JP2012050714A - 間欠伸縮シートの製造方法、並びにパンツタイプ使い捨ておむつの製造方法及びパンツタイプ使い捨ておむつ - Google Patents

間欠伸縮シートの製造方法、並びにパンツタイプ使い捨ておむつの製造方法及びパンツタイプ使い捨ておむつ Download PDF

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Abstract

【課題】弾性伸縮シートを間欠張り付けする手法を採用しつつ、弾性伸縮シートのロスを低減する。
【解決手段】上記課題は、非伸縮シート70を搬送しつつ、MD方向に所定の間隔で表裏いずれか一方側に変位させて変位部71を形成する工程と、非伸縮シート70における変位部71の変位側と反対側の面に、変位部71をMD方向に跨ぐように、MD方向に伸長していない又は最終的な伸長率未満の伸長率で伸長した弾性伸縮シート75を配して、その少なくとも上流側及び下流側端部76,77を非伸縮シート70の上流側及び下流側隣接部72,73にそれぞれ固定する工程と、この後に非伸縮シート70における弾性伸縮シート75の固定部分の変位を無くしつつ上流側隣接部72と下流側隣接部73との間隔を広げることにより、弾性伸縮シート75を伸長させる工程と、この後に、弾性伸縮シート75における上流側端部76と下流側端部77との間の部分79を非伸縮シート70に固定する工程と、を含む間欠伸縮シートの製造方法により解決される。
【選択図】図1

Description

本発明は、間欠伸縮シートの製造方法、並びにこれを用いたパンツタイプ使い捨ておむつの製造方法、及びパンツタイプ使い捨ておむつに関するものである。
使い捨ておむつ、生理用ナプキン等の吸収性物品の分野では、弾性伸縮部分を製品長手方向や幅方向等の所定の方向に間欠的に設けることがある。例えば、パンツタイプ使い捨ておむつにおいては、前身頃及び後身頃のそれぞれにおいて幅方向両側には弾性伸縮部分を設けるが、幅方向中央部の内装体を有する部分には弾性伸縮部分を設けない構造が広く採用されている。
そして、このための製造技術としては、糸ゴム等の弾性伸縮部材を伸長状態で非伸縮シートに固定した後、弾性伸縮が不要な部分のみ弾性伸縮部材を細かく切断する方法(例えば特許文献1参照)の他に、予め弾性部材を張り付けたシートを、最終的な(つまり製品となったときの)伸長率で伸長した状態で非伸縮シートに間欠的に張り付ける方法(特許文献2)が知られている。後者は、前者のような弾性伸縮部材の切断片や、シートの切断個所、弾性伸縮部材切断のためのエンボス跡が残らない、弾性伸縮部材の使用量を低減できるといった利点を有する。
また、連続帯状の非伸縮シートをその連続方向に搬送しつつ、MD方向(搬送方向)に所定の間隔で、所定のMD方向範囲をその上流側隣接部及び下流側隣接部に対して下方に折り出した後、折り出し側と反対側の面に、折り出し部をMD方向に跨ぐように、MD方向に最終的な伸長率で伸長した弾性伸縮シートを張り付け、しかる後に、弾性伸縮シートを折り出し部分と重なる位置で切断してMD方向に分割するとともに、折り出し部分をMD方向に展開することにより、折り出し部分が弾性伸縮シートの無い間欠部分とし、そのMD方向両側は弾性伸縮シートを有する弾性伸縮部とする方法(特許文献3)も知られている。
特開2002−035029号公報 特開2002−035028号公報 特開平6−197920号公報
しかしながら、特許文献2記載の手法では、弾性伸縮シートを最終的な伸長率まで伸長させた状態で切断し、弾性伸縮シートの強い収縮力に抗して、両端を保持し、非伸縮シートに強力に固定する必要があった。そのため、確実な取付を行うためには、両端の保持部分を広く取る必要があり、高価な弾性伸縮シートに多くのロスが生じるといった問題点を有していた。また、特許文献3記載の手法では、弾性伸縮シートを切断する際に非伸縮シートも切断してしまう恐れがある。
そこで、本発明の主たる課題は、弾性伸縮シートを間欠張り付けする手法を採用しつつ、弾性伸縮シートのロスを低減する技術を提供することにある。
上記課題を解決した本発明は次記のとおりである。
<請求項1記載の発明>
連続帯状の非伸縮シートをその連続方向に搬送しつつ、MD方向に所定の間隔で、所定のMD方向範囲をその上流側隣接部及び下流側隣接部に対して表裏いずれか一方側に変位させて変位部を形成する、変位部形成工程と、
前記非伸縮シートにおける変位部の変位側と反対側の面に、変位部をMD方向に跨ぐように、MD方向に伸長していない又は最終的な伸長率未満の伸長率で伸長した弾性伸縮シートを配して、その少なくとも上流側端部及び下流側端部を前記非伸縮シートの上流側隣接部及び下流側隣接部にそれぞれ固定する、第1取付工程と、
この後に、前記非伸縮シートにおける前記弾性伸縮シートの固定部分の変位を無くしつつ前記上流側隣接部と下流側隣接部との間隔を広げることにより、前記弾性伸縮シートを伸長させる、伸長工程と、
この後に、前記弾性伸縮シートにおける上流側端部と下流側端部との間の部分を前記非伸縮シートに固定し、弾性伸縮シートを有する弾性伸縮部分と弾性伸縮シートを有しない間欠部とがMD方向に交互に繰り返す間欠伸縮シートを形成する、第2取付工程と、
を含むことを特徴とする間欠伸縮シートの製造方法。
(作用効果)
このような工程を採用することにより、弾性伸縮シートの上流側端部及び下流側端部を固定する第1取付工程では、最終的な伸長率まで伸長させずに固定することができるため、弾性伸縮シートを非伸縮シートを取り付ける際、弾性伸縮シートの両端の保持部分は狭くて済み、もって弾性伸縮シートのロスを低減することができるようになる。
また、糸ゴム等の弾性伸縮部材の切断片や、シートの切断個所、弾性伸縮部材切断のためのエンボス跡が残らない、弾性伸縮部材の使用量を低減できるといった利点も維持される。
<請求項2記載の発明>
前記変位部形成工程において、前記変位部を、前記所定のMD方向範囲をその上流側隣接部及び下流側隣接部に対して表裏いずれか一方側に折り出して形成し、
前記伸長工程において、前記折り出し部分をMD方向に展開することにより、前記非伸縮シートにおける前記弾性伸縮シートの固定部分の変位を無くしつつ前記上流側隣接部と下流側隣接部との間隔を広げる、請求項1記載の間欠伸縮シートの製造方法。
(作用効果)
変位部はこのような折り出しにより形成すると、製造が容易であるため好ましい。なお、特許文献3記載のものは、非伸縮シートに折り出しにより変位部を設ける点では共通するが、変位部の利用方法が異なり、本発明のように変位部の展開により弾性伸縮シートを伸ばすものではなく、変位部は展開後に間欠部となるものである。
<請求項3記載の発明>
前記弾性伸縮シートの上流側端部及び下流側端部は、CD方向全体にわたり超音波シールまたはヒートシールにより前記非伸縮シートに固定し、
前記弾性伸縮シートにおける上流側端部と下流側端部との間の部分は、散点状の固定パターンで超音波シールまたはヒートシールにより前記非伸縮シートに固定する、
請求項2記載の間欠伸縮シートの製造方法。
(作用効果)
弾性伸縮シートの上流側端部及び下流側端部と、それらの間の部分とで、このようにシールパタンを異ならしめると、弾性伸縮シートを強固に非伸縮シートに固定することができ、伸長工程で弾性伸縮シートが外れるのを防止できるとともに、弾性伸縮シートにおける上流側端部と下流側端部との間の部分は、柔軟性、伸縮性及び通気性に優れるようになるため好ましい。なお、CD方向とはMD方向と直交する横断方向を意味する。
<請求項4記載の発明>
前記第1取付工程における前記弾性伸縮シートの上流側端部及び下流側端部と前記非伸縮シートとの固定から、前記伸長工程における前記弾性伸縮シートの伸長が完了する前までの間であって、かつ前記弾性伸縮シートがMD方向に伸長しているときに、
前記弾性伸縮シートにおける上流側端部と下流側端部との間の部分のうち、一部を前記非伸縮シートに固定する先行取付工程を行い、残部を前記弾性伸縮シートの伸長完了後に前記第2取付工程で前記非伸縮シートに固定する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の間欠伸縮シートの製造方法。
(作用効果)
このように、弾性伸縮シートにおける上流側端部と下流側端部との間の部分を固定するにあたり、一部を第2取付工程に先立って早い段階で固定することにより、伸長工程において弾性伸縮シートにおける上流側端部及び下流側端部にテンションが集中して固定が外れるのを防止することができる。
<請求項5記載の発明>
前記第1取付工程における前記弾性伸縮シートの上流側端部及び下流側端部と前記非伸縮シートとの固定から、前記伸長工程における前記弾性伸縮シートの伸長が完了する前までの間であって、前記弾性伸縮シートがMD方向に伸長し、かつ前記弾性伸縮シートにおける上流側端部及び下流側端部と前記変位部に対する対向部との間に離間部をそれぞれ有しているときに、
前記弾性伸縮シートにおける上流側端部と下流側端部との間の部分のうち、前記離間部における変位部側の端部を前記非伸縮シートに固定する先行取付工程を行い、残部を前記弾性伸縮シートの伸長完了後に前記第2取付工程で前記非伸縮シートに固定する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の間欠伸縮シートの製造方法。
(作用効果)
このように、弾性伸縮シートにおける上流側端部と下流側端部との間の部分を固定するにあたり、離間部における変位部側の端部を第2取付工程に先立って早い段階で固定することにより、伸長工程において弾性伸縮シートにおける上流側端部及び下流側端部にテンションが集中して固定が外れるのを防止することができるとともに、弾性伸縮シートにおける上流側端部と下流側端部との間の部分のうち、離間部における弾性伸縮シートの伸長率を、離間部以外の部分における弾性伸縮シートの伸長率よりも低くすることができる。換言すれば、弾性伸縮シートの伸長率をMD方向に変化させることができる。
<請求項6記載の発明>
前身頃及び後身頃を構成する前後個別の外装シートと、前身頃から後身頃にかけて外装シートの内面の幅方向中央部に設けられた、吸収体を含む内装体とを備え、
前身頃における外装シートの両側部と後身頃における外装シートの両側部とがそれぞれ接合されることにより、ウエスト開口部及び左右一対の脚開口部が形成されたパンツタイプ使い捨ておむつの製造方法において、
前記前身頃の外装シートの基材となる連続帯状の非伸縮シート、及び前記後身頃の外装シートの基材となる連続帯状の非伸縮シートを、所定の間隔を空けて平行に且つそれぞれ連続方向に搬送しつつ、これらを、請求項1〜5のいずれか1項記載の間欠伸縮シートの製造方法により弾性伸縮シートを有する弾性伸縮部分と弾性伸縮シートを有しない間欠部とがMD方向に交互に繰り返す間欠伸縮シートとする、間欠伸縮シート製造工程と、
この後に、別途製造した前記内装体を、その幅方向中央が前記間欠伸縮シートにおける間欠部のMD方向中央に一致するように、前記間欠伸縮シートに固定する内装体取付工程と、
この後に、前記前身頃における外装シートとなる部分における前記内装体の取り付け面と、前記後身頃の外装シートとなる部分における前記内装体の取り付け面とが重なるように、それらをCD方向に折り畳む、折り畳み工程と、
この後に、個々のおむつの両側部となる部分において、前身頃における外装シートとなる部分と後身頃における外装シートとなる部分とを接合するとともに、前記前身頃の腹側外装シートとなる部分及び後身頃の外装シートとなる部分を個々のおむつの境界において切断して、個々のおむつを得る、側部接合切り離し工程と、
を含むことを特徴とする、パンツタイプ使い捨ておむつの製造方法。
(作用効果)
請求項1〜5のいずれか1項に記載の発明の効果を奏する上に、弾性伸縮部材の切断片や、シートの切断個所、弾性伸縮部材切断のためのエンボス跡が残らないため、弾性伸縮部材の使用量を低減できるとともに、外観の見栄えに優れるようになる。
<請求項7記載の発明>
前身頃及び後身頃を構成する前後一体の外装シートと、前身頃から後身頃にかけて外装シートの内面の幅方向中央部に設けられた、吸収体を含む内装体とを備え、
前身頃における外装シートの両側部と後身頃における外装シートの両側部とがそれぞれ接合されることにより、ウエスト開口部及び左右一対の脚開口部が形成されたパンツタイプ使い捨ておむつの製造方法において、
前記外装シートの基材となる連続帯状の非伸縮シートをその連続方向に搬送しつつ、これを、請求項1〜5のいずれか1項記載の間欠伸縮シートの製造方法により弾性伸縮シートを有する弾性伸縮部分と弾性伸縮シートを有しない間欠部とがMD方向に交互に繰り返す間欠伸縮シートとする、間欠伸縮シート製造工程と、
この後に、前記脚開口部となる部分を打ち抜く、脚開口部形成工程と、
この後に、別途製造した前記内装体を、その幅方向中央が前記間欠伸縮シートにおける間欠部のMD方向中央に一致するように、前記間欠伸縮シートに固定する内装体取付工程と、
この後に、前記前身頃における外装シートとなる部分における前記内装体の取り付け面と、前記後身頃の外装シートとなる部分における前記内装体の取り付け面とが重なるように、それらをCD方向に折り畳む、折り畳み工程と、
この後に、個々のおむつの両側部となる部分において、前身頃における外装シートとなる部分と後身頃における外装シートとなる部分とを接合するとともに、前記前身頃の腹側外装シートとなる部分及び後身頃の外装シートとなる部分を個々のおむつの境界において切断して、個々のおむつを得る、側部接合切り離し工程と、
を含むことを特徴とする、パンツタイプ使い捨ておむつの製造方法。
(作用効果)
請求項6記載の発明と同様の効果を奏する。
<請求項8記載の発明>
請求項6又は7記載のパンツタイプ使い捨ておむつの製造方法において、請求項3記載の間欠伸縮シートの製造方法を用いることにより製造される構造を備えたことを特徴とするパンツタイプ使い捨ておむつ。
(作用効果)
請求項6又は7記載の発明と同様の効果を奏する上に、請求項3記載の発明と同様の効果、特に胴回り部の幅方向両側における柔軟性、伸縮性及び通気性に優れるようになるという効果を奏する。
以上のとおり、本発明によれば、弾性伸縮シートを間欠張り付けする手法を採用しつつ、弾性伸縮シートのロスを低減する技術を提供す、等の利点がもたらされる。
製造フローを示す概略図である。 弾性伸縮シートの平面図である。 弾性伸縮シートの断面図である。 製造フローを示す概略図である。 パンツタイプ使い捨ておむつの内面を示す、おむつを展開した状態における平面図である。 パンツタイプ使い捨ておむつの外面を示す、おむつを展開した状態における平面図である。 図5の4−4断面図である。 パンツタイプ使い捨ておむつの外面を示す、おむつを展開した状態における平面図である。 パンツタイプ使い捨ておむつの外面を示す、おむつを展開した状態における平面図である。 製造フローを示す概略図である。
以下、本発明の一実施形態について詳説する。
<製造方法について>
図1は、本発明に係る間欠伸縮シートの製造方法を利用したパンツタイプ使い捨ておむつの製造フローを示しており、この製造フローは、変位部形成工程510、第1取付工程511、伸長工程512、第2取付工程513、内装体取付工程504、側部接合工程505、及び切り離し工程506を有している。
先ず、変位部形成工程510では、前身頃Fの外装シート12Fの長さに等しい幅の連続帯状の非伸縮シート70、及び後身頃Bの外装シート12Bの長さに等しい幅の連続帯状の非伸縮シート70を繰り出し、所定の間隔(この場合、おむつ全長から前身頃Fの外装シート12Fの長さ及び後身頃Bの外装シート12Bの長さを差し引いた値に等しい)を空けて平行に且つそれぞれ連続方向に搬送する。非伸縮シート70の素材は特に限定されないが、外装シート12の基材に用いられる公知の不織布を好適に用いることができる。なお、本製造方法において使用する各部の素材については、次述のおむつの例で詳述する。
そして、これら非伸縮シート70を、MD方向に所定の間隔で、所定のMD方向範囲71をその上流側隣接部72及び下流側隣接部73に対して表裏いずれか一方側に折り出して変位部71を形成する。図示例では、この変位部71を折り出して形成しているが、所定のMD方向範囲をその上流側隣接部72及び下流側隣接部73に対して表裏いずれか一方側に変位させる限り、V字状やU字状、円弧状に変位させるだけでも良い。変位部71には、後述するようにそのMD方向両側に跨るように弾性伸縮シート75が張り付けられるため、変位部71のMD方向長さは弾性伸縮シート75より短くする必要があり、特に若干短い程度とするのが好ましい。
次いで、第1取付工程511では、前身頃F側及び後身頃B側の各非伸縮シート70における変位部71の変位側と反対側の面に、変位部71をMD方向に跨ぐように、MD方向に伸長していない又は最終的な伸長率未満の伸長率で伸長した弾性伸縮シート75を配して、その上流側端部76及び下流側端部77を非伸縮シート70の上流側隣接部72及び下流側隣接部73にそれぞれ固定する。第1取付工程511における固定手段としては、ホットメルト接着剤でも良いが、強固に固定するために、ヒートシールや超音波シールのように素材の融着により固定するものが好ましい。また、第1取付工程511における固定部76,77は、適宜のパターンで形成することができ、図示のようにCD方向全体にわたるように線状又は帯状に設けるのが好ましいが、CD方向の両端部、中央部、またはこれらの両方に設けたり、MD方向及びCD方向に間隔を空けて散点状(千鳥状、行列状等の規則的な配置の他、不規則な配置も含む)に設けることもできる。固定部76,77を設ける領域の幅は適宜定めることができ、通常の場合2〜20mm程度とするのが好ましく、特に狭く(2〜5mm程度)するのが好ましい。
弾性伸縮シート75は、別途のラインで同時並行的に製造したものを供給する他、予め製造したものを供給することができ、張り付け時に所定寸法にカットしても、予め所定寸法にカットしても良い。また、弾性伸縮シート75を伸長状態で取り付ける場合、最終的な伸長率の30〜80%程度、特に50〜70%程度で伸長しつつ取り付けるのが好ましい。弾性伸縮シート75は、パンツタイプ使い捨ておむつの胴回り部における幅方向両側の弾性伸縮部分80を構成することになるため、両弾性伸縮部分80の幅方向の総長さに等しい寸法のものを供給する。
弾性伸縮シート75の構造は、MD方向に弾性伸縮可能なものである限り特に限定されず、ゴムシートや伸縮不織布等のように単体で弾性伸縮するものの他、図2及び図3に示すように、糸状(紐状、帯状、網状、シート状等でも良い)の合成又は天然ゴム75gを伸縮方向に伸長した状態で、不織布等の基材75s,75sに挟持固定して製造したものも用いることができる。
次いで、伸長工程512では、図中に二点鎖線で示すように、前身頃F側及び後身頃B側の各側において、折り出した変位部71をMD方向に展開することにより、非伸縮シート70における弾性伸縮シート75の固定部分の変位を無くしつつ上流側隣接部72と下流側隣接部73との間隔を広げることにより、弾性伸縮シート75を伸長させ、その全体を非伸縮シート70に重ねる。
そして、第2取付工程513では、弾性伸縮シート75における上流側端部76と下流側端部77との間の部分79を非伸縮シート70に固定し、弾性伸縮シート75を有する弾性伸縮部分80と弾性伸縮シート75を有しない間欠部81とがMD方向に交互に繰り返す連続帯状の外装シート(間欠伸縮シート)12F,12Bを形成する。
第2取付工程513における固定手段としては、ホットメルト接着剤でも良い(その場合伸長工程512よりも上流側で非伸縮シート70及び弾性伸縮シート75の少なくとも一方に接着剤を塗布する)が、強固に固定するために、ヒートシールや超音波シールのように素材の融着により固定するものが好ましい。また、第2取付工程513における固定部79は、適宜のパターンで形成することができるが、MD方向及びCD方向に間隔を空けて散点状(千鳥状、行列状等の規則的な配置の他、不規則な配置も含む)に設けるのが好ましい。特に、図示例のように、弾性伸縮シート75として糸状のゴムを基材に固定したものでは、ゴムを切断しないような間欠パターンで弾性伸縮シート75と非伸縮シート70とを固定するのが好ましい。
以降は、従来と同様に、内装体取付工程504、側部接合工程505及び切り離し工程506を経て個々のおむつDPが製造される。すなわち、内装体取付工程504では、別途の内装体の製造ラインにおいて製造した内装体200を供給し、その幅方向中央が間欠部81のMD方向中央に一致するように、順次搬送されてくる連続帯状の外装シート12F,12B上にMD方向に所定の間隔でホットメルト接着剤等により貼り付ける。
次に、側部接合工程506では、CD方向の一方側を他方側に折り畳み、腹側部分と背側部分とを重ね、MD方向に所定の間隔を空けてヒートシール等の接合装置により接合加工を施し、個々のおむつDPの幅方向両側部となる部分12Aにおいて腹側部分と背側部分とを接合する。しかる後、最後の切り離し工程506では切断装置において、MD方向に所定の間隔を空けて、個々のおむつとなる部分の境界(隣接するおむつとなる部分のうち一方のおむつの接合部12Aと他方のおむつの接合部12Aとの間に位置する)に沿って切断し、個々のおむつを得る。製造されるおむつの構造例については後述する。
上記例では、伸長工程512の際に、弾性伸縮シート75における上流側端部76及び下流側端部77しか固定されていないため、当該固定部76,77にテンションが集中して固定が外れるおそれがある。そこでこれを防止するために、図4に示すように、第1取付工程511において弾性伸縮シート75を伸長状態で固定するとともに、これ以降又はこの後に伸長工程512において中途まで伸長した状態で、弾性伸縮シート75における上流側端部76と下流側端部77との間の部分のうち、一部78を非伸縮シート70に固定し、残部79を弾性伸縮シート75の伸長完了後に第2取付工程513において非伸縮シート70に固定することも提案する。この先行固定部78は、第1取付工程511又は第2取付工程513と同様の固定手段及び固定パターンを採用することができる。また、この先行固定部78は、第1取付工程511において弾性伸縮シート75を伸長させずに取り付けた場合であっても、伸長工程512において中途まで伸長した状態で形成することができ、つまり、第1取付工程511における弾性伸縮シート75の上流側端部76及び下流側端部77と非伸縮シート70との固定から、伸長工程512における弾性伸縮シート75の伸長が完了する前までの間であって、かつ弾性伸縮シート75がMD方向に伸長しているときであれば良い。
このように、弾性伸縮シート75における上流側端部76と下流側端部77との間の部分を固定するにあたり、一部78を第2取付工程513に先立って早い段階で固定することにより、伸長工程512において弾性伸縮シート75における上流側端部及び76下流側端部77にテンションが集中して固定が外れるのを防止することができる。
また、図4に示すように、第1取付工程511において、弾性伸縮シート75における上流側端部76及び下流側端部77と変位部71に対する対向部との間に離間部SPをそれぞれ有するようにし、先行取付工程を行うにあたり、弾性伸縮シート75における上流側端部76と下流側端部77との間の部分のうち、離間部SPおける変位部71側の端部78を非伸縮シート70に固定し、残部79を弾性伸縮シート75の伸長完了後に非伸縮シート70に固定するのも好ましい。これにより、弾性伸縮シート75における上流側端部76と下流側端部77との間の部分のうち、離間部SPにおける弾性伸縮シート75の伸長率を、離間部SP以外の部分における弾性伸縮シート75の伸長率よりも低くすることができる。換言すれば、弾性伸縮シート75の伸長率をMD方向に変化させることができる。特に、非伸縮シート70上の間欠部81の幅を内装体200の幅よりも少し狭くなるように構成する場合には、内装体200の側部に加わるテンションが小さくなり、吸収パッドの両側では強くなるため、内装体200の側部が大きく縮むことがなく、吸収阻害やフィット性の低下を招き難い。
なお、伸長工程512の後であって側部接合工程505の前に、特開2009−240804号公報記載のように、間欠部81のCD方向外側の縁部(ウエスト部となる部分)に、別途のウエスト部弾性伸縮シート(図示略)をMD方向に伸長した状態で固定するのも好ましい。このウエスト部弾性伸縮シートは、間欠部のMD方向全体にわたるように設けるのが好ましいが、MD方向中間部のみでも良い。ウエスト部弾性伸縮シートとしては、前述の弾性伸縮シートと同様の構成のもの(ただし、幅の狭いもの)を用いることができる。
<パンツタイプ使い捨ておむつの例>
図5〜7は、上述の製造方法により製造される使い捨ておむつを示している。このパンツタイプ使い捨ておむつは、装着者の胴回りのうち腹側を覆う腹側外装シート12Fと背側を覆う背側外装シート12Bとを有しており、腹側外装シート12Fの幅方向両側縁と背側外装シート12Bの幅方向両側縁とが、両者の重なる部分の上下方向全体にわたりヒートシールや超音波溶着等により溶着接合されて筒状の胴回り部が形成される。符号12Aは両外装シート12F,12Bが溶着接合された部分であるサイドシール部を示している。図示形態のように、背側外装シート12Bがサイドシール部12Aよりも下側に延出している場合には、この部分までを含む上下方向範囲に一体的にヒートシール等の加工を施すことができる。
また、胴回り部における腹側外装シート12F内面の幅方向中央部から背側外装シート12B内面の幅方向中央部までにわたるように、内装体200が設けられており、腹側外装シート12Fと背側外装シート12Bとが股間側で連続しておらず、離間されている。この離間距離は幅方向両側縁近傍で150〜250mm程度とすることができる。
胴回り部の上部開口は、装着者の胴を通すウエスト開口部となり、内装体200の幅方向両側において胴回り部の下縁および内装体200の側縁によりそれぞれ囲まれる部分が脚を通す脚開口部LOとなる。各サイドシール部12Aを剥がして展開した状態では、図7に示すように砂時計形状をなす。内装体200は、背側から股間部を通り腹側までを覆うように延在するものであり、排泄物を受け止めて液分を吸収し保持する部分であり、胴回り部は内装体200を装着者に対して支持する部分である。
(外装シート)
腹側外装シート12F及び背側外装シート12Bは、非伸縮シート70の内面に弾性伸縮シート75が貼り合わされてなるものである。非伸縮シート70の素材は特に限定されないが、不織布であるのが好ましい。不織布は、その原料繊維が何であるかは特に限定されない。例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維などや、これらから二種以上が使用された混合繊維、複合繊維などを例示することができる。さらに、不織布は、どのような加工によって製造されたものであってもよい。例えば、スパンレース不織布、スパンボンド不織布、SMS不織布、メルトブローン不織布、ニードルパンチ不織布、サーマルボンド不織布、エアスルー不織布、ポイントボンド不織布等を例示することができるが、特にスパンボンド不織布やSMS不織布が強度と弾性部材との接着性に優れるため好ましい。不織布を用いる場合、その坪量は10〜40g/m2、特に10〜22g/m2程度とするのが好ましい。
また、胴回りに対するフィット性を高めるために、両外装シート12F,12Bには弾性伸縮シート75が貼り付けられている。弾性伸縮シート75は、前述したとおり、外側層及び内側層間に、糸ゴム等の細長状弾性伸縮部材75gが幅方向に沿って所定の伸張状態で挟まれ、ホットメルト接着剤等により固定されてなるものである。細長状弾性伸縮部材75gとしては、合成ゴムを用いても、天然ゴムを用いても良い。内外層の貼り合せや、その間に挟まれる細長状弾性伸縮部材75gの固定にはホットメルト接着またはヒートシールや超音波接着を用いることができる。内外装の全面を強固に固定するとシートの風合いを損ねるため、細長状弾性伸縮部材75gの接着は強固にし、それ以外の部分は接着しないか弱く接着するのが好ましい。弾性伸縮シート75に内蔵された弾性伸縮部材75gが、後述する各部の弾性伸縮部材15〜19を構成している。
背側外装シート12Bは、溶着部12A群によるサイドシール部と同じ上下方向範囲を占める本体部13と、この本体部13の下側に延出する延出部14とを有している。延出部14は、内装体200と重なる幅方向中央部14Mと、その両側に延出したカバー部14Cとを有している。
延出部14の形状は適宜定めることができ、図5〜図7に示す例では長方形であるが、図8に示すように、延出部14の上端部を、本体部13と同幅で本体部13の下側に延出させ、その下側は股間側に近づくにつれて幅が狭くなる形状とすることもできる。この場合、製造に際して、伸長工程512の後であって内装体取付工程504の前に、弾性伸縮シート75を取り付けた非伸縮シート70のCD方向中央側の縁を切断する。また、延出部14のうち本体部13と同幅で股間側に延出する部分(後身頃の延出部14参照)は省略することもできる。このように構成されていると、カバー部14Cの外縁14eが、股間側に近づくにつれて内装体200側に近づくような直線状または曲線状をなすようになり、腹側外装シート12F及び背側外装シート12Bの下縁14e、並びに内装体200の両側縁が脚周りにフィットし易い形状となる。すなわち、腹側外装シート12Fの下縁14eは鼠蹊部に沿うように、また背側外装シート12Bの下縁14eは臀溝に沿うように、それぞれ幅方向両側に向うにつれてウエスト側に位置する曲線状とすることができる。この使い捨ておむつは、外装シートが前後二分割された構造の使い捨ておむつでありながら、フィット性に優れ、漏れを生じにくく、かつ装着時の形状もすっきりとして好ましいものである。
延出部14の寸法は適宜定めることができるが、カバー部14Cの幅方向長さ(カバー部14Cの外縁14eと内装体200の側縁との幅方向の最大離間距離)が80〜160mmであり、カバー部14Cの上下方向の長さ(延出長さ)が30〜80mmであると、好ましい。また、後述する第2、第3の実施形態のように、カバー部14Cの外縁14eを曲線状にする場合は、延出部14の幅方向に最も広い部位と上下方向に最も広い部位により定まる四角形の面積をSとすると、延出部14の面積はSに対して20〜80%、特に40〜60%程度とするのが適当である。
本体部13は、上下方向において概念的にウエスト縁部Wと、これよりも下側のウエスト下部Uとに分けることができ、その範囲は製品のサイズによって異なるが、一般に、上端部Wの上下方向長さは15〜80mm、ウエスト下部Uの上下方向長さは35〜220mmとすることができる。
本体部13のウエスト縁部Wにおいては、内装体200と重なる幅方向中央部を除いてその幅方向両側の各部位に、幅方向全体にわたり連続するように、複数本の背側ウエスト部弾性伸縮部材17が上下方向に間隔を空けて、かつ所定の伸張率で幅方向に沿って伸張された状態で固定されている。図示しないが、前述のウエスト部弾性伸縮シート75を間欠部における幅方向全体にわたるように又は間欠部における幅方向中間部のみに設けることにより、ウエスト縁部のフィット性を向上させることができる。この背側ウエスト弾性伸縮部材17としては、太さ300〜1240dtex、特に470〜940dtex程度の糸ゴム等の細長状弾性伸縮部材を、4〜12mmの間隔で3〜22本程度、それぞれ伸張率150〜400%、特に220〜320%程度で固定するのが好ましい。また、背側ウエスト部弾性伸縮部材17は、その全てが同じ太さと伸張率にする必要はなく、例えば背側ウエスト部の上部と下部で弾性伸縮部材の太さと伸張率が異なるようにしてもよい。
また、本体部13のウエスト下部Uにおいては、内装体200と重なる幅方向中央部を除いてその幅方向両側の各部位に、幅方向全体にわたり連続するように、複数本のウエスト下部弾性伸縮部材15が上下方向に間隔を空けて、かつ所定の伸張率で幅方向に沿って伸張された状態で固定されている。ウエスト下部弾性伸縮部材15としては、太さ300〜1240dtex、特に470〜940dtex程度の糸ゴム等の細長状弾性伸縮部材を、1〜15mm、特に3〜8mmの間隔で5〜30本程度、それぞれ伸張率200〜350%、特に240〜300%程度で固定するのが好ましい。
また、延出部14においても、内装体200と重なる幅方向中央部を除いてその幅方向両側の各部位に、幅方向全体にわたり(少なくともカバー部14C全体にわたり)連続するように、複数本の延出部弾性伸縮部材16が上下方向に間隔を空けて、かつ所定の伸張率で幅方向に沿って伸張された状態で固定されている。延出部弾性伸縮部材16としては、太さ300〜1240dtex、特に470〜940dtex程度の糸ゴム等の細長状弾性伸縮部材を、5〜40mm、特に5〜20mmの間隔で2〜10本程度、それぞれ伸張率150〜300%、特に180〜260%で固定するのが好ましい。
一方、腹側外装シート12Fは背側外装シート12Bの本体部13と基本的に同様の本体部(溶着部群によるサイドシール部12Aと同じ上下方向範囲を占める部分)のみからなるものであり、胴回り方向に沿って延在する矩形状をなし、背側外装シート12Bのような延出部14を有していないものである。
すなわち、腹側外装シート(本体部)12Fのウエスト縁部Wおよびウエスト下部Uのうち、ウエスト縁部Wにおいては、内装体200と重なる幅方向中央部を除いてその幅方向両側の各部位に、幅方向全体にわたり連続するように、複数本の腹側ウエスト部弾性伸縮部材18が上下方向に間隔を空けて、かつ所定の伸張率で幅方向に沿って伸張された状態で固定されている。この腹側ウエスト部弾性伸縮部材18は、背側ウエスト部弾性伸縮部材17に対して、本数、太さ、伸張率、間隔、及び上下方向配置をできるだけ近づけるのが好ましいが、異ならしめることもでき、異ならしめる場合、本数の差は6本以下、好ましくは3本以下、太さの差は450dtex以下、好ましくは300dtex以下、伸張率の差は100%以下、好ましくは40%以下、間隔の差は10mm以下、好ましくは5mm以下である。
また、腹側外装シート12F(本体部)のウエスト下部Uにおいては、内装体200と重なる幅方向中央部を除いてその幅方向両側の各部位に、幅方向全体にわたり連続するように、複数本のウエスト下部弾性伸縮部材19が上下方向に間隔を空けて、かつ所定の伸張率で幅方向に沿って伸張された状態で固定されている。ウエスト下部弾性伸縮部材19の上下方向配設範囲は、下側部分の一部としても良いが、実質的に全体(全体に伸縮力が作用する範囲)とするのが好ましい。
腹側外装シート12Fのウエスト下部弾性伸縮部材19としては、背側外装シート12Bのウエスト下部弾性伸縮部材15と、本数、太さ、伸張率、間隔、及び上下方向配置をできるだけ近づけるのが好ましいが、異ならしめることもでき、異ならしめる場合、本数の差は10本以下、好ましくは5本以下、太さの差は450dtex以下、好ましくは300dtex以下、伸張率の差は100%以下、好ましくは40%以下、間隔の差は10mm以下、好ましくは5mm以下である。
図示形態の腹側外装シート12Fは、サイドシール部12Aと同じ上下方向範囲を占める部分のみからなるものとしたが、背側と同様に、サイドシール部12Aと同じ上下方向範囲を占める本体部13と、この本体部13の下側に延出する延出部14とからなる構成とすることもできる(図8の形態参照)。これにより、腹側外装シート12Fの脚周り形状を鼠蹊部に沿ってフィットする形状とすることができる。この場合、延出部14の面積及び前後方向長さは、延出部14の面積及び前後方向長さの10〜80%であるのが好ましく、20〜50%であるとより好ましい。延出部14が過度に大きいと、かえってフィット性を損なうため好ましくない。
(内装体)
内装体200は、第1の実施形態では長方形であるが、後述する第2、第3の実施形態からも判るように、任意の形状を採ることができる。内装体200は、図8に示されるように、身体側となるトップシート30と、液不透過性シート11と、これらの間に介在された吸収要素50とを備えている。液不透過性シート11の裏面側には、内装体200の裏面全体を覆うように内装体外面シート12Mが設けられている。さらに、内装体200の両脇に排泄物が漏れるのを防止するために、内装体200の両側に、身体側に起立するバリヤーシート60が設けられている。なお、図示しないが、内装体200の各構成部材は、ホットメルト接着剤などのベタ、ビードまたはスパイラル塗布などにより、適宜相互に固定することができる。
(トップシート)
トップシート30は、液を透過する性質を有するものであり、例えば、有孔又は無孔の不織布や、多孔性プラスチックシートなどを例示することができる。また、このうち不織布は、その原料繊維が何であるかは、特に限定されない。例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維などや、これらから二種以上が使用された混合繊維、複合繊維などを例示することができる。さらに、不織布は、どのような加工によって製造されたものであってもよい。加工方法としては、公知の方法、例えば、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法、エアスルー法、ポイントボンド法等を例示することができる。例えば、柔軟性、ドレープ性を求めるのであれば、スパンボンド法、スパンレース法が、嵩高性、ソフト性を求めるのであれば、エアスルー法、ポイントボンド法、サーマルボンド法が、好ましい加工方法となる。
また、トップシート30は、1枚のシートからなるものであっても、2枚以上のシートを貼り合せて得た積層シートからなるものであってもよい。同様に、トップシート30は、平面方向に関して、1枚のシートからなるものであっても、2枚以上のシートからなるものであってもよい。
(中間シート)
図示しないが、トップシート30を透過した液を速やかに吸収体へ移行させるために、トップシート30より液の透過速度が速い、中間シート(「セカンドシート」とも呼ばれている)を設けることができる。この中間シートは、液を速やかに吸収体へ移行させて吸収体による吸収性能を高めるばかりでなく、吸収した液の吸収体からの「逆戻り」現象を防止し、トップシート30上を常に乾燥した状態とすることができる。中間シートは省略することもできる。
中間シートとしては、トップシート30と同様の素材や、スパンレース、スパンボンド、SMS、パルプ不織布、パルプとレーヨンとの混合シート、ポイントボンド又はクレープ紙を例示でき、中でも液透過性に優れる不織布が好適である。特にエアスルー不織布が嵩高であるため好ましい。エアスルー不織布には芯鞘構造の複合繊維を用いるのが好ましく、この場合芯に用いる樹脂はポリプロピレン(PP)でも良いが剛性の高いポリエステル(PET)が好ましい。目付けは20〜80g/m2が好ましく、25〜60g/m2がより好ましい。不織布の原料繊維の太さは2.2〜10dtexであるのが好ましい。不織布を嵩高にするために、原料繊維の全部又は一部の混合繊維として、芯が中央にない偏芯の繊維や中空の繊維、偏芯且つ中空の繊維を用いるのも好ましい。
中間シートは、吸収体56の幅より短く中央に配置されるのが望ましいが、全幅にわたって設けてもよい。中間シートの長手方向長さは、吸収体56の長さと同一でもよいし、液を受け入れる領域を中心にした短い長さ範囲内であってもよい。
(液不透過性シート)
液不透過性シート11の素材は、特に限定されるものではないが、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂からなるフィルム材(防水フィルム)や、ポリエチレンシート等に不織布を積層したラミネート不織布、防水フィルムを介在させて実質的に不透液性を確保した不織布(この場合は、防水フィルムと不織布とで液不透過性シートが構成される。)などを例示することができる。もちろん、このほかにも、近年、ムレ防止の観点から好まれて使用されている不透液性かつ透湿性を有する素材も例示することができる。この不透液性かつ透湿性を有する素材のシートとしては、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を混練して、シートを成形した後、一軸又は二軸方向に延伸して得られた微多孔性シートを例示することができる。さらに、マイクロデニール繊維を用いた不織布、熱や圧力をかけることで繊維の空隙を小さくすることによる防漏性強化、高吸水性樹脂または疎水性樹脂や撥水剤の塗工といった方法により、防水フィルムを用いずに液不透過性としたシートも、液不透過性シート11として用いることができる。
また、液不透過性シート11の内面または外面には、印刷や着色によるデザインを施しても良い。さらに液不透過性シート11の外側に、内装体外面シート12Mとは別部材の、印刷または着色を施したデザインシートを貼り付けても良い。また、液不透過性シート11の内側に、液分の吸収により色が変化する排泄インジケータを設けることができる。
(バリヤーシート)
バリヤーシート60は、内装体200の両側部に沿って前後方向全体にわたり延在する帯状部材であり、トップシート30上を伝わって横方向に移動する尿や軟便を遮断し、横漏れを防止するために設けられているものである。図示例のバリヤーシート60は、おむつを展開した状態では、内装体200の側部から幅方向中央側に斜めに起立するものである。
より詳細には、バリヤーシート60は、内装体200の前後方向長さに等しい長さを有する帯状のシート基材62を幅方向に折り返して二つに折り重ねるとともに、折り返し部分及びその近傍のシート間に、細長状弾性伸縮部材63を長手方向に沿って伸張状態で、幅方向に間隔をあけて複数本固定してなるものである。シート基材62としてはスパンボンド不織布(SS、SSS等)やSMS不織布(SMS、SSMMS等)、メルトブロー不織布等の柔軟で均一性・隠蔽性に優れた不織布に、必要に応じてシリコンなどにより撥水処理を施したものを好適に用いることができ、繊維目付けは10〜30g/m2程度とするのが好ましい。細長状弾性伸縮部材63としては糸ゴム等を用いることができる。スパンデックス糸ゴムを用いる場合は、太さは470〜1240dtexが好ましく、620〜940dtexがより好ましい。固定時の伸長率は、150〜350%が好ましく、200〜300%がより好ましい。また、図示しないが、二つに折り重ねたバリヤーシートの間に防水フィルムを介在させることもできる。
細長状弾性伸縮部材63は、バリヤーシート60の先端部に1〜2本配置するのが好ましく、先端部と基端部との間の中間部にも1〜2本配置すると更に好ましい。中間部に細長状弾性伸縮部材63があると、これを支点として中間部から先端部に亘る範囲で肌に対して面で当たりやすくなる。中間部の細長状弾性伸縮部材63の配置位置はバリヤーシート60の高さ(突出部の幅方向長さ)の30〜70%範囲が好ましい。乳幼児用紙おむつでは、バリヤーシート60の高さは15〜35mm程度が好ましいため、細長状弾性伸縮部材63の配置範囲は先端から基端側に5〜25mmの位置が好ましく、12〜18mmの位置がより好ましい。バリヤーシート60の先端部及び/または中間部にそれぞれ細長状弾性伸縮部材63を平行に設ける場合は、その配置間隔は2〜10mmが好ましく、2〜6mmがより好ましい。
そして、バリヤーシート60のうち幅方向において幅方向外側の部分は内装体200の側縁部の表面に固定された取付部分(内側取付部分)65とされ、この取付部分65以外の部分は取付部分65から突出する突出部分66(帯状の基材シート62の折り返し部分側の部分であり、内側突出部分に相当する)とされ、この突出部分66のうち前後方向両端部がトップシート30表面にホットメルト接着剤やヒートシールによる前後固定部67により固定され、前後方向中間部が非固定の自由部分(内側自由部分)とされ、この自由部分に前後方向に沿う細長状弾性部材63が伸張状態で固定されている。
かくして構成されたバリヤーシート60は、細長状弾性伸縮部材63の収縮力が前後方向両端部を近づけるように作用するが、突出部分66のうち前後方向両端部が起立しないように固定されるのに対して、それらの間は非固定の自由部分とされているため、自由部分のみが身体側に当接するように起立し、身体との間に隙間が発生するのを防止する。
バリヤーシート60の寸法は適宜定めることができるが、例えば乳幼児用紙おむつの場合は、起立高さ(展開状態における突出部分66の幅方向長さ)は10〜50mm、特に15〜35mmであるのが好ましい。また、バリヤーシート60をトップシート30表面に倒した状態における先端間の離間距離は60〜170mm、特に70〜120mmであるのが好ましい。また、バリヤーシート60は、取付部分65側の部分は幅方向中央側に向かって斜めに起立し、中間部より先端側の部分は幅方向外側に向かって斜めに起立する構造であってもよい。
また、内装体200の両側縁部におけるバリヤーシート60と液不透過性シート11との間には、1本あるいは複数本の細長状弾性伸縮部材64が前後方向に沿って伸張した状態で固定されており、内装体200の両側縁部に前後方向に沿う収縮力が作用する結果、内装体200の両側縁部が幅方向中間部に対して身体側に持ち上がり、内装体が舟形形状となる。
(吸収要素)
吸収要素50は、吸収体56と、この吸収体56の少なくとも裏面及び側面を包む包装シート58とを有する。包装シート58は省略することもできる。
(吸収体)
吸収体56は、繊維の集合体により形成することができる。この繊維集合体としては、綿状パルプや合成繊維等の短繊維を積繊したものの他、セルロースアセテート等の合成繊維のトウ(繊維束)を必要に応じて開繊して得られるフィラメント集合体も使用できる。繊維目付けとしては、綿状パルプや短繊維を積繊する場合は、例えば100〜300g/m2程度とすることができ、フィラメント集合体の場合は、例えば30〜120g/m2程度とすることができる。合成繊維の場合の繊度は、例えば、1〜16dtex、好ましくは1〜10dtex、さらに好ましくは1〜5dtexである。フィラメント集合体の場合、フィラメントは、非捲縮繊維であってもよいが、捲縮繊維であるのが好ましい。捲縮繊維の捲縮度は、例えば、1インチ当たり5〜75個、好ましくは10〜50個、さらに好ましくは15〜50個程度とすることができる。また、均一に捲縮した捲縮繊維を用いる場合が多い。吸収体56中には高吸収性ポリマー粒子を分散保持させるのが好ましい。
吸収体56は長方形形状でも良いが、図示例のように、前端部56F、後端部56B及びこれらの間に位置し、前端部56F及び後端部56Bと比べて幅が狭い括れ部56Nとを有する砂時計形状を成していると、吸収体56自体とバリヤーシート60の、脚周りへのフィット性が向上するため好ましい。
(高吸収性ポリマー粒子)
高吸収性ポリマー粒子とは、「粒子」以外に「粉体」も含む。高吸収性ポリマー粒子の粒径は、この種の吸収性物品に使用されるものをそのまま使用でき、1000μm以下、特に150〜400μmのものが望ましい。高吸収性ポリマー粒子の材料としては、特に限定無く用いることができるが、吸水量が40g/g以上のものが好適である。高吸収性ポリマー粒子としては、でんぷん系、セルロース系や合成ポリマー系などのものがあり、でんぷん−アクリル酸(塩)グラフト共重合体、でんぷん−アクリロニトリル共重合体のケン化物、ナトリウムカルボキシメチルセルロースの架橋物やアクリル酸(塩)重合体などのものを用いることができる。高吸収性ポリマー粒子の形状としては、通常用いられる粉粒体状のものが好適であるが、他の形状のものも用いることができる。
高吸収性ポリマー粒子としては、吸水速度が40秒以下のものが好適に用いられる。吸水速度が40秒を超えると、吸収体56内に供給された液が吸収体56外に戻り出てしまう所謂逆戻りを発生し易くなる。
また、高吸収性ポリマー粒子としては、ゲル強度が1000Pa以上のものが好適に用いられる。これにより、嵩高な吸収体56とした場合であっても、液吸収後のべとつき感を効果的に抑制できる。
高吸収性ポリマー粒子の目付け量は、当該吸収体56の用途で要求される吸収量に応じて適宜定めることができる。したがって一概には言えないが、50〜350g/m2とすることができる。ポリマーの目付け量が50g/m2未満では、吸収量を確保し難くなる。350g/m2を超えると、効果が飽和する。
必要であれば、高吸収性ポリマー粒子は、吸収体56の平面方向で散布密度あるいは散布量を調整できる。たとえば、液の排泄部位を他の部位より散布量を多くすることができる。男女差を考慮する場合、男用は前側の散布密度(量)を高め、女用は中央部の散布密度(量)を高めることができる。また、吸収体56の平面方向において局所的(例えばスポット状)にポリマーが存在しない部分を設けることもできる。
(包装シート)
包装シート58を用いる場合、その素材としては、ティッシュペーパやクレープ紙等の紙素材、不織布、ポリラミ不織布、小孔が開いたシート等を用いることができる。ただし、高吸収性ポリマー粒子が抜け出ないシートであるのが望ましい。クレープ紙に換えて不織布を使用する場合、親水性のSMMS(スパンボンド/メルトブローン/メルトブローン/スパンボンド)不織布が特に好適であり、その材質はポリプロピレン、ポリエチレン/ポリプロピレンなどを使用できる。目付けは、5〜40g/m2、特に10〜30g/m2のものが望ましい。
この包装シート58は、吸収体56全体を包む形態のほか、その層の裏面及び側面のみを包被するものでもよい。また図示しないが、吸収体56の上面及び側面のみをクレープ紙や不織布で覆い、下面をポリエチレンなどの液不透過性シートで覆う形態、吸収体56の上面をクレープ紙や不織布で覆い、側面及び下面をポリエチレンなどの液不透過性シートで覆う形態などでもよい(これらの各素材が包装シートの構成要素となる)。必要ならば、吸収体56を、上下2層の包装シートで挟む形態や下面のみに配置する形態でもよいが、高吸収性ポリマー粒子の移動を防止でき難いので望ましい形態ではない。
(内装体外面シート)
内装体200の裏面側には、製品外面に露出する内装体外面シート12Mが設けられている。この内装体外面シート12Mの素材としては、前述の製造方法によれば、腹側外装シート12F及び背側外装シート12Bと同様のものとなるが、更にその外面に別途の高強度素材(例えば摩擦堅牢度の高い(毛羽立たない)素材)や、消臭剤を含有する素材、等を貼り付けることも可能である。
また、内装体外面シート12Mは、印刷や着色を行い、デザイン要素を備えたシートとしてもよい。前述のデザインシートと併用する場合は、それぞれのデザインが重ならないように配置することが好ましい。
<その他>
(A)上記例は、外装シート12F,12Bが前後分離しており、両シートが股間部で離間している外装シート分割構造の例であり、同様にして外装シートを前後方向に3以上に分割することもできる。また、もちろん、図9に示すように、外装シート12が前身頃Fから後身頃Bまでにわたり一体に形成されているタイプにも適用できる。この場合、製造に際しては、図10に示すように、おむつ全長に相当する幅の連続帯状の非伸縮シート70を供給して、前後一体の間欠伸縮シート12を製造し、その間欠伸縮シート製造工程513の後であって内装体取付工程504の前など、適宜の工程で、脚開口部LOを打ち抜く脚開口部形成工程を行うのが好ましい。
(B)上記例は、パンツタイプ使い捨ておむつの胴回り部の弾性伸縮部を設ける場合の応用例であるが、本発明の間欠伸縮シートの製造方法は、テープタイプ使い捨ておむつにおける脚周り部に沿う平面ギャザーや、背側部分のウエスト縁部に沿う背側弾性伸縮部や、吸収性物品全般において広く採用されている立体ギャザーの形成にも利用できる。なお、これらの応用の仕方については当業者であれば容易に理解できるため、説明は省略する。
本発明は、吸収性物品に間欠的に弾性伸縮部を設ける場合に利用できるものであり、特にパンツタイプ使い捨ておむつの製造に好適に利用できるものである。
100…胴回り部、11…液不透過性シート、12F…腹側外装シート、12B…背側外装シート、200…内装体、30…表面シート、50…吸収要素、56…吸収体、58…包装シート、60…側部バリヤーカフス、62…バリヤーシート、70…非伸縮シート、75…弾性伸縮シート。

Claims (8)

  1. 連続帯状の非伸縮シートをその連続方向に搬送しつつ、MD方向に所定の間隔で、所定のMD方向範囲をその上流側隣接部及び下流側隣接部に対して表裏いずれか一方側に変位させて変位部を形成する、変位部形成工程と、
    前記非伸縮シートにおける変位部の変位側と反対側の面に、変位部をMD方向に跨ぐように、MD方向に伸長していない又は最終的な伸長率未満の伸長率で伸長した弾性伸縮シートを配して、その少なくとも上流側端部及び下流側端部を前記非伸縮シートの上流側隣接部及び下流側隣接部にそれぞれ固定する、第1取付工程と、
    この後に、前記非伸縮シートにおける前記弾性伸縮シートの固定部分の変位を無くしつつ前記上流側隣接部と下流側隣接部との間隔を広げることにより、前記弾性伸縮シートを伸長させる、伸長工程と、
    この後に、前記弾性伸縮シートにおける上流側端部と下流側端部との間の部分を前記非伸縮シートに固定し、弾性伸縮シートを有する弾性伸縮部分と弾性伸縮シートを有しない間欠部とがMD方向に交互に繰り返す間欠伸縮シートを形成する、第2取付工程と、
    を含むことを特徴とする間欠伸縮シートの製造方法。
  2. 前記変位部形成工程において、前記変位部を、前記所定のMD方向範囲をその上流側隣接部及び下流側隣接部に対して表裏いずれか一方側に折り出して形成し、
    前記伸長工程において、前記折り出し部分をMD方向に展開することにより、前記非伸縮シートにおける前記弾性伸縮シートの固定部分の変位を無くしつつ前記上流側隣接部と下流側隣接部との間隔を広げる、請求項1記載の間欠伸縮シートの製造方法。
  3. 前記弾性伸縮シートの上流側端部及び下流側端部は、CD方向全体にわたり超音波シールまたはヒートシールにより前記非伸縮シートに固定し、
    前記弾性伸縮シートにおける上流側端部と下流側端部との間の部分は、散点状の固定パターンで超音波シールまたはヒートシールにより前記非伸縮シートに固定する、
    請求項2記載の間欠伸縮シートの製造方法。
  4. 前記第1取付工程における前記弾性伸縮シートの上流側端部及び下流側端部と前記非伸縮シートとの固定から、前記伸長工程における前記弾性伸縮シートの伸長が完了する前までの間であって、かつ前記弾性伸縮シートがMD方向に伸長しているときに、
    前記弾性伸縮シートにおける上流側端部と下流側端部との間の部分のうち、一部を前記非伸縮シートに固定する先行取付工程を行い、残部を前記弾性伸縮シートの伸長完了後に前記第2取付工程で前記非伸縮シートに固定する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の間欠伸縮シートの製造方法。
  5. 前記第1取付工程における前記弾性伸縮シートの上流側端部及び下流側端部と前記非伸縮シートとの固定から、前記伸長工程における前記弾性伸縮シートの伸長が完了する前までの間であって、前記弾性伸縮シートがMD方向に伸長し、かつ前記弾性伸縮シートにおける上流側端部及び下流側端部と前記変位部に対する対向部との間に離間部をそれぞれ有しているときに、
    前記弾性伸縮シートにおける上流側端部と下流側端部との間の部分のうち、前記離間部における変位部側の端部を前記非伸縮シートに固定する先行取付工程を行い、残部を前記弾性伸縮シートの伸長完了後に前記第2取付工程で前記非伸縮シートに固定する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の間欠伸縮シートの製造方法。
  6. 前身頃及び後身頃を構成する前後個別の外装シートと、前身頃から後身頃にかけて外装シートの内面の幅方向中央部に設けられた、吸収体を含む内装体とを備え、
    前身頃における外装シートの両側部と後身頃における外装シートの両側部とがそれぞれ接合されることにより、ウエスト開口部及び左右一対の脚開口部が形成されたパンツタイプ使い捨ておむつの製造方法において、
    前記前身頃の外装シートの基材となる連続帯状の非伸縮シート、及び前記後身頃の外装シートの基材となる連続帯状の非伸縮シートを、所定の間隔を空けて平行に且つそれぞれ連続方向に搬送しつつ、これらを、請求項1〜5のいずれか1項記載の間欠伸縮シートの製造方法により弾性伸縮シートを有する弾性伸縮部分と弾性伸縮シートを有しない間欠部とがMD方向に交互に繰り返す間欠伸縮シートとする、間欠伸縮シート製造工程と、
    この後に、別途製造した前記内装体を、その幅方向中央が前記間欠伸縮シートにおける間欠部のMD方向中央に一致するように、前記間欠伸縮シートに固定する内装体取付工程と、
    この後に、前記前身頃における外装シートとなる部分における前記内装体の取り付け面と、前記後身頃の外装シートとなる部分における前記内装体の取り付け面とが重なるように、それらをCD方向に折り畳む、折り畳み工程と、
    この後に、個々のおむつの両側部となる部分において、前身頃における外装シートとなる部分と後身頃における外装シートとなる部分とを接合するとともに、前記前身頃の腹側外装シートとなる部分及び後身頃の外装シートとなる部分を個々のおむつの境界において切断して、個々のおむつを得る、側部接合切り離し工程と、
    を含むことを特徴とする、パンツタイプ使い捨ておむつの製造方法。
  7. 前身頃及び後身頃を構成する前後一体の外装シートと、前身頃から後身頃にかけて外装シートの内面の幅方向中央部に設けられた、吸収体を含む内装体とを備え、
    前身頃における外装シートの両側部と後身頃における外装シートの両側部とがそれぞれ接合されることにより、ウエスト開口部及び左右一対の脚開口部が形成されたパンツタイプ使い捨ておむつの製造方法において、
    前記外装シートの基材となる連続帯状の非伸縮シートをその連続方向に搬送しつつ、これを、請求項1〜5のいずれか1項記載の間欠伸縮シートの製造方法により弾性伸縮シートを有する弾性伸縮部分と弾性伸縮シートを有しない間欠部とがMD方向に交互に繰り返す間欠伸縮シートとする、間欠伸縮シート製造工程と、
    この後に、前記脚開口部を打ち抜く、脚開口部形成工程と、
    この後に、別途製造した前記内装体を、その幅方向中央が前記間欠伸縮シートにおける間欠部のMD方向中央に一致するように、前記間欠伸縮シートに固定する内装体取付工程と、
    この後に、前記前身頃における外装シートとなる部分における前記内装体の取り付け面と、前記後身頃の外装シートとなる部分における前記内装体の取り付け面とが重なるように、それらをCD方向に折り畳む、折り畳み工程と、
    この後に、個々のおむつの両側部となる部分において、前身頃における外装シートとなる部分と後身頃における外装シートとなる部分とを接合するとともに、前記前身頃の腹側外装シートとなる部分及び後身頃の外装シートとなる部分を個々のおむつの境界において切断して、個々のおむつを得る、側部接合切り離し工程と、
    を含むことを特徴とする、パンツタイプ使い捨ておむつの製造方法。
  8. 請求項6又は7記載のパンツタイプ使い捨ておむつの製造方法において、請求項3記載の間欠伸縮シートの製造方法を用いることにより製造される構造を備えたことを特徴とするパンツタイプ使い捨ておむつ。
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