以下、本発明の各実施形態について図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明が適用されるパチンコ遊技機の第1実施形態を示している。当該パチンコ遊技機は、パチンコホール内の島に立設されるもので、このパチンコ遊技機は、機枠(図示しない)と、この機枠に対し前後方向に開閉可能に支持される遊技機本体B及び前扉FDとにより構成されている。なお、上記パチンコ遊技機は、いわゆるデジパチ型のパチンコ遊技機である。
遊技機本体Bは、図2にて示すごとく、遊技盤Baを備えており、この遊技盤Baは、遊技機本体Bの枠体(図示しない)に嵌装されている。なお、遊技機本体Bは、上記枠体にて、上記機枠に対し前後方向に開閉可能に支持されている。
また、遊技盤Baは、遊技板10と、ガイドレール20、環状のセンター構造物30及び遊技釘群40を備えている。ガイドレール20は、遊技板10の前面11に沿い配設されており、このガイドレール20は、その内周側において、遊技板10の前面11上に遊技領域12を特定する。
しかして、ガイドレール20は、ハンドルH(図1参照)の回動操作により、球発射装置(図示しない)から発射される遊技球を案内して、遊技領域12内に転動させる。本第1実施形態において、遊技板10の前面11は、遊技盤Baの盤面に相当する。このため、遊技盤Baの盤面は、盤面11ともいう。なお、上記球発射装置は、遊技機本体Bの上記枠体の右下部に配設されている。また、ハンドルHは、上記球発射装置の一構成部品として遊技機本体Bの上記枠体の右下部にその前面から設けられている。
センター構造物30は、図2或いは図3にて示すごとく、遊技板10の中央開口部13(遊技盤Baの中央開口部13ともいう)の外周部に前面11側から組み付けられている。遊技釘群40は、多数の遊技釘41からなるもので、これらの各遊技釘41は、ガイドレール20の内側において、センター構造物30の左側から下側にかけて、遊技板10にその前面11側から分散して打ち込まれている。しかして、遊技釘群40によれば、ガイドレール20から遊技領域12内に転動する遊技球が、遊技板10の前面11に沿い、各遊技釘41との衝突を経て、下方へ転動する。
また、当該遊技盤Baは、スタートチャッカー50、電動チューリップ60、スルーゲート70、風車80、複数の普通入賞口90、アタッカー100、複数の星形盤ランプ110及び複数の星形可動役物120を備えており、スタートチャッカー50、電動チューリップ60、スルーゲート70、風車80、各普通入賞口90、アタッカー100及び各星形盤ランプ110は、図2或いは図3にて示す各位置にて、遊技板10の前面11に遊技領域12内にて組み付けられている。また、各星形可動役物120は、図2或いは図3にて示すごとく、センター構造物30の右側部に配設されている。
スタートチャッカー50は、センター構造物30の下縁中央部の直下に位置している。このスタートチャッカー50は、始動入賞口51(以下、第1始動入賞口51ともいう)を備えており、当該スタートチャッカー50は、第1始動入賞口51への遊技球の入賞に基づき、大当たり抽選(大当たりか否かの抽選)の機会を提供するとともに、所定数の賞球を払い出す契機を提供する。
電動チューリップ60は、普通電動役物としての役割を果たすべく、スタートチャッカー50の直下に位置しており、この電動チューリップ60は、始動入賞口61(以下、第2始動入賞口61ともいう)を備えている。しかして、当該電動チューリップ60は、その両羽根部材の閉鎖状態(図2或いは図3にて示す状態)にて、スタートチャッカー50の周辺から下方へ転動する遊技球の第2始動入賞口61への入賞を規制し、また、その両羽根部材の開放状態にて、スタートチャッカー50の周辺から下方へ転動する遊技球の第2始動入賞口61への入賞を容易にして、当該入賞に基づき所定数の賞球の払い出しの契機を与えるとともに、スタートチャッカー50と同様に大当たり抽選の機会を提供する。ここで、遊技球のスルーゲート70に対する通過(後述する)でもってなされる普通図柄の抽選において当選になると、当該電動チューリップ60は、その両羽根部材を、所定の解放時間ずつ、所定回数、開放するようになっている。
本第1実施形態では、電動チューリップ60は、その両羽根部材にて、遊技板10にその裏面側から設けた電チューアクチュエータ62(図14参照)により開閉駆動される。なお、後述のごとく、特別図柄は、遊技球の第1始動入賞口51への入賞に対する第1始動入賞口センサS1(図14参照)の検出出力或いは遊技球の第2始動入賞口61への入賞に対する第2始動入賞口センサS2(図14参照)の検出出力に基づき、第1或いは第2の特別図柄表示器140a或いは140bにおいて変動表示される。また、遊技球がスタートチャッカー50或いは電動チューリップ60に入賞しても、第1或いは第2の特別図柄表示器140a或いは140bによる特別図柄の変動表示中或いは大当たり遊技中等のために、特別図柄の新たな変動表示が不可能である場合には、第1或いは第2の特別図柄保留表示器160a或いは160bにおける保留表示が、後述のごとく、なされる。
スルーゲート70は、図2にて示すごとく、センター構造物30の左縁中央部の左側に位置しており、このスルーゲート70は、その直上から遊技板10の前面11に沿い下方へ転動する遊技球に対し通過する機会を与える。これにより、当該スルーゲート70は、その遊技球の通過に基づき、普通図柄の抽選の契機を提供する。
風車80は、スルーゲート70の下方に位置しており、この風車80は、遊技板10の前面11に沿いスルーゲート70或いはその周囲から下方へ転動する遊技球により衝突されたとき、回転しつつ当該遊技球を下方へ転動させる。複数(3つ)の普通入賞口90は、図2にて示すごとく、スタートチャッカー50の左右両側に位置しており、左側の両普通入賞口90は、その直上から下方へ転動する遊技球に対し入賞する機会を与える。また、右側の普通入賞口90は、その直上から下方へ転動する遊技球に対し入賞する機会を与える。しかして、各普通入賞口90は、その遊技球の入賞に伴い、所定数の賞球を払い出す契機を与える。
アタッカー100は、図2にて示すごとく、電動チューリップ60の直下に位置しており、このアタッカー100は、大入賞口扉101により大入賞口102を開くことによって、遊技板10の前面11に沿いスタートチャッカー50の近傍へ転動する遊技球に対し大入賞口102に入賞する機会を与える。また、当該アタッカー100は、大入賞口扉101により大入賞口102を閉鎖することによって、遊技球の大入賞口102への入賞を規制する。なお、このアタッカー100による大入賞口102の開放は、始動入賞口51への遊技球の入賞による抽選結果に基づき大当たりが成立したときになされる。また、大入賞口扉101は、遊技盤Baにその裏面から設けた大入賞口アクチュエータ103(図14参照)により、駆動される。
複数の星形盤ランプ110は、図2にて示すごとく、左側の両普通入賞口90の間及び右側の普通入賞口90の右側に、2つずつ、位置しており、当該複数の星形盤ランプ110は、その各点滅により、所定の演出を行う。
また、当該遊技盤Baは、図2及び図3にて示すごとく、普通図柄表示器130、第1及び第2の特別図柄表示器140a、140b、普通図柄保留表示器150並びに第1及び第2の特別図柄保留表示器160a、160bを備えており、これら普通図柄表示器130、第1及び第2の特別図柄表示器140a、140b、普通図柄保留表示器150並びに第1及び第2の特別図柄保留表示器160a、160bは、図2〜図4から分かるように、ガイドレール20の右下側にて、遊技板10の前面11の右下隅角部に配設されている。
普通図柄表示器130は、スルーゲート70を通過する遊技球に対する図柄抽選の結果に基づき、当たり図柄或いはハズレ図柄を表示する。具体的には、当たり図柄は「○」により表示され、ハズレ図柄は、「×」により表示される(図4参照)。この普通図柄表示器130は、当たり図柄用7セグメント発光ダイオード(図4にて符号131参照)及びハズレ図柄用7セグメント発光ダイオード(図4にて符号132参照)でもって、所定時間の間、普通図柄の抽選に伴い、当たり図柄及びハズレ図柄を交互に変動表示して、上記所定時間の経過後、上記普通図柄の抽選結果に応じて当たり図柄或いはハズレ図柄を停止表示し、遊技状態に応じて電動チューリップ60を所定時間の間所定回数開放させる契機を提供する。なお、例えば、時短遊技状態の場合、普通図柄の変動表示時間は3(秒)程度であり、普通図柄の抽選に当選した場合の電動チューリップ60の開放時間は、3.5(秒)程度である。一方、非時短遊技状態の場合、普通図柄の変動表示時間は29(秒)程度であり、普通図柄の抽選に当選した場合の電動チューリップ60の開放時間は、0.2(秒)程度である。
第1特別図柄表示器140aは、7セグメント表示素子からなるもので、この特別図柄表示器140aは、後述のごとく、遊技球の始動入賞口51への入賞に対する始動入賞口センサS1の検出出力に基づきなされる大当たり抽選に応じて、特別図柄を所定時間の間変動表示した後、当該大当たり抽選の結果に応じた特別図柄を停止表示する。例えば、大当たり抽選の結果が当たりであれば、第1特別図柄表示器140aは、当該当たりに対応した特別図柄を停止表示して、アタッカー100による大入賞口102の開放の契機を提供する。
第2特別図柄表示器140bは、7セグメント表示素子からなるもので、この第2特別図柄表示器140bは、後述のごとく、遊技球の第2始動入賞口61への入賞に対する第2始動入賞口センサS2の検出出力に基づきなされる大当たり抽選に応じて、特別図柄を所定時間の間変動表示した後、当該大当たり抽選の結果に応じた特別図柄を停止表示する。例えば、大当たり抽選の結果が当たりであれば、第2特別図柄表示器140bは、当該当たりに対応した特別図柄を停止表示して、アタッカー100による大入賞口102の開放の契機を提供する。なお、上述の特別図柄は、各通常図柄N1〜N4、各確変図柄A1〜A4及びB1、B2(図18参照)、小当たり図柄(図示しない)並びにハズレ図柄(図示しない)のいずれかからなる所定の図柄をいう。
本第1実施形態では、上述した第1及び第2の特別図柄表示器140a、140bによる特別図柄の変動表示は、第1及び第2の特別図柄表示器140a、140bのいずれか一方により選択的になされる。また、第1及び第2の特別図柄表示器140a、140bの一方による特別図柄の変動表示中においては、主演出表示装置170が、表示パネル171により、複数の装飾図柄の変動表示でもって、例えばリーチ演出や予告演出を行う。また、大当たり抽選の結果が当選である場合には、複数の装飾図柄が、例えば、「111」或いは「777」等の同一数字の並びでもって停止表示されて、遊技者に対し当たりを報知する契機を提供する。
普通図柄保留表示器150は、図4にて明らかに示すごとく、4つの保留ランプ151からなるもので、この普通図柄保留表示器150は、各保留ランプ151を、普通図柄の変動中或いは電動チューリップ60の作動中にスルーゲート70を通過する遊技球に対するゲートセンサS3の検出回数(遊技球の通過数)に応じて、順次、点灯させる。具体的には、1個目の遊技球がスルーゲート70を通過するとき、左端側の普通図柄保留ランプ151が点灯する。2個目〜4個目の各遊技球が、順次、上記1個目の遊技球に続いてスルーゲート70を通過するとき、左端側から2番目〜4番目の各普通図柄保留ランプ151が順次点灯する。なお、普通図柄保留ランプ151の点灯は、普通図柄の変動中或いは電動チューリップ60の作動中に遊技球のスルーゲート70に対する通過をゲートセンサS3により検出した場合にこの検出に基づく普通図柄の変動表示を、先の普通図柄の変動表示の終了まで保留するためである。
第1特別図柄保留表示器160aは、4つの保留ランプ161からなるもので、当該第1特別図柄保留ランプ160aは、第1及び第2の特別図柄表示器140a、140bのいずれか一方による特別図柄の変動表示中の場合において、遊技球の第1始動入賞口51への入賞に対する第1始動入賞口センサS1の検出出力毎に特別図柄の変動表示を保留するために、各保留ランプ161を順次点灯する。
具体的には、1個目の遊技球が始動入賞口51に入賞するとき、左端側の特別図柄保留ランプ161が点灯する。2個目〜4個目の各遊技球が、順次、上記1個目の遊技球に続いて第1始動入賞口51に入賞するとき、左端側から2番目〜4番目の各特別図柄保留ランプ161が順次点灯する。これは、遊技球の第1始動入賞口51への先の入賞による大当たり抽選に基づきなされた特別図柄の変動表示が第1及び第2の特別図柄表示器140a、140bの一方によりなされている場合に、その後の特別図柄の変動表示の保留を、第1特別図柄保留ランプ160aにおける保留ランプ161の点灯により表示するためのものである。
第2特別図柄保留表示器160bは、4つの保留ランプ162からなるもので、当該第2特別図柄保留表示器160bは、第1及び第2の特別図柄表示器140a、140bのいずれか一方による特別図柄の変動表示中の場合において、遊技球の第2始動入賞口61への入賞に対する第2始動入賞口センサS2の検出出力毎に特別図柄の変動表示を保留するために、各保留ランプ162を順次点灯する。
具体的には、1個目の遊技球が第2始動入賞口61に入賞するとき、左端側の特別図柄保留ランプ162が点灯する。2個目〜4個目の各遊技球が、順次、上記1個目の遊技球に続いて第2始動入賞口61に入賞するとき、左端側から2番目〜4番目の各特別図柄保留ランプ162が順次点灯する。これは、遊技球の第2始動入賞口61への先の入賞による大当たり抽選に基づきなされた特別図柄の変動表示が第1及び第2の特別図柄表示器140a、140bの一方によりなされている場合に、その後の特別図柄の変動表示の保留を、第2特別図柄保留表示器160bにおける保留ランプ162の点灯により表示するためのものである。なお、後述のごとく、主演出表示装置170においても、第1及び第2の特別図柄保留表示器160a、160bによる各保留が、表示されるようになっている。
また、当該遊技盤Baは、図2及び図3にて示すごとく、主演出表示装置170、装飾図柄保留表示器170a及び副演出表示装置180を備えている。主演出表示装置170は、表示器171と、表示駆動回路172(図15参照)とを備えている。表示器171は、液晶パネルからなるもので、この表示器171は、環状の裏ケーシングC(図5参照)の中央穴部を通して遊技板10の中央開口部13を臨むように、裏ケーシングCにその裏面側から組み付けられている。
本第1実施形態において、上述した環状の裏ケーシングCは、その外周部にて、遊技板10の裏面にその外周部にて固着されており、当該裏ケーシングCは、その外周部から後方に向け凸な縦断面形状でもって環状に延出するように構成されている。これにより、当該裏ケーシングCは、遊技板10の裏面側にてこの遊技板10との間に環状空所を形成してなり、この裏ケーシングCの中央穴部は、遊技板10の中央開口部13に同軸的に対向している。
しかして、上述のように構成した主演出表示装置170においては、表示器171が、遊技の進行に伴い、画像制御部400c(後述する)による制御のもとに、表示駆動回路172により駆動されて、例えば、大当たり抽選の抽選結果に応じて複数の装飾図柄を変動表示したり、或いはキャラクタの登場による予告演出を変動表示する等の種々の演出表示を行う。
装飾図柄保留表示器170aは、センター構造物30の内周左右方向下側中央部に設けられている。当該装飾図柄保留表示器170aは、第1特別図柄保留表示器160aに対応するもので、この装飾図柄保留表示器170aは、4つの保留ランプ173でもって構成されている。しかして、当該装飾図柄保留表示器170aは、第1特別図柄保留表示器160aの各保留ランプ161の点灯或いは消灯に伴い、各保留ランプ173を点灯或いは消灯するように、ランプ制御部400d(後述する)により制御されるようになっている。ここで、装飾図柄保留表示器170aにおいて、4つの保留ランプ173のうち、図2にて左端側に位置する保留ランプ173が、4つの保留ランプ161のうち、図4にて左端側に位置する保留ランプ161に対応する。また、装飾図柄保留表示器170aにおいて上述の左端側保留ランプ173から順次右側に位置する各保留ランプ173が、それぞれ、第1特別図柄保留表示器160aにおいて上述の左端側保留ランプ161から順次右側に位置する各保留ランプ161に対応する。このことは、装飾図柄保留表示器170aが第1特別図柄保留表示器160aの特別図柄の変動表示の保留に対応して装飾図柄の変動表示の保留を表示することを意味する。なお、装飾図柄保留表示器170aは、後述のごとく、先読み演出処理において、第1特別図柄保留表示器160aとは別個に、各保留ランプ173にて消灯可能となっている。
副演出表示装置180は、可動式演出表示装置の一例であって、この副演出表示装置180は、図2、図3及び図5〜図12のいずれかにより示すごとく、表示パネル180aと、発光ダイオード駆動回路180b(図15参照)と、左右両側駆動機構180cとにより構成されている。
表示パネル180aは、格納位置(図3、図9、図10及び図11のいずれか参照)から演出表示位置(図2、図5、図6、図7、図8及び図12のいずれか参照)へ或いは当該演出表示位置から上記格納位置へ移動し得るように、環状の裏ケーシングC(図5参照)の中空部内にて、左右両側駆動機構180cを介し、遊技板10にその裏面側から組み付けられている。
換言すれば、表示パネル180aは、遊技板10の中央開口部13と主演出表示装置170の表示器171との間にて、上述のごとく移動し得るように、左右両側駆動機構180cを介し、遊技板10にその裏面側から組み付けられている。
当該表示パネル180aは、図6、図11或いは図12にて示すごとく、矩形状の額縁部181と、矩形状のパネル部182とを備えている。パネル部182は、その外周縁部を、額縁部181の内周縁部に嵌着して、当該額縁部181内に収容されており、当該パネル部182は、多数の発光ダイオード182a(図12参照)を基板182b(図12参照)にマトリックス状に配列して構成されている。ここで、多数の発光ダイオード182aは、それぞれ、表示パネル180aの表面側に向け基板182bから突出するように当該基板182bに設けられている(図12参照)。なお、本第1実施形態において、表示パネル180aの多数の発光ダイオード182aの突出側の面は、当該表示パネル180aの表示面という。また、表示パネル180aの左右方向に対する当該表示パネル180aの直交方向は、この表示パネル180aの幅方向という。
しかして、当該表示パネル180aは、画像制御部400c(後述する)による制御のもとに、発光ダイオード駆動回路180bにより駆動されて、その表示面にて、多数の発光ダイオード182aの選択的な発光により種々の演出表示を行う。
左右両側駆動機構180cは、それぞれ、遊技板10と裏側ケーシングCとの間の環状空所内において、遊技板10に対し中央開口部13の左右両側にてその裏面側から組み付けられている。
左右両側駆動機構180cは、図5〜図12及び図15のいずれかにより示すごとく、それぞれ、板状案内部材183と、連結レバー184と、ステップモータ185と、モータ駆動回路186により構成されている。なお、以下、左側駆動機構180cの案内部材183、連結レバー184、ステップモータ185及びモータ駆動回路186は、それぞれ、左側案内部材183、左側連結レバー184、左側ステップモータ185及び左側モータ駆動回路186(図15参照)といい、一方、右側駆動機構180cの案内部材183、連結レバー184、ステップモータ185及びモータ駆動回路186は、それぞれ、右側案内部材183、右側連結レバー184、右側ステップモータ185及び右側モータ駆動回路186(図15参照)という。
左右両側案内部材183は、遊技板10の中央開口部13の鉛直方向中心線に対し互いに対称的な構成にて対称的に位置するように遊技板10に対し中央開口部13の左右両側にてその裏面側から設けられている。これにより、左右両側案内部材183は、後述のごとく、表示パネル180aをその左右両側から移動可能に支持するように、遊技板10に対し中央開口部13の左右両側にて設けられている。
左右両側案内部材183は、それぞれ、長手状着座板部183aと、矩形状案内板部183bとにより構成されている。左側案内部材183において、着座板部183aは、遊技板10に対し中央開口部13の左側にてその裏面側から上記鉛直方向中心線と平行となるように長手状に着座して装着されている。また、左側案内部材183において、矩形状案内板部183bは、着座板部183aの右端縁部から後方へL字状に延出してなるもので、この案内板部183bには、案内溝183cが、左側連結ピン181aを介し表示パネル180aの額縁部181に相対移動可能に連結するように形成されている。ここで、左側連結ピン181aは、額縁部181の中央左側部位から左方に向け延出してなるもので、当該左側連結ピン181aは、その延出端部にて、左側案内部材183の案内板部183bの案内溝183c内に相対移動可能に嵌装されている。
一方、右側案内部材183において、着座板部183aは、遊技板10に対し中央開口部13の右側にてその裏面側から上記鉛直方向中心線と平行となるように長手状に着座して装着されている。また、右側案内部材183において、矩形状案内板部183bは、着座板部183aの左端縁部から後方へL字状に延出してなるもので、この案内板部183bには、案内溝183cが、表示パネル180aの額縁部181に右側連結ピン181aを介し相対移動可能に連結するように、形成されている。ここで、右側連結ピン181aは、額縁部181の中央右側部位から右方に向け延出してなるもので、当該右側連結ピン181aは、その延出端部にて、右側案内部材183の案内板部183bの案内溝183c内に相対移動可能に嵌装されている。
本第1実施形態において、両案内溝183cは、それぞれ、左右両側案内溝183cとして、表示パネル180aを上記格納位置から上記演出表示位置へ或いは当該演出表示位置から上記格納位置へ移動し得るように、案内板部183bにおいてその下側延出基部から上側延出端部にかけて略L字状となるように形成されている。即ち、当該両案内溝183cは、それぞれ、互いに対向するように、後側上端溝部a(図13参照)から下側後方へ緩やかに湾曲しながら下方に向けて延出し、かつ延出下端溝部b(図13参照)から下側に緩やかに凸な湾曲形状にて前側下端溝部c(図13参照)に向け、略L字状に形成されている。
左右両側連結レバー184は、それぞれ、その各一端部にて、表示パネル180aの額縁部181の左右両側部位の各上端部から左右に向け突出する各左右両側連結ピン181b(図12或いは図13参照)に、相対回動自在に連結されており、当該左右両側連結レバー184は、その各一端部から各案内板部183bの対向面に沿い延出している。
左右両側ステップモータ185は、それぞれ、左右両側案内部材183の各案内板部183aの中央直上を介し、互いに同軸的に対向するように、ステータ185aの脚185b(図8参照)でもって、遊技板10に対し中央開口部13の左右両側にてその裏面側から組み付けられている。
また、左側ステップモータ185は、その出力軸185c(図12参照)にて、左側連結レバー184の延出端部に各左側の連結軸184a及びカップリング184b(図12参照)を介し連結されており、一方、右側ステップモータ185は、その出力軸185cにて、右側連結レバー184の延出端部に各右側の連結軸184a及びカップリング184b(図11及び図12参照)を介し連結されている。
ここで、左側連結軸184aは、その一端部にて、左側連結レバー184の延出端部に形成した貫通孔部に相対回動不能に嵌着されており、この左側連結軸184aは、その一端部から左側ステップモータ185の出力軸185cに向けて同軸的に延出している。左側カップリング184bは、左側ステップモータ185の出力軸185cの端部及び左側連結軸184aの延出端部に亘り同軸的に嵌装されて当該出力軸185c及び左側連結軸184aを相対回転不能に連結する(図12参照)。
一方、右側連結軸184aは、その一端部にて、右側連結レバー184の延出端部に形成した貫通孔部に相対回動不能に嵌着されており、この右側連結軸184aは、その一端部から右側ステップモータ185の出力軸185cに向けて同軸的に延出している。右側カップリング184bは、右側ステップモータ185の出力軸185cの端部及び右側連結軸184aの延出端部に亘り同軸的に嵌装されて当該出力軸185c及び右側連結軸184aを相対回転不能に連結する。なお、本第1実施形態では、左右両側連結レバー184が、その各延出端部にて、左右両側案内部材183の各対向面に沿い左右両側案内溝183cの各対応の後側上端溝部a及び延出下端溝部b(後述する)の間を通り回動するように、当該左右両側連結レバー184の各対応の連結軸184aを中心とする回転半径が設定されている。
以上のように構成した左右両側駆動機構180cによれば、表示パネル180aが、図13(a)にて示すごとく、格納位置にあるとき、当該表示パネル180aは、その裏面にて、下方に向くように、即ち、その表示面にて、上方に向くように水平状に格納されている。このとき、図13(a)にて例示するごとく、表示パネル180aの左右両側連結ピン181aが左右両側案内板部183bの各案内溝183cの後側上端溝部aに位置するとともに、左右両側連結レバー184が、左右両側連結ピン181bを左右両側連結ピン181aの後方に位置させるように、左右両側ステップモータ185の各出力軸185cから後側下方へ傾斜している。
このような状態において、左右両側ステップモータ185が、左右両側モータ駆動回路186による駆動のもとに、図示時計方向(図13(b)にて図示矢印R1方向)へ回転すると、左右両側連結レバー184が、左右両側ステップモータ185と同一方向へ回動する。このとき、各案内溝183cが、上述のごとく、後側上端溝部aから下側後方へ緩やかに湾曲しながら下方に向けて延出しているため、左右両側連結ピン181aが、図13(b)にて例示するごとく、各案内溝183cに沿い後側上端溝部aから下側後方へ緩やかに案内されて移動する。
ここで、上述したごとく、左右両側連結レバー184が、その各延出端部にて、左右両側案内部材183の各対向面に沿い左右両側案内溝183cの各対応の後側上端溝部a及び延出下端溝部b(後述する)の間を通り回動するように、当該左右両側連結レバー184の各対応の連結軸184aを中心とする回転半径が設定されている。このため、上述のように左右両側連結ピン181aが各案内溝183cに沿い後側上端溝部aから下側後方へ移動する過程において、表示パネル180aが、左右両側連結ピン181aを基準として、図13(b)にて図示反時計方向(図示矢印R2方向)へ回動する。このことは、表示パネル180aが、その表示面を前方に向けながら、上記反時計方向に回動することを意味する。
然る後、左右両側連結ピン181aが、各案内溝183cの延出下端溝部bに達する。このとき、左右両側連結ピン181bは、それぞれ、各対応の連結ピン181aのほぼ直上に位置する。このような段階では、表示パネル180aが、その自重により、左右両側連結ピン181bでもってつり下げられた略鉛直状態にある。しかも、左右両側案内溝183cが、上述のごとく、延出下端溝部bから下側に緩やかに凸な湾曲形状にて前側下端溝部cに向け、略L字状に折れ曲がっている。
このため、左右両側ステップモータ185のさらなる正転に応じて、表示パネル180aが、その表示面を前方に向けたまま、左右両側案内溝183に沿いその各延出下端溝部bから各前側下端溝部cに向け鉛直状態にて移動する(図13(c)にて図示矢印R3方向参照)。これにより、表示パネル180aは、その演出表示位置に達する。このとき、当該表示パネル180aは、その表示面にて、遊技板10の中央開口部13を通して前方を臨む位置に維持される。
なお、本第1実施形態において、左右両側ステップモータ185の上記時計方向への回転は、以下、正転ともいう。従って、左右両側ステップモータ185の反時計方向への回転は、以下、逆転ともいう。また、表示パネル180aを演出表示位置から格納位置に移動させるにあたっては、左右両側駆動機構180cを上述とは逆に作動させる。
前扉FDは、遊技機本体Bの枠体とともに、前後方向に開閉可能に上記機枠に支持されており、この前扉FDは、図1にて示すごとく、前枠FD1の中空部に窓ガラスFD2を嵌め込んで構成されている。当該前扉FDは、演出ボタンスイッチSW、枠ランプFL及び両スピーカSPを備えている。
演出ボタンスイッチSWは、前枠FD1の中空部の下縁部に配設されており、この演出ボタンスイッチSWは、主演出表示装置170に所定の演出表示を要求するとき、遊技者により押動操作される。枠ランプFLは、前枠FD1の内周部に沿い配設されており、この枠ランプFLは、所定の遊技状態に対応して点滅パターンや異なる発光色等でもって種々の演出を行う。両スピーカSPは、前枠FD1の左右両側上部に埋設されており、当該両スピーカSPは、楽曲、音声や効果音等を発する種々の演出を行う。
次に、上記パチンコ遊技機の電子制御システムについて説明すると、当該電子制御システムは、図14或いは図15にて示すごとく、センサ群S、主制御装置300及び副制御装置400を備えており、センサ群Sは、図14にて示すごとく、第1始動入賞口センサS1、第2始動入賞口センサS2、ゲートセンサS3、各普通入賞口センサS4、大入賞口センサS5、上動端センサS6及び下動端センサS7でもって構成されている。
第1始動入賞口センサS1は、第1始動入賞口51内に設けられており、この第1始動入賞口センサS1は、第1始動入賞口51内に入賞する遊技球毎に当該遊技球の入賞を検出する。第2始動入賞口センサS2は、第2始動入賞口61内に設けられており、この第2始動入賞口センサS2は、電動チューリップ60を介しその第2始動入賞口61に入賞する遊技球毎に当該遊技球の入賞を検出する。
ゲートセンサS3は、スルーゲート70内に設けられており、このゲートセンサS3は、スルーゲート70を通過する遊技球毎に当該遊技球の通過を検出する。各普通入賞口センサS4は、各対応の普通入賞口90内に設けられており、当該各普通入賞口センサS4は、それぞれ、各対応の普通入賞口90内に入賞する遊技球毎に、当該各遊技球の入賞を検出する。
大入賞口センサS5は、アタッカー100の大入賞口102内に設けられており、この大入賞口センサS5は、大入賞口102内への遊技球の入賞毎に当該遊技球の入賞を検出する。
上動端センサS6及び下動端センサS7は、共に、フォトインタラプタでもって構成されている。上動端センサS6は、左側案内部材183の案内板部183bの内面(右側案内部材183の案内板部183bに対する対向面)のうち案内溝183cの後側上端溝部aに対する対応面部位に設けられている。詳細には、当該左側上動端センサS6は、その発光部及びこの発光部から光を受光する受光部にて、後側上端溝部aを介し対向するように設けられている。
これにより、左側連結ピン181aが、左側案内溝183cの後側上端溝部aに位置するとき、上動端センサS6の発光部から受光部に入射する光を遮断する。換言すれば、上動端センサS6は、左側連結ピン181aの後側上端溝部aへの到達に基づき、表示パネル180aの格納位置への到達を検出する。
下動端センサS7は、左側案内部材183の案内板部183bの内面のうち案内溝183cの前側下端溝部cに対する対応面部位に設けられている。詳細には、当該下動端センサS7は、その発光部及びこの発光部から光を受光する受光部にて、前側下端溝部cを介し対向するように設けられている。
これにより、左側連結ピン181aが、前側下端溝部cに位置するとき、下動端センサS7の発光部から受光部に入射する光を遮断する。換言すれば、下動端センサS7は、左側連結ピン181aの前側下端溝部cへの到達に基づき、表示パネル180aの演出表示位置への到達を検出する。
主制御装置300は、図14及び図15から分かるように、センサ群S、第1被駆動素子群DRV1及び副制御装置400の間に接続されている。主制御装置300は、マイクロコンピュータからなるもので、この主制御装置300は、図14にて示すごとく、バスライン310と、このバスライン310を介し相互に接続してなる入力側インターフェース320、各出力側インターフェース330、340、350、CPU360、ソフトタイマー370、ROM380及びRAM390を備えている。なお、本第1実施形態において、以下、入力側インターフェースは、I/Fといい、また、出力側インターフェースは、O/Fという。
しかして、主制御装置300は、CPU360により、ソフトタイマー370からのパルス信号の発生ごとに、図16及び図19〜図33にて示すフローチャートに従いタイマー割り込みプログラムを実行する。
このタイマー割り込みプログラムの実行中において、主制御装置300は、CPU360により、センサ群Sからの出力に基づき、第1被駆動素子群DRV1及び副制御装置400の制御に要する種々の演算処理を行う。この演算処理の過程において、主制御装置300は、CPU360にて、ROM380の記憶データ(後述する)、RAM390内の一時的記憶データ、或いはI/F320を介するセンサ群Sからの出力を、バスライン310を通し入力されて、種々の演算処理を行い、各O/F330〜350を介する第1被駆動素子群DRV1及び副制御装置400への出力処理をする。なお、ソフトタイマー370は、当該パチンコ遊技機の電源投入に伴う主制御装置300の作動開始と同時にリセットされて計時を開始し、この開始後、4(ms)の経過毎に、上記パルス信号を発生し、バスライン310を介してCPU360に出力する。
ROM380には、上述したタイマー割り込みプログラムがCPU360により読み出し可能に予め記憶されている。また、ROM380には、大当たり乱数データRNA、大当たり図柄乱数データRNB、リーチ乱数データRNC、変動パターン乱数データRND、当たり乱数データRNE及び初期値乱数データRNF(図17(a)〜(f)参照)が、CPU360により読み出し可能に予め記憶されている。本第1実施形態において、大当たり乱数データRNAは、第1始動入賞口51或いは第2始動入賞口61への遊技球の入賞に伴う大当たり抽選(大当たり、小当たり或いはバズレか否かの抽選)に用いられる乱数であり、大当たり図柄乱数データRNBは、大当たり抽選で大当たりになったときのこの大当たりの種類(大当たりか小当たりかの種類)を判定するために用いられる図柄乱数であり、また、リーチ乱数データRNCは、大当たり抽選でハズレとなったときにリーチ演出をするか否かを判定するために用いられる乱数である。
さらに、ROM380には、大当たり乱数テーブルTB1、大当たり図柄乱数テーブルTB2、リーチ乱数テーブルTB3及び当たり乱数テーブルTB4(図18(a)〜(d)参照)が、CPU360により読み出し可能に予め記憶されている。
また、第1被駆動素子群DRV1は、図14にて示すごとく、上述した電チューアクチュエータ62、大入賞口アクチュエータ103、普通図柄表示器130、第1及び第2の特別図柄表示器140a、140b、普通図柄保留表示器150並びに第1及び第2の特別図柄保留表示器160a、160bでもって構成されている。
副制御装置400は、図15にて示すごとく、払い出し制御部400a、演出制御部400b、画像制御部400c及びランプ制御部400dでもって構成されており、当該副制御装置400は、主制御装置300と第2被駆動素子群DRV2及び演出ボタンスイッチSWとの間に接続されている。ここで、第2被駆動素子群DRV2は、払い出し駆動モータM、表示駆動回路172、両スピーカSP、発光ダイオード駆動回路180b、左右両側モータ駆動回路186、枠ランプFL、各星型盤ランプ110及び各星型可動役物120でもって構成されている。
払い出し制御部400aは、マイクロコンピュータからなるもので、この払い出し制御部400aは、バスライン410と、このバスライン410を介し相互に接続してなるI/F411、O/F412、CPU413、ROM414及びRAM415を備えている。
しかして、当該払い出し制御部400aは、CPU413により、ROM414に予め記憶済みの所定の払い出し制御プログラムを、所定のフローチャート(図示しない)に従い実行し、この実行中において、I/F40及びバスライン410を介する主制御装置300からの払い出しコマンド制御のもとに、払い出し駆動モータMの駆動制御を行う。これに伴い、払い出し駆動モータMは、遊技機本体Bの球タンク(図示しない)から球払い出し系統(図示しない)内に進入する遊技球を、所定個数ずつ払い出すように作動する。なお、払い出し駆動モータMは、上記球払い出し系統内に配設されている。
演出制御部400bは、主制御装置300からのコマンド制御のもとに、画像制御部400cを介し、主演出表示装置170の表示駆動回路172、両スピーカSP及び副演出表示装置180の発光ダイオード駆動回路180bを共に或いは選択的に駆動制御し、また、ランプ制御部400dを介し、枠ランプFL、各星形盤ランプ110及び各星形可動役物120を共に或いは選択的に駆動制御するものである。
当該演出制御部400bは、マイクロコンピュータからなるもので、この演出制御部400bは、バスライン420と、このバスライン420を介し相互に接続してなるI/F421、I/F422、I/O/F423、O/F424、CPU425、ROM426及びRAM427を備えている。なお、I/O/F423は、入出力側インターフェースを表す。
しかして、当該演出制御部400bは、CPU425により、演出制御プログラムを、図34〜図36にて示すフローチャートに従い実行する。この実行中において、当該演出制御部400bは、I/F421及びバスライン420を介する主制御装置300からのコマンド制御、I/O/F423を介する画像制御部400cからの要求やI/F422を介する演出ボタンスイッチSWの押動操作出力のもとに、I/O/F423やO/F424を介し画像制御部400cやランプ制御部400dを制御するように種々の演算処理を行う。なお、上記演出制御プログラムは、CPU425により読み出し可能にROM426に予め記憶されている。
画像制御部400cは、マイクロコンピュータからなるもので、この画像制御部400cは、バスライン430と、このバスライン430を介し相互に接続してなるI/O/F431、O/F432、CPU433、ROM434及びRAM435を備えている。
しかして、当該画像制御部400cは、CPU433により、ROM434に予め記憶した画像表示制御プログラムを、所定のフローチャート(図示しない)に従い実行し、この実行中において、演出処理部400bからのコマンド制御に基づき、主演出表示装置170の表示駆動回路172、両スピーカSP及び副演出表示装置180の発光ダイオード駆動回路180bを共に或いは選択的に駆動制御するに要する種々の演算処理をする。
ランプ制御部400dは、マイクロコンピュータからなるもので、このランプ制御部400dは、バスライン440と、このバスライン440を介し相互に接続してなるI/F441、O/F442、CPU443、ROM444及びRAM445を備えている。
しかして、当該ランプ制御部400dは、CPU443により、ROM444に予め記憶したランプ制御プログラムを、所定のフローチャート(図示しない)に従い実行し、この実行中において、演出処理部400bからのコマンド制御に基づき、枠ランプFL、両星形盤ランプ110、両星形可動役物120を共に或いは選択的に駆動制御するに要する種々の演算処理をする。
以上のように構成した本第1実施形態において、上記パチンコ遊技機がその電源投入により遊技可能な作動状態になると、主制御装置300が、副制御装置400とともに、作動状態になる。これに伴い、主制御装置300のソフトタイマー370がリセットされて計時を開始し、この開始後4(ms)の経過毎に、パルス信号を発生する。このため、主制御装置300は、ソフトタイマー370からのパルス信号の発生毎に、CPU360により、図16のフローチャートに従い上記タイマー割り込みプログラムを繰り返し実行する。
また、副制御装置400の作動開始に伴い、払い出し制御部400a、演出制御部400b、画像制御部400c及びランプ制御部400dが、共に、作動し始める。すると、払い出し制御部400aは、そのCPU413により、上記払い出し制御プログラムの実行を開始し、演出制御部400bは、CPU425により、上記演出制御プログラムの実行を、図34のフローチャートに従い開始し、画像制御部400cが、CPU433により、上記画像表示制御プログラムの実行を開始し、さらに、ランプ制御部400dが、CPU443により、上記ランプ制御プログラムの実行を開始する。
これに伴い、上記パチンコ遊技機は、遊技者による遊技の開始を待つ状態におかれる。しかして、ソフトタイマー370が上記電源投入に基づく主制御装置300の作動開始に伴いパルス信号を発生する毎に、上記タイマー割り込みプログラムの割り込みが実行される。このことは、当該タイマー割り込みプログラムの実行が、主制御装置300の作動開始後4(ms)の経過毎に繰り返され、かつ、上記タイマー割り込みプログラムの実行のための時間が、4(ms)の間、維持されることを意味する。
まず、ソフトタイマー370が最初のパルス信号を発生すると、上記タイマー割り込みプログラムは、上記最初のパルス信号に基づく割り込みにより、スタートステップにて実行開始される。すると、乱数更新処理ルーチン500において、大当たり乱数データRNA、大当たり図柄乱数データRNB、リーチ乱数データRNC、変動パターン乱数データRND及び当たり乱数データRNEが、それぞれ、次の各式(1)〜(5)に基づき、「1」ずつ、加算更新される。
RNA=RNA+1・・・(1)
RNB=RNB+1・・・(2)
RNC=RNC+1・・・(3)
RND=RND+1・・・(4)
RNE=RNE+1・・・(5)
ここでは、乱数が、数列(例えば、0〜299)に沿い、上記パチンコ遊技機の電源投入と同時に、初期値「0」で開始し、順次、「1」ずつ、加算していき、最終値「299」に達するとリセットにより上記初期値「0」に戻る。
従って、乱数がある乱数値に達する周期が、一定になる。また、「乱数」とは、無秩序でありかつ全体として出現頻度の等しい数からなる数列中のある数をいうもので、この乱数は、例えば、大当たり乱数データRNAにおいて、主演出表示装置170により当選の可否を表示するに先立ち、遊技球の第1始動入賞口51への入賞時期に対応する乱数値でもって、特賞等の役の当選の可否を判定するために用いられる。
現段階では、主制御装置300の作動開始時であることから、乱数更新処理ルーチン500では、式(1)〜式(5)の各左辺におけるRNA、RNB、RNC、RND及びRNEの各初期値は、共に、「0」となる。従って、式(1)〜式(5)において、RNA=1、RNB=1、RNC=1、RND=1及びRNE=1とセットされる(図17(a)〜(e)参照)。
然る後、現段階では、遊技球の第1始動入賞口51やスルーゲート70への遊技球の入賞はないことから、上記タイマー割り込みプログラムは、第1始動入賞口処理ルーチン600、第2始動入賞口処理ルーチン700、ゲート処理ルーチン800、センサ出力に基づく処理ルーチン900及び賞球処理ルーチン900a(図16参照)を通り特別図柄処理ルーチン1000に進む(図16及び図22参照)。なお、この処理過程において、第1始動入賞口処理ルーチン600では、ステップ610にてNOと判定され、第2始動入賞口処理ルーチン700では、ステップ710にてNOと判定され、ゲート処理ルーチン800では、ステップ810にてNOと判定される。
上述のようにタイマー割り込みプログラムが特別図柄処理ルーチン1000に進むと、この特別図柄処理ルーチン1000において、現段階では、未だ遊技者による遊技は、開始されておらず、遊技状態が大当たり遊技状態及び図柄変動状態のいずれでもない。従って、大当たり中及び特別図柄の変動表示中のいずれでもないことから、両ステップ1010、1020における判定は順次NOとなる。また、現段階では、遊技球の遊技球の第1始動入賞口51或いは第2始動入賞口61への各入球に基づく遊技球の保留は未だ発生していないことから、各ステップ1030、1040における判定もNOとなる。これに伴い、上記タイマー割り込みプログラムは、次の普通図柄処理ルーチン2000(図16及び図27参照)に進む。
この普通図柄処理ルーチン2000においては、上記パチンコ遊技機の遊技状態は補助遊技状態及び普通図柄の変動表示状態のいずれでもないことから、各ステップ2100、2200において順次NOと判定される。さらに、現段階では遊技球によるスルーゲート70の通過もないことから、通過保留数G=0であることに基づき、2300における判定もNOとなる。これに伴い、上記タイマー割り込みプログラムは、次の大入賞口処理ルーチン3000(図16及び図28〜図32参照)に進む。
この大入賞口処理ルーチン3000において、現段階では、上述のごとく未だ遊技がなされておらず、従って、大当たり遊技中、短当たり遊技中及び小当たり遊技中のいずれでもないことから、長当たり時間開放処理サブルーチン3100(図28参照)のステップ3110、短当たり時開放処理サブルーチン3200(図29参照)のステップ3210及び小当たり時開放処理ルーチン3300(図31参照)のステップ3310において、順次、NOと判定される。
本第1実施形態において、長当たり時間開放処理サブルーチン3100及び短当たり時開放処理サブルーチン3200が、大当たり時開放処理サブルーチンに対応する。そして、長当たり時間開放処理サブルーチン3100における「長当たり」及び短当たり時開放処理サブルーチン3200における「短当たり」の双方が、大当たり時開放処理サブルーチンにおける「大当たり」に含まれる。
また、「長当たり」とは、遊技球の大量獲得を目的とする15ラウンド大当たりに相当し、15ラウンドに亘り、1ラウンド毎に、大入賞口102への遊技球の入賞数が9個或いは大入賞口102の開放時間が30(秒)となる大当たりをいう。また、「短当たり」とは、遊技球の大量獲得を目的としない15ラウンド大当たりに相当し、15ラウンドに亘り、1ラウンド毎に、大入賞口102の開放時間が0.5(秒)となる大当たりをいう。但し、この短当たり遊技の終了に伴い、遊技状態が確変遊技状態におかれる。なお、「ラウンド」とは、アタッカー100の大入賞口102の開放回数をいう。
また、小当たり時開放処理ルーチン3300における「小当たり」とは、遊技球の大量獲得を目的としない15回に亘る当たり、即ち、15回小当たりに相当し、15回に亘り、1回ごとに、大入賞口102の開放時間が0.5(秒)となる当たりをいう。但し、短当たりとは異なり、小当たり遊技の終了に伴い、この終了前の遊技状態がそのまま維持される。
上述のようなステップ3310におけるNOとの判定に伴い、大入賞口処理ルーチン3000の処理が終了し、上記タイマー割り込みプログラムは、次の電チュー処理ルーチン4000(図16及び図33参照)に進む。すると、現段階では、当該パチンコ遊技機の遊技状態が補助遊技状態にはないことから、補助遊技中ではない。このため、ステップ4100における判定がNOとなる。
これに伴い、上記タイマー割り込みプログラムは、次の出力処理ルーチン5000(図16参照)に進む。現段階では、上記パチンコ遊技機による遊技者の遊技は開始されていないことから、主制御装置300において、CPU360は、遊技者の遊技を待つ状態を表すコマンドを副制御装置400に出力する。
しかして、出力処理ルーチン5000の処理が上述のように終了すると、上記タイマー割り込みプログラムは、初期値乱数更新ルーチン6000(図16参照)に進む。ここでは、乱数の数列(例えば、0〜299)における最終値が発現したとき、次の乱数の初期値を偶発性のある値により決定する。例えば、乱数が初期値「0」から加算更新されて最終値「299」になったとき、次の初期値は、「0」ではなく、上記乱数の数列のうちの任意の値となる。これは、乱数が1周する毎に初期値を変更して、特定の乱数が出現する時期に周期性が表れないようにするのに役立つ。
上述のようにタイマー割り込みプログラムが初期値乱数更新ルーチン6000に進むと、初期値乱数データRNFが、次の式(6)に基づき、「1」だけ、加算更新される(図17(f)参照)。
RNF=RNF+1・・・(6)
ここで、上述のようにタイマー割り込みプログラムが初期値乱数更新ルーチン6000に進んだ後の当該初期値乱数更新ルーチン6000の実行に与えられる時間は、乱数更新処理ルーチン500の処理開始から出力処理ルーチン5000の処理終了までに要した時間を、4(ms)から減じた残りの時間となる。従って、この残りの時間の間、初期値乱数データRNFでは、乱数が、初期値乱数更新ルーチン6000の閉ループ処理のもとに、式(6)に基づき、0から299にかけて、順次、「1」ずつ、繰り返し、加算更新される。
しかして、ソフトタイマー370が、上記最初のパルス信号に後続して、パルス信号を発生すると、主制御装置300は、CPU360により、上述の初期値乱数更新ルーチン6000の閉ループ処理から脱出して、上記タイマー割り込みプログラムを、再び、スタートステップから実行し始める。このとき、初期値乱数データRNFにおいて上述の初期値乱数更新ルーチン6000の閉ループ処理からの脱出する直前の乱数でもって、次の乱数更新処理ルーチン500における大当たり乱数データRNAの初期値として設定される。
従って、上述のようにタイマー割り込みプログラムの実行が再びスタートステップから開始されると、乱数更新処理ルーチン500において、大当たり乱数データRNAの乱数が、式(1)に基づき、上述の初期値乱数更新ルーチン6000の閉ループ処理からの脱出直前における初期値乱数データRNFの乱数を、初期値として、「1」だけ、加算更新される。なお、大当たり図柄乱数データRNB、リーチ乱数データRNC、変動パターン乱数データRND及び当たり乱数データRNEは、それぞれ、「1」ずつ加算更新される。
ついで、上記タイマー割り込みプログラムが、上述と同様に、第1始動入賞口処理ルーチン600から出力処理ルーチン5000にかけて実行され、初期値乱数更新ルーチン6000の実行に移行する。これに伴い、初期値乱数データRNBの乱数は、初期値乱数更新ルーチン6000の閉ループ処理のもとに、式(6)に基づき、0から299にかけて、順次、「1」ずつ、繰り返し、加算更新される。
以後、ソフトタイマー370がパルス信号を順次発生する毎に、即ち、主制御装置300の作動開始後4(ms)の経過毎に、上記タイマー割り込みプログラムが割り込み実行される。そして、この割り込み実行毎に、乱数更新処理ルーチン500において、大当たり乱数データRNAが、初期値乱数更新ルーチン6000の閉ループ処理にて大当たり乱数データRNAの初期値として設定される初期値乱数データRNBの値をもとに、式(1)に基づき「1」ずつ加算更新されるとともに、大当たり図柄乱数データRNB、リーチ乱数データRNC、変動パターン乱数データRND及び当たり乱数データRNEが、それぞれ、「1」ずつ、加算更新される。そして、これらのような加算更新毎に、乱数更新処理ルーチン500に後続する第1始動入賞口処理ルーチン600〜初期値乱数更新ルーチン6000の処理が上述と同様に繰り返される。
以上のような状態において、遊技者が、遊技球の払い出しを受けて上記パチンコ遊技機による遊技を開始すると、当該パチンコ遊技機が遊技作動モードにおかれる。以下、この遊技作動モードを、主制御装置側遊技作動モード及び複制御装置側遊技作動モードに分けて説明する。
(1)主制御装置側遊技作動モード
上述のように遊技者が、遊技を開始するにあたり、上記パチンコ遊技機のハンドルHを回動操作すれば、遊技球が、順次、上記球発射装置によりガイドレール20を通り遊技領域12内に発射される。
なお、このような段階においても、上記タイマー割り込みプログラムは、ソフトタイマー370からのパルス信号の発生毎に、上述と同様に、繰り返し割り込み実行される。そして、この上記タイマー割り込みプログラムの割り込み実行毎に、乱数更新処理ルーチン500において、大当たり乱数データRNA、大当たり図柄乱数データRNB、リーチ乱数データRNC、変動パターン乱数データRND及び当たり乱数データRNEが、上述と同様に、加算更新される。
(1)第1始動入賞口処理
乱数更新処理ルーチン500の更新処理が上述のように終了すると、上記タイマー割り込みプログラムは第1始動入賞口処理ルーチン600(図16及び図19参照)に進む。この第1始動入賞口処理ルーチン600の処理は、第1始動入賞口51への遊技球の入賞に基づく大当たりの抽選の機会を形成するために、次のようになされる。
上述のように遊技領域12内に順次案内される遊技球の1つが第1始動入賞口51に入賞すると、当該遊技球の入賞が第1始動入賞口センサS1により検出される。
このとき、上記タイマー割り込みプログラムが第1始動入賞口処理ルーチン600のステップ610に進んでおれば、このステップ610において、第1始動入賞口センサS1の検出出力に基づき、遊技球の第1始動入賞口51への入賞として、YESと判定される。然る後、Ua<4か否かが、ステップ620において判定される。なお、Uaは、第1始動入賞口51への遊技球の入賞に伴い第1特別図柄の変動表示を保留する数(以下、第1特別図柄変動表示保留数という)を表す。また、ステップ610では、第1始動入賞口51への遊技球の入賞がなければ、NOと判定される。
現段階では、Ua=0であるとすれば、ステップ620においてYESと判定されて、次のステップ621において、第1特別図柄変動表示保留数Uaが次の式(7)に基づき算出される。
Ua=Ua+1・・・(7)
ここで、上述のごとく、Ua=0であることから、第1特別図柄変動表示保留数Uaは、式(7)に基づき、Ua=1と算出される。なお、このとき、特別図柄は、第1或いは第2の特別図柄表示器140a或いは140bにより変動表示されている状態にあるため、Ua=1と算出される。
ついで、ステップ622における乱数及び第1始動入賞口への入賞情報のセット処理において、乱数更新処理ルーチン500(図16参照)における大当たり乱数データRNA、大当たり乱数データRNB、リーチ乱数データRNC、変動パターン乱数データRND、当たり乱数データRNE及びリーチ乱数データRNCの各最新の乱数が、Ua=1に対応する遊技球の第1始動入賞口51への入賞を表す入賞情報とともに、RAM390にセットされる。なお、当該セットとは、記憶処理をいう。
ステップ622の処理後、次のステップ623において、第1特別図柄保留表示器の駆動処理がなされる。これに伴い、主制御装置300が、CPU360により、現段階における第1特別図柄変動表示保留数Uaに応じて第1特別図柄保留表示器160aを駆動する。現段階ではUa=1であるから、第1特別図柄保留表示器160aは、左端側保留ランプ161を点灯させる。これにより、遊技者は、特別図柄の変動表示中において、現段階の第1特別図柄変動表示保留数UaはUa=1になったことを視認し得る。
上述のようなステップ623の処理後、次のステップ624において、セットデータの出力データとしてのセット処理がなされる。ここでは、ステップ623におけるセットデータ(ステップ622にてセット済みの最新の各乱数及び入賞情報)が出力データとしてセットされる。
然る後、上述のように遊技領域12内に案内される遊技球が、さらに、第1始動入賞口51に順次入賞すると、これら各遊技球の入賞が、順次、第1始動入賞口センサS1により検出される。
従って、その後、上記タイマー割り込みプログラムが第1始動入賞口処理ルーチン600に進む毎に、ステップ610においてYESと判定され、ステップ620においてYESと判定され、ステップ621において、式(7)に基づき第1特別図柄変動表示保留数Uaの加算処理がなされ、ステップ622において、上述と同様に、現段階における大当たり乱数データRNA、大当たり乱数データRNB、リーチ乱数データRNC、変動パターン乱数データRND及び当たり乱数データRNEの各最新の乱数が、第1始動入賞口51への入賞情報とともに、RAM390にセットされる。
このようなステップ622におけるセット処理毎に、ステップ623において第1特別図柄保留表示器160aが駆動される。例えば、第1特別図柄変動表示保留数Uaが「1」ずつ増大する毎に、第1特別図柄保留表示器160aは、上述の点灯済みの保留ランプ161の右側に順次位置する各保留ランプ161を順次点灯する。これにより、遊技者は、現段階の第1特別図柄変動表示保留数Uaの増大を視認し得る。
そして、このようなステップ623の処理毎にステップ624においてステップ622における各新たなセットデータが各出力データとして順次セットされる。このような状態において、ステップ621における最新の第1特別図柄変動表示保留数Uaに基づき、Ua≧4が成立すると、その後、ステップ620において、NOと判定される。
上述のような第1始動入賞口処理ルーチン600の終了に伴い、上記タイマー割り込みプログラムは、第2始動入賞口処理ルーチン700(図16及び図20参照)に進む。この第2始動入賞口処理ルーチン700の処理は、電動チューリップ60の第2始動入賞口61への遊技球の入賞に基づく大当たりの抽選の機会を形成するために、次のようになされる。
上述のように遊技領域12内に順次案内される遊技球が電動チューリップ60の第2始動入賞口61に入賞すると、当該遊技球の入賞が第2始動入賞口センサS2により検出される。
このとき、上記タイマー割り込みプログラムが第2始動入賞口処理ルーチン700のステップ710に進んでおれば、このステップ710において、第2始動入賞口センサS2の検出出力に基づき、遊技球の第2始動入賞口61への入賞として、YESと判定される。然る後、Ub<4か否かが、ステップ720において判定される。なお、Ubは、第2始動入賞口61への遊技球の入賞に伴い第2特別図柄の変動表示を保留する数(以下、第2特別図柄変動表示保留数という)を表す。また、ステップ710では、第2始動入賞口61への遊技球の入賞がなければ、NOと判定される。
現段階では、Ub=0であるとすれば、ステップ720においてYESと判定されて、次のステップ721において、第2特別図柄変動表示保留数Ubが次の式(8)に基づき算出される。
Ub=Ub+1・・・(8)
ここで、上述のごとく、Ub=0であることから、第2特別図柄変動表示保留数Ubは、式(8)に基づき、Ub=1と算出される。なお、このとき、特別図柄は、第1或いは第2の特別図柄表示器140a或いは140bにより変動表示されている状態にあるため、Ub=1と算出される。
ついで、ステップ722における乱数及び第2始動入賞口への入賞情報のセット処理において、乱数更新処理ルーチン500(図16参照)における大当たり乱数データRNA、大当たり乱数データRNB、リーチ乱数データRNC、変動パターン乱数データRND、当たり乱数データRNE及びリーチ乱数データRNCの各最新の乱数が、Ub=1に対応する遊技球の第2始動入賞口61への入賞を表す入賞情報とともに、RAM390にセットされる。
ステップ722の処理後、次のステップ723において、第2特別図柄保留表示器の駆動処理がなされる。これに伴い、主制御装置300が、CPU360により、現段階における第2特別図柄変動表示保留数Ubに応じて第2特別図柄保留表示器160bを駆動する。現段階ではUb=1であるから、第2特別図柄保留表示器160bは、左端側保留ランプ162を点灯させる。これにより、遊技者は、特別図柄の変動表示中において、現段階の第2特別図柄変動表示保留数UbがUb=1になったこと視認し得る。
上述のようなステップ723の処理後、次のステップ724において、セットデータの出力データとしてのセット処理がなされる。ここでは、ステップ723におけるセットデータ(ステップ722にてセット済みの最新の各乱数及び入賞情報)が出力データとしてセットされる。
然る後、上述のように遊技領域12内に順次案内される遊技球が、さらに、第2始動入賞口61に順次入賞すると、これら各遊技球の入賞が、順次、第2始動入賞口センサS2により検出される。
従って、その後、上記タイマー割り込みプログラムが第2始動入賞口処理ルーチン700に進む毎に、ステップ710においてYESと判定され、ステップ720においてYESと判定され、ステップ721において、式(8)に基づき第2特別図柄変動表示保留数Ubの加算処理がなされ、ステップ722において、上述と同様に、現段階における大当たり乱数データRNA、大当たり乱数データRNB、リーチ乱数データRNC、変動パターン乱数データRND及び当たり乱数データRNEの各最新の乱数が、第2始動入賞口61への入賞情報とともに、RAM390にセットされる。
このようなステップ722におけるセット処理毎に、ステップ723において第2特別図柄保留表示器160bが駆動される。例えば、第2特別図柄変動表示保留数Ubが「1」ずつ増大する毎に、第2特別図柄保留表示器160bは、上述の点灯済みの保留ランプ162の右側に順次位置する各保留ランプ162を順次点灯する。これにより、遊技者は、現段階の第2特別図柄変動表示保留数Ubの増大を視認し得る。
そして、このようなステップ723の処理毎にステップ724においてステップ722における各新たなセットデータが各出力データとして順次セットされる。このような状態において、ステップ721における最新の第2特別図柄変動表示保留数Ubに基づき、Ub≧4が成立すると、その後のステップ720において、NOと判定される。
上述のような第2始動入賞口処理ルーチン700の終了に伴い、上記タイマー割り込みプログラムは、ゲート処理ルーチン800(図16及び図21参照)に進む。このゲート処理ルーチン800の処理は、普通図柄の抽選の機会を形成するために、次のようになされる。
当該ゲート処理ルーチン800では、ステップ810においてスルーゲートの通過か否かが判定される。現段階において、上述のごとく案内された遊技球がスルーゲート70を通過すると、当該通過遊技球がゲートセンサS3により検出される。従って、ステップ810において、ゲートセンサS3の検出出力に基づき、YESと判定される。
ついで、ステップ820において、G<4か否かが判定される。ここで、G<4において、Gは、遊技球のスルーゲート70に対する通過数に対応した保留数(通過保留数)を表す。現段階において、G=0であれば、ステップ820においてYESと判定される。これに伴い、次のステップ821において、次の式(9)に基づきG=1と加算更新される。なお、このとき、普通図柄は、普通図柄表示器150により変動表示されている状態にあるため、G=1と加算更新される
G=G+1・・・・(9)
ステップ821における処理後、次のステップ822における普通図柄抽選用乱数のセット処理において、乱数更新処理ルーチン500(図16参照)における普通図柄乱数データRNEの最新の乱数が普通図柄抽選用乱数としてセットされる。
然る後、ステップ823において、普通図柄保留表示器150の駆動処理がなされる。これに伴い、主制御装置300が、CPU360により、現段階における通過保留数Gに応じて普通図柄保留表示器150を駆動する。現段階ではG=1であるから、普通図柄保留表示器150は、左端側保留ランプ151を点灯させる。これにより、遊技者は、普通図柄の変動表示中において、現段階の通過保留数GはG=1であること視認し得る。
上述のようなステップ823の処理後、次のステップ824において、セットデータの出力データとしてのセット処理がなされる。ここでは、ステップ823におけるセットデータ(ステップ822にてセット済みの最新の普通図柄抽選用乱数)が出力データとしてセットされる。
然る後、上述のように遊技領域12内に順次案内される遊技球が、さらに、スルーゲート70を順次通過すると、これら通過遊技球が、順次、ゲートセンサS3により検出される。
従って、その後、上記タイマー割り込みプログラムがゲート処理ルーチン800に進む毎に、ゲートセンサS3から順次生ずる検出出力に基づき、ステップ810においてYESと判定され、ステップ820にてYESと判定され、ステップ821において式(9)に基づき通過保留数Gの加算更新がなされ、ステップ822において、上述と同様に、現段階における普通図柄乱数データRNEの最新の乱数が普通図柄抽選用乱数としてセットされる。
このようなステップ822におけるセット処理毎に、ステップ823において普通図柄保留表示器150が駆動される。例えば、通過保留数Gが「1」ずつ増大する毎に、普通図柄保留表示器150は、上述の点灯済みの保留ランプ151の右側に順次位置する各保留ランプ151を順次点灯する。これにより、遊技者は、現段階の通過保留数Gの増大を視認し得る。
そして、このようなステップ823の処理毎にステップ824においてステップ822における各新たなセットデータが各出力データとして順次セットされる。このような状態において、ステップ821における最新の通過保留数Gに基づき、G≧4が成立すると、その後のステップ820において、NOと判定される。
(4)賞球処理
然る後、上記タイマー割り込みプログラムが次の賞球処理ルーチン900a(図16参照)に進むと、この賞球処理ルーチン900aにおいて、上述した遊技球の第1始動入賞口51への入賞数に応じた賞球コマンド或いは遊技球のスルーゲート70に対する通過数に応じたコマンドが設定される。
(5)特別図柄処理
ついで、上記タイマー割り込みプログラムが特別図柄処理ルーチン1000(図16及び図22参照)に進むと、ステップ1010(図22参照)において、大当たり遊技中か否かが判定される。現段階において、現遊技状態が大当たり当選後の大入賞口開放遊技状態にあれば、大当たり遊技中であることから、ステップ1010においてYESと判定される。このため、特別図柄処理ルーチン1000の処理は、新たな特別図柄の変動を開始することなく、エンドステップに進む。
一方、現段階において、ステップ1010の判定がNOとなる場合には、次のステップ1020において変動表示中か否かが判定される。現段階において、ステップ1310における変動表示開始処理がなされていなければ、特別図柄は変動表示中でないことから、ステップ1020における判定はNOとなり、ステップ1030において、Ub≧1か否かが判定される。
ここで、第2始動入賞口処理ルーチン700(図20参照)における最新の第2特別図柄変動表示保留数Ubが、Ub=0であれば、ステップ1030にてNOと判定され、次のステップ1040において、Ua≧1か否かが判定される。現段階において、Ua=0であれば、ステップ1040における判定はNOとなる。即ち、現段階では、遊技球が、特別図柄の現在の変動表示中において、第2始動入賞口61及び第1始動入賞口51のいずれにも入賞していないことから、特別図柄処理ルーチン1000は、エンドステップに進む。
また、上述のように特別図柄処理ルーチン1000がステップ1030に進んだとき、最新の第2特別図柄変動表示保留数Ub(図20のステップ721参照)が、Ub≧1であれば、当該ステップ1030においてYESと判定される。これに伴い、次のステップ1031において、第2特別図柄変動表示保留数Ubが、次の式(10)に基づき、減算更新される。
Ub=Ub−1・・・・(10)
その後、ステップ1032における第2特別図柄保留表示器の保留ランプ消灯処理において、第2特別図柄保留表示器160bの各保留ランプ162のうち最右側の点灯保留ランプ162が、主制御装置300のCPU360により消灯される。このことは、その後最初に行われるであろう第2特別図柄保留表示器160bに基づく特別図柄の変動表示の保留が、1つ、消化されることを意味する。
また、上述のように特別図柄処理ルーチン1000がステップ1040に進んだとき、最新の第1特別図柄変動表示保留数Ua(図19のステップ621参照)が、Ua≧1であれば、当該ステップ1040においてYESと判定される。これに伴い、次のステップ1041において、第1特別図柄変動表示保留数Uaが、次の式(11)に基づき、減算更新される。
Ua=Ua−1・・・・(11)
その後、ステップ1042における第1特別図柄保留表示器の保留ランプ消灯処理において、第1特別図柄保留表示器160aの各保留ランプ161のうち最右側の点灯保留ランプ161が、主制御装置300のCPU360により消灯される。このことは、その後最初に行われるであろう第1特別図柄保留表示器160aに基づく特別図柄の変動表示の保留が、1つ、消化されることを意味する。
本第1実施形態において、第2特別図柄保留表示器160bの保留を第1特別図柄保留表示器160aの保留よりも優先して消化するのは、次の理由に基づく。
遊技球の第2始動入賞口61への入賞に伴う確変遊技状態は、遊技球の第1始動入賞口51への入賞に伴う確変遊技状態に比べて、遊技者にとり有利な状態である。このため、本第1実施形態では、ステップ1030の判定をステップ1040の判定に優先させて、第2特別図柄保留表示器160bの変動表示の保留を第1特別図柄保留表示器160aの変動表示の保留よりも優先して消化することで、遊技者の遊技に対する興趣を高めるようにしてある。
上述のようにステップ1032或いはステップ1042の処理がなされると、特別図柄処理ルーチン1000は、大当たり判定処理サブルーチン1100(図22及び図23参照)に進む。すると、図23のステップ1110における大当たり抽選用乱数セット処理において、第1始動入賞口処理ルーチン600のステップ621にてセット済みの大当たり乱数データRNAの最新の乱数が選択されてセットされる。然る後、ステップ1120において、大当たりか否かが判定される。
ここで、上述したステップ1110における最新の大当たり抽選用乱数が、大当たり乱数テーブルTB1(図18(a)参照)中の大当たりに対応する乱数値でなければ、ステップ1120における判定はNOとなり、次のステップ1120aにおいて、小当たりか否かが判定される。
しかして、上述したステップ1110における最新の大当たり抽選用乱数が大当たり乱数テーブルTB1中の小当たりに対応する乱数値でなければ、当該ステップ1120aにおいて、NOと判定され、次のステップ1121におけるハズレ図柄セット処理において、上記ハズレ図柄がセットされる。このことは、ステップ1120において、ハズレとの抽選がなされたことを意味する。また、ステップ1120aにおける判定がYESとなる場合には、ステップ1122における小当たり図柄セット処理において、上記小当たり図柄がセットされる。このことは、ステップ1120において、小当たりとの抽選がなされたことを意味する。
また、上述したステップ1120における判定がYESとなる場合には、大当たりとの抽選がなされたことを意味するため、次のステップ1123における大当たり図柄選択用乱数セット処理において、第1始動入賞口処理ルーチン600にてセット済みの大当たり図柄乱数テーブルTB2(図18(b)参照)の最新の乱数が選択されてセットされる。
ついで、ステップ1130において確変図柄か否かが判定される。ここで、上述したステップ1123における最新の大当たり図柄選択用乱数が、大当たり図柄乱数テーブルTB2中の確変図柄に対応する乱数値でなければ、ステップ1130においてNOと判定された後、次のステップ1131における通常図柄セット処理において、通常図柄N1〜N4のいずれか(図18(b)参照)がセットされる。一方、ステップ1130においてYESと判定される場合には、ステップ1132における確変柄セット処理において、確変図柄A1〜A4、B1及びB2のいずれか(図18(b)参照)がセットされる。
このようにして大当たり判定処理サブルーチン1100の処理が終了すると、特別図柄処理ルーチン1000は、次の変動パターン選択処理サブルーチン1200(図22及び図24参照)に進む。すると、ステップ1210における変動パターン選択用乱数のセット処理において、乱数更新処理ルーチン500(図16参照)における変動パターン乱数データRNDの最新の乱数が、変動パターン選択用乱数としてセットされる。
然る後、ステップ1220において、大当たりか否かが判定される。ここで、ステップ1110(図23参照)での大当たり抽選用乱数に基づくステップ1120におけるYESとの判定を根拠に大当たりであれば、ステップ1220においてYESと判定される。
ついで、ステップ1230において短当たりか否かが判定される。しかして、短当たりでなければ、長当たりであることから、ステップ1230において、NOと判定された後、ステップ1231における長当たり用テーブルのセット処理において、長当たりを特定するテーブルがセットされる。当該長当たり用テーブルは、大入賞口102の15ラウンド大当たり開放パターン(大入賞口開放パターに相当)を表すデータとして、ROM380に予め記憶されている。なお、上記15ラウンド大当たり開放パターンは、15ラウンドに亘り、1ラウンド毎に、大入賞口102への遊技球の入賞数を9個或いは大入賞口102の開放時間を30(秒)とするように設定されている。
一方、短当たりであるために、ステップ1230における判定がYESになったときには、ステップ1241における潜伏用テーブルのセット処理において、短当たり状態を潜伏させるための短当たり潜伏用テーブルがセットされる。なお、この短当たり潜伏用テーブルは、大入賞口102の短当たり開放パターンを表すデータとして、ROM380に予め記憶されており、当該短当たり潜伏用テーブルの上記短当たり開放パターンは、2ラウンドに亘り、1ラウンドごとに、大入賞口102の開放時間を0.5(秒)とするように設定されている。
また、上述のステップ1220における判定がNOとなったときには、ステップ1240において小当たりか否かが判定される。しかして、小当たりであるために、ステップ1240における判定がYESとなったときには、ステップ1241における潜伏用テーブルのセット処理において、小当たり状態を潜伏させるための小当たり潜伏用テーブルがセットされる。なお、この小当たり潜伏用テーブルは、大入賞口102の小当たり開放パターンを表すデータとして、ROM380に予め記憶されており、当該小当たり潜伏用テーブルにおいて、上記小当たり開放パターンは、15回に亘り、1回毎に、大入賞口102の開放時間が0.5(秒)となるように設定されている。
また、ステップ1240において、小当たりでなければ、NOと判定される。これに伴い、ステップ1243におけるリーチ選択用乱数セット処理において、乱数更新処理ルーチン500にてセット済みのリーチ乱数データRNCの最新の乱数が選択されてリーチ選択用乱数としてセットされる。
ついで、ステップ1250において、リーチか否かが判定される。ここで、ステップ1243におけるリーチ選択用乱数が、リーチ乱数テーブルTB3(図18(c)参照)中のリーチ有りに対応する乱数値であれば、リーチであることから、ステップ1250においてYESと判定された後、次のステップ1251におけるリーチ用テーブルのセット処理において、リーチの態様を表すリーチ用テーブルがセットされる。なお、当該リーチ用テーブルは、ROM380に予め記憶されている。
一方、ステップ1243におけるリーチ選択用乱数が、リーチ乱数テーブルTB3(図18(c)参照)中のリーチ無しに対応する乱数値であれば、リーチでないことから、ステップ1250においてNOと判定された後、ステップ1252におけるハズレ用テーブルのセット処理において、ハズレの態様を表すハズレ用テーブルがセットされる。なお、当該ハズレ用テーブルは、ROM380に予め記憶されている。
上述のように、各ステップ1231、1241、1251及び1252のいずれかの処理が終了すると、次のステップ1260における変動パターン選択用乱数のセット処理において、乱数更新処理ルーチン500(図16参照)における変動パターン乱数データRNDの最新の乱数が変動パターン選択用乱数としてセットされる。
すると、次のステップ1270において、変動パターンセット処理がなされる。ここでは、上記変動パターン選択用乱数により特定される変動パターンが、変動パターンテーブルに基づき、長当たり用、短当たり用、小当たり用或いはリーチ用の変動パターンとして、セットされる。本第1実施形態では、上記変動パターンテーブルが、変動パターン乱数データRND中の各乱数と当該各乱数に対応する各対応変動パターン(長当たり用、短当たり用、小当たり用及びリーチ用の各変動パターン)との関係でもって特定されて、ROM380に予め記憶されている。
このようにして変動パターン選択処理サブルーチン1200の処理が終了すると、次のステップ1300(図22参照)において、変動表示開始コマンドセット処理がなされる。これに伴い、ステップ1270でセット済みの変動パターンに対する変動表示開始コマンドがセットされる。
ついで、ステップ1310における変動表示開始処理において、主制御装置300が、CPU360により、ステップ1270でセット済みの変動パターンを表示するように第1特別図柄表示器140a或いは第2特別図柄表示器140bを駆動する。このため、第1特別図柄表示器140a或いは第2特別図柄表示器140bは、当該変動パターンによる特別図柄の変動表示を行う。なお、第1始動入賞口51への遊技球の入賞を前提とする場合には、第1特別図柄表示器140aが特別図柄の変動表示を行い、第2始動入賞口61への遊技球の入賞を前提とする場合には、第2特別図柄表示器140bが特別図柄の変動表示を行う。
ステップ1310の処理後、ステップ1320における変動時間計時開始処理において、上記変動パターンの変動時間の計時が開始される。ここで、この変動時間の計時は、主制御装置300に内蔵の他のソフトタイマーにより行われる。
然る後、特別図柄処理ルーチン1000が再びステップ1020に進んだとき、YESと判定されると、次のステップ1400において、変動時間の終了か否かが判定される。現段階において、ステップ1320で変動時間計時開始された変動時間が未だ所定の変動時間に達していなければ、ステップ1400における判定はNOとなる。
このような状態において、特別図柄処理ルーチン1000が、その後、少なくとも一回、ステップ1400に進んだとき、ステップ1320で変動時間計時開始された変動時間が上記所定の変動時間に達していれば、当該ステップ1400において、YESと判定される。すると、ステップ1410における変動表示停止コマンドセット処理において、変動表示停止コマンドが、ステップ1310において開始された変動パターンの変動表示を停止させるようにセットされる。ついで、ステップ1420における変動表示停止処理において、主制御装置300が、CPU360により、上述した第1特別図柄表示器140a或いは第2特別図柄表示器140bの変動表示を停止させる。
ステップ1420の処理後、ステップ1430における変動時間のリセット処理において、上記所定の変動時間がリセットされて、特別図柄処理ルーチン1000は、停止中処理サブルーチン1500(図22及び図25参照)に進む。
この停止中処理サブルーチン1500では、ステップ1510(図25参照)において当たりか否かが判定される。ここで、当該当たりとは、長当たり、短当たり及び小当たりのいずれかをいう。現段階において、ステップ1270(図24参照)にてセット済みの変動パターンが長当たり用、短当たり用及び小当たり用の各変動パターンのいずれでもなければ、当たりでないことから、ステップ1510においてNOと判定される。
すると、次のステップ1520においてJ=0か否かが判定される。ここで、Jは、時短遊技中の特別図柄の変動回数を表す。なお、「時短遊技」とは、非確変図柄による長当たり遊技の終了後、特別図柄の変動時間が短縮され、かつ電動チューリップ60の開放時間が延長されることにより、遊技者の持ち球を減少させることなく効率よく第2特別図柄表示器140bにより特別図柄を変動表示させる遊技をいう。
現段階において、J=0でなければ、ステップ1520において、NOと判定された後、次のステップ1521において、変動回数Jが、次の式(12)に基づき「1」だけ減算更新される。
J=J−1・・・・(12)
ついで、ステップ1530において、J=0か否かにつき、再度、判定される。現段階において、J=0でなければ、ステップ1530においてNOと判定される。然る後、停止処理ルーチン1500が、少なくとも1回以上、ステップ1530に達したとき、J=0であれば、ステップ1530においてYESと判定される。これにより、時短遊技が終了する。そして、次のステップ1531における通常遊技状態セット処理において、通常遊技状態がセットされる。この通常遊技状態は、特別図柄の当選確率が通常の確率(1/300)であること及び普通電動役物である電動チューリップ60bの開放パターンが通常のパターン(特別図柄を30(秒)変動表示した後に電動チューリップ60bを0.1(秒)開放するパターン)であることの双方の遊技状態をいう。
一方、上述したステップ1510において、ステップ1270(図24参照)にてセット済みの変動パターンが長当たり用、短当たり用及び小当たり用の各変動パターンのいずれかであることから、YESと判定された場合には、次のステップ1540において、長当たりか否かにつき判定される。ここで、ステップ1270(図24参照)にてセット済みの変動パターンが長当たり用でなければ、当該ステップ1540における判定はNOとなる。
これに伴い、ステップ1540aにおいて小当たりか否かにつき判定される。ここで、ステップ1270(図24参照)にてセット済みの変動パターンが小当たり用変動パターンであれば、この小当たり用変動パターンは小当たりに対応することから、ステップ1540aにおいてYESと判定され、ステップ1541における小当たり開始コマンドセット処理において、小当たり演出にあたり演出制御部400bに出力するための小当たり開始コマンドがセットされる。
ついで、ステップ1542において小当たり開始処理がなされる。ここでは、アタッカー100に対する開放処理が次のようになされる。アタッカー100は、上記小当たり潜伏用テーブル(図24のステップ1241参照)に基づき、CPU360による制御のもとに駆動される。即ち、アタッカー100の大入賞口扉101が、上記小当たり潜伏用テーブルに基づきCPU360による制御を受けて、大入賞口アクチュエータ103により駆動されて、大入賞口102の開放及び閉鎖を、上記小当たり潜伏用テーブルの小当たり開放パターンに従い非報知状態にて行う。換言すれば、大入賞口102は、非報知状態にて、1回毎に、0.5(秒)ずつ開放される。これに伴い、上述のように遊技領域12内に発射された遊技球が、大入賞口102に入賞し易くなる。
上述のようにステップ1542の処理がなされると、ステップ1543における小当たり開始信号出力処理において、小当たり遊技の開始を表す小当たり開始信号が副制御装置400に出力される。
一方、上述のステップ1540aにおいて、ステップ1270(図24参照)にてセット済みの変動パターンが長当たり用及び短当たり用のいずれかの変動パターンであれば、小当たりでないことから、NOと判定される。これに伴い、停止中処理ルーチン1500は、次の確変遊技状態設定処理サブルーチン1550(図25及び図26参照)に進む。
すると、確変遊技状態設定処理サブルーチン1550のステップ1551(図26参照)において、確変図柄A1〜A4のいずれかであるか否かについて判定される。現段階において、ステップ1132(図23参照)にてセット済みの確変図柄が、確変図柄A1〜A4(図18(b)参照)のいずれかであれば、当該ステップ1551においてYESと判定された後、次のステップ1552における確変遊技状態セット処理において、遊技状態が確変遊技状態(第1高確率遊技状態)にセットされる。
ここで、第1高確率遊技状態とは、特別図柄の当選確率が通常遊技状態における確率(1/300)よりも高い確率(1/30)であること、及び電動チューリップ60の開放パターンが上記通常遊技状態よりも入賞し易い開放パターン(特別図柄を30(秒)変動表示した後電動チューリップ60を3(秒)開放するパターン)であることの双方の遊技状態をいう。このような第1高確率遊技状態がセットされると、第1高確率遊技状態であることが、無条件で、例えば、「確率変動中」として、演出表示装置170によりその表示器171にて表示される。
また、上述のステップ1551における判定がNOとなる場合には、ステップ1553において、確変図柄B1又はB2か否かについて判定される。現段階において、ステップ1132(図23参照)にてセット済みの確変図柄が、確変図柄B1又はB2(図18(b)参照)のいずれかであれば、ステップ1553においてYESと判定された後、ステップ1554における時短遊技状態セット処理において、遊技状態が、時短遊技状態にセットされる。換言すれば、確変図柄B1又はB2が、時短遊技状態に対応する確変図柄であることから、遊技状態が、時短遊技状態にセットされる。
ステップ1554の処理後、次のステップ1555において、時短遊技中の特別図柄の変動回数Jが、J=100とセットされる。なお、上述の時短遊技状態とは、特別図柄の当選確率が通常遊技状態の確率であること、及び電動チューリップ60の開放パターンが通常遊技状態よりも入賞し易い開放パターンであることの双方の遊技状態をいう。
また、上述のステップ1553における判定がNOとなる場合には、次のステップ1556において、通常遊技状態か否かについて判定される。現段階において、遊技状態が通常遊技状態でなければ、ステップ1556におけるNOとの判定後、ステップ1552の処理が上述と同様になされる。また、ステップ1556における判定がYESとなる場合には、次のステップ1557における潜伏確変遊技状態セット処理において、遊技状態が、潜伏確変遊技状態(第2高確率遊技状態)にセットされる。
ここで、当該第2高確率遊技状態とは、第1高確率遊技状態の場合と同様に特別図柄の当選確率が上記通常遊技状態における確率(1/300)よりも高い確率(1/30)であること、及び電動チューリップ60の開放パターンが通常のパターン(特別図柄を30(秒)変動表示した後電動チューリップ60を0.1(秒)開放するパターン)であることの双方の遊技状態をいう。なお、潜伏確変遊技状態とは非報知の遊技状態をいう。
然る後、停止中処理ルーチン1500が確変遊技状態サブルーチン1550からステップ1550a(図25参照)に進むと、短当たりか否かが判定される。現段階では、ステップ1540aにてNOとの判定後のステップ1550aにおける判定であることから、短当たりである。このため、ステップ1550aにおいて、YESと判定される。これに伴い、ステップ1560における短当たり開始コマンドセット処理において、ステップ1540aにおけるNOとの判定の根拠が、上述のごとく、ステップ1270(図24参照)にてセット済みの短当たり用変動パターンであることから、短当たり開始コマンドは、短当たり遊技の開始コマンドとしてセットされる。
ついで、次のステップ1561における短当たり開始処理において、アタッカー100に対する開放開始処理が次のように開始される。即ち、アタッカー100の駆動が、上記短当たり潜伏用テーブル(図24のステップ1241参照)の短当たり開放パターンに基づき、CPU360による制御のもとに非報知状態にて開始される。
上述したステップ1561の処理後、次のステップ1562における短当たり開始信号出力処理において、主制御装置300は、CPU360により、短当たり遊技の開始を表す短当たり開始信号を副制御装置400に出力する。
また、上述のごとく、停止中処理ルーチン1500が、ステップ1510にてYESと判定された後ステップ1540に進んだとき、ステップ1270(図24参照)にてセット済みの変動パターンが長当たり用変動パターンであれば、この変動パターンは長当たりに対応することから、当該ステップ1540においてYESと判定される。
これに伴い、確変遊技状態設定処理サブルーチン1550(図26参照)の処理が上述と同様になされる。換言すれば、長あたりでは、短当たりの場合と同様に、確変図柄の種類に応じて、確変遊技状態(ステップ1552参照)或いは時短遊技状態(ステップ1554参照)にセットされ、また、通常遊技状態でなければ、確変遊技状態(ステップ1552参照)にセットされる。
しかして、確変遊技状態設定処理サブルーチン1550の処理が上述と同様にステップ1552或いはステップ1555の処理でもって終了すると、停止中処理ルーチン1500は、上述と同様にステップ1550a(図25参照)に進む。このステップ1550aでは、上述のごとく長当たりであることから、NOと判定される。
然る後、ステップ1570において、長当たり開始コマンドがセットされる。ここでは、ステップ1540におけるYESとの判定の根拠が、上述のごとく、ステップ1270(図24参照)にてセット済みの長当たり用変動パターンであることから、長当たり開始コマンドは、長当たり遊技の開始コマンドとしてセットされる。
ついで、次のステップ1571における長当たり開始処理において、アタッカー100が、上記長当たり用テーブルに基づき、CPU360による制御のもとに駆動される。即ち、アタッカー100が、大入賞口102の開閉を、上記長当たり開放パターンに基づき繰り返す。換言すれば、アタッカー100は、大入賞口102を、15ラウンドに亘り、1ラウンド毎に、遊技球を9個入賞させ或いは30(秒)の経過まで開放する。これに伴い、上述のように遊技領域12内に案内された遊技球が、小当たりや短当たりの場合に比べて、より一層、大入賞口102に入賞し易くなる。その結果、遊技者は、多数の遊技球を賞球として獲得するチャンスを得ることが可能となる。
上述したステップ1571の処理後、次のステップ1572における長当たり開始信号出力処理において、長当たり遊技の開始を表す長当たり開始信号が、主制御装置300により、CPU360でもって、副制御装置400に出力される。
(6)普通図柄処理
上述のようにして特別図柄処理ルーチン1000の処理が終了すると、上記タイマー割り込みプログラムは、普通図柄処理ルーチン2000(図16及び図27参照)に進む。すると、ステップ2100(図27参照)において補助遊技中か否かにつき判定される。現段階の遊技状態が補助遊技中であれば、ステップ2100における判定はYESとなる。これに伴い、普通図柄の新たな変動開始を行うことなく、普通図柄処理ルーチン2000は、エンドステップに進む。なお、「補助遊技中」とは、普通図柄の抽選に当選して電動チューリップ60の開放動作中であることをいう。
一方、現段階の遊技状態が補助遊技中でなければ、ステップ2100においてNOと判定された後、次のステップ2200において、変動表示中か否かが判定される。現段階の遊技状態が、普通図柄の変動表示中でなければ、ステップ2200におけるNOとの判定後、ステップ2300において、G≧1か否かにつき判定される。ここで、ゲート処理ルーチン800(図21参照)のステップ810における最新の通過保留数GがG=0であれば、ステップ2300における判定はNOとなる。これに伴い、普通図柄の抽選開始のための入賞がないということから、普通図柄処理ルーチン2000は、エンドステップに進む。
一方、ステップ2300において、G≧1が成立すれば、YESと判定された後、ステップ2310において、次の式(13)に基づき、通過保留数Gが「1」だけ減算更新される。
G=G−1・・・・(13)
然る後、ステップ2311における普通図柄保留ランプの消灯処理において、普通図柄保留表示器150の各保留ランプ151のうち右端側点灯保留ランプ151が、主制御装置300のCPU360により消灯される。このことは、その後最初に行われる普通図柄保留表示器150に基づく普通図柄の変動表示の保留が、1つ、消化されることを意味する。
ステップ2311の処理後、次のステップ2312における普通図柄抽選用乱数セット処理において、乱数更新処理ルーチン500(図16参照)における当たり乱数データRNEの最新の乱数が普通図柄抽選用乱数としてセットされる。
ついで、ステップ2320において当たりか否かにつき判定される。即ち、現段階において、ゲート処理ルーチン800のステップ822(図21参照)においてセットした最新の乱数(乱数更新処理ルーチン500における普通図柄乱数データRNEの最新の乱数)が、当たり乱数テーブル(図18(d)参照)の乱数値のいずれかと一致するか否かによって、普通図柄の抽選に当選したか否かが判定される。当たり、即ち、普通図柄の抽選における当選であれば、ステップ2320における判定はYESとなり、次のステップ2321における当たり図柄セット処理において、当たり図柄がセットされる。また、ステップ2320における判定がNOとなる場合には、ステップ2322におけるハズレ図柄セット処理において、ハズレ図柄がセットされる。
ステップ2321或いは2322における処理後、ステップ2330において、確変又は時短の遊技状態か否かにつき判定される。現段階の遊技状態が、確変及び時短のうちのいずれかの遊技状態であれば、ステップ2330においてYESと判定された後、ステップ2331において、変動時間が3(秒)にセットされる。一方、ステップ2330における判定がNOとなるときには、現段階の遊技状態が通常遊技状態或いは潜伏確変遊技状態であることから、ステップ2332において、変動時間が29(秒)とセットされる。なお、潜伏確変遊技状態でも、ステップ2330における判定がNOとなるのは、潜伏確変遊技状態では、大当たりの当選確率は高くなるが、その他の遊技状態は、通常遊技状態と同様であるためである。
このようにして、ステップ2331或いはステップ2332の処理がなされた後は、ステップ2333における変動表示開始処理において、普通図柄表示器130により、ステップ2321にてセット済みの当たり図柄或いはステップ2322にてセット済みのハズレ図柄の変動表示が開始される。これに伴い、ステップ2334における変動時間計時開始処理において、主制御装置300に内蔵の他のソフトタイマーがリセットされて計時を開始する。
然る後、普通図柄処理ルーチン2000が再びステップ2200に進むと、ステップ2333において既に変動開始済みであることから、当該ステップ2200においてYESと判定される。すると、ステップ2340において変動時間終了か否かが判定される。ここで、ステップ2334において計時開始済みの上記ソフトタイマーの計時時間が、上記変動時間(ステップ2331或いはステップ2332におけるセット時間)に達していなければ、ステップ2340における判定はNOとなる。
このような状態において、普通図柄処理ルーチン2000が、その後、少なくとも1回以上、ステップ2340に進んだとき、ステップ2334において計時開始済みの上記ソフトタイマーの計時時間が上記所定の変動時間に達していれば、ステップ2340においてYESと判定される。これに伴い、ステップ2341における変動表示停止処理において、ステップ2333において開始した当たり図柄或いはハズレ図柄の変動表示が普通図柄表示器130において停止される。なお、ステップ2342において、上記変動時間(ステップ2331或いはステップ2332におけるセット時間)のリセットがなされる。
然る後、次のステップ2400において、ステップ2320の判定と同様に、当たりか否かについて判定される。ここで、ステップ2400における判定がYESとなるときには、当たりであることから、ステップ2410における補助遊技開始処理において、補助遊技が開始される。これに伴い、電動チューリップ60の開放制御がなされる。一方、当たりでなければ、ステップ2400における判定はNOとなる。これに伴い、現在の遊技状態を保持したまま普通図柄処理ルーチン2000の処理が終了する。
(7)大入賞口処理
以上のようにして普通図柄処理ルーチン2000の処理が終了すると、上記タイマー割り込みプログラムは、大入賞口処理ルーチン3000(図16及び図28〜図32参照)に進む。長当たり時開放処理サブルーチン3100(図28参照)においては、ステップ3110にて長当たり遊技中か否かが判定される。現段階において、ステップ1571(図25参照)において長当たり開始処理がなされていなければ、現段階における遊技状態は長当たり遊技中でないことから、ステップ3110においてNOと判定される。一方、現段階において、ステップ1571において長当たり開始処理済みであれば、現段階における遊技状態は長当たり遊技中であることから、ステップ3110における判定はYESとなる。
このようにステップ3110における判定がYESになると、次のステップ3120において、現段階の遊技状態は、長当たり遊技におけるオープニング中か否かが判定される。ここで、「オープニング中」とは、長当たり遊技の開始に伴い当該長当たり遊技の開始を表すオープニング演出中であることをいう。現段階において、長当たり遊技状態が上記オープニング中であれば、ステップ3120においてYESと判定された後、ステップ3130において、オープニング時間経過か否かが判定される。ここで、「オープニング時間経過」とは、所定のオープニング時間の経過をいう。現段階において、この所定のオープニング時間が未だ経過していなければ、ステップ3130における判定はNOとなる。なお、上記所定のオープニング時間は、主制御装置300に内蔵の他のソフトタイマーにより計時される。
ステップ3130におけるNOとの判定後、長当たり時開放処理サブルーチン3100が、少なくとも1回以上、ステップ3130に進んだとき、上記所定のオープニング時間が経過していれば、当該ステップ3130において、YESと判定される。そして、次のステップ3131において、ラウンド数Rが、次の式(14)に基づき、「1」だけ、加算更新される。なお、このラウンド数Rは、長当たり遊技のラウンド数を表す。
R=R+1・・・・・(14)
このようにしてステップ3131における処理が終了すると、当該ステップ3131における更新ラウンド数Rのもとに、ステップ3132における大入賞口開放処理において、これに伴い、アタッカー100が、上記長当たり開放パターンに基づき、大入賞口扉101にて、CPU360による制御のもと、大入賞口アクチュエータ103により駆動されて、大入賞口102を開放する。これにより、上述のように遊技領域12内に案内される遊技球が、大入賞口102に入賞し易くなる。その結果、遊技者は、多くの賞球の獲得を期待できる。
ステップ3132の処理後、ステップ3140において、開放時間経過か否かが判定される。ここで、当該開放時間経過とは、大入賞口102に対する所定の開放時間の経過をいい、この所定の開放時間は、長当たりの場合には30(秒)に設定されている。現段階において、この所定の開放時間が未だ経過していなければ、ステップ3140においてNOと判定される。本第1実施形態では、上述の所定の開放時間は、主制御装置300に内蔵の他のソフトタイマーが、リセットされて開放時間の計時を開始する。
ステップ3140におけるNOとの判定に伴い、次のステップ3150において、C≧9か否かについて判定される。ここで、C≧9において、Cは、大入賞口102への遊技球の入賞数をいい、「9」は、当該入賞数の上限値をいう。現段階では、入賞数Cが「9」達していなければ、ステップ3150における判定はNOとなる。
然る後、30(秒)の経過によるステップ3140におけるYESとの判定或いは大入賞口センサS5による遊技球の検出個数(9個)によるステップ3150におけるYESとの判定に伴い、ステップ3151における大入賞口閉鎖処理において、アタッカー100は、上述のごとく、大入賞口102を閉鎖する。
このように長当たり遊技における大入賞口閉鎖処理がなされた後、ステップ3160において、R=15か否かが判定される。本第1実施形態では、長当たり遊技において、ラウンド数Rの上限回数は、上述のごとく、15である。従って、現段階において、R<15であれば、ステップ3160においてNOと判定される。
然る後、長当たり時開放処理サブルーチン3100が、再度、ステップ3120に進むと、現段階では、既に、長当たり遊技の開始に伴うオープニング演出が終了していることから、ステップ3120において、NOと判定される。すると、ステップ3190において開放中か否かが判定される。現段階では、大入賞口102が、上述のごとく、ステップ3131における更新ラウンド数R<15を前提に、ステップ3151における大入賞口閉鎖処理のもとに、閉鎖済みである。従って、ステップ3190においてNOと判定される。
これに伴い、ステップ3190aにおいて、エンディング中か否かが判定される。このエンディングは、長当たり遊技における15ラウンドの終了後に演出されるものであるから、現段階では、エンディングは開始されていない。従って、ステップ3190aにおける判定はNOとなる。ついで、ステップ3190bにおいて、インターバル時間経過か否かが判定される。本第1実施形態において、当該インターバル時間とは、長当たり遊技における各ラウンド間の所定の経過時間(先行ラウンドにおける大入賞口102の閉鎖後後続ラウンドにおける当該大入賞口102の開放までの時間)をいう。なお、上記所定の経過時間は、主制御装置300に内蔵の他のソフトタイマーにより計時される。
しかして、現段階では、上述のようにステップ3151にて大入賞口102を閉鎖した後の経過時間が、未だ、上記インターバル時間を経過していないことから、ステップ3190bにおける判定はNOとなる。然る後、長当たり時開放サブルーチン3100が、少なくとも1回以上、ステップ3190bに進んだときに、上記インターバル時間が経過しておれば、当該ステップ3190bにおいて、上述の他のソフトタイマーの計時時間に基づきYESと判定される。なお、両ステップ3140、3150におけるNOとの各判定後にステップ3120を通りステップ3190に達したときには、当該ステップ3190における判定はYESとなり、ステップ3140における判定がなされる。
上述のようにステップ3190bにおける判定がYESになると、ステップ3131においてラウンド数Rが、式(14)に基づき、「1」だけ、さらに加算更新される。ついで、ステップ3132〜ステップ3151における処理が、上述と同様に繰り返され、これによって、大入賞口102が上述と同様に開放されて閉鎖される。然る後、ステップ3160〜ステップ3190bの処理が上述と同様に繰り返され、インターバル時間の経過のもとにステップ3190bにおける判定がYESになると、ステップ3131におけるラウンド数Rの加算更新処理が同様になされる。以後、上述のような処理が、ステップ3131におけるラウンド数Rの加算更新毎に繰り返される。
このような状態において、ステップ3131における最新の更新ラウンド数RがR=15になったとき、その後のステップ3160においてYESと判定される。これに伴い、ステップ3161において、ラウンド数R=0とクリアされる。しかして、次のステップ3162におけるエンディング処理において、長当たり遊技の終了を表すエンディング演出を主演出表示装置170において後述のごとく開始させる処理がなされる。なお、このエンディング演出の時間、即ち、所定のエンディング時間は、当該主制御装置300に内蔵の他のソフトタイマーにより計時される。現段階では、上記所定のエンディング時間は経過していないことから、ステップ3170においてNOと判定される。
然る後、長当たり時開放処理サブルーチン3100が両ステップ3120、3190を通りステップ3190aに達したとき、エンディング中であれば、YESと判定される。その後、ステップ3170においてYESと判定されると、長当たり遊技終了処理サブルーチン3180における処理にて、長当たり遊技が終了される。
このようにして長当たり時開放処理サブルーチン3100が終了すると、次の短当たり時開放ルーチン3200(図29及び図30参照)の処理が開始される。しかして、ステップ3210において短当たり遊技中か否かが判定される。現段階において、ステップ1561(図25参照)において短当たり開始処理済みでなければ、現段階の遊技状態は短当たり遊技中でないことから、ステップ3210においてNOと判定される。一方、現段階において、ステップ1561において短当たり開始処理済みであれば、現段階の遊技状態は短当たり遊技中であることから、ステップ3210における判定はYESとなる。
すると、次のステップ3220において、オープニング中か否かが判定される。ここで、オープニング中とは、短当たり遊技の開始に伴い当該短当たり遊技の開始を表すオープニング演出中であることをいう。現段階において、上記オープニング中であれば、ステップ3220においてYESと判定された後、ステップ3230において、オープニング時間経過か否かが判定される。現段階において、所定のオープニング時間が未だ経過していなければ、ステップ3230における判定はNOとなる。なお、上記所定のオープニング時間は、主制御装置300に内蔵の他のソフトタイマーにより計時される。
ステップ3230におけるNOとの判定後、短当たり時開放処理サブルーチン3200が、少なくとも1回以上、ステップ3230に進んだとき、上記所定のオープニング時間が経過していれば、当該ステップ3230において、YESと判定される。そして、次のステップ3231において、ラウンド数Rが、上述の式(14)に基づき、「1」だけ、加算更新される。現段階においては、ステップ3261にてR=0とクリア済みであれば、R=1となる。ここで、上記ラウンド数Rは、短当たり遊技のラウンド数を表す。
ステップ3231における処理後、次のステップ3232における大入賞口開放処理において、アタッカー100が、上記短当たり潜伏用テーブル(ステップ1241参照)の短当たり開放パターンに基づき、CPU360による制御のもとに、大入賞口アクチュエータ103により駆動されて、大入賞口扉101により、大入賞口102を開放する。
これにより、上述のように遊技領域12内に案内された遊技球が、大入賞口102に対し入賞し得る状態となる。このことは、短当たり遊技では、長当たり遊技のように遊技球の大量入賞ではなく単なる遊技球の入賞を可能にすることを意味する。その結果、遊技者は、長当たり遊技のように賞球の大量獲得を目的としないが遊技球の獲得を期待できる。
ステップ3232の処理後、ステップ3240において、開放時間経過か否かが判定される。ここで、当該開放時間とは、大入賞口102の所定の開放時間をいい、この所定の開放時間は、短当たりの場合には0.1(秒)に設定されている。しかして、現段階において、当該所定の開放時間が未だ経過していなければ、ステップ3240においてNOと判定される。本第1実施形態では、上述の所定の開放時間は、主制御装置300に内蔵の他のソフトタイマーが、リセットされて開放時間の計時を開始する。
ステップ3240におけるNOとの判定に伴い、次のステップ3250において、C≧9か否かについて判定される。現段階において、C<9であれば、当該ステップ3250における判定はNOとなる。
然る後、0.1(秒)の経過によるステップ3240におけるYESとの判定、或いは大入賞口センサS5による遊技球の検出個数(9個)によるステップ3250におけるYESとの判定がなされると、ステップ3251における大入賞口閉鎖処理において、アタッカー100が、上記短当たり開放パターンに基づき、CPU360による制御のもとに、大入賞口アクチュエータ103により駆動されて、大入賞口扉101により、大入賞口102を閉鎖する。なお、本第1実施形態では、上述のステップ3251における処理では、短当たり遊技における大入賞口102の所定の閉鎖時間(0.2(秒))が設定される。なお、この閉鎖時間の経過は、主制御装置400に内蔵の他のソフトタイマーにより計時される。
ステップ3251における処理後、次のステップ3252(図30参照)において閉鎖時間経過か否かが判定される。現段階では、上記所定の閉鎖時間(0.2(秒))が経過していないことから、ステップ3252における判定はNOとなる。これに伴い、ステップ3253において、フラグHがH=1とセットされる。
然る後、短当たり時開放処理サブルーチン3200が、再度、ステップ3220に進むと、現段階では、既に、短当たり遊技の開始に伴うオープニング演出が終了していること、及び大入賞口102が、上述のごとく、閉鎖していることから、各ステップ3220及び3290において、順次NOと判定される。さらに、現段階では、ステップ3253にてH=1とセット済みであるから、ステップ3290aにおいて、YESと判定される。以後、各ステップ3252、3253、3220、3290及び3290aを通る循環処理中において、上述した所定の閉鎖時間が経過すると、ステップ3252において、上述の他のソフトタイマーの計時時間に基づき、YESと判定された後、次のステップ3254において、フラグHがH=0とクリアされる。
ついで、ステップ3255において総開閉時間経過か否かが判定される。ここで、当該総開閉時間経過とは、短当たり遊技における大入賞口102のラウンド毎の所定の総開閉時間の経過をいう。本第1実施形態では、この所定の総開閉時間は、例えば、0.1(秒)×15+0.2(秒)×14=4.3(秒)に設定されている。なお、当該所定の総開閉時間の経過は、主制御装置400に内蔵の他のソフトタイマーにより計時される。
現段階では、上記所定の総開閉時間は経過していないことから、ステップ3255における判定はNOとなる。然る後、再び、上述と同様にしてステップ3232〜ステップ3255の処理がなされる。これに伴い、R=1のもとに、大入賞口102の開放及び閉鎖が繰り返される。そして、上記所定の総開閉時間が経過すると、ステップ3255において、上記他のソフトタイマーの計時時間に基づきYESと判定される。これにより、短当たり遊技における大入賞口102の全開閉が終了する。
上述のようにステップ3255における判定がYESになると、ステップ3260において、R≧15か否かが判定される。現段階は、R=1であるから、ステップ3260においてNOと判定される。
然る後、現段階では、既に、短当たり遊技の開始に伴うオープニング演出が終了していること、及び大入賞口102が閉鎖したままになっていることから、各ステップ3220及び3290において、順次NOと判定される。さらに、現段階では、フラグHが、ステップ3254においてH=0とクリアされていることから、ステップ3290aにおいてNOと判定される。
これに伴い、次のステップ3290bにおいてエンディング中か否かが判定される。現段階では、短当たり遊技が15ラウンド終了した後に演出されるべきエンディングは、未だR=1であることから開始されていない。このため、ステップ3290bにてNOと判定される。ついで、ステップ3290cにおいて、インターバル時間経過か否かが判定される。本第1実施形態において、当該インターバル時間経過とは、短当たり遊技における各ラウンド間の所定のインターバル時間(大入賞口102の閉鎖後開放までの時間)をいう。なお、上記所定のインターバル時間は、主制御装置300に内蔵の他のソフトタイマーにより計時される。
しかして、現段階では、上述のようにステップ3255でYESと判定した後の経過時間が、未だ、上記インターバル時間を経過していないことから、ステップ3290cにおける判定はNOとなる。然る後、短当たり時開放サブルーチン3200が、少なくとも1回以上、ステップ3290cに進んだときに、上記インターバル時間が経過しておれば、当該ステップ3290cにおいてYESと判定される。すると、ステップ3231においてラウンド数Rが、式(14)に基づき、「1」だけ加算更新される。これにより、R=2となる。
このようにR=2と更新されると、ステップ3232〜ステップ3255における処理及びステップ3220〜ステップ3290cの処理が、上述と同様に繰り返される。これにより、大入賞口102が、上述と同様に開閉される。ついで、ステップ3255におけるYESとの判定後、R=2のもとに、次のステップ3260においてNOと判定される。
然る後、短当たり時開放処理サブルーチン3200が、H=0のもと、上述と同様にして、ステップ3290cに達したとき、上記インターバル時間が経過しておれば、当該ステップ3290cにおいてYESと判定される。このため、次のステップ3231において、上述と同様にして、ラウンド数Rが、式(14)に基づき加算更新される。これにより、R=3となる。ついで、ステップ3232における大入賞口開放処理において、大入賞口102が上述と同様にして開放される。
そして、ステップ3240において、開放時間経過か否かが判定される。ここで、NOと判定がなされた後、上述と同様に、ステップ3240における判定がYESになるか、或いは、ステップ3240におけるNOとの判定後ステップ3250における判定がYESになると、次のステップ3251における大入賞口閉鎖処理において、大入賞口102が、上述と同様にして、閉鎖される。そして、ステップ3252において、NOと判定された後、当該ステップ3252における判定がYESになると、ステップ3254においてH=0とクリアされる。
然る後、ステップ3255において総開閉時間経過か否かが判定される。現段階では未だ所定の総開閉時間は経過していないことから、ステップ3255における判定はNOとなる。これに伴い、上述と同様にして、各ステップ3232、3240、3250、3252及び3254を通る処理が繰り返されて、大入賞口102の開閉処理が繰り返される。
このような状態において、ステップ3255における判定がYESとなると、現段階は、R=3であるから、ステップ3260においてNOと判定される。以後、ステップ3231において、ラウンド数Rが加算更新される毎に、大入賞口102の開閉が上述と同様に繰り返される。然る後、ステップ3231における最新の更新ラウンド数Rが、R=15になったとき、その後のステップ3260の処理おいて、YESと判定される。これにより、短当たり遊技における大入賞口102の開閉処理が終了する。
以上説明したように、短当たり時開放処理サブルーチン3200によれば、アタッカー100は、ラウンド数R=15に達するまで、ラウンド毎に、上記短当たり開放パターンに従い、大入賞口102の開放及び閉鎖を、0.1(秒)及び0.2(秒)ずつ、繰り返す。これにより、上述のように遊技領域12内に案内された遊技球が、大入賞口102に対し入賞し得る状態となる。このことは、短当たり遊技では、長当たり遊技のように遊技球の大量入賞ではなく単なる遊技球の入賞を可能にすることを意味する。その結果、遊技者は、長当たり遊技のように賞球の大量獲得を目的としないが遊技球の獲得を期待できる。
上述のように、ステップ3260における判定がYESとなると、ステップ3261において、ラウンド数R=0とクリアされる。ついで、ステップ3262におけるエンディング処理において、短当たり遊技の終了を表すエンディング演出を主演出表示装置170において開始させる処理がなされる。なお、このエンディング演出の時間、即ち、所定のエンディング時間は、当該主制御装置300に内蔵の他のソフトタイマーにより計時される。現段階では、上記所定のエンディング時間は経過していないことから、ステップ3270においてNOと判定される。
然る後、短当たり時開放処理サブルーチン3200が各ステップ3220、3290及び3290aを通りステップ3290bに達したとき、エンディング中であれば、YESと判定される。その後、ステップ3270においてYESと判定されると、短当たり遊技終了処理サブルーチン3280における処理にて、短当たり遊技が終了される。
このように短当たり時開放処理サブルーチン3200が終了すると、次の小当たり時開放処理サブルーチン3300の処理が図31及び図32のフローチャートに従いなされる。本第1実施形態では、小当たり遊技は、短当たり遊技と実質的に同様であることから、図31及び図32のフローチャートは、上述した図29及び図30のフローチャートと実質的に同様の構成を有する。
従って、図31の各ステップ3310、3320、3330、3331及び3332が、それぞれ、図29の各ステップ3210、3220、3230、3231及び3232に対応し、図31の各ステップ3340、3350及び3351が、それぞれ、図29の各ステップ3240、3250及び3251に対応し、また、図31の各ステップ3390、3390a、3390b及び3390cが、それぞれ、図29の各ステップ3290、3290a、3290b及び3290cに対応する。
また、図32の各ステップ3352、3353、3354及び3355が、それぞれ、図30の各ステップ3252、3253、3254及び3255に対応し、図32の各ステップ3360、3361、3362、3370及び3380は、それぞれ、図30の各ステップ3260、3261、3262、3270及び3280に対応する。但し、ステップ3332における大入賞口開放処理及びステップ3351における大入賞口閉鎖処理は、上記小当たり潜伏用テーブル(ステップ1241参照)の小当たり開放パターンに従いなされる。
具体的には、アタッカー100が、上記小当たり開放パターンに基づき、CPU360による制御のもとに駆動される。これに伴い、アタッカー100が、後述のごとく、その大入賞口扉102にて、上記小当たり開放パターンに基づきCPU360による制御を受けて、大入賞口アクチュエータ103により駆動されて、大入賞口102の開放及び閉鎖を、上記小当たり開放パターンに従い行う。これに伴い、アタッカー100は、大入賞口102の開閉を、1回毎に、0.1(秒)及び0.2(秒)ずつ、15回に亘り、繰り返す(図27及び図28参照)。このため、上述のように遊技領域12内に案内された遊技球が、大入賞口102に対し入賞し得る状態となる。
なお、その他のステップにおける処理も、小当たり遊技のための処理がなされる。ここで、小当たり遊技では、短当たり遊技とは性格が異なるため、ラウンド数Rに代えて、回数Tが、図31及び図32のフローチャートにおいて用いられている。このため、上述のごとく、「小当たり」とは、遊技球の大量獲得を目的としない15回に亘る当たりをいう。また、小当たり遊技では、短当たり遊技におけるフラグHに代えて、フラグMが用いられるが、このフラグMは、フラグHと同様の役割を果たす。これにより、小当たり時開放処理サブルーチン3300の処理は、短当たり時開放処理サブルーチン3200と実質的に同様に行われる。
以上説明したように、小当たり時開放処理サブルーチン3300によれば、アタッカー100は、回数T=15に達するまで、回毎に、上記小当たり開放パターンに従い、大入賞口102の開放及び閉鎖を、0.1(秒)及び0.2(秒)ずつ、繰り返す。これにより、上述のように遊技領域12内に案内された遊技球が、大入賞口102に対し入賞し得る状態となる。このことは、小当たり遊技では、短当たり遊技と同様に単なる遊技球の入賞を可能にすることを意味する。その結果、遊技者は、短当たり遊技と同様に賞球の大量獲得を目的としないが遊技球の獲得を期待できる。なお、小当たり遊技は、短当たり遊技とともに非報知の状態でなされるので、いずれの遊技がなされているかは、遊技者には不明である。
(8)電チュー処理
以上のようにして大入賞口処理ルーチン3000の処理が終了すると、上記タイマー割り込みプログラムは、次の電チュー処理ルーチン4000(図16、図33参照)に進む。しかして、ステップ4100(図33参照)において補助遊技中か否かが判定される。現段階の遊技状態が補助遊技中にあれば、ステップ4100における判定がYESになる。
すると、次のステップ4200において、オープニング中か否かが判定される。ここで、当該オープニング中とは、補助遊技の開始に伴い、主演出表示装置170においてなされるオープニング演出中にあることをいう。しかして、現段階において、補助遊技の開始に伴うオープニング演出がなされておれば、ステップ4200にてYESと判定された後、次のステップ4300において、オープニング時間経過か否かが判定される。ここで、当該オープニングの経過は、所定のオープニング時間の経過でもって判定される。現段階において、当該所定のオープニング時間が未だ経過していなければ、ステップ4300における判定はNOとなる。なお、当該オープニング時間の経過は、主制御装置300に内蔵のソフトタイマーによる上記所定のオープニング時間の計時結果により判定される。
然る後、電チュー処理ルーチン4000が、少なくとも1回以上、ステップ4300に達したとき、YESと判定されれば、次のステップ4400において、確変又は時短の遊技状態か否かについて判定される。
しかして、現段階の遊技状態が上述した確変或いは時短の遊技状態であれば、ステップ4400においてYESと判定された後、次のステップ4410における開放時間セット処理において、電動チューリップ60の開放時間が3.5(秒)にセットされる。一方、現段階の遊技状態が、確変或いは時短の遊技状態ではなく、通常遊技状態或いは潜伏確変遊技状態であれば、ステップ4420における開放時間セット処理において、電動チューリップ60の開放時間が0.2(秒)にセットされる。
ステップ4410或いは4420の処理後、次のステップ4430における電チュー開放処理において、電動チューリップ60が、主制御装置300のCPU360による制御のもとに、3.5(秒)或いは0.2(秒)の間、電チューアクチュエータ62により駆動されて、開く。これに伴い、電動チューリップ60の第2始動入賞口61が開放される。これにより、遊技者は、電動チューリップ60を介する第2始動入賞口61への遊技球の入賞の増大を期待し得る。
ステップ4430における処理後、ステップ4500において開放時間経過か否かが判定される。これに伴い、電動チューリップ60の開放時間が、所定の開放時間だけ経過していなければ、ステップ4500においてNOと判定される。なお、電動チューリップ60の開放時間の経過は、主制御装置300に内蔵の他のソフトタイマーによる上記所定の開放時間の計時でもってなされる。
然る後、電チュー処理ルーチン4000が、少なくとも1回以上、ステップ4500に達したとき、上記所定の開放時間が経過していれば、当該ステップ4500において、上記他のソフトタイマーによる上記所定の開放時間の計時結果に基づきYESと判定される。これに伴い、ステップ4510における電チュー閉鎖処理において、電動チューリップ60が、主制御装置300のCPU360による制御のもとに、電チューアクチュエータ62により駆動されて、第2始動入賞口61への遊技球の入賞を規制するように閉じる。これに伴い、ステップ4520における補助遊技終了処理において、当該パチンコ遊技機による補助遊技が終了する。
(9)出力処理
上述のように電チュー処理ルーチン4000の処理が終了すると、上記タイマー割り込みプログラムは、出力処理ルーチン5000(図16参照)に進む。この出力処理ルーチン5000においては、乱数更新処理ルーチン500〜電チュー処理ルーチン4000の各処理においてなされた第1及び第2の始動入賞口センサS1、S2の各検出出力、普通入賞口センサS4の検出出力及び大入賞口センサS5の検出出力その他のセンサ群Sからの各検出出力その他の種々の処理データが、遊技データとして副制御装置400の払い出し制御部400a及び演出制御部400bに対し送信出力される。
3.副制御装置側遊技作動モード
以上のような主制御装置側遊技作動モードの処理にあわせて、副制御装置400においては、払い出し制御部400aが払い出し遊技作動モードにおかれるとともに、演出制御部400bが、画像制御部400c及びランプ制御部400dとともに、演出遊技作動モードにおかれる。
(1)払い出し遊技作動モード
上述のように副制御装置400の払い出し制御部400aが上記払い出し制御プログラムの実行を開始した後において、各種遊技データが上述のごとく主制御装置400から出力処理ルーチン5000から副制御装置400に出力されると、当該各種遊技データが払い出しデータ(大入賞口センサS5の検出出力等)を含んでおれば、払い出し制御部400aが、CPU413にて、当該払い出しデータをI/F411を介し入力されて遊技球の払い出し処理を行い、払い出し出力をO/F412から払い出し駆動モータMに出力する。このため、上記払い出し機構が、払い出し駆動モータMの駆動のもとに、所定の払い出し条件に応じて、遊技球を払い出す。
(2)演出遊技作動モード
上述のように副制御装置400の演出制御部400bが、そのCPU425により、図34のフローチャートに従い上記演出制御プログラムの実行を開始すると、乱数更新処理ルーチン7000の処理において、演出用乱数等の種々の乱数が、ROM426に記憶済みの演出用乱数データ等の種々の乱数データに基づき更新される。
このように乱数更新処理ルーチン7000の処理が終了すると、次の各種入力処理ルーチン8000において、主制御装置300から上述のように出力された各種遊技データのうちの種々の遊技状態情報が、演出制御部400bに入力される。
上述のようにして各種入力処理ルーチン8000の処理が終了すると、次の表示処理ルーチン9000(図34〜図36参照)の処理が、行われる。
現段階において、副演出表示装置180の表示パネル180aは、上述したごとく、格納位置(ステップ9900a参照)にあるものとする。このとき、左右両側駆動機構180cにおいては、左右両側連結ピン181aが、左右両側案内溝183cの各後側上端溝部aに位置し、また、左右両側連結レバー184は、左右両側連結ピン181bを左右両側連結ピン181aに位置させるように、後側下方へ傾斜した状態にある(図13(a)参照)。
このような状態にあっては、当該表示パネル180aは、その表示面にて、上方を臨むように位置している。従って、遊技者が遊技板10の中央開口部13を通してその後方を視認しても、当該遊技者は、表示パネル180aの表示面を視認することはない。その結果、当該遊技者は、表示パネル180aの演出表示内容に惑わされることなく、表示器171の演出表示内容を視認することができる。
しかして、ステップ9100(図35参照)において、遊技データの受信か否かにつき判定される。現段階において、当該遊技データのうち払い出し制御部400aへの遊技データ以外の遊技データが演出制御部400bに送信により出力されておれば、ステップ9100においてYESと判定される。なお、遊技データの演出制御部400bへの送信出力がなければ、ステップ9100においてNOと判定され、表示処理ルーチン9000はエンドステップ(図36参照)に進む。
上述のように、ステップ9100においてYESと判定されると、次のステップ9200において、フラグK=0か否かが判定される。本第1実施形態において、フラグK=0は、現段階における特別図柄の変動表示の終了を表し、一方、フラグK=1は、現段階における特別図柄の変動表示中を表す。
しかして、フラグK=0であれば、ステップ9200においてYESと判定され、ついで、ステップ9300においてUa=3か否かが判定される。このことは、第1特別図柄変動表示保留数UaがUa=3となるような始動入賞口51への遊技球の入賞か否かを判定することを意味する。
現段階において、上記遊技データに含まれている第1始動入賞口処理ルーチン600のステップ621における最新の第1特別図柄変動表示保留数UaがUa<3であれば、ステップ9300における判定がNOとなり、ステップ9310において、後述する装飾図柄変動表示保留数LがL=Ua(<3)とセットされて、表示処理ルーチン9000はエンドステップ(図36参照)に進む。なお、L=Ua(<3)とのセットに伴い、装飾図柄保留表示器170aが、ランプ制御部400dにより制御されて、L=Ua(<3)に対応する保留ランプ173を点灯させる。このことは、装飾図柄保留表示器170aが、特別図柄の変動表示の保留に対応して装飾図柄の変動表示の保留を表示することを意味する。
一方、上記遊技データに含まれている最新の第1特別図柄変動表示保留数がUa=3であれば、ステップ9300における判定はYESとなる。本第1実施形態において、ステップ9300における判定基準として第1特別図柄変動表示保留数Ua=3を導入したのは、Ua<3では、後述のように先読み演出処理を行うには、その必要性に乏しいためである。
ここで、先読み演出処理とは、第1特別図柄変動表示保留数がUa=3となるような遊技球の第1始動入賞口51への入賞に基づく大当たり抽選結果が大当たりである場合に、当該入賞を契機として、Ua=1からUa=3に対応した特別図柄の各変動表示の消化に亘って、上述したUa=3となるような遊技球の第1始動入賞口51への入賞に基づく大当たり抽選結果が大当たりかも知れないという期待感を遊技者に与える予告演出をいう。このようなUa=3となるような遊技球の第1始動入賞口51への入賞を契機とする予告演出でもって、大当たりに当選するかも知れないという遊技者の期待感を、Ua=3に対応した特別図柄の変動表示によるよりも早期に高め得る。
なお、先読み演出処理においては、上述したUa=1からUa=3に対応した特別図柄の各変動表示に対応する装飾図柄の各変動表示でもって、大当たり抽選結果が大当たりかも知れないという期待感を遊技者に与えるような予告演出がなされる。
ステップ9300におけるYESとの判定後、次のステップ9320において、L=Ua=3とセットされる。ここで、Lは、第1特別図柄変動表示保留数Uaに対応する装飾図柄変動表示保留数を表す。なお、L=Ua=3とのセットに伴い、装飾図柄保留表示器170aが、ランプ制御部400dにより制御されて、L=Ua=3に対応する保留ランプ173を点灯させる。このことは、装飾図柄保留表示器170aが、特別図柄の変動表示の保留に対応して装飾図柄の変動表示の保留を表示することを意味する。
上述のようにステップ9320の処理が終了すると、次のステップ9400において先に消化すべき保留に大当たり或いはリーチがあるか否かが判定される。ここでは、第1特別図柄変動表示保留数Ua=1或いは2に対応する特別図柄の変動表示の保留に大当たり或いはリーチがあるか否か判定される。
しかして、第1特別図柄変動表示保留数Ua=1或いは2に対応する特別図柄の変動表示の保留の根拠となる第1始動入賞口51への遊技球の入賞によりなされる大当たり抽選の結果に大当たり或いはリーチがあれば、ステップ9400においてYESと判定されて、表示処理ルーチン9000はエンドステップに(図36参照)進む。これにより、先読み演出処理における連続的な変動表示演出中において、大当たり或いはリーチが発生することを回避することで、先読み演出処理を開始した場合に当該先読み演出処理を無効する等の阻害を未然に防止することができる。
一方、第1特別図柄変動表示保留数Ua=1或いは2に対応する特別図柄の変動表示の保留の根拠となる第1始動入賞口51への遊技球の入賞によりなされる大当たり抽選の結果に大当たり及びリーチがなければ、先読み演出処理における連続的な変動表示演出中において、大当たり或いはリーチが発生することがないことから、ステップ9400における判定はNOとなる。これにより、先読み演出処理を開始した場合に当該先読み演出処理を何ら阻害なく円滑に継続することができる。
しかして、上述のようにステップ9400における判定がNOとなると、次のステップ9410において先読み演出処理判定用乱数のセット処理がなされる。このセット処理では、ステップ9400におけるNOとの判定に伴い、複数の先読み演出処理判定用乱数の1つが読み出されてセットされる。本第1実施形態において、複数の先読み演出処理判定用乱数とは、先読み演出処理を行うか否かを判定するために用いられる複数の乱数をいい、当該複数の先読み演出処理判定用乱数は、演出制御部400bのROM426に予め記憶されている。
然る後、ステップ9420における先読み演出処理の抽選処理において、ステップ9410にてセット済みの先読み演出処理判定用乱数が、先読み演出処理に当選しているか否かを抽選する処理がなされる。ここで、上述の先読み演出処理判定用乱数が、先読み演出処理の実行に対応する値であれば、当該先読み演出処理に対する抽選は当たりである。一方、上述の先読み演出処理判定用乱数が、先読み処演出理の実行に対応する値でなければ、当該先読み演出処理に対する抽選はハズレである。
ついで、ステップ9500において、先読み演出処理の抽選結果は当たりか否かが判定される。ここで、先読み演出処理の抽選結果が当たりでなければ、先読み演出処理をしないことから、表示処理ルーチン9000はエンドステップ(図36参照)に進む。一方、上記先読み演出処理の抽選結果が当たりであれば、ステップ9500においてYESとの判定がなされる。このことは、先読み演出処理を行うことを意味する。
ステップ9500におけるYESとの判定後、ステップ9600において変動表示の終了か否かが判定される。現段階において特別図柄の変動表示が継続中であれば、ステップ9600にてNOと判定され、ステップ9610にてフラグK=1とセットされる。然る後、ステップ9200において、K=0か否かが判定される。現段階では、ステップ9610にてフラグK=1とセット済みであるから、ステップ9200にてNOと判定される。
然る後、上述のように継続中の特別図柄の変動表示が終了すれば、ステップ9600においてYESと判定され、ついで、ステップ9620にて、フラグK=0とリセットされる。これに伴い、ステップ9630(図36参照)において、次の式(15)に基づき、装飾図柄変動表示保留数L(現段階では、L=3)が、「1」だけ減算更新されてL=2となる。
L=L−1・・・(15)
これに伴い、次のステップ9640における保留ランプの消灯処理において、装飾図柄保留表示器170aの右端側保留ランプ173が、演出制御部400bによりランプ制御部400dを介して消灯される。このことは、装飾図柄変動表示保留数L(現段階では,L=1)に対応する装飾図柄の変動表示の保留が消化されることを意味する。
ステップ9640の処理後、次のステップ9650における左右両側ステップモータの正転処理において、左右両側ステップモータ185が、画像制御部400cのCPU425による制御のもと、正転し始め、左右両側連結レバー184が、左右両側ステップモータ185と同一方向へ回動し始める。
このような段階では、ステップ9650の処理の直後であって、表示パネル180aが演出表示位置には達していないことから、下動端センサS7は、左側連結ピン181aの前側下端溝部cへの到達を検出していない。このため、ステップ9700においてNOと判定される。以後、両ステップ9650、9700の循環処理過程において、左右両側連結レバー184が、左右両側ステップモータ185のさらなる正転に伴い、さらに左右両側ステップモータ185と同一方向へ回動し、左右両側連結ピン181aが、図12(b)〜図12(d)にて示すごとく、左右両側案内溝183cに沿い、各後側上端溝部aから各前側下端溝部cにかけて移動し、表示パネル180aが、上記格納位置から上記演出表示位置に移動する。
上述のように装飾図柄変動表示保留数L=3を前提に各ステップ9300、9400、9410及び9420の処理のもと各ステップ9500、9600にてYESと判定することで、表示パネル180aが上記格納位置から上記演出表示位置に移動する。これにより、遊技者は、大当たりのような何らかの有利な遊技状態の到来を予感して、遊技に対する興趣を高め、当該遊技を継続する。
しかして、左側連結ピン181aの前側下端溝部cへの到達が下動端センサS7により検出されると、この下動端センサS7の検出出力が副制御装置400に出力される。このため、ステップ9700において、表示パネル180aが演出表示位置にあることから、YESと判定される。
これに伴い、次のステップ9710における左右両側ステップモータの正転停止処理において、左右両側ステップモータ185の正転が停止される。このため、表示パネル180aは、その演出表示位置に維持され得る。このとき、表示パネル180aは、表示器171の前側にて、鉛直状態となり、その表示面にて、遊技板10の中央開口部13を通し前方を臨む位置にある。
然る後、次のステップ9720において、表示パネルの表示演出処理がなされる。ここでは、演出制御部400bが、CPU425により、画像制御部400cを介し、表示パネル180aに対し、大当たりを期待させるような予告演出を表す変動表示をさせるように、発光ダイオード駆動回路180bを制御する。このため、表示パネル180aは、発光ダイオード駆動回路180bによる駆動のもと、多数の発光ダイオード182aを、上述した予告演出を表す変動表示となるように点灯させる。このことは、副演出表示装置180が、表示パネル180aでもって、先読み演出処理を開始することを意味する。
換言すれば、表示パネル180aが、表示器171に代わって、先読み演出処理の開始のもとに、上述した予告演出を表す変動表示を行う。これにより、遊技者は、上述の表示パネル180aの格納位置から演出表示位置への突然の移動と相俟って、上述のように大当たり抽選結果が大当たりかも知れないという期待感を遊技者に与えるような予告演出による何らかの有利な遊技状態を、先読み演出処理により、早期に、より一層強く予感し得ることで、遊技を継続することとなる。
ついで、ステップ9800において、変動表示の終了か否かが判定される。現段階では、ステップ9720の処理直後であることから、上述した予告演出を表す変動表示は開始したばかりである。このため、ステップ9800における判定はNOとなる。
しかして、両ステップ9720、9800の循環処理中において、表示パネル180aによる上述した予告演出を表す変動表示が終了すると、ステップ9800においてYESと判定される。これに伴い、次のステップ9900においてL=0か否かがが判定される。現段階では、上述のごとくL=2であることから、ステップ9900においてNOと判定される。
以後、L=0となるまで、ステップ9630〜ステップ9900の処理が、装飾図柄変動表示保留数Lの減算更新毎に、繰り返される。このことは、装飾図柄変動表示保留数LがL=0になるまで、上述した予告演出を表す変動表示が、表示パネル180aにより繰り返し継続されることを意味する。
然る後、ステップ9630における減算更新により装飾図柄変動表示保留数LがL=0になると、ステップ9900においてYESと判定される。すると、次のステップ9910における左右両側ステップモータの逆転処理において、左右両側ステップモータ185が、画像制御部400cのCPU425による制御のもと、逆転し始め、左右両側連結レバー184が、左右両側ステップモータ185と同一方向へ逆動し始める。
しかして、上述のようなステップ9910の処理の開始直後では、左側連結ピン181aが左側案内溝183cの後側上端溝部aには達しておらず、上動端センサS6は、左側連結ピン181aを検出していない。即ち、表示パネル180aが格納位置には達していないことから、ステップ9900aにおいてNOと判定される。以後、両ステップ9910、9900aの循環処理過程において、左右両側連結レバー184が、左右両側ステップモータ185のさらなる逆転に伴い、さらに左右両側ステップモータ185と同一方向へ逆動し、左右両側連結ピン181aが、図12(c)〜図12(a)にて示すごとく、左右両側案内溝183cに沿い、各前側下端溝部cから各後側上端溝部aにかけて移動し、表示パネル180aが、上記演出表示位置から上記格納位置に移動する。このとき、表示パネル180aは、表示器171の前側上方にて、水平状態となり、その表示面にて、上方を臨む位置に戻る。
しかして、左側連結ピン181aによる左側案内溝183cの後側上端溝部aへの到達が上動端センサS6により検出されると、この上動端センサS6の検出出力が副制御装置400に出力され、遊技データの1つとして演出制御部400bのCPU425により受信される。このため、ステップ9900aにおいて、YESと判定される。このことは、表示パネル180aが格納位置にあることを意味する。これに伴い、次のステップ9920における左右両側ステップモータの逆転停止処理において、左右両側ステップモータ185の逆転が停止される。このため、表示パネル180aは、その格納位置に維持され得る。
以上説明したように、本第1実施形態では、上述したごとく、図35及び図36にて示すような表示処理ルーチン9000の処理において、遊技球の第1始動入賞口51への入賞を契機として、第1特別図柄変動表示保留数Ua=3となること(ステップ9300参照)、先に消化すべき保留(第1始動入賞口51への遊技球の入賞に基づく保留)に大当たり及びリーチがないこと(ステップ9400参照)及び先読み演出処理の抽選の結果が当たりであること(ステップ9410〜ステップ9500参照)という所定の先読み演出処理成立条件が成立する場合において、現段階における特別図柄の変動表示が終了したときには、格納位置にある表示パネル180aが、その表示面を、左右両側駆動機構180cの左右両側ステップモータ185の正転に伴う作動により、前方(遊技板10の裏面側)に向けながら回動しつつ演出表示位置に移動する。
このように、表示パネル180aが、その表示面を、表示器171の前側にて前方に向けながら移動して演出表示位置に達するという表示パネル180aの位置変化が、固定されたままの表示器171とは異なり、遊技者に対し、何らかの有利な遊技状態、例えば、大当たり遊技の到来に対する期待感を予感として与え、遊技者の遊技に対する興趣の向上をもたらす。
また、上述のように表示パネル180aが演出表示位置に達したとき、当該表示パネル180aが上述のごとく先読み演出処理により大当たりかも知れないという期待感を遊技者に与えるような予告演出を装飾図柄の変動表示でもって予告演出するので、上述した表示パネル180aの格納位置から演出表示位置への移動による効果と相俟って、遊技者に対し遊技に対する興趣のより一層の向上をもたらす。
換言すれば、第1特別図柄変動表示保留数がUa=3となるような遊技球の第1始動入賞口51への入賞に基づく大当たり抽選結果が大当たりである場合に、当該入賞を契機として、上述したUa=3となるような遊技球の第1始動入賞口51への入賞に基づく大当たり抽選結果が大当たりかも知れないという期待感を遊技者に与えるような予告演出が表示パネル180aにより装飾図柄の変動表示でもって行われる。これにより、大当たりに当選するかも知れないという遊技者の期待感が、Ua=3に対応した特別図柄の変動表示、換言すれば、L=3に対応した装飾図柄の変動表示によるよりも早期に高められ得る。
ここで、装飾図柄変動表示保留数LがL=0(ステップ9900参照)になるまで、表示パネル180aが、その演出表示位置にて、上述のごとく、先読み演出処理のもとに予告演出の変動表示を継続する。従って、特別図柄の変動表示に対応する装飾図柄の変動表示の終了ごとに、表示パネル180aが、一々、格納位置に戻ることがない。その結果、副演出表示装置180の左右両側駆動機構180c、例えば、ステップモータ185の寿命を長く維持しつつ、遊技者に対し表示パネル180aの移動の煩わしさを与えることなく、遊技者の遊技の興趣を向上させ得る。
なお、本第1実施形態では、特別図柄処理ルーチン1000の処理(特に、各ステップ1030、1040における判定順序参照)において、第2始動入賞口61への遊技球の入賞に伴う特別図柄の変動表示が、第1始動入賞口51への遊技球の入賞に伴う特別図柄の変動表示よりも優先して消化される。このため、遊技者は、遊技球の第2始動入賞口61への入賞を前提に、有利な遊技状態の実現を期待して、遊技をそのまま継続することができる。従って、上述した先読み演出処理と相俟って、遊技者の興趣の向上を図ることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。この第2実施形態では、上記第1実施形態にて述べた副演出表示装置180に代えて、図37〜図40にて示すごとく、副演出表示装置190が採用されている。
当該副演出表示装置190は、上記第1実施形態にて述べた副演出表示装置180と同様に、可動式演出表示装置の一例であって、この副演出表示装置190は、観音扉型表示パネル190aと、左右両側駆動機構190bと、上記第1実施形態にて述べた発光ダイオード駆動回路180b(図15参照)とにより構成されている。
観音扉型表示パネル190aは、左右両側表示パネル部191からなるもので、これら左右両側表示パネル部191は、左右両側格納位置(図39及び図40参照)から左右両側演出表示位置(図37及び図38参照)へ或いは当該左右両側演出表示位置から上記左右両側格納位置へ移動し得るように、上記第1実施形態にて述べた環状の裏ケーシングC(図5参照)の中空部内にて、左右両側駆動機構190bを介し、上記第1実施形態にて述べた遊技板10にその裏面側から組み付けられている。
換言すれば、表示パネル190aは、左右両側表示パネル部191にて、遊技板10の中央開口部13と上記第1実施形態にて述べた主演出表示装置170の表示器171との間にて、上述のごとく移動し得るように、左右両側駆動機構190bを介し、遊技板10にその裏面側から組み付けられている。
本第2実施形態では、左側及び右側の各表示パネル部191が、それぞれ、左側及び右側の各演出表示位置(図37参照)にあるとき、これら左側及び右側の各表示パネル部191は、それぞれ、その各表示面にて、遊技板10の開口部13の左側開口部位及び右側開口部位にその裏面側にて沿うように左右に並んで位置しており、左側表示パネル部191は、その右端部にて、右側表示パネル部191の左端部と対向している。このことは、左右両側表示パネル部191が、その各対向端部にて、互いに左右から対向しながら遊技板10の開口部13の裏面に沿い位置することを意味する。
また、左右両側表示パネル部191が、左右両側演出表示位置から左右両側格納位置に移動するにあたっては、左側表示パネル部191は、その左端部を基準に、左側演出表示位置から左側格納位置に向け遊技板10の後方にて移動し、一方、右側表示パネル部191は、その右端部を基準に、右側演出表示位置から右側格納位置に向け遊技板10の後方にて移動する。このことは、左側表示パネル部191は、その上記対向端部の反対端部(以下、左側基準端部という)を基準に左側演出表示位置から左側格納位置まで移動し、一方、右側表示パネル部191は、その上記対向端部の反対端部(以下、右側基準端部という)を基準に右側演出表示位置から右側格納位置まで移動することを意味する。
しかして、左側及び右側の各表示パネル部191が、それぞれ、左側及び右側の各格納位置(図39参照)にあるとき、当該左側及び右側の各表示パネル部191は、それぞれ、その各裏面にて互いに対向するように、遊技板10の裏面からその後方に向け互いに平行に延在して鉛直状に位置する。
左右両側表示パネル部191の各々は、矩形状の額縁部191aと、矩形状のパネル部191bとを備えている。ここで、パネル部191bは、その外周縁部を、額縁部191aの内周縁部に嵌着して、当該額縁部191a内に収容されており、当該パネル部191bは、多数の発光ダイオード191cを基板191d(図37参照)にマトリックス状に配列して構成されている。
ここで、多数の発光ダイオード191cは、それぞれ、表示パネル190aの表面(左右両側表示パネル部191の各表面)側に向け各基板191dから突出するように当該各基板191dに設けられている。なお、本第2実施形態において、表示パネル190a(左右両側表示パネル部191)の多数の発光ダイオード191cの突出側の面(表面)は、当該表示パネル190aの表示面(左右両側表示パネル部191の各表示面)に相当する。
しかして、当該表示パネル190aの左右両側表示パネル部191は、上記第1実施形態にて述べた画像制御部400cによる制御のもとに、発光ダイオード駆動回路180bにより駆動されて、その各表示面にて、各多数の発光ダイオード191cの選択的な発光により種々の演出表示を行う。
左右両側駆動機構190bは、それぞれ、遊技板10と裏側ケーシングCとの間の環状空所内において、遊技板10の中央開口部13の左右両側下部にその裏面側から組み付けられている。
当該左右両側駆動機構190bは、板状共通案内部材192を備えており、この共通案内部材192は、遊技板10のうち中央開口部13の上部及びその直上に対する対応部位にその裏面側から左右方向に設けられている。これにより、共通案内部材192は、後述のごとく、左右両側表示パネル部191をその上方から左右方向に移動可能に支持するように、遊技板10の上記対応部位に設けられている。
共通案内部材192は、長手状着座板部192aと、矩形状案内板部192bとにより構成されている。着座板部192aは、遊技板10の上記対応部位にその裏面側から左右方向に長手状に着座して装着されている。また、矩形状案内板部192bは、着座板部192aの下縁部から遊技板10の後方へL字状に延出してなるもので、この案内板部192bには、左右両側案内溝192cが、左右両上側連結ピン191eを介し左右両側表示パネル部191の各額縁部191aに相対移動可能に連結するように形成されている。
ここで、左上側連結ピン191eは、左側表示パネル部191の額縁部191aの上縁左端部(左側表示パネル部191の上記左側基準端部の上端部)から上方に向け延出してなるもので、当該左上側連結ピン191eは、その延出端部にて、共通案内部材192の左側案内溝192c内に相対移動可能に嵌装されている。一方、右上側連結ピン191eは、右側表示パネル191の額縁部191aの上縁右端部(右側表示パネル191の上記右側基準端部の上端部)から上方に向け延出してなるもので、当該右上側連結ピン191eは、その延出端部にて、共通案内部材192の右側案内溝192c内に相対移動可能に嵌装されている。
本第2実施形態において、左側案内溝192cは、左側基端溝部Saから左側中央溝部Scを介し左側先端溝部SbにかけてS字形状にて緩やかに湾曲しながら延在するように形成されている(図37参照)。ここで、左側基端溝部Saは、案内板部192bの延出基部のうち左側表示パネル部191の上記左側基準端部に対する対応部位に位置しており、左側先端溝部Sbは、案内板部192bの左側延出端隅角部に位置している。
しかして、左側案内溝192cは、左側基端溝部Saから左側中央溝部Scにかけて、案内板部192bの左右方向中央延出端部側へ緩やかに凸な湾曲形状にて形成されるとともに、左側中央溝部Scから左側先端溝部Sbにかけて案内板部192bの左側へ緩やかに凸な湾曲形状にて形成されている(図37参照)。
一方、右側案内溝192cは、案内板部192bの左右方向中心を基準に左側案内溝192cとは対称的な形状(逆S字形状)に形成されており、この右側案内溝192cは、右側基端溝部Saから右側中央溝部Scを介し右側先端溝部Sbにかけて逆S字形状にて緩やかに湾曲しながら延在するように形成されている。ここで、右側基端溝部Saは、案内板部192bの延出基部のうち右側表示パネル部191の上記右側基準端部に対する対応部位に位置しており、右側先端溝部Sbは、案内板部192bの右側延出端隅角部に位置している。
しかして、右側案内溝192cは、右側基端溝部Saから右側中央溝部Scにかけて案内板部192bの左右方向中央延出端部側へ緩やかに凸な湾曲形状にて形成されるとともに、右側中央溝部Scから右側先端溝部Sbにかけて案内板部192bの右側へ緩やかに凸な湾曲形状にて形成されている(図37参照)。
また、左右両側駆動機構190bは、左右両側連結レバー193と、左右両側ステップモータ194と、上記第1実施形態にて述べた左右両側モータ駆動回路186(図15参照)とを備えている。
左右両側連結レバー193のうち、左側連結レバー193は、その一端部にて左側表示パネル部191の額縁部191aの幅方向下端部中央から下方に向けて突出する左下側連結ピン191f(図37参照)に、相対回動自在に連結されており、当該左側連結レバー193は、その一端部から額縁部191aの幅方向下端部に沿い延出している。一方、右側連結レバー193は、その一端部にて右側表示パネル部191の額縁部191aの幅方向下端部中央から下方に向けて突出する右下側連結ピン191f(図37及び図39参照)に、相対回動自在に連結されており、当該右側連結レバー193は、その一端部から右側表示パネル部191の額縁部191aの幅方向下端部に沿い延出している。
左右両側ステップモータ194は、それぞれ、その各ステータ194aの脚194bでもって、遊技板10の中央開口部13の左右両側下方にて、当該遊技板10にその裏面側から組み付けられており、当該左右両側ステップモータ194の各出力軸194cは、互いに平行に案内板部192bの左右両側部に向け延在して、左右両側連結軸193c及び左右両側カップリング193dを介し左右両側連結レバー193の各延出端部に相対回動不能に連結されている。
ここで、左側連結軸193cは、その一端部にて、左側連結レバー193の延出端部に形成した貫通孔部に相対回動不能に嵌着されており、この左側連結軸193aは、その一端部から左側ステップモータ194の出力軸194cに向けて同軸的に延出している。左側カップリング193dは、左側ステップモータ194の出力軸194cの端部及び左側連結軸193cの延出端部に亘り同軸的に嵌装されて当該出力軸194c及び左側連結軸193cを相対回転不能に連結する。
一方、右側連結軸193cは、その一端部にて、右側連結レバー193の延出端部に形成した貫通孔部に相対回動不能に嵌着されており、この右側連結軸193cは、その一端部から右側ステップモータ194の出力軸194cに向けて同軸的に延出している。右側カップリング193dは、右側ステップモータ194の出力軸194cの端部及び右側連結軸193cの延出端部に亘り同軸的に嵌装されて当該出力軸194c及び右側連結軸193cを相対回転不能に連結する。
以上のように構成した左右両側駆動機構190bによれば、表示パネル190aは、左右両側表示パネル部191にて、次のように、左右両側格納位置と左右両側演出表示位置との間で移動する。
即ち、左側表示パネル部191が、図39及び図40にて示すごとく、左側格納位置にあるとき、当該左側表示パネル部191は、その表示面にて、左側に向くように、鉛直状に位置している。このとき、左側表示パネル部191の左上側連結ピン191eが案内板部192bの左側案内溝192cの左側先端溝部Sbに位置するとともに、左側連結レバー193が、左下側連結ピン191fを左上側連結ピン191eの下方前側に位置させるように、左側回動端に位置して、左側ステップモータ194の出力軸194cから左側後方へ傾斜している。
一方、右側表示パネル部191は、その表示面にて、右側に向くように、鉛直状に位置している。このとき、右側表示パネル部191の右上側連結ピン191eが案内板部192bの右側案内溝192cの右側先端溝部Sbに位置するとともに、右側連結レバー193が、右下側連結ピン191fを右上側連結ピン191eの下方前側に位置させるように、右側回動端に位置して、右側ステップモータ194の出力軸194cから右側後方へ傾斜している。
このような状態において、左右両側ステップモータ194が、左右両側モータ駆動回路186による駆動のもとに、共に、正転すると、左側連結レバー193が、左側ステップモータ194の出力軸194cを中心として、正方向(左側ステップモータ194と同一方向)へ回動するとともに、右側連結レバー193が、右側ステップモータ194の出力軸194cを中心として、正方向(右側ステップモータ194と同一方向)へ回動する。
このとき、左側案内溝192cが、上述のごとく、左側先端溝部Sbと左側中央溝部Scとの間にて左側へ緩やかに凸な湾曲形状に形成されているから、左上側連結ピン191eは移動することなく、左側表示パネル部191が、左側連結レバー193の正方向への回動に伴い、左上側連結ピン191eを基準として左側連結レバー193とは反対方向へ回動するように移動する。このことは、左側表示パネル部191が、その表示面を左方から前方に向けながら上記反対方向へ回動するように移動することを意味する。
一方、右側案内溝192cが、上述のごとく、右側先端溝部Sbと右側中央溝部Scとの間にて右側へ緩やかに凸な湾曲形状に形成されているから、右上側連結ピン191eは移動することなく、右側表示パネル部191が、右側連結レバー193の正方向への回動に伴い、右上側連結ピン191eを基準として右側連結レバー193とは反対方向へ回動するように移動する。このことは、右側表示パネル部191が、その表示面を左方から前方に向けながら上記反対方向へ回動するように移動することを意味する。
然る後、左側ステップモータ194がさらに正転すると、左側連結レバー193が、左上側連結ピン191eの右側に位置して当該左上側連結ピン191eを左側案内溝192に沿い左側先端溝部Sbから左側中央溝部Scにかけて前方に向け引っ張るように、さらに正方向へ回動する。一方、右側ステップモータ194がさらに正転すると、右側連結レバー193が、右上側連結ピン191eの左側に位置して当該右側連結ピン191eを右側案内溝192に沿い右側先端溝部Sbから右側中央溝部Scにかけて前方に向け引っ張るように、さらに正方向へ回動する。
然る後、左側ステップモータ194のさらなる正転に伴い、左側連結レバー193が、さらに正方向へ回動しながら、左側表示パネル部191を介し左上側連結ピン191eを左側案内溝192に沿いその左側中央溝部Scから左側基端溝部Saにかけて案内し、これに応じて、左側表示パネル部191が、その表示面を前方に向けたままにて左側演出表示位置に移動する。一方、右側ステップモータ194のさらなる正転に伴い、右側連結レバー193が、さらに正方向へ回動しながら、右側表示パネル部191を介し右上側連結ピン191eを右側案内溝192に沿いその右側中央溝部Scから右側基端溝部Saにかけて案内し、これに応じて、右側表示パネル部191が、その表示面を前方に向けたままにて右側演出表示位置に移動する。これにより、左右両側表示パネル191は、その各表示面にて、遊技板10の中央開口部13の左右両側開口部位を通して前方を臨む位置に維持される。
なお、本第2実施形態において、左右両側表示パネル部191を左右両側演出表示位置から左右両側格納位置に移動させるにあたっては、左右両側駆動機構180cを上述とは逆に作動させる。
次に、本第2実施形態の電子制御システムについて説明すると、本第2実施形態では、上記第1実施形態にて述べた電子制御システムとは次の構成において相違する。
即ち、本第2実施形態では、上記第1実施形態にて述べたセンサ群Sにおいて、上動端センサS6及び下動端センサS7に代えて、左右両先端側センサ及び左右両基端側センサ(図示しない)が採用されている。なお、当該左右両先端側センサ及び左右両基端側センサは、それぞれ、フォトインタラプタでもって構成されている。
上記左右両先端側センサのうち、左先端側センサは、その発光部及びこの発光部から光を受光する受光部にて、共通案内部材192の下面に左側案内溝192cの左側先端溝部Sbを介し対向するように設けられている。しかして、左上側連結ピン191eが左側案内溝192の左側先端溝部Sbに位置するとき、当該左上側連結ピン191eは、上記左先端側センサの発光部から受光部に入射する光を遮断する。換言すれば、上記左先端側センサは、左上側連結ピン191eの左側先端溝部Sbへの到達に基づき、左側表示パネル部191の左側格納位置への到達を検出する。
一方、右先端側センサは、その発光部及びこの発光部から光を受光する受光部にて、共通案内部材192の下面に右側案内溝192cの右側先端溝部Sbを介し対向するように設けられている。しかして、右上側連結ピン191eが右側案内溝192の右側先端溝部Sbに位置するとき、当該右上側連結ピン191eは、上記右端側センサの発光部から受光部に入射する光を遮断する。換言すれば、上記右先端側センサは、右上側連結ピン191eの右側先端溝部Sbへの到達に基づき、右側表示パネル部191の左側格納位置への到達を検出する。
上記左右両基端側センサのうち、左基端側センサは、その発光部及びこの発光部から光を受光する受光部にて、共通案内部材192の下面に左側案内溝192cの左側基端溝部Saを介し対向するように設けられている。しかして、左上側連結ピン191eが左側案内溝192の左側基端溝部Saに位置するとき、当該左上側連結ピン191eは、上記左基端側センサの発光部から受光部に入射する光を遮断する。換言すれば、上記左基端側センサは、左上側連結ピン191eの左側基端溝部Saへの到達に基づき、左側表示パネル部191の左側演出表示位置への到達を検出する。
一方、右基端側センサは、その発光部及びこの発光部から光を受光する受光部にて、共通案内部材192の下面に右側案内溝192cの右側基端溝部Saを介し対向するように設けられている。しかして、右上側連結ピン191eが右側案内溝192の右側基端溝部Saに位置するとき、当該右上側連結ピン191eは、上記右基端側センサの発光部から受光部に入射する光を遮断する。換言すれば、上記右基端側センサは、右上側連結ピン191eの右側基端溝部Saへの到達に基づき、右側表示パネル部191の右側演出表示位置への到達を検出する。その他の電子制御システムの構成は、上記第1実施形態と実質的に同様である。
このように構成した本第2実施形態において、上記第1実施形態にて述べた表示処理ルーチン9000におけるステップ9640(図36参照)の処理が上記第1実施形態と同様になされると、次のステップ9650にて左右両側ステップモータの正転処理がなされる。なお、このとき、左右両側表示パネル部191は、左右両側格納位置にあるものとする。
しかして、ステップ9650において、左右両側ステップモータ194が、画像制御部400cのCPU425による制御のもと、正転し始め、左右両側連結レバー193が、左右両側ステップモータ194と同一方向へ回動し始める。
このような段階では、ステップ9650の処理の直後であって、表示パネル190aの左右両側表示パネル部191が左右両側演出表示位置には達していないことから、ステップ9700においてNOと判定される。以後、両ステップ9650、9700の循環処理過程において、左右両側連結レバー193が、左右両側ステップモータ194のさらなる正転に伴い、さらに左右両側ステップモータ194と同一方向へ回動し、左右両上側連結ピン191eが、左右両側案内溝192cに沿い各先端溝部Sbから各基端溝部Saにかけて移動し、左右両側表示パネル部191が、上記左右両側格納位置から上記左右両側演出表示位置に移動する。このとき、左右両側表示パネル部191は、表示器171の前側にて、鉛直状態となり、その各表示面にて、遊技板10の中央開口部13の左右両側開口部を通し前方を臨む位置にある。
このように本第2実施形態においても、上記第1実施形態と同様に、装飾図柄変動表示保留数L=3を前提に各ステップ9300、9400、9410及び9420の処理のもと各ステップ9500、9600にてYESと判定することで、表示パネル190aが、左右両側表示パネル191にて、観音扉を閉じるごとく、上記左右両側格納位置から上記左右両側演出表示位置に移動する。これによっても、遊技者は、上記第1実施形態と同様に、大当たりのような何らかの有利な遊技状態の到来を予感して、遊技の継続を行う。
しかして、左右両上側連結ピン191eの各基端溝部Saへの到達が上記左右両基端側センサにより検出されると、これら左右両基端側センサの各検出出力が副制御装置400に出力される。このため、当該各検出出力に基づき、ステップ9700において、YESと判定される。このことは、左右両側表示パネル部191が左右両側演出表示位置にあることを意味する。
上述のようなステップ9700におけるYESとの判定に伴い、次のステップ9710における左右両側ステップモータの正転停止処理において、左右両側ステップモータ194の正転が停止される。このため、左右両側表示パネル部191は、その左右両側演出表示位置に維持され得る。このとき、左右両側表示パネル部191は、表示器171の前側にて、左右に並んで共に鉛直状態となり、その各表示面にて、遊技板10の中央開口部13の左右両側開口部位を通し前方を臨む位置にある。
然る後、次のステップ9720における表示パネルの表示演出処理において、演出制御部400bが、CPU425により、画像制御部400cを介し、左右両側表示パネル部191に対し、大当たりを期待させるような予告演出を表す変動表示をさせるように、発光ダイオード駆動回路180bを制御する。このため、左右両側表示パネル部191は、発光ダイオード駆動回路180bによる駆動のもと、各多数の発光ダイオード182aを、上述した予告演出を表す変動表示となるように点灯させる。このことは、副演出表示装置190が、表示パネル190aでもって、先読み演出処理を開始することを意味する。
換言すれば、表示パネル190aが、表示器171に代わって、左右両側表示パネル部191でもって、上記第1実施形態と同様に、先読み演出処理の開始のもとに、上述した予告演出を表す変動表示を行う。これにより、遊技者は、上述のような左右両側表示パネル部191の観音扉を閉じるような左右両側格納位置から左右両側演出表示位置への突然の移動と相俟って、上記第1実施形態と同様に、大当たり抽選結果が大当たりかも知れないという期待感を遊技者に与えるような予告演出による何らかの有利な遊技状態を、先読み演出処理により、早期に、より一層強く予感し得ることで、遊技を継続することとなる。
ついで、上記第1実施形態と同様に両ステップ9720、9800の循環処理中において、左右両側表示パネル部191による上述した予告演出を表す変動表示が終了すると、ステップ9800にてYESと判定される。そして、上記第1実施形態と実質的に同様に、装飾図柄変動表示保留数LがL=0になるまで、上述した予告演出を表す変動表示が左右両側表示パネル部191により繰り返し継続される。
然る後、上記第1実施形態と同様に装飾図柄変動表示保留数LがL=0になることでステップ9900においてYESと判定されると、ステップ9910における左右両側ステップモータの逆転処理において、左右両側ステップモータ194が、画像制御部400cのCPU425による制御のもと、逆転し始め、左右両側連結レバー193が、左右両側ステップモータ194と同一方向へ逆動し始める。
しかして、上記第1実施形態と同様に両ステップ9910、9900aの循環処理過程において、左右両側連結レバー193が、左右両側ステップモータ194のさらなる逆転に伴い、さらに左右両側ステップモータ194と同一方向へ逆動し、左右両上側連結ピン191eが、左右両側案内溝192cに沿い、各基端溝部Saから各先端溝部Sbにかけて移動し、左右両側表示パネル部191が、観音扉を開くごとく、上記左右両側演出表示位置から上記左右両側格納位置に移動する。このとき、左右両側表示パネル部191は、表示器171の前側左右にて、鉛直状態となり、その各表示面にて、左右方向において互いに外方を臨む位置に戻る。
その後、左右両上側連結ピン191eが左右両側案内溝192cの各先端溝部Sbに到達したことが上記左右両先端側センサにより検出されると、ステップ9900aにおいて上記第1実施形態と同様にYESと判定される。このことは、左右両側表示パネル部191が左右両側格納位置にあることを意味する。これに伴い、次のステップ9920における左右両側ステップモータの逆転停止処理において、左右両側ステップモータ194の逆転が停止される。このため、左右両側表示パネル部191は、その左右両側格納位置に維持され得る。
以上説明したように、本第2実施形態では、上記第1実施形態にて述べた所定の先読み演出処理成立条件が成立する場合において、現段階における特別図柄の変動表示が終了したときには、左右両側格納位置にある左右両側表示パネル部191が、その各表示面を、左右両側駆動機構190bの左右両側ステップモータ194の正転に伴う作動により、前方(遊技板10の裏面側)に向けながら回動しつつ左右両側演出表示位置に移動する。
このように、左右両側表示パネル部191が、その各表示面を、表示器171の前側にて前方に向けるように回動しながら移動して左右両側演出表示位置に達するという表示パネル190aの位置変化が、固定されたままの表示器171とは異なり、遊技者に対し、何らかの有利な遊技状態、例えば、大当たり遊技の到来に対する期待感を予感として与え、遊技者に対し遊技に対する興趣の向上をもたらす。
また、上述のように表示パネル190aの左右両側表示パネル部191が左右両側演出表示位置に達したとき、当該表示パネル190aが上記第1実施形態と実質的に同様に先読み演出処理により大当たりかも知れないという期待感を遊技者に与えるような予告演出を装飾図柄の変動表示でもって予告演出するので、上述した表示パネル190aの左右両側格納位置から左右両側演出表示位置への移動による効果と相俟って、遊技者に対し遊技に対する興趣のより一層の向上を早期にもたらす。その他の作用効果は、上記第1実施形態と同様である。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について説明する。この第3実施形態においては、上記第1実施形態にて述べた副演出表示装置180に代えて、図41〜図44にて示すごとく、副演出表示装置200が採用されている。
副演出表示装置200は、上記第1実施形態にて述べた副演出表示装置180と同様に、可動式演出表示装置の一例であって、この副演出表示装置200は、表示パネル200aと、発光ダイオード駆動回路200b(図48参照)と、駆動機構200cとにより構成されている。
表示パネル200aは、格納位置(図43及び図44参照)から演出表示位置(図41及び図42参照)へ或いは当該演出表示位置から上記格納位置へ移動し得るように、上記第1実施形態にて述べた環状の裏ケーシングCの中空部内にて、駆動機構200cを介し、裏ケーシングCの中空部にその内周面から支持されている。
当該表示パネル200aは、矩形状の額縁部201と、矩形状のパネル部202と、裏板部203(図42参照)とを備えている。パネル部202は、その外周縁部を、額縁部201の内周縁部に嵌着して、当該額縁部201内に収容されており、当該パネル部202は、多数の発光ダイオード202aを基板202bにマトリックス状に配列して構成されている。ここで、多数の発光ダイオード202aは、それぞれ、表示パネル200aの表面側に向け基板202bから突出するように当該基板202bに設けられている。なお、本第3実施形態では、各発光ダイオード202aは、図41或いは図43にて示すごとく、便宜上、平面状に描かれている。また、表示パネル200aの多数の発光ダイオード202aの突出側の面は、表示パネル200aの表示面という。また、表示パネル200aの左右方向に対する当該表示パネル200aの直交方向は、この表示パネル200aの幅方向という。
裏板部203は、図42或いは図44にて示すごとく、額縁部201及びパネル部202にその裏面側から装着されている。
しかして、当該表示パネル200aは、上記第1実施形態にて述べた画像制御部400cによる制御のもとに、上記第1実施形態にて述べた発光ダイオード駆動回路180bにより駆動されて、その表示面にて、多数の発光ダイオード202aの選択的な発光により種々の演出表示を行う。
駆動機構200cは、それぞれ、遊技板10と裏側ケーシングCとの間の上記環状空所内において、遊技板10の中央開口部13の左右両側部にその裏面側から組み付けられている。
当該駆動機構200cは、図41及び図43により示すごとく、ステップモータ204と、駆動歯車群GG1と、被動歯車群GG2と、連結レバー205と、モータ駆動回路206(図48参照)とを備えている。
ステップモータ204は、そのステータ204aの脚部204bにて、裏ケーシングCの中空部の内周面のうち遊技板10の中央開口部13の右側上部に対する対応内周面部位に支持されている。ここで、このステップモータ204は、その出力軸204cにて、遊技板10の裏面に向け中央開口部13の軸に平行に位置するように、裏ケーシングCの中空部の上記対応内周面部位に支持されている。これにより、当該ステップモータ204は、上記第1実施形態にて述べた画像制御部400cによる制御のもと、モータ駆動回路206により駆動されて回転する。本第3実施形態においては、後述のように、表示パネル200aの格納位置から演出表示位置への移動及び当該演出表示位置から上記格納位置への移動は、共に、ステップモータ204の同一の回転方向(以下、正転方向ともいう)によりなされる。
駆動歯車群GG1は、図41、図43及び図45にて示すごとく、3枚の駆動歯車207〜209を有しており、これら駆動歯車207〜209は、駆動歯車207〜駆動歯車209の順で、互いに接合されて、歯車軸209aにより同軸的にかつ相対回転不能に支持されている。
駆動歯車207は、図45にて示すごとく、円板状歯車本体207aと、7つの歯207bとでもってインボリュート平歯車として構成されており、各歯207bは、歯車本体207aの外周部に沿い等角度間隔にて形成されている。
駆動歯車208は、円板状歯車本体208aと、7つの歯群208bとでもってインボリュート平歯車として構成されている。各歯群208bは、歯車本体208aの外周部に沿い等角度間隔にて形成されており、当該各歯群208bは、それぞれ、4つの歯208cでもって、構成されている。なお、歯群208bは、4つの歯208cにより、駆動歯車208の中心からみて、例えば、所定角度35°を張るように形成されている。
また、駆動歯車209は、円板状歯車本体209aと、7つの歯209bとを有しており、各歯209bは、歯車本体209aの外周部に沿い等角度間隔にて形成されている。但し、各歯209bは、両駆動歯車207、208の各歯のインボリュート形状とは異なり、端なる板状に形成されている。
また、歯車軸209aは、駆動歯車207〜駆動歯車209の各歯車本体に同軸的に挿通されて当該駆動歯車207〜駆動歯車209を一体的に回転可能に支持してなるもので、当該歯車軸209aは、その一端部にて、カップリング204d(図41或いは図43参照)を介し、ステップモータ204の出力軸204cの端部に、同軸的にかつ相対回転不能に連結されている。また、当該歯車軸209aは、その他端部にて、遊技板10のうち中央開口部13の右側部に回転可能に支持されている。
これにより、駆動歯車群GG1は、各駆動歯車207〜209にて、遊技板10のうち中央開口部13の右側部とステップモータ204の出力軸204cとの間に支持されて、ステップモータ204の回転に連動して一体的に回転する。
本第3実施形態において、駆動歯車群GG1における駆動歯車207〜駆動歯車209の相互の歯の角度位置関係は、次のように設定されている。即ち、駆動歯車209の各歯は、駆動歯車207の各歯と、同一の回転角度(同一の位相角)に位置する。また、駆動歯車208の各歯群208bは、それぞれ、図45(b)にて反時計方向回転端側の歯(符号Ta参照)にて、駆動歯車207の各歯207bと同一の回転角度(同一の位相角)に位置する。
被動歯車群GG2は、図41、図43及び図46にて示すごとく、3枚の被動歯車210〜212を有しており、これら被動歯車210〜212は、それぞれ、各駆動歯車207〜209に対応するように、被動歯車210〜被動歯車212の順で、互いに接合されて、歯車軸213により同軸的にかつ相対回転不能に支持されている。
被動歯車210は、歯車本体210aと、一連の歯210bとでもってインボリュート平歯車として構成されている。一連の歯210bは、単一の歯群210cを構成するように、歯車本体210aの外周部に沿い、その所定角度範囲α°に対応の円弧状欠歯部位210dを除いて、等角度間隔にて形成されている。ここで、単一の歯群210cのうち、上記円弧状欠歯部位210dの両円弧方向端部に対応する両歯を、以下、Tb及びTcという。また、本第3実施形態において、上述の所定角度範囲α°、即ち、被動歯車210の両歯Tb、Tcの間の鋭角側角度間隔は、駆動歯車207の各歯207bのうち各両隣接歯207bの間の角度間隔に対応する。
被動歯車211は、歯車本体211aと、一連の歯211bとでもってインボリュート平歯車として構成されている。一連の歯211bは、駆動歯車208の各歯群208bの各歯と順次噛合するように、歯車本体211aの外周部に沿いその全周に亘り等角度間隔にて形成されている。
被動歯車212は、歯車本体212aと、単一の歯212bとを有しており、単一の歯212bは、被動歯車210の歯Tbの回転角度と同一の回転角度((同一の位相角度)にて歯車本体212aの外周部に形成されている。但し、歯212bは、両被動歯車210、211の各歯のインボリュート形状とは異なり、端なる板状に形成されている。
連結レバー205は、図42及び図44にて示すごとく、その基端部205aにて、被動歯車群GG2の被動歯車212の外周部の一部に相対回動不能に連結されており、当該連結レバー205は、その基端部205aから被動歯車212の径方向に沿い外方へ延出している。本第3実施形態では、連結レバー205が、表示パネル200aを上記格納位置に維持するように、被動歯車212の径方向に沿い延出するとき、被動歯車群GG2の被動歯車210が、その歯Tcにて、駆動歯車群GG1の駆動歯車207の歯207bに上方から噛合するとともに、被動歯車211が駆動歯車208の歯群208bに噛合するようになっている。
また、連結レバー205は、その延出端部205bにて、表示パネル200aの右端部にその裏面から相対回動可能に連結されている。具体的には、連結レバー205は、その延出端部205bにて、ピン205cを軸として相対回動可能となるように当該ピン205cを介し表示パネル200aの右端部に連結されている。
ここで、当該連結レバー205の表示パネル200aとの連結構造について説明すると、表示パネル200aの裏面には、上下両側回動規制板214及び215が、図42及び図44にて示すごとく、錘Wと共に設けられている。
上下両側回動規制板214及び215は、連結レバー205を、表示パネル200aの上記格納位置及び上記演出表示位置に対する各対応傾斜角度の間にて傾動させるように形成されている。なお、連結レバー205の上記格納位置及び上記演出表示位置に対する各対応傾斜角度は、以下、それぞれ、格納傾斜角度及び演出表示傾斜角度という。
上側回動規制板214は、四辺形状のもので、この上側回動規制板214は、表示パネル200aの裏面のうち右上側隅角部(図42にて図示左上側隅角部)に固着されている。この上側回動規制板214は、下側回動規制板215に対する両対向辺214a、214bにて下側回動規制板215に向けて凸な山形状をなすように形成されている。ここで、対向辺214aは、上記演出表示傾斜角度に位置する連結レバー205の延出端部205bに沿うように形成されており、一方、対向片214bは、上記格納傾斜角度に位置する連結レバー205の延出端部205bに沿うように形成されている。
下側回動規制板215は、錘Wと共に、表示パネル200aの裏面のうち右下側隅角部(図42にて図示左下側隅角部)に固着されている。当該下側回動規制板215は、直角三角形状のもので、この下側回動規制板215は、上側回動規制板214に対向する斜辺215aにて、回動規制板214の対向辺214aに平行となるように形成されている。なお、上側回動規制板214の対向辺214aと下側回動規制板215の斜辺215aとの間隔は、連結レバー205の幅(回動方向幅)にほぼ等しい。
これにより、連結レバー205は、上記演出表示傾斜角度に位置するとき、上側回動規制板214の対向片214aと下側回動規制板215の斜辺215aとの間に挟持されて、図42にて図示時計方向へのさらなる回動を規制される。ここで、連結レバー205が、上記演出表示傾斜角度にて、上記演出表示位置にある表示パネル200aをその左右方向にて水平状に維持するように、対向片214a及び斜辺215aの水平方向に対する傾斜角度が設定されている。
錘Wは、図42及び図44にて示すごとく、上側回動規制板214の対向辺214aに対向するように、下側回動規制板215の図42の図示左側(ピン205cの軸心の図示左側)にて表示パネル200aの裏面の下側隅角部に固着されており、この錘Wの上側回動規制板214の対向辺214aに対する対向辺W1は、上側回動規制板214の対向辺214bに平行となるように形成されている。なお、錘Wの対向辺W1と上側回動規制板214の対向辺214bとの間隔は、連結レバー205の幅にほぼ等しい。
これにより、連結レバー205は、上記格納傾斜角度に位置するとき、錘Wの対向辺W1と回動規制板214の対向片214bとの間に挟持されて、図44にて図示反時計方向へのさらなる回動を規制される。ここで、連結レバー205が、上記格納傾斜角度にて、上記格納位置にある表示パネル200aをその左右方向にて水平状に維持するように、両対向片W1、214bの水平方向に対する傾斜角度が設定されている。
以上のように構成した駆動機構200cによれば、表示パネル200aが、図43及び図44にて示すごとく、上記格納位置にあるとき、当該表示パネル200aは、その表示面にて、前方に向くように鉛直状に格納されている。このとき、連結レバー205は、被動歯車210から図示左側上方へ傾斜状に延出して表示パネル200aを格納位置に維持する。また、このとき、被動歯車210は、その歯Tcにて、駆動歯車207の1つの歯207bにより下方から噛合されるとともに、被動歯車211は、駆動歯車208の歯群208bに噛合する。なお、連結レバー205は、その延出端部205bにて、表示パネル200aの裏側において回動規制板214の対向辺214と錘Wの対向辺W1との間に挟持されて、表示パネル200aをその左右方向において水平状に支持する。
このような状態において、駆動歯車群GG1が、図43にて正転方向(図45(b)にて図示矢印R1方向)へ回転すると、駆動歯車208が同一方向に回転し、被動歯車群GG2の被動歯車211が、駆動歯車208の歯群208bとの噛合のもとに、駆動歯車208とは逆回転方向(図46(b)にて図示矢印R2方向)へ逆転する。これに伴い、表示パネル200aが、被動歯車群GG2により連結レバー205を介し、上記格納位置から上動される。なお、このとき、駆動歯車207は、その歯207bにて、被動歯車210の歯Tcから円弧状欠歯部210d側へ解離する方向に回転する。また、上述した表示パネル200aの上記格納位置からの上動は、被動歯車211の駆動歯車208の歯群208cからの解離時に停止する。従って、このような表示パネル200aの上動範囲は非常に狭い。
然る後、上述のような駆動歯車群GG1の正転に伴い、被動歯車211の駆動歯車208の歯群208cとの噛合(歯Taとの噛合)が解離すると、被動歯車群GG2が、駆動歯車群GG1とは非噛合状態(自由状態)となり、表示パネル200a、錘W及び連結レバー205の各自重に起因して駆動歯車群GG1の正転方向へ瞬時に回転する。このため、表示パネル200aは、上記演出表示位置まで瞬時に落下する(図41及び図42参照)。これにより、表示パネル200aは、その表示面にて、遊技板10の中央開口部13を通して前方を臨む位置に維持される。
このとき、連結レバー205は、図41にて示すごとく、被動歯車212から図示左側下方へ傾斜状に延出しており、この連結レバー205の延出端部205bは、表示パネル200aの裏側にて回動規制板214の対向片214a及び錘Wの対向片W1により挟持されて表示パネル200aをその左右方向において水平状に支持する。また、被動歯車210は、その歯Tbにて、駆動歯車207の歯207bに下方から噛合するとともに、被動歯車212が、その歯209bにて、駆動歯車209の歯209bに下方から噛合してストッパとしての役割を果たす。
このような状態において、駆動歯車群GG1が正転方向に回転すると、駆動歯車207が、両駆動歯車208、209と共に、当該正転方向(図45にて矢印R1方向に相当)に回転し、被動歯車群GG2の被動歯車210が、その歯Tbにて、駆動歯車207の歯207bにより下方へ押動されて逆転し、駆動歯車208の歯群208b(円弧状欠歯部210dと下方から近接する歯群208b)を被動歯車211に噛合させる。なお、被動歯車212は、その歯212bにて、駆動歯車209の歯209bにより下方へ押動されつつこの歯209bから解離する。
これに伴い、被動歯車群GG2は、被動歯車211の駆動歯車208の歯群208bとの噛合のもとに、駆動歯車群GG1とは逆方向に回転し、表示パネル200aが、上方へ移動して、図43及び図44にて示す上記格納位置に達する。
次に、本第3実施形態の電子制御システムについて説明すると、本第3実施形態では、上記第1実施形態にて述べた電子制御システムとは次の構成において相違する。
即ち、本第3実施形態では、上記第1実施形態にて述べたセンサ群Sにおいて、上動端センサS6及び下動端センサS7に代えて、図47にて示すごとく、格納位置センサS9、中間位置センサS10及び演出表示位置センサS11が採用されている。なお、当該格納位置センサS8、中間位置センサS9及び演出表示位置センサS10は、それぞれ、フォトインタラプタでもって構成されている。
格納位置センサS8は、表示パネル200aの上記格納位置に対応する駆動歯車群GG1の回転位置(以下、格納回転位置ともいう)を、貫通孔部P1(図43参照)でもって検出するためのセンサである。この格納位置センサS8は、その発光部及び受光部の間に、駆動歯車群GG1を介在させるように、適宜なステイ(図示しない)でもって、遊技板10の裏面に支持されている。
ここで、格納位置センサS8は、その発光部及び受光部にて、駆動歯車群GG1に形成した貫通孔部P1を通して互いに対向し得るように、上述のごとく支持されている。本第3実施形態において、上述した貫通孔部P1は、駆動歯車群GG1の各駆動歯車207〜209の歯車本体のうち上記格納回転位置に対する対応半径部位に形成されている。
中間位置センサS9は、駆動歯車群GG1の正転に伴う駆動歯車208の歯群208cの歯Taとの噛合状態からの被動歯車211の解離回転位置を、貫通孔部P2(図43参照)でもって検出するものである。この中間位置センサS9は、その発光部及び受光部の間に、駆動歯車群GG1を介在させるように、適宜なステイ(図示しない)でもって、遊技板10の裏面に支持されている。
ここで、中間位置センサS9は、その発光部及び受光部にて、駆動歯車群GG1に形成した貫通孔部P2を通して互いに対向し得るように、上述のごとく支持されている。本第3実施形態において、上述した貫通孔部P2は、駆動歯車群GG1の各駆動歯車207〜209の歯車本体のうち上記解離回転位置に対する対応半径部位に形成されている。なお、貫通孔部P2は、貫通孔部P1とは異なる半径位置に形成されている。
また、演出表示位置センサS10は、表示パネル200aの上記演出表示位置に対応する被動歯車群GG2の回転位置(以下、演出表示回転位置ともいう)を貫通孔部P3(図43参照)でもって検出するものである。この演出表示位置センサS10は、その発光部及び受光部の間に、被動歯車群GG2を介在させるように、適宜なステイ(図示しない)でもって、遊技板10の裏面に支持されている。
ここで、演出表示位置センサS10は、その発光部及び受光部にて、駆動歯車群GG1に形成した貫通孔部P3を通して互いに対向し得るように、上述のごとく支持されている。本第3実施形態において、上述した貫通孔部P3は、被動歯車群GG2の各被動歯車210〜212の歯車本体のうち上記格納回転位置に対する対応半径部位に形成されている。
また、本第3実施形態においては、上記第1実施形態にて述べた第2被駆動素子群DRV2(図15参照)において、左右両側モータ駆動回路186に代えて、モータ駆動回路206が採用されている。
ここで、上記第1実施形態にて述べた発光ダイオード駆動回路180bは、本第3実施形態では、表示パネル200aの多数の発光ダイオード202aを選択的に駆動するものである。モータ駆動回路206は、ステップモータ204を駆動するものである。
また、本第3実施形態では、上記第1実施形態にて述べた図36のフローチャートに代えて、図49にて示すフローチャートが採用されている。これに伴い、上記第1実施形態にて述べた演出制御部400bは、CPU425により、上記演出制御プログラムを、図34、図35及び図49にて示すフローチャートに従い実行する。その他の構成は上記第1実施形態と同様である。
このように構成した本第3実施形態において、上記第1実施形態にて述べた表示処理ルーチン9000におけるステップ9640(図36及び図49参照)の処理が上記第1実施形態と同様になされると、次のステップ9641(図49参照)にてステップモータの正転処理がなされる。なお、このとき、表示パネル200aは、格納位置(図43参照)にあるものとする。
しかして、ステップ9641において、ステップモータ204が、画像制御部400cのCPU425による制御のもとに正転し、駆動歯車群GG1が、ステップモータ204と同一方向(図45(b)の図示矢印R1方向)に正転する。これに伴い、被動歯車群GG2の被動歯車211が、駆動歯車208の歯群208bとの噛合のもとに、駆動歯車208とは逆回転方向へ回転する。これに伴い、表示パネル200aが、被動歯車群GG2により連結レバー205を介し、上記格納位置から幾分上動される。
現段階では、表示パネル200aが未だ所定の中間位置に達していないことから、中間位置センサS9は、駆動歯車群GG1の貫通孔部P2(図45参照)を検出していない。従って、ステップ9600aにおいてNOと判定される。本第3実施形態において、上記所定の中間位置は、上述のようにステップモータ204の正転に伴い表示パネル200aを上記格納位置から上動させる過程において被動歯車211を駆動歯車208の歯群208bとの噛合(歯Taとの噛合)から解離させる当該被動歯車211の回転位置(以下、解離回転位置ともいう)に対応する。
然る後、両ステップ9641、9600aの循環処理中において、被動歯車211が駆動歯車208の歯群208bとの噛合状態から解離する上記解離回転位置に達すると、中間位置センサS9の中間位置検出出力に基づきステップ9600aにおける判定がYESになる。これに伴い、次のステップ9660におけるステップモータ正転停止処理において、ステップモータ204の正転が停止される。このため、駆動歯車群GG1が停止する。
しかして、上述のように被動歯車211が駆動歯車208の歯群208bとの噛合状態から解離すると、被動歯車群GG2は、駆動歯車群GG1から自由状態となる。このため、表示パネル200aが、その自重及び錘Wの重さのもとに、上記演出表示位置に向けて瞬時に落下する。なお、連結レバー205及び被動歯車群GG2は、表示パネル200aの落下に応じて回動する。
然る後、演出表示位置センサS10が被動歯車群GG2の貫通孔部P3(図46参照)を検出すると、表示パネル200aが上記演出表示位置に達したことから、演出表示位置センサS10の演出表示位置検出出力に基づきステップ9700aにおいてYESと判定される。このとき、ステップモータ204の正転は上述のごとく停止しているため、被動歯車210が歯群210cの歯Tbにて駆動歯車207の歯207bに下方から噛合するとともに、被動歯車212がその歯212bにて駆動歯車209の1つの歯209bにその下方から噛合する。これにより、表示パネル200aは、その演出表示位置に維持され得る。このとき、表示パネル200aは、その表示面にて、遊技板10の中央開口部13を通し前方を臨む位置にある。
よって、上述のように、本第3実施形態においては、上述したように、ステップ9600aにてYESと判定することで、表示パネル200aが、上記格納位置から上記演出表示位置に瞬時に落下移動する。これにより、遊技者は、大当たりのような何らかの有利な遊技状態の到来を予感して、遊技に対する興趣を高め、当該遊技を継続する。
ここで、上述のように被動歯車210がその歯Tbにて駆動歯車207の1つの歯207bに下方から噛合するだけでなく、被動歯車212が、その歯212bにて、ストッパとしての駆動歯車209の1つの歯209bに下方から噛合する。従って、上述のように表示パネル200aが瞬時に落下しても、各被動歯車210、212は、各駆動歯車207、209により歯の損傷を招くことなくしっかりと支持され得る。
また、ステップ9600aにてYESと判定されると、上述のごとく、電動機204が正転を停止して駆動歯車群GG1の正転を停止させるので、被動歯車210が歯Tbにて駆動歯車207の上記1つの歯に下方から噛合したとき、表示パネル200aは、上記演出表示位置に正しく維持され得る。
然る後、次のステップ9720における表示パネルの表示演出処理において、演出制御部400bが、CPU425により、画像制御部400cを介し、表示パネル部200aに対し、大当たりを期待させるような予告演出を表す変動表示をさせるように、発光ダイオード駆動回路180bを制御する。このため、表示パネル部200aは、発光ダイオード駆動回路180bによる駆動のもと、各多数の発光ダイオード182aを、上述した予告演出を表す変動表示となるように点灯させる。このことは、副演出表示装置200が、表示パネル200aでもって、上記第1実施形態と同様に先読み演出処理を開始することを意味する。
換言すれば、副演出表示装置200が、表示パネル200aでもって、上記第1実施形態と同様に、表示器171に代わって、先読み演出処理の開始のもとに、上述した予告演出を表す変動表示を行う。これにより、遊技者は、上述のような表示パネル200aの格納位置から演出表示位置への突然の瞬時の落下移動と相俟って、上記第1実施形態にて述べたように、大当たり抽選結果が大当たりかも知れないという期待感を遊技者に与えるような予告演出による何らかの有利な遊技状態を、先読み演出処理により、早期に、より一層強く予感し得ることで、遊技を継続することとなる。
ついで、上記第1実施形態と同様に両ステップ9720、9800の循環処理中において、表示パネル200aによる上述した予告演出を表す変動表示が終了すると、ステップ9800にてYESと判定される。そして、上記第1実施形態と実質的に同様に、装飾図柄変動表示保留数LがL=0になるまで、上述した予告演出を表す変動表示が表示パネル200aにより繰り返し継続される。
然る後、上記第1実施形態と同様に装飾図柄変動表示保留数LがL=0になることでステップ9900においてYESと判定されると、ステップ9930において、ステップモータの正転処理がなされる。これに伴い、ステップモータ204が、画像制御部400cのCPU425による制御のもと、正転し、駆動歯車群GG1がステップモータ204と同一方向に回転する。
このため、駆動歯車207が、両駆動歯車208、209と共に、当該正転方向(図45にて図示矢印R1方向と同一方向)に回転し、被動歯車群GG2の被動歯車210が、その歯Tbにて、駆動歯車207の歯207bにより下方へ押動されて逆転して、駆動歯車208の歯群208b(円弧状欠歯部210dと下方から近接する歯群208c)を被動歯車211に噛合させる。これに伴い、被動歯車211が、駆動歯車208の歯群208bとの噛合により駆動歯車208とは逆回転方向に回転して、表示パネル200aを上動させる。
然る後、表示パネル200aが上記格納位置に達すると、格納位置センサS8の格納位置検出出力に基づき、ステップ9900aにおける判定がYESとなり、ステップ9940においてステップモータの正転停止処理がなされる。これに伴い、ステップモータ204の正転が停止される。このため、表示パネル200aは、その格納位置に維持され得る。
以上説明したように、本第3実施形態では、上記第1実施形態と同様に所定の先読み演出処理成立条件が成立する場合において、現段階における特別図柄の変動表示が終了したときには、格納位置にある表示パネル200aが、その表示面を、前方(遊技板10の裏面側)に向けながら瞬時に突然落下して上記演出表示位置に達する。
このように、表示パネル200aが、その表示面を、表示器171の前側にて前方に向けるようにして演出表示位置に突然瞬時に落下するという表示パネル190aの位置変化が、固定されたままの表示器171とは異なり、遊技者に対し、何らかの有利な遊技状態、例えば、大当たり遊技の到来に対する期待感を予感として与え、遊技者に対し遊技に対する興趣の向上をもたらす。
また、上述のように表示パネル200aが演出表示位置に達したとき、当該表示パネル200aが上述のごとく先読み演出処理により大当たりかも知れないという期待感を遊技者に与えるような予告演出を装飾図柄の変動表示でもって予告演出するので、上述した表示パネル200aの格納位置から演出表示位置への移動による効果と相俟って、早期に、遊技者に対し遊技に対する興趣のより一層の向上をもたらす。その他の作用効果は、上記第1実施形態と同様である。
なお、本発明の実施にあたり、上記各実施形態に限ることなく、次のような種々の変形例が挙げられる。
(1)本発明の実施にあたり、上記各実施形態とは異なり、ステップ9300における判定基準を、Ua=3に限ることなく、Ua=4であっても、上記各実施形態と同様の作用効果を達成し得る。
(2)本発明の実施にあたり、上記第1実施形態にて述べた表示パネル180aの格納位置は、遊技板10の中央開口部13の上縁部に限ることなく、当該中央開口部13の外周縁部或いは遊技板10のうち中央開口部以外の部位であってもよい。これにより、格納位置に対する選択自由度が高くなり、その結果、可動式演出表示装置の構成に対する自由度が向上され得る。なお、これにあわせて、駆動機構180cの遊技板10に対する配設位置は、変更すればよい。
(3)本発明の実施にあたり、上記第2実施形態にて述べた左右両側表示パネル部191の各格納位置は、遊技板10の中央開口部13の左右両側に限ることなく、当該中央開口部13の外周縁部の両対向部位側であってもよい。これにより、格納位置に対する選択自由度が高くなり、その結果、可動式演出表示装置の構成に対する自由度が向上され得る。
(4)本発明の実施にあたり、上記各実施形態にて述べた表示器171は、液晶パネルに限ることなく、ブラウン管表示器、EL表示器やプラズマ表示器等の各種の表示器であってもよい。
(5)本発明の実施にあたり、上記各実施形態にて述べた表示パネルは、発光ダイオードを用いたパネルに限ることなく、多数の蛍光放電管を用いたパネル、液晶パネル、ELパネルやプラズマパネル等の各種の表示パネルであってもよい。
(6)本発明の実施にあたり、第2特別図柄変動表示保留数Ubを第1特別図柄変動表示保留数Uaよりも優先して消化する処理を必要としない場合には、第2特別図柄表示器140b及び第2特別図柄保留表示器160bを廃止して、特別図柄処理ルーチン1000における各ステップ1030、1031及び1032を廃止するようにしてもよい。
(7)本発明の実施にあたり、上述した所定の先読み処理条件は、第1特別図柄変動表示保留数Ua=3を含むことを前提に、第1始動入賞口51への遊技球の入賞に基づく保留に大当たり及びリーチの一方がないこと並びに先読み演出処理の抽選の結果が当たりであることとしてもよい。
(8)本発明の実施にあたり、上述した所定の先読み演出処理成立条件は、第1特別図柄変動表示保留数Ua=4または第2特別図柄変動表示保留数Ub=3或いは4を前提に、第1始動入賞口51或いは第2始動入賞口61への遊技球の入賞に基づく保留に大当たり及びリーチの少なくとも一方がないこと並びに先読み演出処理の抽選の結果が当たりであることとしてもよい。
これによれば、第2特別図柄変動表示保留数Ub=3或いは4を前提に先読み演出処理がなされるとき、この先読み演出処理が、上述した第2特別図柄変動表示保留数Ubを第1特別図柄変動表示保留数Uaに優先して消化する処理と相俟ってなされることとなり、その結果、遊技者は、より一層の遊技の興趣を高めることができる。
(9)本発明の実施にあたり、電動チューリップ60に限ることなく、一般的には、第2始動入賞口61への遊技球の入賞を補助する開閉部材を備えた開閉式普通電動役物を採用してもよい。
(10)本発明の実施にあたり、上記第1実施形態において、ステップ9600の判定は、ステップ9710の処理の直後に行うようにしてもよい。これに伴い、ステップ9610の処理は、ステップ9710の処理の直後におけるステップ9600でのNOとの判定に続いて行い、また、ステップ9620の処理は、ステップ9710の処理の直後におけるステップ9600でのYESとの判定に続いて行うようにする。これによれば、ステップ9720における表示パネル180aの表示演出表示は、ステップ9700におけるYESとの判定後のステップ9710の処理に続いてステップ9600における特別図柄の変動表示の終了との判定に基づきなされることとなる。その結果、ステップ9500のYESとの判定後の特別図柄の変動表示の終了後の、ステップ9720における表示パネル180aの表示演出表示への連携が円滑になる。