JP3123721U - スプーンおよび/またはフォーク - Google Patents

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Abstract

【課題】ある程度持ち方を矯正でき、特に乳幼児の発達段階に応じて適切な持ち方に矯正できるスプーンおよび/またはフォーク提供し、さらには将来お箸を持つ練習が可能なスプーンおよび/またはフォークを提供する。
【解決手段】柄31の部分に指の位置を矯正するための指固定構造35,37,38を有し、この指固定構造35,37,38は、リングまたはサック状の構造体であり、この指固定構造35,37,38の位置や種類、数を調整することで発達段階などに応じたスプーンおよび/またはフォークを提供する構成とした。
【選択図】図12

Description

本考案は、乳幼児あるいは障害者、老人等、正常な食器の使用が困難な人に好適なスプーンおよび/またはフォークに関するものである。
従来、乳幼児が家庭内で離乳食や通常の食べ物を自ら摂取する場合、小さく作ったスプーン等が使用されている。このようなスプーンは、通常の大人が使用するスプーンを単に小さく構成しただけで、その形態において特に工夫はなく、これをそのまま乳幼児に使用させているのが現状である。
しかしながら、乳幼児 は手や手掌及び口腔等の発達段階の途中にあり、スプーンの握り部分の形状のほとんどが平たく真っ直ぐ、あるいは細くなってはいるが、子供が上手に持つには不十分な形状であるので正しい持ち方が困難である。このため、いくら親が正しく3点で持つように指導しても、手のひら全体で握るような変な持ち方をしてしまう場合が多い。このような持ち方で器内にある食べ物をすくい取る場合には、匙本体の部分がある程度傾斜していないと、すくいとりにくく、特に、スプーンを保持するための手や指先の細かな操作を行うことが難しい乳幼児には、使用しにくい。
このような問題を解決するため、例えば特開2004−249042号公報では、子供用のスプーン或いはフォークにおいて、持ち部分1の途中を山状にふくらませ、その膨らんでいる部分に、親指と人差し指が丁度あたるように内突弧状に窪ませ、握り部分下部に中指が当たるよう内突弧状に窪ませた子供用のスプーン或いはフォークが開示されている。このスプーン或いはフォークを使用すると、箸や鉛筆を持つときのような正しい持ち方が容易に出来るため、子供特に幼児が短期間に正しい持ち方を覚えることができ、箸を持つ練習となるというものである。
しかし、この文献に開示されているスプーンあるいはフォークは、持ち部分1の途中を山状にふくらませたり、内突弧状に窪ませたりしているだけなので、スプーンあるいはフォークを持つ指の位置をある程度導くことはできてもその位置を規制する機能が不十分である。このため、特に発達の初期段階の乳幼児の持ち手や指の位置を正しく矯正することは困難である。
また、山状のふくらみや、内突弧状の窪みの位置は固定され、しかもそれらの位置関係は一種類しかないので、発達段階に応じて持ち手が変化する乳幼児に対応するためには不十分であった。さらに、将来箸を持つための練習といった機能にも配慮されているとはいえない。
特開2004−249042号公報
本考案の目的は、ある程度持ち方を矯正でき、特に乳幼児の発達段階に応じて適切な持ち方に矯正できるスプーンおよび/またはフォーク提供することであり、さらには将来お箸を持つ練習が可能なスプーンおよび/またはフォークを提供することである。
すなわち上記目的は、以下の本考案の構成により達成される。
(1) 柄の部分に指の位置を矯正するための指固定構造を有するスプーンおよび/またはフォーク。
(2) 前記指固定構造は、リングまたはサック状の構造体である上記(1)のスプーンおよび/またはフォーク。
(3) 発達段階に応じて指固定構造の位置や構造が異なる上記(1)または(2)のスプーンおよび/またはフォーク。
(4) 前記指固定構造は、1または2以上の構造体が柄の軸中心に対して回動可能なように固定されている上記(1)〜(3)のいずれかのスプーンおよび/またはフォーク。
(5) お箸の持ち方に近い状態に指の位置を規制する上記(1)〜(4)のいずれかのスプーンおよび/またはフォーク。
(6) 発達段階に応じて指固定構造の位置や構造が異なる複数種類のスプーンおよび/またはフォークを有するスプーンおよび/またはフォークセット。
本考案によれば、指の位置をある程度強制的に規制することができるため、適切な持ち位置に矯正することができる。また、発達段階など使用者の状態に合わせて適切な態様のものを選択して使用することができ、より効果的な練習を行うことができる。
さらに、お箸の持ち方に近い持ち方に矯正できるので、将来お箸を持つときの練習としても極めて有効である。
本発明のスプーンおよび/またはフォークは、柄の部分に指の位置を矯正するための指固定構造を有するものである。また、好ましくはこの指固定構造は、リングまたはサック状の構造体であり、発達段階に応じてその位置や構造が異なるようにすることができる。さらに、指固定構造は、1または2以上の構造体が柄の軸中心に対して回動可能なように固定されている。
このような指の位置を矯正するための指固定構造を、スプーンおよび/またはフォークの柄の部分に設けることで、発達途中の乳幼児でも、その発達段階に応じて適切な持ち位置に指を規制することができ、次第に適切な持ち方ができるように導くことができる。この指固定構造は、リング状またはサック状であるため、ある程度指を強制的に規制することができ、正しい持ち方を継続して維持することができる。また、特にサック状とすることで指の挿入深さも規制することができ、より正しい持ち方に矯正する機能を高めることができる。
本考案ではスプーンおよび/またはフォークの3つの態様に分けて規定する。第1の態様は乳幼児の発達の初期段階に適用するものであり、指の位置を矯正するための指固定構造は親指を固定するリング状の構造体を用いる。また、通常の握りに近い状態で保持できるように指固定構造の位置等が調整される。
第2の態様は乳幼児の発達の中期段階に適用するものであり、指の位置を矯正するための指固定構造は第1の段階と同様に親指を固定するリング状の構造体を用いる。また、通常の握りに近い状態から親指の位置を正しい持ち方に近い位置に規制できるように指固定構造の位置等が調整される。
第3の態様は乳幼児の発達の後期段階に適用するものであり、指の位置を矯正するための指固定構造は、親指を固定するサックの構造体と、人差し指と中指を固定するための2つのリング状の構造体とを用いる。また、正しい持ち方に近い状態で保持できるように指固定構造の位置等が調整される。この持ち方はお箸の持ち方の基礎となるものであり、お箸の練習としての機能も有する。
図1〜6は、本考案の第1実施例を示した図であって、本考案の第1の態様に対応している。ここで、図1は正面図、図2は右側面図、図3は左側面図、図4は図1のA−A’断面矢視図、図5は第1の使用状態を示した図、図6は第2の使用状態を示した図である。この第1の態様は、乳幼児に使用する場合には0才〜1才程度の発達段階に使用することが望ましい。この発達段階にある乳幼児は、スプーンの柄を主に握るようにして持つため、それに応じた適切な持ち方に矯正できるようになっている。
図1〜3において、第1の態様のスプーン1は、柄11と柄の先端部に装着ないし形成された匙本体12とを有し、匙本体12の中心線が柄11の軸中心に対してある程度の角度、好ましくは15〜60°、より好ましくは30〜45°程度の角度を有するようになっている。このように、柄11に対して匙本体12の取り付け角度を持たせることで、器から食材を容易にすくい取ることが出来、また口腔への出し入れも容易になる。また、匙本体12の柄11との接合部は、前記角度に傾斜するように緩やかな曲線を描いて変形しており、扱い易さとデザイン性が向上している。
柄11には、握ったときに指が丁度納まるような3つの凸形状と、その間と両脇に形成される凹部からなるグリップ部17を有し、このグリップ部11にはさらに滑り止めのための複数の、図示例では3つの突起18を有する。また、このグリップ部17と匙本体12との間には、指固定構造として矯正リング15が固定部16を介して柄11に矢印mで示されるように回動可能に固定されている。この矯正リング15は、握ったときに親指を挿入してその位置を規制し、持ち方を矯正するようになっている。
この矯正リング15は、丁度親指を挿入して固定できる大きさの中空部15aを有するリング状構造体で、リングの軸中心は柄の軸中心に対して直交するように取り付けられている。また、矯正リングと15と一体となる固定部16は、やはり中空のリング状構造物であり、丁度2つのリングが直交する方向で接合したような状態で矯正リング15と接続されている。固定部16は柄11に形成されている取り付け溝に納まるように取り付けられ、柄15に対して回動可能になっている。さらに、固定部16のリング内側に凹部または凸部あるいは凹凸を形成し、同様に取り付けられる柄11にもこれに対応する凸部または凹部あるいは凹凸を形成することで、任意の位置に回動させて固定することができるようになる。
匙本体12は、対象とする使用者、例えば乳幼児の口の大きさに即した大きさに形成されている。また、匙形状となるような凹部12aが形成され、この部分の大きさも、一口で丁度よい量の食料を供給できるような大きさに調整されている。
柄11の匙本体12装着部位と反対側には括れ14が形成され、さらにその後部に後端保持部13が形成されている。この後端保持部13は、3つの指で摘んで保持できるようになっている。そのため、後端保持部13には、図4(a)に示すような3つの凹部が形成され、それぞれの凹部は図4(b),(c),(d)に示されるように、括れ14側に形成されていて、摘んだときに持ちやすく、なおかつ容易に外れないようになっている。ここで、図4(b)は、(a)のa−a’断面矢視図、(c)は、(a)のb−b’断面矢視図、(d)は、(a)のc−c’断面矢視図である。
柄11の材質は、使用者が乳幼児などを想定した場合、ある程度柔軟性、弾性を有する人体に優しい材料が好ましく、合成樹脂、合成ゴム、天然ゴム、天然繊維などの他、場合によってはステンレス鋼、真鍮、アルミニウム等の金属材料や、これらと上記樹脂材料などを組み合わせて用いることができる。また、匙本体12の材料としては、上記柄11の材料と同様のものが好ましいが、特にこの部分だけを金属材料として耐久性、強度を向上させるようにしてもよい。
このような構造のスプーン1を使用する場合、例えば図5の第1の使用状態に示すように、通常の握り状体に親指が位置するように、矯正リング15を手のひら側になるように位置させる。この状態で親指を矯正リング15に通して柄11を握ると、図5に示すような握り方でスプーンを保持できる。このスプーンを乳幼児に最初に使用する場合、通常これを第1段階の初期として先ずスプーンに慣れさせるようにするとよい。
次いで、例えば図6の第2の使用状態に示すように、矯正リング15を手の甲側になるように調整し、この状態で親指を矯正リング15に通して柄11を握ると、図に示すような握り方でスプーンを保持できる。この持ち方は、親指が柄11に対して手の甲側に位置するため、より正しい持ち方に移行しやすくなる。このスプーンを乳幼児に使用する場合、通常これを第1段階の後期として、指3本による3点支持での持ち方に移行するための最初の移行ステップとするとよい。
図7〜11は、本考案の第2実施例を示した図であって、本考案の第2の態様に対応している。ここで、図7は正面図、図8は右側面図、図9は左側面図、図10は第1の使用状態を示した図、図11は第2の使用状態を示した図である。この第2の態様は、乳幼児に使用する場合には1才〜2才程度の発達段階に使用することが望ましい。この発達段階にある乳幼児は、スプーンの柄を握るようにしながらも、親指の位置をある程度調整できるため、それに応じた適切な持ち方に矯正できるようになっている。
図7〜9において、第2の態様のスプーン2は、柄21と柄21の先端部に装着ないし形成された匙本体22とを有し、匙本体22の中心線が柄21の軸中心に対して僅かに、好ましくは5〜30°、より好ましくは10〜20°程度の角度を有するようになっている。このように、柄21に対して匙本体22の取り付け角度を僅かに持たせることで、器から食材をすくい易くなり、また口腔への出し入れも容易になる。なお、第1の態様より角度が小さくなっているのは、この態様では後述するようにある程度持ち方が調整できるからである。このため、匙本体22の接合部22bの曲線もより緩やかなものとなっている。
柄21には、第1の態様と同様にグリップ部27と、滑り止めのための複数の突起28を有する。また、このグリップ部27と匙本体22との間には、第1の態様と同様に、親指を挿入して位置を固定し矯正する矯正リング25が固定部26を介して柄21に回動可能に固定されている。また、柄21の固定部26近傍には凹部29が形成され、矯正リング25に挿入した親指の先がこの凹部29に納まるようになっている。
この矯正リング25は、第1の態様と同様に丁度親指を挿入して固定できる大きさの中空部25aを有するリング状構造体で、リングの軸中心は柄の軸中心に対して略同方向であるが、匙本体22とは反対向きに僅かに角度を持たせている。このときの角度としては、好ましくは5〜30°、より好ましくは10〜20°程度である。また、矯正リング25と一体となる固定部26は、やはり中空のリング状構造物であり、矯正リング25の取り付け角を除けば第1の態様と同様に構成されている。
匙本体22は、第1の態様と同様に対象とする使用者、例えば乳幼児の口の大きさに即した大きさに形成されている。従って、第1の態様より対象とする年齢が高い場合にはそれに合わせて大きなものとなる。また、匙形状となるような凹部22aが形成され、この部分の大きさも、一口で丁度よい量の食料を供給できるような大きさに調整されている。
さらに、第1の態様と同様に柄21には括れ24が形成され、さらにその後部に後端保持部23が形成されている。また、持ちやすいように凹部23aが第1の態様と同様に形成されている。その持ち方は第1の態様と同様であり、ここでの説明は省略する。また、図11に示すように、括れ24を摘むようにして保持することもできる。
この第2の態様のスプーン2を使用する場合、例えば図10に示すように、矯正リング25を手の甲側になるように位置させる。この状態で親指を矯正リング25に通して柄21を握ると、親指は横向きの状態でスプーンを保持でき、より正しい持ち方に近い状態となる。このスプーンを乳幼児に最初に使用する場合、通常これを第2段階としてより正しい持ち方に近づけるようにするとよい。
図12〜17は、本考案の第3実施例を示した図であって、本考案の第3の態様に対応している。ここで、図12は正面図、図13は右側面図、図14は左側面図、図15は図12のC−C’断面矢視図、図16は図12のB−B’断面矢視図、図17は使用状態を示した図である。この第3の態様は、乳幼児に使用する場合には2才〜3才程度の発達段階に使用することが望ましい。この発達段階にある乳幼児は、スプーンの柄をある程度正しい持ち方に近い状態で持てるため、それに応じた適切な持ち方に矯正できるようになっている。
図12〜14において、第3の態様のスプーン3は、柄31と柄31の先端部に装着ないし形成された匙本体32とを有し、匙本体32の中心線が柄21の軸中心と一致している。このように、通常のスプーン同様柄31に対して匙本体22の取り付け角度を持たせなくとも、この態様の持ち方であれば問題なく食事をすることができる。
柄31には、握る必要がないためグリップ構造はなく、滑り止めのための複数の突起38を有する。また、その断面は図16に示すように、変形した三角形のような形状となっている。すなわち、平面上の上面31bと、やや膨らむように湾曲した2つの下側面31c,31dとを有し、これらはなだらかな曲線で繋がれ、持ったときに違和感の無いようになっている。つまり、親指と人差し指の間にこの2つの下側面31c,31dが当たるようになっている。また、その持ち方に対応して、柄31の後部付近はへ字状に上方に湾曲した湾曲部31aが形成され、持ちやすくなっている。
柄31の匙本体22との接合部近傍には、親指を挿入して位置を固定し矯正する矯正サック37と人差し指を挿入して位置を固定し矯正する矯正リング35が固定部36を介して回動可能に固定されている。また、柄31の裏側には中指を挿入して位置を固定し矯正する矯正リング38が同様に固定部36に固定されている。サック37は固定部36に対して回動可能なように固定されている。
この矯正サック37は、第1の態様と同様に丁度親指を挿入して固定できる大きさの中空部37dを有するサック状ないしキャップ状構造体で、サックの円錐軸中心は柄の軸中心に対してある程度角度を持たせている。このときの角度としては、好ましくは15〜60°、より好ましくは30〜45°程度である。また、図15に示すように複数(対向する部分に一対)のスリット37aを有し、指の抜き差しを容易にすると共に、ある程度大きな指でも挿入できるようになっている。スリットの深さは、おおよそサックの長さの半分程度とすればよい。サック37の開口部付近にはリブ37cが形成され、ある程度の強度を確保し、耐久性を向上させている。
サック37に挿入された親指は、先端部37bに突き当たり、挿入する深さがこれにより規制される。従って、サック37により指の横方向の位置と縦方向の位置の両方が規制できる。また、サック37は固定部36に対して回動可能であるため、親指の状態に合わせて最適な向きに調整できる。
矯正サック37、矯正リング35および矯正リング38と一体となる固定部36は、やはり中空のリング状構造物であり、矯正サック37、矯正リング35および矯正リング38を除けば第1の態様と同様に構成されている。
矯正リング35は、第1の態様と同様に丁度人差し指を挿入して固定できる大きさの中空部35aを有するリング状構造体で、リングの軸中心は柄の軸中心に対して略同方向であるが、指を挿入しやすいように僅かに角度を持たせている。このときの角度としては、好ましくは5〜30°、より好ましくは10〜20°程度である。
矯正リング38は、矯正リング35と同様に中指を挿入して固定できる大きさの中空部38aを有し、リングの軸中心は柄の軸中心に対して、指を挿入しやすいように角度を持たせている。このときの角度としては、好ましくは15〜60°、より好ましくは30〜45°程度である。
匙本体32は、第1、第2の態様と同様に対象とする使用者、例えば乳幼児の口の大きさに即した大きさに形成されている。従って、第1、第2の態様より対象とする年齢が高い場合にはそれに合わせて大きなものとなる。また、匙形状となるような凹部32aが形成され、この部分の大きさも、一口で丁度よい量の食料を供給できるような大きさに調整されている。
さらに、第1、第2の態様と同様に柄31には括れ34が形成され、さらにその後部に後端保持部33が形成されている。その持ち方は第1の態様と同様であり、ここでの説明は省略する。
第3の態様のスプーン3を使用する場合、例えば図17に示すように、柄31を手の親指と人差し指の間に位置させる。この状態で親指を矯正サック37に挿入し、さらに人差し指を矯正リング35に、中指を矯正リング38に通して3つの指で柄21を保持する。そして、この持ち方はスプーンの正しい持ち方に近い状態となる。このスプーンを乳幼児に最初に使用する場合、通常これを第3段階として正しい持ち方ができるようにするとよい。
以上、第1〜第3の態様について、スプーンに適用した場合について説明したが、例えば図18〜20に示すように、フォークに適用することも可能である。ここで、図18は第1の態様をフォークに適用した例を示す正面図、図19は第2の態様をフォークに適用した例を示す正面図、図20は第3の態様をフォークに適用した例を示す正面図である。
図18のフォーク4は、図1のスプーン同様、柄41と柄の先端部に装着ないし形成されたフォーク本体42とを有し、フォーク本体42の中心線が柄41の軸中心に対してある程度の角度を有するようになっている。さらに、指固定構造として矯正リング45が固定部46を介して柄41に回動可能に固定されている。その他の構成もフォーク本体42を除き図1の第1の態様のスプーンとほぼ同様であり、説明を省略する。
なお、フォーク本体42は、対象とする使用者、例えば乳幼児の口の大きさに即した大きさに形成されている。また、その先端部にはフォーク形状42aが形成され、この部分も丁度よい大きさに調整され、なおかつ乳幼児にも危険のない鋭角のない形状となっている。
図19のフォーク5は、図7のスプーン同様、柄51と柄の先端部に装着ないし形成されたフォーク本体52とを有し、フォーク本体52の中心線が柄51の軸中心に対してある程度の角度を有するようになっている。さらに、指固定構造として矯正リング55が固定部56を介して柄51に回動可能に固定されている。その他の構成もフォーク本体52を除き図7の第2の態様のスプーンとほぼ同様であり、説明を省略する。
なお、フォーク本体52は、対象とする使用者、例えば乳幼児の口の大きさに即した大きさに形成されている。また、その先端部にはフォーク形状52aが形成され、この部分も丁度よい大きさに調整され、なおかつ乳幼児にも危険のない程度の緩やかな尖り形状となっている。
図20のフォーク6は、図12のスプーン同様、柄61と柄の先端部に装着ないし形成されたフォーク本体62とを有する。さらに、指固定構造として矯正サック67、矯正リング65および矯正リング68が固定部66を介して柄61に回動可能に固定されている。その他の構成もフォーク本体62を除き図12の第3の態様のスプーンとほぼ同様であり、説明を省略する。
なお、フォーク本体62は、対象とする使用者、例えば乳幼児の口の大きさに即した大きさに形成されている。また、その先端部にはフォーク形状62aが形成され、この部分も図20より大きくなるが丁度よい大きさに調整され、ある程度尖り形状が鋭くなるが乳幼児にも危険のない程度になっている。
以上、第1の態様から第3の態様まで3つの態様のスプーン、フォークについて説明した。次に、これらのスプーン、フォークを使用して、スプーン、フォークを使用して乳幼児にスプーン、フォークの練習を行わせる場合について説明する。
先ず、第1のステップとして例えば0才〜1才の段階で第1の態様のスプーン、フォークを用いる。ここで、例えば図5に示すように、通常の握り状態に親指が位置するように、矯正リング15に通して柄11を握りスプーンを保持する。この状態で使用して先ずスプーンに慣れさせるようにする。
次いで、例えば図6に示すように、矯正リング15を手の甲側になるように調整し、この状態で親指を矯正リング15に通して柄11を握りスプーンを保持する。この持ち方により親指が柄11に対して手の甲側に位置するため、より正しい持ち方に近くなる。
次に、第2のステップとして例えば1才〜2才の段階で第2の態様のスプーン、フォークを用いる。例えば図10に示すように、矯正リング25を手の甲側になるように位置させ、親指を矯正リング25に通して柄21を握り、親指は横向きの状態でスプーンを保持する。この状態で使用して、親指が自然に柄21に対して平行方向に向くように練習する。
次に、第3のステップとして例えば2才〜3才の段階で第3の態様のスプーン、フォークを用いる。例えば図17に示すように、柄31を手の親指と人差し指の間に位置させる。この状態で親指を矯正サック37に挿入し、さらに人差し指を矯正リング35に、中指を矯正リング38に通して3つの指で柄21を保持する。そして、この持ち方でスプーン(フォーク)の正しい持ち方が身に付くまで練習する。
さらに、この段階の持ち方はお箸の持ち方に近いため、次のステップとしてお箸の練習に移行させることが望ましい。これにより容易にお箸を持つことができるようになる。
以上、本考案のスプーン、フォークを第1の態様から第3の態様まで3つのステップで組み合わせて使用する例を説明したが、本考案のスプーン、フォークは、組み合わせて使用する以外に単独で用いることも可能であり、乳幼児のそれぞれの発達段階に応じて、最適な態様のものを選択して使用するとよい。
また、第3の態様のスプーン、フォークだけを使用しても十分な効果を得ることが可能である。このように、従来ではせいぜい握り易さしか考慮されていなかったスプーンに、正しい持ち方を練習させる機能を持たせることができ、小さく、かわいく、握りやすいスプーンを提供できる。
本考案のスプーン、フォークは、発達段階の乳幼児に適用した場合、その発達の状態に合わせて最適な態様のものを適用することができ、スプーン、フォークの練習を非常に効率よく効果的に行わせることができる。また、お箸の持ち方に近い状態に移行していくので、将来お箸を持つための基礎を作ることができ、お箸の練習としての効果も大きい。また、乳幼児と同程度の保持能力しかない障害者や老人などにも適用することができる。
本考案の第1の態様である第1実施例を示した正面図。 本考案の第1の態様である第1実施例を示した右側面図。 本考案の第1の態様である第1実施例を示した左側面図。 図1のA−A’断面矢視図。 本考案の第1の態様の第1の使用状態を示した図。 本考案の第1の態様の第2の使用状態を示した図。 本考案の第2の態様である第2実施例を示した正面図。 本考案の第2の態様である第2実施例を示した右側面図。 本考案の第2の態様である第2実施例を示した左側面図。 本考案の第2の態様の第1の使用状態を示した図。 本考案の第2の態様の第2の使用状態を示した図。 本考案の第3の態様である第3実施例を示した正面図。 本考案の第3の態様である第3実施例を示した右側面図。 本考案の第3の態様である第3実施例を示した左側面図。 図12のC−C’断面矢視図。 図12のB−B’断面矢視図。 本考案の第3の態様の使用状態を示した図である。 第1の態様をフォークに適用した例を示す正面図。 第2の態様をフォークに適用した例を示す正面図。 第3の態様をフォークに適用した例を示す正面図。
符号の説明
1 第1の態様のスプーン
2 第2の態様のスプーン
3 第3の態様のスプーン
11,21,31、41,51,61 柄
12,22,32 匙本体
42,52,62 フォーク本体
15,25,35,45,55,65 指矯正リング
16,26,36,46,56,66 保持部
37 指矯正サック
38 指矯正リング

Claims (6)

  1. 柄の部分に指の位置を矯正するための指固定構造を有するスプーンおよび/またはフォーク。
  2. 前記指固定構造は、リングまたはサック状の構造体である請求項1のスプーンおよび/またはフォーク。
  3. 発達段階に応じて指固定構造の位置や構造が異なる請求項1または2のスプーンおよび/またはフォーク。
  4. 前記指固定構造は、1または2以上の構造体が柄の軸中心に対して回動可能なように固定されている請求項1〜3のいずれかのスプーンおよび/またはフォーク。
  5. お箸の持ち方に近い状態に指の位置を規制する請求項1〜4のいずれかのスプーンおよび/またはフォーク。
  6. 発達段階に応じて指固定構造の位置や構造が異なる複数種類のスプーンおよび/またはフォークを有するスプーンおよび/またはフォークセット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH066114U (ja) * 1992-06-29 1994-01-25 西川ゴム工業株式会社 ウエザーストリップ
JP2011139720A (ja) * 2010-01-05 2011-07-21 Zuiko Corp 着用物品およびその製造方法
JP2012246013A (ja) * 2011-05-27 2012-12-13 Yoshino Kogyosho Co Ltd 取出し具付き容器

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