JP2010109851A - 携帯電子機器及び携帯電子機器の製造方法 - Google Patents

携帯電子機器及び携帯電子機器の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】筐体の気密性の検査が容易化される携帯電子機器を提供する。
【解決手段】携帯電話機1は、音孔41及び通気孔43が形成された筐体本体13と、音孔41に対向して筐体本体13の内部に配設されたスピーカ83と、防水性及び通気性を有し、音孔41及び通気孔43を閉塞する防水シート49とを有する。また、携帯電話機1は、音孔41及び通気孔43が形成された領域を筐体本体13の外側から密閉し、且つ、音孔41及び通気孔43を介して筐体本体13の内部に形成される空間と外部の空間とを連通する外側孔47が形成された化粧板21を有する。
【選択図】図4

Description

本発明は、携帯電話機、PDA、ゲーム機等の携帯電子機器及び当該携帯電子機器の製造方法に関する。
防水機能を有する携帯電子機器が知られている(例えば特許文献1)。このような携帯電子機器の筐体は気密性が高く構成されていることから、急激な温度変化や大気圧の変化によって筐体内外に圧力差が生じる。このような圧力差は、筐体の変形や電子部品の破損を招くおそれがある。そこで、特許文献1の携帯電子機器の筐体には、筐体内外の圧力差を緩和するために、防水性を維持可能な通気孔が設けられている。
特開平05−320255号公報
スピーカやマイクロフォン等の音響装置を有する携帯電子機器においては、筐体に音孔が形成される。音孔は、上述の通気孔として機能させることが可能である。しかしながら、音孔には、音響装置が隣接して対向配置されることから、音孔の通気性は、音響装置の配置位置及びその精度、音響装置の構成等に影響を受ける。すなわち、音孔の通気孔としての機能は不安定である。そこで、音孔とは別個に、通気孔を設けることが考えられる。
また、上記のような防水機能を有する筐体の気密性を検査する方法として、筐体内に空気等の気体を供給し、筐体からの気体の漏れの有無を確認する方法が考えられる。この場合、筐体に設けられた複数の通気孔は、塞がれるか、若しくは、気体の供給に利用される。
従って、音孔とは別個に通気孔が設けられている場合には、音孔及び音孔とは別個の通気孔それぞれに対して、閉塞又は気体の供給を行わなければならない。その結果、検査作業が煩雑化する。
本発明の目的は、筐体の気密性の検査が容易化される携帯電子機器及び当該携帯電子機器の製造方法を提供することにある。
本発明の携帯電子機器は、第1の孔部及び第2の孔部が形成された筐体と、前記第1の孔部に対向して前記筐体の内部に配設された音響装置と、防水性及び通気性を有し、前記第1の孔部及び前記第2の孔部を閉塞する閉塞部材と、前記第1の孔部及び前記第2の孔部が形成された領域を筐体外側から密閉し、且つ、前記第1の孔部及び前記第2の孔部を介して前記筐体の内部に形成される空間と外部の空間とを連通する第3の孔部を構成する密閉部材と、を有する。
好適には、前記第3の孔部の開口面積は、前記第1の孔部及び第2の孔部それぞれの開口面積以上であり、前記第1の孔部及び前記第2の孔部の開口面積の和よりも小さい。
好適には、前記第3の孔部は、前記第1の孔部及び前記第2の孔部の少なくとも一方と重ならない位置に配置されている。
好適には、前記第1の孔部及び前記第2の孔部は隣接して前記筐体に形成されている。
好適には、前記筐体と前記密閉部材との間に配置され、一方の面が前記筐体に貼り付けられ、他方の面が前記密閉部材に貼り付けられ、前記第1の孔部及び前記第2の孔部と、前記第3の孔部とを連通する第4の孔部が形成された両面接着部材を有する。
好適には、前記筐体の外側面には、前記両面接着部材が収容される、前記両面接着部材の厚さと同等の深さの凹部が形成されている。
好適には、前記音響装置は、放音装置である。
好適には、前記密閉部材は、当該携帯電子機器の外観を構成する化粧板である。
本発明の携帯電子機器の製造方法は、第1の孔部及び第2の孔部が形成され、筐体を構成するケース部材を形成する工程と、音響装置を前記筐体の内部側から前記第1の孔部に対向させて配設する工程と、防水性及び通気性を有する閉塞部材を前記第1の孔部及び前記第2の孔部を閉塞するように配設する工程と、密閉部材により前記第1の孔部及び前記第2の孔部が形成された領域を筐体外側から密閉する工程と、前記密閉部材に、又は、前記密閉部材と前記筐体との合わせ目に第3の孔部を構成する工程と、前記筐体内への気体の供給又は排出により前記筐体内と前記筐体外とで気圧差を生じさせ、前記筐体の密閉性を検査する工程と、を有し、前記検査する工程では、前記第3の孔部において気体の供給若しくは排気を行い、又は、前記第3の孔部を塞いだ状態で他の孔部において気体の供給若しくは排気を行う。
本発明によれば、筐体の気密性の検査が容易化される。
図1は、本発明の実施形態に係る携帯電話機1の外観を開状態で示す斜視図である。携帯電話機1は、いわゆる折り畳み式の携帯電話機として構成されており、開状態と閉状態との間で互いに回動可能に連結された第1筐体3及び第2筐体5を備えている。
第1筐体3及び第2筐体5は、それぞれの端部が回動の中心となる連結部6により連結されることにより携帯電話機1全体の筐体を構成するようになっている。第1筐体3及び第2筐体5は、それぞれ概ね薄型直方体状に形成されており、閉状態では互いに重ねあわされて互いの輪郭が略一致する。
なお、以下では、第2筐体5の閉状態において第1筐体3と対向する面及びその背面を対向面及び背面ということがある。
第1筐体3には、例えば、通話用のマイクロフォン87(図6参照)、通信のための内蔵アンテナ81(図6参照)、報知用のスピーカ85(図6参照)、撮像部89(図6参照)、ユーザの操作を受け付ける操作部7が設けられている。
第2筐体5には、例えば、通話用のスピーカ83(図2参照)、第2筐体5の対向面に画像や文字を表示する表示部9が設けられている。第2筐体5の対向面には、通話用のスピーカ83の生成した音響を放音し、また、第2筐体5の内外の通気性を確保するために形成された孔部11が形成されている。孔部11は、例えば、第2筐体5の連結部6とは反対側の端部において、長孔状に形成されている。
図2は、第2筐体5の要部の模式的な分解斜視図である。図3(a)は、図1のIIIa−IIIa線における模式的な断面図である。図3(b)は、図3(a)の領域IIIbにおける拡大図である。図3(c)は、図3(a)の領域IIIcにおける拡大図である。なお、図2及び図3では、回路基板等の各種の部品の図示は省略されるとともに、図示した部品についても細部の形状等の図示は省略されている。
第2筐体5は、種々の電子部品を収容する筐体本体13を有している。また、第2筐体5は、筐体本体13の正面側部分を覆って第2筐体5の正面側の外観を構成する透光板19及び化粧板21を有している。これらの部材は、防水性(水を透さない性質)及び気密性(空気等の気体を透さない性質)を有する材料により形成されている。
筐体本体13は、筐体本体13の正面側部分を構成するフロントケース15と、背面側部分を構成するリアケース17とを有している。
フロントケース15及びリアケース17は、互いに対向して配置されるとともに、ネジ18(図2)等の固定部材により互いに固定される。なお、図2では、複数のネジ18のうち、フロントケース15に挿通され、リアケース17に螺合されるネジ18の一部を例示している。フロントケース15とリアケース17との間には、図3(a)に示すように第1収容空間S1が形成される。第1収容空間S1には、スピーカ83や不図示の回路基板等の種々の電子部品が収容される。
フロントケース15は、例えば、インサート成形により形成され、樹脂部23と、樹脂部23に埋設された板金部25とを有している。樹脂部23は、枠状に形成されており、板金部25は、樹脂部23の開口において露出している。フロントケース15の正面側には、表示部9を構成する表示装置27(図3(a))が収容される凹部15aが形成されている。なお、フロントケース15は、全体が樹脂により形成されていてもよい。リアケース17は、例えば、樹脂により構成されている。また、リアケース17は、例えば、フロントケース15側が開放された箱状に形成されている。
透光板19は、表示装置27の表示面を露出させつつ、表示装置27を保護するためのものである。透光板19は、例えば、透光性の樹脂やガラスにより形成されている。透光板19は、凹部15aの開口を塞ぐように、両面テープ29によってフロントケース15の樹脂部23に接着される。これにより、透光板19とフロントケース15との間には、表示装置27が収容される第2収容空間S2(図3)が形成される。
なお、第2収容空間S2は、フロントケース15の板金部25に形成された挿通孔25a(図2)により第1収容空間S1と連通されている。挿通孔25aには、表示装置27と、第1収容空間S1に収容された電子部品とを接続する不図示のFPC等が挿通される。
化粧板21は、第2筐体5のデザイン性を向上させるためのものである。例えば、化粧板21は、透光板19とは異なる外観を構成したり、ネジ18や後述する通気孔等を隠したりすることにより、デザイン性を向上させる。化粧板21は、例えば、樹脂により構成されている。化粧板21は、両面テープ31によりフロントケース15の樹脂部23に接着される。
スピーカ83は、孔部11に対して放音面83aを対向させて配置されている。スピーカ83は、例えば、概ね直方体状に形成されている。ただし、円形等に形成されていてもよい。
第2筐体5は、防水機能を有するように構成されている。具体的には、以下のとおりである。
フロントケース15とリアケース17との合せ目には、環状のパッキン33が配置される。これにより、フロントケース15とリアケース17との合せ目において気密性が維持される。より詳細には、例えば、図2に示すように、リアケース17には、第1収容空間S1を囲む溝部17bが形成されており、パッキン33は溝部17bに配置される。一方、フロントケース15の溝部17bと対向する部分には、図3(b)に示すように、溝部17bに挿入される突条部15bが形成されている。ネジ18が螺合されると、パッキン33が突条部15bと溝部17bとの間で押し潰される。なお、パッキン33の位置決め及び圧縮を行うための構造は、突条部15b及び溝部17bに限定されず、適宜に変更されてよい。
ネジ18は、パッキン33に囲まれる領域の外側に配置される。これにより、ネジ18を挿通する孔部は、気密性に影響しない。ただし、ネジ18はパッキン33に囲まれる領域の内側に配置されていてもよい。この場合であっても、透光板19等によってネジ18を挿通する孔部の気密性を保つことが可能である。
透光板19とフロントケース15とを接着する両面テープ29は、気密性を有する材料により構成されている。例えば、両面テープ29は、可撓性の樹脂やゴム等の両面に接着剤が塗布されて構成されている。そして、図3(c)に示すように、両面テープ29は、透光板19とフロントケース15とに密着する。また、図2に示すように、両面テープ29は、第2収容空間S2を囲む枠状に形成されている。従って、透光板19とフロントケース15との合せ目において気密性が維持される。
図4は、孔部11付近(図3の領域IV参照)における模式的な分解斜視図である。また、図5は、図1のV−V線における模式的な断面図である。なお、図4では、図示の都合上、化粧板21やフロントケース15等を適宜に破断して示している。
上述のように、フロントケース15には、両面テープ31及び化粧板21が順に積層されている。これらの部材には、スピーカ83の音響を出力するとともに、第2筐体5の通気性を確保するための孔部11を構成する複数の孔が形成されている。具体的には、以下のとおりである。
フロントケース15には、スピーカ83の音響を筐体外部へ放音するための音孔41と、筐体本体13の通気性を確保するための通気孔43とが形成されている。両面テープ31には、音孔41及び通気孔43に接続される連通孔45が形成されている。化粧板21には、連通孔45に接続される外側孔47が形成されている。
音孔41は、例えば、長孔状に形成されている。通気孔43は、例えば、音孔41の長手方向において音孔41に隣接しており、また、円形状に形成されている。音孔41の開口面積は、通気孔43の開口面積よりも大きい。
外側孔47は、音孔41及び通気孔43の少なくとも一方と重ならない位置に配置されている。例えば、外側孔47は、音孔41と重なり、通気孔43に重ならない位置に設けられている。従って、通気孔43は、化粧板21によって隠され、音孔41から露出しない。
また、外側孔47は、開口面積が、音孔41及び通気孔43それぞれの開口面積以上となり、音孔41及び通気孔43の開口面積の和よりも小さくなるように形成されている。例えば、外側孔47は、音孔41及び通気孔43のうち大きい方の孔、すなわち、音孔41と同等の開口面積に形成されている。また、外側孔47は、音孔41と同様の形状に形成されている。
連通孔45は、音孔41及び通気孔43、並びに、外側孔47に重なるように形成されている。従って、音孔41及び通気孔43は、連通孔45によって、共に、外側孔47に接続される。具体的には、連通孔45は、音孔41及び外側孔47と重なり、音孔41及び外側孔47と同等以上の大きさを有する長孔状部分と、当該長孔状部分から通気孔43に延び、上記長孔状部分よりも細い部分とを有している。
第2筐体5では、孔部11においても、防水機能が得られるように構成されている。具体的には、以下のとおりである。
化粧板21とフロントケース15とを接着する両面テープ31は、両面テープ29と同様に、気密性を有する材料により構成されている。例えば、両面テープ31は、可撓性の樹脂やゴム等の両面に接着剤が塗布されて構成されている。フロントケース15には、両面テープ31と同等の厚さを有し、両面テープ31が収容される凹部15cが形成されている。両面テープ31は、凹部15cにおいて、化粧板21とフロントケース15とに密着する。
また、両面テープ31は、音孔41及び通気孔43に重なる連通孔45が形成されることにより、音孔41及び通気孔43を囲む枠状に形成されている。従って、音孔41及び通気孔43の周囲において、化粧板21とフロントケース15との合せ面において気密性が維持される。換言すれば、化粧板21は、音孔41及び通気孔43が形成される領域を筐体本体13の外側から密閉する。その結果、化粧板21とフロントケース15との合わせ面から侵入した水分が音孔41及び通気孔43に侵入することが抑制される。
音孔41及び通気孔43は、防水性及び通気性を有する防水シート49によって塞がれる。防水シート49は、例えば、空気等の気体が通過可能且つ水等の液体が通過不可能な微細な複数の孔部が形成されたシートにより形成されている。防水シートの材料は、例えば樹脂であり、また、水等をはじく材料であることが好ましい。防水シート49は、例えば、フロントケース15の筐体内側面に対して、音孔41及び通気孔43の周囲において、接着剤により貼り付けられている。なお、防水シートは、フロントケース15の外側に配置されていてもよい。
図6は、携帯電話機1の信号処理系の構成の一例を示すブロック図である。
携帯電話機1は、CPU71、メモリ73、通信処理部75、音響処理部77及び画像処理部79を有している。これら各部は、第1筐体3及び第2筐体5内に設けられたIC等により構成されている。
CPU71及びメモリ73は、操作部7等の各種手段からの信号に基づいて所定の演算を行い、画像処理部79等の各種手段の制御を実行する制御部として機能する。
通信処理部75は、電波を利用した無線通信により、通信システム(電話網やインターネット)を介した他の携帯端末装置やサーバとの通信を行う。具体的には、通信処理部75は、CPU71で処理された音響データ、画像データ等の各種データを変調して、変調された信号をアンテナ81を介して送信する。また、通信処理部75は、アンテナ81を介して受信した信号を復調し、復調したデータをCPU71に出力する。
音響処理部77は、CPU71からの音響データを電気信号に変換して、その信号を、通話用のスピーカ83、又は、報知音等を出力するスピーカ85に出力する。スピーカ83及びスピーカ85は、音響処理部77からの電気信号を音響に変換し、その音響を出力する。一方、マイクロフォン87は、入力された音響を電気信号に変換し、その信号を音響処理部77に出力する。音響処理部77は、マイクロフォン87からの電気信号を音響データに変換し、その音響データをCPU71に出力する。
画像処理部79は、CPU71からの画像データを画像信号に変換し、その信号を表示部9へ出力する。また、画像処理部79は、撮像部89から出力される撮像信号(画像データ)を所定のフォーマットの画像データに変換し、その画像データをCPU71へ出力する。
以上の携帯電話機1の製造方法について説明する。
まず、音孔41及び通気孔43が形成され、筐体本体13を構成するフロントケース15を形成する。
次に、音孔41に筐体本体13の内部側から対向するスピーカ85を配設する。当該配設は、フロントケース15とリアケース17とを固定するときに行われてもよいし、それ以前にスピーカ85がフロントケース15に対して固定されることにより行われていてもよい。
また、防水シート49を音孔41及び通気孔43を閉塞するように配設する。当該配設は、スピーカ85の配設よりも前に行われても後に行われてもよい。ただし、防水シート49がフロントケース15とスピーカ85との間に配置される場合には、防水シート49の配設は、スピーカ85の配設よりも前又はスピーカ85の配設と同時に行われる。
また、外側孔47が形成された化粧板21を、連通孔45が形成された両面テープ31により、フロントケース15に接着する。すなわち、化粧板21により音孔41及び通気孔43が形成された領域を筐体外側から密閉する。当該密閉は、スピーカ85の配設及び防水シート49の配設よりも前に行われても後に行われてもよい。ただし、防水シート49がフロントケース15の外側に配置され、化粧板21により防水シート49を覆う場合には、密閉は、防水シート49の配設よりも前に行われる。
その後、筐体本体13内に気体を供給して筐体本体13内の気圧を筐体本体13外の気圧よりも高くし、筐体本体13からの気体の漏れの有無を調べることにより、筐体本体13の密閉性を検査する。
当該検査においては、外側孔47から筐体本体13内へ気体を供給する。又は、外側孔47を塞いだ状態で不図示の他の孔部から筐体本体13内へ気体を供給する。
なお、筐体本体13から気体を排出することにより、筐体本体13内の気圧を筐体本体13外の気圧よりも低くし、筐体本体13内への空気の侵入の有無を調べることにより、筐体本体の密閉性を検査することも可能である。この場合は、外側孔47から筐体本体13外へ気体を排出し、又は、外側孔47を塞いだ状態で不図示の他の孔部から筐体本体13外へ気体を排出する。
以上の実施形態によれば、携帯電話機1は、音孔41及び通気孔43が形成された筐体本体13と、音孔41に対向して筐体本体13の内部に配設されたスピーカ83と、防水性及び通気性を有し、音孔41及び通気孔43を閉塞する防水シート49とを有する。また、携帯電話機1は、音孔41及び通気孔43が形成された領域を筐体本体13の外側から密閉し、且つ、音孔41及び通気孔43を介して筐体本体13の内部に形成される空間と外部の空間とを連通する外側孔47が形成された化粧板21を有する。
従って、防水性を維持しつつ、音孔41とは別に設けられた通気孔43により安定した通気性が確保される。さらに、音孔41と通気孔43とは、一つの外側孔47に共通に接続されることから、気密検査の際には、一つの外側孔47に対して閉塞又は気体の供給等を行えばよく、音孔41及び通気孔43のそれぞれに対して、閉塞又は気体の供給等を行う必要がない。
外側孔47の開口面積は、音孔41及び通気孔43それぞれの開口面積以上であり、音孔41及び通気孔43の開口面積の和よりも小さい。従って、音孔41による音響の出力、及び、通気孔43による圧力差の緩和の機能を十分に維持しつつ、第2筐体5の表面における開口面積を小さくして、デザイン性や防塵・防水性を向上できる。また、気密検査時において閉塞等を行うことが容易化される。
外側孔47は、通気孔43と重ならない位置に配置されている。従って、化粧板21は、通気孔43を隠すことができる。防水シート49が筐体本体13の内部側に設けられている場合には、通気孔43を介して視認される可能性のある防水シート49を隠すこともできる。その結果、第2筐体5のデザイン性が向上する。また、従来は、通気孔43を隠すためには、通気孔43を閉塞し又は通気孔43に気体を供給し、気密検査を行い、その後に、通気孔43が形成された領域を目隠し部材(化粧板21)により密閉しないように覆わなければならなかった。しかし、本実施形態では、通気孔43は、化粧板21により密閉され、且つ、化粧板21に形成された外側孔47に接続されるから、化粧板21を取り付けた後に気密検査を行うことができる。その結果、最終的な製品の状態において気密検査を行うことができるとともに、作業効率を向上させることができる。
音孔41及び通気孔43は隣接して筐体本体13に形成されている。従って、化粧板21は、必要に応じて小型化することができる。また、音孔41と外側孔47との距離、通気孔43と外側孔47との距離との双方を短縮して、音孔41及び通気孔43の機能を十分に発揮させることが容易化される。
携帯電話機1は、筐体本体13と化粧板21との間に配置され、一方の面が筐体本体13に貼り付けられ、他方の面が化粧板21に貼り付けられる両面テープ31を有する。両面テープ31には、音孔41及び通気孔43と、外側孔47とを連通する連通孔45が形成されている。すなわち、化粧板21を筐体本体13に密着させる部材により、音孔41及び通気孔43と、外側孔47とが気密に連通される。従って、簡素な構成で、音孔41及び通気孔43と、外側孔47との連通がなされる。また、音孔41及び通気孔43と、外側孔47との種々の位置関係に対して、連通孔45の形状を変化させるだけで、音孔41及び通気孔43と、外側孔47とを連通することができ、設計の自由度が高い。その結果、上述のような、外側孔47を通気孔43に重ならない位置に設けて化粧板21により通気孔43を隠すことも容易に実現される。
筐体本体13の外側面には、両面テープ31が収容される、両面テープ31の厚さと同等の深さの、凹部15cが形成されている。従って、図5に示すように、両面テープ31の筐体外側の面と、フロントケース15の筐体外側の面とは、面一になる。そして、化粧板21は、その面一になった平面又は曲面と同一形状の面を両面テープ31及びフロントケース15の筐体外側面に当接させることができる。その結果、フロントケース15と化粧板21との隙間から水分が侵入することが一層抑制される。また、化粧板21の取り付けも容易となる。
音孔41に対向して設けられる音響装置は、スピーカ83である。上述のように、音孔41が形成される領域は、化粧板21により密閉されている。従って、スピーカ83の出力した音響は、化粧板21と筐体本体13との合せ目等の意図しない位置から第2筐体5の外部へ漏れることが抑制される。すなわち、携帯電話機1は、スピーカ83の出力した音響を外側孔47から集中的に出力させることができる。このような効果は、特に、通話用のスピーカのように、ユーザが耳を近付けるスピーカ(音が広い範囲に漏れることが好ましくないスピーカ)において有効である。
音孔41及び通気孔43が形成された領域を密閉する部材は、携帯電話機1の外観を構成する化粧板21である。従って、デザイン性を高めるための化粧板21が、音孔41と通気孔43とに共通に接続される外側孔47が形成される部材を兼ねることになり、筐体構造が簡素化される。
なお、以上の実施形態において、携帯電話機1は本発明の電子機器の一例であり、筐体本体13、又は、筐体本体13及び透光板19は本発明の筐体の一例であり、音孔41は本発明の第1の孔部の一例であり、通気孔43は本発明の第2の孔部の一例であり、スピーカ83は本発明の音響装置及び放音装置の一例であり、防水シート49は本発明の閉塞部材の一例であり、化粧板21は本発明の密閉部材の一例であり、外側孔47は本発明の第3の孔部の一例であり、両面テープ31は本発明の両面接着部材の一例であり、連通孔45は本発明の第4の孔部の一例であり、フロントケース15はケース部材の一例である。
本発明は、以上の実施形態に限定されず、種々の態様で実施されてよい。
携帯電子機器は、携帯電話機に限定されない。例えば、携帯電子機器は、ノートパソコン、PDA、ゲーム機、カメラであってもよい。また、携帯電子機器の筐体は、折り畳み式のものに限定されない。筐体は、一体的に構成されたもの(1つのみの筐体)であってもよいし、2以上の筐体が折り畳み式以外の方式(スライド式等)により相対移動可能に連結されたものであってもよい。
第1の孔部(41)及び第2の孔部(43)が形成された領域の密閉方法は、両面接着部材(31)により密閉部材(21)を接着する方法に限定されない。例えば、密閉部材と筐体との間に環状のパッキンを配置し、パッキンの外側において密閉部材と筐体とをネジまたは係合部により固定してもよい。
なお、密閉部材(21)は、第3の孔部(47)が形成されているから、第1の孔部及び第2の孔部が形成された領域を完全に密閉するわけではない。ただし、本願では、第1の孔部及び第2の孔部が第3の孔部と気密に接続されるように密閉部材が筐体に対して取り付けられれば、密閉部材は第1の孔部及び第2の孔部が形成された領域を密閉しているというものとする。
第1〜第3の孔部の位置関係及び開口面積の相対関係は、適宜に設定されてよく、実施形態に示されたものに限定されない。例えば、第3の孔部(47)は、第2の孔部(43)だけでなく、第1の孔部(41)とも重ならない位置に配置されてもよい。この場合、携帯電子機器の適宜な位置から音響の出力や入力を行うことができる等のメリットがある。また、例えば、第3の孔部は、第1の孔部よりも小さくてもよい。この場合、放音装置からの音を集約して第3の孔部から出力することができる等のメリットがある。
第3の孔部は、密閉部材(21)に形成されるものに限定されない。例えば、密閉部材の筐体に当接する部分、若しくは、筐体の密閉部材に当接する部分、又は、その双方に切り欠き部が設けられることなどにより、密閉部材と筐体との合せ目に第3の孔部が構成されてもよい。なお、この場合も、密閉部材が第3の孔部を構成しているといえる。なお、第3の孔部が密閉部材と筐体との合せ目において形成される場合には、第3の孔部を形成する工程は、密閉部材により第1の孔部及び第2の孔部が形成された領域を密閉する工程と同時に行われる。第3の孔部が密閉部材に形成される場合には、第3の孔部は、例えば、射出成形により密閉部材を形成するときに構成される。
第1の孔部及び第2の孔部と、第3の孔部とを気密に接続する孔部は、両面接着部材に形成された平面状の第4の孔部に限定されない。筐体本体と密閉部材との間に他の樹脂部材を介在させることなどにより、立体的に形成されていてもよい。
音響装置は、スピーカに限定されない。例えば、マイクロフォンであってもよい。また、放音装置も、スピーカに限定されない。例えば、ベルであってもよい。
本発明の実施形態の携帯電話機を開状態で示す外観斜視図。 図1の携帯電話機の第2筐体の要部の模式的な分解斜視図。 図1のIIIa−IIIa線における模式的な断面図及びその一部拡大図。 図3の領域IVにおける模式的な分解斜視図。 図1のV−V線における模式的な断面図。 図1の携帯電話機の信号処理系の構成を示すブロック図。
符号の説明
1…携帯電話機(携帯電子機器)、13…筐体本体(筐体)、21…化粧板(密閉部材)、41…音孔(第1の孔部)、43…通気孔(第2の孔部)、47…外側孔(第3の孔部)、49…防水シート(閉塞部材)、83…スピーカ(音響装置)。

Claims (9)

  1. 第1の孔部及び第2の孔部が形成された筐体と、
    前記第1の孔部に対向して前記筐体の内部に配設された音響装置と、
    防水性及び通気性を有し、前記第1の孔部及び前記第2の孔部を閉塞する閉塞部材と、
    前記第1の孔部及び前記第2の孔部が形成された領域を筐体外側から密閉し、且つ、前記第1の孔部及び前記第2の孔部を介して前記筐体の内部に形成される空間と外部の空間とを連通する第3の孔部を構成する密閉部材と、
    を有する携帯電子機器。
  2. 前記第3の孔部の開口面積は、前記第1の孔部及び第2の孔部それぞれの開口面積以上であり、前記第1の孔部及び前記第2の孔部の開口面積の和よりも小さい
    請求項1に記載の携帯電子機器。
  3. 前記第3の孔部は、前記第1の孔部及び前記第2の孔部の少なくとも一方と重ならない位置に配置されている
    請求項1又は2に記載の携帯電子機器。
  4. 前記第1の孔部及び前記第2の孔部は隣接して前記筐体に形成されている
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の携帯電子機器。
  5. 前記筐体と前記密閉部材との間に配置され、一方の面が前記筐体に貼り付けられ、他方の面が前記密閉部材に貼り付けられ、前記第1の孔部及び前記第2の孔部と、前記第3の孔部とを連通する第4の孔部が形成された両面接着部材を有する
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の携帯電子機器。
  6. 前記筐体の外側面には、前記両面接着部材が収容される、前記両面接着部材の厚さと同等の深さの凹部が形成されている
    請求項5に記載の携帯電子機器。
  7. 前記音響装置は、放音装置である
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の携帯電子機器。
  8. 前記密閉部材は、当該携帯電子機器の外観を構成する化粧板である
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の携帯電子機器。
  9. 第1の孔部及び第2の孔部が形成され、筐体を構成するケース部材を形成する工程と、
    音響装置を前記筐体の内部側から前記第1の孔部に対向させて配設する工程と、
    防水性及び通気性を有する閉塞部材を前記第1の孔部及び前記第2の孔部を閉塞するように配設する工程と、
    密閉部材により前記第1の孔部及び前記第2の孔部が形成された領域を筐体外側から密閉する工程と、
    前記密閉部材に、又は、前記密閉部材と前記筐体との合わせ目に第3の孔部を形成する工程と、
    前記筐体内への気体の供給又は排出により前記筐体内と前記筐体外とで気圧差を生じさせ、前記筐体の密閉性を検査する工程と、
    を有し、
    前記検査する工程では、前記第3の孔部において気体の供給若しくは排気を行い、又は、前記第3の孔部を塞いだ状態で他の孔部において気体の供給若しくは排気を行う
    携帯電子機器の製造方法。
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