JP2011111396A - 毛髪化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】毛髪への塗布時の伸びが良く、垂れ落ちがなく安定で、乾燥後にごわつきやべたつきを感じず、髪のまとまり感やツヤ、コンディショニング効果を付与することができる毛髪化粧料を提供する。
【解決手段】次の成分(A)〜(C)
(A)ビニルピロリドン・ビニルイミダゾール・塩化−3−メチル−1−ビニルイミダゾリニウム塩・メタクリル酸共重合体、
(B)室温で液状のジメチコノール、ジメチコン、炭化水素油及び植物油から選ばれる1種又は2種以上の油剤、並びに
(C)ポリエーテル変性シリコーン
を含有する毛髪化粧料。
【選択図】なし

Description

本発明は、毛髪化粧料に関する。
従来、化粧料には、液状、乳液状、ジェル状、クリーム状、スティック状等様々な形態があり、中でも乳液状及びジェル状化粧料は手に取り出しやすい、塗布時に伸ばしやすい等の理由から汎用されてきた。
一般に、このような乳液状及びジェル状化粧料は、カルボキシビニルポリマー等のカルボキシル基含有増粘性高分子を水酸化カリウムやトリエタノールアミン等のアルカリ性物質で中和したもの、或いはセルロース誘導体、グアーガム誘導体等の天然系高分子を配合することにより、粘性を調整している。また、油脂類、炭化水素油、脂肪酸エステル、高級アルコール、シリコーン油等の油性成分を配合することにより、しっとり感やさらさら感等の感触を調整している。
例えば、カルボキシル基含有増粘性高分子に水溶性アルコールと油性成分を配合したジェル状化粧料(例えば、特許文献1、2)や、カルボキシル基含有増粘性高分子にペースト状及び液状の油剤を組み合わせた毛髪化粧料(例えば、特許文献3)は、塗布時の伸びや、べたつき・ツヤ等の感触が良く、保存安定性にも優れるとされている。
一方毛髪化粧料においては、髪のまとまりや落ち着き、ツヤ、コンディショニング効果の向上を目的に、油性成分を配合することが知られている。しかしながら、例えば、上記技術に多量の油性成分を配合すると、油浮きや分離等、化粧料の安定性が損なわれる場合があった。この改善方法としては、カルボキシル基含有増粘性高分子の配合量を増加させ化粧料の粘性を高くする方法、油性成分の分散に適した非イオン性界面活性剤を配合させる方法等が用いられてきた。
特開2002−187814号公報 特開2002−167308号公報 特開2002−370938号公報
しかしながら、上記の方法では、油性成分の安定性は改善するが、同時に化粧料の粘性も高くなるために、塗布時に伸びが悪く、毛髪に均一に塗布できない、乾燥後にごわつきを感じる使用者が多かった。また、伸びを良くするために低粘度にすると、使用時に垂れ落ちが生じ使用しにくい場合があった。
従って、本発明の課題は、塗布時の伸びが良く、垂れ落ちがなく安定で、乾燥後にごわつきやべたつきを感じず、髪のまとまり感やツヤ、コンディショニング効果を付与することができる毛髪化粧料を提供することにある。
本発明者は上記事情に鑑み鋭意研究した結果、(B)液状油と(C)ポリエーテル変性シリコーンに、(A)ビニルピロリドン・ビニルイミダゾール・塩化−3−メチル−1−ビニルイミダゾリニウム塩・メタクリル酸共重合体を組み合せて配合すれば、前記課題が解決した毛髪化粧料が得られることを見出した。
すなわち、本発明は、次の成分(A)〜(C)
(A)ビニルピロリドン・ビニルイミダゾール・塩化−3−メチル−1−ビニルイミダゾリニウム塩・メタクリル酸共重合体、
(B)室温で液状のジメチコノール、ジメチコン、炭化水素油及び植物油から選ばれる1種又は2種以上の油剤、並びに
(C)ポリエーテル変性シリコーン
を含有する毛髪化粧料を提供するものである。
本発明の毛髪化粧料は、塗布時の伸びが良く、垂れ落ちがなく安定で、乾燥後にごわつきやべたつきを感じず、髪にまとまり感やツヤ、コンディショニング効果を付与することができる。
以下、本発明の構成について詳述する。
本発明において、(A)成分のビニルピロリドン・ビニルイミダゾール・塩化−3−メチル−1−ビニルイミダゾリニウム塩・メタクリル酸共重合体は、水に膨潤させることで毛髪化粧料の粘性を上昇させるものである。
(A)成分としては、市販されている原料を使用することができ、例えば、Luvigel Advanced(BASF社製)等が挙げられる。
本発明における(A)成分の好ましい含有量は、毛髪化粧料の総量を基準として0.5〜2.0質量%(以下、単に%と記する)であり、更に好ましくは0.8〜1.8%である。この範囲内であれば、適度な粘性が得られるため、塗布時の伸び、垂れ落ちにくさや安定性、髪のまとまり感、ごわつき感のなさに優れる。
本発明において(B)成分は、室温で液状のジメチコノール、ジメチコン、炭化水素油及び植物油から選ばれる1種又は2種以上の油剤である。尚、室温で液状とは、20〜30℃において流動性を示すことをいう。
ここでジメチコノールとしては、下記一般式(1)で表されるものが挙げられる。
Figure 2011111396
(式中、R1はメチル基又はフェニル基を示し、aは1〜3000の整数を示す。)
上記一般式(1)で示されるジメチコノールとしては、例えば、信越化学工業社製のX−21−5613、X−21−5666、X−21−5849、東レ・ダウコーニング社製の1501FLUID、1503FLUID等が挙げられる。
またジメチコンとしては、下記一般式(2)で表されるものが挙げられる。
Figure 2011111396
(式中、bは1〜3000の整数を示す。)
上記一般式(2)で示されるジメチコンとしては、例えば、信越化学工業社製の
KF−96H 10万cs、30万cs、50万cs、100万cs、或いはモメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製のXF49−601、XF−49−811、XF49−B2317、XF49−B8072等が挙げられる。
また炭化水素油及び植物油としては、流動パラフィン、スクワラン、揮発性イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、水添ポリイソブテン、オリーブ油、ホホバ油、ヤシ油、サフラワー油、ヒマシ油、綿実油等が挙げられる。
これら(B)成分は、単独で配合しても良いし、2種以上を組み合わせて配合しても良いが、その中でも、炭化水素油及び植物油から選ばれる2種以上を組み合わせて配合すると、ごわつき感が改善されるため特に好ましい。
本発明における(B)成分の好ましい含有量は、毛髪化粧料の総量を基準として0.5〜40%であり、更に好ましくは1〜30%である。この範囲内であれば、髪のまとまりやツヤ、コンディショニング効果が得られ、ごわつき感やべたつき感のない優れた感触が得られる。
本発明において、(C)成分のポリエーテル変性シリコーンとしては、具体的には、ペンダント型ポリエーテル変性シリコーン、ABN型ポリエーテル変性シリコーン、末端ポリエーテル変性シリコーン等が挙げられる。その中でもペンダント型ポリエーテル変性シリコーンが特に好ましい。当該ポリエーテル変性には、ポリオキシエチレン変性、ポリオキシプロピレン変性及びポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレン変性が挙げられる。
上記(C)成分は市販のものから入手することが可能であり、例えば、ジメチルシロキサン・メチル(ポリオキシエチレン)シロキサン共重合体としては信越化学工業社製のKF−351A,KF−353A,KF−354A,KF−355A,KF−945A等があり、ジメチルシロキサン・メチル(ポリオキシプロピレン)シロキサン共重合体としては信越化学工業社製のKF−625A等が、ジメチルシロキサン・メチル(ポリオキシプロピレン)シロキサン共重合体としては信越化学工業社製のKF−352A,KF−615A等が挙げられ、ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体としては信越化学工業社製のKF−6011,KF−6015、東レ・ダウコーニング社製のSS−2801,SS−2802,SS−2803,SS−2804,SS−2805,SH3771M,SH3772M,SH3773M,SF3775M、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社製のTSF4440,TSF4441,TSF4445,TSF4446,XF42−B5370等があり、ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)メチルポリシロキサン共重合体としては信越化学工業社製のKF−6012、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社製のTSF4452,XF42−B5371等が、ポリオキシプロピレン・メチルポリシロキサン共重合体としてはモメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社製のTSF4460等が挙げられ、そしてポリシロキサン−ポリオキシアルキレンブロック共重合体であるポリ(オキシエチレン)・ブチレン・メチルポリシロキサン共重合体としては、東レ・ダウコーニング社製のFZ2222,FZ2250,FZ2231,FZ2233等が挙げられる。これらの中でも、東レ・ダウコーニング社製のSS−2802,SS−2804を含む場合が特に好ましい。
本発明において、これらポリエーテル変性シリコーンは、それぞれ単独で用いても良いし、また2種以上を混合して用いても良い。
本発明における(C)成分の好ましい含有量は、毛髪化粧料の総量を基準として0.01〜20%であり、更に好ましくは0.05〜10%である。この範囲内であれば、髪のまとまりやコンディショニング効果が得られ、ごわつき感やべたつき感のない優れた感触が得られる。
本発明の毛髪化粧料には、毛髪に対してトリートメント効果を付与する目的で、そのような効果を有する(D)植物抽出物、アミノ酸及びその誘導体から選ばれる1種又は2種以上を配合することができる。
(D)成分の植物抽出物としては、植物の全草又は葉、根、果実、種子、花のうち1又は2以上を常温、冷却下又は加温下において抽出するか又はソックスレー抽出器等の抽出器を用いて抽出することにより得られる各種溶媒抽出液、その希釈液、その濃縮液、その乾燥末又はペースト状に調製したもの、あるいは植物由来のタンパク質を原料とする加水分解物が挙げられる。その中でも、植物由来のタンパク質を原料とする加水分解物が毛髪へのトリートメント効果に優れており、例えば、大豆、小麦、アーモンド(種子も含む)、ビール粕、トウモロコシ、米(米胚芽、米ヌカも含む)、イモ類等の加水分解物が好ましい。これらの中でも、小麦又は大豆由来のタンパク質の加水分解物が好ましい。また、これらの植物由来タンパク質は、通常数万〜数十万の分子量を有しているものが好ましい。本発明においては、酸、アルカリまたは酵素による加水分解処理や、ゲルろ過や分子膜による精製法を用いて精製して製造される。尚、酵素分解の場合、ペプシン、パンクレアチン、パパイン、プロレザー、サモアーゼなど、一般的に用いられるプロテアーゼ活性を有する酵素を用いることができる。酸、アルカリ分解に関しては、有機、無機いずれの酸、アルカリを用いてもよく、酸加水分解の場合はpH1〜4の範囲、アルカリ加水分解の場合はpH8〜13の範囲が好ましく、分解時の温度、時間は適宜設定することができる。本発明においては、平均分子量200〜2,000の植物性タンパク加水分解物が好ましく、更に平均分子量が300〜1,000の植物性タンパク加水分解物が特に好ましい。この範囲において特に毛髪に対するトリートメント効果の付与に優れている。
また、(D)成分のアミノ酸又はその誘導体としては、例えば、アスパラギン、アスパラギン酸、アラニン、アルギニン、グリシン、グルタミン酸、クレアチン、シスチン、システイン、システイン酸、セリン、タウリン、チロシン、トリプトファン、ピロリドンカルボン酸(PCA)、PCA−Na、プロリン、ロイシンなどのアミノ酸、アセチルアルギニン、アセチルグルタミン、アセチルグルタミン酸、グルタミン酸グルコース、PCAエチル、PCAオクチルドデシル、メチルセリン、ベタイン、N-ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル・2−オクチルドデシル)などのアミノ酸誘導体が挙げられる。これらの中でも、グリシン、アラニン、プロリン、ロイシン、アルギニン、N-ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル・2−オクチルドデシル)、メチルセリン、ベタインが好ましく、特にグリシン、アラニン、プロリン、アルギニン、N-ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル・2−オクチルドデシル)、メチルセリン、ベタインが好ましい。 これら(D)成分は、単独で配合しても良いし、2種以上を組み合わせて配合しても良い。
本発明における(D)成分の好ましい含有量は、毛髪化粧料の総量を基準として0.001〜10%であり、更に好ましくは0.01〜5%である。この範囲内であれば、毛髪にごわつきを与えることなく、優れたコンディショニング効果が得られる。
本発明の毛髪化粧料は、非イオン性界面活性剤を配合すると、上記(B)及び(C)成分が十分に分散され、保存安定性がより優れたものとなる。
非イオン性界面活性剤としては、例えば、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ペンタエリスリトール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンフィトステロール、ポリオキシエチレンフィトスタノール、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンラノリン、ポリオキシエチレンラノリンアルコール、ポリオキシエチレンミツロウ誘導体、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシエチレン脂肪酸アミド、ポリオキシエチレンアルキルフェニルホルムアルデヒド縮合物単一鎖長ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリエーテル変性シリコーン等が挙げられる。これらの中でも、20℃において液状の性状を示すものが好ましく用いられる。具体的には、モノオレイン酸ポリオキシエチレン(5E.O.)グリセリル、モノオレイン酸ジグリセリル、ジオレイン酸ジグリセリル、モノイソステアリン酸ジグリセリル、モノオレイン酸テトラグリセリル、モノオレイン酸ヘキサグリセリル、トリオレイン酸デカグリセリル、モノラウリン酸ソルビタン、モノオレイン酸ソルビタン、モノイソステアリン酸ソルビタン、モノオレイン酸ポリオキシエチエレン(6E.O.)ソルビタン、テトラオレイン酸ポリオキシエチレン(6E.O.)ソルビット、ポリオキシエチレン(10E.O.)ヒマシ油、ポリオキシエチレン(5E.O.)硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン(10E.O.)硬化ヒマシ油、モノオレイン酸ポリエチレングリコール(6E.O.)、ポリオキシエチレン(2E.O.)ラウリルエーテル、ポリオキシエチレン(2E.O.)オレイルエーテル、ポリオキシエチレン(2E.O.)合成アルキルエーテル、ポリオキシエチレン(2E.O.)2級アルキルエーテル、ポリオキシエチレン(1E.O)ポリオキシプロピレン(4E.O.)セチルエーテル、ポリオキシエチレン(2E.O.)ノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン(5E.O.)ノニルフェニルエーテル、モノオレイン酸ポリオキシエチレン(15E.O.)グリセリル、モノラウリン酸ヘキサグリセリル、モノラウリン酸デカグリセリル、モノステアリン酸ポリオキシエチレン(20E.O.)ソルビタン、モノオレイン酸ポリオキシエチレン(20E.O.)ソルビタン、モノイソステアリン酸ポリオキシエチレン(20E.O)ソルビタン、テトラオレイン酸ポリオキシエチレン(60E.O.)ソルビット、ポリオキシエチレン(60E.O.)ヒマシ油、ポリオキシエチレン(60E.O.)硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン(80E.O.)硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン(100E.O.)硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン(20E.O.)フィトステロール、ポリオキシエチレン(30E.O.)フィトステロール、ポリオキシエチレン(25E.O.)フィトスタノール、ポリオキシエチレン(30E.O.)コレスタノール、モノステアリン酸ポリエチレングリコール(20〜60E.O.)、ポリオキシエチレン(9E.O.)ラウリルエーテル、ポリオキシエチレン(15E.O.)セチルエーテル、ポリオキシエチレン(20E.O.)セチルエーテル、ポリオキシエチレン(25E.O.)セチルエーテル、ポリオキシエチレン(20E.O.)ステアリルエーテル、ポリオキシエチレン(10E.O.)オレイルエーテル、ポリオキシエチレン(20E.O.)オレイルエーテル、ポリオキシエチレン(20E.O.)ベヘニルエーテル、ポリオキシエチレン(30E.O.)ベヘニルエーテル、ポリオキシエチレン(10E.O.)合成アルキルエーテル、ポリオキシエチレン(12E.O.)2級アルキルエーテル、ポリオキシエチレン(20E.O.)ポリオキシプロピレン(4P.O.)セチルエーテル、ポリオキシエチレン(10E.O.)ノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン(30E.O.)ラノリン、ポリオキシエチレン(10E.O.)ラノリンアルコール、ポリオキシエチレン(20E.O.)ラノリンアルコール等が挙げられる。
これらは、それぞれ単独で用いることもできるし、2種以上を混合して用いることもできる。またその含有量は、通常毛髪化粧料に配合される量であれば、特に限定されないが、0.01〜5%が好ましい。
本発明の毛髪化粧料の剤型は、公知の各種剤型の中から、その用途や使用目的に応じて任意に選択することができ、液状、乳液状、クリーム状、ゲル状、ペースト状、霧状(噴霧タイプ)等にすることができる。
本発明の毛髪化粧料には、前記の各成分に加え、必要に応じて、かつ本発明の効果を損なわない範囲において、通常化粧品や医薬品等の皮膚外用剤に用いられる成分、例えば、抗老化薬剤、抗炎症剤、抗アンドロゲン剤、育毛剤、保湿剤、酸化防止剤、前記以外の油性成分、紫外線吸収剤、前記以外の界面活性剤、増粘剤、防腐剤、アルコール類、pH調整剤、粉末成分、色材、水性成分、水、各種毛髪栄養剤、香料、清涼剤、生薬抽出物やビタミン類等を適宜配合することができる。
配合できる成分の具体例を示せば、エデト酸二ナトリウム、エデト酸三ナトリウム、クエン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、グルコン酸等の金属封鎖剤、カフェイン、タンニン、ベラパミル、トラネキサム酸及びその誘導体、各種生薬、酢酸トコフェロール、グリチルリチン酸及びその誘導体又はその塩、グリチルレチン酸誘導体、サリチル酸誘導体、リゾフォスファチジルコリンやリゾフォスファチジン酸、大豆調製物等のラミニン5産生促進剤、グルコース、フルクトース、マンノース、ショ糖、トレハロース等の糖類、アルブチン、コウジ酸等の美白剤、ノニル酸ワレニルアミド、ニコチン酸ベンジルエステル、ニコチン酸β−ブトキシエチルエステル、カプサイシン、ジンゲロン、カンタリスチンキ、イクタモール、カフェイン、タンニン酸、α−ボルネオール、ニコチン酸トコフェロール、イノシトールヘキサニコチネート、シクランデレート、シンナリジン、トラゾリン、アセチルコリン、ベラパミル、セファランチン、γ−オリザノール等の血行促進剤、硫黄、チアントール等の抗脂漏剤、多様な目的から、ヒノキチオール、酸化亜鉛、アラントイン、ウコン抽出物、ブナの芽抽出物、加水分解カゼイン、米抽出物加水分解液、米ぬか抽出物、トウニン抽出物、クララ抽出物、チオタウリン、ヒポタウリン、マジョラム抽出物、シリカ被覆酸化亜鉛、イチヤクソウ抽出物、キシリトール、アルギニン及びその塩酸塩、セリン、オウバク抽出成分、オウレン抽出成分、カッコン抽出成分、シコン抽出成分、シャクヤク抽出成分、センブリ抽出成分、バーチ抽出成分、セージ抽出成分、ビワ抽出成分、ニンジン抽出成分、アロエ抽出成分、ゼニアオイ抽出成分、アイリス抽出成分、ブドウ抽出成分、ヨクイニン抽出成分、ヘチマ抽出成分、ユリ抽出成分、サフラン抽出成分、センキュウ抽出成分、ショウキョウ抽出成分、オトギリソウ抽出成分、ローズマリー抽出成分、ニンニク抽出成分、トウガラシ抽出成分、トウガラシ抽出成分、ワレモコウ抽出成分、チンピ、トウキ等、レチノール、酢酸レチノール等のビタミンA類、リボフラビン、酪酸リボフラビン、フラビンアデニンヌクレオチド等のビタミンB2類、ピリドキシン塩酸塩、ピリドキシンジオクタノエート等のビタミンB6類、L−アスコルビン酸、L−アスコルビン酸時パルミチン酸エステル、L−アスコルビン酸−2−硫酸ナトリウム、L−アスコルビン酸リン酸エステル、DL−α−トコフェロール−L−アスコルビン酸リン酸ジエステルジカリウム等のビタミンC類、パントテン酸カルシウム、D−パントテニルアルコール、パントテニルエチルエーテル、アセチルパントテニルエチルエーテル等のパントテン酸類、エルゴカルシフェロール、コレカルシフェロール等のビタミンD類、ニコチン酸、ニコチン酸アミド、ニコチン酸ベンジル等のニコチン酸類、α−トコフェロール、酢酸トコフェロール、ニコチン酸DL−α−トコフェロール、コハク酸DL−α−トコフェロール等のビタミンE類、ビタミンP、ビオチン等のビタミン類なども適宜配合することができる。
以下に、実施例により、本発明を詳細に説明するが、本発明はこれにより限定されるものではない。
表1に示す処方の毛髪化粧料を常法に従って製造し、以下に示す評価を実施した。結果は表1に併せて示す。尚、表1中の配合量は全て質量%である。
(1)官能試験
20名の専門パネルを対象に表1の実施例及び比較例の毛髪化粧料を使用してもらい、「塗布時の伸び」「垂れ落ちにくさ」「髪のまとまり」「ツヤ」「コンディショニング効果」「ごわつき感のなさ」「べたつき感のなさ」について官能評価を行い、下記に示す判定基準により評価を行った。
<判定基準>
・塗布時の伸び
◎:パネルの15名以上が、塗布時に伸びが良いと判断
○:パネルの10名以上15名未満が、塗布時に伸びが良いと判断
△:パネルの5名以上10名未満が、塗布時に伸びが良いと判断
×:パネルの15名以上が、塗布時に伸びが悪いと判断
・垂れ落ちにくさ
◎:パネルの15名以上が、垂れ落ちがないと判断
○:パネルの10名以上15名未満が、垂れ落ちがないと判断
△:パネルの5名以上10名未満が、垂れ落ちがないと判断
×:パネルの15名以上が、垂れ落ちると判断
髪のまとまり
◎:パネルの15名以上が、まとまりが良いと判断
○:パネルの10名以上15名未満が、まとまりが良いと判断
△:パネルの5名以上10名未満が、まとまりが良いと判断
×:パネルの15名以上が、まとまりが悪いと判断
ツヤ
◎:パネルの15名以上が、ツヤがあると判断
○:パネルの10名以上15名未満が、ツヤがあると判断
△:パネルの5名以上10名未満が、ツヤがあると判断
×:パネルの15名以上が、ツヤがないと判断
・コンディショニング効果
◎:パネルの15名以上が、コンディショニング効果があると判断
○:パネルの10名以上15名未満が、コンディショニング効果があると判断
△:パネルの5名以上10名未満が、コンディショニング効果があると判断
×:パネルの15名以上が、コンディショニング効果がないと判断
・ごわつき感のなさ
◎:パネルの15名以上が、ごわつき感がないと判断
○:パネルの10名以上15名未満が、ごわつき感がないと判断
△:パネルの5名以上10名未満が、ごわつき感がないと判断
×:パネルの15名以上が、ごわつき感があると判断
・べたつき感のなさ
◎:パネルの15名以上が、べたつき感がないと判断
○:パネルの10名以上15名未満が、べたつき感がないと判断
△:パネルの5名以上10名未満が、べたつき感がないと判断
×:パネルの15名以上が、べたつき感があると判断
(2)安定性
表1の実施例及び比較例の毛髪化粧料を100mLの透明ガラス製容器に入れて密封し、恒温槽(0℃〜45℃の各恒温槽)に1ヶ月間保存し、視覚判定により下記の基準で評価した。
<判定基準>
○:外観の変化が全くなく、油浮きや分離等が観察されない。
△:わずかに油浮きや分離が認められる。
×:明らかに油浮きや分離が認められる。
Figure 2011111396
表1から明らかなように、本発明のジェル状毛髪化粧料は、比較例と比べて明らかに塗布時の伸び、垂れ落ちにくさ、髪のまとまり、ツヤ、コンディショニング効果、ごわつき感のなさ、べたつき感のなさの全ての官能性において優れていた。一方、本発明の必須成分を1つでも欠く比較例の毛髪化粧料は、前記官能性のいずれかが劣っていた。
実施例6
下記処方のアウトバストリートメントを下記製法に従って製造した。
(配合成分) (配合量 %)
ビニルピロリドン・ビニルイミダゾール・塩化−3−メチル 1.0
−1−ビニルイミダゾリニウム塩・メタクリル酸共重合体
(Luvigel−Advanced;BASF社製)
オリーブ油 2.0
オリーブスクワラン 5.0
ジメチコン 1.0
(SH200(10cs);東レ・ダウコーニング社製)
ペンダント型ポリエーテル変性シリコーン 1.0
(SS−2804;東レ・ダウコーニング社製)
ポリオキシエチレンステアリルエーテル(2E.O.) 0.8
フェノキシエタノール 0.3
加水分解大豆タンパク(プロモイスWS;成和化成社製) 1.0
ハチミツ 0.5
(精製ハチミツ;アピ社製)
パントテニルアルコール 0.3
エタノール 8.0
香料 0.3
精製水 残部
(製法)ホモミキサーを用いて混合分散を行い、粘度7000mPa・sの毛髪化粧料を得た。
実施例7
下記処方のアウトバストリートメントを下記製法に従って製造した。
(配合成分) (配合量 %)
ビニルピロリドン・ビニルイミダゾール・塩化−3−メチル 1.0
−1−ビニルイミダゾリニウム塩・メタクリル酸共重合体
(Luvigel−Advanced;BASF社製)
フィトステロール誘導体 0.3
(NIKKOL PSR−5;日光ケミカルズ社製)
セバシン酸ジエチル 1.0
ABN型ポリエーテル変性シリコーン 1.0
(FZ−2250;東レ・ダウコーニング社製)
ペンダント型ポリエーテル変性シリコーン 1.0
(SS−2804;東レ・ダウコーニング社製)
ジメチコノール 2.0
(X−21−5613;信越化学工業社製)
軽質流動イソパラフィン 6.0
ポリオキシエチレンオレイルエーテル(2E.O.) 0.8
フェノキシエタノール 0.3
加水分解シルク液 1.0
(シルクゲンGソルブルS;一丸ファルコス社製)
ハチミツ 0.5
(精製ハチミツ;アピ社製)
グリシン 0.01
ポリオキシエチレンホホバ油 0.2
エタノール 8.0
香料 0.3
精製水 残部
(製法)ホモミキサーを用いて混合分散を行い、粘度6000mPa・sの毛髪化粧料を得た。
実施例6、7の毛髪化粧料は、上記官能性に関する試験を行ったところ、いずれも良好であった。
本発明の実施例の組成物に用いた香料を表2に示す。
Figure 2011111396
本発明により、毛髪への塗布時の伸びが良く、垂れ落ちがなく、乾燥後にごわつきやべたつきを感じず、髪のまとまり感やツヤ、コンディショニング効果を付与することができ、更に安定性にも優れるため、従来にない使用感や仕上がり感が期待できる毛髪化粧料を提供することができる。

Claims (3)

  1. 次の成分(A)〜(C)
    (A)ビニルピロリドン・ビニルイミダゾール・塩化−3−メチル−1−ビニルイミダゾリニウム塩・メタクリル酸共重合体、
    (B)室温で液状のジメチコノール、ジメチコン、炭化水素油及び植物油から選ばれる1種又は2種以上の油剤、並びに
    (C)ポリエーテル変性シリコーン
    を含有する毛髪化粧料。
  2. 成分(B)が炭化水素油及び植物油を含む2種以上の油剤である請求項1に記載の毛髪化粧料。
  3. さらに(D)成分として、植物抽出物、アミノ酸及びその誘導体から選ばれる1種又は2種以上を含有する請求項1又は2に記載の毛髪化粧料。
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