JP2011131779A - ワイパ制御装置及びワイパ制御方法 - Google Patents

ワイパ制御装置及びワイパ制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】高速走行時の負荷と異常負荷時の負荷とを識別し、負荷の種類に応じて、ワイパ装置を適切な動作モードに移行させ得るワイパ制御装置及び制御方法を提供する。
【解決手段】モータの負荷状態に対応したポイント値を設定する。モータの負荷状態を検出し、電動モータの負荷ポイントを算出し累積する(S3,S4)。ワイパ動作モードを識別し(S6)、往路、復路の各累積負荷ポイントや往路・復路の累積負荷ポイントの差と、各閾値SV1,SV2H,SV2L,SV3とを比較し(S7,S9,S10,S12,S14,S15)、各比較結果に基づいて、負荷状態を識別する。異常負荷状態や高速走行負荷状態と判断した場合には、モータの回転数を低下させ(S8,S11,S13,S16)、モータの過負荷保護処理を実行する。
【選択図】図4

Description

本発明は、車両用ワイパ装置における過負荷対応技術に関し、特に、高速走行時の負荷と異常負荷時の負荷とを識別し、負荷の種類に応じてワイパ装置を適切に作動させるワイパ制御装置及びワイパ制御方法に関する。
近年、自動車等に搭載される車両用ワイパ装置では、モータの過負荷対策として、従来のサーキットブレーカによる電流遮断(特許文献1)に代えて、モータの作動状況に基づいて負荷状態を予測し、この予測に応じてモータ回転数を適宜減少させる制御形態が採用されている。例えば、特許文献2には、モータの運転状態(モータ回転数やPWM制御のDUTY値、電圧等)や雰囲気温度に応じて負荷ポイント値を算出すると共に、負荷ポイント値を累積して算出した累積負荷ポイントPtに基づいてモータの駆動制御を行うワイパ装置用モータの制御方法が記載されている。
特開2001-268852号公報 特開2008-245473号公報
ところが、負荷ポイント値を累積する前述のような制御形態では、払拭動作全体の負荷ポイント値の累積値によって負荷状態を判断しているため、通常有り得ない負荷が突然加わった場合でも、累積値が所定の閾値に至るまで、モータが作動し続けてしまうという問題があった。この場合、高速走行による高負荷や、ガラスが乾いている状態(DRY状態)での動作では、モータの出力を増大させて対処することは適切な制御形態とも言えるが、この状態が長期間継続すると、モータや制御回路の過熱を招き好ましくない。
また、払拭領域に突然に異物が生じたり、ワイパアームを手で押さえたりするような異常事態では、モータの出力を上げるよりも、むしろ、出力を低下させてモータの過負荷を回避する制御形態が好ましい。しかしながら、前述の制御処理では、後者の場合にもモータ出力を増大させる対処がなされ、モータ等の過負荷や過熱を招き易いという問題があった。
本発明の目的は、高速走行時の負荷と異常負荷時の負荷とを識別し、負荷の種類に応じて、ワイパ装置を適切な動作モードに移行させ得るワイパ制御装置及び制御方法を提供することにある。
本発明のワイパ制御装置は、払拭面上に配置されたワイパブレードと、前記ワイパブレードを駆動する電動モータと、を備えたワイパ装置の駆動制御を行うワイパ制御装置であって、前記電動モータの負荷状態に対応して設定されたポイント値を格納する格納部と、前記電動モータの現在の負荷状態を検出し、該負荷状態から、前記格納部の前記ポイント値に基づいて、前記電動モータの負荷ポイント値を算出するポイント値算出部と、前記負荷ポイント値を累積して累積負荷ポイントを算出するポイント値加算部と、前記ワイパブレードの往路動作における累積負荷ポイントと第1閾値、前記ワイパブレードの復路動作における累積負荷ポイントと第2閾値、前記ワイパブレードの往路動作と復路動作の各累積負荷ポイントの差と第3閾値を、それぞれ比較するポイント比較部と、前記ポイント比較部における比較結果に基づいて、前記電動モータの現在の負荷状況を識別する負荷識別部と、前記負荷識別部における識別結果に基づき、前記電動モータに対し動作指令を行うモータ駆動指令部と、を有することを特徴とする。
本発明にあっては、モータの負荷状態に対応して設定されたポイント値を、ワイパブレード往路動作の合計値と、復路動作の合計値と、それらの差に分類し、モータの負荷状態をより細かく分類する。そして、各値を所定の閾値と比較することにより、現在の負荷状況が、例えば、異常負荷なのか、DRY負荷なのか、高速走行によるものか、などに識別し、これらの状況に合わせたワイパ動作、例えば、異常負荷の場合には、モータ保護の動作として回転数を下げるなど、負荷状況に合わせたワイパ動作を実行する。
前記ワイパ制御装置において、前記負荷識別部により、前記ワイパブレードの往路動作における累積負荷ポイントが前記第1閾値以上となった場合、前記電動モータに異常な負荷が作用していると判断し、前記モータ駆動指令部に対して、前記電動モータの回転数を低下させる指示を行うようにしても良い。また、前記負荷識別部により、前記ワイパブレードの往路動作における累積負荷ポイントが前記第1閾値未満で、かつ、前記ワイパブレードの復路動作における累積負荷ポイントが前記第2閾値未満の場合、前記電動モータの負荷は正常と判断し、前記モータ駆動指令部に対して、前記電動モータの現在の制御状態を維持する指示を行うようにしても良い。
さらに、前記負荷識別部により、前記ワイパブレードの往路動作における累積負荷ポイントが前記第1閾値未満で、かつ、前記ワイパブレードの復路動作における累積負荷ポイントが前記第2閾値以上の場合、前記ワイパブレードの往路動作と復路動作の各累積負荷ポイントの差が前記第3閾値以上となったとき、前記電動モータに対し高速走行負荷が作用していると判断し、前記モータ駆動指令部に対して、前記電動モータの回転数を低下させる指示を行うようにしても良い。加えて、前記負荷識別部により、前記ワイパブレードの往路動作における累積負荷ポイントが前記第1閾値未満で、かつ、前記ワイパブレードの復路動作における累積負荷ポイントが前記第2閾値以上の場合、前記ワイパブレードの往路動作と復路動作の各累積負荷ポイントの差が前記第3閾値未満のときは、前記電動モータの負荷は正常と判断し、前記モータ駆動指令部に対して、前記電動モータの現在の制御状態を維持する指示を行うようにしても良い。
前記ワイパ制御装置において、前記第1〜第3閾値として、前記ワイパブレードの動作がHiの場合とLoの場合とで異なる値を設定しても良く、これにより、さらにモータの負荷状態がより細かく分類され、制御精度の向上が図られる。
本発明のワイパ制御方法は、払拭面上に配置されたワイパブレードと、前記ワイパブレードを駆動する電動モータと、を備えたワイパ装置に適用されるワイパ制御方法であって、前記電動モータの負荷状態に対応したポイント値を設定し、前記電動モータの現在の負荷状態を検出し、該負荷状態から、前記ポイント値に基づいて、前記電動モータの負荷ポイント値を算出し、前記負荷ポイント値を累積して累積負荷ポイントを算出し、前記ワイパブレードの往路動作における累積負荷ポイントと第1閾値、前記ワイパブレードの復路動作における累積負荷ポイントと第2閾値、前記ワイパブレードの往路動作と復路動作の各累積負荷ポイントの差と第3閾値を、それぞれ比較し、前記比較結果に基づいて、前記電動モータの現在の負荷状況を識別し、該識別結果に基づき、前記電動モータの動作を制御することを特徴とする。
本発明にあっては、モータの負荷状態に対応して設定されたポイント値を、ワイパブレード往路動作の合計値と、復路動作の合計値と、それらの差に分類し、モータの負荷状態をより細かく分類する。そして、各値を所定の閾値と比較することにより、現在の負荷状況が、例えば、異常負荷なのか、DRY負荷なのか、高速走行によるものか、などに識別し、これらの状況に合わせたワイパ動作、例えば、異常負荷の場合には、モータ保護の動作として回転数を下げるなど、負荷状況に合わせたワイパ動作を実行する。
前記モータ制御方法において、前記ワイパブレードの往路動作における累積負荷ポイントが前記第1閾値以上となった場合、前記電動モータに異常な負荷が作用していると判断し、前記電動モータの回転数を低下させるようにしても良い。また、前記ワイパブレードの往路動作における累積負荷ポイントが前記第1閾値未満で、かつ、前記ワイパブレードの復路動作における累積負荷ポイントが前記第2閾値以上の場合、前記ワイパブレードの往路動作と復路動作の各累積負荷ポイントの差が前記第3閾値以上となったとき、前記電動モータに対し高速走行負荷が作用していると判断し、前記モータ駆動指令部に対して、前記電動モータの回転数を低下させるようにしても良い。
さらに、前記モータ制御方法において、前記第1〜第3閾値として、前記ワイパブレードの動作がHiの場合とLoの場合とで異なる値を設定しても良く、これにより、さらにモータの負荷状態がより細かく分類され、制御精度の向上が図られる。
本発明のワイパ制御装置によれば、電動モータの負荷状態に対応して設定されたポイント値を格納する格納部と、電動モータの現在の負荷状態を検出し、該負荷状態から、電動モータの負荷ポイント値を算出するポイント値算出部と、負荷ポイント値を累積して累積負荷ポイントを算出するポイント値加算部と、ワイパブレードの往路動作における累積負荷ポイントと第1閾値、復路動作における累積負荷ポイントと第2閾値、往路動作と復路動作の各累積負荷ポイントの差と第3閾値を、それぞれ比較するポイント比較部と、ポイント比較部における比較結果に基づいて、電動モータの現在の負荷状況を識別する負荷識別部と、負荷識別部における識別結果に基づき、電動モータに対し動作指令を行うモータ駆動指令部と、を設けることにより、モータの負荷状態をより細かく分類し、現在の負荷状況を識別しつつ、その状況に合わせたワイパ動作を実行させることが可能となる。
従って、ワイパ動作に異常事態が生じた場合であっても、適切な動作モードにワイパ動作が移行するので、モータの出力を上げ続け、モータが過負荷状態となったり、モータや回路が過熱状態となったりするという事態を回避することができる。
本発明のワイパ制御方法によれば、電動モータの負荷状態に対応したポイント値を設定し、電動モータの現在の負荷状態を検出し、該負荷状態から、電動モータの負荷ポイント値を算出すると共に、負荷ポイント値を累積して累積負荷ポイントを算出し、ワイパブレードの往路動作における累積負荷ポイントと第1閾値、復路動作における累積負荷ポイントと第2閾値、往路動作と復路動作の各累積負荷ポイントの差と第3閾値を、それぞれ比較し、この比較結果に基づいて、電動モータの現在の負荷状況を識別し、該識別結果に基づいて電動モータの動作を制御するようにしたので、モータの負荷状態をより細かく分類し、現在の負荷状況を識別しつつ、その状況に合わせたワイパ動作を実行させることが可能となる。
従って、ワイパ動作に異常事態が生じた場合であっても、適切な動作モードにワイパ動作が移行するので、モータの出力を上げ続け、モータが過負荷状態となったり、モータや回路が過熱状態となったりするという事態を回避することができる。
本発明の一実施例である制御装置・制御方法によって駆動されるワイパ装置のモータユニットの構成を示す説明図である。 本発明によるワイパ制御装置の制御系の構成を示すブロック図である。 本発明のワイパ制御装置のCPUにおける負荷識別処理系の構成を示すブロック図である。 本発明によるワイパ制御方法の処理手順を示すフローチャートである。 往路のワイパ動作における累積負荷ポイントを示すグラフである。 復路のワイパ動作における累積負荷ポイントを示すグラフである。 往路のワイパ動作における累積負荷ポイントと復路のワイパ動作における累積負荷ポイントの差(往復差)を示すグラフである。 正逆回転モータの説明図である。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の一実施例である制御装置・制御方法によって駆動されるワイパ装置に使用されるモータユニットの構成を示す説明図である。図1のモータユニット1は、自動車用ワイパ装置の駆動源として使用され、図示しないリンク機構等を介して、ワイパアームと接続される。ワイパアームにはワイパブレード(以下、ブレードと略記する)が取り付けられており、ブレードが上下反転位置に達すると、モータユニット1に搭載されたモータ2の正逆回転が切り替えられる。これにより、フロントガラス面上にてブレードが往復動し、ガラス面上の水滴や埃が払拭される。
モータユニット1は、モータ2と、ギアボックス3とから構成される。モータ2のモータ軸4の回転は、ギアボックス3内にて減速され、出力軸5に出力される。モータ軸4は、有底筒状のヨーク6に回動自在に軸承される。モータ軸4には、コイルが巻装されたアーマチュアコア7と、コンミテータ8が取り付けられている。ヨーク6の内面には、複数の永久磁石9が固定されている。コンミテータ8には、給電用のブラシ10が摺接している。モータ2の回転数(速度)は、ブラシ10に対する供給電流量によって制御される。
ヨーク6の開口側端縁部には、ギアボックス3のケースフレーム11が取り付けられている。モータ軸4の先端部は、ヨーク6から突出してケースフレーム11内に収納される。モータ軸4の先端部には、ウォーム12が形成されている。ウォーム12には、ケースフレーム11に回動自在に支持されたウォーム歯車13が噛合している。ウォーム歯車13には、その同軸上に小径の第1ギア14が一体的に設けられている。第1ギア14には、大径の第2ギア15が噛合している。第2ギア15には、ケースフレーム11に回動自在に軸承される出力軸5が一体に取り付けられている。なお、図示されないが、モータ軸4には、前記ウォーム12に隣接して、そのねじ方向とは逆向きのもう1つのウォームが形成されている。当該ウォームは、ウォーム歯車13、第1ギア14と同様の減速部材により、第2ギア15に動力伝達される。
モータ2の駆動力は、ウォーム12、ウォーム歯車13、第1ギア14、第2ギア15を経て減速された状態で出力軸5に出力される。出力軸5には、ワイパ装置のクランクアーム(図示せず)が取り付けられている。モータ2が作動すると、出力軸5を介してクランクアームが駆動され、クランクアームと接続されたリンク機構を介してワイパアームが作動する。
モータ軸4には、多極着磁マグネット16(以下、マグネット16と略記する)が取り付けられている。これに対し、ケースフレーム11内には、マグネット16の外周部と対向するように、ホールIC17が設けられている。ホールIC17は、モータ軸4の中心に対して90度の角度差を持った位置に2個設けられている。モータ2では、マグネット16は6極に着磁されており、モータ軸4が1回転すると各ホールIC17からは6周期分のパルス出力が得られる。2個のホールIC17からは、位相が1/4周期ずれたパルス信号が出力される。
従って、ホールIC17からのパルスの出現タイミングを検出することにより、モータ軸4の回転方向が判別でき、これによりワイパ動作の往路/復路の判別を行うことができる。また、ホールIC17の何れか一方のパルス出力の周期から、モータ軸4の回転速度も検出できる。モータ軸4の回転数とブレードの速度との間には、減速比及びリンク動作比に基づく相関関係が存在しており、モータ軸4の回転数からブレードの速度も算出できる。
第2ギア15の底面には、絶対位置検出用のマグネット18が取り付けられている。ケースフレーム11には、プリント基板19が取り付けられている。プリント基板19の上には、マグネット18と対向するようにホールIC20が配置されている。マグネット18は、第2ギア15の底面上に1個設けられており、ブレードが下反転位置に来たときホールIC20と対向する。第2ギア15は、前述のようにクランクアームが取り付けられ、ブレードを往復動させるため180度回転する。第2ギア15が回転しブレードが下反転位置に来ると、ホールIC20とマグネット18が対向してパルス信号が出力される。
ホールIC17,20からのパルス出力は、ワイパ駆動制御装置(モータ制御装置)21に送られる。図2は、モータ2の制御系の構成を示す説明図である。ワイパ駆動制御装置21のCPU(制御部)22は、イグニッションスイッチ31を介してバッテリ32と接続されており、ワイパスイッチ33によってワイパ装置の動作形態を切り替えられるようになっている。CPU22は、ホールIC20,17と接続されており、ホールIC20からのパルス出力を絶対位置信号として用いてブレードの位置を認識する。ホールIC17からのパルス信号は、ブレードの相対位置信号として用いられる。CPU22は、絶対位置信号が得られた後のパルス数をカウントすることにより、ブレードの現在位置を認識する。ここでは、ホールIC20からの下反転位置を示す絶対位置信号と、ホールIC17からのパルス数の組み合わせによって、ブレードの現在位置を検出する。このようにしてワイパ駆動制御装置21はブレードの現在位置と速度を認識し、そのデータに基づいてモータ2を制御する。
CPU22は、ホールIC17のモータパルスから、モータ2の回転数を検出する。モータ2は、検出された回転数に基づいて、フィードバック制御される。モータ2にはPWM制御が実行され、CPU22は、制御条件や検出回転数に応じて、印加電圧を適宜ON/OFFさせて、ON時間の比率を適宜変更する。すなわち、CPU22は、ホールIC17のモータパルスに基づいてモータ回転数を算出すると共に、その値に応じてPWM制御のON期間の時比率(Duty)を設定する。これにより、モータ2に対する印加電圧が実効的に変化し、モータ2の回転数が所望の値に制御される。なお、CPU22では、モータパルスの周期(Hz)をそのまま回転数として処理するが、パルス周期から求めた回転数(rpm)によって制御を行っても良い。
一方、CPU22では、このようにして算出、設定されたモータ回転数とPWM Dutyに基づいて負荷識別処理が行われる。この制御処理では、モータ回転数とDutyから負荷ポイント値を算出,加算し、累積した負荷ポイント値を、(1)往路の合計値、(2)復路の合計値、(3)両者の差、の3つに分類する。次に、払拭モード(Hi/Lo)と(1)〜(3)の値を組み合わせることにより、負荷状況をより細かく分類する。そして、得られたデータに基づいて、現在の負荷が、異常負荷なのか、DRY状態に起因するのか、高速走行によるものなのかを識別し、状況に応じたワイパ動作を実施する。
図3は、CPU22における過負荷検出処理系の構成を示すブロック図である。図3に示すように、CPU22には、まず、モータ2の回転数を算出するモータ回転数算出部23と、モータ回転数に基づいて、PID制御等により、PWM Duty値を算出するフィードバック制御演算処理部24が設けられている。フィードバック制御演算処理部24の後段には、算出されたモータ回転数とDutyから、負荷ポイント値を算出するポイント値算出部25が設けられている。ポイント値算出部25は、ROM41に予め格納された負荷ポイントマップ42にアクセスし、モータ回転数やDuty等に基づいて、負荷ポイント値を算出する。
ポイント値算出部25の後段には、算出された負荷ポイント値を、バッテリ電圧に基づいて補正するポイント電圧補正部26が設けられている。ROM41には、前述の負荷ポイントマップ42と共に、電圧補正ポイントマップ43が格納されている。ポイント電圧補正部26は、ROM41からこの電圧補正ポイントを取得し、ポイント値算出部25にて算出した負荷ポイント値に、バッテリ電圧に応じて、取得した電圧補正ポイントを適宜加減してポイント値の電圧補正を行う。ポイント電圧補正部26の後段には、ポイント値加算部27が設けられている。ポイント値加算部27は、RAM45に格納されている負荷ポイント値を累積加算して累積負荷ポイントPtを算出する。算出された累積負荷ポイントPtは、RAM45に格納される。
また、CPU22には、ポイント値加算部27にて算出された累積負荷ポイントPtを、ROM41に格納された幾つかの基準値と比較するポイント比較部28が設けられている。ROM41内には、基準値格納部44が設けられており、基準値格納部44には、累積負荷ポイントPtに関する複数個の閾値(Hi動作時の往路/復路/往復差,Lo動作時の往路/復路/往復差)が格納されている。ポイント比較部28は、累積負荷ポイントPtをこれらの閾値と適宜比較し、その結果を後段の負荷識別部29に通知する。
負荷識別部29は、累積負荷ポイントPtと各閾値との比較結果に基づいて、現在の負荷状況、すなわち、通常負荷なのか、異常負荷なのか、高速走行負荷なのか、を識別する。負荷識別部29の後段にはさらに、負荷識別部29での識別結果に基づき、モータ2に対し動作指令を行うモータ駆動指令部30が設けられている。
CPU22では、ワイパ作動時に、例えば、ワイパアームが下反転位置に来たとき、次のような負荷識別処理が実施される。図4は、そのフローチャートである。図4に示すように、ここではまず、ステップS1にて、モータ回転数算出部23によって、モータ2の回転数が検出される。ホールIC17からは、モータ2の回転に伴ってモータパルスが出力されており、モータ回転数算出部23は、このモータパルスから、モータ2の回転数を検出する。モータ回転数を取得した後、ステップS2にて、モータ2の回転数に基づいて、フィードバック制御演算処理部24により、PWM Duty値の演算処理が行われる。
PWM Duty値を算出した後、ステップS3に進み、ポイント値算出部25により、モータ回転数とPWM Duty値から、負荷ポイントマップ42を参照しつつ、負荷ポイント値が算出される。負荷ポイントマップ42は、モータ回転数(Hz)とDuty(%)をパラメータとして形成されており、高負荷によりDutyが高い場合や回転数が低下している状況では高いポイント値が設定されている。例えば、Dutyが80%でモータ速度(モータパルス)が250Hzのときは、「+10」が負荷ポイント値となる。Dutyが同じ80%の場合でも、モータ速度が500Hzの場合には負荷が軽いと判断され、負荷ポイント値は「0」となるが、モータ速度が200Hzの場合には負荷が重いと判断され、その値は「+15」となる。また、モータ速度が同じ250Hzの場合でも、Dutyが60%の場合には通常負荷と判断され「0」となるが、Dutyが100%の場合には負荷が重いと判断され「+15」が負荷ポイント値となる。これに対し、Dutyが80%の場合でもモータ速度が1000Hzになると、負荷が軽いと判断され負荷ポイント値は「−5」となる。なお、モータ停止時には、負荷ポイント値として「−20」が設定されている。
ステップS3にて負荷ポイント値を算出した後、ステップS4に進み、ポイント電圧補正部26により、バッテリ電圧に応じて、負荷ポイント値を補正する。なお、電源電圧ごとに、モータ回転数とDutyをパラメータとして負荷ポイントマップ42を形成し、ステップS3にて、電源電圧も含めて負荷ポイント値を算出しても良い。この場合、負荷ポイントマップ42は、モータ回転数とDutyをパラメータとしたマップが電源電圧ごとに積み重なったような3次元構造となり、電源電圧の変化に伴いポイント分布が徐々にずれて行く形となる。つまり、12Vを基準として、電圧が高くなるほど+側に、電圧が低くなるほど−側にシフトするように、各電圧間で負荷ポイント値が連続的に変化するように設定される。例えば、電源電圧が13.5Vの場合、Duty:100%,モータ速度:333Hzのとき、負荷ポイント値は「+15」に設定される(12V,13Vのときは同条件で「+10」)。
負荷ポイント値を補正した後、ステップS5に進み、算出した負荷ポイント値を累積する。負荷ポイント値の累積は、ポイント値加算部27にて行われ、算出された累積負荷ポイントPtは、RAM45に格納される。
このようにして、負荷ポイント値を算出、補正、累積して累積負荷ポイントPtを求めた後、ステップS6に進み、現在の払拭モード(Hiか、Loか)が判定される。前述のように、本発明による制御処理では、累積負荷ポイントPtについて、Hi,Loの各動作モードに分けて各3個(往路/復路/往復差)の閾値が設定されている。S6以降では、これらの閾値との比較により、現在の負荷状況を識別し、モータ2の動作(ワイパの動作)を適宜制御する。
図5〜7は、各条件における累積負荷ポイントPtを示すグラフであり、図5は往路、図6は復路、図7は往復差をそれぞれ示している。なお、図5〜7において、WETとは、フロントガラス上に水滴が付着している状態であり、通常のワイパ払拭動作を示している。また、DRYとは、ガラスが乾いている状態でのワイパ払拭動作を示している。図5〜7では、WETとDRYについては、車速(左縦軸)と累積負荷ポイントPtとの関係が示されている。一方、パウダとは、異常負荷状態を実験的に再現するため、出力軸5をパウダクラッチに接続して負荷を加えた状態を示している。図5〜7では、異常負荷状態として、パウダクラッチによる負荷(右縦軸)と累積負荷ポイントPtとの関係が示されている。
図5に示すように、往路のワイパ動作では、通常作動であるWET状態の場合、車速による累積負荷ポイントPtの変化は少なく、ポイント値も0未満である。一方、DRY状態の場合、車速として130km/h(高速道路での最高速度100km/h+マージン30km/h)以下を想定すると、DRY状態がPt≧100となる。従って、判定閾値として、Pt=100を設定すれば、130km/h以下でのDRY状態を判定できる。また、累積負荷ポイントPt=100に設定した場合、パウダクラッチ負荷が6.5N以上となる場合を判定でき、異物や手押さえによる異常では、通常、負荷が6.5N以上となることから、このような異常事態も判別できる。そこで、往路における判定閾値SV1として、累積負荷ポイントPt=100を設定する。
次に、図6を見ると、復路のワイパ動作では、Lo作動の場合、判定閾値SV2として、Pt=100を設定すれば、パウダクラッチ負荷が6.5N以上となる場合を判定できる。また、Hi作動の場合、判定閾値SV2として、Pt=400を設定すれば、パウダクラッチ負荷が6.5N以上となる場合を判定できる。一方、復路動作では、DRY状態の場合、低速走行時からPtが1500以上となっており、SV2,SV2を前述の値に設定すれば、その状態を十分に判定可能である。しかしながら、SV2を400とすると、車速150km/hにおけるWET状態の累積負荷ポイントPtが、近接しており、誤検知の可能性がある。そこで、誤検知を回避するため、ここでは、SV2としてPt=500を設定する(判定閾値SV2は、Pt=100)。
さらに、図7を見ると、WET状態とパウダクラッチ負荷では、車速や負荷の変化に対して、累積負荷ポイントPtの往復差が少ない。これに対して、DRY状態では、車速の変化に対し、累積負荷ポイントPtの往復差の変化が著しく大きく、Ptの差が800以上と大きくなる。これは、換言すれば、Ptの差が800未満であれば、DRY状態ではない、とも言える。また、WET状態やパウダクラッチ負荷では、累積負荷ポイントPtが800以上となるのは、車速が250km/hを超えた時点である。従って、判定閾値SV3として、Pt=800を設定することにより、DRY状態か、車速が250km/hの高速状態(あるいは、強風の向かい風)となっていることを判別することができる。
そこで、S6にて現在の払拭モードを判定し、現在Hi作動中の場合には、ステップS7に進み、往路の累積負荷ポイントPtと判定閾値SV1(ここでは、前述のように100)を比較する。PtがSV1以上の場合、前述のように、DRY状態での作動が考えられる。そこで、ステップS8に進み、負荷識別部29は異常事態発生と判断し、モータ駆動指令部30は、これを受けて、モータ2の回転数を下げるように指示(例えば、Lo作動への移行)してルーチンを抜ける。これにより、異常事態発生時に、モータ2が長時間高出力にて継続作動してしまうことを回避でき、モータの過熱を防止し、モータ保護を図ることが可能となる。従って、ワイパ動作に異常事態が生じた場合であっても、適切な動作モードにワイパ動作が移行するので、モータの出力を上げ続け、モータが過負荷状態となったり、モータや回路が過熱状態となったりするという事態を回避することができ、ワイパシステムの信頼性向上が図られる。
S7にてPtがSV1未満の場合には、ステップS9に進み、今度は、復路の累積負荷ポイントPtと判定閾値SV2(ここでは、前述のように500)を比較する。PtがSV2未満の場合(Pt<SV1かつPt<SV2)は、DRY状態ではなく、異物や手押さえ等の異常事態も生じていない、と判断し、そのままPWM制御による通常払拭動作を継続させてルーチンを抜ける。これに対して、PtがSV2以上の場合には、ステップS10に進み、さらに、累積負荷ポイントPtの往復差と判定閾値SV3(ここでは、前述のように800)を比較する。累積負荷ポイントPtの往復差がSV3未満の場合には、復路の累積負荷ポイントPtは大きかったものの、DRY状態ではなく、250km/h超の高速状態等でもないため、PWM制御による通常払拭動作を継続させてルーチンを抜ける。
S10にてPtがSV3以上の場合には、ステップS11に進む。Pt≧SV3とは、DRY状態か、車速が250km/hの高速状態等の状態であるが、S7にて、既にDRY状態ではない(Pt<SV1)ことが判定されている。従って、負荷識別部29は、高速状態等と判断し、モータ駆動指令部30は、これを受けて、モータ2の回転数を下げるように指示(例えば、Lo作動への移行)してルーチンを抜ける。これにより、高速走行時に、モータ2が長時間高出力にて継続作動してしまうことを回避できる。
一方、S6にて現在の払拭モードを判定し、現在Lo作動中の場合には、ステップS12に進み、往路の累積負荷ポイントPtと判定閾値SV1(前述同様、100)を比較する。PtがSV1以上の場合、DRY状態での作動が考えられため、ステップS13に進み、モータ2の回転数を下げたり、INT作動に移行したりしてルーチンを抜ける。これにより、異常事態発生時に、モータ2が長時間継続作動してしまうことを回避でき、モータの過熱を防止し、モータ保護を図ることが可能となる。
S12にてPtがSV1未満の場合には、ステップS14に進み、今度は、復路の累積負荷ポイントPtと判定閾値SV2(ここでは、前述のように100)を比較する。PtがSV2未満の場合(Pt<SV1かつPt<SV2)は、DRY状態ではなく、異物や手押さえ等の異常事態も生じていない、と判断し、そのままPWM制御による通常払拭動作を継続させてルーチンを抜ける。これに対して、PtがSV2以上の場合には、ステップS15に進み、さらに、累積負荷ポイントPtの往復差と判定閾値SV3(前述のように、800)を比較する。累積負荷ポイントPtの往復差がSV3未満の場合には、復路の累積負荷ポイントPtは大きかったものの、DRY状態ではなく、250km/h超の高速状態等でもないため、PWM制御による通常払拭動作を継続させてルーチンを抜ける。
S15にてPtがSV3以上の場合には、ステップS16に進み、前述同様、負荷識別部29は、高速状態等と判断する。そして、モータ駆動指令部30は、これを受けて、モータ2の回転数を下げるように指示(例えば、Lo作動への移行)してルーチンを抜ける。これにより、高速走行時に、モータ2が長時間にて継続作動してしまうことを回避できる。
本発明は前記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、前述の実施例では、判定閾値SV1を往路・復路共通の値としたが、それらを別個の値とすることも可能である。また、前述の判定閾値はあくまでも一例であり、本発明が前述の数値に限定されないことは言うまでもない。さらに、ステップS8,S11,S13,S16におけるモータ回転数の低下処理は、Hi→Lo→INTのような処理には限定されず、モータ回転数を所定回転数まで徐々に低下させるような制御形態であっても良い。例えば、60(cpm=cycle/min)にて駆動されているワイパの払拭速度を、30回の払拭にて30(cpm)に低下させるような、制御形態でも良い。加えて、S8,S13に進むような異常事態が継続して検出される場合には、モータ保護の観点から、モータ2自体を停止させる処理を行うことも可能である。
一方、図8には、図2で開示されたモータとは異なるモータが開示されており、Hブリッジ回路34を備える正逆回転モータが開示されている。本発明は、このような正逆回転モータにも適用可能である。CPU22とワイパスイッチ33とが通信線35を介して接続されており、通信線35から伝達される制御情報に応じてワイパが制御される。なお、図8で開示されている図番は図2と共通のものは同じ番号を使用している。
また、前述の実施例では、ホールICを2個用いていたが、ウォームホイールにのみマグネットを設けてMRセンサなどの1個の絶対位置検出センサで検出することも可能である。
1 モータユニット
2 モータ
3 ギアボックス
4 モータ軸
5 出力軸
6 ヨーク
7 アーマチュアコア
8 コンミテータ
9 永久磁石
10 ブラシ
11 ケースフレーム
12 ウォーム
13 ウォーム歯車
14 第1ギア
15 第2ギア
16 マグネット
17 ホールIC
18 マグネット
19 プリント基板
20 ホールIC
21 ワイパ駆動制御装置
22 CPU
23 モータ回転数算出部
24 フィードバック制御演算処理部
25 ポイント値算出部
26 ポイント電圧補正部
27 ポイント値加算部
28 ポイント比較部
29 負荷識別部
30 モータ駆動指令部
31 イグニッションスイッチ
32 バッテリ
33 ワイパスイッチ
34 Hブリッジ回路
35 通信線
41 ROM
42 負荷ポイントマップ
43 電圧補正ポイントマップ
44 基準値格納部
45 RAM
Pt 累積負荷ポイント
SV1 判定閾値(往路)
SV2 判定閾値(復路・Hi作動時)
SV2 判定閾値(復路・Lo作動時)
SV3 判定閾値(往復差)

Claims (10)

  1. 払拭面上に配置されたワイパブレードと、前記ワイパブレードを駆動する電動モータと、を備えたワイパ装置の駆動制御を行うワイパ制御装置であって、
    前記電動モータの負荷状態に対応して設定されたポイント値を格納する格納部と、
    前記電動モータの現在の負荷状態を検出し、該負荷状態から、前記格納部の前記ポイント値に基づいて、前記電動モータの負荷ポイント値を算出するポイント値算出部と、
    前記負荷ポイント値を累積して累積負荷ポイントを算出するポイント値加算部と、
    前記ワイパブレードの往路動作における累積負荷ポイントと第1閾値、前記ワイパブレードの復路動作における累積負荷ポイントと第2閾値、前記ワイパブレードの往路動作と復路動作の各累積負荷ポイントの差と第3閾値を、それぞれ比較するポイント比較部と、
    前記ポイント比較部における比較結果に基づいて、前記電動モータの現在の負荷状況を識別する負荷識別部と、
    前記負荷識別部における識別結果に基づき、前記電動モータに対し動作指令を行うモータ駆動指令部と、を有することを特徴とするワイパ制御装置。
  2. 請求項1記載のワイパ制御装置において、前記負荷識別部は、前記ワイパブレードの往路動作における累積負荷ポイントが前記第1閾値以上となった場合、前記電動モータに異常な負荷が作用していると判断し、前記モータ駆動指令部に対して、前記電動モータの回転数を低下させる指示を行うことを特徴とするワイパ制御装置。
  3. 請求項1記載のワイパ制御装置において、前記負荷識別部は、前記ワイパブレードの往路動作における累積負荷ポイントが前記第1閾値未満で、かつ、前記ワイパブレードの復路動作における累積負荷ポイントが前記第2閾値未満の場合、前記電動モータの負荷は正常と判断し、前記モータ駆動指令部に対して、前記電動モータの現在の制御状態を維持する指示を行うことを特徴とするワイパ制御装置。
  4. 請求項1記載のワイパ制御装置において、前記負荷識別部は、前記ワイパブレードの往路動作における累積負荷ポイントが前記第1閾値未満で、かつ、前記ワイパブレードの復路動作における累積負荷ポイントが前記第2閾値以上の場合、前記ワイパブレードの往路動作と復路動作の各累積負荷ポイントの差が前記第3閾値以上となったとき、前記電動モータに対し高速走行負荷が作用していると判断し、前記モータ駆動指令部に対して、前記電動モータの回転数を低下させる指示を行うことを特徴とするワイパ制御装置。
  5. 請求項1記載のワイパ制御装置において、前記負荷識別部は、前記ワイパブレードの往路動作における累積負荷ポイントが前記第1閾値未満で、かつ、前記ワイパブレードの復路動作における累積負荷ポイントが前記第2閾値以上の場合、前記ワイパブレードの往路動作と復路動作の各累積負荷ポイントの差が前記第3閾値未満のときは、前記電動モータの負荷は正常と判断し、前記モータ駆動指令部に対して、前記電動モータの現在の制御状態を維持する指示を行うことを特徴とするワイパ制御装置。
  6. 請求項1〜5の何れか1項に記載のワイパ制御装置において、前記第1〜第3閾値は、前記ワイパブレードの動作がHiの場合とLoの場合とで異なる値が設定されることを特徴とするワイパ制御装置。
  7. 払拭面上に配置されたワイパブレードと、前記ワイパブレードを駆動する電動モータと、を備えたワイパ装置に適用されるワイパ制御方法であって、
    前記電動モータの負荷状態に対応したポイント値を設定し、
    前記電動モータの現在の負荷状態を検出し、該負荷状態から、前記ポイント値に基づいて、前記電動モータの負荷ポイント値を算出し、
    前記負荷ポイント値を累積して累積負荷ポイントを算出し、
    前記ワイパブレードの往路動作における累積負荷ポイントと第1閾値、前記ワイパブレードの復路動作における累積負荷ポイントと第2閾値、前記ワイパブレードの往路動作と復路動作の各累積負荷ポイントの差と第3閾値を、それぞれ比較し、
    前記比較結果に基づいて、前記電動モータの現在の負荷状況を識別し、該識別結果に基づき、前記電動モータの動作を制御することを特徴とするワイパ制御方法。
  8. 請求項7記載のモータ制御方法において、前記ワイパブレードの往路動作における累積負荷ポイントが前記第1閾値以上となった場合、前記電動モータに異常な負荷が作用していると判断し、前記電動モータの回転数を低下させることを特徴とするワイパ制御方法。
  9. 請求項7記載のモータ制御方法において、前記ワイパブレードの往路動作における累積負荷ポイントが前記第1閾値未満で、かつ、前記ワイパブレードの復路動作における累積負荷ポイントが前記第2閾値以上の場合、前記ワイパブレードの往路動作と復路動作の各累積負荷ポイントの差が前記第3閾値以上となったとき、前記電動モータに対し高速走行負荷が作用していると判断し、前記モータ駆動指令部に対して、前記電動モータの回転数を低下させることを特徴とするワイパ制御方法。
  10. 請求項7〜9の何れか1項に記載のワイパ制御方法において、前記第1〜第3閾値として、前記ワイパブレードの動作がHiの場合とLoの場合とで異なる値を設定することを特徴とするワイパ制御方法。
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