JP2011116176A - ワイヤハーネス用のグロメット - Google Patents

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Abstract

【課題】グロメットのコスト削減および挿入力低減と止水性向上の両立を図る。
【解決手段】グロメット本体11は、ワイヤハーネス55を挿通する内筒部12の長さ方向の後端側の外周面から第1樹脂リング保持部13を突設し、第1樹脂リング保持部13の外周端から、外筒部14と、車体パネル50へ当接させるシールリップ16を突設した鍔部15と、第2樹脂リング保持部17とを連続的に備える。シールリップ16を車体パネル50に当接した状態で内筒部12を前方へ引っ張る、もしくは押し出すと、第一樹脂リング保持部13内に保持された第1樹脂リング31が前進して、第2樹脂リング保持部17内に保持された第2樹脂リング41の係止爪部44が第1樹脂リング31の係止穴35に係止して外筒部14が外方へ湾曲し、この湾曲した外筒部14と鍔部15との間で車体パネル50の貫通穴51周縁のプレスエッジ52を挟持する構成としている。
【選択図】図5

Description

本発明はワイヤハーネス用のグロメットに関し、詳しくは、自動車に配索するワイヤハーネスを内部に挿通させて車体パネルの貫通穴に装着するグロメットにおいて、ゴムまたはエラストマーからなるグロメット本体の肉厚を全体的に薄くして材料費削減、挿入力の低減と保持力の両立を図るものに関する。
従来、自動車に配索するワイヤハーネスを車体パネルの貫通穴に挿通するとき、ワイヤハーネスを内部に挿したグロメットを車体パネルの貫通穴に装着して、ワイヤハーネスの保護および防水、防塵を図っている。この種のグロメットとしては、ゴムまたはエラストマーからなる弾性体からなる一部品のグロメットと、弾性体からなるグロメット本体と該グロメット本体に組みつける樹脂インナーとの二部品からなるグロメットがある。
前記弾性体のみからなる一部品のグロメットとして、本出願人は特開2005−324613号公報で、図7(A)(B)に示すようなグロメットを提供している。該グロメット1は、ワイヤハーネスを密着させて挿通する2つの小径筒部2、3を、拡径筒部4、大径筒部5、閉鎖壁部6を介して軸線方向に連続して備え、大径筒部5の周壁の外周面には、車体パネルPの貫通穴Hの周縁と嵌合する環状溝7と、車体パネルPの表面に密着するシールリップ8を設けている。
前記グロメット1の弾性体のみからなるグロメットは、環状溝7とシールリップ8を設けた大径筒部5の周壁を肉厚化し、この肉厚部分9によって車体パネルPの貫通穴Hへの保持力を高めている。
しかしながら、この肉厚部分9によって、グロメット1の貫通穴Hへの装着には強い挿入力を必要とするうえ、ゴムの重量がコストの大半を占めるグロメットにおいては、肉厚部分9を設けることによりコストが高くなっている。
また、前記シールリップ8は、図7(B)に示すように、単に前記肉厚部分9に押し潰されることによって車体パネルPに密着しているため、図中矢印方向からの水圧がかかると該シールリップ8が車体パネルPから浮きやすく、止水性が低減する問題もあった。
一方、樹脂インナー付きの部品からなるグロメットとして、例えば、特開2003−111251号公報で、図8に示すようにグロメット100が提供されている。該グロメット本体101の小径筒部102の先端に連続した大径筒部103に樹脂インナー106を収容している。具体的には、樹脂インナー106の周壁106aより円環状の係止鍔部106bを突設し、該係止鍔部106bを、グロメット本体101の前記大径筒部103内に凹設した環状凹部104に係止させることにより、樹脂インナー106とグロメット本体101を嵌合させている。該グロメット100は、樹脂インナー106の外面に突設した係止爪106cを車体パネルPの貫通穴Hに押し込んで該貫通穴Hの周縁に係止させることにより、大径筒部103の開口端より突設したシールリップ105が車体パネルPに密着した状態で取り付けられる。
前記樹脂インナー付きのグロメット100は、貫通穴Hの周縁に係止される部分が樹脂インナー106の前記係止爪106cであるため、比較的軽い力で挿入でき、挿入感がよい。しかしながら、前記シールリップ105は、貫通穴Hの周縁に係止された樹脂インナー106の強度によって単に押し潰されて車体パネルPに密着しているにすぎないため、やはり止水性についての信頼性が低い問題がある。
特開2005−324613号公報 特開2003−111251号公報
本発明は前記問題に鑑みてなされたものであり、ワイヤハーネス用のグロメットにおいて、ゴムあるいはエラストマーの材料費の低減を図るために、ゴムあるいはエラストマーからなるグロメット本体の肉厚は全体的に薄くし、この薄肉としたグロメット本体の車体パネルへの係止保持力を高めるために樹脂インナーを備えた二部品のグロメットとしながら、止水性およびグロメットの装着性も高めることを課題としている。
前記課題を解決するために、本発明は、車両に配索されるワイヤハーネスに外装して、車体パネルの貫通穴に装着するグロメットであって、
ゴムまたはエストラマーからなるグロメット本体と、第1樹脂リングと、第2樹脂リングとからなり、
前記グロメット本体は、ワイヤハーネスを密着して挿通する内筒部と、該内筒部の長さ方向の後端側の外周面から突設する第1樹脂リング保持部と、該第1樹脂リング保持部の外周端に連続する外筒部と、該外筒部の前端より外径方向に突出すると共に車体パネルへ当接させるシールリップを突設した鍔部と、該鍔部の突出端からL形状に屈曲させた第2樹脂リング保持部とを連続的に備え、
前記第1樹脂リングは、前記グロメット本体の第1樹脂リング保持部に保持される径方向部と、該径方向部から前方へ突出する軸方向部と、該軸方向部に設けた係止穴を備え、 前記第2樹脂リングは、前記第2樹脂リング保持部に保持される径方向部と、該径方向部から後方へ突出する軸方向部と、該軸方向部の先端に設けている係止部を備え、
前記グロメット本体の鍔部を前記貫通穴に通してシールリップを車体パネルに当接した状態で前記内筒部を前方へ引っ張りまたは押し出して前記第1樹脂リングを前進させ、該第1樹脂リングの係止穴に前記第2樹脂リングの係止部を係止させて前記外筒部を外方へ湾曲させ、該湾曲した外筒部と前記鍔部との間で前記車体パネルの貫通穴周縁のプレスエッジを挟持する構成としているワイヤハーネス用のグロメットを提供している。
前記構成のグロメットは、前記第1樹脂リングと第2樹脂リングとの係止によってグロメット本体の前記外筒部を外方へ湾曲させることができ、この湾曲した外筒部と前記鍔部との間で車体パネルの貫通穴周縁を挟持し、これによりグロメットの貫通穴への保持力を有効に高め、止水性能を高めることができる。特に、前記グロメットは、貫通穴周縁のプレスエッジをグロメット本体で表裏両面から挟み囲む構造であるため、樹脂リングを用いた二部品からなるグロメットであるが、止水性を高くすることができる。
前記構成としてグロメットの保持力を向上させているため、グロメット本体に肉厚部分を設ける必要がなく、材料費の高いゴムやエストラマーの使用量を減少してコスト低下を図ることができる。かつ、厚肉部分を無くすことによりグロメットの車体パネルの貫通穴への挿入力も低減できると共に、軽量化も図ることができる。
具体的には、グロメット本体の前記内筒部、前記第1樹脂リング保持部、前記外筒部、前記第2樹脂リング保持部の肉厚は略同等とし、1.5mm〜2mmとしている。これらの部位より前記鍔部は若干肉厚とし、3〜5mmとしている。このグロメット本体の厚さは従来の大径サイズのグロメット単体のみからなるグロメットと比較して、ゴムまたはエラストマーの使用量を10〜30%低減させている。
また、前記のように、グロメット本体を薄肉化できることにより、グロメットを車体パネルの貫通穴へ挿入する際に必要な挿入力を低減でき、かつ、前記第1樹脂リングの係止穴に第2樹脂リングの係止部を係止させてロックする構造により、このロック時に適度な挿入感も得られる。
このように、前記構成からなる本発明のグロメットは、グロメット本体を薄肉化しても貫通穴に対して優れた保持力を有するため、コスト削減および挿入力の低減と止水性向上との両立を図ることができる。
前記外筒部の外面の前後両側と内面の前後中間位置に湾曲支点となる凹部を設け、かつ、前記内筒部の長さ方向の中間部の外周に係止保持リブを突設していることが好ましい。
このように、外筒部の内外面に湾曲支点となる前記各凹部を設けることにより、前記第1樹脂リングと第2樹脂リングとを係止した際の外筒部の変形形状を、外方への湾曲形状にスムーズに誘導できるため、この外方に湾曲した外筒部を貫通穴周縁のプレエッジに確実に押し当てることができる。
また、前記内筒部に前記係止保持リブを突設することにより、第1樹脂リングと第2樹脂リングとのロック係止箇所を前記係止保持リブで内側から押さえることができるため、第1樹脂リングと第2樹脂リングが離反してロックが外れてしまうことを防止できる。
前記シールリップは外側にRをつけて突設していると共に、該シールリップの基端部の内側に凹部を設けていることが好ましい。
シールリップを前記形状とすることにより、外側から水圧がかかったときでもシールリップが綺麗に潰れ、車体パネルの表面からの浮きが押さえられて密着するため、止水性のさらなる向上を図ることができる。
前記第1樹脂リングおよび第2樹脂リングは、いずれも半円筒状に分割した2ピース材で構成することが好ましい。
上述したように、本発明のグロメットは、ゴムまたはエラストマーからなるグロメット本体の内部に収容した前記第1樹脂リングと第2樹脂リングとをロック係止することによって、グロメット本体の外筒部を外方に湾曲させ、この湾曲した外筒部と鍔部とで車体パネルの貫通穴周縁のプレスエッジを挟持することができるため、従来のような肉厚部分を備えなくても、車体パネルの貫通穴に対して優れた保持力を有する。よって、材料単価の高いゴムまたはエストラマーからなるグロメット本体の薄肉化が可能となるため、コスト削減、軽量化、さらには、貫通穴への挿入力の低減を図ることができる。
また、貫通穴周縁のプレスエッジをゴムまたはエストラマーからなるグロメット本体で囲い込む構成としているため、止水性も高めることができる。
さらに、シールリップを外側にRをつけた形状とし、かつ、該シールリップの基端部内側に凹部を形成することにより、水圧を受けたシールリップが綺麗に潰れて車体パネル表面に密着し、浮き上がりが押さえられるため、この点からも止水性向上を図ることができる。
本発明の第一実施形態に係るグロメットにワイヤハーネスを挿通した状態を示す断面図である。 グロメット本体の斜視図である。 第1樹脂リングの斜視図である。 第2樹脂リングの図であり、(A)は背面側からみた斜視図、(B)は前面側からみた斜視図である。 (A)〜(C)は、グロメットの車体パネルの貫通穴への取り付け工程を示す要部断面説明図である。 グロメットを車体パネルの貫通穴に取り付けた状態を示す一部破断側面図である。 (A)(B)は、従来のゴム単体からなるグロメットの例とその問題点を示す図である。 従来の樹脂インナー付きグロメットの例を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図6に本発明の第1実施形態に係るグロメット10を示す。
グロメット10は、自動車の車体パネル50に穿設された貫通穴51に挿通するワイヤハーネス55に外嵌して、前記貫通穴51に取り付けられるものである。本実施形態では、エンジンルームからダッシュパネルに設けた貫通穴を通して車室内に引き込むエンジンワイヤハーネス(フロントワイヤハーネスとも称す)にグロメット10を取り付けている。
前記グロメット10は、ゴムまたはエストラマーの弾性材で一体成形してなるグロメット本体11と、該グロメット本体11に取り付けられる第1樹脂リング31と第2樹脂リング41とからなる。
グロメット本体11は、図1および図2に示すように、ワイヤハーネス55を密着して挿通する小径の内筒部12と、該内筒部12の長さ方向の後端側の外周面から突設した第1樹脂リング保持部13と、該第1樹脂リング保持部13の外周端に連続して軸線方向前方に延在する外筒部14と、該外筒部14の前端より外径方向に突出する円環形状の鍔部15と、該鍔部15の外周縁より外側斜め後方へ突設したシールリップ16と、前記鍔部15の外周端より前方へL形状に屈曲させて突設した第2樹脂リング保持部17とを連続的に備えている。
前記第1樹脂リング保持部13は、図1に示すように、断面略J形状を周方向に連続させてなり、その内側に前記第1樹脂リング31を内嵌する断面U状の環状溝18を形成している。
また、前記第2樹脂リング保持部17と前記鍔部15とで囲まれた内側には、図1に示すように、前記第2樹脂リング41を内嵌する断面L状の環状溝19を形成している。
前記外筒部14の外面には、前側に第1環状凹部20、後側に第2環状凹部21を凹設し、かつ、内面には前後方向(軸線方向)中間位置に第3環状凹部22を凹設している。
前記シールリップ16は、外側にRをつけた湾曲形状よりなり、該シールリップ16の基端部の内側(後側)には第4環状凹部23を形成している。
前記内筒部12の長さ方向の中間部の外周には、周方向に連続する環状の係止保持リブ24を突設している。
グロメット本体11の前記各部の肉厚は比較的薄くし、前記内筒部12と、該内筒部12に連続した第1樹脂リング保持部13と、該第1樹脂リング保持部13に連続した外筒部14は略同一の肉厚とし、1.5mm〜2mmとしている。該外筒部14に連続する鍔部15は少し厚くして3mm〜5mmとし、該鍔部15に連続する第2樹脂リング保持部17は前記内筒部12等と同等な1.5mm〜2mmの厚さとしている。
前記第1樹脂リング31は、図3に示すように、半円筒状に分割した一対の半割体31A、31Bからなる。
具体的には、各半割体31A、31Bは、図1にも示すように、半円環形状の径方向部32と、該径方向部32の径方向略中間位置から前方へ突設した半円筒状の軸方向部33とからなり、前記径方向部32のうち前記軸方向部33よりも外径方向に突出した外縁部分を嵌合部34としている。各半割体31A、31Bの軸方向部33には、係止穴35を一つずつ形成している。
この第1樹脂リング31は、グロメット本体11の第1樹脂リング保持部13の内側に形成された環状溝18に前記嵌合部34を嵌合し、第1樹脂リング保持部13に径方向部32が保持されることによって、グロメット本体11に対して径方向にも軸線方向にも位置ズレしないように取り付けられる。なお、各半割体31A、31Bには、互いを結合するロック構造を設けていない。
前記第2樹脂リング41は、図4(A)に示すように、半円筒状に分割した一対の半割体41A、41Bからなる。
具体的には、各半割体41A、41Bは、図1にも示すように、半円環形状の径方向部42と、該径方向部42の内周縁から後方へ突出する半円筒状の軸方向部43と、該軸方向部43の先端外面より突設した係止爪部44からなる係止部とを備えている。
前記径方向部42には、その外周縁に沿って後方へ突出する係止凸部45と、該係止凸部45から所要間隔をあけた径方向内側より後方へ突出する押さえ凸部46とを設けている。
前記第2樹脂リング41は、前記グロメット本体11の第2樹脂リング保持部17の内側に形成された断面L形状の環状溝19に前記径方向部42と前記係止凸部45を嵌合係止すると共に、前記押さえ凸部46をグロメット本体11の鍔部15の内周縁に当接させることによって、グロメット本体11に対して径方向にも軸線方向にも位置ズレしないように取り付けられる。
前記第2樹脂リング41の各半割体41A、41Bには、図4(B)に示すように、径方向部42の前面側の周方向両端にロック部47と被ロック枠部48を突設しており、各半割体41A、41Bをグロメット本体11に取り付けた後、半割体41Aのロック部47を他方の半割体41Bの被ロック枠部48に挿入係止し、半割体41Aの被ロック枠部48に他方の半割体41Bのロック部47を挿入係止することによって、互いをロック結合している。
次に、前記構成のグロメット10を車体パネル50の貫通穴51に取り付ける手順を説明する。
まず、図5(A)に示すように、グロメット本体11の内側に取り付けた第1樹脂リング31と第2樹脂リング41とがロック係止されていない状態で、該グロメット本体11を鍔部15まで貫通穴51に挿通し、シールリップ16を貫通穴51の周縁の車体パネル50に当接させる。
次いで、図5(B)に示すように、第2樹脂リング41の径方向部42の前面部分を図中矢印Aで示すように押さえながら、グロメット本体11の内筒部12を図中矢印Bに示すように手前に引っ張る、あるいは、車体パネル50の反対側から該内筒部12を矢印B方向に押し出す。これにより、外筒部14が前記第1環状凹部20、第2環状凹部21、第3環状凹部22を湾曲支点として外方に膨らむように誘導されて湾曲すると同時に、第1樹脂リング31が前進して該第1樹脂リング31の軸方向部33の内側に第2樹脂リング41の軸方向部43が入り込み、第1樹脂リング31の係止穴35と第2樹脂リング41の係止爪部44とが近接方向に変位する。
最後に、図5(C)に示すように、互いに対向位置まで変位した第1樹脂リング31の係止穴35と第2樹脂リング41の係止爪部44とを係合して、第1樹脂リング31と第2樹脂リング41とをロック結合させ、該第2樹脂リング41の軸方向部43の先端部分の内面側に、内筒部12より突設した前記係止保持リブ24を当接させる。これにより、前記外筒部14の湾曲状態が固定されると共に、シールリップ16が前記第4環状凹部23を支点として綺麗に潰れて貫通穴51の車体パネル50に密着する。
このように、本発明のグロメット10は、車体パネルの貫通穴51の周縁の図1に示すプレスエッジ52を、図5(C)および図6に示すように外筒部14の湾曲部分Cと鍔部15とで挟持し、ゴム製(またはエストラマー製)のグロメット本体11で挟み囲むことができるため、優れた保持力と止水性を備えることができる。
また、この優れた保持力により、従来のようにグロメット本体11に肉厚部分を形成する必要がなくなるため、材料単価の高いゴム製(またはエストラマー製)のグロメット本体11の薄肉化が可能となる。よって、コスト削減および軽量化を図ることができ、さらには、貫通穴51への取り付けに必要な挿入力の低減も図ることができる。
さらに、貫通穴51への取り付け時には、前記第1樹脂リング31の係止穴35に第2樹脂リング41の係止爪部44を挿入係止することに因る適度な挿入感も得られる。
さらにまた、前記シールリップ16を外側にRをつけた形状とし、かつ、基端部内側に潰れ支点となる第4環状凹部23を形成しているため、外側から水圧がかかったときでも該シールリップ16は綺麗に潰れ、車体パネル50の表面からの浮きが押さえられるため、この点からも止水性を向上させることができる。
また、内筒部12より前記係止保持リブ24を突設し、該係止保持リブ24を第1樹脂リング31とロック結合した状態の第2樹脂リング41の内側に当接させる構成としているため、第2樹脂リング41の係止爪部44が第1樹脂リング31の係止穴35から外れてロック解除されてしまうことを防止できる。
10 グロメット
11 グロメット本体
12 内筒部
13 第1樹脂リング保持部
14 外筒部
15 鍔部
16 シールリップ
17 第2樹脂リング保持部
31 第1樹脂リング
32 径方向部
33 軸方向部
35 係止穴
41 第2樹脂リング
42 径方向部
43 軸方向部
44 係止爪部
50 車体パネル
51 貫通穴
55 ワイヤハーネス

Claims (5)

  1. 車両に配索されるワイヤハーネスに外装して、車体パネルの貫通穴に装着するグロメットであって、
    ゴムまたはエストラマーからなるグロメット本体と、第1樹脂リングと、第2樹脂リングとからなり、
    前記グロメット本体は、ワイヤハーネスを密着して挿通する内筒部と、該内筒部の長さ方向の後端側の外周面から突設する第1樹脂リング保持部と、該第1樹脂リング保持部の外周端に連続する外筒部と、該外筒部の前端より外径方向に突出すると共に車体パネルへ当接させるシールリップを突設した鍔部と、該鍔部の突出端からL形状に屈曲させた第2樹脂リング保持部とを連続的に備え、
    前記第1樹脂リングは、前記グロメット本体の第1樹脂リング保持部に保持される径方向部と、該径方向部から前方へ突出する軸方向部と、該軸方向部に設けた係止穴を備え、 前記第2樹脂リングは、前記第2樹脂リング保持部に保持される径方向部と、該径方向部から後方へ突出する軸方向部と、該軸方向部の先端に設けている係止部を備え、
    前記グロメット本体の鍔部を前記貫通穴に通してシールリップを車体パネルに当接した状態で前記内筒部を前方へ引っ張り又は押し出して前記第1樹脂リングを前進させ、該第1樹脂リングの係止穴に前記第2樹脂リングの係止部を係止させて前記外筒部を外方へ湾曲させ、該湾曲した外筒部と前記鍔部との間で前記車体パネルの貫通穴周縁のプレスエッジを挟持する構成としているワイヤハーネス用のグロメット。
  2. 前記グロメット本体の前記内筒部、前記第1樹脂リング保持部、前記外筒部、前記第2樹脂リング保持部の肉厚は略同等とし1.5mm〜2mmとし、前記鍔部は3〜5mmとしている請求項1に記載のワイヤハーネス用のグロメット。
  3. 前記外筒部の外面の前後両側と内面の前後中間位置に湾曲支点となる凹部を設け、かつ、前記内筒部の長さ方向の中間部の外周に係止保持リブを突設している請求項1または請求項2に記載のワイヤハーネス用のグロメット。
  4. 前記シールリップは外側にRをつけて突設していると共に、該シールリップの基端部の内側に凹部を設けている請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のワイヤハーネス用のグロメット。
  5. 前記第1樹脂リングおよび第2樹脂リングは、いずれも半円筒状に分割した2ピース材で構成している請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のワイヤハーネス用のグロメット。
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