JP2011116368A - クローラ構造 - Google Patents

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真一郎 内山
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Abstract

【課題】左右非対称のゴムラグが備えられたクローラを車両に装着して走行に供した場合、面圧の不均衡からゴムラグの偏摩耗が起こり、ゴムに損傷がもたらされる。本発明はかかる左右非対称のゴムラグの偏摩耗を解決することを目的としたものである。
【解決手段】無端状ゴム弾性体と、無端状ゴム弾性体の長手方向に一定ピッチをもって配置された芯金5と、芯金5を外囲いするスチールコードと、芯金間でクローラ幅方向に対して偏心して備えられたスプロケット係合穴6と、無端状ゴム弾性体の外周面にスプロケット係合穴6を中心としてクローラ幅方向両側に形成された一対のゴムラグ2と、を有する無端状クローラであって、一対のゴムラグ2の接地面積をほぼ等しくすること。
【選択図】図8

Description

本発明はクローラ構造に関するものであり、特に言えば荷重のかかる部位が中央より偏心している非対称クローラの改良に係るものである。
ミニショベル等の履帯には、機体外側に取り付け位置が偏っている偏心鉄シューが使用されているケースがある。この場合、鉄シューにゴム製のパッドクローラを装着し走行すると機体外側のパッドが偏摩耗することがある。又、ゴム製の無端状のクローラにあっても、クローラに形成されるスプロケット係合穴に対し、左右の長さが非対称のクローラがある。この場合にはクローラを左右非対称とし、芯金の翼部の長さも左右で非対称のものが使用されるが、これ又偏心した側のゴムラグが偏摩耗を起こす。
以下、ゴム製のパッドクローラ(以下、問題のない限り単にクローラという)を代表して本発明を説明するが、通常のクローラは左右のゴム弾性体の接地側形状(以下、問題のない限りゴムラグという)が中央よりほぼ対称に形成されている。即ち、通常は荷重中心と鉄シュー中心が一致しているので、装着された際、内外の位置で摩耗差が出ることはほとんどなかった。しかし上記したような偏心している鉄シューに装着された場合には、偏心の両側でゴムラグの接地面積が異なっているため、面圧が高い側でどうしても偏摩耗が発生することがあった。
かかる左右非対称クローラの構造にあっては、前者の偏心鉄シューの中心(或いは後者のスプロケット係合穴)に対して車両の全重量がかかることになるが、これによってクローラの耐久性への関与についてはほとんど着目されていない。即ち、左右非対称のクローラでありながらゴムラグの形状は左右で同一か類似の形状が採用されていたため、ゴムラグにかかる左右の面圧が異なり、これに起因してゴムラグの偏摩耗が生じていた。
図1は偏心鉄シューに装着するためのパッド用のクローラを示す正面図であり、図2はその側面図である。図中、1は芯金であり、この外表面にゴム弾性体(パッド:ここではゴムラグという)2が加硫接着されている。そして、図示しない鉄シューの一方側に係止するフック3が芯金1に溶接されており、他方側には袋ナット4が溶接され、ゴム弾性体2中に埋め込まれた例である。そして、この例ではA点が偏心による荷重中心である。この例ではクローラの左右長さを左側:右側=1:2に分けた部位がその中心をなしている例である。
図3は使用後におけるクローラの側面図である。この図から分かるように、車両の稼働によりゴムラグが地面に擦り付けられて摩耗が進んで行くと、偏心した側(この例では左側)に偏摩耗現象aが起きる。偏摩耗が生じると性能上は勿論であるが、外観上も好ましくない。これは荷重の中心が偏心しているが故の現象である。
上記のようなクローラを車両に装着して走行に供した場合、主として車両を支える面圧の不均衡から、左右対称のクローラに比べて早期にゴムラグの偏摩耗が起こり、ゴムに損傷がもたらされる。本発明はかかる左右非対称のクローラにおけるゴムラグの偏摩耗という欠点を解決することを目的としたものである。
本発明の第1の態様は、無端状ゴム弾性体と、前記無端状ゴム弾性体の長手方向に一定ピッチをもって配置された芯金と、前記芯金を外囲いするスチールコードと、前記芯金間でクローラ幅方向に対して偏心して備えられたスプロケット係合穴と、前記無端状ゴム弾性体の外周面に前記スプロケット係合穴を中心としてクローラ幅方向両側に形成された一対のゴムラグと、を有する無端状クローラであって、前記一対のゴムラグの接地面積をほぼ等しくしたことを特徴とするクローラ構造にかかるものである。
本発明の第2の態様は、第1の態様において、前記一対のゴムラグの接地面の形状を非類似形としたクローラ構造にかかるものである。
本発明の第3の態様は、第1の態様または第2の態様において、前記一対のゴムラグのうち、前記スプロケット係合穴の偏心側に対して反対側の前記ゴムラグは、接地面の形状がクローラ幅方向外側へ先細る台形とされているクローラ構造にかかるものである
スプロケット係合穴を中心としてクローラ幅方向両側に形成された一対のゴムラグの接地面をほぼ同じとすることにより、全体としてゴムラグの面圧が同じになるようにしたものであり、これによって偏摩耗の発生を大きく低減できたものである。
上記一対のゴムラグの接地面の形状を類似形としたクローラ構造にあっては、ゴムラグの接地面形状を大きく変更することなく、接地面自体を偏心側へスライドさせることができ、上記一対のゴムラグの接地面の形状を非類似形としたクローラ構造にあっては、偏心中央より左右の接地形状を変えてしまうというものである。これらはいずれも効果的であり、偏心タイプにあって、面圧をほぼ同じとするに際しての設計の自由度が確保できるという効果がある。
尚、好適にはスプロケット係合穴を中心としてクローラ幅方向両側に形成された一対のゴムラグの接地面の形状がスプロケット係合穴から接地端に向かって徐々に小さくして、加わる荷重とその面圧とをほぼ同じように設計するのが好ましいものとなる。
図1は偏心鉄シューに装着するためのパッド用クローラの正面図である。 図2は図1のパッド用クローラの側面図である。 図3は図1に示したパッド用クローラの使用後における側面図である。 図4は本発明の参考例としてのパッド用クローラの正面図である。 図5は図4のパッド用クローラの側面図である。 図6は本発明の参考例としてのパッド用クローラの別例を示す正面図である。 図7は本発明の参考例としてのパッド用クローラの更に別例を示す正面図である。 図8は本発明の実施例の無端状ゴムクローラを示す外周側平面図である。
従来の技術として、スプロケットとの係合位置が偏心しているクローラがあり、本出願人は偏摩耗対策としての提案を行っている(特許文献1)。
特開2003−002264号公報
かかる従来の技術は、一般のゴム製品にあって、ゴムの厚みの増加によりゴム製品の耐カット性が向上するとの知見から提案したものであり、ゴム弾性体と、一定ピッチをもって配置された芯金と、芯金の翼部を外囲いするスチールコードと、スプロケット係合穴と、外周面に形成したゴムラグと、よりなるゴムクローラであって、長さの短い側(偏心している側)のスチールコードから外周側のゴム厚を、長さの長い側の当該ゴム厚よりも大きくしたクローラを提供したものである。言い換えれば、この提案では左右に偏心した部位の面圧の違いによる荷重の吸収をする手段として、ゴム弾性体の厚さを変更することによって解決したものである。
一方、本発明は、左右の偏心下部位の面圧を近づけるため、ゴムラグの接地面を左右でほぼ同じ接地面積としたものであり、解決する目的は同じであってもその対処手段がまったく異なるものである。
即ち、取り付け位置や駆動位置が偏っている偏心クローラにあって、通常のゴムラグの形状であると偏摩耗することとなってしまうが、偏心中央部より左右のゴムラグの接地面積をほぼ同じとし、全体としてゴムラグの面圧が同じになるようにしたものであり、これによって偏摩耗の発生を大きく低減できたものである。ここで、接地面積がほぼ同じとは20%程度、好ましくは10%以内の違いを含むものである。
本発明は左右のゴムラグへの面圧をできるだけ均等化することが発明の主旨であって、例えば、ゴムラグの接地面形状を大きく変更することなく、接地面自体を偏心側へスライドさせることで対処可能であり、この場合には比較的容易に面圧を均等化できることとなる。一方、左右のゴムラグの接地面を別の形状とすることも可能であり、更には、面圧が偏心中央部より端部に行くにつれて小さくなる傾向があるところから、好適には偏心中央部の両側におけるゴムラグの接地面の形状が偏心中央部から接地端に向かって徐々に小さくして、加わる荷重と接地面圧との対応を考慮したゴムラグとすることが可能となったものである。
尚、本発明はパッド用クローラに適用できるだけでなく、ゴム製の無端状のクローラに適用できることは言うまでもない。
以下、本発明の実施例を説明する前に、本発明の参考例を説明する。図4は図1〜図3にて示したパッド用クローラの正面図であり、図5はその側面図である。図中、符号1〜4は既に説明した通りであり、ここでは説明を省略する。そして、偏心による荷重中心Aはクローラの左右長さを左側:右側=1:2に分けた部位である。
さて、ゴムラグ即ちこの例ではゴム弾性体(パッド)の接地面を左側(偏心側)にスライドさせた例である。点線は左右に対称に接地面が形成された状態(従来例)を示す。Saは偏心サイドの接地面(面積)であり、Sbは逆サイドの接地面(面積)を示す。そして、Sa≒Sbとした例であり、これによって偏心されたクローラでも接地面圧がほぼ均等にかかるため、ゴムパッドに偏摩耗が起こることはほとんどなくなったものである。
図6は本発明の参考例のパッド用クローラの別例を示す正面図である。偏心による荷重中心Aはクローラの左右長さを左側:右側=1:2に分けた部位である。しかるに、この例ではゴムパッドの接地面を左右で全く異なる形状としたものであり、左側(偏心側)は方形Scとし、右側は台形Sdとしたもので、接地面積については、Sc≒Sdとした例である。これによって偏心されたクローラでも接地面圧がほぼ均等にかかるため、ゴムパッドに偏摩耗が起こることはほとんどなくなったものである。
図7は本発明の参考例のパッド用クローラの更に別例を示す正面図である。偏心による荷重中心Aに対して接地面を全体として細長い三角形状としたものであり、この例でもSe≒Sfとしたものである。
図8は本発明の実施例の無端状クローラの外周側平面図である。図中、5は一定のピッチにて無端状クローラ中に埋設された芯金であり、6はこの芯金5間に形成されたスプロケットとの係合に供されるスプロケット係合穴である。そして、この穴6が左側に偏心して列状をなして形成されている。そして、ゴムラグの接地面(面積)は左側をSaとし、右側をSbとしたものである。勿論接地面積については、Sa≒Sbとするものである。このSa、Sbは図4及び図5にて説明したと同様の形状となっており、両者の面圧はほぼ等しくなり、偏摩耗の発生は極めて低減したものである。
尚、図示はしないが、ゴムラグの左右の接地面の形状は自由に設計できるものであり、図6や図7にて示した接地面の形状をそのまま適用できることは言うまでもない。
本発明は以上の通りであり、偏心された中央部を持つクローラに全てに適用可能であって、パッドタイプ、無端状タイプいずれのクローラにも適用可能である。
1‥芯金、
2‥ゴム弾性体(パッド)、
3‥フック、
4‥袋ナット、
5‥芯金、
6‥スプロケット係合穴、
A‥偏心による荷重中心、
a‥偏摩耗、
Sa、Sc、Se‥偏心サイドの接地面(面積)、
Sb、Sd、Sf‥逆サイドの接地面(面積)。

Claims (3)

  1. 無端状ゴム弾性体と、前記無端状ゴム弾性体の長手方向に一定ピッチをもって配置された芯金と、前記芯金を外囲いするスチールコードと、前記芯金間でクローラ幅方向に対して偏心して備えられたスプロケット係合穴と、前記無端状ゴム弾性体の外周面に前記スプロケット係合穴を中心としてクローラ幅方向両側に形成された一対のゴムラグと、を有する無端状クローラであって、
    前記一対のゴムラグの接地面積をほぼ等しくしたことを特徴とするクローラ構造。
  2. 前記一対のゴムラグの接地面の形状を非類似形とした請求項1に記載のクローラ構造。
  3. 前記一対のゴムラグのうち、前記スプロケット係合穴の偏心側に対して反対側の前記ゴムラグは、接地面の形状がクローラ幅方向外側へ先細る台形とされている請求項1または請求項2に記載のクローラ構造。
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