JP2011122478A - 内燃機関のシリンダヘッドカバー構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】コストの低減が図られたシリンダヘッドカバー構造を提供する。
【解決手段】樹脂製のシリンダヘッドカバー1の裏側に、樹脂製のバッフルプレート2を振動溶着により接合し、両者間に第1オイルセパレータ室3と、第1オイルセパレータ室3に一端が連通し、他端がシリンダヘッドとシリンダヘッドカバー1との分割面に向かって斜めに延びる延長通路5が形成されている。延長通路5は、シリンダヘッドカバー1とバッフルプレート2とにそれぞれ半割形状に形成され、延長通路5の分割面は、延長通路5の傾きに沿って傾いて設定されていると共に、バッフルプレート1の外周縁におけるシリンダヘッドカバーとバッフルプレート2との分割面と連続するよう形成されている。これによって、少ない組み立て工数、少ない部品点数で延長通路5を形成することが可能となる。
【選択図】図2

Description

本発明は、内燃機関のシリンダヘッドカバー構造に関する。
自動車用の内燃機関等においては、クランク室内のブローバイガスを吸気系に導入し、ブローバイガス中の未燃成分を燃焼させるようになっている。ここで、クランクケース内を通るブローバイガスは、オイルミストを含んだものになるため、吸気系に導入するまえに、ブローバイガス中のオイルを分離除去する必要がある。
そこで、シリンダヘッドカバーの裏側にオイルセパレータ室を設け、ブローバイガスがこのオイルセパレータ室を通る際にブローバイガス中のオイルを分離し、分離したオイルを下方へ滴下させるようにした構造が従来から知られている。
シリンダヘッドカバーの裏側にオイルセパレータ室を設ける場合、このオイルセパレータ室には、クランク室と連通する通路が接続されることになる。オイルセパレータ室とクランク室とを繋ぐオイルセパレータ室/クランク室通路系を構成する通路の内、オイルセパレータ室に一端が直接接続されている延長通路をシリンダヘッドカバーに設けた場合、延長通路の他端はシリンダヘッドとシリンダヘッドカバーとの分割面に近接していることが望ましい。これは、延長通路の他端が、シリンダヘッドとシリンダヘッドカバーとの分割面から遠ざかるとシリンダヘッド側に設けられたオイルセパレータ室/クランク室通路系内の一通路の端部との距離が大きくなり、オイルセパレータ室とクランク室との間で所期のガス流動を実現しにくくなるからである。
例えば、特許文献1には、シリンダヘッドカバーに、ブローバイガスが導入されるブリーザ室と、一端がこのブリーザ室内接続され、他端がシリンダヘッドカバーとシリンダヘッドとの分割面上まで延び、シリンダヘッドに形成された第2ブローバイガス通路に接続されたブローバイガス通路と、が設けられた構成が開示されている。この特許文献1においては、シリンダヘッドカバーに設けられたブローバイガス通路が、エンジン上下方向(シリンダブロックあるいはシリンダヘッドの上下方向)に対して傾いて形成されている。つまり、前記ブリーザ室に開口する前記ブローバイガス通路の一端は、前記ブローバイガス通路の他端と、エンジン上下方向と直交し、かつ気筒列方向と直交する方向でオフセットするよう形成されている。
特開平11−223118号公報
ここで、シリンダヘッドカバーの材質を樹脂材料とする場合、上述の特許文献1のように、シリンダヘッドカバーに、エンジン上下方向に対して傾いた通路を形成するには、この傾いた通路がアンダーカットとなるため、後加工により通路を形成するか、スライドコアを用いてアンダーカットを回避して通路を形成することが考えられる。
しかしながら、前者においては、後加工を行うことで、作業工程の増加、加工バラツキの発生、切り粉の除去等が必要となり、製造コストが増大してしまう虞があり、後者においては、スライドコアを用いることにより金型構造が複雑になり、金型や成形機の大型化することによる製造コストが増大してしまう虞がある。
また、樹脂製シリンダヘッドカバーに、別部品を取り付けることで通路を形成することも可能であるが、この場合には部品点数が増加することになり、組み立て工数が増加してしまうという問題がある。
そこで、本発明は、シリンダヘッドカバーの裏側に、バッフルプレートを取り付け、両者間にオイルセパレータ室が形成された内燃機関のシリンダヘッドカバー構造において、前記シリンダヘッドカバー及び前記バッフルプレートは樹脂材料からなり、両者は振動溶着により接合され、前記オイルセパレータ室の外周に接続され、前記シリンダヘッドカバーの側壁に沿って、前記シリンダヘッドカバーとシリンダヘッドとの分割面に向かって斜めに延びる延長通路を有し、前記延長通路は、前記シリンダヘッドカバーと前記バッフルプレートとに当該延長通路の一部がそれぞれ半割形状に形成され、前記延長通路の分割面は、当該延長通路の傾きに沿って傾いて設定されていると共に、前記バッフルプレートの外周縁における前記シリンダヘッドカバーと前記バッフルプレートとの分割面と連続するよう形成されていることを特徴としている。
本発明によれば、シリンダヘッドカバーとバッフルプレートとの間に形成されるオイルセパレータ室からシリンダヘッドカバーとシリンダヘッドとの分割面に延びる延長通路をシリンダヘッドカバーとバッフルプレートとにそれぞれ半割形状に形成し、かつ延長通路の分割面が当該延長通路の傾きに沿って傾くように設定されているので、シリンダヘッドカバーとバッフルプレートとの2部品を振動溶着することで延長通路を容易に形成することが可能となる。つまり、少ない組み立て工数、少ない部品点数で延長通路を形成することが可能となり、総じてコストの低減を図ることが可能となる。
また、シリンダヘッドカバー及びバッフルプレートに延長通路の一部を設定するにあたり、シリンダヘッドカバーとバッフルプレートとにそれぞれ半割形状に形成し、かつ延長通路の分割面が当該延長通路の傾きに沿って傾くように設定されているので、シリンダヘッドカバー及びバッフルプレートの型成形での成形性を向上させることができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1及び図2は、直列4気筒の内燃機関に本発明を適用した実施形態を示しており、樹脂材料からなるシリンダヘッドカバー1の裏側には、同じく樹脂材料からなるバッフルプレート2が振動溶着により接合され、両者間にはオイルセパレータ室3、4及び2つの延長通路5が形成されている。第1オイルセパレータ室3は、延長通路5(後述)を介してクランク室(図示せず)と連通すると共に、シリンダヘッドカバー1に形成された連通口6に接続された通路(図示せず)を介してスロットル弁(図示せず)の上流側で吸気通路(図示せず)と連通している。延長通路5を介して第1オイルセパレータ室3に導入されたブローバイガスは、この第1オイルセパレータ室3を通過する際にこのガス中のオイル成分が分離され、バッフルプレート2に形成されたオイル落とし孔7から下方へ滴下するようになっている。
第2オイルセパレータ室4は、バッフルプレート2の略中央に形成された開口穴8を介して図示せぬシリンダヘッド内部空間(カム室)と連通していると共に、シリンダヘッドカバー1に形成された連通口9に接続された通路(図示せず)を介してスロットル弁(図示せず)の上流側で吸気通路(図示せず)と連通している。開口穴8を介して第2オイルセパレータ室4に導入されたシリンダヘッド内部空間内のガスは、この第2オイルセパレータ室4を通過する際にこのガス中のオイル成分が分離され、バッフルプレート2に形成されたオイル落とし孔10から下方へ滴下するようになっている。
ここで、本明細書においては、以降、シリンダヘッドカバー1が図示せぬシリンダヘッドに取り付けられた状態で、シリンダヘッドカバー1からみてシリンダヘッド側を下側とし、その反対側を上側として、上下方向を定義する。
延長通路5は、シリンダヘッドカバー1に設けられたシリンダヘッドカバー側半割部11と、バッフルプレート2に設けられたバッフルプレート側半割部12と、を接合することによって形成され、一端が第1オイルセパレータ室3に開口し、他端がシリンダヘッドカバー1とシリンダヘッド(図示せず)との分割面の近傍に位置し、シリンダヘッド側に形成されてクランク室(図示せず)と連通するシリンダヘッド側新気導入通路(図示せず)の開口端と対向するよう設定されている。すなわち、延長通路5は、クランク室(図示せず)に新気を導入する新気導入通路の一部を構成している。
また、延長通路5は、シリンダヘッドカバー1の4つの側壁13a〜13dのうち、気筒列方向に沿って延びる側壁13a、13bのうちの一方の側壁13aに沿って、シリンダヘッドカバー1とシリンダヘッド(図示せず)との分割面に向かって斜めに延出するよう形成されている。つまり、延長通路5は、その一端と他端とが、シリンダヘッドカバー上下方向と直交し、かつ気筒列方向と直交する方向でオフセットするよう形成されている。
尚、延長通路5は、クランク室(図示せず)に新気を導入するため新気導入路の一部を構成するものであるが、機関高負荷時等においては、クランク室(図示せず)内のブローバイガスが吸い上げられ、この延長通路5内をブローバイガスが第1オイルセパレータ室3に向かって流れることになる。
また、図1中の14は、振動溶着時にシリンダヘッドカバー1を押さえる治具が接触する治具用傾斜面であり、後述するヘッドカバー側傾斜面22と平行な面となっている。
シリンダヘッドカバー1は、図1〜図4に示すように、細長い矩形板状の底壁15と、この底壁15の周囲を囲む前述の4つの側壁13a〜13dとを有し、形成型によって成型されている。このシリンダヘッドカバー1は、その外周縁にシリンダヘッド(図示せず)に対して接合されるフランジ部16が形成されている。このフランジ部16には、断面コ字形状の溝17が全周に亙って連続して形成されている。この溝17には、シール部材(図示せず)が配置され、シリンダヘッドカバー1をシリンダヘッド(図示せず)に取り付けた際に、両者の分割面におけるシール性が確保される。尚、溝17は、延長通路5の他端開口よりも外側に位置している。
シリンダヘッドカバー1の底壁15の中央には、気筒列方向に沿って延びる凹部18が形成されている。この凹部18には、点火プラグ(図示せず)が挿入される4つの点火プラグ挿入穴19が気筒列方向に沿って直列に並んで形成されている。
シリンダヘッドカバー1の裏側には、図3及び図4に示すように、延長通路5の一部を構成するシリンダヘッドカバー側半割部11と、先端がバッフルプレート2に対して接合される接合リブ20と、が形成されている。また、シリンダヘッドカバー1の側壁13a、13b、13cには、階段状に折曲された部分が形成されており、これらの部位に対応するシリンダヘッドカバー1の裏側には、それぞれ段部21a、21b、21cが形成されている。
シリンダヘッドカバー側半割部11は、延長通路5の略半分を構成するものであり、段部21aに対して所定角度で傾斜したヘッドカバー側傾斜面22と、ヘッドカバー側傾斜面22に設けられた延長通路の内壁面の一部を構成する断面U字形状のヘッドカバー側凹溝23と、バッフルプレート側半割部12に接合される延長通路接合リブ24と、を有している。
延長通路接合リブ24は、ヘッドカバー側凹溝23の両側に位置し、ヘッドカバー側傾斜面22から突出するよう形成されている。尚、段部21aにも延長通路5の一部がヘッドカバー側凹溝23と連続するよう形成されている。
ここで、ヘッドカバー側傾斜面22は、延長通路接合リブ24の湾曲部分24aの曲率が、振動溶着時に良好な接合が得られる大きさの曲率となるように設定されており、本実施形態においては、ヘッドカバー側傾斜面22が、段部21aに対して、換言すればシリンダヘッドカバー1とシリンダヘッド(図示せず)との分割面と平行な面に対して、60°傾斜するよう設定されている。尚、段部21aに対するヘッドカバー側傾斜面22の傾斜角を60°以下に設定することも可能である。
接合リブ20は、バッフルプレート2に形成された接合凹部33(後述)に先端が振動溶着により接合されるものであって、バッフルプレート2の外周縁に接合される外周部25と、点火プラグ挿入穴19の周囲にそれぞれ設けられた4つの円形の点火プラグ外周部26a〜26dと、外周部25と点火プラグ外周部26もしくは隣接する点火プラグ外周部26同士を接続するよう設けられた5つの内部隔壁部27a〜27eと、点火プラグ外周部26から延びる3つの補助壁部28a〜28cとから大略構成されている。
外周部25は、側壁13a、13b、13cに沿った位置においては、段部21a、21b、21cから突出するよう形成され、側壁11dに沿った位置では、シリンダヘッドカバー1の底壁15から突出するよう形成されている。また、外周部25は、隣接する延長通路接合リブ24と連続するよう形成されている。つまり、延長通路5の分割面は、バッフルプレート2の外周縁におけるシリンダヘッドカバー1とバッフルプレート2との分割面と連続するよう形成されている。
点火プラグ外周部26a〜26dは、凹部18の裏側の壁面から突出するよう形成されている。内部隔壁部27a〜27eは、シリンダヘッドカバー1の底壁15からそれぞれ突出するよう形成されている。
尚、図4中の28は、オイルレベルゲージ(図示せず)が挿入される貫通穴である。
バッフルプレート2は、図2、図5〜図7に示すように、気筒列方向に沿って細長い矩形板状の本体部30と、オイル落とし穴7、10が先端に形成されたオイル落とし凹部31、32と、延長通路5の一部を構成するバッフルプレート側半割部12と、接合リブ20の先端が接合される接合凹部33と、を有し、形成型によって成型されている。
本体部30には、点火プラグ(図示せず)が挿入される4つの点火プラグ挿入穴34が気筒列方向に沿って直列に並んで形成されていると共に、第2オイルセパレータ室4にシリンダヘッド内部空間(図示せず)内のガス導入するため開口穴8が略中央に貫通形成されている。
バッフルプレート側半割部12は、延長通路5の略半分を構成するものであり、延長通路5の内壁面の一部を構成する断面U字形状のバッフルプレート側凹溝35と、バッフルプレート側凹溝35の両側に形成され、シリンダヘッドカバー側半割部11に接合される断面コ字形状の延長通路接合凹部36と、延長通路5の他端側となる延長通路接合凹部36の先端側端面に接合された端部壁37と、を有している。
バッフルプレート側凹溝35と延長通路接合凹部36は、ヘッドカバー側傾斜面22の傾きに合わせて傾斜するよう形成されており、本実施形態では、本体部30に対して60°傾斜するよう設定されている。つまり、延長通路5の分割面は、延長通路5の傾きに沿って傾くように設定されている。
端部壁37は、バッフルプレート2の本体部30と略平行に形成されており、図8に示すように、シリンダヘッドカバー1にバッフルプレート2が接合された状態において、フランジ部16のフランジ面よりも上方側(図8における下方側)に位置するように設定されている。つまり、端部壁37は、シリンダヘッドヘッドカバー1とシリンダヘッド(図示せず)との分割面に所定の間隔を開けて離間するように設定されている。また、この端部壁37には、シリンダヘッドカバー1にバッフルプレート2を接合した際に、延長通路接合リブ24の端面24bが接合される。
接合凹部33は、断面コ字形状を呈し、シリンダヘッドカバー1に形成された接合リブ20の先端が振動溶着されるものであって、バッフルプレート2の本体部30の外周縁に形成された外周部38と、点火プラグ挿入穴34の周囲にそれぞれ設けられた4つの円形の点火プラグ外周部39a〜39dと、外周部38と点火プラグ外周部39もしくは隣接する点火プラグ外周部39同士を接続するよう設けられた5つの内部隔壁部40a〜40eと、点火プラグ外周部39から延びる3つの補助壁部41a〜41cとから大略構成されている。外周部38は、隣接する延長通路接合凹部36と連続するよう形成されている。
尚、シリンダヘッドカバー1とバッフルプレート2とを振動溶着により接合した際には、延長通路接合リブ24は延長通路接合凹部36と接合され、接合リブ20の外周部25は接合凹部33の外周部38と接合され、接合リブ20の点火プラグ外周部26a〜26dはそれぞれ接合凹部33の点火プラグ外周部39a〜39dと接合され、接合リブ20の内部隔壁部27a〜27dはそれぞれ接合凹部33の内部隔壁部40a〜40dと接合され、接合リブ20の補助壁部28a〜28cはそれぞれ接合凹部33の補助壁部41a〜41cと接合される。つまり、第1オイルセパレータ室3は、延長通路接合リブ24と、外周部25と、点火プラグ外周部26a〜26dと、内部隔壁部27a〜27eとによって画成され、第2オイルセパレータ室4は、外周部25と、点火プラグ外周部26a〜26cと、内部隔壁部27a〜27dと、によって画成されている。
このような第1実施形態においては、シリンダヘッドカバー1とバッフルプレート1との間に形成される第1オイルセパレータ室3からシリンダヘッドカバー1とシリンダヘッド(図示せず)と分割面に延びる延長通路5をシリンダヘッドカバー1とバッフルプレート2とにそれぞれ半割形状に形成し、かつ延長通路5の分割面が傾くように設定されているので、シリンダヘッドカバー1とバッフルプレート2との2部品を振動溶着することで延長通路5を容易に形成することが可能となる。つまり、一端がシリンダヘッドカバー1内の第1オイルセパレータ室3に開口し、他端がシリンダヘッドカバー1とシリンダヘッド(図示せず)との分割面の近傍に位置する延長通路5を、少ない組み立て工数、少ない部品点数で形成することが可能となり、総じてコストの低減を図ることが可能となる。
そして、シリンダヘッドカバー1及びバッフルプレート2に延長通路5の一部を設定するにあたり、シリンダヘッドカバー1とバッフルプレート2とにそれぞれ半割形状に延長通路5が形成され、かつ延長通路5の分割面が当該延長通路5の傾きに沿って傾くように設定されているので、シリンダヘッドカバー1及びバッフルプレート2の型成形での成形性を向上させることができると共に、振動溶着時にシリンダヘッドカバー側半割部12とバッフルプレート側半割部13との接合を良好なものとすることができる。
また、延長通路5は、その他端がシリンダヘッド側に形成されてクランク室(図示せず)と連通するシリンダヘッド側新気導入通路(図示せず)の開口端と対向するよう設定されているので、図示せぬクランク室内に第1オイルセパレータ室3を介して吸気通路から新気を効率よく導入することができると共に、クランク室(図示せず)からブローバイガスの吹き上がりが生じた場合には、ブローバイガスを効率よく第1オイルセパレータ室3内に導入し、ブローバイガス中のオイル成分を分離することが可能となる。
さらに、延長通路5は、シリンダヘッドカバー1とシリンダヘッド(図示せず)との分割面に向かって斜めに延出しているので、第1オイルセパレータ室3と延長通路5との間でのガス流動に伴う通気抵抗を、延長通路5が傾いていない場合に比べて相対的に低減することができる。
以下、本発明の他の実施形態について説明するが、上述した第1実施形態と同一の構成要素については同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図9及び図10を用いて本発明の第2実施形態について説明する。この第2実施形態におけるシリンダヘッドカバー1及びバッフルプレート2は、上述した第1実施形態と略同一構成となっているが、延長通路5の他端開口が、シリンダヘッドカバー1とシリンダヘッド(図示せず)との分割面上に位置するよう形成されている。
詳述すると、延長通路接合凹部36の端部壁45は、図9に示すように、上面45aが延長通路接合リブ24の端面に接合され、下面45bがシリンダヘッドカバー1とシリンダヘッド(図示せず)との分割面上に位置するよう設定されている。
そして、端部壁45の下面45bには、フランジ部16に形成された溝17と連続する端部壁下面側溝46が設けられている。端部壁下面側溝46は、溝17と同様に断面コ字形状を呈し、溝17とともに延長通路5の他端開口を全周に亙って囲んでいる。そして、この端部壁下面側溝46にも、溝17と同様にシール部材(図示せず)が配置可能となっており、シリンダヘッドカバー1がシリンダヘッド(図示せず)に組み付けられた状態において、延長通路5の他端開口を全周に亙ってシール可能な構成となっている。
また、この第2実施形態において、シリンダヘッド側に形成されたシリンダヘッド側新気導入通路(図示せず)の開口端を、シリンダヘッドカバー1とシリンダヘッド(図示せず)との分割面上に設定すれば、延長通路5をこのシリンダヘッド側新気導入通路と直接接続させることも可能である。
このような他の実施形態においても、上述した第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
本発明に係るシリンダヘッドカバー構造が適用されたシリンダヘッドカバーの斜視図。 本発明に係るシリンダヘッドカバー構造の斜視図であって、シリンダヘッドカバーの裏側にバッフルプレートが組み付けられた状態を示す斜視図。 本発明に係るシリンダヘッドカバー構造が適用されたシリンダヘッドカバーの裏側を示す斜視図。 本発明に係るシリンダヘッドカバー構造が適用されたシリンダヘッドカバーの下面図。 本発明に係るシリンダヘッドカバー構造が適用されたバッフルプレートの斜視図。 本発明に係るシリンダヘッドカバー構造が適用されたバッフルプレートの平面図。 本発明に係るシリンダヘッドカバー構造が適用されたバッフルプレートの要部拡大図。 本発明に係るシリンダヘッドカバー構造の斜視図であって、シリンダヘッドカバーの裏側にバッフルプレートが組み付けられた状態の要部拡大図。 本発明の第2実施形態におけるシリンダヘッドカバー構造が適用されたバッフルプレートの要部拡大図。 本発明の第2実施形態におけるシリンダヘッドカバー構造の斜視図であって、シリンダヘッドカバーの裏側にバッフルプレートが組み付けられた状態の要部拡大図。
1…シリンダヘッドカバー
2…バッフルプレート
3…第1オイルセパレータ室
5…延長通路

Claims (2)

  1. シリンダヘッドカバーの裏側に、バッフルプレートを取り付け、両者間にオイルセパレータ室が形成された内燃機関のシリンダヘッドカバー構造において、
    前記シリンダヘッドカバー及び前記バッフルプレートは樹脂材料からなり、両者は振動溶着により接合され、
    前記オイルセパレータ室の外周に接続され、前記シリンダヘッドカバーの側壁に沿って、前記シリンダヘッドカバーとシリンダヘッドとの分割面に向かって斜めに延びる延長通路を有し、
    前記延長通路は、前記シリンダヘッドカバーと前記バッフルプレートとに当該延長通路の一部がそれぞれ半割形状に形成され、
    前記延長通路の分割面は、当該延長通路の傾きに沿って傾いて設定されていると共に、前記バッフルプレートの外周縁における前記シリンダヘッドカバーと前記バッフルプレートとの分割面と連続するよう形成されていることを特徴とする内燃機関のシリンダヘッドカバー構造。
  2. 前記延長通路は、クランク室に新気を導入する新気導入通路であることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関のシリンダヘッドカバー構造。
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