JP2011123222A - 再帰反射シート - Google Patents
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Abstract
【解決手段】少なくとも表面保護層、ガラス球を保持する1層以上の保持層、ガラス球、焦点形成層、と鏡面反射層からなる封入レンズ型再帰反射シートにおいて、初期の色相が、XYZ表色系において(x,y)=(0.062,0.370)(0.172,0.328)(0.220,0.364)(0.109,0.450)の4点を結ぶ範囲内にあることを特徴とする緑色封入レンズ型再帰反射シート。
【選択図】図1
Description
図1に示される、封入レンズ型再帰反射シート(10)は、表面保護層(1)と、微小ガラス球(4)を保持する保持層(3)と、微小ガラス球の焦点位置に配置された鏡面反射層(6)と、鏡面反射層を焦点位置に配置させるための焦点形成層(5)よりなっている。本発明においては、封入レンズ型再帰反射シートを構成する各層は、溶剤キャスト法で形成されるのが、厚み精度が得られやすいので好ましい。
焦点樹脂層を形成する樹脂は特に制限されるものではないが、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、ブチラール樹脂等が挙げられる。耐久性から、アクリル樹脂、ブチラール樹脂が好ましく、塗工性を考えると、アクリル樹脂が最も好ましい。
50万以上の樹脂をイソシアネート系架橋剤等の架橋剤を用いて架橋反応させた樹脂を用いると特に優れた保持力が得られ最も好適である。
工程基材表面保護層用の樹脂配合液を塗工、乾燥する。工程基材は、十分な強度があり、熱をかけた際に膨張、収縮が十分小さいものであれば特に制限されないが、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリカーボネート、ポリイミド、塩化ビニル等を材質とする基材が使用可能であり、なかでもPETが特に好ましい。
日本電色株式会社製色差計(Model SE-2000)を用い、JIS Z 9117に従って再帰反射シートの色相を測定した。
再帰反射性能測定器として、アドバンスト・レトロ・テクノロジー社(Advanced RetroTechnology,INC)製「Model 920」を用い、100mm
× 100mm の再帰反射シート試料の再帰反射光量をJIS Z9117に準じて、観測角0.2度、入射角5度での適宜の5点について測定して、その平均値をもって再帰反射性能の値とした。
BECKMAN社製、コールターカウンター(Multisizer 2)を用い、各微小ガラス球の平均粒径及び粒度分布を測定した。
促進耐候性試験として、アトラス(ATLAS)社製、キセノンランプ型促進耐候性試験機(Ci65A)を波長300−800nmについて照射強度550W/m2、ブラックパネル温度63℃で用い、75mm×70mm、厚み1mmのアルミ製基板に貼った各再帰反射シートの500時間及び3000時間促進耐候性試験後の色相と再帰反射性能を促進耐候性試験前と比較評価した。
Φ900mmアルミ製基板に各再帰反射シートを10℃の雰囲気下で貼り、貼り付け直後、50℃雰囲気下で1時間保管しその外観を目視で観察し、皺の発生の有無を判定した。
工程基材として帝人株式会社製の厚み75μmの透明なポリエチレンテレフタレートフィルム(商品名、帝人テトロンフィルムS−75)を用い、その上に、恩希愛化工有限公司製アクリル樹脂溶液(商品名、RS−1200)を100重量部に対し、株式会社トクシキ製のカラーベース(商品名、AR−8100)を9.6重量部、株式会社三和ケミカル製のメチル化メラミン樹脂溶液(商品名、ニカラックMS−11)を16重量部に株式会社トクシキ製セルロース誘導体(商品名、CAB)6重量部、シプロ化成株式会社製ベンゾフェノン系紫外線吸収剤(商品名、シーソーブ103)を1.5重量部、ビックケミー・ジャパン株式会社製レベリング剤(商品名、BYK−300)を0.05重量部、DIC株式会社製触媒(商品名、ベッカミンP−198)を0.12重量部、溶剤としてMIBK/トルエン=4/6の比になるように16重量部を加えて、攪拌混合した表面保護層形成用樹脂配合液を塗布乾燥して厚み約40μmの緑色の表面保護層を形成した。
K1028)を付着させ、熱処理をして、微小ガラス球を保持層中に沈めた。顕微鏡で断面を観察したところ、微小ガラス球の頭は、表面保護層に接しており、保持層には微小ガラス球の直径のほぼ75%が保持されていた。
実施例1において、使用する微小ガラス球を表1に明記される平均粒径、粒度分布を持つ株式会社旭テクノグラス製微小ガラス球(SK−73)に変更し、付着させた以外は実施例1と同様にして粘着剤層を持つ再帰反射シートを得た。得られた再帰反射シートの初期の再帰反射性能、色相、Y値を表2に、500時間促進耐候性試験後の再帰反射性能、色相、Y値を表3に、3000時間促進耐候性試験後の再帰反射性能、色相、Y値を表4に、皺発生試験結果を表5にそれぞれ示した。
実施例1において、使用する微小ガラス球を表1に明記される平均粒径、粒度分布を持つ恩希愛有限公司製微小ガラス球(NB−45L)に変更し付着させ、焦点形成層平均厚みを23μmとした以外は実施例1と同様にして粘着剤層を持つ再帰反射シートを得た。得られた再帰反射シートの初期の再帰反射性能、色相、Y値を表2に、500時間促進耐候性試験後の再帰反射性能、色相、Y値を表3に、3000時間促進耐候性試験後の再帰反射性能、色相、Y値を表4に、皺発生試験結果を表5にそれぞれ示した。
実施例1において、使用する微小ガラス球を表1に明記される平均粒径、粒度分布を持つ恩希愛有限公司製微小ガラス球(NB−34S)に変更し付着させ、焦点形成層平均厚みを19μmとした以外は実施例1と同様にして粘着剤層を持つ再帰反射シートを得た。得られた再帰反射シートの初期の再帰反射性能、色相、Y値を表2に、500時間促進耐候性試験後の再帰反射性能、色相、Y値を表3に、3000時間促進耐候性試験後の再帰反射性能、色相、Y値を表4に、皺発生試験結果を表5にそれぞれ示した。
実施例1において、使用する微小ガラス球を表1に明記される平均粒径、粒度分布を持つ恩希愛有限公司製微小ガラス球(NB−45)に変更し付着させ、焦点形成層平均厚みを22μmとした以外は実施例1と同様にして粘着剤層を持つ再帰反射シートを得た。得られた再帰反射シートの初期の再帰反射性能、色相、Y値を表2に、500時間促進耐候性試験後の再帰反射性能、色相、Y値を表3に、3000時間促進耐候性試験後の再帰反射性能、色相、Y値を表4に、皺発生試験結果を表5にそれぞれ示した。
実施例1において、表面保護層の厚みを36μm、使用する微小ガラス球を表1に明記される平均粒径、粒度分布を持つ恩希愛有限公司製微小ガラス球(NB−34)に変更し付着させ、焦点形成層平均厚みを19μmとした以外は実施例1と同様にして粘着剤層を持つ再帰反射シートを得た。得られた再帰反射シートの初期の再帰反射性能、色相、Y値を表2に、500時間促進耐候性試験後の再帰反射性能、色相、Y値を表3に、3000時間促進耐候性試験後の再帰反射性能、色相、Y値を表4に、皺発生試験結果を表5にそれぞれ示した。
表1に示される粒度分布を持つ恩希愛有限公司製微小ガラス球(NB−45)を使用して製造した、恩希愛有限公司製封入レンズ型再帰反射シート(商品名:1800820AN)の初期の再帰反射性能、色相、Y値を表2に、500時間促進耐候性試験後の再帰反射性能、色相、Y値を表3に、3000時間促進耐候性試験後の再帰反射性能、色相、Y値を表4に、皺発生試験結果を表5にそれぞれ示した。
表1に示される粒度分布を持つ恩希愛有限公司製微小ガラス球(NB−34S)を使用して製造した、恩希愛有限公司製封入レンズ型再帰反射シート(商品名:0810831AN)の初期の再帰反射性能、色相、Y値を表2に、500時間促進耐候性試験後の再帰反射性能、色相、Y値を表3に、3000時間促進耐候性試験後の再帰反射性能、色相、Y値を表4に、皺発生試験結果を表5にそれぞれ示した。
恩希愛有限公司製カプセルレンズ型再帰反射シート(商品名:F81800FS)の初期の再帰反射性能、色相、Y値を表2に、500時間促進耐候性試験後の再帰反射性能、色相、Y値を表3に、3000時間促進耐候性試験後の再帰反射性能、色相、Y値を表4に、皺発生試験結果を表5にそれぞれ示した。
2 印刷層
3 保持層
4 微小ガラス球
5 焦点形成層
6 鏡面反射層
7 接着剤層
8 剥離基材
9 光の入射方向
Claims (4)
- 少なくとも表面保護層、ガラス球を保持する1層以上の保持層、ガラス球、焦点形成層、と鏡面反射層からなる封入レンズ型再帰反射シートにおいて、初期の色相が、XYZ表色系において(x,y)=(0.062,0.370)(0.172,0.328)(0.220,0.364)(0.109,0.450)の4点を結ぶ範囲内にあることを特徴とする緑色封入レンズ型再帰反射シート。
- 該再帰反射シート中に使用されるガラス球の平均粒径が70μm〜100μmの範囲内で、粒度分布が平均粒径±10μmの範囲内に75%以上を占めることを特徴とする請求項1記載の緑色封入レンズ型再帰反射シート。
- 該ガラス球の平均粒径が80μm〜90μmであることを特徴とする請求項1または2記載の緑色封入レンズ型再帰反射シート。
- 該ガラス球の粒度分布が、平均粒径±10μmの範囲内に85%以上を占めることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の緑色封入レンズ型再帰反射シート。
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