JP2011124798A - 可視光通信送信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】OFDM方式を用いて可視光による高速通信を実現可能とした可視光通信送信装置を提供する。
【解決手段】逆離散フーリエ変換部23で逆高速フーリエ変換したデジタル送信信号を、可視光投光用のLED30が有する非線形の周波数特性を線形に補正するように、補正演算部24で、予めひずみの逆特性を信号に加えて補正演算する。高周波の周波数帯域のOFDM信号を可視光に重畳して送信する場合、高周波の周波数特性にひずみを生じやすいLED30を可視光投光用に使用しても、OFDM信号のスペクトル分布にひずみを生じさせずに、大容量の情報を高速で送信することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、空間に照射された可視光を使用して通信を行なう可視光通信用の送信装置に関し、特にOFDM(直交周波数分割多重)方式を用いて大容量の情報を高速で送信可能な可視光通信送信装置に関する。
電波を通信媒体とした無線通信は、携帯電話網、無線LAN、近距離無線通信など多くの分野で使用されている。
しかしながら、電波を媒体として使用する無線通信は、人の近くで送受信を行なう場合、電磁波の人体への影響を考慮して、送信電力を上げることができない。また、無線通信に使用される電波の周波数帯域は、既に多くの使用分野において割り振られ、使用されていることもあって、広帯域の周波数帯を自由に使用することはできない。さらに、病院などの特殊な環境下においては、電波の使用に制限が加えられるなどの制約がある。
そこで、近年、可視光を通信媒体として通信を行う可視光通信が開発され、下記特許文献1などにおいて、可視光に送信信号を重畳してそれを空間光として放射し、放射された光を受信器側で受光し、受光信号から送信信号を復調して通信を行う可視光通信システムが提案されている。
特開2007−266794号公報
この従来の可視光通信システムは、照明光として可視光を使用しながら、可視光に高周波信号を重畳させて、照明光による可視光通信を行なうものであり、送信信号を高周波の搬送波に重畳させ、その高周波信号を投光用のLED(発光ダイオード)に入力してLEDを発光動作させ、送信信号を重畳した可視光を受信器側に送信するが、この可視光通信システムでは、通信速度が遅く、音声信号や画像信号などの大容量の情報を高速で送信することは難しい。
一方、ブロードバンドのインターネット接続、デジタルテレビ放送などの広帯域デジタル通信の分野において、OFDM方式を使用し、高速で大容量のデジタル信号の伝送を可能とした通信装置が開発されている。このOFDM方式のデジタル通信は、デジタル信号を多数の搬送波(サブキャリア)に分割して変調し送信する一種のマルチキャリア伝送方式の通信システムであり、特に、多数のサブキャリアは、周波数軸上で重なりが生じる程度に密に配置しても、相互に直交関係にあって干渉しないため、サブキャリアつまりサブチャンネルのスペクトルを密に配置可能で、周波数利用効率を高くし、大容量のパラレルデータをシリアル化して高速で伝送することができる。
そこで、上述の可視光を通信媒体とする可視光通信送信装置において、大容量のデジタル高速通信を実現するために、OFDM方式を用いてデジタル信号の各ビットにより多数のサブキャリアを変調し、それらのサブキャリアを逆高速フーリエ変換のアルゴリズムを用いて合成し、合成したデジタル信号をアナログに変換して変調された高周波信号とし、その高周波信号をLEDに入力してLEDを発光動作させ、LEDから可視光を空間光として放射し、可視光通信を行なう可視光通信送信装置が検討された。
OFDM方式を採用する可視光通信システムは、使用する周波数帯域として、例えば200kHz〜400MHzと広帯域の周波数帯が、自然界のノイズや商用電源のノイズの影響を受けにくい良好な状態で使用可能とされるが、通信媒体としての可視光は、電波とは異なり、使用可能な周波数帯が既使用により制限されることがなく、任意の周波数帯を使用することができる。このため、例えば、可視光通信に使用されるキャリア周波数として、例えば4MHz〜34MHzの比較的広い周波数帯域を使用する場合、このような広い周波数領域の高周波信号を重畳した可視光を放射するLEDは、広い周波数領域で安定した周波数特性をもって発光動作する必要がある。
しかし、LEDの周波数特性は、通常、図2に示すように、例えば4MHz〜34MHzの帯域にあっては、周波数が低いほど発光レベルが高く、周波数が高くなるほど発光レベルが低下する特性を有し、LEDの周波数特性におけるひずみはかなり大きく発生する。また、OFDM方式の送信信号のスペクトル分布は、非常に緻密に形成されるため、LEDの周波数特性に伴う非線形要素によりスペクトル分布が変化してひずみが生じた場合、受信器側で正常に信号を復調することが難しくなる。
このため、多数のサブキャリアの合成波である4MHz〜34MHzの帯域に分布した高周波信号を送信するOFDM方式の可視光通信送信装置では、投光用のLEDから照射される可視光に、そのまま広帯域の高周波信号を重畳して送信した場合、LEDの周波数特性の非線形要素(ひずみ)により高速のデジタル通信は困難となる。また、LEDの発光特性(電流電圧特性)が非線形特性を有することから、LEDの発光輝度に振幅方向のひずみが発生し、変調時に発光輝度の振幅方向に重畳した情報を、受信側で正確に受信できなくなり、高速通信の妨げとなってしまう。
本発明は、上記の点に鑑みなされたもので、OFDM方式を用いて可視光による高速通信を実現可能とした可視光通信送信装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の可視光通信送信装置は、
直交周波数分割多重方式により送信データのデジタル信号を多数のサブキャリアに分割して変調し、変調された高周波信号を、LEDの発光動作により照射される可視光に重畳させて、送信データ信号を送信する可視光通信送信装置において、
パケット化された送信データ信号の各ビットを該各サブキャリアに割り当てるように送信データを組み替える送信データ処理部と、
該送信データ処理部から送られる送信データのデジタル信号の各ビットを、各サブキャリアについてデジタル変調する変調部と、
該変調部で変調されたシリアルのデジタル送信信号を、該サブキャリアの数のデータ列にパラレル変換するS/P変換部と、
該S/P変換部でパラレルに変換されたデジタル送信信号を逆高速フーリエ変換する逆離散フーリエ変換部と、
該逆離散フーリエ変換部で逆高速フーリエ変換したデジタル送信信号に対し、前記LEDが有する周波数特性の非線形ひずみに対し、予め該ひずみの逆特性を該信号に加えて補正し、且つ該LEDが有する電流電圧特性の非線形ひずみに対し、予め該ひずみの逆特性を該信号に加えて補正するように補正演算する補正演算部と、
該補正演算部で補正されたデジタル送信信号をアナログ信号に変換するD/A変換部と、
該D/A変換器でアナログ信号に変換された複素データを、サブキャリアの搬送周波数の余弦波と正弦波を用いて直交変調し合成する合成部と、
該合成部で合成され、サブキャリアで変調されたアナログの高周波信号を増幅し可視光に重畳させるように前記LEDを駆動するLED駆動部と、
を備えたことを特徴とする。
この発明の可視光通信送信装置によれば、逆離散フーリエ変換部で逆高速フーリエ変換したデジタル送信信号を、可視光投光用のLEDが有する非線形の周波数特性を線形に補正して帯域をイコライジングし、且つLEDが有する非線形の電流電圧特性を線形に補正するように、予めひずみの逆特性を信号に加えてプリディストーション方式による補正演算を行なうので、例えば4MHz〜34MHzの高周波の周波数帯域を用いて信号を送信する場合、高周波の周波数特性や電流電圧特性による発光特性にひずみを生じやすいLED、つまり周波数が低いほど発光レベルが高く、周波数が高くなるほど発光レベルが低下する周波数特性を有し、且つ、電流電圧特性に非線形ひずみを有するLEDを使用した場合でも、OFDM方式の送信信号のスペクトル分布にひずみを生じさせずに、LEDの可視光に送信信号を重畳させて、大容量の情報を高速で送信することができ、これにより、受信器側でOFDM信号を正常に復調することができる。
ここで、上記LEDは、可視照明光を照射する灯具に設けられ、可視光を照明光としてLEDが照射するように構成され、照明光の調光を行うために上記デジタル送信信号を補正する補正テーブルが上記補正演算部に設けられ、調光操作に応じて該補正テーブルを変えて、調光に伴うLEDの周波数特性及び電流電圧特性のひずみを補正するように構成することができる。
この発明の可視光通信送信装置によれば、補正演算部が、デジタル送信信号を、LEDの周波数特性をリニアに補正するように演算補正する際、調光操作に応じて補正テーブルを変え、デジタル送信信号の補正値を調光に応じて変化させ、調光に応じたLEDの周波数特性及び電流電圧特性のひずみ、つまりLEDの発光特性のひずみをリニアに補正することができる。
さらに、上記LED駆動部には上記合成部で合成されたアナログの高周波信号を増幅する増幅器が設けられ、調光操作に応じて該増幅器の直流オフセットレベルを調整してLEDの発光レベルの調整を行なう調光回路を、増幅器に接続することができる。
この発明によれば、調光操作に応じて増幅器の直流オフセットレベルを調整し、照明光としてのLEDの発光レベルを調光することができる。
さらに、上記LED駆動部の増幅器には、LEDの温度特性を補償してLEDの温度変化に対し照度を一定にする温度補償回路が接続され、検出されたLEDの電流・電圧及びLEDまたはその近傍の温度を検出する温度センサの温度検出信号に基づき、増幅器に信号を出力して直流オフセットレベルを調整する一方、上記補正演算部に補正信号を送り、LEDの温度変化に対し補正演算部が温度補償を行なうように補正演算を行うことができる。
この発明によれば、例えばLEDの温度が上昇して、その照度が低下したとき、増幅器の直流オフセットレベルを上げて照度を上げる一方、補正演算部においてはLEDの温度変化に対し温度補償を行うように補正演算して、LEDの温度上昇に伴う照度の低下を抑制し、LEDの照度を安定化することができる。
さらに、上記LED駆動部には、調光信号に応じてLEDの非線形の電流電圧特性をリニアに補正し、LEDの照度を安定させる照度安定化回路が設けられ、LEDドライバの出力電圧に応じて照度安定化回路から上記増幅器に信号を出力してその直流オフセットレベルを調整する一方、上記補正演算部に補正信号を送り、LEDの電流電圧特性の非線形ひずみを線形に補正するように、予めひずみの逆特性を該信号に加えて補正演算するように構成することができる。
この発明によれば、LEDの電流電圧特性の非線形ひずみに対し、調光により特性曲線部分が変化したとき、その非線形ひずみを補償するように、上記増幅器に信号を出力してその直流オフセットレベルを調整する一方、補正演算部で補正演算を行い、LEDの電流電圧特性のひずみ、つまり発光特性のひずみをリニアに補正することができる。
このように、上記可視光通信送信装置によれば、LEDが照射する可視光が照明光として使用され、調光操作により可視光の照度が調整された場合であっても、その照明光としての可視光の照度を安定化させつつ、大容量の情報を可視光に重畳して高速で送信することができる。
さらに、上記補正演算部に代えて、アナログの帯域補正増幅器及びひずみ補償回路をOFDM変調器の出力側に接続し、高周波の帯域補正を行なって、帯域のイコライジングを行い、且つLEDの電流電圧特性のプリディストーション補正を行なうことができる。
この場合、帯域補正増幅器は、OFDM変調され合成されたアナログの高周波送信信号を、LEDの周波数特性とは逆の傾きの逆特性を付与して増幅するように構成される。また、ひずみ補償回路は、信号回路にアナログ非線形素子を接続し、そのアナログ非線形素子に印加するバイアス電圧を調整して、信号回路に流れる高周波送信信号に対し、LEDの電流電圧特性とは逆の傾きの逆特性を付加し、LEDの発光特性をリニアに補正する。
これにより、LEDの発光特性が、周波数が低くなるほど発光レベルが高く、周波数が高くなるほど発光レベルが低下する周波数特性を有し、且つ、その電流電圧特性に非線形ひずみがある場合でも、OFDM方式の送信信号のスペクトル分布にひずみを生じさせずに、LEDの可視光に送信信号を重畳させて、大容量の情報を高速で送信することができ、これにより、受信器側でOFDM信号を正常に復調することができる。
本発明の可視光通信送信装置によれば、OFDM変調した大容量の送信信号を、空間に照射される可視光に重畳して、安定して高速送信することができる。
本発明の一実施形態を示す可視光通信送信装置の構成ブロック図である。 LEDの発光の周波数特性を示すグラフ図である。 LEDの周波数特性を補正する補正係数のグラフ図である。 LEDの電流電圧特性を示すグラフ図である。 他の実施形態の可視光通信送信装置の構成ブロック図である。 図5のブロック図におけるひずみ補償回路の回路図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は可視光通信送信装置の構成ブロック図を示している。図1に示すように、可視光通信送信装置は、LANなどのネットワークを通して送られるパケットデータを入力し、OFDM変調用にデータを組み換える入力データ処理部1と、入力データ処理部1から送られた送信データ信号の各ビットを各サブキャリアについてデジタル変調し、デジタル変調したシリアルのデータ列をパラレルに変換した後、パラレルデータを逆高速フーリエ変換して時系列データに変換し、それらの時系列データにひずみ補正を加えた後、アナログ信号に変換すると共に合成して送信データ信号をOFDM用に変調するOFDM変調器2と、OFDM変調器2から送られたOFDM変調された送信データの高周波信号を入力し、その高周波信号を増幅してLEDドライバ33に印加しLEDドライバ33によってLED(発光ダイオード)30を発光動作させるLED駆動部3と、を備えている。
LED30は例えば図示しない照明用の灯具に装着され、LANなどを通して送られた各種の情報信号を照明用の可視光に重畳させて灯具のLED30が照明光を照射し、可視光の到達範囲内に配置される図示しない受信器に対し、情報信号を送信するように構成される。
入力データ処理部1のデータ処理部13は、CPU、メモリ、レジスタなどから構成され、イーサネット(登録商標)インタフェース11を通して、LANから送られた送信用のパケットデータを入力する。そして、データバッファ12にそれらのバケットデータを一時格納し、さらに、データ処理部13は、データメモリ14を用いて、パケットデータをOFDM用に組み直し、入出力部15からOFDM変調器2に出力するように構成される。なお、LED30の調光を行なう調光信号が入力データ処理部1を通して送られる場合、入出力部15を通して調光信号が調光回路36に送られる。
OFDM変調器2は、上述のように、送信データ信号の各ビットを各サブキャリアについてデジタル変調するデジタル変調部21を備え、デジタル変調部21の出力側に、デジタル変調したシリアルのデータ列を、つまりデータの各ビットを各サブキャリアに割り当てるように、パラレルに変換するS/P変換部22が接続される。
デジタル変調部21は、入力データ処理部1から送られたOFDM用の送信データ信号を、64QAM、16QAM、PSKなどの変調方式により、デジタル変調し、S/P変換部22は、デジタル変調されたデータ列の各ビットを各サブキャリアに割り当てるように、N本(例えば1024本)のサブキャリアを使用する場合、データ列の各ビットをN個のパラレルデータに変換し、そのパラレルデータを逆離散フーリエ変換部23に出力する。
逆離散フーリエ変換部23は、離散化されデジタル変調されたN個のシンボルデータ列を高速で逆フーリエ変換し、その計算結果を実数と虚数からなる時間領域の複素データとして補正演算部24に出力する。
補正演算部24は、CPU,メモリ、レジスタなどから構成され、LED30がもつ非線形の周波数特性及び電流電圧特性に基づく発光特性をリニアに補正するように、予めひずみの逆特性を信号に加えて帯域のイコライジングを行ない、プレディストーション方式の補正演算を行う。
補正演算部24は、概略的にはLED30がもつ非線形の周波数特性をリニアに補正するように、予めひずみの逆特性を信号に加えて補正し、且つLEDが有する電流電圧特性の非線形ひずみに対し、予めひずみの逆特性を信号に加えて補正演算するように構成される。LED30の高周波領域の周波数特性は、図2に示すように、周波数が低いほど発光レベルが高く、周波数が高くなるほど発光レベルが低下する特性を有し、また、LED30の電流電圧特性は、図4に示すように、非線形特性となっている。
この可視光通信送信装置では、4MHz〜34MHzの高周波の周波数帯域を用いて、その高周波信号をLED30の発光する可視光に重畳して情報信号を送信するが、LED30の周波数特性は、図2に示すように、この周波数領域において非線形ひずみを有しているので、このようなLED30の周波数特性のひずみを予め補正するように、補正演算部24は帯域のイコライジング補正を加える。
補正演算部24は、逆離散フーリエ変換部23から出力される複素データの実数と虚数の成分に対し、各々、図2に示すLED30の周波数特性とは逆の傾きの、周波数に対する補正係数のグラフ曲線(図3)を加えて補正する。これにより、補正後の複素データの実数と虚数の成分は、周波数が低いほど小さく、周波数が高くなるほど大きくなるように、帯域のイコライジング補正を行なう。
さらに、補正演算部24は、逆離散フーリエ変換部23から出力される複素データの実数と虚数の成分に対し、各々、図4に示すLED30の電流電圧特性とは逆の傾きの特性曲線Ha,Hbを加えて補正する。これにより、補正後の複素データの実数と虚数の成分は、LED30の持つ電流電圧特性を予め線形に補正するようにプリディストーション補正される。
さらに、この補正演算部24には、調光回路36からA/D変換器28を介して調光信号が入力され、LED30の温度特性のひずみを補正する温度補償回路35からA/D変換器29を介して温度補正信号が入力され、調光信号及び温度補正信号によっても、逆離散フーリエ変換部23から出力された複素データの実数と虚数の成分をプリディストーション補正するようになっている。
照明光の調光用の調光信号に応じて、及び温度補正信号に応じて複素データの実数と虚数の成分をプリディストーション補正するために、補正テーブルが補正演算部24に設けられ、調光信号及び温度補正信号に応じて補正テーブルを変え、調光と温度変化に伴うLEDの非線形ひずみをリニアに補正する。
また、OFDM信号は多数のサブキャリアの合成波であるので、サブキャリアの合成によっては、同時に発生する複数の振幅の高い波が合成され、ピーク値の高いピーク波が現れるが、補正演算部24は、予め閾値を設定し、閾値を超えるピーク波が現れた場合、ピーク波のデータを線形圧縮補正する補正演算を行なうように構成される。
補正演算部24で補正された実数と虚数の複素データは、各々、D/A変換部25,26に送られてアナログ信号に変換され、この後、各D/A変換部25,26によりアナログ信号に変換された複素データは、合成部27に送られる。合成部27で、1対の複素データはサブキャリアの4MHz〜34MHzの搬送周波数の余弦波と正弦波を用いて直交変調されて合成され、合成部27からOFDM変調された4MHz〜34MHzの高周波送信信号が出力されるようになっている。
このように、OFDM変調器2は、入力データ処理部1から送られた送信データ信号の各ビットをデジタル変調部21で各サブキャリアについてデジタル変調し、デジタル変調したシリアルのデータ列をS/P変換部22でパラレルに変換した後、パラレルデータを逆離散フーリエ変換部23で逆高速フーリエ変換して時系列データに変換する。
そして、それらの時系列データを補正演算部24にて、LED30のもつ周波数特性、電流電圧特性などを逆補正するようにひずみ補正を加えた後、複素データの実数と虚数はD/A変換部25,26に送られ、D/A変換部25,26によりアナログ信号に変換される。アナログ信号に変換された複素データは、合成部27に送られ、1対の複素データは合成部27にて、サブキャリアの搬送周波数の余弦波と正弦波を用いて直交変調されて合成され、合成部27から送信信号がLED駆動部3に出力される。
LED駆動部3は、OFDM信号のサブキャリア搬送周波数を持つ送信信号を増幅し、その送信信号によりLEDドライバ33を動作させて、LED30を発光駆動する回路から構成される。合成部27から出力される送信信号はLED駆動部3の増幅器31に入力されて増幅され、増幅器31の出力側はLEDドライバ33に接続される。OFDM信号は厳密なスペクトル分布をした信号となるので、ダイナミックレンジが広く直線性のよい増幅器が必要となる。
LEDドライバ33には、LED30を定電流で駆動する回路が使用されるが、図4に示すように、LED30のIV特性(電流電圧特性)は、LED30の温度の上昇と共に電圧が低下し、調光により電流が低下したとき、電流が高い場合に比べ、IV特性曲線の傾きが大きくなるようにひずむ。このため、LED駆動部3には、LEDの温度補償を行う温度補償回路35、及び照度を安定して調光動作させる照度安定化回路34が設けられている。
温度補償回路35は、LED30またはその近傍の温度を検出しその温度に基づき増幅器31の直流オフセットレベルを調整して、LED30のIV特性によるひずみを補正して温度補償を行なう。照度安定化回路34は、調光回路36によりLEDの照度が調光された場合、その調光操作に応じて生じるIV特性のひずみを補正して、照度を安定して調光動作させる。
一方、照明光としても使用されるLED30の照度を調整し調光するために、調光回路36が設けられている。調光回路36はLANから送られる調光信号或いは図示しないリモートコントローラなどから送られる調光信号により調光される。調光信号は増幅器31に送られ、増幅器31の直流オフセットレベルを調光信号によって調整し、送信信号のレベルを調整してLED30の照度を変えるようにしている。また、この増幅器31の直流オフセットレベルは、温度補償回路35及び照度安定化回路34からの信号に基づき、LED30の温度によるIV特性のひずみや調光に伴うIV特性のひずみを補正するように調整される。
図4は、LED30の電流電圧特性を示すグラフであるが、通常、LEDの温度係数は約−2mV/℃であり、高温時のLED電圧は低温時のLED電圧より低くなり、IV特性曲線は電圧の低い方に平行移動して照度が低下し、IV特性曲線の傾きも変化する。このため、LED30の温度またはLED30の近傍の温度を検出する温度センサを設け、この温度センサの検出信号に基づき、LED30の温度と調光に応じて、LED30のIV特性曲線の非線形ひずみを線形に補正するようになっている。
つまり、図4のLEDのIV特性曲線に示すように、LED30の温度が上昇した場合、LED30の端子電圧は低下し、このIV特性曲線はLED30の照度の高さに応じても変化する。このため、送信信号を増幅する増幅器31の直流オフセットレベルを、調光信号と共に温度信号によっても調整するようにし、LED30の動作の温度補償及び照度の安定化を行なっている。
温度補償回路35は、増幅器31に接続され、LED30またはその近傍の温度を検出する温度センサの温度検出信号に基づき、また、調光回路36から送られる調光信号に応じて増幅器31の直流オフセットレベルを調整する。さらに、温度補償回路35から補正演算部24に温度補正信号を送り、LED30の温度変化に対しプレディストーション方式による温度補償を行うようになっている。
図4のIV特性曲線に示すように、調光信号によりLED30の動作IV領域が変わり照度が高く或いは低く変化した場合、例えば、照度の高い領域aでは、電圧Vの変化に対し電流Iの変化の直線性が比較的良好であるのに対し、照度の低い領域bでは、電圧Vの変化に対し電流Iの変化の直線性が悪くひずみが大きい。このため、LED30が照度の低い領域bで動作中、調光が行われると、照度の高い領域aのときに比べ、調光操作に応じた調光を行なうことができず、また調光幅も小さくなる。
このため、LED駆動部3には、LED30の非線形の電流電圧特性をリニアに補正してLEDの照度を安定させる照度安定化回路34が設けられる。この照度安定化回路34は、調光回路36からの調光信号により増幅器31の直流オフセットレベルを調整して調光する際、図4に示すように、例えば照度の高い領域aでは、その特性曲線とは逆特性の補正曲線Haをもった補正回路により増幅器31の直流オフセットレベルを補正し、例えば照度の低い領域bでは、その特性曲線とは逆特性の補正曲線Hbをもった補正回路により増幅器31の直流オフセットレベルを補正するようにしている。
また、温度補償回路35からは温度に応じた補正信号が、A/D変換器29を通して補正演算部24に送られ、LED30の温度変化に対してプレディストーション方式による温度補償を行う一方、調光回路36からは調光に応じた補正信号がA/D変換器28を通して補正演算部24に送られ、増幅器31における直流オフセットレベルの補正と共に、補正演算部24の補正テーブルを図4の補正曲線Ha,Hbに合わせて選択し、LED30の温度及び調光に応じて、LED30の電流電圧特性をダイナミックにプリディストーション補正し、調光できる範囲を大幅に広くしている。
次に、上記構成の可視光通信送信装置の動作を説明する。この可視光通信送信装置は、LED30を照明用に使用する一方、可視光通信用の投光器として使用するために、例えば室内の天井部分などに取り付けた灯具にLED30を取り付けて使用される。
一方、図示しない受信装置は、LED30の照射する可視光を受光可能な位置に設置される。灯具のLED30は、室内等の照明を行うと共に、LANなどから送られる画像、音声などのデジタル信号を、OFDM変調により可視光に重畳して、後述のように受信装置に送信する。
この可視光通信送信装置が起動すると、入力データ処理部1のデータ処理部13は、イーサネットインタフェース11を通してLANから送られた送信用のパケットデータを入力すると、データメモリ14を用いて、パケットデータをOFDM用に組み直し、それらのデータを入出力部15からOFDM変調器2に出力する。
OFDM変調器2のデジタル変調部21は、入力データ処理部1から送られたOFDM用の送信データ信号を入力すると、例えば64QAMなどの変調方式により、送信データ信号の各ビットを各サブキャリアについてデジタル変調し、変調したシリアルのデータ信号は、S/P変換部22に送られる。
S/P変換部22は、デジタル変調されたシリアルデータを入力すると、データ列の各ビットを各サブキャリアに割り当てるように、N本(例えば1024本)のサブキャリアを使用する場合、データ列の各ビットをN個のパラレルデータに変換し、そのパラレルデータを逆離散フーリエ変換部23に出力する。
次に、逆離散フーリエ変換部23は、デジタル変調されデータ列の各ビットを各サブキャリアに割り当てるように構成されたパラレルのシンボルデータ列を、高速で逆フーリエ変換し、その演算結果を、実数と虚数からなる時間領域の複素データとして、補正演算部24に出力する。
補正演算部24は、逆離散フーリエ変換部23から出力される複素データの実数と虚数の成分を、各々、図2に示すLED30の周波数特性とは逆の傾きの、周波数に対する補正係数のグラフ曲線(図3)または演算式を用いて補正する。これにより、補正後の複素データの実数と虚数の成分は、周波数が低いほど小さく、周波数が高くなるほど大きくなるように、帯域のイコライジング補正が行なわれる。また、この補正演算部24には、調光回路36からの調光信号及びLED30の温度特性のひずみを補正する温度補償回路35からの温度補正信号が入力され、調光信号及び温度補正信号に応じて予め記憶された補正テーブルを選択し、逆離散フーリエ変換部23から出力された複素データの実数と虚数の成分をプリディストーション補正する。
補正演算部24で補正された実数と虚数の複素データは、各々、D/A変換部25,26に送られてアナログ信号に変換され、この後、各D/A変換部25,26によりアナログ信号に変換された複素データは、合成部27に送られる。合成部27で、1対の複素データはサブキャリアの例えば4MHz〜34MHzの搬送周波数の余弦波と正弦波を用いて直交変調されて合成され、合成部27からOFDM変調された4MHz〜34MHzの高周波送信信号がLED駆動部3の増幅器31に出力される。
そして、増幅器31は、OFDM信号のサブキャリア搬送周波数を持つ送信信号を増幅し、増幅された送信信号がLEDドライバ33に入力され、LEDドライバ33はLED30を発光駆動する。これにより、LED30が発光し、OFDM変調された高周波の送信信号を重畳した可視光がLED30から可視光通信用及び照明用として照射される。そして、図示しない受信装置の受光器がLED30の照射する可視光を受光し、可視光に重畳されたOFDM信号を取り込み復調することとなる。
このように、上記可視光通信送信装置は、LED30を発光させて可視光を照射し、その可視光にOFDM信号を重畳させて送信するが、図2に示すように、高周波領域で周波数特性にひずみの生じるLEDを使用しても、補正演算部24において逆離散フーリエ変換部23で逆高速フーリエ変換したデジタル送信信号を、LED30の周波数特性の非線形ひずみに対し、予めひずみの逆特性を信号に加えて帯域のイコライジング補正を行う。このため、例えば4MHz〜34MHzのように、高周波の周波数帯域を用いて信号を送信する際、周波数が低いほど発光レベルが高く、周波数が高くなるほど発光レベルが低下する周波数特性のLEDを可視光投光用に使用した場合でも、OFDM方式の送信信号のスペクトル分布にひずみを生じさせずに、LEDの可視光に送信信号を重畳させて、大容量の情報を高速で送信することができる。また、受信器側では、比較的簡単な回路構成の受信器により、OFDM信号を正常に復調することができる。
また、照明光として使用されるLED30の光が調光回路36により調光された場合、図4の電流電圧特性曲線に示すように、調光信号によりLED30の動作IV領域が変わり、照度の高い領域aでは、電圧Vの変化に対し電流Iの変化の直線性が比較的良好であるのに対し、照度の低い領域bでは、電圧Vの変化に対し電流Iの変化の直線性が悪くひずみが大きい。このため、LED30が照度の低い領域bで動作中、調光が行われると、照度の高い領域aのときに比べ、調光操作に応じた高速伝送を行なうことができず、また調光幅も小さくなる。
しかし、LED駆動部3の照度安定化回路34は、調光回路36からの調光信号により増幅器31の直流オフセットレベルを調整して調光する際、図4に示すように、例えば照度の高い領域aでは、その特性曲線とは逆特性の補正曲線Haをもった補正回路により増幅器31の直流オフセットレベルを補正し、例えば照度の低い領域bでは、その特性曲線とは逆特性の補正曲線Hbをもった補正回路により増幅器31の直流オフセットレベルを補正する。これにより、調光信号に応じてLED30の調光を安定して行うと共に重畳信号の補正をダイナミックに行なうことができる。
さらに、LED駆動部3の温度補償回路35は、LED30の温度を検出する温度センサの検出信号に基づき、LED30の温度と調光に応じて、LED30のIV特性曲線の非線形ひずみを線形に補正する。
上述のように、LEDの温度係数は約−2mV/℃であり、定電流駆動される高温時のLED電圧は低温時のLED電圧より低くなり、IV特性曲線は電圧の低い方に平行移動して照度が低下し、IV特性曲線の傾きも変化する。しかし、温度補償回路35は、LED30の温度またはLED30の近傍の温度を検出する温度センサの検出信号に基づき、LED30の温度と調光に応じて、LED30のIV特性曲線(図4)の非線形ひずみを線形に補正し、図4のIV特性曲線に示す如く、LED30の温度が上昇した場合、LED30の端子電圧は低下するので、増幅器31の直流オフセットレベルを、温度の上昇に応じて上昇させ、温度の下降に応じて増幅器31の直流オフセットレベルを下げるように動作する。これにより、LED30の温度の変化に伴う照度の不安定さを解消し、LEDとその駆動部の温度補償を行なうことができる。
また、温度補償回路35からは温度に応じた補正信号が、A/D変換器29を通して補正演算部24に送られ、LED30の温度変化に対してプレディストーション方式による温度補償を行う一方、調光回路36からは調光に応じた補正信号がA/D変換器28を通して補正演算部24に送られる。これにより、増幅器31における直流オフセットレベルの補正と共に、補正演算部24で補正テーブルを図4の補正曲線Ha,Hbに合わせるように選択し、LED30の温度及び調光に応じて、LED30の電流電圧特性をダイナミックにプリディストーション補正し、調光できる範囲を大幅に広くすることができる。
図5は、他の実施形態の可視光通信送信装置の構成ブロック図を示している。この図5の可視光通信送信装置は、アナログ回路により、LEDの発光特性における帯域のイコライジング補正を行なうと共に、LEDのIV特性のプリディクトーション補正を行なうように構成される。
すなわち、この可視光通信送信装置では、図5に示すように、上記デジタル方式の補正演算部24に代えて、図6に示すようなひずみ補償回路44及び帯域補正増幅器32が使用される。このひずみ補償回路44によりLED30の電流電圧特性のプリディストーション補正を行ない、且つ帯域補正増幅器32により周波数特性のひずみのイコライジング補正を行なう。この可視光通信送信装置における上記図1の可視光通信送信装置と同じ構成と作用のブロックについては、図5に図1と同じ符号を付して、その説明を省略する。
図5に示すように、この可視光通信送信装置では、OFDM変調器2Aの合成部27の出力側に、アナログ回路によりひずみのプリディストーション補正を行なうひずみ補償回路44が接続される。LED30の電流電圧特性は、図4に示すように非線形を呈し、これにより、LED30の発光輝度は調光信号に応じてリニアではなく非線形に変化する。このひずみ補償回路44は、LED30と同様な非線形の電流電圧特性を有する、アナログ非線形素子としてのダイオードD(図6)を使用して、合成部27から出力される入力信号に、LED30の電流電圧特性とは逆の傾きの逆特性を付与し、プリディストーション補正を行なうように構成される。
図6に示すように、ひずみ補償回路44は、信号回路にダイオードDのアノードを接続し、ダイオードDのバイアス電圧を、抵抗Rを通して印加するように接続し、信号回路の入力側にコンデンサC1を接続し、出力側はコンデンサC2を介して増幅器31の入力側に接続して構成される。これにより、ダイオードDのバイアス電圧は、入力信号に対しLED30の電流電圧特性とは逆の傾きの逆特性(図4のグラフ曲線Ha,Hb)を付加するように調整される。
これにより、合成部27から出力されOFDM変調された高周波送信信号が、コンデンサC1を通してひずみ補償回路44に入力されると、入力された高周波信号は、ダイオードDの動作により、図4に示すLED30の電流電圧特性とは逆の傾きの特性を生じるように、予め高周波信号の電流電圧特性がプリディストーション補正され、これにより、LED30が発光する際に生じるLED30の電流電圧特性のひずみが補償されるようになっている。なお、図6のひずみ補償回路44ではアナログ非線形素子としてダイオードDを使用しているが、他のトランジスタなどのアナログ非線形素子を使用することもできる。
また、LED駆動部3Aでは、増幅器31に帯域補正増幅器32を接続し、帯域補正増幅器32により帯域のイコライジング補正を加えるように高周波送信信号を増幅し、これにより、4MHz〜34MHzのように非常に周波数帯域の広い高周波信号を、良好な直線性をもって増幅するようにしている。帯域補正増幅器32の出力側には、LED30を発光駆動するLEDドライバ33が接続される。
LED30の周波数特性は、図2に示すように、周波数が低いほど発光レベルが高く、周波数が高くなるほど発光レベルが低下するような非線形特性となっている。このために、帯域補正増幅器32は、このようなLED30の周波数特性の逆特性を信号に加えて帯域補正をしつつ高周波送信信号を増幅するように構成される。
これにより、例えば4MHz〜34MHzのように、高周波の周波数帯域を用いて信号を送信する際、周波数が低いほど発光レベルが高く、周波数が高くなるほど発光レベルが低下する周波数特性のLED30を可視光投光用に使用した場合でも、OFDM方式の送信信号のスペクトル分布にひずみを生じさせずに、LEDの可視光に送信信号を重畳させて、大容量の情報を高速で送信することができるようになっている。
上記構成の可視光通信送信装置は、上記と同様に、逆離散フーリエ変換部23が、デジタル変調されデータ列の各ビットを各サブキャリアに割り当てるように構成されたパラレルのシンボルデータ列を、高速で逆フーリエ変換し、その演算結果を、実数と虚数からなる時間領域の複素データとして出力する。そして、出力された複素データは、各々、D/A変換部25,26に送られてアナログ信号に変換され、この後、各D/A変換部25,26によりアナログ信号に変換された複素データは、合成部27に送られる。
合成部27では、1対の複素データがサブキャリアの例えば4MHz〜34MHzの搬送周波数の余弦波と正弦波を用いて直交変調されて合成され、合成部27からOFDM変調された4MHz〜34MHzの高周波送信信号がひずみ補償回路44に出力される。
ひずみ補償回路44は、その高周波送信信号を入力すると、上述の如く、アナログ非線形素子のダイオードDによって、その高周波送信信号にLED30の周波数特性とは逆の傾きの逆特性が付与され、プリディストーション方式によるひずみ補償を行なう。
この後、ひずみ補償を行なった高周波送信信号はLED駆動部3Aの増幅器31に出力され、増幅器31は、入力した信号つまりOFDM信号のサブキャリア搬送周波数を持つ送信信号を増幅する。さらに、増幅器31で増幅された送信信号は帯域補正増幅器32により増幅されるが、このとき同時に、帯域のイコライジング補正が行なわれる。例えば、4MHz〜34MHzのように非常に周波数帯域の広い高周波信号に対するLED30の周波数特性は、図2に示すように高域で輝度が低下するが、この帯域補正増幅器32による帯域のイコライジング補正により高域を強調し、LED30が良好な直線性をもって発光するように、帯域補正増幅器32において高周波送信信号が増幅される。
増幅された送信信号はLEDドライバ33に送られ、LEDドライバ33はLED30を発光駆動する。これにより、LED30が発光し、OFDM変調された高周波の送信信号を重畳した可視光がLED30から可視光通信用及び照明用に照射される。
このように、ひずみ補償回路44は、入力した高周波送信信号に対し、LED30の図4に示すような非線形の電流電圧特性とは、逆の傾きの逆特性を付与して、プリディストーション方式によるひずみ補償を行なうので、LED30の電流電圧特性が非線形であっても、その非線形ひずみを補正し、可視光の輝度レベルを一定に保持することができ、可視光に重畳したOFDM信号を安定して送信することができる。
また、帯域補正増幅器32は、LED30の周波数特性の非線形ひずみを補償するように、予めひずみの逆特性を高周波送信信号に付与し、帯域のイコライジング補正を行う。これにより、例えば4MHz〜34MHzのように、高周波の周波数帯域を用いてOFDM信号を送信する際、周波数が低いほど発光レベルが高く、周波数が高くなるほど発光レベルが低下する周波数特性のLEDを可視光投光用に使用した場合でも、OFDM方式の送信信号のスペクトル分布にひずみを生じさせずに、LEDの可視光に送信信号を重畳させて、大容量の情報を高速で送信することができる。
さらに、照明光として使用されるLED30の光が調光された場合には、調光回路36からの調光信号により増幅器31の直流オフセットレベルが調整されて調光されるが、このとき、LED30の動作点の電流と電圧は、図4に示すようにグラフ上を変化し、リニアに調光することが難しくなる。しかし、照度安定化回路34の動作により、LED30の照度(輝度)が不安定になることは防止される。つまり、LED30は、図4に示すように、例えば照度の高い領域aでは、その特性曲線とは逆特性の補正曲線Haをもった補正回路により増幅器31の直流オフセットレベルを補正し、例えば照度の低い領域bでは、その特性曲線とは逆特性の補正曲線Hbをもった補正回路により増幅器31の直流オフセットレベルを補正する。これにより、調光信号に応じてLED30の調光を安定して行うことができる。
さらに、LED駆動部3Aの温度補償回路35は、LED30の温度を検出する温度センサの検出信号に基づき、増幅器31の直流オフセットレベルを、温度の上昇に応じて上昇させ、温度の下降に応じて増幅器31の直流オフセットレベルを下げるように動作し、LED30のIV特性曲線の非線形ひずみを線形に補正するので、LED30の温度の変化に伴う照度の不安定さを解消することができる。
なお、上記実施形態では、LED30を灯具に取り付けて照明光とし、照明光としての可視光にOFDM信号を重畳させて情報信号を送信したが、照明光とせずに可視光通信用にのみ使用することもでき、また、調光を行なわずにLEDを使用することも可能である。
1 入力データ処理部
2 OFDM変調器
3 LED駆動部
11 イーサネットインタフェース
12 データバッファ
13 データ処理部
14 データメモリ
15 入出力部
21 デジタル変調部
22 S/P変換部
23 逆離散フーリエ変換部
24 補正演算部
25 D/A変換部
27 合成部
30 LED
31 増幅器
32 帯域補正増幅器
33 LEDドライバ
34 照度安定化回路
35 温度補償回路
36 調光回路

Claims (7)

  1. 直交周波数分割多重方式により送信データのデジタル信号を多数のサブキャリアに分割して変調し、変調された高周波信号を、LEDの発光動作により照射される可視光に重畳させて、送信データ信号を送信する可視光通信送信装置において、
    パケット化された送信データ信号の各ビットを該各サブキャリアに割り当てるように送信データを組み替える送信データ処理部と、
    該送信データ処理部から送られる送信データのデジタル信号の各ビットを、各サブキャリアについてデジタル変調する変調部と、
    該変調部で変調されたシリアルのデジタル送信信号を、該サブキャリアの数のデータ列にパラレル変換するS/P変換部と、
    該S/P変換部でパラレルに変換されたデジタル送信信号を逆高速フーリエ変換する逆離散フーリエ変換部と、
    該逆離散フーリエ変換部で逆高速フーリエ変換したデジタル送信信号に対し、前記LEDが有する周波数特性の非線形ひずみに対し、予め該ひずみの逆特性を該信号に加えて補正し、且つ該LEDが有する電流電圧特性の非線形ひずみに対し、予め該ひずみの逆特性を該信号に加えて補正するように補正演算する補正演算部と、
    該補正演算部で補正されたデジタル送信信号をアナログ信号に変換するD/A変換器と、
    該D/A変換器でアナログ信号に変換された複素データを、サブキャリアの搬送周波数の余弦波と正弦波を用いて直交変調し合成する合成部と、
    該合成部で合成されたアナログの高周波信号を増幅し可視光に重畳させるように前記LEDを駆動するLED駆動部と、
    を備えたことを特徴とする可視光通信送信装置。
  2. 前記LEDは、可視照明光を照射する灯具に設けられ、可視光を照明光としてLEDが照射するように構成され、照明光の調光を行うために前記デジタル送信信号を補正する補正テーブルが前記補正演算部に設けられ、調光操作に応じて該補正テーブルを変えて、調光に伴う周波数特性のひずみを補正するように構成したことを特徴とする請求項1記載の可視光通信送信装置。
  3. 前記LED駆動部には前記合成部で合成され出力された高周波信号を増幅する増幅器が設けられ、調光操作に応じて該増幅器の直流オフセットレベルを調整して前記LEDの発光レベルの調整を行なう調光回路を該増幅器に接続したことを特徴とする請求項1記載の可視光通信送信装置。
  4. 前記LED駆動部の増幅器には、前記LEDの温度特性を補償して該LEDの温度変化に対し照度を一定にする温度補償回路が接続され、該LEDまたはその近傍の温度を検出する温度センサの温度検出信号に基づき、該増幅器に信号を出力して前記直流オフセットレベルを調整する一方、前記補正演算部に補正信号を送り、該LEDの温度変化に対し該補正演算部が温度補償を行うように補正演算することを特徴とする請求項3記載の可視光通信送信装置。
  5. 前記LED駆動部には、前記LEDの非線形の電流電圧特性をリニアに補正して該LEDの照度を安定させる照度安定化回路が設けられ、該LED駆動部のLEDドライバの出力電圧に応じて該照度安定化回路から前記増幅器に信号を出力して前記直流オフセットレベルを調整する一方、前記補正演算部に補正信号を送り、該LEDの電流電圧特性の非線形ひずみを線形に補正するように、該補正演算部が予めひずみの逆特性を該信号に加えて補正演算することを特徴とする請求項3記載の可視光通信送信装置。
  6. 直交周波数分割多重方式により送信データのデジタル信号を多数のサブキャリアに分割して変調し、変調された高周波信号を、LEDの発光動作により照射される可視光に重畳させて、送信データ信号を送信する可視光通信送信装置において、
    パケット化された送信データ信号の各ビットを該各サブキャリアに割り当てるように送信データを組み替える送信データ処理部と、
    該送信データ処理部から送られる送信データのデジタル信号の各ビットを、各サブキャリアについてデジタル変調する変調部と、
    該変調部で変調されたシリアルのデジタル送信信号を、該サブキャリアの数のデータ列にパラレル変換するS/P変換部と、
    該S/P変換部でパラレルに変換されたデジタル送信信号を逆高速フーリエ変換する逆離散フーリエ変換部と、
    該逆離散フーリエ変換部で逆高速フーリエ変換したデジタル送信信号をアナログ信号に変換するD/A変換器と、
    該D/A変換器でアナログ信号に変換された複素データを、サブキャリアの搬送周波数の余弦波と正弦波を用いて直交変調し合成する合成部と、
    該合成部から出力された高周波信号を入力し、アナログ非線形素子を用いて、前記LEDが有する電流電圧特性の非線形ひずみに対し、予め該ひずみの逆特性を該高周波信号に加えてひずみを補償するひずみ補償回路と、
    該LEDが有する非線形の周波数特性とは逆の傾きの逆特性を該高周波信号に加え、該LEDの周波数特性をリニアに補正して増幅する帯域補正増幅器と、
    該帯域補正増幅器から出力された高周波信号を可視光に重畳させて前記LEDを駆動するLED駆動部と、
    を備えたことを特徴とする可視光通信送信装置。
  7. 前記ひずみ補償回路には、アナログ非線形素子としてダイオードが接続され、ダイオードに印加するバイアス電圧を調整して、回路内を流れる高周波信号に対し、前記LEDの周波数特性とは逆の傾きの逆特性を付与して該LEDの周波数特性のひずみを補償する請求項6記載の可視光通信送信装置。
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