JP2011114762A - 画像読取装置及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

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JP2011114762A JP2009271283A JP2009271283A JP2011114762A JP 2011114762 A JP2011114762 A JP 2011114762A JP 2009271283 A JP2009271283 A JP 2009271283A JP 2009271283 A JP2009271283 A JP 2009271283A JP 2011114762 A JP2011114762 A JP 2011114762A
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Abstract

【課題】輝点ムラを抑えるとともに、副走査方向の拡散を最小限に抑えて読取面の照度低下を防ぐことができる画像読取装置を提供する。
【解決手段】導光板の出射面に、主走査方向には光を高散させ且つ副走査方向には光を低拡散させる楕円拡散部材を取り付けるとともに、LEDのピッチ間隔a、導光板の長さbと屈折率n、楕円拡散部材から結像レンズまでの距離L及び楕円拡散部材の主走査方向の拡散特性Tが次式:
Figure 2011114762

ここで、ψ(a)=sin−1(n×sin(tan−1(am/b))),ξ(a)=sin−1(n×sin(tan−1(a(2m-1)/2b))),A=b×tan(sin−1(1/n)),m=1,2,3…,を満足するようにする。
【選択図】なし

Description

本発明は、LED等の複数の発光素子を主走査方向に配列して成る光源からの出射光によって原稿画像を読み取る画像読取装置とこれを備えた複写機やプリンタ等の画像形成装置に関するものである。
電子写真方式によって用紙に画像を形成する複写機やプリンタ等の画像形成装置には原稿画像を光学的に読み取るための画像読取装置が備えられているが、この画像読取装置は、一般的には光源やミラー等を備えた光学系キャリッジを有しており、この光学系キャリッジを箱状構造体である光学フレーム内で副走査方向に移動させることによって、CCD等の撮像素子にて原稿画像を読み取るよう構成されている。
ところで、近年、斯かる画像読取装置の光源には、立ち上がり時間が短く、省エネルギ化と長寿命化が可能なLED(発光ダイオード)が採用されつつある。この場合、高い原稿面照度を確保するために複数のLEDがLED基板上に主走査方向に列状に実装される(例えば、特許文献1参照)。
点光源である複数のLEDをLED基板上に主走査方向に列状に実装して成る光源を使用する場合、原稿が正反射する性質がある正反射部材では、該原稿からの反射光は原稿面で拡散しないで正反射光となり、或る一定角度の正反射光しか結像レンズに入射せず、読取画像に輝点のような点状の出力が発生する。
そこで、特許文献2には、複数個のLEDを列設して形成されたLEDアレイを備えて原稿を照明する照明装置において、LEDアレイと原稿面との間に導光板を配置するとともに、該導光板の出射面と原稿面との間に、導光板からの光を拡散させる光拡散部材を配置する構成が提案されている。
特開2002−314760号公報 特開2008−180841号公報
しかしながら、特許文献2において提案されているように光拡散部材を導光板の出射面と原稿面との間に配置しても、LEDのピッチ間隔、導光板の長さと屈折率、光拡散部材から結像レンズまでの距離及び光拡散部材の主走査方向の拡散特性によっては輝点が発生してしまう場合がある。
基本的には、主走査方向において高拡散特性を示す光拡散部材を用いると輝点の発生を抑えることができるが、副走査方向にも光が広がってしまうために読取面の照度が低下してしまう。従って、主走査方向には高拡散し、副走査方向には低拡散しかしない楕円拡散部材を用いると副走査方向の拡散は減少し、読取面の照度低下を防ぐことができる。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、輝点ムラを10%以内に抑えることができるとともに、副走査方向の拡散を最小限に抑えて読取面の照度低下を防ぐことができる画像読取装置及びこれを備えた画像形成装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、複数の発光素子を主走査方向に列状に配置して成る光源と、該光源からの出射光を原稿面に導くための導光板と、原稿からの反射光を結像させる結像レンズと、該結像レンズによって結像された像を電気信号に変換する撮像素子を備えた画像読取装置において、
前記導光板の出射面に、主走査方向には光を高散させ且つ副走査方向には光を低拡散させる楕円拡散部材を取り付けるとともに、前記発光素子のピッチ間隔a、前記導光板の長さbと屈折率n、前記楕円拡散部材から前記結像レンズまでの距離L及び前記楕円拡散部材の主走査方向の拡散特性Tが次式:
Figure 2011114762
ここで、ψ(a)=sin−1(n×sin(tan−1(am/b)))
ξ(a)=sin−1(n×sin(tan−1(a(2m-1)/2b)))
A=b×tan(sin−1(1/n))
m=1,2,3…
を満足することを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記楕円拡散部材の主走査方向の拡散特性Tは、主走査中心付近で輝点ムラを10%以内に抑えることができる中で最小の拡散広がりを持つことを特徴とする。
請求項3記載の画像形成装置は、請求項1又は2記載の画像読取装置を備えることを特徴とする。
本発明によれば、前記(数1)を満足することによってLEDの直上の輝点強度分布と2つのLEDの間の輝点強度分布の差が10%以内に抑えることができるため、輝点ムラも10%以内に抑えることができるとともに、副走査方向の拡散を最小限に抑えて読取面の照度低下を防ぐことができる。
本発明に係る画像形成装置(複合機)の縦断面図である。 本発明に係る画像読取装置の副走査方向断面図である。 本発明に係る画像読取装置の照明部の副走査方向断面図である。 楕円拡散部材を設けない場合の原稿読取位置での濃度(照度)の主走査方向分布を示す図である。 楕円拡散部材を設け設けた場合のLED単体の輝点強度分布を示す図である。 LEDからの出射光の照射角及び屈折角θ、α、φの関係を示す図である。 各LEDのX位置及びY位置に入射する光線を示す図である。 隣接するLED間に入射する光線を示す図である。 本発明に係る画像読取装置によって得られる画像濃度の主走査方向分布を示す図である。
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
[画像形成装置]
図1は本発明に係る画像形成装置の縦断面図であり、図示の画像形成装置1は、複写機能とプリンタ機能及びファクシミリ機能を兼備した複合機であって、用紙の両面に画像を形成することができる装置である。
画像形成装置1は、装置本体2とその上部に配された自動原稿搬送装置(ADF)3及び本発明に係る画像読取装置4を備えており、装置本体2の内部上方には、画像形成部5が配され、装置本体2内の下半部には用紙収納部6が配されている。又、装置本体2内の画像形成部5と用紙収納部6の間には転写搬送ユニット7と両面搬送ユニット8が配されており、転写搬送ユニット7には反転手段を構成する反転ローラ36と反転コロ37が備えられている。
上記画像読取装置4は、原稿画像を光学的に読み取るための装置であって、その構成の詳細は後述する。
前記画像形成部5は、電子写真方式によって画像を形成するものであって、回転可能に配された像担持体としての感光ドラム9と、その周囲に配された帯電器10、現像装置11、転写ローラ12及びクリーニング装置13の他、現像装置11に現像剤であるトナーを補給するためのトナーホッパー14を備えている。尚、画像形成部5の横には、走査光学手段であるレーザースキャナユニット(LSU)15が配置されている。
前記用紙収納部6は、複数枚の用紙が積層収容された着脱可能な4つの給紙カセット16,17,18,19を備えており、各給紙カセット16〜19の近傍には、各給紙カセット16〜19内の用紙を上位のものから順次取り出すピックローラ20と、取り出された用紙を1枚ずつ分離して送り出すフィードローラ21とリタードローラ22がそれぞれ配設されている。又、バイパストレイ23の近傍には、バイパス搬送手段としてのピックローラ20、フィードローラ21、リタードローラ22及び搬送ローラ24が設けられている。尚、図1において25,26,27は搬送ローラである。
前記転写搬送ユニット7は、用紙収納部6から送り出された用紙を適当なタイミングで画像形成部5へと搬送するとともに、画像形成部5において画像が形成された用紙を不図示の排紙トレイへと排出するものであって、用紙収納部6から画像形成部5に至る第1搬送経路S1に配置されたレジストローラ28、前記転写ローラ12、画像形成部5から排紙手段としての後述の排紙ローラ31に至る第2搬送経路S2に設けられた定着装置29と搬送ローラ30及び排紙ローラ31を備えている。ここて、定着装置29は、圧接状態で互いに回転する定着ローラ29aと加圧ローラ29bを備えている。
又、転写搬送ユニット7は画像形成装置本体2に対して着脱可能であって、該転写搬送ユニット7には、第2搬送経路S2から分岐して両面搬送ユニット8の反転ローラ36と反転コロ37に至る横U字状の第3搬送経路S3が設けられており、その途中には搬送ローラ32が設けられている。又、転写搬送ユニット7には前記第3搬送経路S3とは別に反転搬送経路S3’が第2搬送経路S2から分岐して下方に延びており、その途中には搬送ローラ33が設けられている。そして、第2搬送経路S2と第3搬送経路S3との分岐部には、用紙の搬送方向を切り換えるためのフラッパ34が回動可能に設けられている。
前記両面搬送ユニット8は、画像形成部5において画像が形成された用紙の表裏を反転させるものであって、前記第3搬送経路S3と反転搬送経路S3’に連なる中間トレイ35とその下方に配された第4搬送経路S4を備えており、中間トレイ35には、正逆転可能な反転ローラ36と、該反転ローラ36に対して圧接/離間する反転コロ37が設けられている。
又、両面搬送ユニット8には大径の再給紙ローラ38が回転可能に設けられており、この再給紙ローラ38の外周には小径のローラ39,40が回転可能に当接している。尚、再給紙ローラ38には不図示の一方向クラッチが設けられている。そして、反転手段を構成する前記反転ローラ36と反転コロ37からは第4搬送経路S4が延びており、この第4搬送経路S4は前記第1搬送経路S1に合流している。
上記第4搬送経路S4には、互いに当接する搬送ローラ42と搬送コロ41が用紙搬送方向に沿って3組設けられている。又、再給紙ローラ38の近傍には、中間トレイ35に一旦引き込まれた用紙の搬送方向を切り換えるためのフラッパ43が回動可能に設けられている。尚、本実施の形態では、両面搬送ユニット8の第4搬送経路S4には、2枚以上の用紙を保留可能な2つ以上の用紙保留位置が備えられている。
[画像読取装置]
ここで、本発明に係る前記画像読取装置4の構成を図2及び図3に基づいて説明する。
図2は本発明に係る画像読取装置の副走査方向断面図、図3は同画像読取装置の照明部の副走査方向断面図であり、図2に示すように、画像読取装置4は、筐体を構成する箱状構造体である光学フレーム44を備えており、この光学フレーム44の上面にはコンタクトガラス4aが設けられている。
又、光学フレーム44の内部には、コンタクトガラス4a上に載置された原稿Gに向けて光を照射して該原稿Gを照明する照明部45と、原稿Gにて反射した照射光を90°方向に反射させる第1反射ミラー46とで構成される第1キャリッジ47と、第1反射ミラー46にて反射した反射光を90°方向に反射させる第2反射ミラー48と、該第2反射ミラー48にて反射した反射光を更に90°方向に反射させる第3反射ミラー49とで構成される第2キャリッジ50が不図示のガイドレールに沿って副走査方向(図2の左右方向)に移動可能に収容されている。
更に、光学フレーム44の内部には結像レンズ51と撮像素子であるCCD52が収容されており、前記第3反射ミラー49にて反射した原稿Gからの反射光は、結像レンズ51によって収束した後にCCD52に入射し、該CCD52上に結像される。
ところで、前記照明部45は、図3に示すように、LED基板53上に主走査方向(図3の紙面垂直方向)に列状(アレイ状)に配設された発光素子である複数のLED54を光源とするものであって、LED54の光出射方向前方には導光板55が配置されており、この導光板55の出射面には楕円拡散部材56が取り付けられている。尚、導光板55は透明樹脂又はガラスによって構成されている。又、楕円拡散部材56は、主走査方向には光を高散させ、副走査方向には光を低拡散させる機能を有するものである。
ここで、図4に楕円拡散部材56を設けない場合の原稿読取位置での濃度(照度)の主走査方向分布を示すが、同図に示すように、輝点はLED54の直上にだけ発生し、主走査方向においてLED54のピッチ間隔毎に輝点が発生している。
ところが、図3に示すように導光板55の出射面に楕円拡散部材56を取り付けると、導光板55の出射面上において複数のLED54間を透過する光がレンズに入射するように屈折するため、LED54単体の場合の主走査方向の輝点強度分布は、LED54の設置位置においてピーク値を示し、そこから遠ざかるに従ってなだらかに低下する山形を示す。
楕円拡散部材56を設け設けた場合のLED54単体の輝点強度分布が図5に示すようになだらかな山形となることから、輝点のピーク位置としてはLED54の直上又は隣接するLED54の輝点強度分布との重なりが最も大きくなる2つのLED54の間になる。従って、LED54の直上の輝点強度分布と2つのLED54の間の輝点強度分布の差が10%以内であれば輝点ムラも10%以内に抑えることができる。
ところで、輝点強度分布は、
(LEDの出射光強度cosθ)×(楕円拡散部材の透過率T(φ))
となる。ここで、θはLED54からの光の出射角、φは楕円拡散部材56に入射する光と楕円拡散部材56から出射する光とが成す角度である(図6参照)。
従って、主走査方向中心位置にあるLED54(図7に示すようにLED(0)とする)単体が及ぼす該LED54(LED(0))の直上(X位置)での輝点の強度は、
cosθ×T(φ)=cos(0)×T(0) (光線L1)
となる(図7参照)。
又、LED54のピッチ間隔をa、導光板55の長さと屈折率をそれぞれb,n、導光板55から結像レンズ51間での距離をLとすると、主走査方向中心位置にあるLED(0)単体が及ぼすLED(0)とLED(−1)の間の位置(Y位置)での輝点強度は、
Figure 2011114762
となる(図8参照)。
主走査中心位置にあるLED(0)から主走査マイナス側(図7の左側)にあるLED(−1),LED(−2),…が及ぼすX位置での輝点強度は、
Figure 2011114762
となる。
主走査中心位置にあるLED(0)から主走査マイナス側にあるLED(−1),LED(−2),…が及ぼすY位置での輝点強度は、
Figure 2011114762
となる。
同様に、主走査中心位置にあるLED(0)から主走査プラス側(図7の右側)にあるLED(1),LED(2),…が及ぼすX位置での輝点強度は、
Figure 2011114762
となる。
主走査中心位置にあるLED(0)から主走査プラス側にあるLED(1),LED(2),…が及ぼすY位置での輝点強度は、
Figure 2011114762
となる。
よって、X位置での輝点強度の合計は、
Figure 2011114762
となり、Y位置での輝点強度の合計は、
Figure 2011114762
となる。
従って、(数1)及び(数2)と同様の次式:
Figure 2011114762
ここで、ψ(a)=sin−1(n×sin(tan−1(am/b)))
ξ(a)=sin−1(n×sin(tan−1(a(2m-1)/2b)))
A=b×tan(sin−1(1/n))
を満たせば、つまり、LED54の直上の輝点強度分布と2つのLED54の間の輝点強度分布の差が10%以内であれば輝点ムラも10%以内に抑えることができる。
図9に(数9)を満足するときの輝点発生の様子を示すが、同図より輝点ムラが10%以内に抑えられていることが分かる。尚、本実施の形態では、楕円拡散部材56の主走査方向の拡散特性Tは、主走査中心付近で輝点ムラを10%以内に抑えることができる中で最小の拡散広がりを有している。
従って、本発明に係る画像読取装置4によれば、輝点ムラを10%以内に抑えることができるとともに、副走査方向の拡散を最小限に抑えて読取面の照度低下を防ぐことができるという効果が得られる。
[画像形成動作]
次に、以上の画像読取装置を備えた図1に示す画像形成装置1の画像形成動作について説明する。
例えば、自動原稿搬送装置3の原稿トレイ3aにセットされた原稿Gが原稿読取部であるコンタクトガラス4a上に自動的に搬送され、その原稿Gの画像が画像読取装置4によって光学的に読み取られる。即ち、第1キャリッジ47と第2キャリッジ50が不図示のガイドレールに沿って副走査方向(図1の左右方向)に移動しながらコンタクトガラス4a上に載置された原稿Gを走査すると、第1キャリッジ47のLED54から導光板55及び楕円拡散部材56を通過して出射する光が原稿を走査し、原稿Gにて反射した反射光は第1キャリッジ47の第1反射ミラー46にて90°方向に反射する。そして、この光は、第2キャリッジ50の第2反射ミラー48と第3反射ミラー49にて90°方向にそれぞれ反射し、結像レンズ51によって収束した後にCCD52に入射し、該CCD52によって読み取られて電気信号に変換される。
上述のようにして原稿Gの画像が画像読取装置4によって光学的に読み取られると、画像形成部5においては、感光ドラム9が不図示の駆動手段によって図1の矢印方向(時計方向)に回転駆動され、その表面が帯電器10によって所定の電位に一様に帯電される。そして、画像読取装置4から送信される電気信号に基づくレーザー光がレーザースキャナユニット15から出力されて感光ドラム9上に照射されると、該感光ドラム9上に静電潜像が形成される。そして、この感光ドラム9上に形成された静電潜像は、現像装置11によってトナーを用いて現像されてトナー像として可視像化される。
ところで、カセット給紙を行う場合、用紙収納部6の例えば給紙カセット16内に収容された用紙は、ピックローラ20によって最上位のものからピックアップされ、フィードローラ21とリタードローラ22によって1枚ずつ分離されて搬送ローラ25,26によって第1搬送経路路S1をレジストローラ28へと搬送される。そして、レジストローラ28においては、用紙は、一時待機状態とされた後、感光ドラム9上のトナー像に同期する所定のタイミングで画像形成部5へと供給される。
画像形成部5においては、感光ドラム9と転写ローラ12との間の転写ニップへと供給された用紙は、転写ローラ12によって感光ドラム9に押し付けられながら搬送されることによって、その表面(第1面)に感光ドラム9上のトナー像が転写される。そして、トナー像が転写された用紙は、定着装置29へと搬送され、この定着装置29の定着ローラ29aと加圧ローラ29b間の定着ニップを通過する過程で加熱及び加圧されてトナー像の定着を受ける。尚、用紙へのトナー像の転写後に感光ドラム9の表面に残留するトナー(転写残トナー)はクリーニング装置13によって除去され、表面が清掃された感光ドラム9は次の画像形成動作に備えられる。
而して、定着装置29にて表面にトナー像が定着された用紙は、フェースアップ排紙(FU排紙)が選択されている場合には、フラッパ34によってその搬送方向が決定され、用紙は第2搬送経路S2をそのまま排紙ローラ31に向かって搬送され、排紙ローラ31によって画像面を上にして不図示の排紙トレイへと排出される。
一方、フェースダウン排紙(FD排紙)又は両面画像モードが選択された場合には、フラッパ34が動作して用紙の搬送方向が切り換えられ、定着装置29を通過した用紙は横U字状の第3搬送経路S3を通って両面搬送ユニット8へと搬送される。
両面搬送ユニット8においては、反転コロ37は反転ローラ36から離間した状態で待機しており、用紙が両面搬送ユニット8に或る一定以上送られると、反転コロ37は反転ローラ36に圧接される。このように反転コロ37が反転ローラ36に圧接されると、反転ローラ36が正転されて用紙が送られてきた方向に引き込まれ、用紙が或る一定以上引き込まれると反転ローラ36が逆転されて用紙がスイッチバックされて反転搬送経路S3又は第4搬送経路S4へと送られる。即ち、フェースダウン排紙が選択されている場合には、フラッパ43によって用紙の搬送方向が反転搬送経路S3へと切り換えられ、用紙は画像面を下にした状態で排紙ローラ31によって不図示の排紙トレイへと排出される。
又、両面画像モードが選択されている場合には、フラッパ43によって用紙の搬送方向が第4面搬送経路S4の方向に切り換えられ、用紙は、再給紙ローラ38と反転コロ41及び搬送ローラ42によって第4搬送経路S4を画像面を上にして搬送され、第4搬送経路S4から第1搬送経路S1へと受け渡されることによって表裏が反転されて画像面を下にした状態でレジストローラ28へと送られる。そして、以後は前述と同様のプロセスを経て用紙の反対面(第2面)にトナー像が形成され、このトナー像が形成された用紙は、定着装置29によってトナー像の定着を受けた後に排紙ローラ対31によって不図示の排紙トレイへと排出され、該用紙の両面に画像が形成される。
尚、以上はカセット給紙を行う場合について説明したが、手差し給紙を行う場合には、バイパストレイ23上にセットされた用紙は、ピックローラ20によって最上位のものから1枚ずつピックアップされ、フィードローラ21とリタードローラ22によって1枚ずつ分離されて搬送ローラ24によって第1搬送経路S1をレジストローラ28へと搬送され、以後は前記と同様のプロセスを経て該用紙に画像が形成される。
尚、本実施の形態では、本発明を複合機及びこれに備えられた画像読取装置に対して適用した例について説明したが、本発明は、単体としての複写機、プリンタ、ファクシミリ等の他の任意の画像形成装置及びこれに備えられた画像読取装置に対しても同様に適用可能であることは勿論である。
1 画像形成装置
2 画像形成装置本体
3 自動原稿搬送装置
3a 原稿トレイ
4 画像読取装置
4a コンタクトガラス
5 画像形成部
6 用紙収納部
7 転写搬送ユニット
8 両面搬送ユニット
9 感光ドラム
10 帯電器
11 現像装置
12 転写ローラ
13 クリーニング装置
14 トナーホッパー
15 レーザースキャナユニット(LSU)
16〜19 給紙カセット
20 ピックローラ
21 フィードローラ
22 リタードローラ
23 バイパストレイ
24〜27 搬送ローラ
28 レジストローラ
29 定着装置
29a 定着ローラ
29b 加圧ローラ
30 搬送ローラ
31 排紙ローラ
32,33 搬送ローラ
34 フラッパ
35 中間トレイ
36 反転ローラ
37 反転コロ
38 再給紙ローラ
39,40 ローラ
41 搬送コロ
42 搬送ローラ
43 フラッパ
44 光学フレーム
45 照明部
46 第1反射ミラー
47 第1キャリッジ
48 第2反射ミラー
49 第3反射ミラー
50 第2キャリッジ
51 結像レンズ
52 CCD(撮像素子)
53 LED基板
54 LED(光学素子)
55 導光板
56 楕円拡散部材
a LEDのピッチ間隔
b 導光板の長さ
G 原稿
L 導光板から結像レンズまでの距離
n 導光板の屈折率
S1 第1搬送経路
S2 第2搬送経路
S3 第3搬送経路
S3’ 反転搬送経路
S4 第4搬送経路

Claims (3)

  1. 複数の発光素子を主走査方向に列状に配置して成る光源と、該光源からの出射光を原稿面に導くための導光板と、原稿からの反射光を結像させる結像レンズと、該結像レンズによって結像された像を電気信号に変換する撮像素子を備えた画像読取装置において、
    前記導光板の出射面に、主走査方向には光を高散させ且つ副走査方向には光を低拡散させる楕円拡散部材を取り付けるとともに、前記発光素子のピッチ間隔a、前記導光板の長さbと屈折率n、前記楕円拡散部材から前記結像レンズまでの距離L及び前記楕円拡散部材の主走査方向の拡散特性Tが次式:
    Figure 2011114762
    ここで、ψ(a)=sin−1(n×sin(tan−1(am/b)))
    ξ(a)=sin−1(n×sin(tan−1(a(2m-1)/2b)))
    A=b×tan(sin−1(1/n))
    m=1,2,3…
    を満足することを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記楕円拡散部材の主走査方向の拡散特性Tは、主走査中心付近で輝点ムラを10%以内に抑えることができる中で最小の拡散広がりを持つことを特徴とする画像読取装置。
  3. 請求項1又は2記載の画像読取装置を備えることを特徴とする画像形成装置。

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