JP5781802B2 - 皮膚外用剤 - Google Patents

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Description

本発明は、カルニチン類及びグリチルレチン酸類を含有する皮膚外用剤に関する。
従来、皮膚外用剤には、紫外線などで惹起される炎症の予防・症状改善を目的として、グリチリレチン酸、グリチルリチン酸などの抗炎症剤の配合が提案され、これらを配合した皮膚外用剤が上市されている(特許文献1参照)。
また、一般的な皮膚の老化兆候である皮膚表面の乾燥による角質細胞の剥離、シワ、タルミ及びシミの出現、ハリや弾力の喪失などの現象を改善するために、老化して薄くなった表皮の厚さを厚くして、バリア機能を向上させるカルニチン類が老化皮膚改善剤として利用されてきた(例えば、特許文献2〜4参照)。
しかし、グリチルレチン酸やグリチルリチン酸は、併用する成分によっては製剤中で変臭やオリが発生しやすく、その安定配合について、いくつかの提案がなされている。例えば、グリチルリチン酸2Kと塩化リゾチームの併用により生じる白濁を、塩化ナトリウム等の特定の塩を配合し、pH値5〜9に調整することで抑えることが提案されている(特許文献5参照)。また、グリチルリチン酸類とカルシウムイオン含有物の併用による沈殿を、特定の水溶性アルカリ金属塩又はマグネシウム塩を加えることで抑えることが提案されている(特許文献6参照)。
特開2010−47535号公報 特開2001−220345号公報 特開2001−240538号公報 特開平11−29457号公報 特開昭63−156728号公報 特開平9−169652号公報
本発明者は、抗炎症剤であるグリチルレチン酸類と老化皮膚改善剤であるカルニチン類とを配合した新たな皮膚外用剤を開発すべく、これらを水性媒体中に溶解させて保存したところ、保存中に濁りや沈殿が生じ、また変臭が生じることが判明した。また、これらの沈殿や変臭は、前記特許文献5及び6で採用されている水溶性アルカリ金属塩に添加しても抑制することができなかった。
従って、本発明の課題は、グリチルレチン酸類及びカルニチン類を含有し、保存安定性に優れた皮膚外用剤を提供することにある。
そこで本発明者は、グリチルレチン酸類及びカルニチン類を含有する皮膚外用剤の保存安定性を改善すべく種々検討した結果、全く意外にも、テンニンカ抽出物を併用したところ、長期保存しても濁りや変臭がなく、長期安定性の良好な皮膚外用剤が得られることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、(A)カルニチン、その誘導体及びそれらの塩より選択される1種又は2種以上、(B)グリチルレチン酸、その誘導体及びそれらの塩より選択される1種又は2種以上、及び(C)テンニンカ(Rhodomyrtus tomentosa)抽出物を含有することを特徴とする皮膚外用剤を提供するものである。
本発明の皮膚外用剤は、カルニチン類及びグリチルレチン酸類を含有しながら、優れた保存安定性を有すると共に、安全性に優れ、高い保湿性を付与し、良好な使用性を有する。
以下、本発明の実施の形態について詳述する。
本発明の(A)成分は、カルニチン、その誘導体及びそれらの塩から選ばれる1種又は2種以上である(カルニチン類と記載する場合もある)。カルニチンは、化学名4−トリメチルアミノ−3−ヒドロキシ酪酸であり、立体異性体としてD体とL体が存在し、混合物としてDL体が知られているが、L体及びDL体を用いることが好ましく、特にL体を用いることが好ましい。
カルニチンの塩としては、塩酸塩、酢酸塩、硫酸塩等が挙げられ、特に塩化カルニチン(カルニチン塩酸塩)が好ましいものとして挙げられる。またカルニチンの誘導体としては、O−アルカノイルカルニチン及びその塩が挙げられ、具体的には特開平11−180851号公報記載のアセチルカルニチン及びその塩を挙げることができる。
これらのカルニチン、その誘導体又はそれらの塩としては、下記一般式(1)又は(2)で表されるカルニチン、アセチルカルニチン又はそれらの塩が好ましい。
(式中、R1は水素原子又はアセチル基を示し、X-はアニオンを示す)
そのアニオン(X-)としては、クロリド、スルフォネート、ニトレート、アセテート、シトレート、ニコチネート、サリチレート等が挙げられる。具体的にはL−カルニチン、アセチル−L−カルニチン、アセチル−L−カルニチン塩酸塩、アセチル−L−カルニチン硫酸塩、アセチル−L−カルニチン硝酸塩、アセチル−L−カルニチンアセテート、アセチル−L−カルニチンシトレート、アセチル−L−カルニチンニコチネート、アセチル−L−カルニチンサリチレート等が挙げられる。
本発明におけるカルニチン類の含有量は、皮膚外用剤の総量を基準として、0.01〜5質量%(以下、%と略記する)が好ましく、特に好ましくは0.1〜2%である。当該範囲内であると、皮膚外用剤中に安定に配合でき、また特に優れた老化皮膚の改善効果が得られる。
本発明で用いられる(B)成分は、グリチルレチン酸、その誘導体及びそれらの塩から選ばれる1種又は2種以上である(グリチルレチン類と記載する場合もある)。グリチルレチン酸誘導体としては、グリチルレチン酸の配糖体であるグリチルリチン酸、グリチルリチン酸のエステル、グリチルリチン酸のアミド、グリチルレチン酸のアシル化体、グリチルレチン酸のアルキルエ−テル体などが例示できる。これらのうちグリチルレチン酸、グリチルリチン酸又はそれらの塩が好ましく、さらにグリチルリチン酸及びその塩が特に好ましく例示できる。塩としては、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属塩、カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属塩、トリエタノ−ルアミンやトリエチルアミン等の有機アミン塩、アンモニウム塩、アルギニンやリジン等の塩基性アミノ酸塩等が好ましく例示でき、安全性の点から、特に好ましくはカリウム塩である。
本発明における( B )成分の含有量は、皮膚外用剤の総量を基準として、0.01〜1%の範囲が好ましく、さらに好ましくは0.05〜0.5%である。当該範囲内であると、皮膚外用剤中に安定に配合でき、また特に優れた抗炎症効果が得られる。
本発明に用いられる(C)テンニンカ(Rhodomyrtus tomentosa)は、フトモモ科テンニンカ属の植物で、沖縄県から台湾、マレーシア、オーストラリアまで広く分布し、果実は食用にもなる。テンニンカ抽出物は、抗酸化能、美白作用、抗老化作用等を有することが知られている(特開平10−36278号;特開2006−199678号)が、カルニチン類及びグリチルレチン酸類と併用されたことはなく、これらの成分の相互作用に影響することは全く知られていない。
本発明で用いられるテンニンカ抽出物は、テンニンカの植物体を原料として、公知の抽出溶媒を用いて抽出することにより得られる。原料としてのテンニンカは、その葉、茎、根、果実等いずれの部位を用いることが可能であるが、好ましくは果実を用いる。
抽出溶媒としては、水、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール等の低級アルコール類、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール等の多価アルコール類、アセトン等のケトン類、酢酸エチル等のエステル類、ジエチルエーテル等のエーテル類、及びベンゼン等の芳香族化合物を用いることができ、これらの中より二種以上を組み合せて用いることもできる。
抽出は、低温抽出、常温抽出又は加熱抽出によって行われ、抽出時間に制限はないが、一般的に30分〜1週間が好ましい。また、加熱温度も制限はないが、一般的に60〜90℃の範囲内が好ましい。テンニンカ抽出物は、抽出液を濾過した抽出液をそのまま使用してもよいが、通常、濾液を常圧若しくは減圧下で濃縮した濃縮液か、又はさらに溶媒を蒸発させた固形物を使用するのが一般的である。
テンニンカは、一般的には、乾燥させて裁断したものを抽出に供する。そして、一般的には、原料植物の乾物換算1質量部に対し、上記抽出溶媒2〜100質量部が抽出に用いられる。
本発明における(C)成分の含有量は、皮膚外用剤の総量を基準として、固形分換算で0.0001〜1%が好ましく、より好ましくは0.0005〜0.5%であり、さらに好ましくは0.0005〜0.1%である。当該範囲内であると、皮膚外用剤中に安定に配合でき、また特に優れた皮膚外用剤の保存安定性への効果が得られる。また、テンニンカ抽出物自体が、ある程度の茶色っぽい着色を有する抽出物であるため、透明製剤とする場合には、0.0005〜0.05%であることが好ましい。
本発明における(C)成分の(A)成分、(B)成分それぞれに対する含有比(質量比)、(A/C)は、変臭、濁りを抑制する点から、好ましくは100〜1000であり、より好ましくは50〜500である。また、(B/C)は、好ましくは10〜300であり、より好ましくは10〜200である。
本発明の皮膚外用剤は、上述した成分を必須の構成成分とするが、当該化粧料には本発明の目的を損なわない範囲で、通常、医薬品、医薬部外品、化粧品等に配合される他の成分、たとえば、陰イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、増粘剤、油剤、防腐剤、香料、保湿剤、生理活性成分、酸化防止剤、金属イオン封鎖剤、pH調整剤、水、アルコール類、紫外線吸収剤、紫外線散乱剤、色素、香料等の成分を適宜配合することができる。
本発明の皮膚外用剤の剤形は任意であり、液状、エマルション、ジェル状、スプレー状、ムース状等のものとして調製される。特に本発明の皮膚外用剤は、カルニチン類、グリチルレチン類を水相で併用して用いても安定性に優れ、良好な使用感が得られる点から、水相が連続相である組成物、例えば水溶液組成物、連続相に水を含む水中油型乳化組成物、W/O/W型乳化組成物等に好適に調製することができる。また、水相が連続相である組成物とした場合、皮膚外用剤中の水分量は、水溶液又は連続相が水相のO/W系やW/O/W系の乳化系を形成できる量であればよく、10質量%以上が好ましく、15質量%以上がより好ましく、20質量%以上が特に好ましい。
本発明の皮膚外用剤の用途は任意であるが、化粧料、医薬品、医薬部外品等に好適に用いることができる。具体的には、ローション、乳液、美容クリーム、下地化粧料、日焼け止め化粧料、パック、マッサージ化粧料などの皮膚化粧料;各種薬剤を含有する軟膏、クリーム等の外用医薬品として好適に利用できる。特に、本発明の皮膚外用剤は、べたつき感やぬるつき感がないため、皮膚化粧料として好適に利用できる。
次に本発明を実施例によりさらに詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
製造例(テンニンカ抽出物の調製)
粉砕したテンニンカの果実部乾燥物100gに80%エタノール水溶液1000mLを加え、還流抽出器で80℃にて2時間加熱抽出した。得られた抽出液を減圧下に濃縮し、乾燥して6gのテンニンカ果実部抽出物を得た。
実施例において、製剤の安定性は、濁り・沈殿についての外観評価、加速条件化における変臭評価により行った。それぞれの具体的な試験方法について、以下に述べる。
経時安定性の濁り・沈殿評価は、45℃で1ヶ月間保存した状態、及び2ヶ月間保存した状態のものについて目視で判断した。
(評価基準)
×:多量の沈殿又は濁りあり
△:沈殿又は濁りあり
○:わずかに沈殿あり
◎:沈殿なし
経時安定性の変臭評価は、60℃で2週間保存した状態、及び1ヶ月間保存した状態のものについて下記の評価基準にて判断した。
変臭評価基準
×:強い臭いの変化がある
△:臭いの変化がある
○:わずかに臭いの変化がある
◎:臭いの変化はほとんどない
実施例1〜7、比較例1〜7(化粧水)
表1に示す処方に従って、化粧水を常法にて調製し、上記の各種試験を行った。その結果も併せて示す。
表1及び2から、実施例記載の化粧水は、いずれも刺激感、べたつき感がなく、使用感に優れ、経時安定性に優れた製剤であることから、経時の使用においても高い保湿効果、抗老化効果、抗炎症効果が期待される。一方、テンニンカ抽出物を含有してない比較例1〜4は、変臭やオリ(沈殿)が生じ、使用感も悪くなっていた。テンニンカ抽出物の代わりに、ローズマリー抽出物を用いた比較例5や、特許文献5、6に記載の水溶性アルカリ金属塩を用いた比較例6、7においても同様に、変臭やオリ(沈殿)が生じ、使用感も悪くなっていた。従って、テンニンカ抽出物の高い安定性への寄与が示された。
実施例8〜16
下記組成の化粧料を常法により製造した。
実施例8(化粧水)
(成分) (配合量%)
L−塩化カルニチン 0.5
グリチルリチン酸ジカリウム 0.1
テンニンカ抽出物(製造例) 0.0005
エタノール 10.0
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(60E.O.) 1.0
モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.) 0.5
1,3−ブチレングリコール 4.0
ジプロピレングリコール 5.0
ポリオキシエチレンメチルグルコシド(20E.O.)(*2) 2.0
フェノキシエタノ−ル 0.3
オウバクエキス(*3) 0.2
N−アセチルグルコサミン(*4) 0.1
豆乳発酵液(*5) 0.1
オレンジ果汁(*6) 0.01
酵母エキス(*7) 0.01
海藻エキス(*8) 0.01
チョウジエキス(*9) 0.01
精製水 残量
*2;グルカムE−20(アマコール社製)
*3;オウバク抽出液J(丸善製薬社製)
*4;マリンスウィートF(焼津水産社製)
*5;豆乳発酵液(三省製薬社製)
*6;ホモフルーツ(オレンジ)N(香栄興業社製)
*7;ディスムチンBTJ(ペンタファーム社製)
*8;マリンパージ(一丸ファルコス社製)
*9;チョウジ抽出液(丸善製薬社製)
実施例9(乳液)
(成分) (配合量%)
L−塩化カルニチン 0.5
グリチルリチン酸ジカリウム 0.1
テンニンカ抽出物(製造例) 0.001
エタノール 10.0
水素添加大豆リン脂質(*10) 0.2
コレステロール 0.1
シクロペンタポリシロキサン 3.0
ミリスチン酸オクチルドデシル 2.0
1,3−ブチレングリコール 8.0
ジプロピレングリコール 5.0
濃グリセリン 2.0
アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体(*11) 0.1
カルボキシビニルポリマー(*12) 0.02
キサンタンガム 0.1
水酸化カリウム 0.05
エデト酸二ナトリウム 0.02
フェノキシエタノール 0.1
ラン抽出液(*13) 0.3
マツエキス(*14) 0.3
オクラエキス(*15) 0.3
オリーブ葉エキス(*16) 0.2
オトギリソウエキス(*17) 0.2
ユズエキス(*18) 0.2
メマツヨイグサ抽出液(*19) 0.1
アボカドエキス(*20) 0.1
ゲットウ葉エキス(*21) 0.1
ラフィノース(*22) 0.05
L−アスコルビン酸硫酸エステルニナトリウム(*23) 0.05
精製水 残量
*10;コートソームNC−21(日本油脂社製)
*11;PEMULENE TR−1(G.F.Goodroch社製)
*12;シンタレンL(3V SIGMA社製)
*13;ファルコレックス ラン(一丸ファルコス社製)
*14;ファルコレクスマツB(一丸ファルコス社製)
*15;フィトヒアロンB(一丸ファルコス社製)
*16;オリーブ葉抽出液BG(丸善製薬社製)
*17;ファルコレックスオトギリソウB(一丸ファルコス社製)
*18;ユズ抽出液(丸善製薬社製)
*19;ルナホワイトB(丸善製薬社製)
*20;ファルコレックス アボガドB(一丸ファルコス社製)
*21;月桃葉抽出液BG(丸善製薬社製)
*22;オリゴGGF(旭化成工業社製)
*23;VC−SS(日本サーファクタント社製)
実施例10(乳液)
(成分) (配合量%)
L−塩化カルニチン 0.5
グリチルリチン酸モノアンモニウム 0.2
テンニンカ抽出物(製造例) 0.001
ラウロイル−L−グルタミン酸ナトリウム 0.3
ステアリン酸 1.0
親油型モノステアリン酸グリセリン 1.5
コレステロール 1.0
ベヘニルアルコール 0.5
ワセリン 1.5
スクワラン 10.0
ジメチルポリシロキサン 2.0
キサンタンガム 0.1
ベントナイト 0.5
1,3−ブチレングリコール 5.0
フェノキシエタノール 0.5
サンショウエキス(*24) 0.2
ホオノキ抽出液(*25) 0.2
カンゾウ抽出末(*26) 0.2
コムギ胚芽エキス(*27) 0.2
ヨクイニンエキス(*28) 0.2
ユキノシタエキス(*29) 0.2
スイカズラエキス(*30) 0.2
ジオウエキス(*31) 0.2
精製水 残量
*24;ファルコレックスサンショウ(一丸ファルコス社製)
*25;ファルコレックスホオノキB(一丸ファルコス社製)
*26;カンゾウ抽出液(丸善製薬社製)
*27;クラリスキン(Silab社製)
*28;ヨクイニン抽出液BG−S(丸善製薬社製)
*29;ユキノシタエキス(一丸ファルコス社製)
*30;ファルコレックス スイカズラSB(一丸ファルコス社製)
*31;ジオウ抽出液BG−J(丸善製薬社製)
実施例11(乳液)
(成分) (配合量%)
L−塩化カルニチン 0.5
グリチルリチン酸ジカリウム 0.1
テンニンカ抽出物(製造例) 0.001
水素添加大豆リン脂質(*10) 2.0
コレステロール 1.0
スクワラン 2.0
トリス(トリメトキシ)メチルシラン 5.0
イソノナン酸イソノニル 5.0
ミリスチン酸オクチルドデシル 7.0
1,3−ブチレングリコール 5.0
ジプロピレングリコール 5.0
濃グリセリン 1.0
ジグリセリン 5.0
ポリエチレングリコール4000 3.0
アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体(*11) 0.1
カルボキシビニルポリマー(*12) 0.2
キサンタンガム 0.1
水酸化カリウム 0.08
エデト酸二ナトリウム 0.02
フェノキシエタノール 0.3
酵母エキス(*32) 0.1
ハクガイシ加水分解エキス(*33) 0.1
混合植物抽出液(*34) 0.1
カロットエキス(*35) 0.1
ブクリョウエキス(*36) 0.1
タイソウエキス(*37) 0.1
精製水 残量
*32;イーストリキッドZB(一丸ファルコス社製)
*33;シナブランカーWH(テクノーブル社製)
*34;マルチフルーツBSC(Arch Personal Care Products L.P.社製)
*35;ベジタブルコラーゲン(高研社製)
*36;ファルコレックスブクリョウE(一丸ファルコス社製)
*37;タイソウ抽出液BG−J(丸善製薬社製)
実施例12(O/W型クリーム)
(成分) (配合量%)
L−塩化カルニチン 0.5
グリチルリチン酸ジカリウム 0.1
テンニンカ抽出物(製造例) 0.001
ラウロイル−L−グルタミン酸ナトリウム 0.5
モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.) 1.0
トリステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.) 1.5
ポリオキシエチレンソルビットミツロウ(6E.O.) 1.0
ベヘニルアルコール 3.0
親油型モノステアリン酸グリセリン 1.0
ステアリン酸 2.0
ワセリン 3.0
サラシミツロウ 1.0
パルミチン酸セチル 0.5
スクワラン 7.0
トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 3.0
ジメチルポリシロキサン 3.0
マルチトール液 3.0
1,3−ブチレングリコール 5.0
ジプロピレングリコール 5.0
キサンタンガム 0.2
フェノキシエタノール 0.5
エデト酸二ナトリウム 0.02
グリシン(*38) 0.01
L−プロリン(*39) 0.01
L−アラニン(*40) 0.01
シルク抽出液(*41) 0.3
酵母エキス(*42) 0.1
パルミトイルペンタペプチド(*43) 0.1
アルテアエキス(*44) 0.1
ウーロン茶エキス(*45) 0.1
精製水 残量
*38;グリシン(有機合成薬品工業社製)
*39;L-プロリン(味の素社製)
*40;L-アラニン(味の素社製)
*41;シルクプロテインエキス(一丸ファルコス社製)
*42;TONISKIN(Silab社製)
*43;MATRIXYL(クローダジャパン社製)
*44;アルテア抽出液(香栄興業社製)
*45;ウーロン茶抽出液BG(丸善製薬社製)
実施例13(O/W型クリーム)
(成分) (配合量%)
L−塩化カルニチン 0.5
グリチルリチン酸ジカリウム 0.1
テンニンカ抽出物(製造例) 0.001
水素添加大豆リン脂質(*10) 2.0
コレステロール 1.0
ベヘニルアルコール 3.0
イソステアリン酸 2.0
パルミチン酸 0.5
パルミチン酸セチル 0.5
長鎖分岐脂肪酸(12〜31)コレステリル 7.0
ミリスチン酸オクチルドデシル 2.0
ミリスチン酸イソセチル 2.0
トリイソステアリン酸グリセリル 1.0
スクワラン 5.0
濃グリセリン 3.0
ソルビット液 3.0
1,3−ブチレングリコール 5.0
ジプロピレングリコール 5.0
カルボキシビニルポリマー(*12) 0.2
キサンタンガム 0.2
水酸化カリウム 0.08
フェノキシエタノール 0.4
エデト酸二ナトリウム 0.02
ジメチルシラノール・ヒアルロン酸縮合液(*46) 0.1
海藻エキス(*47) 0.1
β−カロチン(*48) 0.001
クチナシエキス(*49) 0.1
タイムエキス(*50) 0.1
チンピエキス(*51) 0.1
精製水 残量
*46;DSHC(N)(EXSYMOL社製)
*47;LAMINAINE−BG(Biotech Marine社製)
*48;β−カロチン(ロッシュ社製)
*49;サンシシ抽出液BG(丸善製薬社製)
*50;タチジャコウソウ抽出液BG(丸善製薬社製)
*51;チンピ抽出液BG40(丸善製薬社製)
実施例14(W/O型クリーム)
(成分) (配合量%)
L−塩化カルニチン 0.5
グリチルリチン酸ジカリウム 0.1
テンニンカ抽出物(製造例) 0.001
ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)メチルポリシロキサン共重合体(*52)
10.0
シクロペンタシロキサン 10.0
メチルフェニルポリシロキサン(*53) 5.0
架橋型シリコーン末(*54) 2.0
オリーブ油 5.0
ジプロピレングリコール 7.0
濃グリセリン 5.0
塩化ナトリウム 1.0
塩化マグネシウム 1.0
ジプロピレングリコール 7.0
メチルパラベン 0.1
加水分解コンキオリン液(*55) 0.1
ゴレンシ葉エキス(*56) 0.1
キイチゴエキス(*57) 0.1
トウニンエキス(*58) 0.1
アロエエキス(*59) 0.1
精製水 残量
*52;シリコンBY22−008(東レ・ダウ・コーニング・シリコーン社製)
*53;シリコンFZ−209(日本ユニカー社製)
*55;トレフィルE507(東レ・ダウ・コーニング・シリコーン社製)
*59;真珠たん白抽出液K(丸善製薬社製)
*56;スターフルーツ葉抽出液BG30(丸善製薬社製)
*57;ファルコレックス キイチゴB(一丸ファルコス社製)
*58;ファルコレックス トウニン B(一丸ファルコス社製)
*59;ベラゲルリキッド(DRマディスラボラトリーズ社製)
実施例15(サンスクリーン)
(成分) (配合量%)
L−塩化カルニチン 0.5
グリチルリチン酸ジカリウム 0.1
テンニンカ抽出物(製造例) 0.001
メチルフェニルポリシロキサン(*53) 1.0
トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 2.0
パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル 3.0
4−tert−ブチル−4’−メトキシベンゾイルメタン 1.0
ジメトキシベンジリデンオキソイミダゾリジンプロピオン酸2−エチルヘキシル
1.0
フェニルベンズイミダゾールスルホン酸ナトリウム 3.0
親油型モノステアリン酸グリセリル 1.0
ポリオキシエチレンオレイルエーテルリン酸ナトリウム(2E.O.)
0.3
ブチルパラベン 0.1
ステアロイル−L−グルタミン酸カリウム 0.3
微粒子酸化チタン(*60) 3.0
微粒子酸化亜鉛(*61) 7.0
メチルパラベン 0.1
水溶性コラーゲン液(*62) 0.1
カンゾウ抽出末(*63) 0.1
精製水 残量
*60;タイペークTTO−55(A)(石原産業社製)
*61;ZnO−350(住友大阪セメント社製)
*62;ネプチゲンN(丸善製薬社製)
*63;リコレックスNA(丸善製薬社製)
実施例16(美容液)
(成分) (配合量%)
L−塩化カルニチン 0.5
グリチルリチン酸ジカリウム 0.1
テンニンカ抽出物(製造例) 0.001
アスコルビン酸2−グルコシド 2.0
ニコチン酸アミド 1.0
グリチルリチン酸ジカリウム 0.1
ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート(20E.O.) 0.3
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(60E.O.) 0.5
エタノール 7.0
メチルフェニルポリシロキサン(*53) 3.0
1,3−ブチレングリコール 3.0
ポリエチレングリコール1000 1.0
カルボキシビニルポリマー(*12) 0.1
水酸化カリウム 0.15
乳酸 0.1
ヒアルロン酸ナトリウム(*64) 0.01
ローヤルゼリーエキス(*65) 0.1
香料 0.01
精製水 残量
*64;ヒアルロン酸FCH−SU(紀文フードケミファ社製)
*65;ローヤルゼリーエキス(アピ社製)
実施例8〜16で得られた化粧料は、経時的安定性に優れ、しかも使用性に優れたものであった。
尚、実施例中、香料は下記香料処方のものを用いた。
本発明は、化粧水、乳液、クリーム、美容液等の皮膚外用剤として医薬品、医薬部外品や化粧品等に用いることができ、カルニチン類及びグリチルリチン酸類を含有しながら、経時的安定性及び使用性などの品質に優れた皮膚外用剤を提供することができ、皮膚の美容の面から非常に有用である。

Claims (7)

  1. (A)カルニチン、その誘導体及びそれらの塩より選択される1種以上、(B)グリチルレチン酸、その誘導体及びそれらの塩より選択される1種又は2種以上、及び(C)テンニンカ(Rhodomyrtus tomentosa)抽出物を含有し、(A)成分の含有量と(C)成分の固形分換算での含有量との質量比(A/C)が100〜1000、(B)成分の含有量と(C)成分の固形分換算での含有量との質量比(B/C)が10〜300であることを特徴とする皮膚外用剤。
  2. (A)成分の皮膚外用剤中の含有量が、0.01〜5質量%である請求項1に記載の皮膚外用剤。
  3. (B)成分の皮膚外用剤中の含有量が、0.01〜1質量%である請求項1又は2に記載の皮膚外用剤。
  4. (C)成分の皮膚外用剤中の含有量が、固形分換算で0.0001〜1質量%である請求項1〜3のいずれか1項に記載の皮膚外用剤。
  5. (A)成分が、カルニチン、アセチルカルニチン及びそれらの塩から選ばれる1種又は2種以上である請求項1〜4のいずれか1項に記載の皮膚外用剤。
  6. (B)成分が、グリチルレチン酸、グリチルリチン酸及びそれらの塩から選ばれる1種又は2種以上である請求項1〜5のいずれか1項に記載の皮膚外用剤。
  7. 水相が連続相である皮膚外用剤である請求項1〜6のいずれか1項に記載の皮膚外用剤。
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