JP2005354553A - 光無線伝送方法及びその装置 - Google Patents

光無線伝送方法及びその装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005354553A
JP2005354553A JP2004175108A JP2004175108A JP2005354553A JP 2005354553 A JP2005354553 A JP 2005354553A JP 2004175108 A JP2004175108 A JP 2004175108A JP 2004175108 A JP2004175108 A JP 2004175108A JP 2005354553 A JP2005354553 A JP 2005354553A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sets
signals
light waves
bit streams
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004175108A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4373855B2 (ja
Inventor
Hiroyuki Furuta
浩之 古田
Tetsuomi Ikeda
哲臣 池田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Broadcasting Corp
Original Assignee
Nippon Hoso Kyokai NHK
Japan Broadcasting Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Hoso Kyokai NHK, Japan Broadcasting Corp filed Critical Nippon Hoso Kyokai NHK
Priority to JP2004175108A priority Critical patent/JP4373855B2/ja
Publication of JP2005354553A publication Critical patent/JP2005354553A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4373855B2 publication Critical patent/JP4373855B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】 広帯域で大容量のデジタル信号を光信号として無線伝送でき、機械的構成が簡単で設置が容易となる光無線伝送方法及びその装置を提供する。
【解決手段】 デジタル信号を複数組のビットストリームに分割し、複数組のビットストリームを識別するための複数組のパイロット信号を生成して多重し、複数組の光波を複数組のパイロット信号が多重されたビットストリームで各々変調し、空間的に分離した地点から送信し、受信地点において空間的に分離した複数の焦点に集光し、複数の焦点と同数以上の複数の地点で受信し、受信信号から複数組のパイロット信号を検出し、検出された複数組のパイロット信号を基に、複数の地点で受信された光波の受信信号から複数組のビットストリームを復調し、復調された複数組のビットストリームを多重してデジタル信号を復号する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、光無線伝送方法及びその装置に関し、光信号を無線伝送する光無線伝送方法及びその装置に関する。
近年、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Lines)や光ファイバの普及により、Mbps級、Gbps級の高速のインターネットを家庭やオフィスで利用する環境が整いつつある。これにより、HDTV(高精細テレビジョン)等の画像伝送を含むマルチメディア情報を様々な配信サービスを通じて家庭やオフィスで気軽に視聴できる。
インターネットサービスプロバイダや通信会社と家庭やオフィスとの間の高速回線は有線により提供されている。上記高速回線は固定であり、むしろ安定に接続する必要から有線による接続が望まれる。一方、家庭やオフィス内では、端末数の増加に伴い、ケーブルの設置環境が問題となる。
そこで、家庭やオフィス内では、無線局免許が不要な無線LAN(IEEE規格802.11a/b/g)を用いたネットワーク接続が普及しつつあり、併せて、画像伝送などマルチメディア情報のより広帯域な伝送技術が注目を集めている。端末同士を無線により接続すると端末の設置が容易となり、設置の自由度も高くなり、かつ、床上などを這うケーブルが無くなり、室内環境の安全面でも貢献できる。
しかしながら、HDTV信号のリアルタイム伝送を考えると、電波を利用する無線LANでは、十分な伝送速度を確保することが難しい。現在、検討が進んでいる将来の無線LAN(IEEE規格802.11eや802.11nなど)の導入を待っても1チャンネルのHDTV信号を1つの端末に送信するのがやっとである。
有線伝送において、Gbps級の高速伝送を約束しているのは光ファイバを用いた伝送である。光波は、電波に比べ圧倒的に高い搬送波周波数を背景に、GHzを超える広帯域な情報伝送が可能である。また、光波は、電波法などによりその使用を制限されていないため、自由に使用することができる伝送媒体でもある。そこで、光波を用いた無線伝送、光無線伝送(あるいは光空間伝送)が検討され、これまでにもいくつかの伝送装置が実用化されている。
ところが、光波を無線伝送に用いる場合には、回線マージンの問題が生じる。有線の光ファイバ伝送の場合、その広帯域伝送は極めて低損失な光ファイバに支えられている。光無線伝送の場合は光波の拡散により伝送距離が長くなればなるほど光波の電力は大きく減衰し、かつ、光検出器において自乗検波により受信するため、受信雑音が熱雑音の環境では10dBの光波の損失は受信端で20dBの減衰となる。
したがって、光波の伝搬の指向特性を極めて狭くして伝送して、その減衰量を小さく抑える必要がある。そのためには、端末の光源の光軸を精度良く調整するための技術が必要となる。例えば、特許文献1に記載があるように、通信相手(親機)からの光波の到来方向を検出するための手段と機械的な旋回機構を備え、光軸を調整することが必要となる。
また、光軸調整を緩和するために、低いSN比でも伝送が可能なようにする方法が検討されている。特許文献2には、誤り訂正が可能なデジタル信号を送信し、回線マージンを確保することにより、光源に比較的広い指向特性を持たせ、送受信機間の光軸調整を省略する技術が開示されている。
また、回線設計を変更せずに、情報信号の伝送速度を増やすために複数の光波を用意して、何らかの手段を用いて分割多重することが考えられる。代表的な手段としては、広帯域な光波の特性を生かして波長(あるいは周波数)を異ならせて分割多重する(波長分割多重伝送)ことが考えられる。波長分割多重伝送技術は、有線系の光ファイバ伝送においては最早当然の技術になっている。
ただし、高密度に多重された光波を分離する光ファイバ用のデマルチプレクサを光無線伝送にそのままの形で利用することは難しい。これに対処した技術が特許文献3に開示されている。ここでは、回転可能な干渉フィルタや回折格子を用いることにより光無線伝送に好適な波長フィルタリングを行うことができるとしている。
特開平11−74844号公報 特開平9−46296号公報 特開平10−327129号公報
特許文献1に記載の技術では、指向性を狭く絞った光波を所定の受光器に照射するために、通信相手からの光波を頼りに行う到来方向検出手段と光軸を所定の方向に向ける旋回機構を設けている。なお、この通信相手の光波は広いエリアをカバーするように照射されている。この方法は、追尾機構を設けているため、当然機械的に複雑な動きをする。制御の最適化がなされないと追尾機構によるジッタが信号伝送に影響を及ぼす場合もある。また、通信相手を何らかの形で見失った場合には機能しないという問題がある。
一方、特許文献2に記載の技術は、誤り訂正技術の適用により、回線マージンを確保しようとするものであるが、信号伝送を可能とする受信信号のSN比の条件を緩やかにするのみで、一定の伝送速度の無線伝送に対してはその効果を有するが、新たに伝送速度を拡大しようとすると再び回線設計に見合うように、光波の指向性を絞る方向に調整しなければならなくなる点で、以前のシステムと変わりない。
特許文献3に記載の技術は、回線設計の点では伝送速度拡大に貢献できるが、光フィルタ(あるいは光デマルチプレクサ)を機械的に構成する必要があり系の機構的安定性に欠け、送信する光波の波長を厳密に制御する必要があるという問題があった。
本発明は、上記の点に鑑みなされたもので、広帯域で大容量のデジタル信号を光信号として無線伝送でき、機械的構成が簡単で設置が容易となる光無線伝送方法及びその装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、デジタル信号を光波により無線伝送する光無線伝送方法において、
前記デジタル信号を複数組のビットストリームに分割するビットストリーム分割ステップと、
前記複数組のビットストリームを識別するための複数組のパイロット信号を生成して前記複数組のビットストリームと多重するパイロット信号多重ステップと、
複数組の光波を前記複数組のパイロット信号が多重されたビットストリームで各々変調し、変調された複数組の光波を送信位置において空間的に分離した地点から送信する光波送信ステップと、
送信された前記複数組の光波を受信地点において空間的に分離した複数の焦点に集光する集光ステップと、
前記複数の焦点に集光された光波を前記複数の焦点と同数以上の複数の地点で受信する光波受信ステップと、
前記複数の地点で受信された光波の受信信号から前記複数組のパイロット信号を検出するパイロット信号検出ステップと、
検出された前記複数組のパイロット信号を基に、前記複数の地点で受信された光波の受信信号から前記複数組のビットストリームを復調するビットストリーム復調ステップと、
復調された前記複数組のビットストリームを多重して前記デジタル信号を復号するビットストリーム合波ステップを有することにより、広帯域で大容量のデジタル信号を光信号として無線伝送でき、機械的構成が簡単で設置が容易となる。
請求項2に記載の発明は、デジタル信号を光波により無線伝送する光無線伝送の送信装置において、
前記デジタル信号を複数組のビットストリームに分割するビットストリーム分割手段と、
前記複数組のビットストリームを識別するための複数組のパイロット信号を生成して前記複数組のビットストリームと多重するパイロット信号多重手段と、
複数組の光波を前記複数組のパイロット信号が多重されたビットストリームで各々変調し、変調された複数組の光波を送信位置において空間的に分離した地点から送信する光波送信手段を有することにより、請求項1の発明を実現することが可能となる。
請求項3に記載の発明は、請求項2記載の送信装置において、
前記光波送信手段から送信された前記複数組の光波の指向性を調整する指向性調整手段を有することにより、複数組の光波が分離する間隔を送信距離に依存しないようにすることができる。
請求項4に記載の発明は、デジタル信号を光波により無線伝送する光無線伝送の受信装置において、
請求項2または3記載の送信装置から送信された前記複数組の光波を受信地点において空間的に分離した複数の焦点に集光する集光手段と、
前記複数の焦点に集光された光波を前記複数の焦点と同数以上の複数の地点で受信する光波受信手段と、
前記複数の地点で受信された光波の受信信号から前記複数組のパイロット信号を検出するパイロット信号検出手段と、
検出された前記複数組のパイロット信号を基に、前記複数の地点で受信された光波の受信信号から前記複数組のビットストリームを復調するビットストリーム復調手段と、
復調された前記複数組のビットストリームを多重して前記デジタル信号を復号するビットストリーム合波手段を有することにより、請求項1の発明を実現することが可能となる。
請求項5に記載の発明は、請求項4記載の受信装置において、
前記パイロット信号検出手段で検出された前記複数組のパイロット信号を基に、前記光波受信手段により前記複数の地点で受信された光波の受信信号を切替え選択して前記ビットストリーム復調手段に供給する切替え選択手段を有することにより、無駄な信号処理を省くことができる。
請求項6に記載の発明は、請求項4または5記載の受信装置において、
前記ビットストリーム復調手段は、前記検出された前記複数組のパイロット信号を基に、前記複数の地点で受信された光波の受信信号から干渉成分を除去して前記複数組のビットストリームを復調することにより、送信された前記デジタル信号を正確に復号できる。
請求項7に記載の発明は、請求項2または3記載の送信装置において、
前記パイロット信号多重手段は、前記複数組のビットストリームを変調信号にマッピングし前記複数組のパイロット信号と多重した複数組のOFDM信号を出力し、
また、請求項8に記載の発明は、請求項4乃至6のいずれか記載の受信装置において、
前記ビットストリーム復調手段は、前記複数の地点で受信された光波の受信信号から複数組のOFDM信号を分離し、前記複数組のOFDM信号のデマッピングを行って前記複数組のビットストリームを復調することにより、波形等化を実現する機能を組み込むことができる。
本発明によれば、広帯域で大容量のデジタル信号を光信号として無線伝送でき、機械的構成が簡単で設置が容易となる。
本発明は、光学的な調整が容易な広い光波の指向性を有しながらも回線マージンを確保しつつ伝送できるようにするために、広い信号帯域と共に大きくなる雑音帯域幅と光学的な減衰が電気段で強調される自乗検波による光検出に注視し、デジタル信号を複数のデジタル信号に分割し雑音帯域幅が大きくなることを抑制しながら、複数の光源を用いることで光波の電力も確保することを考えると共に、当該複数の光源を空間的に分離して配置した状態で無線伝送すれば焦点分離して受信できることに着目し、光フィルタを用いることなく、光空間分割多重伝送することにより、広帯域で大容量のデジタル信号を無線伝送できるようにしている。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
まず、本発明の原理について説明する。通常、光検出器として使用されるフォトダイオードでは、自乗検波により光波を電気に変換する。フォトダイオードに流れる電流は、そのフォトダイオードで受信した光波の電力に比例する。そのため、光伝送においては、光波の強度(電力)を変化させて信号を送るのが一般的である。
よって、送信機から十分なSN比(信号対雑音比)で送信された光波を、一定距離の伝送の後、フォトダイオードで受信した場合の信号のSN比は、光波がある程度減衰し、熱雑音による雑音が支配的な環境では、(1)式のようになる。
SN比=R(ηP/nB …(1)
ここで、Pは受光電力(フォトダイオードが受信した光波の電力)、ηは放射感度(光波の電力と電流との変換係数)、Rは負荷抵抗、nは単位周波数当たりの熱雑音電力、Bは雑音帯域幅である。
この関係から、SN比は受光電力Pの自乗に比例し、雑音帯域幅Bに反比例することがわかる。つまり、受光電力Pが10dB減衰するとSN比は20dB劣化し、雑音帯域幅Bが10倍になればSN比が10dB劣化することがわかる。
雑音帯域幅Bは、例えばベースバンド信号の場合、信号帯域幅の1/2であるように、信号帯域幅が大きくなれば、そのように増加する。伝送速度が100Mbpsの信号と10Mbpsの信号とでは、同じ受信電力を得ている場合でも、両者のSN比には、10dBの差が生じる。
光無線伝送の場合、この10dBを埋めるために、光波の指向性を狭くして、例えば、ビーム幅5度で送っていたものをビーム幅2.5度に狭めて、受光電力の5dBの改善を図ることが多い。こうすると、光波を受信できる範囲が狭くなるので、光軸調整が難しくなっていく。
そこで、光波毎には伝送速度10Mbpsと変化させず、光波の数を例えば10とすることで、全体として100Mbpsを達成し、光波の指向性を変えず、かつ、回線設計を維持する。その背景には、光波の数が増えても、半導体レーザや発光ダイオードを光源とし、フォトダイオードを光検出器とする場合には、光源や光検出器そのものの物理的な大きさが小さいので、伝送装置の規模に大きな影響を与えないことがある。
本発明では、空間的に分離して配置される光源と、同じく空間的に分離して配置される光検出器との間で、光波を空間分割多重伝送することにより、光無線伝送する伝送速度を確保する。
図1(A)に示すように、空間上に焦点距離fのレンズ1が1組あるとき、そのレンズ1の光軸(光学系を構成する屈折または反射曲面の曲率中心を連ねる線)上でレンズ1から距離Lだけ離れた地点であり、かつ、該光軸からriオフセットした地点Aに光波の光源があるとすると、その光源より出力した光波は、当該レンズ1を通過することにより、地点Bを焦点として結像する。地点Bは、地点Aと該レンズ1の光軸が属する平面上でレンズから距離doだけ離れた地点であり、かつ、該光軸からroオフセットした地点である。L、ri、do、roには、(2)式の関係がある。
L/do=(L+f)/f=ri/ro …(2)
ただし、Lは負の値を代入して処理するものとする。
(2)式から、レンズ1の光軸からオフセットriで出力された光波がレンズ1により焦点を結ぶ時、その焦点のレンズ1の光軸からのオフセットroは、riに符号が逆で大きさが比例したものになることがわかる。つまり、異なる有限値のオフセットri、ri’を各々有する地点Aならびに地点A’を光源として送信された光波は、受信装置のレンズ1を経て、異なる有限値のオフセットro、ro’を有する地点BならびにB’に各々結像する。
例えば、オフセットri、ri’を各々5cm、3cmとし、距離Lを10mとすると、焦点距離fが5cmのレンズ1を用いて受信した時、距離doが約5cmで結像し、その地点からのオフセットro、ro’は各々約−0.25mm、約−0.15mmの値を取る。
また、図1(B)に示すように、地点Aの光源から光軸上の距離diにも光軸を共通にして焦点f’のレンズ3を1組おくと、オフセットriとオフセットroの関係を、(3)式のように、レンズ2,3間距離Lと無関係にすることができる。
di/do=−f’/f=ri/ro …(3)
ただし、diは負の値を代入して処理するものとする。
(2)式の場合と同様に、異なる有限値のオフセットri、ri’を各々有する地点Aならびに地点A’を光源として送信された光波は、送信装置ならび受信装置のレンズ2,3を経て、異なる有限値のオフセットro、ro’を有する地点BならびにB’に各々結像する。例えば、ri、ri’を各々5cm、3cmとすると、焦点距離f’が5cmのレンズ3を用いて送信し、焦点距離fが5cmのレンズ2を用いて受信した時、距離diが5cmのとき距離doも5cmを取り、オフセットro、ro’も各々−5cm、−3cmとなる。
以上の原理は、異なる2地点から送信された光波は、受信時に1組のレンズを経て分離して受信できることを意味する。
したがって、本発明においては、広帯域で大容量のデジタル信号を複数組のビットストリームに分割して、分割した複数組のビットストリームをそれらを識別する複数のパイロット信号と共に複数の光波に載せて送信し、それらの複数の光波を受信地点において、少なくとも1組のレンズを介して空間的に分離した複数の焦点に集め前記複数の焦点において各々受光し、検出した該複数のパイロット信号の情報を基に、受光して得られた複数の受信信号から該複数組のビットストリームを復調し、送信されたデジタル信号を復号する。
なお、パイロット信号は、使用するレンズの光学的欠陥が存在すること、光波は一定の強度分布を持って受信され光波の重なりがある程度存在すること、送信時と位置が入れ替わって受信されることなどを考慮して、受信した信号を識別したり、多重した光波の干渉の程度を認識したり、また、干渉を除去して個々の信号を分離しやすくしたりするために使用する。
上記の光無線伝送方法を基に光波の空間多重伝送を実現する光無線伝送装置について説明する。
図2(A),(B)は、図1(A)の原理に従って光波の空間分割多重伝送を実現する光無線送信装置及び受信装置の第1実施形態のブロック図を示す。なお、この実施形態では、デジタル信号を4分割するものとする。
図2(A)に示す送信装置において、直並列変換回路10はデジタル信号を入力して4組のビットストリームに変換する。4回路の誤り訂正符号化回路12〜12は、直並列変換回路10にて分割された4組のビットストリームに各々誤り訂正符号化を行う。パイロット信号生成回路14は4組のビットストリームを受信装置で識別するために挿入する4組のパイロット信号を生成する。4回路のパイロット信号多重回路16〜16は、4回路の誤り訂正符号化回路12〜12により符号化された4組のビットストリームにパイロット信号生成回路14により生成された4組のパイロット信号を各々多重する。
4回路の駆動回路18〜18は、4回路のパイロット信号多重回路16〜16によりパイロット信号を多重された4組のビットストリームにより、これに続く4回路の光源から出力される光波の強度を各々変調するために光源に流す電流を各々変化させる。光源20〜20は、4回路の駆動回路18〜18から通電される電流により各々駆動されて、その強度を各々変調された光波を各々出力する。4個のレンズ22〜22は4回路の光源20〜20から出力された4つの光波を所定の指向性で空間に出力する。
ここで、光源20〜20には、半導体レーザや発光ダイオードが想定され、0.8μm帯、1.3μm帯、または1.55μm帯の波長の光波を出力する。低価格で実現する場合には0.8μm帯が使用され、映像の伝送を対象とし光波の映り込みが気になる場合には1.3μm帯または1.55μm帯が使用される。光源20〜20それぞれの光軸からのオフセットriは互いに異ならしめている。
光源20〜20の強度変調は、光源を駆動する電流を直接変化させてもよいが、光源を駆動する回路は単に光波を出力させるのみにして、光波の出力を外部変調器に供給し、外部変調器の駆動回路にビットストリームによる変調信号を入れることにより行ってもよい。外部変調器を使用する場合には、あらかじめ半導体レーザと外部変調器を同一デバイス上に作成したものや、同一パッケージ内に作りこんだものを使用すると、光源の大きさを大きくしないで済む。
図2(B)に示す受信装置において、レンズ24(図1(A)のレンズ1に相当)は、送信装置から送信された4つの光波を受信して4つの焦点に分離して出力する。4回路の光検出器26〜26は、レンズ24により4つの焦点に分離された4つの光波を各々受光して4組の電気信号を出力する。4回路のパイロット信号分離回路28〜28は、4回路の光検出器26〜26から出力された4組の電気信号から4組のパイロット信号を各々抽出する。
伝搬路推定回路30は、4回路のパイロット信号分離回路28〜28からの抽出された4組のパイロット信号により各電気信号内に混入している4組のビットストリーム各々の識別や、4組のビットストリームの混入(配合)割合を判定する。干渉除去回路32は、伝搬路推定回路30が出力する情報を基に4組の電気信号から干渉除去した4組のビットストリームを分離出力する。4回路の誤り訂正復号回路34〜34は、干渉除去回路32により分離された4組のビットストリームを各々誤り訂正して送信された元の4組のビットストリームを各々復号する。並直列変換回路36は、4回路の誤り訂正復号回路34〜34により復号された4組のビットストリームを多重して送信されたデジタル信号を復号して出力する。
ここで、光検出器26〜26には、アバランシェフォトダイオードやPINフォトダイオードなどが利用される。伝搬路推定回路30では、送信した4組のパイロット信号をP1、P2、P3、P4とし、これらは受信装置でも再現できる既知の信号としておくが、このパイロット信号P1〜P4と、受信した4組のパイロット信号P1’、P2’、P3’、P4’とで相互相関を取ることで、各光検出器26〜26における各パイロット信号P1〜P4の配合割合を求め、伝搬路行列H(この場合は4×4の行列となる)のような形で出力する。
また、干渉除去回路32は、伝搬路推定回路30から供給される例えば伝搬路行列Hを利用して、受信した4組の電気信号Y1、Y2、Y3、Y4(これらをまとめたベクトルをYとする)から送信された4組のビットストリームX1、X2、X3、X4(これらをまとめたベクトルをXとする)を取り出す操作をする。この背景として、Y=HXの関係が用いられ、Xの復号は、Hの逆行列H−1を求めることにより実現できる。
なお、逆行列H−1を求める操作は計算量が多いため、実際の回路では、いくつかの工夫を施した回路を使用する。一例として、最小自乗誤差(MMSE:Minimum Mean Square Error)規範による方法がある。各光検出器26〜26からの出力Yに重み付け係数Wを乗算してXを求めることを考える。この際、パイロット信号P1、P2、P3、P4を参照信号Pとして、この参照信号PとWYの平均自乗誤差が最小となるように、係数Wを修正し、得られたWを基にXを復号する方法である。
また、他の一例は、本発明の原理に従い高いDU比(希望信号と非希望信号の電力比)を背景に復調する方法である。つまり、本発明の原理に従えば、受信装置の1組のレンズを通じて、送信された4つの光波は高い比率で各々別々の光検出器26〜26で受信される。受信した電気信号Y1には、送信された光波のうち例えばX4が高い比率で含まれ、同様に、Y2にはX3が高い比率で含まれ、Y3にはX2が高い比率で含まれ、Y4にはX1が高い比率で含まれる。したがって、これらの信号を仮の信号としてレプリカを作り、先の伝搬路行列Hで示される配合を以ってYから除去することによりXを復号する。この場合、必要に応じて、この操作を繰り返すと精度が向上する。
ところで、パイロット信号の多重方法には、図3に示すように時分割多重により挿入する方法と、図4に示すように周波数分割多重により挿入する方法がある。
図3の時分割多重においては、例えば、直並列変換により分割された4組のビットストリームそれぞれを例えば188ビット毎に分割し、これに例えば16ビットの同期識別子と、例えば32ビットのパイロット信号を各々データ信号のビットストリームの前に挿入して伝送する。同期識別子は4組のビットストリームで共通とし、パイロット信号は4組のビットストリームで異なる値としておく。これにより、受信装置において、パイロット信号は同期識別子の後に続いてくることがわかっているので、同期識別子を検出後に現れる32ビットを抜き出せば、パイロット信号を得ることができる。
なお、この時点では、パイロット信号は、他の信号成分の干渉を受けているものとし、かつ、アナログ−デジタル変換回路を介して処理を行う場合にも8ビット以上の階調によりレベル変化を検出できるものとする。この信号に対して、既知のパイロット信号P1からP4との相互相関演算を行うことにより、先の伝搬路行列Hを求めることができる。また、P1が1のときにはP2、P3、P4は0(ヌル)、P2が1のときにはP1、P3、P4が0というように、光波毎にタイミングを変えて、パイロット信号を間欠的に送信してもよい。
図4の周波数分割多重によるパイロット信号多重方法は、受信信号の帯域内の周波数特性が比較的フラットな場合に、比較的簡単にパイロット信号を検出するための方法として利用できる。例えば、パイロット信号P1として周波数f1の正弦波、P2として周波数f2(≠f1)の正弦波、P3として周波数f3(≠f1,f2)の正弦波、同様に、P4として周波数f4(≠f1,f2,f3)の正弦波を割り当てて伝送すれば、受信装置において伝搬路行列Hを求めるためには、単に各周波数のフィルタで抽出して検波すればよいので、比較的簡単に実現でき、パイロット信号の除去も単にローパスフィルタを通過させるのみで可能である。また、各ビットストリームに付加されることでビットストリームの伝送速度を変化させるのは、同期識別子のみで済む。
図2(A),(B)の光無線送信装置及び受信装置を用いて光信号伝送した場合の数値例を示す。伝送速度100Mbpsで送信できる4つの光源から各々光波を送信して信号を伝送することを考える。誤り訂正を考慮してエラーフリーで伝送できるSN比を仮に5dBとすると、各々の光波が10mW、ビーム幅30度の指向性で出力され、有効口径3cmのレンズおよびPINフォトダイオードで受光して光検出器に内蔵されたNF(Noise Figure)が6dBの前置増幅器を介して受信した場合、電気段で10dBの回線マージンを持って送信できる距離は10mである。パイロット信号の挿入方法を周波数分割多重とし、同期識別子の配合割合が変わらないとすると、全体で伝送速度400Mbpsの伝送が可能となる。
ここで、もし同じ伝送速度400Mbpsとなる伝送を1つの光源で実現したとすると、信号帯域が4倍になるため、6dBの回線損失が生じる。その結果、同じビーム幅で送信すると、伝送距離は7mに減少する。あるいは、伝送距離を10mとするためには、ビーム幅を20度に狭くする必要がある。
一方、空間的な分離距離について考えると、4回路の各送信用光源をアレイ状に一列に配置し、図1(A)のriの値で各々5cm、3cm、−3cm、−5cmを割り当てると、受信装置における図1(A)のroは、10mの送信距離で各々約−0.25mm、約−0.15mm、約0.15mm、約0.25mmとなる。約0.2mm間隔で口径約80μmのPINフォトダイオードを1列に4個配置して受信することに相当する。
光無線伝送装置の実用を考慮すると、送信用レンズと受信用レンズの光軸がぴったりと一致することはない。また、レンズの収差などにより焦点が必ずしも1点とはならず、ある広がりを持つ。さらには、図1(A)に示すように、受信側でのみレンズを共通化して受信する場合には、焦点が分離する間隔は、送信距離(図1(A)の距離L)に依存して変化する。そのような場合を想定して、図2(B)の受信装置を変更した実施形態を図5に示す。
図5に示す受信装置は、図2(A)に対応する受信装置の第2実施形態のブロック図を示す。同図中、レンズ44は、送信装置から送信された4つの光波を受信して4つの焦点に分離して出力する。N回路の光検出器46〜46は、レンズ44により4つの焦点に分離された4つの光波のうちいずれかまたは複数の組合せ(まったく受光しない場合もある)を各々受光してN(Nは4より大きい整数)組の電気信号を出力する。
N回路のパイロット信号分離回路48〜48は、N回路の光検出器46〜46から出力されたN組の電気信号からN組のパイロット信号(送信された4組のパイロット信号が光波の分離状況に応じて配合されたもの)を各々抽出する。伝搬路推定回路50は、N回路のパイロット信号分離回路48〜48からの抽出されたN組のパイロット信号によりN回路の電気信号内に混入している4組の送信されたビットストリーム各々の識別や配合割合を判定する。
干渉除去回路52は、伝搬路推定回路50が出力する情報を基にN回路の電気信号から4組のビットストリームを分離出力する。4回路の誤り訂正復号回路54〜54は、干渉除去回路52により分離された4組のビットストリームを各々誤り訂正して送信された元の4組のビットストリームを各々復号する。並直列変換回路56は、4回路の誤り訂正復号回路54〜54により復号された4組のビットストリームを多重して送信されたデジタル信号を復号して出力する。
つまり、焦点位置のずれた光波やビームスポットが広がった光波を受信するために、光検出器の位置を調整して受信するのではなく、N回路の光検出器46〜46を使用し広範囲に受光することにより目的を達成しようとしたものである。
1次元アレイ状に配置した光波を受信する先の数値事例に照らし合わせると、図1(A)のriの値で各々5cm、3cm、−3cm、−5cmを割り当てて送信した光波を受光するために、受信装置では、10mの送信距離で各々約−0.35mmから約0.35mmの範囲に約0.1mm間隔で口径約80μmのPINフォトダイオードを1列に8個配置して、あるいは2列16個、3列24個配置して受信することに相当する。
なお、4つの光波を1列に配置して伝送する事例で説明してきたが、実際の装置では、1列ではなく、2次元の平面上に光源を配置して伝送する。そこで、例えば8回路の光源を用いる場合について配置イメージを示すと、例えば図6(A)に示すようになる。送信装置においては、半径ri_1の円周上に90度毎に4点、さらに、45度ずらして半径ri_2(>ri_1)の円周上に90度毎に4点、合計8点の空間的に分離した各地点に8回路の光源、例えば、半導体レーザを設置する。
そして、受信装置は、この8回路の光源より出力した8つの光波を分離して受信するため、1組のレンズを用い、さらに、40回路の光検出器、例えば、PINフォトダイオードを平面上に配置して受信する。この復調には、図5に示す受信装置において、N回路を40回路に、4組のビットストリーム出力を8組に拡張したものを用いる。
40回路のPINフォトダイオードの配置は、例えば図6(B)に示すようになる。まず、送信光源の配置と同様に、半径ro_1の円周上に90度毎に4点、さらに、45度ずらして半径ro_2(>ro_1)の円周上に90度毎に4点、合計8点の空間的に分離した各地点に8回路のPINフォトダイオードを配置する。これらの位置関係は、送信光源の配置に準じる。さらに、図6(B)における上記8点それぞれの上下左右の4方向にdrだけオフセットした位置に各々8回路、合計32回路のPINフォトダイオードを配置する。以上の結果、合計40回路のPINフォトダイオードが平面上に配置され、伝送距離の変化によるピントずれ、光軸ずれによる焦点位置の移動などに対応する。この時、図1(A)におけるオフセットdoを本来の位置よりわずかに小さくしておくと、効果が大きい。
上記について数値を用い確認しておく。送信光源の配置半径ri_1ならびにri_2を各々3cm、6cmとした場合、受信用光検出器の配置半径ro_1、ro_2は、10mの送信距離に対して各々約0.15mm、0.3mmとなる。そして、PINフォトダイオードの口径を80μmとしたとき、オフセットdrを0.1mmとすることにより、ビームスポットの変化±0.07mmまで許容するシステムが実現する。これは伝送距離が7mから15m程度の範囲で変化しても許容できることを意味し、また、光軸が3度程度ずれても許容できることを意味する。
さらに、光検出器をより冗長的に多く配置し、確実性を増すことを考慮した実施形態を図7に示す。図7では、面積2ro×2roの範囲に間隔drで2次元アレイ状に光検出器を配置している。
図6(B)についても言えることであるが、特に、図7の構成の光検出器を用いると、実際には、光波を受信していない光検出器がいくつか存在する。このような光検出器を用いた場合に適用する受信装置の第3実施形態を図8に示す。このとき、受信装置は、図2(A)に対応する受信装置として説明する。なお、図8において、図5と同一部分には同一符号を付す。
図8において、レンズ44は、送信装置から送信された4つの光波を受信して4つの焦点に分離して出力する。N(Nは4より大きい整数)回路の光検出器46〜46は、レンズ44により4つの焦点に分離された4つの光波のうちいずれかまたは複数の組合せ(まったく受光しない場合もある)を各々受光してN組の電気信号を出力する。N回路のパイロット信号分離回路48〜48は、N回路の光検出器46〜46から出力されたN組の電気信号からN組のパイロット信号(送信された4組のパイロット信号が光波の分離状況に応じて配合されたもの)を各々抽出する。
信号レベル判定回路58は、N回路のパイロット信号分離回路48〜48からの抽出されたN組のパイロット信号を基にN回路の各電気信号のレベルを判定してM(Mは4以上であって、かつ、N以下の整数)組の電気信号を選択する制御信号を作成して信号選択回路57に送信すると共に、選択したM組の電気信号に関わるパイロット信号を伝搬路推定回路59に送信する。信号選択回路57は、信号レベル判定回路58により送信された制御信号に基づき入力されたN組の電気信号からM組の電気信号を選択して出力する。
伝搬路推定回路59は、信号レベル判定回路58から送信されたM組の電気信号に関わるパイロット信号を基に選択されたM組の電気信号内に混入している4組の送信されたビットストリーム各々の識別や配合割合を判定する。干渉除去回路60は、伝搬路推定回路59が出力する情報を基にM組の電気信号から4組のビットストリームを分離出力する。
4回路の誤り訂正復号回路54〜54は、干渉除去回路60により分離された4組のビットストリームを各々誤り訂正して送信された元の4組のビットストリームを各々復号する。並直列変換回路56は、4回路の誤り訂正復号回路54〜54により復号された4組のビットストリームを多重して送信されたデジタル信号を復号して出力する。
この受信装置では、信号レベル判定回路58に入力されるパイロット信号の電力レベルやSN比から判断して光波を受信していない、あるいは、受光電力の小さな光検出器を無視する仕組みを設けている。これによって、無駄な信号処理を省くことができる。
近年、送受信装置の主要な回路にデジタル回路を用いてデジタル信号処理を行うことが多い。その場合、受信装置において、図8に示すように信号選択回路57を有する場合には、アナログ−デジタル変換回路を信号選択回路57の後段に挿入して、その後の処理をデジタル回路で行うことが考えられる。この時、アナログ信号をデジタルに変換した後、改めてパイロット信号を分離して伝搬路推定を行う場合が考えられる。その場合に適用する受信装置の第4実施形態を図9に示す。
図9と図8との違いは、図8の受信装置において、N回路の光検出器46〜46から出力されたN回路の電気信号からN組のパイロット信号(送信された4組のパイロット信号が光波の分離状況に応じて配合されたもの)を各々抽出するN回路のパイロット信号分離回路48〜48と、N回路のパイロット信号分離回路48〜48からの抽出されたN組のパイロット信号を基にN回路の各電気信号のレベルを判定してM組の電気信号を選択する制御信号を作成して信号選択回路57に送信すると共に、選択したM組の電気信号に関わるパイロット信号を伝搬路推定回路59に送信する信号レベル判定回路58と、信号レベル判定回路58により送信された制御信号に基づき入力されたN組の電気信号からM組の電気信号を選択して出力する信号選択回路57と、信号レベル判定回路58から送信されたM組の電気信号に関わるパイロット信号を基に選択されたM組の電気信号内に混入している4組の送信されたビットストリーム各々の識別や配合割合を判定する伝搬路推定回路59としていた部分を、図9の受信装置においては、N回路の光検出器46〜46から出力されたN組の電気信号からN組のパイロット信号(送信された4組のパイロット信号が光波の分離状況に応じて配合されたもの)を各々抽出するN回路のパイロット信号検出回路62〜62と、N回路のパイロット信号検出回路62〜62からの抽出されたN組のパイロット信号を基にN組の各電気信号のレベルを判定してM組の電気信号を選択する制御信号を作成し信号選択回路に送信する信号レベル判定回路63と、信号レベル判定回路63により送信された制御信号に基づき入力されたN組の電気信号からM組の電気信号を選択して出力する信号選択回路64と、信号選択回路64により選択されたM組の電気信号をアナログ−デジタル変換した信号からM組のパイロット信号を各々抽出するM回路のパイロット信号分離回路65〜65と、M回路のパイロット信号分離回路65〜65から各々抽出されたM組のパイロット信号を基にM組の電気信号内に混入している4組の送信されたビットストリーム各々の識別や配合割合を判定する伝搬路推定回路66としている点である。
これまで説明してきた、図1(A)の原理に従って実現された図2(A),(B)に示す光無線送信装置及び受信装置では、受信装置において光波が分離する間隔は送信距離に依存して決まった。そのため、この装置では送信距離が長くなるほど送信装置は大きく、受信装置は小さくなる。
そこで、この伝送距離を気にせず使用できるようにした第5実施形態が、図10(A),(B)に示す光無線送信装置及び受信装置であり、これは図1(B)の原理に基づく。なお、図10(A),(B)において、図2(A),(B)と同一部分には同一符号を付す。
図10(A)に示す送信装置において、直並列変換回路10は、デジタル信号を入力して4組のビットストリームに変換する。4回路の誤り訂正符号化回路12〜12は、直並列変換回路10にて分割された4組のビットストリームに各々誤り訂正符号化を行う。パイロット信号生成回路14は、4組のビットストリームを受信装置で識別するために挿入する4組のパイロット信号を生成する。4回路のパイロット信号多重回路16〜16は、4回路の誤り訂正符号化回路12〜12により符号化された4組のビットストリームにパイロット信号生成回路14により生成された4組のパイロット信号を各々多重する。
4回路の駆動回路18〜18は、4回路のパイロット信号多重回路16〜16によりパイロット信号を多重された4組のビットストリームにより、これに続く4回路の光源から出力される光波の強度を各々変調するために光源に流す電流を各々変化させる。光源20〜20は、4回路の駆動回路18〜18から通電される電流により各々駆動されて、その強度を各々変調された光波を各々出力する。レンズ23(図1(B)のレンズ3に相当)は、4回路の光源20〜20から出力された4つの光波をまとめて所定の指向性で空間に出力する。
また、図10(B)に示す受信装置において、レンズ24(図2(A)のレンズ2に相当)は、送信装置から送信された4つの光波を受信して4つの焦点に分離して出力する。4回路の光検出器26〜26は、レンズ24により4つの焦点に分離された4つの光波を各々受光して4組の電気信号を出力する。4回路のパイロット信号分離回路28〜28は、4回路の光検出器26〜26から出力された4組の電気信号から4組のパイロット信号を各々抽出する。
伝搬路推定回路30は、4回路のパイロット信号分離回路28〜28からの抽出された4組のパイロット信号により各電気信号内に混入している4組のビットストリーム各々の識別や、4組のビットストリームの混入(配合)割合を判定する。干渉除去回路32は、伝搬路推定回路30が出力する情報を基に4組の電気信号から干渉除去した4組のビットストリームを分離出力する。
4回路の誤り訂正復号回路34〜34は、干渉除去回路32により分離された4組のビットストリームを各々誤り訂正して送信された元の4組のビットストリームを各々復号する。並直列変換回路36は、4回路の誤り訂正復号回路34〜34により復号された4組のビットストリームを多重して送信されたデジタル信号を復号して出力する。
図10(B)に示す受信装置の構成は、図2(B)に示す受信装置の構成と基本的に同じである。ただし、原理の説明で述べているように、受信装置における光検出器の設置間隔は図2(B)の場合と異なり、伝送距離によらず送信受信の双方で使用するレンズの焦点距離の比で決まるため、同じ焦点距離を有するレンズを使用することで、送信装置における光源配置と、受信装置における光検出器配置とを対称にして作成することができる。
なお、この装置においても、送信用レンズと受信用レンズの光軸がぴったりと一致することはない。また、レンズの収差などにより焦点が必ずしも1点とはならずある広がりを持つ。そのため、送信する光波の数以上の台数の光検出器を有する図5から図9に示す構成を有する受信装置を、図10(A)に示す送信装置から送信された光波の受信に適用することに意味はある。
以上の実施形態における各光波の変調は、主にベースバンドのデジタル信号を想定して説明してきた。光波の伝搬環境によっては、特に、室内において、比較的広い指向性の光波を伝送させた場合には、電波を利用した無線伝送と同様に、マルチパスにより伝送する信号帯域内の周波数特性が変動している場合がある。このような場合には、ベースバンド信号を地上デジタル放送や無線LANなどで使用される直交周波数分割多重(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式の伝送フォーマットに変換の後、光波に載せて伝送することが考えられる。
OFDM方式の信号伝送においては、伝送路の特性により歪が生じた信号波形を等化する目的でパイロットキャリアを伝送し、波形等化を実現する機能を組み込むことができる。そこで、本発明において、OFDM方式を適用した第6実施形態を図11(A),(B)に示す。
図11に示す光無線伝送装置は、図10に記載の光無線伝送装置のベースバンド信号をOFDM方式の信号(OFDM信号)に入れ替えたものである。
図11(A)に示す送信装置において、直並列変換回路70は、デジタル信号を入力し4組のビットストリームに変換する。4回路の誤り訂正符号化回路72〜72は、直並列変換回路70を経て分割された4組のビットストリームに各々誤り訂正符号化を行う。パイロット信号生成回路74は、4組のビットストリームを受信装置で識別するために挿入する4組のパイロット信号を生成する。
4回路のOFDM信号変調回路76〜76は、4回路の誤り訂正符号化回路72〜72により誤り訂正符号化された4組のビットストリームをQPSKや16QAMなどの変調信号にマッピングした後、パイロット信号生成回路により生成された4組のパイロット信号と共に各々多重して4組のOFDM信号を各々作成する。4回路の駆動回路78〜78は、4回路のOFDM信号変調回路76〜76により作成された4組のOFDM信号によりこれに続く4回路の光源から出力される光波の強度を各々変調するために光源に流す電流を各々変化させる。光源80〜80は、4回路の駆動回路から通電される電流により各々駆動されて、その強度を各々変調された光波を各々出力する。レンズ83は、4回路の光源80〜80から出力された4つの光波をまとめて所定の指向性で空間に出力する。
また、図11(B)に示す受信装置において、レンズ84は、送信装置から送信された4つの光波を受信して4つの焦点に分離して出力する。4回路の光検出器86〜86は、レンズ84により4つの焦点に分離された4つの光波を各々受光して4組の電気信号を出力する。
4回路のOFDM信号復調回路88〜88は、4回路の光検出器86〜86から出力された4組の電気信号をOFDM信号として復調し、送信された4組のパイロット信号が混信した状態の4組のパイロット信号と、QPSKや16QAMなどにマッピングされた変調信号として送信された4組のビットストリームが混信した状態の4組の電気信号を各々抽出する。
伝搬路推定回路90は、4回路のOFDM信号復調回路88〜88からの抽出された4組のパイロット信号により、送信された4組のビットストリームが混信した状態の4組の電気信号内に混入している4組の送信されたビットストリーム各々の識別や配合割合を判定する。干渉除去回路92は、伝搬路推定回路90が出力する情報を基に送信された4組のビットストリームが混信した状態の4組の電気信号から4組のビットストリームを分離すると共にQPSKや16QAMなどからデマッピングして出力する。
4回路の誤り訂正復号回路94〜94は、干渉除去回路92により分離された4組のビットストリームを各々誤り訂正して送信された元の4組のビットストリームを各々復号する。並直列変換回路96は、4回路の誤り訂正復号回路94〜94により復号された4組のビットストリームを多重して送信されたデジタル信号を復号して出力する。
ここで、パイロット信号は、OFDM信号における波形等化のためのパイロット信号と、本発明における光波毎に識別する目的のパイロット信号とを兼ねて、OFDM信号変調時に多重されるものとする。ただし、システムの構成よっては、これらのパイロット信号を別々に作成して多重してもよい。
OFDM信号としては、無線LANで使用されるIEEE規格802.11aや同規格802.11gで規定されたOFDM信号の形式に従って作成されたものを利用することができる。また、ARIB規格STD−B33などに規定されたOFDM信号の形式に従って作成されたものを利用することもできる。
図11(A),(B)に示すOFDM信号を用いた光無線伝送装置により、光波のマルチパスにより信号波形に歪がある場合にも、波形等化の機能を有して、本発明の主旨に見合う広帯域で大容量のデジタル信号の光波による無線伝送を実現できる。
なお、OFDM信号を伝送する場合には、QPSKや16QAMといった多値変調信号を用いることが多いため、ベースバンド信号を伝送する場合に比べて、要求されるSN比が高く要求される。したがって、送信する光波の指向性を広く取りたい場合には、使用できる帯域をより狭くして、その分送信する光波を増やす必要がある。
図12は、冗長性を持たせて、受信能力を高めた図9に示す受信装置を、図11(A)に示した送信装置が伝送する光波を受信するOFDM信号の伝送に適用した第7実施形態を示す。
図12に示す受信装置において、レンズ104は、送信装置から送信された4つの光波を受信して4つの焦点に分離して出力する。N回路の光検出器106〜106は、レンズ104により4つの焦点に分離された4つの光波のうちいずれかまたは複数の組合せ(まったく受光しない場合もある)を各々受光してN組の電気信号を出力する。N回路のパイロット信号検出回路108〜108は、N回路の光検出器106〜106から出力されたN組の電気信号からN組のパイロット信号(送信された4組のパイロット信号が光波の分離状況に応じて配合されたもの)を各々抽出する。
信号レベル判定回路110は、N回路のパイロット信号検出回路108〜108からの抽出されたN組のパイロット信号を基にN組の各電気信号のレベルを判定してM組の電気信号を選択する制御信号を作成し信号選択回路112に送信する。信号選択回路112は、信号レベル判定回路110により送信された制御信号に基づき入力されたN組の電気信号からM組の電気信号を選択して出力する。
M回路のOFDM信号復調回路114〜114は、信号選択回路112により選択されたM組の電気信号をOFDM信号として復調し、送信された4組のパイロット信号が混信した状態のM組のパイロット信号と、QPSKや16QAMなどにマッピングされた変調信号として送信された4組のビットストリームが混信した状態のM組の電気信号を各々抽出する。
伝搬路推定回路116は、M回路のOFDM信号復調回路114〜114からの抽出されたM組のパイロット信号により、送信された4組のビットストリームが混信した状態のM組の電気信号内に混入している4組の送信されたビットストリーム各々の識別や配合割合を判定する。干渉除去回路118は、伝搬路推定回路116が出力する情報を基に、送信された4組のビットストリームが混信した状態のM組の電気信号から4組のビットストリームを分離すると共にQPSKや16QAMなどからデマッピングして出力する。
4回路の誤り訂正復号回路120〜120は、干渉除去回路118により分離された4組のビットストリームを各々誤り訂正して送信された元の4組のビットストリームを各々復号する。並直列変換回路122は、4回路の誤り訂正復号回路120〜120により復号された4組のビットストリームを多重して送信されたデジタル信号を復号して出力する。
この受信装置により、送信した光波の数より多い光検出器を用いて、信号伝送を強化した光無線伝送装置が実現する。
なお、以上の説明では、送信する光波を4波もしくは8波としたが、実際の装置を組む際には、16波や32波といった、より多くの光波を多重したシステムの方が効果的である。
本発明を用いることにより、HDTVの映像信号など広帯域で大容量のデジタル信号を無線伝送可能でありながら、複雑な光学的調整機構や光フィルタなどを使用しない簡単な機械的構成、かつ、設置が容易な光無線伝送装置を実現することが可能となる。
その結果、家庭やオフィス内で求められる装置の設置が容易となり、設置の自由度も高くなり、かつ、床上などを這うケーブルが無くなり、室内環境の安全面でも貢献できる端末同士の無線接続を可能としながら、より高速な無線伝送を実現できる。また、展示会や会議など臨時の目的で、高速な無線伝送を使用したい場合にも、免許不要で、かつ、他者の干渉も気にせず利用できる光波を用いているので、非常に便利な伝送手段となりうる。
なお、直並列変換回路10,70が請求項記載のビットストリーム分割手段に対応し、パイロット信号生成回路14,74,パイロット信号多重回路16〜16,OFDM信号変調回路76〜76がパイロット信号多重手段に対応し、駆動回路18〜18,78〜78,光源20〜20,80〜80が光波送信手段に対応し、レンズ23,83が指向性調整手段に対応し、レンズ24,44,84,104が集光手段に対応し、光検出器26〜26,46〜46,86〜86,106〜106が光波受信手段に対応し、パイロット信号分離回路28〜28,48〜48,65〜65,OFDM信号復調回路88〜88,114〜114がパイロット信号検出手段に対応し、伝搬路推定回路30,50,59,66,90,116,干渉除去回路32,52,60,92,118がビットストリーム復調手段に対応し、並直列変換回路36,56,96,122がビットストリーム合波手段に対応し、信号選択回路57,64,112,信号レベル判定回路58,63,110,パイロット信号検出回路62〜62,108〜108が切替え選択手段に対応する。
本発明の原理を説明するための図である。 本発明の光無線送信装置及び受信装置の第1実施形態のブロック図である。 パイロット信号の多重方法を説明するための図である。 パイロット信号の多重方法を説明するための図である。 本発明の受信装置の第2実施形態のブロック図である。 光源及び光検出器の配置の実施形態を示す図である。 光検出器の配置の実施形態を示す図である。 本発明の受信装置の第3実施形態のブロック図である。 本発明の受信装置の第4実施形態のブロック図である。 本発明の光無線送信装置及び受信装置の第5実施形態のブロック図である。 本発明の受信装置の第6実施形態のブロック図である。 本発明の受信装置の第7実施形態のブロック図である。
符号の説明
10,70 直並列変換回路
12〜12,72〜72 誤り訂正符号化回路
14,74 パイロット信号生成回路
16〜16 パイロット信号多重回路
18〜18,78〜78 駆動回路
20〜20,80〜80 光源
1,2,3,22〜22,23,24,44,83,84,104 レンズ
26〜26,46〜46,86〜86,106〜106 光検出器
28〜28,48〜48,65〜65 パイロット信号分離回路
30,50,59,66,90,116 伝搬路推定回路
32,52,60,92,118 干渉除去回路
34〜34,54〜54,94〜94,120〜120 誤り訂正復号回路
36,56,96,122 並直列変換回路
57,64,112 信号選択回路
58,63,110 信号レベル判定回路
62〜62,108〜108 パイロット信号検出回路
76〜76 OFDM信号変調回路
88〜88,114〜114 OFDM信号復調回路

Claims (8)

  1. デジタル信号を光波により無線伝送する光無線伝送方法において、
    前記デジタル信号を複数組のビットストリームに分割するビットストリーム分割ステップと、
    前記複数組のビットストリームを識別するための複数組のパイロット信号を生成して前記複数組のビットストリームと多重するパイロット信号多重ステップと、
    複数組の光波を前記複数組のパイロット信号が多重されたビットストリームで各々変調し、変調された複数組の光波を送信位置において空間的に分離した地点から送信する光波送信ステップと、
    送信された前記複数組の光波を受信地点において空間的に分離した複数の焦点に集光する集光ステップと、
    前記複数の焦点に集光された光波を前記複数の焦点と同数以上の複数の地点で受信する光波受信ステップと、
    前記複数の地点で受信された光波の受信信号から前記複数組のパイロット信号を検出するパイロット信号検出ステップと、
    検出された前記複数組のパイロット信号を基に、前記複数の地点で受信された光波の受信信号から前記複数組のビットストリームを復調するビットストリーム復調ステップと、
    復調された前記複数組のビットストリームを多重して前記デジタル信号を復号するビットストリーム合波ステップを
    有することを特徴とする光無線伝送方法。
  2. デジタル信号を光波により無線伝送する光無線伝送の送信装置において、
    前記デジタル信号を複数組のビットストリームに分割するビットストリーム分割手段と、
    前記複数組のビットストリームを識別するための複数組のパイロット信号を生成して前記複数組のビットストリームと多重するパイロット信号多重手段と、
    複数組の光波を前記複数組のパイロット信号が多重されたビットストリームで各々変調し、変調された複数組の光波を送信位置において空間的に分離した地点から送信する光波送信手段を
    有することを特徴とする送信装置。
  3. 請求項2記載の送信装置において、
    前記光波送信手段から送信された前記複数組の光波の指向性を調整する指向性調整手段を
    有することを特徴とする送信装置。
  4. デジタル信号を光波により無線伝送する光無線伝送の受信装置において、
    請求項2または3記載の送信装置から送信された前記複数組の光波を受信地点において空間的に分離した複数の焦点に集光する集光手段と、
    前記複数の焦点に集光された光波を前記複数の焦点と同数以上の複数の地点で受信する光波受信手段と、
    前記複数の地点で受信された光波の受信信号から前記複数組のパイロット信号を検出するパイロット信号検出手段と、
    検出された前記複数組のパイロット信号を基に、前記複数の地点で受信された光波の受信信号から前記複数組のビットストリームを復調するビットストリーム復調手段と、
    復調された前記複数組のビットストリームを多重して前記デジタル信号を復号するビットストリーム合波手段を
    有することを特徴とする受信装置。
  5. 請求項4記載の受信装置において、
    前記パイロット信号検出手段で検出された前記複数組のパイロット信号を基に、前記光波受信手段により前記複数の地点で受信された光波の受信信号を切替え選択して前記ビットストリーム復調手段に供給する切替え選択手段を
    有することを特徴とする受信装置。
  6. 請求項4または5記載の受信装置において、
    前記ビットストリーム復調手段は、前記検出された前記複数組のパイロット信号を基に、前記複数の地点で受信された光波の受信信号から干渉成分を除去して前記複数組のビットストリームを復調することを特徴とする受信装置。
  7. 請求項2または3記載の送信装置において、
    前記パイロット信号多重手段は、前記複数組のビットストリームを変調信号にマッピングし前記複数組のパイロット信号と多重した複数組のOFDM信号を出力することを特徴とする送信装置。
  8. 請求項4乃至6のいずれか記載の受信装置において、
    前記ビットストリーム復調手段は、前記複数の地点で受信された光波の受信信号から複数組のOFDM信号を分離し、前記複数組のOFDM信号のデマッピングを行って前記複数組のビットストリームを復調することを特徴とする受信装置。
JP2004175108A 2004-06-14 2004-06-14 光無線伝送システム及びその装置 Expired - Fee Related JP4373855B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004175108A JP4373855B2 (ja) 2004-06-14 2004-06-14 光無線伝送システム及びその装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004175108A JP4373855B2 (ja) 2004-06-14 2004-06-14 光無線伝送システム及びその装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005354553A true JP2005354553A (ja) 2005-12-22
JP4373855B2 JP4373855B2 (ja) 2009-11-25

Family

ID=35588600

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004175108A Expired - Fee Related JP4373855B2 (ja) 2004-06-14 2004-06-14 光無線伝送システム及びその装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4373855B2 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007189306A (ja) * 2006-01-11 2007-07-26 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 無線通信装置及び無線通信システム
JP2010130029A (ja) * 2008-11-25 2010-06-10 Samsung Electronics Co Ltd 可視光通信システム、及び信号伝送方法
WO2010062094A3 (en) * 2008-11-25 2010-08-12 Samsung Electronics Co., Ltd. Visible ray communication system, transmission apparatus, and signal transmission method
JP2011124798A (ja) * 2009-12-10 2011-06-23 Planners Land Co Ltd 可視光通信送信装置
JP2011171942A (ja) * 2010-02-17 2011-09-01 Samsung Electronics Co Ltd 送信装置、及び送信方法
JP2013102509A (ja) * 2013-01-17 2013-05-23 Samsung Electronics Co Ltd 送信装置、受信装置、信号送信方法、及び信号受信方法
CN102224691B (zh) * 2008-11-25 2016-11-30 三星电子株式会社 可见光通信系统、发送装置以及信号发送方法
JP2019521761A (ja) * 2016-06-23 2019-08-08 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェKoninklijke Philips N.V. 光送信機、光受信機及び光リンク
WO2019230014A1 (ja) * 2018-05-31 2019-12-05 株式会社クオンタムドライブ 光無線メッシュネットワーク通信システム

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4672557B2 (ja) * 2006-01-11 2011-04-20 日本電信電話株式会社 無線通信装置及び無線通信システム
JP2007189306A (ja) * 2006-01-11 2007-07-26 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 無線通信装置及び無線通信システム
US9276676B2 (en) 2008-11-25 2016-03-01 Samsung Electronics Co., Ltd Visible ray communication system and method for transmitting signal
JP2010130029A (ja) * 2008-11-25 2010-06-10 Samsung Electronics Co Ltd 可視光通信システム、及び信号伝送方法
WO2010062094A3 (en) * 2008-11-25 2010-08-12 Samsung Electronics Co., Ltd. Visible ray communication system, transmission apparatus, and signal transmission method
US9749045B2 (en) 2008-11-25 2017-08-29 Samsung Electronics Co., Ltd. Visible ray communication system, transmission apparatus, and signal transmission method
CN102224691B (zh) * 2008-11-25 2016-11-30 三星电子株式会社 可见光通信系统、发送装置以及信号发送方法
JP2011124798A (ja) * 2009-12-10 2011-06-23 Planners Land Co Ltd 可視光通信送信装置
US8842996B2 (en) 2010-02-17 2014-09-23 Samsung Electronics Co., Ltd Apparatus and method for transmitting data by using visible light
JP2011171942A (ja) * 2010-02-17 2011-09-01 Samsung Electronics Co Ltd 送信装置、及び送信方法
JP2013102509A (ja) * 2013-01-17 2013-05-23 Samsung Electronics Co Ltd 送信装置、受信装置、信号送信方法、及び信号受信方法
JP2019521761A (ja) * 2016-06-23 2019-08-08 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェKoninklijke Philips N.V. 光送信機、光受信機及び光リンク
JP7041081B2 (ja) 2016-06-23 2022-03-23 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェ 光送信機、光受信機及び光リンク
JP7041081B6 (ja) 2016-06-23 2022-05-30 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェ 光送信機、光受信機及び光リンク
WO2019230014A1 (ja) * 2018-05-31 2019-12-05 株式会社クオンタムドライブ 光無線メッシュネットワーク通信システム
JP2020065240A (ja) * 2018-05-31 2020-04-23 株式会社クオンタムドライブ 光無線メッシュネットワーク通信システム
US11115122B2 (en) 2018-05-31 2021-09-07 Quantum Drive Co., Ltd. Optical wireless mesh network communication system

Also Published As

Publication number Publication date
JP4373855B2 (ja) 2009-11-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Wang et al. Demonstration of high-speed 2× 2 non-imaging MIMO Nyquist single carrier visible light communication with frequency domain equalization
RU2172560C1 (ru) Устройство оптической связи
US6570692B2 (en) Communication network based on the atmospheric transmission of light
KR20010071931A (ko) 자유공간으로 데이터를 송수신하는 광통신 시스템
Kazaura et al. Performance evaluation of next generation free-space optical communication system
Naila et al. Transmission analysis of digital TV signals over a radio-on-FSO channel
WO2000051354A1 (en) Digital optical transmitter for processing externally generated information in a catv reverse path
JP2019518355A (ja) 建物貫通のためのミリ波の再生成及び再伝送
JP4373855B2 (ja) 光無線伝送システム及びその装置
Aletri et al. Visible light optical data centre links
Tian et al. Demonstration of non-orthogonal multiple access scheme using multilevel coding without successive interference cancellation with 60 GHz radio-over-fiber fronthaul
Raza et al. Optical wireless channel characterization for indoor visible light communications
Li et al. A real-time high-speed visible light communication system based on RGB-LEDs
Haas et al. An introduction to optical wireless mobile communication
Ribeiro Barbio Corrêa et al. Passive OFE multi‐Gbps VLC transmission using POF as a feeder line
KR20070047295A (ko) 멀티서비스 사설 네트워크 및 이러한 네트워크상에서데이터를 서로 다른 포맷으로 전송하기 위한 인터페이스모듈
JP2011502408A (ja) 無線アクセスネットワークにおいて音声/映像コンテンツを送信/受信するための方法及び装置
Chen et al. High-diversity space division multiplexing visible light communication utilizing a fisheye-lens-based imaging receiver
Apolo et al. Asymmetric hybrid full-duplex POF-based VLC transmission links
Chen et al. Fisheye-lens-based space division multiplexing system for visible light communications
JP3798766B2 (ja) 光無線通信システムおよびこの光無線通信システムで用いられる光受信装置
Aletri et al. Data centre optical wireless downlink with WDM and multi-access point support
JPH08102710A (ja) 光伝送装置
Song et al. Deflected field-of-views receiver for indoor MIMO visible light communications
JP5217551B2 (ja) 多値位相シフトキーイング符号分割多重伝送システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070226

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090511

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090519

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090716

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090811

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090904

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120911

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120911

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130911

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140911

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees