JP2011114510A - 無線機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】筐体と、筐体に形成された集音用の透孔と、筐体内に収納された集音マイクと、集音マイクに隣接して筐体内に収納されたセンサと、筐体に透孔を封鎖するように配された防水シートと、集音マイク及びセンサと防水シートとの間に位置し、空洞部が形成されたパッキングと、を備える。また、集音マイクにより音声が検出された場合又はPTTが押下された場合に、気圧センサの動作を停止する又は気圧センサから送信される信号を無効とする処理を行う制御部を備える。
【選択図】図3
Description
図7に示すように、従来型の無線機200は、アンテナANTと、表示部2と、操作部3と、PTT(Push To Talk)9を備える。また、従来型の無線機200は、スピーカ4と、マイク5と、気圧センサ6と、を筐体内部に内蔵し、スピーカ4から受信音を出力するためのスピーカ用孔41と、マイク5に音声を伝えるためのマイク用孔51と、気圧センサ6を外気に触れさせるためのセンサ用孔61と、を筐体外部に備える。
また、PTT9は側面に設けられたスイッチであり、押すことにより無線機200は送信状態となる。
筐体の任意の位置に孔を開けた装置として、例えば特許文献1には、スピーカの内周側に挿通する排気孔を形成し、この排気孔を介してスピーカ内の排気を行うことで、振動時の気圧変化によるスピーカのストレスを低減させる技術が開示されている。
また、携帯用無線機は、通常手で持って使用することが多いが、利用者によって持ち方が一様ではない。そのため、気圧センサを外気と触れさせるためにわざわざ設けた孔を、装置を持つ手によって塞いでしまう虞がある。
また、センサ用孔が手で覆われないように、ツマミなどの複雑な形状の部分に孔を設けるようにすると、防水構造がより複雑になったり、或いは防水性能自体を満たさなくなったりしてしまう。
図1に示すように、無線機100は、通信部1と、表示部2と、操作部3と、スピーカ4と、マイク5と、気圧センサ6と、信号処理部7と、制御部8と、PTT9と、を備えて構成される。
受信部11は、アンテナANTを介して他の無線機から送信された電波を受信し、受信した電波に対して復調処理等を施した後、制御部8へと復調した音声信号等を出力する。
送信部12は、制御部8から出力された音声信号等に対して変調処理等を施した後、アンテナANTを介して当該変調された電波を送信する。
操作部3は、例えば、電源キー、数字キー等の複数のキーを備える。ユーザによって操作部3の何れかのキーが押下されると、押下されたキーに対応した要求を示す操作信号が制御部8へと出力され、制御部8において所定の処理が実行される。
マイク5は、ユーザから発せられた音声を音声信号に変換して制御部8へと出力する。
CPU81は、ROM83に格納された処理プログラム等を読み出し、その処理プログラムをRAM82に展開して実行することにより、無線機100全体の制御を行う。
RAM82は、CPU81により実行された処理プログラム等を、RAM82内のプログラム格納領域に展開するとともに、入力データや上記処理プログラムが実行される際に生じる処理結果等をデータ格納領域に格納する。
ROM83は、例えば、半導体メモリ等で構成され、処理プログラムやデータ等が予め記憶されている。
なお、PTT9が押下された状態で、マイク5に入力音声が入力された場合、制御部8の制御により、気圧センサ6による気圧の測定機能を停止する。これは、PTT9を利用して通話が行われている場合、気圧センサ6に対して音声や息による圧力がかかり、正常な測定を行うことができないための処置である。PTT9が押下された状態でマイク5に入力音声が入力されたことを検出する方法としては、マイク5が音声を検出したこと又はPTT9が押下されたことを制御部8が認識することが考えられる。
図2に示すように、無線機100は、アンテナANTと、表示部2と、操作部3と、PTT9と、を備えて構成される。無線機100は、従来型の無線機200同様、スピーカ4と、マイク5と、気圧センサ6と、を筐体内部に内蔵し、スピーカ4から受信音を出力するためのスピーカ用孔41と、マイク5に音声を届けるためのマイク用孔51を筐体外部に備えるが、従来型の無線機200とは異なり、気圧センサ6を外気に触れさせるためのセンサ用孔を個別には設けず、マイク用孔51をセンサ用孔として兼用する。なお、本実施形態では、Sの位置がセンサ用孔に当たり、当該位置付近に気圧センサ6が配置されている旨の表示を行う。当該Sの部分の断面図を図3〜図6に示す。
図3は、本発明に係る第1実施形態を示す断面図である。
図3に示すように、無線機100の筐体Xには集音マイク(マイク5)の集音用の透孔(マイク用孔51)が設けられている。このマイク用孔51に面して筐体X内にマイク5が収納されている。また、マイク5に隣接して筐体X内にセンサ(気圧センサ6)が収納されている。
防水パッキング53は、例えばシリコン樹脂等の弾性素材によって構成され、防水シート52とともに、マイク5及び気圧センサ6を濡らすことを防止する働きをなすものである。また、防水パッキング53は、筐体Xからの振動や衝撃等を吸収することで、マイク5に余計な雑音を集音させない役割を担っている。
プリント板54は、集積回路、抵抗器、コンデンサー等の多数の電子部品を表面に固定し、その部品間を配線で接続することで電子回路を構成する板状又はフィルム状の部品であり、マイク5及び気圧センサ6を固定的に配置している。
また、マイク用孔と気圧センサ用孔を同じにすることで、音圧による気圧測定の誤差を少なくすることができる。
図4は、本発明に係る第2実施形態を示す断面図である。なお、図4において、図3と同様の構成については同一の符号を付し、その説明は省略する。
図4に示すように、第2実施形態に係る無線機100は、マイク5と気圧センサ6の高さが異なる場合の構成について説明したものである。
これにより、マイクと気圧センサの高さが異なる場合であっても、容易に防水構造を構成することが可能となる。
図5は、本発明に係る第3実施形態を示す断面図である。なお、図5において、図3及び図4と同様の構成については同一の符号を付し、その説明は省略する。
図5に示すように、第3実施形態に係る無線機100は、マイク5と気圧センサ6の高さが異なる場合の構成について説明したものであり、同様の構成について示した図4の変形例である。
これにより、容易に防水構造を構成することが可能となる。
図6は、本発明に係る第4実施形態を示す断面図である。なお、図6において、図3〜図5と同様の構成については同一の符号を付し、その説明は省略する。
図6に示すように、第4実施形態に係る無線機100は、マイク5と気圧センサ6の高さが異なる場合の構成について説明したものであり、同様の構成について示した図4及び図5の変形例である。
これにより、使用する防水シートの面積を小さくすることができ、コストの削減を図ることが可能となる。
1 通信部
11 受信部
12 送信部
2 表示部
3 操作部
4 スピーカ
5 マイク
6 気圧センサ
7 信号処理部
8 制御部
81 CPU
82 RAM
83 ROM
9 PTT
Claims (8)
- 筐体と、
前記筐体に形成された集音用の透孔と、
前記筐体内に収納された集音マイクと、
前記集音マイクに隣接して前記筐体内に収納されたセンサと、
前記筐体に前記透孔を封鎖するように配された防水シートと、
前記集音マイク及び前記センサと前記防水シートとの間に位置し、空洞部が形成されたパッキングと、
を備えることを特徴とする無線機。 - 前記パッキングの空洞部は、前記集音マイク及び前記センサの双方に跨って連通する空洞であることを特徴とする請求項1に記載の無線機。
- 前記パッキングの空洞部には前記集音マイクと前記センサのそれぞれに対応し独立した空洞が形成され、
前記筐体の前記防水シート側には前記センサ側の独立した空洞に対応する位置に透孔と連通している凹部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の無線機。 - 前記パッキングの空洞部には前記集音マイクと前記センサのそれぞれに対応し独立した空洞が形成され、
前記独立した空洞同士は通気孔により互いに連通されていることを特徴とする請求項1に記載の無線機。 - 前記パッキングの空洞部には前記集音マイクと前記センサのそれぞれに対応し独立した空洞が形成され、
前記筐体には前記パッキングの各独立した空洞に対応する位置に凹部が形成され、前記凹部同士は通気孔により互いに連通されていることを特徴とする請求項1に記載の無線機。 - 前記センサは、外気圧の変化を検出する気圧センサであることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の無線機。
- 前記集音マイクが前記音声を検出した場合に、前記気圧センサの動作を停止する又は前記気圧センサから出力される信号を無効とする処理を行う制御部を備えたことを特徴とする請求項6に記載の無線機。
- 押下されているときに音声を送信するPTTをさらに備え、前記PTTが押下された場合に、前記気圧センサの動作を停止する又は前記気圧センサから出力される信号を無効とする処理を行う制御部を備えたことを特徴とする請求項6に記載の無線機。
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