JP2011133153A - 容器の水滴除去装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】コンベア2の搬送方向の上流側であって、コンベア2の両側に対向して配置された対をなす2つの上流側ノズルユニットNU4,NU4と、コンベア2の両側に対向して配置されるとともに2つの上流側ノズルユニットNU4,NU4からそれぞれ所定の間隔を置いて下流側に配置された対をなす2つの下流側ノズルユニットNU5,NU5とを備え、上流側および下流側ノズルユニットのノズルnは、コンベア2により搬送される容器1の進行方向の前面1Fおよび後面1Bに向けて同時に圧縮空気を吹き付けることが可能なノズルである。
【選択図】図2
Description
また、特許文献1に開示されたような拭取部材を備えた装置においては、現在用いられているペットボトル等のように容器外面にリブやへこみがある場合には、容器の外面から完全に水滴を除去することができないという問題がある。また、四角や長四角等の多角形断面を有した容器では、容器を回転させることができないため、拭取りできない面が残ってしまうという問題がある。
本発明によれば、上流側ノズルユニットのノズルは、コンベアにより搬送される容器の進行方向の後面に向けてエア(圧縮空気)を噴出するような角度に設定されている。また、下流側ノズルユニットのノズルは、コンベアにより搬送される容器の進行方向の前面に向けてエア(圧縮空気)を噴出するような角度に設定されている。
本発明の一態様によれば、前記所定角度は、前記コンベアの幅方向に対して時計方向回りまたは反時計方向回りに20°〜30°であることを特徴とする。
本発明の一態様によれば、搬送される容器のサイズに応じて、前記上流側ノズルユニットと前記下流側ノズルユニットとの間の距離を調整可能であることを特徴とする。
本発明によれば、容器のサイズが大きい場合には、容器のサイズが小さい場合に比べて、コンベアの幅方向における対向する上流側ノズルユニット間の距離および対向する下流側ノズルユニット間の距離を大きくし、またコンベアの搬送方向における上流側ノズルユニットと下流側ノズルユニット間の距離を大きくすることができる。このように、容器のサイズに応じて距離を調整することにより、上流側及び下流側ノズルユニットから噴出されるエア(圧縮空気)は、容器の進行方向の前後面の中央部に当たるようにできる。上流側及び下流側の4つのノズルユニットは、同時に容器の進行方向の前面および後面にエア(圧縮空気)を吹きつけることにより容器に加わる力のバランスを取ることができ、容器を転倒させることなく強い圧力で容器にエアを吹きつけることができる。これにより、容器の進行方向の前後面に付着した水滴を除去することができる。
本発明によれば、対をなす2つの他のノズルユニットの前面を容器が通過する間に、これらの他のノズルユニットは、同時に容器の両側面にエア(圧縮空気)を吹きつけることにより容器に加わる力のバランスを取ることができ、容器を転倒させることなく強い圧力で容器にエアを吹きつけることができる。これにより、容器の両側面に付着した水滴を除去することができる。
本発明の一態様によれば、前記複数対の他のノズルユニットは、水平方向に対して傾斜させて配置することが可能であることを特徴とする。
(1)本発明によれば、コンベアにより搬送される容器の進行方向の前後面に付着した水滴と容器の両側面に付着した水滴を除去することができる。したがって、容器の外面に付着した水滴を除去することができる。
(2)本発明によれば、ペットボトルのように外面にリブやへこみがある容器や角形の容器の場合にも、容器の外面に付着した水滴を除去することができる。
(3)本発明によれば、ノズルユニットから容器にエア(圧縮空気)を吹きつける際に、容器の両側面および容器の前後面に加わる力をバランスさせることができ、容器を転倒させることなく強い圧力で容器にエア(圧縮空気)を吹きつけることができる。
図1は本発明に係る容器の水滴除去装置の全体構成を示す正面図であり、図2は図1のII−II線断面図である。本発明の容器の水滴除去装置は、CCDカメラ等による撮像により容器の検査を行なう容器検査装置の上流側に設置されている。なお、本発明の容器の水滴除去装置は、容器検査装置とともに用いないで、単独で用いることもできる。本実施形態においては、容器の一種としてペットボトルを一例として説明する。図1に示すように、ペットボトルからなる容器1の胴部にはへこみ1hがあり、容器1の口部にはプラスチック製のキャップ1cが装着されている。図2に示すように、容器1はコンベア2によって所定速度で矢印X向に搬送される。
複数の容器1は所定間隔を置いてコンベア2により順次搬送される。この搬送中に容器1は、対向して配置されたノズルユニットNU1,NU2,NU3の前面を通過していく。このとき、ノズルユニットNU1,NU2,NU3から容器1の両側面1S,1Sにエア(圧縮空気)が吹きつけられる。図1に示すように、ノズルユニットNU1,NU2,NU3は、水平方向に対して所定の角度で傾き、かつ下流にいくにつれて配置された高さが順次低くなっている。図1においては、ノズルユニットNU1〜NU3は水平方向に対して約25°の角度で傾斜している。したがって、ノズルユニットNU1は、容器1のキャップ1cから胴部上部までの側面1Sに付着した水滴を除去し、ノズルユニットNU2は、容器1の肩部から胴部中段部までの側面1Sに付着した水滴を除去し、ノズルユニットNU3は、容器1の胴部上部から胴部下部までの側面1Sに付着した水滴を除去する。
本実施例において、ノズルユニットNU4,NU5は、鉛直方向に配置されているが、容器1の前後面1F,1Bにエアを吹き付けることができ容器1を転倒させることなく水滴を除去できる範囲であれば鉛直方向でなく傾斜して配置されていてもよい。この場合、図1において、ノズルユニットNU1等と同様にノズルユニットNU4,NU5を傾斜させてもよいが、水平方向に対する傾斜角度はノズルユニットNU1等に比べて大きく、例えば、ノズルユニットNU4,NU5の水平方向に対する傾斜角度は、容器1の前後面1F,1Bの全面にわたってエアを吹き付けられるように、75°以上(90°以下)などと大きくすることが好ましい。
1c キャップ
1B 後面
1F 前面
1S 側面
2 コンベア
3 支持フレーム
4 支持用ロッド
5 可動ブロック
6 雌ねじ部材
7 ねじ棒
8 ハンドル
9 吊下部材
10 支持用梁
12 支持部材
14 スライダ
15 雌ねじ部材
16 ガイドバー
18 ねじ棒
19 ブラケット
20 ハンドル
21 エアダクト
CL 搬送ライン
NU1,NU2,NU3,NU4,NU5,NU6 ノズルユニット
Claims (8)
- コンベアにより搬送される容器の外面に付着した水滴を除去する装置において、
前記コンベアの搬送方向の上流側であって、コンベアの両側に対向して配置された対をなす2つの上流側ノズルユニットと、
前記コンベアの両側に対向して配置されるとともに前記2つの上流側ノズルユニットからそれぞれ所定の間隔を置いて下流側に配置された対をなす2つの下流側ノズルユニットとを備え、
前記上流側および下流側ノズルユニットのノズルは、前記コンベアにより搬送される容器の進行方向の前面および後面に向けて同時に圧縮空気を吹き付けることが可能なノズルであることを特徴とする容器の水滴除去装置。 - 前記上流側および下流側ノズルユニットのノズルは、それぞれコンベアの幅方向に対して所定角度だけ傾いていることを特徴とする請求項1記載の容器の水滴除去装置。
- 前記所定角度は、前記コンベアの幅方向に対して時計方向回りまたは反時計方向回りに20°〜30°であることを特徴とする請求項2記載の容器の水滴除去装置。
- 搬送される容器のサイズに応じて、前記2つの上流側ノズルユニット間の距離および前記2つの下流側ノズルユニット間の距離を調整可能であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の容器の水滴除去装置。
- 搬送される容器のサイズに応じて、前記上流側ノズルユニットと前記下流側ノズルユニットとの間の距離を調整可能であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の容器の水滴除去装置。
- 前記上流側および下流側ノズルユニットのさらに上流側及び/又は下流側に、前記コンベアの両側に対向して配置された対をなす2つの他のノズルユニットをさらに備え、該2つの他のノズルユニットは前記コンベアにより搬送される容器の両側面に向けて同時に圧縮空気を吹き付けることが可能であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の容器の水滴除去装置。
- 前記対をなす2つの他のノズルユニットは、前記コンベアの搬送方向に間隔を置いて複数対設けられていることを特徴とする請求項6記載の容器の水滴除去装置。
- 前記複数対の他のノズルユニットは、水平方向に対して傾斜させて配置することが可能であることを特徴とする請求項7記載の容器の水滴除去装置。
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