JP2011111871A - 鋼管矢板の継手構造および鋼管矢板基礎 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】雌型継手5および雄型継手6にL−L継手の構造を採用したことで、継手部3における主充填空間Aや第1および第2の副充填空間B,Cの土砂の掘削を確実に行うことができ、かつ空間A,B,C内部の洗浄を確実に行うことができ、さらに空間A,B,C内部への充填材7の充填を密実に行うことができる。さらに、雄型継手6の隅角部に貫通孔64が形成されていることで、一方および他方の鋼管矢板2A,2B同士が圧縮嵌合状態になったとしても、第1および第2の副充填空間B,Cに充填材7を確実に充填させることができる。
【選択図】図2
Description
また、P−P継手の他に鋼管矢板の継手構造としては、軸方向にスリットを有する継手鋼管とT形鋼からなるT型の雄継手とを互いに嵌合させて鋼管矢板を連結するP−T継手や、間隔をおいて平行に内向きに設置される一対のL形鋼による雌継手と、1つのT形鋼からなる雄継手とを互いに嵌合させて鋼管矢板を連結するL−T継手などが用いられることもある。
先ず、P−P継手の場合には、継手相互が嵌合した状態の嵌合継手部に3つの空間が形成されるために、継手嵌合後に狭隘な継手部の各空間で土砂掘削や洗浄、モルタル充填等の各作業を行う必要がある。このことから、継手部の確実な洗浄および密実にモルタル充填を行うことが困難であり、品質が不安定になる可能性があることから、モルタルの付着強度が十分に確保されず、継手部のせん断耐力が確実に発揮できない可能性がある。
また、P−T継手やL−T継手においても、P−P継手の場合と同様に、継手嵌合空間が狭隘であるために、継手部の確実な洗浄および密実なモルタルの充填を行うことは困難であり、品質が不安定になる恐れがあるため、継手部のせん断耐力が確実に発揮できない可能性がある。さらに、P−T継手やL−T継手では、地震や土圧、水圧などにより鋼管矢板に水平力が作用した際に、鋼管矢板間に生じるせん断力が継手部に伝わり継手同士が相対的にずれることで、モルタルと継手との間で相対変位が生じてモルタルが膨張することにより、継手鋼管やL形鋼からなる雌継手が開く方向に変形することから、継手部の継手鋼管やT形鋼とモルタルとの付着力が低減し、継手部のせん断耐力がさらに低下してしまうという不都合も発生する。
特許文献1に記載のL−L継手では、雌型継手と雄型継手における各L型鋼材で挟まれる本管外周面に、複数本の突起付き棒状鋼材を所定間隔で固定することで、モルタルとの付着強度を確実に発揮させることができ、優れたせん断耐力を確実に発揮することができるようになっている。さらに、L型鋼材の脚部長さが建て込み精度を確保するように適切に設定されている継手部であることにより、継手部が適度な嵌合余裕を有しているために、鋼管矢板の建て込み時のガイドとして用いることができ、かつ鋼管矢板の建て込みを高い精度で実施することができるようになっている。そして、嵌合継手内の土砂掘削洗浄およびモルタル等のセメント系常温硬化性材料(充填材)の充填作業に十分な空間を有しているために、嵌合継手内の土砂の掘削を確実に行うことができ、かつ嵌合継手内の洗浄を確実に行うことができ、さらに嵌合継手内への充填材の充填を密実に行うことができる。従って、特許文献1に記載の継手構造では、施工性が飛躍的に向上し、かつ安定した品質になるとともに、鋼管矢板本管の外周面の棒状鋼材により充填材との付着を確実にし、継手部のせん断耐力を向上させることができることから、基礎全体の安定性を向上させることにより鋼管本数の低減や鋼管板厚の減少など、建設コストの削減および施工期間の短縮が実現できるようになっている。
このような構成によれば、脚部とアーム部とが鋭角に交差した雄L型鋼材を用いることで、雌型継手が固定される側の鋼管矢板本管外面と、雄L型鋼材のアーム部との間に形成される空間(第1副充填空間)を拡大することができる。従って、前述のように隣り合う鋼管矢板同士が圧縮嵌合状態になったとしても、第1副充填空間の広さを確保しつつ、前記貫通孔を通して充填材を第1副充填空間に回り込ませることができ、この充填材を介して雄L型鋼材と鋼管矢板本管外面との間でせん断力を伝達することができる。さらに、第1副充填空間に充填材を充填することで、この充填材によって雄L型鋼材の外側へ開く変形を拘束することができ、これにより一対の雄L型鋼材とその間に充填される充填材との付着が確保されることから、継手部のせん断耐力をさらに向上させることができる。
このような構成によれば、雄L型鋼材におけるアーム部の先端を脚部に投影した位置よりも当該脚部の先端側に貫通孔を形成することで、アーム部を斜辺としてアーム部先端から脚部に降ろした垂線を有する直角三角形における脚部がなす辺の範囲に貫通孔が形成されることとなる。従って、一対の鋼管矢板が互いに離れる方向にずれて打設されて雌型継手と雄型継手とが引張嵌合状態となった場合でも、雄L型鋼材のアーム部先端が雌L型鋼材のアーム部に当接して、互いのアーム部間に空間(副充填空間)が確保でき、この空間へ貫通孔を介して充填材を充填することができる。また、雄L型鋼材におけるアーム部先端の投影位置よりも脚部の基端側に貫通孔が形成されないことで、引張嵌合状態となった場合でも、雌L型鋼材よりも外部の地盤側への充填材の流出が防止できる。従って、充填材の無駄をなくすことができるとともに、地盤の汚染を防止しつつ、副充填空間へ確実に充填材を充填することができ、せん断耐力をより確実に向上させることができる。
このような構成によれば、脚部とアーム部とが鋭角に交差した雌L型鋼材を用い、この雌L型鋼材のアーム部先端を雄L型鋼材のアーム部側(先端側)に向けることで、雌L型鋼材による雄L型鋼材の拘束効果を高めて、雄L型鋼材の外側へ開く変形をより確実に拘束することができ、継手部のせん断耐力を確保することができる。特に、側方に変形しようとする雄L型鋼に対し、雄L型鋼が取付けられている脚部からより遠い位置で、雌L型鋼のアーム部が接触するために、アーム長が長くなることによって雄継手の曲げ変形に抵抗するための大きな抵抗モーメントが得られ、雌L型鋼の脚部からアーム部が直角に突出した形状に比べて、雄L型鋼をより効率的に拘束することができる。
さらに、本発明の鋼管矢板の継手構造では、前記隣り合う鋼管矢板本管の中心を結ぶ直線の平行方向に対し、前記一対の雌L型鋼材の脚部同士は、互いの先端側が離れる方向に傾斜して設けられるか、または互いの先端側が近づく方向に傾斜して設けられていることが好ましい。
このような構成によっても、雄L型鋼材や雌L型鋼材の脚部の鋼管矢板本管に対する固定角度を適宜に設定することで、前記副充填空間を拡大して充填材の充填性を高めたり、雌L型鋼材による雄L型鋼材の拘束効果を高めたりすることができ、当該鋼管矢板の設計条件に応じた適切な継手構造を実現することができる。
この際、本発明の鋼管矢板の継手構造では、前記凹凸は、前記一対の雄L型鋼材における前記脚部が互いに対向する側の面に設けられ、前記雌型継手が設けられる鋼管矢板本管の表面における前記雌L型鋼材間に凹凸が設けられていることが好ましい。
このような構成によれば、雌L型鋼材および雄L型鋼材のうちの少なくとも一方、特に、雄L型鋼材における脚部が互いに対向する側の面に凹凸を設けることで、充填材との付着を高めて継手部のせん断耐力をより一層向上させることができる。さらに、雌型継手が設けられる鋼管矢板本管の表面における雌L型鋼材の脚部間に凹凸を設ければ、鋼管矢板本管と充填材との付着を高めて継手部のせん断耐力をさらに一層高めることができる。ここで、前期凹凸は鉄筋を溶接にて取付ける方法や、前記雌L型鋼材および雄L型鋼材や鋼管矢板本管の表面に溶接ビードを盛る方法、前記雌L型鋼材および雄L型鋼材を凹凸のついた鋼板から作製する方法、鋼管矢板本管の表面に凹凸のついた鋼板を溶接で取付ける方法などがある。
このような構成によれば、前述したように、L−L継手の構造を採用したことで、嵌合継手内の土砂の掘削を確実に行うことができ、かつ嵌合継手内の洗浄を確実に行うことができ、さらに嵌合継手内への充填材の充填を密実に行うことができる。従って、施工性が飛躍的に向上し、かつ安定した品質になるとともに、各L型鋼材と充填材との付着を確実にし、継手部のせん断耐力を向上させることができることから、建設コストの削減および施工期間の短縮が実現できる。
なお、第2実施形態以降において、次の第1実施形態で説明する構成部材と同じ構成部材、および同様な機能を有する構成部材には、第1実施形態の構成部材と同じ符号を付し、それらの説明を省略または簡略化する。
図1において、本実施形態の鋼管矢板基礎1は、河川や海岸近傍などに設けられる橋の橋脚を支持する井筒基礎であって、川底や海底の地盤Gに貫入される複数の鋼管矢板2を平面円形に並設するとともに、これらの鋼管矢板2同士を継手部3を介して互いに連結して構成されている。各鋼管矢板2は、図2に示すように、それぞれ円形鋼管(例えば、直径1200mm、軸方向長さ30mの鋼管)からなる鋼管矢板本管4(以下、単に本管4という)と、当該本管4の側面に設けられる雌型継手5と、この雌型継手5の反対側の側面に設けられる雄型継手6とを有して構成されている。そして、継手部3は、隣り合って打設される一対の鋼管矢板2のうち、一方(図2における下側)の鋼管矢板2Aの雌型継手5と、他方(図2における上側)の鋼管矢板2Bの雄型継手6とが互いに嵌合するとともに、嵌合した雌型継手5および雄型継手6で構成される空間A,B,Cにモルタル等のセメント系常温硬化性充填材7(以下、単に充填材7という)を充填することで、鋼管矢板2A,2B同士を連結するように構成されている。
次に、本発明の第2実施形態に係る鋼管矢板の継手構造を図4に基づいて説明する。
本実施形態の継手構造は、前記第1実施形態と比較して、雄型継手6の雄L型鋼材60の形態が相違するものの、他の構成は第1実施形態と略同一である。以下、相違点について詳しく説明する。
図4において、雄L型鋼材60は、脚部61とアーム部62との交差角度θ1が鋭角に形成されている。ここで、脚部61は、隣り合う鋼管矢板本管4の中心を結ぶ直線Xと平行に設けられ、アーム部62は、脚部61の先端から外方かつ他方の鋼管矢板2B側に傾斜して設けられている。このような交差角度θ1としては、45°以上90°未満であればよいが、70°±10°の範囲に設定されていることが好ましく、アーム部62が一方の鋼管矢板2Aの本管4から離れる方向に延びて形成されていることで、第1副充填空間Bを拡大することができ、第1副充填空間Bへの充填材7の充填性を高めることができる。さらに、第1副充填空間Bに洗浄用のホースや鋼パイプを挿通させる場合でも、これらを挿通させやすくなるとともに、一方および他方の鋼管矢板2A,2B同士が圧縮嵌合の状態になっても、ホースや鋼パイプの圧迫や破損を防止することができる。さらに、第1副充填空間Bに施工前に予め止水用のシール材として扁平状のゴムチューブや止水ホース、シール材等を設ける場合に、一方および他方の鋼管矢板2A,2B同士が圧縮嵌合の状態になっても、ゴムチューブや止水ホース、シール材等の圧迫や破損を防止することができる。また、ゴムチューブや止水ホースは継手空間洗浄後に加圧することで膨張し、シール材は水等と反応して膨張し、空間を密閉することで高い止水性を獲得することが可能である。
次に、本発明の第3実施形態に係る鋼管矢板の継手構造を図5に基づいて説明する。
本実施形態の継手構造では、前記第2実施形態の雄L型鋼材60に加えて、雌型継手5の雌L型鋼材50においても、脚部51とアーム部52との交差角度θ2が鋭角に形成されている。ここで、脚部51は、隣り合う鋼管矢板本管4の中心を結ぶ直線Xと平行に設けられ、アーム部52は、脚部51の先端から内方かつ一方の鋼管矢板2A側に傾斜して設けられている。このような交差角度θ2としては、45°以上90°未満であればよいが、70°±10°の範囲に設定されていることが好ましく、アーム部52が一方の鋼管矢板2Aの本管4に近づく方向、つまり雄L型鋼材60のアーム部62に近づく方向に延びて形成されていることで、雄L型鋼材60の開く方向への変形を拘束することができる。この場合、第2副充填空間Cが狭くなるものの、雌L型鋼材50のアーム部52が雄L型鋼材60のアーム部62に近づくことで、雄L型鋼材60に対する拘束効果を高めることができ、主充填空間Aの充填材7と雄L型鋼材60の脚部61との付着を確実にしてせん断耐力を確保することができる。
次に、本発明の第4実施形態に係る鋼管矢板の継手構造を図6に基づいて説明する。
本実施形態の継手構造では、前記第3実施形態と同様に、雌L型鋼材50および雄L型鋼材60の各々の脚部51,61とアーム部52,62とが鋭角に形成されるとともに、各々の脚部51,61が、隣り合う鋼管矢板本管4の中心を結ぶ直線Xに対して傾斜して設けられている。すなわち、一対の雌L型鋼材50の各脚部51は、互いの先端側が近づく方向に傾斜し、この直線Xに対する傾斜角度θ3としては、5°以上25°以下であればよいが、10°±5°の範囲に設定されていることが好ましい。また、一対の雄L型鋼材60の各脚部61は、互いの先端側が離れる方向に傾斜し、この直線Xに対する傾斜角度θ4としては、5°以上25°以下であればよいが、10°±5°の範囲に設定されていることが好ましい。このように雌L型鋼材50および雄L型鋼材60の各々の脚部51,61が傾斜して設けられていることで、第1副充填空間Bをより一層拡大することができ、第1副充填空間Bへの充填材7の充填性を高めることができる。
次に、本発明の第5実施形態に係る鋼管矢板の継手構造を図7に基づいて説明する。
本実施形態の継手構造では、前記第4実施形態と同様に、雌L型鋼材50および雄L型鋼材60の各々の脚部51,61とアーム部52,62とが鋭角に形成されるとともに、雌L型鋼材50の脚部51が第4実施形態と同様に傾斜して設けられている。一方、雄L型鋼材60の脚部61は、隣り合う鋼管矢板本管4の中心を結ぶ直線Xに対し、互いの先端側が近づく方向に傾斜して設けられ、この直線Xに対する傾斜角度θ4としても、5°以上25°以下であればよいが、10°±5°の範囲に設定されていることが好ましい。このように雄L型鋼材60の脚部61が互いに近づく方向に傾斜して設けられていることで、第1副充填空間Bの広さを確保して充填材7の充填性を高めつつ、雌L型鋼材50の脚部51の鋼管矢板本管4への固定位置の間隔寸法Lを第4実施形態と比較して短縮することができる。
例えば、前記実施形態では、橋脚の基礎として用いられる鋼管矢板基礎1について説明したが、本発明における鋼管矢板基礎は、橋脚に限らず、任意の構造物を支持する基礎として利用することが可能である。また、本発明の鋼管矢板の継手構造は、鋼管矢板基礎に限らず、土留め壁や護岸構造、地下構造物用連壁など任意の構造として利用可能であり、その用途は特に限定されるものではない。
また、前記第4、5実施形態では、雌型継手5における雌L型鋼材50の脚部51の先端側が互いに近づく方向に傾斜して設けられた例を説明したが、雌L型鋼材50の脚部51が互いに平行に設けられていてもよく、脚部51の先端側が互いに離れる方向に傾斜して設けられていてもよい。その場合に、雄L型鋼材60の各脚部61が互いに平行に設けられていてもよく、脚部61の先端側が近づく方向または離れる方向に傾斜して設けられていてもよい。
すなわち、図9において、雄L型鋼材60の脚部61とアーム部62とが交差角度θ1で鋭角に交差し、アーム部62先端を脚部61に直角に投影した位置よりも脚部61の先端側に貫通孔64が形成されている。従って、図に示すように、一対の鋼管矢板本管4同士が互いに離れる方向に打設された引張嵌合状態となった場合でも、アーム部62先端が雌L型鋼材50のアーム部52に当接することで、この当接位置よりも鋼管矢板本管4同士が離れることがなく、すなわち、図9に一点鎖線Dで表す位置よりも貫通孔64が一方の鋼管矢板2A側に位置するようになっている。そして、アーム部62先端が雌L型鋼材50のアーム部52に当接することで、雄L型鋼材60の脚部61およびアーム部62と雌L型鋼材50のアーム部52とで囲まれた第2副充填空間Cを確保でき、第2副充填空間Cへの充填材7の充填性を高めることができる。さらに、貫通孔64が第2副充填空間Cの範囲から外れることがないので、引張嵌合状態となった場合でも、雌L型鋼材50よりも外部の地盤側への充填材7の流出が防止できる。従って、充填材7の無駄をなくすことができるとともに、地盤の汚染を防止しつつ、第2副充填空間Cへ確実に充填材7を充填することができ、継手部のせん断耐力をより確実に向上させることができる。
従って、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
Claims (9)
- 互いに隣り合って打設される一対の鋼管矢板本管のうち一方の雌型継手と他方の雄型継手との嵌合によって当該鋼管矢板本管同士を連結する鋼管矢板の継手構造であって、
前記雌型継手は、前記一方の鋼管矢板本管の外面に脚部が固定された一対の雌L型鋼材を有するとともに、当該一対の雌L型鋼材のアーム部が互いに近づく内向きに配置されて構成され、
前記雄型継手は、前記他方の鋼管矢板本管の外面に脚部が固定された一対の雄L型鋼材を有するとともに、当該一対の雄L型鋼材のアーム部が互いに離れる外向きに配置されて構成され、
前記雄L型鋼材における前記脚部とアーム部とが交差する隅角部には、当該雄L型鋼材を貫通する貫通孔が形成されていることを特徴とする鋼管矢板の継手構造。 - 請求項1に記載の鋼管矢板の継手構造において、
前記雄L型鋼材における前記脚部とアーム部とが鋭角に交差して当該雄L型鋼材が形成されていることを特徴とする鋼管矢板の継手構造。 - 請求項2に記載の鋼管矢板の継手構造において、
前記雄L型鋼材の貫通孔は、前記アーム部の先端を前記脚部に投影した位置よりも当該脚部の先端側に形成されていることを特徴とする鋼管矢板の継手構造。 - 請求項1から請求項3のいずれかに記載の鋼管矢板の継手構造において、
前記雌L型鋼材における前記脚部とアーム部とが鋭角に交差して当該雌L型鋼材が形成されていることを特徴とする鋼管矢板の継手構造。 - 請求項1から請求項4のいずれかに記載の鋼管矢板の継手構造において、
前記隣り合う鋼管矢板本管の中心を結ぶ直線の平行方向に対し、前記一対の雄L型鋼材の脚部同士は、互いの先端側が離れる方向に傾斜して設けられるか、または互いの先端側が近づく方向に傾斜して設けられていることを特徴とする鋼管矢板の継手構造。 - 請求項1から請求項5のいずれかに記載の鋼管矢板の継手構造において、
前記隣り合う鋼管矢板本管の中心を結ぶ直線の平行方向に対し、前記一対の雌L型鋼材の脚部同士は、互いの先端側が離れる方向に傾斜して設けられるか、または互いの先端側が近づく方向に傾斜して設けられていることを特徴とする鋼管矢板の継手構造。 - 請求項1から請求項6のいずれかに記載の鋼管矢板の継手構造において、
前記雌L型鋼材および雄L型鋼材のうち、少なくとも一方の表面に凹凸が設けられていることを特徴とする鋼管矢板の継手構造。 - 請求項7に記載の鋼管矢板の継手構造において、
前記凹凸は、前記一対の雄L型鋼材における前記脚部が互いに対向する側の面に設けられ、前記雌型継手が設けられる鋼管矢板本管の表面における前記雌L型鋼材間に凹凸が設けられていることを特徴とする鋼管矢板の継手構造。 - 請求項1から請求項8のいずれかに記載の鋼管矢板の継手構造によって隣り合う鋼管矢板本管同士が連結されたことを特徴とする鋼管矢板基礎。
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