JP2011114785A - 固体撮像装置 - Google Patents

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宏 加藤
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玄 森下
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Abstract

【課題】2ステージ積分型AD変換器を搭載する固体撮像装置において、オーバーレンジのアナログデジタル変換において、隣接する2つのサブレンジの境界付近における入出力特性の不連続性を低減することができる固体撮像装置を提供する。
【解決手段】固体撮像装置の各コラムADC12は、Fine変換ステージにおいて、画素の信号が保持されるノードと容量結合される第1の容量素子を含む。DAC96は、Fine変換ステージにおいて、クロックに同期して階段状に変化するランプ電圧を生成して、第1の容量素子の対極に供給する。シーケンサ93は、キャリブレーション時に、DAC96から出力されるランプ電圧の時間変化パターンを調整する。
【選択図】図9

Description

本発明は、アナログ/デジタル変換器(以下、ADC(Analog/Digital Converter)と呼ぶ。)を内蔵した固体撮像装置に関し、特に、限られたスペースに配置することが可能なADCを内蔵した固体撮像装置に関する。
従来、カメラといえばフィルム型のものが主流であったが、最近になってデジタル型のカメラがそれに取って代わりだしている。さらに、デジタルカメラにおける画質の向上は著しく、最新型のデジタルカメラは、フィルムカメラの性能をもしのぐような状況になってきている。また、デジタルカメラには、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサといった方式があるが、カメラの高性能化の観点から、CMOSデバイスを搭載しやすいCMOSイメージセンサ(固体撮像装置)に対する注目が高まっている。
CMOSイメージセンサには、アナログイメージセンサとデジタルイメージセンサとの2種類がある。どちらも一長一短があるものの、データ処理速度の観点からデジタルイメージセンサへの期待が大きい。具体的には、デジタルイメージセンサを用いると動画の撮影が可能となるだけではなく、後段の画像処理と組合わせて様々な応用が考えられる。
たとえば、テニスラケットにボールが当たる瞬間や、運動会で運動場を回りながらゴールする子供の顔写真のアップを、その方向にカメラを向けておくだけで、カメラが自動的にシャッターチャンスを判定し、自動的にシャッターを押してくれるようなことも可能となる。こうした処理を実現するためには、撮影した画像を瞬時に画像処理IP(Intellectual Property)に転送する必要があり、アナログ情報である撮影情報をデジタル情報である画像処理用情報に変換することが必要となる。
このような背景から、デジタルカメラ向けのADCの研究開発が盛んに行なわれてきている。CMOSイメージセンサにおける最も大きな問題は、画素の情報をすべてデジタル値に変換するため、データ処理量が非常に多いことである。単純に1つのADCで処理するとし、たとえば画素数が1000万画素であり、一般的な動画処理レートである30fps(frame per second)で処理を行なうとすると、3nsの間に1画素の情報をA/D変換、データ転送する必要があり、非現実的なものとなる。このため、行列状に配置された画素の信号を、列ごとに配線された垂直読出線を介してADCに取り込み、選択された行の画素の信号を順次A/D変換する構成がとられている。
ところで、特許文献1には、複数段階に分けてアナログ信号をデジタル信号に変換する方式のADCおよびその出力値の補正方法が開示されている。
特許文献1に記載のADCは、複数段のアナログデジタル変換回路段と、各変換回路段に設けられた減算回路の出力をそれぞれ次段のアナログデジタル変換段に与える。基準電圧補正回路部は、減算回路の出力から期待される次段のアナログデジタル変換回路段の変換出力と、実際にアナログデジタル変換回路段から出力される変換出力との差分値に基づいて、減算回路の基準電圧および減算回路の次段に位置するアナログデジタル変換回路段の基準電圧を補正する。
特開平7−221645号公報
しかしながら、特許文献1に記載のADCは、オーバーレンジのデジタルアナログ変換器ではない。つまり、特許文献1に記載のADCでは、第2段のA/D変換において、第1のA/D変換で特定されたサブレンジ内だけでなく隣接するサブレンジも含めて、デジタル値がいずれに属するかを決定していない。
このようなオーバーレンジのアナログデジタル変換器において、隣接する2つのサブレンジの境界付近における入出力特性が不連続になる場合があり、性能が劣化する。
それゆえに、本発明の目的は、オーバーレンジのアナログデジタル変換において、隣接する2つのサブレンジの境界付近における入出力特性の不連続性を低減することができる固体撮像装置を提供することである。
本発明の一実施形態は、固体撮像装置であって、光信号を電気信号に変換する光電変換素子を含む画素が複数行列状に配置され、各画素を行ごとに順次走査しながら選択行の各画素の信号を列ごとに配線された複数の垂直読出線を介して出力する撮像部と、垂直読出線を介して出力された各画素の信号を保持し、保持した画素の信号をアナログ信号からデジタル値に変換する複数の変換部とを備え、複数の変換部のそれぞれは、第1の変換ステージにおいて、保持した画素の信号に応じて、デジタル値が複数個のサブレンジのうちのいずれに属するかを特定し、特定したサブレンジを表わす上位ビット(最下位から第mビット目以上のビット)を生成し、第2の変換ステージにおいて、保持した画素の信号に応じて、デジタル値が特定されたサブレンジの全領域および隣接するサブレンジの所定のオーバーレンジ領域のいずれの位置にあるかを特定し、特定した位置を表わす下位ビット(最下位から第nビット目以下のビット(n≧m))を生成し、第1の変換ステージによって生成された上位ビットと第2の変換ステージによって生成された下位ビットとに基づいて、デジタル値を出力し、第2の変換ステージにおいて、画素の信号が保持されるノードと容量結合される第1の容量素子を含み、固体撮像装置は、さらに、第2の変換ステージにおいて、クロックに同期して階段状に変化するランプ電圧を生成して、第1の容量素子の対極に供給する第1の電圧制御部と、キャリブレーション時に、第1の電圧制御部から出力されるランプ電圧の時間変化パターンを制御するシーケンサとを備える。
この実施例によれば、隣接する2つのサブレンジの境界付近における入出力特性の不連続性を低減することができる。
CMOSイメージセンサの概略的な構成例を示す図である。 CMOSイメージセンサの主要部の配置例を示す図である。 図2に示すCMOSイメージセンサの画素アレイおよびコラム回路の部分を拡大した図である。 図3に示す画素PXの電気的等価回路を示す図である。 図4に示す画素PXの信号読出時の動作を説明するためのタイミングチャートである。 図3の画素アレイの要部の構成を示す図である。 図3に示す画素アレイのデータ読出時の動作を示すタイミングチャートである。 本発明の実施形態のカメラシステムの構成を表わす図である。 第1の実施形態のCMOSイメージセンサの構成例を示す図である。 制御回路内の2つのカウンタを表わす図である。 本発明の第1の実施の形態におけるADCおよびPGAの構成例を示す図である。 本発明の第1の実施形態のカメラシステムの処理手順を表わすフローチャートである。 図12のステップS408〜S411の動作を説明するためのタイミングチャートである。 図13のタイミングチャートに示す動作をさらに詳細に説明するためのタイミングチャートである。 DACの構成を表わす図である。 図12のステップS405のキャリブレーションの手順を表わすフローチャートである。 サブレンジ1合込み時の1回のAD変換の動作を説明するためのタイミングチャートである。 サブレンジ0合込み時の1回のAD変換の動作を説明するためのタイミングチャートである。 キャリブレーション過程におけるAD変換の入出力特性の変化を説明するための図である。 図15のDACに含まれるテスト電圧生成回路の構成を表わす図である。 図15のDACに含まれるランプ電圧生成回路の構成を表わす図である。 Fine変換ステージにおける、ランプ電圧Vrampの時間変化と、下位カウンタの時間変化との関係を図である。 (a)は、第1の実施形態の適用前のADCの入出力特性を表わす図である。(b)は、第1の実施形態によるキャリブレーション処理を実行後の大半のコラムのADCの入力特性を表わす図である。(c)は、第1の実施形態によるキャリブレーション処理を実行後の一部のコラムのADCの入力特性を表わす図である。 本発明の第2の実施形態の制御回路内の2つのカウンタを表わす図である。 クロック制御回路の構成を表わす図である。 2の実施形態のランプ電圧Vrampの時間変化と下位カウンタのカウンタ値の時間変化を表わす図である。 (a)は、第2の実施形態のADCの入出力特性を表わす図である。(b)は、(a)における領域L01を拡大した図である。 第2の実施形態によって段差が解消されないパターンを示す図である。 本発明の第3の実施の形態におけるCMOSイメージセンサの構成例を示す図である。 本発明の第3の実施形態のカメラシステムの処理手順を表わすフローチャートである。
本発明の実施の形態における固体撮像装置の詳細を説明する前に、その背景となる技術について説明する。
(CMOSイメージセンサ)
図1は、CMOSイメージセンサの概略的な構成例を示す図である。
このCMOSイメージセンサ200は、デジタルイメージセンサであって、画素アレイ210と、垂直方向に画素の走査を行なうV−Scanner220と、列(コラム)ごとに配置されるコラムアンプ(コラムAmp.)230と、コラムアンプ230から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換するコラムADC240とを含む。
コラムアンプ230は、V−Scanner220による走査によって順次送られてくる画素の信号を増幅してコラムADC240に出力する。
コラムADC240は、コラムアンプ230から出力されたアナログ信号をデジタル信号に変換してチップ外部に出力する。
このようなデジタルイメージセンサは、デジタル転送のため高速化が可能であるとともに、既存のLVDS(Low Voltage Differential Signaling)などのデータ出力I/F(Interface)を流用可能であるといった利点がある。また、コラムADC240がコラムアンプ230に直結されるため低ノイズ、かつ高精度設計が可能であるといった利点もある。たとえば、アナログイメージセンサであれば12ビット精度(250μV)のところをこのデジタルイメージセンサによれば、14ビット精度(60μV)にすることができる。一方、コラムADCごとの特性ばらつきが発生するといった欠点がある。
(CMOSイメージセンサの配置例)
図2は、CMOSイメージセンサの主要部の配置例を示す図である。
このCMOSイメージセンサ10は、画素アレイ11と、画素の列ごとに配置されたコラムADC12およびPGA(ProgrammableGain Amplifier)16と、CMOSイメージセンサ10の全体的な制御および画素アレイ11の行方向の選択処理を行なう制御回路/ロウデコーダ(V−Scanner)13と、コラムADC12から出力されるデジタル信号を水平方向に転送するH−Scanner14と、H−Scanner14によって転送されたデジタル信号をチップ外部に出力するIO(Input Output)部15とを含む。
この固体撮像装置10の幅は40mm程度であり、そのうち36mmの幅に水平方向の6000画素分のセンサが配置されている。また固定撮像装置10の高さは30mm程度であり、そのうち23.9mmの高さに垂直方向の4000画素分のセンサが配置されている。
コラムADC12は、画素アレイ11の上下に配置されており、2列の画素の幅に1つのコラムADC12が配置される構成となっている。したがって、コラムADC12は、画素アレイ11を挟んで上下に各3000個が配置される。
このコラムADC12およびPGA16の横幅は画素ピッチの2倍であるため、10〜20μm程度の幅となる。また、コラムADC12とPGA16との高さの和は2mm程度であるため、非常に細長い形状となってしまう。この制約のもとでコラムADC12を設計しなければならないため、小面積で簡単な回路構成であり、省電力化が可能であることが必須となる。
(CMOSイメージセンサの画素のデータの読出し)
図3は、図2に示すCMOSイメージセンサ10の画素アレイ11およびコラム回路の部分を拡大した図である。
図3に示すように、画素アレイ11の画素PXの2列に対して1個のコラム回路が設けられている。それぞれのコラム回路は、ADC12と、PGA(Programmable Gain Amplifier)16と、データラッチ/転送回路17とを含む。
PGA16は、列方向の画素PXから順次送られてくる画素出力を増幅してADC12に出力する。
ADC12は、PGA16から受けたアナログ信号をデジタル信号に変換してデータラッチ/転送回路17に出力する。
データラッチ/転送回路17は、行方向の画素出力のデジタル値を順次シフトし、3000画素分のデジタル信号を外部に出力する。なお、画素アレイ11の上部にも同様の回路が配置される。
(CMOSイメージセンサの画素)
図4は、図3に示す画素PXの電気的等価回路を示す図である。
画素PXは、光信号を電気信号に変換するフォトダイオード3と、転送制御線上の転送制御信号TXに従ってフォトダイオード3によって生成された電気信号を伝達する転送トランジスタ2と、リセット制御線上のリセット制御信号RXに従ってフローティングディフュージョン7を所定の電圧レベルにリセットするリセットトランジスタ1とを含む。
さらに、画素PXは、フローティングディフュージョン7上の信号電位に従って電源ノード上の電源電圧VDDをソースフォロアモードで伝達するソースフォロアトランジスタ4と、行選択制御線上の行選択信号SLに従ってソースフォロアトランジスタ4により伝達された信号を垂直読出線9上に伝達する行選択トランジスタ5とを含む。トランジスタ1,2,4および5は、一例として、NチャネルMOSトランジスタで構成される。したがって、この画素PXはCMOSイメージセンサの画素である。
(画素の読出し動作)
図5は、図4に示す画素PXの信号読出時の動作を説明するためのタイミングチャートである。以下、図5を参照して、図4に示す画素PXの信号読出動作について説明する。
期間PT1において、リセット制御信号RXがハイレベル(以下、Hレベルと略す。)の状態で、転送制御信号TXがHレベルに設定される。リセットトランジスタ1および転送トランジスタ2がともにオン状態となり、フォトダイオード3により変換された電気信号が初期化される。すなわち、フォトダイオード3において、先のサイクルにおいて光電変換により蓄積された電荷が放出される。
次に、転送制御信号TXがロウレベル(以下、Lレベルと略す。)となり、転送トランジスタ2がオフ状態となると、フォトダイオード3における光電変換動作が再び行なわれ、信号電荷が蓄積される。この状態において、リセット制御信号RXはHレベルを維持し、リセットトランジスタ1はオン状態を維持する。リセット制御信号RXが電源電圧VDDレベルのとき、フローティングディフュージョン7は、電源電圧VDDから、このリセットトランジスタ1のしきい値電圧分低い電圧レベルに維持される。
次に、まず行選択信号SLがHレベルとなり、行選択トランジスタ5が導通し、ソースフォロアトランジスタ4によるソースフォロア動作により、このフローティングディフュージョン7上の電位に応じた電位の信号が垂直読出線9上に伝達される。この後、画素読出期間PT5が開始される。
画素読出期間PT5においては、まず、期間PT2において、リセット制御信号RXがLレベルとなり、リセットトランジスタ1がオフ状態となる。フローティングディフュージョン7上の信号電位に応じた信号が、垂直読出線9上に伝達され、図示しない読出回路に含まれる参照用の容量素子が充電される。この期間PT2において、画素PXの信号の参照電位の設定が行なわれる。これは、後述する画素の暗状態の情報のサンプリングに相当する。
次に、期間PT3において、転送制御信号TXがHレベルとなり、転送トランジスタ2が導通し、フォトダイオード3により光電変換されて蓄積された電荷が、フローティングディフュージョン7へ伝達される。これに応じて、垂直読出線9の電位が画素からの電荷に応じた電位に変化する。転送制御信号TXがLレベルとなると、垂直読出線9上の電位に従って、図示しない読出回路に含まれる信号電荷蓄積容量素子が期間PT4において充電される。これは、後述する画素の明状態の情報のサンプリングに相当する。
次に、期間PT2およびPT4においてそれぞれ読出された参照電位および信号電位が差動増幅されて、画素PXの信号(画素信号)が読出される。
1つの画素に対して2回サンプリングを行ない、初期電位および信号電位を比較することにより、いわゆる相関二重サンプリング動作を行なって、画素PXにおけるノイズの影響を相殺し、フォトダイオード3により生成された電気信号を読出す。
画素PXの信号の読出が完了すると、次に行選択信号SLがLレベルとなり、行選択トランジスタ5がオフ状態となる。
画素PXは行列状に配列されており、1行の画素について、並列に、画素信号の読出が行なわれる。画素PXにおいては、リセット期間PT1の完了後、この読出期間PT5が完了するまでの期間PT6の間、フォトダイオード3においては、光信号を電気信号に変換して、信号電荷を生成する。
図4に示すように、画素PXは、フォトダイオード3と、NチャネルMOSトランジスタで構成されており、垂直読出線9上には、行選択トランジスタ5を介して画素信号が読出される。したがって、CCDイメージセンサと異なり、この行選択トランジスタ5および垂直読出線9の選択順序はランダムに設定することができる。
(画素アレイの構成)
図6は、図3の画素アレイの要部の構成を示す図である。図6においては、第N行から第(N+3)行および第M列から第(M+3)列の4行4列に配列される画素PXを代表的に示す。画素PXは、図4に示す画素PXと同一の構成を有する。
画素PXが行列状に配列されており、各行それぞれごとに、リセット制御信号RX[i]、転送制御信号TX[i]および行選択制御信号SL[i]の組が与えられる。ここで、iはNからN+3のいずれかである。画素列それぞれに対応して、垂直読出線9が配置される。
(画素アレイのデータ読出し動作)
図7は、図3に示す画素アレイ11のデータ読出時の動作を示すタイミングチャートである。以下、図7を参照して、図3に示す画素アレイ11の画素信号読出動作について説明する。
時刻T1において、第N行および第(N+1)行に対する転送制御信号TX[N]およびTX[N+1]がHレベルへ駆動される。リセット制御信号RX[N]およびRX[N+1]はHレベルであり、リセットトランジスタ1はオン状態にある。時刻T1から始まる期間A1およびA4において、第N行および第(N+1)行において、フォトダイオード3の蓄積電荷の放出が行なわれ、これに応じて、これらの第N行および第(N+1)行において、図4に示すフローティングディフュージョン7が、所定の初期電圧レベルにリセットされる。
所定時間が経過すると、時刻T2において、第N行に対する行選択信号SL[N]がHレベルに立上がる。これにより、第N行において、画素PX内の行選択トランジスタ5がオン状態となり、対応の垂直読出線9にソースフォロアトランジスタ4が結合される。
次に、リセット制御信号RX[N]がLレベルに立下がり、第N行において各画素内においてリセットトランジスタ1がオフ状態となり、フローティングディフュージョン7がリセット電位レベルに維持される。
時刻T4において、転送制御信号TX[N]がHレベルとなり、第N行の画素において転送トランジスタ2がオン状態となり、フォトダイオード3により生成された信号電荷が、フローティングディフュージョン7に伝達される。このとき、行選択信号SL[N]がHレベルであり、各垂直読出線9に、このフローティングディフュージョン7の電位に従って画素信号が読出される。
この第N行の画素の読出動作完了後、リセット制御信号RX[N]がHレベルとなり、再びフローティングディフュージョン7が、初期電圧レベルにリセットトランジスタ1を介して充電される。
時刻T6において、行選択信号SL[N]がLレベルとなり、行選択トランジスタ5がオフ状態となり、その第N行の画素の信号電荷の読出が完了する。
次に、第(N+1)行の画素の信号の読出が行なわれる。すなわち、時刻T7において、行選択信号SL[N+1]がHレベルに立上がり、この第(N+1)行の画素PXのソースフォロアトランジスタが、対応の垂直読出線9に結合される。
次に時刻T8において、リセット制御信号RX[N+1]がLレベルとなり、フローティングディフュージョン7に対する追加動作が完了する。
時刻T9において、転送制御信号TX[N+1]がHレベルとなり、フォトダイオード3の生成した信号電荷に従ってフローティングディフュージョン7の電位が変化し、この電位に従って画素信号が垂直読出線9上に読出される。
時刻T11において、行選択信号SL[N+1]がLレベルに立下がり、第N行および第(N+1)行の画素に対する読出が完了する。以上の動作を繰り返すことにより、列方向の画素の情報が順次PGA16に出力される。
(カメラシステムの構成)
図8は、本発明の実施形態のカメラシステムの構成を表わす図である。
図8を参照して、このカメラシステム1000は、電源チップ61と、ラインバッファ62と、CPU(Central Processing Unit)763と、フラッシュメモリ764と、TG765と、CMOSイメージセンサ200と、DFE(Digital Front End)767と、画像処理エンジン69と、LCD(Liquid Crystal Display)72と、フレームバッファ73と、メモリカードI/F74と、レジスタ766とを備える。
電源チップ61は、電源を制御する。
ラインバッファ62は、1行の画像データを一時的に記憶する。
CPU763は、カメラシステム1000の全体を制御する。
フラッシュメモリ764は、欠陥位置を表わすデータなどを記憶する。
TG765は、イメージセンサを制御するための制御信号を生成し、イメージセンサに供給する。
CMOSイメージセンサ200は、以下の実施形態において詳説する。
レジスタ766は、各種の設定データを記憶する。
DFE767は、つなぎ補正などを実行する。
画像処理エンジン69は、補正部70と、符号化部71とを含む。補正部70は、欠陥補正およびホワイトバランスを実行して、符号化前のデータ(RAWデータ)を出力する。符号化部71は、ベイヤ補間、ガンマ補正、およびJPEG(Joint Photographic Experts Group)エンコードを実行して、JPEGデータを出力する。
LCD72は、画像データなどを表示する。
フレームバッファ73は、DDR−SDRAM(Double-Data-Rate Synchronous Dynamic Random Access Memory)によって構成される。フレームバッファ73は、AD変換して生成されたデジタル画像データを一時的に記憶する。
メモリカードI/F74は、メモリカードとの間でデータの授受を行なう。
[第1の実施形態]
(CMOSイメージセンサの構成)
図9は、第1の実施形態のCMOSイメージセンサの構成例を示す図である。
図9を参照して、このCMOSイメージセンサ200は、入力バッファ91と、制御回路94と、ロウデコーダ95と、画素アレイ11と、DAC(Digital Analog Converter)96と、PGA16と、コラムADC12と、H−Scanner14と、パラレル/シリアル変換器93と、シーケンサ97と、出力バッファ92とを備える。
PGA16およびコラムADC12は、画素アレイ11の列ごとに設けられる。
画素アレイ11の偶数列(0,2,4,・・・)に対応するPGA16およびコラムADC12は、画素アレイの上側に配置され、画素アレイ11の奇数列(1,3,5,・・・)に対応するPGA16およびコラムADC12は、画素アレイの下側に配置される。
H−Scanner14およびDAC96は、画素アレイの奇数列と偶数列に対して、それぞれ1個設けられている。
入力バッファ91は、外部からのコマンド(Command)および入力データ(Input)を受付ける。
制御回路94は、CMOSイメージセンサ全体の動作を制御する。
ロウデコーダ95は、画素アレイ11内の行を選択する。
画素アレイ11は、図3で説明したように撮像部として機能する。画素アレイ11は、光信号を電気信号に変換する光電変換素子を含む画素が複数行列状に配置される。画素アレイ11は、ロウデコーダ95によって各画素を行ごとに順次走査しながら選択行の各画素の信号を列ごとに配線された複数の垂直読出線を介して出力する。
PGA16は、垂直読出線を介して出力された各画素の信号をサンプリングする。
コラムADC12は、PGA16でサンプリングされた各画素の信号を保持し、保持した画素の信号をアナログ信号からデジタル値に変換する。コラムADCは、2段階でAD変換を実行する。コラムADCは、Coarse変換ステージにおいて、保持される画素の信号に応じて、デジタル値が複数個のサブレンジのうちのいずれに属するかを特定し、特定したサブレンジを表わす上位ビット(最下位から第mビット目以上のビット)を生成する。コラムADCは、Fine変換ステージにおいて、保持される画素の信号に応じて、デジタル値が特定されたサブレンジの全領域および隣接するサブレンジの所定のオーバーレンジ領域のいずれの位置にあるかを特定し、特定した位置を表わす下位ビット(最下位から第nビット目以下のビット(n≧m))を生成する。コラムADCは、Coarse変換ステージによって生成された上位ビットとFine変換ステージによって生成された下位ビットとに基づいて、デジタル値を出力する。
H−Scanner14は、画素アレイ11の各列に対応するコラムADC12から出力されるデジタル信号を水平方向にパラレルに転送する。
パラレル/シリアル変換器93は、H−Scanner14によって転送されるパラレルデータをシリアルデータに変換して、出力バッファへ出力する。
出力バッファ92は、外部へ出力データ(Output)を出力する。
DAC96は、Coarse変換ステージにおいて、高電圧Vrtおよび低電圧Vbtを発生する。DAC96は、Fine変換ステージにおいて、CLK2に同期して階段状に変化するランプ電圧Vrampを発生する。DAC96は、キャリブレーション処理時(図12のS403)において、テスト電圧Vtestを生成する。
シーケンサ97は、キャリブレーション時に、DAC96から出力されるランプ電圧の時間変化パターンを制御する。
(制御回路内のカウンタ)
図10は、制御回路94内の2つのカウンタを表わす図である。
図10を参照して、制御回路94は、上位カウンタ181と、下位カウンタ182を有する。
上位カウンタ181は、3ビットのカウンタ値cntm[13:11]を出力する。上位カウンタ181は、クロックCLK1に同期してカウンタ値を更新する。
下位カウンタ182は、12ビットのカウンタ値cntl[11:0]を出力する。下位カウンタ182は、クロックCLK2に同期してカウンタ値を更新する。
(ADCおよびPGAの構成)
図11は、本発明の第1の実施の形態におけるADCおよびPGAの構成例を示す図である。
このADCは、サブレンジの大きさを2048とし、デジタル値が0〜2047をサブレンジ0、2048〜4095をサブレンジ1、4096〜6143をサブレンジ2、6144〜8191をサブレンジ3、8192〜10239をサブレンジ4、10240〜12287をサブレンジ5、12288〜14335をサブレンジ6、14336〜16383をサブレンジ7とする。また、オーバーレンジを考慮して、−256〜―1をサブレンジ(−1)、16384〜16640をサブレンジ8とする。
図11を参照して、PGA(Pin Grid Array)16は、スイッチSW1と、差動増幅器(amp)21と、スイッチ22と、コンデンサC1と、可変コンデンサC2とを含む。
スイッチSW1は、垂直読出線を介して出力された画素入力信号が入力されたときには、この画素入力信号を出力し、キャリブレーション時にテスト電圧Vtestが入力されたときには、このテスト電圧Vtestを出力する。
差動増幅器21の正入力にはリファレンス電圧pgarefが接続され、負入力にはコンデンサC1を介して画素入力信号Vinまたはテスト電圧Vtestが接続される。差動増幅器21の出力は、負帰還用の可変コンデンサC2およびスイッチ22に接続されるとともに、ADC12内のスイッチ31に接続される。また、可変コンデンサC2によってPGA16のゲインを変更可能である。
ADC12は、スイッチ31〜34および51〜53と、比較器(comparator)35と、PチャネルMOSトランジスタ36および37と、NチャネルMOSトランジスタ38および54〜62と、保持回路39および69と、NAND回路63および66と、フリップフロップ(FF)64および67と、加算器65と、グレイ−バイナリ変換器68と、コンデンサC3〜C4およびC40〜C46とを含む。
比較器35の正入力には、PGA16から出力される増幅された画素入力がスイッチ31および32を介して接続される。また、比較器35の負入力には、比較器35の出力がスイッチ34を介して接続されるとともに、画素の暗状態の情報を保持するコンデンサC3が接続される。
FF64は、制御回路94内の上位カウンタ181の3ビットのカウント値を保持するものである。比較器35の正入力と負入力とが一致し、coarseラッチ信号crs_latがHレベルに変化するときに上位カウンタ181の3ビットのカウンタ値cntm[13:11]を保持して加算器65に出力する。上位カウンタ181の3ビットのカウンタ値は、AD変換後のデジタル値の上位3ビットに相当し、バイナリコードである。
FF67は、制御回路94内の下位カウンタ182の12ビットのカウンタ値を保持するものである。比較器35の正入力と負入力とが一致し、ramp_on信号がHレベルのときに下位カウンタ182の12ビットのカウンタ値cntl[11:0]を保持して出力する。下位カウンタ182の12ビットのカウンタ値は、1ビットのオーバーレンジを含んでおり、AD変換後のデジタル値の下位11ビットに相当し、グレイコードである。
グレイ−バイナリ変換器68は、FF67から出力される12ビットのグレイコードをバイナリコードQl[11:0]に変換して、加算器65に出力する。
加算器65は、FF64から出力される3ビットのQm[13:11]と、FF67から出力される12ビットのQl[11:0]とを加算し、H−scanner14に出力する。
コンデンサC4およびC40〜C46は等しい電気容量を有しており、ノードcmと容量結合されている。制御回路94およびDAC96は、後述のCoarse変換ステージにおいて、これらのコンデンサに接続されるスイッチ51〜53を順次切替えることにより、コンデンサC4およびC40〜C46の対極の電圧をVrtからVrbに順次切替えて、ノードcmの電位Vcmが8つのサブレンジのどこに属するかを判定する。また、トランジスタ54〜62は、スイッチ51および52の切替えを制御するものであるが、動作の詳細については後述する。トランジスタ54〜62は、スイッチ51〜53は、Coarse変換ステージにおいて、コンデンサC4,C40〜C46の対極の電圧を順次切替える切替部を構成する。
なお、図11に示すφspl、φtsw、φadc_az、cmpe、cmpe_n、cmp_rst、φswrp、φswrn、φswda、srcnt0〜srcnt6、Vrt、Vrb、Vramp、crs_rst、crs_lat、ramp_on、rst_nなどの信号、カウンタ値cntm[13:11]、cntm[11:0]は、図9に示す制御回路94によって生成される信号である。また、電圧Vrt、Vtb、Vrampは、図9に示すDAC96によって生成される電圧である。これらの信号および電圧は、上下各3000個のコラムADC12に共通に与えられる。
(カメラシステムの処理手順)
図12は、本発明の第1の実施形態のカメラシステムの処理手順を表わすフローチャートである。
図12を参照して、まず、電源がオンにされる(ステップS401)。
次に、レジスタ766に初期値が設定される(ステップS402)。
次に、ユーザがカメラのシャッターを押し下げる。シャッターの半押し状態で、カメラ使用環境に依存する以下のステップS404〜S406が実行される(ステップS403)。
次に、レジスタ766に撮像時の値が設定される(ステップS404)。
次に、キャリブレーションが実行される(ステップS405)。
次に、画素がリセットされる(ステップS406)。
次に、画素アレイ(撮像部)11が露光される(ステップS407)。
次に、サンプル&ホールドが実行される(ステップS408)。
次に、Coarse変換が実行される(ステップS409)。
次に、Fine変換が実行される(ステップS410)。
次に、上位ビットと下位ビットが加算され、オーバーレンジ量256が減算される(ステップS411)。
以後、カメラシステムの電源がオンの間、ユーザがカメラのシャッターを押下げるごとに処理が繰り返される(ステップS403〜S411)。
キャリブレーションをシャッター半押し状態中に行うこととしたのは、電源オンの直後でもよいが、使用環境(気温、湿度、バッテリー状態など)に応じて最適なキャリブレーションを実施するには、極力撮像直前に補正するのが望ましいからである。キャリブレーションに要する時間はおおよそ数ms程度と短時間であるため、シャッター半押し状態期間に挿入することができる。
(ADCによる画素信号の読出し動作)
図13は、図12のステップS408〜S411の動作を説明するためのタイミングチャートである。
図13を参照して、この読み出し動作は、サンプル&ホールド、AD変換およびデータ出力(Data Output)の3ステージによって構成され、i行の画素情報の読み出し動作を示している。また、AD変換ステージは、Coarse変換ステージおよびFine変換ステージの2段階に分けられる。
まず、時刻T1においてサンプル&ホールドステージが開始され、PGAオートゼロ信号φpga_az、ADCオートゼロ信号φadc_az、およびサンプリング信号φsplがHレベルになると、スイッチ22,31,32および34がオン状態になる。このとき、ノードcmには画素の暗状態の情報がサンプリングされて保持される。比較器35は、コンデンサC3の正極電位(vdrk)に画素の暗状態の情報を電位として保持させる。
次に、時刻T2において、再度spl信号がHレベルになると、PGA16から出力される画素の明状態の情報がノードcmに電位Vcmとしてサンプリングされて保持される。このとき、vf_en信号およびcmpe信号がLレベルとなる。vf_en信号は、比較器35をオペアンプとして動作させるか、コンパレータとして動作させるかを選択するための信号であり、vf_en信号がHレベルのときにオペアンプとして動作させ、Lレベルのときにコンパレータとして動作させる。また、cmpe信号は、Hレベルのときに比較器35の出力をイネーブルとする信号である。
次に、時刻T3において、φtsw信号がLレベルからHレベルに変化し、スイッチ33をオン状態にすることによりPGA16の出力を初期化する。そして、時刻T4において、rst_n信号がLレベルになると、FF64および67がクリアされる。
次に、時刻T5において、Coarse変換ステージが開始され、φswrp信号がHレベルからLレベルに変化すると共に、φswrn信号がLレベルからHレベルに変化することにより、コンデンサC4に接続されるスイッチ51がオン状態からオフ状態に変化するとともにスイッチ52がオフ状態からオン状態に変化する。その結果、ノードcmと容量結合されたコンデンサC4の対極PがVrt(2.0V)からVrb(1.0V)に変化する。このとき、ノードcmの電位Vcmが(Vrt−Vrb)/8だけ下降する。
また、crs_rst信号がHレベルからLレベルに変化するが、保持回路69のそれぞれの右側端子がLレベルを保持し、左側端子がHレベルを保持しており、コンデンサC40〜46のそれぞれに接続されるトランジスタ51がオン状態を維持し、トランジスタ52がオフ状態を維持する。
次に、時刻T5以降、上位カウンタ181の3ビットのカウンタ値cntm[13:11]の変化に同期して(つまり、クロックCLK1に同期して)、crs_lat信号、cmpe信号およびcmpe_n信号のそれぞれに8パルスが出力される。
次に、時刻T6において、srcnt0信号がLレベルからHレベルに変化すると、トランジスタ54がオン状態となる。このとき、トランジスタ62はオン状態となっているため、コンデンサC40に接続されるスイッチ51がオフ状態となり、スイッチ52がオン状態となる。その結果、ノードcmと容量結合されたコンデンサC40の対極の電位がVrt(2.0V)からVrb(1.0V)に変化し、ノードcmの電位Vcmがさらに(Vrt−Vrb)/8だけ下降する。
次に、時刻T7において、さらにsrcnt1信号がLレベルからHレベルに変化すると、トランジスタ55がオン状態となる。このとき、トランジスタ62はオン状態となっているため、コンデンサC41に接続されるスイッチ51がオフ状態となり、スイッチ52がオン状態となる。その結果、ノードcmと容量結合されたコンデンサC41の対極の電位がVrt(2.0V)からVrb(1.0V)に変化し、ノードcmの電位Vcmがさらに(Vrt−Vrb)/8だけ下降する。
時刻T8〜T12において同様の動作が行なわれ、ノードcmの電位Vcmを(Vrt−Vrb)/8ずつ下降させる。そして、ノードcmの電位Vcmがvdrkの電位よりも低くなると、比較器35はLレベルを出力する。このとき、トランジスタ36がオン状態となり、保持回路39はcmp信号をHレベルからLレベルに変化させる。FF64は、NAND回路63から出力される信号の立ち上がりで上位カウンタ181の3ビットのカウンタ値cntm[13:11]の値を保持する。
次に、時刻T13において、φswrp信号がLレベルからHレベルに変化すると共に、φswrn信号がHレベルからLレベルに変化することにより、コンデンサC4に接続されるスイッチ51がオフ状態からオン状態に変化すると共にスイッチ52がオン状態からオフ状態に変化する。その結果、ノードcmと容量結合されたコンデンサC4の対極Pの電位VpがVrb(1.0V)からVrt(2.0V)に変化する。
次に、時刻T14において、Fine変換ステージが開始されると、cmp_rst信号がHレベルになり、保持回路39がcmp信号をHレベルにする。
次に、時刻T15において、cmp_rst信号をLレベルにし、cmpe信号をHレベルにする。そして、時刻T16において、cmpe_n信号をLレベルにし、ramp_on信号をHレベルにする。
(ADCによる画素信号の読出し動作の詳細)
図14は、図13のタイミングチャートに示す動作をさらに詳細に説明するためのタイミングチャートである。
図14を参照して、まず、時刻T1において、PGAオートゼロ信号φpga_az、ADCオートゼロ信号φadc_az、およびサンプリング信号φsplがHレベルになると、比較器35は、コンデンサC3の正極電位(vdrk)に画素の暗状態の情報を電位として保持させる。
次に、時刻T2において、再度spl信号がHレベルになると、PGA16から出力される画素の明状態の情報がノードcmに電位Vcmとしてサンプリングされて保持される。図14においては、画素の暗状態の電位をVa、画素の明状態の電位をVbとしている。
次に、時刻T3において、ノードcmと容量結合されたコンデンサC4の対極Pの電位VpがVrt(2.0V)からVrb(1.0V)に変化する。このとき、ノードcmの電位Vcmが(Vrt−Vrb)/8だけ下降する。また、上位カウンタ181の3ビットのカウンタ値cntm[13:11]は、“0”となっている。
次に、時刻T4において、ノードcmと容量結合されたコンデンサC40の対極PがVrt(2.0V)からVrb(1.0V)に変化する。このとき、ノードcmの電位Vcmがさらに(Vrt−Vrb)/8だけ下降する。また、3ビットのカウンタ値cntm[13:11]は、“1”となっている。
次に、時刻T5〜T9において同様の動作が行なわれ、時刻T10においてノードcmの電位Vcmがさらに(Vrt−Vrb)/8だけ下降したときに、ノードcmの電位Vcmがvdrkの電位Vaよりも低くなり、保持回路39がノードcmpにLレベルの(Vcmp信号を出力する。このとき、上位カウンタ181の3ビットのカウンタ値cntm[13:11]の値“111”が、AD変換後のデジタル値の上位3ビットとして決定される。このことは、この画素情報のデジタル値がサブレンジ7、サブレンジ7に隣接するサブレンジ6内のオーバーレンジ領域、サブレンジ7に隣接するサブレンジ8内のオーバーレンジ領域に属すること、すなわち、14080(=2048×7―256)≦画素情報≦16639(=2048×8−1+256)であることを示している。以降の説明では、Coarse変換終了時点の上位カウンタ181のカウンタ値cntm[13:11]をCoarse変換のコードと呼ぶこともある。
次に、時刻T10以降において、Fine変換ステージが実施され、画素情報が上記範囲のいずれにあるかが判定される。時刻T11において、φswdaをHレベルにしてスイッチ53をオン状態にすると共に、コンデンサC4の対極Pの電位Vpをランプ電圧Vrampに変化させる。
まず、ランプ電圧Vrampの電位をVrt+(Vrt−Vx)×(256/2048)に引き上げる。これにより、ノードcmの電位Vcmが、Coarse変換ステージ終了時点よりも{(Vrt−Vrb)+(Vrt−Vx)(256/2048)}×(1/8)だけ引き上げられた状態となる。このとき、制御回路94内に設けられた下位カウンタ182が10進数換算で“0”からカウントアップを開始する。
それ以降、ランプ電圧Vrampの電位をVrb−(Vrt−Vx)×(255/2048)までスロープ状に引き下げる。これにより、ノードcmの電位Vcmの電位がスロープ状に下降し、Coarse変換ステージ終了時点よりも{−(Vrt−Vrb)+(Vrt−Vx)×2333/2048}×(1/8)だけ引き下げられた状態に達する。コンデンサC4の対極電位Vpの下降終了時点で、下位カウンタ182の12ビットのカウンタ値cntl[11:0]が10進数換算で“2559”となる。以降の説明では、Fine変換終了時点の下位カウンタ182のカウンタ値cntl[11:0]から256を減算した値をFine変換のコードと呼ぶこともある。
ノードcmの電位vcmがvdrkの電位よりも低くなると、比較器35はLレベルを出力する。このとき、トランジスタ36がオン状態となり、保持回路39はcmp信号をHレベルからLレベルに変化させる。
FF67は、NAND回路66から出力される信号の立ち上がりで下位カウンタ182の12ビットのカウンタ値cntl[11:0]の値を保持する。図14においては、FF67によって10進数換算で“1202”が保持される。グレイ−バイナリ変換器68は、FF67から出力されるグレイコードを受け、バイナリコードQl[11:0]に変換して加算器65に出力する。
Coarse変換ステージにおいてデジタル値の上位3ビットが確定し、Fine変換ステージにおいて1ビットのオーバーレンジを含むデジタル値の下位12ビットが確定する。図14においては、10進数換算でそれぞれ“14336”および“1202”であるので、加算器65は、D[13:0]=Qm[13:11]+Ql[11:0]−256を演算することにより、10進数換算で“15282”を出力する。
(DAC)
図15は、DACの構成を表わす図である。
図15を参照して、このDAC96は、上側バッファ192と、下側バッファ194と、テスト電圧生成回路191と、ランプ電圧生成回路193とを備える。
上側バッファ192は、外部から入力される高電圧Vhighを受け、Vhighとほぼ等しい高電圧Vrtを出力する。
下側バッファ194は、外部から入力される低電圧Vlowを受け、Vlowとほぼ等しい低電圧Vrbを出力する。
テスト電圧生成回路191は、外部から入力される高電圧VhighとVlowとから、テスト電圧Vtestを生成して出力する。
ランプ電圧生成回路193は、外部から入力される高電圧VhighとVlowとから、ランプ電圧Vrampを生成して出力する。
なお、従来から使用されていると想定されるDAC96は、キャリブレーションを行わないため、テスト電圧生成回路191を含まず、ランプ電圧生成回路193で生成されるランプ電圧もキャリブレーションできないものとなっている。
(キャリブレーション処理の手順)
図16は、図12のステップS405のキャリブレーションの手順を表わすフローチャートである。
図16を参照して、まず、ステップS501〜S505のサブレンジ1合込が行われ、次に、ステップS506〜S511のサブレンジ0合込が行われる。サブレンジ0合込のステップS508でYESの場合には、終了するが、S508でNOの場合には、さらにS509〜S511が実行され、その後、再びサブレンジ1合込が行われる。
まず、シーケンサ97は、コラムADCをサブレンジ1に固定する(ステップS501)。
次に、シーケンサ97は、DAC96内のテスト電圧生成回路191に、テスト電圧Vtestを発生させる。このテスト電圧Vtestは、サブレンジ0とサブレンジ1の境界の理想的な電圧である。たとえば、入力画素の電圧と、画素の暗状態の電圧(vdrk)との差が0〜1.0Vの場合で、上述のようにCoarse変換で8個のサブレンジのうちのいずれかに分類するときには、テスト電圧として「0.125V」を与える(ステップS502)。
次に、サンプル&ホールドが実行され、AD変換が実行される(ステップS503)。
次に、シーケンサ97は、サブレンジ1に固定し、かつランプ電圧生成回路193によるランプ電圧Vrampの時間変化パターンを固定(最初はデフォルトの初期値とする)し、Fine変換のコードが「0」(これは、下位カウンタ182のカウンタ値が「256」、加算器65の出力が「2048」であって、サブレンジ1内の最小値を表わす)であるかどうかを調べ、「0」でない場合には(ステップS504でNO)、テスト電圧生成回路191に対してテスト電圧Vtestの値を変化させる指示を送る(ステップS505)、ステップS502に戻る。
シーケンサ97は、テスト電圧Vtestを調整することによって、サブレンジ1固定でのFine変換のコードが「0」になった場合には(ステップS504でYES)、コラムADCをサブレンジ0に固定し、ランプ電圧Vrampの時間変化パターンをサブレンジ1合込時と同一に固定し、テスト電圧VtestをステップS505で調整された値に固定する(ステップS506)。
次に、サンプル&ホールドが実行され、AD変換が実行される(ステップS507)。
次に、シーケンサ97は、サブレンジ0固定でのFine変換のコードが「2048」(これは、下位カウンタ182のカウンタ値が「2304」、加算器65の出力が「2048」であって、サブレンジ0内の最大値を表わす)であるかどうかを調べ、「2048」である場合には(ステップS508でYES)、ランプ電圧生成回路193によるランプ電圧Vrampの時間変化パターンを撮像時のパターンとして固定し(つまり、図12のステップS410で用いるランプ電圧Vrampの時間変化パターンとする)、キャリブレーションを終了する。
一方、シーケンサ97は、サブレンジ0固定でのFine変換のコードが「2048」でない場合には(ステップS508でNO)、ランプ電圧生成回路193に対してランプ電圧Vrampの時間変化パターンを変化させる指令を送る(ステップS509)。
次に、サンプル&ホールドが実行され、AD変換が実行される(ステップS510)。
次に、シーケンサ97は、サブレンジ0固定でのFine変換のコードが「2048」であるかどうかを調べ、「2048」でない場合には(ステップS511でNO)、ステップS509に戻り、ランプ電圧Vrampの調整を繰返させる。
一方、シーケンサ97は、サブレンジ0固定でのFine変換のコードが「2048」の場合には(ステップS511でYES)、ランプ電圧生成回路193のランプ電圧Vrampの時間変化パターンを調整した値に固定し、ステップS501に戻って、サブレンジ1合込処理を繰返させる。
ここでは、サブレンジ0固定でのFine変換のコードが「2048」になったときのみキャリブレーションを終了させるようにしたが、例えば、サブレンジ0固定でのFine変換のコードが「2048±10」の範囲に入ったときにキャリブレーションを終了させるようにしてもよい。このように、サブレンジ0固定でのFine変換のコードが、サブレンジ間のずれが許容できる範囲に収まったときにキャリブレーションを終了させることで、キャリブレーション処理の短縮が見込める。
(サブレンジ1合込み時のAD変換動作)
図17は、サブレンジ1合込み時の1回のAD変換の動作を説明するためのタイミングチャートである。
図17を参照して、まず、時刻T1において、PGAオートゼロ信号φpga_az、ADCオートゼロ信号φadc_az、およびサンプリング信号φsplがHレベルになると、比較器35は、コンデンサC3の正極電位(vdrk)に画素の暗状態の情報を電位として保持させる。
次に、時刻T2において、再度spl信号がHレベルになると、PGA16から出力されるテスト電圧Vtestがノードcmに電位Vcmとしてサンプリングされて保持される。図17においては、画素の暗状態の電位をVaとしている。
次に、時刻T3において、ノードcmと容量結合されたコンデンサC4の対極Pの電位VpがVrt(2.0V)からVrb(1.0V)に変化する。このとき、ノードcmの電位Vcmが(Vrt−Vrb)/8だけ下降する。また、上位カウンタ181の3ビットのカウンタ値cntm[13:11]は、“0”となっている。
次に、時刻T4において、ノードcmと容量結合されたコンデンサC40の対極PがVrt(2.0V)からVrb(1.0V)に変化する。このとき、ノードcmの電位Vcmがさらに(Vrt−Vrb)/8だけ下降する。また、3ビットのカウンタ値cntm[13:11]は、“1”となっている。
時刻T4において、ノードcmの電位Vcmがvdrkの電位Vaよりも低くなり、保持回路39がノードcmpにLレベルのVcmp信号を出力する。このとき、上位カウンタ181の3ビットのカウンタ値cntm[13:11]の値“001”が、AD変換後のデジタル値の上位3ビットとして決定される。このことは、このテスト電圧Vtestのデジタル値がサブレンジ1,サブレンジ1に隣接するサブレンジ0内のオーバーレンジ領域、またはサブレンジ1に隣接するサブレンジ2内のオーバーレンジ領域に属すること、1892(=2048×1―256)≦画素情報≦4351(=2048×2−1+256)であることを示している。
次に、時刻T11以降において、Fine変換ステージが実施され、画素情報が上記範囲のいずれにあるかが判定される。時刻T11において、φswdaをHレベルにしてスイッチ53をオン状態にすると共に、コンデンサC4の対極Pの電位Vpをランプ電圧Vrampに変化させる。
まず、ランプ電圧Vrampの電位をVrt+(Vrt−Vx)×(256/2048)に引き上げる。これにより、ノードcmの電位Vcmが、Coarse変換ステージ終了時点よりも{(Vrt−Vrb)+(Vrt−Vx)(256/2048)}×(1/8)だけ引き上げられた状態となる。このとき、制御回路94内に設けられた下位カウンタ182が10進数換算で“0”からカウントアップを開始する。
それ以降、ランプ電圧Vrampの電位をVrb−(Vrt−Vx)×(255/2048)までスロープ状に引き下げる。これにより、ノードcmの電位Vcmの電位がスロープ状に下降し、Coarse変換ステージ終了時点よりも{−(Vrt−Vrb)+(Vrt−Vx)×2333/2048}×(1/8)だけ引き下げられた状態に達する。コンデンサC4の対極電位Vpの下降終了時点で、下位カウンタ182の12ビットのカウンタ値cntl[11:0]が10進数換算で“2559”となる。
ノードcmの電位vcmがvdrkの電位よりも低くなると、比較器35はLレベルを出力する。このとき、トランジスタ36がオン状態となり、保持回路39はcmp信号をHレベルからLレベルに変化させる。
FF67は、NAND回路66から出力される信号の立ち上がりで下位カウンタ182の12ビットのカウンタ値cntl[11:0]の値を保持する。図17においては、FF67によって10進数換算で“290”が保持される。グレイ−バイナリ変換器68は、FF67から出力されるグレイコードを受け、バイナリコードQl[11:0]に変換して加算器65に出力する。
Coarse変換ステージにおいてデジタル値の上位3ビットが確定し、Fine変換ステージにおいて1ビットのオーバーレンジを含むデジタル値の下位12ビットが確定する。図17においては、10進数換算でそれぞれ“2048”および“290”であるので、加算器65は、D[13:0]=Qm[13:11]+Ql[11:0]−256を演算することにより、10進数換算で“2082”を出力する。
シーケンサ97は、加算器65から出力値“2082”を受ける。シーケンサ97は、加算器65の出力値が“2048”となるように、つまり、Fine変換のコードが“0”(カウンタ値cntl[11:0]が10進数換算で“256”)となるような、テスト電圧Vtestの大きさを推定して、DAC96に指示する。
(サブレンジ0合込み時のAD変換動作)
図18は、サブレンジ0合込み時の1回のAD変換の動作を説明するためのタイミングチャートである。
図18を参照して、まず、時刻T1において、PGAオートゼロ信号φpga_az、ADCオートゼロ信号φadc_az、およびサンプリング信号φsplがHレベルになると、比較器35は、コンデンサC3の正極電位(vdrk)に画素の暗状態の情報を電位として保持させる。
次に、時刻T2において、再度spl信号がHレベルになると、PGA16から出力されるテスト電圧Vtestがノードcmに電位Vcmとしてサンプリングされて保持される。図18においては、画素の暗状態の電位をVaとしている。
次に、時刻T3において、ノードcmと容量結合されたコンデンサC4の対極Pの電位VpがVrt(2.0V)からVrb(1.0V)に変化する。このとき、ノードcmの電位Vcmが(Vrt−Vrb)/8だけ下降する。また、上位カウンタ181の3ビットのカウンタ値cntm[13:11]は、“0”となっている。
時刻T3において、ノードcmの電位Vcmがvdrkの電位Vaよりも低くなり、保持回路39がノードcmpにLレベルのVcmp信号を出力する。このとき、上位カウンタ181の3ビットのカウンタ値cntm[13:11]の値“000”が、AD変換後のデジタル値の上位3ビットとして決定される。このことは、このテスト電圧Vtestのデジタル値がサブレンジ0、サブレンジ0に隣接するサブレンジ1内のオーバーレンジ領域に属すること、またはサブレンジ0に隣接するサブレンジ−1内のオーバーレンジ領域、すなわち、−256(=2048×0−256)≦画素情報≦2303(=2048×1−1+256)であることを示している。
次に、時刻T11以降において、Fine変換ステージが実施され、画素情報が上記範囲のいずれにあるかが判定される。時刻T11において、φswdaをHレベルにしてスイッチ53をオン状態にすると共に、コンデンサC4の対極Pの電位Vpをランプ電圧Vrampに変化させる。
まず、ランプ電圧Vrampの電位をVrt+(Vrt−Vx)×(256/2048)に引き上げる。これにより、ノードcmの電位Vcmが、Coarse変換ステージ終了時点よりも{(Vrt−Vrb)+(Vrt−Vx)(256/2048)}×(1/8)だけ引き上げられた状態となる。このとき、制御回路94内に設けられた下位カウンタ182が10進数換算で“0”からカウントアップを開始する。
それ以降、ランプ電圧Vrampの電位をVrb−(Vrt−Vx)×(255/2048)までスロープ状に引き下げる。これにより、ノードcmの電位Vcmの電位がスロープ状に下降し、Coarse変換ステージ終了時点よりも{−(Vrt−Vrb)+(Vrt−Vx)×2333/2048}×(1/8)だけ引き下げられた状態に達する。コンデンサC4の対極電位Vpの下降終了時点で、下位カウンタ182の12ビットのカウンタ値cntl[11:0]が10進数換算で“2559”となる。
ノードcmの電位vcmがvdrkの電位よりも低くなると、比較器35はLレベルを出力する。このとき、トランジスタ36がオン状態となり、保持回路39はcmp信号をHレベルからLレベルに変化させる。
FF67は、NAND回路66から出力される信号の立ち上がりで下位カウンタ182の12ビットのカウンタ値cntl[11:0]の値を保持する。図18においては、FF67によって10進数換算で“2306”が保持される。グレイ−バイナリ変換器68は、FF67から出力されるグレイコードを受け、バイナリコードQl[11:0]に変換して加算器65に出力する。
Coarse変換ステージにおいてデジタル値の上位3ビットが確定し、Fine変換ステージにおいて1ビットのオーバーレンジを含むデジタル値の下位12ビットが確定する。図18においては、10進数換算でそれぞれ“0”および“2306”であるので、加算器65は、D[13:0]=Qm[13:11]+Ql[11:0]−256を演算することにより、10進数換算で“2050”を出力する。
シーケンサ97は、加算器65から出力値“2050”を受ける。シーケンサ97は、加算器65の出力値が“2048”となるように、つまり、Fine変換のコードが“2048”(カウンタ値cntl[11:0]が10進数換算で“2304”)となるような、電圧Vxの大きさを推定して、DAC96に指示する。
(キャリブレーションの過程における入出力特性)
図19は、キャリブレーション過程におけるAD変換の入出力特性の変化を説明するための図である。
図19(a)に示すように、最初に、サブレンジ1合込において、ランプ電圧Vrampの値を初期値に設定し、サブレンジ1に固定して、Fine変換のコードが「0」となるように、テスト電圧Vtestの値を調整する。図19(b)に示すように、サブレンジ1合込において、テスト電圧Vtestが「0.122」に設定される。
次に、サブレンジ0合込において、ランプ電圧Vrampの値を初期値に設定し、サブレンジ0に固定し、テスト電圧Vtestの値を「0.122」に設定すると、Fine変換のコードが「2050」であり、「2048」と相違する。
したがって、さらに、サブレンジ0に固定し、テスト電圧Vtestの値を「0.122」に設定して、Fine変換のコードが「2048」となるようにランプ電圧Vrampの値を調整する。ランプ電圧Vrampの調整によって、図19(c)に示すように、サブレンジ0の入出力特性(直線の傾き)およびサブレンジ1の入出力特性(直線の傾き)が変化する。サブレンジ0の入出力特性の変化によって、サブレンジ0において、テスト電圧Vtestの値が「0.122」でFine変換のコードが「2048」になる。しかし、サブレンジ1の入出力特性も同時に変化するので、サブレンジ1において、テスト電圧Vtestの値が「0.122」でFine変換のコードが「0」にならない。
したがって、再度サブレンジ1合込からの処理が繰り返される。
最終的には、図19(d)に示すように、あるテスト電圧の値(図19(d)では「0.124」)のときに、サブレンジ1に固定したときのFine変換のコードが「0」であり、かつサブレンジ0に固定したときのFine変換のコードが「2048」となるようなランプ電圧Vrampの時間変化パターンが特定されたとき(つまり、後述する図20のロジック回路の出力値L1が特定されたとき)にキャリブレーションが終了する。
(テスト電圧生成回路)
図20は、図15のDAC96に含まれるテスト電圧生成回路の構成を表わす図である。
図20を参照して、テスト電圧生成回路191は、種電流生成部611と、拡張部612と、第2ロジック回路159とを備える。
種電流生成部611は、高電圧Vhighを受けるアンプ回路151と、ゲートがアンプ回路の出力に接続されるMOSトランジスタ152と、ノードN3″とノードN2″との間に接続される抵抗値がR0/8である抵抗154と、ノードN2″とノードN1″との間に接続される抵抗値がR0である抵抗155とを備える。
さらに、種電流生成部611は、低電圧VlowとノードN1″の電圧を受けるアンプ回路157と、ゲートがアンプ回路157の出力に接続されるMOSトランジスタ158と、ノードN1″とMOSトランジスタ158との間に接続されるMOSトランジスタ156とを備える。
種電流生成部611は、ノードN2″とノードN1″間を流れる種電流I0″(=(Vrt-Vrb)/R0)を発生する。ここで、VrtはVhighとほぼと等しい電圧であり、VrbはVlowとほぼ等しい電圧である。
拡張部612は、ノードN4″とノードN5″との間に接続された抵抗値R0/8の抵抗、ノードN3″とノードN4″に接続されるアンプ回路153と、ノードN5″とMOSトランジスタのゲート156とMOSトランジスタ158のゲートに接続される電流セル群160を含む。
電流セル群160は、2560個の電流セルを含む。それぞれの電流セルは、飽和領域動作のトランジスタのサイズ比によって種電流i0″からミラー電流I″(=I0″/256)を生成する。ロジック回路の出力値がL2のときに、電流セル群内のL2個の電流セルに電流I″が流れる。
第2ロジック回路159の出力値L2は、12ビットであり、0≦L2≦2559の値をとる。第2ロジック回路159は、シーケンサ97から指定された値を出力する。
第2ロジック回路159の出力値がL2の場合に、生成電流Ic″はI″×L2となる。このときノードN5′でのテスト電圧Vtestは、次の式で表わされる。
Vtest=Vrt+(Vrt−Vrb)/8−R×Ic″
=Vrt+(Vrt−Vrb)/8−(R0/8)×I″×L2
=Vrt+(Vrt−Vrb)/8−(R0/8)×{(Vrt−Vrb)/R0}/256}×L2
=Vrt+(Vrt−Vrb)×(256−L2)/2048 ・・・(1)
第2ロジック回路159の出力値L2が1だけ変化すると、テスト電圧Vtestは以下のΔVtestだけ変化する。
ΔVtest=(Vrt−Vrb)/2048 ・・・(2)
図16のステップS505においては、シーケンサ97が、テスト電圧発生回路内の第2ロジック回路159の出力値L2を調整することによって、テスト電圧Vtestの値を調整している。
上記説明したテスト電圧生成回路191は、最小分解能が(Vrt−Vrb)/211という高分解能を実現することができ、AD変換の結果を1LSBレベルで合わせこむことができる。また、このテスト電圧生成回路191は、従来から使用されていると想定されるランプ電圧生成回路と同一の構成である。したがって、従来の既存回路を流用でき、実質的に新たな設計業務の負担がない。
(ランプ電圧生成回路)
図21は、図15のDAC96に含まれるランプ電圧生成回路の構成を表わす図である。
図21を参照して、ランプ電圧生成回路193は、可変部613と、ランプ部614とを含む。
可変部613は、種電流生成部615と、拡張部616と、第1ロジック回路171とを備える。
種電流生成部615は、高電圧Vhighを受けるアンプ回路162と、ゲートがアンプ回路162の出力に接続されるMOSトランジスタ619と、ノードN3′とノードN2′との間に接続される抵抗値がR0/8である抵抗163と、ノードN2′とノードN1′との間に接続される抵抗値がR0である抵抗164とを備える。
さらに、種電流生成部615は、低電圧VlowとノードN1′の電圧を受けるアンプ回路167と、ゲートがアンプ回路167の出力に接続されるMOSトランジスタ168と、ノードN1′とMOSトランジスタ168との間に接続されるMOSトランジスタ166とを備える。
種電流生成部615は、ノードN2′とノードN1′間を流れる種電流I0′(=(Vrt-Vrb)/R0)を発生する。ここで、VrtはVhighとほぼと等しい電圧であり、VrbはVlowとほぼ等しい電圧である。
拡張部616は、電流セル群169と、ノードN4′とノードN5′との間に接続された抵抗値R0/8の抵抗、ノードN3′とノードN4′に接続されるアンプ回路165と、ノードN5′とMOSトランジスタ166のゲートとMOSトランジスタ168のゲートに接続される電流セル群169を含む。
電流セル群169は、2560個の電流セルを含む。それぞれの電流セルは、飽和領域動作のトランジスタのサイズ比によって種電流i0′からミラー電流I′(=I0′/256)を生成する。第1ロジック回路171の出力値がL1のときに、電流セル群内のL1個の電流セルに電流I′が流れる。
第1ロジック回路171の出力値L1は、12ビットであり、0≦L1≦2559の値をとる。第1ロジック回路171は、図12のステップS405のキャリブレーション時にシーケンサ97から指定された値を出力する。第1ロジック回路171は、キャリブレーション終了時の出力値L2を記憶し、図12のステップS410のFine変換において、記憶しているL1の値を出力する。
第1ロジック回路171の出力値がL1の場合に、生成電流Ic′はI′×L2となる。このときノードN5′での可変電圧Vxは、次の式で表わされる。
Vx=Vrt+(Vrt−Vrb)/8−R×Ic′
=Vrt+(Vrt−Vrb)/8−(R0/8)×I′×L1
=Vrt+(Vrt−Vrb)/8−(R0/8)×{(Vrt−Vrb)/R0}/256}×L1
=Vrt+(Vrt−Vrb)×(256−L1)/2048 ・・・(3)
第1ロジック回路171の出力値L1が1だけ変化すると、Vxは以下のΔVxだけ変化する。
ΔVx=(Vrt−Vrb)/2048 ・・・(4)
ランプ部614は、種電流生成部617と、拡張部618と、ランプカウンタ782とを備える。
種電流生成部617は、高電圧Vhighを受けるアンプ回路175と、ゲートがアンプ回路171の出力に接続されるMOSトランジスタ176と、ノードN3とノードN2との間に接続される抵抗値がR0/8である抵抗177と、ノードN2とノードN1との間に接続される抵抗値がR0である抵抗と178を備える。
さらに、種電流生成部617は、可変電圧VxとノードN1の電圧を受けるアンプ回路172と、ゲートがアンプ回路172の出力に接続されるMOSトランジスタ174と、ノードN1とMOSトランジスタ174との間に接続されるMOSトランジスタ173とを備える。
種電流生成部617は、ノードN2とノードN1間を流れる種電流I0(=(Vrt-Vx)/R0)を発生する。ここで、VrtはVhighとほぼと等しい電圧である。
拡張部618は、ノードN4とノードN5との間に接続された抵抗値R0/8の抵抗、ノードN3とノードN4に接続されるアンプ回路179と、ノードN5とMOSトランジスタ174のゲートとMOSトランジスタ173のゲートに接続される電流セル群181を含む。
電流セル群181は、2560個の電流セルを含む。それぞれの電流セルは、飽和領域動作のトランジスタのサイズ比によって種電流i0からミラー電流I(=I0/256)を生成する。ランプカウンタ782のカウンタ値がKのときに、電流セル群181内のK個の電流セルに電流Iが流れる。
ランプカウンタ782のカウンタ値Kは、12ビットであり、0≦K≦2559の値をとる。初期状態ではK=0である。制御回路94からのクロックCLK2が入力されるごとに、ランプカウンタ782のカウンタ値Kの値が順次増加する。
ランプカウンタ782の出力がKの場合に、生成電流IcはI×Kとなる。このときノードN5でのランプ電圧Vrampは、次の式で表わされる。
Vramp=Vrt+(Vrt−Vx)/8−R×Ic
=Vrt+(Vrt−Vx)/8−(R0/8)×I×K
=Vrt+(Vrt−Vx)/8−(R0/8)×{(Vrt−Vx)/R0}/256}×K
=Vrt+(Vrt−Vx)×(256−K)/2048 ・・・(5)
ランプカウンタ782のカウンタ値Kが1だけ変化すると、ランプ電圧Vrampは以下のΔVrだけ変化する。
ΔVr=(Vrt−Vx)/2048 ・・・(6)
式(5)に式(3)を代入すると、ランプ電圧Vrampは、以下の式で表わされる。
Vramp=Vrt−(Vrt−Vrb)×(256−K)×(256−L1)/(2048×2048) ・・・(7)
式(6)に式(3)を代入すると、ΔVrは、以下の式で表わされる。
ΔVr=−(Vrt−Vrb)×(256−L1)/(2048×2048) ・・・(8)
図16のステップS509においては、シーケンサ97が、ランプ電圧生成回路193内の第1ロジック回路171の出力値L1を調整することによって、Vxの値を調整することによって、ランプ電圧Vrampの時間変化パターン(初期値、変化幅ΔVrなど)を調整している。
なお、従来から使用されていると想定されるランプ電圧生成回路は、図21のランプ部61のみからなる。したがって、従来のランプ電圧生成回路は、種電流I0が固定であり、ランプ電圧Vrampの時間変化パターンを調整できない。これに対して、図21のランプ電圧生成回路193は、種電流I0は可変量であり、可変電圧Vxは、Vrb−(Vrt−Vrb)/8〜Vrt+(Vrt−Vrb)/8まで211段階で調整可能である。
また、図21のランプ電圧生成回路193のランプ部614は、従来のランプ電圧生成回路と同一の構成であり、可変部613は従来のランプ電圧生成回路とほぼ同一の構成である。したがって、従来の既存回路を流用でき、実質的に新たな設計業務の負担がない。
(Vrampの時間変化)
図22は、Fine変換ステージにおける、ランプ電圧Vrampの時間変化と、下位カウンタの時間変化との関係を図である。
ランプ電圧Vrampの初期値は、Vrt+(Vrt−Vx)/8である。下位カウンタ182のカウント値cntl[11:0]の初期値は「0」(Fine変換のコードが「−256」)である。
ランプ電圧Vrampは、クロックCLK2に同期して、変化幅ΔVr(=(Vrt−Vx)/2048)ずつ減少する。この階段波形を巨視的な時間スケールで見ると、図14、図17、図18のように、単調現象の滑らかなスロープとなる。下位カウンタ182は、クロックCLK2に同期して、カウント値cntl[11:0]を更新する。
下位カウンタ182のカウント値cntl[11:0]が「256」(Fine変換のコードが「0」)のときに、ランプ電圧Vrampの値は、Vrtとなる。
下位カウンタ182のカウント値cntl[11:0]が「2303」(Fine変換のコードが「2047」)のときに、ランプ電圧Vrampの値は、Vxとなる。
また、下位カウンタ182のカウント値cntl[11:0]が「2559」(Fine変換のコードが「2333」)のときに、ランプ電圧Vrampの値は、Vx−(Vrt−Vx)/8となる。
図16のステップS509においては、シーケンサ97が、ランプ電圧生成回路193内の第1ロジック回路171の出力値L1を変化させることによって、Vxの値が変化し、ランプ電圧Vrampの時間変化パターン(初期値、変化幅ΔVrなど)が変化する。
以上説明したように、本実施の形態における固定撮像装置によれば、コンデンサC3の正極電位(vdrk)に画素の暗状態の情報を電位として保持させることによりAD変換を行なうようにしたので、個々のADCの回路構成を簡略化することができ、限られたスペースに搭載することが可能となった。また、上述の回路構成とすることによって、消費電力を削減することが可能となった。またさらに、本実施の形態における固体撮像装置によれば、Coarse変換ステージにおいて画素情報の上位ビットを決定し、Fine AD変換ステージにおいて画素情報の下位ビットを決定するようにしたので、AD変換をさらに高速に行なうことが可能となった。
(実験結果)
図23(a)は、第1の実施形態の適用前のADCの入出力特性を表わす図である。
図23(b)は、第1の実施形態によるキャリブレーション処理を実行後の大半のコラムのADCの入力特性を表わす図である。
図23(c)は、第1の実施形態によるキャリブレーション処理を実行後の一部のコラムのADCの入力特性を表わす図である。
図23(a)〜(c)は、説明の便宜のため、画素の暗状態の電位(vdrk)を「0」としている。
図23(b)に示されるように、第1の実施形態によるキャリブレーションにより、大半のコラムADCに関しては、サブレンジ0とサブレンジ1との間の接続部での不連続は解消される。しかしながら、図23(c)に示すように、ごく一部のコラムADCにおいては、キャリブレーションの実施後も不連続性が残ることがある。
この原因は、キャパシタの製造バラつきに依るものである。すなわち、図11の各コラムADCに存在する8つのキャパシタC4,C40〜C46が厳密に同じ電気容量値に仕上がるとは限らないからである。特に、図11のキャパシタC4とキャパシタC40の間にバラつきが存在すると、隣接するサブレンジ間の接続部に不連続性が残ることになる。次に説明する第2および第3の実施形態では、この問題を解決する手段を提示する。
以上のように、本発明の実施形態では、Fine変換ステージでキャパシタC4に与えるランプ電圧Vrampの時間変化パターンをキャリブレーション時に調整することによって、隣接する2つのサブレンジの境界付近における入出力特性の不連続性を低減することができる。
[第2の実施形態]
(制御回路内のカウンタ)
図24は、本発明の第2の実施形態の制御回路内の2つのカウンタを表わす図である。
図24を参照して、制御回路94は、上位カウンタ181と、下位カウンタ582を有する。
上位カウンタ181は、3ビットのカウンタ値cntm[13:11]を出力する。上位カウンタ181は、クロックCLK1に同期してカウンタ値を更新する。
下位カウンタ582は、12ビットのカウンタ値cntl[11:0]を出力する。下位カウンタ582は、クロックCLK3に同期してカウンタ値を更新する。
また、第2の実施形態では、図25のクロック制御回路を含む。
図25を参照して、クロック制御回路81は、クロックCLK2を受けて、ランプ電圧生成回路193へ出力する。また、クロック制御回路81は、カウント別クロック生成器82を備える。
カウント別クロック生成器82は、クロックCLK2を受ける。
カウント別クロック生成器82は、Coarse変換で特定されたサブレンジに隣接するサブレンジの所定のオーバーレンジ領域、および特定されたサブレンジ内の隣接するサブレンジに隣接するオーバーレンジと同一のサイズの領域をカウントする場合には、入力されたクロックCLK2を2分周した、CLK2の周期の2倍の周期を有するCLK2′をクロックCLK3として出力する。
カウント別クロック生成器82は、Coarse変換で特定されたサブレンジ内の残りの領域をカウントする場合には、入力されたクロックCLK2をクロックCLK3として下位カウンタ582へ出力する。
(下位カウンタのカウンタ値とランプ電圧Vrampとの関係)
図26は、第2の実施形態のランプ電圧Vrampの時間変化と下位カウンタ182のカウンタ値cntl[11:0]の時間変化を表わす図である。
図26(a)および図26(b)を参照して、ランプ電圧Vrampは、CLK2に同期して変化する。
下位カウンタ582のカウンタ値cntl[11:0]は、Coarse変換で特定されたサブレンジに隣接するサブレンジのオーバーレンジ領域(cntl[11:0]が0〜127、1920〜2047)、および特定されたサブレンジ内の隣接するサブレンジに隣接するオーバーレンジと同一のサイズの領域(cntl[11:0]が128〜255、1792〜1919)では、CLK2の2倍の周期のCLK2′に同期して変化する。
下位カウンタ582のカウンタ値cntl[11:0]は、Coarse変換で特定されたサブレンジ内の残りの領域(cntl[11:0]が256〜1791)では、ランプ電圧Vrampと同様にCLK2に同期して変化する。
(入出力特性)
図27(a)は、第2の実施形態のADCの入出力特性を表わす図である。
図27(b)は、図27(a)における領域L01を拡大した図である。
図27(a)および(b)に示すように、サブレンジの境界付近L01において、アナログ入力に対するデジタルコードの感度が半分になる。これにより隣接するサブレンジ間の不連続性が解消される。
以上のように、本発明の実施形態では、Fine変換ステージにおいて、サブレンジ境界付近の下位カウンタの更新周期を、サブレンジの中央部分よりも長くすることによって、隣接する2つのサブレンジの境界付近における入出力特性の不連続性を第1の実施形態よりもより一層低減することができる。
[第3の実施形態]
第2の実施形態によって、サブレンジ接続部での不連続性は大幅に解消される。しかしながら、ごく一部のコラムADCは、第2の実施形態によっても、サブレンジジ接続部での不連続性(段差)が解消されないことがある。第2の実施形態によって段差が解消されない場合は、図28に示す4つのパターンがある。
図28(a)〜(d)は、第2の実施形態によるADCの入出力特性を表わすである。ここでは、段差量±4LSBの仕様を想定する
図28(a)では、段差が仕様の範囲内ある。この場合には、さらなる補正は不要である。
図28(b)では、段差量が4LSB以上かつ12LSB以下である。
この場合には、サブレンジ接続付近の出力コードに−4を加算する補正を適用すると、入出力特性が変化し、サブレンジ接続部の段差が仕様範囲内(この例では±4LSB以内)となる。
図28(c)では、段差量が12LSBよりも大きい。
この場合に、サブレンジ接続付近の出力コードに−4を加算する補正を適用してもサブレンジ接続部の段差を仕様範囲内にすることはできない。
図28(d)では、サブレンジ接続付近で、低い方のサブレンジの出力コードが高い方のサブレンジの出力コードよりも小さい。
この場合にも、サブレンジ付近の出力コードに−4を加算する補正を適用してもサブレンジ接続部の段差を仕様範囲内にすることはできない。
したがって、図28(c)のように段差量が12LSBより大きい場合、および図28(d)のようにラムが存在するチップは、仕様未達で不良として出荷しないこととする。
一方、図28(a)のように、段差量が4LSB未満の場合には、出荷可能であり、かつサブレンジ付近の出力コードに−4を加算する補正は不要である。
また、図28(b)のように、段差量が4LSB以上12LSB以下の場合は、出荷可能かつサブレンジ付近の出力コードに−4を加算する補正が必要である。この場合、補正が必要なコラムのアドレスを出荷時に付与して出荷し、使用時において、そのコラムのADCから出力コードに対してのみ、第1および第2の実施形態とは別の新たな補正を適用することとする。
(構成)
図29は、本発明の第3の実施の形態におけるCMOSイメージセンサの構成例を示す図である。
図29の第3の実施形態と、図9の第1の実施形態とが相違する点は、以下である。
図29のCMOSイメージセンサ414のH−Scanner14のレジスタ414には、コラムごとの補正データがロードされる。補正データは、補正が必要な場合に「1」の値を示し、補正が不要な場合に「0」の値を示すこととする。
また、このCMOSイメージセンサは、加算器410を備える。
加算器410は、レジスタ414から補正データを読出し、補正データが「0」であるコラムに対しては、H−Scanner14から出力されるAD変換されたデジタルデータをそのままパラレル/シリアル変換器93に出力する。
加算器410は、補正データが「1」であるコラムに対しては、H−Scanner14から出力されるAD変換されたデジタルデータがサブレンジ付近のコードであれば、そのコードに「−4」を加算した上でパラレル/シリアル変換器93に出力する。
加算器410は、補正データが「1」であるコラムに対しては、H−Scanner14から出力されるAD変換されたデジタルデータがサブレンジ付近のコードでない場合には、そのコードをそのままパラレル/シリアル変換器93に出力する。
ここで、サブレンジ付近のコードとは、たとえば、サブレンジの境界を含む前後256の範囲、すなわち、−256〜256、2048−256〜2048+256、4096−256〜4096〜256・・・に設定することができる。
(カメラシステムの処理手順)
図30は、本発明の第3の実施形態のカメラシステムの処理手順を表わすフローチャートである。
図30を参照して、まず、電源がオンにされる(ステップS301)。
次に、レジスタ766に初期値が設定される(ステップS302)。
次に、補正データがH−Scanner14内のレジスタ414にロードされる(ステップS303)。
次に、ユーザがカメラのシャッターを押し下げる(ステップS304)。
次に、レジスタ766に撮像時の値が設定される(ステップS305)。
次に、キャリブレーションが実行される(ステップS306)。
次に、画素がリセットされる(ステップS307)。
次に、画素アレイ11(撮像部)が露光される(ステップS308)。
次に、サンプル&ホールドが実行される(ステップS309)。
次に、Coarse変換が実行される(ステップS310)。
次に、Fine変換が実行される(ステップS311)。
次に、上位ビットと下位ビットが加算され、オーバーレンジ量「256」が減算される(ステップS312)。
次に、加算器410によって、H−Scanner14内のレジスタ411に記憶されたコラムごとに補正データに基づいて、補正処理が行われる(ステップS313)。
以上のように、本発明の実施形態では、第2の実施形態によっても隣接するサブレンジの境界付近の入出力特性の不連続性が低減できないコラムに対しては、AD変換後のCMOSイメージセンサの外部へ出力時に補正することによって、これらのコラムについても不連続性を低減することができる。
(変形例)
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、たとえば以下のような変形例も含まれる。
(1)サブレンジの大きさ、およびオーバーレンジ領域の大きさ
本発明の実施形態では、Coarse変換ステージにおいて、特定したサブレンジを表わす上位ビット(最下位から第12ビット目以上のビット)を生成し(したがって、サブレンジの大きさは211=「2048」)、隣接するサブレンジのオーバーレンジ領域の大きさを「256」としたが、これに限定するものではない。
Coarse変換ステージにおいて、特定したサブレンジを表わす上位ビット(最下位から第mビット目以上のビット)を生成し、Fine変換ステージにおいて、隣接するサブレンジのオーバーレンジ領域の大きさをOVとしたときには、式(3)の基準電圧Vxおよび式(5)のランプ電圧は、以下のように変形される。
Vx=Vrt+(Vrt−Vbt)×(OV−L1)/2m-1 ・・・(3)′
Vramp=Vrt+(Vrt−Vx)×(OV−K)/2m-1 ・・・(5)′
ただし、Kは、0〜2m-1+2×OV−1である。
式(3)′および(5)′は、図21のランプ電圧生成回路193に含まれる抵抗の抵抗値、および電流セル群に含まれる電流セルの数を調整することによって実現できる。
テスト電圧生成回路も、上記変形したランプ電圧生成回路と同様の抵抗値および電流セルの個数を採用する場合には、式(1)のテスト電圧Vtestは、以下のように変形される。
Vtest=Vrt+(Vrt−Vrb)×(OV−L2)/2m-1 ・・・(1)
(2)サブレンジ
本発明の実施形態では、サブレンジ0とサブレンジ1の間の不連続性を解消するキャリブレーション処理を実行し、これによって、他の隣接するサブレンジ間の不連続性のほとんどが解消されたが、キャリブレーション処理を実行する2つのサブレンジは、サブレンジ0とサブレンジ1に限定されるものではない。たとえば、サブレンジ4とサブレンジ5の間の不連続性を解消するキャリブレーション処理を実行するものとしてもよい。
(3)テスト電圧Vtest
本発明の実施形態では、最小分解能が(Vrt−Vrb)/211を実現できたが、AD変換器の出力換算では、8LSBの分解能までしか実現できない。図16に示すような1LSBの合込み処理を現実的な時間で完了するためには、図10の下位カウンタにスタートタイミング調整機構を追加したり、図16のサブレンジ1合込の帰還ループに帰還回数制限を設けたりしてもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1,2,4,5,36〜38,54〜62,152,156,158,166,168,173,174,176,619 MOSトランジスタ、3 フォトダイオード、9 垂直読出線、10,200,412 CMOSイメージセンサ、11,210 画素アレイ、12,240 コラムADC、13 制御回路/ロウデコーダ、14 H−Scanner、15 IO部、17 データ/ラッチ転送回路、21 差動増幅器、22,31〜34,51〜53,SW スイッチ、39,69 保持回路、61 電源チップ、62 ラインバッファ、63,66 NAND回路、64,67 FF、65,410 加算器、68 グレイ−バイナリ変換器、69 画像処理エンジン、70 補正部、71 符号化部、72 LCD、73 フレームバッファ、74 メモリカードI/F、81 クロック制御回路、82 カウント別クロック制御回路、91 入力バッファ、92 出力バッファ、93 パラレル/シリアル変換器、94 制御回路、95 ロウデコーダ、96 DAC、97 シーケンサ、151,153,157,162,165,167,172,175,179 アンプ回路、154,155,161,163,164,170,177,178,180 抵抗、159 第2ロジック回路、160,169,181 電流セル群、171 第1ロジック回路、181 上位カウンタ、182,582 下位カウンタ、191 テスト電圧生成回路、192 上側バッファ、193 ランプ電圧生成回路、194 下側バッファ、220 V−Scanner、230 コラムアンプ、414,766 レジスタ、611,615,617 種電流生成部、612,616,618 拡張部、613 可変部、614 ランプ部、763 CPU、764 フラッシュメモリ、765 TG、767 DFE、782 ランプカウンタ、1000 カメラシステム、C1〜C4,C40〜C46 コンデンサ、PX 画素。

Claims (8)

  1. 固体撮像装置であって、
    光信号を電気信号に変換する光電変換素子を含む画素が複数行列状に配置され、各画素を行ごとに順次走査しながら選択行の各画素の信号を列ごとに配線された複数の垂直読出線を介して出力する撮像部と、
    前記垂直読出線を介して出力された各画素の信号を保持し、前記保持した画素の信号をアナログ信号からデジタル値に変換する複数の変換部とを備え、
    前記複数の変換部のそれぞれは、
    第1の変換ステージにおいて、前記保持した画素の信号に応じて、前記デジタル値が複数個のサブレンジのうちのいずれに属するかを特定し、前記特定したサブレンジを表わす上位ビット(最下位から第mビット目以上のビット)を生成し、第2の変換ステージにおいて、前記保持した画素の信号に応じて、前記デジタル値が前記特定されたサブレンジの全領域および隣接するサブレンジの所定のオーバーレンジ領域のいずれの位置にあるかを特定し、前記特定した位置を表わす下位ビット(最下位から第nビット目以下のビット(n≧m))を生成し、前記第1の変換ステージによって生成された上位ビットと前記第2の変換ステージによって生成された下位ビットとに基づいて、前記デジタル値を出力し、
    前記第2の変換ステージにおいて、前記画素の信号が保持されるノードと容量結合される第1の容量素子を含み、
    前記固体撮像装置は、さらに、
    前記第2の変換ステージにおいて、クロックに同期して階段状に変化するランプ電圧を生成して、前記第1の容量素子の対極に供給する第1の電圧制御部と、
    キャリブレーション時に、前記第1の電圧制御部から出力されるランプ電圧の時間変化パターンを制御するシーケンサとを備える、固体撮像装置。
  2. 隣接する所定の2つのサブレンジのうち、値が大きいデジタル値が属する方を第1のサブレンジとし、値が小さいデジタル値が属する方を第2のサブレンジとしたときに、
    前記シーケンサは、前記キャリブレーション時において、前記保持した画素の信号の代りにテスト電圧を与え、前記第1の変換ステージにおいて前記テスト電圧のデジタル値が前記第1のサブレンジに属すると特定され、かつ前記第2の変換ステージにおいて前記テスト電圧のデジタル値が第1のサブレンジ内の最小の値に特定されるとともに、前記第1の変換ステージにおいて前記テスト電圧のデジタル値が前記第2のサブレンジに特定され、かつ前記第2の変換ステージにおいて前記テスト電圧のデジタル値が第2のサブレンジ内の最大の値に特定されるように、前記テスト電圧の大きさおよび前記ランプ電圧の時間変化のパターンを調整する、請求項1記載の固体撮像装置。
  3. 前記複数の変換部のそれぞれは、
    前記第1の変換ステージにおいて、前記画素の信号が保持されるノードと容量結合された複数の第2の容量素子と、
    前記第1の変換ステージにおいて、前記複数の第2の容量素子の対極の電圧を順次切替えることにより、前記ノードの電位を階段状に変化させる切替部を含む、請求項2記載の固体撮像装置。
  4. 前記シーケンサは、キャリブレーション時に、前記第1のサブレンジに対応するように前記複数の第2の容量素子の対極の電圧を固定するとともに前記第1の電圧制御部によるランプ電圧の時間変化パターンを固定し、前記第2の変換ステージで生成された下位ビットが前記第1のサブレンジ内の最小の値を表わすような前記テスト電圧の値を特定する第1の合込処理を実行し、
    前記シーケンサは、前記第1の合込処理の実行後に、前記第2のサブレンジに対応するように複数の第2の容量素子の対極の電圧を固定し、かつ前記第1の電圧制御部によるランプ電圧の時間変化パターンを前記第1の併込時と同一に固定するとともに、前記第1の合込処理で特定された値にテスト電圧の値を固定した場合に、前記第2の変換ステージで生成された下位ビットが前記第2のサブレンジ内の最大の値を表わすときに、前記第1の電圧制御部のランプ電圧の時間変化パターンを撮像時のパターンとして固定し、
    前記第2の変換ステージで生成された下位ビットが前記最大の値を表わさないときには、第2の変換ステージで生成された下位ビットが前記第2のサブレンジ内の最大の値を表わすような前記第1の電圧制御部によるランプ電圧の時間変化パターンを特定し、前記ランプ電圧の時間変化パターンを前記特定したパターンに固定して、前記第1の合込処理に戻る第2の合込処理を実行する、請求項3記載の固体撮像装置。
  5. 前記切替部は、前記複数の第2の容量素子の対極の電圧を高電圧Vrtから低電圧Vrbに順次切替え、
    前記第1の電圧制御部は、
    前記シーケンサの制御に基づいて第1の制御値L1を出力する第1のロジック回路と、
    式(A1)の基準電圧Vxを発生する第1の回路と、
    Vx=Vrt+(Vrt−Vbt)×(OV−L1)/2m-1 ・・・(A1)
    前記クロックに同期して変化する第2のカウンタと、
    式(A2)のランプ電圧Vrampを発生して、前記第1の容量素子の対極に供給する第2の回路とを含む、
    Vramp=Vrt+(Vrt−Vx)×(OV−K)/2m-1 ・・・(A2)
    ただし、Vrt−Vrbは、入力信号の最大値と最小値との差であり、OVは、前記隣接するサブレンジの所定のオーバーレンジ領域の範囲を表わし、Kの初期値は0である、請求項4記載の固体撮像装置。
  6. 前記固体撮像装置は、さらに、
    テスト電圧制御回路を備え、
    前記テスト電圧制御回路は、
    前記シーケンサの制御に基づいて第2の制御値L2を出力する第2のロジック回路と、
    式(A3)のテスト電圧Vtestを発生する第3の回路とを含む、
    Vtest=Vrt+(Vrt−Vbt)×(OV−L2)/2m-1 ・・・ (A3)
    請求項5記載の固体撮像装置。
  7. 前記キャリブレーションは、前記光電変換素子による光信号から電気信号への変換の前ごとに実行される、請求項1〜6のいずれか1項に記載の固体撮像装置。
  8. 固体撮像装置であって、
    光信号を電気信号に変換する光電変換素子を含む画素が複数行列状に配置され、各画素を行ごとに順次走査しながら選択行の各画素の信号を列ごとに配線された複数の垂直読出線を介して出力する撮像部と、
    前記垂直読出線を介して出力された各画素の信号を保持し、前記保持した画素の信号をアナログ信号からデジタル値に変換する複数の変換部とを備え、
    前記複数の変換部のそれぞれは、
    第1の変換ステージにおいて、前記保持した画素の信号に応じて、前記デジタル値が複数個のサブレンジのうちのいずれに属するかを特定し、前記特定したサブレンジを表わす上位ビット(最下位から第mビット目以上のビット)を生成し、第2の変換ステージにおいて、前記保持した画素の信号に応じて、前記デジタル値が前記特定されたサブレンジの全領域および隣接するサブレンジの所定のオーバーレンジ領域のいずれの位置にあるかを特定し、前記特定した位置を表わす下位ビット(最下位から第nビット目以下のビット(n≧m))を生成し、前記第1の変換ステージによって生成された上位ビットと前記第2の変換ステージによって生成された下位ビットとに基づいて、前記デジタル値を出力し、
    前記第2の変換ステージにおいて、前記画素の信号が保持されるノードと容量結合された第1の容量素子を含み、
    前記固体撮像装置は、さらに、
    前記第2の変換ステージにおいて、第1のクロックに同期して階段状に変化するランプ電圧を生成して、前記第1の容量素子の対極に供給する第1の電圧制御部と、
    前記第2の変換ステージにおいて、前記第1の容量素子の対極に与える電圧の変化開始でカウントを開始し、第2のクロックに同期してカウント値を更新する第1のカウンタと、
    キャリブレーション時に、前記第1の電圧制御部から出力される電圧の大きさを制御するシーケンサとを備え、
    前記複数の変換部のそれぞれは、
    前記ノードの電位と所定電位とを比較する比較部と、
    前記第2の変換ステージにおいて、前記比較部による比較結果に応じて前記第1のカウンタのカウント値を保持する第1のカウンタ保持部とを含み、
    前記第2のクロックは前記特定されたサブレンジ内の前記隣接するサブレンジに隣接する領域、および前記隣接するサブレンジ内の所定のオーバーレンジ領域において、前記第1クロックの周波数よりも低い周波数のクロックであり、前記特定されたサブレンジ内の残りの領域において、前記第1のクロックと同一のクロックであり、固体撮像装置。
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