JP2011116579A - 水素生成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】水素生成装置の内部圧力が低下している場合においても水素生成装置より下流流路へのガス漏れを検知することが可能な水素生成装置を提供すること。
【解決手段】水素生成器1と、原料ガス供給源からの原料ガスを水素生成器1に供給する原料ガス流路2と、水素生成器1への原料ガスの供給・遮断を行なう原料ガス遮断弁3と、水素生成器1での水蒸気改質により生成した水素リッチな燃料ガスを排出する燃料ガス流路6と、水素生成器1からの燃料ガスの排出・遮断を行なう燃料ガス遮断弁7と、燃料ガス遮断弁7の下流に設けられガス漏れを検知するガス漏れ検知器12とを備え、ガス漏れ検知に関する一連の運転を制御する制御部14とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、改質触媒を用いて原料および水蒸気から水素リッチな燃料ガスを生成する水素生成装置に関するものである。
水素生成装置を良好に運転させるためには、流路からのガス漏れを検知することが好ましい。特に、装置の運転停止時において密閉区間を形成する範囲でのガス漏れ部位は、運転停止時において内部温度低下に伴なった圧力低下によって外部から空気を吸入し触媒を劣化させる原因となる。
従来のガス漏れ検知を行なう水素生成装置としては、水素生成装置を含む密閉空間の圧力低下によりガス漏れ検知を行なうものがあった(例えば、特許文献1参照)。また、水素生成装置を配備したパッケージ内にガス検知センサを設け、水素生成装置からパッケージ内部に漏れ出したガス漏れ検知を行なうものもあった(例えば、特許文献2参照)。図5は、前記特許文献1に記載された従来の水素生成装置を用いた燃料電池システムを示すものである。
図5に示す燃料電池システムでは、原料ガスと水蒸気から燃料ガスを生成する水素生成器101と、水素生成器を加熱するバーナ102と、燃料ガスと空気を用いて発電を行なう燃料電池103と、原料ガスを水素生成器に供給する原料ガス流路104と、燃料電池に生成した燃料ガスを供給する燃料ガス流路105と、生成した燃料ガスを燃料電池をバイパスさせる燃料ガスバイパス流路106と、燃料電池から排出される燃料ガスをバーナに供給する燃料オフガス流路107と、原料ガスの供給・遮断を行なう遮断弁108と、燃料ガスバイパス流路への燃料ガスの通流・遮断を行なう遮断弁109と、燃料電池への燃料ガスの供給・遮断を行なう遮断弁110と、燃料電池からの燃料ガスの排出・遮断を行なう遮断弁111と、水素生成器の圧力を検知する圧力センサ112とを備えていた。そして、水素生成器のガス漏れ検知を行なうときには、遮断弁108を開放し、かつ遮断弁109、110、111は閉止する。原料ガスを図示していないポンプで圧送し、遮断弁109、110より上流の水素生成器101およびガス流路に圧力を印加する。圧力センサ112の圧力が所定値よりも高くなったら図示していないポンプを停止させ、遮断弁108を閉止し、遮断弁108、109、110で囲まれた水素生成器101およびガス流路を含む区間を密閉区間にし、所定時間(例えば5分)における圧力低下を監視することにより、ガス漏れ検知を行なう。
また漏れ検知動作の実行時期としては、燃料電池システムの出荷前、燃料電池システムの起動直前、出荷後の配管や部品の組み替え時、出荷後の配管や部品の交換時、燃料電池システムのメンテナンス時が開示されている。
特開2008−108446号公報(第7−16頁、図1−4) 特開2003−229148号公報(第6−9頁、図1−3)
しかしながら、前記従来の構成では圧力低下によりガス漏れ検知を行なうため、水素生成装置が継続的に温度低下をしているときには内部圧力も低下するためガス漏れ検知を行
なうことができない。一般的に水素生成装置が水素生成を継続しているときには水素生成器101内部の温度は500℃〜800℃と高温であるため、水素生成装置は水素生成を停止すると約30℃程度の常温まで温度低下することになるが、この間のガス漏れ検知を行なうことができないという課題があった。この間のガス漏れに関しては、水素生成装置からパッケージ内部に漏れ出したガス漏れに関しては特許文献2記載のガス検知センサにより検知することができるが、一方、遮断弁109を介して下流の燃料ガス流路に漏れ出すガス漏れは、燃焼を停止しているバーナ102を通じてシステムの外部に排出されるため、ガス漏れ検知を行なうことができない。すなわち、水素生成装置が水素生成を停止してから、約30℃程度の常温まで温度低下するまでの間において、水素生成装置より下流の遮断弁での内部リークによるガス漏れを検知することができない、という課題を有していた。
そこで本発明は、前記従来の課題を解決するもので、水素生成器の内部圧力が低下している場合においても水素生成器より下流流路へのガス漏れを検知することが可能な水素生成装置を提供することを目的とする。
上述した従来の課題を解決するために、第1の本発明は、原料ガスを用いて水素リッチな燃料ガスを生成する水素生成器と、原料ガスを原料供給源から水素生成器に供給する原料ガス流路と、原料ガス流路に設けられた原料ガス遮断弁と、燃料ガスを水素生成器から排出する燃料ガス流路と、燃料ガス流路に設けられ水素生成器から排出された燃料ガスを通流または遮断する燃料ガス遮断弁と、燃料ガス遮断弁の下流に設けられガス漏れを検知するガス漏れ検知手段と、原料ガス遮断弁と燃料ガス遮断弁との弁の開閉を制御する制御部とを備える水素生成装置である。
本構成によると、制御部は水素生成器の運転停止時において原料ガス遮断弁と燃料ガス遮断弁を遮断した後、原料ガス遮断弁を開放かつ燃料ガス遮断弁を閉止し、ガス漏れ検知手段によりガス漏れを検知することができる。
本発明の水素生成装置によれば、水素生成装置の内部圧力が低下している場合においても水素生成装置より下流流路へのガス漏れを検知することすることができる。
本発明の実施の形態1における水素生成装置のブロック図 本発明の実施の形態2における水素生成装置のブロック図 本発明の実施の形態3における水素生成装置のブロック図 本発明の実施の形態4における水素生成装置のブロック図 従来の水素生成装置を用いた燃料電池システムのブロック図
第1の本発明は、原料ガスを用いて水素リッチな燃料ガスを生成する水素生成器と、原料ガスを原料供給源から水素生成器に供給する原料ガス流路と、原料ガス流路に設けられた原料ガス遮断弁と、燃料ガスを水素生成器から排出する燃料ガス流路と、燃料ガス流路に設けられ水素生成器から排出された燃料ガスを通流または遮断する燃料ガス遮断弁と、燃料ガス遮断弁の下流に設けられガス漏れを検知するガス漏れ検知手段と、原料ガス遮断弁と燃料ガス遮断弁との弁の開閉を制御する制御部とを備える水素生成装置である。
本構成によると、制御部は水素生成器の運転停止時において原料ガス遮断弁と燃料ガス遮断弁を遮断した後、原料ガス遮断弁を開放かつ燃料ガス遮断弁を閉止し、ガス漏れ検知
手段によりガス漏れを検知することができる。
また第2の本発明は、第1の本発明の水素生成装置において、ガス漏れ検知手段は点火動作を行なう点火器と、点火器近傍での火炎を検知する火炎検知器とを備える水素生成装置である。
本構成によると、制御部は水素生成器の運転停止時において原料ガス遮断弁と燃料ガス遮断弁を遮断した後、原料ガス遮断弁を開放かつ燃料ガス遮断弁を閉止し、点火器に点火動作を行なわせ、火炎検知器での火炎検知の有無によりガス漏れを検知することができる。
なお、燃料ガスの少なくとも一部を燃焼させる燃焼器を備え、点火器および火炎検知器を燃焼器に備えることは、ガス漏れ検知手段としての点火器および火炎検知器を、燃料ガス生成運転中においては、燃焼器での点火用の点火器および、燃焼器での燃焼検知用の火炎検知器として兼用することができる。
また第3の本発明は、第1の本発明または第2の本発明の水素生成装置において、燃料ガス遮断弁を燃料ガス流路に対して直列に複数備え、制御部は原料ガス遮断弁を開放するときに、複数の燃料ガス遮断弁のうち任意の1つのみを遮断することを特徴とする水素生成装置である。
本構成によると、制御部は水素生成器の運転停止時において原料ガス遮断弁と燃料ガス遮断弁を遮断した後、原料ガス遮断弁を開放かつ、燃料ガス流路に対して直列に複数備えた燃料ガス遮断弁のうち任意の1つのみを遮断することにより、遮断した燃料ガス遮断弁に対してガス漏れ検知手段によりガス漏れを検知することができる。
また第4の本発明は、第1の本発明から第3の本発明のいずれか1つの発明の水素生成装置において、燃料ガス遮断弁の下流に設けられた漏洩ガスを希釈する希釈手段を備える水素生成装置である。
本構成によると、制御部がガス漏れを検知したときは、制御部は希釈手段を用いて燃料ガス遮断弁より下流の燃料ガス流路に漏洩したガスを希釈して燃料ガス流路より排出することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって、本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の本実施の形態1における水素生成装置の構成を示すブロック図である。
本実施の形態における水素生成装置は、触媒を用いて都市ガスやプロパンガスなどの炭化水素系の原料ガスを水蒸気改質することにより水素リッチは燃料ガスを生成する水素生成器1と、原料ガス供給源からの原料ガスを水素生成器1に供給する原料ガス流路2と、水素生成器1への原料ガスの供給・遮断を行なう原料ガス遮断弁3と、水蒸気供給源からの水蒸気を水素生成器1に供給する水蒸気流路4と、水素生成器1への水蒸気の供給・遮断を行なう水蒸気遮断弁5と、水素生成器1での水蒸気改質により生成した水素リッチな燃料ガスを排出する燃料ガス流路6と、水素生成器1からの燃料ガスの排出・遮断を行なう燃料ガス遮断弁7と、水素生成器1内部の触媒を加熱するバーナ8と、燃焼ガス供給源からの燃焼ガスをバーナ8に供給する燃焼ガス流路9と、バーナ8への燃焼ガスの供給・遮断を行なう燃焼ガス遮断弁10と、改質触媒の温度を検知する温度センサ11と、燃料
ガス遮断弁7の下流に設けられガス漏れを検知するガス漏れ検知器12と、ガス漏れ時に漏洩ガスを希釈する空気を供給する送風機13と、ガス漏れ検知に関する一連の運転を制御する制御部14とを備える。
なお、本実施の形態における構成部材としてのガス漏れ検知器12は、本発明におけるガス漏れ検知手段の具体的な実施の一例である。また、本実施の形態における構成部材としての送風機13は、本発明における希釈手段の具体的な実施の一例である。また、送風機13としては、ファン、ブロワ、ポンプ等を用いることができる。
まず、本実施の形態における水素生成装置の燃料ガス生成に関して、具体的動作を説明する。
図1に示す水素生成装置では、原料ガス遮断弁3を開とすることにより、原料供給源から供給された都市ガスまたはプロパンは含有する付臭成分を図示していない脱硫器で除去された後、原料ガスとして原料ガス流路2を通じて水素生成器1に供給される。また水素生成器1での改質反応に必要な水蒸気は、水蒸気遮断弁5を開とすることにより、水蒸気供給源から水蒸気流路4を通じて水素生成器1に供給される。水素生成器1では供給された原料ガスと水蒸気を混合した後、触媒を用いて水蒸気改質することにより水素リッチな燃料ガスを生成する。生成された水素リッチな燃料ガスは、燃料ガス遮断弁7を開とすることにより、燃料ガス流路6を通じて水素生成装置の系外に排出される。なお排出される燃料ガスは、図示していない水素を用いて発電を行なう燃料電池などの水素利用デバイスに供給することができる。また水素生成器1での燃料ガス生成に必要な熱は、燃焼ガス遮断弁10を開とすることにより、燃焼ガス供給源から燃焼ガス流路9を通じて燃焼ガスをバーナ8に供給し燃焼させることにより、燃焼熱を水素生成器1に供給し、水素生成器1の昇温・温度維持を温度センサ11から温度検出値を用いて実施する。
次に、本実施の形態における水素生成装置のガス漏れ検知に関して、具合的動作を説明する。
制御部14は、水素生成器1での水素生成運転停止において、原料ガス遮断弁3、水蒸気遮断弁5、燃焼ガス遮断弁10を遮断し、各々原料ガス、水蒸気、燃焼ガスの供給を遮断するとともに、燃料ガス遮断弁7を遮断し、水素生成器1を密閉することにより燃料ガス流路6下流等からの空気流入を防止する。また燃料ガス流路6の下流は水素利用デバイスと切り離し、大気に対して開放状態にする。制御部14は、水素生成運転時においては水素生成器1の昇温・温度維持を検知する温度センサ11から温度検出値を流用することにより、水素生成器1の温度が原料ガスによる触媒への炭素析出が発生しない所定温度(たとえば500℃)以下になると、燃料ガス遮断弁7を遮断した状態で原料ガス遮断弁3を開放し、原料ガス流路2、水素生成器1および、燃料ガス遮断弁7より上流の燃料ガス流路6を含む区間の圧力を原料ガス供給源と同等の圧力にする。一方、制御部14はガス漏れ検知器12からの検知信号を監視し、検知信号が「ガス漏れ」と判断できる値を検知したときは、燃料ガス遮断弁7からの内部リークによるガス漏れを検知する。さらに制御部14は、ガス漏れを検知すると、原料ガス遮断弁3を閉止し、送風機13を作動させ、漏洩ガスを着火しない濃度まで十分に希釈して水素生成装置の系外に排出する。また、検知信号が「ガス漏れなし」と判断できる値を検知したときは、原料ガス遮断弁3を閉止し、ガス漏れ検知動作を終了する。
本実施の形態における水素生成装置の構成をとると、水素生成運転停止後の水素生成器1が温度低下することによる内部圧力低下が発生する期間においても、制御部14はガス漏れ検知器12からの検知信号を監視することにより、原料ガス遮断弁3を開放することにより水素生成器1を含む密閉区間を原料ガス供給源と同等の圧力(正圧)にし、大気圧
と同等である燃料ガス遮断弁7下流の間に圧力差を与えることができるため、差圧によって燃料ガス遮断弁7からの内部リークによるガス漏れを検知することができる。
また本実施の形態における水素生成装置の構成では、ガス漏れ時に漏洩ガスを希釈する空気を供給する送風機13からの送風空気を燃料ガス遮断弁7より下流の燃料ガス流路6に供給するように構成したことにより、制御部14がガス漏れを検知したときにおいて、送風機13を作動させることにより送風空気を燃料ガス遮断弁7より下流の燃料ガス流路6に供給し、漏洩ガスを空気で希釈することができるため、漏洩ガスを着火しない濃度まで十分に希釈して水素生成装置の系外に排出することができる。
なお本実施の形態におけるガス漏れ検知では、制御部は温度センサ11からの温度検出値を基にガス漏れ検知の一連の動作を実施したが、この限りではなく、予め実験的に得られる停止からの時間経過と温度低下の関係を基に、所定時間の経過に応じて一連の動作を実施してもよい。またなお上述したガス漏れ検知の動作は、水素生成装置が水素生成を停止してから約30℃程度の常温まで温度低下するまでの間において、複数回実施してもよい。
また本実施の形態においては、希釈手段として送風機13を用いたがこれの限りではなく、希釈手段として窒素やアルゴンなどの不活性ガスボンベを用い、不活性ガスでの希釈を行なってもよい。
(実施の形態2)
図2は、本発明の本実施の形態2における水素生成装置の構成を示すブロック図である。
図2において、図1と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。また、本実施の形態における水素生成装置の燃料ガス生成に関する具体的動作に関しても、実施の形態1と同じであり、説明を省略する。
本実施の形態における水素生成装置は、実施の形態1における水素生成装置と比して、ガス漏れ検知手段の具体的な実施の一例であるガス漏れ検知器12の代わりに、高圧放電により点火動作を行なうイグナイタ21と、イグナイタ21近傍での火炎をイオン電流により検知するフレームロッド22とを備える点で異なる。
なお、本実施の形態における構成部材としてのイグナイタ21および、フレームロッド22は、各々、本発明における、点火器および、火炎検知器の具体的な実施の一例である。
次に、本実施の形態における水素生成装置のガス漏れ検知に関して、具合的動作を説明する。
図2に示す水素生成装置では、制御部14は、水素生成器1での水素生成運転停止において、原料ガス遮断弁3、水蒸気遮断弁5、燃焼ガス遮断弁10を遮断し、各々原料ガス、水蒸気、燃焼ガスの供給を遮断するとともに、燃料ガス遮断弁7を遮断し、水素生成器1を密閉することにより燃料ガス流路6下流等からの空気流入を防止する。また燃料ガス流路6の下流は水素利用デバイスと切り離し、大気に対して開放状態にする。制御部14は、水素生成運転時においては水素生成器1の昇温・温度維持を検知する温度センサ11から温度検出値を流用することにより、水素生成器1の温度が原料ガスによる触媒への炭素析出が発生しない所定温度(たとえば500℃)以下になると、燃料ガス遮断弁7を遮断した状態で原料ガス遮断弁3を開放し、原料ガス流路2、水素生成器1および、燃料ガ
ス遮断弁7より上流の燃料ガス流路6を含む区間の圧力を原料ガス供給源と同等の圧力にする。
一方、制御部14はイグナイタ21を高圧放電させ点火動作を行ない、フレームロッド22の検知信号を監視し、検知信号が「火炎あり」と判断できる値を検知したときは「ガス漏れあり」と判断し、燃料ガス遮断弁7からの内部リークによるガス漏れを検知する。さらに制御部14は、ガス漏れを検知すると、原料ガス遮断弁3を閉止し、送風機13を作動させ、漏洩ガスを着火しない濃度まで十分に希釈して水素生成装置の系外に排出する。また、検知信号が「火炎なし」と判断できる値を検知したときは「ガス漏れなし」と判断し、原料ガス遮断弁3を閉止し、ガス漏れ検知動作を終了する。
本実施の形態における水素生成装置の構成をとると、水素生成運転停止後の水素生成器1が温度低下することによる内部圧力低下が発生する期間においても、制御部14はイグナイタ21への高圧放電による点火動作と、フレームロッド22からの検知信号による火炎有無を監視することにより、原料ガス遮断弁3を開放することにより水素生成器1を含む密閉区間を原料ガス供給源と同等の圧力(正圧)にし、大気圧と同等である燃料ガス遮断弁7下流の間に圧力差を与えることができるため、差圧によって燃料ガス遮断弁7からの内部リークによるガス漏れを検知することができる。
また本実施の形態における水素生成装置の構成では、ガス漏れ時に漏洩ガスを希釈する空気を供給する送風機13からの送風空気を燃料ガス遮断弁7より下流の燃料ガス流路6に供給するように構成したことにより、制御部14がガス漏れを検知したときにおいて、送風機13を作動させることにより送風空気を燃料ガス遮断弁7より下流の燃料ガス流路6に供給し、漏洩ガスを空気で希釈することができるため、漏洩ガスを着火しない濃度まで十分に希釈して水素生成装置の系外に排出することができる。
なお本実施の形態におけるガス漏れ検知では、制御部は温度センサ11からの温度検出値を基にガス漏れ検知の一連の動作を実施したが、この限りではなく、予め実験的に得られる停止からの時間経過と温度低下の関係を基に、所定時間の経過に応じて一連の動作を実施してもよい。またなお上述したガス漏れ検知の動作は、水素生成装置が水素生成を停止してから約30℃程度の常温まで温度低下するまでの間において、複数回実施してもよい。
また本実施の形態においては、希釈手段の具体的な実施の一例として送風機13を用いたがこれの限りではなく、希釈手段として窒素やアルゴンなどの不活性ガスボンベを用い、不活性ガスでの希釈を行なってもよい。
また本実施の形態においては点火器の具体的な実施の一例として、高圧放電により点火動作を行なうイグナイタ21を用いたがこれの限りではなく、通電加熱により高温点火動作を行なう点火ヒータを用いてもよい。また、火炎検知器の具体的な実施の一例として、火炎をイオン電流により検知するフレームロッド22を用いたがこれの限りではなく、火炎による温度上昇を検知する火炎温度センサを用いてもよい。
(実施の形態3)
図3は、本発明の実施の形態2における水素生成装置の変形としての、本発明の本実施の形態3における水素生成装置の構成を示すブロック図である。図3において、図2と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。
本実施の形態における水素生成装置は、実施の形態2における水素生成装置と比して、燃料ガス遮断弁7より上流の燃料ガス流路6から分岐しバーナ8へ燃料ガスを供給する第
2燃料ガス流路31と、第2燃料ガス流路31を通流する燃料ガスの供給・遮断を行なう第2燃料ガス遮断弁32と、バーナ8に空気を供給するファン33とを備え、イグナイタ21およびフレームロッド22をバーナ8に設けている点で異なる。
まず、本実施の形態における水素生成装置の燃料ガス生成に関して、具体的動作を説明する。
図3に示す水素生成装置では、原料ガス遮断弁3および第2燃料ガス遮断弁32を開放し、燃料ガス遮断弁7を閉止することにより、原料供給源から供給された都市ガスまたはプロパンは含有する付臭成分を図示していない脱硫器で除去された後、原料ガスとして原料ガス流路2を通じて水素生成器1に供給される。水素生成器1に供給された原料ガスは、水素生成器1内部を通流し原料ガスの状態で燃料ガス流路6に排出される。排出された原料ガスは、燃料ガス流路6および第2燃料ガス流路31を通じて原料ガスをバーナ8に供給される。同時にバーナ8では、バーナ8での点火動作としてイグナイタ21を作動させ、ファン33により燃焼用空気を供給する。点火動作によりバーナ8に形成された火炎をフレームロッド22により検知することにより、バーナ8での安定燃焼を監視する。なお、点火動作が完了すると、イグナイタ21は停止する。バーナ8での原料ガスの燃焼により温度センサ11で検知する温度が、改質反応可能な温度(たとえば350℃)まで昇温されると、水蒸気遮断弁5を開とすることにより、水蒸気供給源から水蒸気流路4を通じて水素生成器1に供給される。水素生成器1では供給された原料ガスと水蒸気を混合した後、触媒を用いて水蒸気改質することにより水素リッチな燃料ガスを生成する。生成された水素リッチな燃料ガスは、燃料ガス流路6および第2燃料ガス流路31を通じて燃料ガスをバーナ8に供給し燃焼することで、図示していない水素を用いて発電を行なう燃料電池などの水素利用デバイスに十分な燃料ガスを供給することができる温度まで昇温する。温度センサ11で検知する温度が、水素利用デバイスに十分な燃料ガスを供給することができる温度まで昇温したことを検知すると、燃料ガス遮断弁7を開放し、第2燃料ガス遮断弁32を閉止することにより、水素利用デバイスに燃料ガスを供給する。同時に燃焼ガス遮断弁10を開放し、燃焼ガス供給源からの燃焼ガスを燃焼ガス流路9を通じてバーナ8に供給し燃焼させ、水素生成器1の温度維持を温度センサ11から温度検出値を用いて実施する。
次に、本実施の形態における水素生成装置のガス漏れ検知に関して、具合的動作を説明する。
制御部14は、水素生成器1での水素生成運転停止において、原料ガス遮断弁3、水蒸気遮断弁5、燃焼ガス遮断弁10を遮断し、各々原料ガス、水蒸気、燃焼ガスの供給を遮断するとともに、燃料ガス遮断弁7および第2燃料ガス遮断弁32を遮断し、水素生成器1を密閉することにより第2燃料ガス流路31下流等からの空気流入を防止する。制御部14は、水素生成運転時においては水素生成器1の昇温・温度維持を検知する温度センサ11から温度検出値を流用することにより、水素生成器1の温度が原料ガスによる触媒への炭素析出が発生しない所定温度(たとえば500℃)以下になると、燃料ガス遮断弁7および第2燃料ガス遮断弁32を遮断した状態で原料ガス遮断弁3を開放し、原料ガス流路2、水素生成器1および、燃料ガス遮断弁7および第2燃料ガス遮断弁32より上流の燃料ガス流路6および第2燃料ガス流路31を含む区間の圧力を原料ガス供給源と同等の圧力にする。一方、制御部14はバーナ8に設けたイグナイタ21を高圧放電させ点火動作を行ない、同じくバーナ8に設けたフレームロッド22の検知信号を監視し、検知信号が「火炎あり」と判断できる値を検知したときは「ガス漏れあり」と判断し、第2燃料ガス遮断弁32からの内部リークによるガス漏れを検知する。さらに制御部14は、ガス漏れを検知すると、原料ガス遮断弁3を閉止し、ファン33を作動させ、漏洩ガスを着火しない濃度まで十分に希釈してバーナ8から水素生成装置の系外に排出する。また、検知信
号が「火炎なし」と判断できる値を検知したときは「ガス漏れなし」と判断し、原料ガス遮断弁3を閉止し、ガス漏れ検知動作を終了する。
本実施の形態における水素生成装置の構成をとると、水素生成運転停止後の水素生成器1が温度低下することによる内部圧力低下が発生する期間においても、制御部14はイグナイタ21への高圧放電による点火動作と、フレームロッド22からの検知信号による火炎有無を監視することにより、原料ガス遮断弁3を開放することにより水素生成器1を含む密閉区間を原料ガス供給源と同等の圧力(正圧)にし、大気圧と同等である第2燃料ガス遮断弁32下流の間に圧力差を与えることができるため、差圧によって第2燃料ガス遮断弁32からの内部リークによるガス漏れを検知することができる。またイグナイタ21およびフレームロッド22は、燃料ガス生成運転中においては、バーナ8での点火器および、バーナ8での火炎検知器を兼ねているため、上述した効果に加えて更なる低コスト化を図ることができる。
また本実施の形態における水素生成装置の構成では、ガス漏れ時に漏洩ガスを希釈する空気を供給するファン33からの送風空気をバーナ8に供給するように構成したことにより、制御部14がガス漏れを検知したときにおいて、ファン33を作動させることにより送風空気をバーナ8に供給し、漏洩ガスを空気で希釈することができるため、漏洩ガスを着火しない濃度まで十分に希釈してバーナ8より水素生成装置の系外に排出することができる。またファン33は、燃料ガス生成運転中においては、バーナ8での燃焼空気を供給する燃焼空気供給手段を兼ねているため、上述した効果に加えて更なる低コスト化を図ることができる。
なお本実施の形態におけるガス漏れ検知では、制御部は温度センサ11からの温度検出値を基にガス漏れ検知の一連の動作を実施したが、この限りではなく、予め実験的に得られる停止からの時間経過と温度低下の関係を基に、所定時間の経過に応じて一連の動作を実施してもよい。またなお上述したガス漏れ検知の動作は、水素生成装置が水素生成を停止してから約30℃程度の常温まで温度低下するまでの間において、複数回実施してもよい。
また本実施の形態においては点火器の具体的な実施の一例として、高圧放電により点火動作を行なうイグナイタ21を用いたがこれの限りではなく、通電加熱により高温点火動作を行なう点火ヒータを用いてもよい。また、火炎検知器の具体的な実施の一例として、火炎をイオン電流により検知するフレームロッド22を用いたがこれの限りではなく、火炎による温度上昇を検知する火炎温度センサを用いてもよい。
(実施の形態4)
図4は、本発明の本実施の形態4における水素生成装置および水素を用いて発電を行なう燃料電池を一体化させた燃料電池システムの構成を示すブロック図である。図4において、図3と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。
本実施の形態における水素生成装置は、実施の形態3における水素生成装置と比して、燃料ガス遮断弁7より下流の燃料ガス流路6に接続された水素と酸素を用いて発電を行なう燃料電池41と、燃料電池41において発電に使用しなかった残余燃料ガスを第2燃料ガス遮断弁32より下流の第2燃料ガス流路31に排出する第3燃料ガス流路42と、第3燃料ガス流路42からの残余燃料ガスの排出・遮断を行なう第3燃料ガス遮断弁43と、第3燃料ガス流路42との合流後の第2燃料ガス流路31に燃料ガスまたは残余燃料ガスのバーナ8への供給・遮断を行なう第4燃料ガス遮断弁44とを備える点で異なる。
なお、本実施の形態における構成部材としての第2燃料ガス遮断弁32と第4燃料ガス
遮断弁44または、燃料ガス遮断弁7と第3燃料ガス遮断弁43と第4燃料ガス遮断弁44は、本発明における、「燃料ガス遮断弁を燃料ガス流路に対して直列に複数備え」た構成の具体的な実施の一例である。
まず、本実施の形態における水素生成装置の燃料ガス生成に関して、具体的動作を説明する。
図4に示す水素生成装置では、原料ガス遮断弁3および第2燃料ガス遮断弁32および第4燃料ガス遮断弁44を開放し、燃料ガス遮断弁7および第3燃料ガス遮断弁43を閉止することにより、原料供給源から供給された都市ガスまたはプロパンは含有する付臭成分を図示していない脱硫器で除去された後、原料ガスとして原料ガス流路2を通じて水素生成器1に供給される。水素生成器1に供給された原料ガスは、水素生成器1内部を通流し原料ガスの状態で燃料ガス流路7に排出される。排出された原料ガスは、燃料ガス流路6および第2燃料ガス流路31を通じて原料ガスをバーナ8に供給される。同時にバーナ8では、バーナ8での点火動作としてイグナイタ21を作動させ、ファン33により燃焼用空気を供給する。点火動作によりバーナ8に形成された火炎をフレームロッド22により検知することにより、バーナ8での安定燃焼を監視する。なお、点火動作が完了すると、イグナイタ21は停止する。バーナ8での原料ガスの燃焼により温度センサ11で検知する温度が、改質反応可能な温度(たとえば350℃)まで昇温されると、水蒸気遮断弁5を開とすることにより、水蒸気供給源から水蒸気流路4を通じて水素生成器1に供給される。水素生成器1では供給された原料ガスと水蒸気を混合した後、触媒を用いて水蒸気改質することにより水素リッチな燃料ガスを生成する。生成された水素リッチな燃料ガスは、燃料ガス流路6および第2燃料ガス流路31を通じて燃料ガスをバーナ8に供給し燃焼することで、燃料電池41に十分な燃料ガスを供給することができる温度まで昇温する。温度センサ11で検知する温度が、燃料電池41に十分な燃料ガスを供給することができる温度まで昇温したことを検知すると、燃料ガス遮断弁7および第3燃料ガス遮断弁43を開放し、第2燃料ガス遮断弁32を閉止することにより、燃料電池41に燃料ガスを供給する。燃料電池41では、図示していない発電用空気供給源から供給された空気と燃料ガスを用いて電気化学的に発電を行なう。発電に使用されなかった燃料ガスは、燃料電池41から第3燃料ガス流路42に排出され、第3燃料ガス流路42および第2燃料ガス流路31を通じてバーナ8に供給、燃焼され、水素生成器1の温度維持を温度センサ11から温度検出値を用いて実施する。また燃料電池41での燃料ガス消費により水素生成器1の温度が低下する場合は、供給する原料ガスおよび水蒸気量を増加することにより、燃料電池41から第3燃料ガス流路42に排出される燃料ガス量を増加させ、水素生成器1の温度維持を温度センサ11から温度検出値を用いて実施する。または、燃焼ガス遮断弁10を開放し、燃焼ガス供給源からの燃焼ガスも燃焼ガス流路9を通じてバーナ8に供給し燃焼させ、水素生成器1の温度維持を温度センサ11から温度検出値を用いて実施する。
次に、本実施の形態における水素生成装置のガス漏れ検知に関して、具合的動作を説明する。
図4に示す水素生成装置では、制御部14は、水素生成器1での水素生成運転停止において、原料ガス遮断弁3、水蒸気遮断弁5、燃焼ガス遮断弁10を遮断し、各々原料ガス、水蒸気、燃焼ガスの供給を遮断するとともに、燃料ガス遮断弁7、第2燃料ガス遮断弁32、第3燃料ガス遮断弁43および第4燃料ガス遮断弁44を遮断し、水素生成器1および燃料電池41を密閉することにより第2燃料ガス流路31下流等からの空気流入を防止する。制御部14は、水素生成運転時においては水素生成器1の昇温・温度維持を検知する温度センサ11から温度検出値を流用することにより、水素生成器1の温度が原料ガスによる触媒への炭素析出が発生しない所定温度(たとえば500℃)以下になると、複
数の燃料ガス遮断弁からの内部リークによるガス漏れ検知動作を開始する。
第4燃料ガス遮断弁44からの内部リークによるガス漏れ検知動作をするときは、燃料ガス遮断弁7、第3燃料ガス遮断弁43、第4燃料ガス遮断弁44を遮断した状態で原料ガス遮断弁3および第2燃料ガス遮断弁32を開放し、原料ガス流路2、水素生成器1および、第4燃料ガス遮断弁44より上流の原料ガス流路2、水素生成器1、燃料ガス流路6、第2燃料ガス流路31、第3燃料ガス流路42を含む区間の圧力を原料ガス供給源と同等の圧力にする。一方、制御部14はバーナ8に設けたイグナイタ21を高圧放電させ点火動作を行ない、同じくバーナ8に設けたフレームロッド22の検知信号を監視し、検知信号が「火炎あり」と判断できる値を検知したときは「ガス漏れあり」と判断し、第4燃料ガス遮断弁44からの内部リークによるガス漏れを検知する。さらに制御部14は、ガス漏れを検知すると、原料ガス遮断弁3および第2燃料ガス遮断弁32を閉止し、ファン33を作動させ、漏洩ガスを着火しない濃度まで十分に希釈してバーナ8から水素生成装置の系外に排出する。また、検知信号が「火炎なし」と判断できる値を検知したときは「ガス漏れなし」と判断し、原料ガス遮断弁3および第2燃料ガス遮断弁32を閉止し、第4燃料ガス遮断弁44からの内部リークによるガス漏れ検知動作を終了する。
また、第2燃料ガス遮断弁32からの内部リークによるガス漏れ検知動作をするときは、燃料ガス遮断弁7、第3燃料ガス遮断弁43、第2燃料ガス遮断弁32を遮断した状態で原料ガス遮断弁3および第4燃料ガス遮断弁44を開放し、原料ガス流路2、水素生成器1および、第2燃料ガス遮断弁32より上流の原料ガス流路2、水素生成器1、燃料ガス流路6および第2燃料ガス流路31を含む区間の圧力を原料ガス供給源と同等の圧力にする。一方、制御部14はバーナ8に設けたイグナイタ21を高圧放電させ点火動作を行ない、同じくバーナ8に設けたフレームロッド22の検知信号を監視し、検知信号が「火炎あり」と判断できる値を検知したときは「ガス漏れあり」と判断し、第2燃料ガス遮断弁32からの内部リークによるガス漏れを検知する。さらに制御部14は、ガス漏れを検知すると、原料ガス遮断弁3および第4燃料ガス遮断弁44を閉止し、ファン33を作動させ、漏洩ガスを着火しない濃度まで十分に希釈してバーナ8から水素生成装置の系外に排出する。また、検知信号が「火炎なし」と判断できる値を検知したときは「ガス漏れなし」と判断し、原料ガス遮断弁3および第4燃料ガス遮断弁44を閉止し、第2燃料ガス遮断弁44からの内部リークによるガス漏れ検知動作を終了する。
またさらに、第3燃料ガス遮断弁43からの内部リークによるガス漏れ検知動作をするときは、第3燃料ガス遮断弁43および第2燃料ガス遮断弁32を遮断した状態で原料ガス遮断弁3、燃料ガス遮断弁7および第4燃料ガス遮断弁44を開放し、原料ガス流路2、水素生成器1および、第3燃料ガス遮断弁43より上流の原料ガス流路2、水素生成器1、燃料電池41、燃料ガス流路6および第2燃料ガス流路31を含む区間の圧力を原料ガス供給源と同等の圧力にする。一方、制御部14はバーナ8に設けたイグナイタ21を高圧放電させ点火動作を行ない、同じくバーナ8に設けたフレームロッド22の検知信号を監視し、検知信号が「火炎あり」と判断できる値を検知したときは「ガス漏れあり」と判断し、第3燃料ガス遮断弁43からの内部リークによるガス漏れを検知する。さらに制御部14は、ガス漏れを検知すると、原料ガス遮断弁3、燃料ガス遮断弁7および第4燃料ガス遮断弁44を閉止し、ファン33を作動させ、漏洩ガスを着火しない濃度まで十分に希釈してバーナ8から水素生成装置の系外に排出する。また、検知信号が「火炎なし」と判断できる値を検知したときは「ガス漏れなし」と判断し、原料ガス遮断弁3、燃料ガス遮断弁7および第4燃料ガス遮断弁44を閉止し、第3燃料ガス遮断弁43からの内部リークによるガス漏れ検知動作を終了する。
またさらに、燃料ガス遮断弁7からの内部リークによるガス漏れ検知動作をするときは、燃料ガス遮断弁7および第2燃料ガス遮断弁32を遮断した状態で原料ガス遮断弁3、
第3燃料ガス遮断弁43および第4燃料ガス遮断弁44を開放し、原料ガス流路2、水素生成器1および、燃料ガス遮断弁7より上流の原料ガス流路2、水素生成器1、燃料ガス流路6および第2燃料ガス流路31を含む区間の圧力を原料ガス供給源と同等の圧力にする。一方、制御部14はバーナ8に設けたイグナイタ21を高圧放電させ点火動作を行ない、同じくバーナ8に設けたフレームロッド22の検知信号を監視し、検知信号が「火炎あり」と判断できる値を検知したときは「ガス漏れあり」と判断し、燃料ガス遮断弁7からの内部リークによるガス漏れを検知する。さらに制御部14は、ガス漏れを検知すると、原料ガス遮断弁3、第3燃料ガス遮断弁43および第4燃料ガス遮断弁44を閉止し、ファン33を作動させ、漏洩ガスを着火しない濃度まで十分に希釈してバーナ8から水素生成装置の系外に排出する。また、検知信号が「火炎なし」と判断できる値を検知したときは「ガス漏れなし」と判断し、原料ガス遮断弁3、第3燃料ガス遮断弁43および第4燃料ガス遮断弁44を閉止し、燃料ガス遮断弁7からの内部リークによるガス漏れ検知動作を終了する。
なお、燃料ガス遮断弁7および第3燃料ガス遮断弁43からの内部リークによるガス漏れ検知動作をするときは、まず第2燃料ガス遮断弁32からの内部リークによるガス漏れ検知動作を実施し、第2燃料ガス遮断弁32からの「ガス漏れなし」を判断して後に実施すると、燃料ガス遮断弁7または第3燃料ガス遮断弁43からの内部リークによるガス漏れ検知動作を正確に行なうことができる。
本実施の形態における水素生成装置の構成をとると、水素生成運転停止後の水素生成器1が温度低下することによる内部圧力低下が発生する期間においても、原料ガス遮断弁3を開放することにより水素生成器1を含む密閉区間を原料ガス供給源と同等の圧力(正圧)にした状態で、制御部14はイグナイタ21への高圧放電による点火動作と、フレームロッド22からの検知信号による火炎有無を監視することにより、第2燃料ガス流路31に対する第2燃料ガス遮断弁32と第4燃料ガス遮断弁44または、燃料ガス流路6、第3燃料ガス流路42および第2燃料ガス流路31に対する燃料ガス遮断弁7と第3燃料ガス遮断弁43と第4燃料ガス遮断弁44のように、燃料ガス遮断弁を燃料ガス流路に対して直列に複数備えた構成に対して、燃料ガス遮断弁のうち任意の1つのみを遮断することにより、遮断した燃料遮断弁からの内部リークによるガス漏れを検知することができる。またイグナイタ21およびフレームロッド22は、燃料ガス生成運転中においては、バーナ8での点火器および、バーナ8での火炎検知器を兼ねているため、上述した効果に加えて更なる低コスト化を図ることができる。
また本実施の形態における水素生成装置の構成では、ガス漏れ時に漏洩ガスを希釈する空気を供給するファン33からの送風空気をバーナ8に供給するように構成したことにより、制御部14がガス漏れを検知したときにおいて、ファン33を作動させることにより送風空気をバーナ8に供給し、漏洩ガスを空気で希釈することができるため、漏洩ガスを着火しない濃度まで十分に希釈してバーナ8より水素生成装置の系外に排出することができる。またファン33は、燃料ガス生成運転中においては、バーナ8での燃焼空気を供給する燃焼空気供給手段を兼ねているため、上述した効果に加えて更なる低コスト化を図ることができる。
なお本実施の形態におけるガス漏れ検知では、制御部は温度センサ11からの温度検出値を基にガス漏れ検知の一連の動作を実施したが、この限りではなく、予め実験的に得られる停止からの時間経過と温度低下の関係を基に、所定時間の経過に応じて一連の動作を実施してもよい。またなお上述したガス漏れ検知の動作は、水素生成装置が水素生成を停止してから約30℃程度の常温まで温度低下するまでの間において、複数回実施してもよい。
また本実施の形態においては点火器の具体的な実施の一例として、高圧放電により点火動作を行なうイグナイタ21を用いたがこれの限りではなく、通電加熱により高温点火動作を行なう点火ヒータを用いてもよい。また、火炎検知器の具体的な実施の一例として、火炎をイオン電流により検知するフレームロッド22を用いたがこれの限りではなく、火炎による温度上昇を検知する火炎温度センサを用いてもよい。
本発明にかかる水素生成装置は、水素生成装置の内部圧力が低下している場合においても水素生成装置より下流流路へのガス漏れを検知することができるため、起動・停止を行なう水素生成装置に有用である。また、起動・停止を行なう水素生成装置を用いた燃料電池システム等の用途にも応用できる。
1、101 水素生成器
2、104 原料ガス流路
3 原料ガス遮断弁
4 水蒸気流路
5 水蒸気遮断弁
6、105 燃料ガス流路
7 燃料ガス遮断弁
8、102 バーナ
9 燃焼ガス流路
10 燃焼ガス遮断弁
11 温度センサ
12 ガス漏れ検知器
13 送風機
14 制御部
21 イグナイタ
22 フレームロッド
31 第2燃料ガス流路
32 第2燃料ガス遮断弁
33 ファン
41、103 燃料電池
42 第3燃料ガス流路
43 第3燃料ガス遮断弁
44 第4燃料ガス遮断弁
106 燃料ガスバイパス流路
107 燃料オフガス流路
108、109、110、111 遮断弁
112 圧力センサ

Claims (4)

  1. 原料ガスを用いて水素リッチな燃料ガスを生成する水素生成器と、
    前記原料ガスを原料供給源から前記水素生成器に供給する原料ガス流路と、
    前記原料ガス流路に設けられた原料ガス遮断弁と、
    前記燃料ガスを前記水素生成器から排出する燃料ガス流路と、
    前記燃料ガス流路に設けられ前記水素生成器から排出された燃料ガスを通流または遮断する燃料ガス遮断弁と、
    前記燃料ガス遮断弁の下流に設けられガス漏れを検知するガス漏れ検知手段と、
    前記原料ガス遮断弁と前記燃料ガス遮断弁との弁の開閉を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は前記水素生成器の運転停止時において前記原料ガス遮断弁と前記燃料ガス遮断弁を遮断した後、前記原料ガス遮断弁を開放かつ前記燃料ガス遮断弁を閉止し、前記ガス漏れ検知手段によりガス漏れを検知することを特徴とする水素生成装置。
  2. 前記ガス漏れ検知手段は、点火動作を行なう点火器と、前記点火器近傍での火炎を検知する火炎検知器とを備え、
    前記制御部は、前記点火器に点火動作を行なわせ、前記火炎検知器での火炎検知の有無を行うことを特徴とする請求項1記載の水素生成装置。
  3. 前記燃料ガス遮断弁を前記燃料ガス流路に対して直列に複数備え、
    前記制御部は前記原料ガス遮断弁を開放するときに、前記複数の燃料ガス遮断弁のうち任意の1つのみを遮断することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の水素生成装置。
  4. 前記燃料ガス遮断弁の下流に設けられた漏洩ガスを希釈する希釈手段を備え、
    前記制御部がガス漏れを検知したときは、前記制御部は前記希釈手段を用いて前記燃料ガス遮断弁より下流の前記燃料ガス流路に漏洩したガスを希釈して前記燃料ガス流路より排出することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の水素生成装置。
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