JP2018113668A - 電子機器 - Google Patents

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咲季 久保
Saki Kubo
咲季 久保
秀人 小西
Shuto Konishi
秀人 小西
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Abstract

【課題】気温などの所望の温度を、迅速に精度良く測定できる電子機器を提供する。【解決手段】電子機器1は、ケース13と、温度センサ30と、温度センサ30が配置される第1面および第1面と反対側の第2面を有する第1基板42と、温度センサ30以外の機能部が配置される第2基板41と、を備える。第1基板42の第1面側には、ケース13および第1基板42によって温度センサ30が収容される第1空間が形成され、第1空間はケース13の外部に通気する。第1基板42の第2面側に形成される第2空間には第2基板41が配置され、第1基板42の第2面において第1空間に対応する領域の少なくとも一部は、第2空間に露出する。【選択図】図7

Description

本開示は、電子機器に関する。より詳細には、本開示は、温度センサを備えた例えば携帯通信端末のような電子機器に関する。
近年の携帯電話またはスマートフォンのような携帯通信端末において、本来の通話・通信機能に加えて、各種のセンサを搭載することで、様々なデータを検出可能にする試みが提案されている。例えば、携帯端末に外気温検出部を設置して、携帯端末の現在位置付近の外気温を示す情報を取得可能にする技術が提案されている(例えば特許文献1参照)。
特開2013−153255号公報
温度センサを搭載した電子機器において、気温などの所望の温度を、迅速に精度よく測定できれば、非常に有利である。
本開示の目的は、気温などの所望の温度を、迅速に精度良く測定できる電子機器を提供することにある。
本開示に係る電子機器は、
ケースと、
温度センサと、
前記温度センサが配置される第1面および当該第1面と反対側の第2面を有する第1基板と、
前記温度センサ以外の機能部が配置される第2基板と、を備える。
前記第1基板の前記第1面側には、前記ケースおよび前記第1基板によって前記温度センサが収容される第1空間が形成され、当該第1空間は前記ケースの外部に通気する。
前記第1基板の前記第2面側に形成される第2空間には前記第2基板が配置され、前記第1基板の前記第2面において前記第1空間に対応する領域の少なくとも一部は、前記第2空間に露出する。
本開示の実施形態によれば、気温などの所望の温度を、迅速に精度良く測定できる。
本開示の実施形態に係る電子機器が閉じた状態を示す外観斜視図である。 本開示の実施形態に係る電子機器が開いた状態を示す外観斜視図である。 本開示の実施形態に係る電子機器の上側筐体の分解斜視図である。 本開示の実施形態に係る電子機器のケース部分の分解斜視図である。 本開示の実施形態に係る電子機器のケース部分を示す拡大斜視図である。 本開示の実施形態に係る電子機器のケース部分を示す拡大正面図である。 本開示の実施形態に係る電子機器のケース部分の断面図である。 本開示の実施形態に係る電子機器のケースを説明する拡大図である。 本開示の他の実施形態に係る電子機器のケースを説明する拡大図である。
以下、本開示の実施形態について、図面を参照して説明する。
以下説明する本開示の実施形態においては、電子機器の一例として、フィーチャーフォンタイプの携帯電話を想定して説明する。また、フィーチャーフォンタイプの携帯電話の一例として、いわゆる折りたたみ式(フリップ型またはクラムシェル型)のフィーチャーフォンを想定して説明する。しかしながら、本開示の実施形態は、折りたたみ式の携帯電話に限定されるものではなく、キーボードがスライドして現れるスライド式、またはバー型(ストレート式)などのようなフィーチャーフォンとしてもよい。また、本開示の実施形態は、フィーチャーフォンタイプの携帯電話に限定されるものではなく、例えばスマートフォンのような携帯電話としてもよい。
また、本開示の実施形態は、必ずしも携帯電話に限定されず、例えばタブレット端末、電子機器を遠隔操作するリモコン端末、デジタルカメラ、およびノートPCなど、各種の電子機器とすることができる。要するに、本開示の実施形態は、温度センサを備える任意の電子機器とすることができる。
ここで、本実施形態に係るフィーチャーフォンタイプの携帯電話は、例えば、ディスプレイと一体的に設けられたタッチパネル(またはタッチスクリーン)による操作に対応したOS、例えばAndroid(登録商標)がインストールされている。しかしながら、本実施形態に係るフィーチャーフォンタイプの携帯電話は、タッチスクリーンを備えず、例えば物理キーによって操作される携帯電話を想定している。
また、本実施形態に係るフィーチャーフォンタイプの携帯電話は、タッチスクリーンを備え、当該タッチスクリーンによる操作を可能としながらも、当該操作と同様の操作を物理キーによっても操作可能な携帯電話であってもよい。この場合、本実施形態に係るフィーチャーフォンタイプの携帯電話は、タッチスクリーンによる全ての操作が物理キーによって操作可能であるものに限定されず、タッチスクリーンによる幾らかの操作が物理キーによっても操作可能であるものであってよい。さらに、本実施形態に係る電子機器は、タッチスクリーンによって全ての操作が可能である、スマートフォンとすることもできる。
図1および図2は、本開示の実施形態に係る電子機器の外観を示す斜視図である。図1は、本開示の実施形態に係る電子機器が閉じられた状態を示している。図2は、本開示の実施形態に係る電子機器が開かれた状態を示している。
図1に示すように、本実施形態に係る電子機器1は、外観視において、上側筐体3と、下側筐体5とを含んで構成される。上側筐体3と下側筐体5とは、可動部7において接続されている。可動部7は、例えばヒンジなどで構成することができる。図1は、電子機器1において、上側筐体3と下側筐体5とが互いに閉じられた状態を示している。
図1(A)および図1(B)は、電子機器1の互いに反対側の面を示している。すなわち、図1(B)は、図1(A)に示す電子機器1を、Y軸を中心にして180度回転させた状態を示している。図1(A)は、主として電子機器1の上側筐体3を示している。すなわち、図1(A)は、電子機器1を閉じた状態の表面側を主として示している。また、図1(B)は、主として電子機器1の下側筐体5を示している。すなわち、図1(B)は、電子機器1を閉じた状態の裏面側を主として示している。
図2は、電子機器1において、上側筐体3と下側筐体5とが互いに開かれた状態を示している。図1および図2に示すように、電子機器1は、可動部7によって、上側筐体3と下側筐体5とを互いに開閉することができる。
図2(A)および図2(B)は、電子機器1の互いに反対側の面を示している。すなわち、図2(B)は、図2(A)に示す電子機器1を、Y軸を中心にして180度回転させた状態を示している。図2(A)は、主として電子機器1の上側筐体3および下側筐体5の外側を示している。すなわち、図2(A)は、電子機器1を開いた状態の外側を主として示している。また、図2(B)は、主として電子機器1の上側筐体3および下側筐体5の内側を示している。すなわち、図2(B)は、電子機器1を開いた状態の内側を主として示している。
図2(B)に示すように、電子機器1は、上側筐体3の内側の面において、ディスプレイ20を備えている。ディスプレイ20は、例えば液晶ディスプレイ(LCD)または有機ELディスプレイもしくは無機ELディスプレイなどで構成することができる。電子機器1は、ディスプレイ20において、文字、アイコン、および画像など、各種の表示を行うことができる。
また、図2(B)に示すように、電子機器1は、下側筐体5の内側の面において、各種の操作キーを備えている。これら各種の操作キーは、ユーザによる操作を検出する。各種の操作キーが検出したユーザ操作に応じて、電子機器1は、各種の処理または動作を実行することができる。
本実施形態に係る電子機器1は、温度を検出する温度センサを備えている。本実施形態に係る電子機器1は、後述のように、上側筐体3の内部に、温度センサを内蔵している。本実施形態に係る電子機器1は、この温度センサが検出する温度情報に基づいて、この温度に関する情報を、例えばディスプレイ20に表示したり、音声として出力したりできる。本実施形態に係る電子機器1は、特に温度センサを配置する構成に特徴を有する。このため、以下、主として温度センサを内蔵する上側筐体3について説明し、それ以外の機能部についての図示および説明は、適宜、簡略化または省略する。また、以下の説明において、上側筐体3の一部または全部を、適宜、単に「ケース」と記す。
図3および図4は、電子機器1の上側筐体3を分解した様子を示す斜視図である。
図3は、上側筐体3において、下部ケース11から上部ケース13を取り外した様子を示している。図3に示すように、下部ケース11には、ディスプレイ基板41が配置される。ディスプレイ基板41には、図2に示したディスプレイ20が配置される。また、ディスプレイ基板41には、ディスプレイ20以外にも、各種の機能部を配置してもよい。下部ケース11および上部ケース13は、それらの内部に各種の機能部を内蔵する。このため、下部ケース11および上部ケース13は、それぞれ例えば硬質プラスチックまたは金属のような、適度な堅牢性を有する素材で構成するのが好適である。
図3に示すように、上部ケース13の表面(Z軸正方向を向く面)の少なくとも一部は、外観パネル15に覆われている。外観パネル15は、電子機器1を保護するとともに、電子機器1の外観に意匠的な装飾を施すことができる。また、外観パネル15は、上部ケース13の表面(Z軸正方向を向く面)上に設置した各種の部品を覆うことにより、当該部品を電子機器1の表面に露出させないようにする機能をも有する。外観パネル15は、意匠的な装飾の機能および電子機器1の保護機能を有するため、例えば硬質プラスチックのような、適度な堅牢性を有する素材で構成するのが好適である。
外観パネル15は、例えば中央付近に開口を有する。図3に示す例においては、外観パネル15の中央付近の円形状の開口から、上部ケース13に設けられた円形状の外観装飾部17が露出している。
図4は、上部ケース13から外観パネル15を取り外した状態を示している。図4に示すように、ケース13は、外観装飾部17を有している。外観装飾部17は、ケース13とは別に形成したものをケース13に設置してもよいし、ケース13と一体成型してもよい。外観装飾部17も、電子機器1の外観に意匠的な装飾を施すために用いることができる。外観装飾部17は、例えば硬質プラスチックまたは金属をはじめ、任意の素材で構成することができる。また、外観装飾部17は、装飾的な機能のみならず、例えば中央部にサブディスプレイのような表示部を設置したり、押しボタンスイッチのような操作部を設けたりしてもよい。
図3および図4に示すように、外観装飾部17は、外観パネル15の開口を経て、電子機器1の外部に露出している。図3および図4に示す例では、外観装飾部17は円形状であるが、意匠的な要請に応じて、各種の形状とすることができる。この場合、外観装飾部17を露出させるために形成される外観パネル15の開口は、外観装飾部17の外周形状を考慮した形状とすることにより、一層デザイン性を高めることができる。
このように、本実施形態において、上部ケース13は、外観パネル15および外観装飾部17によって、その一部を覆ったり、一部を露出させたりすることができる。このため、電子機器1においては、デザイン性の高い外観を有するような装飾を施すことができる。
本実施形態に係る電子機器1において、上部ケース13は、図3に示すように、外観パネル15と、外観装飾部17との間に、間隙Gを有している。この間隙Gは、外観パネル15の開口部と、外観装飾部17との間に形成されるギャップである。この間隙Gは、例えば空気などの気体を自由に通過させることができる。
このように、本実施形態に係る電子機器1は、上部ケース13の少なくとも一部を覆う外観パネル15を備える。そして、上部ケース13は、外観装飾部17を有する。また、電子機器1において、温度センサ30が収容される空間は、外観装飾部17と外観パネル15との間隙Gを経て通気する。
図4に示すように、上部ケース13から外観パネル15を取り外した状態においては、基板配置部50が外観視可能に露出する。上部ケース13における基板配置部50は、その裏面(Z軸負方向を向く面)側に、温度センサ基板42が配置される部位である。図4に示すように、温度センサ基板42には、温度センサ30が配置される。
温度センサ30は、例えばサーミスタなどを含んで構成することができるが、温度を検出可能な部材であれば、任意のものを採用することができる。本実施形態において、温度センサ30は、基板配置部50の裏面側に配置する温度センサ基板42に設置することができる程度に小型であることが望ましい。また、温度センサ30が設置される温度センサ基板42は、僅かな衝撃で破壊されない程度に堅牢な材料で構成することが望ましい。以下、温度センサ基板42は、温度センサ30が設置される基板として説明するが、温度センサ30以外の各種の部材を設置してもよい。後述するように、温度センサ基板42は、基板配置部50の裏面側に、両面テープなどの適切な接着剤(または接着部材)を用いて貼り付ける。
図4に示すように、基板配置部50は、温度センサ30に外気を通気させるための通気孔52を有している。温度センサ30は、通気孔52を経て流出入する外気の温度を検出することができる。
次に、温度センサ30周辺の構造について、さらに説明する。
図5および図6は、上部ケース13に形成された基板配置部50を主として示す拡大図である。図5は、基板配置部50を主として拡大した斜視図である。図6は、基板配置部50を主として拡大して上方向から(Z軸負方向に向いて)見た状態を示す図である。また、図7は、図5および図6に示す基板配置部50について、YZ方向に平行な面における断面を示す図である。
図5および図6に示すように、基板配置部50は、ケース13上において、外観装飾部17の外周に沿って設けられる。これは、ケース13に外観パネル15を取り付けた際に、間隙Gを経て空気などの外気を基板配置部50に流出入させるためである(図3および図4参照)。
また、図5および図6に示すように、基板配置部50は、空気などの外気を流出入させやすくするために、部分的に窪んだ凹部56および58を有する。また、凹部56および58は、上部ケース13の表面(Z軸正方向を向く面)よりも若干(Z軸負方向に)低く構成される。このため、凹部56および58の裏面(Z軸負方向を向く面)側を平面に形成することができる。したがって、上部ケース13を全体的に湾曲するような形状に形成したとしても、凹部56および58の裏面(Z軸負方向を向く面)側を平面に形成して、当該裏面に平面状の温度センサ基板42を確実に貼り付けることができる。
図7に示すように、上側ケース13の裏面(Z軸負方向を向く面)側には、およそ基板配置部50に対応する位置に、温度センサ基板42が貼りつけられる。温度センサ基板42の貼りつけには、例えば両面テープまたは接着材などを適宜用いて、確実に貼り付けるのが好適である。図7においては、温度センサ基板42の貼りつけに用いる両面テープまたは接着材などを、ハッチングを付して示してある。さらに、温度センサ基板42において、温度センサ30の周囲を両面テープまたは接着材で方位することで、温度センサ基板42とケース13の裏面(Z軸負方向を向く面)との間を密閉するのが好適である。このようにすれば、温度センサの配置される空間S1と、上側ケース13の裏面(Z軸負方向を向く面)側の空間S2との間において、液体または気体の流出入は生じない。
また、図5および図6に示すように、基板配置部50は、部分的に窪んだ凹部56および58を有する一方、部分的に突出した収容部54も有する。この突出部は、図7に示すように、温度センサ30が配置される空間S1を形成する。この空間S1を外気と通気させることで、温度センサ30は、良好に外気温を検出することができる。収容部54の(Z軸正方向の)高さは、上部ケース13の表面(Z軸正方向を向く面)とほぼ同じか、それよりも若干(Z軸負方向に)低くするのが好適である。こうすることで、上部ケース13に外観パネル15を取り付ける際に、外観パネル15が収容部54に干渉することを防ぐことができる。
また、図5および図6に示すように、基板配置部50は、上部ケース13の表面(Z軸正方向を向く面)とほぼ同じ高さに形成したリブ状の凸部60A,60Bを有する。この凸部60A,60Bは、図5および図6においては、2つの対を成しているが、少なくとも1つ設けてもよい。この凸部60A,60Bを上部ケース13の表面(Z軸正方向を向く面)とほぼ同じ高さに形成することで、上部ケース13に外観パネル15を取り付ける際に、外観パネル15を支持することができる。この凸部60A,60Bにより、基板配置部50が部分的に上部ケース13の表面(Z軸正方向を向く面)とほぼ同じ高さになる。このため、凸部60A,60Bは、外観パネルを補強する機能を有する。したがって、例えば電子機器1の外観パネル15に対する静圧試験などに対しても、良好な結果を出すことができる。
また、図5および図6に示すように、凸部60A,60Bが対を成すように少なくとも2つ設けることで、凸部60Aと凸部60Bとの間において、空気などの気体が流出入する経路(例えば凹部58)を形成することができる。このようにすれば、凹部58を経て気体が良好に流出入するため、温度センサ30は、良好かつ迅速に外気温を検出することができる。
このように、本実施形態に係る電子機器1は、上側ケース13の少なくとも一部を覆う外観パネル15を備える。そして、上側ケース13は、外観パネル15を支持する凸部60を有する。また、電子機器1において、凸部60は、外観パネル15を補強する。
さらに、電子機器1において、上側ケース13は、凸部60を少なくとも2つ有してもよい(60A,60B)。そして、電子機器1は、少なくとも2つの凸部(60A,60B)により形成される凹部58を、温度センサ30が収容される空間がケース13の外部に通気する経路とすることができる。
図5および図6に示すように、基板配置部50において、収容部54は、温度センサ30に外気を通気されるための孔である通気孔52を有している。上述のように、基板配置部50には外気が自由に流出入するため、この通気孔52を経て、気体のみならず、水などの液体が侵入するおそれもある。したがって、本実施形態に係る電子機器1においては、図7に示すように、通気孔52を塞ぐようにして、収容部54に防水透湿膜70を貼り付ける。防水透湿膜70は、気体は通過させるものの、液体は通過させない部材で構成する。例えば、防水透湿膜70は、ゴアテックス(登録商標)のような、防水透湿性素材のシールテープなどで構成することができる。図7に示すように、防水透湿膜70を収容部54に貼り付ける際には、例えば両面テープまたは接着材などを適宜用いて、確実に貼り付けるのが好適である。図7においては、防水透湿膜70の貼りつけに用いる両面テープまたは接着材などを、ハッチングを付して示してある。また、電子機器1が使用される環境に応じて、防水透湿膜70の代わりに、透湿性または防水性の一方のみの性質を有する膜を、通気孔52に張り付けてもよい。
このように、本実施形態に係る電子機器1において、上側ケース13の外部に通気する通気孔52は、透湿性および防水性の少なくとも一方を有する部材(例えば防水透湿膜70)で覆うことができる。図7に示すように、通気孔52を防水性の部材で塞ぐことにより、上側ケース13の外部から温度センサ30が設置された空間S1内部に水分などが侵入することを防ぐことができる。したがって、浸水などにより温度センサ30に不具合が生じるような事態を防ぐことができる。
以上説明したように、本実施形態に係る電子機器1は、上側ケース13と、温度センサ30と、温度センサ30が配置される基板(温度センサ基板42)と、を備える。また、電子機器1において、上側ケース13および温度センサ基板42によって温度センサ30が収容される空間S1が形成され、当該空間S1は上側ケース13の外部に通気する。
また、電子機器1において、上側ケース13は、上側ケース13の外部に通気する孔(通気孔52)を有する。また、電子機器1において、温度センサ基板42は、上側ケース13内に配置される他の基板(ディスプレイ基板41)よりも通気孔52に近い位置に配置される。
また、上側ケース13(および下側ケース11)は、ディスプレイ基板41が配置される空間S2を形成する。また、温度センサ30が収容される空間S1は、ディスプレイ基板41が配置される空間S2とは別に形成される。
図7に示すように、上側ケース13の裏面(Z軸負方向を向く面)側には、温度センサが収容される空間S1が形成される。また、上側ケース13の裏面(Z軸負方向を向く面)側には、空間S1とは別に、上側ケース13および下側ケース11によって、ディスプレイ基板41などが収容される空間S2も形成される。電子機器1においては、空間S1と空間S2とは別個の空間となっている。このため、例えばディスプレイ基板41に配置されたディスプレイ20が発熱したとしても、当該発熱に起因する熱が、空間S1に収容された温度センサ30の検出に影響を及ぼすことは抑制される。
また、図7に示すように、温度センサ30が配置された温度センサ基板42は、ディスプレイ基板41よりも、通気孔52に近い位置にある。したがって、電子機器1においては、例えば温度センサ30をディスプレイ基板41のような他の基板に配置するよりも、通気孔52を経て流出入する気体の温度を精度良く検出することができる。通気孔52を経て流出入する気体の流量を大きくすることで、温度センサ30が外気温を検出する応答速度を速めることができる。また、通気孔52を経て流出入する気体の流量を大きくすることで、温度センサ30が収容される空間S1において外気の入れ替わりを速めることもできる。
また、本開示の実施形態に係る電子機器1は、第1空間S1および第2空間S2を形成するケース(11,13)と、第1空間S1に配置される温度センサ30と、を備える。そして、電子機器1において、第1空間S1は、第2空間S2よりも小さく構成されるとともに、ケース(11,13)の外部に通気する。また、電子機器1において、第2空間S2は、温度センサ30が配置される基板(温度センサ基板42)とは異なる他の基板(ディスプレイ基板41)を収容する。
電子機器1。
図7に示すように、本実施形態に係る電子機器1においては、温度センサ30が収容される空間S1は、温度検出専用の独自の空間とすることができる。この空間S1を電子機器1における例えば空間S2などよりも小さく構成することにより、温度センサ30は、他の部分からの影響を受けにくい状態で温度の検出を行うことができる。
次に、電子機器1において、上側ケース13と外観パネル15との間に気体が通気する経路を形成する構成について説明する。
図4において説明したように、電子機器1の製造過程においては、上側ケース13に外観パネル15を取り付ける。外観パネル15を上側ケース13に取り付ける際には、例えば両面テープまたは接着材などを用いるのが好適である。外観パネル15を上側ケース13に取り付ける際、強度の観点からすると、両面テープまたは接着材などによりそれぞれを接着する面積は、可能な限り大きくすることが望ましい。
しかしながら、外観パネル15の裏面(Z軸負方向を向く面)側の全面積にわたって両面テープを貼り付けたり接着材を塗布したりすると、間隙Gを介して気体が流出入するのを阻害する。このような場合、温度センサ30は、迅速に精度良く温度を検出することができない。したがって、本実施形態に係る電子機器1においては、外観パネル15を上側ケース13に貼り付けても、上側ケース13と外観パネル15との間に気体が通気する経路を確保する。
図8は、上側ケース13の部分的な拡大図である。図8は、図4に示した上側ケース13に、外観パネル15を貼り付ける前段階の状態を示している。
図8に示すように、電子機器1の上側ケース13に外観パネル15を貼り付ける際、例えば両面テープを接着面の全てに貼るのではなく、両面テープを部分的に欠損させて貼り付ける。図8においては、上側ケース13上において、外観パネル15を貼り付けるために、両面テープ82,84,86のように、3つの部分に分けている。図8に示す例においては、3つの部分的な両面テープ82,84,86によって、間隙Gから流入した気体は、例えば左上方向から中央を経て下に向かう経路(またはその逆)が確保される。この経路によって、電子機器1は、上側ケース13に外観パネル15を貼り付けた後においても、上側ケース13と外観パネル15との間で気体を通気させることができる。
図8に示す例においては、3つの部分的な両面テープ82,84,86を用いたが、両面テープを用いるのではなく、例えば接着剤を、3箇所に部分的に塗布してもよい。また、図8に示す例においては、両面テープ82,84,86のように、完全に3つに分離した部材を用いたが、これらは完全に分離していなくてもよい。例えば、外観パネル15の裏面(Z軸負方向を向く面)側の全面積にわたって両面テープを貼り付けたり接着材を塗布したとしても、その接着層の厚さを部分的に薄くすることによって、同様に気体の経路を形成することができる。
図9は、図8に示した構成の変形例を示す図である。図9に示す例においては、両面テープ82をさらに2つに分離させ、両面テープ92,94を用いている。図9においては、2つの両面テープ92,94は、凸部60Aと凸部60Bとの間に形成される凹部58に沿うように貼りつけられる(図6参照)。このようにすれば、凸部60Aと凸部60Bとの間において、空気などの気体が流出入する経路(例えば凹部58)を形成した場合、その経路を介して流出入する気体の通気をさらに促進することができる。
上述のように、本実施形態に係る電子機器1は、上側ケース13の少なくとも一部を覆う外観パネル15を備える。そして、電子機器1は、外観パネル15と上側ケース13とを接着する接着層(例えば両面テープ82〜92)の厚さを部分的に低減させて、温度センサ30が収容される空間S1がケース13の外部に通気する経路とすることができる。このようにすれば、気温などの所望の温度を、より迅速に、より精度良く測定することができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、気温などの所望の温度を、良好に測定することができる。
本開示を諸図面および実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形および修正を行うことが容易であることに注意されたい。したがって、これらの変形および修正は本開示の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各機能部、各手段、各ステップなどに含まれる機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の機能部およびステップなどを1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。また、上述した本開示の各実施形態は、それぞれ説明した各実施形態に忠実に実施することに限定されるものではなく、適宜、各特徴を組み合わせたり、一部を省略したりして実施することもできる。
1 電子機器
3 上側筐体
5 下側筐体
7 可動部
11 下部ケース
13 上部ケース(ケース)
15 外観パネル
17 外観装飾部
20 ディスプレイ
30 温度センサ
41 ディスプレイ基板(他の基板)
42 温度センサ基板(基板)
50 基板配置部
52 通気孔
54 収容部(温度センサ収容部)
56,58 凹部
60A,60B 凸部(リブ)
70 防水透湿膜
82,84,86,92,94 両面テープ

Claims (5)

  1. ケースと、
    温度センサと、
    前記温度センサが配置される第1面および当該第1面と反対側の第2面を有する第1基板と、
    前記温度センサ以外の機能部が配置される第2基板と、を備え、
    前記第1基板の前記第1面側には、前記ケースおよび前記第1基板によって前記温度センサが収容される第1空間が形成され、当該第1空間は前記ケースの外部に通気し、
    前記第1基板の前記第2面側に形成される第2空間には前記第2基板が配置され、前記第1基板の前記第2面において前記第1空間に対応する領域の少なくとも一部は、前記第2空間に露出する、電子機器。
  2. 前記第1基板の前記第2面において前記第1空間に対応する領域の全域が、前記第2空間に露出する、請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記ケースは、当該ケースを貫通する孔と、当該孔と連通して前記ケースの外部に通気する通気経路を有し、
    前記孔が前記ケースを貫通する方向と、前記通気経路が前記ケースの外部に通気する方向とは異なる、請求項1または2に記載の電子機器。
  4. 前記ケースの少なくとも一部を覆う外観パネルを備え、
    前記ケースは、前記外観パネルを支持する少なくとも2つの凸部を有し、
    前記通気経路は、前記少なくとも2つの凸部により形成される凹部を含む、請求項3に記載の電子機器。
  5. 前記ケースの少なくとも一部を覆う外観パネルを備え、
    前記第1空間は、前記ケースと前記外観パネルとの間隙を経て通気する、請求項1から4のいずれかに記載の電子機器。
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