JP2011108605A - 照明器具 - Google Patents
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Abstract
【課題】器具本体を薄くコンパクトにすることができるとともに、放電灯への戻り光を低減して照明効率の向上を図ることができる照明器具を提供する。
【解決手段】内面2aが反射面に形成された器具本体2と;この器具本体2に、その内面2aと対向するように配設された外側環形蛍光ランプ4oと;この外側環形蛍光ランプ4oの点灯回路をケース内に収容してなり、外側環形蛍光ランプ4oの内側にて器具本体2に配設された点灯装置6と;を具備し、外側環形蛍光ランプ4oは、その複数本が同心円状に配設され、その最も外側に配置された外側環形蛍光ランプ4oの内側に点灯装置6が配置されている。
【選択図】 図3
【解決手段】内面2aが反射面に形成された器具本体2と;この器具本体2に、その内面2aと対向するように配設された外側環形蛍光ランプ4oと;この外側環形蛍光ランプ4oの点灯回路をケース内に収容してなり、外側環形蛍光ランプ4oの内側にて器具本体2に配設された点灯装置6と;を具備し、外側環形蛍光ランプ4oは、その複数本が同心円状に配設され、その最も外側に配置された外側環形蛍光ランプ4oの内側に点灯装置6が配置されている。
【選択図】 図3
Description
本発明は円環形の蛍光ランプを具備した照明器具に関する。
従来この種の照明器具の一例としては、特許文献1に記載されたものがある。これは天井面に取り付けられる器具本体に、放電灯としての円環形蛍光ランプと放電灯点灯装置を配設している。
しかしながら、この特許文献1記載の照明器具では、これを天井に取り付けた状態で、その下方の照明空間から見上げたときに、環形蛍光ランプの上方に器具本体内面の反射面があり、環形蛍光ランプと反射面の間に点灯装置が重なり合うよう配設されている。このために、器具本体を、薄型化することが難しい。また、環形蛍光ランプには、点灯装置と近接対向する部分があるので、この近接対向部分から点灯装置へ照射された光の一部は点灯装置で反射されて環形蛍光ランプへ再び戻ってしまい、外部へ照射されない戻り光が発生する。このために、戻り光の分、照明効率が低下するという課題がある。この課題は発明者らの新しい知見である。
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、器具本体を薄くコンパクトにすることができるとともに、放電灯への戻り光を低減して照明効率の向上を図ることができる照明器具を提供することにある。
請求項1に係る照明器具は、内面が反射面に形成された器具本体と;この器具本体に、その内面と対向するように配設された環形蛍光ランプと;この環形蛍光ランプの点灯回路をケース内に収容してなり、環形蛍光ランプの内側にて器具本体に配設された点灯装置と;を具備し、前記環形蛍光ランプは、その複数本が同心円状に配設され、その最も外側に配置された環形蛍光ランプの内側に点灯装置が配置されていることを特徴とする。
ここで、器具本体の内面は例えば白色塗装等により反射面に形成されている。点灯装置は、複数本の環形蛍光ランプを同時に点灯可能に構成されている。環形蛍光ランプは例えば平面形状が円形の円環形に形成され、その円環形の内側に点灯装置が配設される。
請求項2に係る照明器具は、点灯装置は、そのケースを、環形蛍光ランプが器具本体内面に対して垂直方向に投影される投影部と重なり合う角部を面取りした形状に形成していることを特徴とする。
ここで、点灯装置のケースの角度を面取りするとは、環形蛍光ランプが点灯装置のケースに垂直方向に投影される部分を削除することをいう。
請求項3に係る照明器具は、器具本体は、その内面に、点灯装置の外側に配設された環形蛍光ランプに対向する部分において、内側へ円弧状に突出する凸部を形成したことを特徴とする。
ここで、器具本体の凸部は器具本体の強度向上のためにビードやリブとして一体に連成される。凸部は環形蛍光ランプの全周に対応して器具本体の全周に形成されてもよく、その一部でもよい。凸部の幅や形状は、環形蛍光ランプの直径とほぼ同じ長さからなる断面略四角形の凸部でも、三角形でもよく、その形状などに限定されるものではない。
請求項1に係る発明によれば、環形蛍光ランプの内側に点灯装置を配設しているので、環形蛍光ランプと器具本体内面の反射面とが直角をなす垂直方向で、環形蛍光ランプと点灯装置とが互いに重なり合うことを抑制できる。
これにより、器具本体の薄型化が図れるとともに、環形蛍光ランプの照射光が点灯装置で反射して再び環形蛍光ランプに戻る戻り光を低減できるので、照明効率の向上を図ることができる。
請求項2に係る発明によれば、点灯装置のケースの形状が環形蛍光ランプと垂直方向で重なり合う角部を面取りした形状であるので、その分、点灯装置を環形蛍光ランプ側へ近接配置できる。このために、器具本体の小形軽量化を図ることができる。
請求項3に係る発明によれば、点灯装置の外側に配設された環形蛍光ランプからの照射光の一部が器具本体内面の反射面の円弧状の凸部で拡散されるので、環形蛍光ランプへ戻る戻り光をさらに低減できる。このために、照明効率のさらなる向上を図ることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、複数の図面中、同一または相当部分には同一符号を付している。
図1は本発明の一実施形態に係る照明器具のセードを外した状態の分解斜視図、図2はその側面図である。この図1,図2に示すように照明器具1は、図示しない天井等に取り付けられる金属製の器具本体2、この器具本体2を天井等の図示しない引っ掛けシーリングに着脱可能に取り付ける取付アダプタ3、器具本体2の内面2b側に配設される、環径が異なる例えば大小2本の環径の円環形等の環形蛍光ランプ4i,4o、プルスイッチ5(図3参照)、点灯装置6およびセード7を具備している。
器具本体2は、外形が薄形円盤状に形成される一方、中央部には、円形貫通孔の取付孔2aを形成し、内面のほぼ全面に、例えば白色塗装等による反射面2bを形成している。この内面2bには、その内側(図1,図2では下側)へ同心円状に突出する複数の凸状リブ2cや内面側で凹む複数の凹部リブ2dをそれぞれ形成して器具本体2の強度の向上を図っている。これら凹部リブ2d,…は、取付孔2aから遠心方向外方へ延在するように放射状に形成されている。
取付アダプタ3は、高さが薄い円盤状に形成され、器具本体2の取付孔2a内の図1,図2中下部側に図示しない連結部を介して器具本体2に一体的に固定され、その連結部に沿って配線されるリード等により点灯装置6の電源入力側のコネクタに接続されている。取付アダプタ3は器具本体2の天井面への取付時に、天井面に設置されている引っ掛けシーリングに電気的かつ機械的に接続される。
小径の環形蛍光ランプ4iは、器具本体2の内面2bの内周側に配設され、大径の環形蛍光ランプ4oは、小径の内側環形蛍光ランプ4iの外側に、最外側の環形蛍光ランプ4oとして同心円状に配設される。これら環形蛍光ランプ4i,4oは、例えば管外径が約16mmの環形のガラスバルブを有し、ガラスバルブ内には希ガスと水銀を有する放電媒体が封入される。このガラスバルブの内面には、蛍光体膜が形成され、ガラスバルブの両端には電極が形成されている。ガラスバルブ2の両端部には、これら両端部を跨って口金4aが配設され、口金4aには、電極に電気的に接続された複数の口金ピン4bが器具本体2の中央部に向けて配設される。各口金4aは点灯装置6の電気出力側に接続される図示しないソケットに着脱可能に装着されて受電する。
各環形蛍光ランプ4i,4oは各ランプホルダ8のC字状保持部内に、着脱可能に挿入されて保持される。各ランプホルダ8は器具本体2の内面2bに固着されている。
器具本体2は、その内面2bに、凹状リブ2dの近傍にてプルスイッチ5を配設している。また、器具本体2は、その図1中下部に、セード7を着脱可能に取り付ける取付縁部を形成している。セード7は透光性を有する、例えば乳白色の合成樹脂により、図1,図2中、下方へ大きな円弧面でなだらかに突出する薄型ドーム形状に形成されている。
図3に示すように点灯装置6は点灯回路部9、リモコン部10およびLED照射部11を有する。
LED照射部11は、例えばSMD(砲弾型)等の複数の常夜灯用LED(発光ダイオード)を内蔵し、この常夜灯用LEDの発光を照射する、例えば矩形の照射窓11aを有する。リモコン部10は、図示しないリモコン受光回路装置を内蔵している。リモコン受光回路装置は、図示しないリモコン装置からの赤外線等の光制御信号を受けて、受光センサに導光する導光筒10aおよび受信回路を有し、このリモコン受光センサおよび受信回路により受信した制御信号を点灯回路部9に与えて内,外側蛍光ランプ4i,4oと常夜灯用LEDの点灯,消灯を制御させる。各蛍光ランプ4i,4oについては制御信号に応じて調光も行う。
また、点灯回路部9は、プルスイッチ5からのオンオフ制御信号を受けて各蛍光ランプ4i,4oと常夜灯用LEDの点灯,消灯を制御する。プルスイッチ5は図示しない紐を有し、この紐をユーザが引く毎に、蛍光ランプ4i,4oと常夜灯用LEDをオンオフ制御するオンオフ制御信号を順次出力し、点灯回路部9に与える。
そして、図3,図4に示すように点灯装置6は、外側環形蛍光ランプ4oの内側に配設され、さらに、外側環形蛍光ランプ4oと重なり合う角部6a,6bを面取りにより削除された形状に形成されている。すなわち、外側環形蛍光ランプ4oが器具本体2の内面(反射面)2aに対して垂直方向に投影される影部と重なり合う点灯装置6の2つの角部6a,6bを切除している。また、器具本体2の内面(反射面)2aには外側環形蛍光ランプ4oと対向する部分にて、器具本体2の内面2aの内方、すなわち外側環形蛍光ランプ4o側へ円弧状に突出する環状の凸リブ2cを外側環形蛍光ランプ4oと同軸状かつ全周に形成している。この環状凸リブ2cは、その幅を外側環形蛍光ランプ4oの軸直角方向の長さ(直径)とほぼ同じ、または若干小さい幅に形成される。
次に、この照明器具1の作用を説明する。
図1に示すように、器具本体2は、取付アダプタ3により、天井面に設置されている引っ掛けシーリングに取り付けられて、器具本体2が天井面に支持されるとともに、器具本体2側と引っ掛けシーリング側とが電気的に接続される。
そして、図示しないリモコン装置を適宜操作して、その赤外線の制御信号を照明器具1のセード7の中央部に向けて送信すると、この光制御信号はセード7を透過して点灯装置6のリモコン部10の導光筒10a内に入射され、リモコン受光回路装置の受光センサにより受光される。
この受光センサにより受光された制御信号は点灯装置6の点灯回路部9に与えられる。
このために、点灯回路部9は制御信号に応じて蛍光ランプ4i,4oと常夜灯用LEDの点灯,消灯、または蛍光ランプ4i,4oの調光を制御する。また、点灯回路部9はプルスイッチ5の操作に応じて蛍光ランプ4i,4oと常夜灯用LEDの点灯等を制御する。
そして、この照明器具1によれば、外側環形蛍光ランプ4oの内側に点灯装置6を配設しているので、外側環形蛍光ランプ4oが器具本体2の内面(反射面)2aに対して垂直方向に投影される投影部に、点灯装置6が重なり合うことを防止できる。
これにより、図6に示すように外側環形蛍光ランプ4oの反射内面2a側へ照射光が点灯装置6で反射して再び外側環形蛍光ランプ4oに戻る戻り光を低減できるので、照明効率の向上を図ることができる。さらに点灯装置6の外側に配設された外側環形蛍光ランプ4oからの照射光の一部が矢線に示すように器具本体内面2aの反射面の円弧状かつ環状の凸リブ2cへ照射されると、この凸リブ2cの円弧曲面により器具本体2全周に向かう光が均一に拡散されるので、下方向および器具本体2の周方向へ照射できるので、セード7全体を均一に光らせることができる。このために、照明効率のさらなる向上を図ることができる。また、点灯装置6のケースの形状が外側環形蛍光ランプ4oと垂直方向で重なり合う角部を面取りした形状であるので、その分、点灯装置を外側環形蛍光ランプ4oの内周側へ近接配置できる。このために、器具本体2の小形軽量化を図ることができる。
さらに、外側環形蛍光ランプ4oと点灯装置6が照明器具1の厚さ方向で重なり合うことかどないので、照明器具1を薄くできる。また、外側環形蛍光ランプ4oと点灯装置6が照明器具1の厚さ方向、すなわち、照明器具1を天井面に取り付けたときの上下方向で照明器具1が重なり合うことがないので、点灯中の外側環形蛍光ランプ4oの点灯装置6への熱影響を抑制することができる。
1…照明器具、2…器具本体、2c…環状凸リブ、4i…内側環形蛍光ランプ、4o…外側環形蛍光ランプ、6…点灯装置、6a,6b…点灯装置の面取りされた角部、9…点灯回路部、10…リモコン部、11a…LED照射部。
Claims (3)
- 内面が反射面に形成された器具本体と;
この器具本体に、その内面と対向するように配設された環形蛍光ランプと;
この環形蛍光ランプの点灯回路をケース内に収容してなり、環形蛍光ランプの内側にて器具本体に配設された点灯装置と;
を具備し、
前記環形蛍光ランプは、その複数本が同心円状に配設され、その最も外側に配置された環形蛍光ランプの内側に点灯装置が配置されていることを特徴とする照明器具。 - 点灯装置は、そのケースを、環形蛍光ランプが器具本体内面に対して垂直方向に投影される投影部と重なり合う角部を面取りした形状に形成していることを特徴とする請求項1記載の照明器具。
- 器具本体は、その内面に、点灯装置の外側に配設された環形蛍光ランプに対向する部分において、照射方向に突出する凸部を形成したことを特徴とする請求項1または2記載の照明器具。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009265708A JP2011108605A (ja) | 2009-11-20 | 2009-11-20 | 照明器具 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013168245A (ja) * | 2012-02-14 | 2013-08-29 | Panasonic Corp | 照明器具 |
WO2015103522A1 (en) * | 2014-01-06 | 2015-07-09 | Light Prescriptions Innovators, Llc | Shell integrator |
US9709242B2 (en) | 2010-09-23 | 2017-07-18 | Light Prescriptions Innovators, Llc | Shell integrator |
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2009
- 2009-11-20 JP JP2009265708A patent/JP2011108605A/ja active Pending
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