JP2011124689A - バッファ回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】出力の反射を抑制しつつスルーレートを高い自由度を持って調整可能なバッファ回路を提供する。
【解決手段】
複数の出力トランジスタPOA1〜POE1は、電源端子(電源電圧VCCQ)と出力端子DoutP1との間に電流経路を並列接続され導通することにより出力端子DoutP1の電圧を変化させる。ゲート制御用トランジスタTA1〜TE1は、接地端子Dgndと出力トランジスタPOA1〜POE1のゲートとの間、又は2つの出力トランジスタのゲートの間に電流経路を形成するように接続され、出力トランジスタにゲート電圧を与える。ゲート制御用トランジスタTA1〜TE1のゲートは、ゲート制御用トランジスタTA1〜TE1のソースの電圧が変化したときにゲート−ソース間の電位差が閾値電圧以上となって導通するよう、所定の電圧を与えられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体集積回路において入出力パッドと各種回路との間に配置されるバッファ回路に関する。
半導体集積回路においては、入出力パッドと各種回路との間にバッファ回路が配置されている。NANDセル型フラッシュメモリなどにおいて、消費電力削減のために出力を終端しないインタフェース仕様が採用される場合、出力パッドにおける出力の反射(リンギング)を抑制する必要がある。出力の反射を抑制するためには、出力波形のスルーレートを低くしなければならないが、スルーレートを低くすることは、出力の高速化の障害となる。
一方、このようなバッファ回路は、半導体集積回路の仕様その他に応じてスルーレートを変更可能にすることが要求され、そのような要求に応えたバッファ回路も提案されている(例えば、特許文献1参照)。このようにスルーレートを調整する場合、それに応じて出力の反射(リンギング)が増加するという問題がある。このような状況の下、出力波形のスルーレートを高い自由度を持って調整可能なバッファ回路の要求が高まっている。
特開2001−506821公報
本発明は、出力の反射を抑制しつつスルーレートを高い自由度を持って調整可能なバッファ回路を提供することを目的とする。
本発明の一の態様に係るバッファ回路は、所定の固定電圧を供給する第1固定電圧端子と出力端子との間に電流経路を並列接続され導通することにより前記出力端子の電圧を変化させる複数の出力トランジスタと、所定の固定電圧を供給する第2固定電圧端子と前記出力トランジスタのゲートとの間又は前記出力トランジスタの2つのゲートの間に電流経路を形成するように接続されると共に前記出力トランジスタのゲートにゲート電圧を与え前記出力トランジスタの導通を制御する複数のゲート制御用トランジスタと
を備え、前記ゲート制御用トランジスタのゲートは、前記ゲート制御用トランジスタのソースが第1の電位から第2の電位に変化したときにゲート−ソース間の電位差が閾値電圧以上となって導通するよう、所定の電圧を与えられていることを特徴とする。
本発明の第1の実施の形態に係るバッファ回路の等価回路図である。 本発明の第1の実施の形態に係るバッファ回路の動作を示す波形図である。 本発明の第1の実施の形態の変形例1に係るバッファ回路の等価回路図である。 本発明の第1の実施の形態の変形例2に係るバッファ回路の等価回路図である。 本発明の第2の実施の形態に係るバッファ回路の等価回路図である。 本発明の第2の実施の形態に係るバッファ回路の動作を示す波形図である。 本発明の第2の実施の形態の変形例1に係るバッファ回路の等価回路図である。 本発明の第2の実施の形態の変形例2に係るバッファ回路の等価回路図である。 本発明の第3の実施の形態に係るバッファ回路の動作を示す波形図である。 図9に示すバッファ回路のゲート制御用トランジスタTA1〜TE1、及びTA2〜TE2のゲートの電圧を供給するための回路の等価回路図である。 本発明の第4の実施の形態に係るバッファ回路の等価回路図である。 本発明の第1の実施の形態に係るバッファ回路の実際の動作を示す波形図である。 本発明の第4の実施の形態に係るバッファ回路の動作を示す波形図である。 本発明の第5の実施の形態に係るバッファ回路の等価回路図である。 本発明の第6の実施の形態に係るバッファ回路の等価回路図である。 本発明の第7の実施の形態に係るバッファ回路の等価回路図である。 本発明の第8の実施の形態に係るバッファ回路の等価回路図である。 本発明の第1の実施の形態の変形例1に係るバッファ回路の動作を示す波形図である。 本発明の第8の実施の形態に係るバッファ回路の動作を示す波形図である。 本発明の第9の実施の形態に係るバッファ回路の等価回路図である。 本発明の第9の実施の形態に係るバッファ回路の動作を示す波形図である。 本発明の第9の実施の形態の変形例に係るバッファ回路の等価回路図である。 本発明の第10の実施の形態に係るバッファ回路の等価回路図である。 本発明の第10の実施の形態に係るバッファ回路の動作を示す波形図である。 本発明の第11の実施の形態に係るバッファ回路の等価回路図である。 本発明の第11の実施の形態に係るバッファ回路の動作を示す波形図である。 本発明の第11の実施の形態の変形例に係るバッファ回路の等価回路図である。 本発明の第12の実施の形態に係るバッファ回路の等価回路図である。 入力端で発生する信号の反射について説明する概念図である。 終端抵抗の効果について説明する概念図である。 本発明の第13の実施の形態に係るバッファ回路の等価回路図である。 本発明の第13の実施の形態に係るバッファ回路の動作を示す波形図である。 本発明の第14の実施の形態に係るバッファ回路の等価回路図である。 本発明の第14の実施の形態に係るバッファ回路の動作を示す波形図である。 本発明の第15の実施の形態に係るバッファ回路の等価回路図である。 本発明の第15の実施の形態に係るバッファ回路の動作を示す波形図である。 本発明の第16の実施の形態に係るバッファ回路の等価回路図である。 本発明の第16の実施の形態に係るバッファ回路の動作を示す波形図である。 本発明の第17の実施の形態に係るバッファ回路の等価回路図である。 本発明の第18の実施の形態に係るバッファ回路の等価回路図である。
次に、本発明の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
最初に、図1を参照して、本発明の第1の実施の形態に係るバッファ回路(PMOS出力バッファ回路)を説明する。
[回路構成]
このバッファ回路は、複数(図1では5個)の出力トランジスタPOA1、POB1、POC1、POD1、POE1と、複数(図1では5個)のプリチャージ用トランジスタTP1と、複数(図1では5個)のゲート制御用トランジスタTA1、TB1、TC1、TD1、TE1、及びトリガ用トランジスタTEn1を備えている。5個という個数はあくまでも一例であり、これ以外の数の出力トランジスタ、ゲート制御用トランジスタを設けてもよいことは言うまでもない。
出力トランジスタPOA1〜POE1は、エンハンスメント型のPMOSトランジスタであり、固定電圧である電源電圧VCCQを供給する電源端子(第1固定電圧端子)と出力端子DoutP1との間に並列に接続されている。出力トランジスタPOA1〜POE1のゲートはノードA1〜E1と接続されている。
ノードA1〜E1と電源端子(VCCQ)との間には、5個のプリチャージ用トランジスタTP1が接続されている。プリチャージ用トランジスタTP1はエンハンスメント型PMOSトランジスタである。プリチャージ用トランジスタTP1のゲートの電圧PA1〜PE1は、バッファ回路の動作前において、例えば接地電圧VSS(0V)に設定される。これによりプリチャージ用トランジスタTP1は導通状態とされ、ノードA1〜E1は電源電圧VCCQまで充電される。バッファ回路の動作開始後は、プリチャージ用トランジスタTP1は非導通状態に維持される。
ゲート制御用トランジスタTA1〜TE1、及びトリガ用トランジスタTEn1はエンハンスメント型のNMOSトランジスタであり、互いに直列に接続されている。ゲート制御用トランジスタTA1は、ノードA1とトリガ用トランジスタTEn1のドレインとの間に接続されている。トリガ用トランジスタTEn1のソースは接地端子Dgnd(第2固定電圧端子)に接続されている。その他のゲート制御用トランジスタTB1〜TE1は、いずれもノードA1〜E1との間(すなわち出力トランジスタPOA1〜POE1の2つのゲートの間)に電流経路を形成するように接続されている。そして、ゲート制御用トランジスタTA1〜TE1は、いずれもそのソースの電圧が所定の電圧に落ちた場合に導通するよう、そのゲートに電圧VA1〜VE1を定常的に与えられている。この電圧VA1〜VE1の値を適切に設定することにより、バッファ回路の出力信号のスルーレートを調整することができる。
なお、トリガ用トランジスタTEn1のゲートは、バッファ回路の動作開始時において、トリガ信号En1を与えられ、これにより、図1のバッファ回路の動作を開始させる。なお、電圧VA1〜VE1は、全て異なる値の電圧とすることもできるが、ここでは説明の簡単化のため、全て同一の電圧であるものとして説明する。また、トランジスタTA1〜TE1の閾値電圧も、全て異なる値とすることもできるが、ここでは、全て同じ閾値電圧Vth1を有しているものとして説明する。また、トリガ用トランジスタTEn1は、ゲート制御用トランジスタTA1にその役割を兼用させることにより、省略することも可能である。
[動作]
次に、第1の実施の形態のバッファ回路の動作を、図2の波形図を参照して説明する。最初に、プリチャージ用トランジスタTP1のゲートの電圧PA1〜PE1を、接地電圧VSSから電源電圧VCCQまで上昇し、これにより、プリチャージ用トランジスタTP1は非導通状態(OFF)に切り替わり、プリチャージは終了する。このとき、ノードA1〜E1は電源電圧VCCQに充電されている。これにより、図1のバッファ回路の動作が開始可能な状態になる。
続いて、トリガ用トランジスタTEn1のゲートの電圧En1が接地電圧VSSから電源電圧VCCQまで上昇し、トリガ用トランジスタTEn1が導通状態(ON)に切り替わり、ゲート制御用トランジスタTA1のソースの電圧が(VA1−Vth1)よりも小さくなると、ゲート制御用トランジスタTA1が導通し、ノードA1の電位は接地電圧VSSに向けて降下を開始する。
ノードA1の電圧が(VB1−Vth1)よりも小さくなると、今度はゲート制御用トランジスタTB1が導通し、ノードB1の電位は接地電圧VSSに向けて降下を開始する。以下、同様の原理により、トランジスタTC1〜TE1が順々に導通し、ノードC1〜E1の電圧も段階的に接地電圧VSSへの下降を開始する。このようなノードA1〜E1の電圧の変化により、最初はまず出力トランジスタPOA1のみが導通し、以後、トランジスタPOB1〜POE1が順々に導通し、最後には全ての出力トランジスタPOA1〜POE1が導通する。これにより、出力端子DoutP1の電圧が電圧VCCQまで上昇する。トランジスタPOB1〜POE1が導通する時刻の間隔が短くなるほど、この出力端子DoutP1の電圧変化曲線の傾きが大きくなる(変化が急峻になり、スルーレートが大きくなる)。スルーレートは、電圧VA1〜VE1の大きさを調整することにより、調整が可能である。また、このバッファ回路では、出力トランジスタPOA1〜POE1が時間差をつけて駆動されるので、仮に上記のような方法でスルーレートを調整したとしても、出力の反射の影響は少ない。
また、製造段階において出力トランジスタPOA1〜POE1のサイズを異ならせることにより、スルーレートの調整を行うことも可能である。
[第1の実施の形態の変形例1]
次に、本発明の第1の実施の形態の変形例1に係るバッファ回路(PMOS出力バッファ回路)を、図3を参照して説明する。なお、図1と同一の構成要素については、図3において図1と同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
この変形例1では、ゲート制御用トランジスタTA1〜TE1のゲートの電圧VA1〜VE1を、定電流Idn1を供給する定電流回路CCにより制御させている点において第1の実施の形態と異なっている。この構成によれば、ノードA1〜E1の電圧はこの定電流Idn1により制御される傾きを有するように低下させることができ、ノードA1〜E1を流れる電流の傾き(di/dt)を所望の値に抑制することができる。
[第1の実施の形態の変形例2]
次に、本発明の第1の実施の形態の変形例2に係るバッファ回路(PMOS出力バッファ回路)を、図4を参照して説明する。なお、図1と同一の構成要素については、図4において図1と同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
この変形例2では、定電流回路CCとゲート制御用トランジスタTA1〜TE1のゲートとの間に転送ゲート101とスイッチング回路102を備えている点で第1の実施の形態と異なっている。転送ゲート101は、定電流回路CCからの電流をゲート制御用トランジスタTA1〜TE1のゲートに供給するか否かをスイッチングするための回路である。また、スイッチング回路102は、電源端子(電源電圧VCC2)とゲート制御用トランジスタTA1〜TE1のゲートとの間に接続されたPMOSトランジスタTBA1u〜TBE1uと、ゲート制御用トランジスタTA1〜TE1のゲートと接地端子との間に接続されるNMOSトランジスタTBA1d〜TBE1dとを有する。これら転送ゲート101とスイッチング回路102が導通制御されることにより、ゲート制御用トランジスタTA1〜TE1のゲートは、選択的に、電流Idn1が供給される状態、電源電圧VCC2が供給される状態、接地電圧VSSが供給される状態のいずれかを有することができる。これにより、バッファ回路の出力信号のスルーレートをより柔軟に変更することができる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態に係るバッファ回路(NMOS出力バッファ回路)を、図5を参照して説明する。なお、図1と同一の構成要素については、図5において図1と同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
この第2の実施の形態は、第1の実施の形態のPMOSトランジスタを全てNMOSトランジスタに、NMOSトランジスタを全てPMOSトランジスタに置き換えたものである。
すなわち、このバッファ回路は、複数(図5では5個)の出力トランジスタNOA2、NOB2、NOC2、NOD2、NOE2と、複数(図1では5個)のプリチャージ用トランジスタTN1と、複数(図1では5個)のゲート制御用トランジスタTA2、TB2、TC2、TD2、TE2と、トリガ用トランジスタTEn2とを備えている。
5つの出力トランジスタNOA2〜NOE2は、エンハンスメント型のNMOSトランジスタであり、接地端子(接地電圧VSS)と出力端子DoutN2との間に並列に接続されている。出力トランジスタNOA2〜NOE2のゲートはノードA2〜E2と接続されている。
ノードA2〜E2と接地端子との間には、それぞれプリチャージ用トランジスタTN1が接続されている。プリチャージ用トランジスタTN1はエンハンスメント型NMOSトランジスタである。プリチャージ用トランジスタTN1のゲートの電圧NA2〜NE2は、図5に示すNMOS出力バッファ回路の動作前において、例えば電源電圧VCC2に設定される。これによりプリチャージ用トランジスタTN1は導通状態とされ、ノードA2〜E2は接地電圧VSSまで放電される。PMOS出力バッファ回路の動作開始後は、プリチャージ用トランジスタTN1はすべて非導通状態に維持される。
ゲート制御用トランジスタTA2〜TE2、及びトリガ用トランジスタTEn2はエンハンスメント型のPMOSトランジスタであり、互いに直列に接続されている。ゲート制御用トランジスタTA2は、ノードA2とトリガ用トランジスタTEn2のドレインとの間に接続されている。トリガ用トランジスタTEn2のソースは電源端子Dvcc2に接続されている。その他のゲート制御用トランジスタTB2〜TE2は、いずれもノードA2〜E2のうちの2つのノードの間(ノードA2とB2の間、ノードB2とC2の間、ノードC2とD2の間、ノードD2とE2の間)に電流経路を形成するように接続されている。そして、ゲート制御用トランジスタTA2〜TE2は、いずれもそのソースの電圧が所定の電圧まで上昇した場合に導通するよう、そのゲートに電圧VA2〜VE2を定常的に与えられている。この電圧VA2〜VE2の値を適切に設定することにより、バッファ回路の出力端子DoutN2からの出力信号のスルーレートを調整することができる。なお、トリガ用トランジスタTEn2のゲートは、バッファ回路の動作開始時において、トリガ信号En2を与えられる。また、トリガ用トランジスタTEn2は、ゲート制御用トランジスタTA2にその役割を兼用させることにより、省略することも可能である。
[動作]
次に、第2の実施の形態のバッファ回路の動作を、図6の波形図を参照して説明する。ここでは、ゲート制御用トランジスタTA2〜TE2の閾値電圧は全てVth2であり、また、電圧VA2〜VE2は全て等しい値であると仮定して説明を行う。
最初に、プリチャージ用トランジスタTN1のゲートの電圧NA2〜NE2を、電源電圧VCC2から接地電圧VSSへ下降させる。これにより、プリチャージ用トランジスタTN1は非導通状態(OFF)に切り替わり、プリチャージは終了する。これにより、図5のバッファ回路の動作が開始可能な状態になる。このとき、ノードA2〜E2は接地電圧VSSを有している。
続いて、トリガ用トランジスタTEn2のゲートの信号En2の電圧レベルが電源電圧VCC2から接地電圧VSSまで下降し、これによりトリガ用トランジスタTEn2が導通状態(ON)に切り替わる。これにより、ゲート制御用トランジスタTA2のソースの電圧が(VA2+Vth2)よりも大きくなると、ゲート制御用トランジスタTA2が導通し、ノードA2の電位は電源電圧VCC2に向けて上昇を開始する。
ノードA2の電圧が(VB2+Vth1)よりも大きくなると、今度はゲート制御用トランジスタVB2が導通し、ノードB2の電位は電源電圧VCC2に向けて上昇を開始する。以下、同様の原理により、トランジスタTC2〜TE2が順々に導通し、ノードC2〜E2の電圧も段階的に電源電圧VCC2への上昇を開始する。このようなノードA2〜E2の電圧の変化により、最初はまず出力トランジスタNOA2のみが導通し、以後、トランジスタNOB2〜NOE2が順々に導通し、最後には全ての出力トランジスタNOA2〜NOE2が導通する。これにより、出力端子DoutN2の電圧が電圧VCCQから接地電圧VSSまで下降する。トランジスタNOA2〜NOE2が導通する時刻の間隔が短くなるほど、この出力端子DoutN2の電圧変化曲線の傾きが大きくなる(変化が急峻になり、スルーレートが大きくなる)。スルーレートは、電圧VA2〜VE2の大きさを個別に調整することにより、調整が可能である。また、このバッファ回路では、出力トランジスタNOA2〜NOE2が時間差をつけて駆動されるので、仮に上記のような方法でスルーレートを調整したとしても、出力の反射の影響は少ない。また、製造段階において出力トランジスタNOA2〜NOE2のサイズを異ならせることにより、スルーレートの調整を行うことも可能である。
[第2の実施の形態の変形例1]
次に、本発明の第2の実施の形態の変形例1に係るバッファ回路を、図7を参照して説明する。なお、図5と同一の構成要素については、図7において図5と同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
この変形例1では、第1の実施の形態の変形例1と同様に、ゲート制御用トランジスタTA2〜TE2のゲートの電圧VA2〜VE2を、定電流回路CCにより制御させている点において第2の実施の形態と異なっている。
[第2の実施の形態の変形例2]
次に、本発明の第2の実施の形態の変形例2に係るバッファ回路を、図8を参照して説明する。なお、図5と同一の構成要素については、図8において図5と同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
この変形例2では、第1の実施の形態の変形例2と同様に、定電流回路CCとゲート制御用トランジスタTA2〜TE2との間に転送ゲート201とスイッチング素子202を備えている点で第2の実施の形態と異なっている。
[第3の実施の形態]
次に、本発明の第3の実施の形態に係るバッファ回路を、図9を参照して説明する。なお、図1〜図8と同一の構成要素については、同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
この第3の実施の形態は、図9に示すように、第1の実施の形態のPMOS出力バッファ回路(図1)と第2の実施の形態のNMOS出力バッファ回路(図5)とを組み合わせてCMOS出力バッファ回路として構成したものである。トランジスタPOA1とNOA2とが1段目のバッファ回路Buffer[1]を構成している。同様に、トランジスタPOB1とNOB2とが2段目のバッファ回路Buffer[2]を構成し、トランジスタPOC1とNOC2とが3段目のバッファ回路Buffer[3]を構成し、トランジスタPOD1とNOD2とが4段目のバッファ回路Buffer[4]を構成し、トランジスタPOE1とNOE2とが5段目のバッファ回路Buffer[5]を構成している。これら複数段のバッファ回路[1]〜[5]は、設計上の要請等に従って、例えばバッファ回路Buffer[1][2]のみを駆動する低駆動状態(Under Drive)、バッファ回路Buffer[1]〜[3]を駆動する通常駆動状態(Normal)、バッファ回路Buffer[1]〜[4]を駆動する第1高駆動状態(Over Drive1)、及び全てのバッファ回路Buffer[1]〜[5]を駆動する第2高駆動状態(Over Drive2)との間で切り替えることができる。
図10は、図9に示すバッファ回路のゲート制御用トランジスタTA1〜TE1、及びTA2〜TE2のゲートの電圧を供給するための回路の等価回路図である。定電流回路CC1、CC2とゲート制御用トランジスタTA1〜TE1、及びTA2〜TE2のゲートとの間には、転送ゲート301及びスイッチング回路302が配置されている。転送ゲート301及びスイッチング回路302は、第1の実施の形態の転送ゲート101及びスイッチング回路102と同一の構成を有するものであるので、詳細な説明は省略する。
また、トランジスタTA1のゲートとトランジスタTA2のゲートとの間、トランジスタTB1のゲートとトランジスタTB2のゲートとの間、トランジスタTC1のゲートとトランジスタTC2のゲートとの間、トランジスタTD1のゲートとトランジスタTD2のゲートとの間、トランジスタTE1のゲートとトランジスタTE2のゲートとの間には、それぞれイコライズトランジスタ303が電流経路を形成している。このイコライズトランジスタ303は、バッファ回路動作前においてゲート信号VEQLA〜VEQLEが例えば電源電圧VCC2に立ち上がることにより導通し、トランジスタTA1〜TE1のゲートとトランジスタTA2〜TE2の電位を近付ける機能を有する。これにより、定電流回路CC1,CC2の充電動作を補助することができる。
この図9のバッファ回路において、例えば5段目のバッファ回路Buffer[5]の動作を停止する場合、スイッチング回路302を用いて電圧VE2を電源電圧VCC2に、電圧VE1を接地電圧VSSまで充放電する。その後、バッファ回路Buffer[5]を動作状態に切り替える場合には、電圧VE1、VE2を電源電圧VCC2とVSSの中間の電圧まで充電するが、その際、定電流回路CC1、CC2のみに依拠したのでは、充放電に時間を要する。そこで、本実施の形態では、このイコライズトランジスタ303を導通させて、両ゲートの電位を近付ける。これにより、電源電圧VCC2、接地電圧VSSから充放電を開始するのに比べ、迅速に所望の電圧に到達させることができる。
[第4の実施の形態]
次に、本発明の第4の実施の形態に係るバッファ回路を、図11を参照して説明する。なお、図1と同一の構成要素については、図11において図1と同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
この第4の実施の形態は、第1の実施の形態(図1)の構成に加え、放電補助回路401を備えている点で第1の実施の形態と異なっている。この放電補助回路401は、ノードA1〜E1の電圧が所定の電圧まで低下した場合にそのノードの放電動作を開始し、ノードA1〜E1の電圧を接地電圧VSSまで放電するのを補助する機能を有する。この放電補助回路401は、ノードA1〜E1のいずれかに入力端子を接続されたインバータIA1〜IE1を有する。また、ノードA1〜E1のいずれかにドレインを接続されたエンハンスメント型のNMOSトランジスタTAa1u〜TEa1uを有する。NMOSトランジスタTAa1u〜TEa1uのゲートはインバータIA1〜IE1の出力端子に接続されている。また、NMOSトランジスタTAa1u〜TEa1uのソースと接地端子との間には、エンハンスメント型のNMOSトランジスタTAa1d〜TEa1dが接続されている。NMOSトランジスタTAa1d〜TEa1dはそのゲートにイネーブル信号Ena1を共通に与えられる。イネーブル信号Ena1は、図11のバッファ回路が動作を開始した後所定のタイミングにおいて”H”に立ち上がり、これにより、NMOSトランジスタTAa1d〜TEa1dを導通させる。
次に、この図11のバッファ回路の動作を説明する。
第1の実施の形態のバッファ回路は、理論的には図2に示すように動作するが、実際には、ノードA1の放電が開始され、その後ノードB1、C1...と放電対象のノードの数が増えるに従い、図12に示すが如く、各ノードA1〜E1の放電カーブの傾きが鈍くなり、結果として、出力端子DoutP1からの出力信号の傾きも小さくなってしまう。これは、各ノードA1〜E1の放電経路が、直列接続されたゲート制御用トランジスタTA1〜TE1及びトリガ用トランジスタTEn1のみだからである。
この点、第4の実施の形態では、このようなゲート制御用トランジスタTA1〜TE1の直列回路による放電経路に加え、放電補助回路401による放電回路が並列に形成されるので、ノードA1〜E1の放電カーブは鈍ることなく、むしろ加速される(図13参照)。この動作を、図13を参照しつつ更に詳しく説明する。
この図11のバッファ回路においては、ノードA1〜E1の電位が図2に示したように接地電圧VSSに向けて下降し、インバータIA1〜IE2の閾値電圧より小さくなると、インバータIA1〜IE1の出力信号が”L”から”H”に切り替わり、これにより、NMOSトランジスタTAa1u〜TEa1uを順次導通させる。これにより、ノードA1〜E1の電荷は、トランジスタTAa1u〜TEa1u、TAa1d〜TEa1dを通じて接地端子へ流れ、ノードA1〜E1の放電が加速される。
[第5の実施の形態]
次に、本発明の第5の実施の形態に係るバッファ回路を、図14を参照して説明する。この第5の実施の形態は、第2の実施の形態(図5)に、充電補助回路501を追加したものである。なお、図5と同一の構成要素については、図14において図5と同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。この充電補助回路501は、ノードA2〜E2の電圧が所定の電圧まで上昇した場合にそのノードの充電動作を開始するよう構成されている。
一例として、この充電補助回路501は、インバータIA2〜IE2、エンハンスメント型のPMOSトランジスタTAa2d〜TEa2d、及びエンハンスメント型のPMOSトランジスタTAa2u〜TEa2uを備えている。インバータIA2〜IE2は、ノードA2〜E2のいずれかに入力端子を接続されている。また、PMOSトランジスタTAa2d〜TEa2dは、そのドレインをノードA2〜E2のいずれかに接続されており、更にそのソースをPMOSトランジスタTAa2u〜TEa2udのドレインに接続されている。PMOSトランジスタTAa2u〜TEa2uのソースは、電源電圧端子に接続されている。
PMOSトランジスタTAa2u〜TEa2uのゲートには、イネーブル信号Ena2を共通に与えられる。イネーブル信号Ena2は、図14のNMOS出力バッファ回路が動作を開始した後所定のタイミングにおいて”L”に立ち下がり、これにより、PMOSトランジスタTAa2u〜TEa2uを導通させる。
第5の実施の形態では、このようなゲート制御用トランジスタTA2〜TE2の直列回路による充電経路に加え、充電補助回路501による充電回路が並列に形成されるので、ノードA1〜E1の充電カーブは鈍ることなく、むしろ加速される。動作の詳細は、放電と充電の違いはあるが、略放電補助回路401の動作と同様であるので、省略する。
[第6の実施の形態]
次に、本発明の第6の実施の形態に係るバッファ回路を、図15を参照して説明する。この実施の形態は、第1の実施の形態の変形例1に更に変形を加えたものである。なお、図4と同一の構成要素については、図15において図4と同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
この第6の実施の形態は、ゲート制御用トランジスタTA1〜TE1と並列にPMOSトランジスタTBA1〜TBE1が接続されている点で、第1の実施の形態の変形例1と異なっている。
第1の実施の形態の変形例1において、5つの出力トランジスタPOA1〜POE1のうちのいくつかの活性化時間を特に早めたいような場合には、対応するスイッチング回路102中のPMOSトランジスタTBA1u〜TBE1uを導通させてトランジスタTA1〜TE1が早期に導通するようにすればよい。この第6の実施の形態では、これに加え、このPMOSトランジスタTBA1〜TBE1の少なくとも1つが、電圧BypA1〜BypE1を”L”に設定されて導通状態とされることにより、ノードA1〜E1の導通の時刻を更に早め、これにより出力トランジスタPOA1〜POE1が導通するタイミングを早めることができる。一例として、出力トランジスタPOA1〜POE1を略同時に導通状態としたい場合には、電圧BypA1u〜BypE1u、及び電圧BypA1〜BypE1をすべて”L”に設定すればよい。これにより、トランジスタTA1〜TE1及びTBA1〜TBE1を全て導通状態に保持して、トリガ用トランジスタTEn1の導通後、略同時に5つの出力トランジスタを略同時に導通状態に切り替えることができる。
また、別の例として、出力トランジスタPOC1とPOD1のみを略同時に導通させたい場合には、電圧BypD1及びBypD1uを”L”とすることで、トランジスタTBD1とTD1を導通させればよい。なお、この第6の実施の形態において、図11に示すような放電補助回路401を追加してもよい。
[第7の実施の形態]
次に、本発明の第7の実施の形態に係るバッファ回路を、図16を参照して説明する。この実施の形態は、第2の実施の形態の変形例2(図8)に更に変形を加えたものである。なお、図8と同一の構成要素については、図16において図8と同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
この第7の実施の形態は、ゲート制御用トランジスタTA2〜TE2と並列にNMOSトランジスタTBA2〜TBE2が接続されている点で、第2の実施の形態の変形例2と異なっている。その機能は第6の実施の形態のPMOSトランジスタTBA1〜TBE1と同様である。この実施の形態も、このPMOSトランジスタTBA1〜TBE1により、第6の実施の形態と同様の効果を奏する。
[第8の実施の形態]
次に、本発明の第8の実施の形態に係るバッファ回路を、図17を参照して説明する。この第8の実施の形態は、第1の実施の形態の変形例1(図3)に対し更に変形を加えたものである。なお、図3と同一の構成要素については、図17において図3と同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
この第8の実施の形態は、第1の実施の形態の変形例1(図3)の構成に加え、カップリング回路801を備えている点で第1の実施の形態と異なっている。このカップリング回路801は、ノードA1〜E1の急激な電圧の降下によって引き起こされるカップリングにより生じる電流Idn1の低下を抑制する機能を有する。
一例として、このカップリング回路801は、インバータIA1a〜IE1aと、キャパシタCA1〜CE1を備える。インバータIA1a〜IE1aは、ノードA1〜E1に入力端子が接続され、キャパシタCA1〜CE1の一端に出力端子(ノードBA1〜BE1)が接続されている。また、キャパシタCA1〜CE1の他端は、ゲート制御用トランジスタTA1〜TE1のゲートに接続されている。
ノードA1〜E1の急激な電圧の降下によって引き起こされるカップリングにより生じる電流Idn1の低下は、例えば定電流回路CCにおいて大きな安定化容量C01を設けることで抑制することもできる。しかし、大きな安定化容量を設けることは、電圧VA1〜VE1を迅速に切り替える上で妨げとなる。従って、適当な大きさの安定化容量CO1を設けている状況においては、上述のように電流Idn1の低下を避けることは難しい。すなわち、図18に示すように、ノードA1〜E1が順次低下を始めるに従い、電流Idn1はどんどん低下してしまい、定電流動作が得られず、電圧VA1〜VE1を適切に制御することができない。
一方、本実施の形態のようなカップリング回路801を設けた場合、このような問題を解消することができる。すなわち、図19に示すように、ノードA1〜E1の電圧がインバータIA1a〜IE1aの閾値電圧まで低下すると、インバータIA1a〜IE1aの出力信号(ノードBA1〜BE1)が”L”から”H”に切り替わり、これにより、キャパシタCA1〜CE1の作用により、トランジスタTA1〜TE1のゲートの電圧がカップリングにより上昇する。これにより、前述のノードA1〜E1の急激な電圧の降下によって引き起こされるカップリングにより生じた電流Idn1の低下を再度増加させ(押し戻す)ることができる。このように、ノードA1〜E1とのカップリングにより低下した電流Idn1を、再びキャパシタCA1〜CE1のカップリングにより増加させることができる。このような動作が行われることにより、全体として電流Idn1の低下を大幅に抑制することができる。なお、キャパシタCA1〜CE1の容量は、トランジスタTA1〜TE1のゲート容量とほぼ同等にするのが好ましい。これにより、ノードA1〜E1の電位の低下に基づくカップリングの影響をほぼ打ち消すことができる。
[第9の実施の形態]
次に、本発明の第9の実施の形態に係るバッファ回路を、図20を参照して説明する。この第9の実施の形態は、第8の実施の形態(図17)と同様に、カップリング回路901を備えた点に特徴を有するものである。カップリング回路901の機能は、カップリング回路801と同様の目的で設けられるものであり、その機能も後述する点を除きほぼ同様である。なお、図17と同一の構成要素については、図20において図17と同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
カップリング回路901では、カップリング回路801と異なり、インバータIA1a〜IE1aの出力端子(ノードBA1〜BE1)に2つのキャパシタが接続される。2つのキャパシタのうちの1つは、カップリング回路801のキャパシタと同様のキャパシタCA1〜CE1であり、これらの他端は対応するトランジスタTA1〜TD1のゲートに接続される。
もう1つのキャパシタCAB1、CBC1、CCD1、CDE1は、その他端を隣接するトランジスタTB1〜TE1(後から導通するトランジスタ)のゲートに接続されている。なお、最も遅れて電位が変化するノードE1に接続されるインバータIE1aの出力端子には、1つのキャパシタCE1のみが接続され、この点はカップリング回路801と同様である。更に、最初に導通するトランジスタTA1のゲートには、トリガ信号En1を一端に供給されるキャパシタC0A1の他端が接続されている。これにより、トランジスタTA1のゲートの電圧VA1は、ノードA1の電位の低下によるカップリングによる電流Idn1の減少に先立ち、あらかじめキャパシタC0A1とのカップリングにより引き上げられる。
前述の第8の実施の形態の場合、電流Idn1はノードA1〜E1の電位の急激な低下により一旦減少し、その後キャパシタCA1〜CE1の作用により増加する。しかし、減少分を回復することはできず、電流Idn1は徐々に減少してしまう。
これに対し、第9の実施の形態の場合、各段のインバータIA1a〜IE1aの出力信号は、キャパシタを介して、その段のゲート制御用トランジスタだけでなく、それよりも上段の(遅れて導通する)ゲート制御用トランジスタのゲートにも供給される。従って、第9の実施の形態では、電流Idn1の減少に先立って、キャパシタCAB1、CBC1、CCD1、CDE1のカップリングにより電流Idn1を増加させることができる。結果として、第8の実施の形態に比べ電流Idn1の減少の度合を大幅に小さくすることができる(図21参照)。
[第9の実施の形態の変形例]
図22は、本発明の第9の実施の形態の変形例に係るバッファ回路の等価回路図である。図21と異なる点は、トリガ用トランジスタTEn1のドレイン(ノードX1)がプリチャージ用トランジスタTP1により充電され、更に、このノードX1にインバータI01aの入力端子が接続されている点である。そして、このインバータI01aの出力端子(ノードB01)がキャパシタC0A1の一端に接続されている。
この構成によれば、キャパシタC0A1によるトランジスタTA1のゲートの電位の上昇は、ノードX1がトランジスタTEn1の導通により放電され、これによりインバータI01aの出力信号(ノードB01)が”H”に反転した後となる。従って、図21の場合に比べ、トランジスタTA1における電流Idn1の浮き上がりのタイミングを遅らせることができる。
[第10の実施の形態]
次に、本発明の第10の実施の形態に係るバッファ回路を、図23を参照して説明する。この第10の実施の形態は、図5の回路において、図17と同様のカップリング回路1001を有する点に特徴を有する。
一例として、このカップリング回路1001は、インバータIA2〜IE2と、キャパシタCA2〜CE2を備える。インバータIA2〜IE2は、ノードA2〜E2に入力端子が接続され、キャパシタCA2〜CE2の一端に出力端子(ノードBA2〜BE2)が接続されている。また、キャパシタCA2〜CE2の他端は、ゲート制御用トランジスタTA2〜TE2のゲートに接続されている。
このようなカップリング回路1001がない場合には、ノードA2〜E2の急激な電圧の上昇によって引き起こされるカップリングにより生じる電流Idp1の上昇により、定電流動作が得られなくなり、電圧VA2〜VE2を適切に制御することができない。
一方、本実施の形態のようなカップリング回路1001を設けた場合、このような問題を解消することができる。すなわち、ノードA2〜E2の電圧がインバータIA2〜IE2の閾値電圧まで上昇すると、インバータIA2〜IE2の出力信号(ノードBA2〜BE2)が”H”から”L”に切り替わり、これにより、キャパシタCA2〜CE2の作用により、トランジスタTA2〜TE2のゲートの電圧がカップリングにより下降する。これにより、前述のノードA2〜E2の急激な電圧の上昇によって引き起こされるカップリングにより生じた電流Idn1の上昇を再度減少させ(押し戻す)ことができる(図24参照)。このように、ノードA1〜E1とのカップリングにより低下した電流Idn1を、再びキャパシタCA1〜CE1のカップリングにより増加させることができる。よって、定電流動作を維持することができる。なお、キャパシタCA2〜CE2の容量は、トランジスタTA2〜TE2のゲート容量とほぼ同等にするのが好ましい。これにより、ノードA2〜E2の電位の変化に基づくカップリングの影響をほぼ打ち消すことができる。
[第11の実施の形態]
次に、本発明の第11の実施の形態に係るバッファ回路を、図25を参照して説明する。この第11の実施の形態は、図7の回路において、第9の実施の形態(図20)のカップリング回路901と同様のカップリング回路1101を設けたものである。構成、動作とも、本質的には第9の実施の形態と同一である。
カップリング回路1101では、カップリング回路901と同様に、インバータIA2〜IE2の出力端子に2つのキャパシタが接続される。2つのキャパシタのうちの1つは、カップリング回路901のキャパシタCA1〜CE1と同様のキャパシタCA2〜CE2であり、これらの他端は対応するトランジスタTA2〜TD2のゲートに接続される。もう1つのキャパシタCAB2、CBC2、CCD2、CDE12は、その他端を隣接するトランジスタTB2〜TE2のゲートに接続されている。なお、最も遅れて電位が変化するノードE2に接続されるインバータIE2の出力端子には、1つのキャパシタCE2のみが接続されている。
更に、最初に導通するトランジスタTA2のゲートには、トリガ信号En2を一端に供給されるキャパシタC0A2の他端が接続されている。これにより、トランジスタTA2のゲートの電圧VA2は、ノードA1の電位の上昇によるカップリングによる電流Idp1の増加に先立ち、あらかじめキャパシタC0A2とのカップリングにより引き下げられ

る。
第11の実施の形態の場合、各段のインバータIA2〜IE2の出力信号は、キャパシタを介して、その段のゲート制御用トランジスタだけでなく、それよりも下段の(遅れて導通する)ゲート制御用トランジスタのゲートにも供給される。従って、第11の実施の形態では、電流Idp1の増加に先立って、キャパシタCAB2、CBC2、CCD2、CDE2のカップリングにより電流Idp1を予め減少させることができる。結果として、電流Idp1の増加の度合を大幅に小さくすることができる(図26参照)。
[第11の実施の形態の変形例]
図27は、本発明の第11の実施の形態の変形例に係るバッファ回路の等価回路図である。図25と異なる点は、トリガ用トランジスタTEn2のドレイン(ノードX2)がプリチャージ用トランジスタTN1により充電され、更に、このノードX2にインバータI02の入力端子が接続されている点である。そして、このインバータI02の出力端子がキャパシタC0A2の一端に接続されている。
この構成によれば、キャパシタC0A2によるトランジスタTA2のゲートの電位の上昇は、ノードX2がトランジスタTEn1の導通により充電され、これによりインバータI02の出力信号が”L”に反転した後となる。従って、図25の場合に比べ、トランジスタTA2における電流Idp1の浮き沈みのタイミングを遅らせることができる。
[第12の実施の形態]
次に、本発明の第12の実施の形態に係るバッファ回路を、図28を参照して説明する。この第12の実施の形態は、構成としては第3の実施の形態と同様であり、第1の実施の形態のPMOS出力バッファ回路(図1)と第2の実施の形態のNMOS出力バッファ回路(図5)とを組み合わせてCMOS出力バッファ回路として構成したものである。ただし、この実施の形態のCMOS出力バッファ回路は、図28では図示しない別の入力バッファ回路の終端抵抗としても兼用され、この点で第3の実施の形態と異なっている。
本実施の形態のCMOS出力バッファ回路は、出力バッファ回路として使用する場合、一例として、バッファ回路Buffer[1][2]のみを駆動する低駆動状態(Under Drive)、バッファ回路Buffer[1]〜[3]を駆動する通常駆動状態(Normal)、バッファ回路Buffer[1]〜[4]を駆動する第1高駆動状態(Over Drive1)、及びバッファ回路Buffer[1]〜[5]を駆動する第2高駆動状態(Over Drive2)との間で切り替えることができる。
一方、この実施の形態のバッファ回路を、図28では図示しない別の入力バッファ回路の終端抵抗として用いる場合には、バッファ回路Buffer[1]を終端抵抗として働かせる。デバイスのインタフェースが高速で動作するようになると、信号伝播が波となり、伝送線路とインピーダンスが崩れる回路の入力端で信号の反射が発生し、伝送信号の品質を低下させてしまう(図29A参照)。一般的に、このような信号の反射を低減させる手段として、図29Bに示すように、伝送線路の末端に伝送線路とほぼ同じ値の抵抗を挿入し、これを固定電位(例えば電源電圧、接地電圧)に接続することによって、反射を吸収する手法がとられるのが一般的である。これにより消費電力は増大するが、高速のインタフェースをノイズの影響を回避しつつ実行することができる。このような抵抗素子はチップの外に付けられることが多いが、部品コストや基板面積を考えるとチップ内部にこの終端抵抗を設けるチップ内終端抵抗(ODT: On Die Termination)とすることが望ましい。
この種のチップ内終端抵抗はデータ出力の際には遮断されていなければならず、また、抵抗値の精度が求められる。このため、出力バッファ回路の構成とは別に、入力バッファ回路として使用するときのみ接続されるスイッチング素子と抵抗素子で構成される必要がある。しかしながら、このようなスイッチング素子は、その先の抵抗値に影響を及ぼさない程度にインピーダンスを低くする必要がある為、素子のサイズが大きくなってしまい、本来最小にしたいデバイスのPIN容量を重くしてしまう欠点があった。この第12の実施の形態の出力バッファ回路(入出力バッファ回路)は、出力バッファ回路の構成要素の一部であるバッファ回路Buffer[1]内のトランジスタをチップ内終端抵抗として使用するので、従来問題だったスイッチング素子によるPIN容量の増加という問題を回避することができる。抵抗の値の制御については、出力バッファ回路の駆動能力を切り替える手段を用いて、制御が可能となる。
一例として、図29Aに示すように、特性インピーダンスが50Ωの伝送線路を伝送される信号を、本実施の形態のCMOSバッファ回路を介して入力デバイスに入力する場合を考える。導通状態とされた出力トランジスタPOA1〜POE1、NOA2〜NOE2の抵抗がそれぞれ100Ωである場合を考える。この場合、図29Bに示すように、電源電圧と接地端子との間に、当該伝送線路を挟んで2つの100Ωの終端抵抗を形成することにより、信号の反射を打ち消すことができる。
従って、図28のCMOSバッファ回路内の出力トランジスタを図示しない入力バッファ回路の終端抵抗として用いる場合には、バッファ回路Buffer[1]の出力トランジスタPOA1とNOA2を導通させて、それぞれ100Ωの抵抗として機能させる。両トランジスタは全体として50Ωの終端抵抗として機能する。
一方、図28のバッファ回路が出力バッファ回路として機能し、出力信号が”H”である場合には、出力トランジスタPOA1とPOB1が導通して、2つの抵抗の合成抵抗値が50Ωのドライブ能力となる。同様に、出力信号が”L”であれば、出力トランジスタNOA2とNOB2導通して、同様に両者を合わせて50Ωのドライブ能力とする。
[第13の実施形態]
次に、本発明の第13の実施の形態に係る出力バッファ回路を、図30を参照して説明する。なお、図1と同一の構成要素については、同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
この第13の実施の形態は、ゲート制御用トランジスタTA1〜TE1の接続が第1の実施の形態と異なっている。各トランジスタのドレインは、各ノードA1〜E1に接続されており、その点は第1の実施の形態(図1)と同様である。ただし、第1の実施の形態(図1)では、ゲート制御用トランジスタTA1〜TE1が全てが1列の直列接続とされていた。これに対し、本実施の形態では、ゲート制御用トランジスタTA1、TC1、TE1が直列に接続され第1の直列回路(第1のゲート制御用トランジスタ群)を形成する一方、ゲート制御トランジスタTB1とTD1とが直列に接続され第2の直列回路(第2のゲート制御用トランジスタ群)を形成し、計2列の直列回路が設けられている。
第1の実施の形態のように全てのゲート制御用トランジスタTA1〜TE1を1列に直列させる場合、直列の段数が多すぎて、出力端子DoutP1からの出力波形のスルーレートを充分大きく出来ないという問題がある。本実施の形態のように、ゲート制御用トランジスタTA1〜TE1を2列に直列接続した場合には、ノードA1とB1は略同時に放電を開始し、ノードC1とD1も略同時に放電を開始する(図31参照)。従って、出力端子DoutP1の出力信号のスルーレートも、第1の実施の形態に比べて格段に大きくすることができる。
[第14の実施形態]
次に、本発明の第14の実施の形態に係る出力バッファ回路を、図32を参照して説明する。この第14の実施の形態は、第2の実施の形態(図5)と同様にNMOS出力バッファに関するものであり、出力トランジスタNOA2〜NOE2及びプリチャージ用トランジスタTN1の構成は同一である。図5と同一の構成要素については、図32において図5と同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
この第14の実施の形態は、ゲート制御用トランジスタTA2〜TE2の接続が第2の実施の形態(図5)と異なっている。各トランジスタのドレインは、各ノードA2〜E2に接続されており、その点は第2の実施の形態(図5)と同様である。ただし、第2の実施の形態(図5)では、ゲート制御用トランジスタTA2〜TE2が全て直列に接続されていた。これに対し、本実施の形態では、ゲート制御トランジスタTA2、TC2、TE2が直列に接続される一方、ゲート制御トランジスタTB2とTD2が直列に接続され、計2列の直列接続とされている。この点、第13の実施の形態と近似している。この第14の実施の形態も、図33に示すように、第13の実施の形態と同様の効果を奏する。
[第15の実施形態]
次に、本発明の第15の実施の形態に係る出力バッファ回路を、図34を参照して説明する。なお、図1と同一の構成要素については、図34において同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
この第15の実施の形態は、第1の実施の形態の回路(図1)に、更に放電補助用トランジスタTEn1xを追加したものである。この放電補助用トランジスタTEn1xは、ドレインをノードD1に接続され、ソースは接地端子Dgndに接続されている。そして、ゲートには、トリガ信号En1と同時に”H”に立ち上がるトリガ信号En1xが与えられる。
この構成によれば、図35に示すように、ノードA1〜E1のうち、ノードD1が最初に放電を開始し、続いてノードA1が放電を開始し、続いてノードB1、C1、E1が略同時に放電を開始する。従って、出力端子DoutP1からの出力信号のスルーレートは、第1の実施の形態に比べ大きくなる。
この第15の実施の形態の場合、スルーレートの大きな出力信号を望むユーザと、スルーレートの小さい出力信号を望むユーザとの両方の要求を満たしやすいという点で、第1の実施の形態や第14の実施の形態に比べ有利である。すなわち、ユーザが大きなスルーレートを求める場合には、信号En1とEn1xとほぼ同時に立ち上げればよいし、小さいスルーレートで十分であれば、トランジスタTEn1xは非導通のまま維持すればよい。なお、図34では、トランジスタTEn1xを直接ノードD1に接続しているが、ノードD1とトランジスタTEn1xとの間に電流制御用トランジスタを更に挿入することもできる。これにより、ノードD1の電圧の遷移を緩やかに出来、急激な電流変化を回避することができる。また、上述の例では、ノードD1への接続例を示したが、他のノードB1〜E1への接続としても同様の効果を得ることはできる。
[第16の実施形態]
次に、本発明の第16の実施の形態に係る出力バッファ回路を、図36を参照して説明する。この実施の形態は、第2の実施の形態(図5)の回路に、充電補助用トランジスタTEx2xを追加したものである。なお、図5と同一の構成要素については、同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
放電補助用トランジスタTEn2xは、ドレインをノードD2に接続され、ソースは電源端子Dvcc2に接続されている。そして、ゲートには、トリガ信号En2と同時に”L”に立ち下がるトリガ信号En2xが与えられる。
この構成によれば、図37に示すように、ノードA2〜E2のうち、ノードD2が最初に充電を開始され、続いてノードA1が充電を開始し、続いてノードB1、C1、E1が略同時に充電を開始する。従って、出力端子DoutN2からの出力信号のスルーレートは、第2の実施の形態に比べ大きくなる。この点、第15の実施の形態と同様である。また、上述の例では、ノードD2への接続例を示したが、他のノードB2〜E2への接続としても同様の効果を得ることはできる。
[第17の実施の形態]
次に、本発明の第17の実施の形態に係るPMOS出力バッファ回路を、図38を参照して説明する。なお、図1と同一の構成要素については、同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
このPMOS出力バッファ回路は、第1の実施の形態と同様に、複数段のバッファ回路から構成されているが、横方向に並ぶ複数のトランジスタ(例えば、図38中の出力トランジスタPOA11〜15)により1段のバッファ回路が構成される。すなわち、図1の出力トランジスタPOA1の役割は、図38では5つの出力トランジスタPOA11〜15が果たしている。この第17の実施の形態では、5つの出力トランジスタPOA11〜POA15のうちの一部のみを動作させることができるようにされており(トリミング)、これにより、各段のバッファ回路のトランジスタサイズをトリミングすることができる。トリミングにより、各段における出力トランジスタのゲートの放電のタイミングを調整することができる。すなわち、本実施の形態では、電圧VA11〜VE11の電圧の調整による出力波形のスルーレートの調整に加え、トランジスタサイズの調整(トリミング)による出力波形のスルーレートの調整も可能となっている。2〜5段目のバッファ回路も同様である。以下、詳細に説明する。
図38において、出力トランジスタPOA11〜POE11が電源電圧端子と出力端子DQとの間に並列に接続されている。これら出力トランジスタPOA11〜POE11は、ゲート制御用トランジスタTA11〜TE11、及びトリガ用トランジスタENn11により制御される。これらは、図1のゲート制御用トランジスタTA1〜TE1、及びトリガ用トランジスタENn1に相当する構成である。
また、出力トランジスタPOA12〜POE12、出力トランジスタPOA13〜POE13、出力トランジスタPOA14〜POE14、出力トランジスタPOA15〜POE15も、同様に電源電圧端子と出力端子DQとの間に並列に接続されている。これらのゲートを制御するため、ゲート制御用トランジスタTA1x〜TE1x、及びトリガ用トランジスタENn1x(x=2〜5)が備えられている。
トリガ用トランジスタENn1x(x=1〜5)は、それぞれ個別のトリガ信号(EN101、EN102,EN104,EN108,EN116)により制御される。また、ゲート制御用トランジスタTA1x(x=1〜5)は、共通のゲート電圧VA11により制御される。他のゲート制御用トランジスタTB1x、TC1x、TD1x、TE1xも、それぞれ共通のゲート電圧VB11、VC11、VD11、VE11により制御される。
図38において縦方向に1列に並ぶ出力トランジスタPOA1x〜POE1xは、いずれの列においても、同一のトランジスタサイズの比率とされている。この比率は、各駆動状態(低駆動状態、通常駆動状態、高駆動状態1,2)の駆動能力の差をどの程度に設定するかによって決定される。すなわち、トランジスタPOA11のサイズをWPOA11と表し、他のトランジスタのサイズも同様に表す場合、各トランジスタのサイズは以下のように決定されている。
POA11:WPOB11:WPOC11:WPOD11:WPOE11
=WPOA12:WPOB12:WPOC12:WPOD12:WPOE12
=WPOA13:WPOB13:WPOC13:WPOD13:WPOE13
=WPOA14:WPOB14: WPOC14:WPOD14:WPOE14
=WPOA15: WPOB15: WPOC15: WPOD15:WPOE15
一方、横方向に並ぶ5つの出力トランジスタPOA1xは、例えばトランジスタのサイズを、1:2:4:8:16となるように設定されている。その他の出力トランジスタPOB1x、POC1x、POD1x、POE1xも同様に、トランジスタのサイズを、1:2:4:8:16(1W、2W、4W、8W、16W)となるように設定されている。
そして、これら5つ(5列)のトランジスタのうちの任意の幾つかをトリガ用トランジスタENn1xで選択することにより、各段のトランジスタサイズのトリミングを実行することができる。例えば、この図38のバッファ回路を図示しない別の入力バッファ回路の終端抵抗としてとして用いる場合、出力トランジスタPOA11〜15は、その終端抵抗として用いられる。このとき、トリガ用トランジスタTNn11〜15を選択的に導通させることにより、例えば、出力トランジスタPOA11〜POA15のうちの一部だけを動作させたり、或いは全部を動作させたりを選択することができる。これにより、終端抵抗の大きさをトリミングすることができる。
このように1つのバッファ回路においてトリミングを行えば、その他のバッファ回路でもそのトリミングの結果を有効に用いることができる。従って、トリミング動作の時間を短縮することができる。
[第18の実施の形態]
次に、本発明の第18の実施の形態に係るNMOS出力バッファ回路を、図38を参照して説明する。この実施の形態は、第17の実施の形態と同様の構成を、NMOS出力バッファにおいて実現したものである。基本的な構成及び動作は、同一であるので、その詳細な説明は省略する。
以上、本発明の様々な実施の形態を説明したが、本発明はこれらに限定されるものでなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において、様々な変更、追加、削除、改変、組合せ等が可能である。なお、上述のゲート制御用トランジスタに与える電圧VA1〜VE1などの大きさは、チップ内部の書き換え可能なメモリチップに記憶させておくこともできる。
POA1〜POE1、NOA12〜NOE2・・・出力トランジスタ、 PA1〜PB1、NA2〜NE2・・・プリチャージ用トランジスタ、 TA1〜TE1・・・TA1〜TE2・・・ゲート制御用トランジスタ、 TEn1、TEn2・・・トリガ用トランジスタ、CC、CC1、CC2・・・定電流回路、 101、301・・・転送ゲート、 102、302・・・スイッチング回路、 303・・・イコライズトランジスタ、 401・・・放電補助回路、 501・・・充電補助回路、 801、901、1001、1101・・・カップリング回路。

Claims (5)

  1. 所定の固定電圧を供給する第1固定電圧端子と出力端子との間に電流経路を並列接続され導通することにより前記出力端子の電圧を変化させる複数の出力トランジスタと、
    所定の固定電圧を供給する第2固定電圧端子と前記出力トランジスタのゲートとの間又は前記出力トランジスタの2つのゲートの間に電流経路を形成するように接続されると共に前記出力トランジスタのゲートにゲート電圧を与え前記出力トランジスタの導通を制御する複数のゲート制御用トランジスタと
    を備え、
    前記ゲート制御用トランジスタのゲートは、前記ゲート制御用トランジスタのソースが第1の電位から第2の電位に変化したときにゲート−ソース間の電位差が閾値電圧以上となって導通するよう、所定の電圧を与えられている
    ことを特徴とするバッファ回路。
  2. 前記ゲート制御用トランジスタのゲートに定電流を供給する定電流回路と、
    前記定電流回路と前記ゲート制御用トランジスタのゲートとの間に接続され選択的に導通状態とされる転送ゲートと、
    前記ゲート制御用トランジスタのゲートに対し第1の固定電圧又は第2の固定電圧を選択的に供給するスイッチング回路と
    を更に備えたことを特徴とする請求項1記載のバッファ回路。
  3. 前記出力トランジスタのゲートの電圧の変化を検知して前記出力トランジスタのゲートの充電又は放電を補助する充放電補助回路を更に備えた請求項1記載のバッファ回路。
  4. 前記出力トランジスタのゲートの電圧の変化を検知して前記ゲート制御用トランジスタのゲートの電圧をキャパシンス・カップリングにより上昇又は下降させるカップリング回路を更に備えた請求項1記載のバッファ回路。
  5. 複数の前記ゲート制御用トランジスタを直列接続してなる第1のゲート制御用トランジスタ群と、
    複数の前記ゲート制御用トランジスタを直列接続してなる第2のゲート制御用トランジスタ群と、
    を備え、
    前記第1のゲート制御用トランジスタ群は、第1の前記出力トランジスタのゲートを制御し、
    前記第2のゲート制御用トランジスタ群は、前記第1の前記出力トランジスタとは別の第2の前記出力トランジスタのゲートを制御する
    ことを特徴とする請求項1記載のバッファ回路。
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