JP2011107497A - 映像処理回路、その処理方法、液晶表示装置および電子機器 - Google Patents

映像処理回路、その処理方法、液晶表示装置および電子機器 Download PDF

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宏行 保坂
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Abstract

【課題】横電界の影響による表示品位の低下を抑える。
【解決手段】液晶パネル100は、素子基板100aに設けられた画素電極118と対向
基板100bに設けられたコモン電極108とにより液晶105が挟持された液晶素子を
有する。映像処理回路30は、一の画素に対して映像信号Vid-inで指定される印加電圧
が閾値Vth1以上閾値Vth2未満の電圧範囲であるか否かを判別し、電圧範囲であると判別
した場合、当該一の画素に対応する液晶素子への印加電圧を、第1フィールドにあっては
電圧範囲よりも低い電圧とし、第2フィールドにあっては電圧範囲よりも高い電圧に、そ
れぞれ置き換える。
【選択図】図1

Description

本発明は、液晶パネルにおける表示上の不具合を低減する技術に関する。
液晶パネルは、一定の間隙に保たれた一対の基板によって液晶を挟持した構成である。
詳細には、液晶パネルでは、画素毎に画素電極がマトリクス状に配列した第1基板と、コ
モン電極が各画素にわたって共通となるように設けられた第2基板とで液晶が挟持されて
、画素電極と液晶とコモン電極とによって液晶素子が構成される。液晶素子において、画
素電極とコモン電極との間で階調レベルに応じた電圧を印加・保持させると、液晶の配向
状態が画素毎に規定され、これにより、透過率または反射率が制御される。したがって、
上記構成では、液晶分子に作用する電界のうち、画素電極からコモン電極に向かう方向(
またはその反対方向)、すなわち、基板面に対して垂直方向(縦方向)の成分だけが、表
示制御に寄与する、ということができる。
ところで、近年のように小型化、高精細化のために画素ピッチが狭くなると、互いに隣
接する画素電極同士で生じる電界、すなわち基板面に対して平行方向の横電界が生じて、
その影響が無視できなくなりつつある。例えばVA(Vertical Alignment)方式や、TN
(Twisted Nematic)方式などのように縦方向の電界により駆動されるべき液晶に対して
、横電界が加わると、液晶の配向不良(リバースチルト)が発生し、表示上の不具合が発
生する場合が生じた。
このため、例えば映像信号を画像解析して、リバースチルトが発生しやすい画像を識別
するとともに、当該画像が識別されたときには、設定値以上の映像信号を一律にクリップ
して液晶素子の印加電圧を調整する技術(例えば特許文献1参照)が提案されている。
特開2009−69608号公報(図2)
しかしながら、上記技術では、映像信号をフレーム毎に解析する必要があるので、映像
処理回路の大規模化や複雑化を招きやすい。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、その目的の一つは、映像処理回路の
大規模化や複雑化などを抑えつつ、リバースチルトドメインに起因する表示上の不具合の
発生を低減させる技術を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明に係る映像処理回路にあっては、複数の画素の各々
に対応して画素電極が設けられた第1基板と、コモン電極が設けられた第2基板とで液晶
を挟持し、前記画素電極、前記液晶および前記コモン電極とで液晶素子が構成された液晶
パネルに対し、前記画素毎に液晶素子の印加電圧で指定する入力映像信号を処理するとと
もに、処理した出力映像信号に基づいて前記液晶素子の印加電圧をそれぞれ規定する映像
処理回路であって、一の画素に対して前記入力映像信号で指定される印加電圧が第1電圧
以上第2電圧未満の電圧範囲であるか否かを判別する判別部と、前記入力映像信号で指定
される印加電圧が前記電圧範囲であると判別された場合、当該一の画素に対応する液晶素
子への電圧の印加を2回以上に分けたうち、当該液晶素子に対し、時間的に前方では前記
電圧範囲よりも低い電圧に置き換え、時間的に後方では電圧を前記電圧範囲よりも高い電
圧に置き換える置換部と、を備えることを特徴とする。本発明によれば、画素に対して入
力映像信号で指定される印加電圧が第1電圧以上第2電圧未満の電圧範囲であるか否かを
判別して、置き換えるだけの処理で済み、画像解析が必要でなくなるので、映像処理回路
の大規模化や複雑化などを抑えることが可能となる。
本発明において、前記置換部は、前記入力映像信号で指定される印加電圧が前記電圧範
囲でないと判別された場合、当該一の画素に対応する液晶素子への印加電圧を、前記入力
映像信号で指定される印加電圧とする構成としても良い。この構成によれば、入力映像信
号で指定される印加電圧が前記電圧範囲でなければ、置き換わることなく、指定される電
圧が液晶素子に印加される。
このとき、前記電圧範囲は、当該電圧範囲に含まれる電圧を前記液晶素子に印加したと
きに、その印加電圧による縦電界の応答時間が前記画素電極の間の横電界による応答時間
よりも長くなる範囲であることが好ましい。詳細には、前記液晶パネルの表示を更新する
時間間隔をSとし、前記液晶素子の応答時間をTとした場合に、前記電圧範囲は、S<T
を満たす範囲であることが好ましい。
一方、前記電圧範囲よりも低い電圧、および、前記電圧範囲よりも高い電圧は、いずれ
も当該電圧を前記液晶素子に印加したときに、その印加電圧による縦電界の応答時間が前
記画素電極の間の横電界による応答時間以下であることが好ましい。詳細には、前記液晶
パネルの表示を更新する時間間隔をSとし、前記液晶素子の応答時間をTとした場合に、
前記電圧範囲よりも低い電圧、および、前記電圧範囲よりも高い電圧は、いずれもS≧T
を満たすことが好ましい。
なお、本発明は、映像処理回路のほか、映像処理方法、液晶表示装置および当該液晶表
示装置を含む電子機器としても概念することが可能である。
実施形態に係る映像処理回路を適用した液晶表示装置を示す図である。 同液晶表示装置における液晶素子の等価回路を示す図である。 同映像処理回路の構成を示す図である。 同映像処理回路におけるLUTの記憶内容を示す一例である。 同映像処理回路の動作を示すフローチャートである。 同液晶パネルの表示動作を示す図である。 同液晶パネルのV−T特性を示す図である。 同映像処理回路における問題点の解決を示す図である。 液晶表示装置を適用したプロジェクターを示す図である。 チルト角(小)において発生するリバースチルトを示す図である。 リバースチルトの発生に起因する表示品位低下を示す図である。 チルト角(大)におけるリバースチルトの低減を説明するための図である。 チルト角(大)における問題点の説明図である。
<実施形態>
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る映像処理回路を適用した液晶表示装置の全体構成を示すブロ
ック図である。
この図に示されるように、液晶表示装置1は、制御回路10と、液晶パネル100と、
走査線駆動回路130と、データ線駆動回路140とを有する。
このうち、制御回路10には、上位装置から映像信号Vid-in(入力映像信号)が同期
信号Syncに同期して供給される。映像信号Vid-inは、液晶パネル100における各画素
の階調レベルをそれぞれ指定するデジタルデータであり、同期信号Syncに含まれる垂直
走査信号、水平走査信号およびドットクロック信号(いずれも図示省略)にしたがった走
査の順番で供給される。なお、映像信号Vid-inは、階調レベルを指定するが、階調レベ
ルに応じて液晶素子の印加電圧が定まるので、映像信号Vid-inは、液晶素子の印加電圧
を指定するものといって差し支えない。
制御回路10は、走査制御回路20と映像処理回路30とにより構成される。このうち
、走査制御回路20は、各種の制御信号を生成するとともに、同期信号Syncに同期して
各部を制御する。映像処理回路30は、詳細については後述するが、デジタルの映像信号
Vid-inを処理して、アナログのデータ信号Vxを出力するものである。
液晶パネル100は、素子基板(第1基板)100aと対向基板(第2基板)100b
とが一定の間隙を保って貼り合わせられるとともに、この間隙に、縦方向の電界で駆動さ
れる液晶105が挟持された構成となっている。
素子基板100aのうち、対向基板100bとの対向面には、複数m行の走査線112
が図において水平(X)方向に沿って設けられる一方、複数n列のデータ線114が、垂
直(Y)方向に沿って、かつ、各走査線112と互いに電気的に絶縁を保つように設けら
れている。
なお、本実施形態では、走査線112を区別するために、図において上から順に1、2
、3、…、(m−1)、m行目という呼び方をする場合がある。同様に、データ線114
を区別するために、図において左から順に1、2、3、…、(n−1)、n列目という呼
び方をする場合がある。
素子基板100aでは、さらに、走査線112とデータ線114との交差のそれぞれに
対応して、nチャネル型のTFT116と矩形形状で透明性を有する画素電極118との
組が設けられている。TFT116のゲート電極は走査線112に接続され、ソース電極
がデータ線114に接続され、ドレイン電極が画素電極118に接続されている。
一方、対向基板100bのうち、素子基板100aとの対向面には、透明性を有するコ
モン電極108が全面にわたって設けられる。そして、コモン電極108には、図示省略
した回路によって電圧LCcomが印加される。
なお、図1において、素子基板100aの対向面は紙面裏側であるので、当該対向面に
設けられる走査線112、データ線114、TFT116および画素電極118について
は、破線で示すべきであるが、見難くなるので、それぞれ実線で示している。
図2は、液晶パネル100の等価回路を示す図である。この図に示されるように、走査
線112とデータ線114との交差に対応して、画素電極118とコモン電極108とで
液晶105を挟持した液晶素子120が配列した構成である。
また、図1では省略したが、液晶パネル100における等価回路では、実際には図2に
示されるように、液晶素子120に対して並列に補助容量(蓄積容量)125が設けられ
る。この補助容量125は、一端が画素電極118に接続され、他端が容量線115に共
通接続されている。容量線115は時間的に一定の電圧に保たれている。
このような構成において、走査線112がHレベルになると、当該走査線にゲート電極
が接続されたTFT116がオン状態になり、画素電極118が当該オン状態にあるTF
T116を介してデータ線114に接続される。このため、走査線112がHレベルであ
るときに、データ線114に対し、階調に応じた電圧のデータ信号を供給すると、当該デ
ータ信号は、オン状態にあるTFT116を介して画素電極118に印加される。走査線
112がLレベルになると、TFT116はオフ状態になるが、画素電極に印加された電
圧は、液晶素子120の容量性および補助容量125によって保持される。
周知のように、液晶素子120では、画素電極118およびコモン電極108によって
生じる電界に応じて液晶105の配向状態が変化するので、液晶素子120は、透過型で
あれば、印加・保持電圧に応じた透過率となる。
液晶パネル100では、液晶素子120毎に透過率が変化するので、液晶素子120が
画素に相当する。そして、この画素の配列領域が表示領域101となる。なお、本実施形
態において、液晶105をVA方式として、液晶素子120の透過率が電圧無印加時にお
いて最低の黒状態となるノーマリーブラックモードとする。
本実施形態では、同期信号Syncに含まれる垂直走査信号にしたがって供給される映像
信号Vid-inに対し、液晶パネル100を、映像信号Vid-inの供給速度の2倍であって2
回に分けて駆動する、いわゆる2倍速駆動としている。このため、走査線駆動回路130
は、走査制御回路20による制御信号Yctrにしたがって、図6(a)に示されるように
、フレームを2つにわけた第1フィールドと第2フィールドとの各々において、それぞれ
1、2、3、…、m行目の走査線112に、走査信号Y1、Y2、Y3、…、Ymを供給する
。詳細には、走査線駆動回路130は、各フィールドにおいて走査線112を1、2、3
、…、m行目という順番で選択するとともに、選択した走査線への走査信号を選択電圧V
(Hレベル)とし、それ以外の走査線への走査信号を非選択電圧V(Lレベル)とす
る。
なお、本実施形態では、垂直走査信号の周波数を60Hzとする。このため、映像信号
Vid-inに基づく画像が1コマ分供給されるフレームは、本実施形態では、垂直走査信号
の周波数の逆数である16.7ミリ秒となり、フィールドは、その半分の8.35ミリ秒
となる。
データ線駆動回路140は、映像処理回路30から供給されるデータ信号Vxを、走査
制御回路20による制御信号Xctrにしたがって1〜n列目のデータ線114にデータ信
号X1〜Xnとしてサンプリングする。
本説明では、電圧について、液晶素子120の印加電圧を除き、特に明記しない限り図
示省略した接地電位を電圧ゼロの基準とする。液晶素子120の印加電圧は、コモン電極
108の電圧LCcomと画素電極118との電位差であり、他の電圧と区別するためであ
る。また、直流成分の印加による液晶105の劣化を防止するために、液晶素子120に
ついては交流駆動が実行される。
詳細には、画素電極118には、振幅中心である電圧Vcntに対して高位側の正極性電
圧と低位側の負極性電圧とに例えばフィールド毎に交互に切り替えられて印加される。こ
のような交流駆動において、本実施形態では、同一フィールド内において各液晶素子12
0の書き込み極性をすべての同一とする面反転方式としている。
図6(b)は、映像処理回路30から出力されるデータ信号Vxの一例を示す電圧波形
図であり、第1フィールドおよび第2フィールドの各々において、1行1列〜1行n列の
データ信号Vxを示している。本実施形態では、ノーマリーブラックモードとしているの
で、データ信号Vxは、第1フィールドにおいて正極性が指定されるのであれば、基準電
圧Vcntに対し、映像処理回路30によって処理された階調レベルが高くなるにつれて(
明るくなるにつれて)高位側の電圧(図において↑で示す)になり、第2フィールドにお
いて負極性が指定されるのであれば、基準電圧Vcntに対し、階調レベルに応じた分だけ
低位側の電圧(図において↓で示す)になる。
詳細には、データ信号Vxの電圧は、正極性であれば、黒に相当する電圧Vcntから白に
相当する電圧Vw(+)までの範囲で、一方、負極性であれば、電圧cntから白に相当する電
圧Vw(-)までの範囲で、それぞれ電圧Vcntから階調レベルに応じた分だけ偏位させた電
圧となる。また、電圧Vw(+)およびVw(-)については、電圧Vcntを中心に互いに対称の
関係にある。
なお、コモン電極108に印加される電圧LCcomは、電圧Vcntとほぼ同電圧と考えて
よい。ただし、nチャネル型のTFT116のオフリークや、いわゆるプッシュダウンな
どを考慮して、電圧Vcntよりも低位となるように調整されることがある。また、ノーマ
リーブラックモードの黒に相当する電圧については、正極性では、電圧Vcntよりも若干
高位側の電圧とし、負極性では、電圧Vcntよりも若干低位側の電圧に設定されることも
ある。
図6(b)は、データ信号Vxの電圧波形を示すものであって、液晶素子120に印加
される電圧(画素電極118とコモン電極108との電位差)とは異なる。また、図6(
b)におけるデータ信号の電圧の縦スケールは、(a)における走査信号等の電圧波形と
比較して拡大してある。
さて、本実施形態はノーマリーブラックモードであるから、液晶素子120の印加電圧
と透過率との関係は、図7(a)に示されるようなV(電圧)−T(透過率)特性で表さ
れる。なお、図7(a)では、最低透過率を0%に、最高透過率を100%に、それぞれ
正規化している。
ここで、液晶素子120を、映像信号Vid-inで指定された階調レベルに応じた透過率
とさせるには、当該階調レベルに応じた電圧を、当該液晶素子に印加すれば良いはずであ
る。しかしながら、液晶素子120の印加電圧を、映像信号Vid-inで指定される階調レ
ベルに応じて単に規定するだけでは、リバースチルトドメインに起因する表示上の不具合
が発生してしまう場合がある。
そこで次に、リバースチルトドメインがどのようにして発生するかについて、印加電圧
がゼロである場合に、VA方式の液晶分子のチルト角が小(ほぼゼロ)である例にとって
説明する。
まず、この初期配向状態となる液晶パネルにおいて、図10(a)に示されるように、
(n−1)フレームにおいて互いに隣接する2画素がいずれも黒レベルの画素(黒画素)
の状態から、次のnフレームにおいて、例えば左の画素だけが白レベルの画素(白画素)
に変化するときを想定する。
なお、この想定においては、便宜上、2倍速駆動ではなく、同期信号Syncに含まれる
垂直走査信号にしたがって供給される等速駆動で説明する。
図10(b)は、液晶パネル100を、図10(a)におけるp−q線を含む基板垂直
面で破断したときの簡易断面図であり、左の画素電極118(Wt)に、白レベルの電圧
が印加された直後を示す図である。
コモン電極108に7V(ボルト)の電圧が印加されているものとすると、nフレーム
において、右側の黒画素の画素電極118(Bk)にも例えば7Vが印加される。これは
、液晶素子の印加電圧でみたときに(n−1)フレームの0Vから変化していない。液晶
素子の印加電圧が0Vであるので、液晶分子は、その長軸方向が基板垂直方向に沿った方
向となるように配向する。
一方、nフレームにおいて、左側の白画素となる画素電極118(Wt)には例えば白
レベルの12Vが印加される。これは、液晶素子の印加電圧でみたときに、(n−1)フ
レームの0Vから5Vに変化することを意味する。このため、液晶分子は、実線で示され
る状態から破線で示される状態に、詳細には、画素電極118とコモン電極108との間
の電界(縦電界)がゼロのときの初期配向状態から、当該電界の垂直方向(基板面の水平
方向)に、傾斜しようとする。しかしながら、液晶分子は、直前の配向状態がほぼ基板垂
直方向であるため、縦電界に応じて傾斜すべき方向が瞬時には規定されない。このため、
黒から白に変化すべき画素において、縦電界の強度に応じた傾斜角度となるまでに時間が
かかりやすい。
それにもまして、画素電極118(Wt、Bk)の間隙で生じる電位差は、白画素の画素
電極118(Wt)とコモン電極108との間で生じる電位差と同程度である上に、画素
電極同士の間隙が画素電極118とコモン電極108との間隙よりも狭いので、電界の強
度で比較したときに、画素電極118(Wt)と画素電極118(Bk)との間隙で生じる
横電界は、画素電極118(Wt)とコモン電極108との間隙で生じる縦電界よりも強
い。
したがって、nフレームにおいて白になろうとしている画素では、黒画素に隣接する側
の液晶分子Rvが、縦電界にしたがって傾斜しようとする他の液晶分子よりも時間的に先
んじてリバースチルト状態となる。先にリバースチルト状態となった液晶分子Rvは、縦
電界の強度にしたがって破線のように基板水平方向に傾斜しようとする他の多くの液晶分
子の動きに悪影響を与える結果、白となるべき画素が白くならない、という事態を招くこ
とになる。これが、リバースチルトドメインに起因する表示上の不具合である。
このような表示上の不具合の例について説明すると、映像信号Vid-inで示される画像
が例えば図11に示されるように、白画素を背景として黒画素が連続する黒パターンがフ
レーム毎に1画素ずつ右方向に移動する場合に、その黒パターンの左端縁部(動きの後縁
部)において黒画素から白画素に変化すべき画素がリバースチルトドメインの発生によっ
て白画素にならない、という一種の尾引き現象として顕在化する。
なお、図11について見方を変えると、黒画素を背景として白画素が連続する白パター
ンがフレーム毎に1画素ずつ右方向に移動する場合に、その白パターンの右端縁部(動き
の先端部)において黒画素から白画素に変化すべき画素がリバースチルトドメインの発生
によって白画素にならない、ということもできる。また、同図においては、説明の便宜上
、画像のうち、1ラインの境界付近を抜き出している。
ところで、縦電界の強度にしたがって傾斜しようとする液晶分子の多くが、横電界の影
響を受けるのは、その応答が遅いためである。このため、液晶分子の応答を改善するため
に、液晶分子にプレチルト角を与える対策が考えられた。詳細には、配向膜の改質やラビ
ング処理の改善などによって、図10(c)に示されるように、液晶素子の印加電圧が0
Vであっても、液晶分子の長軸方向が基板垂直方向から傾いた状態とさせる。これによっ
て、液晶分子にとってみれば、縦電界の強度に応じて傾斜すべき方向が規定されているの
で、応答が改善される。したがって、黒から白になろうとしている画素において、多くの
液晶分子が縦電界の強度に応じて速やかに傾斜するので、強い横電界が発生しても、リバ
ースチルトの発生を少ない領域に抑えることができる。
しかしながら、液晶分子にプレチルト角を与える対策を施した場合に、図12(a)に
示されるように、白から黒へと直接的に変化するのではなく、一旦、白から黒へ特定の中
間階調を経由して変化するときに、リバースチルトドメインが発生してしまうことがあっ
た。詳細には、(n−1)フレームにおいて互いに隣接する2画素がいずれも黒画素であ
り、次のnフレームにおいて、例えば左の画素だけが中間階調の画素(灰画素)に変化し
た後に、(n+1)フレームにおいて白画素となるときである。このとき、nフレームに
おいて灰画素の画素電極118(Gry)には例えば9Vが印加される。これにより、液晶
素子の印加電圧でみたときに、(n−1)フレームの0Vから2Vに変化する。
ここで、0Vから2Vへの印加電圧の変化は、0Vから5Vへの変化と比較して、電界
がかかっていない状態から、わずかに電界がかかった状態への変化に過ぎず、変化後にお
いても縦電界が弱い。このため、印加電圧が0Vから2Vへの変化しても、液晶分子の応
答は遅い。
一方、画素電極118(Gry、Bk)の間隙で生じる電位差は、灰画素の画素電極11
8(Gry)とコモン電極108との間で生じる電位差と同程度であるが、画素電極同士の
間隙が狭い。
したがって、図12(b)に示されるように、nフレームにおいて灰となるべき画素で
は、隣接する黒画素からの横電界が縦電界よりも強くなる。このため、灰となるべき画素
において黒画素に隣接する側の液晶分子Rvは、縦電界にしたがって傾斜しようとする他
の液晶分子よりも時間的に先んじてリバースチルト状態となってしまう。
なお、この灰となるべき画素は、次の(n+1)フレームにおいて、印加電圧が5Vに
変化して白画素になろうとする。しかしながら、nフレームにおいて一部がすでにリバー
スチルトドメインとなっているので、引き続き(n+1)フレームにおいて、印加電圧が
5Vに変化したときの縦電界に応じて液晶分子が傾斜しようとする動きを妨害する結果、
リバースチルトドメインが残存することになる。
また、nフレームにおいて左側の画素において、画素電極(Gry)には、コモン電極1
08の7Vよりも高位の9Vが印加されているので、(n+1)フレームでは、極性反転
によって負側の2Vの電圧が印加される。なお、説明の簡略化のために極性反転を考慮し
なければ、12Vの電圧が印加されるとしても良い。
このようなリバースチルト状態による表示上の不具合は、図13に示されるような現象
として顕在化する。すなわち、この図に示されるように、白画素を背景として黒画素が連
続する黒パターンが、その白と黒画素との間において特定の中間階調を1画素として挟み
ながら、フレーム毎に1画素ずつ右方向に移動する場合に、その中間階調および白の画素
がリバースチルトドメインの発生によって目的とする階調にならない、という一種の尾引
き現象として顕在化する。なお、図13について見方を変えた場合については、図11の
場合と同様である。
ここでいう特定の中間階調とは、その液晶素子の印加電圧が、図7(a)に示されるよ
うに、閾値Vth1(第1電圧)以上であって閾値Vth2(第2電圧)未満となるような電圧
範囲Aに相当する階調範囲aである。電圧範囲A(階調範囲a)は、液晶パネル100の
様々なパラメータによって異なり、一概にはいえないが、ノーマリーブラックモードにお
ける黒レベルの印加電圧をVbkとし、白レベルの印加電圧をVwtとしたときに、0≦Vbk
<Vth1<Vth2<Vwtを満たすものである。
なお、この階調範囲a(電圧範囲A)の意義については後述する。
したがって、ある画素について、映像信号Vid-inで指定される階調レベルが階調範囲
aであって、当該画素に相当する液晶素子の印加電圧が電圧範囲Aとなってしまう場合に
、当該液晶素子の印加電圧が電圧範囲Aとはならないように、別の電圧に置き換える構成
(検討案の構成)を採用すれば、リバースチルトドメインの発生を事前に抑えることが可
能と考えられる。
しかしながら、検討案の構成では、リバースチルトドメインの発生を抑えることが可能
にはなるが、映像信号Vid-inで指定される階調レベルが階調範囲aに含まれる場合に、
当該階調レベルを液晶パネル100で表現することができないことになる。
そこで、本実施形態では、フレームを第1フィールドと第2フィールドとの2つに分け
て2倍速駆動とするとともに、映像信号Vid-inで指定される階調レベルが階調範囲aに
含まれる場合に当該階調レベルを、第1フィールドでは当該階調範囲aよりも暗い階調範
囲bに含まれる階調レベルに置き換え、第2フィールドでは当該階調範囲aよりも明るい
階調範囲cに含まれる階調レベルに置き換えて、第1フィールドおよび第2フィールドに
わたった時間平均でみたときに、階調範囲aに含まれる階調レベルとなるような構成とし
た。これによって本実施形態では、リバースチルトドメインの発生を抑えるとともに、映
像信号Vid-inで指定される階調レベルが階調範囲aに含まれる場合であっても、当該階
調レベルを液晶パネル100で表現すること可能になる。
このための構成が図1における映像処理回路30である。そこで次に、映像処理回路3
0について詳細に説明する。
図3は、映像処理回路30の構成を示すブロック図である。この図に示されるように、
映像処理回路30は、バッファー302、判別部304、LUT(ルックアップテーブル
)306、選択部308およびD/A変換器310を有する。
このうち、バッファー302は、上位装置から同期信号Syncにしたがった速度で供給
される映像信号Vid-inを一旦蓄積した後に、供給速度の2倍で読み出す動作を、第1フ
ィールドおよび第2フィールドでそれぞれ実行して、映像信号Vidとして出力するもので
ある。なお、バッファー302における蓄積および読出は、走査制御回路20によって制
御される。
判別部304は、映像信号Vidで指定される階調レベルが階調範囲aに含まれているか
否かを判別して、その判別結果に応じて選択部308における入力端の選択を制御する。
また、判別部304は、映像信号Vidで指定される階調レベルが階調範囲aに含まれてい
れば、当該映像信号VidをLUT306に転送する。
さらに、判別部304は、当該映像信号VidをLUT306に転送するときに、当該映
像信号Vidが第1フィールドまたは第2フィールドのいずれかに対応してバッファー30
2から読み出されたものであるかについて、情報fnから特定して、LUT306に通知
する。
なお、バッファー302における蓄積および読出は、走査制御回路20によって制御さ
れるので、情報fnは、当該走査制御回路20から取得可能である。
また、バッファー302では、等速度での蓄積に対して2倍速の読み出しが追いついて
しまわないように、おおよそ半フレーム分の映像信号Vid-inを蓄積した後に、読み出し
が開始する構成となっている。このため、バッファー302から読み出される映像信号V
idで規定されるフレームは、上位装置から供給される映像信号Vid-inで規定されるフレ
ームに対して遅延した関係となり、厳密にいえば、両者のフレームは一致しないことにな
るが、以降については特に区別しないで説明する。
LUT306は、図4に示されるように、階調範囲aに含まれる階調レベルa1、a2、
a3、…、amaxの各々に対して、第1フィールドで置き換えるべき階調レベルと第2フィ
ールドで置き換えるべき階調レベルとのセットを予め記憶するものである。LUT306
では、判別部304から当該映像信号Vidが転送されたときに、当該映像信号Vidで指定
される階調レベルに対応した値のうち、通知されたフィールドに対応する値が読み出され
る構成となっている。
また、LUT306において、第1フィールドで置き換えるべき階調レベルは階調範囲
bに含まれ、第2フィールドで置き換えるべき階調レベルは階調範囲cに含まれて、いず
れも、時間的な平均でみたときに、映像信号Vidで指定された階調レベルとなるような値
であり、予め実験等によって求められたものが用いられる。
図4において、LUT306に記憶された階調レベルb1、c12、c14、c16、…、cj
、…、ckは、このようにして求められた値の一例であり、明るさ(透過率)でみたとき
の大小関係は、ノーマリーブラックモードであることを考慮すると、(b1)<c12<c1
4<c16<cj<ckである。
選択部308は、入力端aまたは入力端bのいずれかを、判別部304の判別結果に応
じて選択して出力するものである。詳細には、選択部308は、入力端aにLUT306
から読み出された値が供給され、入力端bに映像信号Vidが供給されるとともに、映像信
号Vidで指定される階調レベルが階調範囲aに含まれている旨が判別部304によって判
別された場合に入力端aを選択し、それ以外の場合では入力端bを選択して、映像信号V
id-out(出力映像信号)として出力するものである。
D/A変換器310は、デジタルデータである映像信号Vid-outを、アナログのデータ
信号Vxに変換する。上述したように、本実施形態では、面反転方式としているので、デ
ータ信号Vxは、例えば情報fnによって第1フィールドが指定されていれば正極性に変換
され、第2フィールドが指定されていれば負極性に変換されて、フィールド毎に極性が切
り替えられる構成となっている。
次に、映像処理回路30の動作について判別部304を中心にしつつ、図5を参照して
説明する。
まず、ステップS1において、判別部304は、バッファー302から映像信号Vidの
1画素分が供給されたか否かを判別し、この判別結果が「No」であれば、手順を戻して
待機する。バッファー302から映像信号Vidの1画素分が供給されると、ステップS1
の判別結果が「Yes」となるので、ステップS2において、判別部304は、供給され
た映像信号Vidで指定された階調レベルが階調範囲aに含まれているか否か、換言すれば
、液晶素子の印加電圧でみたときに、映像信号Vidで指定された階調レベルの印加電圧V
が閾値Vth1以上であって閾値Vth2未満の電圧範囲Aに含まれているか否か、を判別する

この判別結果が「Yes」であれば、判別部304は、ステップS3において選択部3
08に対し入力端aを選択させた後に、ステップS4において情報fnから第1フィール
ドが指定されているか否かを判別する。この判別結果が「Yes」であれば、判別部30
4は、ステップS5においてLUT306に対し、映像信号Vi dを転送するととも、第
1フィールドであること通知する。これにより、当該映像信号Vidで指定された階調レベ
ルに対応する値であって、第1フィールドに対応した値がLUT306から読み出される

一方、ステップS4の判別結果が「No」であれば、それは、当該映像信号Vidが第2
フィールドに対応してバッファー302から読み出されたものであることを意味する。こ
のため、判別部304は、ステップS6においてLUT306に対し、映像信号Vidを転
送するととも、第2フィールドであること通知する。これにより、当該映像信号Vidで指
定された階調レベルに対応する値であって、第2フィールドに対応した値がLUT306
から読み出される。
いずれにしても、映像信号Vidで指定される階調レベルが階調範囲aに含まれる場合、
ステップS3において入力端aがすでに選択されているので、LUT306から読み出さ
れた値がD/A変換器310に供給されて、データ信号Dxに変換されることになる。
一方、ステップS2における判別結果が「No」であれば、判別部304は、ステップ
S7において選択部308に対し入力端bを選択させる。このため、階調範囲aに含まれ
ない映像信号Vid-inは、階調レベルが置き換わることなく、D/A変換器310に供給
されて、データ信号Dxに変換されることになる。
したがって、LUT306、選択部308およびD/A変換器310によって置換部が
構成されることになる。
このように、映像処理回路30は、映像信号Vidで指定される階調レベルが階調範囲a
に含まれる場合、当該階調レベルを、第1フィールドでは階調範囲bに含まれる階調レベ
ルに置き換え、第2フィールドでは階調範囲cに含まれる階調レベルに置き換えて、置き
換えた階調レベルに応じたデータ信号Vxに変換にする一方、映像信号Vidで指定される
階調レベルが階調範囲aに含まれない場合、当該階調レベルを置き換えることなく、当該
階調レベルに応じたデータ信号Vxに変換にする。
このため、本実施形態によれば、映像信号Vidによって、例えば図8(a)に示される
ように、(n−1)フレームにおいて互いに隣接する2画素の双方に対して階調範囲bの
階調レベルb1(T:透過率0%)が指定され、次のnフレームにおいて、例えば左の画
素だけに対して階調範囲aの階調レベルai(透過率30%)が指定された後に、(n+
1)フレームにおいて左の画素だけに対して階調範囲cの階調レベルcmax(透過率10
0%)が指定されたとき、左側の画素に対しては、各フレームの第1フィールドおよび第
2フィールドでは、映像信号Vid-outは、それぞれ次のような階調レベルに置き換わる。
すなわち、図8(b)に示されるように、当該左側の画素に対する映像データVid-out
は、(n−1)フレームでは、映像信号Vidで指定される階調レベルが階調範囲bにある
ので、第1フィールドおよび第2フィールドでは置き換えられず、nフレームでは、映像
信号Vidで指定される階調レベルが階調範囲aにあるので、第1フィールドでは階調レベ
ルb1に、第2フィールドでは階調レベルcjに、それぞれ図4を参照して置き換えられ、
(n+1)フレームでは、映像信号Vidで指定される階調レベルが階調範囲cにあるので
、第1フィールドおよび第2フィールドでは置き換えられない。
この例では、当該左側の画素に着目すると、(n−1)フレームの第2フィールドから
nフレームの第1フィールドにかけて、液晶素子の印加電圧が変化せず、横電界の影響も
受けないので、リバースチルトドメインの発生は抑えられる。次に、nフレームの第1フ
ィールドから第2フィールドにかけて、液晶素子の印加電圧が電圧範囲Bの電圧(階調レ
ベルb1に対応する電圧)から電圧範囲C(階調レベルcjに対応する電圧)に変化する。
このときに横電界も発生するが、初期状態におけるプレチルト角によって応答が改善され
ているので、電圧範囲Cに含まれる電圧の印加によって多くの液晶分子が縦電界の強度に
応じて速やかに傾斜する。このため、リバースチルトの発生を少ない領域に抑えることが
できる。なお、nフレームの第2フィールドから(n+1)フレームの第1フィールドに
かけて、液晶素子の印加電圧は、階調レベルcjに対応する電圧から階調レベルcmaxに対
応する電圧に変化するが、すでに液晶分子は、横電界よりも縦電界が支配的になっている
ので、リバースチルトドメインの発生が抑えられる。
さらにこの例では、当該左側の画素に対し、映像信号Vid-outにおいて置き換えられる
階調レベルは、nフレームの第1フィールドでは階調レベルb1であり、第2フィールド
では階調レベルcjであるので、液晶素子の透過率は、第1フィールドでは0%となり、
第2フィールドでは60%となる。このため、nフレームにおいて第1フィールドおよび
第2フィールドを通してみたときの平均的な透過率は、30%となり、映像信号Vid(V
id-in)で指定された値に一致する。したがって、本実施形態によれば、映像信号Vid-in
で指定される階調レベルが階調範囲aに含まれる場合にも、当該階調レベルを液晶パネル
100で表現することが可能となる。
<階調範囲aの意義>
次に、上述した階調範囲aの意義について説明する。
まず、液晶パネル100の表示内容が更新される時間間隔をS(ミリ秒)とし、液晶素
子120において、液晶分子が初期配向状態(印加電圧がゼロ、透過率が0%の状態)か
ら、ある電圧を印加して当該電圧に応じた配向状態(当該電圧に応じた透過率の状態)と
なるまでの応答時間をT(ミリ秒)であるとする。実施形態では、上述したように2倍速
で駆動されるので、時間間隔Sは、フレームの半分であるフィールドの8.35ミリ秒で
ある。このとき、応答時間Tが時間間隔Sを越える電圧(階調)領域が、電圧範囲A(階
調範囲a)とすべき領域となる。この電圧領域に含まれる電圧を、初期配向状態にある液
晶素子に印加しても、その印加電圧による縦電界の応答時間が画素電極の間の横電界によ
る応答時間よりも長くなるため、液晶分子は、縦電界よりも時間的に先に横電界の影響を
受けてしまうからである、
したがって、実際に液晶素子の応答時間Tを計測することによって、上記電圧範囲aを
規定することができる。例えば第1に、初期配向状態から目的とする透過率に変化するま
での応答時間Tを、想定する透過率毎に測定する。第2に、測定した応答時間Tが、時間
間隔S(8.35ミリ秒)を越える透過率範囲を特定する。このとき、特定した透過率範
囲が例えば10%以上50%未満の領域であれば、その透過率範囲に相当する範囲が階調
範囲aであり、当該階調範囲aに対応する電圧範囲が電圧範囲Aとなる。この電圧範囲A
の下限および上限を律する値をそれぞれ閾値Vth1、Vth2とすれば良い。
換言すれば、電圧範囲Aよりも低い方の電圧範囲Bに含まれる電圧、および、電圧範囲
Aよりも高い方の電圧範囲Cに含まれる電圧を、初期配向状態にある液晶素子に印加した
とき、その印加電圧による縦電界の応答時間は、画素電極の間の横電界による応答時間以
下となるので、液晶分子は、横電界よりも時間的に先に縦電界に応じて傾斜する。このた
め、リバースチルト状態になりにくい。
<実施形態の応用・変形>
上述した説明において、1フレームを2つのフィールドに分割した2倍速駆動としたが
、フィールドに分割しない等速駆動としても良い。等速駆動であれば、nフレームにおい
て映像信号Vid-inで指定される階調レベルが階調範囲aに含まれる場合、nフレームに
おいて階調範囲bの階調レベルに置き換え、次の(n+1)フレームにおいて階調範囲c
の階調レベルに置き換える構成すれば良い。この構成では、(n+1)フレームにおける
映像信号Vid-inが基づく情報が液晶パネル100に反映されないことになるが、リバー
スチルトドメインの発生を抑えることが可能である。また、時間間隔Sをフレームに相当
する16.7ミリ秒に緩和される。
また、上述した説明において、1フレームを2つのフィールドに分割したが、3以上の
フィールドに分けても良い。特に階調範囲a(電圧範囲A)の幅によっては、2フィール
ドだけでは、階調範囲aの階調を再現できない場合も生じ得るが、分割するフィールド数
をより多くすることで、階調範囲aに含まれる階調をより確かに再現できることになる。
例えば階調範囲aが透過率でみたときに10%以上30%未満である場合、2フィールド
では、12%の透過率を再現できない。しかし、例えば3つのフィールドに分割するとと
もに、第1フィールドで0%とし、第2フィールドで0%とし、第3フィールドで36%
とすることによって、1フレームの平均を12%とすることが可能になる。
1フレームを3以上にフィールドに分割する場合、映像信号Vin-inで指定される階調
レベルが階調範囲aに含まれるのであれば、時間的に前方のフィールドにおいて階調範囲
bとし、その後のフィールドにおいて階調範囲cに切り替えて、平均でみて、当該映像信
号Vin-inで指定される階調レベルが再現されれば良い。
一方で、1フレームを、より多くの数のフィールドに分割すると、上記時間間隔Sが短
くなるので、液晶応答が時間間隔Sを越える領域の幅が広くなる点に留意する必要がある

なお、等速駆動であっても、nフレームにおいて映像信号Vid-inで指定される階調レ
ベルが階調範囲aに含まれる場合、nフレームにおいて階調範囲bの階調レベルに置き換
え、次の(n+1)フレームにおいて、指定された階調レベルに応じて階調範囲bまたは
cの階調レベルに置き換え、次の(n+2)フレームにおいて階調範囲cの階調レベルに
置き換える構成とすれば良い。
実施形態において、映像信号Vidで指定される階調レベルが階調範囲aに含まれる場合
に、LUT306を用いて各フィールドの階調レベルに置き換える構成としたが、例えば
演算回路に、指定される階調レベル(印加電圧)から、置き換える階調レベルを算出する
アルゴリズムを適用し、演算等によって求める構成としても良い。
映像信号Vid-inは、画素の階調レベルを指定するものとしたが、液晶素子の印加電圧
を直接的に指定するものとしても良い。映像信号Vid-inが液晶素子の印加電圧を指定す
る場合、指定される印加電圧で電圧範囲を判別して、電圧に置き換える構成とすれば良い

また、液晶素子120は、透過型に限られず、反射型であっても良い。さらに、液晶素
子120は、ノーマリーブラックモードに限られず、例えばTN方式として、電圧無印加
時において液晶素子120が白状態となるノーマリーホワイトモードとしても良い。ノー
マリーホワイトモードとしたとき、液晶素子120の印加電圧と透過率との関係は、図7
(b)に示されるようなV−T特性で表され、印加電圧が高くなるにつれて透過率が減少
する。このため、ノーマリーホワイトモードでは、階調レベルの明暗と印加電圧の高低と
の関係が、ノーマリーブラックモードと逆転するが、影響を受ける電圧範囲に変わりはな
い。
<電子機器>
次に、上述した実施形態に係る液晶表示装置を用いた電子機器の一例として、液晶パネ
ル100をライトバルブとして用いた投射型表示装置(プロジェクター)について説明す
る。図9は、このプロジェクターの構成を示す平面図である。
この図に示されるように、プロジェクター2100の内部には、ハロゲンランプ等の白
色光源からなるランプユニット2102が設けられている。このランプユニット2102
から射出された投射光は、内部に配置された3枚のミラー2106および2枚のダイクロ
イックミラー2108によってR(赤)色、G(緑)色、B(青)色の3原色に分離され
て、各原色に対応するライトバルブ100R、100Gおよび100Bにそれぞれ導かれ
る。なお、B色の光は、他のR色やG色と比較すると、光路が長いので、その損失を防ぐ
ために、入射レンズ2122、リレーレンズ2123および出射レンズ2124からなる
リレーレンズ系2121を介して導かれる。
このプロジェクター2100では、液晶パネル100を含む液晶表示装置が、R色、G
色、B色のそれぞれに対応して3組設けられる。ライトバルブ100R、100Gおよび
100Bの構成は、上述した液晶パネル100と同様である。R色、G色、B色のそれぞ
れの原色成分の階調レベルを指定するに映像信号がそれぞれ外部上位回路から供給されて
、ライトバルブ100R、100Gおよび100がそれぞれ駆動される構成となっている
。ライトバルブ100R、100G、100Bによってそれぞれ変調された光は、ダイク
ロイックプリズム2112に3方向から入射する。そして、このダイクロイックプリズム
2112において、R色およびB色の光は90度に屈折する一方、G色の光は直進する。
したがって、各原色の画像が合成された後、スクリーン2120には、投射レンズ群21
14によってカラー画像が投射されることとなる。
なお、ライトバルブ100R、100Gおよび100Bには、ダイクロイックミラー2
108によって、R色、G色、B色のそれぞれに対応する光が入射するので、カラーフィ
ルタを設ける必要はない。また、ライトバルブ100R、100Bの透過像は、ダイクロ
イックプリズム2112により反射した後に投射されるのに対し、ライトバルブ100G
の透過像はそのまま投射されるので、ライトバルブ100R、100Bによる水平走査方
向は、ライトバルブ100Gによる水平走査方向と逆向きにして、水平方向の左右を反転
させた像を表示する構成となっている。
液晶パネル100をライトバルブに用いる例としては、図9を参照して説明したプロジ
ェクターの他にも、リヤプロジェクション型のテレビジョンが挙げられる。また、液晶パ
ネル100については、ミラーレスのレンズ交換式のデジタルカメラや、ビデオカメラな
どにおける電子ビューファインダー(EVF)にも適用可能である。
このほかにも、適用可能な電子機器として、ヘッドマウントディスプレイや、カーナビ
ゲーション装置、ページャー、電子手帳、電卓、ワードプロセッサー、ワークステーショ
ン、テレビ電話、POS端末、デジタルスチルカメラ、携帯電話機、タッチパネルを備え
た機器等などが挙げられる。そして、これらの各種の電子機器に対して、上記液晶表示装
置が適用可能なのは言うまでもない。
1…液晶表示装置、30…映像処理回路、100…液晶パネル、100a…素子基板、1
00b…対向基板、105…液晶、108…コモン電極、118…画素電極、120…液
晶素子、302…バッファー、304…判別部、306…LUT、308…選択部、31
0…D/A変換器、2100…プロジェクター

Claims (9)

  1. 複数の画素の各々に対応して画素電極が設けられた第1基板と、コモン電極が設けられ
    た第2基板とで液晶を挟持し、前記画素電極、前記液晶および前記コモン電極とで液晶素
    子が構成された液晶パネルに対し、
    前記画素毎に液晶素子の印加電圧で指定する入力映像信号を処理するとともに、処理し
    た出力映像信号に基づいて前記液晶素子の印加電圧をそれぞれ規定する映像処理回路であ
    って、
    一の画素に対して前記入力映像信号で指定される印加電圧が第1電圧以上第2電圧未満
    の電圧範囲であるか否かを判別する判別部と、
    前記入力映像信号で指定される印加電圧が前記電圧範囲であると判別された場合、当該
    一の画素に対応する液晶素子への電圧の印加を2回以上に分けたうち、当該液晶素子に対
    し、時間的に前方では前記電圧範囲よりも低い電圧に置き換え、時間的に後方では電圧を
    前記電圧範囲よりも高い電圧に置き換える置換部と、
    を備えることを特徴とする映像処理回路。
  2. 前記置換部は、
    前記入力映像信号で指定される印加電圧が前記電圧範囲でないと判別された場合、当該
    一の画素に対応する液晶素子への印加電圧を、前記入力映像信号で指定される印加電圧と
    する
    ことを特徴とする請求項1に記載の映像処理回路。
  3. 前記電圧範囲は、
    当該電圧範囲に含まれる電圧を前記液晶素子に印加したときに、その印加電圧による縦
    電界の応答時間が前記画素電極の間の横電界による応答時間よりも長くなる範囲である
    ことを特徴とする請求項2に記載の映像処理回路。
  4. 前記液晶パネルの表示を更新する時間間隔をSとし、
    前記液晶素子の応答時間をTとした場合に、
    前記電圧範囲は、
    S<T
    を満たす範囲である
    ことを特徴とする請求項3に記載の映像処理回路。
  5. 前記電圧範囲よりも低い電圧、および、前記電圧範囲よりも高い電圧は、いずれも
    当該電圧を前記液晶素子に印加したときに、その印加電圧による縦電界の応答時間が前
    記画素電極の間の横電界による応答時間以下である
    ことを特徴とする請求項2に記載の映像処理回路。
  6. 前記液晶パネルの表示を更新する時間間隔をSとし、
    前記液晶素子の応答時間をTとした場合に、
    前記電圧範囲よりも低い電圧、および、前記電圧範囲よりも高い電圧は、いずれも
    S≧T
    を満たすことを特徴とする請求項5に記載の映像処理回路。
  7. 複数の画素の各々に対応して画素電極が設けられた第1基板と、コモン電極が設けられ
    た第2基板とで液晶を挟持し、前記画素電極、前記液晶および前記コモン電極とで液晶素
    子が構成された液晶パネルに対し、
    前記画素毎に液晶素子の印加電圧を指定する入力映像信号を処理するとともに、処理し
    た出力映像信号に基づいて前記液晶素子の印加電圧をそれぞれ規定する映像処理方法であ
    って、
    一の画素に対して前記入力映像信号で指定される印加電圧が第1電圧以上第2電圧未満
    の電圧範囲であるか否かを判別し、
    前記入力映像信号で指定される印加電圧が前記電圧範囲であると判別した場合、当該一
    の画素に対応する液晶素子への電圧の印加を2回以上に分けたうち、当該液晶素子に対し
    、時間的に前方では前記電圧範囲よりも低い電圧に置き換え、時間的に後方では電圧を前
    記電圧範囲よりも高い電圧に置き換える
    ことを特徴とする映像処理方法。
  8. 複数の画素の各々に対応して画素電極が設けられた第1基板と、コモン電極が設けられ
    た第2基板とで液晶を挟持し、前記画素電極、前記液晶および前記コモン電極とで液晶素
    子が構成された液晶パネルと、
    前記画素毎に液晶素子の印加電圧を指定する入力映像信号を処理するとともに、処理し
    た出力映像信号に基づいて前記液晶素子の印加電圧をそれぞれ規定する映像処理回路と、
    を有し、
    前記映像処理回路は、
    一の画素に対して前記入力映像信号で指定される印加電圧が第1電圧以上第2電圧未満
    の電圧範囲であるか否かを判別する判別部と、
    前記入力映像信号で指定される印加電圧が前記電圧範囲であると判別された場合、当該
    一の画素に対応する液晶素子への電圧の印加を2回以上に分けたうち、当該液晶素子に対
    し、時間的に前方では前記電圧範囲よりも低い電圧に置き換え、時間的に後方では電圧を
    前記電圧範囲よりも高い電圧に置き換える置換部と、
    を備えることを特徴とする液晶表示装置。
  9. 請求項8に記載された液晶表示装置を有することを特徴とする電子機器。
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