JP2011121447A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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【課題】空気入りタイヤ側面側から外傷を受けた場合であっても、交換・修復可能な装飾体を有するサイドプロテクターを備えることで、メンテナンス性能に優れ、かつ空気入りタイヤ側面の装飾性や視認性に優れた空気入りタイヤを提供すること。
【解決手段】一対のサイドウォール部1の表面の少なくとも一方に、タイヤ周方向に連続して延びるサイドプロテクター2が配設された空気入りタイヤにおいて、サイドプロテクター2を、タイヤ周方向に沿って断続的に延びる突起部3と、突起部3に形成された取付孔31に装着されて、タイヤ周方向に沿って断続的に突起部3の間で露出する装飾体4と、を有するものとし、突起部3と露出した装飾体4とを交互に並んで、サイドプロテクター2全体として環状をなすものとする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、サイドウォール部の表面に、タイヤ周方向に連続して延びるサイドプロテクターを配設した空気入りタイヤに関する。
近年、車両の高性能化、高出力化に伴い、空気入りタイヤにあっても、高速走行における操縦安定性などを高めるために、リム径を大きくし、かつトレッド幅を増大させることで、その低偏平率化が進んでいる。偏平率の低い空気入りタイヤでは、タイヤ断面高さが低く、路面からリムまでの高さも低くなる。そのため、空気入りタイヤが路肩などに接触すると、タイヤ側面のみならずリムまでもが路肩などに接触し、リムが変形・損傷を受け、エア漏れなどの故障の原因となることがあった。
このようなリムの変形・損傷を防止するために、サイドウォール部の表面にて突出する環状のサイドプロテクターを設ける技術が従来から知られている。例えば、下記特許文献1では、サイドウォールの表面にリムガードが設けられた空気入りタイヤであって、このリムガードが、相互に断面形状の異なる凹部と凸部の組合せをサイドウォールの周方向に向かって交互に連続して配置する構造とされた空気入りタイヤが記載されている。しかしながら、かかる空気入りタイヤが路肩などと激しく接触し、ゴム厚が相対的に薄い凹部が損傷を受けた場合、致命的な故障となる可能性がある。また、かかる空気入りタイヤでは、故障とならない場合であっても、受けた損傷を修復することは非常に困難である。
ところで、特に夜間の視認性を向上することを目的として、下記特許文献2では、サイドウォール部外面に周方向に延びる隆起部を設け、この隆起部の外面に凹状の周方向溝を形成するとともに、受光により光を放射する光放射材を含有し、かつ周方向溝内に嵌着される光放射リング体を設けた空気入りタイヤが記載されている。しかしながら、かかる空気入りタイヤでも、路肩などと接触し、光放射体が損傷を受けた場合、夜間の視認性が低下する。また、かかる空気入りタイヤでは、光放射体が全周に渡って周方向溝内に嵌着されているため、タイヤ走行に伴って光放射体が周方向溝内に固着した場合、光放射体の交換は実質上不可能である。その一方で、タイヤが高速走行をした場合、周方向溝内に光放射体を嵌着しただけでは、光放射体が遠心力で脱落する恐れがある。加えて、かかる空気入りタイヤでは、サイドウォール部外面で隆起部および光放射体の占める体積が大きく、ゴムボリュームが増大する傾向があるため、空気入りタイヤの転がり抵抗や放熱性が悪化する傾向にある。
特開2002−59712号公報 特開2004−122835号公報
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、交換・修復可能な装飾体を有するサイドプロテクターを備えることでメンテナンス性能に優れ、かつタイヤ側面の装飾性や視認性に優れた空気入りタイヤを提供することにある。
上記目的は、下記の如き本発明により達成できる。即ち、本発明に係る空気入りタイヤは、一対のビード部と、前記ビード部からタイヤ径方向外側へ延びる一対のサイドウォール部と、両サイドウォール部間に位置するトレッド部と、を備え、一対の前記サイドウォール部の表面の少なくとも一方に、タイヤ周方向に連続して延びるサイドプロテクターが配設された空気入りタイヤにおいて、前記サイドプロテクターは、タイヤ周方向に沿って断続的に延びる突起部と、前記突起部に形成された取付孔に着脱自在に装着されて、前記突起部の間で露出する装飾体と、を有し、前記突起部と露出した前記装飾体とが交互に並んで、全体として環状をなすことを特徴とする。
上記構成によれば、タイヤ周方向に沿って断続的に延びる突起部に形成された取付孔内で、装飾体が部分的に固定されるため、装飾体が断続的に露出する。これにより、万が一装飾体が取付孔内で固着しても、取付孔から装飾体を容易に取り外すことができる。その結果、路肩などとの接触により、サイドプロテクターが外傷を受けた場合であっても、装飾体を取付孔から取り外し、新たな装飾体と交換することが可能となる。つまり、交換・修復可能な装飾体を有するサイドプロテクターを備えるため、空気入りタイヤのメンテナンス性能に優れる。また、装飾体は、タイヤ周方向に沿って断続的に突起部の間で露出するため、タイヤ側面において特に目立ち易く、タイヤ側面の装飾性や視認性に優れる。
また、上記構成によれば、突起部に取付孔が形成され、この中で装飾体が包み込まれるように装着されるため、単に溝内で装飾体が嵌着される場合に比べて、装飾体の係止力が強い。このため、タイヤが高速走行した場合であっても、装飾体が遠心力により脱落するのを防止することができる。
さらに、上記構成によれば、突起部がタイヤ周方向に沿って断続的に延びるものであるため、突起部を連続的に延びるものとした場合に比べて、サイドプロテクターのゴムボリュームを低減できる。その結果、上記空気入りタイヤでは、軽量化が図れるとともに、放熱性が向上して、空気入りタイヤの耐久性が向上する。
上記空気入りタイヤにおいて、前記サイドプロテクターは、前記突起部の間でタイヤ周方向に沿って延び、かつ前記装飾体にタイヤ径方向内側から当接するガイド部を有し、前記ガイド部よりも前記装飾体がタイヤ軸方向に突出していることが好ましい。かかる構成によれば、突起部の間で、装飾体がガイド部により支えられることから、タイヤ周方向に沿って装飾体が撓むことなく配設される。また、ガイド部よりも装飾体がタイヤ軸方向に突出しているため、タイヤ側面での装飾体の露出面積が増大する。これにより、ガイド部を配設しても装飾体の視認性および交換性を損なうことがない。その結果、装飾体の撓みと脱落とを防止しつつ、タイヤ側面の装飾性や視認性を保持することができる。
上記空気入りタイヤにおいて、前記装飾体の少なくとも一部は、前記サイドウォール部の表面との間に隙間を有するものであることが好ましい。かかる構成によれば、装飾体が外傷を受けた場合であっても、その取り外しが容易となり、交換性が高まるとともに、サイドプロテクター全体の放熱性がより向上する。加えて、サイドプロテクターが泥水や汚水などを被った場合であっても、泥水や汚水などが装飾体とサイドウォール面との隙間から容易に流れ落ちるため、防汚性に優れる。
上記空気入りタイヤにおいて、前記取付孔は、前記突起部の頂面に開口する切込み口を有するものであることが好ましい。かかる構成によれば、突起部の取付孔に装飾体を装着するのがさらに容易となり、交換性が特に高まる。
上記空気入りタイヤにおいて、前記装飾体は、連続して環状に延びるものであることが好ましい。かかる構成によれば、装飾体がサイドプロテクターの全周にて、突起部の取付孔に装着されるため、タイヤ走行中、装飾体が確実に係止される。加えて、装飾体の交換がより容易となる。
本発明の空気入りタイヤの幅方向正面図の一例 図1のI−I矢視断面図の一例 図1のII−II矢視断面図の一例 突起部の幅方向断面図の一例 突起部の幅方向断面図の一例
本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。図1は本発明の空気入りタイヤの幅方向正面図の一例であり、図2は図1のI−I矢視断面図の一例であり、図3は図1のII−II矢視断面図の一例である。この空気入りタイヤは、一対のビード部Bと、ビード部Bの各々からタイヤ径方向外側に延びる一対のサイドウォール部1と、両サイドウォール部1の各々のタイヤ径方向外側端に連なるトレッド部Tとを備える。ビード部Bには、鋼線などの収束体をゴム被覆してなる環状のビードコアが配設されている。
一対のビード部Bの間には、カーカスプライ7がトロイド状に架け渡されるようにして配され、ビードコアの周りで内側から外側に折り返されている。カーカスプライ7の内周側には、空気圧保持のためのインナーライナーゴムが配されている。トレッド部Tのカーカスプライ7のタイヤ径方向外側には、1枚または複数のベルト5が積層され、更にその外周にトレッドゴムが積層されている。トレッド部Tの表面には、タイヤ周方向に延びる主溝やタイヤ幅方向に延びる横溝などが必要に応じて形成され、リブ基調やブロック基調の各種トレッドパターンが形成されている。
この空気入りタイヤでは、一対のサイドウォール部1の表面の少なくとも一方に、タイヤ周方向に連続して延びるサイドプロテクター2が配設されている。サイドプロテクター2は、タイヤ周方向に沿って断続的に延びる突起部3と、突起部3に形成された取付孔31に装着されて、タイヤ周方向に沿って断続的に突起部3の間で露出する装飾体4と、を有する。突起部3と露出した装飾体4とは交互に並んでおり、その結果サイドプロテクター2は、全体として環状をなしている。かかる構成によれば、タイヤ周方向に沿って断続的に延びる突起部3に形成された取付孔31内で、装飾体4が部分的に固定されるに過ぎないため、万が一装飾体4が取付孔31内で固着しても、取付孔31から装飾体4を容易に取り外すことができる。
サイドプロテクター2は、サイドウォール部1の表面に配設される。具体的には、サイドプロテクター2は、サイドウォール部1のタイヤ径方向外側端部分であるバットレス部分から、タイヤ径方向内側のリムR付近までの間に配設される。ただし、リムRの変形・損傷を効果的に防止するためには、サイドウォール部1の表面におけるタイヤ最大幅付近からリムRのタイヤ径方向外側端付近までの間に配設されることが好ましい。
図2に示すとおり、サイドプロテクター2は、突起部3と、突起部3の取付孔31に装着された装飾体4とを有する。この突起部3は、タイヤ周方向に沿って断続的に延びるものであるため、突起部3を連続的に延びるものとした場合に比べて、サイドプロテクター2のゴムボリュームを低減できる。その結果、空気入りタイヤの軽量化が図れるとともに、放熱性が向上して、空気入りタイヤの耐久性が向上する。サイドプロテクター2の全周長に占める突起部3の総周長の割合は、20〜70%であることが好ましく、35〜45%であることがより好ましい。突起部3の総周長の割合をかかる範囲内とすることで、装飾体4の装飾性や視認性を十分に確保しつつ、突起部3により装飾体4を確実に係止することができる。突起部3のタイヤ径方向幅は特に限定されるものではないが、例えば14.0〜21.6mmのものが例示される。また、突起部3の突起高さも特に限定されるものではないが、例えば5.3〜10.7mmのものが例示される。また、サイドプロテクターを構成する突起部3の数は、4〜16個であることが好ましく、6〜10個であることがより好ましい。突起部3の数を上記範囲内としたとき、遠心力による装飾体の脱落を効果的に防止することができる。
この空気入りタイヤでは、サイドプロテクター2を構成する突起部3の取付孔31は、図2に示すとおり、タイヤ軸方向断面で円形状となるように構成されている。また、この取付孔31は、突起部3の頂面に開口する切込み口32を有する。かかる構成によれば、突起部3の取付孔31に装飾体4を装着するのがさらに容易となる。切り込み口32の切り込み幅は特に限定されるものではないが、例えば1.0mm以下のものが例示される。
この空気入りタイヤでは、装飾体4がタイヤ周方向に沿って断続的に突起部3の間で露出するため、タイヤ側面において特に目立ち易い。装飾体4の材料として、カーボンブラックを配合した通常の黒色ゴムを使用してもよく、あるいは着色剤としての無機、有機顔料を配合した、白色ゴム、黄色ゴム、赤色ゴムなどのカラーゴムを使用してもよい。装飾体4をカラーゴムで構成した場合、タイヤ側面の装飾性や視認性がより優れる。
また、装飾体4の材料として、受光した光を反射する反射材を配合した光反射性ゴム、蛍光作用を有する蛍光物質を配合した蛍光性ゴム、あるいは硫化亜鉛(ZnS)やアルミン酸塩などの蓄光物を配合した蓄光性ゴムを使用してもよい。装飾体4を蓄光性ゴムで構成した場合、空気入りタイヤ側面の装飾性や視認性、特に夜間の視認性がさらに優れるため好ましい。
装飾体4は、連続して環状に延びるものであることが好ましい。かかる構成によれば、装飾体4がサイドプロテクター2の全周にて、突起部3の取付孔31に装着されるため、タイヤ走行中、装飾体4が確実に係止される。加えて、装飾体4の交換がより容易となる。一方、装飾体4を複数本で構成し、これらを全て同色のものとしてもよく、あるいは複数色のものとしてもよい。装飾体4を複数本で構成し、かつ複数色で構成した場合、空気入りタイヤ側面の装飾性に優れる。なお、装飾体4のタイヤ径方向幅は特に限定されるものではないが、例えば2〜6mmのものが例示される。
図1および図3に示すとおり、この空気入りタイヤでは、サイドプロテクター2が、突起部3の間でタイヤ周方向に沿って延び、かつ装飾体4にタイヤ径方向内側から当接するガイド部6を有する。装飾体4は、ガイド部6よりもタイヤ軸方向に突出している。なお、この空気入りタイヤでは、サイドプロテクター2が、装飾体4にタイヤ径方向内側および外側から当接する2つのガイド部6を有する。かかる構成によれば、突起部3の間で、装飾体4がガイド部6により支えられることから、タイヤ周方向に沿って装飾体4が撓むことなく配設される。また、ガイド部6よりも装飾体4がタイヤ軸方向に突出しているため、タイヤ側面での装飾体4の露出面積が増大する。これにより、ガイド部6を配設しても装飾体4の視認性および交換性を損なうことがない。その結果、装飾体4の撓みと脱落とを防止しつつ、タイヤ側面の装飾性や視認性を保持することができる。なお、本実施形態のように、サイドプロテクター2が、装飾体4にタイヤ径方向内側および外側から当接する2つのガイド部6を有する場合、装飾体4の撓みをより確実に防止できるため好ましい。
図1に示すとおり、この空気入りタイヤでは、装飾体4とサイドウォール部1の表面との間に隙間を有する。かかる構成によれば、装飾体4が外傷を受けた場合であっても、その取り外しが容易となり、交換性が高まるとともに、サイドプロテクター2全体の放熱性がより向上する。加えて、サイドプロテクター2が泥水や汚水などを被った場合であっても、泥水や汚水などが装飾体とサイドウォール部1の表面との隙間から容易に流れ落ちるため、防汚性に優れる。装飾体4とサイドウォール部1の表面との間の隙間間隔としては、0.2〜1.0mmが例示される。
本発明の空気入りタイヤは、一対のサイドウォール部の表面の少なくとも一方に、タイヤ周方向に連続して延びるサイドプロテクターを上述の如く配設する以外は、通常の空気入りタイヤと同等であり、従来公知の材料、形状、構造、製法などが何れも本発明に採用することができる。
[他の実施形態]
(1)前述の実施形態では、サイドプロテクター2を構成する突起部3の取付孔31を、タイヤ幅方向断面で円形状となるように構成した例を示した。しかしながら本発明においては、図4(a)および(b)に示すとおり、突起部3の取付孔31を、タイヤ幅方向断面で三角形状や台形状のような多面形状とし、装飾体4も同様にタイヤ幅方向で三角形状や台形状のような多面形状としてもよい。この場合、露出する装飾体4が角部を有することとなるため、特に装飾体4を光反射性ゴム、蛍光性ゴム、あるいは蓄光性ゴムで構成した場合、視認性や装飾性がより向上する。
(2)また、本発明においては、図5(a)−(c)に示すとおり、突起部3の取付孔31を、頂面側が幅広となるように構成し、装飾体4も同様に、タイヤ幅方向外側部分が幅広となるように構成してもよい。この場合、装飾体4のタイヤ幅方向外側部分が幅広となるため、取付孔31により確実に係止され、タイヤ走行中に装飾体4が脱離することを防止することができる。加えて、装飾体4のタイヤ幅方向外側部分が幅広となるため、装飾体4がより目立つこととなり、空気入りタイヤ側面の装飾性や視認性がより向上する。
(3)前述の実施形態では、サイドウォール部1の表面の少なくとも一方に、突起部3と、突起部3の取付孔31に装着された装飾体4とを有し、タイヤ周方向に連続して延びるサイドプロテクター2を1列のみ配設した例を示した。しかしながら、本発明においては、突起部と、突起部の取付孔に装着された装飾体とを有し、タイヤ周方向に連続して延びるサイドプロテクターを複数列配設し、かつタイヤ径方向最内側のサイドプロテクターを基準に、他のサイドプロテクターの突起部の位相をずらすように構成してもよい。この場合、サイドプロテクターに起因するロードノイズを低減することができるとともに、空気入りタイヤ側面の装飾性や視認性がより向上する。
以下、本発明の構成と効果を具体的に示す実施例などについて説明する。なお、実施例などにおける評価項目は下記のようにして測定を行った。
(1)サイドウォール部重量
空気入りタイヤからサイドウォール部を構成する部材のみを切り出し、その重量を測定した。比較例1の重量を100として指数評価し、指数が小さいほどサイドウォール部の重量が軽いことを示す。
(2)メンテナンス性能
テストタイヤ(タイヤサイズ:225/45R17)を使用し、進入速度5km/hで、縁石に対して進入角度5度で接触させた後の、空気入りタイヤのメンテナンス性能を評価した。縁石との接触により、故障に繋がる致命的な傷が形成された場合を×、致命的ではないものの修復不可能な傷が形成された場合を△、傷が形成されても修復可能である場合を○とした。
(3)放熱性
ECE−R30の高速耐久試験法に準拠し、規定時間を走行させた後、サイドプロテクターの表面温度を測定した。比較例1の表面温度を100として指数評価し、指数が大きいほど放熱性が優れることを示す。
実施例1
図1〜3に示すとおり、サイドウォール部1の表面の少なくとも一方に、突起部3と、突起部3の取付孔31に装着された装飾体4と、装飾体4にタイヤ径方向内側および外側から当接するガイド部6と、を有し、タイヤ周方向に連続して延びるサイドプロテクター2を配設した空気入りタイヤを製造した。かかる空気入りタイヤを用いて、上記評価を行った結果を表1に示す。
比較例1
タイヤ周方向に沿って連続的に延びる突起部のみを有し、装飾体およびガイド部を有しないこと以外は実施例1と同じ構成を有する空気入りタイヤを製造した。かかる空気入りタイヤを用いて、上記評価を行った結果を表1に示す。
比較例2
タイヤ周方向に断続的に延びる突起部と、突起部の間に位置する凹状の凹部とを有し、装飾体およびガイド部を有しないこと以外は実施例1と同じ構成を有する空気入りタイヤを製造した。かかる空気入りタイヤを用いて、上記評価を行った結果を表1に示す。
Figure 2011121447
表1の結果から、比較例1の空気入りタイヤに比べて、実施例1の空気入りタイヤは、サイドウォール部の重量が低減され、かつ放熱性が向上していることがわかる。さらに、実施例1の空気入りタイヤは、装飾体が受傷しても交換可能であるため、メンテナンス性能に優れることがわかる。一方、比較例2の空気入りタイヤは、特に凹部が受傷した場合に致命的な故障に繋がり、凹部の交換が不可能であるため、受けた損傷を修復することは非常に困難であった。
1:サイドウォール部
2:サイドプロテクター
3:突起部
4:装飾体
6:ガイド部

Claims (5)

  1. 一対のビード部と、前記ビード部からタイヤ径方向外側へ延びる一対のサイドウォール部と、両サイドウォール部間に位置するトレッド部と、を備え、一対の前記サイドウォール部の表面の少なくとも一方に、タイヤ周方向に連続して延びるサイドプロテクターが配設された空気入りタイヤにおいて、
    前記サイドプロテクターは、タイヤ周方向に沿って断続的に延びる突起部と、前記突起部に形成された取付孔に着脱自在に装着されて、前記突起部の間で露出する装飾体と、を有し、前記突起部と露出した前記装飾体とが交互に並んで、全体として環状をなすことを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記サイドプロテクターは、前記突起部の間でタイヤ周方向に沿って延び、かつ前記装飾体にタイヤ径方向内側から当接するガイド部を有し、前記ガイド部よりも前記装飾体がタイヤ軸方向に突出している請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記装飾体の少なくとも一部が、前記サイドウォール部の表面との間に隙間を有する請求項1または2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記取付孔が、前記突起部の頂面に開口する切込み口を有する請求項1〜3のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記装飾体が、連続して環状に延びるものである請求項1〜4のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
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