JP2011113478A - 自動販売機 - Google Patents

Abstract

【課題】互いに関連して一つの自動販売機各部を構成している機能部品どうしを一括して交換することにより、販売機会の損失を抑制することができる自動販売機を提供すること。
【解決手段】商品収納ラック３を構成する各搬出機構４の使用状況を監視する搬出制御部４０を備えた自動販売機において、搬出制御部４０は、一つの商品収納ラック３を構成する搬出機構４どうしを互いに関連させてグループ化して監視し、グループ化した搬出機構４のいずれかが予め設定された使用寿命に達すると、当該搬出機構４、並びにこれに関連した各搬出機構４の交換を促すものである。搬出制御部４０は、リセットスイッチ１８を通じてリセット指令が与えられた場合、該リセット指令により指定された一つの商品収納ラック３を構成する各搬出機構４の使用状況の監視を初期状態に戻すことが好ましい。
【選択図】図４

Description

本発明は、自動販売機に関し、より詳細には、例えば缶入り飲料やペットボトル入り飲料等の商品を販売する自動販売機に関するものである。

従来、例えば缶入り飲料やペットボトル入り飲料等の商品を販売する自動販売機においては、金額表示器、選択ボタンユニット、商品収納ラック、冷却回路等の自動販売機各部を構成する機能部品毎に不揮発メモリを内蔵する制御部を設け、かかる制御部により各機能部品の累積動作時間等を計測して監視している。

そして、累積動作時間等が予め設定された動作保証時間等に達すると、当該機能部品の交換等を促すようにしている（例えば、特許文献１参照）。

特開２００１−１０１４９２号公報

ところで、上述したような特許文献１に提案の自動販売機では、機能部品の個別の使用状況のみを監視しているだけなので、機能部品単体を個別に交換することしかできない。そのため、互いに関連して一つの自動販売機各部（例えば搬出機構等）を構成している機能部品どうしの場合であっても、使用寿命に達した機能部品を個別に交換することになり、これでは該搬出機構の動作をその都度停止させなければならず、結果的に商品販売の機会を低減させてしまうことになる。

本発明は、上記実情に鑑みて、互いに関連して一つの自動販売機各部を構成している機能部品どうしを一括して交換することにより、販売機会の損失を抑制することができる自動販売機を提供することを目的とする。

上記目的を達成するために、本発明の請求項１に係る自動販売機は、自動販売機各部を構成する各機能部品の使用状況を監視する制御手段を備えた自動販売機において、前記制御手段は、一つの自動販売機各部を構成する機能部品どうしを互いに関連させてグループ化して監視し、グループ化した機能部品のいずれかが予め設定された使用寿命に達すると、当該機能部品、並びにこれに関連した各機能部品の交換を促すことを特徴とする。

また、本発明の請求項２に係る発明は、上述した請求項１において、前記制御手段は、入力手段を通じてリセット指令が与えられた場合、該リセット指令により指定された一つの自動販売機各部を構成する各機能部品の使用状況の監視を初期状態に戻すことを特徴とする。

本発明の自動販売機によれば、制御手段が、一つの自動販売機各部を構成する機能部品どうしを互いに関連させてグループ化して監視し、グループ化した機能部品のいずれかが予め設定された使用寿命に達すると、当該機能部品、並びにこれに関連した各機能部品の交換を促すので、一つの自動販売機各部において使用寿命に達した機能部品を個別に交換を促す従来の自動販売機に比べて、販売動作を停止する回数を低減させることができ、販売機会の損失を低減できる。従って、互いに関連して一つの自動販売機各部を構成している機能部品どうしを一括して交換することにより、販売機会の損失を抑制することができるという効果を奏する。

図１は、本発明の実施の形態である自動販売機を示す斜視図である。 図２は、本発明の実施の形態である自動販売機の内部構造を示す斜視図である。 図３は、図１に示したディスプレイモニタの表示例を示す説明図である。 図４は、本発明の実施の形態である自動販売機の特徴的な制御系のみを模式的に示すブロック図である。 図５は、図４に示した搬出制御部が実施する監視制御処理の処理内容を示すフローチャートである。

以下に添付図面を参照して、本発明に係る自動販売機の好適な実施の形態について詳細に説明する。

図１及び図２は、それぞれ本発明の実施の形態である自動販売機を示すものであり、図１は斜視図、図２は内部構造を示す斜視図である。ここで例示する自動販売機は、例えば缶入り飲料やペットボトル入り飲料等の商品を販売するためのもので、自動販売機本体である本体キャビネット１を備えている。

本体キャビネット１の内部には、複数（図示の例では３つ）の独立した商品収容庫２が左右に並設してある。これら商品収容庫２は、缶入り飲料やペットボトル入り飲料等の商品を所望の温度に維持した状態で収容するためのものである。

各商品収容庫２には、商品収納ラック３及び搬出シュータ５が設けてある。商品収納ラック３は、商品を蛇行させた態様で上下方向に沿って収納する商品収納通路（図示せず）を、前後に並ぶ態様で設けてあり、それぞれの商品収納通路の下方部には搬出機構４が設けてある。搬出機構４は、自身が設けられた商品収納通路に収納された商品群の最下位にある商品を１つずつ搬出するためのものである。搬出シュータ５は、搬出機構４から搬出された商品を後述する商品取出口１３に導くためのものである。また、商品収容庫２の搬出シュータ５によって区画される下方には熱交換器（図示せず）が配設してあり、該熱交換器の駆動により、商品収納ラック３に収納された飲料缶やペットボトルを所望の冷却温度、あるいは加熱温度に維持することが可能である。尚、本実施の形態においては、自動販売機を正面から見た場合の左方を左側とし、自動販売機を正面から見た場合の右方を右側として説明する。

上記自動販売機には、本体キャビネット１の左側縁部に扉体６が設けてある。扉体６は、本体キャビネット１の前面開口を開閉するためのもので、内扉６ａ及び外扉６ｂを備えて構成してある。内扉６ａは、本体キャビネット１に設けた商品収容庫２の前面を覆うのに十分な大きさを有しており、断熱構造を有するものである。図示の例では、内扉６ａを上下に分割し、それぞれを個別に開閉できるようにしてある。

外扉６ｂは、本体キャビネット１の前面開口を覆うのに十分な大きさを有したものである。この外扉６ｂには、その前面側にディスプレイモニタ７、硬貨投入口８、紙幣挿入口９、一体表示器１０、リーダライタ１１、硬貨返却口１２、商品取出口１３が設けてある一方、その後面側には、硬貨処理機１４、硬貨回収箱１５、紙幣処理機１６が設けてある。

ディスプレイモニタ７は、いわゆるタッチパネル式の表示画面であり、液晶表示画面の所定個所を指先で押圧すると、押圧個所に対応した信号を後述する表示制御部３０に与える周知の構造を採用している。かかるディスプレイモニタ７は、図３に示すように、複数種類の商品見本Ｓを整列させて表示する表示手段としての機能を有している。このように商品見本Ｓを表示する場合には、それぞれの商品見本Ｓの下方個所に該商品見本Ｓに対応する商品がホット商品なのか、コールド商品なのかを示す冷温表示Ｈも併せて表示する。すなわち、ホット商品の商品見本Ｓには「ＨＯＴ」を表示し、コールド商品の商品見本Ｓには「ＣＯＬＤ」を表示している。また、ディスプレイモニタ７は、商品選択手段としての機能も有しており、表示画面上のいずれかの商品見本Ｓを押圧すると、押圧個所に対応した信号が表示制御部３０に与えられ、その後、該商品見本Ｓに対応する商品が所定条件の下で、本体キャビネット１の内部から払い出されるようになっている。

硬貨投入口８は、利用者が硬貨を投入するための開口である。この硬貨投入口８を通じて投入された硬貨は、硬貨処理機１４においてその金種が識別され、その後、硬貨回収箱１５に収容されることになる。紙幣挿入口９は、利用者が紙幣を挿入するための開口である。この紙幣挿入口９を通じて挿入された紙幣は、紙幣処理機１６においてその金種が識別されることになる。また上記紙幣挿入口９は、紙幣処理機１６において識別できなかった紙幣を返却するための機能を有している。一体表示器１０は、貨幣の投入金額、販売中であるか否か、釣銭があるか否か等、各種情報を利用者に表示するためのものである。リーダライタ１１は、所定のアクセス領域（通信可能領域）にＩＣカード等の記録媒体が保持された場合に、ＩＣカードのＩＣチップに対して情報の読み書きが可能になるものである。本実施の形態においては記録媒体の一例としてＩＣカードを例示するが、本発明においては、携帯電話を記録媒体として適用しても良い。硬貨返却口１２は、硬貨処理機１４において識別できなかった硬貨、あるいは釣銭となる硬貨を利用者に返却するための開口である。商品取出口１３は、商品収納ラック３から払い出された商品を利用者が受け取るための開口である。

図４は、本発明の実施の形態である自動販売機の特徴的な制御系のみを模式的に示すブロック図である。この図４に示すように、上記自動販売機は、自販機制御部２０、表示制御部３０及び搬出制御部４０を備えている。尚、ここでは、表示制御部３０及び搬出制御部４０のみを示しているが、冷却回路を構成する機能部品（コンプレッサや電磁弁等）の動作を制御する冷却制御部、一体表示器１０を構成する機能部品（ＬＥＤや各種スイッチ等）の動作を制御する表示器制御部等々が個別に自販機制御部２０とデータの送受信が可能な態様で電気的に接続してある。

自販機制御部２０は、メモリ２１に記憶されるデータやプログラムにしたがって自動販売機の動作を統括的に制御するものである。

表示制御部３０は、自販機制御部２０とデータの送受信が可能な態様で電気的に接続してある。この表示制御部３０は、内蔵する記憶部（図示せず）に記憶されたプログラムやデータにしたがってディスプレイモニタ７の表示を制御するものである。より詳細には、表示制御部３０は、待機状態においては図３に示すように複数種類の商品見本Ｓを整列させて表示させ、かつそれぞれの商品見本Ｓの下方個所に冷温表示Ｈも併せて表示させるものである。また表示制御部３０は、利用者によりディスプレイモニタ７に表示したいずれかの商品見本Ｓの表示個所が押圧されると、ディスプレイモニタ７から与えられた押圧信号を入力処理し、かかる信号に含まれる商品情報を自販機制御部２０に与えるものである。

搬出制御部４０は、自販機制御部２０とデータの送受信が可能な態様で電気的に接続してある。この搬出制御部４０は、一つの自動販売機各部である商品収納ラック３毎に設けてあり、当該商品収納ラック３を構成する複数の機能部品（搬出機構（搬出ソレノイド）４）どうしを互いに関連させてグループ化して使用状況を監視するものである。

かかる搬出制御部４０は、内蔵する記憶部（図示せず）に記憶されたプログラムやデータにしたがって商品収納ラック３の各商品収納通路の下方部に配設された搬出機構４の駆動を制御するもので、駆動処理部４１、カウント部４２、比較部４３及び報知部４４を備えている。かかる図４では、一つの商品収納ラック３の機能部品の使用状況を監視する搬出制御部４０のみを示している。つまり、商品収納ラック３の数だけ搬出制御部４０が存在している。

駆動処理部４１は、自販機制御部２０から動作指令が与えられた場合に、対象となる搬出機構４を駆動させるものである。カウント部４２は、駆動処理部４１を通じて駆動される搬出機構４の累積動作時間を計測するものである。比較部４３は、カウント部４２を通じて計測される累積動作時間と、記憶部に予め記憶された使用寿命に相当する動作保証時間とを比較するものである。報知部４４は、比較部４３を通じて比較された結果、累積動作時間が動作保証時間以上となる場合には、該当する搬出機構４だけでなく、該搬出機構４を備える当該商品収納ラック３を構成するすべての搬出機構（機能部品）４が使用寿命に達したものとして、自販機制御部２０に対して交換を促すものである。

また図４中の符号１８は、リセットスイッチである。リセットスイッチ１８は、各商品収納ラック３に配設された入力手段であり、操作されると、搬出制御部４０にリセット指令を与えるものである。かかるリセット指令が与えられた搬出制御部４０は、カウント部４２を通じて計測している累積動作時間をクリアして「０」にする。つまり、搬出制御部４０は、各搬出機構４の使用状況の監視を初期状態に戻すことになる。

図５は、図４に示した搬出制御部４０が実施する監視制御処理の処理内容を示すフローチャートである。この図５に示した処理を説明しながら、本実施の形態である自動販売機の動作について説明する。

この監視制御処理において搬出制御部４０は、自販機制御部２０から動作指令が与えられた場合（ステップＳ１０１：Ｙｅｓ）には次のような処理を行う。ここではまず自販機制御部２０から動作指令が与えられる場合について説明する。待機状態において表示制御部３０は、図３に示すように複数種類の商品見本Ｓを整列させて表示させ、かつそれぞれの商品見本Ｓの下方個所に冷温表示Ｈも併せて表示させている。そして利用者により、ディスプレイモニタ７の購入したい商品に相当する商品見本Ｓの表示個所が押圧されると、表示制御部３０がディスプレイモニタ７から与えられた押圧信号を入力し、かかる信号に含まれる商品情報を自販機制御部２０に与える。自販機制御部２０では、リーダライタ１１を通じて利用者が保持する記録媒体（ＩＣカードや携帯電話等）との間で決済処理が行われたことを条件に、搬出制御部４０に動作指令を与える。

動作指令が与えられた搬出制御部４０は、駆動処理部４１を通じて該当する搬出機構（搬出ソレノイド）４、すなわち選択された商品を収納する商品収納通路の下方部に設けられた搬出機構（搬出ソレノイド）４を駆動させる（ステップＳ１０２）とともに、カウント部４２を通じて当該搬出機構４の累積動作時間を計測する（ステップＳ１０３）。

累積動作時間を計測した搬出制御部４０は、比較部４３を通じて累積動作時間が記憶部に記憶される使用寿命としての動作保証時間以上であるか否かを比較し（ステップＳ１０４）、累積動作時間が動作保証時間未満である場合には（ステップＳ１０４：Ｎｏ）、当該搬出機構４が使用寿命に達しておらず、搬出制御部４０は、その後に手順をリターンさせて今回の処理を終了する。

一方、累積動作時間が動作保証時間以上となる場合には（ステップＳ１０４：Ｙｅｓ）、搬出制御部４０は、報知部４４を通じて、該当する搬出機構４だけでなく、該搬出機構４を備える当該商品収納ラック３を構成するすべての搬出機構（機能部品）４が使用寿命に達したものとして、自販機制御部２０に対して交換を報知し（ステップＳ１０５）、その後に手順をリターンさせて今回の処理を終了する。

以上説明したように、本実施の形態の自動販売機においては、搬出制御部４０が、一つの商品収納ラック３における搬出機構４どうしを互いに関連させてグループ化して監視を行っている。そして、当該商品収納ラック３における搬出機構４のいずれかの累積動作時間が動作保証時間以上になると、当該搬出機構４だけでなく、当該商品収納ラック３を構成するすべての搬出機構４が使用寿命に達したものとして各搬出機構４の交換を促している。

これによれば、一つの商品収納ラック３において使用寿命に達した搬出機構４を個別に交換を促す従来の自動販売機に比べて、販売動作を停止する回数を低減させることができ、販売機会の損失を低減できる。従って、互いに関連して一つの自動販売機各部を構成している機能部品どうしを一括して交換することにより、販売機会の損失を抑制することができる。

また、上記自動販売機によれば、リセットスイッチ１８が操作されることにより搬出制御部４０による搬出機構４の使用状況の監視を初期状態に戻すことができるので、該当する商品収納ラック３のすべての搬出機構４を交換した後にリセットスイッチ１８が操作されることにより、交換後からの動作時間を正確に把握することが可能になり、製品管理上極めて優位なものとなる。

更に、上記自動販売機によれば、該当する商品収納ラック３のすべての搬出機構４の交換が可能になるので交換回数の低減化を図ることができる。

以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、種々の変更を行うことができる。

上述した実施の形態においては、商品収納ラック３を自動販売機各部とし、搬出機構４を一つの自動販売機各部を構成する機能部品として説明したが、本発明はこれに限られるものではない。

また上述した実施の形態では、リセットスイッチ１８を操作されることにより累積動作時間をクリアしていたが、本発明では搬出機構（機能部品）を交換することによりＩＤが変更されると、累積動作時間をクリアするようにしても良い。

また上述した実施の形態では、搬出機構４の累積動作時間を計測して使用寿命に達したか否かを判断していたが、本発明では機能部品の累積動作回数を計測して使用寿命に達したか否かを判断しても良い。

以上のように、本発明に係る自動販売機は、例えば缶入り飲料やペットボトル入り飲料等の商品を販売するのに有用である。

１ 本体キャビネット
３ 商品収納ラック
４ 搬出機構
６ｂ 外扉
７ ディスプレイモニタ
１０ 一体表示器
１１ リーダライタ
１４ 硬貨処理機
１６ 紙幣処理機
１８ リセットスイッチ
２０ 自販機制御部
２１ メモリ
３０ 表示制御部
４０ 搬出制御部
４１ 駆動処理部
４２ カウント部
４３ 比較部
４４ 報知部
Ｓ 商品見本
Ｈ 冷温表示

Claims (2)

1. 自動販売機各部を構成する各機能部品の使用状況を監視する制御手段を備えた自動販売機において、
   前記制御手段は、一つの自動販売機各部を構成する機能部品どうしを互いに関連させてグループ化して監視し、グループ化した機能部品のいずれかが予め設定された使用寿命に達すると、当該機能部品、並びにこれに関連した各機能部品の交換を促すことを特徴とする自動販売機。
2. 前記制御手段は、入力手段を通じてリセット指令が与えられた場合、該リセット指令により指定された一つの自動販売機各部を構成する各機能部品の使用状況の監視を初期状態に戻すことを特徴とする請求項１に記載の自動販売機。

Images