JP2011030938A - ゴルフクラブ用グリップ - Google Patents

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Abstract

【課題】滑り難くて、手に馴染むような、操作性やフィット感に優れたゴルフクラブ用のグリップを提供する。
【解決手段】グリップ10の主体部12の外表面の一部には多数の突起部20を含む突起部20を形成する。多数の突起部20を、グリップ10を握ったときに、少なくともグリップエンド14に近い側の手の中指、薬指、小指の付け根26から第一関節28までの間の指の表面に多数の突起部20接触させる。また、多数の突起部20を、グリップエンドに遠い側の手の人指し指、中指、薬指の付け根26ら第一関節28までの間の指の表面に接触させても良い。多数の突起部20は、グリップ10をしっかり握る指に接触して、それらの指に多数の突起部20が食い込むので、グリップ10とそのグリップ10を握った手との固定状態が強まり、手がグリップから滑るおそれを防止することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ゴルフクラブのシャフト等に取り付けるゴルフクラブ用グリップに関するものである。
従来から、ゴルフクラブのシャフトの先端には、両手で握るためのグリップが固定されている。ゴルフクラブのグリップは、力を伝達して正確な軌道でスイングするために非常に重要視されるものであるため、ゴルフクラブを両手で握った状態において、手が滑りにくいことや手触りの良さ等、操作性やフィット感が、高いレベルで求められている。
そのため、一般的には、ゴルフクラブのグリップはゴムや合成樹脂等の滑り難く、弾性を有し、手に馴染み易い材料で形成されており、ゴルフクラブを握り易くするためとゴルフクラブが手から抜難くするために、後端部分側(グリップエンド)から先端部分側にかけて緩やかなテーパ状(グリップエンド側が径大)にしたり、外表面には滑り止め用の多数の溝や凹みが形成されたりしている(特許文献1)。
特開平09−187540号公報
しかしながら、上記種々の工夫を凝らしても、グリップに対するプレイヤーの要求する操作性やフィット感を満足するためには十分とは言い難い。特にゴルフ初心者にとっては、グリップを握る力が安定していないため、従来のグリップでは、握り難かったり、滑り易かったりして、インパクト時にクラブヘッドがぶれてフックボールやスライスボール等のミスショットを誘発してしまう傾向があった。また、雨天時等は、グリップが余計に滑り易くなるため、スイングの際にゴルフクラブが手から抜けて飛び出すこともあり危険であった。
そこで、本発明は、初心者でも、手に馴染んで滑り難く、操作性に優れたゴルフクラブ用のグリップを提供することを目的とする。
本発明に係るゴルフクラブ用グリップは、略円筒状の主体部を有するものであって、前記主体部を両手で握ったときに、前記主体部の外表面のうちグリップエンドに近い側の手の中指、薬指、小指の付け根の位置から第一関節位置までの間の指の表面が接触する位置に、前記主体部の外表面から外方に突出する多数の突起部を形成した突起領域を設けることを特徴とするものである。本発明は、前記突起領域を、グリップエンドに近い側の手の中指、薬指、小指の付け根の位置から手のひらの表面の感情線の位置までの間の領域のうち、前記付け根に近い側の少なくとも半分と接触する位置まで広げることを特徴とするものである。本発明は、前記主体部を両手で握ったときに、前記主体部の前記外表面のうちグリップエンドから遠い側の手の人指し指、中指、薬指の付け根の位置から第一関節位置までの間の指の表面が接触する位置に、前記主体部の外表面から外方に突出する多数の突起部を形成した領域を設けることを特徴とするものである。本発明は、前記突起領域を、グリップエンドから遠い側の手の人指し指、中指、薬指の付け根の位置から手のひらの表面の感情線の位置までの間の領域のうち、前記付け根に近い側の少なくとも半分と接触する位置まで広げることを特徴とするものである。本発明は、前記突起領域の厚みを前記主体部の他の領域よりも薄く形成したことを特徴とするものである。本発明は、前記突起部の先端の位置を前記他の領域の外表面の高さより突出させることを特徴とするものである。本発明は、前記突起部の先端の位置を前記他の領域の外表面の高さに合わせることを特徴とするものである。本発明は、前記突起部の高さが0.3mm〜1.0mmであることを特徴とするものである。本発明は、前記突起部の高さが0.45mm〜0.7mmであることを特徴とするものである。本発明は、前記主体部を両手で握ったときに、前記主体部の前記外表面のうちグリップエンドから遠い側の手の親指が接触する位置に前記突起部を形成しないことを特徴とするものである。本発明は、前記主体部を両手で握ったときに、前記主体部の前記外表面のうちグリップエンドに近い側の手の親指が接触する位置に前記突起部を形成しないことを特徴とするものである。本発明は、平面から見たものであって前記突起領域全体の面積に対する前記突起部が指に触れる面積の比率を、前記突起領域全体の面積の25%以下としたことを特徴とするものである。本発明は、前記突起部の先端を丸みを帯びた形状としたことを特徴とするものである。本発明は、前記突起部が前記主体部の外表面に沿った棒状か波状であり、棒状か波状の前記多数の突起部の長手方向が、前記主体部の長手方向に対して30度〜60度に傾斜させたことを特徴とするものである。本発明は、前記突起部の長手方向が、前記主体部の長手方向に対して、傾斜方向を交互に変えることを特徴とするものである。本発明は、前記突起部の複数個を近接して配置し、前記近接して配置した突起部の複数個毎に、前記主体部の長手方向に対して、傾斜方向を交互に変えることを特徴とするものである。本発明は、前記突起領域が前記主体部の前記外表面の面積全体の5%以上50%未満であることを特徴とするものである。本発明は、前記主体部において前記突起領域以外の平坦領域外表面に、多数の凹みまたは多数の溝の少なくとも一方を形成したことを特徴とするものである。
本発明に係るゴルフクラブ用グリップは、主体部を両手で握ったときに、グリップエンドに近い側の手の中指、薬指、小指の付け根位置から第一関節位置までの間の指の表面(腹)が接触する位置に、多数の突起部を形成した領域を設けるものである。グリップエンドに近い側の手では、中指、薬指、小指がグリップをしっかり握る重要な指であるので、それらの指の付け根位置から第一関節位置までの間の指の表面に多数の突起部を接触させることで、多数の突起部がそれらの指の表面に食い込むことになり、グリップとグリップエンドに近い側の手との固定状態を強化させ、グリップエンドに近い側の手がグリップから滑るのを防止することができる。また、前記多数の突起部を形成した領域を、グリップエンドに近い側の手の中指、薬指、小指の3本の指の付け根から手のひらの表面の感情線までの間の領域のうち、3本の指の付け根に近い少なくとも半分に接触する位置まで拡げるようにする。これによって、グリップエンドに近い側の手がグリップから滑るのを更に防止することができる。このように、本発明では、少なくともグリップエンドに近い側の手とグリップとの滑りを防止するので、ショット時にも手が滑ることないため、スイングの安定感が増してインパクト時にヘッドがぶれることがないので、方向性を確保し正確なショットを打つことができ、的確な飛距離を出し易くなり、スコアメイクを向上させることができる。また、滑り難いので雨天時等でも安全なショットを行うことができる。
この他に、グリップエンドから遠い側の手の人指し指、中指、薬指の付け根位置から第一関節位置までの間の指の表面が接触する位置に、多数の突起部を形成した領域を設けるようにする。これによって、グリップとグリップエンドから遠い側の手との固定状態を強化させ、グリップエンドから遠い側の手もグリップから滑るのを防止することができる。グリップエンドから遠い側の手では、人指し指、中指、薬指がグリップをしっかり握る重要な指であるので、それらの指の付け根位置から第一関節位置までの間の指の表面に多数の突起部を接触させることで、多数の突起部がそれらの指の表面に食い込むことになり、グリップエンドから遠い側の手とグリップとの固定状態を強化させ、グリップエンドから遠い側の手がグリップから滑るのを防止することができる。また、前記多数の突起部を形成した領域を、グリップエンドから遠い側の手の人指し指、中指、薬指の3本の指の付け根から手のひらの表面の感情線までの間の領域のうち、3本の指の付け根に近い少なくとも半分に接触する位置まで拡げるようにする。これによって、グリップエンドに近い側の手がグリップから滑るのを更に防止することができる。
また、突起領域の厚みを他の外表面よりも薄く形成して、即ち、他の外表面よりも一段低くした領域に多数の突起部を形成する構成とし、その突起部の先端の位置を他の外表面の底面の高さに合わせることによって、滑り難いという効果はそのままに、さらに違和感なく握ることができる。突起部があると、人によっては違和感が生じる可能性もあるが、この構成であればその心配もなく、手によく馴染んでさらにフィット感が向上する。しかも、ゴルフグリップの製造においては、バリを取ったり表面を滑らかにするため、仕上げに表面を研磨する必要があるが、このように突起領域を一段低くして突起部の先端の位置を他の外表面の底面の高さと同等かそれ以下にしておくことにより、研磨工程の際、その突起領域に形成された突起部が磨耗するのを防ぐことができ、製造し易くなるという利点もある。
本発明では、突起部の高さを0.3mm〜1.0mmとする。なお、突起部の高さの最良の範囲としては、0.45mm〜0.7mmとすることで、突起部に接触する指や手のひらに違和感を感じさせることなく、グリップとの固定状態の強化を図ることができる。また、前記主体部を両手で握ったときに、グリップエンドから遠い側の手の親指が接触する主体部の外表面の位置に突起部を形成しないようにする。これによって、グリップエンドから遠い側の手の親指に違和感を感じさせないようにする。また、グリップエンドに近い側の手の親指が接触する位置に突起部を形成しないようにしても良い。また、平面から見たものであって前記突起領域全体の面積に対する前記突起部における指に触れる箇所の面積の比率を、前記突起領域全体の面積の25%以下とすることによって、指の表面が突起部の形状に対応して変形し易くなり、好適に食い込むので、指とグリップとの密着感・安定感が高まり、滑り難くなる。また、多数の突起部が外表面に沿った棒状か波状であり、棒状か波状の多数の突起部の長手方向が、主体部の長手方向に対して30度〜60度に傾斜させ、更に棒状か波状の多数の突起部の長手方向が前記主体部の長手方向に対して、傾斜方向を交互に変えることによって、スイング時の手とグリップとの滑りを防止することができる。
本発明に係るゴルフクラブ用グリップの斜視図である。 本発明に係るゴルフクラブ用グリップのA−A線拡大断面図である。 グリップエンドに近い側を握る手のひらを示す平面図である。 本発明に係るゴルフクラブ用グリップの使用状態を示す斜視図である。 図2のB方向から見たゴルフクラブ用グリップの表面の拡大平面図である。 本発明の他の実施形態に係るゴルフクラブ用グリップの拡大断面図である。 (a)は本発明の他の実施形態に係るゴルフクラブ用グリップの一形態を示す部分拡大断面図であり、(b)は同ゴルフクラブ用グリップの他の一形態を示す部分拡大断面図である。 (a)は本発明の他の実施形態に係るゴルフクラブ用グリップと指との接触箇所を示す部分拡大断面図であり、(b)は従来のゴルフクラブ用グリップと指との接触箇所を示す部分拡大断面図である。 図8(a)のB方向から見た突起部の指に触れる箇所を示す平面図である。
次に、本発明を図面に基づいて説明する。図1は本発明に係るゴルフクラブ用グリップの斜視図、図2はA−A線拡大断面図である。グリップ10は、略円筒状の主体部12と、その主体部12の一端に一体に形成されるグリップエンド14とを有する。筒状の主体部12の内壁面は、ゴルフクラブのシャフト16の上端付近の外壁面に接着剤等の既知の手段で固定する。グリップエンド14を備えたものにおいては、グリップエンド14の中央に空気抜きの貫通穴18を形成する。なお、本実施例では、グリップ10には略円筒状の主体部12にグリップエンド14を備える構成としたが、中には略円筒状の主体部12のみから成り、グリップエンド14を備えないものも存在するので、その形状でも構わない。略円筒状の主体部12は、グリップエンド14側が相対的に径大で、グリップエンド14と反対側が相対的に径小であるテーパ形状となっている。
本発明のグリップ10の材質は、ゴム等の弾性素材を用い、特に、EPDM(合成ゴム)のうちのシリカを配合剤としたエチレン・α−オレフィン・ジエン共重合ゴムの架橋物とするのが好ましい。シリカを配合剤としたエチレン・α−オレフィン・ジエン共重合ゴムの架橋物は、例えば充填剤や軟化剤や加硫剤や着色剤等を必要に応じて配合したものであっても良い。従来のグリップは、素材にカーボンを含んでいるため、グリップの色は黒い色かそれに近い色に限られていたが、材質をシリカを配合剤としたエチレン・α−オレフィン・ジエン共重合ゴムの架橋物とすれば、カーボンを含まないため、グリップ10をカラフルで明るい色にすることができる。
本発明のグリップ10の主体部12の筒状の外表面には、多数の突起部20を形成した突起領域22が形成される。主体部12において、突起領域22以外の箇所を平坦領域24とする。突起領域22における突起部20以外の外表面は、平坦領域24の外表面と同一面に設定される。突起部20は、突起領域22の外表面から外方向に垂直に伸びる直径約1mmのピン状のもので、上部が根元よりも直径が細くなり、先端が丸み帯びたものとする(高さは後述する)。その他の突起部20は、例えば外表面に沿った幅1mmで長さが4mmで横に寝かせた棒状や波状のものであっても良い(高さは後述する)。棒状や波状の突起部20でも、上部が根元よりも直径が細くなり、先端が丸み帯びたものとする。このように、ピン状であっても棒状や波状であっても、突起部20の先端の直径を細くしたり、丸みを帯びた形状とすることによって、グリップ10を握ったときに、指の表面(腹)が突起部20の形状に対応して変形し易くなり、好適に食い込むので、指とグリップ10との密着感・安定感が高まり、滑り難くなる。
突起部20の突出長さは、ピン状のものであっても、横に寝かせた棒状は波状のものであっても、その高さは0.3mm〜1.0mm(両端の数値を含む)とするのが望ましい。突起部20の突出長さが0.3mm未満の場合には、突起部20の突出長さが短いため、グリップ10と手との滑り止め効果を得ることができないおそれがある。この反対に、突起部20の突出長さが1.0mmを超える場合には、突起部20の突出長さが長すぎて、グリップ10を握った際に、違和感を感じる場合が多い。突起部20の突出長さは、0.45mm〜0.7mm(両端の数値を含む)であれば、一般の大人ではどのような人でも違和感なく適応することができる。突起部20の突出長さが0.45mm未満では、人によっては、グリップ10と手との滑り止め効果を得ることができない場合もある。また、突起部20の突出長さが0.7mmを超える場合には、人によっては、突起部20の突出長さが長すぎて、グリップ10を握った際に、違和感を感じる場合がある。
図1に示す多数の突起部20を形成した突起領域22は、グリップ10を握ったときに、両手の人指し指、中指、薬指、小指の付け根26(図3参照)から第一関節28 (図3参照)までの間の指の表面に対向する箇所を含む領域である。図3は左手を示す。本発明の突起領域22の多数の突起部20は、少なくとも、グリップエンド14に近い側の手の中指、薬指、小指の3本の指の付け根26から第一関節28までの間の指の表面(腹)と接触するものであれば良い。これは、グリップエンド14に近い側の手の中指、薬指、小指の3本の指がグリップ10をしっかり握ることがグリップ10を握る基本であることから、グリップエンド14に近い側の手の中指、薬指、小指の3本の指の付け根26から第一関節28までの間の指の表面(グローブ30を付けていた場合には、そのグローブ30の表面)に、突起領域22に形成した多数の突起部20を接触させる。この結果、突起領域22に形成した多数の突起部20が、グリップエンド14に近い側の手の中指、薬指、小指の3本の指の付け根26から第一関節28までの間の指の表面(グローブ30を付けていた場合には、そのグローブ30の表面)に食い込み、手またはグローブ30と本発明のグリップ10との固定状態が強化され、スイング時の手とグリップ10との間の滑りの発生を防止する。
突起領域22に形成した多数の突起部20と接触する箇所として次に好ましい箇所は、グリップエンド14に近い側の手の中指、薬指、小指の3本の指の付け根26から、手のひらの表面のうち、手相でいうところの感情線32までの間の領域34のうち、少なくとも半分(3本の指の付け根26から感情線32までの間隔のうち、指の付け根側26の少なくとも半分)を含むものとするのが望ましい。グリップエンド14に近い側の手でグリップ10を握る際に、グリップエンド14に近い側の手の中指、薬指、小指の付け根26から第一関節28までの間の指の表面がグリップ10をしっかり握るが、手のひらの表面のうち中指、薬指、小指の3本の指の付け根26から感情線32までの間の領域34の半分以上の箇所もグリップ10に接触するので、この領域34にも突起領域22の突起部20を接触させるのが望ましい。突起領域22の多数の突起部20が手のひらの表面の領域34に食い込むので、グリップエンド14に近い側の手またはグローブと本発明のグリップ10との固定状態が強化され、スイング時の手とグリップ10との間の滑りの発生を防止する。
なお、図1や図4に示すように、片手(グリップエンド14に近い側の手)ではなく、グリップエンド14から遠い側の手の人指し指、中指、薬指の指の付け根26から第一関節28までの間の指の表面(腹)に、突起領域22の多数の突起部20を接触させるようにしても良い。グリップエンド14から遠い側の手では、人指し指、中指、薬指の付け根26から第一関節28までがしっかりグリップ10を握るのである。このため、グリップエンド14から遠い側の手では、人指し指、中指、薬指の付け根26から第一関節28までの指の表面に突起領域22の多数の突起部20を接触させる。これによって、グリップエンド14から近い側の手だけでなく、グリップエンド14から遠い側の手にも突起領域22の多数の突起部20が食い込むので、スイング時の手とグリップ10との滑りの発生を更に防止することができる。
更に、グリップエンド14から遠い側の手の人指し指、中指、薬指の3本の指の付け根26から、手のひらの表面のうち感情線32(その延長箇所)までの間の領域34のうち、少なくとも半分(3本の指の付け根26から感情線32までの間隔のうち、指の付け根側26の少なくとも半分)を含むものとするのが望ましい。グリップエンド14から遠い側の手でグリップ10を握る際に、グリップエンド14から遠い側の手でグリップ10をしっかり握った場合、手のひらの表面のうち人指し指、中指、薬指の3本の指の付け根26から感情線32までの間の領域34の半分以上の箇所もグリップ10に接触するので、この領域34にも突起領域22の突起部20を接触させるのが望ましい。突起領域22の多数の突起部20が手のひらの表面の領域34に食い込むので、グリップエンド14から遠い側の手と本発明のグリップ10との固定状態が強化され、スイング時の手とグリップ10との間の滑りの発生を防止する。
主体部12を両手で握ったときに、主体部12の外表面20のうち、グリップエンド14とは反対側の手の親指が接触する位置に突起部20を形成しないことが望ましい。これは、グリップエンド14とは反対側の手の親指が多数の突起部20に触れた場合に、その親指に突起部20の違和感を感じる人がいるかも知れないからである。また、主体部12を両手で握ったときに、主体部12の外表面20のうちグリップエンド14に近い側の手の親指が接触する位置に突起部20を形成しないことが望ましい。一般に、グリップエンド14に近い側の手にはグローブ30を嵌める人が多いが、中にはグリップエンド14に近い側の手にグローブ30を嵌めない人がいるので、グローブ30を嵌めない手の親指に突起部20の違和感を感じる人があるかも知れないからである。
なお、多数の突起部20を形成した突起領域22は、主体部12の外表面の面積全体の5%以上50%未満とするのが望ましい。突起領域22が主体部12の外表面20の面積全体の50%以上となると、グリップ10の表面積に突起領域22が半分以上を占めることになり、グリップ10を握った際に、突起領域22に接触する必要のない手や指の箇所が突起領域22に形成された多数の突起部20が接触することになり、違和感を感じる人が多くなるかもしれないからである。また、5%未満になると、突起部20が接触する手の箇所の必要面積を得られなくなる可能性がある。なお、突起領域22が50%を超える場合があっても、差し支えはない。
次に、図5に基づいて、突起部20について説明する。図5においては、多数の棒状(波状であっても良い)の突起部20の複数個(例えば3個)を近接して平行に配置し、各棒状の突起部20の長手方向が主体部12の外表面の長手方向に対して、角度θを30度〜60度に傾斜して配置させたものである。更に、近接して平行に配置した多数の突起部20毎に、主体部20の長手方向に対して、傾斜方向を交互に変えるようにしたものである。このように、棒状の突起部20の長手方向を主体部12の外表面の長手方向に対して、角度θを30度〜60度に傾斜して配置することによって、スイング時に手やグローブ30と棒状等の突起部20との滑りを更に防止することができる。なお、図5においては、多数の棒状の突起部20の3個を近接して平行に配置したが、1個の棒状の突起部20としても良い。
突起部20を形成した突起領域22以外の箇所(平坦領域24)の外表面に、多数の溝や凹み36を形成しても良い。平坦領域24に形成するものは、溝や凹みのいずれか一方だけでなく、溝と凹みの両方であっても良い。多数の溝や凹み36は、グリップ10の表面に模様を形成するためと、手とグリップ10の間の滑りを若干防止するためである。しかし本発明の多数の突起部20は、多数の溝や凹み36と比べて、手とグリップ10の間の滑りを格段に防止することができる。
ここで、他の実施形態として、図2のA−A線拡大断面図に対応した拡大断面図を図6に示す。この図6の拡大断面図に示す通り、突起部120を形成する突起領域122の厚みを平坦領域124よりも薄くして、その突起領域120の底面138の位置を平坦領域124の外表面(底面)140よりも一段低くする構成としてもよい。このとき、突起部120の先端は、図7(a)の部分拡大断面図に示すように平坦領域124の外表面140と同じ高さとするか、又は、図7(b)の部分拡大断面図に示すように平坦領域124の外表面140よりも若干高い位置とすることが好ましい。このような構成とすることによって、人によっては、滑り難いという効果はそのままに、さらに違和感なく握ることができ、手によく馴染んでフィット感が向上する。
このとき、図8(a)の部分拡大図に示すように、突起部120の先端の幅(または直径)を細くしたり、丸みを帯びた形状とすることによって、グリップ10を握ったときに、指の表面(腹)が突起部120の形状に対応して変形し易くなり、好適に食い込むので、指とグリップ110との密着感・安定感が高まり、滑り難くなる。一方、図8(b)の部分拡大図に示すように、平坦な外表面から掘り込んで模様を形成する溝や凹み136では、その溝や凹み136が広い面積を占めていたとしても、上記効果は得られず、滑り難さの面からも本発明のグリップ110に形成した突起部120とは雲泥の差が生じる。
指の表面(腹)が突起部120により確実に食い込むためには、突起領域122の全体の面積に対する突起部120における指に触れる箇所121の面積の比率を、突起領域122全体の面積の25%以下とするのが望ましい。突起部120における指に触れる箇所121の面積は、図9(図8において突起領域22をB方向から見た平面図)において、ハッチングで示す。図8(b)に示すように、グリップ10の表面に模様等を示すための溝や凹み136が形成されるが、溝や凹み136等の面積は、グリップの表面積の半分よりはるかに少ない面積であり、溝や凹み136等は積極的に、その位置に指を食い込ませるものではない。
また、突起部120の形状が棒状や波状であれば、握ったときの力の入れ加減によって、その長手方向に対して左右に微動することにもなり、さらにフィット感が向上する。さらに、突起領域122を平坦領域124よりも一段低くして突起部120の先端の位置を平坦領域124の外表面140の高さと同等かそれ以下にしておけば、ゴルフグリップの製造における仕上げの研磨工程の際に、その突起領域122に形成された突起部120が磨耗するのを防ぐことができ、製造し易くなるという利点もある。
次に、このゴルフクラブ用のグリップ10の使用方法を図4に基づいて説明する。右利きの人の場合であれば、左手がグリップエンド14に近い側の手となり、左手の中指、薬指、小指の三本の指の付け根26から第一関節28までの間の指の表面(グローブ30を嵌めている場合には指の表面に接触するグローブ30の箇所)をグリップ10に接触させてグリップ10を握る。この際、左手の中指、薬指、小指の三本の指の付け根26から第一関節28までの間の指の表面に、突起領域22の多数の突起部20が接触する。そして左手でグリップ10をしっかり握ることにより、中指の三本の指の付け根26から第一関節28までの間の指の表面(グローブ30を嵌めている場合には指の表面に接触するグローブ30の箇所)に多数の突起部20が食い込み、グリップエンド14に近い側の手である左手とグリップ10との固定状態が強化され、スイング時にグリップエンド14に近い側の手である左手とグリップ10との滑りを防止することができる。この際に、左手の手のひらの表面のうち、中指、薬指、小指の3本の指の付け根26から感情線32までの間の領域34(グローブ30を嵌めている場合には手のひらに接触するグローブ30の箇所)に多数の突起部20を接触させることで、左手とグリップ10との滑りを更に防止することができる。また、グリップエンド14より遠い側の手である右手の人指し指、中指、薬指の指の付け根26から第一関節28までの間の指の表面に、突起領域22に形成した多数の突起部20を接触させる。これによって、グリップエンドより遠い側の手である右手とグリップ10との滑りを防止することができる。
グリップエンド14に近い側の手の中指、薬指、小指の指の付け根26から第一関節28までの間の指の表面に、突起領域22の多数の突起部20を接触させるようにし(人指し指を省略)、グリップエンド14から遠い側の手の人指し指、中指、薬指の付け根26から第一関節28までの間の指の表面に、突起領域22の多数の突起部20を接触させるようにした(小指を省略)のは、グリップエンドに近い側の手の人指し指がグリップエンドから遠い側の手の小指と絡み合わせるインターロッキング方式でグリップ10を握った場合、絡み合わせた一対の指が突起領域22に形成した多数の突起部20を接触しなくなるからである。なお、グリップエンドに近い手の人指し指がグリップエンドから遠い側の手の小指と絡み合わせないテンフィンガーグリップの場合、親指を除く全ての指に突起領域22の多数の突起部20を接触させるようにすることが望ましい。
本発明のゴルフクラブ用グリップを利用すれば、ゴルフクラブのグリップとプレーヤーの手とが従来より滑らなくなるので、ゴルフを安全快適に楽しむことができる。
10 グリップ
12 主体部
14 グリップエンド
20 突起部
22 突起領域
26 付け根
28 第一関節
32 感情線
34 領域
121 突起部において指が触れる箇所

Claims (17)

  1. 略円筒状の主体部を有するものであって、前記主体部を両手で握ったときに、前記主体部の外表面のうちグリップエンドに近い側の手の中指、薬指、小指の付け根の位置から第一関節位置までの間の指の表面が接触する位置に、前記主体部の外表面から外方に突出する多数の突起部を形成した突起領域を設けることを特徴とするゴルフクラブ用グリップ。
  2. 前記突起領域を、グリップエンドに近い側の手の中指、薬指、小指の付け根の位置から手のひらの表面の感情線の位置までの間の領域のうち、前記付け根に近い側の少なくとも半分と接触する位置まで広げることを特徴とする請求項1記載のゴルフクラブ用グリップ。
  3. 前記主体部を両手で握ったときに、前記主体部の前記外表面のうちグリップエンドから遠い側の手の人指し指、中指、薬指の付け根の位置から第一関節位置までの間の指の表面が接触する位置に、前記主体部の外表面から外方に突出する多数の突起部を形成した領域を設けることを特徴とする請求項1または2記載のゴルフクラブ用グリップ。
  4. 前記突起領域を、グリップエンドから遠い側の手の人指し指、中指、薬指の付け根の位置から手のひらの表面の感情線の位置までの間の領域のうち、前記付け根に近い側の少なくとも半分と接触する位置まで広げることを特徴とする請求項3記載のゴルフクラブ用グリップ。
  5. 前記突起領域の厚みを前記主体部の他の領域よりも薄く形成したことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のゴルフクラブ用グリップ。
  6. 前記突起部の先端の位置を前記他の領域の外表面の高さより突出させることを特徴とする請求項5記載のゴルフクラブ用グリップ。
  7. 前記突起部の先端の位置を前記他の領域の外表面の高さに合わせることを特徴とする請求項5記載のゴルフクラブ用グリップ。
  8. 前記突起部の高さが0.3mm〜1.0mmであることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載のゴルフクラブ用グリップ。
  9. 前記突起部の高さが0.45mm〜0.7mmであることを特徴とする請求項8記載のゴルフクラブ用グリップ。
  10. 前記主体部を両手で握ったときに、前記主体部の前記外表面のうちグリップエンドから遠い側の手の親指が接触する位置に前記突起部を形成しないことを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載のゴルフクラブ用グリップ。
  11. 前記主体部を両手で握ったときに、前記主体部の前記外表面のうちグリップエンドに近い側の手の親指が接触する位置に前記突起部を形成しないことを特徴とする請求項10記載のゴルフクラブ用グリップ。
  12. 平面から見たものであって前記突起領域全体の面積に対する前記突起部における指に触れる箇所の面積の比率を、前記突起領域全体の面積の25%以下としたことを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載のゴルフクラブ用グリップ。
  13. 前記突起部の先端を丸みを帯びた形状としたことを特徴とする請求項1乃至12のいずれかに記載のゴルフクラブ用グリップ。
  14. 前記突起部が前記主体部の外表面に沿った棒状か波状であり、棒状か波状の前記多数の突起部の長手方向が、前記主体部の長手方向に対して30度〜60度に傾斜させたことを特徴とする請求項1乃至13のいずれかに記載のゴルフクラブ用グリップ。
  15. 前記突起部の長手方向が、前記主体部の長手方向に対して、傾斜方向を交互に変えることを特徴とする請求項14記載のゴルフクラブ用グリップ。
  16. 前記突起部の複数個を近接して配置し、前記近接して配置した突起部の複数個毎に、前記主体部の長手方向に対して、傾斜方向を交互に変えることを特徴とする請求項14記載のゴルフクラブ用グリップ。
  17. 前記突起領域が前記主体部の前記外表面の面積全体の5%以上50%未満であることを特徴とする請求項1乃至16のいずれかに記載のゴルフクラブ用グリップ。
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