JP2011107586A5 - 回折光学素子およびそれを有する光学系、撮像装置 - Google Patents
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Description
本発明は、回折光学素子およびこれを有する光学系、撮像装置に関し、例えばビデオカメラやデジタルカメラ、そしてテレビカメラ等の光学機器に用いる光学系に好適なものである。
本発明は、広い波長域において設計次数の回折効率の劣化を抑えつつ、格子側面に入射した後に像面(評価面)に到達する不要光の光量を抑制することができる回折光学素子及
びそれを有する光学系、撮像装置の提供を目的とする。
びそれを有する光学系、撮像装置の提供を目的とする。
本発明の回折光学素子は、複数の回折格子が積層された回折光学素子であって、前記複数の回折格子のうち、互いの格子側面が格子ピッチ方向に接触又は近接して配置された2つの回折格子の組合せを第1の組合せとし、少なくとも一方が前記2つの回折格子の材料とは異なる材料より成る2つの回折格子の組合せを第2の組合せとし、前記第1の組合せに係る2つの回折格子のそれぞれについて、波長w(nm)における屈折率をN1Aw及びN1Bw、アッベ数をν1A及びν1B、とし、前記第2の組合せに係る2つの回折格子のそれぞれについて、d線における屈折率をN2Ad及びN2Bd、アッベ数をν2A及びν2B、とするとき、前記波長wが
370(nm)<w<730(nm)
の範囲内において
N1Aw−N1Bw=0
を満足し、かつ
16<(ν1A−ν1B)<75
0.03<|N2Ad−N2Bd|<0.5
16<(ν2A−ν2B)<75
なる条件式を満たすことを特徴としている。
370(nm)<w<730(nm)
の範囲内において
N1Aw−N1Bw=0
を満足し、かつ
16<(ν1A−ν1B)<75
0.03<|N2Ad−N2Bd|<0.5
16<(ν2A−ν2B)<75
なる条件式を満たすことを特徴としている。
本発明によれば、広い波長域において設計次数の回折効率が高く、かつ格子側面による不要光が像面に到達することを抑制することができる回折光学素子を得ることができる。さらに、該回折光学素子を光学系中に用いることで、回折格子による不要光が抑制され、かつ、諸収差が低減された光学系や、全長が短縮された光学系、撮像装置を得ることができる。
第2の回折格子(M1A)9と第4の材料(M1B)11は第1の組合せ部、第1の回折格子(M2B)8と第3の材料(M2A)10は第2の組合せ部に相当している。図1
8は、実施例6の回折光学素子1に、格子先端を連ねた包絡面の法線に対して垂直に光線が入射した時の、設計次数である1次での回折効率特性を示している。これらの特性図か
らも分かるように、回折光学素子1では可視域全域において、非常に高い回折効率を得ている。また、本実施例6においても、第2の回折格子9と第4の材料層11の間で、屈折
率差が小さく分散の差が大きい材料の組合せを用いているため、第1の回折格子8の格子厚を低くすることができる。そのため、格子側面から発生するフレアを抑制した構成とな
っている。
8は、実施例6の回折光学素子1に、格子先端を連ねた包絡面の法線に対して垂直に光線が入射した時の、設計次数である1次での回折効率特性を示している。これらの特性図か
らも分かるように、回折光学素子1では可視域全域において、非常に高い回折効率を得ている。また、本実施例6においても、第2の回折格子9と第4の材料層11の間で、屈折
率差が小さく分散の差が大きい材料の組合せを用いているため、第1の回折格子8の格子厚を低くすることができる。そのため、格子側面から発生するフレアを抑制した構成とな
っている。
Claims (15)
- 複数の回折格子が積層された回折光学素子であって、
前記複数の回折格子のうち、互いの格子側面が格子ピッチ方向に接触又は近接して配置された2つの回折格子の組合せを第1の組合せとし、
少なくとも一方が前記2つの回折格子の材料とは異なる材料より成る2つの回折格子の組合せを第2の組合せとし、
前記第1の組合せに係る2つの回折格子のそれぞれについて、波長w(nm)における屈折率をN1Aw及びN1Bw、アッベ数をν1A及びν1B、とし、前記第2の組合せに係る2つの回折格子のそれぞれについて、d線における屈折率をN2Ad及びN2Bd、アッベ数をν2A及びν2B、とするとき、前記波長wが
370(nm)<w<730(nm)
の範囲内において
N1Aw−N1Bw=0
を満足し、かつ
16<(ν1A−ν1B)<75
0.03<|N2Ad−N2Bd|<0.5
16<(ν2A−ν2B)<75
なる条件式を満たすことを特徴とする回折光学素子。 - 前記第2の組合せに係る2つの回折格子のそれぞれは、
1.3<(N2Ad−N2Bd)×(ν2A−ν2B)<35
なる条件式を満たすことを特徴とする請求項1に記載の回折光学素子。 - 前記複数の回折格子の格子厚の合計をdtotとするとき、
dtot<30(um)
なる条件を満足することを特徴とする請求項1又は2に記載の回折光学素子。 - 前記複数の回折格子のうち、d線における屈折率差が0.03以上となる回折格子同士の格子側面において、互いに格子ピッチ方向に接触又は近接する領域の高さの合計をdH、前記複数の回折格子の格子厚の合計をdtot、とするとき、
0.1<dH/dtot<0.7
なる条件式を満足することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の回折光学素子。 - 前記複数の回折格子のうち、d線における屈折率差が0.03以上となる回折格子同士の格子側面において、互いに格子ピッチ方向に接触又は近接する領域の高さの合計をdHとするとき、
dH<9(um)
なる条件式を満足する事を特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の回折光学素子。 - 前記アッベ数ν1A、ν1B、ν2A及びν2Bは、
0<|ν1A−ν2A|<15
又は
0<|ν1B−ν2B|<15
なる条件式のうち少なくとも1つを満たすことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の回折光学素子。 - 前記第2の組合せに係る2つの回折格子のいずれか一方は、前記第1の組合せに係る2つの回折格子のいずれか一方と同一であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の回折光学素子。
- 前記複数の回折格子は、互いに異なる材料より成る3つ以上の回折格子を含み、このうちの1つの回折格子の格子側面に対して、他の少なくとも2つの回折格子の格子側面が格子ピッチ方向に接触又は近接して配置されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の回折光学素子。
- 前記複数の回折格子の格子壁面において、互いに格子ピッチ方向に接触又は近接する領域のそれぞれをj(j=1、2・・・n)とし、前記領域jにおいて対向する回折格子間のd線における臨界角をθj(rad)、前記領域jの高さをHj(um)、設計回折次数をm、とするとき、
- 3つの回折格子が積層された回折光学素子であって、
互いの格子側面が密着して配置された2つの回折格子のそれぞれについて、波長w(nm)における屈折率をN1Aw及びN1Bw、d線における屈折率をN1Ad及びN1Bd、アッベ数をν1A及びν1B、とし、
前記2つの回折格子の材料とは異なる材料より成る回折格子について、d線における屈折率をN2Bd、アッベ数をν2B、とするとき、前記波長wが
370(nm)<w<730(nm)
の範囲内において
N1Aw−N1Bw=0
を満足し、かつ
16<(ν1A−ν1B)<75
0.03<|N1Ad−N2Bd|<0.5
16<(ν1A−ν2B)<75
なる条件式を満たすことを特徴とする回折光学素子。 - 3つの回折格子が積層された回折光学素子であって、
互いの格子側面が密着して配置された2つの回折格子のそれぞれについて、波長w(nm)における屈折率をN1Aw及びN1Bw、d線における屈折率をN1Ad及びN1Bd、アッベ数をν1A及びν1B、とし、
前記2つの回折格子の材料とは異なる材料より成る回折格子について、d線における屈折率をN2Ad、アッベ数をν2A、とするとき、前記波長wが
370(nm)<w<730(nm)
の範囲内において
N1Aw−N1Bw=0
を満足し、かつ
16<(ν1A−ν1B)<75
0.03<|N2Ad−N1Bd|<0.5
16<(ν2A−ν1B)<75
なる条件式を満たすことを特徴とする回折光学素子。 - 前記3つの回折格子のうちの1つの回折格子の格子側面に対して、他の2つの回折格子の格子側面が密着して配置されていることを特徴とする請求項10又は11に記載の回折光学素子。
- 前記1つの回折格子の格子側面の高さと、前記他の2つの回折格子の格子側面の高さの合計と、が等しいことを特徴とする請求項12に記載の回折光学素子。
- 請求項1乃至13のいずれか1項に記載の回折光学素子を有することを特徴とする光学系。
- 請求項14に記載の光学系と、該光学系によって形成される像を受光する固体撮像素子と、を備えることを特徴とする撮像装置。
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JP2009264956A JP5546217B2 (ja) | 2009-11-20 | 2009-11-20 | 回折光学素子およびそれを有する光学系、撮像装置 |
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US9377623B2 (en) | 2014-08-11 | 2016-06-28 | Microsoft Technology Licensing, Llc | Waveguide eye tracking employing volume Bragg grating |
US9494799B2 (en) | 2014-09-24 | 2016-11-15 | Microsoft Technology Licensing, Llc | Waveguide eye tracking employing switchable diffraction gratings |
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