JP2013152172A - 測定データ記録装置および測定データ記録システム - Google Patents

測定データ記録装置および測定データ記録システム Download PDF

Info

Publication number
JP2013152172A
JP2013152172A JP2012013624A JP2012013624A JP2013152172A JP 2013152172 A JP2013152172 A JP 2013152172A JP 2012013624 A JP2012013624 A JP 2012013624A JP 2012013624 A JP2012013624 A JP 2012013624A JP 2013152172 A JP2013152172 A JP 2013152172A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
measurement
measurement data
data
time
recording
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012013624A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuki Shimizu
一樹 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hioki EE Corp
Original Assignee
Hioki EE Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hioki EE Corp filed Critical Hioki EE Corp
Priority to JP2012013624A priority Critical patent/JP2013152172A/ja
Publication of JP2013152172A publication Critical patent/JP2013152172A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Recording Measured Values (AREA)

Abstract

【課題】実際の測定時刻とは相違する時刻の測定データとして扱われる事態を招くことなく、製造コストを低減し、データ送信に要する時間を短縮する。
【解決手段】測定間隔データを含む測定条件データD0を記録させる第1の処理(ステップ31)と、複数の領域Aのうちの1つを記録対象領域として測定部からの出力順を特定可能に測定データD1を記録対象領域に記録させる第2の処理(ステップ37)と、記録対象領域に記録された各データD1のうちの出力順が最も早いデータD1の測定時刻を特定可能な測定時刻データを記録対象領域に関連付けて記録させる第3の処理(ステップ32)とを実行すると共に、記録対象領域の記録可能容量が予め規定された容量を下回ったとき(ステップ35)、および時刻補正処理50を実行したときに、データD1が未記録の領域Aを新たな記録対象領域として(ステップ38)、上記の第2の処理および第3の処理を実行する。
【選択図】図2

Description

本発明は、測定処理を実行して測定データを記録部に記録する測定データ記録装置、および測定データ記録装置と測定データ回収装置とを備えた測定データ記録システムに関するものである。
この種の測定データ記録装置を備えた測定データ記録システムとして、特開平7−131544号公報に遠隔監視システム(以下、「監視システム」ともいう)が開示されている。この監視システムは、監視対象体についての測定処理(上記公開公報における「計測処理」)を指定時刻に実行する複数の測定データ記録装置(上記公開公報における「リモート装置」)と、各測定データ記録装置を統括管理するセンタ装置とを備えて構成されている。
また、この監視システムでは、各測定データ記録装置は、測定処理によって取得した測定データ(上記公開公報における「日報データ」)を測定処理の実行時刻に関連付けて記録するメモリを備えると共に、センタ装置からの要求に応じてメモリから測定データを読み出してセンタ装置に送信する構成が採用されている。さらに、この監視システムでは、各測定データ記録装置毎の時刻のばらつきを補正するために、センタ装置が、測定データの送信要求時に各測定データ記録装置に対して時刻データを送信し、各測定データ記録装置が、送信された時刻データに基づいて内部時計の時刻を補正する処理(以下、「時刻補正処理」ともいう)を実行する構成が採用されている。
この場合、この監視システムでは、時刻補正処理に際して、次回の測定処理の実行時刻よりも後の時刻に内部時計の時刻を進める必要があるときに、測定データ記録装置が、時刻補正処理に先立って測定処理を実行して、その測定データをメモリに記録した後に時刻補正処理を実行する。また、この監視システムでは、時刻補正処理に際して、既に測定処理が完了している時刻よりも前の時刻に内部時計の時刻を戻す必要があるときに、測定データ記録装置が、時刻補正処理を実行した後の測定処理において、その測定データを、直前に実行した測定処理に際して測定データを記録したアドレスに上書きする。これにより、測定処理を中断させることなく、各測定データ記録装置の時刻とセンタ装置の時刻とをそれぞれ一致させることが可能となっている。
特開平7−131544号公報(第3−4頁、第1−8図)
ところが、従来の測定データ記録装置および監視システムには、以下の問題点が存在する。すなわち、従来の監視システムでは、測定データ記録装置が測定処理の実行時刻に関連付けて測定データを記録する構成が採用されている。この場合、この種の測定データ記録システムの用途としては、従来の監視システムのように1日数回程度の時間間隔で測定処理を実行させて測定データを記録させるといった用途(メモリに記録させる測定データの数が比較的少数である使用形態)だけでなく、例えば数分間隔で測定処理を実行させて測定データを記録させるといった用途(メモリに記録させる測定データの数が比較的多数である使用形態)も存在する。
しかしながら、従来の監視システムにおける測定データ記録装置のように、数分間隔での測定処理の実行に際して、測定処理を実行する都度、その測定処理の実行時刻(以下、「測定時刻」ともいう)に関連付けて測定データを記録した場合には、測定処理の実行回数分の測定時刻のデータ(以下、「測定時刻データ」ともいう)がメモリに記録されて、この数多くの測定時刻データの記録によってメモリの記憶可能容量が減少することとなる。したがって、従来の監視システムでは、比較的短い時間間隔で測定処理を実行して数多くの測定データをメモリに記録するために、記憶容量が大きいメモリを搭載する必要があり、これに起因して、その製造コストの低減が困難になっているという問題点がある。また、従来の監視システムでは、測定処理毎に、測定時刻を関連付けた(測定時刻データが一体となった)サイズが大きい測定データが測定データ記録装置によって生成されるため、このサイズが大きい測定データを測定データ記録装置からセンタ装置に送信するのに長時間を要するという問題点もある。
一方、上記の問題点を解決すべく、例えば、各測定処理に際しては、上記の測定時刻データを個別的に記録せずに、各測定処理の結果だけを測定データとしてそれぞれ記録する(測定データを測定時刻に関連付けずに記録する)と共に、これらの測定データに関連付けて、最初の測定処理の実行時刻(一連の測定処理の開始時刻)と、各測定処理を実行する時間間隔とを記録する構成の測定データ記録装置が提案されている。このような構成を採用することにより、各測定処理毎に測定時刻データが記録される従来の監視システムにおける測定データ記録装置と比較して、数多くの測定処理を実行した場合においても、多数の測定時刻データの記録によってメモリの記憶可能容量が過剰に減少する事態が回避される。しかしながら、このような構成を採用した測定データ記録装置において従来の監視システムの測定データ記録装置における時刻補正処理時の記録手順と同様の手順で測定データを記録する構成を採用したときには、時刻補正後に実行した測定処理の測定データが、実際の測定時刻とは相違する時刻の測定データとして扱われる事態を招くことがあるという問題点が存在する。
具体的には、従来の監視システムにおける測定データ記録装置と同様の記録手順で測定データを記録する測定データ記録装置に対して、例えば2分間隔で測定処理を実行する旨の動作条件が設定され(測定処理を実行すべき時間間隔が2分の例)、かつ、この測定データ記録装置が4分の遅れが生じている状態において、例えば、「07:02」の測定処理の完了後、1分が経過した時点において時刻補正処理を実行する場合には、測定データ記録装置を4分進めることで未実施となる測定処理の回数が2回であるにも拘わらす、時刻補正処理の開始に先立って実行される測定処理が1回だけのため、1回分の測定データが欠落した状態となる。したがって、この例では、一連の測定処理が完了した時点において、最初の測定処理を実行した時刻(一連の測定処理の開始時刻)と、各測定処理を実行する時間間隔とに基づいて各測定データの測定時刻を特定したときに、時刻補正後に実行した各測定処理の測定データのすべてが、実際の測定時刻(補正後の時刻)に対する2分前の測定時刻の測定データとして扱われることとなる。
具体的には、例えば、時刻補正処理に際して「07:03」を「07:07」に補正する場合には、「07:02」までの測定データが既に記録された状態となっている。このため、時刻補正処理に際して実行される測定処理の測定データは、後に、「07:04」に実行された測定処理の測定データとして扱われることとなる。また、時刻補正処理後に最初に実行された測定処理の測定データは、時刻補正処理に際して実行された測定処理の測定データが「07:04」に実行された測定処理の測定データとして取り扱われることに起因して、実際には、「07:08」に実行された測定処理の測定データであるにも拘わらす、「07:06」に実行された測定処理の測定データとして扱われることとなる。同様にして、時刻補正処理後の「07:10」以降、2分間隔で繰り返して実行された各測定処理の測定データについても、測定処理が実際に実行された時刻の2分前の測定データとして扱われることとなる。
また、従来の監視システムにおける測定データ記録装置と同様の記録手順で測定データを記録する測定データ記録装置に対して、例えば2分間隔で測定処理を実行する旨の動作条件が設定され(測定処理を実行すべき時間間隔が2分の例)、かつ、この測定データ記録装置に4分の進みが生じている状態において、例えば、「07:04」の測定処理の完了後、1分が経過した時点において測定データ記録装置の時刻を4分戻したときには、この時刻補正処理後に最初に実行される測定処理(「時刻補正処理の直前に実行された測定処理の2分前に実行された測定処理」と同じ時刻に対応して実行される測定処理)によって生成される測定データが、時刻補正処理の直前に実行された測定処理の測定データのアドレスに上書きされる。より具体的には、例えば、時刻補正処理に際して「07:05」を「07:01」に補正する場合には、「07:04」までの測定データが既に記録された状態となっている。このため、時刻補正処理後の「07:02」に実行される測定処理の測定データは、時刻補正処理前の「07:04」に実行された測定処理の測定データのアドレスに上書きされることとなる。
したがって、この例では、「時刻補正処理の3分前」に対応する時刻(この例では、「07:02」)の測定データが重複して記録されこととなる。このため、この例では、一連の測定処理が完了した時点において、最初の測定処理を実行した時刻(一連の測定処理の開始時刻)と、各測定処理を実行する時間間隔とに基づいて各測定データの測定時刻を特定したときに、時刻補正後に実行した各測定処理の測定データのすべてが、実際の測定時刻(補正後の時刻)に対する2分後の測定時刻の測定データとして扱われることとなる。具体的には、時刻補正処理後に最初に実行された測定処理の測定データは、実際には、「07:02」に実行された測定処理の測定データであるにも拘わらず、時刻補正処理前の「07:02」に実行された測定処理の測定データが重複して存在することに起因して、「07:04」に実行された測定処理の測定データとして扱われることとなる。また、時刻補正処理後の「07:04」に実行された測定処理の測定データは、時刻補正処理後の「07:02」に実行された測定処理の測定データが「07:04」に実行された測定処理の測定データとして扱われることに起因して、「07:06」に実行された測定処理の測定データとして扱われることとなる。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、実際の測定時刻とは相違する時刻の測定データとして扱われる事態を招くことなく、製造コストの低減、および測定データの送信に要する時間の短縮を図り得る測定データ記録装置および測定データ記録システムを提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく請求項1記載の測定データ記録装置は、予め規定されたパラメータを測定して測定データを出力する測定処理を実行する測定部と、前記測定データが記録される記録部と、時刻データを出力する内部時計と、取得した時刻補正データに基づいて前記内部時計の時刻を補正する時刻補正処理、および前記時刻データに基づいて現在時刻を特定すると共に前記測定部を制御して予め設定された時間間隔で前記測定処理を実行させて当該測定部から出力された前記測定データを前記記録部に記録させる記録処理を実行する制御部とを備えた測定データ記録装置であって、前記制御部は、前記記録処理において、前記測定部に対して前記測定処理を実行させる前記時間間隔を特定可能な測定間隔データを前記記録部に記録させる第1の処理と、前記記録部を区分けした複数のデータ記録領域のうちの1つを記録対象領域として前記測定部からの出力順を特定可能に前記測定データを当該記録対象領域に記録させる第2の処理と、前記記録対象領域に記録された前記複数の測定データのうちの前記出力順が最も早い当該測定データの測定時刻を特定可能な測定時刻データを当該記録対象領域に関連付けて前記記録部に記録させる第3の処理とを実行すると共に、前記記録対象領域の記録可能容量が予め規定された容量を下回ったとき、および前記時刻補正処理を実行したときに、前記複数のデータ記録領域のうちの前記測定データが未記録の1つを新たな前記記録対象領域として前記第2の処理および前記第3の処理を実行する。
また、請求項2記載の測定データ記録装置は、前記記録部は、複数のイレーズブロックを有するフラッシュメモリを備えて構成され、前記制御部は、N個(Nは自然数)の前記イレーズブロックでそれぞれ構成された前記各データ記録領域に前記測定データを記録させる。
さらに、請求項3記載の測定データ記録装置は、前記制御部は、前記第3の処理に際して前記測定時刻データを前記記録対象領域内の予め規定されたアドレスに記録させる。
また、請求項4記載の測定データ記録システムは、請求項1から3のいずれかに記載の測定データ記録装置と、当該測定データ記録装置から前記各測定データを回収するための測定データ回収装置とを備えている。
さらに、請求項5記載の測定データ記録システムは、前記測定データ回収装置は、前記測定データ記録装置に前記時刻補正データを送信可能に構成され、前記測定データ記録装置は、前記測定データ回収装置から前記時刻補正データが送信されたときに前記時刻補正処理を開始する。
請求項1記載の測定データ記録装置では、記録処理において、測定処理を実行させる時間間隔を特定可能な測定間隔データを記録部に記録させる第1の処理と、記録部を区分けした複数のデータ記録領域のうちの1つを記録対象領域として測定部からの出力順を特定可能に測定データを記録対象領域に記録させる第2の処理と、記録対象領域に記録された複数の測定データのうちの出力順が最も早い測定データの測定時刻を特定可能な測定時刻データをその記録対象領域に関連付けて記録部に記録させる第3の処理とを実行すると共に、記録対象領域の記録可能容量が予め規定された容量を下回ったとき、および時刻補正処理を実行したときに、複数のデータ記録領域のうちの測定データが未記録の1つを新たな記録対象領域として第2の処理および第3の処理を実行する。また、請求項4記載の測定データ記録システムは、上記の測定データ記録装置と、測定データ記録装置から各測定データを回収するための測定データ回収装置とを備えている。
したがって、請求項1記載の測定データ記録装置、および請求項4記載の測定データ記録システムによれば、1つの測定間隔データを記録すると共に、各測定データを記録するデータ記録領域毎に1つの測定時刻データを記録するだけで、各データ記録領域に記録した複数の測定データの測定時刻をそれぞれ特定することができるため、測定処理の実行回数分の数多くの測定時刻データがメモリに記録される従来の監視システム(測定データ記録装置)とは異なり、例えば数分間隔で測定処理を実行させて数多くの測定値を記録させる場合においても、測定値の測定時刻を特定させるための情報の記録によって記録部の記憶可能容量が過剰に減少することがないため、記憶容量が大きい記憶媒体が不要となる結果、その製造コストを十分に低減することができる。また、これらの各データを測定データ回収装置等に送信する場合には、測定値の測定時刻を特定させるための情報が少ないため、送信に要する時間を短縮することができる。さらに、各データ記録領域に関連付けた測定時刻データ、および、各測定データの測定時間間隔についての情報に基づいて、各データ記録領域内に記録した全ての測定データの測定時刻をそれぞれ特定することにより、測定データの記録処理中に時刻補正処理を実行したことに起因して、対応する測定データが存在しない測定時刻が生じたり、同一の測定時刻についての測定データの重複が生じたりしたとしても、すべての測定データについての測定時刻を正確に特定することができる。
請求項2記載の測定データ記録装置によれば、N個のイレーズブロックでそれぞれ構成された各データ記録領域に測定データを記録させることにより、測定時刻データや測定データを任意のデータ記録領域内に記録する際に、そのデータ記録領域以外のデータ記録領域に記録されている測定時刻データや測定データについてのイレーズ処理を行うことなく、その任意のデータ記録領域内に記録されている各データをイレーズするだけで、そのデータ記録領域内に新たな測定時刻データや測定データを確実に記録させることができる。
請求項3記載の測定データ記録装置によれば、第3の処理に際して測定時刻データを記録対象領域内の予め規定されたアドレスに記録させることにより、測定時刻データを関連付けたデータ記録領域を特定可能な情報(関連付け情報)を別途記録することなく、各データ記録領域に関連付けられている測定時刻データを確実に特定することができる。
請求項5記載の測定データ記録システムによれば、測定データ記録装置に時刻補正データを送信可能に測定データ回収装置を構成すると共に、測定データ回収装置から時刻補正データが送信されたときに時刻補正処理を開始するように測定データ記録装置を構成したことにより、例えば、測定データ回収装置と、測定データ記録装置に対して時刻補正データを送信して時刻補正処理を実行させる専用の装置とを別個に用意して構成した測定データ記録システムとは異なり、測定データ回収装置を携行するだけで、測定データ記録装置の時刻の補正、および測定データ記録装置からの測定データ等の回収の双方を実行することができる。
測定データ記録システム100(測定データ記録装置1および測定データ回収装置2)のブロック図である。 測定データ記録装置1によって実行される測定データ記録処理30のフローチャートである。 測定データ記録装置1における内部時計12の現在時刻と、各測定処理によって生成された測定データD1の記録先との関係について説明するための説明図である。 図3に示す例における測定データD1の記録先について説明するための説明図である。 測定データ記録装置1の内部時計12に遅れが生じた状態における測定データD1の記録先について説明するための説明図である。 図5に示す例における測定データD1の記録先について説明するための説明図である。 測定データ記録装置1の内部時計12に進みが生じた状態における測定データD1の記録先について説明するための説明図である。 図7に示す例における測定データD1の記録先について説明するための説明図である。
以下、本発明に係る測定データ記録装置および測定データ記録システムの実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
図1に示すように、測定データ記録システム100は、測定データ記録装置1および測定データ回収装置2を備えて構成されている。なお、この測定データ記録システム100は、複数台の測定データ記録装置1を備えて構成することもできるが、理解を容易とするために、1台の測定データ記録装置1、および1台の測定データ回収装置2で構成した例(1台の測定データ記録装置1、および1台の測定データ回収装置2を使用して測定データを記録する例)について以下に説明する。
測定データ記録装置1は、測定部11、内部時計12、内部メモリ13、通信部14、外部メモリ装着部15、操作部16、表示部17および制御部18を備えている。測定部11は、予め規定されたパラメータを測定して測定データDsを出力する測定処理を実行する。具体的には、測定部11は、一例として、図示しない温度センサに接続されると共に、周囲の温度の変化に応じて温度センサによって入力された信号の電気的パラメータ(温度センサに接続された一対の信号ケーブル間の電圧値)を測定して測定データDsとして出力する。内部時計12は、現在時刻を計時して時刻データDt1を出力する。
内部メモリ13は、「記録部」の一例であって、一例としてフラッシュメモリを備えて構成されると共に、後述するように、制御部18の制御に従って測定条件データD0、測定時刻データDtおよび測定データD1などを記録する。この場合、内部メモリ13に採用されているフラッシュメモリは、複数のイレーズブロックを有している。また、本例の測定データ記録装置1では、後述するように、内部メモリ13を区分けした第1領域A1、第2領域A2・・(「データ記録領域」の一例:図4,6,8参照:以下、区別しないときには「領域A」ともいう)に測定時刻データDtおよび測定データD1などを記録する構成が採用されている。この場合、この測定データ記録装置1では、各領域AがN個(一例として、1個)のイレーズブロックでそれぞれ構成されるように内部メモリ13を区分する構成が採用されている。
通信部14は、後述するようにして、測定データ回収装置2から送信された時刻補正データDt0や送信要求信号S0などを受信して制御部18に転送すると共に、制御部18の制御に従って、測定条件データD0、測定時刻データDtおよび測定データD1などを測定データ回収装置2に送信する。外部メモリ装着部15は、既存のメモリカードM(リムーバブルメモリ)を装着可能に構成されると共に、制御部18の制御に従い、装着されたメモリカードMに対する各種記録データの記録および読み出しを実行する。操作部16は、測定データD1の記録処理を開始/停止するためのスタート/ストップスイッチや測定データ記録装置1の動作条件を設定するための各種操作スイッチを備え、スイッチ操作に応じた操作信号を制御部18に出力する。表示部17は、一例として液晶表示パネルを備え、制御部18の制御に従い、測定結果や、測定データ記録装置1の動作状態などの各種の文字情報を表示する。
制御部18は、測定データ記録装置1を総括的に制御する。具体的には、制御部18は、図2に示す測定データ記録処理30(「記録処理」の一例)を実行して、測定データD1等を内部メモリ13に記録させる。この場合、制御部18は、上記の測定データ記録処理30において、内部時計12から出力された時刻データDt1に基づいて現在時刻を特定すると共に、測定部11を制御して予め設定された時間間隔で測定処理を実行させる。さらに、制御部18は、測定処理によって測定部11から出力された測定データDsに基づいて測定データ記録装置1の周囲(温度センサの周囲)の温度を演算して測定データD1を生成し、生成した測定データD1を内部メモリ13に順次追記して記録させる処理を実行する。
この場合、制御部18は、測定データ記録処理30において、測定部11に測定させる「予め規定されたパラメータ」の種類を特定可能な情報(一例として、「温度」の測定である旨を特定可能な「温度測定」との文字列)や、測定部11に対して測定処理を実行させる時間間隔を特定可能な「測定間隔データ」を含んで生成した測定条件データD0を内部メモリ13に記録させる「第1の処理」を実行する。また、制御部18は、測定データ記録処理30において、測定部11から出力される測定データDsに基づいて生成した各測定データD1を複数の領域Aのうちの1つに記録させる「第2の処理」を実行する。この場合、制御部18は、「第2の処理」に際して、測定データD1を生成する基となる測定データDsの測定部11からの出力順(すなわち、測定データD1の生成順)を特定可能に各測定データD1を記録させる。
さらに、制御部18は、測定データ記録処理30において、上記の1つの領域Aに記録させた複数の測定データD1のうちの測定部11からの測定データDsの出力順が最も早い測定データD1の測定時刻を特定可能な1つの測定時刻データDtを、その測定データD1を記録した領域Aに関連付けて記録させる「第3の処理」とを実行する。この場合、本例の測定データ記録装置1では、上記の測定時刻データDtを、関連付けるべき領域A内の第1レコード(「予め規定されたアドレス」の一例)に記録させることで、その領域Aに測定時刻データDtを関連付ける構成が採用されている。
また、制御部18は、領域A内に測定データD1を記録することが可能なレコードが存在しなくなったとき(すなわち、領域A内に測定データD1が未記録のレコードが存在しなくなったとき:「記録対象領域の記録可能容量が予め規定された容量を下回ったとき」との状態の一例)に、測定データD1の記録先を、測定データD1等が未記録の他の領域Aに変更して、上記の「第2の処理」および「第3の処理」を実行する。また、制御部18は、測定データ記録処理30の実行中に時刻補正処理50を実行したときに、最新の測定データD1が記録されているレコードの次のレコードに、その領域A内において次の測定データD1が存在しないことを意味する終端記号(図6,8参照:一例として、「0x7FFF」等の文字列)を記録させた後に、測定データD1の記録先を、測定データD1等が未記録の他の領域Aに変更して、上記の「第2の処理」および「第3の処理」を実行する。
なお、実際の領域Aは、数十個の測定データD1を記録可能に多数のレコードが存在するが、記録処理についての理解を容易とするために、測定時刻データDtを記録するための1つのレコード(第1レコード)、および4つの測定データD1を記録可能な4つのレコード(第2レコードから第5レコード)の合計5つのレコードを有して1つの領域Aが規定されている例について説明する。また、制御部18は、上記の測定データ記録処理30において、測定データ回収装置2から送信されて通信部14によって受信された時刻補正データDt0(「取得した時刻補正データ」の一例)に基づいて内部時計12の時刻を補正する時刻補正処理50を実行する。
一方、測定データ回収装置2は、ハードディスクドライブ21、内部時計22、内部メモリ23、通信部24、外部メモリ装着部25、操作部26、表示部27および制御部28を備えている。ハードディスクドライブ21は、後述するようにして測定データ記録装置1から送信された測定条件データD0、測定時刻データDtおよび測定データD1に基づいて制御部28によって生成された測定データD10(測定データ記録装置1から回収した各測定データD1の値を整理したデータ)を記録する。内部時計22は、現在時刻を計時して時刻データDt2を出力する。内部メモリ23は、測定データ記録装置1から送信された測定条件データD0、測定時刻データDtおよび測定データD1や、制御部28の演算結果を一時的に記憶する。
通信部24は、後述するようにして、制御部28の制御に従って時刻補正データDt0や送信要求信号S0を測定データ記録装置1に送信すると共に、測定データ記録装置1から送信された測定条件データD0、測定時刻データDtおよび測定データD1などを受信して制御部28に転送する。外部メモリ装着部25は、測定データ記録装置1の外部メモリ装着部15と同様にして、既存のメモリカードM(リムーバブルメモリ)を装着可能に構成されると共に、制御部28の制御に従い、装着されたメモリカードMに対する各種記録データの記録および読み出しを実行する。操作部26は、キーボードと、マウスなどのポインティングデバイスで構成されて、これらの操作に応じた操作信号を制御部28に出力する。表示部27は、一例として液晶表示パネルを備え、制御部28の制御に従って各種表示画面を表示する。
制御部28は、測定データ回収装置2を総括的に制御する。具体的には、制御部28は、内部時計22から取得した時刻データDt2基づき、測定データ記録装置1の内部時計12の時刻を補正するための時刻補正データDt0を生成する。また、制御部28は、通信部24を制御して、測定データ記録装置1に時刻補正データDt0を送信させる。さらに、制御部28は、通信部24を制御して測定データ記録装置1に送信要求信号S0を送信させると共に、測定データ記録装置1から送信された(通信部24によって受信された)測定条件データD0、測定時刻データDtおよび測定データD1に基づいて測定データD10を生成してハードディスクドライブ21に記録させる。この場合、測定データ回収装置2は、一例として携帯型のパーソナルコンピュータで構成されている。なお、測定データ回収装置2に代えて、専用の測定データ回収装置(パーソナルコンピュータ等の汎用の装置を利用しない構成)を採用して測定データ記録システムを構成することもできる。
この測定データ記録システム100によって測定対象体の温度を所定時間間隔で測定して記録する際には、一例として、測定データ記録装置1の操作部16を操作することによって、測定データD1として記録する「パラメータ」の種類、記録処理の開始時刻、および測定時間間隔を設定する。この際には、記録するパラメータの種類として「温度(温度測定)」を選択すると共に、一例として、「YYYY年MM月DD日の07:00(午前7時)」から「2分間隔」で「30分間」に亘って複数回の測定処理を実行するように設定する。なお、詳細な説明を省略するが、測定データ回収装置2において予め生成した動作条件(記録条件)を測定データ回収装置2から測定データ記録装置1に転送して、下記の測定データ記録処理30を実行させることもできる。
次いで、操作部16のスタート/ストップスイッチを操作する。これに応じて、制御部18が、図2に示す測定データ記録処理30を開始する。この測定データ記録処理30では、制御部18は、まず、設定された条件に基づき、選択された「パラメータ」が「温度(温度測定)」で、測定時間間隔が「2分(2分間隔)」であると特定可能に測定条件データD0を生成して、図4に示すように、一例として、生成した測定条件データD0を内部メモリ13の先頭アドレスに記録させる(ステップ31)。なお、同図では、測定時刻データDtや測定データD1などが記録された状態を図示しているが、測定データ記録処理30の開始直後には、各領域A内に測定時刻データDtや測定データD1等が未記録の状態となっている。次いで、制御部18は、第1領域A1に記録する各測定データD1のうちの最初の測定データD1の測定時刻(すなわち、最初の測定処理によって測定部11から出力される測定データDsに基づいて生成される測定データD1の生成時刻:この例では、「07:00」)を測定時刻データDtとして第1領域A1の第1レコードに記録させる(ステップ32)。
また、制御部18は、内部時計12から出力される時刻データDt1に基づいて現在時刻を特定して、測定部11に測定処理を実行させる時刻(以下、単に「測定処理の実行時刻」ともいう:この例では「07:00」)が到来したか否かを判別する(ステップ33)。この際には、測定処理の実行時刻が到来していないと判別し、制御部18は、測定データ回収装置2から時刻補正データDt0が送信されたか否かの判別(ステップ34)、第1領域A1内に測定データD1を記録可能なレコードが存在するか否かの判別(ステップ35)、および処理終了条件が満たされたか否かの判別(終了時刻の到来、または、スタート/ストップスイッチの操作の有無の判別:ステップ36)を実行して、上記のステップ33に戻って測定処理の実行時刻が到来したか否かを再び監視する。
一方、最初の測定処理の実行時刻である「07:00」が到来したときに(ステップ33)、制御部18は、測定部11を制御して測定処理を実行させる。この際に、測定部11は、温度センサに接続された一対の信号ケーブル間の電圧値を測定して測定データDsとして出力する。また、制御部18は、測定部11から出力された測定データDsに基づいて測定データ記録装置1の周囲(温度センサの周囲)の温度を演算して、図3,4に示すように、演算結果(測定値:この例では「20.2℃」)を測定データD1として生成して内部メモリ13における第1領域A1を「記録対象領域」として、この第1領域A1の第2レコードに記録させる(ステップ37)。次いで、制御部18は、上記のステップ34,35,36を順次実行して、ステップ33に戻って測定処理の実行時刻が到来したか否かを再び監視する。
また、2回目の測定処理の実行時刻である「07:02」が到来したときに(ステップ33)、制御部18は、測定部11を制御して測定処理を実行させる。これにより、図3,4に示すように、演算結果(この例では「20.2℃」)が測定データD1として内部メモリ13における第1領域A1の第3レコードに記録される(ステップ37)。次いで、制御部18は、上記のステップ34,35,36を順次実行して、ステップ33に戻って測定処理の実行時刻が到来したか否かを再び監視する。さらに、「07:04」が到来したとき、および「07:06」が到来したときに、制御部18は、上記の最初の測定処理時、および2回目の測定処理時と同様にして、測定部11を制御して測定処理を実行させる。これにより、図3,4に示すように、演算結果(この例では「20.3℃」および「20.4℃」)が測定データD1として内部メモリ13における第1領域A1の第4レコード、および第1領域A1の第5レコードにそれぞれ記録される(ステップ37)。
また、4回目の測定処理(測定データD1の記録)が完了したときに、制御部18は、上記のステップ34を実行した後に、第1領域A1内に測定データD1を記録可能なレコードが存在しないと判別する(ステップ35)。この際に、制御部18は、まず、次の測定処理時に生成される測定データD1の記録先を、測定データD1が未記録の他の領域A(この例では、第2領域A2)に変更する(第2領域A2を新たな「記録対象領域」とする:ステップ38)。次いで、制御部18は、第2領域A2に記録する各測定データD1のうちの最初の測定データD1の測定時刻(すなわち、次の測定処理によって測定部11から出力される測定データDsに基づいて生成される測定データD1の生成時刻:この例では、「07:08」)を測定時刻データDtとして第2領域A2の第1レコードに記録させた後に(ステップ32)、上記のステップ33に戻って測定処理の実行時刻が到来したか否かを再び監視する。
この後、制御部18は、測定処理の実行時刻が到来する都度、測定部11を制御して測定処理を実行させて、測定部11から出力された測定データDsに基づく測定データD1を内部メモリ13に順次記録させる。これにより、図3,4に示すように、「07:08」、「07:10」、「07:12」および「07:14」の各測定データD1が第2領域A2内にそれぞれ記録されると共に、第3領域A3に記録する各測定データD1のうちの最初の測定データD1の測定時刻を示す測定時刻データDtが第3領域A3の第1レコードに記録され、かつ、「07:16」、「07:18」、「07:20」および「07:22」の各測定データD1が第3領域A3内にそれぞれ記録される。
この場合、この測定データ記録装置1では、前述したように、各領域AがN個(本例では、1個)のイレーズブロックで構成されている。したがって、例えば、第2領域A2内に測定データD1を記録させる(追記する)ときには、この第2領域A2以外の領域Aに記録されている測定時刻データDtや測定データD1をイレーズすることなく、第2領域A2内に記録されている測定時刻データDtや測定データD1だけをイレーズすることで、第2領域A2内に新たな測定データD1を追記することが可能となっている。
この後、終了時刻である「07:30」が到来したとき、または、スタート/ストップスイッチが操作されたときに、制御部18は、処理終了条件が満たされたと判別して(ステップ36)、その時点において測定データD1の記録先としている領域Aの空白のレコード(図示せず)に終端記号を記録して(ステップ39)、この測定データ記録処理30を終了する。この場合、本例の測定データ記録装置1では、処理終了条件が満たされた時点における「記録対象領域」としての領域A内に測定データD1が1つだけ記録されているとき(すなわち、測定データD1が第2レコードだけに記録されているとき)に、上記のステップ39において、その領域Aの第3レコードに終端記号が記録され、例えば、「記録対象領域」としての領域A内に測定データD1が2つ記録されているとき(すなわち、測定データD1が第2レコードおよび第3レコードに記録されているとき)に、上記のステップ39において、その領域Aの第4レコードに終端記号が記録される。
一方、この測定データ記録システム100では、測定データ記録装置1の内部時計12の時刻を測定データ回収装置2の内部時計22の時刻に合わせるようにして補正することができる。具体的には、時刻補正すべき測定データ記録装置1と測定データ回収装置2とを通信可能状態に接続した後に(測定データ記録装置1の通信部14と測定データ回収装置2の通信部24との接続を確立した後に)、測定データ回収装置2の操作部26を操作して、時刻補正の開始を指示する。この際に、測定データ回収装置2の制御部28は、内部時計22から出力された時刻データDt2に基づいて時刻補正データDt0を生成すると共に、通信部24を制御して時刻補正データDt0を測定データ記録装置1に送信させる。
また、測定データ記録装置1の制御部18は、測定データ回収装置2から送信された時刻補正データDt0が通信部14によって受信されたときに(「時刻補正データが送信されたとき」の一例)、時刻補正処理50を開始する。この時刻補正処理50では、制御部18は、内部時計12から出力された時刻データDt1に基づいて特定した現在時刻と、通信部14によって受信された時刻補正データDt0によって指定された時刻とを対比して、その時間差が予め規定された時間を超えて大きいときに、内部時計12の現在時刻を、時刻補正データDt0によって指定された時刻に補正する。これにより、測定データ記録装置1の内部時計12の時刻と測定データ回収装置2の内部時計22の時刻とが一致して、時刻補正処理50が完了する。
この場合、この種の測定データ記録システム100の使用時には、測定データ記録装置1において前述の測定データ記録処理30を実行させている最中に、測定データ記録装置1の現在時刻を補正する必要が生じることがある。具体的には、一例として、前述した一連の測定処理と同様の条件が設定されて、測定データ記録装置1において測定データ記録処理30が実行されているときに、図6に示すように、「07:00」の測定処理によって生成された測定データD1、および「07:02」の測定処理によって生成された測定データD1が、第1領域A1の第2レコードおよび第3レコードにそれぞれ記録された状態において、図5に示すように、内部時計12の時刻(補正前の時刻)が「07:03」の時点において測定データ回収装置2から時刻補正データDt0が送信されて、この時刻補正データDt0が「現在時刻を07:07に補正せよ」との内容であったものとする(内部時計12の時刻に4分の遅れが生じている状態の例)。
この際に、制御部18は、測定データ回収装置2から時刻補正データDt0が送信されたと判別して(ステップ34)、前述した時刻補正処理50を実行する。これにより、測定データ記録装置1の内部時計12の時刻と測定データ回収装置2の内部時計22の時刻とが一致して、内部時計12の現在時刻が「07:07」に補正される。次いで、制御部18は、その時点において測定データD1の記録先としている領域Aの空白のレコード(この例では、第1領域A1の第4レコード)に終端記号を記録する(ステップ40)。この場合、本例とは相違するが、時刻補正処理50を実行した時点における「記録対象領域」としての領域A内に測定データD1が1つだけ記録されているとき(すなわち、測定データD1が第2レコードだけに記録されているとき)には、上記のステップ40において、その領域Aの第3レコードに終端記号が記録される。
次いで、制御部18は、次の測定処理時に生成される測定データD1の記録先を、測定データD1が未記録の他の領域A(この例では、第2領域A2)に変更する(第2領域A2を「新たな記録対象領域」とする:ステップ38)。続いて、制御部18は、第2領域A2に記録する各測定データD1のうちの最初の測定データD1の測定時刻(すなわち、次の測定処理によって測定部11から出力される測定データDsに基づいて生成される測定データD1の生成時刻)を測定時刻データDtとして第2領域A2の第1レコードに記録させる(ステップ32)。この際には、内部時計12の現在時刻が「07:07」に補正されたことにより、次の測定処理の実行時刻が「07:08」となるため、制御部18は、図6に示すように、「07:08」との時刻を測定時刻データDtとして記録させる。また、制御部18は、「07:08」が到来したときに(ステップ33)、測定部11を制御して測定処理を実行させて、測定部11から出力された測定データDsに基づく測定データD1を第2領域A2の第2レコードに記録させる(ステップ37)。
この後、制御部18は、測定処理の実行時刻が到来する都度、測定部11を制御して測定処理を実行させて、測定部11から出力された測定データDsに基づく測定データD1を内部メモリ13に順次記録させる。これにより、図6に示すように、「07:10」、「07:12」および「07:14」の測定データD1が第2領域A2内にそれぞれ記録されると共に、第3領域A3に記録する各測定データD1のうちの最初の測定データD1の測定時刻(この例では、「07:16」)を示す測定時刻データDtが第3領域A3の第1レコードに記録され、かつ、「07:16」、「07:18」、「07:20」および「07:22」の測定データD1が第3領域A3内にそれぞれ記録される。また、終了時刻である「07:30」が到来したとき、または、スタート/ストップスイッチが操作されたときに、制御部18は、処理終了条件が満たされたと判別して(ステップ36)、その時点において測定データD1の記録先としている領域Aの空白のレコードに終端記号を記録して(ステップ39)、この測定データ記録処理30を終了する。
また、上記の例は、内部時計12の時刻に4分の遅れが生じていた例であるが、内部時計12の時刻に進みが生じている場合もある。具体的には、具体的には、一例として、上記の一連の測定処理と同様の条件が設定されて、測定データ記録装置1において測定データ記録処理30が実行されているときに、図8に示すように、「07:00」の測定処理によって生成された測定データD1、「07:02」の測定処理によって生成された測定データD1、および「07:04」の測定処理によって生成された測定データD1が、第1領域A1の第2レコードから第4レコードにそれぞれ記録された状態において、図7に示すように、内部時計12の時刻(補正前の時刻)が「07:05」の時点において測定データ回収装置2から時刻補正データDt0が送信されて、この時刻補正データDt0が「現在時刻を07:01に補正せよ」との内容であったものとする(内部時計12の時刻に4分の進みが生じている状態の例)。
この際に、制御部18は、測定データ回収装置2から時刻補正データDt0が送信されたと判別して(ステップ34)、時刻補正処理50を実行する。これにより、測定データ記録装置1の内部時計12の時刻と測定データ回収装置2の内部時計22の時刻とが一致して、内部時計12の現在時刻が「07:01」に補正される。次いで、制御部18は、その時点において測定データD1の記録先としている領域Aの空白のレコード(この例では、第1領域A1の第5レコード)に終端記号を記録すると共に(ステップ40)、次の測定処理時に生成される測定データD1の記録先を、測定データD1が未記録の他の領域A(この例では、第2領域A2)に変更する(第2領域A2を「新たな記録対象領域」とする:ステップ38)。
次いで、制御部18は、第2領域A2に記録する各測定データD1のうちの最初の測定データD1の測定時刻(すなわち、次の測定処理によって測定部11から出力される測定データDsに基づいて生成される測定データD1の生成時刻)を測定時刻データDtとして第2領域A2の第1レコードに記録させる(ステップ32)。この際には、内部時計12の現在時刻が「07:01」に補正されたことにより、次の測定処理の実行時刻が「07:02」となるため、制御部18は、図8に示すように、「07:02」との時刻を測定時刻データDtとして記録させる。また、制御部18は、「07:02」が到来したときに(ステップ33)、測定部11を制御して測定処理を実行させて、測定部11から出力された測定データDsに基づく測定データD1を第2領域A2の第2レコードに記録させる(ステップ37)。
この後、制御部18は、測定処理の実行時刻が到来する都度、測定部11を制御して測定処理を実行させて、測定部11から出力された測定データDsに基づく測定データD1を内部メモリ13に順次記録させる。これにより、図8に示すように、「07:04」、「07:06」および「07:08」の測定データD1が第2領域A2内にそれぞれ記録されると共に、第3領域A3に記録する各測定データD1のうちの最初の測定データD1の測定時刻(この例では、「07:10」)を示す測定時刻データDtが第3領域A3の第1レコードに記録され、かつ、「07:10」、「07:12」、「07:14」および「07:16」の測定データD1が第3領域A3内にそれぞれ記録される。また、終了時刻である「07:30」が到来したとき、または、スタート/ストップスイッチが操作されたときに、制御部18は、処理終了条件が満たされたと判別して(ステップ36)、その時点において測定データD1の記録先としている領域Aの空白のレコードに終端記号を記録して(ステップ39)、この測定データ記録処理30を終了する。
一方、上記した一連の測定処理によって測定データ記録装置1の内部メモリ13に記録した測定データD1等を測定データ回収装置2によって回収する際には、まず、測定データ記録装置1と測定データ回収装置2とを通信可能状態に接続した後に(測定データ記録装置1の通信部14と測定データ回収装置2の通信部24との接続を確立した後に)、測定データ回収装置2の操作部26を操作して、測定データD1等の回収処理の開始を指示する。この際に、測定データ回収装置2の制御部28は、操作部26から出力された操作信号に応じて、通信部24を制御して測定データ記録装置1に送信要求信号S0を送信させる。また、測定データ記録装置1では、制御部18が、通信部14によって送信要求信号S0が受信されたときに、内部メモリ13に記録されている測定データD1等を測定データ回収装置2に送信させる処理を開始する。具体的には、制御部18は、送信要求信号S0が受信されたときに、上記の一例の測定処理によって記録させた測定条件データD0、各測定時刻データDtおよび各測定データD1を内部メモリ13から読み出すと共に、読み出した各データD0,Dt,D1を通信部14から測定データ回収装置2に送信させる。
この場合、測定データ記録処理30の実行中に測定データ回収装置2から時刻補正データDt0が送信されなかった上記例の測定処理の後に測定データ回収装置2から測定データ記録装置1に送信要求信号S0が送信されたときには、図4に示す例の測定条件データD0、各測定時刻データDtおよび各測定データD1が測定データ記録装置1から測定データ回収装置2に順次送信される。この際に、測定データ回収装置2では、制御部28が、通信部24によって受信された各データD0,Dt,D1を内部メモリ23に記憶させると共に、これらの各データD0,Dt,D1に基づいて測定データD10を生成してハードディスクドライブ21に記録させる測定データ記録処理を開始する。この測定データ記録処理では、制御部28は、まず、測定データ記録装置1から送信された測定条件データD0に基づいて、「温度測定」に関する測定処理を「07:00」から「2分間隔」で「30分」に亘って実行した測定処理に関するデータであると特定し、特定した情報を測定データD10のヘッダ情報としてハードディスクドライブ21に記録させる。
次いで、制御部28は、測定条件データD0に基づいて特定した「2分間隔での測定処理」との事項、および測定データ記録装置1から最初に送信された測定時刻データDt(この例では、内部メモリ13における第1領域A1の第1レコードに記録されていた測定時刻データDt)に基づいて特定される「この測定時刻データDtの次に送信された測定データD1の測定時刻が07:00である」との事項に基づき、最初の測定時刻データDtに続いて測定データ記録装置1から送信された4つの測定データD1(最初に送信された測定時刻データDtと、2番目に送信された測定時刻データDtとの間に送信された4つの測定データD1:この例では、内部メモリ13における第1領域A1の第2レコードから第5レコードまでに記録されていた4つの測定データD1)の測定時刻が、「07:00」、「07:02」、「07:04」および「07:06」であると特定し、特定した時刻と、対応する測定データD1の値とを関連付けて、測定データD10としてハードディスクドライブ21にそれぞれ記録させる(測定データD10の一部として追記させる)。
また、制御部28は、2番目に送信された測定時刻データDt(この例では、第2領域A2の第1レコードに記録されていた測定時刻データDt)に続いて送信された4つの測定データD1(この例では、第2領域A2の第2レコードから第5レコードまでに記録されていた4つの測定データD1)の測定時刻が、「07:08」、「07:10」、「07:12」および「07:14」であると特定し、特定した時刻と、対応する測定データD1の値とを関連付けて、測定データD10としてハードディスクドライブ21にそれぞれ記録させる。同様にして、3番目に送信された測定時刻データDt(この例では、第3領域A3の第1レコードに記録されていた測定時刻データDt)に続いて送信された4つの測定データD1(この例では、内部メモリ13における第3領域A3の第2レコードから第5レコードまでに記録されていた4つの測定データD1)の測定時刻について、「07:16」、「07:18」、「07:20」および「07:22」であると特定し、特定した時刻と、対応する測定データD1の値とを関連付けて、測定データD10としてハードディスクドライブ21にそれぞれ記録させる。
このように、測定条件データD0に基づいて特定した「2分間隔での測定処理」との事項、および測定時刻データDtに基づいて特定される「この測定時刻データDtの次に送信された測定データD1の測定時刻」に関する情報に基づき、各測定データD1の測定時刻がそれぞれ特定されて、各測定データD1の値に関連付けて測定データD10としてハードディスクドライブ21に記録される。これにより、測定データ記録装置1から測定データ回収装置2への測定データD1等の回収処理が完了する。
一方、測定データ記録装置1に遅れが生じていることに起因して測定データ記録処理30の実行中に測定データ回収装置2から時刻補正データDt0が送信された上記例の測定処理の後に測定データ回収装置2から測定データ記録装置1に送信要求信号S0が送信されたときには、図6に示す例の測定条件データD0、各測定時刻データDtおよび各測定データD1が測定データ記録装置1から測定データ回収装置2に送信される。この際に、測定データ回収装置2では、制御部28が、最初に送信された測定時刻データDt(この例では、第1領域A1の第1レコードに記録されていた測定時刻データDt)に続いて送信された2つの測定データD1(最初に送信された測定時刻データDtと、2番目に送信された測定時刻データDtとの間に送信された2つの測定データD1:この例では、第1領域A1の第2レコードおよび第3レコードに記録されていた2つの測定データD1)の測定時刻が、「07:00」および「07:02」であると特定し、特定した時刻と、対応する測定データD1の値とを関連付けて、測定データD10としてハードディスクドライブ21にそれぞれ記録させる。
また、制御部28は、2番目に送信された測定時刻データDt(この例では、第2領域A2の第1レコードに記録されていた測定時刻データDt)に続いて送信された4つの測定データD1(この例では、第2領域A2の第2レコードから第5レコードまでに記録されていた4つの測定データD1)の測定時刻が、「07:08」、「07:10」、「07:12」および「07:14」であると特定し、特定した時刻と、対応する測定データD1の値とを関連付けて、測定データD10としてハードディスクドライブ21にそれぞれ記録させる。
この場合、この例では、「07:04」および「07:06」についての測定値が欠落することとなるが、上記のように各測定データD1の測定時刻を特定することにより、「07:08」に実行された測定処理の値が「07:04」に実行された測定処理の値であると誤って特定されたり、「07:10」に実行された測定処理の値が「07:06」に実行された測定処理の値であると誤って特定されたりする事態を招くことなく、各測定データD1の値が正確な測定時刻に関連付けられて測定データD10として記録される。この後、他の測定データD1についても、上記の手順と同様の手順で測定時刻を特定し、特定した測定時刻を測定データD1の値に関連付けて測定データD10としてハードディスクドライブ21に記録させる。これにより、測定データ記録装置1から測定データ回収装置2への測定データD1等の回収処理が完了する。
また、測定データ記録装置1に進みが生じていることに起因して測定データ記録処理30の実行中に測定データ回収装置2から時刻補正データDt0が送信された上記例の測定処理の後に測定データ回収装置2から測定データ記録装置1に送信要求信号S0が送信されたときには、図8に示す例の測定条件データD0、各測定時刻データDtおよび各測定データD1が測定データ記録装置1から測定データ回収装置2に送信される。この際に、測定データ回収装置2では、制御部28が、最初に送信された測定時刻データDt(この例では、第1領域A1の第1レコードに記録されていた測定時刻データDt)に続いて送信された3つの測定データD1(最初に送信された測定時刻データDtと、2番目に送信された測定時刻データDtとの間に送信された3つの測定データD1:この例では、第1領域A1の第2レコードから第4レコードまでに記録されていた3つの測定データD1)の測定時刻が、「07:00」、「07:02」および「07:04」であると特定し、特定した時刻と、対応する測定データD1の値とを関連付けて、測定データD10としてハードディスクドライブ21にそれぞれ記録させる。
また、制御部28は、2番目に送信された測定時刻データDt(この例では、第2領域A2の第1レコードに記録されていた測定時刻データDt)に続いて送信された4つの測定データD1(この例では、第2領域A2の第2レコードから第5レコードまでに記録されていた4つの測定データD1)の測定時刻が、「07:02」、「07:04」、「07:06」および「07:08」であると特定する。この場合、この例では、「07:02」および「07:04」の両測定時刻についての値が測定データD10としてハードディスクドライブ21に既に記録されている。したがって、制御部28は、一例として、「07:02に測定された測定値の重複が生じています。いずれの測定値を採用しますか? 時刻補正処理の前に実行された測定処理の測定値/時刻補正処理の後に実行された測定処理の測定値」とのメッセージを表示部27に表示させ、利用者に対して、いずれの測定値を採用するかを選択させる。
この際に、「時刻補正処理の前に実行された測定処理の測定値」が選択されたときには、制御部28は、2番目に送信された測定時刻データDtの次に送信された測定データD1の値を消去する。また、「時刻補正処理の後に実行された測定処理の測定値」が選択されたときには、制御部28は、ハードディスクドライブ21に「07:02」の測定値として記録されている値を、2番目に送信された測定時刻データDtの次に送信された測定データD1の値で上書きする。同様にして、「07:04」の測定値についても、利用者に対して任意の測定値を選択させる。さらに、「07:06」および「07:08」の両測定時刻の測定値については、重複する測定値が存在しないため、測定データD10としてハードディスクドライブ21にそれぞれ記録させる。
なお、測定値に重複が生じたときには、「利用者に対して任意の測定値を選択させる処理」に限定されず、「時刻補正処理の前に実行された測定処理の測定値、および時刻補正処理の後に実行された測定処理の測定値の平均値を求めて対応する測定時刻の測定値とする処理」、「時刻補正処理の前に実行された測定処理の測定値を時刻補正処理の後に実行された測定処理の測定値で常に上書きする処理」、および「時刻補正処理の後に実行された測定処理の測定値を破棄して、時刻補正処理の前に実行された測定処理の測定値を常に採用する処理」などの各種の処理のうちから任意の処理を実行させることができる。この後、他の測定データD1についても、上記の手順と同様の手順で測定時刻を特定し、特定した測定時刻を測定データD1の値に関連付けて測定データD10としてハードディスクドライブ21に記録させることにより、測定データ記録装置1から測定データ回収装置2への測定データD1等の回収処理が完了する。
このように、この測定データ記録装置1では、測定データ記録処理30において、測定部11に測定処理を実行させる時間間隔を特定可能な「測定間隔データ(本例では、測定条件データD0)」を内部メモリ13に記録させる「第1の処理」と、内部メモリ13を区分けした複数の領域Aのうちの1つを「記録対象領域」として、対応する測定データDsの測定部11からの出力順を特定可能に測定データD1をその領域Aに記録させる「第2の処理」と、「記録対象領域」としての領域Aに記録された複数の測定データD1のうちで、対応する測定データDsの出力順が最も早い測定データD1の測定時刻を特定可能な測定時刻データDtを、その領域Aに関連付けて内部メモリ13に記録させる「第3の処理」とを実行すると共に、「記録対象領域」としての領域Aの記録可能容量が予め規定された容量を下回ったとき、および時刻補正処理50を実行したときに、複数の領域Aのうちの測定データD1が未記録の1つを新たな「記録対象領域」として「第2の処理」および「第3の処理」を実行する。また、この測定データ記録システム100では、上記の測定データD1記録装置と、測定データD1記録装置から各測定データD1を回収するための測定データ回収装置とを備えている。
したがって、この測定データ記録装置1および測定データ記録システム100によれば、各測定データD1の測定時間間隔についての情報(測定データD1の基となる測定データDsの測定時間間隔:上記の例では、測定条件データD0に記録した「2分間隔」との情報)を記録すると共に、各測定データD1を記録する領域A毎に、1つの測定時刻データDtを記録するだけで、各領域Aに記録した複数の測定データD1の測定時刻をそれぞれ特定することができるため、測定処理の実行回数分の数多くの測定時刻データがメモリに記録される従来の監視システム(測定データ記録装置)とは異なり、例えば数分間隔で測定処理を実行させて数多くの測定値を記録させる場合においても、測定値の測定時刻を特定させるための情報の記録によって内部メモリ13の記憶可能容量が過剰に減少することがないため、記憶容量が大きいメモリが不要となる結果、その製造コストを十分に低減することができる。また、これらの各データを測定データ回収装置2等に送信する場合には、測定値の測定時刻を特定させるための情報が少ないため、送信に要する時間を短縮することができる。さらに、各領域Aに関連付けた測定時刻データDt、および、各測定データD1の測定時間間隔についての情報に基づいて、各領域A内に記録した全ての測定データD1の測定時刻をそれぞれ特定することにより、測定データ記録処理30の実行中に時刻補正処理50を実行したことに起因して、対応する測定データD1が存在しない測定時刻が生じたり、同一の測定時刻についての測定データD1の重複が生じたりしたとしても、すべての測定データD1についての測定時刻を正確に特定することができる。
また、この測定データ記録装置1によれば、N個(本例では、1個)のイレーズブロックで構成された各領域Aに測定データD1を記録させることにより、測定時刻データDtや測定データD1を任意の領域A内に記録する際に、その領域A以外の領域Aに記録されている測定時刻データDtや測定データD1についてのイレーズ処理を行うことなく、その任意の領域A内に記録されている各データDt,D1をイレーズするだけで、その領域A内に新たな測定時刻データDtや測定データD1を確実に記録させることができる。
さらに、この測定データ記録装置1によれば、「第3の処理」に際して測定時刻データDtを「記録対象領域」としての領域A内の予め規定されたアドレス(この例では、各領域Aの第1レコード)に記録させることにより、測定時刻データDtを関連付けた領域Aを特定可能な情報(関連付け情報)を別途記録することなく、各領域Aに関連付けられている測定時刻データDtを確実に特定することができる。
また、この測定データ記録システム100によれば、測定データ記録装置1に時刻補正データDt0を送信可能に測定データ回収装置2を構成すると共に、測定データ回収装置2から時刻補正データDt0が送信されたときに時刻補正処理50を開始するように測定データ記録装置1を構成したことにより、例えば、測定データ回収装置2と、測定データ記録装置1に対して時刻補正データDt0を送信して時刻補正処理50を実行させる専用の装置(測定データ回収装置2以外の装置)とを別個に用意して構成した測定データ記録システムとは異なり、測定データ回収装置2を携行するだけで、測定データ記録装置1の時刻の補正、および測定データ記録装置1からの測定データD1等の回収の双方を実行することができる。
なお、測定データ回収処理において、測定データ記録装置1の通信部14から送信された各データD0,Dt,D1を通信部24によって受信して処理する例について説明したが、メモリカードMを介して各データD0,Dt,D1を測定データ記録装置1から測定データ回収装置2に転送して上記の回収処理を実行することもできる。また、「測定データ記録装置」と「測定データ回収装置」とを通信ケーブルを介して相互に接続した状態において、「測定データ回収装置」から「測定データ記録装置」に時刻補正データDt0や送信要求信号S0を送信したり、「測定データ記録装置」から「測定データ回収装置」に各データD0,Dt,D1を送信したりする構成を採用することもできる。さらに、「測定データ記録装置」および「測定データ回収装置」を公衆回線網等の各種ネットワークを介して相互に接続した状態において、ネットワークを介して、時刻補正データDt0、送信要求信号S0および各データD0,Dt,D1等を送受信する構成を採用することもできる。
また、各領域A内に記録された複数の測定データD1のうちの出力順が最も早い測定データD1の測定時刻に関する測定時刻データDtを、その測定データD1を記録した領域Aの第1レコードに記録することで測定時刻データDtを領域Aに関連付ける例について説明したが、測定データD1を記録する領域Aとは別個に設けた領域に測定時刻データDtを記録すると共に、その測定時刻データDtに対応する測定データD1が記録されている領域Aを特定可能な情報(関連付け情報)を別途記録することで、測定時刻データDtを領域Aに関連付ける構成を採用することもできる。このような構成を採用した場合においても、上記の測定データ記録システム100および測定データ記録装置1と同様にして、測定値の測定時刻を特定させるための情報の記録によって内部メモリ13の記憶可能容量が過剰に減少する事態を招くことなく、各領域Aに記録した複数の測定データD1の測定時刻を特定することができる。
さらに、測定データ記録処理30において、処理終了条件が満たされたとき(ステップ36)、および時刻補正処理50を実行したときに、その時点において測定データD1の記録先としている領域Aの空白のレコードに、その領域A内に次の測定データD1が存在しないことを意味する終端記号を記録する処理(ステップ39,40)を実行する例について説明したが、このような処理に代えて、例えば、測定データ記録処理30において領域A内に測定データD1を記録するステップ37の処理に先立って(または、測定データ記録処理30の開始に先立って)領域Aの少なくとも第2レコード2から第5レコード(測定データD1が記録されるレコード)に、測定データD1と区別可能なダミーデータを記録すると共に、ステップ37において、このダミーデータを測定データD1に書き換えすることにより、ダミーデータが記録されているレコードには測定データD1が存在しないと特定させる構成を採用することもできる。
さらに、「パラメータ」として温度を測定する例について説明したが、これに限らず、電圧、電流、電力、気圧、水圧および照度などの各種の「パラメータ(測定対象パラメータ)」の測定に適用が可能である。また、「記録部」は、上記の測定データ記録装置1における内部メモリ13のようなフラッシュメモリを有する記憶媒体に限定され内。例えば、ハードディスクドライブや、光ディスクドライブおよび光磁気ディスクドライブ等の各種記憶媒体で「記録部」を構成することができる。
100 測定データ記録システム
1 測定データ記録装置
2 測定データ回収装置
11 測定部
12,22 内部時計
13,23 内部メモリ
14,24 通信部
15,25 外部メモリ装着部
18,28 制御部
21 ハードディスクドライブ
30 測定データ記録処理
50 時刻補正処理
A1,A2・・ 第1領域、第2領域・・
D0 測定条件データ
D1,D10,Ds 測定データ
Dt 測定時刻データ
Dt0 時刻補正データ
Dt1,Dt2 時刻データ
S0 送信要求信号

Claims (5)

  1. 予め規定されたパラメータを測定して測定データを出力する測定処理を実行する測定部と、前記測定データが記録される記録部と、時刻データを出力する内部時計と、取得した時刻補正データに基づいて前記内部時計の時刻を補正する時刻補正処理、および前記時刻データに基づいて現在時刻を特定すると共に前記測定部を制御して予め設定された時間間隔で前記測定処理を実行させて当該測定部から出力された前記測定データを前記記録部に記録させる記録処理を実行する制御部とを備えた測定データ記録装置であって、
    前記制御部は、前記記録処理において、前記測定部に対して前記測定処理を実行させる前記時間間隔を特定可能な測定間隔データを前記記録部に記録させる第1の処理と、前記記録部を区分けした複数のデータ記録領域のうちの1つを記録対象領域として前記測定部からの出力順を特定可能に前記測定データを当該記録対象領域に記録させる第2の処理と、前記記録対象領域に記録された前記複数の測定データのうちの前記出力順が最も早い当該測定データの測定時刻を特定可能な測定時刻データを当該記録対象領域に関連付けて前記記録部に記録させる第3の処理とを実行すると共に、前記記録対象領域の記録可能容量が予め規定された容量を下回ったとき、および前記時刻補正処理を実行したときに、前記複数のデータ記録領域のうちの前記測定データが未記録の1つを新たな前記記録対象領域として前記第2の処理および前記第3の処理を実行する測定データ記録装置。
  2. 前記記録部は、複数のイレーズブロックを有するフラッシュメモリを備えて構成され、
    前記制御部は、N個(Nは自然数)の前記イレーズブロックでそれぞれ構成された前記各データ記録領域に前記測定データを記録させる請求項1記載の測定データ記録装置。
  3. 前記制御部は、前記第3の処理に際して前記測定時刻データを前記記録対象領域内の予め規定されたアドレスに記録させる請求項1または2記載の測定データ記録装置。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の測定データ記録装置と、当該測定データ記録装置から前記各測定データを回収するための測定データ回収装置とを備えている測定データ記録システム。
  5. 前記測定データ回収装置は、前記測定データ記録装置に前記時刻補正データを送信可能に構成され、
    前記測定データ記録装置は、前記測定データ回収装置から前記時刻補正データが送信されたときに前記時刻補正処理を開始する請求項4記載の測定データ記録システム。
JP2012013624A 2012-01-26 2012-01-26 測定データ記録装置および測定データ記録システム Pending JP2013152172A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012013624A JP2013152172A (ja) 2012-01-26 2012-01-26 測定データ記録装置および測定データ記録システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012013624A JP2013152172A (ja) 2012-01-26 2012-01-26 測定データ記録装置および測定データ記録システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013152172A true JP2013152172A (ja) 2013-08-08

Family

ID=49048621

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012013624A Pending JP2013152172A (ja) 2012-01-26 2012-01-26 測定データ記録装置および測定データ記録システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013152172A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016162210A (ja) * 2015-03-02 2016-09-05 富士通株式会社 情報処理装置、モデル生成プログラムおよびモデル生成方法
JP2017162213A (ja) * 2016-03-09 2017-09-14 富士通株式会社 データ取得指示生成プログラム、データ取得指示生成方法およびデータ取得指示生成装置
US10360321B2 (en) 2015-03-02 2019-07-23 Fujitsu Limited Model generation method and information processing apparatus

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016162210A (ja) * 2015-03-02 2016-09-05 富士通株式会社 情報処理装置、モデル生成プログラムおよびモデル生成方法
US10360321B2 (en) 2015-03-02 2019-07-23 Fujitsu Limited Model generation method and information processing apparatus
JP2017162213A (ja) * 2016-03-09 2017-09-14 富士通株式会社 データ取得指示生成プログラム、データ取得指示生成方法およびデータ取得指示生成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2013152172A (ja) 測定データ記録装置および測定データ記録システム
JP2008210234A (ja) 情報処理装置、時計補正処理方法、時計補正処理プログラムおよびプログラム記録媒体
WO2016062154A1 (zh) 信息采集方法及装置、通信系统
JP2010122784A (ja) ストレージ装置、および出力信号生成回路
JP5431065B2 (ja) 測定データ記録装置および測定データ記録システム
CN114650236A (zh) 一种日志处理方法、装置及存储介质
JP6555160B2 (ja) プレイバックシミュレーション試験システム
JP2011258064A (ja) データ収集記録装置及びデータ収集記録方法
WO2021218626A1 (zh) 数据存储方法、装置、设备及存储介质
JP2006350681A (ja) プラント監視制御装置の操作手順支援システム
US11954951B2 (en) Component of electric vehicle, data collecting system for electric vehicle, and data collecting method for electric vehicle
JP4500301B2 (ja) 測定ユニットおよびその制御方法
JP6290743B2 (ja) 情報処理装置及びプログラム
JP2012013477A (ja) 測定データ回収装置、測定データ記録装置、測定データ記録システムおよび測定データ回収方法
JP2011141201A (ja) 測定データ記録装置
JP4689538B2 (ja) 画像記録システム
CN107193581B (zh) 固件升级方法、装置、存储介质和计算机设备
JP5627320B2 (ja) 動画保存装置及び動画保存システム
JP2008020982A (ja) 監視装置および監視システム
JP5796478B2 (ja) システム評価方法およびコンピュータプログラム
JP4878171B2 (ja) データ処理装置、データ処理システム、及びプログラム
JP7060919B2 (ja) 記憶機器制御装置、記憶機器制御方法、記憶機器制御プログラムを記録した媒体、記憶装置、および端末装置
JP2021157413A (ja) 生産システム、データ送信方法、及びプログラム
JP2011048417A (ja) 測定データ回収方法、測定データ回収装置、測定データ記録装置および測定システム
JP5165291B2 (ja) トリガ信号出力回路およびデータ処理装置