれかの実行を選択されたときに、前記コピー条件が満たされたとして、当該選択に応じた前記データコピー処理を実行する。
さらに、請求項3記載の測定データ記録装置は、請求項1または2記載の測定データ記録装置において、前記制御部が、前記データコピー処理の度に前記情報記録媒体内に新たなフォルダを生成して、当該生成したフォルダ内に前記測定データをコピーする。
請求項1記載の測定データ記録装置によれば、制御部が、予め規定されたコピー条件が満たされたときに、記録部から測定データを読み出して媒体装着部に装着されている情報記録媒体にコピーするデータコピー処理をデータ記録処理と共に実行することにより、測定データ記録装置から記録部を取り外すことなく、情報記録媒体に測定データをコピーして取得することができるため、記録部に対する測定データの記録処理(データ記録処理)を継続して実行することができる結果、測定データの欠落を招くことなく、すべての測定データを取得することができる。また、情報記録媒体については、測定データのコピーが完了した後に任意の時点で測定データ記録装置から取り外すことができるため、一連の処理の終了を待つことなく、所望の測定データを任意の時点で取得することができる。
請求項2記載の測定データ記録装置によれば、制御部が、媒体装着部に対する情報記録媒体の装着の有無を監視して、情報記録媒体が装着されたときに、記録部に記録されている測定データのすべてをコピーするデータコピー処理としての第1処理の実行、記録部に記録されている測定データのうちの予め規定された条件を満たす測定データだけをコピーするデータコピー処理としての第2処理の実行、およびデータコピー処理の不実行のいずれかを選択させるメッセージを表示部に表示させ、第1処理および第2処理のいずれかの実行を選択されたときに、コピー条件が満たされたとして、選択に応じたデータコピー処理を実行することにより、媒体装着部に情報記録媒体を装着して第1処理および第2処理のいずれかの実行を選択するだけで記録部内の測定データを情報記録媒体にコピーすることができるため、この種の装置の操作に不慣れな利用者であっても、所望の測定データを確実かつ容易に情報記録媒体にコピーすることができる。
さらに、請求項3記載の測定データ記録装置によれば、制御部が、データコピー処理の度に情報記録媒体内に新たなフォルダを生成して、生成したフォルダ内に測定データをコピーすることにより、同一の情報記録媒体を使用して「データコピー処理」を複数回に亘って実行したときに、情報記録媒体内に記録されている(情報記録媒体にコピーされた)測定データに新たな測定データが上書きコピーされて、最新のデータコピー処理の実行以前に情報記録媒体に記録されていた測定データを失う事態を回避することができる。
測定データ記録装置1のブロック図である。 データ処理10のフローチャートである。
以下、本発明に係る測定データ記録装置の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
図1に示す測定データ記録装置1は、測定部2、操作部3、表示部4、記憶部5、接続ポート6a,6b、通信部7および制御部8を備えて構成されている。測定部2は、制御部8の制御に従い、図示しないA/D変換部によって入力信号をA/D変換することで(電圧値や電流値などの予め規定された電気的パラメータを測定して)測定データDを生成し、生成した測定データDを制御部8に出力する。操作部3は、測定データ記録装置1の動作条件を設定するための各種操作スイッチを備え、スイッチ操作に応じた操作信号を出力する。表示部4は、一例として液晶パネルで構成され、制御部8の制御に従って測定データ記録装置1の動作状態や各種のメッセージ(図示せず)を表示する。記憶部5は、制御部8の制御下で測定部2から出力された測定データDを一時的に記憶する。この場合、この測定データ記録装置1では、記憶部5内にリングバッファ形式のデータ記憶領域が設けられて、この記憶領域内に先入れ先出し法に従って所定数の測定データDが順次記録される構成が採用されている。
接続ポート6a,6bは、一例として、USB規格に準じた各種機器を装着可能に(接続可能に)構成されている。この場合、この測定データ記録装置1では、接続ポート6a,6bに装着したUSB機器(例えば、後述するリムーバブルメモリMa,Mb)のいずれか一方を主記録装置として使用し、他方のUSB機器を副記録装置として使用する構成が採用されている。なお、以下の説明においては、一例として接続ポート6aに装着したリムーバブルメモリMaを主記録装置として使用し、接続ポート6bには、USB機器が接続されていないものとするが、接続ポート6a,6bのいずれに装着された機器を主記録装置として使用するかは、測定データ記録装置1によるデータ処理10(図2参照)の開始に先立って利用者が任意に選択することが可能となっている。また、この例では、接続ポート6aおよびリムーバブルメモリMaが相俟って記録部を構成し、制御部8の制御に従って測定データDを記録する。さらに、この例では、接続ポート6bが「媒体装着部」に相当し、後述するようにして、この接続ポート6bに装着されるリムーバブルメモリMbが「着脱自在な情報記録媒体」に相当する。
通信部7は、制御部8の制御に従い、外部装置の一例であるパーソナルコンピュータPCに対して通信ネットワークNを介して測定データDを送信する。この場合、この測定データ記録装置1では、一例として、通信部7が100BASE−TX準拠の接続ポートを備えて構成され、通信ネットワークNとしてのLAN、MANおよびWAN等のネットワークを介して各種ネットワーク機器(例えば、パーソナルコンピュータPC)に接続することができるように構成されている。なお、測定データ記録装置1をパーソナルコンピュータPCに接続するための通信ネットワークNは、上記の例示に限定されるものではなく、携帯電話通信網等の各種公衆回線網や、この測定データ記録装置1を使用するための専用ネットワークなどの各種の通信ネットワークがこれに含まれる。
制御部8は、測定データ記録装置1を総括的に制御する。具体的には、制御部8は、図2に示すデータ処理10を実行し、測定部2を制御して測定データDを生成させると共に、測定部2から出力される測定データDを記憶部5に記憶させる。また、制御部8は、通信部7を制御して測定データDをパーソナルコンピュータPCに送信させるデータ送信処理を実行する。さらに制御部8は、接続ポート6aに接続された機器および接続ポート6bに接続された機器のうちの主記録装置として使用するように選択された一方(この例では、接続ポート6aに接続されたリムーバブルメモリMa)を制御して測定データDを記録させるデータ記録処理を実行する。
また、制御部8は、接続ポート6a,6bのうちの主記録装置として使用するように選択された機器が接続されていない他方(この例では、接続ポート6b)に対するUSB機器の接続の有無を監視する。さらに、制御部8は、USB機器(この例では、リムーバブルメモリMb)が接続されたときに、その後に実行すべき処理を選択させるメッセージを表示させ、測定データDをコピーする旨の処理が選択されたときに、コピー条件が満たされたとして、リムーバブルメモリMaから測定データDを読み出してリムーバブルメモリMbにコピーするデータコピー処理を上記のデータ記録処理と共に実行する。
次に、測定データ記録装置1の使用方法について、添付図面を参照して説明する。
まず、一例として、上記したように、接続ポート6aにリムーバブルメモリMaを装着した状態において、操作部3を制御して、図示しない動作条件設定画面を表示部4に表示させ、このリムーバブルメモリMaを主記録装置(記録部)として使用するように設定する。この際には、測定部2による測定データDの生成条件(測定レンジやサンプリングレート等の諸条件:測定条件)についても設定する。次いで、操作部3のスタートスイッチを操作する。この際に、制御部8は、操作部3からの操作信号に応じて、図2に示すデータ処理10を開始する。このデータ処理10では、制御部8は、まず、測定部2を制御して入力信号に基づく測定データDの生成処理を開始させると共に、測定部2から測定データDが出力されたときに、その測定データDを記憶部5に記憶させる(ステップ11)。
次いで、制御部8は、通信部7を制御することにより、記憶部5に記憶させた測定データDをパーソナルコンピュータPCに送信させると共に、接続ポート6aに接続されているリムーバブルメモリMaに対して、記憶部5に記憶させた測定データDを記録させる(「データ送信処理」および「データ記録処理」の実行:ステップ12)。なお、この測定データ記録装置1では、測定部2からの新たな測定データDの出力が停止するまで(データ処理10が終了するまで)、出力された測定データDを記憶部5に記憶させる処理(ステップ11)を継続して実行する構成が採用されている。また、測定部2から新たな測定データDが出力されている状態においては、通信障害等の発生によってパーソナルコンピュータPCに対して測定データDを送信することができないときを除き、通信部7から測定データDを送信する処理(ステップ12)を継続して実行すると共に、後述するようにして、制御部8がデータ記録処理を一時的に停止させたときを除き、リムーバブルメモリMaに対する測定データDの記録処理(ステップ12)を継続して実行する構成が採用されている。
続いて、制御部8は、接続ポート6bに副記録装置としてのUSB機器が装着されたか否かを監視する(ステップ13)。この場合、一例として、通信ネットワークNにおいて通信障害が発生するなどして通信部7からパーソナルコンピュータPCに測定データDを送信することができなくなったときに、利用者は、上記の「データ記録処理」によってリムーバブルメモリMaに記録されている測定データDを取得するために、接続ポート6bにリムーバブルメモリMbを装着する。この際には、制御部8が接続ポート6bに対するリムーバブルメモリMbの装着を検出して(「媒体装着部に情報記録媒体が装着されたとき」の一例)、一例として、「USB機器の接続を検出しました。ご希望の処理を選択して下さい。」とのメッセージ(図示せず)を表示部4に表示させる(ステップ14)。
具体定には、この測定データ記録装置1では、上記のメッセージを表示することにより、リムーバブルメモリMa内に記憶されている測定データDのすべてをコピーする「データコピー処理」の実行(「第1処理の実行」の一例:以下、「選択肢1」ともいう)、リムーバブルメモリMa内に記憶されている測定データDのうちの現時点において進行中のデータ処理10によって記録した測定データD(「予め規定された条件を満たす測定データ」の一例)だけをコピーする「データコピー処理」の実行(「第2処理の実行」の一例:以下、「選択肢2」ともいう)、および「データコピー処理」の不実行(以下、「選択肢3」ともいう)の3つの選択肢のうちから所望の選択肢を選択させる構成が採用されている。
この場合、測定データDのコピーを所望しないときには、操作部3を操作することにより、上記の「選択肢3」を選択する。一方、進行中のデータ処理10よりも、前の時点において実行したデータ処理10等によって記録された測定データDを含むリムーバブルメモリMa内のすべての測定データDをリムーバブルメモリMbにコピーするときには、操作部3を操作することにより、上記の「選択肢1」を選択する。また、進行中のデータ処理10によってリムーバブルメモリMa内に記録された測定データDだけをリムーバブルメモリMbにコピーするときには、操作部3を操作することにより、上記の「選択肢2」を選択する。これに応じて、制御部8は、操作部3からの操作信号に基づき、上記の各選択肢のうちのいずれが選択されたか(「データコピー処理の実行」が選択されたか)を判別する(ステップ15)。
この際に、上記の「選択肢3」が選択されたときには、制御部8は、「データコピー処理の実行」が選択されたなかったと判別して、接続ポート6bから副記録装置としてのリムーバブルメモリMbが取り外されたか否かを監視する(ステップ16)。また、リムーバブルメモリMbが取り外されたときには、制御部8は、接続ポート6bに副記録装置としてのUSB機器が装着されたか否かを再び監視する(ステップ13)。この場合、この測定データ記録装置1では、前述したように、リムーバブルメモリMaに対する測定データDの記録処理(ステップ12)が継続して実行する構成が採用されているため、接続ポート6bに対してリムーバブルメモリMbを装着してから取り外すまでの間の測定データDが欠落する事態が回避される。
一方、上記の「選択肢1」または「選択肢2」が選択されたときには(ステップ15)、制御部8は、「データコピー処理の実行」が選択されたと判別して(「コピー条件が満たされた」との状態の一例)、リムーバブルメモリMaに対する測定データDの記録(データ記録処理)を一時的に停止する(データ記録処理の中断:ステップ17)。この場合、一例として「選択肢2」が選択されたときには、制御部8は、進行中のデータ処理10によってリムーバブルメモリMaに記録した測定データDであって、「選択肢2」を選択した時点においてリムーバブルメモリMaに対する記録が完了している測定データDを特定し、特定した測定データDをリムーバブルメモリMaから読み出してリムーバブルメモリMbにコピーする(「選択に応じたデータコピー処理の実行」の一例:ステップ18)。
この場合、制御部8は、測定データDをリムーバブルメモリMbにコピーするデータコピー処理の開始に先立って、一例として、図示しない内部時計から現在日時を取得すると共に、取得した情報に基づき、「YYMMDD」とのフォルダ(「YY」は「西暦の下2桁」を表す2桁の数字で、「MM」は「月」を表す2桁の数字で、「DD」は「日」を表す2桁の数)をリムーバブルメモリMb内に生成し、生成したフォルダ内に測定データDを記録させる(「データコピー処理の度に情報記録媒体内に新たなフォルダを生成する」との処理の一例)。
次いで、制御部8は、特定した測定データDのすべてをリムーバブルメモリMbにコピーしたかを判別し(ステップ19)、コピーが完了したときには、リムーバブルメモリMaに対する測定データDの記録(データ記録処理)を再開する(ステップ20)。続いて、制御部8は、一例として「測定データのコピーが完了しました。」とのメッセージを表示部4に表示させ(ステップ21)、接続ポート6bから副記録装置としてのリムーバブルメモリMbが取り外されたか否かを監視する(ステップ16)。また、リムーバブルメモリMbが取り外されたときには、接続ポート6bに副記録装置としてのUSB機器が装着されたか否かを再び監視する(ステップ13)。
一方、リムーバブルメモリMa内に多数の測定データDが記録された状態において上記の「選択肢1」が選択されたときや、進行中のデータ処理10においてリムーバブルメモリMa内に多数の測定データDが記録された状態において上記の「選択肢2」が選択されたときには、リムーバブルメモリMaからリムーバブルメモリMbに測定データDをコピーするのにある程度長い時間を要することとなる。この際に、この測定データ記録装置1では、「選択肢1」または「選択肢2」が選択されて、主記録装置としてのリムーバブルメモリMaに対する測定データDの記録を一時的に停止しているときに(ステップ17)、前述したように、測定部2から出力された測定データDを記憶部5に記憶させる処理については継続して実行している。したがって、リムーバブルメモリMaに対する測定データDの記録を停止している時間が長いときには、記憶部5内のリングバッファの容量(リムーバブルメモリMaに対する記録が完了している測定データDが記録されている領域)が不足して、リムーバブルメモリMaに記録すべき領域に新たな測定データDが上書きされて測定データDの欠落を招くおそれがある。
したがって、制御部8は、副記録装置としてのリムーバブルメモリMbへの測定データDのコピー(ステップ18)を開始してから所定時間(一例として、10秒)が経過した時点において、コピーすべき測定データDのコピーが完了していないと判別したときに(ステップ19)、記憶部5内の記憶可能容量(測定データDを上書きしても構わない領域の量)が不足するか否かを判別する(ステップ22)。この際に、記憶可能容量が十分に存在すると判別したときには、制御部8は、測定データDをリムーバブルメモリMaから読み出してリムーバブルメモリMbにコピーする処理を継続して実行し(ステップ18)、前述したように、測定データDのコピーを開始してから所定時間が経過した時点において、コピーすべき測定データDのコピーが完了したか否かを判別する(ステップ19)。
一方、記憶可能容量が不足すると判別したときには(ステップ22)、制御部8は、リムーバブルメモリMaからリムーバブルメモリMbへの測定データDのコピー処理を一時的に停止して、記憶部5内に記憶されている測定データDをリムーバブルメモリMaに記録させる(ステップ23)。また、記憶部5内の測定データDのリムーバブルメモリMaに対する記録が完了したときには、制御部8は、リムーバブルメモリMaに対する測定データDの記録(データ記録処理)を一時的に停止し(ステップ17)、リムーバブルメモリMbにコピーすべき測定データDをリムーバブルメモリMaから読み出してリムーバブルメモリMbにコピーする(「データ記録処理」と共に(「データ記録処理」と並行して)「データコピー処理」を実行する例:ステップ18)。
この後、制御部8は、特定した測定データDのすべてをリムーバブルメモリMbにコピーしたかを判別し(ステップ19)、コピーが完了したときには、リムーバブルメモリMaに対する測定データDの記録(データ記録処理)を再開する(ステップ20)。また、制御部8は、一例として「測定データのコピーが完了しました。」とのメッセージを表示部4に表示させ(ステップ21)、接続ポート6bから副記録装置としてのリムーバブルメモリMbが取り外されたか否かを監視して(ステップ16)、リムーバブルメモリMbが取り外されたときには、接続ポート6bに副記録装置としてのUSB機器が装着されたか否かを再び監視する(ステップ13)。なお、「選択肢1」または「選択肢2」が選択されたときにリムーバブルメモリMaからリムーバブルメモリMbに測定データDをコピーする「データコピー処理」について説明したが、「選択肢3」が選択された後に操作部3の操作によって「データコピー処理の実行」を指示されたときに(「コピー条件が満たされた」との状態の他の一例)、上記のリムーバブルメモリMaからリムーバブルメモリMbに測定データDをコピーすることも可能となっている。
このように、この測定データ記録装置1によれば、制御部8が、予め規定されたコピー条件が満たされたときに、リムーバブルメモリMaから測定データDを読み出して接続ポート6bに装着されているリムーバブルメモリMbにコピーするデータコピー処理をリムーバブルメモリMaに対して測定データDを記録するデータ記録処理と共に実行することにより、測定データ記録装置1からリムーバブルメモリMaを取り外すことなく、リムーバブルメモリMbに測定データDをコピーして取得することができるため、リムーバブルメモリMaに対する測定データDの記録処理(データ記録処理)を継続して実行することができる結果、測定データDの欠落を招くことなく、すべての測定データDを取得することができる。また、リムーバブルメモリMbについては、測定データDのコピーが完了した後に任意の時点で測定データ記録装置1から取り外すことができるため、データ処理10の終了を待つことなく、所望の測定データDを任意の時点で取得することができる。
また、この測定データ記録装置1によれば、制御部8が、接続ポート6bに対するリムーバブルメモリMbの装着の有無を監視して、リムーバブルメモリMbが装着されたときに、リムーバブルメモリMaに記録されている測定データDのすべてをコピーするデータコピー処理としての第1処理の実行(上記の「選択肢1」)、リムーバブルメモリMaに記録されている測定データDのうちの予め規定された条件(この例では、「進行中のデータ処理10によって記録した」との条件)を満たす測定データDだけをコピーするデータコピー処理としての第2処理の実行(上記の「選択肢2」)、およびデータコピー処理の不実行(上記の「選択肢3」)のいずれかを選択させるメッセージを表示部4に表示させ、第1処理および第2処理のいずれかの実行(「選択肢1」および「選択肢2」のいずれか)を選択されたときに、コピー条件が満たされたとして、選択に応じたデータコピー処理を実行することにより、接続ポート6bにリムーバブルメモリMbを装着して第1処理および第2処理のいずれかの実行を選択するだけでリムーバブルメモリMa内の測定データDをリムーバブルメモリMbにコピーすることができるため、この種の装置の操作に不慣れな利用者であっても、所望の測定データDを確実かつ容易にリムーバブルメモリMbにコピーすることができる。
さらに、この測定データ記録装置1によれば、制御部8が、データコピー処理の度にリムーバブルメモリMb内に新たなフォルダを生成して、生成したフォルダ内に測定データDをコピーすることにより、同一のリムーバブルメモリMbを使用して「データコピー処理」を複数回に亘って実行したときに、リムーバブルメモリMb内に記録されている(リムーバブルメモリMbにコピーされた)測定データDに新たな測定データDが上書きコピーされて、最新のデータコピー処理の実行以前にリムーバブルメモリMbに記録されていた測定データDを失う事態を回避することができる。
なお、「記録部」に相当するリムーバブルメモリMa、および「情報記録媒体」に相当するリムーバブルメモリMbの双方をリムーバブルメディア(着脱自在な情報記録媒体)で構成した例について説明したが、「記録部(上記の「主記録装置」)」として使用する記録要素については、測定データ記録装置1に対して固定的に配設した各種メディア(メモリやハードディスクドライブ等)で構成することができる。また、「着脱自在な情報記録媒体」の一例として、USB機器としてのリムーバブルメモリMbを使用する例について説明したが、これに代えて、USB機器以外の各種リムーバブルメモリ(コンパクトフラッシュ(登録商標)やSDメモリカード等)、リムーバブルハードディスクドライブ、および記録型光ディスク等の各種メディアを使用する構成を採用することができる。このような構成を採用した場合においても、上記の測定データ記録装置1と同様の効果を奏することができる。
また、測定部2を一体的に備えた測定データ記録装置1を例に挙げて説明したが、外部装置としての測定装置によって生成された測定データDをパーソナルコンピュータPCに送信しつつリムーバブルメモリMaに記録する構成を採用することもできる。さらに、表示部4を一体的に備えた測定データ記録装置1を例に挙げて説明したが、外部装置としての表示装置に上記の各種メッセージを表示させる構成を採用することもできる。これらの構成を採用した場合においても、上記の測定データ記録装置1と同様の効果を奏することができる。
1 測定データ記録装置
2 測定部
3 操作部
4 表示部
5 記憶部
6a,6b 接続ポート
7 通信部
8 制御部
10 データ処理
D 測定データ
Ma,Mb リムーバブルメモリ
N 通信ネットワーク
PC パーソナルコンピュータ

Claims (3)

  1. 通信部と、記録部と、前記通信部を制御して測定データを外部装置に送信させるデータ送信処理および前記記録部を制御して当該測定データを記録させるデータ記録処理を実行する制御部とを備えた測定データ記録装置であって、
    着脱自在な情報記録媒体を装着可能な媒体装着部を備え、
    前記制御部は、予め規定されたコピー条件が満たされたときに、前記記録部から前記測定データを読み出して前記媒体装着部に装着されている前記情報記録媒体にコピーするデータコピー処理を前記データ記録処理と共に実行する測定データ記録装置。
  2. 前記制御部は、前記媒体装着部に対する前記情報記録媒体の装着の有無を監視すると共に、当該媒体装着部に当該情報記録媒体が装着されたときに、前記記録部に記録されている前記測定データのすべてをコピーする前記データコピー処理としての第1処理の実行、前記記録部に記録されている前記測定データのうちの予め規定された条件を満たす当該測定データだけをコピーする前記データコピー処理としての第2処理の実行、および前記データコピー処理の不実行のいずれかを選択させるメッセージを表示部に表示させ、前記第1処理および前記第2処理のいずれかの実行を選択されたときに、前記コピー条件が満たされたとして、当該選択に応じた前記データコピー処理を実行する請求項1記載の測定データ記録装置。
  3. 前記制御部は、前記データコピー処理の度に前記情報記録媒体内に新たなフォルダを生成して、当該生成したフォルダ内に前記測定データをコピーする請求項1または2記載の測定データ記録装置。
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