JP5055056B2 - ラケット - Google Patents

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Description

本発明は、ラケットに関し、特に、打面を囲むフレームと、把持するためのグリップとを有するラケットに関する。
ラケットは、ソフトテニス、硬式テニス、スカッシュ、バドミントンなどの競技で用いられている。ラケットは、フレームと、フレームに装着されたグリップとを有している。
フレームは、ボールやシャトルコックを打つための打面を囲む略円形のヘッド部と、ヘッド部から延出するシャフト部とから構成されており、このシャフト部にグリップが装着される。グリップは、プレーヤー(ユーザー)がラケットを把持する部分である。
ソフトテニスでは、弾力性に富むゴム製のボールを用いている。このようなボールは、ラケットの打球面に衝突した際の衝撃力を吸収してしまうので、プレーヤーは、ボールを力強く打つためにラケットのグリップを力強く把持する必要がある。そのため、ソフトテニス用ラケットのグリップは、一般的には、その長手方向に垂直な方向の断面の外形がほぼ正八角形となるように成形されている(例えば、特許文献1参照。)。
実開平05−011968号公報(図2,段落0020)
上記目的を達成するために、本発明のラケットは、打面を囲むフレームと、把持するためのグリップとを有するラケットであって、前記グリップの、前記打面側の先端とは反対側にある後端の外形と、前記グリップの、前記後端から、前記先端及び前記後端間の中央位置と前記先端の間の中央まで、の間における所定位置における断面の外形とが、互いに相似形でなく、
前記所定位置は、前記グリップの、
前記中央位置から、
前記中央位置と前記先端の間の中央まで、
の間に位置し、
前記後端の外形は、前記打面に垂直な方向から見たときの長さに対する前記打面に平行な方向から見たときの長さの割合を示す長さ比が、ある比の八角形であり、
前記所定位置における断面の外形は、前記長さ比が、他の比の八角形であり、
前記所定位置における断面の外形の前記長さ比よりも、前記後端の外形の長さ比の方が1に近くなるように形成されており、
前記グリップは、前記中央位置よりも前記後端側のある位置から、前記中央位置よりも前記先端側の他の位置にかけて、先細りとなるように形成された部分を含み、
前記打面に平行な方向から見て、前記グリップは、前記打面側の先端とは反対側にある後端から、前記先端及び前記後端間の中央位置と前記先端の間の中央にかけて、ある傾斜角度にて先細りとなっており、
前記打面に垂直な方向から見て、前記グリップは、前記打面側の先端とは反対側にある後端から、前記先端及び前記後端間の中央位置と前記先端の間の中央にかけて、他のある傾斜角度にて先細りとなっており、
前記グリップの前記打面に平行な方向から見たときの前記ある傾斜角度は、前記打面に垂直な方向から見たときの前記他のある傾斜角度よりも大きい
ことを特徴とする。
しかし、断面の外形がほぼ正八角形であるようなグリップでは、グリップの側面の面配置が均一であるために、プレーヤーは、グリップチェンジのためにグリップを回転させるとラケットの打面の向きが分からなくなる。このため、プレーヤーは、グリップチェンジの度にラケットの打面の向きを視認する必要があり、結果として、プレーヤーは、迅速なグリップチェンジを行うことができない。したがって、グリップの側面の面配置が均一なラケットでは、グリップチェンジの容易性が低い。
本発明は、上記のような課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、グリップチェンジの容易性を向上させることができるラケットを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明のラケットは、打面を囲むフレームと、把持するためのグリップとを有するラケットであって、前記グリップの、前記打面側の先端とは反対側にある後端の外形と、前記グリップの、前記後端から、前記先端及び前記後端間の中央位置と前記先端の間の中央まで、の間における所定位置における断面の外形とが、互いに相似形でないことを特徴とする。
本発明のラケットによれば、グリップの後端の外形とグリップの上記所定位置における断面の外形が異なる。これにより、プレーヤー(ユーザー)は外形の違いから打面の向きを把握することが可能となる。したがって、ラケットの打面の向きを視認する必要がなくなり、グリップチェンジの容易性が向上する。
本発明のラケットによれば、グリップチェンジの容易性を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係るラケットの構成の一例を概略的に示す図であり、図1(a)は、ラケットの打球面に垂直な方向から見たときの平面図であり、図1(b)はラケットの打球面に水平な方向から見たときの側面図である。
図1に示すラケット1は、ソフトテニス用のラケットであり、フレーム10と、フレーム10に装着されたグリップ100とを有する。なお、ソフトテニスは、弾力性に富むゴム製のボールを打つ競技である。
図1(b)に示すように、フレーム10及びグリップ100は1つの水平面上に配置されており、ラケット1は、グリップ100の軸方向に長い。ラケット1の長手方向の長さ(全長)は、約700mmである。グリップ100は、ソフトテニスを行うプレーヤー(ユーザー)がラケット1を把持する部分に該当し、軸方向の長さ(全長)は、約180mmである。
フレーム10は、金型を用いて成形された一部材からなる樹脂成形体であり、図1(a)に示すように、略円形に成形されたヘッド部11と、ヘッド部11から延出するシャフト部12とを有する。
ヘッド部11には、ストリング(ガット)が縦方向及び横方向に張設され(図示せず)、これにより、水平面をなす略円形の打球面20が形成される。つまり、ヘッド部11は、打球面20を囲むためのフレームである。
シャフト部12は、グリップ100が装着される側が1本の棒状部分となっており、また、ヘッド部11側が二股に分岐した分岐部分となっている(オープンスロート)。シャフト部12に分岐部分を設けることにより、ヘッド部11が2点で支持されるので、打球面20にボールが衝突したときにヘッド部11に生じる振動(面ぶれ)が抑制される。なお、プレーヤーは、ボレーやカットショットを放つ際に、シャフト部12の棒状部分を把持する場合がある。このようなプレーヤーのために、シャフト部12の棒状部分の長さをある程度確保することが好ましい。
なお、シャフト部12の形状は、上述したものに限られることはない。例えば、シャフト部12は、全体的に1本の棒状となっているもの(オープンスロートとなっていないもの)であってもよいし、グリップ100が装着される側から二股に分岐した形状のものであってもよい。
また、図1に示すように、グリップ100は、グリップベース110と、エンドキャップ150と、グリップテープ160とから構成されている。
グリップベース110は、例えばウレタン樹脂を成形した樹脂成形体で構成されており、シャフト部12に装着される。具体的には、シャフト部12がグリップベース110の先端にある頂面111から突出した状態でグリップベース110が装着される(図2参照)。グリップベース110の断面の外形は、略八角形である(図2〜図4参照)。
エンドキャップ150は、グリップベース110の先端とは反対側にある末端、つまり底面112を覆うためのキャップである。グリップテープ160は、例えば幅25mmの帯状に成形されたポリウレタン樹脂の一面に粘着材を付着させたものであり、エンドキャップ150及びグリップベース110の周囲に図1に示すように巻回される。
図2は、図1におけるグリップ100のグリップベース110の外観を示す図であり、図2(a)は、図1のラケット1の打球面20に垂直な方向(図1(a)と同じ方向)から見た平面図であり、図2(b)は、図1のラケット1の打球面20に水平な方向(図1(b)と同じ方向)から見たときの側面図である。図3は、グリップベース110の底面112の外形を示す底面図である。
グリップベース110の断面の外形は、上述したように略八角形であり、また、底面112の外形は、図3に示すように、各辺の長さが(例えば31mmで)等しい正八角形である。したがって、グリップベース110は、8つの側面121〜128を有する(図2,図3参照)。8つの側面121〜128は、互いに略平行な1組の面が4組で構成される。8つの側面121〜128のうち、互いに略平行な1組の側面121,125は、ヘッド部分11がなす水平面、つまり打球面20に略平行である(図2,図3参照)。
図2に示すように、グリップベース110は、底面112から頂面111にかけて側部が先細り(テーパ)となるテーパ形状をなしており、本実施の形態では、テーパ面である側面121〜128の各々が平ら(フラット)であり、底面112から頂面111にかけて外形が徐々に変化する。
ここで、グリップベース110のテーパ面の角度について説明する。
図2(a)に示す傾斜角度θ1は、グリップベース110のテーパ面の1つである側面127が、底面112に垂直な平面との間でなす傾斜角度(グリップ100を打球面20に垂直な方向から見たときの傾斜角度)を示しており、大きさは、例えば0.6°である。他の側面122〜124,126,128の傾斜角度の大きさも側面127の傾斜角度θ1の大きさに等しい。
図2(b)に示す傾斜角度θ2は、グリップベース110のテーパ面の1つである側面121が、底面112に垂直な平面との間でなす傾斜角度(グリップ100を打球面20に水平な方向から見たときの傾斜角度)を示しており、大きさは、例えば1.2°である。もう一方の側面125の傾斜角度の大きさも側面121の傾斜角度θ2の大きさに等しい。ここで、上述したように、側面121,125は、打球面20に略平行である。
このように、傾斜角度θ1,θ2の大きさは互いに異なり、打球面20に略平行な側面121,125の傾斜角度θ2の大きさが、傾斜角度θ1の大きさよりも大きくなるように設定されている。このようにテーパ面の傾斜角度を変えることで、グリップ110において打球面20を容易に把握しやすい面(後述する打球面把握領域)を簡単に形成することができる。
また、図2に示すように、側面121の表面積は、側面123の表面積よりも大きい。
この表面積の違いについて説明する。側面121の表面積と側面123の表面積は、グリップ110の中央位置(図2における線IV−IVに対応する位置)よりも底面112側の後端部分(以下、「グリップエンド」という)ではさほど変わらないが、中央位置を含む頂面111側では大きな違いが見られる。特に、側面121のハッチング領域121a(以下、「打球面把握領域」という)の広さは、側面123の対応部分よりも広い。なお、同様の打球面把握領域は、側面125にも形成される。
図4は、図2におけるグリップのグリップベース110の中央位置における断面の外形を示す断面図であり、図2(a),(b)における線IV−IVに沿う断面図である。なお、図4には、図3に示すグリップベース110の底面112の外形に沿う外形線112aも示されている。
図4に示す断面130は、図2(a),(b)における線IV−IVを含む平面に形成されるグリップベース110の断面である。図2(a),(b)における線IV−IVは、グリップベース110の頂面111及び底面112の間のちょうど中間の位置(以下、「中央位置」という)に該当する。このため、図4に示す断面130を、本明細書では、以下、「中央断面130」という。
図4に示すように、中央断面130の中央、即ちグリップベース110の内側には、孔が形成されており、この孔にシャフト部12が配置される。
また、図4に示すように、中央断面130の外形線130aに囲まれた領域の面積は、外形線112aに囲まれた領域の面積(底面112の表面積)よりも小さい。これは、図2を用いて説明したように、グリップベース110がテーパ形状をなしているためである。
また、図4に示すように、中央断面130の外形は、八角形である。中央断面130の外形線130aは、グリップベース110の8つの側面121〜128のそれぞれに対応する8つの辺131〜138を有する。8つの辺131〜138は、互いに略平行な1対の辺が4組で構成される。8つの辺131〜138のうち、互いに略平行な1対の辺131,135は、打球面20に平行である。
ただし、中央断面130の外形は、正八角形ではなく、図4に示すように、各辺の長さが他の辺の長さと異なる扁平八角形となっている。したがって、中央断面130の外形(扁平八角形)と、底面112の外形(正八角形)とが互いに相似形となっていない。これは、図2を用いて説明したように、グリップベース110のテーパ面がなす傾斜角度θ1,θ2が異なるためである。
より具体的には、辺131,135が最も長く、次いで、辺133,137が長く、辺132,134,136,138が最も短い。なお、このような傾向は、頂面111に近づくほど大きくなり、グリップベース110の断面の外形である扁平八角形は、頂面111に近いほど、シャフト部12の断面の外形である長方形に近い扁平八角形となる(図2参照)。逆に、底面112に近いほど、扁平八角形は、底面112の外形である正八角形に近くなる。
また、中央断面130の外形(扁平八角形)と、底面112の外形(正八角形)とが互いに相似形となっていないため、図4に示すように、中央断面130の外形の扁平率は、底面112の扁平率と異なり、底面112の扁平率の方が中央断面130の外形の扁平率よりも大きい。本実施の形態では、底面112の扁平率の値が1.00であり、中央断面130の外形の扁平率の値が例えば0.93である。なお、扁平率とは、打球面20に垂直な方向から見たときの長さ(横幅)に対する、打球面20に水平な方向から見たときの長さ(縦幅)の割合(縦幅/横幅)を示す長さ比、すなわち縦横比をいう。
なお、図4では、中央断面130について説明したが、本実施の形態では、底面112から頂面111にかけてグリップ100の側面にテーパ面が形成されているので、他の断面においても図4を用いて説明した内容と同様のことが云える。例えば、底面112と中央位置の間の任意の位置における断面も扁平八角形となっており、底面112の外形(正八角形)の相似形となっていない。同様に、中央位置と頂面111の間の任意の位置、例えば中央位置と頂面111間のちょうど中間の位置(以下、「3/4位置」という)も底面112の外形(正八角形)の相似形となっていない。
図1乃至図4を用いて説明したように、本実施の形態に係るラケット1によれば、グリップベース110の底面112の外形が正八角形であり、そのグリップベース110には、中央断面130などの外形が扁平八角形となるように、傾斜角度(θ1,θ2)が異なる2種類のテーパ面が形成されている。つまり、グリップ100の断面がなす形状は、グリップエンドでは正八角形又は略正八角形であったものが、頂面111側に向かうにつれて徐々に扁平八角形となって相似形ではなくなる。
このため、本実施の形態に係るラケット1のグリップベース110は、従来のソフトテニス用ラケットのグリップの外形(正八角形)及び側面の均一な面配置がほぼ維持された部分(扁平率の値が1に等しいか又は1に近い部分)をグリップエンドに含み、従来のソフトテニス用ラケットのグリップの外形とは相似形ではない外形(扁平八角形)を持つ部分(扁平率の値がグリップエンドの扁平率の値よりも小さい部分)をグリップエンドよりも先端側に含むことになる。
したがって、プレーヤーは、グリップ100のグリップエンド(底面112側の側面)を従来のソフトテニス用ラケットと変わらずに(大きな違和感なく)力強く把持することができる。
さらに、グリップ100のグリップエンドよりも先端側ではグリップベース110の外形が扁平八角形となっているので、プレーヤーは、グリップ100を把持する際に、手が打球面把握領域に接触する(又は接触させる)だけで、扁平八角形において長さが最も長い辺131,135を含む側面121,125を外形や表面積の違いから触感で容易に把握することができる。
なお、プレーヤーは、グリップ100を把持する際に、グリップエンドを把持するのが通常であるが、このとき、プレーヤーの手(例えば、手の一部である人差し指や親指、掌)は、グリップ100の中央位置に接触するのが一般的である(図5参照)。この中央位置は打球面把握領域内にあるため、プレーヤーがグリップエンドを把持しても、上記効果を奏することができる。グリップエンドを把持する人の手が大きい場合や、グリップ100の中央位置を把持する人の場合でも、プレーヤーの手は、グリップ100の上記3/4位置に接触する。これらを考慮して、打球面把握領域がグリップベース110の中央位置と3/4位置の双方を含むようにテーパ面が形成されている。
ここで、プレーヤーは、上記側面121,125(又は辺131,135の長さ)と打球面20との関係(本実施形態では、最も長い辺131,135を含む側面121,125と打球面20とが略平行であること)を予め把握しておくことで、グリップチェンジの際に打球面20の向きを正確に把握することができる。このため、打球面20の向きを視認する必要をなくすことができるので、ソフトテニスの競技中に迅速なグリップチェンジを行うことが可能となる。この結果、グリップチェンジの容易性が向上する。
まとめると、本実施の形態に係るラケット1は、グリップ100が上記構成(形状)をとっているため、グリップチェンジの容易性が高い。
次に、本実施の形態に係るラケット1を用いたグリップチェンジについて、図5を用いて説明する。
図5は、図1のラケット1を把持したときの状態を示す斜視図であり、図5(a)は、把持方法としてウエスタングリップを採用した場合を示し、図5(b)は、把持方法としてイースタングリップを採用した場合を示す。
図5(a)に示すウエスタングリップは、打球面20の向きとプレーヤーの腕の軸の方向が略垂直となる把持方法であり、ソフトテニスでは一般的な把持方法である。プレーヤーは、把持方法としてウエスタングリップを採用することで、いわゆる「厚い握り」でグリップエンドを力強く把持することができる。これにより、弾性力のあるボールに対してグラウンドストロークなどのショットを安定的に力強く放つことができる。
図5(b)に示すイースタングリップは、打球面20の向きとプレーヤーの腕の軸の方向が略平行となる把持方法であり、ソフトテニスよりも弾力性の低いボールを打つ競技である硬式テニスでは一般的な把持方法である。このイースタングリップでは、打球面20を意識しやすくなるので、ボールをコントロールしやすくなる。そのため、サーブやスマッシュショットを放つのに適している。イースタングリップは、ソフトテニスの競技中にウエスタングリップから一時的にグリップチェンジするときの把持方法として採用される場合が多い。
上述したように、ウエスタングリップもイースタングリップも、打球面20の向きを把握することが重要となる。特に、競技中のグリップチェンジの際には、プレーヤーは、高速で移動するボールを視認しながら、打球面20の向きを把握する必要がある。
そこで、競技に用いるラケットとして、本実施の形態に係るラケット1を用いることにより、打球面20を視認することなく触感によって側面121や側面125の位置、ひいては打球面20の向きを容易に把握することができる。具体的には、プレーヤーは、グリップエンドよりも上方で接触している手の一部(人差し指、親指、及び掌)の触感により、図2(a)に示したような側面121や側面125の打球面把握領域を把握する。
なお、上述した説明では、把持方法として、ウエスタングリップ及びイースタングリップを例示した。しかし、打球面20の向きを把握することは全ての把持方法において重要であるので、上述した説明は、いかなる把持方法に対しても適用することができる。
また、上述した実施の形態において、図2(a)に示す傾斜角度θ1の大きさは、例えば0.6°であるとしたが、0°であってもよい。つまり、側面121,125以外の部分にテーパ面を形成しなくてもよい。
さらには、図2(b)に示す傾斜角度θ2の大きさは、例えば1.2°であるとしたが、1.2°に限られることはない。傾斜角度θ2の大きさは、0.8°〜1.5°の範囲内であることが好ましい。なお、傾斜角度θ2の大きさが0.8°を下回ると傾斜角度θ1の大きさとの差が小さくなり、打球面把握領域121aの広さを十分に確保できなくなる。一方、傾斜角度θ2の大きさが1.5°を上回ると、グリップベース110の頂面111側の断面における外形が底面112の外形と大きく変わりすぎて、プレーヤーに違和感を生じさせることになる。
また、上述した実施の形態において、図2に示す例では、グリップベース110の頂面111側(先端側)に面取りが施されていないが、図6に示すように、シャフト14の断面の外形(長方形)に合わせて面取りを施してもよい。なお、図6には、隣り合う面取り面のなす角部の外形線141,142と、側面121や側面123に形成された角部の外形線143,144が示されている。このような面取りを行うことにより、シャフト部12とグリップベース110との間に形成される段差を小さくすることができる。
また、グリップベース110において、八角形の断面形状が実質的に維持できれば、隣り合う側面がなす角部に小さな面取りが施されていてもよい。
次に、第1〜第3参考例について、図面を用いて説明する。各参考例において、上述した実施の形態と同様の構成要素には、同一の符号を付し、それらの説明を省略する。
図7は、図1のラケット1が有するグリップ100の第1参考例の外観を示す図であり、図7(a)は、ラケット1の打球面20に垂直な方向から見た平面図であり、図7(b)は、ラケット1の打球面20に水平な方向から見たときの側面図である。
参考例では、グリップベース110の長手方向における中央位置よりも底面112側のある位置から、中央位置よりも頂面111側の他の位置にテーパ面を形成する。
図7に示すように、本参考例に係るグリップ100のグリップベース110には、図中の中央線CLよりも底面112側の位置から互いに異なる2種類の傾斜角度(θ1’,θ2’)でテーパ面が形成されており、そのテーパ面は頂面111で終端している。
また、図7に示す例では、グリップ100のグリップエンド(テーパ面が形成されていない部分)は、角柱形状をなしている。このため、テーパ面とグリップエンドの側面とが隣り合う角部145において、傾斜角度がグリップエンドに比べて大きく変わるようにプレーヤーには感じられることになる。これにより、プレーヤーは、テーパ面が形成されている部分を容易に把握することができる。この結果、プレーヤーは、グリップ100において、打球面把握領域121aが形成されているべき側面121の位置を、手の触感でより迅速に探し出すことができる。
なお、第1参考例では、テーパ面が頂面111の位置で終端するとしたが、頂面111よりも中央位置(中央線CL)側で終端してもよい。この場合、グリップベース110においてテーパ面が中央位置及び3/4位置を含むように形成されていることが好ましい。
図8は、図1のラケット1が有するグリップ100の第2参考例の断面の外形を示す断面図である。なお、図8に示す断面は、図3に示す断面と大部分が一致している。
参考例では、グリップベース110の側面121にのみ傾斜角度の大きい(傾斜角度θ2の)テーパ面が形成されている。
図8に示す例では、中央断面130の辺131が最も長い扁平八角形となっており、辺131と平行な辺135’の長さは、辺133及び辺137の長さに等しい。このような中央断面130を得るには、辺131を含む側面121がなす傾斜角度θ2が、図2(b)に示した傾斜角度θ2に等しくなるように、且つ、辺135を含む側面125がなす傾斜角度が、図2(a)に示した傾斜角度θ1に等しくなるように傾斜角度を設定することで可能となる。すなわち、図8に示す例は、図2,図3に示した例において、1つのテーパ面(側面121)の傾斜角度だけが他のテーパ面の傾斜角度と異なる。
本参考例では、側面121が打球面20と略平行であることのみが把握しやすいことになる。本参考例は、打球面20の一方の面(例えば、おもて面)を主に使用するプレーヤーに好適である。
図9は、図1のラケット1が有するグリップ100の第3参考例の外観を示す図であり、図9(a)は、ラケット1の打球面20に垂直な方向から見た平面図であり、図9(b)は、ラケット1の打球面20に水平な方向から見たときの側面図である。
参考例では、グリップベース110に中心線CLよりも底面112側の位置から頂面111側の所定位置にかけて、先細りとは逆の(先太りの)テーパ面を形成する。テーパ面の形成の際、側面121,125の傾斜角度θ2(図9(b))の大きさが、傾斜角度θ1(図9(a))の大きさよりも小さくなるように設定される。これにより、打球面20に略平行な側面121,125において打球面把握領域を広く確保することができる。
図9に示すようにテーパ面を形成しても、第1参考例と同等の効果を奏することができる。つまり、本参考例でも、角部145において傾斜角度(θ1”,θ2”)がグリップエンドに比べて大きく変わることから、打球面把握領域121aが形成されているべき側面121の位置を、手の触感でより迅速に探し出すことができる。
なお、上述した第1乃至第参考例において、テーパ面は、傾斜角度で規定可能なフラットな面であるが、これに代えて、曲率などで規定可能な曲面であってもよい。
また、上述した実施の形態及びその参考例に係るラケット1は、ソフトテニス用のものについて説明したが、本発明は、硬式テニス用ラケット、スカッシュ用ラケット、バドミントン用ラケットなどのラケットにも適用することができる。
例えば、硬式テニス用ラケットの場合、従来の一般的なグリップベースの断面の外形及び底面の外形は共に扁平八角形であるが、本発明を適用することにより、底面の外形が正八角形となるようにテーパ面を形成してもよい。この場合、側面形状は、図2に示したものと同様になる。これにより、硬式テニス用ラケットのグリップにおいても、グリップエンド側に側面の面配置が均一な状態をつくることができると共に、グリップエンドよりも頂面側においてグリップチェンジの容易性を確保することができる。
また、底面の外形が八角形である場合でも、各辺の長さが厳密に等しい(つまり扁平率が1.00である)必要はなく、各辺の長さは、他の辺と5mm程度までの範囲内で異なっていてもよい。
本発明の実施の形態に係るラケットの構成の一例を概略的に示す図であり、(a)は、ラケットの打球面に垂直な方向から見たときの平面図であり、(b)はラケットの打球面に水平な方向から見たときの側面図である。 図1におけるグリップのグリップベースの外観を示す図であり、(a)は、打球面に垂直な方向から見た平面図であり、(b)は、打球面に水平な方向から見たときの側面図である。 図2のグリップベースの底面の外形を示す底面図である。 図2におけるグリップのグリップベースの中央位置における断面の外形を示す断面図であり、図2(a),(b)における線IV−IVに沿う断面図である 図1のラケットを把持したときの状態を示す斜視図であり、(a)は、ウエスタングリップの場合を示し、(b)は、イースタングリップの場合を示す。 図2に示すグリップベースの頂面側に面取りを施した場合の側面図であり、(a)は、打球面に垂直な方向から見た平面図であり、(b)は、打球面に水平な方向から見たときの側面図である。 図1のラケットが有するグリップの第1変形例の外観を示す図であり、(a)は、打球面に垂直な方向から見た平面図であり、(b)は、打球面に水平な方向から見たときの側面図である。 図1のラケットが有するグリップの第2変形例の断面の外形を示す断面図である。 図1のラケットが有するグリップの第3変形例の外観を示す図であり、(a)は、打球面に垂直な方向から見た平面図であり、(b)は、打球面に水平な方向から見たときの側面図である。
符号の説明
1 ラケット
10 フレーム
12 シャフト部
100 グリップ
110 グリップベース
111 頂面
112 底面
112a,130a 外形線
121〜128 側面
130 中央断面
131〜138 辺
150 エンドキャップ
160 グリップテープ

Claims (1)

  1. 打面を囲むフレームと、把持するためのグリップとを有するラケットであって、
    前記グリップの、
    前記打面側の先端とは反対側にある後端の外形と、
    前記グリップの、
    前記後端から、
    前記先端及び前記後端間の中央位置と前記先端の間の中央まで、
    の間における所定位置における断面の外形とが、
    互いに相似形でなく、
    前記所定位置は、前記グリップの、
    前記中央位置から、
    前記中央位置と前記先端の間の中央まで、
    の間に位置し、
    前記後端の外形は、前記打面に垂直な方向から見たときの長さに対する前記打面に平行な方向から見たときの長さの割合を示す長さ比が、ある比の八角形であり、
    前記所定位置における断面の外形は、前記長さ比が、他の比の八角形であり、
    前記所定位置における断面の外形の前記長さ比よりも、前記後端の外形の長さ比の方が1に近くなるように形成されており、
    前記グリップは、前記中央位置よりも前記後端側のある位置から、前記中央位置よりも前記先端側の他の位置にかけて、先細りとなるように形成された部分を含み、
    前記打面に平行な方向から見て、前記グリップは、前記打面側の先端とは反対側にある後端から、前記先端及び前記後端間の中央位置と前記先端の間の中央にかけて、ある傾斜角度にて先細りとなっており、
    前記打面に垂直な方向から見て、前記グリップは、前記打面側の先端とは反対側にある後端から、前記先端及び前記後端間の中央位置と前記先端の間の中央にかけて、他のある傾斜角度にて先細りとなっており、
    前記グリップの前記打面に平行な方向から見たときの前記ある傾斜角度は、前記打面に垂直な方向から見たときの前記他のある傾斜角度よりも大きい
    ことを特徴とするラケット。
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