JP2011114752A - 通信用半導体集積回路およびその動作方法 - Google Patents

通信用半導体集積回路およびその動作方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2011114752A
JP2011114752A JP2009271117A JP2009271117A JP2011114752A JP 2011114752 A JP2011114752 A JP 2011114752A JP 2009271117 A JP2009271117 A JP 2009271117A JP 2009271117 A JP2009271117 A JP 2009271117A JP 2011114752 A JP2011114752 A JP 2011114752A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
reception
calibration
circuit
test signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009271117A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5334318B2 (ja
Inventor
Koji Maeda
功治 前田
Daizo Yamawaki
大造 山脇
Yukinori Akamine
幸徳 赤峰
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Renesas Electronics Corp
Original Assignee
Renesas Electronics Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Renesas Electronics Corp filed Critical Renesas Electronics Corp
Priority to JP2009271117A priority Critical patent/JP5334318B2/ja
Priority to CN201010574286.6A priority patent/CN102163981B/zh
Priority to US12/955,865 priority patent/US8411730B2/en
Publication of JP2011114752A publication Critical patent/JP2011114752A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5334318B2 publication Critical patent/JP5334318B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L27/00Modulated-carrier systems
    • H04L27/32Carrier systems characterised by combinations of two or more of the types covered by groups H04L27/02, H04L27/10, H04L27/18 or H04L27/26
    • H04L27/34Amplitude- and phase-modulated carrier systems, e.g. quadrature-amplitude modulated carrier systems
    • H04L27/38Demodulator circuits; Receiver circuits
    • H04L27/3845Demodulator circuits; Receiver circuits using non - coherent demodulation, i.e. not using a phase synchronous carrier
    • H04L27/3854Demodulator circuits; Receiver circuits using non - coherent demodulation, i.e. not using a phase synchronous carrier using a non - coherent carrier, including systems with baseband correction for phase or frequency offset
    • H04L27/3863Compensation for quadrature error in the received signal
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B17/00Monitoring; Testing
    • H04B17/0082Monitoring; Testing using service channels; using auxiliary channels
    • H04B17/0085Monitoring; Testing using service channels; using auxiliary channels using test signal generators
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B17/00Monitoring; Testing
    • H04B17/20Monitoring; Testing of receivers
    • H04B17/21Monitoring; Testing of receivers for calibration; for correcting measurements
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L25/00Baseband systems
    • H04L25/02Details ; arrangements for supplying electrical power along data transmission lines
    • H04L25/06Dc level restoring means; Bias distortion correction ; Decision circuits providing symbol by symbol detection

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
  • Transceivers (AREA)
  • Superheterodyne Receivers (AREA)

Abstract

【課題】2次特性とI/Qミスマッチとの両校正動作を行うテスト信号発生回路のチップ占有面積の増大を軽減する。
【解決手段】集積回路は、低雑音増幅器1と受信ミキサ3、4と受信VCO19と復調処理回路5…12と変調処理回路32…32と送信ミキサ28、28と送信VCO22と2次特性歪校正回路42と直交受信信号校正回路13とテスト信号生成器20を具備する。テスト信号生成器20はVCO22を利用して、第1テスト信号と第2テスト信号とを生成する。2次歪特性校正モードでは、第1テスト信号の受信ミキサへの供給の間に、校正回路42は受信ミキサの動作パラメータを可変して2次歪特性を最良の状態に校正する。直交受信信号校正モードでは、第2テスト信号の受信ミキサへの供給の間に、校正回路13は直交受信信号I、Qの不整合を最良の状態に校正する。
【選択図】図1

Description

本発明は、通信用半導体集積回路およびその動作方法に関し、特に受信ミキサの2次歪特性を校正して、また受信器での同相(I)成分と直交(Q)成分の振幅ミスマッチおよび位相ミスマッチを校正するのに有効な技術に関するものである。
無線通信では、近年、高集積密度、低コスト、回路の単純性の理由によって、ダイレクトコンバージョン受信器(DCR)の研究・開発が活発化している。1/f雑音やDCオフセットやI/Qミスマッチ等に加えてダイレクトコンバージョン受信器(DCR)において、主要な設計項目は、2次相互変調(IM2:second-order intermodulation)である。ダイレクトコンバージョン受信器(DCR)における2次相互変調(IM2)の主要な原因は、ダウンコンバージョンミキサである。
下記特許文献1には、ダイレクトコンバージョン受信器において試験信号を発生させてミキサの2次歪を校正する技術が記載されている。特に、図2には2次歪を低減させるパラメータとしてのミキサの差動対のバイアス電圧が示され、図7には試験的に2次歪を発生させるために検査用信号を発生する方法が示され、図10には非線形歪検出・補償方式を行うシーケンスが示されている。
下記特許文献2には、ダイレクトコンバージョン受信器の形式の受信ユニットにて、I、Q相受信ベースバンド信号の受信誤差(I/Qミスマッチ)を低減するために受信誤差校正用RFテスト信号を生成させて、受信誤差を校正する技術が記載されている。特に図4には、受信誤差校正用RFテスト信号を生成するRFテスト信号生成ユニットが示されている。
下記特許文献3には、直交復調回路から生成されるI、Q相受信ベースバンド信号の位相誤差と振幅誤差とを位相誤差補正回路と振幅誤差補正回路とによって補正するようにした復調装置が記載されている。
下記特許文献4には、ミキサを含むRFブロックの経路と独立の補償回路の出力の補償電流によって2次相互変調歪(IM2歪)を補償する技術が記載されている。補償回路は、二乗のスクエアリング回路と低域フィルタと可変ゲイン増幅器とを含む。RFブロックの出力と補償回路の可変ゲイン増幅器の補償電流とは、加算器に供給される。補償のための自動校正回路として、送信用の電力増幅器(PA)と受信用の低雑音増幅器(LNA)とがターンオフされ、IM2校正のための試験信号が送信回路から生成され、スイッチを介して受信回路に供給される。別の実施の形態では、受信回路内の内部信号源から生成される試験信号がスイッチを介して受信回路に供給される。
特開平8−8775号 公報 特開2008−124965号 公報 特開2004−40678号 公報 特開2008−263594号 公報
携帯電話のような無線通信端末は、低コスト化のために部品数の削減が望まれており、特に近年、WCDMA向けの無線通信端末は受信器のSAW(表面弾性波)フィルタを削減することによって低コスト化が図られている。一方、一般的なWCDMA向けの受信器では、上述したように回路数が少なく低消費電力化が容易なダイレクトコンバージョン方式が採用されている。ダイレクトコンバージョン方式は、RF周波数帯の受信信号をベースバンド周波数帯に直接ダウンコンバートする方式である。尚、WCDMAは、Wideband Code-Division Multiple-Accessの略である。
GSM方式の携帯電話では、送信器と受信器とは略同一の周波数帯域を時分割で使用する時分割デュプレックス(TDD:Time-Division Duplex)が使用されている。尚、GSMはGlobal System for Mobile communicationの略である。それに対して、WCDMA方式の携帯電話では、送信器と受信器とは低高の別の周波数帯域を同時使用する周波数分割デュプレックス(FDD:Frequency-Division Duplex)が使用されている。従って、この周波数分割デュプレックス(FDD)を採用したWCDMA方式では、送信器の送信信号が受信器の妨害信号となる。特に受信器側のSAWフィルタが削減されたダイレクトコンバージョン受信器では、SAWフィルタの削減によって受信器に供給される送信信号電力が増大する。その際、受信ミキサの2次歪特性が悪い場合には、2次相互変調(IM2)成分がDC付近の受信ベースバンド信号と重畳して受信感度を劣化させる。
従って、SAWレスのダイレクトコンバージョン受信器では、2トーンテストによって測定される2次の入力インターセプトポイント(IIP2:second-order Input Intercept Point)と呼ばれるパラメータの値が高いことが要求される。2次のインターセプトポイント(IP2:second-order Intercept Point)は、良く知られているように、対数軸のx座標と対数軸のy座標との入出力特性で1次の成分の直線と2次の相互変調歪み成分(IM2歪)の直線との交点として定義される。更に、2次の入力インターセプトポイント(IIP2)は、2次のインターセプトポイント(IIP2)のx座標の値である。従って、2次の入力インターセプトポイント(IIP2)の値が高いと言うことは、1次の成分よりも2次の相互変調歪み成分(IM2歪)が相対的に低いことを意味するものである。2次の入力インターセプトポイント(IIP2)の2次歪特性は、ミキサの回路の差動対のばらつきが原因で劣化するが、集積回路の製造ばらつきやチップレイアウトだけでの改善は困難である。従って、2次の入力インターセプトポイント(IIP2)に対する校正動作が必要となる。
一方、近年の無線通信端末はデータレートの向上に伴い、直交振幅変調(QAM:Quadrature Amplitude Modulation)を用いた通信が主流となっており、受信器に対するノイズの低減要求が高くなっている。受信器のノイズは様々な発生要因があって、ローカル発振器から生じる雑音が支配的であるが、受信器の出力の同相(Q)成分と直交(Q)成分との振幅ミスマッチおよび位相ミスマッチも受信器のノイズ特性を劣化させる一要因である。
上記特許文献1に記載の2次歪(2次の入力インターセプトポイント(IIP2))の校正方法は、受信ミキサに差動対のバイアスの可変機構を持たせ、ローカル発振器と振幅変調信号発生器とによって2トーン(two tone)テストのための試験信号を発生させ、受信器のI、Qチャンネルのベースバンド信号処理と復調処理の後の歪出力検出回路によって受信ミキサを可変して2次歪を低減する方法である。
上記特許文献2に記載のI/Qミスマッチの校正方法は、テスト信号生成ミキサに送信用電圧制御発振器の分周出力とデジタルインターフェース用電圧制御発振器の分周出力とを供給して、テスト信号生成ミキサの出力からRF受信周波数帯域の1トーン信号のRFテスト信号を発生させ、受信誤差(I/Qミスマッチ)を低減する方法である。
従って、2次の入力インターセプトポイント(IIP2)の校正方法とI/Qミスマッチの校正方法とは、両者ともにRFテスト信号を生成する必要があるという共通点がある。しかし、2次の入力インターセプトポイント(IIP2)の校正時には強入力干渉波を模擬した2トーンの試験信号を大振幅で受信器に供給する必要があり、一方収束アルゴリズムを用いたI/Qミスマッチの校正時には受信信号を模擬した1トーン信号を小振幅で受信器に供給する必要がある。一方、RF周波数帯のテスト信号は、発振器を使用して生成する必要がある。しかし、要求される周波数帯や振幅レベル等が相違すると、フェーズロックドループ(PLL)の電圧制御発振器(VCO)の発振周波数を安定化させるためのロック時間が、2次の入力インターセプトポイント(IIP2)のキャリブレーションとI/Qミスマッチのキャリブレーションとにそれぞれに必要となる。その結果、消費電力の増加が問題となり、更に両方のキャリブレーションに異なったテスト信号発生回路を使用すると通信用半導体集積回路のチップ占有面積が増大すると言う問題があることが、本発明者による検討によって明らかとされた。
本発明は、以上のような本発明に先立った本発明者等による検討の結果、なされたものである。
従って本発明の目的とするところは、2次の入力インターセプトポイント(IIP2)とI/Qミスマッチとの両キャリブレーションを行うテスト信号発生回路のチップ占有面積の増大を軽減可能な通信用半導体集積回路を提供することにある。
また本発明の他の目的とするところは、2次の入力インターセプトポイント(IIP2)とI/Qミスマッチとの両キャリブレーションの所要時間を短縮することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうちの代表的なものについて簡単に説明すれば下記のとおりである。
すなわち、本発明の代表的な実施の形態は、低雑音増幅器(1)と受信ミキサ(3、4)と受信電圧制御発振器(19)と復調信号処理回路(5、6、7、8、9、10、11、12)と変調信号処理回路(35、36、33、34、31、32)と送信ミキサ(28、28)と送信電圧制御発振器(22)とを具備して、無線通信端末に搭載されて、基地局と無線周波数通信を行う機能を有する通信用半導体集積回路(RFIC)である。
前記集積回路は、2次歪特性校正回路(42)と直交受信信号校正回路(14)とテスト信号生成器(20)とを更に具備することによって、受信モードと送信モードとを可能とする送受信モード以外に、2次歪特性校正モードと直交受信信号校正モードとを有するものである。
前記テスト信号生成器(20)は、前記送信電圧制御発振器(22)の発振出力信号を利用して前記2次歪特性校正モードで使用される第1テスト信号(fIIP2±fTXLO)と前記直交受信信号校正モードで使用される第2テスト信号(fIQ+fTXLO)とを生成可能とされたものである。
前記2次歪特性校正モードでは、前記テスト信号生成器の前記第1テスト信号が前記受信ミキサ(3、4)に供給される間に、前記2次歪特性校正回路は前記受信ミキサの動作パラメータを可変することによって2次歪特性を最良の状態に校正可能とされる。
前記直交受信信号校正モードでは、前記テスト信号生成器の前記第2テスト信号が前記受信ミキサ(3、4)に供給される間に、前記直交受信信号校正回路は前記復調信号処理回路から生成される前記直交受信信号の同相成分(I)と直交成分(Q)との位相と振幅とに関する不整合を最良の状態に校正可能とされた、
ことを特徴とするものである(図1参照)。
本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記の通りである。
すなわち、本発明によれば、2次の入力インターセプトポイント(IIP2)とI/Qミスマッチとの両キャリブレーションを行うテスト信号発生回路のチップ占有面積の増大を軽減可能な通信用半導体集積回路を提供することができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態による無線周波数半導体集積回路(RFIC)の構成を示す図である。 図2は、図1に示す本発明の第1の実施の形態によるRFICの「IIP2校正モード」での動作を説明する図である。 図3は、図1に示した本発明の第1の実施の形態によるRFICの「I/Qミスマッチ校正モード」での動作を説明する図である。 図4は、図1に示す本発明の第1の実施の形態によるRFICの「送受信モード」での動作を説明する図である。 図5は、図1に示す本発明の第1の実施の形態によるRFICによって実行されるシングルバンド対応のキャリブレーションシーケンスの動作を示す図である。 図6は、図1に示した本発明の第1の実施の形態によるRFICによって実行されるマルチバンド対応のキャリブレーションシーケンスの動作を示す図である。 図7は、図1に示す本発明の第1の実施の形態によるRFICの「IIP2校正モード」にて使用されるfIIP2の周波数信号の高調波を抑圧するローパスフィルタ(LPF)45の出力信号の周波数スペクトルを示す図である。 図8は、図1に示す本発明の第1の実施の形態によるRFICの「IIP2校正モード」にて使用される可変利得増幅器(PGA)43の出力信号の周波数スペクトルを示す図である。 図9は、図1に示す本発明の第1の実施の形態によるRFICの「IIP2校正モード」でのローパスフィルタ(LPF)5、6の出力信号の周波数スペクトルを示す図である。 図10は、図1に示す本発明の第1の実施の形態によるRFICの「IIP2校正モード」でのデジタルローパスフィルタ(LPF)11、12の出力信号の周波数スペクトルを示す図である。 図11は、図1に示した本発明の第1の実施の形態によるRFICの「I/Qミスマッチ校正モード」で使用されるfIQの周波数信号の高調波を抑圧するローパスフィルタ(LPF)44の出力信号の周波数スペクトルを示す図である。 図12は、図1に示した本発明の第1の実施の形態によるRFICの「I/Qミスマッチ校正モード」で使用されるテスト信号生成ミキサ20に接続された可変利得増幅器(PGA)43の出力信号の周波数スペクトルを示す図である。 図13は、図1に示す本発明の第1の実施の形態によるRFICの「I/Qミスマッチ校正モード」でのローパスフィルタ(LPF)5、6の出力信号の周波数スペクトルを示す図である。 図14の周波数特性48は、以下に説明する図25に示すI/Qミスマッチキャリブレーション回路13のデジタルバンドパスフィルタ(BPF)13_7、13_8の周波数特性である。 図15は、I、Q受信ベースバンド信号の振幅と位相とにミスマッチが付加されていない理想的な場合のコンスタレーションを示す図である。 図16は、I、Q受信ベースバンド信号の位相ミスマッチが付加された場合のコンスタレーション劣化を示す図である。 図17は、I、Q受信ベースバンド信号の振幅ミスマッチが付加された場合のコンスタレーション劣化を示す図である。 図18は、受信器の2次のインターセプトポイント(IP2)と2次の入力インターセプトポイント(IIP2)とを説明する図である。 図19は、受信ミキサの差動対のパラメータの可変によって2倍の傾きの2次の相互変調歪成分(IM2歪)を示す直線49が平行移動することによって、2次のインターセプトポイント(IP2)と2次の入力インターセプトポイント(IIP2)が変化することを示す図である。 図20は、本発明の第2の実施の形態による無線周波数半導体集積回路(RFIC)の構成を示す図である。 図21は、本発明の第3の実施の形態による無線周波数半導体集積回路(RFIC)の構成を示す図である。 図22は、本発明の第4の実施の形態による無線周波数半導体集積回路(RFIC)の構成を示す図である。 図23は、本発明の第5の実施の形態による無線周波数半導体集積回路(RFIC)の構成を示す図である。 図24は、図1に示す本発明の第1の実施の形態によるRFICにおいて「IIP2校正モード」を実行するためのIIP2キャリブレーション回路42の構成を示す図である。 図25は、図1に示す本発明の第1の実施の形態によるRFICのI/Qミスマッチキャリブレーション回路13の構成の一例を示す図である。
1.実施の形態の概要
まず、本願において開示される発明の代表的な実施の形態について概要を説明する。代表的な実施の形態についての概要説明で括弧を付して参照する図面の参照符号はそれが付された構成要素の概念に含まれるものを例示するに過ぎない。
〔1〕本発明の代表的な実施の形態は、低雑音増幅器(1)と受信ミキサ(3、4)と受信電圧制御発振器(19)と復調信号処理回路(5、6、7、8、9、10、11、12)と変調信号処理回路(35、36、33、34、31、32)と送信ミキサ(28、28)と送信電圧制御発振器(22)とを具備して、無線通信端末に搭載されて、基地局と無線周波数通信を行う機能を有する通信用半導体集積回路(RFIC)である。
前記低雑音増幅器は、前記無線通信端末のアンテナ(ANTT)により受信されるRF受信信号を増幅する。
前記受信ミキサの一方の入力端子には前記低雑音増幅器のRF増幅信号が供給され、前記受信ミキサの他方の入力端子には前記受信電圧制御発振器の発振出力信号に応答したRF受信ローカル信号が供給される。
前記復調信号処理回路は、前記受信ミキサの出力端子の直交復調受信信号を処理することによって、直交受信信号を生成可能とされている。
前記集積回路の受信モードで、前記受信ミキサと前記復調信号処理回路とよって前記RF受信信号の処理が可能とされている。
前記変調信号処理回路は、直交送信信号を処理する。
前記送信ミキサの一方の入力端子には前記変調信号処理回路の直交送信出力信号が供給され、前記送信ミキサの他方の入力端子には前記送信電圧制御発振器の発振出力信号に応答したRF送信ローカル信号が供給される。
前記集積回路の送信モードで、前記送信電圧制御発振器の発振出力信号に応答して前記送信ミキサの出力からRF送信信号の生成が可能とされている。
前記集積回路は、2次歪特性校正回路(42)と直交受信信号校正回路(14)とテスト信号生成器(20)とを更に具備することによって、前記受信モードと前記送信モードとを可能とする送受信モード以外に、2次歪特性校正モードと直交受信信号校正モードとを有するものである。
前記テスト信号生成器(20)は、前記送信電圧制御発振器(22)の前記発振出力信号を利用して前記2次歪特性校正モードで使用される第1テスト信号(fIIP2±fTXLO)と前記直交受信信号校正モードで使用される第2テスト信号(fIQ+fTXLO)とを生成可能とされたものである。
前記2次歪特性校正モードでは、前記テスト信号生成器の前記第1テスト信号が前記受信ミキサ(3、4)に供給される間に、前記2次歪特性校正回路は前記受信ミキサの動作パラメータを可変することによって2次歪特性を最良の状態に校正可能とされる。
前記直交受信信号校正モードでは、前記テスト信号生成器の前記第2テスト信号が前記受信ミキサ(3、4)に供給される間に、前記直交受信信号校正回路は前記復調信号処理回路から生成される前記直交受信信号の同相成分(I)と直交成分(Q)との位相と振幅とに関する不整合を最良の状態に校正可能とされた、
ことを特徴とするものである(図1参照)。
前記実施の形態によれば、2次歪特性校正モードと直交受信信号校正モードとに使用される第1と第2のテスト信号を送信電圧制御発振器(22)の発振出力信号を利用する共通のテスト信号生成器(20)から生成することができる。従って、2次の入力インターセプトポイント(IIP2)とI/Qミスマッチとの両キャリブレーションを行うテスト信号発生回路のチップ占有面積の増大を軽減可能な通信用半導体集積回路を提供することができる。
好適な実施の形態では、前記低雑音増幅器と前記受信ミキサと前記受信電圧制御発振器と前記復調信号処理回路とは、ダイレクトダウンコンバージョン受信器と低IF受信器とのいずれか一方の受信器を構成するものである。
前記一方の受信器の前記低雑音増幅器の入力端子と出力端子のいずれかへの表面弾性波フィルタの接続が省略されたことを特徴とするものである(図1参照)。
他の好適な実施の形態による通信用半導体集積回路は、前記復調信号処理回路(5……12)に接続されたDCオフセット校正回路(71)を更に具備する。
前記DCオフセット校正回路は、前記復調信号処理回路から生成される前記直交受信信号の前記同相成分と前記直交成分とのDCオフセットを校正するDCオフセット校正動作を実行可能とされる。
前記2次歪特性校正モードで前記2次歪特性校正回路が前記受信ミキサの前記動作パラメータを可変する各タイミングで、前記DCオフセット校正回路は前記DCオフセット校正動作を実行することを特徴とするものである(図1参照)。
更に他の好適な実施の形態では、前記通信用半導体集積回路の電源投入時に、前記2次歪特性校正モードと前記直交受信信号校正モードと前記送受信モードの順序で前記通信用半導体集積回路の動作モードが順次に遷移される。
前記直交受信信号校正モードは、前記2次歪特性校正モードによる前記受信ミキサでの前記2次歪特性の前記最良の状態への校正の後に実行可能とされる。
前記送受信モードは、前記2次歪特性校正モードによる前記受信ミキサでの前記2次歪特性の前記最良の状態への校正の後と前記直交受信信号校正モードによる前記直交受信信号の前記最良の状態への校正の後とに実行可能とされることを特徴とするものである(図5参照)。
より好適な実施の形態による通信用半導体集積回路は、基地局とマルチバンドの無線周波数通信を行う機能を有する。
前記マルチバンドの各バンドでは、前記2次歪特性校正モードと前記直交受信信号校正モードの順序で、前記通信用半導体集積回路の前記動作モードが順次に遷移されることを特徴とするものである(図6参照)。
他のより好適な実施の形態の通信用半導体集積回路は、他の発振器(23、51、53)を更に具備する。
前記テスト信号生成器(20)は、前記他の発振器の他の発振出力信号と前記送信電圧制御発振器(22)の前記発振出力信号とを利用して前記2次歪特性校正モードで使用される第1テスト信号と前記直交受信信号校正モードで使用される第2テスト信号とを生成可能とされたことを特徴とするものである(図1、図20、図21、図22、図23参照)。
具体的な実施の形態では、前記他の発振出力信号を生成する前記他の発振器は、デジタルインターフェース(14、37)に使用される電圧制御発振器(23)と、参照信号源(51)と、デジタル正弦波信号源(53)とのいずれかであることを特徴とするものである。
より具体的な実施の形態では、前記他の発振出力信号を生成する前記他の発振器は、前記デジタル正弦波信号源(53)である。
前記通信用半導体集積回路は、拡散回路(54)と逆拡散回路(55)とを更に具備する。
前記拡散回路(54)は、前記テスト信号生成器(20)の入力端子と前記デジタル正弦波信号源(53)の出力端子との間に接続されている。
前記逆拡散回路(55)は、前記復調信号処理回路(5……12)の出力端子と前記2次歪特性校正回路(42)の入力端子との間に接続されていることを特徴とするものである(図22参照)。
他のより具体的な実施の形態による前記通信用半導体集積回路は、テスト信号スイッチ(2)とテスト信号可変利得増幅器(43)とを更に具備する。
前記テスト信号可変利得増幅器(43)の入力端子には、前記テスト信号生成器(20)の出力端子から生成される前記第1テスト信号と前記第2テスト信号とが供給可能とされる。
前記テスト信号可変利得増幅器(43)の出力端子から生成される第1テスト増幅信号と第2テスト増幅信号とは、前記テスト信号スイッチ(2)を介して前記受信ミキサ(3、4)に供給可能とされたことを特徴とするものである(図1、図20、図21、図22参照)。
最も具体的な実施の形態による前記通信用半導体集積回路は、前記テスト信号生成器(20)の出力端子と前記低雑音増幅器(1)の入力端子との間に接続されたテスト信号スイッチ(2)を更に具備する。
前記低雑音増幅器(1)の前記入力端子には、前記テスト信号スイッチを介して前記テスト信号生成器(20)の前記出力端子から生成される前記第1テスト信号と前記第2テスト信号とが供給可能とされたことを特徴とするものである(図23参照)。
〔2〕本発明の別の観点の代表的な実施の形態は、低雑音増幅器(1)と受信ミキサ(3、4)と受信電圧制御発振器(19)と復調信号処理回路(5、6、7、8、9、10、11、12)と変調信号処理回路(35、36、33、34、31、32)と送信ミキサ(28、28)と送信電圧制御発振器(22)とを具備して、無線通信端末に搭載されて、基地局と無線周波数通信を行う機能を有する通信用半導体集積回路(RFIC)の動作方法である。
前記低雑音増幅器は、前記無線通信端末のアンテナ(ANTT)により受信されるRF受信信号を増幅する。
前記受信ミキサの一方の入力端子には前記低雑音増幅器のRF増幅信号が供給され、前記受信ミキサの他方の入力端子には前記受信電圧制御発振器の発振出力信号に応答したRF受信ローカル信号が供給される。
前記復調信号処理回路は、前記受信ミキサの出力端子の直交復調受信信号を処理することによって、直交受信信号を生成可能とされている。
前記集積回路の受信モードで、前記受信ミキサと前記復調信号処理回路とよって前記RF受信信号の処理が可能とされている。
前記変調信号処理回路は、直交送信信号を処理する。
前記送信ミキサの一方の入力端子には前記変調信号処理回路の直交送信出力信号が供給され、前記送信ミキサの他方の入力端子には前記送信電圧制御発振器の発振出力信号に応答したRF送信ローカル信号が供給される。
前記集積回路の送信モードで、前記送信電圧制御発振器の発振出力信号に応答して前記送信ミキサの出力からRF送信信号の生成が可能とされている。
前記集積回路は、2次歪特性校正回路(42)と直交受信信号校正回路(14)とテスト信号生成器(20)とを更に具備することによって、前記受信モードと前記送信モードとを可能とする送受信モード以外に、2次歪特性校正モードと直交受信信号校正モードとを有するものである。
前記テスト信号生成器(20)は、前記送信電圧制御発振器(22)の前記発振出力信号を利用して前記2次歪特性校正モードで使用される第1テスト信号(fIIP2±fTXLO)と前記直交受信信号校正モードで使用される第2テスト信号(fIQ+fTXLO)とを生成可能とされたものである。
前記動作方法は、前記2次歪特性校正モードで、前記テスト信号生成器の前記第1テスト信号が前記受信ミキサ(3、4)に供給される間に、前記2次歪特性校正回路は前記受信ミキサの動作パラメータを可変することによって2次歪特性を最良の状態に校正するステップと、前記直交受信信号校正モードで、前記テスト信号生成器の前記第2テスト信号が前記受信ミキサ(3、4)に供給される間に、前記直交受信信号校正回路は前記復調信号処理回路から生成される前記直交受信信号の同相成分(I)と直交成分(Q)との位相と振幅とに関する不整合を最良の状態に校正するステップとを含む、ことを特徴とするものである(図1参照)。
前記実施の形態によれば、2次の入力インターセプトポイント(IIP2)とI/Qミスマッチとの両キャリブレーションを行うテスト信号発生回路のチップ占有面積の増大を軽減可能な通信用半導体集積回路を提供することができる。
2.実施の形態の詳細
次に、実施の形態について更に詳述する。尚、発明を実施するための最良の形態を説明するための全図において、前記の図と同一の機能を有する部品には同一の符号を付して、その繰り返しの説明は省略する。
[実施の形態1]
《RFICの構成》
図1は、本発明の第1の実施の形態による無線周波数半導体集積回路(RFIC)の構成を示す図である。
本実施の形態によるRFICは、UMTS規格に対応する受信SAWフィルタレスのダイレクトコンバージョン送受信器を採用したものである。尚、UMTSは、Universal Mobile Telecommunications Systemの略である。
図1に示すRFICの受信器は、2次の入力インターセプトポイント(IIP2)の校正機能とI/Qミスマッチとの校正機能を搭載したダイレクトコンバージョン受信器(DCR)である。
図1に示すRFICを搭載した携帯電話端末は、アンテナANTTと、低雑音増幅器(LNA)1と、スイッチ2、39と、受信ミキサ3、4と、テスト信号生成ミキサ20と、送信ミキサ28、29と、ローパスフィルタ(LPF)5、6、11、12、35、36、44、45と、可変利得増幅器(PGA)7、8、26、31、32、43と、A/D変換器(ADC)9、10と、I/Qミスマッチ校正回路13と、IIP2校正回路42と、デジタルインターフェース14、37と、デュプレクサ15と、ゲインコントロール回路16、38と、90度位相器17、30と、分周器18、21、24、40、41と、受信電圧制御発振器(RXVCO)19と、送信電圧制御発振器(TXVCO)22と、デジタルインターフェース電圧制御発振器(VCO)23と、加算器27と、RF電力増幅器(PA)25と、D/A変換器(DAC)33、34と、DCオフセット校正回路71とを含む。図1に示す携帯電話端末において、破線の内部の部品は、RFICの半導体チップに集積化されている。
《3つの動作モード》
図1に示す本発明の第1の実施の形態によるRFICは、「送受信モード」と「IIP2校正モード」と「I/Qミスマッチ校正モード」との3つの動作モードによって動作するものである。
「送受信モード」では、図1に示すRFICを搭載した携帯電話端末は基地局との間で送受信動作を実行して、無線通信を行うものである。
「IIP2校正モード」では、図1に示すRFICは、受信ミキサ3、4の差動対ばらつきにより生じる2次の相互変調歪み成分(IM2歪)の特性を校正するものである。
「I/Qミスマッチ校正モード」では、図1に示すRFICは、受信器のI、Qチャンネルの受信ベースバンド処理信号の間の相対的なばらつきにより生じるI/Qミスマッチを校正するものである。
図1に示すRFICは、電源投入時には、「IIP2校正モード」、「I/Qミスマッチ校正モード」、「送受信モード」の順序で動作モードが順次に遷移するように構成されている。以下に、「送受信モード」時での図1に示すRFICの動作を説明する。
《送受信モード》
図4は、図1に示す本発明の第1の実施の形態によるRFICの「送受信モード」での動作を説明する図である。尚、図4では、図1に示すRFICの内部の部品のなかで、送受信モード時に動作する回路だけが示されている。
<送信動作>
まず図4を参照して、「送受信モード」における送信動作について、説明する。ベースバンドプロセッサと呼ばれるベースバンド信号処理回路からI、Qデジタルベースバンド送信信号がLVDS(Low Voltage Signaling)等の回路によって構成されたデジタルインターフェース回路37を介してRFICに供給された後に、ローパスフィルタ(LPF)35、36に供給されて、高周波雑音が除去される。デジタルインターフェース回路37は、デジタルインターフェース電圧制御発振器(VCO)23と分周器24とによって生成されるクロック信号によって動作する。
I、Qデジタルベースバンド送信信号はその後、D/A変換器(DAC)33、34によってアナログ信号に変換された後、可変利得増幅器(PGA)31、32に入力され、信号レベルの調整が行われる。可変利得増幅器(PGA)31、32の出力から生成されるI、Qアナログベースバンド送信信号は送信ミキサ28、29に供給され、送信RFローカル信号と乗算されて、RF周波数帯のI、QのRF送信信号に周波数アップ変換される。送信RFローカル信号は、送信電圧制御発振器(TXVCO)22、分周器21、90度位相器30によって生成される。I、QのRF送信信号は加算器27によって加算され、可変利得増幅器(PGA)26によって再び信号レベルの調整が行われた後、RF電力増幅器(PA)25によって電力増幅された後にアンテナANTTから出力される。可変利得増幅器(PGA)31、32、26およびRF電力増幅器(PA)25のゲイン設定は、ベースバンドプロセッサと呼ばれるベースバンド信号処理回路によって適切なゲイン設定が通知され、ゲインコントロール回路38を介して行われる。
<受信動作>
次に図4を参照して、「送受信モード」時における受信動作について、説明する。
携帯電話の基地局からのRF受信信号がアンテナANTTから受信されると、RF受信信号は低雑音増幅器(LNA)1によって信号増幅される。RF受信信号はその後に、スイッチ2を介して受信ミキサ3、4に供給され、受信RFローカル信号と乗算され、位相の90度異なったI、Q受信ベースバンド信号に周波数ダウン変換される。受信RFローカル信号は、受信電圧制御発振器(RXVCO)19、分周器18、90度位相器17によって生成される。I、Q受信ベースバンド信号はローパスフィルタ(LPF)5、6と可変利得増幅器(PGA)7、8とに供給され、それぞれ妨害波の除去と信号レベルの調整が行われる。可変利得増幅器(PGA)7、8のゲインおよび低雑音増幅器(LNA)1のゲイン設定は、ベースバンドプロセッサと呼ばれるベースバンド信号処理回路によって適切なゲイン設定が通知されて、ゲインコントロール16を介して行われる。またDCオフセット校正回路71は可変利得増幅器(PGA)7、8の入力DCオフセット電圧を検出して、低減する機能を有するものである。受信開始前にDCオフセット校正回路71が動作して受信器のDCオフセット電圧を低減することで、I、Q受信ベースバンド信号の最大振幅時にA/D変換器(ADC)9、10の入力ダイナミックレンジの範囲外に入力信号レベルが変化することを防止するものである。
I、Q受信ベースバンド信号はその後、A/D変換器(ADC)9、10によってデジタル信号に変換され、デジタルローパスフィルタ(LPF)11、12により妨害波の除去およびA/D変換の量子化雑音の除去が行われる。デジタルローパスフィルタ(LPF)11、12から出力されるI、Q受信デジタルベースバンド信号は、I/Qミスマッチ校正回路13に供給される。従って、後述する「I/Qミスマッチ校正モード」にて受信器のI/Qミスマッチに対する補正値がI/Qミスマッチ校正回路13で設定されるため、I、Q受信デジタルベースバンド信号に付加された振幅および位相のミスマッチが校正されることが可能となる。I/Qミスマッチ校正回路13から出力されたI、Q受信デジタルベースバンド信号は、LVDS(Low Voltage Signaling)等の回路によって構成されたデジタルインターフェース回路14を介してベースバンドプロセッサと呼ばれるベースバンド信号処理回路に伝送されて、復調処理が実行される。デジタルインターフェース回路14は、デジタルインターフェース電圧制御発振器(VCO)23および分周器24により生成されるクロック信号によって動作する。
ここで、受信SAWフィルタレスのダイレクトコンバージョン受信器においては、低雑音増幅器(LNA)1の出力に接続されていたSAWフィルタが削除されたため、前記したように、妨害波抑圧特性がSAW内蔵のダイレクトコンバージョン受信器と比較して約20dB以上低い。前述したように、WCDMA方式では送信器が出力する送信信号が受信器にとって妨害波となるが、特に携帯電話端末が最小受信電力の時に最大送信電力で通信する場合があり、この時の受信S/N比の確保が困難となる。第3世代の携帯電話システムの仕様の検討・作成を行うプロジェクトである3GPP(3rd Generation Partnership Project)の規格によると、最小受信感度は−117dBmであり、最大送信電力はクラス4の時+21dBmである。受信器の入力と送信器と出力との間にはデュプレクサ15によって略50dB程度のアイソレーションがあるが、最大送信電力時には約−30dBmの送信信号が受信器の入力に供給されることになる。このような理由により、受信器でのSAWフィルタの削減によって2次の相互変調歪み成分(IM2歪)を低減するために2次歪の校正が必要となる。
<2次の入力インターセプトポイント(IIP2)>
2次歪特性の指標として、上述した2次の入力インターセプトポイント(IIP2)が使用される。図18は、受信器の2次のインターセプトポイント(IP2)と2次の入力インターセプトポイント(IIP2)とを説明する図である。冒頭で説明したように2次のインターセプトポイント(IP2)は、対数軸のx座標と対数軸のy座標との入出力特性で1次の成分の直線と2次の相互変調歪み成分(IM2歪)の直線との交点として定義される。また更に、2次の入力インターセプトポイント(IIP2)は、2次のインターセプトポイント(IIP2)のx座標の値である。図18の対数軸xと対数軸yの入出力特性で、直線50は1倍の傾きを有する基本波の1次の成分を示し、直線49は2倍の傾きを有する2次の相互変調歪成分(IM2歪)を示している。直線50と直線49との交点は2次のインターセプトポイント(IP2)となり、交点のx座標の値は2次の入力インターセプトポイント(IIP2)となる。
一般的に受信器の2次の入力インターセプトポイント(IIP2)特性は、低雑音増幅器(LNA)で電力増幅されたRF受信信号が供給される受信ミキサで決定される。受信ミキサのIIP2特性は受信ミキサの差動対のアンバランスによって劣化するため、上記特許文献1に記載のようにローカル平衡入力部の位相、負荷抵抗の値、受動ミキサの差動対のバイアス電圧等のパラメータに可変機構を持たせることで、差動対のアンバランスを補正して2次の入力インターセプトポイント(IIP2)を可変とすることが可能となる。
図19は、受信ミキサの差動対のパラメータの可変によって2倍の傾きの2次の相互変調歪成分(IM2歪)を示す直線49が平行移動することによって、2次のインターセプトポイント(IP2)と2次の入力インターセプトポイント(IIP2)が変化することを示す図である。
図19に示すように、2次の相互変調歪成分(IM2歪)を示す直線49の最小レベル(太い破線)に可変すると、2次の入力インターセプトポイント(IIP2)は最大の値(Calibrated IIP2)に改善されることができる。本発明の種々の実施の形態において、2次の相互変調歪成分(IM2歪)を最小のレベルに設定して2次の入力インターセプトポイント(IIP2)を最大の値(Calibrated IIP2)に設定する校正動作を「IIP2キャリブレーション」と言い、この校正動作は後に詳述する「IIP2校正モード」で実行される。
図4に示すRFICでは、受信ミキサ3、4にはIIP2キャリブレーション回路42が接続されている。IIP2キャリブレーション回路42の制御レジスタには、後述する「IIP2校正モード」の動作モードの期間に2次の相互変調歪成分(IM2歪)が最小レベル(2次歪特性が最良)となるパラメータ設定情報が格納されるものである。図4に示すRFICの動作モードがその後「送受信モード」に遷移した時点で、2次歪特性が最良となる設定情報が受信ミキサ3、4に反映されるものである。
<DCオフセット校正>
更に図4に示したRFICでは、可変利得増幅器(PGA)7、8にはDCオフセット校正回路71が接続されている。上述した「IIP2校正モード」の間に受信ミキサ3、4の設定情報が更新される全てのタイミングで、DCオフセット校正回路71が可変利得増幅器(PGA)7、8のDCオフセット電圧を打ち消すようにDCオフセット校正を実行する。DCオフセット校正の詳細は、後で詳述する。
<I/Qミスマッチ>
一方、図4に示したRFICでは、A/D変換器(ADC)9、10の出力から生成されるI、Q受信デジタルベースバンド信号は、理想的には振幅が等しく、位相が90度異なる。しかし、実際には、RFICの半導体製造プロセスによる素子ばらつきによって、受信ミキサ3、4、ローパスフィルタ(LPF)5、6、可変利得増幅器(PGA)7、8、A/D変換器(ADC)9、10に回路ばらつきが生じる。そのため、A/D変換器(ADC)9、10の出力から生成されるI、Q受信デジタルベースバンド信号には、振幅と位相とにミスマッチ(不整合)が付加される。
図15は、I、Q受信ベースバンド信号の振幅と位相とにミスマッチが付加されていない理想的な場合のコンスタレーションを示す図である。このコンスタレーションは、下記に示す測定を行うことによって得られるものである。例えば、受信器に周波数1GHzの正弦波を供給して、RF受信ローカル信号の周波数を999MHzに設定すると、周波数1MHzの正弦波と周波数1MHzの余弦波がI、Q受信ベースバンド信号として生成される。尚、イメージ波成分である1999MHzの正弦波と余弦波とは、ローパスフィルタ(LPF)5、6によって完全に除去されるものとする。1MHzの正弦波と1MHzの余弦波の振幅をそれぞれI、QとしてI+jQを複素平面にプロットすると、図15のコンスタレーションが得られる。
図4に示すRFICに回路ばらつきがない場合には、理想的な正弦波と余弦波がI、Q受信ベースバンド信号として得られるため、コンスタレーションは図15に示すように完全な円形となる。しかし、位相ミスマッチが付加された場合や振幅ミスマッチが付加された場合には、完全な円形とならない。
図16は、I、Q受信ベースバンド信号の位相ミスマッチが付加された場合のコンスタレーション劣化を示す図である。また図17は、I、Q受信ベースバンド信号の振幅ミスマッチが付加された場合のコンスタレーション劣化を示す図である。いずれの場合も、コンスタレーションは完全な円形にならないので、振幅と位相情報が劣化してしまう。
通信データレートの向上が可能な直交振幅変調(QAM)等の振幅・位相変調による通信を行う場合では、I/Qミスマッチは通信品質を劣化させ、更にデータレートの向上が可能な多値変調ではI/Qミスマッチによる通信品質の劣化が顕著となる。
一方図4に示すRFICでは、A/D変換器(ADC)9、10から生成されるI、Q受信デジタルベースバンド信号は、デジタルローパスフィルタ(LPF)11、12を介して、I/Qミスマッチ校正回路13に供給される。I/Qミスマッチ校正回路13は、後述する「I/Qミスマッチ校正モード」の動作モードの期間にI/Qミスマッチを低減する設定情報を獲得する。図4に示すRFICの動作モードがその後「送受信モード」に遷移した時点で、位相と振幅とに関してI/Qミスマッチが低減されたI、Q受信デジタルベースバンド信号をデジタルインターフェース14に供給するものである。すなわち、図4のRFIC内部で1トーン信号を生成して受信ミキサ3、4に供給した後、収束アルゴリズムによりI/Qミスマッチを検出して補正値を算出する。算出した補正結果を制御レジスタに格納されるものである。図4に示すRFICの動作モードがその後「送受信モード」に遷移した時点で、I/Qミスマッチが校正される設定情報がI/Qミスマッチ校正回路13に反映されるものである。I/Qミスマッチ校正の詳細は、後で詳述する。
《IIP2校正モード》
図2は、図1に示す本発明の第1の実施の形態によるRFICの「IIP2校正モード」での動作を説明する図である。尚、図2では、図1に示すRFICの内部の部品のなかで、IIP2校正モード時に動作する回路だけが示されている。
デジタルインターフェース電圧制御発振器(VCO)23から生成される発振出力信号を分周器41により分周し、fIIP2の周波数を有するクロック信号を生成する。その後、ローパスフィルタ(LPF)45によってfIIP2の高調波を抑圧して、理想的な正弦波に近づける。
図7は、図1に示す本発明の第1の実施の形態によるRFICの「IIP2校正モード」にて使用されるfIIP2の周波数信号の高調波を抑圧するローパスフィルタ(LPF)45の出力信号の周波数スペクトルを示す図である。
図7に示した周波数特性70は、ローパスフィルタ(LPF)45の周波数特性である。また、fIIP2×3、fIIP2×5の奇数次高調波も図示しているが、ローパスフィルタ(LPF)45の周波数特性が非常に急峻で減衰量が理想に近い場合は、これらの高調波を完全に抑圧することが可能となる。
ローパスフィルタ(LPF)45の出力から生成されるfIIP2の周波数正弦波信号は、スイッチ39を介してテスト信号生成ミキサ20に供給される。一方、テスト信号生成ミキサ20には、送信電圧制御発振器(TXVCO)22の発振出力信号の分周器21による分周により生成されたRF送信周波数帯域の周波数fTXLOのローカル信号が入力されているので、テスト信号生成ミキサ20ミキサから(fIIP2±fTXLO)の周波数を有する2トーン信号が形成される。このIIP2校正用の2トーン信号は上述の略−30dBm送信妨害波を模擬するための信号であり、そのため低雑音増幅器(LNA)1のゲインを25dBとすると−5dBmの信号レベルを持つ2トーンテスト信号を生成する必要がある。しかし、テスト信号生成ミキサ20の構成によっては、−5dBmの比較的大きな信号電力レベルの2トーン信号を低歪で生成することが困難な場合がある。そのため、可変利得増幅器(PGA)43をテスト信号生成ミキサ20の出力に接続することによって、可変利得増幅器(PGA)43によってテスト信号生成ミキサ20の出力から生成された2トーン信号を線形増幅するものである。
図8は、図1に示す本発明の第1の実施の形態によるRFICの「IIP2校正モード」にて使用される可変利得増幅器(PGA)43の出力信号の周波数スペクトルを示す図である。
図8には、(fTXLO−fIIP2)の周波数信号と(fTXLO+fIIP2)の周波数信号との2トーン信号が図示されているが、それ以外にも、fIIP2×3、fIIP2×5の奇数次高調波とRF送信周波数fTXLOとの乗算によって生じる周波数スペクトルも図示されている。しかし、ローパスフィルタ(LPF)45の周波数特性(図7の周波数特性70)が非常に急峻で減衰量が理想に近い場合には、この高調波の影響を略完全に抑圧することが可能となる。
可変利得増幅器(PGA)43によって信号電力増幅された2トーン信号は、可変利得増幅器(PGA)43の出力からスイッチ2を介して受信ミキサ3、4に入力される。この時に受信ミキサ3、4は受信動作を模擬しており、受信ミキサ3、4には受信電圧制御発振器(RXVCO)19、分周器18、90度位相器17によって生成されるRF受信周波数帯域の周波数fRXLOのRF受信ローカル信号が供給されている。
一方、受信ミキサ3、4に差動対のアンバランスがある場合には、受信ミキサ3、4での2次の相互変調歪み成分(IM2成分)の影響は直流成分(DC)とfIIP2×2、fIIP2×4等の高調波成分に出力される。しかし、fIIP2×2、fTXLO×2等の高調波はローパスフィルタ(LPF)5、6によって除去することが可能である。更に受信ミキサ3、4では、周波数fRXLOの受信ローカル信号と(fTXLO±fIIP2)の周波数の2トーン信号との乗算によって、例えばfRXLO+(fTXLO+fIIP2)等の周波数成分を有する信号も出力される。しかし、fRXLOとfTXLOの周波数とはそれぞれRF受信帯域とRF送信帯域の周波数であり、これらの高周波数信号はローパスフィルタ(LPF)5、6によって除去することが可能である。
図9は、図1に示す本発明の第1の実施の形態によるRFICの「IIP2校正モード」でのローパスフィルタ(LPF)5、6の出力信号の周波数スペクトルを示す図である。
図9では、周波数特性46は、ローパスフィルタ(LPF)5、6の周波数特性を示している。図9では、2次の相互変調歪み成分(IM2成分)の影響は直流成分(DC)とfIIP2×2、fIIP2×4の高調波成分も示されている。ここで、fIIP2×4の高調波成分は、図7に示すようにローパスフィルタ(LPF)45の抑圧が不足している時に生じる成分である。
2次の入力インターセプトポイント(IIP2)の校正動作である「IIP2校正モード」では2次の相互変調歪み成分(IM2成分)であるfIIP2×2の周波数を有する信号のピーク値もしくは電力を検出して、それらが最小となる受信ミキサ3、4の設定条件を探索するものである。従って、fIIP2×4の高調波成分は検出精度を劣化させるので、ローパスフィルタ(LPF)45の抑圧特性は高いほど検出精度を向上させることが可能となる。
ローパスフィルタ(LPF)5、6の出力から生成される2次の相互変調歪み成分(IM2成分)は、可変利得増幅器(PGA)7、8によって増幅される。この時には、可変利得増幅器(PGA)7、8のゲインを制御するゲインコントロール回路16による設定ゲインは、例えば最大ゲインとされる。受信ミキサ3、4から出力される2次の相互変調歪み成分(IM2成分)のレベルが非常に小さい場合には、IM2成分がA/D変換器(ADC)9、10の量子化ノイズに埋没しないようにする必要がある。従って、可変利得増幅器(PGA)7、8のゲインを、高く設定することが推奨される。しかし、2次の入力インターセプトポイント(IIP2)の校正動作(「IIP2校正モード」)で、受信ミキサ3、4のパラメータ可変機構を受信ミキサ3、4の負荷抵抗値の可変制御によって実現した場合には、各可変制御のタイミングで受信ミキサ3、4の出力DCオフセットが変動する可能性がある。その結果、受信ミキサ3、4の出力DCオフセットの変動によって、可変利得増幅器(PGA)7、8の出力レベルがA/D変換器(ADC)9、10の入力ダイナミックレンジの範囲外となる可能性がある。また、受信ミキサ3、4のパラメータ可変機構を受信ミキサ3、4のバイアス電圧の可変制御によって実現した場合にも、同様の可能性がある。従って、この理由から「IIP2校正モード」の間に受信ミキサ3、4の設定情報が更新される全てのタイミングで、DCオフセット校正回路71が可変利得増幅器(PGA)7、8のDCオフセット電圧を打ち消すためにDCオフセット校正動作を実行するものである。
可変利得増幅器(PGA)7、8によって増幅された2次の相互変調歪み成分(IM2成分)は、A/D変換器(ADC)9、10によってデジタル信号に変換されて、更にデジタルローパスフィルタ(LPF)11、12によって雑音を除去された後に、IIP2キャリブレーション回路42に供給される。
《IIP2キャリブレーション回路》
図24は、図1に示す本発明の第1の実施の形態によるRFICにおいて「IIP2校正モード」を実行するためのIIP2キャリブレーション回路42の構成を示す図である。
図24に示すようにIIP2キャリブレーション回路42は、デジタルバンドパスフィルタ(BPF)56、57、インターポーレーション回路58、59、デジタルローパスフィルタ(LPF)60、61、ピーク検出回路62、63、制御レジスタ64、65、スイッチ66、67、カウンタ68、IIP2コントロール回路69から構成される。
デジタルローパスフィルタ(LPF)11、12の出力から生成された2次の相互変調歪み成分(IM2成分)は、デジタルバンドパスフィルタ(BPF)56、57によって雑音成分を除去された後、インターポーレーション回路58、59によりアップサンプリングされ補間信号処理されて、更にデジタルローパスフィルタ(LPF)60、61によって雑音成分と高調波成分とが除去される。
図10は、図1に示す本発明の第1の実施の形態によるRFICの「IIP2校正モード」でのデジタルローパスフィルタ(LPF)11、12の出力信号の周波数スペクトルを示す図である。
図10の周波数特性47は、図24に示したIIP2キャリブレーション回路42のデジタルバンドパスフィルタ(BPF)56、57の周波数特性である。
図10に示すように、図9に示した直流成分(DC)とfIIP2×4の高調波成分と雑音成分と量子化雑音等はデジタルバンドパスフィルタ(BPF)56、57によって抑圧される一方、図9に示した検出したい2次の相互変調歪み成分(IM2成分)であるfIIP2×2の周波数成分がデジタルバンドパスフィルタ(BPF)56、57の周波数特性47によって選択される。
図24に示したIIP2キャリブレーション回路42のデジタルローパスフィルタ(LPF)60、61の出力から生成された2次の相互変調歪み成分(IM2成分)はピーク検出回路62、63の入力に供給され、ピーク値もしくは平均電力が検出される。この検出の際に、インターポーレーション回路58、59によるアップサンプリングと信号補間処理とによってサイン波の時間分解能が向上するので、ピークや平均電力を高精度に検出することが可能となる。ピーク検出回路62、63にて検出されたピーク値もしくは平均電力は、カウンタ68でカウントされる一定時間毎に制御レジスタ64、65に一次保存される。制御レジスタ64、65に保存する際、以前に保存したピーク値と新たに検出したピーク値とが比較される。以前に保存したピーク値よりも新たに検出したピーク値の方が小さい場合には、新たに検出したピーク値もしくは平均電力とその時点での受信ミキサ3、4の設定条件(IIP2の設定値)とが保存される。受信ミキサ3、4の設定条件(IIP2の設定値)はカウンタ68でカウントされる一定時間毎にIIP2コントロール回路69によって更新され、制御レジスタ64、65に供給されるとともにスイッチ66、67を介して受信ミキサ3、4に供給される。
以上のように、カウンタ68がカウントする一定時間毎にIIP2コントロール回路69が受信ミキサ3、4の設定値を更新する間に2次の相互変調歪み成分(IM2成分)のピーク値もしくは平均電力を検出して、最小となる設定値のみを制御レジスタ64、65に保存することで、最終的に2次歪特性が最良となる設定値が制御レジスタ64、65に保存されるものである。所定の範囲の設定値での検出が全て終了した後に、スイッチ66、67は制御レジスタ64、65からの最良設定値をミキサ3、4に供給するようにIIP2コントロール回路69によって制御される。従って「IQキャリブレーションモード」の開始時と「送受信モード」の開始時に、2次の相互変調歪み成分(IM2成分)が最良となる設定値が制御レジスタ64、65から受信ミキサ3、4に供給され、「IIP2校正モード」の校正結果が反映されるものである。
また「IIP2校正モード」は受信動作中の送信妨害波入力を模擬するために、RF送信ローカル周波数fTXLO、RF受信ローカル周波数fRXLOはRF送信周波数帯域とRF受信周波数帯域の周波数とにそれぞれ設定される。また「IIP2校正モード」中においてもベースバンドプロセッサとの通信を維持するために、デジタルインターフェース14、37は動作しているものである。
《I/Qミスマッチ校正モード》
図3は、図1に示した本発明の第1の実施の形態によるRFICの「I/Qミスマッチ校正モード」での動作を説明する図である。尚、図3では、図1に示したRFICの内部の部品のなかで、I/Qミスマッチ校正モード時に動作する回路だけが示されている。
デジタルインターフェース電圧制御発振器(VCO)23から生成される発振信号は分周器40により分周され、周波数fIQのクロック信号が生成される。その後に、ローパスフィルタ(LPF)44でfIQの高調波が抑圧され、理想的な正弦波に近づける。
図11は、図1に示した本発明の第1の実施の形態によるRFICの「I/Qミスマッチ校正モード」で使用されるfIQの周波数信号の高調波を抑圧するローパスフィルタ(LPF)44の出力信号の周波数スペクトルを示す図である。
図3のローパスフィルタ(LPF)44の出力からの周波数fIQの正弦波はその後に、スイッチ39を介してテスト信号生成ミキサ20に供給される。一方、テスト信号生成ミキサ20には、送信電圧制御発振器(TXVCO)22の発振出力信号の分周器21による分周により生成されたRF送信周波数帯域の周波数fTXLOのローカル信号が入力されているので、テスト信号生成ミキサ20ミキサから(fIQ±fTXLO)の周波数を有する2トーン信号が形成される。
一方、I/Qミスマッチ校正用のテスト信号はRF受信信号を模擬するものであるので、IIP2校正用のテスト信号のような大電力である必要がない。従って、可変利得増幅器(PGA)43は、テスト信号生成ミキサ20から生成されたテスト信号をIIP2校正モードよりも低いゲインで増幅するかまたは減衰するものである。
図12は、図1に示した本発明の第1の実施の形態によるRFICの「I/Qミスマッチ校正モード」で使用されるテスト信号生成ミキサ20に接続された可変利得増幅器(PGA)43の出力信号の周波数スペクトルを示す図である。
RF受信信号として模擬されているのは(fIQ+fTXLO)の周波数を有する信号だけであり、(fIQ−fTXLO)の周波数を有する信号は後述するように受信ミキサ3、4で周波数変換される際にローパスフィルタ(LPF)5、6にて抑圧される。従って、この理由から、図12には(fIQ−fTXLO)の周波数を有する信号が図示されていない。つまり、実際にはテスト信号生成ミキサ20からは(fIQ±fTXLO)の周波数を有する2トーン信号が出力されているが、実際にI/Qミスマッチの校正に使用されるテスト信号は(fIQ+fTXLO)の周波数を有する信号だけである。従って、周波数(fIQ−fTXLO)の信号によるI/Qミスマッチ校正動作に対する影響は略ゼロとなるので、1トーン信号を使用していることと等価となる。I/Qミスマッチ校正動作時には収束アルゴリズムが使用されているためにRF受信信号を模擬した1トーン信号を小電力にて受信器に供給する必要があるが、上述のように形成されるテスト信号はこの条件を満足するものである。
可変利得増幅器(PGA)43から出力された(fIQ+fTXLO)の周波数を有するテスト信号は、スイッチ2を介して受信ミキサ3、4に供給される。この時には受信ミキサ3、4は受信動作を模擬しているので、受信ミキサ3、4には受信電圧制御発振器(RXVCO)19、分周器18、90度位相器17により生成されるRF受信周波数帯域の周波数fRXLOのRF受信ローカル信号が供給されている。
従って、周波数(fIQ+fTXLO)のテスト信号は周波数fRXLOのRF受信ローカル信号と乗算されて、周波数(fIQ+fTXLO−fRXLO)の信号に周波数ダウンコンバートされる。この時に、受信ミキサ3、4は、上述したIIP2校正モードによって得られた最良設定値に設定されている。その後、ローパスフィルタ(LPF)5、6によって、周波数(fIQ+fTXLO−fRXLO)のダウンコンバート信号が選択され出力される。その際に、高い周波数(fIQ+fTXLO+fRXLO)の信号も受信ミキサ3、4の出力に存在しているが、ローパスフィルタ(LPF)5、6によって抑圧される。
ローパスフィルタ(LPF)5、6の出力からの周波数(fIQ+fTXLO−fRXLO)のダウンコンバート信号は可変利得増幅器(PGA)7、8を介してA/D変換器(ADC)9、10に供給されることよりデジタル信号に変換され、デジタルローパスフィルタ(LPF)11、12により雑音を除去された後にIQキャリブレーション回路13に入力される。この時に、ゲインコントロール回路16は、周波数(fIQ+fTXLO−fRXLO)のテスト信号がA/D変換器(ADC)9、10の入力ダイナミックレンジを超過しないように可変利得増幅器(PGA)7、8のゲインを固定ゲインに設定するものである。
図13は、図1に示す本発明の第1の実施の形態によるRFICの「I/Qミスマッチ校正モード」でのローパスフィルタ(LPF)5、6の出力信号の周波数スペクトルを示す図である。図13で、周波数特性46は、ローパスフィルタ(LPF)5、6の周波数特性を示している。
図14は、図1に示す本発明の第1の実施の形態によるRFICの「I/Qミスマッチ校正モード」でのデジタルローパスフィルタ(LPF)11、12の出力信号の周波数スペクトルを示す図である。
図14の周波数特性48は、以下に説明する図25に示すI/Qミスマッチキャリブレーション回路13のデジタルバンドパスフィルタ(BPF)13_7、13_8の周波数特性である。
《I/Qミスマッチキャリブレーション回路13》
図25は、図1に示す本発明の第1の実施の形態によるRFICのI/Qミスマッチキャリブレーション回路13の構成の一例を示す図である。
図25に示すようにI/Qミスマッチキャリブレーション回路13は、制御ユニット13_0、振幅補正ユニット13_1、加算器13_2、13_3、13_5、13_6、位相補正ユニット13_4、デジタルバンドパスフィルタ(BPF)13_7、13_8によって構成されている。
デジタルバンドパスフィルタ(BPF)13_7、13_8は、I/Qミスマッチ校正精度を向上するためのものである。振幅補正ユニット13_1と位相補正ユニット13_4とは、一定時間収束アルゴリズムに従って振幅誤差と位相誤差とを校正するための補正値を算出する制御ユニット13_0によって制御される。
振幅補正ユニット13_1は、制御ユニット13_0からの振幅補正値に従って、主としてI相信号が伝達される信号線の振幅を補正する。位相補正ユニット13_4は、制御ユニット13_0からの位相補正値に従って、主としてI相信号が伝達される信号線の位相を補正する。主としてI相信号が伝達される信号線と主としてQ相信号が伝達される信号線の信号経路には、加算器13_2、13_3、13_5、13_6が配置されている。
図25に示したI/Qミスマッチキャリブレーション回路13によるI/Qミスマッチの校正動作では、一定時間収束アルゴリズムを動作させることによってI/Qミスマッチの最終的な補正値が得られるものである。従って、I/Qミスマッチキャリブレーション回路13は最終的な補正値を制御ユニット13_0の制御レジスタ値に格納した後、「I/Qミスマッチ校正モード」の校正動作を終了する。
尚、「IIP2校正モード」と「I/Qミスマッチ校正モード」との両方の校正動作期間では、送信RFローカル信号周波数fTXLOと受信RFローカル信号周波数fRXLOとはそれぞれ変更されずそれぞれ同一の値であるので、受信電圧制御発振器(RXVCO)19と送信電圧制御発振器(TXVCO)22の各発振周波数は両方の校正動作期間でそれぞれ同一の値となる。また「I/Qミスマッチ校正モード」中においてもベースバンドプロセッサとの通信を維持するために、デジタルインターフェース14、37は動作しているものである。
《シングルバンド対応のキャリブレーション》
図5は、図1に示す本発明の第1の実施の形態によるRFICによって実行されるシングルバンド対応のキャリブレーションシーケンスの動作を示す図である。
図5に示すキャリブレーションシーケンスの動作によって、上述した「IIP2校正モード」の校正動作と「I/Qミスマッチ校正モード」の校正動作とが、電源投入直後もしくは受信アイドル直後に実行される。
図1に示す本発明の第1の実施の形態によるRFICは、時刻T1にてキャリブレーション開始のトリガを受けると送信電圧制御発振器(TXVCO)22と受信電圧制御発振器(RXVCO)19とをそれぞれ周波数fTXLOと周波数fRXLOとが出力されるように周波数ロック動作を開始する。それと同時にデジタルインターフェース電圧制御発振器(VCO)23も、所定の周波数を出力するように、周波数ロック動作を開始する。これらの電圧制御発振器の周波数ロック動作が終了すると、時刻T2で「IIP2校正モード」の校正動作に遷移する。従って、IIP2キャリブレーション回路42は、受信ミキサ3、4で2次歪特性が最良となる設定情報をその内部の制御レジスタ64、65に格納する。従って、2次歪特性が最良となる設定情報が受信ミキサ3、4に反映された状態で、「IIP2校正モード」の校正動作が終了する。
その後、「IIP2校正モード」のための分周器40をオフする一方、「I/Qミスマッチ校正モード」のための分周器41がオンとする。この分周器の切り換えの過渡応答時間をウェイト時間として、「IIP2校正モード」から「I/Qミスマッチ校正モード」に遷移する。
ところで、「IIP2校正モード」での校正は受信ミキサ3、4の差動対のアンバランスを補正する方式であるので、受信ミキサ3、4の差動対のアンバランスを変更すると受信ミキサ3、4のRF受信ローカル入力端子の平衡が変化してI/Qミスマッチが変化する場合がある。このような理由から、「IIP2校正モード」は「I/Qミスマッチ校正モード」の直前に実施され、「IIP2校正モード」の校正結果を反映した状態で「I/Qミスマッチ校正モード」を実施する必要がある。
「I/Qミスマッチ校正モード」の校正動作が開始されると、I/Qミスマッチキャリブレーション回路13でのI/Qミスマッチの校正動作による一定時間収束アルゴリズムによってI/Qミスマッチの最終的な補正値が得られ、最終的な補正値を制御レジスタに格納した後、「I/Qミスマッチ校正モード」の校正動作を時刻T3で終了する。
「I/Qミスマッチ校正モード」の終了後、送受信モードにならない場合は再びアイドル状態に遷移して送信電圧制御発振器(TXVCO)22と受信電圧制御発振器(RXVCO)19とその他の送受信回路もオフとされるが、IIP2校正結果とI/Qミスマッチ校正結果とは制御レジスタに保存されている。その後、時刻T4で「送受信モード」に遷移する場合には、ベースバンドプロセッサから指定される送受信の周波数チャネルに送信電圧制御発振器(TXVCO)22の発振周波数と受信電圧制御発振器(RXVCO)19の発振周波数が設定されるように、送信電圧制御発振器(TXVCO)22と受信電圧制御発振器(RXVCO)19とがロック動作を開始する。この時にIIP2校正結果とI/Qミスマッチ校正結果しそれぞれ受信ミキサ、I/Qミスマッチ校正回路に反映されている。その結果、送信電圧制御発振器(TXVCO)22と受信電圧制御発振器(RXVCO)19とのロック動作終了後、直ちに時刻T5でRFICと携帯電話基地局との通信が開始可能となる。
《マルチバンド対応のキャリブレーション》
図6は、図1に示した本発明の第1の実施の形態によるRFICによって実行されるマルチバンド対応のキャリブレーションシーケンスの動作を示す図である。
シングルバンド対応の場合と同様に図6に示すマルチバンド対応のキャリブレーションシーケンスの動作によって、上述した「IIP2校正モード」の校正動作と「I/Qミスマッチ校正モード」の校正動作とが、電源投入直後もしくは受信アイドル直後に実行される。
図1に示す本発明の第1の実施の形態によるRFICは、時刻T1にてキャリブレーション開始のトリガを受けると送信電圧制御発振器(TXVCO)22と受信電圧制御発振器(RXVCO)19とをそれぞれ周波数fTXLOと周波数fRXLOとが出力されるように周波数ロック動作を開始する。それと同時にデジタルインターフェース電圧制御発振器(VCO)23も、所定の周波数を出力するように、周波数ロック動作を開始する。これらの電圧制御発振器の周波数ロック動作が終了すると、時刻T2で「IIP2校正モード」の校正動作に遷移する。従って、IIP2キャリブレーション回路42は、受信ミキサ3、4で2次歪特性が最良となる設定情報をその内部の制御レジスタ64、65に格納する。従って、2次歪特性が最良となる設定情報が受信ミキサ3、4に反映された状態で、「IIP2校正モード」の校正動作が終了する。
その後、「IIP2校正モード」のための分周器40をオフする一方、「I/Qミスマッチ校正モード」のための分周器41がオンとする。この分周器の切り換えの過渡応答時間をウェイト時間として、「IIP2校正モード」から「I/Qミスマッチ校正モード」に遷移する。
「I/Qミスマッチ校正モード」の校正動作が開始されると、I/Qミスマッチキャリブレーション回路13でのI/Qミスマッチの校正動作による一定時間収束アルゴリズムによってI/Qミスマッチの最終的な補正値が得られ、最終的な補正値を制御レジスタに格納した後、「I/Qミスマッチ校正モード」の校正動作を時刻T3で終了する。
時刻T3での「I/Qミスマッチ校正モード」終了の直後に他のバンドのキャリブレーションを行うために、再び送信電圧制御発振器(TXVCO)22と受信電圧制御発振器(RXVCO)19とをそれぞれ他バンドの周波数fTXLOと他バンドの周波数fRXLOとが出力されるように周波数ロック動作を開始する。この時に、デジタルインターフェース電圧制御発振器(VCO)23はロック状態を維持しているので、再ロックのための周波数ロック動作は不必要である。
その後、時刻T4で、「IIP2校正モード」の校正動作に遷移する。その結果、IIP2キャリブレーション回路42は、受信ミキサ3、4で2次歪特性が最良となる設定情報をその内部の制御レジスタ64、65に格納する。従って、2次歪特性が最良となる設定情報が受信ミキサ3、4に反映された状態で、「IIP2校正モード」の校正動作が終了する。
その後、分周器40から分周器41への切り換えの過渡応答時間をウェイト時間として、「IIP2校正モード」から「I/Qミスマッチ校正モード」に遷移する。
「I/Qミスマッチ校正モード」の校正動作が開始されると、I/Qミスマッチキャリブレーション回路13でのI/Qミスマッチの校正動作による一定時間収束アルゴリズムによってI/Qミスマッチの最終的な補正値が得られ、最終的な補正値を制御レジスタに格納した後、「I/Qミスマッチ校正モード」の校正動作を時刻T5で終了する。
シングルバンド対応のシーケンスと同様に、「I/Qミスマッチ校正モード」の終了後、送受信モードにならない場合は再びアイドル状態に遷移して送信電圧制御発振器(TXVCO)22と受信電圧制御発振器(RXVCO)19とその他の送受信回路もオフとされるが、バンド毎のIIP2校正結果とI/Qミスマッチ校正結果とは制御レジスタに保存されている。その後、時刻T5で「送受信モード」に遷移する場合には、ベースバンドプロセッサから指定される送受信の周波数チャネルに送信電圧制御発振器(TXVCO)22の発振周波数と受信電圧制御発振器(RXVCO)19の発振周波数が設定されるように、送信電圧制御発振器(TXVCO)22と受信電圧制御発振器(RXVCO)19がロック動作を開始する。この時にベースバンドプロセッサから指定されるバンドのIIP2校正結果とI/Qミスマッチ校正結果がそれぞれ受信ミキサ、I/Qミスマッチ校正回路に反映される。その結果、送信電圧制御発振器(TXVCO)22と受信電圧制御発振器(RXVCO)19とのロック動作終了後、直ちに時刻T5でRFICと携帯電話基地局との通信が開始可能となる。
このように図1に示す本発明の実施の形態1によるRFICは、WCDMA方式のマルチバンドでの送受信のための「IIP2校正モード」と「I/Qミスマッチ校正モード」をサポートするものである。従って、周波数分割デュプレックス(FDD)に従って、マルチバンドの各バンドでは、RF送信周波数はRF受信周波数よりも低い周波数に設定されている。更に、マルチバンドの各バンドで、「IIP2校正モード」が先に実行され、「IIP2校正モード」の校正結果が反映された状態で「I/Qミスマッチ校正モード」が実施されるものである。また更に、マルチバンドの1つのバンドでの「IIP2校正モード」と「I/Qミスマッチ校正モード」とが終了した後に、再び送信電圧制御発振器(TXVCO)22と受信電圧制御発振器(RXVCO)19とをそれぞれ他のバンドの周波数fTXLOと他のバンドの周波数fRXLOとが出力されるように周波数ロック動作を開始する。周波数がロックした後は、他のバンドの「IIP2校正モード」と「I/Qミスマッチ校正モード」との両方の校正動作期間では、送信RFローカル信号周波数fTXLOと受信RFローカル信号周波数fRXLOとはそれぞれ変更されずそれぞれ同一の値であるので、受信電圧制御発振器(RXVCO)19と送信電圧制御発振器(TXVCO)22の各発振周波数は両方の校正動作期間でそれぞれ同一の値となる。
[実施の形態2]
図20は、本発明の第2の実施の形態による無線周波数半導体集積回路(RFIC)の構成を示す図である。
図20に示す本発明の第2の実施の形態によるRFICが、図1に示す本発明の第1の実施の形態によるRFICと相違するのは下記の点である。
図1に示したRFICでは、IIP2校正モードで使用される分周器41の入力端子には、デジタルインターフェース電圧制御発振器(VCO)23から生成される発振出力信号が供給されていた。それに対して、図20に示すRFICでは、IIP2校正モードで使用される分周器41の入力端子には、参照信号源51の出力端子から生成される発振出力信号が供給されている。
参照信号源51の発振出力信号を分周器41によって分周し、周波数fIIP2を有するクロック信号が生成される。周波数fIIP2を有するクロック信号はローパスフィルタ(LPF)45に供給され、ローパスフィルタ(LPF)45はfIIP2の高調波を抑圧して、理想的な正弦波に近づける動作を実行する。この参照信号51の発振周波数は、デジタルインターフェース電圧制御発振器(VCO)23の発振周波数に比較して低い周波数である。従って、図20に示すRFICの分周器41の分周数は図1に示したRFICの分周器41の分周数よりも小さく、図20に示すRFICによれば分周器41の回路規模の低減が可能となる。
その他の点では、図20に示す本発明の第2の実施の形態によるRFICは、図1に示した本発明の第1の実施の形態によるRFICと同一であるので、その繰り返しの説明は省略する。
[実施の形態3]
図21は、本発明の第3の実施の形態による無線周波数半導体集積回路(RFIC)の構成を示す図である。
図21に示す本発明の第3の実施の形態によるRFICが、図1に示す本発明の第1の実施の形態によるRFICと相違するのは下記の点である。
図1に示したRFICでは、IIP2校正モードで使用される分周器41の入力端子には、デジタルインターフェース電圧制御発振器(VCO)23から生成される発振出力信号が供給されていた。それに対して、図21に示すRFICでは、IIP2校正モードで使用される分周器41の入力端子には、D/A変換器(DAC)52とデジタル正弦波信号源53とが接続されている。
「IIP2校正モード」の校正動作では、デジタル正弦波信号源53によって生成されるデジタル正弦波データがD/A変換器52に供給されて、D/A変換器52は周波数fIIP2を有するアナログ正弦波信号を出力する。周波数fIIP2を有するアナログ正弦波信号はローパスフィルタ(LPF)45に供給され、ローパスフィルタ(LPF)45はfIIP2の高調波を抑圧して、理想的な正弦波に近づける動作を実行する。正弦波をクロック信号から生成するためには、ローパスフィルタ(LPF)45に急峻な周波数特性が必要とされるが、図21に示すRFICのD/A変換器(DAC)52とデジタル正弦波信号源53とを使用して正弦波を生成することによって、ローパスフィルタ(LPF)45の周波数特性を緩和できるので、RFICのチップ占有面積の削減が可能となる。尚、D/A変換器52は、RFICの送信回路部分のD/A変換器(DAC)33、34や、RF電力増幅器(PA)25の電力コントロール用のD/A変換器等と共用することも可能である。また更にデジタル正弦波信号源53のデジタル正弦波データは、デジタル正弦波信号源53の半導体メモリ(例えば、ROM等の不揮発性メモリ)のテーブルに正弦波データを格納して、IIP2校正モード時に半導体メモリから読み出すことで容易に実現することも可能である。
その他の点では、図21に示す本発明の第3の実施の形態によるRFICは、図1に示した本発明の第1の実施の形態によるRFICと同一であるので、その繰り返しの説明は省略する。
[実施の形態4]
図22は、本発明の第4の実施の形態による無線周波数半導体集積回路(RFIC)の構成を示す図である。
図22に示す本発明の第4の実施の形態によるRFICが、図21に示した本発明の第3の実施の形態によるRFICと相違するのは下記の点である。
図22に示したRFICでは、D/A変換器(DAC)52の入力端子とデジタル正弦波信号源53の出力端子との間に拡散回路54が追加され、デジタルローパスフィルタ(LPF)11、12の出力端子とIIP2キャリブレーション回路42の入力端子と間に逆拡散回路55が追加されていることである。
従って、図22に示したRFICでは、デジタル正弦波信号源53から生成されるデジタル正弦波データが拡散回路54によって符号変調された後、D/A変換器52に供給される。拡散回路54では、例えば、ウォルシュ(Walsh)符号とデジタル正弦波データが乗算され、直接拡散方式(DS−CDMA:Direct Sequence Code-Division Multiple Access)の符号変調が実行されるので、D/A変換器52はCDMA変調波信号を生成する。D/A変換器52の出力のCDMA変調波信号は、ローパスフィルタ(LPF)45によって帯域制限が行われる。その後、CDMA変調波はスイッチ39を介してテスト信号生成ミキサ20に供給される。一方、テスト信号生成ミキサ20には送信電圧制御発振器(TXVCO)22から分周器21によって分周された周波数fTXLOのローカル信号が供給されており、テスト信号生成ミキサ20からは周波数fTXLOのCDMA変調信号が生成される。可変利得増幅器(PGA)43によって電力増幅されたCDMA変調信号は、スイッチ2を介して受信ミキサ3、4に入力される。この時に、受信ミキサ3、4はRF受信動作を模擬しており、受信ミキサ3、4には受信電圧制御発振器(RXVCO)19、分周器18、90度位相器17によって生成される周波数fRXLOを有する受信RFローカル信号が供給されている。
受信ミキサ3、4に差動対のアンバランスがあった場合に、2次の相互変調歪み成分(IM2成分)が直流成分(DC)と2×fRXLOの周波数成分とに出力される。ローパスフィルタ(LPF)5、6によって2×fRXLOの周波数成分が抑圧されて、直流成分(DC)が可変利得増幅器(PGA)7、8によって増幅される。この時には、可変利得増幅器(PGA)7、8のゲインを制御するゲインコントロール回路16による設定ゲインは、最大ゲインとされる。可変利得増幅器(PGA)7、8によって増幅された2次の相互変調歪み成分(IM2成分)は、A/D変換器(ADC)9、10によってデジタル信号に変換され、デジタルローパスフィルタ(LPF)11、12にて雑音を除去された後、逆拡散回路55によって復調される。拡散回路54で使用した同一のウォルシュ符号とデジタル信号とを乗算することによって、逆拡散回路55での復調が可能となる。逆拡散回路55で逆拡散された2次の相互変調歪み成分(IM2成分)は、IIP2キャリブレーション回路42に供給される。拡散回路54と逆拡散回路55の拡散ゲインによって、2次の相互変調歪み成分(IM2成分)は熱雑音や量子化雑音に対して高いS/N比を確保できるため、IIP2キャリブレーション回路42でのける2次の相互変調歪み成分(IM2成分)の検出精度の向上が可能となる。その後の「IIP2校正モード」での校正動作と「I/Qミスマッチ校正モード」での校正動作と「送受信モード」での送受信動作は、図1に示す本発明の第1の実施の形態と同一であるので、その繰り返しの説明は省略する。
[実施の形態5]
図23は、本発明の第5の実施の形態による無線周波数半導体集積回路(RFIC)の構成を示す図である。
図23に示す本発明の第5の実施の形態によるRFICが、図1に示す本発明の第1の実施の形態によるRFICと相違するのは下記の点である。
図1に示したRFICでは、テスト信号生成ミキサ20の出力から生成された2トーン信号は可変利得増幅器(PGA)43によって線形増幅された後、低雑音増幅器(LNA)1の出力端子と受信ミキサ3、4の入力端子の間に接続されたスイッチ2に供給されていた。それに対して図23のRFICでは、可変利得増幅器(PGA)43が省略される一方、スイッチ2はデュプレクサ15の出力端子と低雑音増幅器(LNA)1の入力端子との間に接続されている。また、図23のRFICでは、テスト信号生成ミキサ20の出力の2トーン信号は、低雑音増幅器(LNA)1の入力端子に接続されたスイッチ2に供給されている。
従って、低雑音増幅器(LNA)1で電力増幅された2トーン信号は、スイッチ2を介して受信ミキサ3、4に供給される。これ以降の動作は、本発明の第1の実施の形態と同一であるので、その繰り返しの説明は省略する。尚、低雑音増幅器(LNA)1の入力にスイッチを接続するとノイズ特性が劣化する場合がある。その場合には、受信と校正で同一回路定数を有する2個の低雑音増幅器(LNA)をRFICの半導体チップに集積化して、校正動作時には校正用の低雑音増幅器(LNA)を使用することが可能である。
以上、本発明者によってなされた発明を種々の実施の形態に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、また図1に示したRFICで、分周器40、41は1個のデジタルカウンタによって構成されることが可能である。その場合には、スイッチ39を削除してローパスフィルタ(LPF)44、45の可変容量等によってカットオフ周波数を可変とすることが推奨される。
また、図1に示したRFICで受信ミキサ3、4は、低雑音増幅器1のRF増幅信号を同相成分(I)と直交成分(Q)のベースバンド信号に変換するダイレクトダウンコンバージョン方式に限定されるものではない。すなわち、図1に示すFICで受信ミキサ3、4がRF受信信号を低IF(低い中間周波数信号)に変換する低IF方式とすることもできる。
RFIC…無線周波数半導体集積回路
ANTT…アンテナ
1…低雑音増幅器
2…スイッチ
3、4…受信ミキサ
5、6…ローパスフィルタ
7、8…可変利得増幅器
9、10…A/D変換器
11、12…ローパスフィルタ
13…I/Qミスマッチ校正回路
13_0…制御ユニット
13_1…振幅補正ユニット
13_2、13_3…加算器
13_4…位相補正ユニット
13_5、13_6…加算器
13_7、13_8…デジタルバンドパスフィルタ
14…デジタルインターフェース
15…デュプレクサ
16…ゲインコントロール回路
17…90度位相シフタ
18…分周器
19…受信電圧制御発振器
20…テスト信号生成ミキサテスト信号生成ミキサ20
21…分周器
22 送信電圧制御発振器
23…デジタルインターフェース電圧制御発振器
24…分周器
25…RF電力増幅器
26…可変利得増幅器
27…加算器
28、29…送信ミキサ
30…90度位相シフタ
31、32…可変利得増幅器
33、34…D/A変換器
35、36…ローパスフィルタ
37…デジタルインターフェース
38…ゲインコントロール回路
39…スイッチ2、
40…分周器
41…分周器
42…IIP2キャリブレーション回路
43…可変利得増幅器
44…ローパスフィルタ
45…ローパスフィルタ
51…参照信号源
52…D/A変換器
53…デジタル正弦波信号源
54…拡散回路
55…逆拡散回路
56、57…デジタルバンドパスフィルタ
58、59…インターポーレーション回路
60、61…デジタルローパスフィルタ
62、63…ピーク検出回路
64、65…制御レジスタ
66、67…スイッチ
68…カウンタ
69…IIP2コントロール回路69
71…DCオフセット校正回路

Claims (20)

  1. 低雑音増幅器と受信ミキサと受信電圧制御発振器と復調信号処理回路と変調信号処理回路と送信ミキサと送信電圧制御発振器とを具備して、無線通信端末に搭載されて、基地局と無線周波数通信を行う機能を有する通信用半導体集積回路であって、
    前記低雑音増幅器は、前記無線通信端末のアンテナにより受信されるRF受信信号を増幅して、
    前記受信ミキサの一方の入力端子には前記低雑音増幅器のRF増幅信号が供給され、前記受信ミキサの他方の入力端子には前記受信電圧制御発振器の発振出力信号に応答したRF受信ローカル信号が供給され、
    前記復調信号処理回路は、前記受信ミキサの出力端子の直交復調受信信号を処理することによって、直交受信信号を生成可能とされ、
    前記集積回路の受信モードで、前記受信ミキサと前記復調信号処理回路とよって前記RF受信信号の処理が可能とされ、
    前記変調信号処理回路は、直交送信信号を処理して、
    前記送信ミキサの一方の入力端子には前記変調信号処理回路の直交送信出力信号が供給され、前記送信ミキサの他方の入力端子には前記送信電圧制御発振器の発振出力信号に応答したRF送信ローカル信号が供給され、
    前記集積回路の送信モードで、前記送信電圧制御発振器の発振出力信号に応答して前記送信ミキサの出力からRF送信信号の生成が可能とされ、
    前記集積回路は、2次歪特性校正回路と直交受信信号校正回路とテスト信号生成器とを更に具備することによって、前記受信モードと前記送信モードとを可能とする送受信モード以外に、2次歪特性校正モードと直交受信信号校正モードとを有するものであり、
    前記テスト信号生成器は、前記送信電圧制御発振器の前記発振出力信号を利用して前記2次歪特性校正モードで使用される第1テスト信号と前記直交受信信号校正モードで使用される第2テスト信号とを生成可能とされたものであり、
    前記2次歪特性校正モードでは、前記テスト信号生成器の前記第1テスト信号が前記受信ミキサに供給される間に、前記2次歪特性校正回路は前記受信ミキサの動作パラメータを可変することによって2次歪特性を最良の状態に校正可能とされ、
    前記直交受信信号校正モードでは、前記テスト信号生成器の前記第2テスト信号が前記受信ミキサに供給される間に、前記直交受信信号校正回路は前記復調信号処理回路から生成される前記直交受信信号の同相成分と直交成分との位相と振幅とに関する不整合を最良の状態に校正可能とされた、
    ことを特徴とする通信用半導体集積回路。
  2. 請求項1において、
    前記低雑音増幅器と前記受信ミキサと前記受信電圧制御発振器と前記復調信号処理回路とは、ダイレクトダウンコンバージョン受信器と低IF受信器とのいずれか一方の受信器を構成するものであり、
    前記一方の受信器の前記低雑音増幅器の入力端子と出力端子のいずれかへの表面弾性波フィルタの接続が省略された、
    ことを特徴とする通信用半導体集積回路。
  3. 請求項2において、
    前記復調信号処理回路に接続されたDCオフセット校正回路を更に具備して、
    前記DCオフセット校正回路は、前記復調信号処理回路から生成される前記直交受信信号の前記同相成分と前記直交成分とのDCオフセットを校正するDCオフセット校正動作を実行可能とされ、
    前記2次歪特性校正モードで前記2次歪特性校正回路が前記受信ミキサの前記動作パラメータを可変する各タイミングで、前記DCオフセット校正回路は前記DCオフセット校正動作を実行する、
    ことを特徴とする通信用半導体集積回路。
  4. 請求項3において、
    前記通信用半導体集積回路の電源投入時に、前記2次歪特性校正モードと前記直交受信信号校正モードと前記送受信モードの順序で前記通信用半導体集積回路の動作モードが順次に遷移され、
    前記直交受信信号校正モードは、前記2次歪特性校正モードによる前記受信ミキサでの前記2次歪特性の前記最良の状態への校正の後に実行可能とされ、
    前記送受信モードは、前記2次歪特性校正モードによる前記受信ミキサでの前記2次歪特性の前記最良の状態への校正の後と前記直交受信信号校正モードによる前記直交受信信号の前記最良の状態への校正の後とに実行可能とされる、
    ことを特徴とする通信用半導体集積回路。
  5. 請求項4において、
    基地局とマルチバンドの無線周波数通信を行う機能を有して、
    前記マルチバンドの各バンドでは、前記2次歪特性校正モードと前記直交受信信号校正モードの順序で、前記通信用半導体集積回路の前記動作モードが順次に遷移される、
    ことを特徴とする通信用半導体集積回路。
  6. 請求項5において、
    他の発振器を更に具備して、
    前記テスト信号生成器は、前記他の発振器の他の発振出力信号と前記送信電圧制御発振器の前記発振出力信号とを利用して前記2次歪特性校正モードで使用される第1テスト信号と前記直交受信信号校正モードで使用される第2テスト信号とを生成可能とされた、
    ことを特徴とする通信用半導体集積回路。
  7. 請求項6において、
    前記他の発振出力信号を生成する前記他の発振器は、デジタルインターフェースに使用される電圧制御発振器と、参照信号源と、デジタル正弦波信号源とのいずれかである、
    ことを特徴とする通信用半導体集積回路。
  8. 請求項7において、
    前記他の発振出力信号を生成する前記他の発振器は、前記デジタル正弦波信号源であり、
    拡散回路と逆拡散回路とを、更に具備して、
    前記拡散回路は、前記テスト信号生成器の入力端子と前記デジタル正弦波信号源の出力端子との間に接続され、
    前記逆拡散回路は、前記復調信号処理回路の出力端子と前記2次歪特性校正回路の入力端子との間に接続されている、
    ことを特徴とする通信用半導体集積回路。
  9. 請求項7において、
    テスト信号スイッチとテスト信号可変利得増幅器とを、更に具備して、
    前記テスト信号可変利得増幅器の入力端子には、前記テスト信号生成器の出力端子から生成される前記第1テスト信号と前記第2テスト信号とが供給可能とされ、
    前記テスト信号可変利得増幅器の出力端子から生成される第1テスト増幅信号と第2テスト増幅信号とは、前記テスト信号スイッチを介して前記受信ミキサに供給可能とされた、
    ことを特徴と通信用半導体集積回路。
  10. 請求項7において、
    前記テスト信号生成器の出力端子と前記低雑音増幅器の入力端子との間に接続されたテスト信号スイッチを更に、具備して、
    前記低雑音増幅器の前記入力端子には、前記テスト信号スイッチを介して前記テスト信号生成器の前記出力端子から生成される前記第1テスト信号と前記第2テスト信号とが供給可能とされた、
    ことを特徴とする通信用半導体集積回路。
  11. 低雑音増幅器と受信ミキサと受信電圧制御発振器と復調信号処理回路と変調信号処理回路と送信ミキサと送信電圧制御発振器とを具備して、無線通信端末に搭載されて、基地局と無線周波数通信を行う機能を有する通信用半導体集積回路の動作方法であって、
    前記低雑音増幅器は、前記無線通信端末のアンテナにより受信されるRF受信信号を増幅して、
    前記受信ミキサの一方の入力端子には前記低雑音増幅器のRF増幅信号が供給され、前記受信ミキサの他方の入力端子には前記受信電圧制御発振器の発振出力信号に応答したRF受信ローカル信号が供給され、
    前記復調信号処理回路は、前記受信ミキサの出力端子の直交復調受信信号を処理することによって、直交受信信号を生成可能とされ、
    前記集積回路の受信モードで、前記受信ミキサと前記復調信号処理回路とよって前記RF受信信号の処理が可能とされ、
    前記変調信号処理回路は、直交送信信号を処理して、
    前記送信ミキサの一方の入力端子には前記変調信号処理回路の直交送信出力信号が供給され、前記送信ミキサの他方の入力端子には前記送信電圧制御発振器の発振出力信号に応答したRF送信ローカル信号が供給され、
    前記集積回路の送信モードで、前記送信電圧制御発振器の発振出力信号に応答して前記送信ミキサの出力からRF送信信号の生成が可能とされ、
    前記集積回路は、2次歪特性校正回路と直交受信信号校正回路とテスト信号生成器とを更に具備することによって、前記受信モードと前記送信モードとを可能とする送受信モード以外に、2次歪特性校正モードと直交受信信号校正モードとを有するものであり、
    前記テスト信号生成器は、前記送信電圧制御発振器の前記発振出力信号を利用して前記2次歪特性校正モードで使用される第1テスト信号と前記直交受信信号校正モードで使用される第2テスト信号とを生成可能とされたものであり、
    前記動作方法は、
    前記2次歪特性校正モードで、前記テスト信号生成器の前記第1テスト信号が前記受信ミキサに供給される間に、前記2次歪特性校正回路は前記受信ミキサの動作パラメータを可変することによって2次歪特性を最良の状態に校正するステップと、
    前記直交受信信号校正モードで、前記テスト信号生成器の前記第2テスト信号が前記受信ミキサに供給される間に、前記直交受信信号校正回路は前記復調信号処理回路から生成される前記直交受信信号の同相成分と直交成分との位相と振幅とに関する不整合を最良の状態に校正するステップとを含む、
    ことを特徴とする通信用半導体集積回路の動作方法。
  12. 請求項11において、
    前記低雑音増幅器と前記受信ミキサと前記受信電圧制御発振器と前記復調信号処理回路とは、ダイレクトダウンコンバージョン受信器と低IF受信器とのいずれか一方の受信器を構成するものであり、
    前記一方の受信器の前記低雑音増幅器の入力端子と出力端子のいずれかへの表面弾性波フィルタの接続が省略された、
    ことを特徴とする通信用半導体集積回路の動作方法。
  13. 請求項12において、
    前記通信用半導体集積回路は、前記復調信号処理回路に接続されたDCオフセット校正回路を更に具備して、
    前記DCオフセット校正回路は、前記復調信号処理回路から生成される前記直交受信信号の前記同相成分と前記直交成分とのDCオフセットを校正するDCオフセット校正動作を実行可能とされ、
    前記2次歪特性校正モードで前記2次歪特性校正回路が前記受信ミキサの前記動作パラメータを可変する各タイミングで、前記DCオフセット校正回路は前記DCオフセット校正動作を実行する、
    ことを特徴とする通信用半導体集積回路の動作方法。
  14. 請求項13において、
    前記通信用半導体集積回路の電源投入時に、前記2次歪特性校正モードと前記直交受信信号校正モードと前記送受信モードの順序で前記通信用半導体集積回路の動作モードが順次に遷移され、
    前記直交受信信号校正モードは、前記2次歪特性校正モードによる前記受信ミキサでの前記2次歪特性の前記最良の状態への校正の後に実行可能とされ、
    前記送受信モードは、前記2次歪特性校正モードによる前記受信ミキサでの前記2次歪特性の前記最良の状態への校正の後と前記直交受信信号校正モードによる前記直交受信信号の前記最良の状態への校正の後とに実行可能とされる、
    ことを特徴とする通信用半導体集積回路の動作方法。
  15. 請求項14において、
    前記通信用半導体集積回路は、基地局とマルチバンドの無線周波数通信を行う機能を有して、
    前記マルチバンドの各バンドでは、前記2次歪特性校正モードと前記直交受信信号校正モードの順序で、前記通信用半導体集積回路の前記動作モードが順次に遷移される、
    ことを特徴とする通信用半導体集積回路の動作方法。
  16. 請求項15において、
    前記通信用半導体集積回路は、他の発振器を更に具備して、
    前記テスト信号生成器は、前記他の発振器の他の発振出力信号と前記送信電圧制御発振器の前記発振出力信号とを利用して前記2次歪特性校正モードで使用される第1テスト信号と前記直交受信信号校正モードで使用される第2テスト信号とを生成可能とされた、
    ことを特徴とする通信用半導体集積回路の動作方法。
  17. 請求項16において、
    前記他の発振出力信号を生成する前記他の発振器は、デジタルインターフェースに使用される電圧制御発振器と、参照信号源と、デジタル正弦波信号源とのいずれかである、
    ことを特徴とする通信用半導体集積回路の動作方法。
  18. 請求項17において、
    前記他の発振出力信号を生成する前記他の発振器は、前記デジタル正弦波信号源であり、
    前記通信用半導体集積回路は、拡散回路と逆拡散回路とを、更に具備して、
    前記拡散回路は、前記テスト信号生成器の入力端子と前記デジタル正弦波信号源の出力端子との間に接続され、
    前記逆拡散回路は、前記復調信号処理回路の出力端子と前記2次歪特性校正回路の入力端子との間に接続されている、
    ことを特徴とする通信用半導体集積回路の動作方法。
  19. 請求項17において、
    前記通信用半導体集積回路は、テスト信号スイッチとテスト信号可変利得増幅器とを、更に具備して、
    前記テスト信号可変利得増幅器の入力端子には、前記テスト信号生成器の出力端子から生成される前記第1テスト信号と前記第2テスト信号とが供給可能とされ、
    前記テスト信号可変利得増幅器の出力端子から生成される第1テスト増幅信号と第2テスト増幅信号とは、前記テスト信号スイッチを介して前記受信ミキサに供給可能とされた、
    ことを特徴と通信用半導体集積回路の動作方法。
  20. 請求項17において、
    前記通信用半導体集積回路は、前記テスト信号生成器の出力端子と前記低雑音増幅器の入力端子との間に接続されたテスト信号スイッチを更に、具備して、
    前記低雑音増幅器の前記入力端子には、前記テスト信号スイッチを介して前記テスト信号生成器の前記出力端子から生成される前記第1テスト信号と前記第2テスト信号とが供給可能とされたことを特徴とする通信用半導体集積回路の動作方法。
JP2009271117A 2009-11-30 2009-11-30 通信用半導体集積回路およびその動作方法 Active JP5334318B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009271117A JP5334318B2 (ja) 2009-11-30 2009-11-30 通信用半導体集積回路およびその動作方法
CN201010574286.6A CN102163981B (zh) 2009-11-30 2010-11-29 通信用半导体集成电路及其工作方法
US12/955,865 US8411730B2 (en) 2009-11-30 2010-11-29 Semiconductor integrated communication circuit and operation method thereof

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009271117A JP5334318B2 (ja) 2009-11-30 2009-11-30 通信用半導体集積回路およびその動作方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011114752A true JP2011114752A (ja) 2011-06-09
JP5334318B2 JP5334318B2 (ja) 2013-11-06

Family

ID=44068888

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009271117A Active JP5334318B2 (ja) 2009-11-30 2009-11-30 通信用半導体集積回路およびその動作方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US8411730B2 (ja)
JP (1) JP5334318B2 (ja)
CN (1) CN102163981B (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014087071A (ja) * 2012-10-26 2014-05-12 Tektronix Inc 統合型校正装置及びランタイム校正方法

Families Citing this family (56)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8238860B2 (en) * 2008-01-23 2012-08-07 Freescale Semiconductor, Inc. Tuning a second order intercept point of a mixer in a receiver
JP5102738B2 (ja) * 2008-10-27 2012-12-19 シャープ株式会社 Iqミスマッチ補正回路
JP5660721B2 (ja) * 2011-03-10 2015-01-28 パナソニック株式会社 受信信号処理装置
US8653892B2 (en) 2011-06-23 2014-02-18 Cheng-Han Wang Systematic intermodulation distortion calibration for a differential LNA
JP5732373B2 (ja) * 2011-11-01 2015-06-10 ルネサスエレクトロニクス株式会社 高周波信号処理装置および無線通信システム
JP5375925B2 (ja) * 2011-11-01 2013-12-25 株式会社デンソー 無線通信機
US8744363B2 (en) 2012-02-14 2014-06-03 Intel Mobile Communications GmbH Cancellation of RF second-order intermodulation distortion
CN103248392B (zh) 2012-02-14 2015-12-23 英特尔移动通信有限责任公司 用于消除rf二阶互调失真的收发器系统和方法
US8843082B2 (en) 2012-02-14 2014-09-23 Intel Mobile Communications GmbH Cancellation of RF second-order intermodulation distortion
US9143085B2 (en) * 2012-03-01 2015-09-22 Qualcomm Incorporated Frequency synthesizer architecture in a time-division duplex mode for a wireless device
US8908575B2 (en) 2012-04-16 2014-12-09 Qualcomm Incorporated Methods and systems for calibrating a frequency-division duplexing transceiver
US8867595B1 (en) * 2012-06-25 2014-10-21 Rambus Inc. Reference voltage generation and calibration for single-ended signaling
TWI491182B (zh) * 2012-07-26 2015-07-01 Mstar Semiconductor Inc 二階交越調變失真之校正裝置、系統與校正方法
CN103580609B (zh) * 2012-08-07 2017-03-01 晨星软件研发(深圳)有限公司 二阶互调调制失真的校正装置、系统与校正方法
US8879611B2 (en) * 2012-09-28 2014-11-04 St-Ericsson Sa Fully-digital BIST for RF receivers
US8849221B2 (en) * 2012-11-16 2014-09-30 Mstar Semiconductor, Inc. Direct conversion transmitter and communication system utilizing the same
US8787864B2 (en) 2012-11-30 2014-07-22 Qualcomm Incorporated Receiver IIP2 analog calibration
EP2779510B1 (en) 2013-03-15 2018-10-31 BlackBerry Limited Statistical weighting and adjustment of state variables in a radio
US8983486B2 (en) 2013-03-15 2015-03-17 Blackberry Limited Statistical weighting and adjustment of state variables in a radio
US9197279B2 (en) 2013-03-15 2015-11-24 Blackberry Limited Estimation and reduction of second order distortion in real time
US8942656B2 (en) * 2013-03-15 2015-01-27 Blackberry Limited Reduction of second order distortion in real time
US8811538B1 (en) 2013-03-15 2014-08-19 Blackberry Limited IQ error correction
EP2779561B1 (en) * 2013-03-15 2019-03-13 BlackBerry Limited Estimation and reduction of second order distortion in real time
US9444559B2 (en) * 2013-06-03 2016-09-13 Futurewei Technologies, Inc. Second order intercept point (IP2) calibration for wireless receivers
WO2016031311A1 (ja) 2014-08-27 2016-03-03 株式会社村田製作所 コイルアンテナ、無線icデバイスおよびコイルアンテナの製造方法
DE102014116338A1 (de) * 2014-11-10 2016-05-12 Intel IP Corporation Verfahren und vorrichtungen zum bestimmen von intermodulationsverzerrungen
EP3086478B1 (en) * 2015-04-23 2018-09-19 Nxp B.V. Wireless receiver and method
US9590668B1 (en) 2015-11-30 2017-03-07 NanoSemi Technologies Digital compensator
US9729254B1 (en) * 2016-03-18 2017-08-08 Samsung Electronics Co., Ltd Apparatus and method for providing east second order input intercept point calibration based on two tone testing
US10317535B2 (en) 2016-03-31 2019-06-11 Samsung Electronics Co., Ltd Method and apparatus for second order intercept point (IP2) calibration
DE102016110344A1 (de) * 2016-06-03 2017-12-07 Infineon Technologies Ag Rf-empfänger mit eingebauter selbsttestfunktion
CN107579745A (zh) * 2016-07-05 2018-01-12 瑞昱半导体股份有限公司 接收电路
WO2018067969A1 (en) 2016-10-07 2018-04-12 Nanosemi, Inc. Beam steering digital predistortion
KR20190121825A (ko) 2017-02-25 2019-10-28 나노세미, 인크. 멀티밴드 디지털 전치왜곡기
IT201700031177A1 (it) 2017-03-21 2018-09-21 St Microelectronics Srl Demodulatore compensato per segnali modulati in fase e quadratura, giroscopio mems includente il medesimo e metodo di demodulazione
IT201700031167A1 (it) * 2017-03-21 2018-09-21 St Microelectronics Srl Demodulatore per segnali modulati in fase e quadratura, giroscopio mems includente il medesimo e metodo di demodulazione
US10141961B1 (en) 2017-05-18 2018-11-27 Nanosemi, Inc. Passive intermodulation cancellation
US10581470B2 (en) 2017-06-09 2020-03-03 Nanosemi, Inc. Linearization system
US11115067B2 (en) 2017-06-09 2021-09-07 Nanosemi, Inc. Multi-band linearization system
US10931318B2 (en) * 2017-06-09 2021-02-23 Nanosemi, Inc. Subsampled linearization system
US10374838B2 (en) * 2017-06-30 2019-08-06 Futurewei Technologies, Inc. Image distortion correction in a wireless terminal
WO2019014422A1 (en) 2017-07-12 2019-01-17 Nanosemi, Inc. SYSTEMS AND METHODS FOR CONTROLLING RADIOS MADE WITH DIGITAL PREDISTORSION
US11303251B2 (en) 2017-10-02 2022-04-12 Nanosemi, Inc. Digital predistortion adjustment based on determination of load condition characteristics
JP7121744B2 (ja) * 2017-10-30 2022-08-18 ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 送受信回路、通信装置、および、送受信回路の制御方法
CN107864548B (zh) * 2017-12-13 2019-12-10 合肥中科离子医学技术装备有限公司 一种新型超导回旋加速器调谐系统
CN112385142B (zh) 2018-05-11 2024-04-05 纳诺塞米有限公司 用于非线性系统的数字补偿器
US10644657B1 (en) 2018-05-11 2020-05-05 Nanosemi, Inc. Multi-band digital compensator for a non-linear system
US10931238B2 (en) 2018-05-25 2021-02-23 Nanosemi, Inc. Linearization with envelope tracking or average power tracking
US11863210B2 (en) 2018-05-25 2024-01-02 Nanosemi, Inc. Linearization with level tracking
EP3804127A1 (en) 2018-05-25 2021-04-14 NanoSemi, Inc. Digital predistortion in varying operating conditions
JP7117064B2 (ja) * 2018-06-28 2022-08-12 日立Astemo株式会社 レーダ装置、レーダシステム
US11018840B2 (en) * 2019-01-17 2021-05-25 Analog Devices International Unlimited Company Single local oscillator in a multi-band frequency division duplex transceiver
US10992326B1 (en) 2020-05-19 2021-04-27 Nanosemi, Inc. Buffer management for adaptive digital predistortion
US11431379B1 (en) * 2021-03-31 2022-08-30 Teradyne, Inc. Front-end module
CN113783637B (zh) * 2021-09-16 2023-05-23 中国科学院新疆天文台 一种边带分离的射电天文信号接收装置
WO2023146455A1 (en) * 2022-01-31 2023-08-03 Beammwave Ab A method of configuring sets of transceivers/antennas to be active or candidates, computer program product, processing unit and wireless devices therefor

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH088775A (ja) * 1994-06-20 1996-01-12 Toshiba Corp 無線機
JP2008124965A (ja) * 2006-11-15 2008-05-29 Renesas Technology Corp 通信用半導体集積回路およびそれを用いた無線通信端末装置

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AUPP261898A0 (en) * 1998-03-27 1998-04-23 Victoria University Of Technology Dc offset and im2 removal in direct conversion receivers
US6330290B1 (en) * 1998-09-25 2001-12-11 Lucent Technologies, Inc. Digital I/Q imbalance compensation
US7657241B2 (en) 2002-02-01 2010-02-02 Qualcomm, Incorporated Distortion reduction calibration
JP2004040678A (ja) 2002-07-08 2004-02-05 Hitachi Kokusai Electric Inc 復調装置
KR100643608B1 (ko) * 2005-08-17 2006-11-10 삼성전자주식회사 고주파 수신 칩의 자동교정회로 및 방법
US8615205B2 (en) * 2007-12-18 2013-12-24 Qualcomm Incorporated I-Q mismatch calibration and method
US8032102B2 (en) * 2008-01-15 2011-10-04 Axiom Microdevices, Inc. Receiver second order intermodulation correction system and method
US8238860B2 (en) * 2008-01-23 2012-08-07 Freescale Semiconductor, Inc. Tuning a second order intercept point of a mixer in a receiver

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH088775A (ja) * 1994-06-20 1996-01-12 Toshiba Corp 無線機
JP2008124965A (ja) * 2006-11-15 2008-05-29 Renesas Technology Corp 通信用半導体集積回路およびそれを用いた無線通信端末装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014087071A (ja) * 2012-10-26 2014-05-12 Tektronix Inc 統合型校正装置及びランタイム校正方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5334318B2 (ja) 2013-11-06
CN102163981A (zh) 2011-08-24
CN102163981B (zh) 2014-12-10
US8411730B2 (en) 2013-04-02
US20110128992A1 (en) 2011-06-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5334318B2 (ja) 通信用半導体集積回路およびその動作方法
US7254379B2 (en) RF receiver mismatch calibration system and method
JP4381945B2 (ja) 受信機、受信方法及び携帯無線端末
US7620373B2 (en) Apparatus and method for calibration of gain and/or phase imbalance and/or DC offset in a communication system
JP4730840B2 (ja) 通信用半導体集積回路およびそれを用いた無線通信端末装置
US6694129B2 (en) Direct conversion digital domain control
US20060025099A1 (en) Apparatus and method for downward mixing an input signal into an output signal
US20020123319A1 (en) Direct conversion digital domain control
US8081943B2 (en) Reception apparatus and reception method
CN111327340B (zh) 集成电路及无线电传输的方法
MXPA04007040A (es) Sistema y metodo para compensacion de no correspondencia i-q en un receptor if bajo o if cero.
EP3063888A1 (en) Transmitter (tx) residual sideband (rsb) and local oscillator (lo) leakage calibration using a reconfigurable tone generator (tg) and lo paths
JP2007104522A (ja) 受信機
US8160178B2 (en) Transmitter
JP4105549B2 (ja) 直接変換ディジタル領域制御
CA2477310A1 (en) Frequency down converter using a multitone local oscillator
TW201737646A (zh) 用於二階攔截點(ip2)校準的方法及設備
JP2007228342A (ja) 受信装置およびそれを用いた送受信装置
JP2023537021A (ja) 無線トランシーバのための機器及び方法
JP3441311B2 (ja) 受信機
RU2336626C2 (ru) Способ управления просачиванием сигнала гетеродина в методах прямого преобразования
JP4806575B2 (ja) 送信装置
JP2006054547A (ja) 受信装置および受信特性の最適化方法
KR20060087747A (ko) 다중 경로 수신기에서 자동 주파수 제어 장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120802

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130529

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130606

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130702

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130725

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130729

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5334318

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350