JP2011131279A - アルミニウム合金の連続鋳造棒、連続鋳造棒の鋳造方法、連続鋳造装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 アルミニウム合金溶湯255から連続鋳造棒を鋳造する連続鋳造装置において、鋳造中の鋳造棒1の表面から鋳造棒1の凝固面を介して凝固面近傍のアルミニウム合金溶湯に機械的振動を付与する振動付与装置411を設ける。
【選択図】 図1
Description
Al−Si系合金では、鋳造温度と鋳造速度条件により羽毛状晶が発生し、アルミニウム合金溶湯の滞留があると、羽毛状晶が更に発生しやすくなる。鋳造速度を速くすることにより温度勾配が大きくなり、更にアルミニウム合金溶湯の滞留部位が発生することが要因と考えられ、羽毛状晶の発生頻度が高まったものと思われる。
特に鋳造棒を鍛造用素材として用いる場合、鋳造棒を所定の長さに切断する必要がある。近年においては、シャー切断機の使用が多くなってきている。しかしながら、鋳造棒の長手方向において羽毛状晶と粒状晶の部分が混在していると、切断面が粗くなるために鍛造工程に悪影響を及ぼす。
例えば、前述した文献の液面に振動を与える方法で結晶を細かくすることが述べられているが、従来の一般の生産に用いられる金型鋳造法では、金型により鋳造品部分が閉じられた空間になっているので、液面が存在しない。そのため、振動子を設置し、液面を追従させることができないので、実験的には実施できても、一般の生産用の鋳造金型に適用することはできない。
又、特許文献1に開示された、プロペルチル型鋳造法、SCR型鋳造法、ツインベルト型鋳造法においてアルミニウム合金溶湯中に邪魔ものを配設してアルミニウム合金溶湯に凝固を横切る方向の振動を与える方法も、アルミニウム合金溶湯中から振動を付与して凝固面のアルミニウム合金溶湯を振動させているので、振動がアルミニウム合金溶湯中で減衰してしまい、充分な効果を得ることが困難であった。
(1)長手方向に垂直な断面における羽毛状晶の発生が10%以下で、その他は柱状晶及び/又は粒状晶であり、結晶粒径のバラツキが均一化されると共に、平均粒径が200μm〜350μmであることを特徴とするアルミニウム合金の連続鋳造棒。
(2)アルミニウム合金溶湯から連続鋳造棒を鋳造する連続鋳造装置において、鋳造中の連続鋳造棒の表面から連続鋳造棒の凝固面を介して凝固面近傍のアルミニウム合金溶湯に機械的振動を付与する振動付与手段を設けたことを特徴とする連続鋳造装置。振動付与手段は、振動周波数を変調した振動を付与するものとすることもできる。
(3)振動付与手段は、連続鋳造棒に5μm〜100μmの振動変位を付与することを特徴とする(2)に記載の連続鋳造装置。
(4)振動付与手段は、連続鋳造棒に2Hz〜500Hzの振動を付与することを特徴とする(2)又は(3)に記載の連続鋳造装置。
(5)振動付与手段は、磁歪素子、電歪素子、回転車、回転ベルト、空気シリンダーから選ばれる1種又は2種以上を組み合わせたものであることを特徴とする(2)から(4)のいずれか1つに記載の連続鋳造装置。
(6)連続鋳造が横方向への鋳造であることを特徴とする(2)から(5)のいずれか1つに記載の連続鋳造装置。
(7)鋳型の出口から0.3m〜5mの位置に連続鋳造棒を支持する支持部を設け、この支持部と鋳型の出口との間、又は、支持部よりも下流に振動付与手段を配設したことを特徴とする(2)から(6)のいずれか1つに記載の連続鋳造装置。
(8)鋳型の出口から0.3m〜5mの位置に連続鋳造棒を支持する支持部を設け、振動付与手段は、連続鋳造棒の振動状態を検出する振動状態検出器を有し、この振動状態検出器からの信号に基づいて連続鋳造棒に付与する振動の振幅条件及び/又は振動の周波数条件を制御することを特徴とする(2)から(7)のいずれか1つに記載の連続鋳造装置。
(9)振動付与手段は、鋳型に設置された鋳型内のアルミニウム合金溶湯の凝固状態を検出する鋳型温度検出器を有し、この鋳型温度検出器からの信号に基づいて連続鋳造棒に付与する振動の振幅条件及び/又は振動の周波数条件を制御することを特徴とする(2)から(8)のいずれか1つに記載の連続鋳造装置。
(10)連続鋳造棒の内部組織を検査する非破壊検査装置を設け、振動付与手段は、非破壊検査装置からの信号に基づいて連続鋳造棒に付与する振動の振幅条件及び/又は振動の周波数条件を制御することを特徴とする(2)から(9)のいずれか1つに記載の続鋳造装置。
(11)非破壊検査措置は、超音波検査装置、渦流探傷検査装置、X線検査装置から選ばれた1種又は2種以上の組み合わせであることを特徴とする(10)に記載の連続鋳造装置。
(12)アルミニウム合金溶湯から連続鋳造棒を鋳造する連続鋳造棒の鋳造方法において、鋳造中の連続鋳造棒の表面から機械的振動を連続鋳造棒の凝固面を介して凝固面近傍のアルミニウム合金溶湯に付与しながらアルミニウム合金溶湯を凝固させることを特徴とする。振動は、振動周波数が変調されている振動とすることもできる。
(13)振動は、5μm〜100μmの振動変位であることを特徴とする(12)に記載の連続鋳造棒の鋳造方法。
(14)振動は、2Hz〜500Hzの振動であることを特徴とする(12)又は(13)に記載の連続鋳造棒の鋳造方法。
(15)連続鋳造が横方向への鋳造であることを特徴とする(12)から(14)のいずれか1つに記載の連続鋳造棒の鋳造方法。
(16)連続鋳造棒の振動状態を検出する振動状態検出器からの信号に基づいて連続鋳造棒に付与する振動の振幅条件及び/又は振動の周波数条件を制御することを特徴とする(12)から(15)のいずれか1つに記載の連続鋳造棒の鋳造方法。
(17)鋳型に設置された鋳型内のアルミニウム合金溶湯の凝固状態を検出する鋳型温度検出器からの信号に基づいて連続鋳造棒に付与する振動の振幅条件及び/又は振動の周波数条件を制御することを特徴とする(12)から(16)のいずれか1つに記載の連続鋳造棒の鋳造方法。
(18)連続鋳造棒の内部組織を検査する非破壊検査装置からの信号に基づいて連続鋳造棒に付与する振動の振幅条件及び/又は振動の周波数条件を制御することを特徴とする(12)から(17)のいずれか1つに記載の連続鋳造棒の鋳造方法。
(19)アルミニウム合金溶湯に、結晶粒を微細化させるための添加剤を添加することなく凝固させたことを特徴とする(12)から(18)のいずれか1つに記載の鋳造方法で鋳造されたアルミニウム合金の連続鋳造棒。
(20)Siを6質量%〜20質量%、Cuを2.0質量%〜5.0質量%、Mgを0.4質量%〜2.0質量%含有することを特徴とする(12)から(18)のいずれか1つに記載の鋳造方法で鋳造されたアルミニウム合金の連続鋳造棒。
(2)に記載の発明によれば、鋳造中の連続鋳造棒の表面から連続鋳造棒の凝固面を介して凝固面近傍のアルミニウム合金溶湯に機械的振動を付与する振動付与手段を設けたので、連続鋳造棒の断面における、特に、長手方向断面における羽毛状晶の発生を抑えることができ、結晶粒径のバラツキが均一化し、その結果、機械加工性、鍛造性に優れた連続鋳造棒が得られる。又、アルミニウム合金溶湯中で凝固殻が生成する鋳型との接触面が機械的振動によって潤滑油及びその分解ガスに周期的に曝されることにより、潤滑性が高まることになり、鋳型(モールド)へのダメージが少なくなり、長時間の鋳造が可能となる。
なお、振動付与手段が、振動周波数を変調した振動を付与ものであれば、アルミニウム合金溶湯の振動が定常波状態になって局在化するのを防ぐことができる。
(3)に記載の発明によれば、連続鋳造棒に5μm〜100μmの振動変位を付与するので、羽毛状晶の発生を抑えることができる。
(4)に記載の発明によれば、連続鋳造棒に2Hz〜500Hzの振動を付与するので、羽毛状晶の発生を抑えることができる。
(5)に記載の発明によれば、振動付与手段は、磁歪素子、電歪素子、回転車、回転ベルト、空気シリンダーから選ばれる1種又は2種以上を組み合わせたので、振動の付与が容易に実現できる。
(6)に記載の発明によれば、連続鋳造が横方向への鋳造であるので、振動付与手段(装置)を、冷却水の影響のない箇所を容易に選定して取り付けることができる。又、横(水平)連続鋳造は設備投資をする場合にイニシャルコストが安価であり、全連続操業が可能であるため、ストランド数を多くしても縦型連続鋳造に比べて作業負荷が大きくならず、鋳造コスト的にメリットがある。
(7)に記載の発明によれば、鋳型の出口から0.3m〜5mの位置に連続鋳造棒を支持する支持部を設け、この支持部と鋳型の出口との間、又は、支持部よりも下流に振動付与手段を配設したので、振動の付与が効率的に実現できると共に、振動の付与の効果がより得やすくなる。
(8)に記載の発明によれば、鋳型の出口から0.3m〜5mの位置に連続鋳造棒を支持する支持部を設け、振動付与手段は、連続鋳造棒の振動状態を検出する振動状態検出器を有し、この振動状態検出器からの信号に基づいて連続鋳造棒に付与する振動の振幅条件及び/又は振動の周波数条件を制御するので、付与している振動状態を確実にモニターでき、付与している振動状態が安定するため、結晶粒径のバラツキが均一化し、その結果、機械加工性、鍛造性に優れた連続鋳造棒を、安定して連続して鋳造することができる。
(9)に記載の発明によれば、振動付与手段は、鋳型に設置された鋳型内のアルミニウム合金溶湯の凝固状態を検出する鋳型温度検出器を有し、この鋳型温度検出器からの信号に基づいて連続鋳造棒に付与する振動の振幅条件及び/又は振動の周波数条件を制御するので、鋳造条件に適した振動状態を維持することができる。
(10)に記載の発明によれば、連続鋳造棒の内部組織を検査する非破壊検査装置を設け、振動付与手段は、非破壊検査装置からの信号に基づいて連続鋳造棒に付与する振動の振幅条件及び/又は振動の周波数条件を制御するので、連続鋳造棒の断面における羽毛状晶の発生を抑えることができ、結晶粒径のバラツキが均一化し、その結果、機械加工性、鍛造性に優れた連続鋳造棒を、安定して連続して鋳造することができる。
(11)に記載の発明によれば、非破壊検査措置は、超音波検査装置、渦流探傷検査装置、X線検査装置から選ばれた1種又は2種以上の組み合わせであるので、フィードバックが容易で、欠陥検査と同時に実現できる。
(12)に記載の発明によれば、鋳造中の連続鋳造棒の表面から機械的振動を連続鋳造棒の凝固面を介して凝固面近傍のアルミニウム合金溶湯に付与しながらアルミニウム合金溶湯を凝固させるので、連続鋳造棒の断面における羽毛状晶の発生を抑えることができ、結晶粒径のバラツキが均一化し、その結果、機械加工性、鍛造性に優れた連続鋳造棒が得られる。なお、機械的振動が、振動周波数が変調されている振動であれば、アルミニウム合金溶湯の振動が定常波状態になって局在化するのを防ぐことができる。
(13)に記載の発明によれば、振動は、5μm〜100μmの振動変位であるので、羽毛状晶の発生を抑えることができる。
(14)に記載の発明によれば、振動は、2Hz〜500Hzの振動であるので、羽毛状晶の発生を抑えることができる。
(15)に記載の発明によれば、連続鋳造が横方向への鋳造であるので、振動付与手段(装置)を、冷却水の影響のない箇所を容易に選定して取り付けることができる。又、横(水平)連続鋳造は設備投資をする場合にイニシャルコストが安価であり、全連続操業が可能であるため、ストランド数を多くしても縦型連続鋳造に比べて作業負荷が大きくならず、鋳造コスト的にメリットがある。
(16)に記載の発明によれば、連続鋳造棒の振動状態を検出する振動状態検出器からの信号に基づいて連続鋳造棒に付与する振動の振幅条件及び/又は振動の周波数条件を制御するので、付与している振動状態を確実にモニターでき、付与している振動状態が安定するため、結晶粒径のバラツキが均一化し、その結果、機械加工性、鍛造性に優れた連続鋳造棒を、安定して連続して鋳造することができる。
(17)に記載の発明によれば、鋳型に設置された鋳型内のアルミニウム合金溶湯の凝固状態を検出する鋳型温度検出器からの信号に基づいて連続鋳造棒に付与する振動の振幅条件及び/又は振動の周波数条件を制御するので、鋳造条件に適した振動状態を維持することができる。
(18)に記載の発明によれば、連続鋳造棒の内部組織を検査する非破壊検査装置からの信号に基づいて連続鋳造棒に付与する振動の振幅条件及び/又は振動の周波数条件を制御するので、連続鋳造棒の断面における羽毛状晶の発生を抑えることができ、結晶粒径のバラツキが均一化し、その結果、機械加工性、鍛造性に優れた連続鋳造棒を、安定して連続して鋳造することができる。
(19)に記載の発明によれば、アルミニウム合金溶湯に、結晶粒を微細化させるための添加剤を添加することなく凝固させたので、例えば、Al−Ti−B又はAl−Bを微細化剤として用い、操業条件によってはアルミニウム合金溶湯中でTiB2が凝集し、鋳塊に欠陥を発生することがあるAi−Si系合金においても、結晶粒径のバラツキが均一化し、その結果、機械加工性、鍛造性に優れた連続鋳造棒となる。
(20)に記載の発明によれば、Siを6質量%〜20質量%、Cuを2.0質量%〜5.0質量%、Mgを0.4質量%〜2.0質量%含有するので、連続鋳造棒の断面における羽毛状晶の発生を抑えることができ、結晶粒径のバラツキが均一化し、かつ、平均粒径がより微細化し、その結果、機械加工性、鍛造性に優れた、特にせん断性の点に優位な特性を有する連続鋳造棒となる。
(1)試料の採取:鋳塊を縦断面に切断したものを供試材とする(長さ50mmが適切。)。
(2)試料の前処理:切断面を旋盤或いはフライス盤で面削加工した後、20%水酸化ナトリウム液でエッチングしマクロ組織を出す。
(3)観察:目視観察
(4)羽毛状晶であることの判定条件:羽毛状晶は(111)面を双晶化面とし、この両側に面対称をなして格子が整列し、この面に直角の面が優先成長する面となる。そのため、厚さが100μm以下で、幅と長さが極端に広い結晶となる。これが平行に数十枚から数百枚重なるため、目視で羽毛状に観察される。
(5)他の結晶粒径の測定:画像解析装置による。
本発明で用いる方法の、基本的な凝固方法の部分には、直接冷却式鋳造装置であれば、水平連続鋳造装置、縦型連続鋳造装置、縦型半連続鋳造、DC(Direct Chill)連続鋳造装置、ホットトップ鋳造装置、気体加圧式ホットトップ鋳造装置、電磁場鋳造装置の何れかを用いることができる。例えば、中心軸が横方向になるように保持された強制冷却器を有した筒状鋳型の内壁面に気体、液体潤滑剤、その加熱分解気体から選ばれる1種又は2種以上の流体を供給し、筒状鋳型の一端にSiを含有するアルミニウム合金溶湯を供給して柱状金属溶湯を形成し、柱状金属溶湯を筒状鋳型にて凝固させて形成した凝固鋳塊を、筒状鋳型の他端から引き抜く水平連続鋳造法とすることができる。
図2は本発明に用いる水平連続鋳造装置の鋳型付近の一例を示す説明図である。
タンディッシュ250中に貯留されたアルミニウム合金溶湯255が耐火物製板状体210を経て筒状鋳型201に供給されるように、タンディッシュ250、耐火物製板状体210、筒状鋳型201が配置されている。筒状鋳型201は中心軸220がほぼ水平になるように保持されている。アルミニウム合金溶湯255が凝固鋳塊216となるように、筒状鋳型201の内部には筒状鋳型201の強制冷却手段、筒状鋳型201の出口には鋳塊の強制冷却手段が配設されている。図2では、鋳塊を強制冷却する手段の例として、冷却水シャワー装置205が設けられている。筒状鋳型201の出口の近くには、鋳塊の強制冷却された凝固鋳塊216が一定速度で引き出され、連続的に鋳造されるように駆動装置(図示せず。)が設置されている。更に、引き出された鋳造棒となった鋳塊を所定の長さに切断する同調切断機(図示せず。)が配設されている。
筒状鋳型内壁面221と凝固鋳塊216の間に、潤滑性を有する多孔質リング222を介して潤滑油が供給され、筒状鋳型内壁面221と凝固鋳塊216の間に空間を形成している。その結果、鋳造棒の凝固面217は自由端に近い状態となり、鋳造棒側から付与された振動により凝固面217が振動することになる。
又、形成された空間によって鋳造された鋳造棒の表面は滑らかになるので、振動の付与が容易で確実になるので好ましい。又、タンディッシュ250において水平レベルを維持して鋳造するので、アルミニウム合金溶湯255の乱れが少なく、付与した振動による組織の微細化効果がより良く得られる。
水冷鋳型301の上部に、耐火物製の溶湯受部(ヘッダー)311が設けられている。アルミニウム合金溶湯341は、他のDC連続鋳造装置のスパウト供給方式ではなく、直接水冷鋳型301に水平に供給される。水冷鋳型301は、冷却水によって冷却されている。水冷鋳型301内に導入されたアルミニウム合金溶湯341は、水冷鋳型301に接する部分において凝固殻を形成して収縮し、凝固した凝固鋳塊342は下型321によって水冷鋳型301から下方に引出される。このとき、凝固鋳塊342は水冷鋳型301から供給される水冷ジェット302、更に水槽内の水331によって冷却され、完全に凝固させられる。下型321が動き得る下端部に達すれば、鋳造棒となった鋳塊は所定の位置で切断されて取出される。
凝固殻を形成して収縮した結果、鋳造棒の凝固面343は自由端に近い状態となり、鋳造棒側から付与された振動により凝固面343が振動することになる。
本方式では、鋳造スタート時にスパウトのフローとの調整が不要で、モールド長さを短くすることができ、鋳造棒の表面が滑らかになるので、振動の付与が容易で確実になるので好ましい。又、水平レベルを維持して鋳造するので、アルミニウム合金溶湯341の乱れが少なく、付与した振動による組織の微細化効果がより良く得られる。
気体加圧式ホットトップ鋳造装置は、ホットトップ鋳造方式における溶湯受部(ヘッダー)311と水冷鋳型301の間から気体を供給することにより、アルミニウム合金溶湯341が水冷鋳型301と接触せず、水冷のみで鋳塊を冷却凝固できるので、凝固鋳塊342の表面の品質が高まるので、振動付与に対して好ましい。
本発明の振動付与装置の一例を、図1の概略図を基に説明する。
本発明で用いる装置には、鋳造が完了した鋳造棒1の表面に機械的振動を付与する振動付与装置(振動付与手段)411が設けられている。図1に示した振動付与装置411は、筒状鋳型201の出口と、この筒状鋳型201で鋳造した鋳造棒1を支持する支持部401との間の鋳造棒1に、機械的振動を付与するように配設されている。
振動付与装置411は、振動面412、振動器413、振動器駆動装置414、振動面移動装置415、振動位置移動装置416、鋳型温度検出器417、鋳造棒検出器418、振動状態検出器419、振動制御装置420などで構成されている。
符号431は非破壊検査装置である。
更に、鋳造棒1の引き出し機能を持たせることも可能で、その場合は、鋳造棒1を回転ロールで挟み込む構造とすることもできる。図1では、上下から回転ロールで挟んでいる構造としている。
支持部401の材質は、移動する鋳造棒1によって摩耗しないもの、逆に鋳造棒1の表面を傷つけないものであれば、どのようなものでも用いることができる。
支持部401は、筒状鋳型201の出口から所定の位置、例えば、0.3m〜5mの位置に設けることができる。
回転ロールの材質は、移動する鋳造棒1によって摩耗しないもの、逆に鋳造棒1の表面を傷つけないものであれば、どのようなものでも用いることができ、例えば、鉄又はSUS製の回転ロールとすることができる。
振動面412は、筒状鋳型201の出口から所定の位置、例えば、支持部401までの間に設けることができ、付与する振動周波数の波長との兼ね合いで位置は微調整するのが良い。
尚、図1では、振動面412を筒状鋳型201の出口から支持部401までの間に設けたが、振動面412を支持部401の下流側に設けても良い。
尚、図1では、振動状態検出器419を支持部401の下流側に設けたが、振動状態検出器419を筒状鋳型201の出口から支持部401までの間に設けても良い。
振動付与装置411は、鋳造棒1に2Hz〜500Hz(好ましくは10Hz〜50Hz。)の振動を付与するものであることが好ましい。この周波数のものが羽毛状晶発生を抑えるのに効果的である。これ未満であると、効果が低減する。これを超えると、鋳造の運転が不安定になる。
図2に示すように、筒状鋳型201は、中心軸220がほぼ水平状になるように保持され、鋳型冷却水キャビティ204内に冷却水202を通して筒状鋳型201を冷却することにより筒状鋳型201内に充満した柱状金属溶湯215の熱を筒状鋳型内壁面221に接触する面から奪い、その表面に凝固殻を形成する筒状鋳型201の強制冷却手段と、筒状鋳型201の出口側端末において凝固鋳塊216に直接冷却水を当てるように冷却水シャワー装置205から冷却水202を放出して筒状鋳型201内の柱状金属溶湯215を凝固させる強制冷却手段を有した鋳型である。更に、筒状鋳型201は、その冷却水シャワー装置205の噴出口と反対側の一端は耐火物製板状体210を介してタンディッシュ250に接続されている。図2では、冷却水供給管203を介して筒状鋳型201の強制冷却のための冷却水、凝固鋳塊216の強制冷却のための冷却水を供給しているが、それぞれ別々に冷却水を供することもできる。
本発明の鋳造方法について説明する。
図2においてタンディッシュ250中のアルミニウム合金合金溶湯255は耐火物製板状体210を経て、中心軸220がほぼ水平になるように保持された筒状鋳型201に供給され、筒状鋳型201の出口にて強制冷却されて凝固鋳塊216となる。凝固鋳塊216は筒状鋳型201の出口近くに設置された駆動装置により一定速度で引き出されるため、連続的に鋳造されて鋳造棒になる。引き出された鋳造棒は同調切断機によって所定の長さに切断される。
アルミニウム合金溶湯255は、Siを6質量%〜20質量%、Cuを2.0質量%〜5.0質量%、Mgを0.4質量%〜2.0質量%含有するものであることが好ましい。
勿論、本発明の効果作用は鋳造速度に限定されないが、鋳造速度を速くしたときにその効果が顕著になる。
勿論、本発明の効果作用は冷却水量に限定されないが、冷却能を大きくして冷却速度を大きくしたときにその効果が顕著になる。
このようにして鋳造された連続鋳造棒は、長手方向に垂直な断面において、羽毛状晶の発生が10%以下で、その他は、柱状晶及び/又は粒状晶であるアルミニウム合金の連続鋳造棒となる。尚、粒状晶の粒径は均一化したものとなる。
鋳造棒1の側面に設けられた振動状態検出器419からの信号により、振動面412の振動の振幅及び/又は周波数付与条件を調整するフィードバック機構を有する振動付与装置411を備えた鋳造装置とすることもできる。
振動状態検出器419で検出される振動状態は、支持部401を中心とした対称位置の状態を良くモニターできる。例えば、支持部401を中心として、振動面412と対称位置に振動状態検出器419を設置した場合(即ち、支持部401から振動状態検出器419までの距離と支持部401から振動面412までの距離とを同じにする。)、振動面412で付与されている状態が正確にモニターできる。その結果を、フィードバックすることができるので、安定した振動付与状態を維持できる。又、例えば、支持部401を対称の中心として、筒状鋳型201と対称の位置に振動状態検出器419を設置した場合、筒状鋳型201の鋳造面での振動状態がモニターできる。その結果をフィードバックすることにより、鋳造面での振動状態を一定に維持することができる。
筒状鋳型201に設置された鋳型温度検出器(温度センサー)417により、筒状鋳型201の温度をモニターし、最適な振動の振幅及び/又は周波数付与条件を調整するフィードバックを有する振動付与装置411を備えた鋳造装置とすることもできる。又、鋳型温度検出器417を筒状鋳型201からアルミニウム合金溶湯255内に設置し、アルミニウム合金溶湯255の温度を検出し、アルミニウム合金溶湯255の温度をモニターすることにより、鋳造条件に適した振動状態を維持することもできる。
本発明の鋳造棒1の別の鋳造方法について説明する。
連続鋳造工程で鋳造中に凝固が完了した鋳造棒1の表面からの振動を鋳造棒1の凝固面217を介して凝固面217近傍のアルミニウム合金溶湯255に付与しながら鋳造する鋳造装置と、鋳造された鋳造棒1の非破壊検査装置431とからなる鋳造装置において、非破壊検査装置(非破壊検査工程)431によって検出された結晶粒分布の状態によって振動の振幅及び/又は周波数付与条件を調整するフィードバックを有する鋳造装置とすることもできる。
それにより、非破壊検査装置431によって検出された結晶粒分布の状態によって振動の振幅及び/又は周波数付与条件を調整しながら鋳造棒1を鋳造することができる。
前述した3つのフィードバックからいずれか2つを選んで組み合わせたり、前述した3つのフィードバックを組み合わせた振動付与装置411を備えた鋳造装置とすることもできる。
通常、連続鋳造工程で鋳造された鋳造棒1は、その後に置かれる非破壊検査工程によって欠陥検査されて品質の良否が判定される。
必要に応じて、非破壊検査に投入される前に、所定の長さへの切断、熱処理、曲がり矯正、表面切削などの鋳造後処理が組み合わされて置かれる。
ここで、連続鋳造工程には、前述した本発明の振動を付与する鋳造方法を含む。
超音波検査、過流探傷検査は装置が簡便になるので好ましい。
又、非破壊検査の一種である過流探傷検査において、エコー信号の乱れを測定することで結晶粒のバラツキの状態を検出することができる。羽毛状晶の発生は結晶粒径のバラツキ異常と関連しているので、結晶粒径のばらつき異常を検出して羽毛状晶の発生を検出することができる。
この非破壊検査は、鋳塊のままで行うことも可能であるが、鋳塊表面の凹凸が外乱となり、検査精度に影響するので、鋳造棒1の表面状態が整った外周除去工程の後に行うのが好ましい。
渦電流探傷検査装置は、検出器であるコイルと、検出器からの信号を処理する信号処理手段と、予め設定した条件と処理信号とを比較して判定し判定結果を出力する判定手段とを有する。
そして、貫通型渦電流探傷装置は、コイル内を被検査材(鋳造棒1)が貫通していく過程で発生する渦電流の変化を検出するものである。
一方、回転型渦電流探傷装置は、被検査材(鋳造棒1)の周囲に配置した小さなコイルが回転することにより、被検査材の表面に発生する渦電流の変化を検出するものである。
この超音波探傷は探触子から照射された超音波の被検査体(鋳造棒1)中での挙動により内部検査を行うことができるからである。
非破壊検査の方式としては、他にX線透過検査があるが、X線を発生させるために高電圧装置が必要なことなど、設備の管理に手間がかかる。
一方、超音波探傷は割れに対しても検出能力が高く、又、検出した電気信号を処理することにより、画像処理が必要なX線と比較して、結晶粒径分布状態の自動判定が容易に可能となり、検出の精度が高く安定した判定ができる。
又、測定方法としては、接触法、水浸法、パルス波法、連続波法、2探触子法、1探触子法、多重反射法などを挙げることができる。
この発明の方法としては、パルス状の超音波信号を送り出して反射もしくは透過する信号を受け、その受信信号の変化(反射、遮蔽、減衰)から不均一箇所、羽毛状晶の存在を検知する方法を用いることができる。
探触子は直径、材質、指向角などを考慮し、適したものを選択する。
尚、鋳造棒1に入射した超音波は、直線的に進んだ後にやがて広がっていくが、直線進行距離が長すぎたり、近距離音場限界距離が長すぎると、細径の探傷には使えないので、鋳造棒1のサイズに応じて最適感度が得られるものを選択する必要がある。
又、S/N比をよくするため、低い増幅度でも十分な波形が得られるように材質などを考慮する必要がある。
又、探触子の数を減らしたり、探傷速度を速くするなどのため、指向角についても検討する必要がある。
又、媒質は、水、マシン油とすると、超音波の減衰が小さくなるので、好ましい。
アルミニウム合金溶湯が凝固するとき、温度勾配の方向にデンドライト成長して凝固する性質がある。この凝固の進行に対して鋳造棒から付与された振動が凝固面を介して近傍のアルミニウム合金溶湯に付与されることによって凝固面に形成された結晶粒子は、デンドライト成長が分断されて凝固核となり、更に近傍溶のアルミニウム合金湯内を移動して均一に分散され、鋳塊の組織及び晶出粒子を均一、かつ、微細にするように働く。
一方、鋳造方向の振動成分を有する粗密波を鋳造棒から付与することにより、次ぎのような効果が得られると推定される。その成分は音波(粗密波)として鋳造棒の内部を伝播して凝固面に到達するので、凝固面に対して前後の方向の振動で揺すられることになるので、凝固した結晶は表面から遊離する。
遊離したものは、前述した比較的大きな垂直成分の振動により、凝固面に平行な方向に大きく移動する。
このように、分断された凝固粒子は凝固面付近のアルミニウム合金溶湯中に広く分散して、凝固面近傍のアルミニウム合金溶湯の温度分布を均一化し、鋳塊の組織や晶出粒子を均一、かつ、微細化することを助長するように作用すると推定される。
本発明では、アルミニウム合金溶湯中心側からでなく凝固面側から、又はアルミニウム合金溶湯全体を振動させること無く直接、凝固面近傍のアルミニウム合金溶湯に振動が付与されるので、これらの効果がより確実に又効率的に実現できることになる。又、密(鋳造棒)から粗(溶湯)に振動を伝播させるので界面近傍への振動付与の効率が良い。
(1)タンディッシュ内溶湯レベルと鋳型内壁上面とのレベル差:150mm
(2)潤滑油:菜種油
(3)潤滑油供給量:0.2mL/分
(4)鋳造速度:900mm/分
(5)冷却水供給量:30L/分
(6)タンディッシュ内溶湯温度平均:660℃
更に、付与した振動条件は以下の通りである。
(1)装置:振動面/金属ロール、振動器/磁歪素子、振動面移動装置/ガスクッション
(2)振動周波数/振り幅(振動変位):表1参照。
(3)鋳型から振動付与箇所まで50mm/鋳型から支持部までの距離2000mm
10時間連続運転して30分ごとに、連続鋳造棒を長手方向に垂直な切断面の結晶粒の粒径分布を測定した。結晶粒径の測定は画像解析装置(株式会社ニレコ社製)を用いた。その時の、羽毛状晶の発生割合(羽毛状晶が観察された面積/全観察面積)。又、切断加工した時の切断面をの凹凸を測定した。そして、鍛造性は、良を○で示す。
以上の結果を表1に示す。
これに対し、比較例1(No6)は、羽毛状晶の発生頻度が多く、かつ、結晶粒径のバラツキが大きく、平均粒径も大きかった。
201 筒状鋳型
202 冷却水
203 冷却水供給管
204 鋳型冷却水キャビティ
205 冷却水シャワー装置
208 流体供給管
210 耐火物製板状体
211 注湯口
213 Oリング
215 柱状金属溶湯
216 凝固鋳塊
217 凝固面
220 中心軸
221 筒状鋳型内壁面
222 多孔質リング
224 環状通路
230 隅部空間
250 タンディッシュ
251 溶湯流入部
252 溶湯保持部
253 流出部
254 液面レベル
255 アルミニウム合金溶湯
301 水冷鋳型
302 水冷ジェット
311 溶湯受部(ヘッダー)
321 下型
331 水
341 アルミニウム合金溶湯
342 凝固鋳塊
343 凝固面
401 支持部
411 振動付与装置(振動付与手段)
412 振動面
413 振動器
414 振動器駆動装置
415 振動面移動装置
416 振動位置移動装置
417 鋳型温度検出器
418 鋳造棒検出器
419 振動状態検出器
420 振動制御装置
431 非破壊検査装置
L 有効モールド長
Claims (20)
- 長手方向に垂直な断面における羽毛状晶の発生が10%以下で、その他は柱状晶及び/又は粒状晶であり、結晶粒径のバラツキが均一化されると共に、平均粒径が200μm〜350μmである、
ことを特徴とするアルミニウム合金の連続鋳造棒。 - アルミニウム合金溶湯から連続鋳造棒を鋳造する連続鋳造装置において、
鋳造中の連続鋳造棒の表面から連続鋳造棒の凝固面を介して凝固面近傍のアルミニウム合金溶湯に機械的振動を付与する振動付与手段を設けた、
ことを特徴とする連続鋳造装置。 - 振動付与手段は、連続鋳造棒に5μm〜100μmの振動変位を付与する、
ことを特徴とする請求項2に記載の連続鋳造装置。 - 振動付与手段は、連続鋳造棒に2Hz〜500Hzの振動を付与する、
ことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の連続鋳造装置。 - 振動付与手段は、磁歪素子、電歪素子、回転車、回転ベルト、空気シリンダーから選ばれる1種又は2種以上を組み合わせたものである、
ことを特徴とする請求項2から請求項4のいずれか1項に記載の連続鋳造装置。 - 連続鋳造が横方向への鋳造である、
ことを特徴とする請求項2から請求項5のいずれか1項に記載の連続鋳造装置。 - 鋳型の出口から0.3m〜5mの位置に連続鋳造棒を支持する支持部を設け、
この支持部と鋳型の出口との間、又は、支持部よりも下流に振動付与手段を配設した、
ことを特徴とする請求項2から請求項6のいずれか1項に記載の連続鋳造装置。 - 鋳型の出口から0.3m〜5mの位置に連続鋳造棒を支持する支持部を設け、
振動付与手段は、連続鋳造棒の振動状態を検出する振動状態検出器を有し、この振動状態検出器からの信号に基づいて連続鋳造棒に付与する振動の振幅条件及び/又は振動の周波数条件を制御する、
ことを特徴とする請求項2から請求項7のいずれか1項に記載の連続鋳造装置。 - 振動付与手段は、鋳型に設置された鋳型内のアルミニウム合金溶湯の凝固状態を検出する鋳型温度検出器を有し、この鋳型温度検出器からの信号に基づいて連続鋳造棒に付与する振動の振幅条件及び/又は振動の周波数条件を制御する、
ことを特徴とする請求項2から請求項8のいずれか1項に記載の連続鋳造装置。 - 連続鋳造棒の内部組織を検査する非破壊検査装置を設け、
振動付与手段は、非破壊検査装置からの信号に基づいて連続鋳造棒に付与する振動の振幅条件及び/又は振動の周波数条件を制御する、
ことを特徴とする請求項2から請求項9のいずれか1項に記載の連続鋳造装置。 - 非破壊検査措置は、超音波検査装置、渦流探傷検査装置、X線検査装置から選ばれた1種又は2種以上の組み合わせである、
ことを特徴とする請求項10に記載の連続鋳造装置。 - アルミニウム合金溶湯から連続鋳造棒を鋳造する連続鋳造棒の鋳造方法において、
鋳造中の連続鋳造棒の表面から機械的振動を連続鋳造棒の凝固面を介して凝固面近傍のアルミニウム合金溶湯に付与しながらアルミニウム合金溶湯を凝固させる、
ことを特徴とする連続鋳造棒の鋳造方法。 - 振動は、5μm〜100μmの振動変位である、
ことを特徴とする請求項12に記載の連続鋳造棒の鋳造方法。 - 振動は、2Hz〜500Hzの振動である、
ことを特徴とする請求項12又は請求項13に記載の連続鋳造棒の鋳造方法。 - 連続鋳造が横方向への鋳造である、
ことを特徴とする請求項12から請求項14のいずれか1項に記載の連続鋳造棒の鋳造方法。 - 連続鋳造棒の振動状態を検出する振動状態検出器からの信号に基づいて連続鋳造棒に付与する振動の振幅条件及び/又は振動の周波数条件を制御する、
ことを特徴とする請求項12から請求項15のいずれか1項に記載の連続鋳造棒の鋳造方法。 - 鋳型に設置された鋳型内のアルミニウム合金溶湯の凝固状態を検出する鋳型温度検出器からの信号に基づいて連続鋳造棒に付与する振動の振幅条件及び/又は振動の周波数条件を制御する、
ことを特徴とする請求項12から請求項16のいずれか1項に記載の連続鋳造棒の鋳造方法。 - 連続鋳造棒の内部組織を検査する非破壊検査装置からの信号に基づいて連続鋳造棒に付与する振動の振幅条件及び/又は振動の周波数条件を制御する、
ことを特徴とする請求項12から請求項17のいずれか1項に記載の連続鋳造棒の鋳造方法。 - アルミニウム合金溶湯に、結晶粒を微細化させるための添加剤を添加することなく凝固させた、
ことを特徴とする請求項12から請求項18のいずれか1項に記載の鋳造方法で鋳造されたアルミニウム合金の連続鋳造棒。 - Siを6質量%〜20質量%、Cuを2.0質量%〜5.0質量%、Mgを0.4質量%〜2.0質量%含有する、
ことを特徴とする請求項12から請求項18のいずれか1項に記載の鋳造方法で鋳造されたアルミニウム合金の連続鋳造棒。
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