JP2011139720A - 着用物品およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】着用感の良好な着用物品を提供する。
【解決手段】サイド部3sにおいて胴廻り方向Lの第1端部31から吸収性部材2に近づくに従い、胴廻り部材3の胴廻り方向Lに直交する縦方向Xの高さが徐々に大きくなり、重なり部3cにおいて、胴廻り方向Lの中央部33から重なり部3cの胴廻り方向Lの第2端部32の近傍に近づくに従い、縦方向Xの高さが徐々に小さくなり、かつ、重なり部3cの第2端部32において縦方向Xの下方に突出する突出部34が形成されていることで、後胴S2において胴廻り部材3の下縁のライン3LがM字状に形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は着用物品およびその製造方法に関するものである。
従来より、下記の特許文献1〜3に示すように、ダイカットによって製造された着用物品およびその製造方法が提案されている。
特表平9−507409号(要約書) 特開平3−176053号(要約書) 特開平3−195555号(要約書)
特許文献1の製造方法では、耳部の形成時にウエブに無駄な切断片が多く生じるため、材料コストが高くなる問題がある。
そこで、特許文献2および3では、連続するウエブを所定の形状に切断することで無駄な切断片が生じない製造方法が記載されている。
しかし、特許文献2および3の着用物品では、吸収部材に対し胴廻り部材の重なり部分が大きくなのるで着用感が良くない。
したがって、本発明の目的は、着用感の良好な着用物品を提供することである。
また、本発明の別の目的は、かかる着用物品を製造するのに適したウエブに無駄が生じにくい新規な製造方法を提供することである。
前記目的を達成するために、本発明のある着用物品は、使い捨て着用物品であって、着用者の股を覆うコア部を構成すると共に着用者の胴の背部を覆う後胴の一部と着用者の胴の前部を覆う前胴の一部または全部を構成する吸収性部材と、前記吸収性部材に重なって前記後胴の一部を構成する重なり部と着用者の胴廻り方向に延びて前記吸収性部材から前記胴廻り方向に突出するサイド部とを備える胴廻り部材とを備え、前記サイド部において前記胴廻り方向の第1端部から前記吸収性部材に近づくに従い、前記胴廻り部材の前記胴廻り方向に直交する縦方向の高さが徐々に大きくなり、前記重なり部において、前記胴廻り方向の中央部から前記重なり部の胴廻り方向の第2端部の近傍に近づくに従い、前記縦方向の高さが徐々に小さくなり、かつ、前記重なり部の第2端部において前記縦方向の下方に突出する突出部が形成されていることで、前記後胴において前記胴廻り部材の下縁のラインがM字状に形成されている。
ここで、吸収性部材に対し胴廻り部材の重なり部分が大きいと胴廻り部材による剛性が大きく、着用感の低下を招く。そこで、本発明の着用物品では、胴廻り部材を前記重なり部において、胴廻り方向の中央から重なり部の胴廻り方向の第2端部の近傍に近づくに従い縦方向の高さが徐々に小さくなるように形成することで、胴廻り部材が適度な大きさに形成され、着用感の低下を防止し得る。
また、本発明の着用物品によれば、ウエスト廻りにM字状の凸部を設けることで、腰廻りの汗を吸い取り、オムツ内のムレを防止する。
特に、凸部に弾性部材を設けた場合、胴廻り部に細かなギャザーが生じ、このギャザーの凹凸によって皮膚との接触面積が小さくなり、ムレにくくなる。
一方、背部において、重なり部分が小さいと腰が冷えることがある。本発明の着用物品では、胴廻り部材の下縁のラインがM字状に形成されることにより、胴廻り部材の中央部が大きくなるので腰の冷えを防止することができる。なお、着用感の低下を防止し、かつ、腰の冷えを効果的に防止するために、胴廻り部材の突出部は仙骨の少なくとも一部を覆う程度の大きさに設定するのが好ましい。
図1Aは本発明の実施例1にかかる伸張した展開状態の着用物品の一例を示す概略平面図であり、図1Bは図1Aの IB-IB線概略断面図を示す。 非着用状態において収縮した状態を示す着用物品の概略斜視図である。 非着用状態において収縮した状態を示す着用物品の概略斜視図である。 着用状態における着用物品を示す概略斜視図である。 着用物品の製造方法を示す概略平面図である。 着用物品の製造方法を示す概略平面図である。 着用物品の製造方法を示す概略平面図である。 本発明の実施例2を示し、実施例1の着用物品の他の製造方法を示す概略平面図である。 図9Aは本発明の実施例3にかかる伸張した展開状態の着用物品の一例を示す概略平面図であり、図9Bは図9Aの IXB-IXB線概略断面図を示す。 実施例3の着用物品の製造方法を示す概略平面図である。 図11Aは実施例4にかかる伸張した展開状態の着用物品の一例を示す概略平面図、図11Bはパンツ型に形成し伸張した状態の同着用物品を示す概略平面図、図11Cは図11Bの XIC-XIC線概略断面図である。 実施例4の着用物品の製造方法を示す概略平面図である。 同着用物品の製造方法を示す概略平面図である。 同着用物品の製造方法を示す概略平面図である。 図15Aは実施例5にかかる伸張した展開状態の着用物品の一例を示す概略平面図、図15Bはパンツ型に形成し伸張した状態の同着用物品を示す概略平面図、図15Cは図15Bの XVC-XVC線概略断面図である。 図16Aは実施例6にかかる伸張した展開状態の着用物品の一例を示す概略平面図、図16Bはパンツ型に形成し伸張した状態の同着用物品を示す概略平面図、図16Cは図16Bの XVIC-XVIC線概略断面図である。 実施例6の着用物品の製造方法を示す概略平面図である。 同着用物品の製造方法を示す概略平面図である。 図19は実施例7にかかる伸張した展開状態の着用物品の一例を示す概略平面図である。
本発明の好ましい態様において、前記吸収性部材における肌に接する内表面に前記胴廻り部材が付着され、かつ、前記中央部における前記縦方向の下方に突出する凸部が前記吸収性部材の前記内表面に付着されていないポケットを形成する。
かかる態様によれば、前記ポケットによって吸収性部材と胴廻り部材との間に空気層ができるので、保温性が向上し仙骨付近の腰の冷えを防止することができる。
また、ポケットにより胴廻りから排泄物が漏れるのも防止できる。
さらに、胴廻り部材に胴廻り方向に延びる弾性部材が配置されている場合、凸部が吸収性部材の表面に付着されていない構成とすることで、弾性部材の収縮力が吸収性部材に作用することを防止でき、吸収性部材の皺・縒れの発生を防止することができる。
本発明の好ましい態様において、前記凸部の下縁に沿って引張状態の糸状の弾性部材が配置され、これにより、前記凸部の下縁にギャザが形成されている。
かかる態様によれば、前記ギャザによって凸部が立ち上がりポケット状となり、肌に密着するので、該凸部内に排泄物を補足する漏れ防止効果が向上し、かつ、排泄物が直接肌に触れないので着用感が向上する。
本発明の好ましい態様において、前記胴廻り部材には前記縦方向の上部において前記胴廻り方向に延びる弾性部材が配置され、かつ、前記縦方向の前記下縁を除く下部において前記弾性部材が配置されていない。
本発明のある製造方法は、長手方向に連続すると共に第1側縁部および第2側縁部を有する帯状のウエブを搬送する工程と、前記長手方向に連続し、かつ、所定の波長および振幅の波形を持つ切断線に沿って前記搬送中の前記ウエブを切断することで、前記第1側縁部を含む前記ウエブの長手方向に連続した第1分割シートと、前記第2側縁部を含む前記ウエブの長手方向に連続した第2分割シートとを生成する工程と、前記個々のオムツごとに切断され前記長手方向に直交する方向に長い姿勢の前記吸収性部材を前記第1および第2分割シートに接合して複合体を生成する工程と、前記第1および第2分割シートを前記長手方向において前記波形の1サイクルごとに切断し、前記複合体から個々のオムツを切り取る工程とを備え、ここにおいて、前記胴廻り部材の前記下縁のM字状のラインを形成するように前記切断線が設定されている。
かかる製造方法によれば、下縁のラインがM字状の胴廻り部材をウエブに無駄が生じることなく生成できる。
本発明のある製造方法は、長手方向に連続すると共に第1側縁部および第2側縁部を有する帯状のウエブを搬送する工程と、前記長手方向に連続し、かつ、所定の波長および振幅の波形を持つ切断線に沿って前記搬送中の前記ウエブを切断することで、前記第1側縁部を含む前記ウエブの長手方向に連続した第1分割シートと、前記第2側縁部を含む前記ウエブの長手方向に連続した第2分割シートとを生成する工程と、前記第1および第2分割シートを前記長手方向において前記波形の1サイクルごとに切断し、前記分割シートから前記胴廻り部材を生成する工程と、前記胴廻り部材の姿勢を90°または270°回転させる工程と、前記吸収性部材の縦方向に複数の前記吸収性部材が連なった積層体に前記胴廻り部材を接合して複合体を生成する工程と、ここにおいて、前記胴廻り部材の下縁のM字状のラインを形成するように前記切断線が設定されている。
かかる製造方法によれば、下縁のラインがM字状の胴廻り部材を、いわゆる縦流れで、ウエブに無駄が生じることなく生成できる。
本発明は、添付の図面を参考にした以下の好適な実施例の説明からより明瞭に理解されるであろう。しかしながら、実施例および図面は単なる図示および説明のためのものであり、本発明の範囲を定めるために利用されるべきものではない。本発明の範囲は請求の範囲によってのみ定まる。添付図面において、複数の図面における同一の部品番号は、同一または相当部分を示す。
以下、本発明の実施例1が図面にしたがって説明される。
図1〜図7は実施例1を示す。
オムツ1:
図1Aに示すように、本実施例1のオムツ(着用物品の一例)1は、吸収性部材2と胴廻り部材3とを備えている。
前記吸収性部材2は、フロント部2f、バック部2bおよびコア部Cからなる。前記コア部Cは着用者の股を覆う部分を構成している。フロント部2fは着用者の胴の前部を覆う前胴S1の全部を構成している。バック部2bは、着用者の胴の背部を覆う後胴S2の一部を構成している。
前記胴廻り部材3は、吸収性部材2に重なる重なり部3cと、該重なり部3cの両側に一体に設けられた一対のサイド部3sとを備えている。
前記重なり部3cは、吸収性部材2のバック部2bの内表面(肌面)2uに重なって後胴S2の一部を構成する。サイド部3sは、着用者の胴廻り方向Lに延びて吸収性部材2から胴廻り方向Lに突出している。
胴廻り部材3:
前記胴廻り部材3は、サイド部3sにおいて、胴廻り方向Lの第1端部31から吸収性部材2に近づくに従い、胴廻り部材3の前記胴廻り方向Lに直交する縦方向Xの高さが徐々に大きくなるように設定されている。
胴廻り部材3は、前記重なり部3cにおいて、胴廻り方向Lの中央部33から重なり部3cの胴廻り方向Lの第2端部32の近傍に近づくに従い、前記縦方向Xの高さが徐々に小さくなるように設定されている。
一方、前記重なり部3cの第2端部32には、縦方向Xの下方、すなわち、図1Aに示すオムツ1を開いた状態において前胴S1に向って突出する突出部34が形成されている。
前記重なり部3cの第2端部32の近傍において、前記重なり部3cは縦方向Xの上方に向って切れ上がった切込部39を有しており、したがって、胴廻り部材3の下縁のライン3LはM字状に形成されている。
前記重なり部3cの一部は吸収性部材2のバック部2bの内表面(肌面)に付着されている。図3の二点鎖線および実線で示すように、重なり部3cのうち、胴廻り部材3の中央部33において縦方向Xの下方に突出する凸部36は、吸収性部材2の内表面(肌面)2uに付着されていないポケットPを構成している。
前記胴廻り部材3には、オムツ1を着用者の胴廻りにフィットさせるための弾性部材Fが設けられている。図2に示すように、弾性部材Fの収縮により、胴廻り部材3には細かなギャザーが形成されている。
前記弾性部材Fとしては、たとえば、複数本の糸ゴムや平ゴム、フィルムまたは熱可塑性樹脂を含む材料などを採用することができる。
図1Aに示す前記各サイド部3sには、たとえば、雄面ファスナ35がそれぞれ設けられている。一方、吸収性部材2の前胴S1の外表面(非肌面)2d側には前記雄面ファスナ35に係合する雌面ファスナ25が設けられている。
図4に示すように、吸収性部材2が折られて、雄面ファスナ35が雌面ファスナ25(図1A)に係合し、胴廻り部材3のサイド部3sが前胴S1の左右の端部にそれぞれ止められることにより、図4の前記前胴S1および後胴S2で形成されたウエスト開口Whが形成されると共に、レッグホール(レッグ用開口)Lhが形成される。
吸収性部材2:
図1Aおよび図1Bに示すように、前記コア部Cは前胴S1および後胴S2の一部を構成しており、体内から排出される体液を吸収する。コア部Cは液を吸収し保持することができるものであればよく、パルプを紛砕したフラッフパルプおよび/または高吸収性ポリマーを有していてもよい。
前記吸収性部材2は、図示しないトップシートおよびバックシートを有している。トップシートは図1Bに示すコア部Cの内表面2u側に設けられ、着用者の体液、たとえば、尿や血液を透過することができる。トップシートは液が逆流することを妨げる機能を有していてもよい。バックシートは、コア部Cの外表面2d側に設けられる。バックシートとしては、たとえば、液を透過しないポリエチレンシートが使用され得る。
図1Aに示すレッグホールLhとなる吸収性部材2の両端部には、着用者の脚廻りに吸収性部材2がフィットするように、図示しない弾性部材がそれぞれ設けられている。
吸収性部材2の内表面2u側には、着用者の体液がレッグホールLhから漏れるのを防止するための一対の立体ギャザ22が設けられている。なお、前記立体ギャザ22の端部には、立体ギャザ22を起立させるための弾性部材がそれぞれ設けられていてもよい。
前記オムツ1の着用時には、図4に示すように、サイド部3sが吸収性部材2に仮結合された状態で、パンツ型オムツのように履いて着用する。一方、オムツ1が着用者に十分にフィットしない場合には、吸収性部材2の雌面ファスナ25から胴廻り部材3の雄面ファスナ35を一旦剥がし、雄面ファスナ35を雌面ファスナ25に再結合させることで、オムツ1を着用者にフィットさせる。図1の胴廻り部材3に設けられた前記弾性部材Fによって胴廻り部材3が着用者のウエストにフィットする。
製造方法:
ウエブを搬送する工程;
図5Aに示すように、帯状のウエブWは、搬送方向L1に沿って複数本の弾性部材Fが一対の不織布Wu,Wdに挟まれた状態で、かつ、当該弾性部材Fが伸張された状態で両不織布Wu,Wdに接着されて形成される。ウエブWは長手方向Lに連続すると共に第1側縁部W1sおよび第2側縁部W2sを有しており、搬送方向L1に搬送される。
前記ウエブWには雄面ファスナ35がウエブWにおける前記サイド部3sとなる部位に貼着される。なお、ウエブWの雄面ファスナ35が貼着される部分は、前記雄面ファスナ35の貼着に先立って、予め弾性部材Fが細かくカットされて実質的にその収縮力が失われている。
分割シートW1,W2を生成する工程;
その後、長手方向Lに連続し、かつ、所定の波長および振幅の波形を持つ第1切断線CL1に沿って前記搬送中のウエブWが切断(スリット)される。前記切断により、第1側縁部W1sを含むウエブWの長手方向Lに連続した第1分割シートW1と、第2側縁部W2sを含むウエブWの長手方向Lに連続した第2分割シートW2とが生成される。
第1切断線CL1の形状は、前記胴廻り部材3の下縁のM字状のライン3Lを形成するように設定されている。
図5Bに示すように、両分割シートW1,W2は長手方向Lに若干緩められる。そのため、分割シートW1,W2における1つの着用物品となる部分の長さは、図5Aに示す第1の長さWL1から図5Bに示す第2の長さWL2に縮み、分割シートW1,W2にギャザーがそれぞれ表れる。
その後、分割シートW1,W2は互いに離間される。
吸収性部材2を生成する工程;
一方、図6に示すように、吸収性部材2となる積層体WSが搬送方向L1に搬送される。なお、図示していないが、前記積層体WSには、所定のピッチでコア部Cおよび雌面ファスナ25等が予め積層されている。
前記積層体WSが、第2切断線CL2で切断されて吸収性部材2が生成される。この生成後、互いに隣接する吸収性部材2が互いに異なる方向に90°回転されて2列の状態で搬送される。吸収性部材2は、長手方向Lに直交する縦方向Xに長い姿勢で搬送される。
なお、互いに隣接する吸収性部材2は、同一方向に90°と270°とに交互に回転されてもよい。
複合体WCを生成する工程;
その後、図7Aおよび図7Cに示すように、各分割シートW1,W2が、前記吸収性部材2の内表面2u側にそれぞれ接合されて複合体WCが生成される。
個々のオムツ1を切り取る工程;
前記複合体WCの生成後、第1および第2分割シートW1,W2が第2の長さWL2ごとに第3切断線CL3において切断され、前記複合体WCから個々のオムツ1が生成される。
オムツ1を折り畳む工程;
その後、図7Aおよび図7Cの矢印で示すように、吸収性部材2の前胴S1を後胴S2に重なるように折り畳んだ後、胴廻り部材3の両サイド部3sを折り畳み、図7Bおよび図7Dに示すように、雌面ファスナ25に雄面ファスナ35を係合させてパンツ型に仮止めされたオムツ1が生成される。
なお、図7Aおよび図7Cに示す分割シートW1,W2の各製造ラインは互いに上下に設けられてもよい。
他の製造方法:
以下に示す各実施例は、前述した実施例1と異なる部分を主に説明する。
図8は実施例2を示す。
実施例2は実施例1のオムツ1を製造するための他の製造方法を示す。
前述した分割シートW1,W2を生成する工程が行われた後、図8Aに示すように、第1および第2分割シートW1,W2を所定の波形の1サイクルWL2ごとに切断し、前記分割シートW1,W2から胴廻り部材3を生成する。
胴廻り部材3の姿勢を回転させる工程;
その後、隣接する胴廻り部材3の姿勢を互いに異なる方向に90°回転させて、図8Bに示すように、各胴廻り部材3の姿勢が同一となるように一列に整列させる。
なお、互いに隣接する胴廻り部材3は同一方向に90°と270°とに交互に回転されるようにしてもよい。
複合体WCを生成する工程;
一方、図8Cに示すように、積層体WSが搬送方向L1に搬送される。前記積層体WSには、コア部Cおよび雌面ファスナ25等が予め設けられている。
前記吸収性部材2が連なった積層体WSにおいて、後に切り分けられて吸収性部材2となるバック部2b側に前記胴廻り部材3がそれぞれ接合されて、複合体WCが生成される。
その後、第4切断線CL4で積層体WSが切断されてオムツ1が生成される。
オムツ1を折り畳む工程;
その後、吸収性部材2の前胴S1が後胴S2に重なるように折り畳まれた後、胴廻り部材3の両サイド部3sが折り畳まれ、図8Dに示すように、雌面ファスナ25に雄面ファスナ35が係合されて、パンツ型に仮止めされたオムツ1が生成される。
なお、実施例1、2および3のオムツ1は、必ずしもパンツ型に仮止めされて製造される必要はなく、他の折り畳み方であってもよい。
図9および図10は実施例3を示す。
オムツ1:
図9Aおよび図9Bに示すように、本実施例3のオムツ1は、吸収性部材2の外表面2dに胴廻り部材3の重なり部3cが接合されている。前記胴廻り部材3は、凸部36を含む重なり部3c全体が吸収性部材2の後胴S2となる部分に貼着されている。
製造方法:
図5および図6に示すウエブを搬送する工程、分割シートW1,W2を生成する工程および吸収性部材2を生成する工程が行われる。
その後、図10Aおよび図10Cに示すように、複合体WCを生成する工程において、吸収性部材2の外表面2dが第1および第2分割シートW1,W2に接合されて複合体WCが生成される。
その後、個々のオムツ1を切り取る工程およびオムツ1を折り畳む工程が行われる。
なお、本実施例3のオムツ1は、図8に示す実施例2の製造方法を用いて製造されてもよい。
図11〜図14は実施例4を示す。
オムツ1:
図11Bおよび図11Cに示すように、本実施例4のオムツ1は、前後の胴廻り部材3F,3Bのサイド部3sの第1端部31同士が互いに接合されてパンツ型に形成される。
図11Bおよび図11Cに示すように、オムツ1の両胴廻り部材3F,3Bの第1端部31同士は、たとえば超音波接合などにより互いに溶着されて固着されている。
前記胴廻り部材3F,3Bは、吸収性部材2のフロント部2fおよびバック部2bの内表面2uにそれぞれ貼着されている。
したがって、前胴廻り部材3Fの重なり部3cと吸収性部材2のフロント部2fとは前胴S1を構成している。一方、後胴廻り部材3Bの重なり部3cと吸収性部材2のバック部2bとは後胴S2を構成している。
後胴廻り部材3Bは、前胴廻り部材3Fよりも縦方向Xに長く(高く)形成され、着用者の臀部を覆うように形成されている。そのため、後胴廻り部材3Bのサイド部3sの下部は前胴廻り部材3Fに接合されていない。
製造方法:
ウエブを搬送する工程; 図12Aに示すように、ウエブWは、搬送方向L1に沿って搬送される。
前記ウエブWにおいて、第1端部31(図11B)の接合部となる部分は、弾性部材Fが細かくカットされて実質的にその収縮力が失われている。
分割シートW1F,W2Bを生成する工程;
その後、第1切断線CL1に沿ってウエブWが切断される。前記切断により、前部第1側縁部W1sを含むウエブWの長手方向Lに連続した後分割シートW1Bと、第2側縁部W2sを含むウエブWの長手方向Lに連続した前分割シートW2Fとが生成される。
その後、図12Bに示すように、両分割シートW1B,W2Fは長手方向Lに若干緩められた後、互いに離間され、位相合わせされる。
吸収性部材2を生成する工程;
一方、図13に示すように、切断されて吸収性部材2となる積層体WSが搬送方向L1に搬送される。
前記積層体WSは、第2切断線CL2で切断されて吸収性部材2が次々に生成されると共に、該吸収性部材2が同一方向に90°回転され、所定のピッチに離間されて1列に搬送される。
複合体WCを生成する工程;
その後、図14に示すように、両分割シートW1B,W2Fが前記吸収性部材2の内表面2uに貼り付けられて複合体WCが生成される。
個々のオムツ1を切り取る工程;
前記複合体WCの生成後、各分割シートW1B,W2Fがそれぞれ第3切断線CL3に沿って切断され、前記複合体WCから個々のオムツ1が生成される。
なお、本実施例4のオムツ1は、前述した実施例2で説明したいわゆる縦流れの製造方法で生成されてもよい。
パンツ型オムツ1を生成する工程;
その後、図14の矢印で示すように、前胴廻り部材3Fと後胴廻り部材3Bとが互いに重なるように吸収性部材2のコア部Cが折り畳まれた後、図11Bに示すように、両胴廻り部材3の第1端部31同士が互いに接合されてパンツ型オムツ1が生成される。
図15は実施例5を示す。
オムツ1:
図15Bに示すように、本実施例5のパンツ型のオムツ1は、前後の胴廻り部材3F,3Bのサイド部3s同士が互いに付着されてパンツ型に形成されたものである。
図15Bおよび図15Cに示すように、前記胴廻り部材3F,3Bは、吸収性部材2のフロント部2fおよびバック部2bの外表面2dにそれぞれ貼着されている。
その他の構成は、図11A〜図11Cの実施例4と同様であり、同一部分または相当部分に同一符号を付して、その説明を省略する。
製造方法:
本実施例5のオムツ1は前述した実施例4の製造工程の複合体WCを生成する工程において、第1および第2分割シートW1,W2が吸収性部材2の外表面2dに接合されることにより生成される。その他の製造工程は、実施例4の製造工程と同様でありその説明を省略する。
図16〜図18は実施例6を示す。
オムツ1:
図16Bおよび図16Cに示すように、本実施例6のオムツ1は、前後の胴廻り部材3F,3Bのサイド部3s同士が互いに付着されてパンツ型に形成されたものである。
図16Bに示すように、後胴廻り部材3Bの第1端部31と、前胴廻り部材3Fの第1端部31とは互いに重なるように形成されていると共に、後胴廻り部材3Bの突出部34は、前胴廻り部材3Fの突出部34よりも縦方向Xに長く形成されており、着用者の臀部を覆うように形成されている。
一方、 図16Aに示すように、前胴廻り部材3Fの突出部34,34間の第1端部31の重なり部3c部分の下縁のライン3Lは緩やかなカーブを描くように形成されている。
その他の構成は、実施例4と同様であり、同一部分または相当部分に同一符号を付して、その説明を省略する。
製造方法:
図17に示すように、本実施例6において、第1切断線CL1に沿ってウエブWが切断されると同時に、トリミングされた不要部分W3が取り除かれる。
その後の製造方法は、図18に示すように、前述した実施例4と同じであり、その説明を省略する。
図19は実施例7を示す。
図19に示すように、本実施例7のオムツ1は、凸部36の下縁に沿って引張状態の糸状の弾性部材Fが配置され、これにより前記凸部36の下縁のライン3Lにギャザが形成されている。
一方、胴廻り部材3には、縦方向Xの上部において長手方向Lに延びる弾性部材Fが配置され、かつ、前記縦方向Xの下縁のライン3Lを除く下部3dにおいて弾性部材Fが配置されていない。したがって、凸部36の下縁のライン3Lによって、凸部36が立体ギャザ22と同様に立ち上がるように設定されている。
その他の構成は、実施例1と同様であり、同一部分または相当部分に同一符号を付して、その説明を省略する。
本実施例7のオムツ1を製造するには、図5Aに示す前述したウエブWを生成する工程において、ウエブWの縦方向Xの中央部近傍の弾性部材Fを省略すると共に、後に凸部36(図1)となる部分の弾性部材Fを第1切断線CL1に沿って敷設する。
その他の製造方法は、実施例1と同様でありその説明を省略する。
なお、かかる構成は、実施例3〜6のオムツ1についても適用することができる。
本発明は使い捨てオムツのような着用物品およびその製造方法に適用される。
1:オムツ(使い捨て着用物品の一例)
2:吸収性部材
3:胴廻り部材
3c:重なり部
3s:サイド部
31:第1端部
32:第2端部
34:突出部
36:凸部
C:コア部
CL1:第1切断線
L:胴廻り方向、長手方向
P:ポケット
S1:前胴
S2:後胴
W:ウエブ
Wc:複合体
Ws:積層体
X:縦方向

Claims (6)

  1. 使い捨て着用物品であって、
    着用者の股を覆うコア部を構成すると共に着用者の胴の背部を覆う後胴の一部と着用者の胴の前部を覆う前胴の一部または全部を構成する吸収性部材と、
    前記吸収性部材に重なって前記後胴の一部を構成する重なり部と着用者の胴廻り方向に延びて前記吸収性部材から前記胴廻り方向に突出するサイド部とを備える胴廻り部材とを備え、
    前記サイド部において前記胴廻り方向の第1端部から前記吸収性部材に近づくに従い、前記胴廻り部材の前記胴廻り方向に直交する縦方向の高さが徐々に大きくなり、
    前記重なり部において、前記胴廻り方向の中央部から前記重なり部の胴廻り方向の第2端部の近傍に近づくに従い、前記縦方向の高さが徐々に小さくなり、かつ、
    前記重なり部の第2端部において前記縦方向の下方に突出する突出部が形成されていることで、
    前記後胴において前記胴廻り部材の下縁のラインがM字状に形成されている着用物品。
  2. 請求項1において、前記吸収性部材における肌に接する内表面に前記胴廻り部材が付着され、かつ、前記中央部における前記縦方向の下方に突出する凸部が前記吸収性部材の前記内表面に付着されていないポケットを形成する着用物品。
  3. 請求項2において、前記凸部の下縁に沿って引張状態の糸状の弾性部材が配置され、これにより、前記凸部の下縁にギャザが形成されている着用物品。
  4. 請求項3において、前記胴廻り部材には前記縦方向の上部において前記胴廻り方向に延びる弾性部材が配置され、かつ、前記縦方向の前記下縁を除く下部において前記弾性部材が配置されていない着用物品。
  5. 請求項1の着用物品の製造方法であって、
    長手方向に連続すると共に第1側縁部および第2側縁部を有する帯状のウエブを搬送する工程と、
    前記長手方向に連続し、かつ、所定の波長および振幅の波形を持つ切断線に沿って前記搬送中の前記ウエブを切断することで、前記第1側縁部を含む前記ウエブの長手方向に連続した第1分割シートと、前記第2側縁部を含む前記ウエブの長手方向に連続した第2分割シートとを生成する工程と、
    前記個々のオムツごとに切断され前記長手方向に直交する方向に長い姿勢の前記吸収性部材を前記第1および第2分割シートに接合して複合体を生成する工程と、
    前記第1および第2分割シートを前記長手方向において前記波形の1サイクルごとに切断し、前記複合体から個々のオムツを切り取る工程とを備え、
    ここにおいて、前記胴廻り部材の前記下縁のM字状のラインを形成するように前記切断線が設定されている着用物品の製造方法。
  6. 請求項1の着用物品の製造方法であって、
    長手方向に連続すると共に第1側縁部および第2側縁部を有する帯状のウエブを搬送する工程と、
    前記長手方向に連続し、かつ、所定の波長および振幅の波形を持つ切断線に沿って前記搬送中の前記ウエブを切断することで、前記第1側縁部を含む前記ウエブの長手方向に連続した第1分割シートと、前記第2側縁部を含む前記ウエブの長手方向に連続した第2分割シートとを生成する工程と、
    前記第1および第2分割シートを前記長手方向において前記波形の1サイクルごとに切断し、前記分割シートから前記胴廻り部材を生成する工程と、
    前記胴廻り部材の姿勢を90°または270°回転させる工程と、
    前記吸収性部材の縦方向に複数の前記吸収性部材が連なった積層体に前記胴廻り部材を接合して複合体を生成する工程と、
    ここにおいて、前記胴廻り部材の下縁のM字状のラインを形成するように前記切断線が設定されている着用物品の製造方法。
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