JP2011112097A - 車両用デファレンシャル切替装置 - Google Patents

車両用デファレンシャル切替装置 Download PDF

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Abstract

【課題】溶接時におけるデフケースに対するリングギヤの傾きを抑制する車両用デファレンシャル装置を提供する。
【解決手段】ハウジング内に一軸心CL2まわりに自転可能に設けられた殻状のデフケース50と、そのデフケース50のフランジ部50fと少なくとも周方向360度に渡って溶接されたリングギヤとしての大径傘歯車52とを、備えた車両用デファレンシャル装置34において、デフケース50のフランジ部50fにおける大径傘歯車52との溶接開始部分の厚み寸法が他の部分の厚み寸法よりも肉薄に形成されたものであることから、溶接に際してその肉薄の溶接開始部分をあえて積極的に歪ませることで、デフケース50に対して大径傘歯車52が傾くのを好適に抑制することができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両用デファレンシャル装置に関し、特に、溶接時におけるデフケースに対するリングギヤの傾きを抑制するための改良に関する。
車両の動力伝達経路には、エンジンの動力を前後或いは左右の駆動輪に配分するためのデファレンシャル装置(差動歯車装置)が用いられている。斯かるデファレンシャル装置は、例えば、ハウジングと、外周歯を有してそのハウジング内に設けられたリングギヤと、そのリングギヤと一体的に設けられて一軸心まわりに回転する殻状のデフケースと、そのデフケース内においてそのデフケースに固定されたピニオンシャフトにより前記一軸心と直交する軸心まわりに回転可能に支持されたピニオンギヤと、上記デフケース内においてそのピニオンギヤを介在させた状態で相対向し且つ前記一軸心まわりに相対回転可能に設けられた一対のサイドギヤとを備えて構成される。
上記デファレンシャル装置において、上記デフケースとリングギヤとを溶接により固設する技術が知られている(特許文献1を参照)。斯かる技術においては、上記デフケースとリングギヤとが少なくとも周方向360度に渡って例えば外周側からのレーザ溶接等により相互に固定される。
欧州特許第1719572号明細書等
しかし、前記従来の技術では、固定を確かなものとするために周方向360度以上に渡って前記デフケースとリングギヤとの溶接が行われる場合が多いが、そのような溶接においては溶接開始部分が最後にもう一度入熱されることから、その熱によってリングギヤが歪む等して前記デフケースに対してそのリングギヤが傾くおそれがあった。そのようにデフケースに対してリングギヤが傾いた場合、個内で歯当たり位置が変化することによりNV性能の悪化やギヤ強度の低下といった不具合を引き起こすことが考えられる。このため、溶接時におけるデフケースに対するリングギヤの傾きを抑制する技術の開発が求められていた。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、溶接時におけるデフケースに対するリングギヤの傾きを抑制する車両用デファレンシャル装置を提供することにある。
斯かる目的を達成するために、本発明の要旨とするところは、ハウジング内に一軸心まわりに自転可能に設けられた殻状のデフケースと、そのデフケースのフランジ部と少なくとも周方向360度に渡って溶接されたリングギヤとを、備えた車両用デファレンシャル装置であって、前記デフケースのフランジ部における前記リングギヤとの溶接開始部分の厚み寸法が他の部分よりも肉薄に形成されていることを特徴とするものである。
このようにすれば、ハウジング内に一軸心まわりに自転可能に設けられた殻状のデフケースと、そのデフケースのフランジ部と少なくとも周方向360度に渡って溶接されたリングギヤとを、備えた車両用デファレンシャル装置であって、前記デフケースのフランジ部における前記リングギヤとの溶接開始部分の厚み寸法が他の部分よりも肉薄に形成されたものであることから、溶接に際してその肉薄の溶接開始部分をあえて積極的に歪ませることで、前記デフケースに対してリングギヤが傾くのを好適に抑制することができる。すなわち、溶接時におけるデフケースに対するリングギヤの傾きを抑制する車両用デファレンシャル装置を提供することができる。
本発明の一実施例である車両用デファレンシャル装置を備えた前置エンジン後輪駆動型車両の動力伝達装置を説明する図である。 図1の動力伝達装置に備えられた終減速装置の構成を説明するためにその軸心を含む面で切断して示す断面図である。 本発明の一実施例である車両用デファレンシャル装置におけるデフケース及び大径傘歯車の構成を詳しく説明する図である。 従来の技術によるデフケースに対する大径傘歯車の溶接に係る問題点を説明する図である。 本実施例の車両用デファレンシャル装置に加えられた改良点について説明する図であり、図3におけるデフケースのV-V視断面図である。 本実施例の車両用デファレンシャル装置に加えられた改良点について説明するためにフランジ部に対する大径傘歯車の固設部分を詳しく説明する図であり、図5におけるVI-VI視断面図に相当するものである。 本実施例の車両用デファレンシャル装置に加えられた改良点について説明するためにフランジ部に対する大径傘歯車の固設部分を詳しく説明する図であり、図5におけるVII-VII視断面図に相当するものである。
以下、本発明の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施例である車両用デファレンシャル装置34を備えた前置エンジン後輪駆動(フロントエンジン・リアドライブ:FR)型車両の動力伝達装置10を説明する図である。この動力伝達装置10は、駆動力源であるエンジン12と、左右一対の前輪車軸18l、18rと、左右一対の前輪20l、20rと、上記エンジン12から出力される回転を変速するための自動変速機22と、その自動変速機22の出力軸から出力される駆動力を伝達するためのプロペラシャフト24と、後輪用駆動力分配装置として機能する終減速装置26と、その終減速装置26により分配された駆動力を伝達するための左右一対の後輪車軸28l、28rと、その後輪車軸28l、28rを介して駆動力が伝達される左右一対の後輪30l、30rとを、備えて構成されている。
上記エンジン12は、例えば、気筒内噴射される燃料の燃焼によって駆動力を発生させるガソリンエンジン或いはディーゼルエンジン等の内燃機関である。また、上記自動変速機22は、例えば、上記エンジン12から入力される回転を所定の変速比γで減速或いは増速して出力する有段式の自動変速機(オートマチックトランスミッション)であり、前進変速段、後進変速段、及びニュートラルのうち何れかが選択的に成立させられ、それぞれの変速比γに応じた速度変換が成される。なお、この自動変速機22の入力軸は、図示しないトルクコンバータ等を介して上記エンジン12の出力軸に連結されている。
図2は、前記終減速装置26の構成を説明するためにその軸心を含む面で切断して示す断面図である。この図2に示すように、前記終減速装置26は、減速機32と、本発明の一実施例である車両用デファレンシャル装置(差動装置)34と、それら減速機32及びデファレンシャル装置34を収容するハウジング40とを、備えて構成されており、前記エンジン12から自動変速機22及びプロペラシャフト24を介して伝達された回転が上記減速機32によって減速された後、上記デファレンシャル装置34により左右の相対回転を許容しつつ前記一対の後輪車軸28l、28rへ伝達されるようになっている。
前記終減速装置26は、上記ハウジング40内に、そのハウジング40との間に一対の円錐ころ軸受42を介してそのハウジング40に対する回転可能(自転可能)に支持され、前記プロペラシャフト24の軸端に図示しない自在継手を介して一端部が連結され且つ他端部に小径傘歯車44を備えたデフ入力軸46と、そのデフ入力軸46の軸心CL1と直交する軸心CL2まわりに回転可能(自転可能)に上記ハウジング40との間に一対の円錐ころ軸受48を介して支持された例えば鋳鉄製のデフケース(デファレンシャルケース)50と、そのデフケース50の外周部に突き出して形成されたフランジ部50fに溶接によって固定された、上記小径傘歯車44と噛み合う大径傘歯車52と、上記デフケース50に両端部が支持され、そのデフケース50の回転軸心CL2に直交する姿勢でノックピン54によりそのデフケース50に固定されたピニオンシャフト56と、そのピニオンシャフト56を挟んで相対向する状態で、上記デフケース50によってその軸心CL2まわりに回転可能(自転可能)に支持された一対のサイドギヤ58l、58rと、上記ピニオンシャフト56が貫通させられることによってそのピニオンシャフト56により回転可能(自転可能)に支持されて一対のサイドギヤ58l、58rとそれぞれ噛み合う一対のピニオンギヤ60とを、備えている。すなわち、本実施例のデファレンシャル装置34においては、上記大径傘歯車52が上記デフケース50のフランジ部50fに固設されたリングギヤに対応する。
また、図2に示すように、前記一対の後輪車軸28l、28rの軸端は、上記デフケース50にその軸心CL2方向に形成された一対の貫通穴50l、50rに摺動可能に嵌合され、且つ上記一対のサイドギヤ58l、58rにスプライン嵌合されることにより連結されている。また、それぞれ環状を成す一対のワッシャ(座金)62が上記一対のサイドギヤ58l、58rの端面とそれを支持するデフケース50の貫通穴50l、50rの内側開口縁との間に介挿されている。また、部分球面状であって中央に上記ピニオンシャフト56を通す穴を有する凸円板状のワッシャ(座金)64が、上記一対のピニオンギヤ60の外周側端面とデフケース50の内壁面との間に介挿されている。斯かるワッシャ62、64は、耐磨耗性を有する金属、例えば鉛基或いはSn基の軸受メタルや、必要に応じてその合金にバネ性をさらに加えた金属により構成されている。
以上のように構成された終減速装置26では、前記デフ入力軸46の小径傘歯車44と、その小径傘歯車44と噛み合う前記大径傘歯車52とによって前記減速機32が構成されており、前記デフ入力軸46の回転が減速させられて前記デフケース50に伝達される。また、前記デフケース50、一対のサイドギヤ58l、58r、及びピニオンシャフト56により回転可能に支持されたピニオンギヤ60等によって、前記デファレンシャル装置34が構成されており、前記デフケース50に入力された回転がそのデファレンシャル装置34を介して前記一対の後輪車軸28l、28rへ伝達される。なお、前記小径傘歯車44及び大径傘歯車52には、好適には、ハイポイドギヤとまがり歯傘歯車とが用いられる。
図3は、前記デファレンシャル装置34におけるデフケース50及び大径傘歯車52の構成を詳しく説明する図である。この図3に示すように、前記デフケース50の外周側には、そのデフケース50の回転軸心CL2を中心とする環状の鍔部であるフランジ部50fが外周に向かい突出して設けられている。また、そのフランジ部50fにおける前記大径傘歯車52が固設される側の面は環状の平面部50pとされている一方、その大径傘歯車52における前記フランジ部50に固設される側の面がその平面部50pに対応する環状の平面部52pとされている。前記デファレンシャル装置34の製造においては、例えば、前記デフケース50(フランジ部50f)の平面部50pと大径傘歯車52の平面部52pとが略当接させられた状態で外周側からレーザ溶接等が行われることにより、前記デフケース50に対して大径傘歯車52が固設される。この溶接は、少なくとも前記デフケース50の回転軸心CL2を中心とする周方向360度(すなわち全周)に渡って行われ、通常は固定を確かなものとするために365〜370度程度に渡って(すなわち溶接開始に係る部分が5〜10度程度重複して)行われる。
図4は、従来の技術による前記デフケース50に対する大径傘歯車52の溶接に係る問題点を説明する図である。上述のように、前記デフケース50のフランジ部50fに対する前記大径傘歯車52の溶接においては、例えばそのフランジ部50fの平面部50pと大径傘歯車52の平面部52pとが略当接させられた状態で前記軸心CL2を中心とする周方向360度以上に渡って外周側からのレーザ溶接が行われ、それらフランジ50fと大径傘歯車52との間に溶込み領域66が形成される。そして、溶接開始に係る部分は5〜10度程度重複して溶接が行われる。すなわち、溶接開始部分は最後にもう一度入熱される。従来の技術では、この溶接開始部分に重複して入熱が行われることにより前記大径傘歯車52が前記デフケース50(フランジ部50f)に対して傾き、その状態で溶接が進んでいくことで最終的に前記フランジ部50fの平面部50pに対して大径傘歯車52が傾いた状態で固設されるおそれがあった。そのようにデフケース50のフランジ部平面に対して前記大径傘歯車52が傾いている場合、個内で歯当たり位置が変化する。それにより、噛み合い伝達誤差が悪化してNV性能が悪化したり、歯先歯当たりとなってギヤ強度が低下する等の不具合が引き起こされる。
図5乃至図7は、上記従来の技術における不具合を解消するために本実施例のデファレンシャル装置34に加えられた改良点について説明する図であり、図5は図3におけるデフケース50のV-V視断面図である。また、図6及び図7は前記フランジ部50fに対する前記大径傘歯車52の固設部分を詳しく説明する図であり、図5におけるVI-VI視断面図及びVII-VII視断面図にそれぞれ相当するものである。これらの図に示すように、本実施例のデファレンシャル装置34においては、前記デフケース50のフランジ部50fのうち一部の厚み寸法が他の部分よりも肉薄に形成されている。すなわち、該当する部分における前記大径傘歯車52の固設される側の逆側すなわち前記平面部50pに対する裏側が、図7に破線で示すように切り欠かれて(掘り下げられて)おり、その部分のフランジ部50fの厚み寸法t2が図6に示す他の部分のフランジ部50fの厚み寸法t1よりも薄手に(t1>t2となるように)構成されている。この厚み寸法が肉薄に形成された部分は、前記デフケース50のフランジ部50fに対する前記大径傘歯車52の溶接の開始位置すなわち全周に渡って溶接が行われた最後に重複して溶接(入熱)が行われる溶接開始部分50sに相当し、例えば前記デフケース50の軸心CL2を中心とする中心角θ=5〜10度程度の範囲に対応する部分である。
上述したような本実施例の構成においては、前記フランジ部50fにおける溶接開始部分50sが肉薄に形成されており他の部分に比べて剛性が低く、且つ前記デフケース50のフランジ部50fに対する前記大径傘歯車52の溶接に際してその溶接開始部分50sに重複して入熱が行われることから、実際の溶接においてはその溶接開始部分50sが他の部分に比べて大きく歪むことになる。そのようにあえて上記溶接開始部分50sを積極的に歪ませることで前記フランジ部50fの平面部50pに対する前記大径傘歯車52の傾きを抑え、設計通りにそのフランジ部50fに対して前記大径傘歯車52を固設することができる。換言すれば、上記溶接開始部分50sに対応するフランジ部50fの厚み寸法t2としては、他の部分におけるフランジ部50fの厚み寸法t1や溶接に係る熱量等との兼ね合いにおいて、前記デフケース50のフランジ部50fに対する前記大径傘歯車52の溶接の結果としてそれらが設計通りに固設されるように実験的に求められた値が採用される。
このように、本実施例によれば、ハウジング40内に一軸心CL2まわりに自転可能に設けられた殻状のデフケース50と、そのデフケース50のフランジ部50fと少なくとも周方向360度に渡って溶接されたリングギヤとしての大径傘歯車52とを、備えた車両用デファレンシャル装置34において、前記デフケース50のフランジ部50fにおける前記大径傘歯車52との溶接開始部分50sの厚み寸法t2が他の部分の厚み寸法t1よりも肉薄に形成されたものであることから、溶接に際してその肉薄の溶接開始部分50sをあえて積極的に歪ませることで、前記デフケース50に対して大径傘歯車52が傾くのを好適に抑制することができる。すなわち、溶接時におけるデフケース50に対する大径傘歯車52の傾きを抑制する車両用デファレンシャル装置34を提供することができる。
以上、本発明の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、更に別の態様においても実施される。
例えば、前述の実施例においては、前記デフケース50のフランジ部50fに対する前記大径傘歯車52の溶接に際して重複して溶接が行われる部分に相当する溶接開始部分50sの厚み寸法t2が他の部分の厚み寸法t1より肉薄に形成された構成例を説明したが、この溶接開始部分50sは必ずしも厳密に溶接に際しての重複溶接部分に一致するものでなくともよい。すなわち、前記デフケース50のフランジ部50fに対する前記大径傘歯車52の溶接に際して最初に入熱される部分を含む前記フランジ部50fの一部範囲が他の部分よりも肉薄に形成されたものであれば、本発明の一応の効果を奏する。
また、前述の実施例においては、前記デフケース50のフランジ部50fに対する前記大径傘歯車52の溶接は外周側からのレーザ溶接により行われるものであったが、十分な強度が得られるのであれば他の形態の溶接例えば電子ビーム溶接等により前記デフケース50のフランジ部50fに対する前記大径傘歯車52の固設が行われるものであってもよい。
また、前述の実施例において、前記デファレンシャル装置34を含む終減速装置26はFR型車両に搭載されたものであったが、FF型車輌や4輪駆動型車両等の他の駆動方式の車両に搭載された装置にも本発明は好適に適用される。
また、前述の実施例において、前記動力伝達装置10は、前記エンジン12から左右1対の後輪30l、30rに至る動力伝達経路に前記有段式自動変速機22が設けられていたが、これに替えて手動変速機や無段変速機が設けられたものであってもよい。
また、前述の実施例において、前記デファレンシャル装置34は、前記ピニオンシャフト56により回転可能に支持された一対のピニオンギヤ60を備えるものであったが、それらピニオンギヤ60の数は必ずしも2個でなくてもよい。例えば、前記ピニオンシャフト56が三叉状或いは十文字状であれば3個或いは4個のピニオンギヤ60が備えられ得る。
その他、一々例示はしないが、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変更が加えられて実施されるものである。
34:車両用デファレンシャル装置
40:ハウジング
50:デフケース
50f:フランジ部
50s:溶接開始部分
52:大径傘歯車(リングギヤ)
CL2:軸心

Claims (1)

  1. ハウジング内に一軸心まわりに自転可能に設けられた殻状のデフケースと、該デフケースのフランジ部と少なくとも周方向360度に渡って溶接されたリングギヤとを、備えた車両用デファレンシャル装置であって、
    前記デフケースのフランジ部における前記リングギヤとの溶接開始部分の厚み寸法が他の部分よりも肉薄に形成されていることを特徴とする車両用デファレンシャル装置。
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