JP2011121878A - 植物の抽苔抑制剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】葉菜類又は根菜類植物の抽苔を抑制する抽苔抑制剤を提供すること。
【解決手段】一般式(1)
21NCH2COCH2CH2COR3 (1)
[式中、R1及びR2は各々独立に、水素原子、アルキル基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリール基又はアラルキル基を示し;R3はヒドロキシ基、アルコキシ基、アシルオキシ基、アルコキシカルボニルオキシ基、アリールオキシ基、アラルキルオキシ基又はアミノ基を示す。〕
で表される5−アミノレブリン酸、その誘導体又はそれらの塩を有効成分とし、葉菜類又は根菜類植物の最適生長栽培条件外で施用するためのものである、葉菜類又は根菜類植物の抽苔抑制剤。
【選択図】なし

Description

本発明は葉菜類又は根菜類の抽苔を抑制する抽苔抑制剤に関する。
植物、特に野菜における葉菜類及び根菜類は、温度条件の変化、日長条件の変化又は栽培期間の長期化により、花茎が伸び出すことが知られており、この現象は抽苔と呼ばれている。例えば、日長条件が長日つまり1日の日照時間が12時間程度以上になることで抽苔する植物を長日植物と呼び、ホウレンソウなどが知られている。一方で、日長条件が短日つまり1日の日照時間が12時間程度未満になることで抽苔する植物を短日植物と呼んでいる。
また、植物の生長にあたっては、品種によって異なるものの、それぞれ最適な環境要因(栽培条件)があり、例えば、その最適な環境要因よりも、低照度、低温、高温、肥料不足や水分不足、水分過多等の環境ストレスによっても抽苔が起こる場合があることが知られている。
植物工場に代表される室内栽培では、栽培環境を制御でき季節や天候の影響を受けずに栽培できる利点があるが、一方で植物の生育に十分な照度を確保することが難しく低照度条件になり易いため、目的とする葉等が十分生長する前に抽苔が起こる可能性があるという課題がある。また、日照時間を長くすることで生長促進を図ることができるが、ホウレンソウなどの長日植物では、日長条件が長日になると抽苔が起こる。
葉菜類や根菜類では、抽苔により、可食部として利用する葉や根の生長が停止する、または望まれる形態とは異なる形態となり、食味も落ちることで、商品価値が著しく低下する、または失われる。
抽苔を抑制する方法としては、時計じかけの照明装置を用いる方法(特許文献1)やカルス誘導を用いる方法(特許文献2)があるが、前者は装置の設備費、電気代が嵩み、後者は4工程もあり煩雑であった。また、植物ホルモンを用いる方法(特許文献3)もあるが、実用には至っていない。
一方、5−アミノレブリン酸、その誘導体又はそれらの塩は、植物分野において植物生長調節作用を有し農薬などに有用なことが知られている(特許文献4,5)。
特開2007−252211号公報 特開平6−343360号公報 特許2898414号公報 特開平7−53487号公報 特開2007−236246号公報
従って、本発明の目的は、簡便な葉菜類又は根菜類植物の抽苔抑制剤を提供することを目的とする。
本発明者は、かかる現状に鑑み鋭意研究を行ったところ、5−アミノレブリン酸、その誘導体又はその塩を通常の栽培条件で葉菜類又は根菜類に施用すれば、特許文献4記載のように葉の部分も生長させるとともに花茎の発生も促進する。しかしながら、全く意外にも、葉菜類等の抽苔が生じるとされる、最適生長栽培条件外の栽培条件、特には、長日、短日、低照度、低温、高温、長期栽培、又は肥料不足の栽培条件下で5−アミノレブリン酸、その誘導体又はその塩を施用した場合には、抽苔が顕著に抑制することを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は下記一般式(1)
21NCH2COCH2CH2COR3 (1)
[式中、R1及びR2は各々独立に、水素原子、アルキル基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリール基又はアラルキル基を示し;R3はヒドロキシ基、アルコキシ基、アシルオキシ基、アルコキシカルボニルオキシ基、アリールオキシ基、アラルキルオキシ基又はアミノ基を示す。]
で表される5−アミノレブリン酸、その誘導体又はそれらの塩を有効成分とし、葉菜類又は根菜類植物の最適生長栽培条件外で施用するためのものである、葉菜類又は根菜類植物の抽苔抑制剤を提供するものである。
また、本発明は、葉菜類又は根菜類植物の最適生長栽培条件外の栽培条件下で、上記一般式(1)で表される5−アミノレブリン酸、その誘導体又はそれらの塩を施用する、葉菜類又は根菜類植物の抽苔抑制方法を提供するものである。
本発明によれば、葉菜類又は根菜類植物の最適生長栽培条件よりも低照度、低温、高温、肥料不足等の環境ストレス下、すなわち通常抽苔が生じやすい条件下で、これらの植物の抽苔を抑制することができる。従って、本発明によれば葉菜類又は根菜類の収穫時期の調節が可能であり、商品価値の低下または損失を防ぐことができる。
本発明の抽苔抑制剤の有効成分は、5−アミノレブリン酸、その誘導体(前記一般式(1))又はそれらの塩である。
一般式(1)中、R1及びR2で示されるアルキル基としては、炭素数1〜24の直鎖又は分岐鎖のアルキル基が好ましく、より好ましくは炭素数1〜18のアルキル基、特に炭素数1〜6のアルキル基が好ましい。炭素数1〜6のアルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基等が挙げられる。
1及びR2で示されるアシル基としては、炭素数1〜24、好ましくは炭素数1〜12の直鎖又は分岐鎖のアルカノイル基、アルケニルカルボニル基、アロイル基又はアリールオキシカルボニル基が好ましく、特に炭素数1〜6のアルカノイル基が好ましい。当該アシル基としては、ホルミル基、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、n−ペンタノイル基、n−ヘキサノイル基、n−ノナノイル基、ベンジルオキシカルボニル基等が挙げられる。
1及びR2で示されるアルコキシカルボニル基としては、総炭素数2〜13のアルコキシカルボニル基が好ましく、特に炭素数2〜7のアルコキシカルボニル基が好ましい。当該アルコキシカルボニル基としては、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、n−プロポキシカルボニル基、イソプロポキシカルボニル基等が挙げられる。
1及びR2で示されるアリール基としては、炭素数6〜16のアリール基が好ましく、例えば、フェニル基、ナフチル基等が挙げられる。
1及びR2で示されるアラルキル基としては、炭素数6〜16のアリール基と上記炭素数1〜6のアルキル基とからなる基が好ましく、例えば、ベンジル基等が挙げられる。
3で示されるアルコキシ基としては、炭素数1〜24の直鎖又は分岐鎖のアルコキシ基が好ましく、より好ましくは炭素数1〜16のアルコキシ基、特に炭素数1〜12のアルコキシ基が好ましい。当該アルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、ペンチルオキシ基、ヘキシルオキシ基、オクチルオキシ基、デシルオキシ基、ドデシルオキシ基等が挙げられる。
3で示されるアシルオキシ基としては、炭素数1〜12の直鎖又は分岐鎖のアルカノイルオキシ基が好ましく、特に炭素数1〜6のアルカノイルオキシ基が好ましい。当該アシルオキシ基としては、アセトキシ基、プロピオニルオキシ基、ブチリルオキシ基等が挙げられる。
3で示されるアルコキシカルボニルオキシ基としては、総炭素数2〜13のアルコキシカルボニルオキシ基が好ましく、特に総炭素数2〜7のアルコキシカルボニルオキシ基が好ましい。当該アルコキシカルボニルオキシ基としては、メトキシカルボニルオキシ基、エトキシカルボニルオキシ基、n−プロポキシカルボニルオキシ基、イソプロポキシカルボニルオキシ基等が挙げられる。
3で示されるアリールオキシ基としては、炭素数6〜16のアリールオキシ基が好ましく、例えば、フェノキシ基、ナフチルオキシ基等が挙げられる。アラルキルオキシ基としては、前記アラルキル基を有するものが好ましく、例えば、ベンジルオキシ基等が挙げられる。
一般式(1)中、R1及びR2としては水素原子が好ましい。R3としてはヒドロキシ基、アルコキシ基又はアラルキルオキシ基が好ましく、より好ましくはヒドロキシ基又は炭素数1〜12、特に炭素数1〜6のアルコキシ基、特にメトキシ基又はヘキシルオキシ基が好ましい。
5−アミノレブリン酸誘導体としては、5−アミノレブリン酸メチルエステル、5−アミノレブリン酸エチルエステル、5−アミノレブリン酸プロピルエステル、5−アミノレブリン酸ブチルエステル、5−アミノレブリン酸ペンチルエステル、5−アミノレブリン酸ヘキシルエステル等が挙げられ、特に5−アミノレブリン酸メチルエステル又は5−アミノレブリン酸ヘキシルエステルが好ましい。
5−アミノレブリン酸又はその誘導体の塩としては、例えば塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、リン酸塩、メチルリン酸、エチルリン酸、亜リン酸塩、次亜リン酸塩、硝酸塩、硫酸塩、酢酸塩、プロピオン酸塩、トルエンスルホン酸塩、コハク酸塩、シュウ酸塩、乳酸塩、酒石酸塩、グリコール酸塩、メタンスルホン酸塩、酪酸塩、吉草酸塩、クエン酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、リンゴ酸塩等の酸付加塩、及びナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩等の金属塩、アンモニウム塩、アルキルアンモニウム塩等が挙げられる。なお、これらの塩は使用時において水溶液又は粉体として用いられる。
以上詳述した5−アミノレブリン酸、その誘導体又はそれらの塩は、水和物又は溶媒和物を形成していてもよく、またいずれかを単独で又は2 種以上を適宜組み合わせて用いることができる。
5−アミノレブリン酸、その誘導体又はそれらの塩は、化学合成、微生物による生産、酵素による生産のいずれの方法によっても製造することができ、具体的には、特開昭48−92328号公報、特開昭62−111954号公報、特開平2−76841号公報、特開平6−172281号公報、特開平7−188133号公報、特開平11−42083号公報等に記載の方法に準じて製造することができる。上記のようにして製造された5−アミノレブリン酸類、それらの精製前の化学反応溶液や発酵液は、有害な物質を含まない限り、分離精製することなくそのまま用いることができる。また市販品なども使用することができる。
本発明の抽苔抑制剤の適用対象となる植物としては、葉菜類又は根菜類であれば特に限定されないが、例えばアカザ科としてはホウレンソウ、テンサイ:アブラナ科としてはアブラナ、コマツナ、ハクサイ、キャベツ、ダイコン、カブ:キク科としてはレタス、シュンギク、ゴボウ:ユリ科としてはタマネギ、ニンニク、ラッキョウ、ニラ、ネギ、アサツキ、ワケギ:ナス科としてはジャガイモ:セリ科としてはニンジン、セルリー:ショウガ科としてはショウガ、ミョウガ:ヤマノイモ科としてはヤマノイモ:サトイモ科としてはサトイモ:スイレン科としてはレンコン:ヒルガオ科としてはサツマイモ:シソ科としてはシソ:イネ科としてはタケノコを挙げることができる。
これらのうち、ホウレンソウ、コマツナ、ハクサイ、ダイコン、アブラナが好適であり、特にホウレンソウが好適である。
本発明において、抽苔抑制剤は、5−アミノレブリン酸、その誘導体又はそれらの塩が含まれておればよいが、これら以外に、必要により植物生長調節剤、糖類、含窒素化合物、酸類、アルコール類、ビタミン類、微量要素、金属塩、キレート剤、防腐剤、防黴剤等を配合することができる。
ここで用いられる植物生長調節剤としては、例えば、エピブラシノライド等のブラシノライド類、塩化コリン、硝酸コリン等のコリン剤、インドール酪酸、インドール酢酸、エチクロゼート剤、1-ナフチルアセトアミド剤、イソプロチオラン剤、ニコチン酸アミド剤、ヒドロキシイソキサゾール剤、過酸化カルシウム剤、ベンジルアミノプリン剤、メタスルホカンブ剤、オキシエチレンドコサノール剤、エテホン剤、クロキンホナック剤、ジベレリン、ストレプトマイシン剤、ダミノジット剤、ベンジルアミノプリン剤、4-CPA剤、アンシミドール剤、イナペンフィド剤、ウニコナゾール剤、クロルメコート剤、ジケブラック剤、メフルイジド剤、炭酸カルシウム剤、ピペロニルブトキシド剤等を挙げることができる。
糖類としては、例えばグルコース、シュクロース、キシリトール、ソルビトール、ガラクトース、キシロース、マンノース、アラビノース、マジュロース、スクロース、リボース、ラムノース、フラクトース、マルトース、ラクトース、マルトトリオースなどが挙げられる。
含窒素化合物としては、例えばアミノ酸(アスパラギン、グルタミン、ヒスチジン、チロシン、グリシン、アルギニン、アラニン、トリプトファン、メチオニン、バリン、プロリン、ロイシン、リジン、グルタミン酸、アスパラギン酸、イソロイシン等)、尿素、アンモニアなどが挙げられる。
酸類としては、例えば有機酸(ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、シュウ酸、フタル酸、安息香酸、乳酸、クエン酸、酒石酸、マロン酸、リンゴ酸、コハク酸、グリコール酸、マレイン酸、カプロン酸、カプリル酸、ミリスチン酸、ステアリン酸、パルミチン酸、ピルビン酸、α-ケトグルタル酸、レブリン酸等)、亜硫酸、硫酸、硝酸、亜リン酸、リン酸、ポリリン酸などが挙げられる。
アルコール類としては、例えばメタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、ペンタノール、ヘキサノール、グリセロールなどが挙げられる。
ビタミン類としては、例えばニコチン酸アミド、ビタミンB6、ビタミンB12、ビタミンB5、ビタミンC、ビタミンB13、ビタミンB1、ビタミンB3、ビタミンB2、ビタミンK3、ビタミンA、ビタミンD2、ビタミンD3、ビタミンK1、α−トコフェロール、β−トコフェロール、γ−トコフェロール、σ−トコフェロール、p−ヒドロキシ安息香酸、ビオチン、葉酸、ニコチン酸、パントテン酸、α―リポニック酸等を挙げることができる。
微量要素としては、例えばホウ素、マンガン、亜鉛、銅、鉄、モリブデン、塩素などが挙げられる。
金属塩としては、例えばカルシウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩などが挙げられる。
キレート剤としては、例えば、アミノカルボン酸系キレート剤(エチレンジアミンテトラ酢酸、ニトリロトリ酢酸、ヒドロキシエチルイミノジ酢酸、ヒドロキシエチルエチレンジアミントリ酢酸、ジエチレントリアミンペンタ酢酸、トリエチレンテトラアミンヘキサ酢酸、ジカルボキシメチルグルタミン酸、ジヒドロキシエチルグリシン、1,3−プロパンジアミンテトラ酢酸、1,3−ジアミノ−2−ヒドロキシプロパンテトラ酢酸など)やホスホン酸系キレート剤(ヒドロキシエチリデンジホスホン酸、メチレンホスホン酸、ホスホノブタントリカルボン酸など)などが挙げられる。これらキレート剤は金属塩として用いても良い。
本発明の抽苔抑制剤は、植物の最適生長栽培条件外、すなわち最適生長栽培条件よりも長日、短日、低照度、低温、高温、長期栽培又は肥料不足である栽培条件下で施用することにより効果を奏する。すなわち、後述の比較例に示すように、5−アミノレブリン酸を通常通り、最適生長栽培条件で栽培している植物に施用すると、植物生長促進効果により、葉や根茎の収穫部位の生長も促進されるが、同時に花茎の生長も促進される。ところが、5−アミノレブリン酸を、その植物の最適生長栽培条件よりも長日、短日、低照度、低温、高温、長期栽培又は肥料不足等のストレスが負荷された条件、すなわち最適栽培条件外の栽培条件下で施用すると、抽苔の発生を抑制する効果が得られる。
ここで、植物の最適生長栽培条件とは、生産者には広く知られているものであり、例えば、ホウレンソウであれば、長日植物であるため、日長条件は短日、照度は50,000lx、温度は15〜20℃、栽培期間は40〜70日、肥料量は10a当たり窒素20〜25kg,リン酸10〜15kg,カリウム10〜15kgであるが、日長条件が長日である場合には、照度は100,000lx、温度は15〜20℃、栽培期間は30〜40日、肥料量は10a当たり窒素20〜25kg,リン酸10〜15kg,カリウム10〜15kgであり、最適生長栽培条件外の栽培条件とは、それ以外の栽培条件を指す。最適生長栽培条件中、例えば、照度について最適生長栽培条件を満たしていても温度が最適生長栽培条件を満たしていなければ、最適栽培条件外の栽培条件である、なお、本発明においては、複数の条件が最適栽培条件外であることが好ましい。
また、最適生長栽培条件よりも長日、短日、低照度、低温、高温、長期栽培又は肥料不足の栽培条件とは、植物の種類により相違するが、当該植物の最適生長栽培条件よりも、日長条件については長日植物では長日、短日植物では短日、照度については10〜99.9%低い、温度については5〜15℃低い、もしくは5〜20℃高い、栽培期間については1日以上長い、又は肥料が20〜90%不足している条件が好ましい。
具体的な本発明の抽苔抑制剤の植物への施用条件としては、対象となる植物の最適生長栽培条件よりも日照条件が低照度、すなわち照度が長日期では100〜90,000lxである条件下で施用するのが好ましく、より好ましくは1,000〜80,000lxであり、さらに好ましくは10,000〜70,000lxであり、短日期では100〜40,000lxである条件下で施用するのが好ましく、より好ましくは1,000〜35,000lxであり、さらに好ましくは10,000〜30,000lxであるが、各植物によって異なり、これに限定されない。
具体的に例を挙げると、ホウレンソウにおいては、照度5,000〜80,000lxが好ましく、さらに好ましくは10,000〜70,000lxが好ましい。
また、生長促進を目的として夜間に人工照明を利用する補光栽培においても同様に使用できる。
温度条件は、低温すなわち0〜15℃または高温すなわち20℃〜40℃が好ましく、より好ましくは0〜10℃または30℃〜40℃であるが、各植物によって異なり、これに限定されない。
本発明の抽苔抑制剤は、茎葉散布処理、土壌潅注処理、水耕潅注処理のいずれの方法で施用しても良い。また、植物の定植前又は挿し木を行う前等に、抽苔抑制剤を吸収処理させても良い。
本剤を茎葉散布処理にて施用する場合、前記5−アミノレブリン酸類を0.001〜10mM、特に0.001〜1mMの濃度で含有せしめ、これを10アール当たり10〜1000L、特に50〜300L使用するのが好ましい。単子葉植物など葉面に薬剤が付着しにくい植物に対しては展着剤を用いることができるが、その種類及び使用量については、特に制限されない。
本剤を土壌潅注処理または水耕潅注処理にて施用する場合、5−アミノレブリン酸類として0.001〜10mM、特に0.001〜1mMの濃度で含有せしめ、圃場栽培においてはこれを10アール当たり10〜1000L、特に50〜300L用いるのが好ましく、鉢植え栽培においてはこれを1株あたり10ml〜10L、特に10ml〜1L用いるのが好ましい。
本剤を用いて定植前又は挿し木を行う前等に吸収処理させる場合、前記5−アミノレブリン酸類をつけ込んで吸収させればよく、つけ込む液の5−アミノレブリン酸類の濃度は0.0001〜1mM、特に0.0001〜0.1mMであることが望ましい。また、つけ込み時間は1秒〜1週間、特に1分〜1日間が望ましい。
処理は1回でも十分な効果は得られるが、複数回処理することにより、更に効果を高めることもできる。この場合には、先の各方法を組合せることもできる。
5−アミノレブリン酸類により、抽苔が抑制される理由は解明されていないが、5−アミノレブリン酸類による環境ストレスの緩和作用によるものと予想される。
次に実施例を挙げて本発明を詳細に説明するが、これらは単に例示の目的で掲げられるものであって、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
〔実施例1〕5−アミノレブリン酸塩酸塩の抽苔抑制効果
ホウレンソウを圃場に播種し慣行法に従い栽培した。土壌は赤土を用いた。個体数は10〜14個体/区、3区/条件とした。
基肥として化成肥料(窒素、リン酸、カリウム各々8%含有)を10a当たり窒素、リン酸、カリウムが各々5kgとなるよう施した。高温を避けるため、播種11日後から17日後までと27日後から33日後(収穫日)まで遮光資材(遮光率31%)を用いて遮光を行った。遮光時の照度は約69,000lxであった。日長は長日条件であり、温度は約25℃であった。
5−アミノレブリン酸塩酸塩処理区においては、播種14日後から概ね1週間ごとに5−アミノレブリン酸塩酸塩を0.006mM含む水溶液を10a当たり100L散布した。
Figure 2011121878
33日間の栽培の結果、対照区に比べ、5−アミノレブリン酸塩酸塩処理区は、抽苔率(抽苔数/個体数)が36.8%低く、抽苔抑制効果が認められた。(表1)
〔実施例2〕
ホウレンソウをポット(上下が仕切られており、上部(面積0.007m2)の土に下部(容量400ml)の水耕液がひもを通じて供給される)に播種し栽培した。土壌は培養土を用い、水耕液は液体肥料(窒素6%、リン酸10%、カリウム5%含有)を窒素成分0.006%含有(栽培途中からは窒素成分0.012%含有)となるよう希釈して用い減少した時に交換した。栽培は室内で、人工照明として、蛍光灯(照度約10,000lx、点灯時間7:00〜18:00)を用いて行った。67日後からは夜間補光(照度3500lx、点灯時間18:00〜23:00)を行った。温度は25℃であった。個体数は、4個体/条件とした。
5−アミノレブリン酸塩酸塩処理区においては、播種36日後から水耕液交換時に5−アミノレブリン酸塩酸塩を0.009mMの濃度となるよう加えた。
Figure 2011121878
81日間の栽培の結果、対照区に比べ、5−アミノレブリン酸塩酸塩処理区は、抽苔率が50%低く、抽苔抑制効果が認められた(表2)。
〔比較例〕
コンテナ2個を用意し、それぞれに土を入れ、ホウレンソウの種を均等に植えた。種苗した日から毎日1回じょうろで水を与えた。コンテナの一方に、5−アミノレブリン酸塩酸塩0.006mMを溶かした水道水を霧吹きで1日1回、50mL程度を散布し、種苗から3週間後に間引きを、38日後に2つのコンテナの収穫を行った。個体数は18〜22であった。照度は約95,000lxであった。
その結果、対照区に比べ、5−アミノレブリン酸塩酸塩処理区は抽苔率が82%高かった。
この結果より、照度が95,000lx以上の条件下では、5−アミノレブリン酸を施用しても、抽苔は抑制されないことが分かる。
Figure 2011121878

Claims (5)

  1. 一般式(1)
    21NCH2COCH2CH2COR3 (1)
    [式中、R1及びR2は各々独立に、水素原子、アルキル基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリール基又はアラルキル基を示し;R3はヒドロキシ基、アルコキシ基、アシルオキシ基、アルコキシカルボニルオキシ基、アリールオキシ基、アラルキルオキシ基又はアミノ基を示す。〕
    で表される5−アミノレブリン酸、その誘導体又はそれらの塩を有効成分とし、葉菜類又は根菜類植物の最適生長栽培条件外で施用するためのものである、葉菜類又は根菜類植物の抽苔抑制剤。
  2. 最適生長栽培条件外が、最適生長栽培条件よりも、長日、短日、低照度、低温、高温、栽培期間の長期化、又は肥料不足である請求項1記載の抽苔抑制剤
  3. 植物が、ホウレンソウ、コマツナ、ハクサイ、ダイコン及びアブラナから選ばれるものである請求項1記載の抽苔抑制剤。
  4. 植物がホウレンソウである請求項1記載の抽苔抑制剤。
  5. 葉菜類又は根菜類植物の最適生長栽培条件外の栽培条件下で、一般式(1)
    21NCH2COCH2CH2COR3 (1)
    [式中、R1及びR2は各々独立に、水素原子、アルキル基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリール基又はアラルキル基を示し;R3はヒドロキシ基、アルコキシ基、アシルオキシ基、アルコキシカルボニルオキシ基、アリールオキシ基、アラルキルオキシ基又はアミノ基を示す。〕
    で表される5−アミノレブリン酸、その誘導体又はそれらの塩を施用する、葉菜類又は根菜類植物の抽苔抑制方法。
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